JPH1162419A - 竪型防水ルーバ - Google Patents

竪型防水ルーバ

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JPH1162419A
JPH1162419A JP24214297A JP24214297A JPH1162419A JP H1162419 A JPH1162419 A JP H1162419A JP 24214297 A JP24214297 A JP 24214297A JP 24214297 A JP24214297 A JP 24214297A JP H1162419 A JPH1162419 A JP H1162419A
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純 福渡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防水ルーバとしての機能、作用を充分に維持し
つつ、開口率を65%というようにさらに改善した竪型
防水ルーバ及びそのための羽根板部材を得る。 【解決手段】帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を
縦方向に配置してなる竪型防水ルーバにおいて、該羽根
板部材を幅方向断面S字状に構成し、その幅方向の2箇
所の屈曲部の背部に屋外側に向けて突片部を備えてなる
ことを特徴とする竪型防水ルーバ及びそのための羽根板
部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、竪型防水ルーバ及
びそのための羽根板部材に関し、より具体的にはビル、
各種工場、発電所、体育館、倉庫、家屋等に設置される
高性能の竪型防水ルーバ及びそのための羽根板部材に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル、各種工場、発電所、体育
館、倉庫、家屋等に設置されている防水ルーバとして
は、例えば木材、合成樹脂、或いは金属製等の羽根板材
を用い、これらを所定の枠体内に組み立てることにより
構成されている。そしてこの場合、その羽根板材の設置
方向は、横方向に、すなわち、いわゆる百葉箱形式で取
り付ける形式で設けるのが通常である。
【0003】その羽根板材の設置方向をそのように横方
向にするのは、上方あるいは斜め上方からの風雨、また
強風時における横方向からの風雨の進入を防止し、さら
には太陽光線が入るのを有効に防止することで、ルーバ
本来の防水、採光、換気、排煙等の諸機能、作用を果た
すためのものであるが、この横方向形式のものは、これ
まで洋式あるいは和式を問わず採用されてきている。
【0004】しかし、そのように半ば伝統的に採られて
きた、その羽根板材の設置方向を横方向にする形式のも
のについてよく観察すると、各羽根板で補集された風水
が順次下側の羽根板上に垂れ落ちて飛散し、ルーバ内に
入り込み易いという弱点を有しており、また、左右の横
方向からの風雨に対する遮蔽効果も必ずしも充分ではな
く、この左右横方向からの遮蔽上の問題は、そのルーバ
が小型の場合はもちろん、大型化した場合に特に顕著に
現れることが分かった。
【0005】本発明者は、その羽根板をそのように横方
向にではなく、縦方向に設置するようにし、これに幾つ
かの工夫を加えることにより、従来のルーバにおけるそ
のような欠点を一挙に解決した、雨水の侵入等を効率よ
く防止できる竪型防水ルーバを開発し(特願昭59ー1
20688号等)、さらに工夫研究を重ねて改良、改善
を加えている。図1(a)〜(c)はその一例である。
このうち図1(a)はその横断面図、図1(b)は側面
図、図1(c)は正面図であり、図1(b)及び図1
(c)は、図1(a)に比べて縮小して図示している。
【0006】図1中、1は左側に設けられた枠体、2は
右側に設けられた枠体であり、その間に複数の羽根板A
1〜Anが等間隔に配置されている。この各羽根板A1
nは、帯状の板体からなり、隣接する各羽根板は、相
互にオーバーラップするように置かれ、相隣接する各羽
根板間には空間S1〜Snを形成しており、この空間S1
〜Snを通して換気、排煙を行い、また採光等を行わせ
る。3及び4は、それぞれ、これら羽根板A1〜Anの上
端縁及び下端縁に設けられる枠体であり、これが上記左
右両側の枠体1、2と相まち、本例の場合予め一体に組
立られた羽根板A1〜Anを固定するようになっている。
【0007】このうち下縁側枠体4は、屋外に向けて下
向きに傾斜させ、雨水を屋外に円滑に流出させるもので
ある。図1(a)に示すとおり、各羽根板A1〜Anは、
屈曲部(折曲部)5を有する帯状の板体からなり、断面
く字状に構成されている。屈曲部5の背部には突片部6
を有し、その突片部6の先端部には、外側すなわち屋外
側に向けて設けられた折返部7を備えている。折返部7
は断面円弧状等の適宜の形状に折返えされる。
【0008】これらによって、屋外から屋内への風雨の
浸入を防ぎ、またここで雨滴を受止め、これを集めて流
下させることができる。この場合、その折曲部5の背
面、突片部6の腹部及び折返部7により、上下方向に溝
が形成されており、これによりここで集められた水を流
下させる。また、その断面く字状帯の外方端縁部すなわ
ち屋外側縁部には、内方に向けた円弧状の屈曲部8が設
けられており、これによって屋外から屋内へ向かう風雨
の圧力を緩和しており、また、その断面く字状の内方端
縁部すなわち屋内側縁部には羽根板の延長部9を備えて
いる。
【0009】上記延長部9は、突片部6と平行に所定幅
延長し、その端部には内方に向けた断面円弧に折曲げた
屈曲部10を備えており、この屈曲部10をそのように
円弧にすることで空気の抵抗を減少させ、これによって
残余の雨滴の屋内への侵入を防ぎ、またここで雨滴を受
止め、これを集めて流れ易くしている。また、羽根板A
1〜An、突片部6、折返部7、屈曲部8及び屈曲部9を
含めて、相互にオーバーラップするように置かれてい
る。これによって屋外からの風雨の進路を屈曲させ、そ
れらが屋内にストレートには入り込むのを防止すること
ができる。
【0010】また、各羽根板A1〜Anは、図1(a)に
示すとおり、その幅方向のほぼ中心部において大幅に
鈍角の断面く字状に構成されており、これが折曲部8
の形状を断面円弧状に構成するとともに、折曲部10
の形状を断面円弧状に構成している点等と相まち、この
ルーバを通して流通する空気に遠心力を付与し、流通空
気の抵抗を大幅に少なくすることができる。その角度を
ほぼ直角としたものでは、その開口率は高々40%が限
度であったところ、本例のルーバでは、それら特徴部分
〜を備えることにより、防水ルーバとしての機能、
作用を充分に維持しつつ、その開口率を大幅に改善して
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な羽根板は、その幅方向のほぼ中心部において大幅に鈍
角の断面く字状に構成され優れた性能を備えているが、
例えば開口率については50%前後が限度である。本発
明者等は竪型防水ルーバにおける羽根板の形状、構造に
ついてさらに研究し、追求したところ、これを幅方向の
断面S字状に構成することにより、竪型防水ルーバとし
ての機能、作用を充分に維持でき、開口率についてもさ
らに改善できることを見い出した。
【0012】すなわち、本発明は竪型防水ルーバにおい
て、羽根板部材をその幅方向の断面がS字状となるよう
に構成し、防水ルーバとしての機能、作用を充分に維持
し、しかもその開口率を65%というようにさらに改善
することができる竪型防水ルーバ及び竪型防水ルーバ用
の羽根板部材を提供することを目的とする。本発明によ
れば、その開口率を30〜50%というようにすること
は勿論、その開口率を50%以上、65%程度というよ
うにさらに改善することができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、帯状の板体か
らなる羽根板部材の複数個を縦方向に配置してなる竪型
防水ルーバにおいて、該羽根板部材を幅方向断面S字状
に構成し、その幅方向の2箇所の屈曲部の背部に屋外側
に向けて突片部を備えてなることを特徴とする竪型防水
ルーバを提供する。
【0014】また本発明は、帯状の板体からなる羽根板
部材の複数個を縦方向に配置してなる竪型防水ルーバに
おいて、該羽根板部材を幅方向断面S字状に構成し、そ
の幅方向の2箇所の屈曲部の背部に屋外側に向けて突片
部を備えるとともに、該羽根板部材の屋内側縁部に屋外
側に向けて折返部を備えてなることを特徴とする竪型防
水ルーバを提供する。
【0015】また本発明は、帯状の板体からなる羽根板
部材の複数個を縦方向に配置してなる竪型防水ルーバに
おいて、該羽根板部材を幅方向断面S字状に構成し、そ
の幅方向の2箇所の屈曲部の背部に屋外側に向けて突片
部を備えるとともに、該羽根板部材の屋内側縁部にビス
孔を備えてなることを特徴とする竪型防水ルーバを提供
する。
【0016】さらに本発明は、帯状の板体からなる羽根
板部材の複数個を縦方向に配置してなる竪型防水ルーバ
用の羽根板部材であって、該羽根板部材が幅方向断面S
字状に構成され、その幅方向の2箇所の屈曲部の背部に
屋外側に向けて設けられた突片部を備えてなることを特
徴とする竪型防水ルーバ用の羽根板部材を提供し、また
本発明は、帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を縦
方向に配置してなる竪型防水ルーバ用の羽根板部材であ
って、該羽根板部材が幅方向断面S字状に構成され、そ
の幅方向の2箇所の屈曲部の背部に屋外側に向けて設け
られた突片部を備えるとともに、該羽根板部材の屋内側
縁部に屋外側に向けて折返部を備えてなることを特徴と
する竪型防水ルーバ用の羽根板部材を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明における羽根板部材は帯状
の板体からなり、その幅方向の断面がS字状に構成され
る。本発明では羽根板部材の複数個を縦方向に配置する
が、その羽根板部材がその幅方向に断面S字状に構成さ
れているため、そのルーバ中で屋外からの風雨がS字状
に円滑に流動する。断面S字状のカーブ(傾斜)は適宜
選定される。そのカーブは流線形であり、美観上も優れ
ているが、その傾斜をゆるやかにすることにより通気抵
抗をより低くすることができる。
【0018】本発明の羽根板部材は、その幅方向の断面
がS字状であるため、その幅方向の2箇所(屈曲部)が
断面湾曲状ないし断面円弧状に形成される。これらの2
箇所の屈曲部の背部にそれぞれ突片部が設けられる。そ
の突片部の腹部及び羽根板部材の背部により、上下方向
に溝が形成され、これによって屋外から屋内への風雨の
浸入を防ぎ、ここで雨滴を受止め、集めて流下させるこ
とができる。
【0019】本発明によれば、そのように断面をS字状
に構成することにより、雨水の侵入を充分に防ぐだけで
はなく、換気、排煙、採光等の機能、作用を充分維持
し、その開口率を65%前後にまで大きくすることがで
きる。この点、前述断面く字状の羽根板の場合には開口
率50%程度が限度であり、開口率をこれ以上にするに
は例えば雨水の侵入防止を犠牲にするほかなかったが、
本発明の断面S字状羽根板部材によれば、雨水の侵入を
充分に防ぎつつ、その開口率を65%前後にまで大きく
し得るものである。なお、本発明の竪型防水ルーバにお
いては開口率を50%程度から65%程度というように
することができるが、30〜50%というようにもでき
るとは勿論である。
【0020】また、本発明においては、該複数の羽根板
部材の左右両側及び上下両縁側に枠体を設ける。この枠
体を設ける仕方としては、該複数の羽根板部材を適当
な挟持部材を用いて予め組み立てておき、これに枠体を
セットする、該複数の羽根板部材と枠体とを適当な挟
持、固定部材により一度にセットする等適宜の手法を採
ることができる。これら何れの場合にも、それら枠体の
うち下縁側枠体については、屋外に向けて下向きに傾斜
させるように構成することにより、雨水を屋外に円滑に
流出させることができる。
【0021】
【実施例】以下、図面に従って本発明の内容をさらに詳
しく説明するが、本発明がこれら実施例に限定されない
ことは勿論である。図2〜図3はこの羽根板(=羽根板
部材)の特徴部分を示す図であり、図2(a)〜(b)
はその幅方向の断面図である。図2(b)の断面は図2
(a)の断面に対して左右逆であるが、何れも本明細書
でいう幅方向断面S字状に相当するものである。図3
は、図2(a)に対応する羽根板の斜視図であり、一部
をカットして示している。
【0022】図2(a)〜(b)中、Aは羽根板であ
り、図示のとおりその幅方向の断面がS字状に構成され
る。羽根板Aは、図2中符号11及び12として示す2
箇所が屈曲部、すなわち断面湾曲状ないしは断面円弧状
に構成され、その背部にはそれぞれ突片部13、15が
設けられる。各突片部13、15には、さらにそれぞれ
折返部14、16を設けてもよく、それぞれ突片部1
3、15とともに断面湾曲状或いは断面円弧状等適宜の
形状に構成される。
【0023】羽根板Aの幅方向の両端部にはそれぞれビ
ス孔17及び18が設けられる。これらビス孔17、1
8によって羽根板Aが枠体に対して固定される。この枠
体は例えば前述図1(a)〜(c)中、符号1〜4とし
て示すような構造に形成され上下の枠体3、4に対して
ビス止めされる。羽根板Aの下端部(当該下端部は羽根
板Aを竪型ルーバとして配置したとき屋内側となる)の
ビス孔18には水受けの役割を兼ねさせるようにしてよ
い。
【0024】また、ビス孔18に続けて図2中19とし
て示すように突片部を設け、これに水受けの役割をもた
せるようにしてもよい。突片部19は断面円弧状とする
等適宜の形状とされる。この場合にも、ビス孔18に水
受けを兼ねさせるようにしてもよい。なお、枠体にビス
孔17、18を介して固定さるに代えて、他の固定手段
により固定するようにしても差し支えなく、この場合に
はビス孔18に相当する部分には、図2中19として示
すような突片部(図2に示のような断面角状のほか、断
面円弧状とする等適宜の形状とされる)を設け、これに
水受けの役割をもたせる。
【0025】羽根板Aの上端部及び下端部のビス孔1
7、18の外部の形状としては、図2に示すような断面
角状や断面円弧状のほか、断面湾曲状、断面角状の角に
丸みをもたせた形状その他適宜の形状とすることができ
る。本発明の羽根板Aは、その羽根板用の材料としてア
ルミ合金製等の材料を用いる場合には、例えば押出し成
形により各突片部13、15、ビス孔17、18を含め
て一体に製作することができ、また折返部14、16や
突片部19を設ける場合にも、これらを含めて一体に製
作することができる。
【0026】以上は羽根板Aの基本的構造であるが、羽
根板Aの複数個を縦方向に設置することにより竪型防水
ルーバとされる。図4は、羽根板Aの複数個を縦方向に
設置し、竪型防水ルーバとして構成した態様の要点部分
を示す図である。図4のとおり、複数の羽根板A1 〜A
nが等間隔に配置されている。羽根板Aは防水ルーバと
して必要な数が配置される。この各羽根板A1 〜An
は、好ましくは隣接する各羽根板が相互にオーバーラッ
プするように置かれる。相隣接する各羽根板間には空間
1 〜Knが形成されており、この空間K1 〜Knを通
して換気、排煙を行わせ、また採光等を行わせる。空間
Kの数は羽根板Aの配置数に応じて形成される。なお、
図4中Knとして示す空間はAnの左側であるため、K
n-1番目の空間であるが、便宜上Knとして示してい
る。
【0027】これら羽根板A1 〜Anの幅方向の両端部
(図4では上端部及び下端部)には枠体が配置され、こ
れが左右両側の枠体と相まち羽根板A1 〜Anを固定す
るようになっている。これらの点については通常の手法
で行え、図示していないが、例えば図1(a)〜(c)
に示すような態様で行われる。このうち下端側の枠体に
ついては、好ましくは屋外に向けて下向きに傾斜させる
ことにより、雨水を屋外に円滑に流出させることができ
る。
【0028】2箇所の断面湾曲状ないし断面円弧状の部
分11及び12、すなわち各屈曲部の各背部にはそれぞ
れ突片部13及び15が設けられる。屈曲部11の背部
と突片部13の腹部、屈曲部12の背部と突片部15の
腹部によってそれぞれ上下方向に溝が形成されており、
これにより雨水を受け止め、ここで集められた水を流下
させる。屋外から屋内への雨滴の浸入(侵入)は、通常
の風雨程度であれば屈曲部11の背部と突片部13の腹
部、屈曲部12の背部と突片部15の腹部によって防ぐ
ことができる。
【0029】また、図4に示す例では、突片部13、1
5の先端部に、屋外側に向けて設けられた折返部14、
16を備えている。これら折返部は必要に応じて設ける
ことができ、これによって屋外から屋内への雨滴をより
よく受け止め、その飛散を防止することができる。本明
細書中突片部とは適宜そのような折返部(必要に応じて
設けられる)を含むものとして指称している。突片部1
3、15は各種形状に構成することができる。図5
(a)〜(d)はその幾つかの態様例〔符号:X、Yと
して示している)であるが、これらの態様例とは限らず
適宜の形状とすることができる。なお、図5(b)〜
(d)の態様例における突片部は、その一環として折返
部を有することで、屋外側へ向けられる。
【0030】その断面S字状帯の外方端縁部すなわち屋
外側縁部には、ビス孔17が設けられている。ビス孔1
7は羽根板Aを枠体に対して固定するためのものである
(なお、この固定は他の固定手段によってもよい)。そ
の外形は図4に示すような断面角状のほか、内方に向け
た円弧状等の屈曲部として構成してもよく、これによっ
て屋外から屋内へ向かう風雨の圧力を緩和することがで
きる。図6(a)〜(d)はその外形の幾つかの態様例
(符号:Zとして示している)であるが、これらの態様
例とは限らず適宜の形状とすることができる。
【0031】断面S字状の羽根板A1 〜Anの内方端縁
部すなわち屋内側縁部にはビス孔18が設けられるが、
ビス孔17は羽根板Aを枠体に対して固定するためのも
のである(なお、この固定は他の固定手段によってもよ
い)。このビス孔17に水受けの役割を兼ねさせるよう
にしてもよい。またビス孔18に続けて、図2中19と
して示すように突片部を設け、これに水受けの役割をも
たせるようにしてもよく、この場合にもビス孔18にも
水受けを兼ねさせるようにしてもよい。これらによって
屋外から屋内への雨滴の侵入をさらに有効に防ぐことが
できる。
【0032】上記のようにビス孔18に延長部19を設
ける場合は、その端部を内方に向けた断面円弧状に折曲
げた屈曲部としてよく、この屈曲部を円弧状等にするこ
とで空気の流通抵抗を減少させることができる。また、
羽根板A1 〜An、突片部13、15を含めて相互にオ
ーバーラップするように置かれている。これによって各
羽根板部材がその幅方向に断面S字状に構成されている
ことと相まち、屋外からの風雨がルーバ中でS字状に円
滑に流動させ、それらが屋内にストレートには入り込む
のを防止することができる。
【0033】屋外から屋内への雨滴の浸入(侵入)は、
通常の風雨程度であれば(1)屈曲部11の背面、突片
部13の腹部、(2)屈曲部12の背面、突片部15の
腹部によって防ぐことができ、また(1)、(2)に加
えて(3)ビス孔18によって防ぐことができるが、さ
らに前記延長部14、16、突片部19を設けることに
より、その作用、効果をより確実にすることができる。
こうして本発明においては台風等の強風雨時において
も、その雨滴の浸入をきわめて有効に防止し、また屋内
へ向かう風向きを変え、その風圧を和らげることができ
る。
【0034】断面S字状のカーブは適宜設定することが
できるが、特にそのカーブをゆるやかにすることによ
り、すなわちその断面をゆるやかなS字状とすることに
より、通気抵抗を少なくすることができる。また、前記
相隣接する各羽根板間に形成された空間K1〜Knを通じ
て、空気を屋内と屋外との間で相互に流通させるととも
に、屋外からの光を屋内へ向けて採光することができ
る。この場合、その羽根板用の材料として光反射率の高
い、例えばアルミ(含:その合金)製等の材料を用いる
ことにより、その採光効果をさらに高めることができ
る。
【0035】一例として、例えば図4に示すような態様
で各羽根板の板厚=1.5mm、幅方向断面S字状によ
って形成された2箇所の屈曲部の曲率R=12.5m
m、各羽根板の幅=70mm、各羽根板間のピッチ=2
5mm、ビス孔17及び18部分(含:19の部分)の
幅=10mmとした場合の開口率は60%とすることが
できた。このような開口率の改善により、防水ルーバと
しての性能を十分に保持しつつ、その占有空間を小と
し、コンパクト化することができる。また、ルーバは、
これを通じて換気、排煙等をも行うものであり、この換
気、排煙等には自然換気による場合だけでなく、動力に
よっても行われるが、これが長期間にわたるものである
ため、本発明の竪型防水ルーバによれば、そのための消
費エネルギを大幅に削減することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、帯状の板体からなる断面S字
状の羽根板の複数個を縦方向に設置する構成により、風
雨や流通空気を円滑に流動させ、防水ルーバとしての機
能、作用を充分に維持しつつ、その開口率を大幅に改善
することができる。またその断面S字状の2箇所の屈曲
部の背部にそれぞれ突片部が設けられているため、屋外
から屋内への風雨の浸入を防ぎ、ここで雨滴を受止め集
めて流下させることができる。これらに加えて、羽根板
の屋内側縁部のビス孔(これを設ける場合)に水受けの
役割を兼ねさせることにより、屋外から屋内への雨滴の
侵入をさらに有効に防ぐことができる。
【0037】また、開口率の大幅な改善により、本来の
防水機能に加えて、換気、排煙、採光その他ルーバとし
て同じ性能を保持しつつ、コンパクト化することがで
き、その換気、排煙等用に必要な消費エネルギを大幅に
削減することができる。さらに本発明においては、帯状
の板体からなる複数の羽根板部材の左右両側及び上下縁
側に枠体を設けるが、その下縁側枠体について、屋外に
向けて下向きに傾斜させるように構成することにより、
雨水を屋外に円滑に流出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】先に開発した断面く字状の羽根板を使用した竪
型防水ルーバの概略を示す図。
【図2】本発明に係る竪型防水ルーバ用の羽根板の態様
例を示す図。
【図3】本発明に係る竪型防水ルーバ用の羽根板の態様
例を示す図。
【図4】本発明に係る竪型防水ルーバの態様例を示す
図。
【図5】本発明に係る羽根板の断面S字状の屈曲部背面
に設ける突片部の態様例を示す図。
【図6】本発明に係る羽根板の断面S字状の屋外側縁部
の態様例を示す図。
【符号の説明】 1〜4 枠体 5 屈曲部 6 突片部 7 折返部 8 円弧状の屈曲部 9 延長部 10 円弧状の屈曲部 A1〜An 羽根板 S1〜Sn 相隣接する各羽根板A1〜An間に形成された
空間 11、12 屈曲部(断面湾曲状ないし断面円弧状の部
分) 13、15 突片部 14 16 折返部 17、18 ビス孔 19 延長部 K1〜Kn 各羽根板間に形成された空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を
    縦方向に配置してなる竪型防水ルーバにおいて、該羽根
    板部材を幅方向断面S字状に構成し、その幅方向の2箇
    所の屈曲部の背部に屋外側に向けて突片部を備えてなる
    ことを特徴とする竪型防水ルーバ。
  2. 【請求項2】帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を
    縦方向に配置してなる竪型防水ルーバにおいて、該羽根
    板部材を幅方向断面S字状に構成し、その幅方向の2箇
    所の屈曲部の背部に屋外側に向けて突片部を備えるとと
    もに、該羽根板部材の屋内側縁部に屋外側に向けて折返
    部を備えてなることを特徴とする竪型防水ルーバ。
  3. 【請求項3】帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を
    縦方向に配置してなる竪型防水ルーバにおいて、該羽根
    板部材を幅方向断面S字状に構成し、その幅方向の2箇
    所の屈曲部の背部に屋外側に向けて突片部を備えるとと
    もに、該羽根板部材の屋内側縁部にビス孔を備えてなる
    ことを特徴とする竪型防水ルーバ。
  4. 【請求項4】帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を
    縦方向に配置してなる竪型防水ルーバ用の羽根板部材で
    あって、該羽根板部材が幅方向断面S字状に構成され、
    その幅方向の2箇所の屈曲部の背部に屋外側に向けて設
    けられた突片部を備えてなることを特徴とする竪型防水
    ルーバ用の羽根板部材。
  5. 【請求項5】帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を
    縦方向に配置してなる竪型防水ルーバ用の羽根板部材で
    あって、該羽根板部材が幅方向断面S字状に構成され、
    その幅方向の2箇所の屈曲部の背部に屋外側に向けて設
    けられた突片部を備えるとともに、該羽根板部材の屋内
    側縁部に屋外側に向けて折返部を備えてなることを特徴
    とする竪型防水ルーバ用の羽根板部材。
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