JPH1162157A - 手摺ステーの取付構造 - Google Patents

手摺ステーの取付構造

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JPH1162157A
JPH1162157A JP22228397A JP22228397A JPH1162157A JP H1162157 A JPH1162157 A JP H1162157A JP 22228397 A JP22228397 A JP 22228397A JP 22228397 A JP22228397 A JP 22228397A JP H1162157 A JPH1162157 A JP H1162157A
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Kazuo Fujimura
一夫 藤村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルトやナットが突出せず、外観が良好でか
つ安全な手摺ステーの取付構造を提供する。 【解決手段】 手摺ステー(20)の基部(27)に、挿入した
ボルト(41)のヘッド(42)が嵌り込む段差付きのボルト挿
入穴(40)を形成し、このボルト挿入穴(40)及び壁軸組に
固定されたステー取付プレート(10)のボルト挿入穴(17)
にボルト(41)を挿入するとともに、ナット(50)を螺合し
て締め付け、基部(27)に取り付けたカバー(28)によって
ステー取付プレート(10)及びナット(50)を覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルコニーの外壁
等を構成する壁軸組に固定されたステー取付部に手摺ス
テーを取り付けるための取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、バルコニーの外壁に沿って配さ
れる手摺は、バルコニーの外壁に適当な間隔をあけて設
けた複数の手摺ステーよって支持されている。この手摺
ステーは、バルコニーの外壁を構成する壁軸組に固定さ
れてバルコニー内側に突出したステー取付プレートに取
り付けられることが多い。
【0003】従来においては、手摺ステーの基部とステ
ー取付プレートとを合わせて、ボルトを基部側からこれ
らのボルト挿入穴に挿入して、ステー取付プレート側に
突出したボルトの先端にナットを螺合して締め付けた
り、図5に示すように、手摺ステー(1)の基部(2)中央
に形成したスリットにステー取付プレート(3)を挿入し
て、ボルト(4)を基部(2)の一方の側面からこれらのボ
ルト挿入穴に挿入して、基部(2)の他方の側面に突出し
たボルト(4)の先端にナット(5)を螺合して締め付ける
ようにしていた。なお、図4中、(6)はバルコニー外
壁、(7)は手摺である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
取付構造においては、ボルトのヘッドやナットが手摺ス
テーの表面やステー取付プレートの表面から突出した状
態となっているので、見た目が非常に悪かった。しか
も、洗濯物を干したり、観葉植物等への水やりといった
バルコニーで作業をしているとき、或いは幼児がバルコ
ニーで遊んでいるときに、体の一部がこの突出したボル
トのヘッドやナットに当たって怪我をするといった危険
性もあった。
【0005】本発明は、上記に鑑み、外観が良好で、し
かも安全な手摺ステーの取付構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段は、手摺ステーの基部に、挿入したボルトのヘッ
ドが嵌り込む段差付きのボルト挿入穴を形成し、このボ
ルト挿入穴及びステー取付部に形成したボルト挿入穴に
ボルトを挿入するとともに、このボルトのステー取付部
側に突出した先端にナットを螺合して締め付け、基部に
取り付けたカバーによってステー取付部及びナットを覆
ったものである。これによって、ボルトのヘッド及びナ
ットが突出せず、外観を良好にすることができるととも
に、これらボルトのヘッドやナットにより怪我をするこ
ともない。
【0007】また、カバーの一部を基部に係合するとと
もに、その底面を基部の底面にビス等の固定具によって
固定しているので、カバーを基部に係合させるだけで取
り付けるときと比べて、取付強度が強くなるとともに、
ビス等の固定具も見え難く外観も良好である。さらに、
基部表面に露出するボルトのヘッド表面に対応して、カ
バー表面にボルトのヘッド表面と同様の模様を描いてい
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に
係る手摺ステーの分解斜視図、図2はステー取付プレー
トに基部を取り付けるときの状態を示す要部縦断面図、
図3はステー取付プレートに取り付けた手摺ステーの要
部縦断面図、図4はバルコニー外壁の縦断面図である。
【0009】図において、(10)は、アルミニウム製のス
テー取付プレートであって、図1,4に示すようにバル
コニー外壁の壁軸組(11)にボルト(13)にて固定された細
幅の固定片(14)と、該固定片(14)に一体的に形成されバ
ルコニー外壁の内側に突出する太幅のステー装着片(15)
とからなる。(16)(17)は、固定片(14)及びステー装着片
(15)に形成された上下一対のボルト挿入穴である。
【0010】(20)は、アルミニウム製の手摺ステーであ
って、上下方向に配された横断面略長方形の柱部(21)
と、柱部(21)の上端に設けられ大径のパイプ状手摺(22)
を支持する円弧状の上段支持片(23)と、この上段支持片
(23)の下方で柱部(21)の外側面に設けられ小径のパイプ
状手摺(24)を支持する円弧状の中段支持片(25)及び下段
支持片(26)と、柱部(21)の下部に一体的に形成された基
部(27)と、基部(27)に取り付けられるカバー(28)とから
なる。
【0011】前記上段支持片(23)には、手摺(22)の図示
しない下部嵌合溝に嵌合して手摺(22)を位置決めする位
置決め突起(30)と、この位置決め突起(30)を挟むように
して一対のビス穴(31)とが形成されている。また、中段
支持片(25)及び下段支持片(26)にも、一対のビス穴(32)
が形成されている。
【0012】前記基部(27)は、柱部(21)から外方向に突
出したコ字形の枠片(33)と、該枠片(33)の内面上部及び
内面中央よりもやや下方に形成された上下一対の肉厚の
ボス(34)とからなる。そして、枠片(33)の上面先端には
係合溝(35)が形成されており、底面にはビス穴(36)が形
成されている。
【0013】また、両ボス(34)には、図2,3に示すよ
うに、ステー取付プレート(10)のボルト挿入穴(17)に対
応したボルト挿入穴(40)が形成されている。このボルト
挿入穴(40)には、枠片(33)の外表面側から挿入したボル
ト(41)のヘッド(42)が嵌り込むように段差(43)が形成さ
れており、枠片(33)の外表面からボルト(41)のヘッド(4
2)が突出せずに、ヘッド(42)の表面が枠片(33)の外表面
とほぼ面一となって露出するようになっている。
【0014】前記カバー(28)は、基部(27)の枠片(33)に
対応して略L字形に形成されており、そのやや斜め上方
に延びた上端には枠片(33)の係合溝(35)に係合する係合
片(44)が形成されており、底面には枠片(33)のビス穴(3
6)に対応してビス穴(45)が形成されている。
【0015】また、このカバー(28)の外表面には、図1
に示すように、枠片(33)の外表面に露出したボルト(41)
のヘッド(42)表面に対応して、ヘッド表面と同様の模様
(46)が上下に印刷されている。なお、カバー(28)の外表
面に模様(46)を直接印刷せずに、ヘッド表面と同様の模
様が印刷されたシールを貼り付けるようにしても良い。
【0016】次に、手摺ステー(20)のステー取付プレー
ト(10)への取付方法について説明する。まず、バルコニ
ー外壁の内側に突出するステー取付プレート(10)のステ
ー装着片(15)に手摺ステー(20)の両ボス(34)を当接させ
て、互いのボルト挿入穴(17)(40)の位置合わせを行う。
この状態で、図2に示すように、手摺ステー(20)の基部
(27)の外側すなわち枠片(33)の外表面側からボルト挿入
穴(17)(40)にボルト(41)を挿入し、ステー装着片(15)側
に突出したボルト(41)の先端にナット(50)を螺合して締
め付ける。このとき、基部(27)のボルト挿入穴(40)に段
差(43)が形成されているので、この段差(43)によってボ
ルト(41)のヘッド(42)がボルト挿入穴(40)に嵌り込み、
基部(27)の表面にはボルト(41)のヘッド(42)が突出しな
い。
【0017】そして、このようにステー装着片(15)に装
着された基部(27)に対して、ステー取付プレート(10)及
びナット(50)を覆うようにしてカバー(28)を取り付け
る。この取付けは、図3に示すように、基部(27)の枠片
(33)の係合溝(35)にカバー(28)の係合片(44)を係合する
とともに、カバー(28)の底面を枠片(33)の底面に載置し
て互いのビス穴(36)(45)を合わせ、このビス穴(36)(45)
に基部(27)の下方からビス(51)をねじ込むことにより行
う。なお、その後、図4に示すように、手摺ステー(20)
の各支持片(23)(25)(26)に各パイプ状手摺(22)(24)をビ
ス止め固定する。図4中、(60)は壁軸組(11)の外面側及
び内面側に取り付けられた壁パネル、(61)は壁軸組(11)
の上端に取り付けられたアルミ笠木である。
【0018】このように、本実施形態においては、手摺
ステー(20)をステー取付プレート(10)に取り付ける際に
使用するボルト(41)及びナット(50)が突出せず、これに
よって外観を良好にすることができるとともに、バルコ
ニーで作業をしているとき、或いは幼児がバルコニーで
遊んでいるとき等に、従来のようにボルト(41)のヘッド
(42)やナット(50)で怪我をすることがなく、安全であ
る。
【0019】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの
修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、本
発明の取付構造は、バルコニーの壁軸組に固定されたス
テー取付部だけでなく、建物内の例えば階段の壁面や廊
下の壁面を構成する壁軸組に固定されたステー取付部に
対して手摺ステーを取り付ける際に適用しても良い。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、手摺ステーの基部にボルトのヘッドが嵌り込
む段差付きのボルト挿入穴を形成しているので、このボ
ルト挿入穴及びステー取付部のボルト挿入穴にボルトを
挿入したときに、ボルトのヘッドが基部表面から突出せ
ずに、基部表面に露出する状態となる。しかも、ボルト
先端に螺合したナットは、ステー取付部とともにカバー
で覆われるので、これもまた突出することがない。従っ
て、外観を良好にすることができるとともに、バルコニ
ーで作業をしているとき、或いは幼児がバルコニーで遊
んでいるとき等に、従来のようにボルトのヘッドやナッ
トで怪我をすることがなく、安全である。
【0021】また、カバーの一部を基部に係合するとと
もに、その底面を基部の底面にビス等の固定具によって
固定しているので、カバーを基部に係合させるだけで取
り付けるときと比べて、カバーの取付強度が強くなり、
カバーのがたつきや、基部からの落下を防止できる。し
かも、ビス等の固定具は、カバーの底面に位置すること
になるので、見え難く外観も良好にすることができる。
【0022】さらに、カバー表面にボルトのヘッド表面
と同様の模様を描いているので、手摺ステーの片側すな
わち基部の表面のみにボルトのヘッド表面が見えて、外
観的にバランスが悪く違和感を生じるといった不具合を
解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る手摺ステーの分解斜
視図である。
【図2】ステー取付プレートに基部を取り付けるときの
状態を示す要部縦断面図である。
【図3】ステー取付プレートに取り付けた手摺ステーの
要部縦断面図である。
【図4】バルコニー外壁の縦断面図である。
【図5】従来のステー取付プレートに取り付けた手摺ス
テーの斜視図である。
【符号の説明】
(10) ステー取付部 (11) 壁軸組 (17) ボルト挿入穴 (20) 手摺ステー (27) 基部 (28) カバー (40) 段差付きボルト挿入穴 (41) ボルト (42) ヘッド (43) 段差 (46) 模様 (50) ナット (51) ビス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁軸組に固定されたステー取付部に対し
    て手摺ステーを取り付けるための取付構造であって、前
    記手摺ステーの基部に、挿入したボルトのヘッドが嵌り
    込む段差付きのボルト挿入穴を形成し、このボルト挿入
    穴及び前記ステー取付部に形成したボルト挿入穴にボル
    トを挿入するとともに、このボルトの前記ステー取付部
    側に突出した先端にナットを螺合して締め付け、前記基
    部に取り付けたカバーによって前記ステー取付部及び前
    記ナットを覆ったことを特徴とする手摺ステーの取付構
    造。
  2. 【請求項2】 前記カバーの一部を前記基部に係合する
    とともに、前記カバーの底面を前記基部の底面にビス等
    の固定具によって固定した請求項1記載の手摺ステーの
    取付構造。
  3. 【請求項3】 前記基部表面に露出するボルトのヘッド
    表面に対応して、前記カバー表面にボルトのヘッド表面
    と同様の模様を描いた請求項1又は2記載の手摺ステー
    の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017127196A (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 積水ハウス株式会社 バルコニーの緑化構造

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