JPH1161402A - スパッタ装置及びスパッタ処理方法 - Google Patents

スパッタ装置及びスパッタ処理方法

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JPH1161402A
JPH1161402A JP20611297A JP20611297A JPH1161402A JP H1161402 A JPH1161402 A JP H1161402A JP 20611297 A JP20611297 A JP 20611297A JP 20611297 A JP20611297 A JP 20611297A JP H1161402 A JPH1161402 A JP H1161402A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化されたターゲットに対しても所望のス
パッタをすること。 【解決手段】 本発明のRFマグネトロンスパッタ装置
10は、真空チャンバ12、真空チャンバ12内で基板
Sを支持するためのサセプタ20、サセプタ20で支持
される基板Sの表面に対向するように設けられ、スパッ
タにより粒子を放出できる絶縁性のターゲット52、タ
ーゲット52とサセプタ20との間の空間にプロセスガ
スを供給するArガス供給源35、空間に高周波電力を
印加するRF電源62、及び、ターゲット52の周囲に
対してターゲット52を負電位にできるDC電源64を
備えている。この構成では、大型化により低下したター
ゲット52の自己バイアスをDC電源64が補償してい
る。この結果、プラズマ化されたプロセスガスのうち正
イオンとなったものをターゲット52に向かわせる傾向
を高め、ターゲット52のスパッタを促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマによるス
パッタ装置及びスパッタ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】素子が高集積化された半導体デバイスで
は、絶縁体からなる薄膜が備えられ、素子間をつなぐ多
層配線を電気的に分離する層間絶縁膜として重要な役割
を果たしている。一般に、このような薄膜は、電極間に
高周波(RF)電圧を印加するRFスパッタ法を用いて
成膜されている。RFスパッタ法では、直流スパッタ法
と異なり、電極間にRF電圧が印加されると、陰極とな
る電極上のターゲット表面に自己バイアスが形成される
ので、長時間にわたりスパッタ現象が生じるようになる
からである。また、ターゲット上でのプラズマ密度を高
めるために、上記RFスパッタ法における電極間の電界
と、それと直交する磁界とを組み合わせたRFマグネト
ロンスパッタ法も、絶縁膜の成膜に多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近になって、生産性
向上の観点から、基板の大型化が図られている。このと
き、基板上に成膜される絶縁体の薄膜の均一性が問題と
なるが、それを改善するために、ターゲットの大型化も
図られている。しかし、大型化されたターゲットのスパ
ッタをRFスパッタ法により行うと、ターゲット表面に
は極めて小さい負の自己バイアスしか発生しないことが
明らかとなった。その結果、スパッタが十分に行われず
に、成膜速度が極めて低くなってしまう。また、ターゲ
ット表面の自己バイアスが正になったりすることもあ
り、その結果、ターゲット以外のところがイオン衝撃を
受け、薄膜中へ不純物が混入するおそれがある。
【0004】そこで、本発明は、大型化されたターゲッ
トに対しても所望のスパッタをすることができるスパッ
タ装置及びスパッタ処理方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明によるスパッタ装置は、真空チャンバと、真空
チャンバ内で基板を支持するための支持手段と、支持手
段により支持される基板の表面に対向するように設けら
れ、スパッタにより粒子を放出することができるターゲ
ットアセンブリと、ターゲットアセンブリと支持手段と
の間の空間にプロセスガスを供給するガス供給手段とを
有し、空間に供給されるプロセスガスをスパッタのため
にプラズマ化するものであって、ターゲットアセンブリ
と支持手段との間の空間に高周波電力を印加する高周波
電力印加手段と、ターゲットアセンブリの周囲に対して
ターゲットアセンブリを負電位にすることができる負電
位手段とを備えることを特徴としている。このような構
成では、負電位手段が、大型化により低下したターゲッ
トアセンブリの自己バイアスを補償することができる。
この結果、負電位手段は、プラズマ化されたプロセスガ
スのうち正イオンとなったものをターゲットアセンブリ
に向かわせる傾向を高め、ターゲットアセンブリのスパ
ッタを促進する。
【0006】負電位手段としては、ターゲットアセンブ
リに陰極が接続された直流電源が考えられる。このよう
な直流電源は、高周波電力印加手段によりターゲットア
センブリに印加されるときの高周波の電圧を、負にバイ
アスさせることができるからである。
【0007】また、負電位は−20V以下であることが
好ましい。ターゲットアセンブリ以外のスパッタを防止
するためである。
【0008】また、本発明のスパッタ装置が、真空チャ
ンバの内部にターゲットアセンブリを囲むように設けら
れ、真空チャンバの内壁面を保護するための筒状のシー
ルドを含んでいる場合、シールドが、上述の正イオンに
よってスパッタされないよう、プラズマ化されたプロセ
スガスの真空チャンバに電気的に接続され、真空チャン
バと同じ電位に保持されているのが好ましい。
【0009】また、本発明のスパッタ装置が、上記空間
に配置され、ターゲットアセンブリからの粒子を選択的
に通過させるべく多数の孔を有するコリメータを有して
いる場合は、上記シールドと同様に、コリメータが真空
チャンバに電気的に接続され、真空チャンバと同じ電位
に保持されることが好ましい。
【0010】このように、本発明によるスパッタ装置
は、負電位手段を用いてターゲットアセンブリのスパッ
タを促進するように構成されている。したがって、ター
ゲットアセンブリの周囲に対してターゲットアセンブリ
を負電位にして自己バイアスを補償することにより、タ
ーゲットアセンブリのスパッタを促進するスパッタ処理
方法も本発明にしたがっている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同
一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
【0012】図1は、本発明が適用される高周波(R
F)マグネトロンスパッタ装置(以下、「RFマグネト
ロン装置」という)を概略的に示した構成図である。こ
のRFマグネトロン装置10は、真空チャンバ12、そ
の上部開口部に配置されたターゲットアセンブリ14、
及び、ターゲットアセンブリ14とその上部に設けられ
た上部プレート16との間に設置されたマグネトロンア
センブリ18を備えている。
【0013】真空チャンバ12の内部には、基板Sを支
持するための支持手段たるサセプタ20が、真空チャン
バ12から電気的に絶縁されて設けられている。より詳
細に述べると、このサセプタ20には、垂直方向に延
び、垂直方向に滑動可能なピン22を含む穴(図示せ
ず)が複数備えられている。また、サセプタ20は、ベ
ローズ24で保護された状態で、真空チャンバ12底部
を通って垂直に延びたシャフト26の頂部に取り付けら
れている。また、サセプタ20下面と真空チャンバ12
底部との間には、リフトオフプレート28が設けられて
いる。このリフトオフプレート28も、ベローズ24で
保護された状態で、真空チャンバ12底部を通って垂直
に延びたシャフト26の頂部に取り付けられている。シ
ャフト26はいずれも上下に移動可能で、その底部には
電動機駆動のリフト機構(図示せず)が取り付けられて
いる。リフトオフプレート28とサセプタ20との間の
距離が短くなって、ピン22の下端部がリフトオフプレ
ート28に接触し、ピン22がサセプタ20の穴を通っ
て垂直上方に移動するとき、ピン22の上端部が基板S
下面と接触して基板Sを持ち上げることができる。な
お、サセプタには、アルゴン(Ar)のような不活性ガ
スによる加熱の機能が備えられて基板を適当な温度に加
熱してもよい。
【0014】真空チャンバ12は、基本的には、真空チ
ャンバ本体30と、その上部から配置されるプロセスキ
ット32とから構成されている。真空チャンバ本体30
は、導電性材料から構成されて大地に接続されている。
真空チャンバ本体30の側壁部には真空排気口34が設
けられ、図1の矢印のように真空チャンバ12内部から
外部に向かって真空排気を行う真空ポンプ(図示せず)
と接続している。また、サセプタ20とターゲットアセ
ンブリ14との間の空間にArのようなプロセスガスが
供給されうるよう、真空チャンバ12にはプロセスガス
供給手段たるArガス供給源35が接続されている。
【0015】また、上記のプロセスキット32には、導
電性材料からなる環状の下部アダプタ36が備えられ、
真空チャンバ本体30の上端部に取り付けられている。
そして、この下部アダプタ36の内周面には、真空チャ
ンバ本体30の内壁面を保護するシールド38が取り付
けられ、成膜処理が行われる処理位置のサセプタ20外
周面の近傍まで延びている。シールド38は導電性材料
からなり、好ましくはステンレス鋼からなる。
【0016】シールド38の自由縁部は上方に折り返さ
れており、その部分は、サセプタ20が下降されて成膜
処理をしない非処理位置にあるときに、クランプリング
40を支持することができる。クランプリング40は、
処理位置にあるサセプタ20上の基板Sがガスによって
加熱されるとき、基板Sをサセプタ20に押さえ付け、
基板Sの裏面に圧力が均等に加え、熱伝達を均一にする
ためのものである。また、図示のプロセスキット32で
は、ターゲットアセンブリ14とサセプタ20との間
に、従来から知られたコリメータ42が配置され、真空
チャンバ本体30等と同じ接地電位になっている。
【0017】上述したターゲットアセンブリ14には、
下部アダプタ36の上に絶縁リング46を介して設けら
れた環状の上部アダプタ44が備えられている。詳細に
は、上部アダプタ44は、内向きに突出した突出部48
を有しており、その下面が、バッキングプレート50を
サセプタ20と同軸に且つ対向するように支持してい
る。また、サセプタ20と同軸に且つ対向しているバッ
キングプレート50の下面では、チタン酸バリウム(B
aTiO3)又はチタン酸ストロンチウム(SrTi
3)のような絶縁体からなるターゲット52が保持さ
れている。
【0018】つぎに、マグネトロンアセンブリ18を説
明する。バッキングプレート50の上部には、マグネッ
トアセンブリ52が設けられている。マグネットアセン
ブリ52は、円形のベースプレート54を有しており、
その上には、下方に環状の磁界を形成する複数のU字状
の磁石56が所定の配列で固定されている。U字状の各
磁石56では、端部が下方に向いている。また、磁石5
6の背面は、ベースプレート54と接触した状態で適当
な固定手段、例えばねじ(図示せず)等によりベースプ
レート54に固定されている。また、マグネットアセン
ブリ52には回転駆動ユニット58が接続されている。
この回転駆動ユニット58はU字状の磁石56を回転さ
せ、バッキングプレート50上での磁界の偏りを是正す
ることができる。
【0019】さらに、このようなRFマグネトロン装置
10では、絶縁体でできたターゲット52のスパッタを
実現すべく、ターゲット52には整合回路60を介して
RF電源(高周波電力印加手段)62が接続されてい
る。しかしながら、上記のような構成では、ターゲット
が大型化された場合に、接地面積とターゲット面積との
比が従来に比べて大きく変化するため、ターゲット表面
には極めて小さい負の自己バイアスしか発生しないこと
が見出された。その結果、スパッタが十分に行われず
に、成膜速度が極めて低くなるおそれがある。そこで、
本実施形態では、RF電源62の他に、負電位手段たる
直流(DC)電源64の陰極がバッキングプレート50
に接続され、且つ、その陽極は大地に接続されている。
その結果、自己バイアスの低下したターゲット52の電
位はバイアスされて、接地電位となったターゲット52
の周囲に対して負となる。
【0020】このように、DC電源により自己バイアス
の低下が補償されたターゲットの電位は、DC電源の出
力に依存する。図2は、真空チャンバ内の圧力が7mTor
rの場合、基板及びターゲットの直径がそれぞれ8イン
チ及びターゲットであるときに、DC電源の出力とター
ゲットの電位の関係を示したグラフ図である(これでよ
いですか?)。図2によれば、DC電源の出力の増大と
共に、ターゲットの電位は減少することが分かる。した
がって、DC電源の出力が適当に調整されることによ
り、ターゲットの電位を所望の値にすることができる。
【0021】以上のように構成されたRFマグネトロン
装置10を用いて、ターゲット52が備える材料を基板
S上に成膜する。まず、基板Sをサセプタ20の上面に
支持して、クランプリング40で押さえ付ける。つぎ
に、図示されない真空ポンプにより真空チャンバ12の
内部を真空排気し、所望の真空度まで減圧する。この状
態で、回転駆動ユニット58によってマグネットアセン
ブリ52を回転させ、環状の磁界を均一にターゲット5
2の下面上に形成する。
【0022】その後、Arガス供給源35から、Arガ
スを真空チャンバ内に供給する。この状態で、RF電源
62を用いて所定のRF出力をターゲット52に印加
し、サセプタ20とターゲット52との間で、Arガス
によるグロー放電を行う。また、DC電源60を用いて
所望の出力をターゲットに印加する。
【0023】この場合、上述したように、ターゲットの
周囲に対してターゲットの電位を所望の負の電位とする
ことができる。このため、グロー放電により生成された
Arイオンはターゲットにのみ向かい、シールドや基板
等に向かうことはない。また、グロー放電では電子も生
成されるが、その大部分がマグネットアセンブリの磁界
によって、螺旋運動して閉じ込められるので、ターゲッ
ト下面上にはArの密度が高くなる。したがって、ター
ゲットのスパッタを効率よく行い、基板上へのターゲッ
トの材料を成膜することができる。また、ターゲット以
外のスパッタが抑制又は解消されるので、基板上に形成
された絶縁膜に不純物が混入して膜の品質を低下させる
ことが防止される。
【0024】図3は、チャンバ内の圧力が7mTorr,1
0mTorr及び20mTorrの場合、直径が13インチで、B
0.5Sr0.5TiO3(BST)からなるターゲットの
種々の電位に対してスパッタを行ったときに、蛍光X線
分析法を用いて、直径が8インチの市販のシリコン基板
上の絶縁膜に含まれる鉄のピーク強度を測定した結果を
示すグラフ図である。蛍光X線分析法とは、強いX線に
より試料が照射されて励起された後に、放出される蛍光
X線のスペクトル線の波長から試料中の元素を同定し、
各線の強度から濃度を定量する物理的な非破壊分析法で
ある。図3によれば、いずれの場合も、ターゲットの電
位を約−20Vまで低下させると、鉄のピーク強度はそ
れに応じて低下していることが分かる。また、ターゲッ
トの電位が−20V以下のときは、そのピーク強度は、
市販のシリコン中の鉄のピーク強度である点線上にほぼ
一致している。このことは、ステンレス鋼からなるシー
ルドやコリメータに起因する鉄が、不純物として混入し
ていないことを示している。したがって、大型化された
基板の成膜をするときでも、ターゲットのみのスパッタ
を行い、基板上に成膜された絶縁膜の品質を向上させる
ことが可能となる。
【0025】また、図4には、チャンバ内の圧力が7mT
orr及び10mTorrの場合、直径が13インチで、BST
からなるターゲットの種々の電位に対してスパッタを行
ったときに、8インチのシリコン基板上に成膜される絶
縁膜の成膜速度を測定した結果のグラフ図が示されてい
る。このグラフ図によれば、いずれの場合も、DC電源
の出力の増大に伴うターゲットの電位の低下と共に、成
膜速度が増大していることが分かる。これは、ターゲッ
トの電位の低下の結果、ターゲット上で行われるスパッ
タの頻度が増大しているためである。成膜速度の増大は
処理時間の低減につながり、スループットの向上をもた
らす。したがって、DC電源の出力の増大に伴いターゲ
ットの電位が低下すると、スループットが向上するよう
になる。また、図4から、DC電源の出力に応じて成膜
速度が変化していることが分かる。したがって、DC電
源の出力を適当に制御することにより、成膜速度を適当
に制御することができる。
【0026】以上のように、本発明を実施形態に従って
説明したが、本発明はこれに限定されない。ターゲット
の直径は上記実施形態の場合に13インチとなってい
る。しかし、本発明では、ターゲットの直径が8〜13
インチになっていれば、接地面積とターゲット面積との
比が、8インチの場合と同一と見なすことができるの
で、図2と同様のターゲット電位を得ることができる。
【0027】また、ターゲットを構成する材料は、上述
のBSTのような絶縁体に限定されず、他の絶縁体、例
えば、BaTiO3,SrTiO3,PZT(チタン酸ジ
ルコン酸鉛),SiO2からなってもよく、さらに、絶
縁体に限らず導体であっても、上記のようなスパッタを
実現することができる。
【0028】また、本発明は、本実施形態のようなRF
マグネトロン装置に限定されず、マグネトロンを有しな
いRFスパッタ装置でもよいことは、当業者ならば想到
されよう。
【0029】
【発明の効果】本発明では、大型化されたターゲット
に、RF電力だけでなくDC電力をターゲットに印加し
て、それの大型化に伴う自己バイアスの低下を補償して
いる。その結果、スパッタがターゲットに対してのみ効
率よく行われるので、そのスパッタにより基板上に成膜
された薄膜には、ターゲット以外のスパッタに起因する
不純物が混入して薄膜の品質を低下させることが防止さ
れる。
【0030】また、DC電源の出力の増大に伴うターゲ
ット電位の低下により、成膜速度を増大させスループッ
トを向上させることができる。さらに、DC電源の出力
の増減により成膜速度を変えることができる。これによ
り、成膜速度の制御が可能となり、安定した成膜を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるRFマグネトロン装置を概略的に
示した構成図である。
【図2】DC電源の出力とターゲット電位との関係を示
すグラフ図である。
【図3】真空チャンバの種々の圧力に対して、ターゲッ
ト電位と基板上に成膜される薄膜中の鉄の濃度との関係
を示すグラフ図である。
【図4】真空チャンバの種々の圧力に対して、ターゲッ
ト電位と基板上に成膜される薄膜の成膜速度との関係を
示すグラフ図である。
【符号の説明】
10…RFマグネトロン装置、12…真空チャンバ、1
4…ターゲットアセンブリ、16…上部プレート、18
…マグネトロンアセンブリ、20…サセプタ、22…ピ
ン、24a,24b…ベローズ、26a,26b…シャ
フト、28…リフトオフプレート、30…真空チャンバ
本体、32…プロセスキット、34…真空排気口、35
…Arガス供給源、36…下部アダプタ、38…シール
ド、40…クランプリング、42…コリメータ、44…
上部アダプタ、46…絶縁リング、48…突出部、50
…バッキングプレート、52…ターゲット、54…ベー
スプレート、56…磁石、58…回転駆動ユニット、6
0…整合回路、62…RF電源、64…DC電源、S…
基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 郁生 千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバと、前記真空チャンバ内で
    基板を支持するための支持手段と、前記支持手段により
    支持される基板の表面に対向するように設けられ、スパ
    ッタにより粒子を放出することができるターゲットアセ
    ンブリと、前記ターゲットアセンブリと前記支持手段と
    の間の空間にプロセスガスを供給するガス供給手段とを
    有し、前記空間に供給されるプロセスガスをスパッタの
    ためにプラズマ化するスパッタ装置であって、 前記ターゲットアセンブリと前記支持手段との間の前記
    空間に高周波電力を印加する高周波電力印加手段と、 前記ターゲットアセンブリの周囲に対して前記ターゲッ
    トアセンブリを負電位にすることができる負電位手段
    と、を備えることを特徴とするスパッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記負電位手段が、前記ターゲットアセ
    ンブリに陰極が接続された直流電源であることを特徴と
    する請求項1に記載のスパッタ発生装置。
  3. 【請求項3】 前記負電位が−20V以下であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のスパッタ装置。
  4. 【請求項4】 前記ターゲットアセンブリが、直径が1
    3インチの円板形状を有していることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載のスパッタ装置。
  5. 【請求項5】 前記真空チャンバの内部に前記ターゲッ
    トアセンブリを囲むように設けられ、前記真空チャンバ
    の内壁面を保護するための筒状のシールドを含んでお
    り、 前記シールドが、前記真空チャンバに電気的に接続さ
    れ、前記真空チャンバと同じ電位に保持されることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスパッタ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記空間に配置され、前記ターゲットア
    センブリからの粒子を選択的に通過させるべく多数の孔
    を有するコリメータを有しており、 前記コリメータが、前記真空チャンバに電気的に接続さ
    れ、前記真空チャンバと同じ電位に保持されることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスパッタ
    装置。
  7. 【請求項7】 真空チャンバと、前記真空チャンバ内で
    基板を支持するための支持手段と、前記支持手段により
    支持される基板の表面に対向するように設けられ、スパ
    ッタにより粒子を放出することができるターゲットアセ
    ンブリとを有するスパッタ装置において、前記ターゲッ
    トアセンブリのスパッタを促進するスパッタ処理方法で
    あって、 前記空間にプロセスガスを供給するプロセスガス供給ス
    テップと、 前記空間に高周波電力を印加する高周波電力印加ステッ
    プと、 前記ターゲットアセンブリの周囲に対して前記ターゲッ
    トアセンブリを負電位にする負電位ステップと、を備え
    ることを特徴とするスパッタ処理方法。
  8. 【請求項8】 前記負電位ステップが、前記ターゲット
    アセンブリに直流電圧を印加するステップを含むことを
    特徴とする請求項11に記載のスパッタ処理方法。
  9. 【請求項9】 前記負電位を−20V以下とする請求項
    11又は12に記載のスパッタ処理方法。
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JP2004327905A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Doshisha 薄膜材料の形成方法および形成装置
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