JPH1162329A - フェンス - Google Patents

フェンス

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JPH1162329A
JPH1162329A JP22745597A JP22745597A JPH1162329A JP H1162329 A JPH1162329 A JP H1162329A JP 22745597 A JP22745597 A JP 22745597A JP 22745597 A JP22745597 A JP 22745597A JP H1162329 A JPH1162329 A JP H1162329A
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locking
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fence
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Takamitsu Eguchi
隆光 江口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 囲いパネルをがたつきなく縦材に掛け止めし
て取り付けることができるフェンスを提供する。 【解決手段】 左右に隣接した縦材2,2と、縦材2の
外面に突設された複数の受け部20と、左右両端部にて
受け部20に掛け止めした複数の囲いパネル5とを有
し、各囲いパネル5の下端部には、受け部20に形成さ
れた係止部24に掛け止めされる掛止係止片37が設け
られ、上端部には、掛止係止片37を係止部24に掛け
止めした状態で、囲いパネル5を縦材2の内方に押圧す
ることにより、受け部20に形成された係止溝23に抜
止め状態で掛け止めされる押圧係止片34が設けられた
フェンスにおいて、囲いパネル5には、押圧係止片34
の近傍に、端部が縦材2に当接して、係止溝23に掛け
止めされた押圧係止片34を外方に付勢する付勢部材3
3が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の敷地の境界
などに設けられ、囲いパネルの左右両端部を、両側の縦
材に掛け止めして取り付けられたフェンスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフェンスとして、特公平
5−45750号公報に記載のものが知られている。こ
のフェンスは、左右に隣接した縦材と、この縦材の見込
み方向外面に長手方向(上下方向)に沿って突設された
複数の受け部と、上下方向に配設されるとともに、左右
両端部にて受け部に掛け止めして取り付けられた複数の
囲いパネルとにより、主体部が構成されている。縦材に
設けられた受け部は、囲いパネルの上下幅に対応するピ
ッチで設けられており、上下に隣接する受け部間に各囲
いパネルの上端部および下端部がはめ込まれるようにし
て、それぞれ掛け止めされている。
【0003】すなわち、各受け部の上側には、囲いパネ
ルの下端部を差し込んで掛け止めする上溝が形成され、
下側には、囲いパネルの上端部を係合させる幅広の下溝
が形成されている。一方、囲いパネルの上端部には、外
側に反るように折曲げ形成した屈曲片が形成され、下端
部には、受け部を覆う覆い片およびその基部から下方に
延出した係止片が形成されている。
【0004】この囲いパネルを縦材に取り付ける場合に
は、まず囲いパネルの係止片を下側の受け部の上溝に差
し込み、続いて囲いパネルの上側を縦材側内方に押圧
し、屈曲片を上側の受け部の下溝に係合させる。この場
合、囲いパネルの屈曲片は、押圧に伴って下溝の縁部に
摺接しつつ大きく撓み、縁部を越えて下溝に係合する。
これにより、囲いパネルは、その下端部(係止片)およ
び上端部(屈曲片)が上下に隣接する受け部に掛け止め
された状態で、縦材に取り付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のフェ
ンスでは、掛け止めする囲いパネルをがたつきなく縦材
に取り付けるのは、極めて困難である。すなわち、囲い
パネルの屈曲片は、大きく撓んだ後、下溝に落ち込むよ
うにして係合するため、屈曲片を下溝に適切に係合させ
るためには、下溝の前後方向の溝幅を屈曲片の前後方向
の突出長より大きくしなければならない。このように下
溝の溝幅が大きい場合には、下溝と、これに係合し元の
形状状態に復帰した屈曲片との間には、不可避的に間隙
が生じてしまう。このため、上述のように掛け止めされ
た囲いパネルでは、風雨などによってあおられると、が
たつきが発生してしまう。
【0006】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、囲いパネルを掛け止めして取
り付ける場合であっても、がたつきなく縦材に取り付け
ることができるフェンスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフェンス
は、左右に隣接した縦材と、縦材の見込み方向外面に、
上下方向に相互に間隙を存して突設した複数の受け部
と、上下方向に配設されるとともに、左右両端部にて受
け部に掛け止めして取り付けられた複数の囲いパネルと
を有し、各囲いパネルの左右両側の上端部および下端部
のうちいずれか一方には、受け部に形成された係止部に
掛け止めされる掛止係止片が設けられ、他方には、掛止
係止片を係止部に掛け止めした状態で、囲いパネルを縦
材側内方に押圧することにより、受け部に形成された係
止溝に抜止め状態で掛け止めされる押圧係止片が設けら
れたフェンスにおいて、囲いパネルの押圧係止片の近傍
には、端部が縦材に当接して、係止溝に掛け止めされた
押圧係止片を外方に付勢する付勢部材が設けられている
ことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、囲いパネルを縦材に取
り付ける場合には、まず囲いパネルの左右両側の掛止係
止片を受け部の係止部に掛け止めし、次いで付勢部材に
抗し囲いパネルを縦材側内方に押圧して、押圧係止片を
受け部の係止溝に掛け止めする。これにより、押圧係止
片は、付勢部材によって外方、すなわち縦材から離隔す
る方向に付勢された状態で、係止溝に係止されることに
なる。したがって、囲いパネルを受け部に掛け止めした
状態では、囲いパネルの押圧係止片は、例え上下方向で
係止溝との間に間隙があっても、常に係止溝内の見込み
方向の端面に押し付けられることとなり、囲いパネルを
縦材にがたつきなく取り付けることができる。
【0009】この場合、付勢部材は、囲いパネルを受け
部に掛け止めした状態で、縦材に当接するとともに、ば
ね性を有する当接片を備え、当接片の先端部には、縦材
側内方に突出した突起が設けられていることが好まし
い。
【0010】この構成によれば、付勢部材は、ばね性を
有する当接片を備え、しかもこの当接片の先端部には縦
材側内方に突出した突起が設けられているため、囲いパ
ネルを受け部に掛け止めした状態で、突起が縦材に当接
すると、当接片は外方に反った状態となり、そのばね性
により押圧係止片を外方に付勢することになる。すなわ
ち、当接片に突起を設けるだけで、当接片のばね性を利
用して、付勢部材を簡単に形成することができる。
【0011】またこの場合、囲いパネルの見込み方向の
外側下端部には、下方に延出した垂下片が設けられてい
ることが好ましい。
【0012】この構成によれば、囲いパネルの見込み方
向の外側下端部に設けられた垂下片が水切りとして作用
するため、雨水が内側に回り込んで、係止溝などに溜ま
ったり、あるいは雨が止んだ後において、雨水が囲いパ
ネルの下面などに長時間に亘って付着し続けることを有
効に防止することができる。
【0013】さらにこの場合、縦材の上部および下部
は、間隙を存し相互に平行に配設した上横材および下横
材にそれぞれねじ止めされており、最上段および/また
は最下段に配設された囲いパネルには、そのねじ止め部
分を隠す隠ぺい片が設けられていることが好ましい。
【0014】この構成によれば、最上段および/または
最下段に配設された囲いパネルに、縦材と上下横材との
ねじ止め部分を隠す隠ぺい片が設けられているため、縦
材および上下横材になんら加工を施すことなく、ねじ止
め部分を隠すことができ、フェンスの外観を損なうこと
がない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態に係るフェンスについて具体的に説明
する。図1は、建物の敷地の境界などに沿って設けられ
た本実施形態に係るフェンスの1スパン分を、敷地外側
から見た正面図である。このフェンス1は、コンクリー
ト基礎上に立設した左右の縦材2,2と、これらの縦材
2,2間の上端部および下部の外方、すなわち敷地外側
にそれぞれ固定された上胴縁(上横材)3および下胴縁
(下横材)4と、左右の両端部が両縦材2,2間に掛け
止めされるとともに、上下胴縁3,4間で上下方向に配
設された複数の囲いパネル5と、両縦材2,2間の中間
部にて基礎上に立設され、縦材2,2とともに、上下胴
縁3,4および囲いパネル5により構成された主体部を
支持する補助縦材6とにより構成されている。
【0016】図2および図3に示すように、各縦材2
は、下端部が基礎に固定された支柱7と、この支柱7の
敷地外側において、その正面に配設した横断面「H」字
状の飾り縦材9と、飾り縦材9を挟持するように配設し
た1対の支持縦材8,8とで構成されている。支柱7
は、横断面が矩形状の中空形材で構成されており、下半
部に挿入した補強部材11とともに、その下端部が基礎
に深く埋め込まれるようにして固定されている。また、
各支柱7の上端には、小口を塞ぐとともに、上胴縁3を
支柱7側に引き付ける「L」字状のキャップ部材12
が、小口に嵌入した樹脂製の中実部材13にねじ止めさ
れている。
【0017】上胴縁3および下胴縁4は、いずれも中空
形材で構成され、小口に挿入された連結部材14,14
を介して、上胴縁3,3の小口同士および下胴縁4,4
の小口同士がそれぞれ支柱7の位置で突き合わされて、
連結されている。そして、上胴縁3は、上述したよう
に、キャップ部材12によって、支柱7側に引き付けら
れて支持される一方、下胴縁4は、図3に示すように、
下側に取り付けられた取付金具15によって支柱7に掛
け止めするようにして固定されている。
【0018】一方、各支持縦材8は、図2および図3に
示すように、横断面が矩形状の中空の形材で構成され、
その上端部および下端部が上下胴縁3,4にそれぞれね
じ止めされている。支持縦材8の敷地外側の表面には、
囲いパネル5を掛け止めする受け部20(上受け部2
1、下受け部22)が、上下方向に相互に離隔して複数
組形成されている。各受け部20は、支持縦材8の表面
から突出した状態で形成されており、上下に相互に離隔
した上受け部21と下受け部22とにより構成されてい
る。なお、これらの上下受け部21,22は、長手方向
に沿って外面中央部に延設されたヒレを有する中空形材
を加工して形成したものである。すなわち、所定形状の
上受け部21および下受け部22が残るように、ヒレの
その他の部分を切除して、形成したものである。
【0019】上受け部21は、ほぼ台形形状に形成さ
れ、上側には上方に開口した溝(係止溝)23が形成さ
れている。そして、この係止溝23に、後述する囲いパ
ネル5の押圧係止片34が掛け止めされるようになって
いる。一方、下受け部22は、ほぼ三角形形状に形成さ
れ、敷地外側の先端部が下方に突出している。そして、
この部分が、後述する囲いパネル5の掛止係止片37を
掛け止めする係止部24となっている。これらの上受け
部21および下受け部22は、図2に示すように、敷地
外側の先端部21a,22aおよび見込み方向の中央部
21b,22bの肉厚が他の部分より厚くなっている。
これにより、係止溝23の縁部21bおよび係止部24
の剛性を高めることができ、囲いパネル5を抜止め状態
で、かつ上受け部21および下受け部22に強固に掛け
止めして係止できるようになっている。
【0020】また、図1ないし図3に示すように、フェ
ンス1の中間部を支持する補助縦材6は、囲いパネル5
の中間部を支持する補助支持縦材16と、下胴縁4の中
間部を下から支持する補助支柱17とにより構成されて
いる。補助支持縦材16は、上記支持縦材8と同様の受
け部20を有し、上端部および下端部がそれぞれ上胴縁
3および下胴縁4にねじ止めされている。一方、補助支
柱17は、中空の形材で構成されており、基礎上に載置
されるとともに、束受け18を介して、フェンス1の主
体部の中間部を支持している。すなわち、下胴縁4の長
手方向の中間部下側に取り付けられた束受け18には、
下方に突出した突出部18aが設けられており、この突
出部18aに補助支柱17を下から嵌め込んだ状態で、
フェンス1を支持している。
【0021】図3および図4(a)に示すように、囲い
パネル5は、上記受け部20の外形に沿って、これを敷
地外側から覆うように形成されたパネル本体30と、こ
のパネル本体30の上端から上方に延設され、囲いパネ
ル5を受け部20に掛け止めした場合に、支持縦材8に
当接する当接片(付勢部材)33と、この当接片33の
下端部に連なり、掛け止めの際に敷地内側へ押圧され、
上記上受け部21の係止溝23に掛け止めされる押圧係
止片34と、パネル本体30の下端部から敷地内側に突
出するように形成され、上記下受け部22の係止部24
に掛け止めされる掛止係止片37とにより、形材で一体
に構成されている。
【0022】パネル本体30は、上受け部21および下
受け部22の外形に、ほぼ沿うように屈曲形成されてい
る。すなわち、パネル本体30の上部31は、上受け部
21の上部の傾斜面より幾分大きく敷地外側へ斜め下方
に傾斜するとともに、その先端が鉛直下方へ屈曲し、さ
らにその下端より若干上方の位置から支持縦材8側へ、
下るように傾斜して構成されている。一方、パネル本体
30の下部32は、上記パネル本体30の上部31の下
端から連なり、鉛直下方に延出し、その下端から下受け
部22の上部の傾斜面に沿って敷地外側へ斜め下方に傾
斜するとともに、その先端が鉛直下方へ屈曲して構成さ
れている。
【0023】図4(a)に示すように、当接片33は、
鉛直方向に延出するように構成されており、上下方向の
ほぼ中央部にてパネル本体30の上端に連なっている。
この当接片33の上端には、支持縦材8側に突出した半
球形状の突起33aが形成されている。
【0024】また、押圧係止片34は、当接片33の下
端に連なって屈曲し、パネル本体30の上部31の傾斜
面とほぼ同一の傾斜方向に延出している。一方、パネル
本体30の下端部に形成された掛止係止片37は、パネ
ル本体30の下端より若干上方の位置から支持縦材8側
へ水平に延出し、更にその先端が上方へ屈曲して、断面
「L」字状に構成されている。
【0025】さらに、図3に示すように、フェンス1の
最上段に配設された囲いパネル5の上部、すなわち当接
片33の上端には、上胴縁3と支持縦材8とのねじ止め
部分を隠すための「L」字状の隠ぺい片38が連接され
ている。これにより、上胴縁3や支持縦材8を加工する
ことなく、ねじ止め部分を隠すことができ、フェンス1
の外観を損なわないようになっている。
【0026】なお、本実施形態では、最上段に配設され
た囲いパネル5にのみ隠ぺい片38が設けられている
が、最下段に配設された囲いパネル5の下端を更に下方
へ延出して、支持縦材8と下胴縁4とのねじ止め部分を
隠すようにしてもよい。
【0027】さらにまた、図4(a)に示すように、パ
ネル本体30の上部31および下部32の敷地外側の下
端は、鉛直下方に延出しており(垂下片31a,32
a)、これらが水切りとして作用するため、降雨によっ
て付着した雨水が、内側に回り込んで、係止溝23に溜
まったり、あるいはパネル本体30の上部31の下面お
よび下部32の下面、特に掛止係止片37の下面など
に、雨が止んだ後で、長時間に亘って付着し続けること
はない。このため、囲いパネル5において、係止溝23
の内面や掛止係止片37の下面などが腐食の起点となる
ことを有効に防止することができる。
【0028】このように構成された囲いパネル5を、上
下受け部21,22を介して、支持縦材8,8に掛け止
めすると、図3に示すように、上下に隣接する囲いパネ
ル5,5間は、上側の囲いパネル5の下端部(垂下片3
2a)と、下側の囲いパネル5の上端部(当接片33)
とが若干重なり合う程度に位置する。このため、フェン
ス1を敷地外側から見た場合には、上下に隣接する囲い
パネル5,5間の隙間からは、敷地内が見えないように
なっており、フェンス1が目隠しとして機能する。加え
て、囲いパネル5,5間には、敷地外側と敷地内側とを
連通する隙間が形成されているため、フェンス1が正面
から受ける風を、前記隙間を介して通過させることがで
きる。このため、風によってフェンス1が受ける外力を
低減させることができる。
【0029】また、各囲いパネル5のパネル本体30の
部分は、いずれも同一形状に形成されており、各囲いパ
ネル5の垂下片31a,32aをそれぞれ含む鉛直片間
の距離と、上下に隣接する囲いパネル5,5の鉛直片間
の距離とは、同一となるように構成されている。したが
って、このフェンス1は、図1に示すように、凸部およ
び凹部がそれぞれ上下に等間隔で表されるとともに、水
平線が強調されたデザインに仕上がっている。
【0030】加えて、支持縦材8,8間に挟持された飾
り縦材9によって、図1および図2に示すように、左右
に隣接する囲いパネル5,5の突き合わせ部分およびね
じ止め部分を隠すようにしているため、フェンス1の囲
いパネル5を左右方向に連続的に見せることができると
ともに、ねじ止め部分の見えないすっきりとしたフェン
スに仕上がっている。
【0031】次に、図4を参照して、囲いパネル5を支
持縦材8の受け部20に掛け止めする場合について説明
する。まず、同図(b)に示すように、囲いパネル5の
掛止係止片37を下受け部22の係止部24に下側から
引っかける。次いで、囲いパネル5の上部31を支持縦
材8側内方、すなわち敷地内側へ押し込む。そうすうる
と、押圧係止片34の先端部(下端部)は、上受け部2
1の傾斜面を摺接しつつ、係止溝23へ向かい、囲いパ
ネル5が更に押し込まれると、図4(c)に示すよう
に、係止溝23に係合して、囲いパネル5が受け部20
に掛け止めされる。なお、この場合、囲いパネル5を敷
地外側に若干反らせるようにしながら、囲いパネル5の
上部31を敷地内側に押し込むと、押圧係止片34を上
受け部21の傾斜面にほとんど接触させることなく、係
止溝23に係合させることが可能である。このため、掛
け止めの際に、上受け部21から反力を受けることがな
いので、より一層簡単に囲いパネル5を受け部20に掛
け止めすることができる。
【0032】このようにして囲いパネル5を受け部20
に掛け止めすると、当接片33の突起33aが支持縦材
8に当接して、図4(c)に示すように、突起33aの
分だけ、当接片33の上端部が敷地外側に反った状態と
なる。このため、当接片33が、突起33aを中心に、
元の状態、すなわち鉛直姿勢の状態に戻ろうとするばね
力により、当接片33の下端に連なった押圧係止片34
が敷地外側へと付勢されることになる。したがって、押
圧係止片34は、その先端を上受け部21の係止溝2
3、特に支持縦材8に対向する見込み方向の端面23a
に強く押し付けるようにして係止されることになる。
【0033】次に、図5を参照して、本実施形態の変形
例として、上下方向に幅広の囲いパネルについて簡単に
説明する。同図に示すように、この囲いパネルは、上記
囲いパネル5の上端部に、更にパネル本体30の上部3
1、当接片33および押圧係止片34を有する形状とな
っている。一方、支持縦材は、上記支持縦材8に設けら
れた受け部20に加え、その上方に所定間隔をあけて、
更に上受け部21を設けて構成されている。
【0034】このように構成された幅広の囲いパネル5
を支持縦材8の受け部20に掛け止めする場合には、上
述した場合と同様に、下端部の掛止係止片37を下受け
部22の係止部24に引っかけた後、下から順に押圧係
止片34,34を各上受け部21の係止溝23に係合さ
せてゆく。これにより、図5(b)に示すように、当接
片33が支持縦材8に当接し、かつ各押圧係止片34,
34が係止溝23に強く押し付けられた状態で、囲いパ
ネル5が支持縦材8に取り付けられる。
【0035】このように幅広の囲いパネル5を使用して
フェンスの主体部を構成することにより、囲いパネル5
の枚数を削減できるとともに、取付作業の効率を向上さ
せることができる。
【0036】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、支持縦材8の受け部20に掛け止めする囲いパネル
5の当接片33に突起33aを設けることにより、鉛直
姿勢に形成された当接片33を敷地外側に反らせて支持
縦材8に当接させることにより、当接片33のばね性に
よって、当接片33に連なる押圧係止片34を上受け部
21の係止溝23に押し付けた状態で掛け止めすること
ができる。このため、押圧係止片34と係止溝23、特
に溝内の見込み方向の端面23aとの間には間隙が生じ
ず、囲いパネル5をがたつきなく支持縦材8に取り付け
ることができる。
【0037】なお、本実施形態においては、囲いパネル
5の当接片33に突起33aを設けることにより、押圧
係止片34を係止溝23に押し付けているが、これに限
らず、当接片33が支持縦材8に強く当接するように、
当接片33自体を支持縦材8側にあらかじめ湾曲させて
おいてもよい。この場合には、囲いパネル5を受け部2
0に掛け止めすると、当接片33が支持縦材8に強く当
接することによる反力によって、押圧係止片34が係止
溝23に強く押し付けられることとなり、この場合に
も、囲いパネル5をがたつきなく掛け止めすることがで
きる。
【0038】また、本実施形態では、囲いパネル5の上
端部に当接片33および押圧係止片34を設けている
が、これらを囲いパネル5の下端部に設けてもよい。も
ちろん、この場合には、掛止係止片37を囲いパネル5
の上端部に設け、加えて上受け部21および下受け部2
2をいずれも上下反転させるとともに、上受け部21を
下側に、下受け部22を上側に配置することになる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
囲いパネルの掛止係止片が受け部の係止部に掛け止めさ
れるとともに、縦材に当接した付勢部材によって、係止
溝に係合する押圧係止片がその係止溝に押し付けられた
状態で掛け止めされるため、囲いパネルが、がたつきな
く縦材に取り付けられたフェンスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るフェンスを敷地外側
から示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】囲いパネルの取付手順を示す側面図である。
【図5】幅広の囲いパネルの取付手順を示す側面図であ
る。
【符号の説明】 1 フェンス,2 縦材,3 上胴縁,4 下胴縁,5
囲いパネル,7 支柱,8 支持縦材,20 受け
部,21 上受け部,22 下受け部,24 係止部,
23 係止溝,30 パネル本体,32a 垂下片,3
3 当接片,33a突起,34 押圧係合片,37 掛
止係止片,38 隠ぺい片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に隣接した縦材と、当該縦材の見込
    み方向外面に、上下方向に相互に間隙を存して突設した
    複数の受け部と、上下方向に配設されるとともに、左右
    両端部にて前記受け部に掛け止めして取り付けられた複
    数の囲いパネルとを有し、 当該各囲いパネルの左右両側の上端部および下端部のう
    ちいずれか一方には、前記受け部に形成された係止部に
    掛け止めされる掛止係止片が設けられ、他方には、前記
    掛止係止片を前記係止部に掛け止めした状態で、前記囲
    いパネルを前記縦材側内方に押圧することにより、前記
    受け部に形成された係止溝に抜止め状態で掛け止めされ
    る押圧係止片が設けられたフェンスにおいて、 前記囲いパネルの前記押圧係止片の近傍には、端部が前
    記縦材に当接して、前記係止溝に掛け止めされた前記押
    圧係止片を外方に付勢する付勢部材が設けられているこ
    とを特徴とするフェンス。
  2. 【請求項2】 前記付勢部材は、前記囲いパネルを前記
    受け部に掛け止めした状態で、前記縦材に当接するとと
    もに、ばね性を有する当接片を備え、 当該当接片の先端部には、前記縦材側内方に突出した突
    起が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    フェンス。
  3. 【請求項3】 前記囲いパネルの見込み方向の外側下端
    部には、下方に延出した垂下片が設けられていることを
    特徴とする請求項1または2に記載のフェンス。
  4. 【請求項4】 前記縦材の上部および下部は、間隙を存
    し相互に平行に配設した上横材および下横材にそれぞれ
    ねじ止めされており、 最上段および/または最下段に配設された前記囲いパネ
    ルには、そのねじ止め部分を隠す隠ぺい片が設けられて
    いることを特徴とする請求項1、2または3に記載のフ
    ェンス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104763220A (zh) * 2015-04-13 2015-07-08 张家港固耐特围栏系统有限公司 一种防松一体化围栏
JP2016084625A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 朝日スチール工業株式会社 フエンス用パネル及びパネルフエンス

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