JPH11247546A - 竪型防音防水ル―バ - Google Patents

竪型防音防水ル―バ

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Publication number
JPH11247546A
JPH11247546A JP37498098A JP37498098A JPH11247546A JP H11247546 A JPH11247546 A JP H11247546A JP 37498098 A JP37498098 A JP 37498098A JP 37498098 A JP37498098 A JP 37498098A JP H11247546 A JPH11247546 A JP H11247546A
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JP
Japan
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sound absorbing
vertical
soundproof
waterproof louver
absorbing material
Prior art date
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Pending
Application number
JP37498098A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sugiyama
武 杉山
Katsunori Sawa
克紀 澤
Teruyoshi Ozeki
輝義 尾関
Takeshi Sakuma
毅 佐久間
Shuichi Adachi
修一 安立
Hiroshi Shigeta
浩 茂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANKI LOUVER KK
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
SANKI LOUVER KK
Chubu Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防水、換気、排煙、採光等の防水ルーバとして
の諸機能を十分保持しつつ、高い防音効果、遮音効果が
得られ、また降雨時にも防音効果、遮音効果の低下がな
い竪型防音防水ルーバを得る。 【解決手段】帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を
縦方向に間隔を置いて配置してなる竪型防音防水ルーバ
であって、該羽根板部材を幅方向断面く字状又は幅方向
断面ジクザク状に構成するとともに、該羽根板部材の腹
部及び背部に吸音材を配置してなることを特徴とする竪
型防音防水ルーバ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル、各種工場、
発電所、体育館、倉庫、家屋等に設置される高性能の竪
型防音防水ルーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】防水ルーバは羽根板材を用い、これらを
所定の枠体内に組み立てることにより構成されている。
従来、その羽根板材の設置方向は横方向に、すなわちい
わゆる百葉箱形式で取り付ける形式で設けるのが通常で
あった。しかし、この形式では各羽根板で補集された雨
水が順次下側の羽根板上に垂れ落ちて飛散し、ルーバ内
に入り込み易いという弱点を有しており、また左右の横
方向からの風雨に対する遮蔽効果も必ずしも充分でな
く、この左右横方向からの遮蔽上の問題はそのルーバが
小型の場合は勿論、大型化した場合に特に顕著に現れる
ことが分かった。
【0003】本発明者等は、その羽根板材をそのように
横方向にではなく、縦方向に設置するようにし、これに
幾つかの工夫を加えることにより、従来のルーバにおけ
るそのような欠点を一挙に解決した雨水の侵入等を効率
よく防止できる竪型防水ルーバを開発している。
【0004】ところで、防水ルーバは建物の通風口など
に設置されるものであるため、騒音等の音の遮断作用を
有するものであれば防水とともに防音も行わせることが
できる。図10は防音防水ルーバの例である(特開昭6
1ー98890号公報)。図10のとおり、断面が山型
の羽根板部材22に水返し突片23、24を突設したも
のを互いに平行位置に並べて配置し、山型の腹部内面に
吸音材25が配置されている。
【0005】しかし、上記のような防音防水ルーバにお
いては、防水効果は高く、通風性も良好であるが、防音
効果を高めるにはルーバ全体の厚さaを大きくする必要
があり、また通風間隙26の片側の面は吸音性がないた
め、構造上、高い遮音効果が望めないという問題があっ
た。また降雨時には、吸音材25の表面が濡れることに
より遮音性が低下するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な防音防水ルーバにおける諸問題点に鑑み、竪型防水ル
ーバ本来の防水、換気、排煙、採光等の諸機能を十分保
持しつつ、高い防音効果・遮音効果が得られ、また降雨
時にも防音効果・遮音効果の低下がない竪型防音防水ル
ーバを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は(1)帯状の板
体からなる羽根板部材の複数個を縦方向に間隔を置いて
配置してなる竪型防音防水ルーバであって、該羽根板部
材を幅方向断面く字状に構成するとともに、該羽根板部
材の腹部及び背部に吸音材を配置してなることを特徴と
する竪型防音防水ルーバを提供するものである。
【0008】本発明は(2)帯状の板体からなる羽根板
部材の複数個を縦方向に間隔を置いて配置してなる竪型
防音防水ルーバであって、該羽根板部材を幅方向断面く
字状に構成するとともに、該羽根板部材の屋内側を屋外
から屋内方向に平行又はほぼ平行に延長し、且つ、該延
長部を含む羽根板部材の腹部及び背部に吸音材を配置し
てなることを特徴とする竪型防音防水ルーバを提供す
る。
【0009】本発明は(3)帯状の板体からなる羽根板
部材の複数個を縦方向に間隔を置いて配置してなる竪型
防音防水ルーバであって、該羽根板部材を幅方向断面ジ
クザク状に構成するとともに、該羽根板部材の腹部及び
背部に吸音材を配置してなることを特徴とする竪型防音
防水ルーバを提供する。
【0010】本発明は(4)帯状の板体からなる羽根板
部材の複数個を縦方向に間隔を置いて配置してなる竪型
防音防水ルーバであって、該羽根板部材を幅方向断面ジ
クザク状に構成するとともに、該羽根板部材の屋内側を
屋外から屋内方向に平行又はほぼ平行に延長し、且つ、
該延長部を含む羽根板部材の腹部及び背部に吸音材を配
置してなることを特徴とする竪型防音防水ルーバを提供
する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における羽根板部材は帯状
の板体からなり、その幅方向の断面がく字状又はジクザ
ク状に構成される。本発明では羽根板部材の複数個を間
隔を置いて縦方向に配置する。その羽根板部材がその幅
方向に断面く字状又はジクザク状に構成されているた
め、そのルーバ中で屋外からの風雨がく字状又はジクザ
ク状に円滑に流動する。このように断面く字状又は断面
ジクザク状に構成することで、風雨に遠心力を与えて通
気抵抗をより低くし、また美観上も優れている。
【0012】上記羽根板部材がその幅方向に断面く字状
に構成されている場合は、羽根板部材は断面く字状の折
曲箇所を境に屋外側と屋内側に連なる。すなわち、その
折曲箇所で連なる屋外側の帯状板と屋内側の帯状板とか
らなり、屋外側から数えて屋外側の帯状板が1枚目、屋
内側の帯状板が2枚目となる。
【0013】また、本発明においては、例えば図7〜8
に示すように、羽根板部材をその幅方向の断面がジクザ
ク状、すなわち断面く字状に帯状板を逆く字状を連ね
て、その帯状板が屋外から数えて3枚目、4枚目・・・
となるように幅方向断面ジグザク状に構成することがで
きる。本明細書中「幅方向断面ジグザク状」或いは「断
面ジグザク状」とはこの場合を意味するものとして使用
している。
【0014】本発明においては、羽根板部材における幅
方向断面く字状の腹部及び背部に吸音材が配置される。
この場合、屋外側から数えて1枚目の帯状板について
も、その腹部及び背部ともに吸音材を配置してもよい
が、1枚目の帯状板に関しては、好ましくはその腹部の
みに吸音材を配置する。これにより屋外側からの風雨及
び音はその背部に当って、相対する吸音材の方へ向けら
れ、また屋外側からの美観を損なうこともない。この点
は幅方向断面ジグザク状の場合も同様である。
【0015】断面く字状の腹部への吸音材の配置につい
ては、該断面く字状の屋外側の端部及び屋内側の端部に
それぞれ延長部、これに続く折返部を設け、断面く字状
の腹部とそれら延長部、折返部により凹空間を形成し、
吸音材を該凹空間に納めることで行うことができる。こ
れらの点は、羽根板部材を幅方向断面ジグザク状に構成
する場合についても同様に構成することができる。
【0016】このように幅方向断面く字状又は断面ジグ
ザク状の屋外側の端部及び屋内側の端部にそれぞれ延長
部、これに続く折返部を設けておくことにより、凹空間
に吸音材を容易に収納し配置することができ、また両折
返部には吸音材を該収納状態で保持しておくための保持
板部材を容易に当接し固定することができる。
【0017】次に、羽根板部材の幅方向断面く字状又は
断面ジグザク状の屋内側背部に吸音材を配置する手法に
ついては、該羽根板部材における屈曲部の背部に延長部
を設けるとともに、相対する屋内側の端部に延長部を設
け、これら両延長部と幅方向断面く字状又は断面ジグザ
ク状の屋内側背部とで凹空間を形成し、この凹空間に吸
音材を収納し配置する。
【0018】この場合、屋内側の端部に延長部に屋内側
へ向けた折返部を設け、屋内側端部の延長部に屋外側へ
向けた折返部を設けておくことにより、吸音材を容易に
収納し配置することができ、また両折返部には吸音材を
該収納状態で保持しておくための保持板部材を容易に当
接し固定することができる。
【0019】本発明においては、上記のように羽根板部
材における幅方向断面く字状又は断面ジグザク状の屋内
側背部にも吸音材を配置することにより、幅方向断面く
字状の屋内側の腹部と背部とに吸音材が配置されること
になる。そして羽根板部材における腹部及び背部の両面
はともに、音の遮断面及び反射面となり、吸音材で吸音
されなかった音がここで遮断されるとともに、吸音材に
向けて反射され吸音材によってさらに吸音される。
【0020】吸音材としては、吸音機能を有する材料で
あれば特に限定はないが、好ましくはガラスウールやロ
ックウール等が用いられる。ガラスウールやロックウー
ル等は音のエネルギーを有効に減衰させ吸収することが
できる。本発明者等の実験・観察によれば、これら吸音
材は水を含むと(べちゃべちゃになってしまい)吸音性
能が落ちるか、だめになってしまうことが分かった。
【0021】このため、吸音材は好ましくはプラスチッ
ク製等の収納袋に詰めるか、プラスチック製等のシート
でラップして用いられる。また、本発明者等の実験・観
察によれば、プラスチックとしてはフッ素樹脂系の材料
が特に好適であることが分かった。フッ素樹脂系の材料
は音を実質上反射、遮断せず、撥水性で且つ耐水性であ
り、長期間にわたり腐食せず、劣化しないので特に好適
に用いられる。
【0022】本発明において、上記幅方向断面く字状又
は断面ジグザク状の羽根板部材における屈曲部(折曲
部)の背部のうちの少なくとも1部に屋外方向に向けて
突片部を設けるのがより好ましい。これによりルーバと
しての設置時に上下方向となる溝が形成される。この溝
によって屋外から屋内への風雨の浸入を防ぎ、ここで雨
滴を受止め集めて流下させることができる。
【0023】それら突片部のうち、最屋内側の端部の突
片部は、羽根板部材における最屋内側の端部に、吸音材
を収納するための延長部、これに続く屋外側へ向けた折
返部が設けられる関係で、その延長部を該折返部からさ
らに延長して設けられる。
【0024】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明がこれら実施例に限定されないこと
はもちろんである。図1(a)〜(c)は本発明の竪型
防音防水ルーバの概略を示す図である。そのうち(a)
は横断面図、(b)は側面図、(c)は正面図であり、
(b)〜(c)は(a)に比べて縮小して示している。
図2は、竪型防音防水ルーバを構成する羽根板部材を図
1(a)より拡大して示し、図3は図2に示すような羽
根板部材の構成過程を示した図である。
【0025】図1中、1は左側に設けられた枠体、2は
右側に設けられた枠体であり、その間に複数の羽根板
(羽根板部材)Aが等間隔に配置されている。これら各
羽根板Aは断面く字状の帯状板体からなり、隣接する各
羽根板は相互にオーバーラップするように置かれ、相隣
接する各羽根板間には空間Bを形成している。この空間
Bを通して換気、排煙を行い、また採光等を行わせ、屋
外からの風雨の進路を屈曲させ、それらが屋内にストレ
ートには入り込むのを防止することができる。
【0026】3及び4は、それぞれ、羽根板A(複数)
の上端縁及び下端縁に設けられる枠体であり、左右両側
の枠体1、2と相まち各羽根板Aを固定するようになっ
ている。これら複数の羽根板Aや枠体1〜4の組立、固
定は適宜の手法で行うことができる。図1(a)、図2
〜図3に示すとおり、各羽根板Aは屈曲部(折曲部)5
を有する帯状の板体からなり、幅方向断面く字状に構成
されている。
【0027】屈曲部5の背部には延長部6を有し、延長
部6の先端部には、屋外側に向けて設けられた折返部7
と屋内側に向けて設けられた折返部8を備えている。延
長部6、折返部7、折返部8の形状はその目的を達成し
得る範囲で断面円弧状等の適宜の形状に構成される。こ
の点は、以下で述べる延長部、折返部についても同様で
ある。羽根板Aは、その材料としてアルミ製やアルミ合
金製等の材料を用いる場合には、例えば押出成形により
それら延長部や折返部等の部分を含めて一体に製作する
ことができる。
【0028】また、折曲部5の背面、延長部6の腹部及
び折返部7により、ルーバ羽根板部材としての設置時に
上下方向に溝が形成され、ここで風雨を受け止め、雨滴
を集めて流下させる。また、その断面く字状の屋外側縁
部には、延長部9から内方に向けた折返部10が設けら
れ、またその断面く字状の屋内側縁部には羽根板の延長
部11を有している。
【0029】延長部11は、延長部6と平行又はほぼ平
行に所定幅延長させ、これに続く折返部12、さらにこ
れに続く折返部13を備え、これらと相対する逆方向に
延長部14、これに続く折返部15が設けられている。
このうち延長部11の腹部、これに続く折返部12及び
折返部13により、ルーバ羽根板部材としての設置時に
上下方向に溝が形成され、ここで風雨を受け止め雨滴を
集めて流下させる。
【0030】各羽根板Aの幅方向断面く字状の角度は鋭
角から大幅な鈍角に至るまで適宜の角度に構成し得る
が、それを鈍角、特に大幅な鈍角とすれば、ルーバとし
ての性能を維持しながら開口率を上げ、ルーバを通して
流通する空気に遠心力を付与し流通空気の抵抗を大幅に
少なくすることができる。
【0031】次に、防音の仕組みについては、まず断面
く字状の腹部〔図2(a)中、符号X、Yとして示す部
分〕、断面く字状の屋外側端部の延長部9、これに続く
折返部10、屋内側縁部の延長部11及び折返部12に
より、図2(a)中Sとして示すように凹空間が形成さ
れ、凹空間Sに吸音材16が収納され配置される。また
断面く字状の屋内側背部〔図2(a)中、符号Zとして
示す部分〕、延長部6の背部、折返部8、延長部14、
折返部15により、図2(a)中、Tとして示すように
凹空間が形成され、凹空間Tに吸音材16が収納され配
置される。
【0032】吸音材としては、吸音機能を有する材料で
あれば特に限定はないが、好ましくはガラスウールやロ
ックウール等が用いられる。これら吸音材は、凹空間S
及び凹空間Tに適宜な手法で収納、充填することができ
るが、水を含むと吸音性能が落ちるか、だめになるた
め、好ましくはプラスチック製等の収納袋に詰めるか、
プラスチック製等のシートでラップする等の態様で用い
られる。プラスチックとしては特に限定はないが、フッ
素樹脂系の材料が特に好適に用いられる。
【0033】次いで、凹空間S及び凹空間Tに収納、充
填された吸音材は保持板部材により固定される。保持板
部材は、吸音材を該収納状態で保持する役割に加え、吸
音材へ向かう音を通過させる必要があるため、そのよう
な機能を備えた部材が用いられる。その材料、構造は、
そのような機能を備えた部材であれば特に限定はない
が、好ましくは多孔性の板材(多孔性保持板部材)が用
いられる。その好ましい例としてはパンチングメタル等
を挙げることができる。
【0034】図3は上記固定までの過程を模式的に示し
た図である。図3(a)に示すような羽根板部材Aの凹
空間S、Tのそれぞれに吸音材16を収納、充填し、図
3(b)の状態とする。その後、吸音材16に対して保
持板部材を当接させて固定する。図2〜図3中、17は
保持板部材であり、その1例としてパンチングメタルの
場合を示している。
【0035】保持板部材の固定は、凹空間Sについては
折返部10及び折返部12の面に対して行い、凹空間T
については折返部8及び折返部15の面に対して行われ
る。固定手段としてはビス、ボルトーナット、接着剤そ
の他適宜の手法により行えるが、図1〜図3ではビスに
より行う場合を示している。図2(b)中、それらの固
定箇所及び固定状態を符号18として示している。
【0036】本発明の竪型防音防水ルーバにおいては、
屋外及び/又は屋内からの音を凹空間S及び凹空間Tに
収納、充填し配置された吸音材によりきわめて有効に吸
収させることができる。本発明においては、羽根板部材
の面〔図2(a)中符号X、Y及びZとして示す面、こ
れらは共に吸音材を抱えている〕が音を反射する反射板
の役目を果たし、吸音材では吸収されなかった音を再び
吸音材へ戻して吸音させることができるため、さらに有
効な吸音効果・遮音効果が得られる。
【0037】特に、羽根板部材の屋内側の表裏両面〔図
2(a)中、符号Y及びZとして示す面、両面共に吸音
材を抱えている〕はその表側面、裏側面共に音の反射面
として機能するので、相乗された優れた吸音、遮音効果
が得られる。この場合、該表裏両面に吸音材を配置で
き、しかも両面共に音の反射面として作用するので、相
乗された優れた吸音、遮音効果を維持しながら、防音防
水ルーバを全体としてコンパクト化することができる。
【0038】図1〜3に示す例においては、折曲部5の
背面、延長部6の腹部及び折返部7により、ルーバ羽根
板部材としての設置時に上下方向に溝が形成され、ここ
で風雨を受け止め、雨滴を集めて流下させる。また、延
長部11に続く折返部12、さらにこれに続く折返部1
3を備え、延長部11の腹部、これに続く折返部12及
び折返部13により、ルーバ羽根板部材としての設置時
に上下方向に溝が形成され、ここで風雨を受け止め雨滴
を集めて流下させる。
【0039】本発明においては、上記のような溝を形成
しないでも構成することができる。図4〜6はこの例を
示した図である。図4は折曲部5の背面部分に溝を設け
ない例であり、図4中Cとして示すように溝を設けない
で構成する。背面部分は鋭角にしてもよいが、好ましく
は丸みを持たせる。図5は屋内側縁の部分に溝を設けな
い例であり、図4中Dとして示すように溝を設けないで
構成する。折返部(図1〜2に示す折返部13に相当)
は鋭角にしてもよいが、好ましくは丸みを持たせる。こ
のように丸みを持たせることで、流通する空気をスムー
スの流通させることができる。
【0040】図6は折曲部5の背面部分に溝を設けず、
屋内側縁の部分にも溝を設けない例である。図6中C、
Dとして示すように溝を設けないで構成する。背面部
分、折返部(図1〜2に示す折返部13に相当)は鋭角
にしてもよいが、好ましくは丸みを持たせる。溝の有無
に関する以上の点は本発明における他の態様でも同様で
ある。すなわち、羽根板部材の幅方向の屈曲部の背部に
は溝を設けないでもよいが、これを設ける場合には一つ
又は複数の屈曲部の背部に少なくとも一つ屋外側に向け
た折返部を設けて溝を構成する。
【0041】以上は羽根板部材の複数個を縦方向に単層
配置してなる竪型防音防水ルーバ、すなわち屋外側から
数えて1枚目の帯状板と2枚目の帯状板とからなる竪型
防音防水ルーバであるが〔図1(a)、図2〜3参
照〕、本発明においては羽根板部材の複数個を縦方向に
配置した層を複数層配置して構成することができる。す
なわち、羽根板部材を幅方向の断面がジクザク状、すな
わち断面く字状に逆く字状を連ねて、その羽根板部材を
構成する帯状板が屋外から数えて3枚目、4枚目、5枚
目・・・となるように幅方向断面ジグザク状に構成する
ことができる。図7〜8はこの例を示す図である。
【0042】図7は、羽根板部材が屋外側から数えて1
枚目の帯状板と2枚目の帯状板と3枚目の帯状板からな
る竪型防音防水ルーバの例である。これにより吸音、遮
音効果をさらに高めることができる。この場合、1枚目
の帯状板と2枚目の帯状板とは一体に成形される。3枚
目の帯状板は、2枚目の帯状板に対して、別体として構
成してもよく、一体に構成してもよい。図7は前者の場
合を示しているが、ルーバとしての配置時に図7中19
として示すように配置される。吸音材は図1〜3の場合
と同様にして配置される。
【0043】図8は、羽根板部材が屋外側から数えて1
枚目の帯状板と2枚目の帯状板と3枚目の帯状板と4枚
目の帯状板とからなる竪型防音防水ルーバの例である。
これにより吸音、遮音効果をさらに高めることができ
る。この場合、1枚目の帯状板と2枚目の帯状板とは一
体に成形される。3枚目の帯状板と4枚目の帯状板は、
2枚目の帯状板に対して、別体として構成してもよく、
一体に構成してもよい。図8は前者の場合を示している
が、ルーバとしての配置時に図8中20として示すよう
に配置される。吸音材は図1〜3の場合と同様にして配
置される。
【0044】図9は、羽根板部材の複数個を縦方向に単
層配置してなる竪型防音防水ルーバ〔図1(a)、図4
〜6参照〕の屋内側に防音層を設けた例である。すなわ
ち、羽根板部材の屋内側を屋外から屋内方向に対して直
角に延長し且つ該延長部を含む羽根板部材の腹部及び背
部に吸音材を配置してなる例である。図9中、21とし
て示す部分がその防音層であるが、その構造は以上で述
べた防音構造と同様の構造とすることができる。これに
より単層配置の竪型防音防水ルーバによる防音効果、遮
音効果に加えて、これら効果をさらに高めることができ
る。
【0045】防音層は、3枚目の帯状板に相当するが、
2枚目の帯状板に対して、別体として構成してもよく、
一体に構成してもよい。図9は前者の場合を示している
が、ルーバとしての配置時に、図9中21として示すよ
うに配置される。吸音材の収納、配置等の仕方は図1〜
3の場合と同様にして行える。また図9では、防音層を
屋外から屋内に向かう方向に平行に配置した場合を示し
ているが、その方向に対してある程度の角度をもたせる
ようにしてもよい。
【0046】防音層は、図7〜8に示すように羽根板部
材を幅方向断面ジクザク状に構成するとともに、該羽根
板部材の屋内側を屋外から屋内方向に対して直角又はほ
ぼ直角に延長して設けてもよい。図7の態様に配置した
場合は、防音層は4枚目の帯状板に相当し、図8に配置
した場合は、5枚目の帯状板に相当することになる。こ
れらの場合にも、該延長部を含む羽根板部材の腹部及び
背部に吸音材を配置する。吸音材の収納、配置等の仕方
は図1〜3の場合と同様にして行える。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、防水ルーバ本来の防
水、換気、排煙、採光等の諸機能を十分保持しつつ、高
い防音効果、遮音効果が得られる。特に羽根板部材の面
〔図2(a)中、符号X、Y及びZとして示す面、共に
吸音材を抱えている〕が音を反射する反射板の役目を果
たし、有効な優れた吸音、遮音効果が得られる。また、
吸音材を収納袋に詰めるかシートでラップして配置する
ことにより、降雨時にも防音、遮音効果の低下がない竪
型防音防水ルーバが得られる。収納袋やシートの材質と
してはプラスチック等が用いられるが、プラスチックと
しては特にフッ素樹脂系の材料が有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る竪型防音防水ルーバの例を示す
図。
【図2】本発明に係る竪型防音防水ルーバを構成する羽
根板部材を示した図。
【図3】図2に示すような羽根板部材の構成過程を示し
た図。
【図4】本発明に係る竪型防音防水ルーバの他の例を示
す図。
【図5】本発明に係る竪型防音防水ルーバの他の例を示
す図。
【図6】本発明に係る竪型防音防水ルーバの他の例を示
す図。
【図7】本発明に係る竪型防音防水ルーバの他の例を示
す図。
【図8】本発明に係る竪型防音防水ルーバの他の例を示
す図。
【図9】本発明に係る竪型防音防水ルーバの他の例を示
す図。
【図10】従来の防音防水ルーバの例を示す図。
【符号の説明】
1〜4 枠体 5 屈曲部 6、9、11、14 延長部 7、8、10、12、13、15 折返部 16 防音材 S、T 吸音材16が収納、充填・配置される凹空間 X、Y、Z 吸音材を抱えている羽根板部材の面 17 保持板部材(パンチングメタル等) 18 保持板部材17の固定箇所及び固定状態 19 3枚目の帯状板の配置部分 20 3枚目と4枚目の帯状板の配置部分 21 屋外方向から屋内方向に設けた防音層 22 断面が山型の羽根板部材 23、24 水返し突片 25 吸音材 26 通風間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾関 輝義 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 佐久間 毅 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 安立 修一 東京都小金井市貫井南町5丁目21ー9 (72)発明者 茂田 浩 千葉県船橋市金杉台2丁目2ー34

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を
    縦方向に間隔を置いて配置してなる竪型防音防水ルーバ
    であって、該羽根板部材を幅方向断面く字状に構成する
    とともに、該羽根板部材の腹部及び背部に吸音材を配置
    してなることを特徴とする竪型防音防水ルーバ。
  2. 【請求項2】帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を
    縦方向に間隔を置いて配置してなる竪型防音防水ルーバ
    であって、該羽根板部材を幅方向断面く字状に構成する
    とともに、該羽根板部材の屋内側を屋外から屋内方向に
    平行又はほぼ平行に延長し、且つ、該延長部を含む羽根
    板部材の腹部及び背部に吸音材を配置してなることを特
    徴とする竪型防音防水ルーバ。
  3. 【請求項3】帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を
    縦方向に間隔を置いて配置してなる竪型防音防水ルーバ
    であって、該羽根板部材を幅方向断面ジクザク状に構成
    するとともに、該羽根板部材の腹部及び背部に吸音材を
    配置してなることを特徴とする竪型防音防水ルーバ。
  4. 【請求項4】帯状の板体からなる羽根板部材の複数個を
    縦方向に間隔を置いて配置してなる竪型防音防水ルーバ
    であって、該羽根板部材を幅方向断面ジクザク状に構成
    するとともに、該羽根板部材の屋内側を屋外から屋内方
    向に平行又はほぼ平行に延長し、且つ、該延長部を含む
    羽根板部材の腹部及び背部に吸音材を配置してなること
    を特徴とする竪型防音防水ルーバ。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の何れか1項に記載の竪型防
    音防水ルーバにおいて、屋外側から数えて1枚目の帯状
    板については、その腹部のみに吸音材を配置してなるこ
    とを特徴とする竪型防音防水ルーバ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れか1項に記載の竪型防
    音防水ルーバにおいて、吸音材が収納袋に詰めるか又は
    シートでラップした吸音材であることを特徴とする竪型
    防音防水ルーバ。
  7. 【請求項7】上記収納袋又はシートの材料がフッ素樹脂
    系の材料であることを特徴とする請求項6に記載の竪型
    防音防水ルーバ。
  8. 【請求項8】請求項1〜7の何れか1項に記載の竪型防
    音防水ルーバにおいて、上記配置された吸音材が多孔性
    保持板部材により保持されるようにしてなることを特徴
    とする竪型防音防水ルーバ。
  9. 【請求項9】請求項1〜8の何れか1項に記載の竪型防
    音防水ルーバにおいて、羽根板部材の幅方向の屈曲部の
    背部の少なくとも一つに屋外側に向けた折返部を備えて
    なることを特徴とする竪型防音防水ルーバ。
  10. 【請求項10】請求項1〜9の何れか1項に記載の竪型
    防音防水ルーバにおいて、羽根板部材の最屋内側端部に
    屋外側に向けた折返部を備えてなることを特徴とする竪
    型防音防水ルーバ。
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