JPH1162631A - ステップモ−タ駆動スロットル制御装置 - Google Patents

ステップモ−タ駆動スロットル制御装置

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JPH1162631A
JPH1162631A JP9213394A JP21339497A JPH1162631A JP H1162631 A JPH1162631 A JP H1162631A JP 9213394 A JP9213394 A JP 9213394A JP 21339497 A JP21339497 A JP 21339497A JP H1162631 A JPH1162631 A JP H1162631A
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phase
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亮 佐野
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泰典 浅川
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Toyota Motor Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】応答性を低下させることなく開度ずれを防止可
能なステップモ−タ駆動バルブ装置を提供すること。 【解決手段】吸気絞り弁sの弁体4は、ステップモ−タ
5により回動制御され、ステップモ−タ5への通電遮断
時に付勢手段(リタ−ンスプリング)9により、所定方
向へ機械的に付勢されている。この構成では更に、基準
位置スイッチである全開スイッチ7により弁体4の所定
の基準位置を検出すると、この検出時点の励磁相に基づ
いてその後の励磁相と弁体の各位置との関係が確定され
る。このようにすれば、基準位置が検出された時点にお
いて検出された励磁相に基づいてその後の励磁相が確定
されていくので、リターンスプリング7などが弱く、通
電停止時点に確実に初期位置に復帰しなかったり、外部
からの振動や衝撃などにより通電遮断中にロ−タ位置が
変位したりしても、ロ−タの位置と励磁相とのずれの解
消を確実かつ簡単に実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステップモ−タで
駆動されるスロットル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スロットル弁駆動用のモータとして通常
のDCモ−タやブラシレスDCモ−タを採用する場合、
アーマチャコアに多数のスロットが存在するために回転
角度の変化に応じてトルクの変化や安定静止点が飛び飛
びに存在するなどの理由でスロット弁の精密な角度制御
が困難であるという問題がある。
【0003】そこで、特開平3−57833号公報は、
オ−トクル−ズなどのために用いるモータ駆動式のスロ
ットル制御装置において、高精度位置決め可能なステッ
プモ−タを採用することを提案している。更に、それ
は、ステップモ−タの初期励磁相を固定しておき、か
つ、その固定子(ステ−タ)をロ−タ回転方向へ位置決
め調節することにより、通電停止後、リターンスプリン
グ及びストッパにより規定される一定の停止位置(スロ
ットル全開位置)からの起動を常に初期励磁相から開始
するようにして、位置決め精度を向上することを提案し
ている。
【0004】また、ガソリンエンジンのようなある種の
内燃機関に用いられるスロットル制御装置では、通電遮
断時に弁体を所定開度位置にセットするスプリングを用
いるものが知られており、ディ−ゼルエンジンのような
ある種の内燃機関に用いられるスロットル制御装置で
は、モ−タトルクを増倍する減速ギヤ機構のバックラッ
シュの影響を防止するなどのために弁体を全開方向に付
勢するスプリングを用いるものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステッ
プモ−タ駆動スロットル制御装置では、開度制御自体は
正確に行えるものの、他のモ−タに比べて高速回転が容
易でないので応答性が劣るという問題があった。特に、
上述したスプリングを設ける場合、モ−タのトルクはそ
の付勢力を更に上回る必要があるため、モ−タの大型化
が必要となり、その分だけロ−タの慣性質量が増大して
応答性がまた低下するというジレンマが生じていた。
【0006】この意味で、上述したスプリングの弱化は
モ−タの体格縮小および応答性向上に有効であるが、ス
プリングが弱いと、エンジンなどの外部振動などにより
通電停止後の弁体停止位置がどうしてもばらつくので、
上記公報が提案するように初期励磁相を固定する場合で
も通電開始時点の弁体位置自体がばらついてしまい、正
確な開度制御が困難となってしまうという問題が生じ
る。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、応答性を低下させることなく開度ずれを防止可能
なステップモ−タ駆動バルブ装置を提供することを、そ
の解決すべき課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のステップ
モ−タ駆動スロットル制御装置によれば、吸気絞り弁の
弁体は、ステップモ−タにより回動制御され、ステップ
モ−タへの通電遮断時に付勢手段(リタ−ンスプリン
グ)により、所定方向へ機械的に付勢されている。
【0009】この構成では更に、基準位置スイッチによ
り弁体の所定の基準位置を検出すると、この検出時点の
励磁相に基づいてその後の励磁相と弁体の各位置との関
係が確定される。このようにすれば、基準位置が検出さ
れた時点において検出された励磁相に基づいてその後の
励磁相が確定されていくので、リターンスプリングなど
が弱く、通電停止時点に確実に初期位置に復帰しなかっ
たり、外部からの振動や衝撃などにより通電遮断中にロ
−タ位置が変位したり、減速ギヤ機構のバックラッシュ
の影響でロ−タ位置がずれたりしたとしても、基準位置
が検出される毎にロ−タの基準位置とその時の励磁相と
の実際の関係を確定でき、それに基づいてその後の制御
を実施できるので、ロ−タの位置と励磁相とのずれの解
消を確実かつ簡単に実現できる。
【0010】また、この構成では、ロ−タの位置特に基
準位置確定のためにストッパなどを用いる必要がないの
で、ストッパ衝接時の機械的な衝撃に対する設計上の配
慮を必要としないという利点もある。更に、この構成で
は、上記振動や衝撃や摩擦やディテントトルクなどを克
服するレベルに上記リターンスプリングを強化して、通
電遮断後、ロ−タを所定の初期位置に復帰させる必要が
ないので、リターンスプリングをたとえば減速ギヤ機構
のバックラッシュなどを抑止できる程度にまで弱化する
ことができ、それによりモ−タの発生トルクもその分だ
け低下でき、その分だけロ−タの慣性質量の低減による
応答性の向上も実現できる。
【0011】請求項2記載の構成によれば請求項1記載
のステップモ−タ駆動スロットル制御装置において更
に、ステップモ−タのロ−タは起動時に所定の基準位置
へ向かう方向へ強制回動される。このようにすれば、ス
テップモ−タの運用開始の直後にロ−タ位置と励磁相と
のずれを補正できる。
【0012】請求項3記載の構成によれば請求項1また
は2記載のステップモ−タ駆動バルブ装置において更
に、基準位置検出時点における励磁相である検出励磁相
と、この検出励磁相に近接する基準励磁相とのステップ
差だけステップ差を解消する方向に通電して基準位置の
ずれを補正し、その後、この基準励磁相を基準として必
要ステップ数の通電により開度制御を行う。
【0013】このようにすれば、ロ−タの基準位置から
の開度量と通電ステッ数との正確な一致を実現すること
ができ、正確な開度制御を実現することができる。請求
項4記載の構成によれば請求項1または2記載のステッ
プモ−タ駆動バルブ装置において更に、基準位置検出時
点における励磁相である検出励磁相とこの検出励磁相に
近接する前記基準励磁相とのステップ差を算出し、検出
励磁相を新しい基準励磁相とし、その後、指令されたス
テップ数から上記ステップ差だけこのステップ差を解消
する方向に加減算して求めたステップ数だけ通電して開
度制御を行う。
【0014】このようにすれば、ロ−タの基準位置から
の開度量と通電ステッ数との正確な一致を実現すること
ができ、正確な開度制御を実現することができる。請求
項5記載の構成によれば請求項3または4記載のステッ
プモ−タ駆動バルブ装置において更に、検出励磁相が基
準励磁相と異なる一相以上の所定の励磁相からなる開側
励磁相群に含まれる場合に検出励磁相は基準励磁相から
弁開側に位置するものと判定する。また、検出励磁相が
基準励磁相及び開側励磁相群の励磁相と異なる一相以上
の所定の励磁相からなる閉側励磁相群に含まれる場合に
検出励磁相は基準励磁相から弁閉側に位置するものと判
定する。
【0015】更に、これら開側励磁相群と閉側励磁相群
とのうち、基準励磁相からみて基準励磁相がずれ易い側
に位置する方の励磁相群が、残る一方の励磁相群よりも
多くの励磁相を含むようにする。このようにすれば、ず
れやすい側に基準励磁相と異なる多くの励磁相を設けた
ので、物理的なずれの修正範囲を広く設定することがで
きる。なお、互いに異なり互いに隣接するすべての励磁
相からなる1サイクル分の励磁相群の範囲では、上記物
理的な修正は上述した請求項3または4記載の構成の採
用により、修正が可能である。しかし、上記1サイクル
の範囲を外れると、真実の基準励磁相ではなく、検出励
磁相により近接しかつ基準励磁相と同じである励磁相を
基準励磁相すなわち元の基準位置にあった励磁相と誤認
するので、修正ができない。
【0016】この構成は、この1サイクル分の修正可能
な励磁相範囲に含まれる各励磁相のうち、より多くの励
磁相を基準励磁相がずれやすい側にあらかじめ配置する
ことにより、ずれ回復の物理的範囲を拡大したものであ
る。請求項6記載の構成によれば請求項1ないし4のい
ずれかに記載のステップモ−タ駆動バルブ装置において
更に、ステップモ−タは、吸気絞り弁をもつ吸気通路部
材にその回転方向における取り付け姿勢調節可能に配設
される。
【0017】このようにすれば、ステップモ−タのステ
−タに基準励磁相の通電を行った場合におけるそのロ−
タの安定位置と弁体の基準位置とが一致するように上記
姿勢調節を行うことができるので、基準励磁相を変更す
る必要がなく、制御が簡単になるという利点がある。な
お、基準位置スイッチを吸気絞り弁の弁体に対してその
回転方向における取り付け姿勢調節可能に配設しても上
記と同様の作用効果を奏することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】上記説明した本発明の好適な態様
を以下の実施例に基づいて更に詳細に説明する。 (実施例)車両用ディーゼルエンジンの吸気絞り装置に
適用したこの実施例のステップモ−タ駆動スロットル制
御装置を図面を参照して説明する。
【0019】図1〜図4を参照して、まずスロットルバ
ルブSについて説明する。図示しないエンジン吸気通路
に介設されたスロットルボディ1にはスロットル軸2の
両端が軸受3により回動自在に枢支され、スロットル軸
2にはバルブ(弁体)4が固定されている。スロットル
軸2の一端部にはステップモータ5の駆動軸が減速ギヤ
機構6により結合され、ステップモータ5の回転により
バルブ4が回動されて開閉する。
【0020】スロットル軸2の他端部にはレバー6が固
定され、スロットルボディ1にはレバ−6に近接してリ
ミットスイッチ(本発明でいう基準位置スイッチ)7が
取り付けられ、レバ−6はバルブ全開位置近傍の所定の
回動角度位置(基準位置)でリミットスイッチ(全開ス
イッチ)7をオンさせる。スロットル軸2は、減速ギヤ
機構6におけるバックラッシュを防止するために、リタ
ーンスプリング9により開方向に付勢されている。リタ
ーンスプリング9のトルックは、スロットル軸2の回転
摩擦トルクより大きく、ステップモ−タ5のディテント
トルクより小さい範囲に設定され、その結果、ステップ
モ−タ5の通電OFF時にバルブ4の停止位置はバルブ
全閉〜全開までの間の任意の位置となる。
【0021】ステップモータ5は、ボルト10により、
スロットルボデー1に固定される。ステップモータ5に
設けられたボルト挿通用の穴11は、モータ5をその中
心軸12を中心として回動調整できるように長穴形状に
形成されている。同様に、全開スイッチ7が固定、内設
されるエンドケ−ス60も、スロットル軸2を中心に回
転方向に調整できるように長穴13をもち、この長穴1
3を用いてスロットルボディ1にボルト14で固定され
ているので、全開スイッチ7もスロットル軸2を中心に
回転方向に調整できる構成となっている。
【0022】ステップモータ5は、4相PM型であっ
て、第1、第2、第3及び第4相のステータコイルが設
けられている。制御回路15は、エンジン回転数、燃料
噴射量などの信号の入力に基づいて空気流量と燃料噴射
量との比A/Fを最適化するようにバルブ4の開度を決
め、これに基づいてステップモータ5を駆動制御する機
能を有する。
【0023】以下、ステップモ−タ5をバイポーラ2相
励磁駆動制御する場合を例として更に詳しく説明する。
もちろん、ステップモ−タ5の各相のステータコイルに
一方向へのみ通電するユ二ポーラ駆動方式を採用した
り、2相励磁以外の励磁方式を採用することも当然可能
である。図5に、相補バイポーラトランジスタインバー
タ回路を4個用いたステップモ−タ5のステップコイル
駆動回路を示す。ステータコイルc1、c2には、第1
相〜第4相の4つの通電相(通電電流)が通電される。
【0024】図6に、これら第1〜第4相の通電相を組
み合わせてなる4種類の励磁相(1+2)、(2+
3)、(3+4)及び(4+1)の変化順序とそれによ
るバルブ開閉方向とを示す。以下、このステップモ−タ
5の調整、制御方式を説明する。バルブの開度制御は、
全開スイッチ7の作動位置により定義されるバルブ全開
位置(基準位置)からのステップ数を制御して実施す
る。なお、製品出荷時に、ステップモ−タ5は、予め、
全開スイッチ7の作動位置で基準励磁相となるように、
モータ5をその中心軸12を中心として回動調整されて
おり、全開スイッチ7が作動する時点に検出し、記憶す
る学習励磁相は、上記基準励磁相に一致している。
【0025】しかし、スイッチ7の経時劣化、ギヤ6や
軸受3などの摩耗により全開スイッチ7の作動点がある
開度量だけずれてしまうと、全開位置(基準位置)を基
準として所定ステップ数だけステップモ−タ5を駆動し
ても、このステップ数に相当する所望の開度位置から上
記開度量だけずれてしまうことになる。スロットル制御
装置、特にディーゼルエンジン用のスロットル制御装置
においては、エンジンアイドリング状態を制御するため
のアイドル開度、及び、エンジン停止時の振動を防止す
るための全閉開度を正確に制御することが特に重要であ
る(図4参照)。
【0026】そこでこの実施例では、上記全開位置(本
発明で言う基準位置)にて検出した励磁相(基準位置に
てロ−タが安定点となる励磁相)、すなわち検出励磁相
からそれに近接する基準励磁相まで復帰するための必要
ステップ数だけ補正通電を行ってロ−タを基準位置に戻
し、この状態から入力される指令開度に相当するステッ
プ数だけ通電を行って必要な開度を得る。
【0027】このようにすれば、たとえ所定の基準位置
における励磁相すなわち基準励磁相がずれたとしても必
要開度に正確に制御することができる。また、この基準
励磁相制御は、所定の角度位置で作動する単純なセンサ
ないしスイッチを必要とするだけであるので、構成が簡
素となる利点ももつ。以下、図7に示すフロ−チャ−ト
を参照して、更に詳細に説明する。
【0028】まず、イグニッションキ−のタ−ンオンに
より制御を開始し、エンジン始動後、ステップモータ5
を強制的に基準位置へ向かう方向へ回動させ(s10
0)、全開スイッチ7が作動したら(s102)、その
時点の励磁相(検出励磁相)が基準励磁相かどうかを調
べ(s103)。基準励磁相であればs105へジャン
プし、そうでなければs104で補正通電処理を行う。
【0029】この補正通電処理(s104)を詳しく説
明すると、検出励磁相とそれに最も近接する基準励磁相
とのステップ数の差を求め、このステップ数の差だけこ
の差を解消する方向に通電してロ−タをずれが生じてい
ない場合の基準位置にセットする。その後、開度指令に
応じたステップ数だけ通電処理する通常のステップモ−
タ制御を行い(s105)、その後、全開開度指令が出
た時に全開スイッチ7が作動したかどうかを調べ(s1
06)、作動したらs103と同様に検出励磁相が基準
励磁相に一致するかどうかを調べ(s107)、一致し
ていればずれが生じていないものとしてs105へジャ
ンプし、異なっていればs108にてs104と同じ補
正処理を実行する。
【0030】補正処理について図6を参照して更に説明
する。なお、この実施例では、リターンスプリング9に
より系が弁開方向に常時付勢されているなどの理由によ
り、弁開方向へずれが生じ易いものとする。そこで、図
6に示すように、全開スイッチ7が作動する励磁相(基
準励磁相)をたとえば(3+4)相に設定した場合、
(2+3)相や(1+2)相に検出励磁相がずれた場合
には、その弁開側に1または2ステップだけずれたもの
と仮定して、弁閉方向へ1または2ステップだけ回動さ
せて基準励磁相(3+4)へ戻す。一方、(4+1)相
に検出励磁相がずれた場合には、その弁閉側に1ステッ
プだけずれたものと仮定して、弁開方向へ1ステップだ
け回動させて基準励磁相(3+4)へ戻す。
【0031】このようにすれば、ずれやすい弁開方向の
補正範囲がずれにくい弁閉方向の補正範囲より1相分だ
け広く設定されているので、補正範囲を広く設定できる
ことになる。このようにすれば、リターンスプリング9
のトルクが弱くて通電開始時点の弁体位置がばらついて
も、正確な開度制御を実現することができる。
【0032】更に、このようにリターンスプリング9を
弱化しても正確な開度制御を行えるということは、リタ
ーンスプリング9の弱化に対応してステップモ−タ5の
小形化によるロ−タの回転慣性質量低減が可能となり、
その分、応答性を向上できることを意味する。更に、エ
ンジンの吸気系に固定されて極めて高振動環境下で使用
されるロータの軽量化により、ロ−タを支承するモータ
軸にエンジン振動により掛かる径方向スラストが小さく
なることも意味するので、モータ軸の剛性、強度を低減
でき、その分だけ、更に回転慣性質量を低減し、応答性
の更なる向上が実現できる。また、ロ−タやモータ軸の
質量が減少した分だけ、軸受けなどの剛性、強度も減少
でき、その分だけモータの更なる小型軽量化を図ること
ができる。
【0033】また更に、この実施例では、基準励磁相の
学習のためにロ−タをストッパ(起点ストッパ)に衝接
させて強制停止させる「突き当て駆動」を行必要がない
ので、耐久性の向上、剛性増強負担の軽減も図ることが
できる。なお、この実施例では図6に示すように、最初
の全開スイッチ7の作動点(立ち上がりエッジ)は、基
準励磁相(3+4)のうち、ある程度、ずれにくい励磁
相(4+1)に近い側に設定される。
【0034】このようにすれば、ずれやすい方向への物
理的余裕が大きくなるので好都合である。なお、以上の
説明では、初期動作として基準位置へ向かう方向へ最初
に駆動するものを示したが、初期から基準位置にある場
合を考慮して、最初に反基準位置方向へ所定量駆動した
後で基準位置へ向かう方向へ駆動するようにしてもよ
い。 (実施例2)他の実施例を図8を参照して説明する。
【0035】この実施例は、図7のフロ−チャ−トのス
テップs104を変更したものである。すなわち、この
実施例では、検出励磁相と基準励磁相(図6に示すよう
に基準励磁相は検出励磁相に対して配置されるものとす
る)との間のずれすなわちステップ数の差を求める。次
に、検出励磁相を新しい基準励磁相とみなして、この新
しい基準励磁相から本来通電すべきステップ数から、上
記ずれを解消する方向に上記ステップ数の差を加減算
し、その結果得たステップ数だけ通電を行う。
【0036】このようにすれば、実施例1と同じ効果を
得ることができる。 (実施例3)他の実施例を図9を参照して説明する。こ
の実施例は、減速ギヤ機構の摩耗などによる継続的なず
れに対処するためになされたものであって、図7のフロ
−チャ−トのステップs103とs104との間に新た
な判断ステップs201を設け、s201で今回検出し
た検出励磁相が、記憶する前回検出した検出励磁相と一
致するかどうかを調べ、一致する場合にのみ図7に示す
ステップs104へ進み、異なる場合にステップs20
2の補正処理を行うものである。
【0037】このステップs202の補正処理について
以下に説明する。このステップでは、前回検出した検出
励磁相pd’から今回検出した検出励磁相pdへのずれ
が、前回検出した検出励磁相pd’のずれの方向と同じ
であると仮定する。言い換えれば、検出励磁相pdは検
出励磁相pd’を挟んで基準励磁相pfと反対側に位置
し、かつ、最も検出励磁相pd’に近接すると認定す
る。
【0038】そして、この認定された励磁相の位置と、
基準励磁相pfの位置との間のステップ数だけ、この位
置差を解消する方向に通電して、上記ずれを解消する。
このようにすれば、今回の検出励磁相pdと前回の検出
励磁相pd’とのずれが1サイクル以上とならない限
り、1サイクルを超えて累積的にずれの補償を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のスロットル制御装置の軸方向断面図
である。
【図2】図1のスロットル制御装置の全開スイッチ7近
傍の径方向断面図である。
【図3】図1のスロットル制御装置のステップモ−タ近
傍の径方向断面図である。
【図4】図1のステッピングモータのA−A線矢視要部
断面図である。
【図5】図1の制御装置の通電ドライバ回路の基本回路
図である。
【図6】図5の通電ドライバ回路によるステップモ−タ
への通電パタ−ン(励磁相)と、全開スイッチ7の作動
位置との関係を示すタイミングチャ−トである。
【図7】図1の制御装置の制御動作を示すフロ−チャ−
トである。
【図8】実施例2の制御装置の制御動作を示すフロ−チ
ャ−トである。
【図9】実施例3の制御装置の制御動作を示すフロ−チ
ャ−トである。
【符号の説明】
sは吸気絞り弁、5はステップモ−タ、7は全開スイッ
チ(基準位置スイッチ)、9はリターンスプリング(付
勢手段)、15は制御回路(制御装置)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気絞り弁と、前記吸気絞り弁の弁体を
    所定方向に向けて機械的に付勢する付勢手段と、前記弁
    体を回動させるステップモータと、前記弁体の所定の基
    準位置を検出する基準位置スイッチと、前記ステップモ
    −タのステ−タコイルに所定の順序で所定相数の励磁相
    の電流を通電して前記弁体を回動制御する制御装置とを
    備え、 前記制御装置は、前記基準位置スイッチによる基準位置
    検出時点における前記励磁相に基づいてその後の前記弁
    体の各位置と前記励磁相との関係を確定するものである
    ことを特徴とするステップモ−タ駆動スロットル制御装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のステップモ−タ駆動スロッ
    トル制御装置において、 前記制御装置は、起動時に前記ステップモータを前記基
    準位置へ向かう方向へ強制回動させるものであることを
    特徴とするステップモ−タ駆動スロットル制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のステップモ−タ駆
    動バルブ装置において、 前記制御装置は、基準位置検出時点における励磁相であ
    る検出励磁相とこの検出励磁相に近接する前記基準励磁
    相とのステップ差だけ前記ステップ差を解消する方向に
    通電して前記基準位置のずれを補正する制御を行うもの
    であることを特徴とするステップモ−タ駆動スロットル
    制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載のステップモ−タ駆
    動バルブ装置において、 前記制御装置は、基準位置検出時点における励磁相であ
    る検出励磁相とこの検出励磁相に近接する前記基準励磁
    相とのステップ差を算出し、前記検出励磁相を新しい基
    準励磁相とし、その後、指令されたステップ数から前記
    ステップ差だけ前記ステップ差を解消する方向に加減算
    したステップ数だけ通電を行うものであることを特徴と
    するステップモ−タ駆動スロットル制御装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載のステップモ−タ駆
    動バルブ装置において、 前記制御装置は、 前記検出励磁相が前記基準励磁相と異なる一相以上の所
    定の励磁相からなる開側励磁相群に含まれる場合に前記
    検出励磁相は前記基準励磁相から弁開側に位置するもの
    と判定し、 前記検出励磁相が前記基準励磁相及び開側励磁相群の励
    磁相と異なる一相以上の所定の励磁相からなる閉側励磁
    相群に含まれる場合に前記検出励磁相は前記基準励磁相
    から弁閉側に位置するものと判定し、 前記開側励磁相群と閉側励磁相群とのうち、基準励磁相
    からみて基準励磁相がずれ易い側に位置する前記励磁相
    群は、他の前記励磁相群よりも多くの励磁相を含むこと
    を特徴とするステップモ−タ駆動スロットル制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載のステ
    ップモ−タ駆動バルブ装置において、 前記ステップモ−タは、前記吸気絞り弁をもつ吸気通路
    部材にその回転方向における取り付け姿勢調節可能に配
    設されていることを特徴とするステップモ−タ駆動スロ
    ットル制御装置。
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