JP2932643B2 - 変速機の警報装置 - Google Patents

変速機の警報装置

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JP2932643B2 JP22822190A JP22822190A JP2932643B2 JP 2932643 B2 JP2932643 B2 JP 2932643B2 JP 22822190 A JP22822190 A JP 22822190A JP 22822190 A JP22822190 A JP 22822190A JP 2932643 B2 JP2932643 B2 JP 2932643B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、オートマチックトランスミッションと手
動多段トランスファとを組み合わせた変速機の警報装置
に関する。
〔従来の技術〕
従来、四輪駆動車において、オートマチックトランス
ミッションと手動多段トランスファの組み合わせによっ
て構成されている駆動系があり、更に、該駆動系には、
手動多段トランスファが構造上、ニュートラル状態を有
する構成のものがある。手動多段トランスファ装置につ
いては、ハイレンジとロウレンジとの2スピードタイプ
の切換え装置、即ち、高速変速段と低速変速段とのいず
れか一方に切換える二段変速段の切換え装置を備えてい
るものがある。
一般に、パートタイム式四輪駆動車における手動多段
トランスファについては、高速変速段と低速変速段との
駆動系の切換え作動、及び二輪駆動と四輪駆動との駆動
系の切換え作動とは1つのチェンジレバーによって行わ
れている。しかも、二輪駆動と四輪駆動との駆動系の切
換え作動は、高速変速段に設定された時のみ行うことが
できるように構成されている。このような変速機の操作
装置としては、例えば、実公昭56−23701号公報に記載
されたような変速機のインターロック機構が開示されて
いる。
上記パートタイム式四輪駆動車の駆動系の手動多段ト
ランスファを、第3図を参照して概説する。この手動多
段トランスファについては、出力軸15は駆動力を後輪へ
伝達する駆動系であり、出力軸15は駆動力を前輪へ伝達
する駆動系である。この手動多段トランスファについて
は、エンジンの駆動力がクラッチ等を介して入力される
入力軸1、該入力軸1の軸線上に配置した後輪用の出力
軸2、入力軸1と出力軸2間に設けられている同期装置
5、及び入力軸1と出力軸2とに対して平行に配置され
た副軸3から成る。この副軸3は、入力軸1上に回転自
在に取付けた入力ギヤ6に噛み合うギヤ7及び出力軸2
上に固定状態に設けたギヤ8に噛み合うギヤ9を備えて
いる。更に、入力軸1は同期装置5を構成するクラッチ
ハブ16に一体的に固定されている。
トランスファを上記のように構成することによって、
トランスファは、入力軸1を出力軸2に直結する高速変
速段と副軸3を介して連結する低速変速段とのいずれか
に切換え得るように構成できる。
即ち、ドライバがチェンジレバー(図示せず)を作動
して同期装置5におけるスリーブ4を図の右方向に移動
させると、同期リング(図示せず)を介してスリーブ4
がギヤ8にスプライン嵌合したドグ歯11に噛合する。従
って、動力伝達系は、入力軸1→クラッチハブ16→スリ
ーブ4→ドグ歯11→ギヤ8→出力軸2となり、入力軸1
を出力軸2に直結する高速変速段を得ることができる。
また、ドライバが上記チェンジレバーを作動して同期
装置5におけるスリーブ4を図の左方向に移動させる
と、同期リング(図示せず)を介してスリーブ4が入力
ギヤ6にスプライン嵌合したドグ歯10に噛合する。従っ
て、動力伝達系は、入力軸1→クラッチハブ16→スリー
ブ4→ドグ歯10→入力ギヤ6→ギヤ7→副軸3→ギヤ9
→ギヤ8→出力軸2となり、入力軸1を出力軸2に副軸
3を介して連結する低速変速段を得ることができる。
また、この手動多段トランスファは、パートタイム式
四輪駆動車であり、前輪と後輪とに駆動力を伝達する四
輪駆動車、或いは後輪のみに駆動力を伝達する二輪駆動
車の駆動系を提供するものである。まず、前輪の駆動系
については、ギヤ9に噛合するギヤ12が前輪用出力軸15
に回転自在に取付けられている。また、出力軸15には、
クラッチハブ17が固定的に取付けられている。このトラ
ンスファにおいて、四輪駆動車の駆動系にする場合に
は、ドライバは上記チェンジレバーによってクラッチハ
ブ17に常時噛合しているスリーブ14を図の右側軸方向に
摺動移動させる。また、二輪駆動車の駆動系にする場合
には、ドライバは、上記チェンジレバーによってスリー
ブ4を高速変速段側に摺動させた後に、同一の該チェン
ジレバーによってクラッチバブ17に常時噛合しているス
リーブ14を図の左側軸方向に摺動移動させるものであ
る。
そこで、四輪駆動車の駆動系にする場合には、ドライ
バは前記チェンジレバーによってスリーブ14を右側軸方
向に摺動移動させることによって、該スリーブ14はギヤ
12に設けられたドグ歯13に噛合するようになる。スリー
ブ12がドグ歯13に噛合することによって、出力軸15はギ
ヤ12に一体的に回転するようになる。従って、入力軸1
からの駆動力は、高速変速段の駆動系を通じてギヤ8に
伝達された後に、ギヤ8に伝達された駆動力は、ギヤ8
→ギヤ9→ギヤ12→ドグ歯13→スリーブ14→クラッチハ
ブ17→出力軸15の伝達経路を経て前輪に伝達される。
しかしながら、オートマチックトランスミッション即
ち自動変速機の特有の機能として、パーキングレンジで
の駆動系の機械的なロック機構が問題点として挙げられ
る。ドライバによる実際の運転操作において、車両の駐
停車時に、ブレーキを併用せず、パーキングレンジの機
能のみで車両を駐停車させている場合が多いのが通常で
ある。
ところで、このパーキングレンジによる駐停車は、駆
動系が全て連結されている状態で初めて成立するもので
ある。ところが、四輪駆動車において、上記オートマチ
ックトランスミッションに手動多段トランスファを組み
合わせた変速機の操作装置では、例えば、オートマチッ
クトランスミッションのセレクトレバーがパーキングレ
ンジでロック状態になっていても、手動多段トランスフ
ァがニュートラル状態、即ち、第3図において、スリー
ブ4がドグ歯10又はドグ歯11のいずれにも噛合していな
い状態であれば、該スリーブ4即ち入力軸1から以後の
駆動系、即ち、ドグ歯10,11から以下の駆動系はエンジ
ンの駆動系に接続されておらず拘束されていない状態で
ある。従って、坂道等で車両を停止状態に維持すること
は不可能になる。
また、仮に手動多段トランスファがいずれかの適切な
連結位置、即ち、スリーブ4がドグ歯11に噛合して高速
変速段又はスリーブ4がドグ歯10に噛合して低速変速段
が選択され、車両が停止状態にある時でも、幼児の悪
戯、その他不測の事故等で手動多段トランスファが操作
された場合に、同期装置5をニュートラル位置に移動す
ると、例えば、車両が坂道等で停車している場合には、
車両が自走するという危険な状態になることがある。
そこで、上記の問題点を解決する手段として提案され
たものの一つに、例えば、特開平2−179549号公報(特
願昭63−335356号)に記載された変速機の操作装置があ
る。即ち、この変速機の操作装置は、第4図を参照して
説明すると、オートマチックトランスミッションのセレ
クトレバーがパーキングレンジに位置する検出信号に応
答したトランスファにおける高速変速段及び低速変速段
のいずれか一方の変速段でシフトロッド25をロック状態
にできるシフトロック機構24、及び前記トランスファの
ニュートラル位置の検出信号に応答して警報を発する警
報手段23を設けたものである。
また、シフトロック機構24は、前記セレクトレバーの
シフトレンジ位置を検出するためのレンジ検出機構20、
エンジンの駆動状態を検出するためのエンジン駆動検出
機構19及び前記手動多段トランスファのニュートラル位
置を検出するためのニュートラル位置検出スイッチ22か
らの各信号に応答して作動するものである。
更に、警報手段23は、駆動系検出スイッチの四輪駆動
系の連結状態検出信号に応答して警報を発するものであ
る。
この変速機の操作装置は、以上のように構成されてお
り、次のように作動する。即ち、この変速機の操作装置
は、セレクトレバーのパーキングレンジに位置する信号
に応答して手動多段トランスファにおける高速変速段及
び低速変速段のいずれか一方の変速段でシフトロッド25
をロック状態にできるシフトロック機構24、及び前記ト
ランスファのニュートラル位置の検出信号に応答して警
報を発する警報手段23を設けたので、ドライバはセレク
トレバーをパーキングレンジにセットした場合には、シ
フトロッド25をいずれかの変速段にロック状態にするこ
とができ、エンジンからの駆動系が駆動輪に全て連結し
た状態に維持することができる。また、前記トランスフ
ァがニュートラル位置であれば、ドライバは警報によっ
てその状態を認識することができ、シフトロッド25をい
ずれかの変速段にシフトしてシフトロッド25をロック状
態にできる。
また、シフトロック機構24は、前記セレクトレバーの
シフトレンジ位置を検出するためのレンジ検出機構20、
エンジンの駆動状態を検出するためのエンジン駆動検出
機構19及び前記手動多段トランスファのニュートラル位
置を検出するためのニュートラル位置検出スイッチ22か
らの各信号に応答して作動するので、前記セレクトレバ
ーがパーキングレンジにシフトされ、四輪駆動系に設定
され、しかもトランスファがニュートラル位置に位置す
ることを確実に検出して、シフトロック機構24が作動す
るように構成できる。
更に、警報手段23は前記手動多段トランスファに設け
たニュートラル位置検出スイッチ22のニュートラル位置
の検出信号及び駆動系検出スイッチ21の四輪駆動系の連
結状態検出信号に応答して警報を発するので、駆動系が
四輪駆動系側にセットされ、シフトロッド25がニュート
ラル位置に位置していれば、ドライバは必ず該状態を認
識することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、上記変速機の操作装置は、手動多段ト
ランスファがニュートラル位置にある時に、オートマチ
ックトランスミッションのセレクトレバーをパーキング
レンジに入れると、ブザー等の警報手段が警報を発する
ようになっている。しかしながら、たとえ、手動多段ト
ランスファがニュートラル位置、セレクトレバーがパー
キングレンジに入っていても、例えば、フットブレーキ
を踏み込んでいれば、坂道等で車両を確実に停止状態に
維持させることができる。パーキングブレーキを掛けて
いる時も、そのブレーキ力が十分な大きさであれば、手
動多段トランスファ及びセレクトレバーの位置に無関係
に、坂道等で車両を確実に停止させることができる。従
って、従来のように、フットブレーキまたはパーキング
ブレーキがかかっている時まで警報手段を作動させる必
要はない。むしろ、そのような時においても警報手段が
作動するように構成されていると、頻繁に警報が発せら
れることにより、警報の意味を失ってしまうことになり
かねないため、危険である。
また、フットブレーキ及びパーキングブレーキが両方
ともかかっていないとしても、ドライバが車両内にいれ
ば、自走の危険がある時には即座にフットブレーキ或い
はパーキングブレーキの制動手段を掛けることができ
る。従って、車両が自走可能状態、即ち、エンジンの駆
動系に駆動輪が連結されておらず拘束されていない状態
にあるにもかかわらず、そのままドライバが外に出よう
とした時にのみ警報手段が作動するようにすれば十分で
ある。
この発明の目的は、上記の課題を解決することであ
り、フットブレーキ又はパーキングブレーキの制御手段
を作動させている時或いはドライバが車両内に居るドア
を閉鎖した状態の時には、車両が暴走を起こそうとして
もドライバは直ちに車両を停止させることができるの
で、ドライバに対して警報を発する必要がないが、それ
以外の車両が自走可能状態で有り且つドアを開ける動作
を行った時には、警報手段を作動させてドライバの暴走
の可能性があることを知らせるように制御した変速機の
警報装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記の目的を達成するために、次のよう
に構成されている。即ち、この発明は、セレクトレバー
のシフトレンジ装置、手動多段トランスファのニュート
ラル状態、ドアの開閉状態及び制動手段の作動状態を検
出する各検出手段、並びに該各検出手段からの検出信号
が、前記セレクトレバーのパーキングレンジ位置及び前
記手動多段トランスファのニュートラル以外の状態、前
記制動手段の作動状態、又は前記ドアの閉鎖状態のいず
れかの検出信号であることに応答して警報を無効にし、
それら以外の検出信号であることに応答して警報を発す
る警報手段、を有する変速機の警報装置に関する。
また、この変速機の警報装置において、前記セレクト
レバーのパーキングレンジ又はその他のレンジのいずれ
かのシフトレンジ位置を検出するレンジ検出機構、前記
手動多段トランスファがニュートラル状態のときに閉じ
るニュートラル位置検出スイッチ、フットブレーキが非
作動状態にあるときに閉じるフットブレーキ作動検出ス
イッチ、パーキングブレーキが非作動状態にあるときに
閉じるパーキングブレーキ作動検出スイッチ、及びドア
が開いた時に閉じるドアスイッチを有するものである。
更に、この変速機の警報装置において、前記ニュート
ラル位置検出スイッチを前記レンジ検出機構のパーキン
グレンジ位置に直列に且つ前記レンジ検出機構のパーキ
ングレンジ以外の位置に並列に接続し、また、前記レン
ジ検出機構に前記フットブレーキ作動検出スイッチ、前
記パーキングブレーキ作動検出スイッチ、前記ドアスイ
ッチ及び前記警報手段を直列に接続したものである。
〔作用〕
この発明による変速機の警報装置は、上記のように構
成されているので、次のように作用する。即ち、この変
速機の警報装置の作用については、検出手段は、セレク
トレバーのシフトレンジ位置がパーキングレンジかそれ
以外のレンジかを検出し、更に、手動多段トランスファ
がニュートラル状態になっているか否か、ドアが開いて
いるか否か、フットブレーキが非作動状態かどうか、パ
ーキングブレーキが非作動状態どうかを検出し、警報手
段は前記検出手段からの信号に応答して警報を発するこ
とができる。
即ち、セレクトレバーがパーキングレンジ位置にあっ
て且つ手動多段トランスファが噛合状態の時は、エンジ
ンからの駆動系が駆動輪に全て連結した状態に維持され
るので、車両が坂道等で駐停車している時に、車両が自
走するという危険はない。従って、この時には警報は発
せられない。ところが、セレクトレバーがパーキングレ
ンジ位置にあって且つ手動多段トランスファがニュート
ラル状態の時、或いは、セレクトレバーがパーキングレ
ンジ以外の位置にある時は、車両が自走可能状態にあ
る。この自走可能状態においては、制動手段であるフッ
トブレーキ及び/又はパーキングブレーキが作動してい
れば、車両が自走する危険はないので、警報手段は警報
を発しない。これに対し、上記自動可能状態においてフ
ットブレーキとパーキングブレーキの両方が非作動状態
の時には、車両が自走する危険があるので、ドライバが
外に出ようとしてドアを開けた時に、警報手段が警報を
発する。
このように、車両が自走可能状態にあって、ドアを開
ける動作が行われた時にのみ警報手段が作動する。
或いは、この発明による変速機の警報装置の作用は、
具体的には以下のとおりである。即ち、この発明による
変速機の警報装置は、前記ニュートラル位置検出スイッ
チを前記レンジ検出機構のパーキングレンジ位置に直列
に且つ前記レンジ検出機能のパーキングレンジ以外のレ
ンジ位置に並列に接続し、前記レンジ検出機構に対して
前記フットブレーキ作動検出スイッチ、前記パーキング
ブレーキ作動検出スイッチ、前記ドアスイッチ及び前記
警報手段を直列に接続したので、前記レンジ検出機構が
パーキングレンジ位置であることを検出した場合には、
前記各スイッチが全て閉じた時にのみ警報手段が作動し
て警報が発せられる。
しかるに、レンジ検出機構は、セレクトレバーのシフ
トレンジ位置がパーキングレンジ位置と、それ以外の位
置とのいずれの状態にあるかを検出する。ニュートラル
位置検出スイッチは、手動多段トランスファがニュート
ラル位置にある時に閉じ、他の状態にある時にオフにな
る。フットブレーキ作動検出スイッチは、フットブレー
キが作動していない時に閉じている。パーキングブレー
キ作動検出スイッチは、パーキングブレーキが非作動時
に閉じ、作動時にオフになる。更に、ドアスイッチはド
アが開いた時に閉じ、ドアの開放作動が行われないとき
にオフになっている。
一方、レンジ検出機構がパーキングレンジ以外の位置
であることを検出した場合には、ニュートラル位置検出
スイッチを除く残り全てのスイッチが閉じた時のみ警報
手段が作動して警報が発せられる。
即ち、レンジ検出機構がセレクトレバーのパーキング
レンジを検出し、ニュートラル位置検出スイッチが手動
多段トランスファのニュートラル位置を検出し、更に、
フットブレーキ作動検出スイッチもパーキングブレーキ
作動検出スイッチも閉じている時、即ち、フットブレー
キもパーキングブレーキも作動していない状態の時は、
車両が自走可能状態にある。この時、ドライバが外に出
ようとしてドアを開けると、ドアスイッチが閉じて、閉
回路が形成されるので、警報手段が作動して警報が発せ
られる。
また、レンジ検出機構がセレクトレバーのパーキング
レンジ以外のレンジを検出し、フットブレーキ作動検出
スイッチもパーキングブレーキ作動検出スイッチも閉じ
ている時、即ち、フットブレーキもパーキングブレーキ
も作動していない状態の時は、車両は自走可能状態にあ
る。この時、ドライバが外に出ようとしてドアを開ける
と、ドアスイッチが閉じて、閉回路が形成されるので、
警報手段が作動して警報が発せられる。
逆に、前記スイッチのうちの一つでも開いている場
合、即ち、フットブレーキが作動している場合か、パー
キングブレーキが作動している場合か、又はドライバが
車両内におり、ドアが閉じられている場合には、警報手
段は作動しない。
このように、車両が自走可能状態にあって、ドアを開
ける動作が行われた時にのみ警報手段が作動する。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この発明による変速機の警報
装置の実施例について説明する。
この変速機の警報装置は、車両状態を検出する検出手
段とその検出手段からの検出信号に応答して警報を発す
る警報手段から構成されている。
第1図はこの発明による変速機の警報装置における各
検出手段の設置箇所を示したものであり、該各検出手段
は、オートマチックトランスミッション30のセレクトレ
バー31に設けたパーキング位置検出スイッチ32、手動多
段トランスファ33のチェンジレバー34に設けたニュート
ラル位置検出スイッチ35、ブレーキペダル36に設けたフ
ットブレーキ作動検出スイッチ37、パーキングブレーキ
レバー38に設けたパーキングブレーキ作動検出スイッチ
39、及び運転席ドア40に設けたドアスイッチ41から構成
されている。
第2図はこの発明による変速機の警報装置の回路の一
例を示す回路図である。
レンジ検出機構44は、セレクトレバー31がパーキング
レンジ側の接点44Aと、パーキングレンジ以外のレン
ジ、即ち、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ、2レンジ及
び1レンジの接点44Bといずれか一方の接点に接続す
る。
セレクトレバー31はパーキングレンジ位置にある時に
は、パーキング位置検出スイッチ32がオン状態になり、
セレクトレバー31がパーキングレンジ以外の位置にある
時には、パーキング位置検出スイッチ32がオフ状態にな
る。
ニュートラル位置検出スイッチ35は、手動多段トラン
スファ33のチェンジレバー34がニュートラル位置にある
時に閉じてオン状態になる。
フットブレーキ作動検出スイッチ37は、フットブレー
キスイッチ42とフットブレーキ43とから構成されてい
る。フットブレーキスイッチ42はフットブレーキペダル
36が踏み込まれた時に閉じる。フットブレーキスイッチ
42が閉じると、コイルが通電されて、フットブレーキリ
レー43が接点43Bに切り換わる。このように、フットブ
レーキ作動検出スイッチ37は、フットブレーキが作動し
ている時、即ちフットブレーキペダル36が踏み込まれた
時に、開いてオフ状態になる。
パーキングブレーキ作動検出スイッチ39は、パーキン
グブレーキが作動している時、即ちパーキングブレーキ
レバー38が引かれた時に開いてオフ状態となる。
ドアスイッチ41は、ドライバが外に出ようとしてドア
40を開けた時にオン状態となる。
この回路は、電源46、フットブレーキリレー43、ドア
スイッチ41、レンジ検出機構44、ニュートラル位置検出
スイッチ35、パーキングブレーキ作動検出スイッチ39及
び警報手段としてのブザー45が直列に接続されている。
具体的には、レンジ検出機構44のパーキングレンジ側
の接点44Aとニュートラル位置検出スイッチ35とが直列
に接続され、レンジ検出機構44のパーキングレンジ以外
のレンジの接点44Bとニュートラル位置検出スイッチ35
とが並列に接続されている。
次に、この変速機の警報装置の作動について説明す
る。
基本作動として、フットブレーキを作動させている時
及びパーキングブレーキを作動させている時には、車両
が自走する恐れはないので、ブザー45を作動させる必要
はない。
また、ドアが閉まっている場合、即ち、ドライバが運
転席に居る場合には、いつでも、ブレーキをかけること
ができるし、手動多段トランスファ33を噛合状態にする
こともできるので、ブザー45を作動させる必要はない。
パーキングブレーキを掛けずに、或いは、手動多段トラ
ンスファ33を噛合状態にせず、ドライバがドア40を開け
て外に出ようとした時に、初めてブザー45が鳴るように
すれば十分である。
この変速機の警報装置の作動状態について以下に詳細
に説明する。
(I)手動多段トランスファ33のチェンジレバー34がニ
ュートラル位置のまま、オートマチックトランスミッシ
ョン30のセレクトレバー31をパーキングレンジに入れ
て、車両から降りようとした場合には、ニュートラル位
置検出スイッチ35が閉じ、レンジ検出機構44がパーキン
グレンジ側の接点44Aに接続している。また、フットブ
レーキペダル36は踏み込まれていないので、フットブレ
ーキスイッチ42はオフ状態、フットブレーキリレー43は
接点43Aに接続している。
ここで、パーキングブレーキを引いている場合には、
パーキングブレーキ作動検出スイッチ39がオフ状態にあ
るので、回路は開いている。このため、ブザー45は鳴ら
ない。ところが、パーキングブレーキを掛け忘れてドラ
イバが車両から降りようとしてドア40を開けた場合に
は、パーキングブレーキ作動検出スイッチ39もドアスイ
ッチ41もオン状態になって回路が閉じる。従って、この
時にはブザー45は電流が流れるため、ブザー45が鳴り、
警報を発する。
(II)パーキングブレーキをかけている場合には、パー
キングブレーキ作動検出スイッチ39がオフ状態、即ち、
回路が開いているので、セレクトレバー31やチェンジレ
バー34がどのような状態であろうとも、ブザー45は鳴ら
ない。
(III)手動多段トランスファ33が噛合状態で、セレク
トレバー31をパーキングレンジに入れた場合には、エン
ジンからの駆動系が全て駆動輪に連結した状態に維持す
ることができるので、ブザー45は鳴らない。即ち、この
場合には、レンジ検出機構44がパーキングレンジ側の接
点44Aに接続しており、ニュートラル位置検出スイッチ3
5がオフ状態であるから、回路が開いているので、ブザ
ー45は鳴らない。もし、幼児の悪戯、その他不測の事故
等で手動多段トランスファ33が操作された場合に、同期
装置5をニュートラル位置に移動すると、車両が坂道等
で停止している場合に、車両が自走する危険がある。こ
の危険を避けるためには、前記従来の変速機の操作装置
におけるシフトロック機構を併用することが望ましい。
(IV)オートマチックトランスミッション30のセレクト
レバー31がパーキングレンジ以外の位置にあって、パー
キングブレーキを掛けずにドア40を開けた場合には、レ
ンジ検出機構44がパーキングレンジ以外の接点44Bに接
続している。また、パーキングブレーキ作動検出スイッ
チ39がオン状態、フットブレーキは作動していないの
で、フットブレーキ作動検出スイッチ37もオン状態(フ
ットブレーキリレー43が閉じている)。しかし、ドア40
を開放することによってドアスイッチ41が閉じるので、
ブザー45が鳴る。
(V)通常走行時又は停車時に切り換え操作を行った場
合、即ち、オートマチックトランスミッション30のセレ
クトレバー31の位置を切り換えたり、手動多段トランス
ファ33のチェンジレバー34の位置を切り換えたりする場
合、この場合には、ドライバーは車両内にいて切換操作
を行っているのであるから、ドア40は閉じられた状態で
あり、ドアスイッチ41がオフ状態になっている。従っ
て、ブザー45には電流は流れないため、ブザー45は鳴ら
ない。
(VI)ドライバ以外の人が乗り降りするためにドア40を
開けた場合には、ドライバ以外の人が乗り降りするドア
は、運転席以外のドアであるのが普通である。運転席以
外のドアが開いてもドアスイッチ41はオフ状態であり、
回路は開いているので、ブザー45は鳴らない。
なお、この発明では、パーキングブレーキが作動して
いる場合には、ブザー45が鳴らないようにしているが、
パーキングブレーキが作動していても、そのブレーキ力
が不十分な場合には、坂道等の傾斜地で車両が自走する
危険がある。この危険を回避するために、車体の傾斜角
度を検出する検出装置と、検出したその角度において車
両を停止状態に維持するために必要なパーキングブレー
キ力が確保されているか否かを判断する比較判断手段と
付加するとともに、パーキングブレーキ力が不十分な場
合には、パーキングブレーキが作動していないものとみ
なして、パーキングブレーキ作動検出スイッチ39がオン
状態になるように構成して、警報を発するようにすれ
ば、より一層安全である。
〔発明の効果〕
この発明による変速機の警報装置は、上記のように構
成されているので、次のような効果を有する。即ち、こ
の発明による変速機の警報装置は、セレクトレバーのシ
フトレンジ位置、手動多段トランスファのニュートラル
状態、ドアの開閉状態及び制動手段の作動状態を検出す
る各検出手段、並びに該各検出手段からの検出信号が、
前記セレクトレバーのパーキングレンジ位置及び前記手
動多段トランスファのニュートラル以外の状態、前記制
動手段の作動状態、又は前記ドアの閉鎖状態のいずれか
の検出信号であることに応答して警報を無効にし、それ
ら以外の検出信号であることに応答して警報を発する警
報手段を有するので、フットブレーキ又はパーキングブ
レーキが非作動状態である時に、セレクトレバーがパー
キングレンジ以外のシフトレンジ位置にあると、ドアを
開放すると警報を発し、車両の暴走の可能性をドライバ
に知らせ、また、セレクトレバーがパーキングレンジの
シフトレンジ位置で且つ手動多段トランスファがニュー
トラル状態であると、ドアを開放すると警報を発し、車
両の暴走の可能性をドライバに知らせることができる。
特に、この変速機の警報装置において、制動手段であ
るフットブレーキ又はパーキングレンジが作動状態であ
る時には、暴走する恐れが無く、警報を発しないように
構成すると共に、自動可能状態であってもドライバが車
両の外に出ようとしてドアを開けるまでは警報を発しな
いように構成したので、無駄な警報が頻繁に発せられる
ことが無くなり、本当に危険な場合にのみ警報が発する
ようになり、安全性が更に確実なものになっている。
しかるに、従来の変速機の警報装置は、セレクトレバ
ーがパーキングレンジ位置にあって且つ手動多段トラン
スファがニュートラルの時、或いはセレクトレバーがパ
ーキングレンジ以外の位置にある時、即ち、エンジンの
駆動系に駆動輪が連結されておらず拘束されていない自
走可能状態の場合に、警報を発するようにしていたが、
これに対して、この発明による変速機の警報装置は、車
両の暴走の可能性が有る時のみに限定して警報が発せら
れるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による変速機の警報装置の一実施例を
示す概念図、第2図はこの発明による変速機の警報装置
の回路の一例を示す回路図、第3図は手動多段トランス
ファの概略図、及び第4図は従来の変速機の操作装置を
示す回路図である。 30……オートマチックトランスミッション、31……セレ
クトレバー、32……パーキング位置検出スイッチ(検出
手段)、33……手動多段トランスファ、34……チェンジ
レバー、35……ニュートラル位置検出スイッチ(検出手
段)、37……フットブレーキ作動検出スイッチ(検出手
段)、39……パーキングブレーキ作動検出スイッチ(検
出手段)、40……ドア、41……ドアスイッチ(検出手
段)、42……フットブレーキスイッチ、43……フットブ
レーキリレー、44……レンジ検出機構、44A……パーキ
ングレンジ位置、44B……パーキングレンジ以外の位
置、45……警報手段(ブザー)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16H 59:68 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/15 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 23/00 - 23/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セレクトレバーのシフトレンジ位置、手動
    多段トランスファのニュートラル状態、ドアの開閉状態
    及び制動手段の作動状態を検出する各検出手段、並びに
    該各検出手段からの検出信号が、前記セレクトレバーの
    パーキングレンジ位置及び前記手動多段トランスファの
    ニュートラル以外の状態、前記制動手段の作動状態、又
    は前記ドアの閉鎖状態のいずれかの検出信号であること
    に応答して警報を無効にし、それら以外の検出信号であ
    ることに応答して警報を発する警報手段、を有する変速
    機の警報装置。
  2. 【請求項2】前記セレクトレバーのパーキングレンジ又
    はその他のレンジのいずれかのシフトレンジ位置を検出
    するレンジ検出機構、前記手動多段トランスファがニュ
    ートラル状態のときに閉じるニュートラル位置検出スイ
    ッチ、フットブレーキが非作動状態にあるときに閉じる
    フットブレーキ作動検出スイッチ、パーキングブレーキ
    が非作動状態にあるときに閉じるパーキングブレーキ作
    動検出スイッチ、及びドアが開いた時に閉じるドアスイ
    ッチを有する請求項1に記載の変速機の警報装置。
  3. 【請求項3】前記ニュートラル位置検出スイッチを前記
    レンジ検出機構のパーキングレンジ位置に直列に且つ前
    記レンジ検出機構のパーキングレンジ以外の位置に並列
    に接続し、また、前記レンジ検出機構に前記フットブレ
    ーキ作動検出スイッチ、前記パーキングブレーキ作動検
    出スイッチ、前記ドアスイッチ及び前記警報手段を直列
    に接続した請求項2に記載の変速機の警報装置。
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