JP2003011864A - 自転車用ハンドル制御装置、自転車用ハブ及びそれらを連結した盗難防止システム - Google Patents

自転車用ハンドル制御装置、自転車用ハブ及びそれらを連結した盗難防止システム

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JP2003011864A
JP2003011864A JP2001202976A JP2001202976A JP2003011864A JP 2003011864 A JP2003011864 A JP 2003011864A JP 2001202976 A JP2001202976 A JP 2001202976A JP 2001202976 A JP2001202976 A JP 2001202976A JP 2003011864 A JP2003011864 A JP 2003011864A
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    • B62H5/148Appliances preventing or indicating unauthorised use or theft of cycles; Locks integral with cycles preventing wheel rotation acting on the hub

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自転車用ハブを用いたより盗難にあいにくい
盗難防止システムを提供する。 【解決手段】 自転車用盗難防止システム20は、ハン
ドル制御部12と、内装変速ハブ10と、制御ケーブル
80とを備えている。ハンドル制御部20は、自転車の
フロントフォーク3の回動を規制する第1規制状態と規
制を解除する第1規制解除状態とを取り得る。内装変速
ハブ10は、自転車の後輪7の回転を規制する第2規制
状態と解除する第2規制解除状態とを取り得る。制御ケ
ーブル80は、ハンドル制御部12と内装変速ハブ10
とを連結し、ハンドル制御部12の第1規制状態と第1
規制解除状態との規制操作に連動して内装変速10ハブ
を第2規制状態と第2規制解除状態とに状態を変化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車のフロント
フォークの回動を規制する第1規制状態と規制を解除す
る第1規制解除状態とを取り得る自転車用ハンドル制御
装置と、自転車の車輪の回転を規制する第2規制状態と
規制を解除する第2規制解除状態とを取り得る自転車用
ハブと、それらを含む自転車用盗難防止システムとに関
する。
【0002】
【従来の技術】自転車の操舵用のハンドルは、フレーム
のヘッドパイプに回動自在に装着されている。このハン
ドルは停車中にハンドルに偏荷重が作用すると回動する
ことがある。特に、前かごに重量物を搭載した状態で自
転車を駐輪する場合、ハンドルとともに前輪が回動する
ことがある。これを防止するために、ハンドルの回動を
規制するハンドル制御装置が実公平7-17666号公
報に開示されている。
【0003】このハンドル制御装置は、ハンドルに連動
して回動する回転部材と、回転部材を支持する固定部材
と、両部材の一方に設けられた係止部と、他方に設けら
れ係止部との係合で回転部材の回動をロック・ロック解
除可能なロック体と、ロック体と係止部とのロックを回
転方向に回避するすべり機構とを有している。このよう
な構成の従来のハンドル制御装置は、ロック体を移動操
作すると、ロック体と係止部との係合により回転部材の
回動をロックできるので、ハンドルの回動を規制でき、
自転車の転倒を防止できる。しかも所定以上のトルクが
作用すればすべり機構により回転部材が回動可能である
ので、回動が規制された状態で乗車しても所定以上のト
ルクを作用させればハンドルを回すことができる。
【0004】一方、自転車は、気軽に乗れるため、通勤
や通学に広く使用されている。自転車では、悪気がなく
てもついつい「チョット拝借」といった盗難事件が頻発
している。このような盗難事件を防止するために、車輪
の回転を規制する自転車用ハブが特開平10−2308
77号公報に開示されている。この盗難防止装置は、た
とえば自転車のハブに設けられており、ハブのハブシェ
ルとハブ軸とを回転可能な状態で規制及び規制解除する
とともに規制状態で発音するようにしたものである。盗
難防止装置は、ハブ軸回りに回転自在に装着されたカム
部材と、カム部材の回動によりハブ軸方向に移動する移
動部材と、移動部材の移動によりハブシェルに回転不能
に係合する係合位置と離脱位置とに移動し、かつ係合位
置で移動部材に圧接する規制部材とを有している。
【0005】また、誤作動による車輪のロックを防止す
るため、車輪にある適度のトルクが作用すると車輪が回
転する程度に規制部材と移動部材との間で回転が規制さ
れている。しかも、規制状態で車輪が回転すると発音す
るようにしている。規制操作はハンドルバーに設けられ
た操作部で行われ、操作部をキーでロックしたり暗証番
号で操作するようにしたりして規制操作を保護してい
る。このような盗難防止装置を設けることにより、後輪
が回りにくくなり盗難を防ぎやすくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなハンドル
の回転を規制できる従来のハンドル制御装置を自転車の
盗難防止装置として用いることが考えられる。すなわ
ち、ハンドル制御装置によりハンドルを回動させた(曲
げた)状態でロックすれば、自転車の盗難を防止しやす
くなる。ところが、前記従来のハンドル制御装置では、
ロック体を移動させると回転部材をロックできるが、ロ
ック体を元に戻すだけでハンドルを自由に回すことがで
きる。このため、ハンドル制御装置を盗難防止装置に用
いることはできない。
【0007】一方、前記従来の自転車ハブを用いた盗難
防止装置では、移動部材のハブ軸方向の移動をハブ軸回
りに回動自在に装着されたカム部材によって行っている
ので、回転方向を軸方向の移動に変換する機構が必要に
なり、移動部材の移動のための機構が複雑になる。本発
明の課題は、盗難防止装置として機能させることができ
る自転車用ハンドル制御装置を提供することにある。
【0008】本発明の別の課題は、盗難防止機能を有す
る自転車用ハブを簡素な構成で安価に提供できるように
することにある。本発明のさらに別の課題は、自転車用
ハブを用いたより盗難にあいにくい盗難防止システムを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用ハ
ンドル制御装置は、自転車のフレームのヘッドパイプに
回動自在に支持されたフロントフォークの回動を規制す
る装置であって、回転部材と、固定部材と、回動規制手
段と、ロック手段とを備えている。回転部材は、フロン
トフォークと連動して回転する部材である。固定部材
は、ヘッドパイプに回転不能に設けられた部材である。
回動規制手段は、規制位置と規制解除位置とに移動自在
に設けられた操作体を有し、規制位置で回転部材と固定
部材との相対回動の規制を行い、規制解除位置で規制を
解除する手段である。ロック手段は、着脱自在な鍵と鍵
により揺動する揺動体とを含む錠前、及び前記揺動体の
揺動に連動して移動する移動体を有し、操作体が規制位
置にあるとき、移動体により規制位置で操作体をロック
する手段である。
【0010】このハンドル制御装置では、回動規制手段
の操作体を規制位置に移動させると、回転部材と固定部
材との相対回動が規制される。そして、ロック手段の鍵
により揺動体を揺動させると移動体が移動して規制位置
にある操作体を移動不能にする。そして、鍵を錠前から
抜くと操作体の移動不能状態が維持され操作体がロック
される。また鍵により操作体のロックを解除し、規制位
置から規制解除位置に操作体を移動させると回動部材と
固定部材とが相対回動可能になりハンドルを自由に回す
ことができる。ここでは、ロック手段により操作体が規
制位置でロック状態に維持されかつ鍵を持っていない限
りそのロック状態を解除できないので、フロントフォー
ク(ハンドル)の回動規制状態が維持される。このた
め、このロックされた回動規制状態でハンドルを操作し
にくくなるので盗難にあいにくくなり、ハンドル制御装
置を盗難防止装置として機能させることができる。
【0011】発明2に係る自転車用ハンドル制御装置
は、発明1に記載の装置において、回動規制手段に設け
られ制御用ケーブルを係止可能な第1ケーブル係止部を
さらに備える。この場合には、制御ケーブルにより装置
の規制操作を遠隔操作できるとともに、他の盗難防止装
置と連動させることができ、さらに盗難にあいにくい装
置を提供できる。
【0012】発明3に係る自転車用ハンドル制御装置
は、発明1又は2に記載の装置において、操作体は、ヘ
ッドパイプの軸回りに回動自在に設けられたレバー体で
ある。この場合には、ヘッドパイプ回りに回動自在に設
けられたレバー体を回動させることにより規制操作を行
えるので、自転車から下りる前に乗車状態で規制操作を
容易に行える。
【0013】発明4に係る自転車用ハンドル制御装置
は、発明1から3のいずれかに記載の装置において、ヘ
ッドパイプに回転不能に設けられたベース部材をさらに
備え、錠前はベース部材に固定され、移動部材はベース
部材に操作体に向けて進退自在に設けられている。この
場合には、操作体が装着されたヘッドパイプに設けられ
たベース部材に錠前及び移動体が装着されているので、
移動体を容易に操作体に向けて進退させることができ
る。
【0014】発明5に係る自転車用ハンドル制御装置
は、発明1から4のいずれか記載の装置において、回動
規制手段は、規制位置に配置された状態で回転部材に所
定以上のトルクが作用したとき回転部材の相対回動を許
容する。この場合には、ハンドルから回転部材を介して
回動規制手段に所定以上のトルクが作用すると、ハンド
ル(回転部材)が回転するので、誤って規制状態で自転
車を走行させてもハンドル操作を行える。
【0015】発明6に係る自転車用ハブは、自転車のフ
レームに回転自在に装着される車輪を構成するハブであ
って、ハブ軸と、ロッド部材と、ハブシェルと、回転規
制手段と、連動手段とを備えている。ハブ軸は、自転車
のフレームに回転不能に装着され、第1端側に開口し軸
芯に沿って形成された第1ガイド部と、第1ガイド部の
途中に径方向に沿って形成され両端が外周面に開口する
第2ガイド部とを有する。ロッド部材は、第1ガイド部
に軸方向移動自在に装着された部材である。ハブシェル
は、ハブ軸に回転自在に装着されたものである。回転規
制手段は、ハブ軸の外周面に回転不能に装着され、ハブ
シェルに回転不能に連結される第1位置とハブシェルか
ら離脱する第2位置とに軸方向に移動自在であり、第1
位置でハブシェルの回転を規制し第2位置で許可する手
段である。連動手段は、第2ガイド部に軸方向に移動自
在に設けられ、ロッド部材の移動に連動して回転規制手
段を移動させる手段である。
【0016】この自転車用ハブでは、ハブ軸の第1ガイ
ド部に装着されたロッド部材を移動させると連動手段に
より回転規制手段がハブ軸方向に移動し、第1位置と第
2位置との間で移動する。回転規制手段が第1位置に移
動するとハブシェルの回転が規制され、第2位置に移動
するとハブシェルの回転が規制解除される。ここでは、
ハブ軸方向に移動するロッド部材により回転規制手段を
ハブ軸方向に移動させているので移動方向が同じになっ
て連動手段の構成が簡素になり、簡素な構成で安価な自
転車用ハブを提供できる。
【0017】発明7に係る自転車用ハブは、発明6に記
載のハブにおいて、連動手段は、第2ガイド部に両端が
突出して設けられたキー部材を有する。この場合には、
両端が突出するキー部材という簡単な構成でロッド部材
に連動して回転規制手段を移動させることができる。発
明8に係る自転車用ハブは、発明6又は7に記載のハブ
において、ロッド部材は一端がハブ軸の第1端から突出
して配置され、ロッド部材の突出端を押圧可能にハブ軸
に装着された押圧手段と、押圧手段に設けられ、回転規
制手段を動作させる制御用ケーブルを係止可能な第2ケ
ーブル係止部とをさらに備える。この場合には、第2ケ
ーブル係止部に制御ケーブルを係止することにより遠隔
操作により自転車ハブの規制操作を行えるとともに、他
の盗難防止装置と連動させることができ、さらに盗難に
あいにくいハブを提供できる。
【0018】発明9に係る自転車用ハブは、発明6から
8のいずれかに記載の装置において、回転規制手段は、
第1位置に配置されたとき、ハブシェルに所定以上のト
ルクが作用するとハブ軸に対する相対回転を許容する。
この場合には、誤操作により走行途中で回動規制手段を
第1位置に配置しても、車輪がロックすることなく走行
を続けることができる。
【0019】発明10に係る自転車用ハブは、発明9に
係るハブにおいて、回転規制手段は、第1位置に配置さ
れたとき発音する。この場合には、回転規制手段が第1
位置にあるとき、回転の規制に加えて発音するので盗難
時に周囲にその旨を報知することができ、さらに盗難に
あいにくくなる。発明11に係る自転車用ハブは、発明
6から10のいずれかに記載のハブにおいて、ハブシェ
ルに自転車のクランクの回転を伝達する駆動体をさらに
備える。この場合には、駆動される後輪用のハブに盗難
防止機能を付加することができる。
【0020】発明12に係る自転車用ハブは、発明11
に記載のハブにおいて、駆動体とハブシェルとの間に配
置され複数の変速段を有する変速手段をさらに備える。
この場合には、比較的高価で盗難にあいやすい自転車に
装着されている内装変速機能を有する後輪用のハブに盗
難防止機能を付加することができる。発明13に係る自
転車用ハブは、発明12に記載のハブにおいて、変速手
段は、ハブ軸の第1端と逆側の第2端側から変速段を切
換可能である。この場合には、変速と回転規制とをハブ
軸のそれぞれの端部から操作できるので、変速操作と回
転規制操作とを別々に行える。このため、回転規制によ
る盗難防止を他の盗難防止装置と連動して強力に実施す
ることができる。
【0021】発明14に係る自転車用盗難防止システム
は、自転車用ハンドル制御装置と、自転車用ハブと、制
御用ケーブルとを備えている。自転車用ハンドル制御装
置は、自転車のフロントフォークの回動を規制する第1
規制状態と規制を解除する第1規制解除状態とを取り得
る。自転車用ハブは、自転車の車輪の回転を規制する第
2規制状態と解除する第2規制解除状態とを取り得る。
制御ケーブルは、自転車用ハンドル制御装置と自転車用
ハブとを連結し、第1規制状態と第1規制解除状態との
状態変化に連動して自転車用ハブを第2規制状態と第2
規制解除状態とに状態を変化させる。この場合には、そ
れぞれ規制状態を取り得る自転車用ハンドル制御装置と
自転車用ハブとを制御ケーブルにより連結し、それらを
連動して同時に規制状態にすることができるので、ハン
ドル制御装置と自転車用ハブの規制の解除を行いにくく
なり、盗難によりあいにくなる。
【0022】発明15に係る自転車用盗難防止システム
は、発明14に記載のシステムにおいて、自転車用ハン
ドル制御装置は、請求項2から5のいずれかに記載の装
置である。発明16に係る自転車用盗難防止システム
は、発明14又は15に記載のシステムにおいて、自転
車用ハブは、請求項6から13のいずれかに記載のハブ
である。
【0023】発明17に係る自転車用盗難防止システム
は、発明16に記載のシステムにおいて、制御ケーブル
は、第1ケーブル係止部と第2ケーブル係止部とに両端
が係止される。
【0024】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の一実施形
態を採用した自転車は軽快車であり、ダブルループ形の
フレーム体2とフロントフォーク3とを有するフレーム
1と、ハンドル部4と、駆動部5と、前輪6と、3段変
速の内装変速ハブ10が装着された後輪7と、前後のブ
レーキ装置8と、内装変速ハブ10を手元で操作するた
めの変速操作部9とを備えている。
【0025】フレーム1には、サドル11、ハンドル部
4、前輪6及び後輪7を含む各部が取り付けられてい
る。フレーム体2は、前部に配置されフロントフォーク
3を回動自在に支持するヘッドパイプ2aを含むパイプ
を溶接して形成されている。フロントフォーク3は、上
部がパイプ状で下部が二股に分岐して前輪6を支持する
ものであり、上部のパイプ状の部分は、図3に示すよう
に、ヘッドパイプ2aの上下端に配置された1対の軸受
13(上側のみ図示)を介して回動自在に支持されてい
る。軸受13は、ヘッドパイプ2aの上下端に圧入され
た1対の玉受け13aと玉受け13aに周方向に並べて
配置された多数のボール13bと、ボール13bを玉受
け13a側に押し付ける玉押し13cとを有している。
フロントフォーク3の上部外周面には、軸方向に延びる
割溝3dと、雄ねじ部3eとが形成されている。玉押し
13cは、雄ねじ部3eに螺合している。ハンドル部4
は、フロントフォーク3の回動を規制するハンドル制御
部12と、フロントフォーク3の上部に固定されたハン
ドルステム14と、ハンドルステム14に固定されたハ
ンドルバー15とを有している。
【0026】〔ハンドル制御部の構成〕ハンドル制御部
12は、盗難防止システム20を構成するものであり、
フロントフォーク3を介してハンドル部4の回動を規制
する規制状態と規制解除状態とを取り得るものである。
ハンドル制御部12は、図2および図3に示すように、
フロントフォーク3と連動して回転する回転部材74
と、ヘッドパイプ2aに回動不能に設けられた固定部材
75と、回転部材74と固定部材75との相対回動を規
制する回動規制機構76と、回動規制機構76を規制状
態でロックするロック機構77とを有している。
【0027】回転部材74は、筒状の部材であり、玉押
し13cに接触して配置されている。回転部材74は、
内周側に割溝3dに係止される軸方向に延びる突起部7
4aを有している。これにより回転部材74は、フロン
トフォーク3と一体で回転する。回転部材74の外周上
端側には円板状の大径の鍔部74bが一体形成されてい
る。鍔部74bの図3下面には、放射状の凹凸部74c
が形成されている。鍔部74bの下面には係止板78が
装着されている。
【0028】係止板78は回転部材74より大径の環状
の部材であり、回転部材74に回転自在に装着され、波
板ばね79により鍔部74bに向けて付勢されている。
これにより、係止板78は、鍔部74bに所定の力で圧
接されている。係止板78の鍔部74bとの接触部に
は、凹凸部74cと同様な放射状の凹凸部78aが形成
されている。係止板78の外周側には、上下に貫通する
複数の係止孔78bが周方向に間隔を隔てて配置されて
いる。
【0029】固定部材75は、玉受け13aの外周部に
径方向外方に突出して一体形成されている。固定部材7
5に回動規制機構76の規制部29が装着されている。
回動規制機構76は、ヘッドパイプ2aの軸回りに規制
位置と規制解除位置とに回動自在に設けられたレバー体
28と、レバー体28の揺動に連動して固定部材75に
装着され係止板78の係止孔78bに向けて進退する規
制部29とを有している。
【0030】レバー体28は、合成樹脂製の概ね有底筒
状の部材であり、回動規制操作を行うために設けられて
いる。図4に示すように、レバー体28の上底面には、
規制部29の進退させるための湾曲して傾斜したカム面
28aが形成され、カム面28aと略中心対称の外周面
には、回動操作を行うための操作突起28bが形成され
ている。
【0031】カム面28aは、レバー体28の回動に応
じて規制部29の規制ピン29c(後述)を進退させる
ためのものであり、退入位置(凹んだ部分)と進出位置
(突出下した部分)とを滑らかな曲線で連結している。
また、規制解除位置と規制位置とでそれぞれ僅かなへこ
みが形成されており、凹みに規制ピン29cが配置さ
れ、クリック感が得られるようになっている。
【0032】操作突起28bは、径方向外方に向けて突
出している。また、カム面28aと操作突起28bとの
間の上底面には、軸方向上方に突出する1対の突出部2
8c,28dが形成されている。一方の突出部28cに
は、内装変速ハブ10と連結される制御ケーブル80の
インナーケーブル80aの先端に固着されたタイコ80
bを係止するためのインナー係止部28hが形成されて
いる。また、突出部28cと操作突起28bとの間には
インナーケーブル80a及びその先端のタイコ80bが
通過可能な長孔28eが形成されている。さらに下底面
には、ロック機構77が規制位置と規制解除位置とで係
止される係止長溝28f,28gが周方向に間隔を隔て
て形成されている。
【0033】規制部29は、固定部材75に設けられた
ガイド部材29aと、ガイド部材29aに進退自在に装
着された規制ピン29cと、規制ピン29cを退入方向
に付勢するコイルばね29dとを有している。ガイド部
材29aは固定部材75に立設されており、規制ピン2
9cが通過可能なガイド孔29eを有し、規制ピン29
cを係止板78の係止孔78bに対向した位置で進退自
在に案内する。規制ピン29cは下端側に大径部29f
を有し、先端に先細りのテーパ部29gを有するピンで
あり、係止孔78bに係止されることが回転部材74の
回転を規制する。大径部29fの下面はカム面28aに
接触しており、レバー体28の揺動に連動して退入位置
(規制解除位置)と進出位置(規制位置)とに進退す
る。コイルばね29dは、規制ピン29cの周囲に圧縮
状態で装着され、大径部29fとガイド部材29aのガ
イド孔29eとの周囲に両端が係止されている。
【0034】ロック機構77は、図3、図5及び図6に
示すように、ヘッドパイプ2aに回転不能に設けられた
ベース部材81と、ベース部材81に装着された錠前8
2と、錠前によりレバー体28に向けて進退する移動部
材83とを有している。ベース部材81は、ヘッドパイ
プ2aの上端と玉受け13aとの間に挟持される環状の
支持部81aと、支持部81aの両側に一体形成された
錠前装着部81b及びケーブル案内部81cとを有して
いる。錠前装着部81bに、図5に示すようには、錠前
82が着脱自在に固定されるとともに、移動部材83が
進退自在に案内される。ケーブル案内部81cには、図
6に示すように、下方から導入された制御ケーブル80
のインナーケーブル80aをレバー体28に向けて周方
向に湾曲して案内するインナー案内部81dと、アウタ
ーケーシング80cが係止されるアウター係止部81e
とが形成されている。安定されたインナーケーブル80
aは、長孔28eを通ってインナー係止部28hに係止
される。
【0035】錠前82は、錠前装着部81bに装着され
る錠前本体82aと、錠前本体82aに対して着脱自在
な鍵82bと、鍵82bにより揺動する揺動体82cと
を有している。揺動体82cは、揺動ピン82dを有し
ており、揺動ピン82dが移動部材83に係止されてい
る。なお、鍵82bは、移動部材83が進出位置にある
とき錠前82に対して着脱でき、錠前82により移動部
材83が進出位置で保持されるようになっている。
【0036】移動部材83は断面がC字状に折り曲げら
れた板状部材であり、ベース部材81にレバー体28に
向けて進退自在に案内されている。移動部材83の途中
には、揺動ピン82dに係合する切欠き部83aが形成
されている。この切欠き部83aに揺動ピン82dが係
合することにより、揺動体82cの揺動が移動部材83
のレバー体28に向かう直線的な上下移動に変換され
る。移動部材83の先端には、C字の両端がかけたI字
形状の係止突起83bが形成されており、この係止突起
83bがレバー体28の下底面に形成された係止長孔2
8f,28gのいずれかに係止される。移動部材83
は、ベース部材81に圧縮状態で配置されたコイルばね
84により進出方向に付勢されている。移動部材83
は、係止突起83bが係止長溝28fに係止されたと
き、レバー体28を規制位置でロックし、係止長溝28
gに係止されたとき規制解除位置でロックする。これに
より、回動規制機構76のレバー体28が規制状態及び
規制解除状態でそれぞれロックされる。
【0037】このような構成のハンドル制御部12で
は、ロック機構77によりレバー体28が規制位置でロ
ック状態に維持されかつ鍵82bを持っていない限りそ
のロック状態を解除できないので、フロントフォーク3
(ハンドル部4)の回動規制状態が維持される。このた
め、この回動規制状態でハンドル部4を操作しにくくな
るので盗難にあいにくくなり、ハンドル制御部12を盗
難防止装置として機能させることができる。
【0038】ハンドルバー15の両端には、図1に示す
ように、ブレーキ装置8を構成するブレーキレバー16
とグリップ17とが装着されている。また右端にはさら
に変速操作部9が設けられている。変速操作部9は、ブ
レーキレバー16の内側でハンドルバー15に装着され
ており、インナーケーブルとアンターケーシングとから
なる変速ケーブル73により内装変速ハブ10と連結さ
れている。変速操作部9は、インナーケーブルを巻取操
作するための巻取レバーと巻取レバーによる巻取操作を
解除してインナーケーブルを繰り出す解除レバーとを有
する一般的な構成であり詳細な説明を省略する。駆動部
5は、フレーム体2の下部(ハンガー部)に設けられた
ギアクランク18と、ギアクランク18に掛け渡された
チェーン19と、内装変速ハブ10とを有している。
【0039】〔内装変速ハブの構成〕内装変速ハブ10
は、減速、直結及び増速の動力伝達経路を含む計3段変
速ハブである。この内装変速ハブ10は、図7に示すよ
うに、自転車のフレーム体2の後爪2bに固定されるハ
ブ軸21と、ハブ軸21の一端側外周に配置された駆動
体22と、ハブ軸21及び駆動体22のさらに外周に配
置されたハブシェル23と、遊星歯車機構24と、動力
伝達経路を選択するための変速操作機構25と、変速操
作機構25を動作させるための第1ベルクランク26
と、回転規制機構27とを有している。
【0040】ハブ軸21は、中央部が大径で両端部が小
径で両端にネジが形成された棒状の部材である。ハブ軸
21の軸芯部には、図7右端から中央部に向かって変速
用の第1操作穴21aが形成されている。第1操作穴2
1aの底部近傍には、軸芯を貫通する第1貫通溝21b
が形成されている。第1貫通溝21bは、図7では省略
しているが、図9に示すように、ハブ軸21の軸芯を貫
通しかつ軸芯に対して所定の溝傾斜角度β分傾斜し、図
7右から左に向かうにしたがい進行方向と逆側に捩じれ
て形成されている。このような第1貫通溝21bは、所
定径のエンドミルを使用して軸芯を貫通する孔を形成し
たのち、ハブ軸21を進行方向に緩やかに回転させなが
ら軸方向中央側に送ることで形成される。したがって、
このような第1貫通溝21bは、両端で交差した貫通孔
が軸方向の移動に応じて徐々に回転して螺旋状に連続し
た形状である。この溝傾斜角度βは、10度から50度
の範囲が好ましい。
【0041】さらにハブ軸21の軸芯部には、図7左端
から中央部に向かって回転規制用の第2操作穴21dが
形成されている。第2操作穴21dの底部よりやや軸端
側には、軸芯を貫通する第2貫通溝21eが形成されて
いる。第2貫通溝21eは、第1貫通溝21bとは異な
りねじれずに直線的に形成された長孔溝である。駆動体
22は、一端がボール30及び玉押し31を介してハブ
軸21に回転自在に支持されており、一端部外周にはチ
ェーン19が巻回される小ギア32が固定されている。
さらに駆動体22の他端側内周部には、複数のセレーシ
ョン内歯22aが軸方向に沿って形成されている。
【0042】ハブシェル23は筒状部材であり、その内
周部の収容空間23aに駆動体22及び遊星歯車機構2
4を収容している。ハブシェル23は、ボール33,3
4及び玉押し35を介してハブ軸21回りに回転可能で
ある。また、ハブシェル23の外周部両端には、スポー
ク7a(図1参照)を支持するためのハブフランジ3
6,37が固定されている。
【0043】〔遊星歯車機構の構成〕遊星歯車機構24
は、ハブ軸21と同芯でかつ一体に形成された太陽ギア
40と、ハブ軸21の外周に配置されたギア枠41と、
太陽ギア40に噛み合う3つの遊星ギア42(図では1
つの遊星ギアのみを示している)と、リングギア43と
を有している。
【0044】ギア枠41は筒状の部材であり、ハブ軸2
1に回転自在に支持されている。ギア枠41には円周方
向に3つの切欠き41aが形成されており、この各切欠
き41aに遊星ギア42がピン44により回転自在に支
持されている。またギア枠41の一端内周部にはセレー
ション内歯41bが形成されている。リングギア43
は、ほぼ円筒状に形成されており、遊星ギア42から駆
動体22の外周側まで延びている。リングギア43の他
端内周部には内歯43bが形成されている。遊星ギア4
2は、前述のように太陽ギア40に噛み合うと同時に、
リングギア43の内歯43bにも噛み合っている。
【0045】また、リングギア43の一端側には切欠き
43aが形成されており、この切欠き43aに、第1ワ
ンウェイクラッチ50を構成するクラッチ爪53がピン
54により揺動自在に支持されている。このクラッチ爪
53は、図8に示すように、捩じりコイルバネ55によ
り起立方向に付勢されている。第1ワンウェイクラッチ
50は、リングギア43からハブシェル23に進行方向
の回転駆動力のみ伝達する。クラッチ爪53は、ハブシ
ェル23の内周面に形成されたラチェット歯23bにリ
ングギア43が進行方向に回転したときのみ噛み合う。
この第1ワンウェイクラッチ50は、リングギア43が
進行方向に回転する伝達可能状態であっても後述するク
ラッチ部材の移動によりクラッチ爪53がラチェット歯
23bに噛み合う動力伝達状態と、ラチェット歯23b
から退避する動力遮断状態とに切り換え可能である。
【0046】駆動体22とリングギア43との間には、
駆動体22からリングギア43に進行方向の回転駆動力
のみを伝達する第2ワンウェイクラッチ51が配置され
ている。また、ギア枠41とハブシェル23との間に
は、ギア枠41からハブシェル23に進行方向の回転駆
動力のみを伝達する第3ワンウェイクラッチ52が配置
されている。これらの2つのワンウェイクラッチ51,
52は、第1ワンウェイクラッチ50と異なり伝達可能
状態での切り換えは行えない。
【0047】〔変速操作機構の構成〕変速操作機構25
は動力伝達経路を選択するものであり、クラッチ部材4
5と、クラッチ操作部46とを有している。クラッチ部
材45は、駆動体22とギア枠41とを連結状態と離脱
状態とに切り換えるとともに、第1ワンウェイクラッチ
50を動力伝達状態と動力遮断状態とに切り換えるもの
である。クラッチ部材45は、ハブ軸21の外周に軸方
向に移動自在かつ回転自在に配置されている。
【0048】クラッチ部材45は、図8に示すように筒
状の部材であり、その一端側の外周部にはセレーション
外歯45aが形成されており、セレーション外歯45a
はセレーション内歯22aにスライド自在に係合してい
る。また、クラッチ部材45の他端側には大径部45b
が形成されておりその外周部にはセレーション外歯45
cが形成されている。セレーション外歯45cは、ギア
枠41に形成されたセレーション内歯41bに係合可能
である。大径部45bと一端側との間にはテーパ面45
dが形成されている。このテーパ面45dは、第1ワン
ウェイクラッチ50のクラッチ爪53を実線で示す起立
位置(動力伝達位置)から2点鎖線で示す退避位置(動
力遮断位置)に倒すために設けられている。クラッチ部
材45が左側から右端の減速位置に移動すると、クラッ
チ爪53がテーパ面45dに沿って大径部45bに乗り
上げ退避姿勢に倒れる。
【0049】クラッチ部材45の内周面には、図7に示
すように2つの段差部45e,45fが軸方向に間隔を
隔てて形成されている。左側の段差部45fには、図8
に示すように複数のカム面47が周方向に間隔を隔てて
形成されている。カム面47は、図9に示すように、一
端側に凹んだ平坦面47aと、平坦面47aの進行方向
Aの下流側に連なるアール面47bと、上流側に連なる
傾斜面47cとを有している。この傾斜面47cの軸芯
に対する傾斜角度αは、第1貫通溝21bの溝傾斜角度
βより大きくかつ20度から70度の範囲が好ましい。
【0050】クラッチ操作部46は、クラッチ部材45
をハブ軸21の軸方向に移動させるとともに、クラッチ
部材45と係合してクラッチ部材45の回転駆動力を軸
方向への変位に変換するものである。クラッチ操作部4
6は、図7に示すように、第1操作穴21a内を軸方向
に移動する第1プッシュロッド48と、第1プッシュロ
ッド48によりギア枠41側に押圧される変速キー49
とを有している。
【0051】第1プッシュロッド48は、図7に示すよ
うに、所定長さを有する操作体65と、操作体65の先
端に軸方向に移動可能に装着された作動体66と、操作
体65と作動体66との間に配置された第1コイルバネ
60とを有している。操作体65は、ロッド部68とロ
ッド部68にねじ込まれた当接部69とを有している。
ロッド部68の先端には大径部68bが形成されてい
る。このネジ部68aが当接部69にねじ込まれてい
る。また、大径部68bが作動体66の内部に形成され
たガイド孔66aにスライド自在に装着されている。な
お、ガイド孔66aは操作体65側が小径になってお
り、操作体65が抜けないようになっている。第1コイ
ルバネ60は、作動体66の端面と当接部69の端部と
の間に圧縮状態で介装され、作動体66と操作体65と
を離反する方向に付勢し、作動体66が変速キー49を
押圧すると、クラッチ部材45をギア枠41側に付勢す
る。
【0052】変速キー49は、図8に示すように、断面
が三角形状の棒状部材であり、押圧されると第1貫通溝
21b内を進行方向と逆方向に旋回しながら、すなわち
捩じれながら軸方向に移動する。図9に示すように、変
速キー49の第1貫通溝21bへの接触面49bは第1
貫通溝21bに沿うような角度に形成されている。たと
えば、第1貫通溝21bの溝傾斜角度βが30度の場
合、接触面49bのハブ軸芯に対する角度も略30度で
ある。また、変速キー49は、クラッチ部材45の他端
内周部に装着された止め輪63により、クラッチ部材4
5の内部でそれより外方への移動を規制されている。し
たがって、実際には図8に示すようにクラッチ部材45
の外方に飛び出すことはない。これにより変速キー49
は、第1プッシュロッド48に押圧されてクラッチ部材
45を図7左方に移動させる。
【0053】また、変速キー49は、クラッチ部材45
の内部でカム面47に当接可能である。変速キー49が
カム面47の平坦面47aに当接した状態でクラッチ部
材45が進行方向Aに回転すると、変速キー49はカム
面47の傾斜面47cにより第1貫通溝21bの案内面
21c側に押圧され軸方向左方への移動が規制され、ク
ラッチ部材45が軸方向右方に移動する。すなわち、ク
ラッチ部材45の回転駆動力を軸方向への変位に変換し
て変速操作をアシストする。
【0054】変速キー49の両端には切欠き部49aが
形成されており、そこには、一端がハブ軸21に係止さ
れた第2コイルバネ61が係止されている。この第2コ
イルバネ61により変速キー49は常にクラッチ部材4
5側に付勢されている。また、変速キー49とクラッチ
部材45との間には第3コイルバネ62が介装されてい
る。第3コイルバネ62は、図示しない規制部材により
所定長さに全長が規制されており、圧縮されると変速キ
ー49がクラッチ部材45に当接する前に両者を離反す
る方向に付勢する。これにより、移動中においてクラッ
チ部材45は変速キー49からの距離が一定になり正確
に位置決めされる。
【0055】ここで、第1〜第3コイルバネ60,6
1,62の付勢力は、この順に小さくなっている。すな
わち、バネ力がこの順に小さくなっている。ここで、第
1コイルバネ60のバネ力が第2コイルバネ61より小
さいと、第1プッシュロッド48で変速キー49を押圧
しても第1コイルバネ60が撓んで変速キー49が移動
しない。また、第2コイルバネ61のバネ力が第3コイ
ルバネ62より小さいと、第2コイルバネ61で変速キ
ー49を押圧しても変速キー49がカム面47に入ら
ず、変速操作をアシストできない。
【0056】なお、第1コイルバネ60は、第1操作穴
21a内で操作体65と作動体66との間の比較的大き
な空間に配置されているので、巻数を増やしてバネ定数
とバネ力とを低くすることが可能である。このため、第
2及び第3コイルバネ61,62のバネ定数とバネ力と
をさらに低くすることができ、増速側への変速時に第1
プッシュロッド48を押圧する力、すなわち変速操作部
9における巻取レバーの操作力を軽減することができ
る。この結果、インナーケーブルの張力も小さくなり、
インナーケーブルが破断しにくくなる。
【0057】〔第1ベルクランクの構成〕第1ベルクラ
ンク26は、ハブ軸21の図7右軸端に装着されてい
る。第1ベルクランク26は、軸端に装着された支持ブ
ラケット70と、支持ブラケット70に揺動自在に支持
されたリンク部材71とを備えている。この支持ブラケ
ット70に変速操作ケーブル73のアウターケーシング
73aが係止され、リンク部材71にインナーケーブル
73bが係止されている。リンク部材71の先端は第1
プッシュロッド48の基端に当接している。ここでは、
変速操作部9によりインナーケーブル73bを引くこと
でリンク部材71が揺動し第1プッシュロッド48が押
圧されて増速側への変速操作が行われる。また、インナ
ーケーブルを緩ませることで第2コイルバネ61により
変速キー49を介してクラッチ部材45が押圧されて減
速側への変速操作が行われる。
【0058】〔変速動作〕このような遊星歯車機構24
およびワンウェイクラッチ50〜52により、この内装
変速ハブ10は、駆動体22−リングギア43−遊星歯
車機構24−ギア枠41−ハブシェル23で構成される
減速動力伝達経路と、駆動体22−リングギア43−ハ
ブシェル23で構成される直結動力伝達経路と、駆動体
22−クラッチ部材45−ギア枠41−遊星歯車機構2
4−リングギア43−ハブシェル23で構成される増速
動力伝達経路とを有している。変速は、変速操作ケーブ
ル73を介して第1プッシュロッド48を第1ベルクラ
ンク26で操作することにより行う。
【0059】〔減速−増速側での動作〕第1プッシュロ
ッド48が押し込まれていない状態では、クラッチ部材
45は右端の減速位置に配置され、駆動体22からの回
転は減速動力伝達経路を介して減速され、ハブシェル2
3に伝達される。すなわち、駆動体22に入力された回
転は、第2ワンウェイクラッチ51を介してリングギア
43に伝達される。このとき、クラッチ部材45により
第1ワンウェイクラッチ50のクラッチ爪53は、図8
に2点鎖線で示す退避姿勢に回動し第1ワンウェイクラ
ッチ50は動力遮断状態になっている。このため、リン
グギア43に伝達された回転は、さらに遊星歯車機構2
4、ギア枠41および第3ワンウェイクラッチ52を介
してハブシェル23に伝達される。この場合は、太陽ギ
ア40、遊星ギア42およびリングギア43の歯数によ
って決定される変速比によって、入力回転は減速されて
出力される。
【0060】一方、変速操作部9の巻取レバーが操作さ
れると、第1ベルクランク26のリンク部材71が揺動
し第1プッシュロッド48が1段分押し込まれる。この
結果、第1コイルバネ60のバネ力が第2コイルバネ6
1のバネ力より強いので、変速キー49が第1プッシュ
ロッド48を介してリンク部材71により押されて第1
貫通溝21bに案内され、ハブ軸回りに回転しながら図
7左方に移動し、止め輪63を介してクラッチ部材45
も押されて直結位置に移動する。そして、直結位置にク
ラッチ部材45が配置されると、テーパ面45dにより
退避姿勢にさせられていた第1ワンウェイクラッチ50
のクラッチ爪53は、捩じりコイルバネ55のバネ力に
より図8に実線で示す起立姿勢に復帰する。この状態で
は、第1ワンウェイクラッチ50は、進行方向の回転の
みリングギア43からハブシェル23に伝達可能にな
る。したがって、駆動体22からの回転は直結動力伝達
経路を介してそのままハブシェル23に伝達される。す
なわち、駆動体22に入力された回転は、第2ワンウェ
イクラッチ51を介してリングギア43に伝達され、さ
らに第1ワンウェイクラッチ50を介してハブシェル2
3に伝達され、駆動体22の回転はリングギア43を介
して直接ハブシェル23に伝達される。なお、このと
き、リングギア43から遊星歯車機構24を介してギア
枠41に回転が伝達されギア枠41が減速回転するが、
ハブシェル23の回転がギア枠41より速いため、ギア
枠41から第3ワンウェイクラッチ52を介してハブシ
ェル23に回転が伝達されることはない。
【0061】直結状態から巻取レバーが操作されてさら
に第1プッシュロッド48が押し込まれると、変速キー
49がさらに左方に移動し、クラッチ部材45もそれに
応じて増速位置に移動する。そして、図7に示す、最も
増速位置にクラッチ部材45が配置されると、クラッチ
部材45のセレーション外歯45cとギア枠41のセレ
ーション内歯41bとが噛み合う。この増速位置への移
動の際に、セレーション外歯45cとセレーション内歯
41bとが噛み合う位置に配置されているときには、ク
ラッチ部材45がギア枠41に当接した後、そのままク
ラッチ部材45は左方の増速位置に移動する。しかし噛
み合わない位置に配置されているときには、クラッチ部
材45がギア枠41に当接した時点で変速キー49及び
クラッチ部材45は左方への移動を一旦停止する。する
と、第1プッシュロッド48の作動体66が後退し第1
コイルバネ60が圧縮して変速キー49が押圧される。
そして、クラッチ部材45が回転して2つの歯45c,
41bが噛み合う位置になると、第1コイルバネ60の
バネ力により変速キー49を介してクラッチ部材45が
移動し2つの歯45c,41bが噛み合う。
【0062】この状態では、駆動体22に伝達された回
転は、増速伝達経路を介してハブシェル23に伝達され
る。すなわち、駆動体22からクラッチ部材45を介し
てギア枠41に伝達され、さらにギア枠41に伝達され
た回転は、遊星歯車機構24、リングギア43及び第1
ワンウェイクラッチ50を介してハブシェル23に伝達
される。この場合は、太陽ギア40、遊星ギア42及び
リングギア43の歯数によって決定される変速比で入力
回転は増速して出力される。なお、このとき、駆動体2
2から第2ワンウェイクラッチ51を介してリングギア
43に向けて回転が伝達されようとするが、リングギア
43の回転の方が駆動体22より速いので第2ワンウェ
イクラッチ51から回転は伝達されない。
【0063】このような減速側から増速側への変速時に
は、駆動体22とリングギア43との間で直接回転が伝
達されるため、力が作用していないクラッチ部材45を
移動させればよい。このため、クラッチ部材45を押す
ための第1コイルバネ60のバネ力は小さくてよく、し
かも第2コイルバネ61のバネ力はそれよりも小さいの
で軽い力で変速操作を行える。
【0064】〔増速−減速側でのアシスト動作〕図7に
示す増速位置で変速操作部9の解除レバーが操作される
と、第1コイルバネ60による付勢力がなくなり、第2
コイルバネ61により変速キー49が押圧されて第1プ
ッシュロッド48は一段分右方に後退する。そして、変
速キー49が第3コイルバネ62を介してクラッチ部材
45を押圧してクラッチ部材45を直結位置に移動しよ
うとする。ペダルを踏んでおらず駆動力が伝達されてい
ないときにはクラッチ部材45がギア枠41から離脱
し、クラッチ部材45は直結位置に移動する。しかし、
ペダル踏んでいるとクラッチ部材45からギア枠41に
駆動力が伝達されているので、セレーション内歯41b
とセレーション外歯45cとが摩擦力により噛み合った
ままになることがある。このような場合、第2コイルバ
ネ61のバネ力だけではクラッチ部材45が図7右方に
移動しない。このような状態で、図9に示すように、変
速キー49がクラッチ部材45のカム面47の平坦面4
7aに当接すると、クラッチ部材45の進行方向Aへの
回転により変速キー49が第1貫通溝21bに挿入され
た部分の全長で案内面21c側に押圧され摩擦力により
軸方向に逃げにくくなる。この結果、変速キー49が傾
斜面47cに乗り上げると、クラッチ部材45が右方に
移動する。そしてセレーション内歯41bとセレーショ
ン外歯45cとの噛み合いが外れると、クラッチ部材4
5は、変速キー49を介して第2コイルバネ61により
押圧されて直結位置に移動する。すなわち、変速キー4
9とクラッチ部材45のカム面47との接触によりクラ
ッチ部材45の回転運動が軸方向の変位に変換され変速
をアシストする。
【0065】ここで、変速キー49は、第2コイルバネ
61により押圧されかつ第1貫通溝21bが軸芯に対し
て傾斜しかつ螺旋状に捩じれているので、前述したよう
に軸方向左方に逃げにくくなっている。したがって、第
2コイルバネ61の付勢力及び変速キー49と案内面2
1cとの摩擦力に見合う力以下の駆動力が伝達されたと
きには、変速キー49は軸方向に逃げない。しかし、そ
れより大きなきな駆動力が作用すると、クラッチ部材4
5が移動せずに変速キー49が第2コイルバネ61の付
勢力及び案内面21cとの摩擦力に打ち勝って軸方向左
方に逃げることがある。ここで、上記摩擦力は、溝傾斜
角度βにより設定可能である。この溝傾斜角度βを大き
くしすぎると、第1プッシュロッド48で変速キー49
を押したときに、変速キー49が左方に移動しにくくな
る。また、溝傾斜角度βを小さくしすぎると、第1プッ
シュロッド48による押圧時の抵抗は少なくなるが、摩
擦力も低減する。従って、この溝傾斜角度βは10度か
ら50度の範囲が好ましい。なお、この溝傾斜角度βと
カム面47の傾斜面47cの傾斜角度αと3つのコイル
バネ60〜62のバネ力を調整することで、アシスト時
に変速キー49が逃げる限界の駆動力を調整可能であ
る。
【0066】一方、設定された駆動力より大きな駆動力
が作用して変速キー49が軸方向に逃げてクラッチ部材
45が移動しない場合にも、ギアクランク18が上死点
又は下死点付近に到達して駆動力が小さくなると、変速
キー49によるアシスト力によりクラッチ部材45が押
圧され右方に移動する。このため、急な坂道等で非常に
大きな駆動力が作用しているときには変速が行われず、
変速ショックが少なくなるとともに、セレーション歯や
ワンウェイクラッチ等の駆動力の伝達部分が破損しにく
くなる。
【0067】クラッチ部材45が移動すると、第3コイ
ルバネ62により変速キー49は、カム面47から離れ
る。このため、クラッチ部材45が回転しても変速キー
49との接触による異音が発生することはない。そし
て、直結位置に配置されると、前述したように直結伝達
経路を介して回転が駆動体22からハブシェル23に伝
達される。
【0068】直結位置にクラッチ部材45が配置された
状態で解除レバーが操作されると、さらに第1プッシュ
ロッド48が後退し、変速キー49がクラッチ部材45
を押圧する。このとき、クラッチ部材45のテーパ面4
5dが第1ワンウェイクラッチ50のクラッチ爪53に
接触してクラッチ爪53を起立姿勢から退避姿勢に倒そ
うとする。しかし、クラッチ爪53は、リングギア43
からハブシェル23に動力を伝達しているので、第2コ
イルバネ61の付勢力だけでは退避姿勢に倒しにくい。
この場合にも変速キー49がクラッチ部材45のカム面
47に当接すると、前述と同様にアシスト力が発生して
クラッチ部材45を軸方向に移動させ、クラッチ爪53
を倒すことができる。
【0069】ここでは、減速側から増速側への増速変速
操作の際には、クラッチ部材45を介さずに回転をリン
グギア43に直接伝達しているので、変速時の操作力を
軽減できる。しかも、増速側から減速側への減速変速操
作の際にはクラッチ部材45の回転力を軸方向の変位に
代えてアシストしているので、増速側への変速時にもペ
ダルを踏んだままで軽い操作力で変速可能になる。
【0070】〔回転規制機構の構成〕回転規制機構27
は、ハンドル制御部12に制御ケーブル80を介して連
結されており、ハンドル制御部12及び制御ケーブル8
0とで盗難防止システム20を構成している。回転規制
機構27は、ハブシェル23に所定以上のトルクが作用
するまで回転を規制する規制状態とハブシェル23の規
制解除状態とを取り得る規制部90と、規制部90の状
態を切り換える切換操作部91と、切換操作部91を動
作させるための第2ベルクランク92とを有している。
【0071】規制部90は、図10及び図11に示すよ
うに、ハブ軸の外周面に回転不能かつ軸方向移動自在に
装着されたロック部材95と、ロック部材95に回転自
在に装着された係止部材96と、係止部材96に接触す
る座金部材97と、座金部材97を介して係止部材96
を押圧する皿ばね98と、皿ばね98のばね力を調整す
るためのナット部材99とを有している。
【0072】ロック部材95は、鍔部95aを有する円
筒状の部材であり、内周面に、ハブ軸21の外周面に形
成されたセレーション歯21fに噛み合う凹凸部95b
が形成されている。また円筒部の外周面に座金部材97
及び皿ばね98を回転不能に係止するための係止溝95
cと雄ねじ部95dとが形成されている。さらに鍔部9
5aの図10左側面には音出し及び規制用の放射状の凹
凸部95eが形成されている。ロック部材95は、図1
0に示す規制解除位置と図11に示す規制位置とに軸方
向に移動自在にある。ロック部材95は、ハブ軸21の
外周側に配置された第4コイルばね93により規制位置
側に付勢されている。
【0073】係止部材96は円板状の部材であり、外周
にハブシェル23の内周面に周方向に間隔を隔てて形成
された係止歯23cに噛み合う係止凹部96aを有して
いる。この係止凹部96aが係止歯23cに噛み合う
と、係止部材96はハブシェル23に対して回転不能に
なる。また、係止部材96と鍔部95aの凹凸部95e
と対向した側面には、凹凸部95eに噛み合う凹凸部9
6bが放射状に形成されている。ここで両凹凸部95
e,96bが噛み合った状態で両者が相対回転すると発
音する。
【0074】座金部材97は、皿ばね98の押圧力を係
止部材96に伝えるための部材であり、ロック部材95
に回転不能に装着されている。皿ばね98はロック部材
95に回転不能に装着され、係止部材96に押圧力を加
えるためのものである。ナット部材99は、雄ねじ部9
5dに螺合しており、皿ばね98の押圧力を調整するも
のである。この押圧力を調整することにより規制状態で
の回転規制の度合いを調整できる。
【0075】規制部90は、係止部材96がハブシェル
23の係止歯23cに噛み合う規制位置と係止歯23c
から離脱する規制解除位置とに移動し、規制位置でハブ
シェル23が規制状態になりハブシェル23の回転、つ
まり後輪7の回転を規制する。規制操作部91は、ベル
クランク92により押圧されて第2操作穴21d内を軸
方向に移動する第2プッシュロッド101と、第2プッ
シュロッド101により中心側に押圧される規制キー1
02とを有している。
【0076】第2プッシュロッド101は、棒状の部材
であり、ハブ軸21の図7左端から僅かに先端が突出し
ている。第2プッシュロッド101は、第2ベルクラン
ク92により押圧されて、図10に示す規制解除位置か
ら図11に示す規制位置に移動する。規制キー102
は、第2貫通溝21e内を規制位置と規制解除位置とに
移動する。規制キー102には、第1プッシュロッド1
01の基端(図7右端)が当接している。また、規制キ
ー102の両端には、ロック部材95の内周部が係止さ
れている。これによりロック部材95は規制キー102
により図7右方への移動が規制されている。なお、図7
左方への移動は規制されていないが第4コイルばね93
により図7右方に付勢されているので、ロック部材95
は常に規制キー102に接触している。規制キー102
は第2操作穴21dに装着された第5コイルばね94に
より図10左方、つまり規制解除位置側に付勢されてい
る。この第5コイルばね94の付勢力は第4コイルばね
93の付勢力より強い。このため、第2ベルクランク9
2が規制解除位置に揺動すると、第2プッシュロッド1
01が規制キー102を介して第5コイルばね94によ
り付勢され、第2プッシュロッド101が規制解除位置
側に移動する。
【0077】第2ベルクランク92は、ハブ軸21の図
7左軸端に装着されている。第2ベルクランク92は、
軸端に装着された支持ブラケット105と、支持ブラケ
ット105に揺動自在に支持されたリンク部材106と
を備えている。この支持ブラケット105に制御ケーブ
ル80のアウターケーシング80cが係止されるアウタ
ー係止部(図示せず)が設けられ、リンク部材106に
インナーケーブル80aが係止されるインナー係止部
(図示せず)が設けられ、それぞれ係止されている。リ
ンク部材106の先端は第2プッシュロッド101の先
端に当接している。ここでは、ハンドル制御部12のレ
バー体28によりインナーケーブル80aを引くことで
リンク部材106が揺動し第2プッシュロッド101が
押圧されて規制位置への切換操作が行われる。また、イ
ンナーケーブル80aを緩ませることで第5コイルバネ
94により規制キー102を介してロック部材95が押
圧されて規制解除位置側への切換操作が行われる。
【0078】〔盗難防止システムの動作〕盗難防止シス
テム20においては、規制を切り換えるために、鍵82
bを錠前本体82aに装着して回し、揺動体82cを揺
動させて移動部材83をレバー体28から退入させる。
これにより、移動部材83の係止突起83bが係止長溝
28gから離脱し、レバー体28が回動自在になる。こ
の状態でレバー体28を図2に二点鎖線で示す規制解除
位置から実線で示す規制位置に回す。レバー体28を規
制位置側に回すと鍵82bを元に戻し鍵82bを外す。
これにより、移動部材83がレバー体28の係止長溝2
8fに進出して係止され、レバー体28が規制位置で保
持され、かつ鍵82bを抜くことにより規制解除位置側
に移動できなくなりロックされる。
【0079】レバー体28が規制位置側に回動すると、
規制ピン29cがカム面28aの作用により上方の進出
位置に移動し、係止板78のいずれかの係止孔78bに
係止される。これにより、係止板78が回動不能にな
り、係止板78の凹凸部78aに凹凸部74cで接触す
る回転部材74の回動が規制され、さらにフロントフォ
ーク3の回動が規制される。このとき、係止板78は波
板ばね79により押圧されているので、ハンドル部4に
大きなトルクが作用すると、フロントフォーク3を介し
てそのトルクが回転部材74に伝達される。すると、係
止板78が下方に逃げて回動部材74と係止板78との
間ですべりが生じる。このため、大きなトルクを作用さ
せればハンドル部4を回動させることができる。
【0080】またレバー体28が規制位置に回動する
と、制御ケーブル80のインナーケーブル80aが引っ
張られ、第2ベルクランク92が規制解除位置から規制
位置に揺動する。これにより第2プッシュロッド101
が押圧され、規制キー102が図7右方に移動し、第4
コイルばね93により付勢されたロック部材95が規制
解除位置から規制位置に移動する。この結果、係止部材
96がハブシェルの係止歯23cに噛み合い、係止部材
96がハブシェル23に対して回動不能になる。係止部
材96は、圧接されたロック部材95によりハブ軸21
に対して回転が規制されているので、ハブシェル23の
回転も規制される。このため、レバー体28を規制位置
に回動させるだけで、ハンドル制御部12を規制状態に
することができるとともに、内装変速ハブ10の回転規
制機構27を規制状態にすることができる。逆に規制解
除位置に回動させれば両者とも規制解除状態になる。
【0081】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、盗難防止システムにおい
て、ハンドル制御装置及び回転規制機構において、いず
れも規制状態のときに所定以上のトルクで回転部材やハ
ブシェルを回転できるように構成したが、回転できない
ようにロックしてもよい。この場合には盗難防止効果が
さらに高まる。
【0082】(b) 前記実施形態では、自転車用ハブ
として後輪の内装変速ハブ10を例示したが、前輪ハブ
や内装変速機構を有さない通常の後輪ハブにも本発明を
適用できる。また、外装変速機用のハブにも適用でき
る。
【0083】
【発明の効果】本発明の自転車用ハンドル制御装置で
は、ロック手段により操作体が規制位置でロック状態に
維持されかつ鍵を持っていない限りそのロック状態を解
除できないので、フロントフォーク(ハンドル)の回動
規制状態が維持される。このため、このロックされた回
動規制状態でハンドルを操作しにくくなるので盗難にあ
いにくくなり、ハンドル制御装置を盗難防止装置として
機能させることができる。
【0084】本発明に係る自転車用ハブでは、ハブ軸方
向に移動するロッド部材により回転規制手段をハブ軸方
向に移動させているので移動方向が同じになって連動手
段の構成が簡素になり、簡素な構成で安価な自転車用ハ
ブを提供できる。本発明に係る盗難防止システムでは、
それぞれ規制状態を取り得る自転車用ハンドル制御装置
と自転車用ハブとを制御ケーブルにより連結し、それら
を連動して同時に規制状態にすることができるので、ハ
ンドル制御装置と自転車用ハブの規制の解除を行いにく
くなり、盗難によりあいにくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した自転車の左側面
図。
【図2】そのハンドル制御装置の外観斜視図。
【図3】ハンドル制御装置の断面図。
【図4】レバー体の平面部品図
【図5】ハンドル制御装置の一部断面図。
【図6】ハンドル制御装置の一部断面図。
【図7】内装変速ハブの断面図。
【図8】変速操作機構の要部斜視図。
【図9】変速キーとカム面との関係を示す模式図。
【図10】回転規制機構の規制解除状態における断面拡
大図。
【図11】回転規制機構の規制状態における断面拡大
図。
【符号の説明】
1 フレーム 2a ヘッドパイプ 3 フロントフォーク 10 内装変速ハブ 12 ハンドル制御部 21 ハブ軸 21d 第2操作穴(第1ガイド部) 21e 第2貫通溝(第2ガイド部) 23 ハブシェル 27 回転規制機構 28 レバー体(操作体) 29 規制部 71 ベース部材 74 回転部材 75 固定部材 76 回動規制機構 77 ロック機構 80 制御ケーブル 82 錠前 82a 鍵 82c 揺動体 83 移動体 92 第2ベルクランク 95 ロック部材 96 係止部材 101 第2プッシュロッド 102 規制キー

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車のフレームのヘッドパイプに回動自
    在に支持されたフロントフォークの回動を規制する自転
    車用ハンドル制御装置であって、 前記フロントフォークと連動して回転する回転部材と、 前記ヘッドパイプに回転不能に設けられた固定部材と、 規制位置と規制解除位置とに移動自在に設けられた操作
    体を有し、前記規制位置で前記回転部材と前記固定部材
    との相対回動の規制を行い、前記規制解除位置で前記規
    制を解除する回動規制手段と、 着脱自在な鍵と前記鍵により揺動する揺動体とを含む錠
    前、及び前記揺動体の揺動に連動して移動する移動体を
    有し、前記操作体が前記規制位置にあるとき、前記移動
    体により前記規制位置で前記操作体をロックするロック
    手段と、を備えた自転車用ハンドル制御装置。
  2. 【請求項2】前記回動規制手段に設けられ制御用ケーブ
    ルを係止可能な第1ケーブル係止部をさらに備える、請
    求項1に記載の自転車用ハンドル制御装置。
  3. 【請求項3】前記操作体は、前記ヘッドパイプの軸回り
    に回動自在に設けられたレバー体である、請求項1又は
    2に記載の自転車用ハンドル制御装置。
  4. 【請求項4】前記ヘッドパイプに回転不能に設けられた
    ベース部材をさらに備え、 前記錠前は前記ベース部材に固定され、前記移動部材は
    前記ベース部材に前記操作体に向けて進退自在に設けら
    れている、請求項1から3のいずれかに記載の自転車用
    ハンドル制御装置。
  5. 【請求項5】前記回動規制手段は、前記規制位置に配置
    された状態で前記回転部材に所定以上のトルクが作用し
    たとき、前記回転部材の相対回動を許容する、請求項1
    から4のいずれかに記載の自転車用ハンドル制御装置。
  6. 【請求項6】自転車のフレームに回転自在に装着される
    車輪を構成する自転車用ハブであって、 前記自転車のフレームに回転不能に装着され、第1端側
    に開口し軸芯に沿って形成された第1ガイド部と、前記
    第1ガイド部の途中に径方向に沿って形成され両端が外
    周面に開口する第2ガイド部とを有するハブ軸と、 前記第1ガイド部に軸方向移動自在に装着されたロッド
    部材と、 前記ハブ軸に回転自在に装着されたハブシェルと、 前記ハブ軸の外周面に回転不能に装着され、前記ハブシ
    ェルに回転不能に連結される第1位置と前記ハブシェル
    から離脱する第2位置とに前記軸方向に移動自在であ
    り、前記第1位置で前記ハブシェルの回転を規制し第2
    位置で許可する回転規制手段と、 前記第2ガイド部に前記軸方向に移動自在に設けられ、
    前記ロッド部材の移動に連動して前記回転規制手段を移
    動させる連動手段と、を備えた自転車用ハブ。
  7. 【請求項7】前記連動手段は、前記第2ガイド部に両端
    が突出して設けられたキー部材を有する、請求項6に記
    載の自転車用ハブ。
  8. 【請求項8】前記ロッド部材は一端が前記ハブ軸の前記
    第1端から突出して配置され、 前記ロッド部材の突出端を押圧可能に前記ハブ軸に装着
    された押圧手段と、 前記押圧手段に設けられ、前記回転規制手段を動作させ
    る制御用ケーブルを係止可能な第2ケーブル係止部とを
    さらに備える、請求項6又は7に記載の自転車用ハブ。
  9. 【請求項9】前記回転規制手段は、前記第1位置に配置
    されたとき、前記ハブシェルに所定以上のトルクが作用
    すると前記ハブ軸に対する相対回転を許容する、請求項
    6から8のいずれかに記載の自転車用ハブ。
  10. 【請求項10】前記回転規制手段は、前記第1位置に配
    置されたとき発音する、請求項9に記載の自転車用ハ
    ブ。
  11. 【請求項11】前記ハブシェルに前記自転車のクランク
    の回転を伝達する駆動体をさらに備える、請求項6から
    10のいずれかに記載の自転車用ハブ。
  12. 【請求項12】前記駆動体と前記ハブシェルとの間に配
    置され複数の変速段を有する変速手段をさらに備える、
    請求項11に記載の自転車用ハブ。
  13. 【請求項13】前記変速手段は、前記ハブ軸の前記第1
    端と逆側の第2端側から前記変速段を切換可能である、
    請求項12に記載の自転車用ハブ。
  14. 【請求項14】自転車のフロントフォークの回動を規制
    する第1規制状態と規制を解除する第1規制解除状態と
    を取り得る自転車用ハンドル制御装置と、 自転車の車輪の回転を規制する第2規制状態と規制を解
    除する第2規制解除状態とを取り得る自転車用ハブと、 前記自転車用ハンドル制御装置と前記自転車用ハブとを
    連結し、前記第1規制状態と第1規制解除状態との状態
    変化に連動して前記自転車用ハブを前記第2規制状態と
    第2規制解除状態とに状態を変化させる制御用ケーブル
    と、を備えた自転車用盗難防止システム。
  15. 【請求項15】前記自転車用ハンドル制御装置は、請求
    項2から5のいずれかに記載の装置である、請求項14
    に記載の自転車用盗難防止システム。
  16. 【請求項16】前記自転車用ハブは、請求項6から13
    のいずれかに記載のハブである、請求項14又は15に
    記載の自転車用盗難防止システム。
  17. 【請求項17】前記制御ケーブルは、前記第1ケーブル
    係止部と前記第2ケーブル係止部とに両端が係止され
    る、請求項16に記載の自転車用盗難防止システム。
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