JP2015086633A - 自転車用施錠装置及びこれを用いた自転車 - Google Patents

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Abstract

【課題】自転車走行中に電子的な施錠命令信号を受けても、徐々に速度を低下して急制動状態にしないようにするとともに、自転車停止時では施錠状態での自転車の運転、移動を困難にする。
【解決手段】ハブ本体4の回転に連動するように設けられる被係止部材5と、固定支持軸3側に設けられて前記被係止部材5に係脱する係止部材6と、固定支持軸3側に設けられ、施錠命令信号S1又は解錠命令信号S2に応じて係止部材6が被係止部材5と係脱するように係止部材6の位置を移動させる駆動機構7と、被係止部材5と係止部材6とが係止する施錠状態にあるときに、被係止部材5と係止部材6とが係わり合う部分に予め決められた負荷以上の負荷が作用した条件で被係止部材5とハブ本体4とが相対移動可能になるように両者を摩擦制動部材を介して圧着保持する保持機構8と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は自転車用施錠装置に係り、特に、自転車の施錠、解錠を電子的に行う施錠装置及びこれを用いた自転車に関する。
自転車の施錠、解錠は古くから、施錠時にはスポークの回転を制止し、解錠時には制止を解放できるよう、スポーク間に金属バーを挿入、非挿入する事で行われてきた。金属バーの挿入、非挿入は、物理的な鍵(要するに自転車の鍵)を用い、手動力を用い行われていた。近年、レンタサイクルと称す自転車のレンタル事業が普及したり、携帯電話がパソコン並みの機能を有するようになり、また、無線技術も発達したことで、自転車の施錠、解錠を電子的に行おうとする技術も多用されるようになった。特許文献1には、その一例として、手動で施錠されたリング錠を、鍵を使用しなくても、非接触型無線タグを用いて開錠可能にする自転車におけるリング錠装置が示されている。
しかしながら、自転車の施錠、解錠を電子的に行う事は便利である反面、電子回路が雑音によって利用者の意に反して、施錠されてしまうケースもありえ、運転中に急ブレーキがかかった状態となり、大変危険なことである。もちろん施錠、解錠の電子回路の雑音による影響を受けないよう耐雑音強度を高める工夫はされているが、雑音による誤動作の可能性をゼロにする事は難しい事である。
特開2012−1955(実施例,図3)
本発明が解決しようとする技術的課題は、自転車走行中に電子的な施錠命令信号を受けても、徐々に速度を低下して急制動状態にしないようにするとともに、自転車停止時では施錠状態での自転車の運転、移動を困難にする自転車用施錠装置およびこれを用いた自転車を提供することにある。
請求項1に係る発明は、自転車の車輪中心部に位置する固定支持軸に回転可能に設けられる中空状のハブ本体内に組み込まれ、電子的な施錠命令信号又は解錠命令信号に応じて施錠・解錠する自転車用施錠装置であって、前記ハブ本体の回転に連動するように設けられる被係止部材と、前記固定支持軸側に設けられて前記被係止部材に係脱する係止部材と、前記固定支持軸側に設けられ、前記施錠命令信号又は解錠命令信号に応じて前記係止部材が前記被係止部材と係脱するように前記係止部材の位置を移動させる駆動機構と、前記被係止部材と前記係止部材とが係止する施錠状態にあるときに、被係止部材と係止部材とが係わり合う部分に予め決められた負荷以上の負荷が作用した条件で前記被係止部材と前記ハブ本体とが相対移動可能になるように両者を摩擦制動部材を介して圧着保持する保持機構と、を備えたことを特徴とする自転車用施錠装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る自転車用施錠装置において、前記被係止部材はリング状部材の周面に複数の被係止溝を有するロックリングからなり、前記駆動機構は進退移動する可動部材と、この可動部材によって弾性変形する弾性部材とを有し、前記被係止部材の被係止溝に前記係止部材を弾性的に付勢した状態で係止させるものであることを特徴とする自転車用施錠装置である。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る自転車用施錠装置において、前記被係止部材としてのロックリングの被係止溝は鋸歯状の溝形状を有し、自転車の前進方向に対して前記係止部材と係わり合う溝面が他の溝面に比べて急斜面に形成されていることを特徴とする自転車用施錠装置である。
請求項4に係る発明は、自転車の車輪中心部に位置する固定支持軸に回転可能に設けられる中空状のハブ本体内に、請求項1ないし3いずれかに係る自転車用施錠装置を組み込んだ自転車である。
請求項1に係る発明によれば、自転車走行中に電子的な施錠命令信号を受けても、徐々に速度を低下して急制動状態にしないようにするとともに、自転車停止時では施錠状態での自転車の運転、移動を困難にすることができる。
請求項2に係る発明によれば、施錠状態で自転車を運転、移動させようとしても、被係止部材と係止部材との係止状態を外れ難くすることで、自転車の運転、移動を抑止することができる。
請求項3に係る発明によれば、施錠状態で、自転車の前進移動を有効に抑止すると共に、自転車の後退移動にある程度の自由度を与えることで、駐輪場などでの自転車の整頓作業を容易に実施することができる。
請求項4に係る発明によれば、走行中に電子的な施錠命令信号を受けても、徐々に速度を低下して急制動状態にしないようにするとともに、停止時では施錠状態での運転、移動を困難にすることが可能な自転車を容易に構築することができる。
本発明が適用された自転車用施錠装置を搭載した自転車の実施の形態の概要を示す説明図である。 実施の形態1で用いられる自転車用施錠装置の電子回路のブロック図である。 (a)は実施の形態1に係る自転車用施錠装置の設置場所を示す説明図、(b)は(a)中B−B線断面図である。 図3中IV部拡大図である。 実施の形態1で用いられる自転車用施錠装置の施錠、解錠の動作原理を示す説明図である。 (a)は実施の形態1に係る自転車用施錠装置の変形の形態の要部を示す説明図、(b)は(a)中B方向から見た矢視図である。
◎実施の形態の概要
図1は、本発明が適用された自転車用施錠装置の実施の形態の概要を示す。
同図において、自転車用施錠装置は、自転車1の車輪2中心部に位置する固定支持軸3に回転可能に設けられる中空状のハブ本体4内に組み込まれ、電子的な施錠命令信号S1又は解錠命令信号S2に応じて施錠・解錠する態様であって、ハブ本体4の回転に連動するように設けられる被係止部材5と、固定支持軸3側に設けられて前記被係止部材5に係脱する係止部材6と、固定支持軸3側に設けられ、施錠命令信号S1又は解錠命令信号S2に応じて係止部材6が被係止部材5と係脱するように係止部材6の位置を移動させる駆動機構7と、被係止部材5と係止部材6とが係止する施錠状態にあるときに、被係止部材5と係止部材6とが係わり合う部分に予め決められた負荷以上の負荷が作用した条件で被係止部材5とハブ本体4とが相対移動可能になるように両者を摩擦制動部材(図示せず)を介して圧着保持する保持機構8と、を備えている。
このような技術的手段において、被係止部材5と係止部材6とは互いに係脱可能な構成であればよく、夫々被係止部(例えば凹部など)と、これに係脱する係止部(例えば凸部)を有していればよい。
また、駆動機構7は電子的な施錠命令信号S1又は解錠命令信号S2(例えば携帯電話からの信号)に応じて動作する電子回路及び駆動源(例えばモータ)を有し、駆動源にて可動する可動部材で係止部材6の位置を移動させるようにすればよい。
更に、保持機構8は、例えば自転車1走行中に駆動機構7に施錠命令信号S1が誤信号として入力されたような場合に、被係止部材5と係止部材6との係止状態が完全ロック状態に至ると、自転車1の車輪2の回転が急停止状態になり、自転車1の走行の安全性が損なわれることを回避するものである。
次に、本実施の形態の代表的態様又は好ましい態様について説明する。
先ず、施錠装置の代表的態様としては、被係止部材5はリング状部材5aの周面に複数の被係止溝5bを有するロックリングからなり、駆動機構7は進退移動する可動部材(図示せず)と、この可動部材によって弾性変形する弾性部材(図示せず)とを有し、被係止部材5の被係止溝5bに係止部材6を弾性的に付勢した状態で係止させるものが挙げられる。本態様は、ロックリングを使用する態様で、内周面(又は外周面)に複数の被係止溝5bを設け、この被係止溝5bに係止部材6を弾性付勢した状態で係止させるようにすれば、施錠状態では、完全ロック状態ではないが、車輪2を移動させる際に、複数の被係止溝5bと係止部材6との間でがたがた感を伴う制動効果を付与することが可能である。
また、本態様において、被係止部材5としてのロックリングの被係止溝5bは鋸歯状の溝形状を有し、自転車1の前進方向に対して係止部材6と係わり合う溝面が他の溝面に比べて急斜面に形成されている態様が好ましい。本態様では、ロックリングに鋸歯状の被係止溝5bを設け、この溝面の傾斜度合に差を持たせることで、自転車1の前進移動と、後退移動との間における被係止溝5bに対する係止部材6の係止状態の解除に要する力に差を持たせるようにしたものである。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
本実施の形態における自転車はレンタサイクル用に使用されるものである。
本例のレンタサイクル用の自転車は、レンタル時の自転車の鍵の受渡しを不要にするため、レンタサイクル業者に利用者の携帯電話を用いて予約登録を必要としている。
レンタサイクル業者は利用者からの予約を予約サーバで受付け、利用者の携帯電話に正規の予約者であることを示す認証データ情報が送られている。自転車にも別途予約サーバから予約者に送信したデータと等価な認証データが送られていて、携帯電話から自転車に解錠の命令を行うときは、解錠命令信号と同時に認証データが送られ、自転車への解錠の命令が正規の利用者からの命令かを確認するため双方の認証コードの一致をみて、自転車が解錠され、利用可能になる。自転車利用中に自転車を駐輪し施錠する時も、同様に認証データの一致が確認される。
図2は、自転車に設置される施錠装置に対する電子回路の構成を示すもので、自転車利用者の携帯電話17には、自転車にレンタル許可を与えたことを示す認証データが保存されている。自転車にも、同じ認証データが保存されている。予約サーバ(図示せず)から認証データを携帯電話17に送信するには、携帯電話所有者が利用している3GとかPHSの公衆無線通信網が使用される。自転車に認証データを送信するには、同様に予約サーバから公衆無線通信網を利用してもよいが、レンタル自転車店のWi-Fiルータを用いても差し支えない。このため、無線通信部11は、公衆無線電話の通信回路であったり、Wi-Fi通信回路であったり、あるいは、ブルーツース無線通信回路等適宜選定して差し支えない。自転車に登録されている認証データ蓄積部12のデータと、携帯電話17から赤外線通信やブルーツース等の無線通信手段を持った認証データ受信部14で得られたデータを、データ比較部13で比較し、データが一致したとき、モータ駆動部15を駆動する事でモータ16が回転し、自転車用施錠装置の施錠、解錠動作が行われる。
次に、本実施の形態で用いられる自転車用施錠装置の構成を示す。
本例では、自転車用施錠装置20は、図3(a)(b)に示すように、自転車50の車輪51(本例では前輪)中心部に位置する固定支持軸39に回転可能に設けられるハブ本体21内に組み込まれている。尚、図3(a)中、ハブ本体21の周囲にはスポーク52が放射状に設けられ、タイヤ54を保持する円形リング状のリム53が連結されている。また、自転車50はフレーム55から車輪51を支える一対のフォーク56を有しており、このフォーク56の先端部に固定支持軸39の両端がネジ57止め固定されている。
尚、本例では、ハブ本体21は両端が開口した筒状部材からなり、その両端開口をフランジ蓋46で塞ぎ、更に、フランジ蓋46にベアリング47を設けることで固定支持軸39に対してハブ本体21を回転支持するようになっている。
そして、自転車用施錠装置20は、図3(b)に示すように、ハブ本体21の回転に連動するように設けられるロックリング25を有している。このロックリング25は、図4及び図5に示すように、リング状部材からなる回転子37の内周面に鋸歯状の複数の被係止溝38を形成した形状になっている。
また、本例では、ハブ本体21の内周には内方に向かって突出するリング状の制動リブ27が一体的に形成されており、ロックリング25は、この制動リブ27を挟むように圧着リング26を対向して配置し、固定ネジ24で圧着リング26に固定されている。尚、ロックリング25のうち制動リブ27の内側には圧着リング26側に向かって突出する取付ボス41が設けられ、この取付ボス41に固定ネジ24が止着されるようになっている。
更に、本例では、制動リブ27に対向するロックリング25及び圧着リング26の外周面には適宜数のライニング取付溝25a,26aが形成されており、これらのライニング取付溝25a,26aには摩擦制動部材としてのブレーキライニング22が保持され、このブレーキライニング22がロックリング25と圧着リング26との間で制動リブ27に圧着されるようになっている。このため、ロックリング25はブレーキライニング22を介してハブ本体21に接触することから、ロックリング25の存在はハブ本体21の回転に適量な負荷を与えている。
また、図5に示すように、固定支持軸39には固定枠45が取り付けられ、この固定枠45には、ロックリング25の被係止溝38(図4参照)に係脱する係止部材としてのラッチ34が支点36を中心として揺動自在に取り付けられ、更に、このラッチ34を揺動させる駆動機構30が設けられている。
本例において、駆動機構30は、モータ16と図示しない電子回路(図2参照、モータ16を除く)とを有しており、電子回路の出力に応じてモータ16を正逆回転駆動させるようになっている。
更に、本例の駆動機構30は、図5に示すようにモータ16の駆動により、固定点31に取り付けられたピニオンギア32を回転させ、その回転に伴ってスプリング33を伸縮させ、ラッチ34を支点36を中心として揺動させるようにしたものである。ラッチ34が二点鎖線で示すような位置(アンロック位置)にある時には、ラッチ34はロックリング25の回転子37の被係止溝38と係わり合っていないため、回転子37の回転運動に何ら影響しないが、ラッチ34が実線で示す位置(ロック位置)にある時には、回転子37の被係止溝38(鋸歯の谷部に相当)に接触することで回転子37の回転を制動する。
つまり、本例では、施錠命令信号S1を受けると、自転車用施錠装置20はラッチ34をロック位置に移動させ、ロックリング25の回転を抑止し、一方、解錠命令信号S2を受けると、自転車用施錠装置20はラッチ34をアンロック位置に移動させ、ロックリング25の回転を許容する。
ここで、バブ本体21内への自転車用施錠装置20の組み込み手順の一例について説明する。
先ず、ハブ本体21内の制動リブ27に対しロックリング25及び圧着リング26をブレーキライニング22を介して予め圧着保持し、一方、固定支持軸39に固定枠45を固定し、この固定枠45にラッチ34及び駆動機構30(モータ16、ピニオンギア32、スプリング33)を予め装着し、しかる後、ロックリング25等が予め組み込まれたハブ本体21内にラッチ34や駆動機構30が予め組みこまれた固定支持軸39を配置し、この状態で、ハブ本体21の両端開口をフランジ蓋46で塞ぐと共に、固定支持軸39に対してハブ本体21を例えばベアリング47を介して回転支持するようにすればよい。
特に、本実施の形態では、ロックリング25の回転子37の被係止溝38は、鋸歯状の溝形状を有しているが、自転車50の前進方向に対してラッチ34と係わり合う溝面38aが他の溝面38bに比べて急斜面に形成されている。このため、自転車用施錠装置20が施錠状態にある場合において、自転車50を前進方向に移動させようとしても、ラッチ34とロックリング25の被係止溝38の急斜面の溝面38aとが係わり合っているため、被係止溝38の急斜面の溝面38aに対してスプリング33で弾性付勢されているラッチ34は外れ難い。よって、施錠状体にある自転車50を無理やり前進させようとすると、ラッチ34が複数の被係止溝38を比較的大きな負荷をもって乗り越える挙動になるため、ロックリング25の制動は多角形の多角の数、つまり鋸歯の谷の数に応じた、ガクガクという感じの制動となる。
これに対し、自転車用施錠装置20が施錠状態にある場合において、自転車50を後退方向に移動させようとすると、ラッチ34とロックリング25の緩斜面の溝面38bとが係わり合っているため、被係止溝38の緩斜面の溝面38bに対してスプリング33で弾性付勢されているラッチ34は比較的外れ易い。よって、例えば駐輪場などで施錠状態にある自転車50を整頓作業するような場合には、自転車50を後退移動させるようにすれば、自転車50の整頓作業を楽に実施することが可能である。
このように、施錠動作は一般的に自転車を停止して行うもので、施錠時の動作が上記のように行われることで、施錠中に自転車を動かそうとしても、ガクガク感的ブレーキが効いているので、自転車を走らすことはできず、動かす事も嫌気がさす。ただし、自転車の駐輪場の整理整頓のために少し動かすことは可能である。
尚、自転車が駐輪中の解錠は、ラッチ34がアンロック位置(図5中二点鎖線)に動くので、ロックリング25がハブ本体21の回転に制動を与える事はなく、自転車を自由に動かすことができる。
また、自転車運転中に外来ノイズなど何らかの原因で電子的な施錠命令信号がかかった場合には、自転車用施錠装置20が誤動作で施錠状態に至ってしまう。
しかしながら、自転車用施錠装置20のロックリング25はブレーキライニング22を介してハブ本体21に圧着しており、また、鋸歯状の被係止溝38とラッチ34との係止状態では、ロックリング25の制動は、複数の被係止溝38の数、つまり鋸歯の谷の数に応じたガクガクという感じの制動となる。
このガクガク感は、ブレーキライニング22とともに、ハブ本体21の回転を制動し、自転車運転中にはガクガク感という違和感(振動、異音など)で自転車にブレーキが効いたかのようになる。このことは、自転車運転中に外来ノイズなど何らかの原因で電子的な施錠命令がかかったとしても、急ブレーキ状態にはならない事を意味している。自転車運転中に外来ノイズなどで、このような施錠状態に陥った時は、自転車を止め、解錠操作を行えば、自転車の運転が再開できる。
なお、自転車運転中のブレーキ操作は、通常のように、ハンドルの握り手とともに設けられている操作レバーにより行われるもので、上記の説明は、運転中のブレーキ操作を説明するものではなく、自転車施錠時の動作である。
◎変形の形態
本実施の形態に係る自転車用施錠装置20では、ロックリング25は内周面に鋸歯状の複数の被係止溝38を有し、この被係止溝38に対してラッチ34を係脱させるようにしているが、これに限られるものではなく、例えば図6(a)(b)に示すような態様にしても差し支えない。
同図における自転車用施錠装置20は、ロックリング25の外周に鋸歯状の複数の被係止溝38を具備させ、駆動機構30(モータ16、ピニオンギア32、スプリング33を含む)によってラッチ34を進退させ、ロックリング25の被係止溝38にラッチ34を係脱させるようにしてもよい。
自転車のレンタル事業が普及するにつれ鍵の受渡しを自動化(無人化)するため、自転車の解錠施錠を電子制御で行う自転車の出荷は増大する事が予想され、それゆえ、外来ノイズによる解錠施錠の誤動作が考えられ、自転車運転中に誤って施錠がかかることを避ける事は、益々重要なこととなり、本発明の産業上での利用は必須的となろう。
1 自転車
2 車輪
3 固定支持軸
4 ハブ本体
5 被係止部材
5a リング状部材
5b 被係止溝
6 係止部材
7 駆動機構
8 保持機構
11 無線通信部
12 認証データ蓄積部
13 データ比較部
14 認証データ受信部
15 モータ駆動部
16 モータ
17 携帯電話
20 自転車用施錠装置
21 ハブ本体
22 ブレーキライニング
24 固定ネジ
25 ロックリング
25a ライニング取付溝
26 圧着リング
26a ライニング取付溝
27 制動リブ
30 駆動機構
31 固定点
32 ピニオンギヤ
33 スプリング
34 ラッチ
36 支点
37 回転子
38 被係止溝
39 固定支持軸
41 取付ボス
45 固定枠
46 フランジ蓋
47 ベアリング
50 自転車
51 車輪
52 スポーク
53 リム
54 タイヤ
55 フレーム
56 フォーク
57 ネジ

Claims (4)

  1. 自転車の車輪中心部に位置する固定支持軸に回転可能に設けられる中空状のハブ本体内に組み込まれ、電子的な施錠命令信号又は解錠命令信号に応じて施錠・解錠する自転車用施錠装置であって、
    前記ハブ本体の回転に連動するように設けられる被係止部材と、
    前記固定支持軸側に設けられて前記被係止部材に係脱する係止部材と、
    前記固定支持軸側に設けられ、前記施錠命令信号又は解錠命令信号に応じて前記係止部材が前記被係止部材と係脱するように前記係止部材の位置を移動させる駆動機構と、
    前記被係止部材と前記係止部材とが係止する施錠状態にあるときに、被係止部材と係止部材とが係わり合う部分に予め決められた負荷以上の負荷が作用した条件で前記被係止部材と前記ハブ本体とが相対移動可能になるように両者を摩擦制動部材を介して圧着保持する保持機構と、
    を備えたことを特徴とする自転車用施錠装置。
  2. 請求項1記載の自転車用施錠装置において、
    前記被係止部材はリング状部材の周面に複数の被係止溝を有するロックリングからなり、
    前記駆動機構は進退移動する可動部材と、この可動部材によって弾性変形する弾性部材とを有し、前記被係止部材の被係止溝に前記係止部材を弾性的に付勢した状態で係止させるものであることを特徴とする自転車用施錠装置。
  3. 請求項2記載の自転車用施錠装置において、
    前記被係止部材としてのロックリングの被係止溝は鋸歯状の溝形状を有し、自転車の前進方向に対して前記係止部材と係わり合う溝面が他の溝面に比べて急斜面に形成されていることを特徴とする自転車用施錠装置。
  4. 自転車の車輪中心部に位置する固定支持軸に回転可能に設けられる中空状のハブ本体内に、請求項1ないし3いずれかに記載の自転車用施錠装置を組み込んだ自転車。
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