JPH1159554A - 自転車用変速制御装置 - Google Patents

自転車用変速制御装置

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JPH1159554A
JPH1159554A JP9232047A JP23204797A JPH1159554A JP H1159554 A JPH1159554 A JP H1159554A JP 9232047 A JP9232047 A JP 9232047A JP 23204797 A JP23204797 A JP 23204797A JP H1159554 A JPH1159554 A JP H1159554A
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vehicle speed
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M25/00Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles
    • B62M25/08Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles with electrical or fluid transmitting systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な制御により変速時の違和感が生じにく
い自転車用変速制御装置を提供する。 【解決手段】 この変速制御部25では、増速して自転
車や第1速度になると変速段が1段高速段に切り換わ
る。そしてシフトアップモードが設定される。このシフ
トアップモード時には、変速段は第2速度より低速側の
第3速度になるまで維持され第3速度になると低速段に
切り換わる。一方、シフトアップモードが設定されてい
ない状態で減速中に第2速度になると、変速段が低速段
に切り換わる。そしてシフトダウンモードが設定され
る。このシフトダウンモード時には、変速段は第1速度
より高速側の第4速度になるまで維持され第4速度にな
ると高速段に切り換わる。ここでは、一度変速するとシ
フトアップモード又はシフトダウンモードが設定され、
通常の変速速度(第1速度,第2速度)と異なる速度
(第4速度,第3速度)で変速し変速タイミングを遅ら
せている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速制御装置、特
に、変速機構の複数の変速段を検出された自転車の車速
に応じて自動的に切り換えるための自転車用変速制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の変速段を有する変速機構が装着さ
れた自転車が知られている。変速機構には外装変速機構
と内装変速機構とがある。外装変速機構は、たとえば後
輪に装着された複数のスプロケットを有する小ギアと、
スプロケットのいずれかにチェーンを掛け替えるディレ
ーラとを有し、内装変速機構は、内装変速ハブを有して
いる。これらの変速機構は、変速ケーブルを介してハン
ドル等に取り付けられた変速レバーに接続されている。
この種の変速機構が装着された自転車では、変速レバー
の手動操作により、走行状態に応じて最適な変速段を選
択できる。
【0003】しかし、変速レバーはハンドルのブレーキ
レバーの近くに配置されていることが多く、減速時には
ブレーキレバーの操作と変速レバーの操作とを同時に行
う必要が生じ変速操作を行いにくい。そこで、変速段の
切換を自転車の速度に応じて自動的に行う変速制御装置
が特開平8−113131号公報等に記載されている。
この変速制御装置は、加減速度の大小により変速タイミ
ングを変更させたものである。ここでは、急加減速時に
は変速タイミングを早くして、運転者にとって違和感が
生じにくいようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
速度だけではなく加速度により変速タイミングの制御を
行っている。したがって、加速度を検出するセンサ又は
速度から加速度を演算する処理が必要になる。このた
め、自動変速のための制御が複雑になりかつ制御の応答
が遅れるおそれがある。しかも、速度と加速度とを用い
ると、複雑な二次元的なマップにより変速段を決定しな
ければならないので、制御がさらに複雑になる。
【0005】本発明の課題は、簡単な制御により変速時
の違和感が生じにくい自転車用変速制御装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用変
速制御装置は、変速機構の複数の変速段を検出された自
転車の車速に応じて自動的に切り換えるための装置であ
って、車速取込手段と、第1シフトアップ手段と、第1
シフトダウン手段と、シフトアップモード設定手段と、
第2シフトダウン手段と、シフトダウンモード設定手段
と、第2シフトアップ手段とを備えている。車速取込手
段は、検出された車速を取り込むための手段である。第
1シフトアップ手段は、車速が第1速度になると変速段
を低速段から高速段へ切り換える手段である。第1シフ
トダウン手段は、車速が第2速度になると変速段を高速
段から低速段へ切り換える手段である。シフトアップモ
ード設定手段は、第1シフトアップ手段が動作したと
き、シフトアップモードを設定する手段である。第2シ
フトダウン手段は、シフトアップモードが設定されてい
るとき、車速が第2速度より低速側の第3速度になると
変速段を高速段から低速段へ切り換える手段である。シ
フトダウンモード設定手段は、第1シフトダウン手段が
動作したとき、シフトダウンモードを設定する手段であ
る。第2シフトアップ手段は、シフトダウンモードが設
定されているとき、車速が第1速度より高速側の第4速
度になると変速段を低速段から高速段へ切り換える手段
である。
【0007】この変速制御装置では、走行開始後、増速
して第1速度になると変速段が1段高速段に切り換わ
る。そしてシフトアップモードが設定される。このシフ
トアップモード時には、変速段は第2速度より低速側の
第3速度になるまで維持され第3速度になると低速段に
切り換わる。一方、シフトアップモードが設定されてい
ない状態で減速中に第2速度になると、変速段が低速段
に切り換わる。そしてシフトダウンモードが設定され
る。このシフトダウンモード時には、変速段は第1速度
より高速側の第4速度になるまで維持され第4速度にな
ると高速段に切り換わる。
【0008】ここでは、一度変速するとシフトアップモ
ード又はシフトダウンモードが設定され、通常の変速速
度(第1速度,第2速度)と異なる速度(第4速度,第
3速度)で変速し変速タイミングをずらせている。具体
的には、シフトアップモードでシフトダウンする場合に
は低速側の第3速度で、シフトダウンモードでシフトア
ップする場合には高速側の第4速度でそれぞれ変速し、
シフトアップの際には高速側でシフトダウンの際には低
速側で変速するというように変速タイミングを遅らせて
いる。そして、通常の変速タイミングを早くしている。
このため、変速後の無用の変速を減少させかつ早い変速
タイミングで違和感が少ない変速を行える。しかも変速
タイミングは速度だけで定められているので、簡単な制
御で違和感が少ない変速を実現できる。
【0009】発明2に係る自転車用変速制御装置は、変
速機構の複数の変速段を検出された自転車の車速に応じ
て自動的に切り換えるための装置であって、車速取込手
段と、第1シフトアップ手段と、第1シフトダウン手段
と、シフトアップモード設定手段と、第2シフトダウン
手段と、シフトダウンモード設定手段と、第2シフトア
ップ手段と、シフトアップモード解除手段と、シフトダ
ウンモード解除手段とを備えている。車速取込手段は、
検出された車速を取り込むための手段である。第1シフ
トアップ手段は、車速が第1速度になると変速段を低速
段から高速段へ切り換える手段である。第1シフトダウ
ン手段は、車速が第2速度になると変速段を高速段から
低速段へ切り換える手段である。シフトアップモード設
定手段は、第1シフトアップ手段が動作したとき、シフ
トアップモードを設定する手段である。第2シフトダウ
ン手段は、シフトアップモードが設定されているとき、
車速が第2速度より低速側の第3速度になると変速段を
高速段から低速段へ切り換える手段である。シフトダウ
ンモード設定手段は、第1シフトダウン手段が動作した
とき、シフトダウンモードを設定する手段である。第2
シフトアップ手段は、シフトダウンモードが設定されて
いるとき、車速が第1速度より高速側の第4速度になる
と変速段を低速段から高速段へ切り換える手段である。
シフトアップモード解除手段は、シフトアップモードを
解除するための手段である。シフトダウンモード解除手
段は、シフトダウンモードを解除するための手段であ
る。
【0010】ここでは、発明1に加えて設定されたシフ
トアップモードとシフトダウンモードとを解除するため
の手段が加わり、一度それらのモードが設定されても所
定の条件を満たせばそれらのモードは解除され通常の早
いタイミングでの第1速度又は第2速度で変速が行われ
る。発明3に係る自転車用変速制御装置は、発明2に記
載の装置において、シフトアップモード解除手段は、第
1速度より高速側の第5速度でシフトアップモードを解
除し、シフトダウンモード解除手段は、第2速度より低
速側の第6速度においてシフトダウンモードを解除す
る。この場合には、通常の変速タイミングより遅いタイ
ミングで各モードが解除されるので、変速速度付近でチ
ャタリング現象が生じにくい。
【0011】発明4に係る自転車用変速制御装置は、発
明3に記載の装置において、シフトアップモード解除手
段及びシフトダウンモード解除手段は、各変速段毎の第
5速度及び第6速度がそれぞれ設定された第5速度群及
び第6速度群をそれぞれ有している。この場合には、各
速度群にグループ化された変速段に応じた速度と現在の
車速と比較する簡単な制御で各モードを解除できる。
【0012】発明5に係る自転車用変速制御装置は、発
明4に記載の装置において、シフトダウンモード解除手
段は、車速が第6速度群の変速段に対応するいずれかの
第6速度を満足する速度になったとき、又は第1もしく
は第2シフトアップ手段が動作したときにシフトダウン
モードを解除する。この場合には、シフトダウンモード
が確実に解除される。
【0013】発明6に係る自転車用変速制御装置は、発
明4又は5に記載の装置において、シフトアップモード
解除手段は、車速が第5速度群の変速段に対応するいず
れかの第5速度を満足する速度になったとき、又は第1
もしくは第2シフトダウン手段が動作したときにシフト
アップモードを解除する。ここでは、シフトアップモー
ドが確実に解除される。
【0014】発明7に係る自転車用変速制御装置は、発
明1から6のいずれかに記載の装置において、第1及び
第2シフトアップ手段は、各変速段でのシフトアップに
応じた第1速度及び第4速度がそれぞれ設定された第1
速度群及び第4速度群をそれぞれ有し、第1及び第2シ
フトダウン手段は、各変速段でのシフトダウンに応じた
第2速度及び第3速度がそれぞれ設定された第2速度群
及び第3速度群をそれぞれ有している。この場合には、
各速度群にグループ化された変速段に応じた速度と現在
の車速と比較する簡単な制御で変速できる。
【0015】発明8に係る自転車用変速制御装置は、変
速機構の複数の変速段を検出された自転車の車速に応じ
て自動的に切り換えるための装置であって、車速取込手
段と、シフトアップ手段と、第1シフト維持手段と、第
1シフトダウン手段と、第2シフト維持手段と、第2シ
フトダウン手段とを備えている。車速取込手段は、検出
された車速を取り込むための手段である。シフトアップ
手段は、車速が速度Aより上がったとき変速段をシフト
アップする手段である。第1シフト維持手段は、車速が
速度Aからそれより速い速度B未満の範囲にあるときシ
フトアップされた変速段を維持する手段である。第1シ
フトダウン手段は、車速が速度Aより遅い速度Cに下が
ったとき、第1シフト維持手段で維持された変速段をシ
フトダウンする手段である。第2シフト維持手段は、車
速が速度Bからそれより速い速度D未満の範囲にあると
きシフトアップされた変速段を維持する手段である。第
2シフトダウン手段は車速が速度Bより遅く速度Aより
速い速度Eに下がったとき、第2シフト維持手段で維持
された変速段をシフトダウンする手段である。
【0016】この変速制御装置では、車速が速度Aより
上がると1段シフトアップする。そして、車速が速度A
を超えて速度B未満にあるときにはシフトアップされた
変速段が維持され、さらに速度D未満にあるときにも変
速段が維持される。そして、速度B未満にあるときに車
速が速度Cに下がると1段シフトダウンし、車速がB以
上に上がった後に速度Eに下がるとやはりシフトダウン
する。ここでは、1度シフトアップすると所定の速度B
までの間ではそれより速い速度の場合よりシフトダウン
の速度を遅くしてシフトダウンのタイミングを遅くして
いる。このため、シフトアップしてもそれによるチャタ
リング現象が起こりにくい。
【0017】発明9に係る自転車用変速制御装置は、変
速機構の複数の変速段を検出された自転車の車速に応じ
て自動的に切り換えるための装置であって、車速取込手
段と、シフトダウン手段と、第1シフト維持手段と、第
1シフトアップ手段と、第2シフト維持手段と、第2シ
フトアップ手段とを備えている。車速取込手段は、検出
された車速を取り込むための手段である。シフトダウン
手段は、車速が速度Aより下がったとき変速段をシフト
ダウンする手段である。第1シフト維持手段は、車速が
速度Aからそれより遅い速度Bを超える範囲にあるとき
シフトダウンされた変速段を維持する手段である。第1
シフトアップ手段は、車速が速度Aより速い速度Cに上
がったとき、第1シフト維持手段で維持された変速段を
シフトアップする手段である。第2シフト維持手段は、
車速が速度Bからそれより遅い速度Dを超える範囲にあ
るときシフトアップされた変速段を維持する手段であ
る。第2シフトアップ手段は、車速が速度Bより速く速
度Aより遅い速度Eに上がったとき、第2シフト維持手
段で維持された変速段をシフトアップする手段である。
【0018】この変速制御装置では、車速が速度Aより
下がると1段シフトダウンする。そして、車速が速度A
からそれより遅い速度Bを超える範囲にあるときにはシ
フトダウンされた変速段が維持され、さらに速度Dを超
える範囲にあるときにも変速段が維持される。そして、
速度B以上にあるときに車速が速度Cに上がると1段シ
フトアップし、車速がBより下がった後に速度Eに上が
るとやはりシフトアップする。ここでは、1度シフトダ
ウンすると所定の速度Bまでの間ではそれより遅い速度
の場合よりシフトアップの速度を速くしてシフトダウン
のタイミングを遅くしている。このため、シフトダウン
してもそれによるチャタリング現象が起こりにくい。
【0019】
【発明の実施の形態】
〔構成〕図1において、本発明の一実施形態を採用した
自転車は軽快車であり、ダブルループ形のフレーム体2
とフロントフォーク3とを有するフレーム1と、ハンド
ル部4と、駆動部5と、前輪6と、4段変速の内装変速
ハブ10が装着された後輪7と、前後のブレーキ装置8
(前用のみ図示)と、内装変速ハブ10を手元で操作す
るための変速操作部9とを備えている。
【0020】フレーム1には、サドル11やハンドル部
4を含む各部が取り付けられている。また、フロントフ
ォーク3には車速検出用のリードスイッチを内蔵した車
速センサ12が装着されている。この車速センサ12
は、前輪6に装着された磁石13を検出することで車速
信号を出力する。ハンドル部4は、フロントフォーク3
の上部に固定された、ハンドルステム14とハンドルス
テム14に固定されたハンドルバー15とを有してい
る。ハンドルバー15の両端にはブレーキ装置8を構成
するブレーキレバー16とグリップ17とが装着されて
いる。右側のブレーキレバー16には変速操作部9が装
着されている。
【0021】変速操作部9は、図2に示すように、右側
(前輪用)のブレーキレバー16に一体で形成された操
作パネル20と、操作パネル20の下部に左右に並べて
配置された2つの操作ボタン21,22と、操作ボタン
21,22の上方に配置された操作ダイヤル23と、操
作ダイヤル23の左方に配置された液晶表示部24とを
有している。操作パネル20の内部には変速操作を制御
するための変速制御部25(図3)が収納されている。
【0022】操作ボタン21,22は、三角形状の押し
ボタンである。左側の操作ボタン21は低速段から高速
段への変速を行うためのボタンであり、右側の操作ボタ
ン22は高速段から低速段への変速を行うためのボタン
である。操作ダイヤル23は、3つの変速モードとパー
キング(P)モードとを切り換えるためのダイヤルであ
り、4つの停止位置P,A1,A2,Mを有している。
ここで変速モードは、自動変速1(A1)モードと自動
変速2(A2)モードと手動変速(M)モードとであ
り、自動変速1及び2モードは、車速センサ12からの
車速信号により内装変速ハブ10を自動変速するモード
であり、自動変速1(A1)モードは、主として平地で
自動変速を行うときに使用される変速モードであり、自
動変速2(A2)モードは、主として坂道で自動変速を
行うときに使用される変速モードである。このため、自
動変速2(A2)モードは、自動変速1(A1)モード
に比べてシフトアップの変速タイミングが早く、シフト
ダウンの変速タイミングが遅く設定されている。手動変
速モードは、操作ボタン21,22の操作により内装変
速ハブ10を変速するモードである。パーキングモード
は、内装変速ハブ10をロックして後輪7の回転を規制
するモードである。液晶表示部24には、現在の走行速
度も表示されるとともに、変速時に操作された変速段が
表示される。
【0023】変速制御部25は、CPU,RAM,RO
M,I/Oインターフェイスからなるマイクロコンピュ
ータを備えている。変速制御部25には、図3に示すよ
うに、車速センサ12と、内装変速ハブ10の動作位置
を検出する、たとえばポテンショメータからなる動作位
置センサ26と、操作ダイヤル23と、操作ボタン2
1,22とが接続されている。また、変速制御部25に
は、バッテリーからなる電源27と、モータドライバ2
8と、液晶表示部24と、記憶部30と、他の入出力部
とが接続されている。モータドライバ28には変速モー
タ29が接続されている。記憶部30は、たとえばEE
PROM等の書換え可能な不揮発メモリで構成され、そ
こには後述する暗証(パスワードPW)やタイヤ径等の
各種のデータが記憶されている。また、自動変速1(A
1)モード及び自動変速2(A2)モード時の速度と各
変速段との関係を示すそれぞれ6つの速度群データ(以
下、速度テーブルという)が記憶されている。変速制御
部25は、各モードに応じてモータ29を制御するとと
もに、液晶表示部24を表示制御する。
【0024】図4に自動変速1(A1)モード時の6つ
の速度テーブルの一例をそれぞれ示す。図4において、
テーブル1は、自動変速1(A1)モードにおいて後述
するシフトアップモードが設定されたときのシフトダウ
ン時の変速段に対応した速度(第3速度)を設定した速
度テーブルであり、テーブル2は、通常のシフトダウン
時の速度(第2速度)を設定した速度テーブルである。
テーブル3は、通常のシフトアップ時の速度(第1速
度)を設定した速度テーブルであり、テーブル4は、後
述するシフトダウンモードが設定されたときのシフトア
ップ時の速度(第4速度)を設定した速度テーブルであ
る。さらに、テーブル5は、シフトダウンモードをキャ
ンセルするときの速度(第6速度)を設定した速度テー
ブルであり、テーブル6は、シフトアップモードをキャ
ンセルするときの速度(第5速度)を設定した速度テー
ブルである。なお、自動変速2(A2)モード用の速度
テーブルは、図示はしないが、図4に示すそれぞれの速
度より全体的に低めに設定されている。また、各テーブ
ルの速度データは一例であり、この数値に限定されるも
のではない。
【0025】駆動部5は、フレーム体2の下部(ハンガ
ー部)に設けられたギアクランク18と、ギアクランク
18に掛け渡されたチェーン19と、内装変速ハブ10
とを有している。内装変速ハブ10は、図5に示すよう
に、自転車のフレーム1の後部に固定されるハブ軸41
と、ハブ軸41の一端側外周に配置された駆動体42
と、ハブ軸41及び駆動体42のさらに外周に配置され
たハブシェル43と、駆動体42とハブシェル43との
間で動力を伝達するための遊星歯車機構44と、盗難防
止装置85とを主に有している。遊星歯車機構44は、
直結及び増速3段の計4段構成となっている。
【0026】駆動体42はほぼ筒状の部材であり、一端
がボール45及び玉押し46を介してハブ軸41に回転
自在に支持されている。また一端部外周には、入力体と
しての小ギア47が固定されている。さらに駆動体42
には、中心部の空間から半径方向外方に拡がる切欠き部
42aが形成されている。この切欠き部42aは、円周
方向に等角度間隔で3か所形成されている。
【0027】ハブシェル43は軸方向に複数の段部を有
する筒状部材であり、その内周部の収容空間43aに駆
動体42を収容している。そして、ハブシェル43の一
端側はボール50を介して駆動体42の外周に、他端側
はボール51及び玉押し52を介してハブ軸41にそれ
ぞれ回転自在に支持されている。また、ハブシェル43
の外周部両端には、後輪7のスポーク7a(図1)を支
持するための鍔部53,54が固定されている。駆動体
42の一端側の外方側壁にはカバー55が固定されてお
り、カバー55の先端はハブシェル43の一端側の外周
面を覆うように延びている。そして、カバー55の先端
内周面とハブシェル43の外周面との間にはシール部材
56が配置されている。
【0028】遊星歯車機構44はハブシェル43内部の
収容空間43aに収容されており、第1、第2及び第3
太陽ギア60,61,62と、これらに噛み合う3つの
遊星ギア63(図では一つの遊星ギアのみを示してい
る)と、リングギア64とを有している。各太陽ギア6
0〜62は、ハブ軸41の外周で駆動体42の内周部に
軸方向に並べて配置されており、しかもハブ軸41に対
して相対回転自在となっている。遊星ギア63は、駆動
体42の切欠き42a内に支持ピン65を介して回転自
在に支持されている。遊星ギア63には、第1ギア63
a、第2ギア63b及び第3ギア63cが一体で形成さ
れており、第1ギア63aは第1太陽ギア60に、第2
ギア63bは第2太陽ギア61に、第3ギア63cは第
3太陽ギア62にそれぞれ噛み合っている。また、リン
グギア64は遊星ギア63の外周側に配置されており、
内周部に内歯が形成されている。このリングギア64は
遊星ギア63の第2ギア63bに噛み合っている。
【0029】ハブ軸41の外周部には、図6に示すよう
に、各太陽ギア60〜62(図6では、太陽ギア60の
み図示)の配置位置に1対の係止突起41aが形成され
ている。また、各太陽ギア60〜62の内周部には周方
向に間隔を隔てて4つの空間60a〜62aが形成され
ている。ハブ軸41と各太陽ギア60〜62の内周部と
の間には、図5に示すように、各太陽ギア60〜62を
ハブ軸41に対して相対回転自在あるいは進行方向に相
対回転不能とするための選択クラッチ機構70と、選択
クラッチ機構70を動作させるための動作機構91とが
配置されている。
【0030】選択クラッチ機構70は、3つの太陽ギア
60〜62のうちのいずれか一つを選択的にハブ軸41
に連結する機能及びいずれの太陽ギア60〜62もハブ
軸41に連結しない機能を有している。選択クラッチ機
構70は、先端がハブ軸41の係止突起41aに噛み合
い可能な複数の駆動爪71,72,73と、各駆動爪7
1〜73の先端をハブ軸41側に付勢するためのリング
状のワイヤスプリング74,75,76とを有してい
る。駆動爪71〜73は、それぞれ各太陽ギア60〜6
2の4つの空間60a〜62aのうち対向する2つに配
置されており、対向する空間60a〜62aに基端が揺
動自在に支持され先端が係止突起41aに噛み合い可能
である。駆動爪71〜73がハブ軸41の係止突起41
aに係止されてハブ軸41と連結されると、各太陽ギア
60〜62はハブ軸41に対して進行方向(図6の時計
回り)に相対回転不能になり、それと逆方向(図6の反
時計回り)に相対回転可能になる。また、外れると両方
向に相対回転可能になる。
【0031】動作機構91は、スリーブ77を有してい
る。スリーブ77はハブ軸41の外周に回動可能に挿入
されており、外周部の駆動爪71〜73の配置位置に複
数の駆動カム部94aを有している。この駆動カム部9
4aが駆動爪71〜73のいずれかに当接すると、当接
した爪が起され、その爪によりハブ軸41と太陽ギア6
0〜62との連結が解除される。スリーブ77の一端に
は操作体78が固定されており、操作体78の回動によ
ってスリーブ77を回転させることが可能である。そし
て、スリーブ77の回転によって、駆動カム部94aが
選択的に駆動爪71〜73を動作させ、各太陽ギア60
〜62とハブ軸41との連結が制御されるようになって
いる。
【0032】図5に示すように、操作体78には減速機
構95が連結されている。減速機構95は、変速モータ
29の回転を減速して操作体78に伝達する。また減速
機構95の内部には、内装変速ハブ10のスリーブ77
が動作位置VP(変速段のいずれかの変速位置V1〜V
4とロック位置PK)のいずれに位置しているかを検出
するための動作位置センサ26が配置されている。
【0033】このような構成により、駆動爪71がハブ
軸41の係止突起41aに当接して第1太陽ギア60が
選択されたときは最も増速比の大きい大増速動力伝達経
路(変速位置V4に対応)が構成され、第2太陽ギア6
1が選択されたときは2番目に大きい増速比の中増速動
力伝達経路(変速位置V3に対応)が構成され、第3太
陽ギア62が選択されたときは最も増速比の小さい小増
速動力伝達経路(変速位置V2に対応)が構成される。
また、いずれの太陽ギアも選択されなかった場合は、直
結動力伝達経路(変速位置V1に対応)が構成される。
【0034】駆動体42の他端側の外周面とハブシェル
43の内周面との間には第1ワンウェイクラッチ80が
設けられている。また、リングギア64の外周面とハブ
シェル43の内周面との間には第2ワンウェイクラッチ
81が設けられている。これらのワンウェイクラッチ8
0,81はいずれもローラ型のワンウェイクラッチであ
り、変速時の空転時の騒音を軽減しかつ変速時のショッ
クを緩和しスムーズな変速が可能である。
【0035】盗難防止装置85は、ハブシェル43内の
ハブ軸41の図5左端部に設けられている。盗難防止装
置85は、図7〜図9に示すように、スリーブ77と一
体回転するバネ座金101と、移動カム102と、移動
部材103と、移動バネ104と、ロックリング114
とを有している。移動カム102は、ハブ軸41に回転
不能かつ軸方向に移動自在に配置されている。移動部材
103は、移動カム102に圧接している。移動バネ1
04は、移動部材103と玉押し52との間に圧縮状態
で配置されている。ロックリング114は、移動部材1
03に圧接されている。
【0036】バネ座金101は、スリーブ77に回転不
能に係止された部材であり、その外周部に、移動カム1
02に当接する係合片105を有している。移動カム1
02は、筒状のカム本体106と、カム本体106とハ
ブ軸41とを軸方向移動自在かつ回動不能に係止する係
止座金107とを有している。カム本体106の図9右
端部には、係合片105に当接するカム部108が形成
されている。カム部108は、スリーブ77のロック位
置PKへの回転のときのみカム本体106を軸方向右方
へ移動させるように形成されている。
【0037】移動部材103は円板状のフランジ部11
5と、フランジ部115の内周側に一体で形成された円
筒部116とを有している。フランジ部115には半径
方向の途中に段部115aが形成されており、段部11
5aにロックリング114が回転自在に支持されてい
る。また、フランジ部115のロックリング114に対
向する面とロックリング114のフランジ部115に対
向する面とには、図10に示すように、それぞれ放射状
の凹凸部114a(ロックリング114側のみ図示)が
形成されている。このような凹凸部114aを形成する
ことで、ロックリング114と移動部材103との摩擦
力が大きくなるとともに、それらが相対回転すると振動
して発音するようになる。ロックリング114の外周部
には、セレーション歯114bが形成されている。この
セレーション歯114bは、ハブシェル43の内周面に
形成されたセレーション歯113に噛み合い可能であ
る。
【0038】円筒部116は、図10に示すように、内
周面に4つの突起部116aを有している。突起部11
6aはハブ軸41の外周面に形成された4つの溝41b
に係合している。これにより、移動部材103は、ハブ
軸41に回転不能かつ軸方向移動自在に支持される。円
筒部116の外周面にはネジ及び係止溝が形成されてい
る。円筒部116の外周側には、図7に示すように、押
圧リング117が装着されている。押圧リング117
は、円筒部116に回転不能かつ軸方向に移動自在に支
持されており、ロックリング114に接触可能である。
また、円筒部116の右端部外周には押圧ナット118
がねじ込まれている。押圧ナット118と押圧リング1
17との間には皿バネ119が配置されている。
【0039】ここでは、押圧ナット118の締め込み量
を調整することで皿バネ119による圧接力を調節し、
押圧リング117を介してロックリング114と移動部
材103のフランジ部115との摩擦力を調整でき、ハ
ブシェル43の回転を任意に規制できる。たとえば、皿
バネ119により摩擦力を最大にすれば、ハブシェル4
3をロック状態にすることができる。また、摩擦力を小
さくするとハブシェル43の回転を規制する力が弱くな
り、ハブシェル43がハブ軸41に対して相対回転可能
になる。ただし、この場合でも、皿バネ119で付勢し
ている状態では摩擦力が生じ、自由回転状態に比べて回
転が規制される。ここでは、ハブシェル43、即ち後輪
7の回転を、実質的にロック状態から自由回転に近い状
態まで皿バネ119の付勢力を調整することで自由に規
制できる。
【0040】〔動力伝達動作〕変速及びロック操作は、
変速操作部9の操作ダイヤル23によるモード選択及び
操作ボタン21,22による変速操作により変速モータ
29を動作させ、操作体78を介してスリーブ77を回
転させることにより行われる。図11は、変速制御部2
5の制御動作を示すフローチャートである。
【0041】電源が投入されると、ステップS1で初期
設定を行う。ここでは、速度算出用の周長データが、た
とえば26インチ径にセットされ、変速段が2速(V
2)にセットされ、さらに各種のフラグがリセットされ
る。ステップS2では、操作ダイヤル23がパーキング
モードにセットされたか否かを判断する。ステップS3
では、操作ダイヤル23が自動変速1モードにセットさ
れたか否かを判断する。ステップS4では、操作ダイヤ
ル23が自動変速2モードにセットされたか否かを判断
する。ステップS5では、操作ダイヤル23が手動変速
モードにセットされたか否かを判断する。ステップS6
では、タイヤ径入力等の他の処理が選択されたか否かを
判断する。
【0042】操作ダイヤル23がP位置に回されパーキ
ングモードにセットされた場合には、ステップS2から
ステップS10に移行する。ステップS10では、図1
2に示すダイヤルP処理を実行する。操作ダイヤル23
がA1位置に回され自動変速1モードがセットされた場
合には、ステップS3からステップS11に移行する。
ステップS11では、図14及び図15に示す自動変速
1処理を実行する。操作ダイヤル23がA2位置に回さ
れ自動変速2モードがセットされた場合には、ステップ
S4からステップS12に移行する。ステップS12で
は、自動変速1処理と同様な自動変速2処理を実行す
る。操作ダイヤル23がM位置に回され手動変速モード
がセットされた場合には、ステップS5からステップS
13に移行する。ステップS13では、図16に示す手
動変速処理を実行する。他の処理が選択された場合には
ステップS6からステップS14に移行し、選択された
処理を実行する。
【0043】ステップS10のダイヤルP処理では、図
12のステップS21で、P位置に回してから30秒経
過したか否かを判断する。ステップS22では、暗証P
Wが未登録か否かを判断する。この判断は、記憶部30
に暗証PWがすでに記憶されているか否かにより判断す
る。暗証が既に登録されているとステップS23に移行
する。
【0044】ステップS23では、左側の操作ボタン2
1が操作されたか否かを判断する。ここで操作ボタン2
1,22を操作するのは、ロックされた内装変速ハブ1
0のロックを解除するための暗証を入力するためであ
る。ステップS24では、右側の操作ボタン22が操作
されたか否かを判断する。ステップS25では、2つの
操作ボタン21,22の操作により入力された暗証LR
が登録された暗証PWに一致したか否かを判断する。一
致しない場合にはステップS26に移行する。ステップ
S26では、既に3回の入力で暗証が一致しなかったか
否かを判断する。まだ3回の入力を行っていない場合に
はステップS23に戻り、再度の暗証入力を許可する。
暗証を3回入力しても登録された暗証PWに一致しなか
った場合には、ステップS27に移行する。ステップS
27では、10分の経過を待ち、10分経過するとステ
ップS23に戻り、再度の暗証入力を許可する。
【0045】P位置に回してから30秒経過するとステ
ップS21からステップS30に移行する。ステップS
30では、モータドライバ28により変速モータ29を
駆動して動作位置VPをロック位置PKにセットする。
この結果、操作体78を介してスリーブ77がロック位
置に回転する。スリーブ77が変速位置からロック位置
PKに回転すると、スリーブ77とともに回転するバネ
座金101の係合片105がカム部108内を移動す
る。係合片105がカム部108内を移動すると、移動
バネ104により付勢された移動部材103及び移動カ
ム102が図7及び図9(A)に示す位置から図8及び
図9(B)に示す位置に右側に移動する。これにより、
ロックリング114のセレーション歯114bがハブシ
ェル43のセレーション歯113と噛み合い、ハブシェ
ル43の回転がロックリング114と移動部材103と
の摩擦力により規制される。このときの摩擦力は、皿バ
ネ119の付勢力を押圧ナット118の締め込み量によ
り調整することで任意に変更できる。このため、ペダル
をこいでも後輪7が回転しないか又は回転しにくくな
る。
【0046】このとき、ハブシェル43を無理に回そう
とすると、移動部材103とロックリング114とが相
対回転し、凹凸部114aによりロックリング114と
移動部材103とが振動し大きな振動音が発生する。こ
のように、ロック状態のとき手で自転車を押したりペダ
ルをこいだりしてハブシェル43を回転させると、大き
な音が発生して盗難により合いにくくなる。しかも、誤
動作により走行中に誤ってスリーブ77がロック位置に
配置されても、摩擦により後輪7の回転を規制している
ので、後輪7が急激にロックすることがない。
【0047】また、ハブシェル43をハブ軸41に直接
連結してロックしているので、自転車を押そうとしても
ハブシェル43(後輪7)の回転が規制されて自転車を
押すことが困難になり、盗難により合いにくい。暗証P
Wが未登録の場合は、ステップS22からステップS3
1に移行する。ステップS31では、図13に示す暗号
登録処理を行う。ここでは、図13のステップS41で
操作ボタン21が操作されたか否かを判断する。操作ボ
タン21が操作されると、ステップS42に移行し左番
号L(10桁の番号)を1ずつ増加させる。ステップS
43では、操作ボタン22が操作されたか否かを判断す
る。操作ボタン22が押されるまでステップS41に戻
り、左番号Lを1ずつ増加させる。操作ボタン22が操
作されると、ステップS44に移行し右番号R(1桁の
番号)を1ずつ増加させる。ステップS45では、操作
ボタン21が再度操作されたか否かを判断する。操作ボ
タン21が操作されるまでは、ステップS43に戻り、
右番号Rを1ずつ増加させる。操作ボタン21が操作さ
れと、ステップS46に移行し、入力された番号LRを
記憶部30に暗証PWとして記憶する。このようにして
「00」〜「99」までの2桁100個の番号LRから
一つの暗証PWが登録される。
【0048】ステップS23で、ロック解除時に操作ボ
タン21が操作されたと判断すると、ステップS32に
移行する。ステップS32では、暗証登録時と同様に左
番号Lを1ずつ増加させる。操作ボタン22が操作され
たと判断すると、ステップS24からステップS33に
移行する。ステップS32では、暗証登録時と同様に右
番号Rを1ずつ増加させる。ステップS25で入力され
た番号LRが暗証PWと一致するとステップS34に移
行し、動作位置VPを1速V1にする。これにより、変
速モータ29によりスリーブ77が回転し1速V1に位
置決めされ、ロックリング114とハブシェル43のセ
レーション歯113との噛み合いが解除される。この結
果、ペダルをふむと、駆動体42の回転はそのまま第1
ワンウェイクラッチ80を介してハブシェル43に伝達
される。
【0049】ステップS11の自動変速1処理では、車
速SPに応じた変速段に動作位置VPをセットする。そ
して、それから外れている場合には、1段ずつ近づく方
向に変速する。ここでは、図14のステップS51で、
動作位置センサ26の動作位置VPを取り込む。ステッ
プS52では、車速センサ12からの速度信号により自
転車の現在の車速Sを取り込む。ステップS53では、
取り込んだ現在の車速Sがテーブル6の現在の変速段を
示す動作位置VPにおけるキャンセル速度T6(VP)
を超えているか否かを判断する。このテーブル6は、前
述したようにシフトアップモードをキャンセル(リセッ
ト)するための速度テーブルであり、図4に示すよう
に、VP=2のときには、たとえば14km/hであ
る。
【0050】ここでシフトアップモード及びシフトダウ
ンモードについて説明する。シフトアップモードとは、
一度シフトアップすると設定される変速モードである。
シフトアップした後に近い速度でシフトダウンすると、
頻繁にシフトアップ,シフトダウンを繰り返すチャタリ
ング現象が生じる。この現象を防止するために、シフト
アップモード中は通常より低い速度でシフトダウンす
る。このシフトアップモード時に使用される速度テーブ
ルがテーブル1(T1)である。同様にシフトダウンモ
ードとは、一度シフトダウンすると設定される変速モー
ドである。このシフトダウン時のチャタリング現象を防
止するために、シフトダウンモード中は通常より高い速
度でシフトアップする。このシフトダウンモード時に使
用される速度テーブルがテーブル4(T4)である。そ
して通常のシフトアップ時にはテーブル3(T3)が、
シフトダウン時にはテーブル2(T2)が使用される。
これらの2つのテーブル3,テーブル2は、シフトアッ
プ及びシフトダウンのタイミングをテーブル4,テーブ
ル1に比べて早くしている。また、これらのシフトアッ
プモード,シフトダウンモードをキャンセルして通常の
変速タイミングに戻すための速度テーブルがテーブル6
(T6),テーブル5(T5)である。
【0051】車速Sがテーブル6のキャンセル速度T6
(VP)を超えている場合にはステップS54に移行す
る。ステップS54では、シフトアップモードにセット
されたことを示すシフトアップフラグSUをリセットす
る。車速Sがテーブル6のキャンセル速度T6(VP)
を超えていない場合にはこの処理をスキップする。ステ
ップS55では、車速Sがテーブル5の変速段に応じた
キャンセル速度T5(VP)未満か否かを判断する。こ
のテーブル5は、前述したようにシフトダウンモードを
キャンセル(リセット)するための速度テーブルであ
り、図4に示すように、VP=2のときには、たとえば
14km/hである。車速Sがテーブル5のキャンセル
速度T5(VP)未満の場合にはステップS56に移行
する。ステップS56では、シフトダウンモードにセッ
トされたことを示すシフトダウンフラグSDをリセット
する。車速Sがテーブル5のキャンセル速度T6(V
P)以上の場合にはこの処理をスキップする。
【0052】ステップS57では、変速段が1速(動作
位置がV1)か否かを判断する。変速段が1速ではない
ときにはステップS58に移行する。ステップS58で
は、シフトアップフラグSUがすでにセットされている
か否か、つまりシフトアップモードが設定されているか
否かを判断する。シフトアップモードが設定されている
ときにはステップS59に移行し、シフトダウンのため
の速度テーブルとしてテーブル1(T1)を選択する。
シフトアップモードが設定されていないときにはステッ
プS60に移行し、シフトダウンのための速度テーブル
としてテーブル2(T2)を選択する。
【0053】ステップS61では、現在の車速Sが選択
されたテーブルの変速段に応じた変速速度T(VP)未
満か否かを判断する。つまり現在の変速段に応じた変速
速度より車速Sが下がっているか否かを判断する。車速
Sが変速速度より下がっているときにはステップS62
に移行し、シフトダウンフラグをセットしてシフトダウ
ンモードを設定するとともに、シフトアップフラグSU
をリセットしてシフトアップモードをキャンセルする。
ステップS63では、変速段を1段シフトダウンするた
めに動作位置VPを1つ下げて図11のメインルーチン
に戻る。
【0054】現在の車速Sが選択されたテーブルの変速
段に応じた変速速度T(VP)以上の場合には、ステッ
プS61から図15のステップS64に移行する。ステ
ップS64では、動作位置がV4か否か、つまり変速段
が4速か否かを判断する。変速段が4速の場合にはメイ
ンルーチンに戻る。変速段が4速ではない場合、つまり
1〜3速の場合には、ステップS65に移行する。ステ
ップS65では、シフトダウンフラグSDがすでにセッ
トされているか否か、つまりシフトダウンモードが設定
されているか否かを判断する。シフトダウンモードが設
定されているときにはステップS66に移行し、シフト
アップのための速度テーブルとしてテーブル4(T4)
を選択する。シフトダウンモードが設定されていないと
きにはステップS67に移行し、シフトアップのための
速度テーブルとしてテーブル3(T3)を選択する。
ステップS68では、現在の車速Sが選択されたテーブ
ルの変速段に応じた変速速度T(VP)を超えているか
否かを判断する。つまり現在の変速段に応じた変速速度
より車速Sが上がっているか否かを判断する。車速Sが
変速速度より上がっているときにはステップS69に移
行し、シフトアップフラグをセットしてシフトアップモ
ードを設定するとともに、シフトダウンフラグをリセッ
トしてシフトダウンモードをキャンセルする。ステップ
S70では、変速段を1段シフトアップするために動作
位置VPを1つ上げて図11のメインルーチンに戻る。
【0055】一方、ステップS57で変速段が1速と判
断された場合には、ステップS65に移行する。具体的
には自動変速1処理では、たとえば、ペダルを踏んで自
転車を走らせ始めると、最初は速度が低いので1速V1
になる。そして、シフトダウンモードが設定されていな
い場合にはテーブル3が選択されて車速Sが11km/
hを超えると、2速V2にシフトアップされるとともに
シフトアップモードが設定される。その後車速Sが14
km/hを超えるとテーブル6に基づきシフトアップモ
ードが解除される。さらに増速して車速が16km/h
を超えるとテーブル3に基づき3速V3にシフトアップ
される。
【0056】逆に、車速Sが14km/hを超えること
なく減速し続けると、シフトアップモード中であるた
め、テーブル1が選択され9km/h未満になるまでシ
フトダウンされない。一方、車速Sが14km/hを超
えた後に減速し続けた場合には、テーブル2が選択され
12km/h未満になるとシフトダウンされる。一度シ
フトダウンされるとシフトアップモードは解除されシフ
トダウンモードが設定される。そして、車速Sが8km
/h未満になると、テーブル5に基づきシフトダウンモ
ードが解除される。このため、車速Sが8km/hの状
態で増速すると、テーブル4が選択され14km/hが
シフトアップされ、車速Sが8km/h未満になった状
態で増速すると、テーブル3が選択され11km/hを
超えるとシフトアップされる。
【0057】このように、自動変速1処理では、一度変
速するとシフトアップモード又はシフトダウンモードに
入り、テーブル6又は5で示される所定のキャンセル速
度に増速又は減速するまではテーブル4又は1により変
速タイミングを遅らせることで、早めに変速してもチャ
タリング現象が生じないようにしている。このため、ス
ムーズな変速切換を実現でき、違和感が少なくなる。
【0058】ここで、変速モータ29により第1太陽ギ
ア60がハブ軸41と連結された場合は4速となり、小
ギア47から駆動体42に入力された回転は、第1太陽
ギア60、遊星ギア63の第1ギア63a、第2ギア6
3b及びリングギア64の歯数によって決定される最も
大きい増速比で増速され、第2ワンウェイクラッチ81
を介してハブシェル43に伝達される。また第2太陽ギ
ア61が選択されてハブ軸41と連結された場合は3速
となり、駆動体42の回転は、第2太陽ギア61、遊星
ギア63の第2ギア63b及びリングギア64の歯数に
よって決定される2番目に大きい中程度の増速比で増速
され、第2ワンウェイクラッチ81を介してハブシェル
43に伝達される。さらに、第3太陽ギア62が選択さ
れてハブ軸41と連結された場合は2速となり、駆動体
42の回転は、第3太陽ギア62、遊星ギア63の第3
ギア63c、第2ギア63b及びリングギア64の歯数
によって決定される最も小さい増速比で増速され、第2
ワンウェイクラッチ81を介してハブシェル43に伝達
される。また、いずれの太陽ギア60〜62も選択され
なかった場合は、前述のように1速となり駆動体42の
回転は直接ハブシェル43に伝達される。
【0059】なお、選択されなかった太陽ギアはハブ軸
41に対して進行と逆方向に相対回転している。また、
いずれかの太陽ギアが選択されて遊星歯車機構44によ
り増速が行われている場合は、駆動体42とハブシェル
43とは第1ワンウェイクラッチ80が噛み合い解除と
なる方向に相対回転している。また、自動変速2処理
は、自動変速1処理と使用するテーブルが異なるだけで
処理内容は同じであるので説明を省略する。具体的には
各テーブル1〜テーブル6は自動変速1処理より低めの
速度に設定されている。
【0060】ステップS11の手動変速処理では、操作
ボタン21,22の操作により1段ずつ変速する。図1
6のステップS71で、動作位置センサ26の動作位置
VPを取り込む。ステップS72では、操作ボタン21
が操作されたか否かを判断する。ステップS73では、
操作ボタン22が操作されたか否かを判断する。操作ボ
タン21が操作されるとステップS72からステップS
74に移行する。ステップS74では、現在の動作位置
VPが4速に対応するV4か否かを判断する。現在の動
作位置VPがV4ではない場合にはステップS75に移
行し、動作位置VPを1つだけ高速段側に移行して1段
シフトアップする。現在の動作位置VPがV4の場合に
はこの処理をスキップする。
【0061】操作ボタン22が操作されるとステップS
73からステップS76に移行する。ステップS76で
は、現在の動作位置VPが1速に対応するV1か否かを
判断する。現在の動作位置VPがV1ではない場合には
ステップS77に移行し、動作位置VPを1つだけ低速
段側に移行して1段シフトダウンする。現在の動作位置
VPがV1の場合にはこの処理をスキップする。
【0062】このように、本実施形態では、自動変速1
処理において、シフトアップモードとシフトダウンモー
ドとを設定し、一度変速すると所定の速度まで上昇又は
下降するまでは、通常より遅いタンミングで変速してチ
ャタリング現象を防止しているので、加速度を用いるこ
となく速度だけを用いた簡単な制御で違和感が少ない自
動変速操作を実現できる。
【0063】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では変速機構として内装変速ハブ
を例に説明したが、変速機構としては複数のスプロケッ
トとディレーラとからなる外装変速機構にも本発明を適
用できる。 (b) 前記実施形態では変速モータで駆動される変速
機構を例に説明したが、ソレノイドや電気・油圧・空圧
シリンダ等の他のアクチュエータで駆動される変速機構
にも本発明を適用できる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、一度変速するとシフト
アップモード又はシフトダウンモードが設定され、通常
の変速速度と異なる速度で変速し変速タイミングをずら
せている。具体的には、シフトアップモードでシフトダ
ウンする場合には低速側で、シフトダウンモードでシフ
トアップする場合には高速側で変速するというように変
速タイミングを遅らせている。そして、通常の変速タイ
ミングを早くしている。このため、変速後の無用の変速
を減少させかつ速い変速タイミングで違和感が少ない変
速を行える。しかも変速タイミングは速度だけで定めら
れているので、簡単な制御で違和感が少ない変速を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用された自転車の側面
図。
【図2】そのハンドル部分の斜視図。
【図3】制御系の構成を示すブロック図。
【図4】速度テーブルの一例を示す図。
【図5】本発明の一実施形態により制御される内装変速
ハブの縦断面構成図。
【図6】4速時の第1太陽歯車と駆動爪との関係を示す
図。
【図7】盗難防止機構の通常走行時の断面拡大図。
【図8】盗難防止機構のロック時の断面拡大図。
【図9】盗難防止機構のロック時と走行時との動作を示
す模式図。
【図10】ロックリングの正面図。
【図11】変速制御処理のメインルーチンのフローチャ
ート。
【図12】ダイヤルP処理のフローチャート。
【図13】暗証登録処理のフローチャート。
【図14】自動変速1処理のフローチャート。
【図15】自動変速1処理のフローチャート。
【図16】手動変速処理のフローチャート。
【符号の説明】
10 内装変速ハブ 12 車速センサ 25 変速制御部 26 動作位置センサ 29 変速モータ 30 記憶部 T1〜T6 速度テーブル1〜6 S 車速 VP 動作位置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速機構の複数の変速段を検出された自転
    車の車速に応じて自動的に切り換えるための自転車用変
    速制御装置であって、 前記検出された車速を取り込むための車速取込手段と、 前記車速が第1速度になると前記変速段を低速段から高
    速段へ切り換える第1シフトアップ手段と、 前記車速が第2速度になると前記変速段を高速段から低
    速段へ切り換える第1シフトダウン手段と、 前記第1シフトアップ手段が動作したとき、シフトアッ
    プモードを設定するシフトアップモード設定手段と、 前記シフトアップモードが設定されているとき、前記車
    速が前記第2速度より低速側の第3速度になると前記変
    速段を高速段から低速段へ切り換える第2シフトダウン
    手段と、 前記第1シフトダウン手段が動作したとき、シフトダウ
    ンモードを設定するシフトダウンモード設定手段と、 前記シフトダウンモードが設定されているとき、前記車
    速が第1速度より高速側の第4速度になると前記変速段
    を低速段から高速段へ切り換える第2シフトアップ手段
    と、を備えた自転車用変速制御装置。
  2. 【請求項2】変速機構の複数の変速段を検出された自転
    車の車速に応じて自動的に切り換えるための自転車用変
    速制御装置であって、 前記検出された車速を取り込むための車速取込手段と、 前記車速が第1速度になると前記変速段を低速段から高
    速段へ切り換える第1シフトアップ手段と、 前記車速が第2速度になると前記変速段を高速段から低
    速段へ切り換える第1シフトダウン手段と、 前記第1シフトアップ手段が動作したとき、シフトアッ
    プモードを設定するシフトアップモード設定手段と、 前記シフトアップモードが設定されているとき、前記車
    速が前記第2速度より低速側の第3速度になると前記変
    速段を高速段から低速段へ切り換える第2シフトダウン
    手段と、 前記第1シフトダウン手段が動作したとき、シフトダウ
    ンモードを設定するシフトダウンモード設定手段と、 前記シフトダウンモードが設定されているとき、前記車
    速が第1速度より高速側の第4速度になると前記変速段
    を低速段から高速段へ切り換える第2シフトアップ手段
    と、 前記シフトアップモードを解除するためのシフトアップ
    モード解除手段と、 前記シフトダウンモードを解除するためのシフトダウン
    モード解除手段と、を備えた自転車用変速制御装置。
  3. 【請求項3】前記シフトアップモード解除手段は、前記
    第1速度より高速側の第5速度で前記シフトアップモー
    ドを解除し、前記シフトダウンモード解除手段は、前記
    第2速度より低速側の第6速度において前記シフトダウ
    ンモードを解除する、請求項2に記載の自転車用変速制
    御装置。
  4. 【請求項4】前記シフトアップモード解除手段及びシフ
    トダウンモード解除手段は、前記各変速段毎の第5速度
    及び第6速度がそれぞれ設定された第5速度群及び第6
    速度群をそれぞれ有している、請求項3に記載の自転車
    用変速制御装置。
  5. 【請求項5】前記シフトダウンモード解除手段は、前記
    車速が前記第6速度群の前記変速段に対応するいずれか
    の第6速度を満足する速度になったとき、又は前記第1
    もしくは第2シフトアップ手段が動作したときに前記シ
    フトダウンモードを解除する、請求項4に記載の自転車
    用変速制御装置。
  6. 【請求項6】前記シフトアップモード解除手段は、前記
    車速が前記第5速度群の前記変速段に対応するいずれか
    の第5速度を満足する速度になったとき、又は前記第1
    もしくは第2シフトダウン手段が動作したときに前記シ
    フトアップモードを解除する、請求項4又は5に記載の
    自転車用変速制御装置。
  7. 【請求項7】前記第1及び第2シフトアップ手段は、前
    記各変速段でのシフトアップに応じた前記第1速度及び
    第4速度がそれぞれ設定された第1速度群及び第4速度
    群をそれぞれ有し、前記第1及び第2シフトダウン手段
    は、前記各変速段でのシフトダウンに応じた前記第2速
    度及び第3速度がそれぞれ設定された第2速度群及び第
    3速度群をそれぞれ有している、請求項1から6のいず
    れか記載の自転車用変速制御装置。
  8. 【請求項8】変速機構の複数の変速段を検出された自転
    車の車速に応じて自動的に切り換えるための自転車用変
    速制御装置であって、 前記検出された車速を取り込むための車速取込手段と、 前記車速が速度Aより上がったとき変速段をシフトアッ
    プするシフトアップ手段と、 前記車速が速度Aを超えてそれより速い速度B未満の範
    囲にあるとき前記シフトアップされた変速段を維持する
    第1シフト維持手段と、 前記車速が速度Aより遅い速度Cに下がったとき、前記
    第1シフト維持手段で維持された変速段をシフトダウン
    する第1シフトダウン手段と、 前記車速が速度Bからそれより速い速度D未満の範囲に
    あるとき前記シフトアップされた変速段を維持する第2
    シフト維持手段と、 前記車速が速度Bより遅く速度Aより速い速度Eに下が
    ったとき、前記第2シフト維持手段で維持された変速段
    をシフトダウンする第2シフトダウン手段と、を備えた
    自転車用変速制御装置。
  9. 【請求項9】変速機構の複数の変速段を検出された自転
    車の車速に応じて自動的に切り換えるための自転車用変
    速制御装置であって、 前記検出された車速を取り込むための車速取込手段と、 前記車速が速度Aより下がったとき変速段をシフトダウ
    ンするシフトダウン手段と、 前記車速が速度Aからそれより遅い速度Bを超える範囲
    にあるとき前記シフトダウンされた変速段を維持する第
    1シフト維持手段と、 前記車速が速度Aより速い速度Cに上がったとき、前記
    第1シフト維持手段で維持された変速段をシフトアップ
    する第1シフトアップ手段と、 前記車速が速度Bからそれより遅い速度Dを超える範囲
    にあるとき前記シフトアップされた変速段を維持する第
    2シフト維持手段と、 前記車速が速度Bより速く速度Aより遅い速度Eに上が
    ったとき、前記第2シフト維持手段で維持された変速段
    をシフトアップする第2シフトアップ手段と、を備えた
    自転車用変速制御装置。
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