JP3305681B2 - 自転車用盗難防止制御装置、キー及び盗難防止システム - Google Patents

自転車用盗難防止制御装置、キー及び盗難防止システム

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JP3305681B2
JP3305681B2 JP18576499A JP18576499A JP3305681B2 JP 3305681 B2 JP3305681 B2 JP 3305681B2 JP 18576499 A JP18576499 A JP 18576499A JP 18576499 A JP18576499 A JP 18576499A JP 3305681 B2 JP3305681 B2 JP 3305681B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用の盗難防
止制御装置、特に通常の軽量バッテリで使用できる効果
的な盗難防止制御装置に関する。また、本発明は、盗難
防止制御装置に使用されるキーに関する。さらに本発明
は、キー内にバッテリを必要としない磁気作動式自転車
用盗難防止装置に関する。さらに、本発明は、盗難防止
制御装置及びそれに用いられるキーを有する盗難防止シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】自転車、特にシティークルーザと呼ばれ
るリクリエーション自転車は、乗りやすいため、通勤ま
たは通学に広く使用されている。このようなリクリエー
ション自転車は、駅前の自転車置き場等から盗まれるこ
とがある。このような盗難を防止するために、ボックス
形ロック及び馬蹄形ロック等の自転車ロックをフロント
またはリヤフォークに取り付けて車輪をロックすること
が行われている。しかし、自転車ロックは簡単な構造で
あるため、ロックを解除するか破壊して取り外すことが
容易である。
【0003】最近では、自転車の車輪ハブに取り付けて
自転車を乗りにくくする盗難防止装置も開発されてい
る。そのような盗難防止装置のロック機構は、一般的に
内装変速用のハブ内部に配置されている。ここでは、ロ
ック機構を作動させると、自転車の後輪の回転が困難に
なり、無理に移動させようとすると、不快な音が発生す
るようになっている。ロック機構は、ハンドルバーに設
けられたシフト操作部材によって、ロック状態とロック
解除状態とに設定することができる。
【0004】さらに精巧な自転車用盗難防止装置は、ロ
ックを制御するために電子回路を使用している。例え
ば、特開平8−260784号公報には、キーを手動式
で使用するか、送信器を電子的に使用して作動させるこ
とができる盗難防止装置が示されている。電子的に作動
する盗難防止制御装置は自動車にも使用されることが多
く、ユーザはキーまたはキーホルダーのボタンを押して
ロックまたはロック解除コマンド信号を盗難防止制御装
置へ送信するだけで盗難防止制御装置を作動させること
ができる。この場合は、盗難防止制御装置は、コマンド
信号に応答して盗難防止装置(例えば自動車ドアのロッ
ク)のロックまたはロック解除を行う。
【0005】このような装置においては、常にロックま
たはロック解除コマンド信号を受信できるようにするた
めに、盗難防止制御装置内のコマンド信号受信器に対し
て常時通電していなければならない。自動車の場合、自
動車の作動中に充電される比較的大型のバッテリを使用
しているため、常に通電していても問題にならない。し
かし、自転車では、バッテリの寸法及び重量が制限され
るために、自動車で使用されるようなバッテリが使用さ
れていない。自転車に使用される電子装置、例えば自転
車用コンピュータや自動変速機は、できる限り軽量の小
型バッテリを使用しなければならない。そのようなバッ
テリは一般的に充電できない。したがって、常時通電し
ている受信器はバッテリを急速に放電させてしまい、従
来の盗難防止制御装置は実用的でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、通常
の軽量バッテリで使用できる自転車用盗難防止制御装置
を得ることである。また、別の課題は、キー内にバッテ
リを必要としない自転車用盗難防止制御装置を得ること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る盗難防
止システムは、駆動力を受け取る駆動部と、車軸上に回
転可能に支持されたハブシェルと、駆動部及びハブシェ
ル間に配置されて複数の動力伝達路を介して駆動力をハ
ブシェルに送る変速機と、駆動部及びハブシェル間に配
置されてハブシェルの回転を禁止する盗難防止状態と解
除状態とを取ることができる盗難防止装置と、盗難防止
装置を盗難防止状態及び解除状態にするアクチュエータ
と、アクチュエータを駆動するモータと、ロック制御信
号に応答してモータを駆動するモータ駆動部と、盗難防
止制御装置とを備えている。そして、盗難防止制御装置
は、キーと、盗難防止制御回路とを備えており、キー
は、キーベースと、キーベースに支持されて無線イネイ
ブル信号を送信するイネイブル信号送信器と、キーベー
スに支持されて無線コマンド信号を送信するコマンド信
号送信器とを有している。また、盗難防止制御回路は、
自転車盗難防止装置のロック及びロック解除の少なくと
も一方を行うためのロック制御信号を発生するロック制
御回路と、ロック制御回路が前記ロック制御信号を発生
できるようにするスイッチと、キーから送られた無線イ
ネイブル信号を感知するセンサとを有し、スイッチはセ
ンサに作動連結されてロック制御回路がイネイブル信号
に応答してロック制御信号を発生できるようになってい
る。さらに、ロック制御回路は、キーから送られた無線
コマンド信号を受信してロック制御回路にロック制御信
号を発生するように命令するコマンド受信回路を有して
いる。盗難防止システム。
【0008】
【0009】電力はイネイブル信号に応じてロック制御
回路に供給されるので、イネイブル信号が受信されるま
で、盗難防止制御装置はオフ状態である。イネイブル信
号が受信された後、コマンド受信回路がロックコマンド
信号を受け取ると、盗難防止制御装置はそのコマンドを
処理して、盗難防止装置のロックまたはロック解除を行
うのに適したロック制御信号を発生する。
【0010】さらに特定の実施形態では、センサは磁気
センサであって、コマンド受信回路は、赤外線信号等の
無線信号を受信できる回路である。この場合、盗難防止
制御装置を作動させるために使用されるキーは、イネイ
ブル信号を送信する磁石と、コマンド信号を送信する無
線コマンド信号送信器とを備えている。キーをセンサに
接近させた時、磁気イネイブル信号がセンサへ送られ
る。磁気信号はスイッチを作動させ、このスイッチによ
ってロック制御回路に給電される。その時、キーのコマ
ンド信号送信器が作動して、盗難防止制御装置のロック
及びロック解除の両方またはいずれか一方を選択的に行
うのに適したロック/ロック解除信号をロック制御回路
へ送ることができる。
【0011】第2の発明に係る盗難防止システムは、駆
動力を受け取る駆動部と、車軸上に回転可能に支持され
たハブシェルと、駆動部及びハブシェル間に配置され
て、複数の動力伝達路を介して駆動力をハブシェルに送
る変速機と、駆動部及びハブシェル間に配置されて、ハ
ブシェルの回転を禁止する盗難防止状態と解除状態とを
取ることができる盗難防止装置と、盗難防止装置を盗難
防止状態及び解除状態にするアクチュエータと、アクチ
ュエータを駆動するモータと、ロック制御信号に応答し
てモータを駆動するモータ駆動部と、盗難防止制御装置
とを備えている。そして、盗難防止制御装置は、キー
と、盗難防止制御回路とを有している。キーは、キーベ
ースと、キーベースに支持されて無線イネイブル信号を
送信するイネイブル信号送信器と、外部無線電力信号を
受信する電力信号受信器と、キーベースに支持されて無
線コマンド信号を送信するコマンド信号送信器とを有
し、コマンド信号送信器は、電力信号受信器が電力信号
を受け取ることによって電力を供給されるようになって
いる。また、盗難防止制御回路は、自転車盗難防止装置
のロック及びロック解除の少なくとも一方を行うための
ロック制御信号を発生するロック制御回路と、ロック制
御回路がロック制御信号を発生できるようにするスイッ
チと、キーから送られた無線イネイブル信号を感知する
センサとを有し、スイッチはセンサに作動連結されて、
ロック制御回路がイネイブル信号に応答してロック制御
信号を発生できるようにしている。さらに、ロック制御
回路は、無線電力信号をキーに送信する電力信号送信器
と、キーから送られた無線コマンド信号を受信してロッ
ク制御回路にロック制御信号を発生するように命令する
コマンド受信回路とを有している。
【0012】この装置では、イネイブル信号に応答して
ロック制御回路に電力が供給されるので、イネイブル信
号が受信されるまで、盗難防止制御装置はオフ状態にあ
る。イネイブル信号が受信された後、コマンド受信回路
がロックコマンド信号を受け取ると、盗難防止制御回路
はそのコマンドを処理して、盗難防止装置のロックまた
はロック解除を行うのに適したロック制御信号を発生す
る。
【0013】第3の発明に係る自転車用盗難防止制御装
置は、自転車用の盗難防止装置を制御するための装置で
あって、キーと、盗難防止制御回路とを備えている。キ
ーは、キーベースと、キーベースに支持されて無線イネ
イブル信号を送信するイネイブル信号送信器と、外部無
線電力信号を受信する電力信号受信器と、キーベースに
支持されて無線コマンド信号を送信するコマンド信号送
信器とを有し、コマンド信号送信器は、電力信号受信器
が電力信号を受け取ることによって電力を供給されるよ
うになっている。盗難防止制御回路は、自転車盗難防止
装置のロック及びロック解除の少なくとも一方を行うた
めのロック制御信号を発生するロック制御回路と、キー
から送られた無線イネイブル信号を感知するセンサと、
センサでイネイブル信号が感知されたときロック制御回
路がロック制御信号を発生できるようにロック制御回路
に電力を供給しイネイブル信号が感知されていないとき
は制御回路への電力の供給を遮断するスイッチとを備え
ている。また、ロック制御回路は、無線電力信号をキー
に送信する電力信号送信器と、キーから送られた無線コ
マンド信号を受信してロック制御回路にロック制御信号
を発生するように命令するコマンド受信回路とを有して
いる。ここで、盗難防止制御装置を作動させるために使
用されるキーは、イネイブル信号を送信する例えば磁石
と、コマンド信号を送信する無線コマンド信号送信器と
を有している。キーをセンサに近づけた時、磁気イネイ
ブル信号がセンサに送られる。磁気信号がスイッチを作
動させ、これによってロック制御回路に電力が供給され
る。無線コマンド信号送信器は、キーの外部から受け取
った信号によって電力を供給される。例えば、磁気スイ
ッチを閉じてロック制御回路が作動すると、ロック制御
回路はコイルに電磁界を誘導し、これをキー内のコイル
が感知する。次に、この感知された電磁界を使用してコ
マンド信号送信器に電力が供給される。次に、キーのコ
マンド信号送信器が作動して、盗難防止制御装置を選択
的にロックまたはロック解除するための適当なロック/
ロック解除信号をロック制御回路に送る。
【0014】第1及び第2の発明を組み込んだ自転車用
盗難防止システムでは、盗難防止装置が自転車ハブ内に
配置されるので、盗難防止装置が盗難防止位置にある
時、ハブの回転を禁止する。ハブが内装変速ハブである
場合、シフト操作装置を使用して盗難防止装置を作動さ
せることができ、スイッチ、センサ及びコマンド受信回
路をシフト操作装置用のハウジング内に配置することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1は、本発明
による盗難防止制御装置の第1実施形態が採用された自
転車の側面図である。自転車は、二重ループ型のフレー
ム体2及びフロントフォーク3を有するフレーム1と、
ハンドル部4と、駆動部5と、前輪6と、4速内装変速
ハブ10が装着された後輪7と、前後のブレーキ装置8
(前ブレーキ装置だけが図示されている)と、内装変速
ハブ10を作動させるためのシフト操作部材9とを備え
ている。駆動部5は、フレーム体2の下部分(下側ブラ
ケット部分)に設けられたギヤクランク18を有してお
り、ギヤクランク18と内装変速ハブ10とにチェーン
19が掛けられている。
【0016】サドル11やハンドル部4を含む様々な部
品がフレーム1に取り付けられている。自転車速度感知
リードスイッチを備えた自転車速度センサ12が、フロ
ントフォーク3に取り付けられている。この自転車速度
センサ12は、前輪6に取り付けられた磁石13を検出
することによって自転車速度信号を出力する。ハンドル
部4は、フロントフォーク3の上部分に固定されたハン
ドルステム14と、ハンドルステム14に固定されたハ
ンドルバー15とを備えている。ブレーキ装置8の一部
を構成するブレーキレバー16及びグリップ17が、ハ
ンドルバー15の各端部に取り付けられている。シフト
操作部材9は、右側のブレーキレバー16に取り付けら
れている。
【0017】図2に示されているように、シフト操作部
材9は、右側の(前輪)ブレーキレバー16と一体形成
された操作ハウジング20と、ハウジング20の下部に
接して左右に隣り合わせて配置された2つの操作ボタン
21及び22と、操作ボタン21及び22の上方に配置
された操作ダイアル23と、操作ダイアル23の左側に
配置された液晶ディスプレイ部24とを備えている。こ
の液晶ディスプレイ部24には、選択されたシフトにお
ける現在の走行速度が表示される。
【0018】操作ボタン21及び22は三角形の押しボ
タンである。左側の操作ボタン21は高い速度段階への
シフトを実行するために使用されるのに対して、右側の
操作ボタン22は低い速度段階へのシフトを実行するた
めに使用される。操作ダイアル23は、2つのシフトモ
ードA及びM間の切り換えに使用される。ここでは、シ
フトモードは自動シフトモード(A)と手動シフトモー
ド(M)とを備えている。自動シフトモードは、自転車
速度センサ12からの自転車速度信号によって内装変速
ハブ10を自動的にシフトさせるためのものであり、手
動シフトモードは、操作ボタン21及び22の作動によ
って内装変速ハブ10をシフトさせるためのものであ
る。
【0019】図3に示されている盗難防止制御回路11
00は、ハブ10のロックまたはロック解除を遠隔操作
するために使用できる。図3に示されているように、盗
難防止制御回路1100は、(ハブ10をロック及びロ
ック解除状態に入れることを含む)ハブ10の作動状態
を制御するためにモータ1108を駆動するモータ駆動
部1107へロック制御信号を通信路1106で送るロ
ック制御回路1104と、ロック制御回路1104がロ
ック制御信号を発生できるようにするスイッチ1110
と、外部から送信されたイネイブル信号を感知するセン
サ1112とを備えている。本実施形態では、センサ1
112は、磁気信号を感知する磁気センサであり、スイ
ッチ1110は、磁気信号がセンサ1112で感知され
る間だけ閉じた状態に留まる常時開式(ノーマルオープ
ン)のスイッチである。このため、スイッチ1110は
磁気スイッチである。さらに具体的に言うと、本実施形
態では、スイッチ1110及びセンサ1112は一体化
されて、両機能を実行するリードスイッチを設けてい
る。スイッチ1110は、バッテリ1116等の電源と
ロック制御回路1104との間に配置されて、ロック制
御回路1104へ電力を供給することができる。このた
め、スイッチ1110が図3に示されている開放すなわ
ちオフ位置にある時、電力がロック制御回路1104へ
供給されず、ロック制御回路1104は遮断すなわちオ
フ状態にあり、ロック制御信号が通信路1106へ送ら
れない。
【0020】ロック制御回路1104は、ロック/ロッ
ク解除コマンドを受け取るコマンド受信回路1120
と、コマンド受信回路1120で受け取ったコマンドを
処理してロック制御信号を通信路1106へ送るコマン
ド処理回路1124とを備えている。本実施形態では、
コマンド受信回路1120は、無線コマンド信号をアン
テナ1128で受信するように構成されている。例え
ば、コマンド受信回路1120は、高周波信号及び光信
号の両方またはいずれか一方、例えば赤外線信号か、他
の無線信号を受け取るように構成でき、その場合にはア
ンテナ1128の代わりに適当な光学、赤外線または他
の受信器が用いられる。コマンド受信回路1120は通
信路1122を介して尾灯1121等の表示灯に連結さ
れて、ロック/ロック解除コマンドの受信時を点滅によ
り表示することができ、またコマンド受信回路1120
は通信路1123でコマンド処理回路1124に連結さ
れている。
【0021】コマンド受信回路1120で受信されるコ
マンド信号は、盗難防止装置のロック用のロックコマン
ド信号と、盗難防止装置のロック解除用のロック解除コ
マンド信号の両方またはいずれか一方を含むことができ
る。このような信号は、異なった情報を有する個別の信
号でもよいが、ロックコマンド信号及びロック解除コマ
ンド信号が同一でもよい。ロックコマンド信号及びロッ
ク解除コマンド信号が同一の場合、コマンド処理回路1
124は入力したコマンドを盗難防止装置の現在状態に
基づいて処理する。言い換えると、盗難防止装置がロッ
ク解除状態にある時、入力コマンドはロックコマンド信
号のように処理され、また盗難防止装置がロック状態に
ある時、入力コマンドはロック解除コマンド信号のよう
に処理される。同様に、コマンド処理回路1124が発
生するロック制御信号は、盗難防止装置のロック用のロ
ック信号と、盗難防止装置のロック解除用のロック解除
信号の両方またはいずれか一方を含むことができる。こ
のような信号は、異なった情報を有する個別の信号でも
よいが、ロック信号及びロック解除信号が同一でもよ
い。ロック信号及びロック解除信号が異なった個別の信
号の場合は、モータ駆動部1107が非インテリジェン
ト回路である時に使用でき、駆動信号をモータ1108
へ送るだけである。一方、ロック信号及びロック解除信
号が同一の場合、モータ駆動部1107はインテリジェ
ント回路であって、入力したロック制御信号を盗難防止
装置の現在状態に基づいて処理する。言い換えると、盗
難防止装置がロック解除状態にある時、ロック制御信号
はロック信号のように処理され、また盗難防止装置がロ
ック状態にある時、ロック制御信号はロック解除信号の
ように処理される。
【0022】図4は、ロック制御回路1104を遠隔制
御するためのワイヤレスキー1150の概略図である。
図4に示されているように、キー1150は、キーベー
ス1154と、キーベース1154に支持され自転車用
盗難防止制御装置を作動可能にするイネイブル信号を送
信するイネイブル信号送信器1158と、キーベース1
154に支持され自転車用盗難防止装置のロック及びロ
ック解除の両方またはいずれか一方のためのコマンド信
号を送信するコマンド信号送信器1162と、コマンド
送信器1162を作動させる作動ボタン1166とを備
えている。上記説明に合わせて、本実施形態では、イネ
イブル信号送信器1158は磁気イネイブル信号を発生
する磁石を備えており、コマンド信号送信器1162は
無線コマンドを送信する無線信号送信器である。作動ボ
タン1166を押すと、コマンド信号送信器1162が
コマンド信号を出力する。前述したように、コマンド信
号は、盗難防止装置のロック用のロックコマンド信号と
盗難防止装置のロック解除用のロック解除コマンド信号
の両方またはいずれか一方を含むことができる。このよ
うな信号は、異なった情報を有する個別の信号でもよい
が、ロックコマンド信号及びロック解除コマンド信号が
同一でもよい。しかし、任意のキーで盗難防止装置のロ
ック及びロック解除を行うことができないようにするた
めに、1つのキーのコマンド信号送信器が発生するコー
ドは別のキーから送信されるコードと異なっていなけれ
ばならない。
【0023】図5は、盗難防止制御装置1100の作動
を示すブロック図である。前述したように、スイッチ1
110は常時開スイッチであるため、バッテリ1116
からの電力は盗難防止制御装置のいずれの作動部材にも
供給されない。その結果、盗難防止制御装置1100は
常時遮断状態にあり、バッテリ1116は放電しない。
盗難防止装置のロックまたはロック解除を行う場合、キ
ー1150をセンサ1112に近づける。すると、磁気
イネイブル信号によってスイッチ1110が閉じるた
め、バッテリ1116からロック制御回路1104へ電
力が供給される。ロック制御回路1104が始動してか
ら、ボタン1166を押してコマンド送信器1162か
らロック/ロック解除コマンドを送信する。ロック/ロ
ック解除コマンドは、アンテナ1128を介してコマン
ド受信回路1120によって受信され、コマンドの受信
は尾灯1121の作動すなわち点滅によって表され、コ
マンドは通信路1123を介してコマンド処理回路11
24へ送られる。次に、コマンド処理回路1124は、
ロック及びロック解除信号の両方またはいずれか一方を
発生すべきかを決定し、適当な信号を、通信路1106
を介してモータ駆動部1107へ送る。次に、モータ駆
動部1107はモータ1108を駆動してハブ10のロ
ックまたはロック解除を行う。ロック/ロック解除作動
が完了した後、キー1150をセンサ1112に近接し
た位置から離すと、スイッチ1110が開き、バッテリ
1116からの電力がロック制御回路1104から遮断
されるため、ロック制御回路1104は再び遮断状態に
なる。
【0024】なお、この実施形態のスイッチ1110
は、磁気イネイブル信号をセンサ1112が受け取る間
だけ閉じているが、スイッチ1110は磁気信号が除去
された後の一定期間、作動するようにしてもよい。その
場合、イネイブル信号と同時にコマンド信号を送信する
必要がない。また、盗難防止制御装置はシフト操作部材
9に組み込まれているが、盗難防止制御装置1100を
独立システムにして、シフト操作部材9から独立的に作
動するようにしてもよい。また、盗難防止装置を、手動
ロックモードを有するシフト操作部材9に組み込むこと
もできる。
【0025】[第2実施形態]図6は、本発明の第2実
施形態による磁気作動式盗難防止制御装置を組み込んだ
盗難防止システムを含む自転車の側面図であり、図7
は、図6に示されている自転車の一部分の破断側面図で
あって、前記磁気作動式盗難防止装置の主要な外部構成
部材を示している。自転車本体に関しては、前記第1実
施形態と同様の構成となっている。
【0026】そしてこの第2実施形態では、図7に示さ
れているように、自転車速度感知リードスイッチを備え
た自転車速度センサ12が、フレーム体2のチェーンス
テー2aに取り付けられている。この自転車速度センサ
12は、後輪7のスポーク7aに取り付けられた磁石1
3を検出することによって自転車速度信号を出力する。
【0027】図8及び9に示されているように、シフト
操作部材9は、操作パネル20の下部分に左右に隣り合
わせて配置された2つの操作ボタン21及び22と、操
作ボタン21及び22の上方に配置された操作ダイアル
23と、操作ダイアル23の左側に配置された液晶ディ
スプレイ部24と、内蔵ブザーから成るアラーム32と
を備えている。シフト時に選択された速度段階と共に現
在の走行速度が液晶ディスプレイ部24に表示される。
シフト操作部材9は、シフト制御部25も備えており、
これはチェーンステー2aの下端部分に取り付けられた
制御ボックス31(図7)に収納されている。操作パネ
ル20内の部材は、制御ケーブル9aを介してシフト制
御部25に接続されている。
【0028】操作ボタン21及び22は三角形の押しボ
タンである。左側の操作ボタン21は低い速度段階から
高い速度段階へのシフトを実行するために使用されるの
に対して、右側の操作ボタン22は高い速度段階から低
い速度段階へのシフトを実行するために使用される。操
作ダイアル23は、2つのシフトモード間の切り換えに
使用され、自動(A)と手動(M)の2つの静止位置を
備えている。自動モード(A)は、自転車速度センサ1
2からの自転車速度信号によって内装変速ハブ10を自
動的にシフトさせるモードである。手動シフトモード
(M)は、操作ボタン21及び22の作動によって内装
変速ハブ10をシフトさせるためのモードである。ま
た、後述の磁気作動式盗難防止制御装置によって選択さ
れる別のモードは、内装変速ハブ10をロックすると共
に後輪7の回転を阻止する駐輪モード(P)である。
【0029】シフト制御部25は、CPU、RAM、R
OM及び入出力インターフェースを含むマイクロコンピ
ュータを備えている。図9に示されているように、シフ
ト制御部25は、(操作パネル20に設けられた)操作
ダイアル23、操作ボタン21及び22、液晶ディスプ
レイ部24及びアラーム32に接続されている。シフト
制御部25に接続されている他の部材として、自転車速
度センサ12、内装変速ハブ10内部に配置され例えば
作動位置を感知する電位差計から成る作動位置センサ2
6、(制御ボックス31内に収納されたバッテリから成
る)電源27、モータ駆動部28、記憶素子30、盗難
防止制御回路1100及び他の入出力素子がある。ま
た、シフトモータ29がモータ駆動部28に接続されて
いる。
【0030】記憶素子30は、EEPROMまたは他の
形式の書き直し可能な不揮発性メモリを有することがで
き、それを使用して、速度検出中に使用される車輪の直
径に関する車輪径データ、速度を表示する単位(キロメ
ータまたはマイル)を設定する速度単位データ、自動シ
フトモードでのアップシフトまたはダウンシフトの速度
等を設定するための速度群データ、シフトモータ29を
内装変速ハブ10内に取り付ける時にシフトモータ29
のシフト位置を設定するシフト位置データ等の様々な種
類の指定データが記憶される。シフト制御部25は、各
モードに従ってモータ29を制御すると共に、液晶ディ
スプレイ部24の表示を制御する。
【0031】図10に示されているように、内装変速ハ
ブ10は主に、自転車フレーム1の後部分に固定された
ハブ車軸41と、ハブ車軸41の一端部外周の周囲に配
置された駆動部42と、ハブ車軸41及び駆動部42の
外周に配置されたハブシェル43と、駆動部42及びハ
ブシェル43間で動力を伝達する遊星歯車機構44と、
盗難防止装置85とを有している。遊星歯車機構44
は、4段階の動力伝達、すなわち、1段階の直結と3段
階の増速とを行う。
【0032】駆動部42は、ほぼ円筒形の部材であり、
その一端部がボール45及びハブコーン46を介してハ
ブ車軸41によって回転可能に支持されている。スプロ
ケット47が、一端部外周の周囲に入力部材として固定
されている。中央の空間から半径方向外向きに広がる切
欠き42aが駆動部42に形成されている。これらの切
欠き42aの3つが、円周方向に等間隔に形成されてい
る。
【0033】ハブシェル43は、軸方向に複数の段差を
有する円筒形部材であり、駆動部42はハブシェル43
内周のハウジング空間43a内に収容されている。ハブ
シェル43の一方側は、駆動部の外周にボール50を介
して回転可能に支持されており、他方側はボール51及
びハブコーン52を介してハブ車軸41によって支持さ
れている。後輪7のスポーク7a(図6)を支持するた
めのフランジ53及び54が、ハブシェル43の両端部
の外周の周囲に固定されている。カバー55が駆動部4
2の一方側の外側横壁に固定されており、カバー55の
先端部は、ハブシェル43の一端部の外周面を覆うよう
に延出している。シール部材56が、カバー55の先端
部の内周面とハブシェル43の外周面との間に配置され
ている。
【0034】遊星歯車機構44は、ハブシェル43の内
部のハウジング空間43a内に収容されており、第1、
第2及び第3太陽歯車60、61及び62と、これらに
噛み合った3つの遊星歯車63(1つの遊星歯車だけが
図示されている)と、リング歯車64とを備えている。
太陽歯車60〜62は、駆動部42の内周及びハブ車軸
41の外周に軸方向に一直線上に並んでおり、さらに、
ハブ車軸41に対して回転可能に支持されている。遊星
歯車63は、駆動部42の切欠き42aの内部に支持ピ
ン65で回転可能に支持されている。第1歯車63a、
第2歯車63b及び第3歯車63cが一体成形されてい
る。第1歯車63aは第1太陽歯車60と噛み合い、第
2歯車63bは第2太陽歯車61と噛み合い、第3歯車
63cは第3太陽歯車62と噛み合っている。リング歯
車64は、遊星歯車63の外周側に配置されており、内
歯が内周に形成されている。このリング歯車64は遊星
歯車63の第2歯車63bと噛み合っている。
【0035】図11に示されているように、1対のスト
ッパ突起41aがハブ車軸41の外側の、太陽歯車60
〜62が配置されている位置(太陽歯車60だけが図に
示されている)の周囲に形成されている。太陽歯車60
〜62の内周に、4つの空間60a〜62aが円周方向
に互いに間隔を置いて設けられている。図10に示され
ているように、ハブ車軸41と太陽歯車60〜62との
間に配置されている他の部材として、太陽歯車60〜6
2が正方向に相対回転することを防止すると共に、それ
らがハブ車軸41に対して回転できるようにする選択ク
ラッチ機構70と、選択クラッチ機構70を作動させる
作動機構91とがある。
【0036】選択クラッチ機構70は、3つの太陽歯車
60〜62の1つをハブ車軸41に選択的に連結する機
能と、太陽歯車60〜62のいずれもハブ車軸41に連
結しない機能とを有している。選択クラッチ機構70
は、先端部がハブ車軸41のストッパ突起41aと噛み
合うことができる複数の駆動爪71、72及び73と、
駆動爪71〜73の先端部をハブ車軸41の方に押し付
ける環状ワイヤばね74、75及び76とを有してい
る。駆動爪71〜73は、太陽歯車60〜62のそれぞ
れの4空間60a〜62aから離れた位置で互いに向き
合った2つの空間内に配置されており、向き合った爪収
容空間60a〜62a内に基端部が揺動可能に支持され
て、それらの先端部でストッパ突起41aと噛み合うこ
とができる。駆動爪71〜73がハブ車軸41のストッ
パ突起41aで停止し、それによってハブ車軸41に連
結された時、太陽歯車60〜62はハブ車軸41に対し
て正方向(図11において時計回り方向)に相対回転不
能となるが、逆方向(図11において反時計回り方向)
には相対回転可能である。駆動爪が解放されると、両方
向の相対回転が可能になる。
【0037】作動機構91は、ハブ車軸41の外周に回
転可能に嵌挿されたスリーブ77を有している。スリー
ブ77は、駆動爪71〜73が外周に配置されている位
置に複数の駆動カム部94aを有している。これらの駆
動カム部94aが駆動爪71〜73のいずれかに衝突し
た時、衝突された爪が上昇し、これらの爪によってハブ
車軸41及び太陽歯車60〜62間の連結が解除され
る。作動部材78がスリーブ77の一端部に連結されて
おり、スリーブ77は作動部材78の回転によって回転
することができる。スリーブ77が回転することによっ
て、駆動カム部94aが駆動爪71〜73を選択的に作
動させるため、太陽歯車60〜62とハブ車軸41との
連結が制御される。
【0038】図10に示されているように、減速機構9
5が作動部材78に連結されている。減速機構95は、
シフトモータ29の回転速度を減速させて、減速した回
転速度を作動部材78に伝達する。内装変速ハブ10の
スリーブ77が現在占めている作動位置を検出するため
に使用される作動位置センサ26が、減速機構95の内
部に配置されている。
【0039】第1の一方向クラッチ80が、ハブシェル
43の内周面と駆動部42の他端部の外周面との間に設
けられている。第2の一方向クラッチ81が、ハブシェ
ル43の内周面とリング歯車64の外周面との間に設け
られている。これらの一方向クラッチ80及び81は共
にローラ形の一方向クラッチであって、シフトを実行す
る時のアイドル運転中の騒音を軽減し、シフトを実行す
る時の衝撃を緩和し、シフト動作を滑らかにする。
【0040】このような構造であるため、駆動爪71が
ハブ車軸41のストッパ突起41aに衝突し、第1太陽
歯車60が選択された時、最大増速比を有する大きい増
速力の伝達路が形成され、第2太陽歯車61が選択され
た時、2番目に大きい増速比を有する中間増速力の伝達
路が形成され、第3太陽歯車62が選択された時、最小
増速比を有する小さい増速力の伝達路が形成される。太
陽歯車のいずれも選択されなかった時、直結力伝達路が
形成される。
【0041】さらに具体的に説明すると、シフトモータ
29で第1太陽歯車60がハブ車軸41に連結された
時、自転車は第4速状態にあり、スプロケット47によ
る駆動部42の回転は、第1太陽歯車60、遊星歯車6
3の第1歯車63a及び第2歯車63b、及びリング歯
車64の歯数で決定される最大変速比で増速され、この
回転は第2の一方向クラッチ81を介してハブシェル4
3に伝達される。第2太陽歯車61が選択されてハブ車
軸41に連結された時、自転車は第3速状態にあり、駆
動部42の回転は、第2太陽歯車61、遊星歯車63の
第2歯車63b及びリング歯車64の歯数で決定される
中間(2番目に大きい)変速比で増速され、この回転は
第2の一方向クラッチ81を介してハブシェル43に伝
達される。第3太陽歯車62が選択されてハブ車軸41
に連結された時、自転車は第2速状態にあり、駆動部4
2の回転は、第3太陽歯車62、遊星歯車63の第2歯
車63b及び第3歯車63c、及びリング歯車64の歯
数で決定される最小変速比で増速され、この回転は第2
の一方向クラッチ81を介してハブシェル43に伝達さ
れる。太陽歯車60ないし62のいずれも選択されなか
った時、自転車は第1速状態にあり、駆動部42の回転
は第1の一方向クラッチ80を介して直接的にハブシェ
ル43に伝達される。
【0042】一般的に、選択されなかった太陽歯車は、
ハブ車軸41に対して正方向と逆の方向に相対回転す
る。太陽歯車のいずれか1つが選択されて、遊星歯車機
構44によって増速された時、駆動部42及びハブシェ
ル43は、第1の一方向クラッチ80の噛み合いが解除
される方向に相対回転する。ハブシェル43内部のハブ
車軸41の、図10における左端部に盗難防止装置85
が設けられている。図12〜図16に示されているよう
に、盗難防止装置85は、スリーブ77と一体化して回
転するばねワッシャ101と、移動カム102と、移動
部材103と、移動ばね104と、ロックリング114
とを備えている。移動カム102は回転不能に取り付け
られているが、ハブ車軸41に対して軸方向に移動する
ことができる。移動部材103は移動カム102を押し
付けている。移動ばね104は、移動部材103とハブ
コーン52との間に圧縮状態で配置されている。ロック
リング114は移動部材113に押し付けられている。
【0043】ばねワッシャ101は、スリーブ77によ
って回り止めされた部材であり、その外周に移動カム1
02に接触する係合タブ105を備えている。移動カム
102は、円筒形カム胴部106と、カム胴部106及
びハブ車軸41を停止させてそれらが軸方向に移動でき
るが回転できないようにするストップワッシャ107と
を備えている。係合タブ105に接触するカム部108
が、カム胴部106の図14,15において右端部に形
成されている。カム部108は、スリーブ77がロック
位置の方へ回転することによってカム胴部106が軸方
向右側へ移動するように形成されている。
【0044】移動部材103は、ディスク形フランジ部
分115と、このフランジ部分115の内周に沿って一
体成形された円筒形部分116とを有している。半径方
向に見た時にフランジ部分115の中間位置に段差部分
115aが形成されている。ロックリング114がこの
段差部分115aによって回転可能に支持されている。
図16に示されているように、ロックリング114のフ
ランジ部分115に面する表面と、フランジ部分115
のロックリング114に面する表面とにそれぞれの半径
方向凹凸114a(ロックリング114側のものだけが
図示されている)が形成されている。そのような凹凸1
14aの存在によって、ロックリング114と移動部材
103との間の摩擦力が増加し、これらの部材は相対回
転時に振動して音を発生する。ロックリング114の外
周部分にセレーション歯114bが形成されている。こ
れらのセレーション歯114bは、ハブシェル43の内
周面に形成されているセレーション歯113と噛み合う
ことができる。
【0045】図16に示されているように、円筒形部分
116の内周面に4つの突起116aが設けられてい
る。突起116aは、ハブ車軸41の外周面に設けられ
た4つの溝4bに係合している。この構造の結果、移動
部材103はハブ車軸41によって回転不能に支持され
る一方、軸方向に移動することができる。円筒形部分1
16の外周面にねじ山及びストッパ溝が形成されてい
る。図12に示されているように、圧力リング117が
円筒形部分116の外側の周囲に取り付けられている。
圧力リング117は、軸方向に移動できるが回転不能に
円筒形部分116上に支持されており、ロックリング1
14に接触する位置へ移動することができる。また、円
筒形部分116の右端部の外周に圧力ナット118がね
じ付けられている。圧力ナット118と圧力リング11
7との間に皿ばね119が配置されている。
【0046】皿ばね119によって加えられる圧力は、
圧力ナット118の締め付けを調節することによって調
節することができ、ロックリング114と移動部材10
3のフランジ部分115との間の摩擦力は、圧力リング
117によって調節することができるので、ハブシェル
43の回転を任意に制御することができる。例えば、皿
ばね119によって生じる摩擦力を最大にすることによ
って、本システムをハブシェル43の回転が最小に押さ
えられるロック状態とすることができる。さらに、摩擦
力の低下は、ハブシェル43の回転を制御する力を弱め
て、ハブシェル43がハブ車軸41に対して回転できる
ようにする。この場合も同様に、皿ばね119を調節し
た時に摩擦力が発生し、回転が制御され、自由回転状態
とは異なっている。本実施形態では、皿ばね119の付
勢力を実質的にロック状態から自由回転状態までの範囲
で調節することによって、ハブシェル43の回転(すな
わち、後輪7の回転)を自由に制御することができる。
【0047】シフト及びロック動作は、操作ボタン21
及び22と、後述する磁気作動式盗難防止制御装置とに
よってシフトモータ29を作動させることによって行わ
れる。これらの方法の各々は、作動部材78を介してス
リーブ77を回転させる。なお、この内装変速ハブ及び
盗難防止装置は、前述の第1実施形態にも同様に適用さ
れているものである。
【0048】図17は、盗難防止制御回路1100の関
連部分のさらに詳細なブロック図である。図17に示さ
れている盗難防止制御回路1100は、ハブ10の遠隔
式ロック及びロック解除に使用することができる。図1
7に示されているように、盗難防止制御回路1100
は、ロック制御信号を発生するロック制御回路1104
と、ロック制御回路1104がロック制御信号を発生で
きるようにするスイッチ1110と、外部から送信され
たイネイブル信号を感知するセンサ1112とを備えて
いる。本実施形態では、センサ1112は磁気信号を感
知する磁気センサであり、スイッチ1110は、磁気信
号をセンサ1112が感知した時だけ閉じて閉位置に留
まる常開スイッチである。さらに具体的に言うと、本実
施形態では、スイッチ1110及びセンサ1112は一
体化されて、両機能を実行するリードスイッチを設けて
いる。スイッチ1110は電源27(バッテリ1116
として図示されている)とロック制御回路1104との
間に配置されて、ロック制御回路1104に電力を供給
する。このため、スイッチ1110が図17に示されて
いる「開」すなわちオフ位置にある時、ロック制御回路
1104に電力がまったく供給されず、ロック制御回路
1104は電力無供給すなわちオフ状態にあり、ロック
制御信号がロック制御回路1104から発生しない。
【0049】ロック制御回路1104は、コマンド/電
力受信/送信回路1120と、コマンド/電力受信/送
信回路1120で受け取ったコマンドを処理し、ロック
制御信号を通信路1106でシフト制御部25に送るコ
マンド処理回路1124とを備えている。前述したよう
に、シフト制御部25は、ハブ10の作動状態を制御す
る(ハブ10をロック及びロック解除状態に入れること
を含む)モータ29を駆動するモータ駆動部28に適当
な信号を送る。
【0050】本実施形態では、コマンド/電力受信/送
信回路1120は、コイル1128を介して無線コマン
ド信号を受け取り、コイル1128を介して電力信号を
後述するキーに送るように構成されている。例えば、コ
マンド/電力受信/送信回路1120は、テミック・セ
ミコンダクタ(Temic Semiconductor)が販売しているU
2270B型読み取り書き込み機構にすることができ
る。コマンド/電力受信/送信回路1120の詳細な構
造及び作動は、テミック・セミコンダクタが発行してい
るU2270Bデータシートに示されており、これは参
考として本説明に含まれる。コマンド/電力受信/送信
回路1120は、通信路1122を介して尾灯1121
などの表示灯に接続されて、ロック/ロック解除コマン
ドが受信された時を点滅により表示し、またコマンド/
電力受信/送信回路1120は通信路1123を介して
コマンド処理回路1124に接続されている。
【0051】コマンド/電力受信/送信回路1120が
受け取るコマンド信号は、盗難防止装置をロックするた
めのロックコマンド信号と、盗難防止装置のロックを解
除するためのロック解除コマンド信号とを含むことがで
きる。このような信号は、異なった情報を有する個別の
信号でもよいが、ロックコマンド信号とロック解除コマ
ンド信号とを同一にしてもよい。ロックコマンド信号と
ロック解除コマンド信号とが同一の場合、コマンド処理
回路1124は、盗難防止装置の現在状態に基づいて入
力コマンドを処理する。言い換えると、盗難防止装置が
ロック解除状態にある時、入力コマンドはロックコマン
ド信号のように処理され、盗難防止装置がロック状態に
ある時、入力コマンドはロック解除コマンド信号のよう
に処理される。同様に、コマンド処理回路1124から
発生するロック制御信号は、盗難防止装置をロックする
ためのロック信号及び盗難防止装置のロックを解除する
ためのロック解除信号の両方またはいずれか一方を含む
ことができる。このような信号は、異なった情報を有す
る個別の信号でもよいが、ロック信号とロック解除信号
とを同一にしてもよい。モータ駆動部28が非インテリ
ジェント回路であり、モータ29に駆動信号を送るだけ
である場合、異なった情報を有する個別のロック信号及
びロック解除信号が使用されるであろう。ロック信号と
ロック解除信号とが同一の場合、モータ駆動部28はイ
ンテリジェント回路であり、盗難防止装置の現在状態に
基づいて入力ロック制御信号を処理する。言い換える
と、盗難防止装置がロック解除状態にある時、ロック制
御信号はロック信号のように処理され、盗難防止装置が
ロック状態にある時、ロック制御信号はロック解除信号
のように処理される。
【0052】図18は、ロック制御回路1104を遠隔
制御するために使用されるワイヤレスキー1150であ
る。図18に示されているように、キー1150は、キ
ーベース1154と、キーベース1154に支持されて
自転車用盗難防止装置を作動可能にするイネイブル信号
を送信するイネイブル信号送信器1158と、キーベー
ス1154に支持されてロック制御回路1104内のコ
マンド/電力受信/送信回路1120から送信された電
力信号を受信すると共に、無線コマンドを送信するコマ
ンド/電力送信/受信回路1162とを備えている。前
述したように、コマンド信号は、盗難防止装置をロック
するためのロックコマンド信号及び盗難防止装置のロッ
クを解除するためのロック解除コマンド信号を含むこと
ができる。このような信号は、異なった情報を有する個
別の信号でもよいが、ロックコマンド信号とロック解除
コマンド信号とを同一にしてもよい。しかし、任意のキ
ーで盗難防止装置のロック及びロック解除を行うことが
できないようにするために、1つのキーのコマンド/電
力送信/受信回路から発生するコードが別のキーのコマ
ンド/電力送信/受信回路から発生するコードと異なっ
ていなければならない。本実施形態では、コマンド/電
力送信/受信回路1162は、テミック・セミコンダク
タが販売しているE5550型読み取り書き込み識別集
積回路にすることができ、これはコマンド/電力受信/
送信回路1120から電力信号を受信すると共に、コマ
ンド/電力受信/送信回路1120にコマンドを送るコ
イル1155を備えている。コマンド/電力送信/受信
回路1162の詳細な構造及び作動は、テミック・セミ
コンダクタが発行しているE5550データシートに示
されており、これは参考として本説明に含まれる。
【0053】図19は、盗難防止制御装置1100の作
動を示すブロック図である。前述したように、スイッチ
1110は常開スイッチであるため、バッテリ1116
からの電力は、盗難防止制御装置のいずれの作動部材に
も供給されない。その結果、盗難防止制御装置1100
は通常は電力無供給状態にあり、バッテリ1116は放
電しない。盗難防止装置のロックまたはロック解除を行
う場合、キー1150をセンサ1112に近づける。す
ると、磁気イネイブル信号によってスイッチ1110が
閉じるため、バッテリ1116からロック制御回路11
04に電力が供給される。ロック制御回路1104に電
力が供給されると、コマンド/電力受信/送信回路11
20がコイル1128に電力及びデータ信号を発生す
る。この電力信号をキー1150内のコイル1155が
感知して、それによってコマンド/電力送信/受信回路
1162に電力を供給する。
【0054】電力が供給されると、コマンド/電力送信
/受信回路1162はコマンド/電力受信/送信回路1
120から送られたデータ信号を処理して、コマンド送
信器1162内にプログラムされた固有の識別コードを
有するロック/ロック解除コマンドを送信する。言い換
えると、本実施形態では、ロック/ロック解除コマンド
は、ロック及びロック解除コマンド機能の両方を実行す
る単一の信号である。
【0055】次に、ロック/ロック解除コマンドは、コ
イル1128を介してコマンド/電力受信/送信回路1
120によって受信され、そのコマンドの受信は尾灯1
121の作動すなわち点滅によって表示され、コマンド
は通信路1123でコマンド処理回路1124へ送られ
る。次に、コマンド処理回路1124は、ロック及びロ
ック解除信号の両方またはいずれか一方を発生するか
(コマンド受信回路1120が受信した固有識別コード
が先に記憶されている識別コードと一致するか)否かを
決定して、識別コードと一致した場合は適当な信号をシ
フト制御部25に送り、次にこのシフト制御部25は通
信路1106でモータ駆動部28に信号を送る。する
と、モータ駆動部28はモータ29を駆動して、ハブ1
0のロックまたはロック解除を行う。
【0056】さらに具体的に言うと、ハブ10がロック
解除位置にあると仮定すると、スリーブ77は作動部材
78を介してロック位置へ回転する。スリーブ77がシ
フト位置からロック位置へ回転する時、スリーブ77と
共に回転するばねワッシャ101の係合タブ105がカ
ム部108にはまる。係合タブ105がカム部108に
はまると、移動ばね104によって押し付けられている
移動カム102及び移動部材103は、図12及び図1
4に示されている位置から図13及び図15に示されて
いる位置へ右方向に移動する。その結果、ロックリング
114のセレーション歯114bがハブシェル43のセ
レーション歯113に係合し、ハブシェル43の回転が
ロックリング114及び移動部材103間の摩擦力によ
って制御される。圧力ナット118の締め付けを介して
皿ばね119の付勢力を調節することによって、この摩
擦力を必要に応じて変化させることができる。従って、
ペダルを踏んでも後輪7は回転しないか、そのような回
転が弱められる。
【0057】ハブシェル43がハブ車軸41に直接的に
連結されてロックを行い、自転車を押そうとした時、ハ
ブシェル43(及び後輪7)の回転が拘束されるため、
そのように押すことが困難になり、盗難の可能性を低下
させる。ハブシェル43を無理に回転させようとする
と、移動部材103及びロックリング104が相対回転
して、凹凸114aの作用によってロックリング114
及び移動部材103が振動して大きな振動音を発生す
る。このように、自転車を手で押すか、ペダルを踏んで
ハブシェル43をロック状態で回転させる時、大きな音
が発生し、自転車を盗むことがさらに困難になる。ハブ
10がロック位置にある時、その逆になる。
【0058】ロック/ロック解除作動が完了した後、キ
ー1150をセンサ1112に近接した位置から離す
と、スイッチ1110が開き、バッテリ1116からの
電力がロック制御回路1104から遮断されるため、ロ
ック制御回路1104は再び遮断状態になる。なお、こ
こでも、スイッチ1110は、磁気イネイブル信号をセ
ンサ1112が受け取る間だけ閉じているが、スイッチ
1110は磁気信号が除去された後の一定期間、作動す
るようにしてもよい。その場合、イネイブル信号と同時
にコマンド信号を送信する必要がない。コマンド処理回
路1124はシフト制御部25から分離して概略的に示
されているが、それの論理をシフト制御部25に組み込
むこともできる。実際に、一般的な中央及び分散処理技
術では、ソフトウェア及びハードウェアの両方またはい
ずれか一方を適当に結合または分散することができる。
また、盗難防止制御装置はシフト操作部材9に組み込ま
れているが、盗難防止制御装置1100は独立システム
にして、シフト操作部材9から独立的に作動するように
してもよい。また、盗難防止装置を、手動ロックモード
を有するシフト操作部材9に組み込むこともできる。
【0059】
【発明の効果】以上のような本発明では、外部からの信
号があったときのみ電力が回路に供給されるので、軽量
の電源を使用して自転車用盗難防止制御装置を作動させ
ることができる。また、軽量の電源を使用し、かつキー
内に電源が不要な自転車用盗難防止制御装置を得ること
ができる。さらに、本発明の自転車用盗難防止システム
では、盗難防止装置が自転車ハブ内に配置されるので、
盗難防止装置が盗難防止位置にある時、ハブの回転を禁
止する。ハブが内装変速ハブである場合、シフト操作装
置を使用して盗難防止装置を作動させることができ、ス
イッチ、センサ及びコマンド受信回路をシフト操作装置
用のハウジング内に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による盗難防止制御装置
を備えた自転車の側面図。
【図2】前記盗難防止制御装置で使用されるハンドルバ
ー操作機構の斜視図。
【図3】前記盗難防止制御装置のオフ状態のブロック
図。
【図4】図3に示されたロック制御回路を遠隔制御する
ためのキーの概略図。
【図5】盗難防止制御装置の作動を説明するブロック
図。
【図6】本発明の第2実施形態による盗難防止装置を備
えた自転車の側面図。
【図7】図1に示された自転車の一部分の破断側面図。
【図8】図1に示された自転車のハンドルバーの一部分
の斜視図。
【図9】自転車シフト制御装置の概略ブロック図。
【図10】盗難防止装置を含む内装変速ハブの断面図。
【図11】内装変速ハブの太陽歯車と太陽歯車をハブ車
軸にロックするために使用される爪との間の関係を示す
概略図。
【図12】通常走行中の盗難防止装置の拡大断面図。
【図13】ロック状態にある盗難防止装置の拡大断面
図。
【図14】盗難防止装置の作動を説明する概略図。
【図15】盗難防止装置の作動を説明する概略図。
【図16】盗難防止装置に使用されているロックリング
の前面図。
【図17】盗難防止制御装置のオフ状態にある時の概略
ブロック図。
【図18】ロック制御回路を遠隔制御するためのキーの
概略図。
【図19】盗難防止制御装置の作動を示す概略ブロック
図。
【符号の説明】
1100 盗難防止制御回路 1104 ロック制御回路 1110 スイッチ 1112 センサ 1120 コマンド/電力送信/受信回路 1150 キー 1154 キーベース 1158 イネイブル信号送信器 1162 コマンド/電力送信/受信回路

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車盗難防止システムであって、 駆動力を受け取る駆動部と、 車軸上に回転可能に支持されたハブシェルと、 前記駆動部及び前記ハブシェル間に配置されて、複数の
    動力伝達路を介して駆動力を前記ハブシェルに送る変速
    機と、 前記駆動部及び前記ハブシェル間に配置されて、前記ハ
    ブシェルの回転を禁止する盗難防止状態と解除状態とを
    取ることができる盗難防止装置と、 前記盗難防止装置を前記盗難防止状態及び前記解除状態
    にするアクチュエータと、 前記アクチュエータを駆動するモータと、 ロック制御信号に応答して前記モータを駆動するモータ
    駆動部と、 盗難防止制御装置とを備え、 前記盗難防止制御装置は、キーと、盗難防止制御回路と
    を備えており、 前記キーは、キーベースと、前記キーベースに支持され
    て無線イネイブル信号を送信するイネイブル信号送信器
    と、前記キーベースに支持されて無線コマンド信号を送
    信するコマンド信号送信器とを有し、 前記盗難防止制御回路は、自転車盗難防止装置のロック
    及びロック解除の少なくとも一方を行うためのロック制
    御信号を発生するロック制御回路と、前記ロック制御回
    路が前記ロック制御信号を発生できるようにするスイッ
    チと、前記キーから送られた前記無線イネイブル信号を
    感知するセンサとを有し、前記スイッチは前記センサに
    作動連結されて、前記ロック制御回路が前記イネイブル
    信号に応答してロック制御信号を発生できるようになっ
    ており、 前記ロック制御回路は、前記キーから送られた前記無線
    コマンド信号を受信して前記ロック制御回路に前記ロッ
    ク制御信号を発生するように命令するコマンド受信回路
    を有している、 盗難防止システム。
  2. 【請求項2】自転車盗難防止システムであって、 駆動力を受け取る駆動部と、 車軸上に回転可能に支持されたハブシェルと、 前記駆動部及び前記ハブシェル間に配置されて、複数の
    動力伝達路を介して駆動力を前記ハブシェルに送る変速
    機と、 前記駆動部及び前記ハブシェル間に配置されて、前記ハ
    ブシェルの回転を禁止する盗難防止状態と解除状態とを
    取ることができる盗難防止装置と、 前記盗難防止装置を前記盗難防止状態及び前記解除状態
    にするアクチュエータと、 前記アクチュエータを駆動するモータと、 ロック制御信号に応答して前記モータを駆動するモータ
    駆動部と、 盗難防止制御装置とを備え、 前記盗難防止制御装置は、キーと、盗難防止制御回路と
    を有しており、 前記キーは、キーベースと、前記キーベースに支持され
    て無線イネイブル信号を送信するイネイブル信号送信器
    と、外部無線電力信号を受信する電力信号受信器と、前
    記キーベースに支持されて無線コマンド信号を送信する
    コマンド信号送信器とを有し、前記コマンド信号送信器
    は、前記電力信号受信器が前記電力信号を受け取ること
    によって電力を供給されるようになっており、 前記盗難防止制御回路は、自転車盗難防止装置のロック
    及びロック解除の少なくとも一方を行うためのロック制
    御信号を発生するロック制御回路と、前記ロック制御回
    路が前記ロック制御信号を発生できるようにするスイッ
    チと、前記キーから送られた前記無線イネイブル信号を
    感知するセンサとを有し、前記スイッチは前記センサに
    作動連結されて、前記ロック制御回路が前記イネイブル
    信号に応答して前記ロック制御信号を発生できるように
    しており、 前記ロック制御回路は、前記無線電力信号を前記キーに
    送信する電力信号送信器と、前記キーから送られた前記
    無線コマンド信号を受信して前記ロック制御回路に前記
    ロック制御信号を発生するように命令するコマンド受信
    回路とを有している、 盗難防止システム。
  3. 【請求項3】前記センサは磁気センサを含んでいる請求
    項1又は2に記載の盗難防止システム。
  4. 【請求項4】前記ロック制御信号は、自転車用盗難防止
    装置のロック用のロック信号と、自転車用盗難防止装置
    のロック解除用のロック解除信号とを含んでいる、請求
    項1又は2に記載の盗難防止システム
  5. 【請求項5】前記ロック信号及び前記ロック解除信号は
    単一のロック/ロック解除信号である、請求項記載の
    盗難防止システム。
  6. 【請求項6】前記無線コマンド信号は、自転車用盗難防
    止装置のロック用のロックコマンド信号と、自転車用盗
    難防止装置のロック解除用のロック解除コマンド信号と
    を含んでいる、請求項1又は2に記載の盗難防止システ
  7. 【請求項7】前記ロックコマンド信号及び前記ロック解
    除コマンド信号は単一のロック/ロック解除コマンド信
    号である、請求項6記載の盗難防止システム
  8. 【請求項8】前記イネイブル信号送信器は磁石を有して
    おり、前記イネイブル信号は磁気信号を含む、請求項
    又は2に記載の盗難防止システム
  9. 【請求項9】前記コマンド信号の受信に応じて可視信号
    を点滅するライトをさらに備えている請求項1又は2に
    記載の盗難防止システム
  10. 【請求項10】自転車用の盗難防止装置を制御するため
    の装置であって、 キーと、盗難防止制御回路とを備えており、 前記キーは、キーベースと、前記キーベースに支持され
    て無線イネイブル信号を送信するイネイブル信号送信器
    と、外部無線電力信号を受信する電力信号受信器と、前
    記キーベースに支持されて無線コマンド信号を送信する
    コマンド信号送信器とを有し、前記コマンド信号送信器
    は、前記電力信号受信器が前記電力信号を受け取ること
    によって電力を供給されるようになっており、 前記盗難防止制御回路は、自転車盗難防止装置のロック
    及びロック解除の少なくとも一方を行うためのロック制
    御信号を発生するロック制御回路と、前記キーから送ら
    れた前記無線イネイブル信号を感知するセンサと、前記
    センサでイネイブル信号が感知されたとき前記ロック制
    御回路が前記ロック制御信号を発生できるように前記ロ
    ック制御回路に電力を供給し前記イネイブル信号が感知
    されていないときは前記制御回路への電力の供給を遮断
    するスイッチとを備え、 前記ロック制御回路は、前記無線電力信号を前記キーに
    送信する電力信号送信器と、前記キーから送られた前記
    無線コマンド信号を受信して前記ロック制御回路に前記
    ロック制御信号を発生するように命令するコマンド受信
    回路とを有している、 自転車用盗難防止制御装置。
  11. 【請求項11】前記センサは磁気センサを含んでいる請
    求項10記載の自転車用盗難防止制御装置。
  12. 【請求項12】前記スイッチは、電源と前記ロック制御
    回路の間に配置され、前記イネイブル信号に応じて前記
    電源から前記ロック制御回路へ電力を供給する、請求項
    10記載の自転車用盗難防止制御装置。
  13. 【請求項13】前記ロック制御信号は、自転車用盗難防
    止装置のロック用のロック信号と、自転車用盗難防止装
    置のロック解除用のロック解除信号とを含んでいる請求
    10記載の自転車用盗難防止制御装置。
  14. 【請求項14】前記ロック信号および前記ロック解除信
    号は単一のロック/ロック解除信号である、請求項13
    記載の自転車用盗難防止制御装置。
  15. 【請求項15】前記電力信号送信器は第1コイルを有し
    ており、前記電力信号受信器は第2コイルを有してい
    る、請求項10記載の自転車用盗難防止制御装置。
  16. 【請求項16】前記コマンド信号は、自転車用盗難防止
    装置のロック用のロックコマンド信号と、自転車用盗難
    防止装置のロック解除用のロック解除コマンド信号とを
    含んでいる、請求項10記載の自転車用盗難防止制御装
    置。
  17. 【請求項17】前記ロックコマンド信号および前記ロッ
    ク解除コマンド信号は単一のロック/ロック解除コマン
    ド信号である、請求項16記載の自転車用盗難防止制御
    装置。
  18. 【請求項18】前記コマンド信号が受信され、かつ前記
    センサがイネイブル信号を受け取っている時だけ、前記
    ロック制御回路は前記ロック制御信号を発生する、請求
    10記載の自転車用盗難防止制御装置。
  19. 【請求項19】モータをさらに備えており、前記ロック
    制御回路は、前記ロック制御信号に応答して前記モータ
    を作動させるモータ作動回路を有している、請求項10
    記載の自転車用盗難防止制御装置。
  20. 【請求項20】前記コマンド信号の受信に応答して可視
    信号を点滅するライトをさらに備えている、請求項10
    記載の自転車用盗難防止制御装置。
  21. 【請求項21】前記スイッチ及び前記センサは合体して
    リードスイッチを形成している、請求項10記載の自転
    車用盗難防止制御装置。
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