JPH1160655A - 光硬化性透明樹脂組成物及び透明樹脂硬化体 - Google Patents

光硬化性透明樹脂組成物及び透明樹脂硬化体

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JPH1160655A
JPH1160655A JP22931797A JP22931797A JPH1160655A JP H1160655 A JPH1160655 A JP H1160655A JP 22931797 A JP22931797 A JP 22931797A JP 22931797 A JP22931797 A JP 22931797A JP H1160655 A JPH1160655 A JP H1160655A
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JP
Japan
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resin composition
prepolymer
hydrocarbon group
transparent resin
polymerizable monomer
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JP22931797A
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English (en)
Inventor
Takashi Watanabe
貴志 渡邉
Hiroyuki Nakatani
博之 中谷
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学用途等の透明性を要求される用途に使用
することができる、透明性、硬化性(生産性、硬度)、
耐候着色性、低吸水性、光学的均一性等の諸性質を合わ
せ持つ硬化物を得るのに最適な光硬化性樹脂組成物、及
び透明樹脂硬化体を提供する。 【解決手段】 プレポリマー、重合性モノマー、重合反
応開始剤及びこれらと相溶するアルコールを含む樹脂組
成物であって、プレポリマーは、特定のエチレングリコ
ールビスメタクリレート類であり、重合性モノマーは、
特定の単官能メタクリル酸エステル及び特定の単官能ア
クリル酸エステルのうちから選ばれる少なくとも1種で
あり、重合性モノマーの組成比は、プレポリマーと重合
性モノマーの合計に対して10〜80重量%であり、ア
ルコールはプレポリマーと重合性モノマーの合計に対し
て0.5〜5重量%である光硬化性透明樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学材料、コーテ
ィング剤、接着剤等の産業分野、特に、光学材料の分野
に有用な光硬化性透明樹脂組成物に関し、より詳しく
は、硬化性及び透明性に優れると共に光学的均一性に優
れる硬化物を得ることのできる光硬化性透明樹脂組成物
及び透明樹脂硬化体に関する。
【0002】
【従来技術】従来、光学材料としては、ポリメチルメタ
クリレート(PMMA)系樹脂、ポリカーボネート(P
C)樹脂、ポリスチレン(PSt)樹脂、ポリアクリロ
ニトリル樹脂、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネートの重合体が利用されている。
【0003】これらは軽量性、安全性、加工性に優れて
おり、その需要は年々増大している。しかし一般に、こ
れらの光学用樹脂は、注型重合で長い時間をかけてゆっ
くり反応させて製造する必要があり、生産性に劣る等の
問題があった。
【0004】また、これらの他、種々の光学材料用樹脂
が提案されており、例えば、特公平7−51631号公
報にポリチオエーテル骨格プレポリマーと重合性モノマ
ーとを含む硬化性組成物が開示されている。しかしなが
ら、この組成物から得られる硬化物は、硬化性、透明性
が不十分であり、また、耐候着色性、光学的均一性も不
十分であり、光学材料としての諸性質を満足するもので
はなかった。
【0005】また、特に光硬化性樹脂を光学用途に用い
ようとした場合、重合反応開始剤による副生成物により
着色するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の欠点を解決し、光学用途を始め、コーティン
グ剤等の透明性を要求される用途に使用することができ
る、透明性、硬化性(生産性、硬度)、耐候着色性、低
吸水性、光学的均一性等の諸性質を合わせ持つ硬化物を
得るのに最適な光硬化性樹脂組成物、及び透明樹脂硬化
体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、エチレングリコールジメタクリル樹脂か
ら選ばれるプレポリマーと特定の重合性モノマーと重合
反応開始剤とこれらと相溶するアルコールを含む樹脂組
成物から、高透明性、硬化性、耐候着色性、光学的均一
性に優れた硬化物が得られることを見いだし本発明を完
成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の光硬化性透明樹脂組成
物は、プレポリマー、重合性モノマー、重合反応開始剤
及びこれらと相溶するアルコールを含む樹脂組成物であ
って、プレポリマーは、下記一般式(I)で示される化
合物のうちから選ばれる少なくとも1種であり、
【化4】 (式中、nは1〜24の整数を表す) 重合性モノマーは、下記一般式(II)で示される単官能
メタクリル酸エステル及び下記一般式(III )で示され
る単官能アクリル酸エステルのうちから選ばれる少なく
とも1種であり、
【化5】 (式中、R1 は脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、
架橋環式炭化水素基、、スピロ炭化水素基及びこれらの
誘導体のうちから選ばれる1種であり、炭素数が20以
下の置換基を表す)
【化6】 (式中、R2 は脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、
架橋環式炭化水素基、、スピロ炭化水素基及びこれらの
誘導体のうちから選ばれる1種であり、炭素数が20以
下の置換基を表す) 重合性モノマーの組成比は、プレポリマーと重合性モノ
マーの合計に対して10〜80重量%であり、アルコー
ルはプレポリマーと重合性モノマーの合計に対して0.
5〜5重量%加えられてなることを特徴とする。
【0009】本発明の透明樹脂硬化体は、本発明の光硬
化性透明樹脂組成物を重合反応により硬化させて得られ
ることを特徴とする。
【0010】以下、本発明の光硬化性透明樹脂組成物に
ついて詳しく説明する。本発明においてはプレポリマー
として、前記一般式(I)で示されるエチレングリコー
ルビスメタクリレート類(式中のnが1〜24の整数)
を用いる。一般式(I)中のnが25以上のエチレング
リコールビスメタクリレート類では、得られる樹脂の透
明性が悪くなる。この様なエチレングリコールビスメタ
クリレート類としては、例えば、エチレングリコールジ
メタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレー
ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラ
エチレングリコールジメタクリレート、ノナエチレング
リコールジメタクリレート、テトラデカエチレングリコ
ールジメタクリレート、エイコサエチレングリコールジ
メタクリレート等が挙げられる。これらのうちの1種を
単独で用いても良く、また、これらの二種類以上を併用
しても良い。
【0011】本発明においては、一般式(I)中のnが
8〜15のエチレングリコールビスメタクリレート類を
用いることが好ましい。nが8未満になると、樹脂の精
製が困難となり、不純物による着色及び反応による黄変
性の問題が出てくる場合がある。また、重合時に収縮歪
みが大きくなりそり等の問題も生じ易くなる。一方、n
が15より大きくなると、不純物の問題以外に、樹脂の
粘度が増大し、取り扱い上不便であることや、硬化物の
硬度が不十分となり易く、薄膜状の硬化物が得られにく
いといった成型上の問題も生じ易くなる。従って、本発
明において特に好ましいプレポリマーは、ノナエチレン
グリコールジメタクリレート、テトラデカエチレングリ
コールジメタクリレート等である。
【0012】本発明においては、重合性モノマーとし
て、前記一般式(II)で示される単官能メタクリル酸エ
ステル及び前記一般式(III )で示される単官能アクリ
ル酸エステルのうちから選ばれる少なくとも1種を用い
る。
【0013】一般式(II)で示される単官能メタクリル
酸エステルとしては、例えば、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オク
タデシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸
メチルシクロヘキシル、メタクリル酸イソボルニル、メ
タクリル酸トリシクロデシル、メタクリル酸アダマンチ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸フェニル、メタ
クリル酸ベンジル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリ
ル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸トリシクロ
[5. 2. 1. 02,6 ]デカニル等が挙げられる。
【0014】これらのうち、一般式(II)中のR1 が、
炭素数20以下の脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基
又は架橋環式炭化水素基であるものが透明性の点から好
ましい。また、脂肪族炭化水素基では炭素数の増加に従
い、耐熱性が急激に減少する。従って、例えば、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリ
ル酸トリシクロ[5. 2. 1. 02,6 ]デカニル等が好
ましい。
【0015】一般式(III )で示される単官能アクリル
酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、ア
クリル酸i−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸ジエチレングリコールエトキシレート、アク
リル酸n−ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル
酸ドデシル、アクリル酸テトラヒドロフルフリル、アク
リル酸トリシクロ[5. 2. 1. 02,6 ]デカニル等が
挙げられる。一般式(III )で示される単官能アクリル
酸エステルは、一般式(II)に示される単官能メタクリ
ル酸エステルとほぼ同様に使用できるが、反応時間が早
くなる一方、硬度が落ちるといった欠点もある。
【0016】これら一般式(II)、一般式(III )で示
される重合性モノマーのうちの一種を単独で用いても良
く、また、これらの二種類以上を併用しても良いが、耐
候着色の点から、一般式(II)で示されるメタクリル酸
エステルを重合性モノマーの少なくとも一部として用い
ることが好ましい。
【0017】本発明の光硬化性透明樹脂組成物における
重合性モノマーの組成比は、プレポリマーと重合性モノ
マーの合計に対して10〜80重量%であり、好ましく
は45〜75重量%であり、より好ましくは60〜70
重量%である。重合性モノマーの組成比が10重量%未
満であると、重合性モノマーを配合しなかった場合と比
較して、硬度や耐候着色の問題が生じる。一方、80重
量%を越えると、重合時の収縮歪みの影響が大きくな
り、その結果、光学歪みが生じ、光学用途には適さなく
なる。重合性モノマーの組成比が45〜75重量%であ
る時、これらの問題は特に改善され、特に光学用途に適
する光硬化性透明樹脂組成物となる。
【0018】本発明の光硬化性透明樹脂組成物は、ラジ
カル重合によって硬化させるために、重合反応開始剤を
含ませる。重合反応開始剤は、硬化速度を速くするのに
紫外線によってラジカルを生成し得るラジカル重合開始
剤であればよく、光硬化性透明樹脂組成物の用途目的に
応じて適宜選択することができる。
【0019】ラジカル重合開始剤としては、各種のクリ
アーコーティング分野に用いられている、例えば、メチ
ルフェニルグリオキシレート、2,2−ジメトキシ−2
−フェニルアセトン、1−ヒドロキシ−2−シクロヘキ
シル−フェニル−ケトン、2−メチル−1−[4−(メ
チルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパノン−
1、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロ
パン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
プロパン−1−オン、オリゴ[2−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロ
パノン]等のカルボニル化合物が挙げられる。
【0020】ラジカル重合開始剤の使用量は、ラジカル
重合開始剤の種類(反応性)や、重合性モノマー及び/
又はプレポリマーの種類、組成比により変化するので、
一概には決められないが、通常はプレポリマーと重合性
モノマーの合計に対して、0.001〜10重量%の範
囲であり、好ましくは0.001〜0.5重量%の範囲
である。ラジカル重合開始剤の量が0.001重量%未
満であると反応が進みにくくなり、紫外線により樹脂が
劣化し易くなる。一方、10重量%を越えると、重合中
に発泡したり、黄変性の問題が生じる上、樹脂組成物が
非常に高価になってしまい、経済的ではなくなる。
【0021】これら開始剤は、通常、これらと相溶する
アルコール、例えばメタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール等に溶解させてから、プレポリマー等に
加える。アルコール添加量は、プレポリマーと重合性モ
ノマーの合計に対して0.5〜5重量%である。好まし
くはアルコールはプレポリマーと重合性モノマーの合計
に対して1〜2.5重量%である。これより多いと硬化
物の経時変化や硬度が問題となったり、これより少ない
と、開始剤が溶解できなかったり、開始剤が樹脂組成物
中に上手く分散できなくなり、開始剤の副生成物が生
じ、着色の問題が生じる。
【0022】本発明の光硬化性透明樹脂組成物には、必
要に応じて、公知の重合禁止剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、熱安定剤、酸化防止剤、離型剤、帯電防止剤及び、
その他の添加剤を配合することができる。
【0023】(作用)本発明の光硬化性透明樹脂組成物
は、プレポリマーとして前記一般式(I)で示されるエ
チレングリコールジメタクリレート類を含み、重合性モ
ノマーとして、前記一般式(II)で示される単官能メタ
クリル酸エステル及び前記一般式(III )で示される単
官能アクリル酸エステルのうちから選ばれる少なくとも
1種を含み、重合反応開始剤がアルコールに溶解され、
樹脂中に均一に分散されるので、開始剤による副生成物
が生じず、この樹脂組成物を光重合反応により硬化させ
ることによって、透明性、硬化性(生産性、硬度)、耐
候着色性、光学的均一性等の諸性質を合わせ持つ透明樹
脂硬化体を得ることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を挙げるこ
とにより、本発明をさらに具体的に説明する。
【0025】実施例1 プレポリマーとしてテトラエチレングリコールジメタク
リレート(一般式(I)のn=4)50gに、重合性モ
ノマーとしてメタクリル酸シクロヘキシル(一般式(I
I)のR1 :シクロヘキシル基)50gを加え、両者を
混合した。この樹脂組成物100重量部に対して、ラジ
カル重合開始剤1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェ
ニル−ケトン0.5重量部をメタノール2.0重量部に
溶解したものを加え混合し、光硬化性透明樹脂組成物を
得た。
【0026】縦130mm×横130mmのソーダガラ
ス板に片面離型処理された厚さ20mmのスペーサー材
を用いて縦100mm×横100mm×深さ20mmの
せきを作り、これに上記樹脂組成物を入れ、同じソーダ
ガラス板をもう一枚用いて封入した。これに、高圧水銀
灯により約58mJ/s・cm2 の紫外光を照射して、
該樹脂組成物を硬化させた。
【0027】この時の該樹脂組成物の硬化時間(1)を
測定し、得られた硬化樹脂の諸物性値((2)〜
(6))を下記の方法により測定評価した。 (1)硬化時間(分) 封入するのに用いたソーダガラス板が手で動かして動か
なくなった時間を測定し、この時間を硬化時間(分)と
した。 (2)全光線透過率(%) 厚み15mmの硬化樹脂サンプルについて、村上色彩技
術研究所の変角全光線透過率計HG−200を用いて測
定した。 (3)吸水率 JIS−K−7209の試験片を作成し、これを50℃
で5日間減圧乾燥した(このときの乾燥重量M1 とす
る)。この乾燥試験片を、100℃の水中に2時間浸漬
し、浸漬後の重量M2 を測定した。この際の重量増加の
割合を乾燥重量を基準にして示した。すなわち、 吸水率(%)=[(M2 ―M1 )/M1 ]×100
【0028】(4)硬化物外観 目視による観察により、ムラ、透明性を評価し、無色透
明で均一に見える物を○とし、それ以外を×とした。 (5)耐候着色 硬化物を85℃、湿度70%に2000時間投入し、硬
化物の外観が変化しなかったものを○とし、それ以外を
×とした。 (6)硬度 全光線透過率測定に用いた硬化樹脂サンプルについて、
JIS−K−7202に従い、ロックウェル硬さのMス
ケールの測定を行った。
【0029】実施例2 プレポリマーとしてテトラエチレングリコールジメタク
リレート(一般式(I)のn=4)50gを用い、重合
性モノマーとしてメタクリル酸シクロヘキシルを25g
及びアクリル酸ジエチレングリコールエトキシレート
(一般式(III )のR2 :―C2 4 OC2 5 基)を
25gを用いた以外は実施例1と同様にして、光硬化性
透明樹脂組成物を得た。次に、実施例1と同様にして上
記樹脂組成物を硬化させ、同様に測定評価を行った。
【0030】実施例3 プレポリマーとしてトリコサエチレングリコールジメタ
クリレート(一般式(I)のn=23)50gを用い、
重合性モノマーとしてメタクリル酸メチル50gを用い
た以外は実施例1と同様にして、光硬化性透明樹脂組成
物を得た。次に、実施例1と同様にして上記樹脂組成物
を硬化させ、同様に測定評価を行った。
【0031】実施例4 プレポリマーとしてトリコサエチレングリコールジメタ
クリレート(一般式(I)のn=23)50gを用い、
重合性モノマーとしてメタクリル酸メチル25g、及び
メタクリル酸シクロヘキシル25gを用いた以外は実施
例1と同様にして、光硬化性透明樹脂組成物を得た。次
に、実施例1と同様にして上記樹脂組成物を硬化させ、
同様に測定評価を行った。
【0032】実施例5 プレポリマーとしてトリコサエチレングリコールジメタ
クリレート(一般式(I)のn=23)30gを用い、
重合性モノマーとしてメタクリル酸メチル35g、及び
メタクリル酸トリシクロ[5. 2. 1. 02,6 ]デカニ
ル35gを用いた以外は実施例1と同様にして、光硬化
性透明樹脂組成物を得た。次に、実施例1と同様にして
上記樹脂組成物を硬化させ、同様に測定評価を行った。
【0033】実施例6 プレポリマーとしてノナエチレングリコールジメタクリ
レート(一般式(I)のn=9)30gを用い、重合性
モノマーとしてメタクリル酸メチル70gを用いた以外
は実施例1と同様にして、光硬化性透明樹脂組成物を得
た。次に、実施例1と同様にして上記樹脂組成物を硬化
させ、同様に測定評価を行った。
【0034】実施例7 プレポリマーとしてテトラデカエチレングリコールジメ
タクリレート(一般式(I)のn=14)30gを用
い、重合性モノマーとしてメタクリル酸メチル35g、
及びメタクリル酸トリシクロ[5. 2. 1. 02,6 ]デ
カニル35gを用いた以外は実施例1と同様にして、光
硬化性透明樹脂組成物を得た。次に、実施例1と同様に
して上記樹脂組成物を硬化させ、同様に測定評価を行っ
た。
【0035】実施例8 プレポリマーとしてテトラデカエチレングリコールジメ
タクリレート(一般式(I)のn=14)30gを用
い、重合性モノマーとしてメタクリル酸メチル70gを
用いた以外は実施例1と同様にして、光硬化性透明樹脂
組成物を得た。次に、実施例1と同様にして上記樹脂組
成物を硬化させ、同様に測定評価を行った。
【0036】実施例9 プレポリマーとしてテトラデカエチレングリコールジメ
タクリレート(一般式(I)のn=14)30gを用
い、重合性モノマーとしてメタクリル酸メチル35g、
及びメタクリル酸トリシクロ[5. 2. 1. 02,6 ]デ
カニル35gを用いた以外は実施例1と同様にして、光
硬化性透明樹脂組成物を得た。次に、実施例1と同様に
して上記樹脂組成物を硬化させ、同様に測定評価を行っ
た。
【0037】比較例1 プレポリマーは用いず、重合性モノマーとしてメタクリ
ル酸メチルのみを用いた以外は実施例1と同様にして、
光硬化性透明樹脂組成物を得た。次に、実施例1と同様
にして上記樹脂組成物を硬化させ、同様に測定評価を行
った。
【0038】比較例2 重合性モノマーは用いず、プレポリマーとしてノナエチ
レングリコールジメタクリレート(一般式(I)のn=
9)のみを用い、メタノールを加えなかった以外は実施
例1と同様にして、硬化性樹脂組成物を得た。次に、実
施例1と同様にして上記樹脂組成物を硬化させ、同様に
測定評価を行った。
【0039】比較例3 重合性モノマーは用いず、プレポリマーとしてビス(4
−メタクリロイルチオフェニル)スルフィドMPMSA
(住友精化社製:特公平7−51631号公報に記載の
化合物)のみを用い、メタノールは加えなかった以外は
実施例1と同様にして、硬化性樹脂組成物を得た。次
に、実施例1と同様にして上記樹脂組成物を硬化させ、
同様に測定評価を行った。
【0040】実施例1〜9及び比較例1〜3について、
プレポリマー及びモノマー組成のまとめを表1及び表2
に示し、樹脂組成物の硬化時間及び硬化樹脂の諸物性値
を表3に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】表3から、実施例1〜9では、光硬化性透
明樹脂組成物の硬化時間が短く硬化樹脂の生産性に優
れ、得られた硬化物も諸物性値に優れるものである。と
りわけ、プレポリマーとして一般式(I)のn=8〜1
5のものを用いた実施例6〜9では、全光線透過率、硬
度に非常に優れる。また重合性モノマーにメタクリル酸
トリシクロ[5. 2. 1. 02,6 ]デカニルを用いると
透明性、硬度、吸水性に優れる。これに対して、比較例
1では硬化時間が非常に長く、生産性の面で劣り、吸水
率も高い。また、比較例2では着色が起こり光学用途に
は、適さない。比較例3では硬化時間が長い上に、透明
性にも劣る。また、黄変してしまい、耐候性も良くな
い。従って、本発明による光硬化性透明樹脂組成物は、
従来の硬化性樹脂よりも硬化時間が短く硬化樹脂の生産
性に優れると共に、従来の硬化樹脂と同程度の全光線透
過率を有し、透明性、光学的均一性にも優れる硬化樹脂
(本発明の透明樹脂硬化体)を得ることができる。また
組成物の配合を変えることにより、硬化時間が制御で
き、樹脂の粘度も制御が可能であり、硬化製造法により
変えることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明の光硬化性透明樹脂組成物は、上
述のように、硬化時間が短く硬化樹脂の生産性に優れる
と共に、この光硬化性透明樹脂組成物から得られる透明
樹脂硬化体は、優れた硬化性及び透明性を有し、耐候性
にも優れ、低吸水性であり、主に光学材料として有用で
あり、その他、コーティング剤等にも有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレポリマー、重合性モノマー、重合反
    応開始剤及びこれらと相溶するアルコールを含む樹脂組
    成物であって、 プレポリマーは、下記一般式(I)で示される化合物の
    うちから選ばれる少なくとも1種であり、 【化1】 (式中、nは1〜24の整数を表す) 重合性モノマーは、下記一般式(II)で示される単官能
    メタクリル酸エステル及び下記一般式(III )で示され
    る単官能アクリル酸エステルのうちから選ばれる少なく
    とも1種であり、 【化2】 (式中、R1 は脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、
    架橋環式炭化水素基、、スピロ炭化水素基及びこれらの
    誘導体のうちから選ばれる1種であり、炭素数が20以
    下の置換基を表す) 【化3】 (式中、R2 は脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、
    架橋環式炭化水素基、、スピロ炭化水素基及びこれらの
    誘導体のうちから選ばれる1種であり、炭素数が20以
    下の置換基を表す) 重合性モノマーの組成比は、プレポリマーと重合性モノ
    マーの合計に対して10〜80重量%であり、アルコー
    ルはプレポリマーと重合性モノマーの合計に対して0.
    5〜5重量%加えられてなることを特徴とする光硬化性
    透明樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光硬化性透明樹脂組成
    物を重合反応により硬化させて得られることを特徴とす
    る透明樹脂硬化体。
JP22931797A 1997-08-26 1997-08-26 光硬化性透明樹脂組成物及び透明樹脂硬化体 Pending JPH1160655A (ja)

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