JP2942523B2 - 自転車用盗難防止操作装置、変速操作装置及び変速システム - Google Patents

自転車用盗難防止操作装置、変速操作装置及び変速システム

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JP2942523B2
JP2942523B2 JP19959097A JP19959097A JP2942523B2 JP 2942523 B2 JP2942523 B2 JP 2942523B2 JP 19959097 A JP19959097 A JP 19959097A JP 19959097 A JP19959097 A JP 19959097A JP 2942523 B2 JP2942523 B2 JP 2942523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車の回転する
走行部品に装着され、盗難防止位置と防止解除位置とに
切換可能な盗難防止装置を手元で操作するために自転車
のハンドルバーに装着される盗難防止操作装置、自転車
を複数の変速比で変速する複数の変速経路を有する自転
車用変速装置を手元で操作するための変速操作装置及び
それらを用いた変速システムに関する。
【0002】
【従来の技術】自転車、特にシティサイクルと呼ばれる
軽快車は、安価で気軽に乗れるため、通勤や通学に広く
使用されている。この種の軽快車では、平地を高速で走
行したり上り坂を少ない労力で上るために、内装変速装
置が取り付けられたものもある。この内装変速装置は遊
星減速機構を用いたものが一般的であり、車輪のハブ内
にコンパクトに収められている。
【0003】このような軽快車では、悪気がなくてもつ
いつい「チョット拝借」といった盗難が駅前駐輪場等で
頻繁に生じている。とくに、内装変速装置を装着した自
転車は目立つため、このような盗難に合いやすい。この
ような盗難を防止するために、従来、箱形錠や馬蹄錠等
の自転車用錠をフロントフォーク又はバックフォークに
取り付ることで車輪をロックしている。しかし、自転車
用錠は構造が簡単であるため、簡単に解錠したり取り外
すことができる。そこで、フロントフォークとバックフ
ォークとに2重に自転車錠を取り付けることも行われて
いる。たとえば、フロントフォークには箱形錠を取り付
け、バックフォークには馬蹄錠やチェーン錠を取り付け
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自転車錠を2重に取り
付けると、錠をあけたり外したりすることが煩わしいた
め、1つの場合よりも盗難に合う確率は少なくなる。し
かし、自転車錠を2重に取り付けると錠の施錠・解錠が
煩わしい。特に急ぎの場合には、2つの錠をかけること
は面倒である。また、2つの錠をかけても、それらをあ
けたり外したりすれば、自転車はペダルを踏んでこげる
ため、盗難に合うこともある。
【0005】このような盗難を防止するために、自転車
の内装ハブに変速段に加えてロック機構を設け、ペダル
を踏んでもこげなくすることが考えられる。このロック
機構のロック操作及び解除操作を手元にある変速操作部
で行えるようにすれば、乗り手が簡単な操作で内装ハブ
をロックできる。しかし、このロック機構の解除操作が
簡単にできるようであれば、折角ロック機構を設けても
簡単に自転車を盗むことができる。
【0006】本発明の課題は、盗難防止装置を備えた自
転車の盗難防止操作の解除操作を簡単にできないように
することにある。本発明の別の課題は、ロック機構を備
えた変速装置のロック解除操作を簡単にできないように
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用盗
難防止操作装置は、自転車の回転する走行部品に装着さ
れ盗難防止位置と防止解除位置とに切換可能な盗難防止
装置を手元で操作するために自転車のハンドルバーに装
着される装置であって、選択手段と、選択維持手段とを
備えている。選択手段は、盗難防止位置と防止解除位置
とのいずれかを選択するための手段である。選択維持手
段は、選択手段により盗難防止位置が選択されると、そ
の選択状態を維持するための手段である。
【0008】この装置では、選択手段の操作により盗難
防止位置が選択されると、その選択状態が維持される。
ここでは、一度盗難防止位置が選択されるとその選択状
態が維持されるので、盗難防止装置の解除が困難であ
り、盗難防止装置を備えた走行部品の防止解除操作が簡
単にできないようになる。発明2に係る自転車用盗難防
止操作装置は、発明1に記載の装置において、盗難防止
装置は、走行部品の回転を規制する回転規制手段及び/
又は走行部品が回転すると発音する発音手段を備え、盗
難防止位置では、盗難防止装置の回転規制手段及び/又
は発音手段を動作させる。この場合には、選択手段の操
作により盗難防止位置が選択されると回転規制手段及び
/又は発音手段が動作し、走行部品の回転規制及び/又
は発音がなされる。
【0009】発明3に係る自転車用盗難防止操作装置
は、発明1又は2に記載の装置において、維持された盗
難防止位置の選択状態を所定の操作により解除するため
の選択解除手段をさらに備える。この場合には、盗難防
止装置の盗難防止位置の選択状態を解除するには、たと
えば、暗証入力操作や鍵やカードキーによる解錠等の所
定の操作を行って選択状態を解除する。この所定の操作
は他人ではしづらい操作であるため、盗難防止装置を備
えた走行部品の盗難防止解除操作が簡単にできないよう
になる。
【0010】発明4に係る自転車用盗難防止操作装置
は、発明3に記載の装置において、選択解除手段は、暗
証の入力を受け付ける暗証入力受付手段と、入力受付手
段が受け付けた暗証と予め登録された暗証とを照合する
暗証照合手段と、選択状態で照合結果が一致したとき、
選択状態を解除して走行部品の回転規制及び/又は発音
を解除する解除操作手段とを有する。この場合には、暗
証入力により盗難防止位置の選択状態が解除され、盗難
防止解除が可能になるので、キーを持ち歩くことなく盗
難防止装置を解除できる。
【0011】発明5に係る自転車用盗難防止操作装置
は、発明1から3のいずれかに記載の装置において、選
択手段は、自転車のハンドルバーに装着される本体部
と、本体部に盗難防止位置と防止解除位置とに対応する
2つの位置に移動可能に支持された操作部とを有し、選
択維持手段は、盗難防止位置に対応する位置に移動した
前記操作部をその位置で保持可能なロック手段を有す
る。この場合には、操作部が盗難防止位置に対応する位
置に移動すると、ロック手段によりその位置が保持され
るので、盗難防止解除操作が簡単にできないようにな
る。
【0012】発明6に係る自転車用変速操作装置は、複
数の変速段を有する自転車用変速装置の変速操作と、自
転車用変速装置の回転規制及び/又は発音を行うための
盗難防止位置を有する盗難防止装置の盗難防止操作とを
手元で操作するための装置であって、変速段選択手段
と、盗難防止選択手段と、選択維持手段とを備えてい
る。変速段選択手段は、複数の変速段のいずれか一つを
選択操作するための手段である。盗難防止選択手段は、
盗難防止位置を選択して自転車用変速装置の回転規制及
び/又は発音を行うための手段である。選択保持手段
は、盗難防止選択手段によって盗難防止位置を選択した
状態を維持する手段である。
【0013】この装置では、通常の走行時には変速段選
択手段により変速段が選択され、選択された変速段に変
速装置が変速される。駐輪時には、盗難防止選択手段の
操作により盗難防止装置が盗難防止位置に配置され、変
速装置を回転規制したり変速装置から発音したりする。
そして一度、盗難防止選択手段により盗難防止位置が選
択されるとその選択状態が維持される。ここでは、盗難
防止位置が選択されるとその状態が維持されるので、盗
難防止装置の解除が困難であり、盗難防止装置を備えた
変速装置の盗難解除操作が簡単にできないようになる。
【0014】発明7に係る自転車用変速装置装置は、発
明6に記載の装置において、維持された盗難防止位置の
選択状態を所定の操作により解除するための選択解除手
段をさらに備える。この場合には、盗難防止装置の盗難
防止位置の選択状態を解除するには、たとえば、暗証入
力操作や鍵やカードキーによる解錠等の所定の操作を行
って選択状態を解除する。この所定の操作は他人ではし
づらい操作であるため、盗難防止装置を備えた変速装置
の盗難防止解除操作が簡単にできないようになる。
【0015】発明8に係る自転車用変速操作装置は、発
明7に記載の装置において、選択解除手段は、暗証の入
力を受け付ける暗証入力受付手段と、暗証入力受付手段
が受け付けた暗証と予め登録された暗証とを照合する暗
証照合手段と、選択状態で照合結果が一致したとき、選
択状態を解除して自転車用変速装置の回転規制及び/又
は発音を解除する解除操作手段とを有する。この場合に
は、暗証入力により盗難防止位置の選択状態が解除さ
れ、盗難防止解除が可能になるので、キーを持ち歩くこ
となく盗難防止装置を解除できる。
【0016】発明9に係る自転車用変速操作装置は、発
明6又は7に記載の装置において、自転車のハンドルバ
ーに装着される本体部と、本体部に盗難防止位置に対応
する防止位置と複数の変速段への変速操作を行うための
複数の変速位置とに移動可能に支持された操作部とを有
し、変速段選択手段は、複数の変速位置に移動する操作
部であり、盗難防止選択手段は、防止位置に移動する操
作部であり、選択維持手段は、盗難防止位置に移動した
操作部をその位置で保持可能なロック手段を有する。こ
の場合には、操作部が複数の変速位置に移動すると変速
段が切り替えられる。そして、操作部が盗難防止位置に
対応する位置に移動すると、ロック手段によりその位置
が保持される。このため、盗難防止解除操作が簡単にで
きないようになる。
【0017】発明10に係る自転車用変速操作装置は、
発明9に記載の装置において、ロック手段は、鍵により
第1位置と第2位置との2つの位置の間を移動可能な錠
前部と、錠前部の移動に連動して第1位置に対応する解
除位置と第2位置に対応する保持位置との2つの位置に
移動可能なロック部材と、ロック部材が保持位置に移動
した場合ロック部材に係止され、操作部が複数の変速位
置のいずれかにあるときには操作部を複数の変速位置の
間でのみ移動可能にし防止位置にあるときにはその位置
で保持し、ロック部材が解除位置に移動した場合ロック
部材から離脱し、操作部を複数の変速位置と防止位置と
の間で移動可能にするように操作部に設けられた保持部
とを有する。
【0018】この場合には、たとえば、操作部を複数の
変速位置のいずれかから防止位置に移動させる場合に
は、鍵を錠前部に差し込み錠前部を第2位置から第1位
置に移動させ、ロック部材を保持位置から解除位置に移
動させる。これにより、保持部がロック部材から離脱し
て操作部を複数の変速位置から防止位置に移動させるこ
とができる。そして操作部を防止位置に移動させると、
錠前部を第2位置から第1位置に移動させ、ロック部材
を再び保持位置に移動させる。すると、保持部がロック
部材に係止されて操作部が防止位置で保持されそこから
移動できなくなる。ここでは、鍵により錠前部を第2位
置にすると、操作部が複数の変速位置のいずれかにある
ときには複数の変速位置の間だけで移動し防止位置に移
動することはない。このため、走行中に防止位置に移動
して車輪が回転規制されたり発音することがない。ま
た、駐輪時に防止位置に移動させればその状態でロック
され駐輪時に自転車が盗難に合いにくくなる。
【0019】発明11に係る自転車用変速操作装置は、
発明10に記載の装置において、ロック部材を保持位置
側に付勢する付勢部材をさらに備える。この場合には、
鍵を差し込んで第1位置側に移動させたときだけロック
部材が解除位置に移動し、それ以外のときには付勢部材
により付勢されてロック部材が保持位置側に位置するの
で、駐輪時や走行時に誤操作しにくくなる。
【0020】発明12に係る自転車用変速操作装置は、
複数の変速段を有する自転車用変速装置の変速操作と少
なくとも車輪の一つを駆動不能又は回転不能にするため
のロック機構のロック操作とを手元で操作するための装
置であって、変速段選択手段と、ロック操作手段と、選
択状態維持手段とを備えている。変速段選択手段は、複
数の変速段のいずれか一つを選択操作するためのもので
ある。ロック操作手段は、ロック機構を選択して車輪を
駆動不能又は回転不能にするためのものである。選択維
持手段は、ロック操作手段によるロック機構の選択状態
を維持するものである。
【0021】この装置では、通常の走行時には変速段選
択手段により変速段が選択され、選択された変速段に変
速装置が変速される。駐輪時には、ロック操作手段の操
作によりロック機構が動作し、少なくとも一つの車輪が
駆動不能又は回転不能になる。そして一度、ロック操作
手段によりロック機構が選択されるとその選択状態が維
持される。ここでは、一度ロック機構が選択されるとそ
の状態が維持されるので、ロック機構の解除が困難であ
り、ロック機構を備えた変速装置のロック解除操作を簡
単にできないようになる。
【0022】発明13に係る自転車用変速操作装置は、
発明12に記載の装置において、維持されたロック機構
の選択状態を所定の操作により解除するための選択解除
手段をさらに備える。この場合には、ロック機構この選
択状態を解除するには、たとえば、暗証入力操作や錠前
やカードキーによる解錠等の所定の操作を行って選択状
態を解除する。この所定の操作は他人ではしづらい操作
であるため、ロック機構を備えた変速装置のロック解除
操作を簡単にできないようになる。
【0023】発明14に係る自転車用変速操作装置は、
発明12又は13に記載の装置において、選択解除手段
は、暗証の入力を受け付ける暗証入力受付手段と、暗証
入力受付手段が受け付けた暗証と予め登録された暗証と
を照合する暗証照合手段と、選択状態で照合結果が一致
したとき、選択状態を解除して車輪を駆動可能又は回転
可能な状態にするロック解除操作手段とを備えている。
この場合には、暗証入力により選択状態が解除され、ロ
ックの解除が可能になるので、キーを持ち歩くことなく
ロック機構を解除できる。
【0024】発明15に係る自転車用変速操作装置は、
発明12から14のいずれかに記載の装置において、変
速段選択手段により選択された変速段を表示する表示手
段をさらに備える。この場合には、選択された変速段が
表示されるので、変速操作を確実に行える。発明16に
係る自転車用変速操作装置は、発明15に記載の装置に
おいて、表示手段には、ロック操作手段による選択状態
がさらに表示される。この場合には、ロック操作手段に
よる選択状態も表示されるので、変速装置がロックされ
ていることを他人にも認識させることができ、より盗難
に合いにくくなる。
【0025】発明17に係る自転車用変速操作装置は、
発明12から16のいずれかに記載の装置において、暗
証を変更するための暗証変更手段をさらに備える。この
場合には、暗証を自分が覚えやすい暗証等に自由に変更
することができる。発明18に係る自転車用変速操作装
置は、発明12から17のいずれかに記載の装置におい
て、変速装置は、複数の変速段とロック機構とを切り換
える切換手段を含み、変速段選択手段は、選択操作によ
り切換手段を動作させて複数の変速段のいずれかを選択
し、かつロック操作手段は、ロック操作により切換手段
を動作させてロック機構を選択する。この場合には、ロ
ック動作と変速動作とが共通の切換手段でなされるの
で、操作系の構成が簡素になる。
【0026】発明19に係る自転車用変速システムは、
変速装置と、変速操作装置と、駆動手段とを備えてい
る。変速装置は、入力体からの動力を選択された所定の
変速比で変速して出力体に伝達する変速比に応じた複数
の変速段と、入力体から出力体への動力伝達経路におい
て出力体への動力の伝達を不能にするロック機構と、複
数の変速段及びロック機構を切り換える切換手段とを有
している。変速操作装置は、変速段のいずれか一つを選
択するための変速段選択手段と、ロック機構を選択して
変速装置を伝達不能状態にするためのロック操作手段
と、ロック操作手段によるロック機構の選択状態を維持
する選択維持手段と、暗証の入力を受け付ける暗証入力
受付手段と、暗証入力受付手段が受け付けた暗証と予め
登録された暗証とを照合する暗証照合手段と、選択状態
で前記照合結果が一致したとき選択状態を解除して変速
段の切り換えを許可する変速許可手段とを有している。
駆動手段は、変速段選択手段又はロック操作手段の操作
により切換手段を動作させる。
【0027】発明20に係る自転車用変速システムは、
変速装置と、変速操作装置と、駆動手段とを備えてい
る。変速装置は、入力体からの動力を選択された所定の
変速比で変速して出力体に伝達する変速比に応じた複数
の変速段と、入力体から出力体への動力伝達経路におい
て回転規制及び/又は発音を行う盗難防止装置と、複数
の変速段及び盗難防止装置を切り換える切換手段とを有
している。変速操作装置は、変速段のいずれか一つを選
択するための変速段選択手段と、盗難防止装置を選択し
て変速装置を盗難防止可能状態にするための盗難防止選
択手段と、盗難防止選択手段による盗難防止装置の選択
状態を維持する選択維持手段と、暗証の入力を受け付け
る暗証入力受付手段と、暗証入力受付手段が受け付けた
暗証と予め登録された暗証とを照合する暗証照合手段
と、選択状態で照合結果が一致したとき選択状態を解除
して変速段の切り換えを許可する変速許可手段とを有し
ている。駆動手段は、変速段選択手段又は盗難防止選択
手段の操作により切換手段を動作させる。
【0028】
【発明の実施の形態】実施形態1 〔構成〕図1において、本発明の一実施形態を採用した
自転車は軽快車であり、ダブルループ形のフレーム体2
とフロントフォーク3とを有するフレーム1と、ハンド
ル部4と、駆動部5と、前輪6と、4段変速の内装変速
ハブ10が装着された後輪7と、前後のブレーキ装置8
(前用のみ図示)と、内装変速ハブ10を手元で操作す
るための変速操作部9とを備えている。
【0029】フレーム1には、サドル11やハンドル部
4を含む各部が取り付けられている。また、フロントフ
ォーク3には車速検出用のリードスイッチを内蔵した車
速センサ12が装着されている。この車速センサ12
は、前輪6に装着された磁石13を検出することで車速
信号を出力する。ハンドル部4は、フロントフォーク3
の上部に固定された、ハンドルステム14とハンドルス
テム14に固定されたハンドルバー15とを有してい
る。ハンドルバー15の両端にはブレーキ装置8を構成
するブレーキレバー16とグリップ17とが装着されて
いる。右側のブレーキレバー16には変速操作部9が装
着されている。
【0030】変速操作部9は、図2に示すように、右側
(前輪用)のブレーキレバー16に一体で形成された操
作パネル20と、操作パネル20の下部に左右に並べて
配置された2つの操作ボタン21,22と、操作ボタン
21,22の上方に配置された操作ダイヤル23と、操
作ダイヤル23の左方に配置された液晶表示部24とを
有している。操作パネル20の内部には変速操作を制御
するための変速制御部25(図3)が収納されている。
【0031】操作ボタン21,22は、三角形状の押し
ボタンである。左側の操作ボタン21は低速段から高速
段への変速を行うためのボタンであり、右側の操作ボタ
ン22は高速段から低速段への変速を行うためのボタン
である。操作ダイヤル23は、2つの変速モードとパー
キング(P)モードとを切り換えるためのダイヤルであ
り、3つの停止位置P,A,Mを有している。ここで変
速モードは、自動変速(A)モードと手動変速(M)モ
ードとであり、自動変速モードは、車速センサ12から
の車速信号により内装変速ハブ10を自動変速するモー
ドであり、手動変速モードは、操作ボタン21,22の
操作により内装変速ハブ10を変速するモードである。
パーキングモードは、内装変速ハブ10をロックして後
輪7の回転を規制するモードである。液晶表示部24に
は、現在の走行速度も表示されるとともに、変速時に操
作された変速段が表示される。
【0032】変速制御部25は、CPU,RAM,RO
M,I/Oインターフェイスからなるマイクロコンピュ
ータを備えている。変速制御部25には、図3に示すよ
うに、車速センサ12と、内装変速ハブ10の動作位置
を検出する、たとえばポテンショメータからなる動作位
置センサ26と、操作ダイヤル23と、操作ボタン2
1,22とが接続されている。また、変速制御部25に
は、バッテリーからなる電源27と、モータドライバ2
8と、液晶表示部24と、記憶部30と、他の入出力部
とが接続されている。モータドライバ28には変速モー
タ29が接続されている。記憶部30には後述する暗証
(パスワードPW)やタイヤ径等の各種のデータが記憶
されている。また、自動変速モード時の速度と変速段と
の関係が記憶されている。変速制御部25は、各モード
に応じてモータ29を制御するとともに、液晶表示部2
4を表示制御する。
【0033】駆動部5は、フレーム体2の下部(ハンガ
ー部)に設けられたギアクランク18と、ギアクランク
18に掛け渡されたチェーン19と、内装変速ハブ10
とを有している。内装変速ハブ10は、図4に示すよう
に、自転車のフレーム1の後部に固定されるハブ軸41
と、ハブ軸41の一端側外周に配置された駆動体42
と、ハブ軸41及び駆動体42のさらに外周に配置され
たハブシェル43と、駆動体42とハブシェル43との
間で動力を伝達するための遊星歯車機構44と、盗難防
止用の発音機構100とを主に有している。遊星歯車機
構44は、直結及び増速3段の計4段構成となってい
る。
【0034】駆動体42はほぼ筒状の部材であり、一端
がボール45及び玉押し46を介してハブ軸41に回転
自在に支持されている。また一端部外周には、入力体と
しての小ギア47が固定されている。さらに駆動体42
には、中心部の空間から半径方向外方に拡がる切欠き部
42aが形成されている。この切欠き部42aは、円周
方向に等角度間隔で3か所形成されている。
【0035】ハブシェル43は軸方向に複数の段部を有
する筒状部材であり、その内周部の収容空間43aに駆
動体42を収容している。そして、ハブシェル43の一
端側はボール50を介して駆動体42の外周に、他端側
はボール51及び玉押し52を介してハブ軸41にそれ
ぞれ回転自在に支持されている。また、ハブシェル43
の外周部両端には、後輪7のスポーク7a(図1)を支
持するための鍔部53,54が固定されている。駆動体
42の一端側の外方側壁にはカバー55が固定されてお
り、カバー55の先端はハブシェル43の一端側の外周
面を覆うように延びている。そして、カバー55の先端
内周面とハブシェル43の外周面との間にはシール部材
56が配置されている。
【0036】遊星歯車機構44はハブシェル43内部の
収容空間43aに収容されており、第1、第2及び第3
太陽ギア60,61,62と、これらに噛み合う3つの
遊星ギア63(図では一つの遊星ギアのみを示してい
る)と、リングギア64とを有している。各太陽ギア6
0〜62は、ハブ軸41の外周で駆動体42の内周部に
軸方向に並べて配置されており、しかもハブ軸41に対
して相対回転自在となっている。遊星ギア63は、駆動
体42の切欠き部42a内に支持ピン65を介して回転
自在に支持されている。遊星ギア63には、第1ギア6
3a、第2ギア63b及び第3ギア63cが一体で形成
されており、第1ギア63aは第1太陽ギア60に、第
2ギア63bは第2太陽ギア61に、第3ギア63cは
第3太陽ギア62にそれぞれ噛み合っている。また、リ
ングギア64は遊星ギア63の外周側に配置されてお
り、内周部に内歯が形成されている。このリングギア6
4は遊星ギア63の第2ギア63bに噛み合っている。
【0037】ハブ軸41の外周部には、図5〜図8に示
すように、各太陽ギア60〜62の配置位置に1対の係
止突起41aが形成されている。また、各太陽ギア60
〜62の内周部には周方向に間隔を隔てて4つの収納空
間60a〜62aが形成されている。なお、図5,図7
では第1太陽ギア60を示し、図6,図8では第3太陽
ギア62を示している。
【0038】ハブ軸41と各太陽ギア60〜62の内周
部との間には、各太陽ギア60〜62をハブ軸41に対
して相対回転自在あるいは進行方向に相対回転不能とす
るための選択クラッチ機構70と、第3太陽ギア62を
相対回転自在あるいは進行方向と逆方向に相対回転不能
とするための盗難防止用のロック機構90と、選択クラ
ッチ機構70及びロック機構90を動作させるための動
作機構91とが配置されている。この動作機構91とロ
ック機構90と発音機構100とで盗難防止装置が構成
される。
【0039】選択クラッチ機構70は、3つの太陽ギア
60〜62のうちのいずれか一つを選択的にハブ軸41
に連結する機能、及びいずれの太陽ギア60〜62もハ
ブ軸41に連結しない機能を有している。選択クラッチ
機構70は、それぞれ各太陽ギア60〜62の収納空間
60a〜62aに配置されて先端がハブ軸41の係止突
起41aに噛み合い可能な複数の駆動爪71,72,7
3と、各駆動爪71〜73の先端をハブ軸41側に付勢
するためのリング状のワイヤスプリング74,75,7
6とを有している。駆動爪71〜73は、それぞれ対向
する爪収納空間60a〜62aに基端が揺動自在に支持
され先端が係止突起41aに噛み合い可能である。駆動
爪71〜73がハブ軸41の係止突起41aに係止され
てハブ軸41と連結されると、各太陽ギア60〜62は
ハブ軸41に対して進行方向(図5の時計回り)に相対
回転不能になり、それと逆方向(図5の反時計回り)に
相対回転可能になる。また、外れると両方向に相対回転
可能になる。
【0040】ロック機構90は、図6に示すように、第
3太陽ギア62の爪収納空間62aに配置され、第3太
陽ギア62の内面で先端がハブ軸41の係止突起41a
に噛み合い可能な1対のロック爪92を有している。ロ
ック爪92は、駆動爪73を付勢するワイヤスプリング
76により先端がハブ軸41側に付勢されている。ロッ
ク爪92は、駆動爪73が収納された爪収納空間62a
と異なる対向する爪収納空間62aに基端が揺動自在に
支持され、先端が係止突起41aに駆動爪73と逆側で
噛み合い可能である。ロック爪92がハブ軸41の係止
突起41aに係止されてハブ軸41と連結されると、第
3太陽ギア62は進行方向と逆方向(図6の反時計回
り)に相対回転不能になり、進行方向(図6の時計回
り)に相対回転可能になる。また、外れると両方向に相
対回転可能になる。
【0041】動作機構91は、スリーブ77を有してい
る。スリーブ77はハブ軸41の外周に回動可能に挿入
されており、外周部の駆動爪71〜73及びロック爪9
2の配置位置に複数の駆動カム部94a及びロックカム
部94bを有している。この駆動カム部94aが駆動爪
71〜73のいずれかに当接しかつロックカム部94b
がロック爪92に当接すると、当接した爪が起され、そ
の爪によりハブ軸41と太陽ギア60〜62との連結が
解除される。スリーブ77の一端には操作体78が固定
されており、操作体78の回動によってスリーブ77を
回転させることが可能である。そして、スリーブ77の
回転によって、カム部94が選択的に駆動爪71〜73
及びロック爪92を動作させ、各太陽ギア60〜62と
ハブ軸41との連結及びロックが制御されるようになっ
ている。
【0042】図4に示すように、操作体78には減速機
構95が連結されている。減速機構95は、変速モータ
29の回転を減速して操作体78に伝達する。また減速
機構95の内部には、内装変速ハブ10のスリーブ77
を動作位置VP(変速段のいずれかの変速位置V1〜V
4とロック位置PK)のいずれかに位置決めするための
動作位置センサ26が配置されている。
【0043】このような構成により、駆動爪71がハブ
軸41の係止突起41aに当接して第1太陽ギア60が
選択されたときは最も増速比の大きい大増速動力伝達経
路が構成され、第2太陽ギア61が選択されたときは2
番目に大きい増速比の中増速動力伝達経路が構成され、
第3太陽ギア62が選択されたときは最も増速比の小さ
い小増速動力伝達経路が構成される。また、いずれの太
陽ギアも選択されなかった場合は、直結動力伝達経路が
構成される。また、ロック爪92がハブ軸41の係止突
起41aに当接すると第3太陽ギア62の進行方向と逆
方向の回転がロックされ、かつ他の太陽ギア(たとえば
第1太陽ギア60)が駆動爪によりハブ軸41と連結さ
れると内装変速ハブ10がロックされる。
【0044】駆動体42の他端側の外周面とハブシェル
43の内周面との間には第1ワンウェイクラッチ80が
設けられている。また、リングギア64の外周面とハブ
シェル43の内周面との間には第2ワンウェイクラッチ
81が設けられている。これらのワンウェイクラッチ8
0,81はいずれもローラ型のワンウェイクラッチであ
り、変速時の空転時の騒音を軽減しかつ変速時のショッ
クを緩和しスムーズな変速が可能である。
【0045】発音機構100は、ハブシェル43内のハ
ブ軸41の図4左端部に設けられている。発音機構10
0は、図9〜図11に示すように、スリーブ77と一体
回転するバネ座金101と、ハブ軸41に回転不能かつ
軸方向に移動自在に配置された音出しカム102と、音
出しカム102に圧接する音出し座金103と、音出し
座金103と玉押し52との間に圧縮状態で配置された
音出しバネ104とを有している。
【0046】バネ座金101は、スリーブ77に回転不
能に係止された部材であり、その外周部に、音出しカム
102に当接する係合片105を有している。音出しカ
ム102は、筒状のカム本体106と、カム本体106
とハブ軸41とを軸方向移動自在かつ回動不能に係止す
る係止座金107とを有している。カム本体106の図
11右端部には係合片105に当接するカム部108が
形成されている。カム部108は、スリーブ77のロッ
ク位置PKへの回転によりカム本体106を軸方向左方
へ移動させるように形成されている。カム本体106の
左端部には音出し溝109が周方向に間隔を隔てて多数
形成されている。音出し溝109は、進行方向側が傾斜
している。
【0047】音出し座金103は円板状の座金本体11
0と、座金本体110に揺動自在に支持されたラチェッ
ト爪111とを有している。座金本体110の外周部に
は、音出し溝109に係合する音出し片112が多数形
成されている。ラチェット爪111は、ハブシェル43
の内周面に形成されたラチェット歯113にハブシェル
43が進行方向に回転したときに噛み合い可能である。
この発音機構100は、スリーブ77がロック位置にあ
るときに、後輪7が進行方向に回転したときのみ音出し
座金103が振動することで発音する。
【0048】〔動力伝達動作〕変速及びロックは、変速
操作部9の操作ダイヤル23によるモード選択及び操作
ボタン21,22による変速操作により変速モータ29
を動作させ、操作体78を介してスリーブ77を回転さ
せることにより行われる。図12は、変速制御部25の
制御動作を示すフローチャートである。
【0049】電源が投入されると、ステップS1で初期
設定を行う。ここでは、速度算出用の周長データが26
インチ径にセットされ、変速段が2速(V2)にセット
される。ステップS2では、操作ダイヤル23がパーキ
ングモードにセットされたか否かを判断する。ステップ
S3では、操作ダイヤル23が自動変速モードにセット
されたか否かを判断する。ステップS4では、操作ダイ
ヤル23が手動変速モードにセットされたか否かを判断
する。ステップS5では、タイヤ径入力等の他の処理が
選択されたか否かを判断する。
【0050】操作ダイヤル23がP位置に回されパーキ
ングモードにセットされた場合には、ステップS2から
ステップS10に移行する。ステップS10では、図1
3に示すダイヤルP処理を実行する。操作ダイヤル23
がA位置に回され自動変速モードがセットされた場合に
は、ステップS3からステップS11に移行する。ステ
ップS11では、図15に示す自動変速処理を実行す
る。操作ダイヤル23がM位置に回され手動変速モード
がセットされた場合には、ステップS4からステップS
12に移行する。ステップS12では、図16に示す手
動変速処理を実行する。他の処理が選択された場合には
ステップS5からステップS13に移行し、選択された
処理を実行する。
【0051】ステップS10のダイヤルP処理では、図
13のステップS21で、P位置に回してから30秒経
過したか否かを判断する。ステップS22では、暗証P
Wが未登録か否かを判断する。この判断は、記憶部30
に暗証PWがすでに記憶されているか否かにより判断す
る。暗証が既に登録されているとステップS23に移行
する。
【0052】ステップS23では、左側の操作ボタン2
1が操作されたか否かを判断する。ここで操作ボタン2
1,22を操作するのは、ロックされた内装変速ハブ1
0のロックを解除するための暗証を入力するためであ
る。ステップS24では、右側の操作ボタン22が操作
されたか否かを判断する。ステップS25では、2つの
操作ボタン21,22の操作により入力された暗証LR
が登録された暗証PWに一致したか否かを判断する。一
致しない場合にはステップS26に移行する。ステップ
S26では、既に3回の入力で暗証が一致しなかったか
否かを判断する。まだ3回の入力を行っていない場合に
はステップS23に戻り、再度の暗証入力を許可する。
暗証を3回入力しても登録された暗証PWに一致しなか
った場合には、ステップS27に移行する。ステップS
27では、10分の経過を待ち、10分経過するとステ
ップS23に戻り、再度の暗証入力を許可する。
【0053】P位置に回してから30秒経過するとステ
ップS21からステップS30に移行する。ステップS
30では、モータドライバ28により変速モータ29を
駆動して動作位置VPをロック位置PKにセットする。
この結果、操作体78を介してスリーブ77が回転し、
図7及び図8に示すように、駆動爪71が起きて第1太
陽ギア60とハブ軸41とを進行方向にのみロックし、
ロック爪92が起きて第3太陽ギア62とハブ軸41と
を進行方向と逆方向にのみ回転不能にロックする。この
ように2つの太陽ギア60,62がロックされると、ギ
アクランク18を回転させて駆動体42を回転させよう
とすると、第1太陽ギア60が進行方向にロックされて
いるので、最も大きく増速しようとする。しかし、第3
太陽ギア62が逆転できないので、遊星歯車機構44は
ロックされて動けない。このため、ペダルを踏んで動か
すことができず、自転車として利用できなくなるので、
盗難に合いにくくなる。
【0054】また、このとき手で自転車を押すと、遊星
歯車機構44がロックされてもワンウェイクラッチ80
により自転車は前進する。しかし、スリーブ77がロッ
ク位置PKに回動すると、スリーブ77とともに回転す
るバネ座金101の係合片105に発音機構100のカ
ム本体106が押圧され、図9及び図11(A)に示す
位置から図10及び図11(B),(C)に示す位置に
軸方向左側に移動する。これにより、音出し座金103
のラチェット爪111がハブシェル43のラチェット歯
113に噛み合い、ハブシェル43と進行方向にのみ一
体で回転する。このとき、音出しカム102の音出し溝
109に音出し座金103の音出し片112が出入りし
大きな衝突音が発生する。このため、ロック状態のとき
手で自転車を押すと、大きな音が発生して盗難により合
いにくくなる。
【0055】暗証PWが未登録の場合は、ステップS2
2からステップS31に移行する。ステップS31で
は、図14に示す暗号登録処理を行う。ここでは、図1
4のステップS41で操作ボタン21が操作されたか否
かを判断する。操作ボタン21が操作されると、ステッ
プS42に移行し左番号L(10桁の番号)を1ずつ増
加させる。ステップS43では、操作ボタン22が操作
されたか否かを判断する。操作ボタン22が押されるま
でステップS41に戻り、左番号Lを1ずつ増加させ
る。操作ボタン22が操作されると、ステップS44に
移行し右番号R(1桁の番号)を1ずつ増加させる。ス
テップS45では、操作ボタン21が再度操作されたか
否かを判断する。操作ボタン21が操作されるまでは、
ステップS43に戻り、右番号Rを1ずつ増加させる。
操作ボタン21が操作されと、ステップS46に移行
し、入力された番号LRを記憶部30に暗証PWとして
記憶する。このようにして「00」〜「99」までの2
桁100個の番号LRから一つの暗証PWが登録され
る。
【0056】ステップS23で、ロック解除時に操作ボ
タン21が操作されたと判断すると、ステップS32に
移行する。ステップS32では、暗証登録時と同様に左
番号Lを1ずつ増加させる。操作ボタン22が操作され
たと判断すると、ステップS24からステップS33に
移行する。ステップS32では、暗証登録時と同様に右
番号Rを1ずつ増加させる。ステップS25で入力され
た番号LRが暗証PWと一致するとステップS34に移
行し、動作位置VPを1速V1にする。これにより、変
速モータ29によりスリーブ77が回転し1速V1に位
置決めされ、第3太陽ギア62のロック爪92が外れ、
かつ全ての駆動爪71〜73が外れる。このためすべて
の太陽ギア60〜62はハブ軸41に対して回転自在に
なる。この結果、ペダルをふむと、駆動体42の回転は
そのまま第1ワンウェイクラッチ80を介してハブシェ
ル43に伝達される。
【0057】ステップS11の自動変速処理では、車速
SPに応じた変速段に動作位置VPをセットする。そし
て、それから外れている場合には、1段ずつ近づく方向
に変速する。ここでは、図15のステップS51で、車
速センサ12からの速度信号により自転車の車速SPが
速度S1以下か否かを判断する。ステップS52では、
車速SPが速度S1を超え速度S2以下か否かを判断す
る。ステップS53では、車速SPが速度S2を超え速
度S3以下か否かを判断する。ステップS54では、車
速SPが速度S2を超えているか否かを判断する。
【0058】車速SPが速度S1以下の低速の場合、ス
テップS51からステップS55に移行する。ステップ
S55では、現在の動作位置VPが1速V1か否かを判
断する。動作位置VPが1速V1ではない場合には、ス
テップS56に移行し動作位置VPを1速V1にする調
整を1変速段ずつ行う。車速SPが速度S1を超え速度
S2以下の中低速の場合、ステップS52からステップ
S57に移行する。ステップS57では、現在の動作位
置VPが2速V2か否かを判断する。動作位置VPが2
速V2ではない場合には、ステップS58に移行し動作
位置VPを2速V2にする調整を1変速段ずつ行う。車
速SPが速度S2を超え速度S3以下の中高速の場合、
ステップS53からステップS59に移行する。ステッ
プS59では、現在の動作位置VPが3速V3か否かを
判断する。動作位置VPが3速V3ではない場合には、
ステップS60に移行し動作位置VPを3速V3にする
調整を1変速段ずつ行う。車速SPが速度S3を超える
高速の場合、ステップS54からステップS61に移行
する。ステップS61では、現在の動作位置VPが4速
V4か否かを判断する。動作位置VPが4速V4ではな
い場合には、ステップS62に移行し動作位置VPを4
速V4にする調整を1変速段ずつ行う。
【0059】ここで、変速モータ29により第1太陽ギ
ア60がハブ軸41と連結された場合は4速V4とな
り、小ギア47から駆動体42に入力された回転は、第
1太陽ギア60、遊星ギア63の第1ギア63a、第2
ギア63b及びリングギア64の歯数によって決定され
る最も大きい増速比で増速され、第2ワンウェイクラッ
チ81を介してハブシェル43に伝達される。また第2
太陽ギア61が選択されてハブ軸41と連結された場合
は3速V3となり、駆動体42の回転は、第2太陽ギア
61、遊星ギア63の第2ギア63b及びリングギア6
4の歯数によって決定される2番目に大きい中程度の増
速比で増速され、第2ワンウェイクラッチ81を介して
ハブシェル43に伝達される。さらに、第3太陽ギア6
2が選択されてハブ軸41と連結された場合は2速V2
となり、駆動体42の回転は、第3太陽ギア61、遊星
ギア63の第3ギア63c、第2ギア63b及びリング
ギア64の歯数によって決定される最も小さい増速比で
増速され、第2ワンウェイクラッチ81を介してハブシ
ェル43に伝達される。また、いずれの太陽ギア60〜
62も選択されなかった場合は、前述のように1速V1
となり駆動体42の回転は直接ハブシェル43に伝達さ
れる。
【0060】なお、選択されなかった太陽ギアはハブ軸
41に対して進行と逆方向に相対回転している。また、
いずれかの太陽ギアが選択されて遊星歯車機構44によ
り増速が行われている場合は、駆動体42とハブシェル
43とは第1ワンウェイクラッチ80が噛み合い解除と
なる方向に相対回転している。ステップS1の手動変
速処理では、操作ボタン21,22の操作により1段ず
つ変速する。図16のステップS71では、操作ボタン
21が操作されたか否かを判断する。ステップS72で
は、操作ボタン22が操作されたか否かを判断する。操
作ボタン21が操作されるとステップS71からステッ
プS73に移行する。ステップS73では、現在の動作
位置VPが4速V4か否かを判断する。現在の動作位置
VPが4速V4の場合にはステップS74に移行し、変
速せずに4速V4を維持する。現在の動作位置VPが4
速V4ではない場合にはステップS75に移行し、動作
位置VPを一つだけ高速段側に移行する。操作ボタン2
2が操作されるとステップS7からステップS7
移行する。ステップS7では、現在の動作位置VPが
1速V1か否かを判断する。現在の動作位置VPが1速
V1の場合にはステップS77に移行し、変速せずに1
速V1を維持する。現在の動作位置VPが1速V1では
ない場合にはステップS78に移行し、動作位置VPを
一つだけ低速段側に移行する。なお、これらの変速の際
には、動作位置センサ26の検出結果と予め記憶部30
に記憶された各動作位置毎の位置データとを比較するこ
とで、変速モータ29の位置決め制御を行う。
【0061】このように、実施形態1では、操作ダイヤ
ル23によりパーキングモードに入ると、入力された暗
証が登録された暗証に一致しないかぎりパーキングモー
ドが維持されるので、ロック機構90を含む盗難防止装
置の解除操作を簡単に行いにくい。また、操作ダイヤル
23によりパーキングモードに入ると、ロック機構90
により遊星歯車機構44がロックされるとともに、発音
機構100が発音可能になるので、ペダルを踏んで自転
車を動かすことができず、かつ自転車を押して動かすと
発音する。このため、自転車の盗難を可及的に減少させ
ることができる。
【0062】実施形態2 前記実施形態では、相対回転する太陽ギア62とハブ軸
41との間にロック機構90を設けるとともに、それと
は別にハブ軸41とハブシェル43との間に発音機構1
00を設け、盗難を防止するようにしたが、ハブ軸41
とハブシェル43との間、つまり相対回転する走行部品
に発音機能及びロック機能を有する盗難防止装置85を
設けてもよい。
【0063】図17に示すように、内装変速ハブ10a
は、図4の発音機構100に発音機能に加えてロック機
能を持たせた盗難防止装置85を有している。したがっ
て、太陽ギア62にロック爪は設けられていない。盗難
防止装置85を除く他の構成及び動作は前記実施形態1
と同様であるので説明を省略する。盗難防止装置85
は、ハブシェル43内のハブ軸41の図17左端部に設
けられている。盗難防止装置85は、図18〜図20に
示すように、スリーブ77と一体回転するバネ座金10
1aと、移動カム102aと、移動部材103aと、移
動バネ104aと、ロックリング114とを有してい
る。移動カム102aは、ハブ軸41に回転不能かつ軸
方向に移動自在に配置されている。移動部材103a
は、移動カム102aに圧接している。移動バネ104
aは、移動部材103aと玉押し52との間に圧縮状態
で配置されている。ロックリング114は、移動部材1
03aに圧接されている。
【0064】バネ座金101aは、スリーブ77に回転
不能に係止された部材であり、その外周部に、移動カム
102aに当接する係合片105aを有している。移動
カム102aは、筒状のカム本体106aと、カム本体
106aとハブ軸41とを軸方向移動自在かつ回動不能
に係止する係止座金107aとを有している。カム本体
106aの図20右端部には、係合片105aに当接す
るカム部108aが形成されている。カム部108a
は、スリーブ77のロック位置PKへの回転によりカム
本体106aを軸方向右方へ移動させるように形成され
ている。
【0065】移動部材103aは円板状のフランジ部1
15と、フランジ部115の内周側に一体で形成された
円筒部116とを有している。フランジ部115には半
径方向の途中に段部115aが形成されており、段部1
15aにロックリング114が回転自在に支持されてい
る。また、フランジ部115のロックリング114に対
向する面とロックリング114のフランジ部115に対
向する面とには、図21に示すように、それぞれ放射状
の凹凸部114a(ロックリング114側のみ図示)が
形成されている。このような凹凸部114aを形成する
ことで、ロックリング114と移動部材103aとの摩
擦力が大きくなるとともに、それらが相対回転すると振
動して発音するようになる。
【0066】円筒部116は、図21に示すように、内
周面に4つの突起部116aを有している。突起部11
6aはハブ軸41の外周面に形成された4つの溝41c
に係合している。これにより、移動部材103aは、ハ
ブ軸41に回転不能かつ軸方向移動自在に支持される。
円筒部116の外周面にはネジ及び係止溝が形成されて
いる。円筒部116の外周側には、図18に示すよう
に、押圧リング117が装着されている。押圧リング1
17は、円筒部116に回転不能かつ軸方向に移動自在
に支持されており、ロックリング114に接触可能であ
る。また、円筒部116の右端部外周には押圧ナット1
18がねじ込まれている。押圧ナット118と押圧リン
グ117との間には皿バネ119が配置されている。
【0067】ここでは、押圧ナット118の締め込み量
を調整することで皿バネ119による圧接力を調節し、
押圧リング117を介してロックリング114と移動部
材103aのフランジ部115との摩擦力を調整でき、
ハブシェル43の回転を任意に規制できる。たとえば、
皿バネ119により摩擦力を最大にすれば、ハブシェル
43がほとんど回転できないロック状態にすることがで
きる。また、摩擦力を小さくするとハブシェル43の回
転を規制する力が弱くなり、ハブシェル43がハブ軸4
1に対して相対回転可能になる。ただし、この場合で
も、皿バネ119で付勢している状態では摩擦力が生
じ、自由回転状態に比べて回転が規制される。この実施
形態では、ハブシェル43、即ち後輪7の回転を、実質
的にロック状態から自由回転に近い状態まで皿バネ11
9の付勢力を調整することで自由に規制できる。
【0068】ロックリング114の外周部には、図21
に示すように、セレーション歯114bが形成されてい
る。このセレーション歯114bは、ハブシェル43の
内周面に形成されたセレーション歯113aに噛み合い
可能である。このように構成された盗難防止装置85で
は、スリーブ77が変速位置からロック位置PKに回転
すると、スリーブ77とともに回転するバネ座金101
aの係合片105aがカム部108a内を移動する。係
合片105aがカム部108a内を移動すると、移動バ
ネ104aにより付勢された移動部材103a及び移動
カム102aが図18及び図20(A)に示す位置から
図19及び図20(B)に示す位置に右側に移動する。
これにより、ロックリング114のセレーション歯11
4bがハブシェル43のセレーション歯113aと噛み
合い、ハブシェル43の回転がロックリング114と移
動部材103aとの摩擦力により規制される。このとき
の摩擦力は、皿バネ119の付勢力を押圧ナット118
の締め込み量により調整することで任意に変更できる。
このため、ペダルをこいでも後輪7が回転しないか又は
回転しにくくなる。
【0069】このとき、ハブシェル43を無理に回そう
とすると、移動部材103aとロックリング114とが
相対回転し、凹凸部114aによりロックリング114
と移動部材103aとが振動し大きな振動音が発生す
る。このように、ロック状態のとき手で自転車を押した
りペダルをこいだりしてハブシェル43を回転させる
と、大きな音が発生して盗難により合いにくくなる。し
かも、誤動作により走行中に誤ってスリーブ77がロッ
ク位置に配置されても、摩擦により後輪7の回転を規制
しているので、後輪7が急激にロックすることがない。
【0070】また、前記実施形態1では、太陽ギアをロ
ックしているので、スリーブ77がロック位置にあると
ペダルをこいで自転車を動かすことはできないが、自転
車を押せば動かすことができる。しかし、実施形態2で
は、ハブシェル43をハブ軸41に直接連結してロック
しているので、自転車を押そうとしてもハブシェル43
(後輪7)の回転が規制されて自転車を押すことが困難
になり、盗難により合いにくい。
【0071】実施形態3 前記2つの実施形態では、モータで操作体78を動作さ
せる内装変速ハブ10,10aを例に説明したが、変速
操作部と操作体とを変速ケーブルで連結し、変速操作部
の機械的な操作により、スリーブを回転させ変速動作及
び盗難防止動作を行うようにしてもよい。
【0072】図22において、変速操作部9aは、右側
のブレーキレバー16に一体で形成された本体部160
と、本体部160に回動自在に装着された操作部161
とを有している。本体部160には、変速位置やパーキ
ング位置を表示するための円形の表示部162と、操作
部161がパーキング位置に位置したときにその状態を
維持するためのロック部163とが設けられている。
【0073】表示部162は、「1〜4」の変速位置を
示す数字と「P」のパーキング位置を示す文字とが周方
向に間隔を隔てて描かれた透明な表示板164と、表示
板164の裏面側で操作部161の回転に連動して回動
する指針165とを有しており、指針165により4つ
の変速位置及びパーキング位置の5つの操作位置のいず
れか表示される。
【0074】ロック部163は、図23に示すように、
シリンダー錠前170と、シリンダー錠前170に連動
して回動するロックカム171と、ロックカム171に
より移動するロック体172と、ロック体172を図2
3右方に付勢する板バネ173とを有している。ロック
カム171は卵形の部材であり、シリンダー錠前170
の回動により真上に向いた図23(A)に示す変速時に
位置する通常位置と、通常位置から左45度回動した図
23(B)に示す開放位置と、通常位置から右90度回
動した図23(C)に示すロック位置とに回動する。
【0075】ロック体172は、中心に矩形の開口17
2aが形成された矩形部材であり、本体部160の内部
に形成された矩形空間160a内に図23左右方向に移
動自在に支持されている。ロック体172の開口172
aの内周面には、ロックカム171の外周面が当接して
いる。開口172aの縦長さとロックカム171の長手
方向長さよりかなり大きい。また、横長さは、ロックカ
ム171の中長手方向長さよりわずかに大きく、ロック
カム171がロック位置にあるときロック体172が左
右にあまり移動しないようになっている。ロック体17
2の操作部161に面する側面には矩形の係止突起17
4が形成されている。
【0076】操作部161の本体部に面する端面には、
ロック位置で係止突起174に係止される係止溝166
と、通常位置で係止突起174が面する移動溝167と
が形成されている。この移動溝167と係止溝166と
の間の突起168は、通常の走行状態では、係止突起1
74に当接することで操作部161を操作しても変速位
置からパーキング位置に行かないようにするためのスト
ッパーとなっている。
【0077】操作部161は、本体部160に4つの変
速位置とパーキング位置との5つの操作位置に位置決め
可能に支持されている。操作部161は、親指と人指し
指とで握って回動させることを変速位置を変更可能であ
る。操作部161は、本体部160に設けられた図示し
ないケーブル巻取体と連動し、回動することでケーブル
巻取体に先端が係止された変速ケーブル180のインナ
ーケーブルを巻き取ったり繰り出したりする。この変速
ケーブル180のインナーケーブルの先端は操作体78
に連結されている。
【0078】この変速操作部9aでは、シリンダー錠前
170をかけない通常位置(図23(A))では、係止
突起174が移動溝167に位置するので、操作部16
1が4つの変速位置のいずれかに回動可能になる。そし
て、シリンダー錠前に鍵を挿入して左45に回すと、そ
れによりロックカム171が同様に回転して開放位置に
配置される。このとき、板バネ173の付勢力に抗して
ロック体172を図23左方に移動させる(図23
(B))。これにより、突起168と係止突起174と
の当接によるによるストップ状態が解除され、操作部1
61のパーキング位置への回動が可能になる。操作部1
61をパーキング位置に回動させると、係止突起174
が係止溝166に対向する。この状態で、開放位置から
鍵を右135度回転させると、ロックカム171が同様
に回転してロック位置に配置される。このとき、板バネ
173の付勢力によりロック体172が図23左方に移
動する。(図23(C))。これにより、係止突起17
4が係止溝166に係合し、操作体161が回動不能に
なりロックされる。この状態で鍵をシリンダー錠前17
0から抜けば、ロックカム171はロック位置にパーキ
ング状態が維持される。
【0079】パーキング状態を解除するためには、逆
に、シリンダー錠前170に鍵を挿入し、鍵を左135
度回してロックカム171を開放位置に配置する。する
と、ロック体が左に移動して操作部161が回動可能に
なる。そして、操作部161を変速位置のいずれ配置し
た後、鍵を右45度回すと、ロックカム171が通常位
置に配置される。この状態では、板バネ173の付勢力
によりロック体172が右方に移動し、係止突起174
が移動溝167に配置される。この状態では、前述のよ
うに操作部161は、4つの変速位置だけで移動可能で
ある。このため、誤操作してもパーキング位置に入るこ
とはない。この状態で鍵を抜いて走行を開始する。
【0080】図24に示すように、内装変速ハブ10b
は、図17に示したものとほぼ同様な構造であり、操作
体78に変速ケーブルが直接連結されている点が異な
る。すなわち、図17に示す実施形態2では、モータ2
9により操作体78を揺動させていたが、この実施形態
3では、変速ケーブルにより操作体78を揺動させてい
る。他の構成は実施形態2と同様であるので説明を省略
する。
【0081】この実施形態3では、変速操作部9aの操
作部161をパーキング位置に回動させると、操作体7
8が回動しそれに応じてスリーブ77がロック位置PK
に回動し、内装変速ハブ10bの回転が規制されるとと
もに、ハブシェル43が回転すると発音する。このた
め、上記2つの実施形態と同様に盗難に合いにくくな
り、自転車の盗難を防止できる。また、操作部161が
パーキング位置に配置されるとその状態がシリンダー錠
前170により維持されるので、シリンダー錠前170
を解錠しないかぎり、変速位置にもどすことはできな
い。このため、盗難防止位置にある盗難防止装置85の
解除操作が困難になり、より盗難に合いにくくなる。
【0082】実施形態4 前記3つの実施形態では、後輪7用の内装変速ハブ10
を例に説明したが、図25に示すように、前輪6用の前
ハブ120内に盗難防止装置85を装着してもよい。前
ハブ120は、ハブ軸41bと、ハブ軸41bに回転自
在に支持されたハブシェル43bとを有している。ハブ
シェル43bの内周面にはセレーション歯113bが形
成されている。ハブ軸41bの外周にはスリーブ77a
が回転自在に装着されている。スリーブ77aの基端部
にはロックレバー121が回転不能に装着されている。
盗難防止装置85の構成は実施形態2と同様であるので
説明を省略する。
【0083】このような実施形態4では、たとえば、ハ
ンドルバー15にロック操作部を配置する。このロック
操作部の構成は、実質的に変速操作部9aと同様な構成
でよい。すなわち、ロック操作部は、本体部と操作部と
を備えていればよい。操作部は、パーキング位置と走行
位置とに移動可能であればよく、この走行位置が前述の
複数の変速位置に相当する。そして、ロック操作部には
パーキング位置でシリンダー錠前等の鍵がかけられるよ
うな手段を設け、パーキング位置から走行位置へは暗証
番号入力やキーの挿入等により解錠しないと戻せないよ
うにする。このようなロック操作部とロックレバー12
1とをケーブルで連結し、ロック操作部によりスリーブ
77aを回動させて、移動部材をロック位置とロック解
除位置とに移動させればよい。実施形態5 前記3つの実施形態では、車輪のハブに盗難防止装置を
設けたが、図26に示すように、駆動部5の内装変速ク
ランク130内に盗難防止装置85aを設けてもよい。
【0084】内装変速クランク130は、高低2段の変
速とロックとが可能なものである。内装変速クランク1
30は、自転車のフレーム体2のハンガー部2aに装着
されたクランク軸131を有するボトムブラケット13
2と、左右のクランクアーム133a,133bと、遊
星歯車機構134と、遊星歯車機構134に連結された
クランクギア135と、遊星歯車機構134に設けられ
た盗難防止装置85aとを有している。
【0085】クランク軸131は、筒状のボトムブラケ
ット132に回転自在に支持されており、両端にクラン
クアーム133a,133bが装着ボルト140により
回転不能に装着されている。ボトムブラケット132
は、クランク軸131を支持する筒状のブラケット本体
141と、ブラケット本体141の右端に一体で形成さ
れたケース部142と、ブラケット本体141の左端に
装着された装着ネジ143とを有している。ボトムブラ
ケット132は、ハンガー部2a内に挿入されたブラケ
ット本体141を装着ネジ143で締め込むことでハン
ガー部2aに装着されるとともに、ケース部142に装
着された固定アーム144によりフレーム体2に回転不
能に係止される。
【0086】ケース部142は、遊星歯車機構134を
内部に収納するために設けられたものであり、ブラケッ
ト本体141の右端に配置された円板部142aと、円
板部142aの外周部から図26右方に延びる筒部14
2bとを有している。遊星歯車機構134は、図27に
示すように、筒部142bの内周面に形成されたリング
ギア145と、このリングギア145に噛み合う3つの
遊星ギア146(図27では1つのみ図示)と、遊星ギ
ア146に噛み合う太陽ギア147とを有している。
【0087】遊星ギア146は、クランクギア135に
固定されたリング状の枠体148に円周方向に等間隔に
配置されており、枠体148に回転自在に支持されてい
る。枠体148は、クランクアーム133b及びケース
部142に回転自在に支持されており、その内周側に
は、揺動する駆動爪155が配置されている。駆動爪1
55は、クランク軸131の進行方向の回転のみ枠体1
48に伝達する。
【0088】枠体148は、駆動爪155によりクラン
ク軸131と一体で進行方向にのみ回転可能である。ま
た、枠体148の左側面には放射状に多数の係止溝14
8aが形成されている。遊星ギア146は、大ギア歯1
46aと小ギア歯146bとを有しており、大ギア歯1
46aがリングギア145に、小ギア歯146bが太陽
ギア147にそれぞれ噛み合っている。
【0089】太陽ギア147は、クランク軸13に回
転自在に装着されている。太陽ギア147の内部には駆
動爪149が配置されており、駆動爪149により太陽
ギア147は、クランク軸131の前進方向の回転にの
み連動して回転する。また、ケース部142の筒部14
2bの内周側には、切換円板151が回転不能かつ軸方
向移動自在に装着されている。切換円板151は、切換
レバー152の揺動により軸方向に移動する。また、切
換円板151は図示しない付勢手段により図27左方に
付勢されている。切換レバー152は、ケース部142
に揺動自在に支持されており、その切換円板151に当
接する側面に傾斜カム(図示せず)が形成されており、
揺動により切換円板151を軸方向に移動させる。ま
た、上端に変速ケーブルが装着される。この変速ケーブ
ルは、図示しない変速操作部に装着されている。この変
速操作部は、たとえば高速位置、低速位置及びパーキン
グ位置の3位置を有し、パーキング位置ではその位置を
保持できるように施錠可能になっている。この変速操作
部は、実質的に実施形態3で開示したものでよい。
【0090】切換円板151の右側面には枠体148に
形成された係止溝148aに噛み合う放射状の係止溝1
51aが形成されている。この係止溝148a,151
aと、切換円板151とにより盗難防止装置85aが構
成される。また、切換円板151の内周側右端には、駆
動爪155を駆動不能に揺動させるための切換爪151
bが形成されている。さらに切換円板151の外周側に
は、筒部142bに噛み合う歯部151cが形成されて
いる。
【0091】クランクギア135は、枠体148と一体
で回転する。クランクギア135は、枠体148を介し
てクランクアーム133b及びケース部142に回転自
在に支持されている。このように構成された内装変速ク
ランク130では、変速操作部を高速位置に揺動させる
と、変速ケーブルを介して切換レバー152が揺動して
図27(A)に示すように、切換円板151が左側の高
速位置に配置される。この状態では、駆動爪155によ
り枠体148とクランク軸131とが連結される。この
結果、クランク軸131の進行方向の回転は枠体148
に直接伝達され、クランクギア135がクランク軸13
1と同回転数で回転する。
【0092】変速操作部を低速位置に揺動させると、変
速ケーブルを介して切換レバー152が揺動して図27
(B)に示すように、切換円板151が中央の低速位置
に配置される。この状態では、切換円板151の切換爪
151bにより駆動爪155が揺動され、駆動爪155
が駆動不能になる。この結果、枠体148とクランク軸
131との連結が解除される。すると、クランク軸13
1の進行方向の回転は、駆動爪149を介して太陽ギア
147に伝達される。太陽ギア147が進行方向に回転
すると、遊星ギア146が逆方向に自転し、かつ進行方
向に減速して公転する。この結果、枠体148を介して
クランクギア135が減速回転する。
【0093】変速操作部をパーキング位置に揺動させる
と、その状態を暗証入力や施錠操作等により保持する。
このパーキング位置に変速操作部が配置されると、変速
ケーブルを介して切換レバー152が揺動して図27
(C)に示すように、切換円板151が右側のロック位
置に配置される。この状態では、切換円板151の切換
爪151bにより駆動爪155が揺動され、駆動爪15
5が駆動不能になる。また、係止溝151aと係止溝1
48aとが係合し、枠体148が切換円板151を介し
てケース部142に連結されロックされる。このため、
クランクアーム133a,133bを進行方向に回転さ
せようとしてもクランク軸131がロックされ、クラン
クギア135は回転しない。しかし、クランクアーム1
33a,133bを後退方向に回転させると、枠体14
8がロックされていても駆動爪149が太陽ギア147
から離脱してクランク軸131は回転可能になる。しか
し、クランク軸131の回転はクランクギアに伝達され
ない。したがって、このロック状態ではペダルをこいで
自転車を動かすことはできず、盗難に合いにくくなる。
【0094】なお、切換円板を図27左側から適宜の付
勢手段で付勢し、ロック位置で切換円板と枠体148と
が相対回転するようにしてもよい。この場合には、回転
が規制されかつ相対回転により発音するようになる。実施形態6 図28は、実施形態3の変形例である実施形態6を示
す。この実施形態6は、実施形態3と同様に鍵181に
より変速操作部9bをパーキング位置でロックするもの
である。
【0095】図28において、変速操作部9bは、右側
のブレーキレバー16に一体で形成された本体部160
bと、本体部160bに回動自在に装着された操作部1
61aとを有している。本体部160bには、変速位置
やパーキング位置を指示するための円形の指示部162
aと、操作部161aがパーキング位置に位置したとき
にその状態を維持するためのロック部163aとが設け
られている。
【0096】指示部162aは、本体部160bに回動
自在に支持されており、操作部161aと連動して回動
する。指示部162aは、本体部160bに描かれた
「1〜4」の4つの変速位置を示す数字と「P」のパー
キング位置を示す文字とを指示するための指針165a
を表面に有している。この指針165aにより、操作位
置が4つの変速位置及びパーキング位置のいずれである
かが指示される。
【0097】ロック部163aは、図29及び図30に
示すように、鍵181により回動可能なシリンダー錠前
170aと、シリンダー錠前170aに連動して直線運
動するロック部材172bと、ロック部材172bを図
29右方に付勢するコイルバ173aとを有している。
シリンダ錠前170aは、たとえば自転車用馬蹄錠に用
いられるものであり、鍵181により回転するシリンダ
部170bを内部に有している。このシリンダ部170
bは、鍵181を差し込むと図28に示す水平の第1位
置とそこから反時計回りに90度回転した図29に示す
第2位置との間で回動可能である。このシリンダ錠前1
70aのシリンダ部170bの背面(鍵挿入面の裏面)
には、突出ピン171aが延びている。
【0098】ロック部材172bは、溝型鋼形状の部材
であり、本体部160bにハンドル軸方向に移動可能に
支持されている。ロック部材172bのシリンダ錠前側
側面には、シリンダ部170bの突出ピン171aを係
止する長孔172cが形成されている。突出ピン171
aを長孔172cで係止することで、シリンダ部170
bの第1位置と第2位置との間の回動によってロック部
材172bは図30(A)に示す前進位置と、前進位置
から後退した図30(B)に示す解除位置とに進退す
る。
【0099】コイルバネ173aは、基端が本体部16
0bに設けられた係止片160cに係止され先端がロッ
ク部材172bに設けられた係止片172dに係止され
ており、ロック部材172bを操作部161a側に付勢
する。操作部161aの本体部160bに面する端面に
は、操作部161aがパーキング位置に操作されたとき
ロック部材172bの先端に面する係止溝166aと、
1〜4速の変速位置に操作されたときロック部材172
bの先端に面する移動溝167aとが形成されている。
係止溝166aはパーキング位置に対応してロック部材
172bの先端を係止可能にC字状に形成され、移動溝
167aは1〜4速の変速位置に対応して扇形に形成さ
れている。この移動溝167aと係止溝166aとの間
の壁部168aは、通常の走行状態ではロック部材17
2bの先端に当接することで操作部161aを操作して
も変速位置からパーキング位置またはパーキング位置か
ら変速位置に行かないようにするためのストッパーとな
っている。
【0100】操作部161aは、4つの変速位置とパー
キング位置との5つの操作位置に位置決め可能に本体部
160bに支持されている。操作部161aは、親指と
人指し指とで握って回動させることを操作位置を変更可
能である。操作部161aは、本体部160bに設けら
れた図示しないケーブル巻取体と連動し、回動すること
でケーブル巻取体に先端が係止された変速ケーブル18
0のインナーケーブルを巻き取ったり繰り出したりす
る。この変速ケーブル180のインナーケーブルの先端
は内装変速ハブ10b(図24)の操作体78に連結さ
れている。
【0101】この変速操作部9bでは、シリンダー錠前
170aに鍵181を差し込むと、コイルバネ173a
によりロック部材172bが操作部161a側に付勢さ
れているので、シリンダ部170bも第1位置(図30
(A))側に位置する。このため、操作部161aが4
つの変速位置のいずれかに位置している場合には、ロッ
ク部材172bの先端が移動溝167a内に突出し、操
作部161aは1〜4速の4つの変速位置間でのみ回動
可能である。また、操作部161aがパーキング位置に
位置している場合には、ロック部材172bの先端が係
止溝166a内に突出し、操作部161aはパーキング
位置でロックされる。
【0102】パーキング位置から変速位置又は変速位置
からパーキング位置に操作する場合には、シリンダー錠
前170aに鍵181を差し込んで回すと、シリンダ部
170bが第1位置から図30(B)に示す第2位置に
90度回転する。この結果、ロック部材172bがコイ
ルバネ173aの付勢力に抗して後退し、ロック部材1
72bの先端が移動溝167a又は係止溝166aから
外れる。これにより操作部161aはパーキング位置と
変速位置との間で回動可能になる。このため、たとえば
左手で鍵181を保持してシリンダ部170bを第2位
置に回したままの状態で右手で操作部161aを回動す
れば、パーキン位置から変速位置又は変速位置からパー
キング位置に操作部161aを操作できる。そして、操
作部161aの操作を終了したあとに左手の力を抜くと
コイルバネ173aの付勢力によりロック部材172b
が前進し、シリンダ部170bが第2位置から第1位置
に回転する。これによりロック部材172bの先端が移
動溝167a又は係止溝166aに係止され、操作部1
61aは4つの変速位置のみで回動するか又はパーキン
グ位置でロックされる。
【0103】したがって、通常の走行状態では、鍵18
1をシリンダ錠前170aから抜いておき、駐輪時にロ
ックするときや走行開始時にロック解除するときだけ鍵
181をシリンダ錠前170aに差し込んでシリンダ部
170bを第1位置から第2位置に回動する。これによ
りロック部材172bが後退して変速位置からパーキン
グ位置又はパーキング位置から変速位置への操作部16
1aの回動が可能になる。そして、操作部161aをパ
ーキング位置に回動させると、インナーケーブルに連結
された操作体78が回転し、それに応じてスリーブ77
がロック位置PKに回動し、内装変速ハブ10bの回転
が規制されるとともに、ハブシェル43が回転すると発
音する。このため、上記の実施形態と同様に盗難に合い
にくくなり、自転車の盗難を防止できる。また、操作部
161aがパーキング位置に配置されるとその状態が維
持されるので、シリンダー錠前170aによりロック部
材172bを後退させないかぎり、変速位置にもどすこ
とはできない。このため、盗難防止位置にある盗難防止
装置85の解除操作が困難になり、より盗難に合いにく
くなる。
【0104】また、ロック時又はロック解除時にのみ鍵
181をシリンダ錠前170aを差し込めばよく走行中
は使用しないので、走行中に錠前に装着される車輪ロッ
ク用の鍵と一緒にキーホルダに入れることができ鍵18
1を紛失しにくい。 〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では盗難防止装置が内装変速ハ
ブ、前ハブ、又はクランクに設けられていたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、盗難防止装置は自転
車の走行に応じて回転するものであればどこに設けられ
ていてもよい。
【0105】(b) 前記実施形態では、変速装置は4
段構成であったが、複数の変速段を有する変速装置には
無段変速装置も含まれる。
【0106】
【発明の効果】本発明に係る自転車用盗難防止操作装置
によれば、一度盗難防止位置が選択されるとその選択状
態が維持されるので、盗難防止装置の解除が困難であ
り、盗難防止装置を備えた走行部品の防止解除操作が簡
単にできないようになる。本発明に係る自転車用変速操
作装置によれば、駐輪時には、ロック操作手段の操作に
よりロック機構が動作し、少なくとも一つの車輪が駆動
不能又は回転不能になる。そして一度、ロック操作手段
によりロック機構が選択されるとその選択状態が維持さ
れる。ここでは、一度ロック機構が選択されるとその状
態が維持されるので、ロック機構の解除が困難であり、
ロック機構を備えた変速装置のロック解除操作を簡単に
できないようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用された自転車の側面
図。
【図2】そのハンドル部分の斜視図。
【図3】制御系の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の一実施形態による内装変速ハブの縦断
面構成図。
【図5】4速時の第1太陽歯車と駆動爪との関係を示す
図。
【図6】4速時の第3太陽歯車と駆動爪及びロック爪と
の関係を示す図。
【図7】ロック時の第1太陽歯車と駆動爪との関係を示
す図。
【図8】ロック時の第1太陽歯車と駆動爪及びロック爪
との関係を示す図。
【図9】発音機構の通常走行時の断面拡大図。
【図10】発音機構のロック時の断面拡大図。
【図11】発音機構のロック時の走行時との動作を示す
模式図。
【図12】変速操作処理のメインルーチンのフローチャ
ート。
【図13】ダイヤルP処理のフローチャート。
【図14】暗証登録処理のフローチャート。
【図15】自動変速処理のフローチャート。
【図16】手動変速処理のフローチャート。
【図17】実施形態2の図4に相当する図。
【図18】実施形態2の図9に相当する図。
【図19】実施形態2の図10に相当する図。
【図20】実施形態2の図11に相当する図。
【図21】ロックリングの正面図。
【図22】実施形態3の図2に相当する図。
【図23】その変速操作部のロック動作を説明する断面
図。
【図24】実施形態3の図4に相当する図。
【図25】実施形態4の図4に相当する図。
【図26】実施形態5の図4に相当する図。
【図27】実施形態5の切換動作を説明する図。
【図28】実施形態6の図2に相当する図。
【図29】そのロック部の分解斜視図。
【図30】その変速操作部のロック動作を説明する断面
図。
【符号の説明】
9,9b 変速操作部 10,10a,10b 内装変速ハブ 21,22 操作ボタン 23 操作ダイヤル 24 液晶表示部 25 変速制御部 44 遊星歯車機構 85,85a 盗難防止装置 90 ロック機構 160,160b 本体部 161,161a 操作部 162 表示部 163,163a ロック部 166,166a 係止溝 167,167a 移動溝 170,170a シリンダ錠前 172 ロック体 172b ロック部材 181 鍵
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62H 5/00 - 5/20

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車の回転する走行部品に装着され盗難
    防止位置と防止解除位置とに切換可能な盗難防止装置を
    手元で操作するために自転車のハンドルバーに装着され
    る自転車用盗難防止操作装置であって、 前記盗難防止位置と防止解除位置とのいずれかを選択す
    るための選択手段と、 前記選択手段により前記盗難防止位置が選択されると、
    その選択状態を維持するための選択維持手段と、を備え
    た自転車用盗難防止操作装置。
  2. 【請求項2】前記盗難防止装置は、前記走行部品の回転
    を規制する回転規制手段及び/又は前記走行部品が回転
    すると発音する発音手段を備え、 前記盗難防止位置では、前記盗難防止装置の前記回転規
    制手段及び/又は発音手段を動作させる、請求項1に記
    載の自転車用盗難防止操作装置。
  3. 【請求項3】前記維持された前記盗難防止位置の選択状
    態を所定の操作により解除するための選択解除手段をさ
    らに備える、請求項1又は2に記載の自転車用盗難防止
    操作装置。
  4. 【請求項4】前記選択解除手段は、 暗証の入力を受け付ける暗証入力受付手段と、 前記暗証入力受付手段が受け付けた暗証と予め登録され
    た暗証とを照合する暗証照合手段と、 前記選択状態で前記照合結果が一致したとき、前記選択
    状態を解除して前記走行部品の回転規制及び/又は発音
    を解除する解除操作手段と、を有する、請求項3に記載
    の自転車用盗難防止操作装置。
  5. 【請求項5】前記選択手段は、 前記自転車のハンドルバーに装着される本体部と、 前記本体部に前記盗難防止位置と防止解除位置とに対応
    した2つの位置に移動可能に支持された操作部とを有
    し、 前記選択維持手段は、前記盗難防止位置に対応する位置
    に移動した前記操作部をその位置で保持可能なロック手
    段を有する、請求項1から3のいずれかに記載の自転車
    用盗難防止操作装置。
  6. 【請求項6】複数の変速段を有する自転車用変速装置の
    変速操作と、前記自転車用変速装置の回転規制及び/又
    は発音を行うための盗難防止位置を有する盗難防止装置
    の盗難防止操作とを手元で操作するための自転車用変速
    操作装置であって、 複数の前記変速段のいずれか一つを選択操作するための
    変速段選択手段と、 前記盗難防止位置を選択して前記走行部品の回転規制及
    び/又は発音を行うための盗難防止選択手段と、 前記盗難防止選択手段によって前記盗難防止位置を選択
    した状態を維持する選択維持手段と、を備えた自転車用
    変速操作装置。
  7. 【請求項7】維持された前記盗難防止位置の選択状態を
    所定の操作により解除するための選択解除手段をさらに
    備える、請求項6に記載の自転車用変速操作装置。
  8. 【請求項8】前記選択解除手段は、 暗証の入力を受け付ける暗証入力受付手段と、 前記暗証入力受付手段が受け付けた暗証と予め登録され
    た暗証とを照合する暗証照合手段と、 前記選択状態で前記照合結果が一致したとき、前記選択
    状態を解除して前記自転車用変速装置の回転規制及び/
    又は発音を解除する解除操作手段と、を有する、請求項
    7に記載の自転車用変速操作装置。
  9. 【請求項9】前記自転車のハンドルバーに装着される本
    体部と、 前記本体部に前記盗難防止位置に対応する防止位置と前
    記複数の変速段への変速操作を行うための複数の変速位
    置とに移動可能に支持された操作部とを有し、 前記変速段選択手段は、前記複数の変速位置に移動する
    前記操作部であり、 前記盗難防止選択手段は、前記防止位置に移動する前記
    操作部であり、 前記選択維持手段は、前記防止位置に移動した前記操作
    部をその位置で保持可能なロック手段を有する、請求項
    6又は7に記載の自転車用変速操作装置。
  10. 【請求項10】前記ロック手段は、 鍵により第1位置と第2位置との2つの位置の間を移動
    可能な錠前部と、 前記錠前部の移動に連動して前記第1位置に対応する解
    除位置と前記第2位置に対応する保持位置との2つの位
    置に移動可能なロック部材と、 前記ロック部材が保持位置に移動した場合前記ロック部
    材に係止され、前記操作部が前記複数の変速位置のいず
    れかにあるときには前記操作部を前記複数の変速位置の
    間でのみ移動可能にし防止位置にあるときにはその位置
    で保持し、前記ロック部材が解除位置に移動した場合前
    記ロック部材から離脱し、前記操作部を複数の変速位置
    と防止位置との間で移動可能にするように前記操作部に
    設けられた保持部と、を有する、請求項9に記載の自転
    車用変速操作装置。
  11. 【請求項11】前記ロック部材を前記保持位置側に付勢
    する付勢部材をさらに備える、請求項10に記載の自転
    車用変速操作装置。
  12. 【請求項12】複数の変速段を有する自転車用変速装置
    の変速操作と少なくとも車輪の一つを駆動不能又は回転
    不能にするためのロック機構のロック操作とを手元で操
    作するための自転車用変速操作装置であって、 複数の前記変速段のいずれか一つを選択操作するための
    変速段選択手段と、 前記ロック機構を選択して前記車輪を駆動不能又は回転
    不能にするためのロック操作手段と、 前記ロック操作手段によって前記ロック機構を選択した
    状態を維持する選択維持手段と、を備えた自転車用変速
    操作装置。
  13. 【請求項13】維持された前記ロック機構の選択状態を
    所定の操作により解除するための選択解除手段をさらに
    備える、請求項12に記載の自転車用変速操作装置。
  14. 【請求項14】前記選択解除手段は、 暗証の入力を受け付ける暗証入力受付手段と、 前記暗証入力受付手段が受け付けた暗証と予め登録され
    た暗証とを照合する暗証照合手段と、 前記選択状態で前記照合結果が一致したとき、前記選択
    状態を解除して前記車輪を駆動可能又は回転可能な状態
    にするロック解除操作手段と、を備えた、請求項13に
    記載の自転車用変速操作装置。
  15. 【請求項15】前記変速段選択手段により選択された変
    速段を表示する表示手段をさらに備える、請求項12か
    ら14のいずれかに記載の自転車用変速操作装置。
  16. 【請求項16】前記表示手段には、前記ロック操作手段
    による前記選択状態がさらに表示される、請求項15に
    記載の自転車用変速操作装置。
  17. 【請求項17】前記暗証を変更するための暗証変更手段
    をさらに備える、請求項12から16のいずれかに記載
    の自転車用変速操作装置。
  18. 【請求項18】前記変速装置は、複数の前記変速段と前
    記ロック機構とを切り換える切換手段を含み、 前記変速段選択手段は、前記選択操作により前記切換手
    段を動作させて前記複数の変速段のいずれかを選択し、
    かつ前記ロック操作手段は、ロック操作により前記切換
    手段を動作させて前記ロック機構を選択する、請求項1
    2から17のいずれかに記載の自転車用変速操作装置。
  19. 【請求項19】自転車用変速システムであって、 入力体からの動力を選択された所定の変速比で変速して
    出力体に伝達する前記変速比に応じた複数の変速段と、
    前記入力体から出力体への動力伝達経路において前記出
    力体への動力の伝達を不能にするロック機構と、複数の
    前記変速段及びロック機構を切り換える切換手段とを有
    する変速装置と、 前記変速段のいずれか一つを選択するための変速段選択
    手段と、前記ロック機構を選択して前記変速装置を伝達
    不能状態にするためのロック操作手段と、前記ロック操
    作手段による前記ロック機構の選択状態を維持する選択
    維持手段と、暗証の入力を受け付ける暗証入力受付手段
    と、前記暗証入力受付手段が受け付けた暗証と予め登録
    された暗証とを照合する暗証照合手段と、前記選択状態
    で前記照合結果が一致したとき前記選択状態を解除して
    変速段の切り換えを許可する変速許可手段とを有する変
    速操作装置と、 前記変速段選択手段又はロック操作手段の操作により前
    記切換手段を動作させる駆動手段と、を備えた自転車用
    変速システム。
  20. 【請求項20】自転車用変速システムであって、 入力体からの動力を選択された所定の変速比で変速して
    出力体に伝達する前記変速比に応じた複数の変速段と、
    前記入力体から出力体への動力伝達経路において回転規
    制及び/又は発音を行う盗難防止装置と、複数の前記変
    速段及び盗難防止装置を切り換える切換手段とを有する
    変速装置と、 前記変速段のいずれか一つを選択するための変速段選択
    手段と、前記盗難防止装置を選択して前記変速装置を盗
    難防止可能状態にするための盗難防止選択手段と、前記
    盗難防止選択手段による前記盗難防止装置の選択状態を
    維持する選択維持手段と、暗証の入力を受け付ける暗証
    入力受付手段と、前記暗証入力受付手段が受け付けた暗
    証と予め登録された暗証とを照合する暗証照合手段と、
    前記選択状態で前記照合結果が一致したとき前記選択状
    態を解除して変速段の切り換えを許可する変速許可手段
    とを有する変速操作装置と、 前記変速段選択手段又は盗難防止選択手段の操作により
    前記切換手段を動作させる駆動手段と、を備えた自転車
    用変速システム。
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