JPH06146524A - バルコニー等の手摺支柱の取付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付けのための部品数が少なく、且つ、構造
が簡単で取付けの容易な手摺支柱の取付け構造を実現す
る。 【構成】 バルコニー床（２）先端より上方に突出する
外壁パネル（７）裏面のフレーム（９）へ、手摺支柱
（12）の下端を直接固定している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、バルコニー等の手摺
支柱の取付け装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】バルコニー手摺の支柱を、そのバルコニ
ーの床側に固定する場合、従来においては、そのバルコ
ニーの床側より特別のフレームを突出させて、そのフレ
ームへ取付け金具等を介して取付けていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造では、特別のフレーム等が必要となる等、構造
が複雑で部品数等も多くなる不都合があった。

【０００４】この発明は、このような不都合を解消し
て、取付けのための部品数が少なく、且つ、構造が簡単
で取付けの容易な手摺支柱の取付け構造を実現すること
を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、建物本体外側に張り出したバルコニ
ー等の床の先端部より、その先端部部を覆う外壁パネル
の上端を上方に突出させるとともに、この外壁パネル突
出部裏面のフレームへ、前記バルコニーの手摺支柱を固
定したことを特徴とする。

【０００６】上記において、手摺支柱下端の支持金具
を、前記フレームへビス止めすることが考えられる。

【０００７】

【作用】手摺支柱下端を外壁パネルのフレームへ直接固
定するので、特別の取付け材が不要で、また、取付け工
数もそれだけ減少するため、作業が容易で短時間に取り
付けることができる。更に、取付け部の外側は、外壁パ
ネルの本体が覆っているので、この部分の外観上の納ま
りが良好となる。

【０００８】

【実施例】図５は、バルコニー部分を縦断して示す全体
図であって、図において（１）は建物本体側の外壁、
（２）は、この外壁（１）より張出状に突出するバルコ
ニー床を示している。バルコニー床（２）は、コンクリ
ート板からなる床パネル（３）と、その床パネル（３）
上に施工した表面部（11）とからなり、床パネル（３）
が、Ｈ型鋼からなる梁（４）（４）上に設置して架設さ
れている。（６）は、バルコニー床（２）の周端面に当
接するようにして設置される腰壁部分の外壁パネルであ
って、この外壁パネル（６）は、コンクリート板からな
るパネル本体（７）と、そのパネル本体（７）の裏面中
央に取付けた第一のフレーム（８）と、同じく裏面の上
端部に取付けた第二のフレーム（９）とから構成され、
第一のフレーム（８）が、前記床パネル（３）の下方に
おいて、前記梁（４）へ連結して取付けられている（図
示せず）。（10）は、腰壁部の外壁パネル（６）の下端
と、バルコニー床（２）下方の外壁（１）との間を連結
するようにして取付けた軒裏板である。（12）が、上記
バルコニー床（２）の周端部より上方に突出して取付け
られる手摺支柱、（５）は、各横方向に立設した手摺支
柱（12）間に渡して取付けられる手摺の断面を示し、
（14）は、その手摺（12）の外側面間に渡して取付けら
れる横桟である。

【０００９】図３で示すように、手摺支柱（12）の下端
には、アルミダイキャスト製の取付け基部（13）が一体
に突出するようにして固着されている。この取付け基部
（13）は、図４でも示すように、裏面部分にスリット
（15）が形成されるとともに、このスリット（15）を横
断するようにしてボルト穴（16）が形成されている。更
に、そのボルト穴（16）部分の外側には、左右方向の両
側方に突出するようにしてフランジ（17）（17）が一体
に形成され、内側には凹状のカバー（18）が一体に形成
されている。

【００１０】（19）は、水平部（20）及び垂直部（21）
によってＬ型に形成された固定部（22）と、その固定部
（22）の垂直部（21）の外側面側に固着した垂直方向の
支持部（23）とからなる支持金具であり、その支持金具
（19）の支持部（23）に、前記のボルト穴（16）に適合
するボルト穴が予め形成されている。そして、支持部
（23）を前記のスリット（15）へ挿入するとともに、ボ
ルト穴（16）へ挿し込んだボルト（25）で一体に締付け
られている。

【００１１】前記第二のフレーム（９）は、Ｃチャンネ
ルからなり、そのリップ（26）部分を、パネル本体
（７）の裏面に当接するようにして固着されているが、
前記支持金具（19）における、取付け部（22）の水平部
（20）を、そのフレーム（９）の上面に、同じく垂直部
（21）を外側面に当接するようにして合致させるととも
に、それら水平部（20）と垂直部（21）に外側から差し
込んだビス（27）（27）によって、このフレーム（９）
へ一体に固着されている。その際、取付け部（21）の裏
面と、フレーム（９）との間には、防水シート（30）を
予め介在させるようにしている。（31）は、この取付け
部（22）及びパネル本体（７）の上方を覆うようにして
取付けた笠木である。

【００１２】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、手摺
支柱下端を外壁パネル裏面のフレームへ直接固定するの
で、特別のフレームが不要で部品数が低減されるととも
に、取付け工数もそれだけ減少するため、作業が容易で
短時間に取り付けることができるという効果が得られ
る。更に、その取付け部の外側は、外壁パネルの本体が
覆っているので、そのままで、この部分の外観上の納ま
りが良好となり、特別のカバーなどの化粧材が不要とな
る利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示すバルコニーの手摺支柱
部分の縦断面図である。

【図２】手摺支柱取付け部分をバルコニー側から見た側
面図である。

【図３】手摺支柱下端の取付け部分を拡大して示す要部
縦断面図である。

【図４】図３のＡ−Ａ線断面図である。

【図５】バルコニー部分を縦断して示す全体図である。

【符号の説明】

（２） バルコニー床 （６） 外壁パネル （９） フレーム （12） 手摺支柱 （19） 支持金具 （27） ビス

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物本体外側に張り出したバルコニー等
   の床の先端部より、その先端部分を覆う外壁パネルの上
   端を上方に突出させるとともに、この外壁パネル突出部
   裏面のフレームへ、前記バルコニーの手摺支柱を固定し
   たことを特徴とするバルコニー等の手摺支柱の取付け装
   置。
2. 【請求項２】 手摺支柱下端の支持金具を、前記フレー
   ムへビス止めしたことを特徴とする請求項１記載のバル
   コニー等の手摺支柱の取付け装置。