JPH09309354A - “シフトロック”及び“キーロック”機能を有する作動論理を備えた変速機を装備した自動車 - Google Patents

“シフトロック”及び“キーロック”機能を有する作動論理を備えた変速機を装備した自動車

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JPH09309354A
JPH09309354A JP671797A JP671797A JPH09309354A JP H09309354 A JPH09309354 A JP H09309354A JP 671797 A JP671797 A JP 671797A JP 671797 A JP671797 A JP 671797A JP H09309354 A JPH09309354 A JP H09309354A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、電子式制御装置を備えた自動変速機に
使用される作動論理を、現行の法規定を順守しつつ、さ
らに高い安全性を有し、かつ更に容易に使用できるもの
にする。 【解決手段】 Ｐ位置からシフトレバー１を解除するア
クチュエータ２が、所定持続時間の間、例えば１分間、
起動され、この持続時間が完了し、続いてブレーキペダ
ル４が、短時間、解除された直後に、アクチュエータ２
が即時起動されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動変速機を装備
した自動車、それも自動変速機に備えられた作動論理
が、パーキング位置、すなわち“Ｐ”位置にシフトレバ
ーをロックする機能、すなわち“シフトロック”機能
と、イグニションキーをロックする機能、すなわち“キ
ーロック”機能とを有している形式の自動車に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】いくつかの国の法律によれば、自動変速
機付きの自動車には“シフトロック”及び／又は“キー
ロック”安全機能を備えることが要求されている。この
シフトロック機能によれば、自動車の始動時、運転者が
ブレーキペダルを踏み、かつ点火が行われるようにキー
を回さなければ、シフトレバーをパーキング位置から移
動させることができない。また、キーロック機能の場合
は、自動車が停止した場合、シフトレバーをＰ位置、つ
まりパーキング位置へ移動させない限り、イグニション
キーを外すことができないようにされている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に、電子
式制御装置を備えた自動変速機に使用される作動論理の
安全性を更に高め、かつさらに容易に使用できるように
し、しかも現行の法規定に適うようにすることにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この目的のために、本発
明によれば、パーキング位置、すなわちＰ位置にシフト
レバーをロックする（“シフトロック”機能）作動論理
を備えた自動変速機を有する自動車、それも、自動車の
ブレーキペダルが押圧され、かつイグニションキーが＋
ＡＰＣ位置又は＋ＡＣＣ位置にある場合には、電磁式の
アクチュエータを起動して、シフトレバーをＰ位置から
解除し、かつまた／もしくはシフトレバーがＰ位置にな
い場合には、イグニションキーをロック（“キーロッ
ク”機能）し、更に、シフトレバーがＰ位置にある場合
には、電磁式のアクチュエータを起動させて、イグニシ
ョンキーを解除する形式の自動車の場合に、Ｐ位置から
シフトレバー（１）を解除するアクチュエータを、所定
持続時間の間、例えば１分間、起動し、この持続時間完
了に続いて、ブレーキペダルが、短時間、解除された直
後に、アクチュエータが即時起動されるという特徴を備
えている。
【０００５】更に、前記作動論理は、シフトレバーの位
置とイグニションキーの位置とを検出するセンサ、又は
双方のうちの一方が移動し、他方が所定位置にあること
を検出するセンサを用いて、イグニションキーを解除す
るアクチュエータを起動するように構成されている。
【０００６】イグニションキーを解除するアクチュエー
タは、前記センサのうちの一方センサが、他方のセンサ
による点火カットオフ信号発信前又は発信後に、シフト
レバーがＰ位置へ移動したことを示す信号を発した場合
に、起動される。
【０００７】イグニションキーを解除するアクチュエー
タは、所定持続時間の間、例えば１分間、起動され、こ
の持続時間が完了し、続いてイグニションキーが＋ＡＰ
Ｃ位置へ短時間戻された直後、即時起動される。
【０００８】イグニションキーを解除するアクチュエー
タは、前記センサの一方が、＋ＡＰＣ位置から点火カッ
トオフ位置へのイグニションキーの移動を示す信号を発
し、他方のセンサが、Ｐ位置へのシフトレバー（１）の
移動を示す信号を発した場合に起動される。イグニショ
ンキーを解除するアクチュエータは、前記他方のセンサ
からの信号の上昇フロント（開始）により起動される。
【０００９】作動論理コンピュータが、イグニションキ
ーからの＋ＡＣＣインプットを受けることができない場
合、このコンピュータが、所定の限定的な持続時間の
間、シフトレバーの位置状態を検出するセンサをモニタ
し、この所定持続時間完了後、Ｐ位置へシフトレバーが
戻されると、イグニションキーが＋ＡＰＣ位置へ短時間
戻されることによって、イグニションキーを解除するア
クチュエータを起動できる。
【００１０】更に、作動論理は、イグニションキーが＋
ＡＰＣ位置又は＋ＡＣＣ位置にある場合に、シフトレバ
ーをＰ位置へ移動させ、かつブレーキペダルを押圧した
場合、シフトレバーを解除するアクチュエータが、即時
起動されるように構成されている。
【００１１】シフトレバーがＰ位置にあり、またイグニ
ションキーが＋ＡＰＣ位置又は＋ＡＣＣ位置にあり、更
に自動車が最低速度より高い速度、例えば約３ｋｍ／ｈ
で走行している場合、Ｐ位置からシフトレバーを解除す
る電磁式のアクチュエータが起動される。
【００１２】前記センサのうちの一方のセンサが、シフ
トレバーがＰ位置にあることを示す信号を発し、他方の
センサが、＋ＡＰＣ位置から点火カットオフ位置へのイ
グニションキー５の移動を示す信号を発した場合、イグ
ニションキーを解除するアクチュエータが起動される。
イグニションキーを解除するアクチュエータは、前記他
方のセンサからの信号の下降フロント（開始）により起
動される。
【００１３】ブレーキペダルが押圧された状態で、シフ
トレバーをＰ位置へ移動させた場合、Ｐ位置からシフト
レバーを解除するアクチュエータは、一定のタイムラ
グ、例えば５秒の遅れの後に、はじめて起動される。作
動論理は、また、前記タイムラグの終了する前に、ブレ
ーキペダルを放し、もう一度押圧することにより、前記
アクチュエータが起動されるように構成されている。
【００１４】コンピュータを、“シフトロック”機能の
ために用いることによって、Ｐ位置でのシフトレバー位
置、ブレーキペダルへの加圧力、車速、イグニションキ
ーの位置のいずれかを検出するセンサのうちの１つのセ
ンサの故障を診断し、このコンピュータによってセンサ
の故障が検出された場合には、シフトレバーを解除する
アクチュエータの起動が阻止され、その結果、運転者
が、いわゆる“解除”補助機能を利用し、工具又はキー
を使用することで、シフトレバーを手動式にＰ位置から
解除することが可能となる。
【００１５】また、コンピュータを“キーロック”機能
のために用いることによって、Ｐ位置でのシフトレバー
位置又はイグニションキー位置を検出するセンサのうち
の１つのセンサの故障の有無を診断し、このコンピュー
タによってセンサの故障が検出され、しかも、工具又は
キーを用いて手動式にイグニションキーの解除を可能に
するいわゆる“解除”補助機能が欠けている場合、イグ
ニションキーを解除するアクチュエータは、機能してい
る単一のセンサのみを計算に入れて、起動されるように
されている。
【００１６】また、前記自動車には、信号装置が備えら
れており、この信号装置が、シフトレバーがＰ位置にな
い場合に、運転者がドアを開けると、音響信号を発する
ようにされている。変速機には、電子式制御機構を装備
することが好ましい。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下で、本発明によって改良され
た２つの安全機能、すなわち“シフトロック”機能と
“キーロック”機能とを有する従来形式のロックシステ
ムを、添付の略示図面について説明する。それにより、
本発明のそのほかの目的、特徴、細部、利点が、よりよ
く理解されよう。
【００１８】シフトレバー１を、図１に示されているよ
うに、パーキング位置Ｐにロックするために（“シフト
ロック”機能）、このシステムは、電子ユニット３によ
って起動される電磁式のアクチュエータ２を有してい
る。シフトレバー１は、自動車のブレーキペダル４が押
圧され、かつイグニションキー５がＭ位置（すなわち点
火後位置＋ＡＰＣ）又はＡ位置（すなわち“付属品＋Ａ
ＣＣ”位置。この位置により、エンジンの停止時に、例
えばラジオ等の低電流を消費する付属装置に電圧が供給
される）にある場合、アクチュエータ２によって、Ｐ位
置から解除される。電磁式のアクチュエータ２は、機構
７に作用する電磁ロッド６を有しており、この電磁ロッ
ドによって、シフトレバー１に対して定置されている山
形扇形部材９に設けられた対応切欠きから、ロック端片
８を解除する。
【００１９】シフトレバー１がＰ位置に所在しない場合
にイグニションキー５をロックするためには（“キーロ
ック”機能）、このシステムは、電子ユニット３によっ
て起動される電磁式のアクチュエータ１０を有してい
る。シフトレバー１がＰ位置にある場合に、このアクチ
ュエータ１０により、イグニションキー５が解除され
る。アクチュエータ１０の電磁ロッド１１は、シフトレ
バー１がＰ位置に不在の場合は、シリンダの回動を不可
能にする。この結果、キーを＋ＡＣＣ位置から、キーを
外すことの可能な停止位置へ回動させることができな
い。アクチュエータ１０が電子ユニット３から電圧を送
られると、キーを解除すること、つまり外すことがで
き、電圧が送られなければ、キーはロックされる。
【００２０】“シフトロック”機能によって次のことが
可能になる。すなわち、エンジンがかけられ、自動車が
発進する前に、運転者がブレーキペダル４を押圧するこ
とが保証され、それによって、変速機が入れられたとき
に、自動車の急発進を防止することが可能になる。ま
た、“キーロック”機能により、シフトレバー１がＰ位
置にない場合に、イグニションキー５を抜き取ることが
防止される。この機能は、自動車の走行中には、盗難除
け装置に起因するステアリングホイールの凍結の危険を
防止し、また、シフトレバー１がＰ位置になければ、運
転者が、自動車から出られないようにすることによっ
て、“シフトロック”機能を補完する。
【００２１】自動車には、また、シフトレバー１がＰ位
置又はＮ位置（ニュートラル位置）に所在しないとき
に、エンジンの始動を防止する機構を備えられている。
この機構によって、エンジン始動時に変速機に対するポ
テンシャルジャーク（装置特有の急激な発進）や、自動
車のタイミングを失した動きを防止される。
【００２２】本発明によれば、例えば電子ユニット３内
に配置された作動論理は、次の２つの場合に電磁式のア
クチュエータ２を起動する。第１の場合は、概して、シ
フトレバー１をＰ位置から普通に解除する場合、言い換
えると、シフトレバーがＰ位置にあり、イグニションキ
ーが＋ＡＰＣ位置又は＋ＡＣＣ位置にあり、ブレーキペ
ダル４が押圧されている場合に、電磁式アクチュエータ
２を用いて、シフトレバー１を解除する場合である。ブ
レーキペダル４の押圧は、後尾ストップランプのスイッ
チ１２によって確認できる。このスイッチからの情報が
電子ユニット３へ伝えられる。無用な情報を防止するた
めに、作動論理は、イグニションキー５が＋ＡＰＣ位置
又は＋ＡＣＣ位置に移動し、ブレーキペダル４が押圧さ
れた後、シフトレバー１がＰ位置へ移動されても、即時
には電磁式アクチュエータ２を起動又はパワーアップし
ないように構成されている。自動車の通常の停止形式に
対応するこの場合、例えば５秒の遅れが設けられてお
り、運転者がブレーキペダル４を押圧し続ける場合、こ
の遅れを経た後に、はじめて、電磁式アクチュエータ２
が起動又はパワーアップされる。この遅れの完了前に、
ブレーキペダルを放して、再度踏み込むことによって、
アクチュエータ２が起動されるように、作動論理を再構
成することができる。このほかのすべての場合には、つ
まり、Ｐ位置でのシフトレバー１の位置、イグニション
キーの＋ＡＰＣ位置又は＋ＡＣＣ位置、ブレーキペダル
４への押圧力等に関するデータの到着順序が既述の順序
と異なる場合は、アクチュエータ２への給電、つまり起
動は、即時に行われる。
【００２３】アクチュエータ２によりシフトレバー１を
Ｐ位置から解除する第２の場合は、シフトレバー１がＰ
位置にあり、イグニションキー５が＋ＡＰＣ位置又は＋
ＡＣＣ位置にあって、自動車が最低速より高い速度Ｖ、
例えば約３ｋｍ／ｈで動いている場合である。この種の
場合は、自動車が動いていて、運転者が、誤ってもしく
は偶然に、シフトレバー１をＰ位置へ移動させた場合に
生じ得る。アクチュエータ２の起動は、イグニションキ
ー５を＋ＡＣＣ位置から移動させるか、シフトレバー１
をＰ位置から移動させるか、ブレーキペダル４を放した
場合に、中止される。
【００２４】アクチュエータ２を起動する作動論理に関
する２つの特別な場合を次に挙げておかねばならない。
第１の特別な場合は、アクチュエータ２が、連続的な給
電を得られない場合である。その場合、アクチュエータ
２の動作は、次の条件を守る限り、所定持続時間、例え
ば１分間に限定できる。すなわち、この持続時間を完了
し、続いてブレーキペダル４を短時間放した後、アクチ
ュエータ２は、電子ユニット３によって即時起動され、
かつ操作可能にならねばならない（発生する力はシフト
レバーを解除可能な十分に強いものであることが必
要）。
【００２５】第２の特別な場合は、電子式起動システム
を有さない自動液圧変速機に関係する場合である。簡潔
にするため、アクチュエータ２の起動に関係して先に説
明した２つの場合に述べた次の機能の操作については省
略する。すなわち、ブレーキペダル４が押圧されている
間に、シフトレバー１をＰ位置へ戻す場合、アクチュエ
ータ２が起動されない機能と、自動車が走行中には、シ
フトレバー１のロックを禁止する機能とである。
【００２６】この作動論理の場合、程度を下げた操作モ
ードも、以下のように可能になる。“シフトロック”機
能に、シフトレバー１の位置、ブレーキペダル４への押
圧力、３ｋｍ／ｈ以上の車速、イグニションキー５の位
置のいずれかを検出するセンサのうちの１つセンサの故
障を診断できるコンピュータが使用され、このコンピュ
ータにより故障が検出された場合、アクチュエータ２の
起動は阻止される。そのような場合には、運転者は、い
わゆる“解除”補助機能を利用すべきである。この機能
によって、工具又はキーを使用し、シフトレバー１をＰ
位置から手動式に解除することができる。
【００２７】また、この作動論理の場合、シフトレバー
１及びイグニションキー５の位置を検出するか、又はこ
れら２つの要素の一方が移動し、他方が所定位置にある
ことを検出するセンサを用いて、イグニションキー５を
解除するアクチュエータ１０を起動するように構成され
ている。
【００２８】したがって、この作動論理は、次の３つの
場合にアクチュエータ１０が起動されるように構成され
ている。すなわち、イグニションキー５を解除するアク
チュエータ１０が起動される第１の場合は、前記センサ
のうちの一方のセンサが、シフトレバー１がＰ位置にあ
ることを示す信号を発し、他方のセンサが、イグニショ
ンキー５が＋ＡＰＣ位置から、自動車のエンジンへの供
給が停止される位置へ移動したことを示す信号を発す
る。その場合、アクチュエータ１０への電力は、イグニ
ションキー５の位置のセンサからの信号の下降フロント
（開始）から供給される。
【００２９】アクチュエータ１０が起動される第２の場
合は、イグニションキー５の位置を検出するセンサが点
火カットオフ信号を発する前又は後に（したがって、イ
グニションキーの位置とは無関係に）、シフトレバー１
の位置を検出するセンサが、Ｐ位置へのシフトレバー１
の移動を示す信号を発する場合である。
【００３０】イグニションキー５を解除するためにアク
チュエータ１０が起動される第３の場合は、エンジンへ
の供給スイッチが、まず切られ、シフトレバー１がＰ位
置へ移動される場合である。その場合、アクチュエータ
１０は、シフトレバー１のＰ位置を検出するセンサから
の信号の上昇フロント（開始）により給電される。シフ
トレバーのＰ位置を検出するセンサの状態をモニタする
持続時間は、後述する特殊な場合に見られるように、制
限することができる。
【００３１】アクチュエータ１０の起動は、イグニショ
ンキー５を＋ＡＣＣ位置から移動させるか、シフトレバ
ー１をＰ位置から移動させた場合には、中止される。ア
クチュエータ１０への給電中止は、また、アクチュエー
タ１０の起動に関する第１の特殊な場合で説明するよう
に、タイムラグの後にも行うことができる。
【００３２】この第１の特殊な場合は、アクチュエータ
１０が、アクチュエータ２のように、連続的に給電され
ない状態に関わる。その場合、アクチュエータ１０の給
電時間は、次の条件を守る限り、一定持続時間、例えば
１分間に限定できる。すなわち、この持続時間が完了
し、＋ＡＰＣ位置へイグニションキー５が短時間戻され
た直後、シフトレバー１がＰ位置にあることを条件とし
て、アクチュエータ１０が即時起動され、操作可能でな
ければならない（発生する力は、確実な解除が可能なよ
うに十分に強いものであることが必要である）。
【００３３】アクチュエータ１０の起動に関わる第２の
特殊な場合は、アクチュエータ１０の作動論理を有する
コンピュータが、＋ＡＣＣインプットを有していない場
合、言い換えると、イグニションキー５のロックの＋Ａ
ＣＣ接触端子からの情報を受け得ない場合である。この
場合には、Ｐ位置の状態を検出するモニタ時間を、ケー
スバイケース・ベースで具体化される持続時間に限定で
きる。この持続時間の制限は、Ｐ位置の状態をモニタす
る間のコンピュータの消費電流が、自動車のバッテリか
ら連続的には供給不可能な場合に必要なだけである。シ
フトレバー１が、この持続時間後にＰ位置へ戻った場
合、運転者は、短時間、イグニションキー５を＋ＡＰＣ
位置へ移動させ、イグニションキー５の解除前に、電子
ユニット３へ起動パルスを送らねばならない。
【００３４】アクチュエータ１０の起動の関する第３の
特殊な場合は、イグニションキーを解除するアクチュエ
ータの電子式の起動システムを備えていない自動変速機
の場合である。この場合には、アクチュエータ１０に
は、イグニションキー５が＋ＡＣＣ位置にあり、シフト
レバー１がＰ位置にある場合、第１の特殊な場合のよう
に、ポテンシャル・ディレー（装置特有の遅れ）を伴っ
て給電される。
【００３５】アクチュエータ１０を起動する論理は、ま
た、次のように、程度を下げた操作モードが可能であ
る。“キーロック”機能が、シフトレバー１及びイグニ
ションキー５の位置を検出する２つのセンサのいずれか
の故障を診断可能なコンピュータを利用するさいには、
２つの場合が存在する。すなわち、“解除”機能が利用
不可能な場合、作動論理は、アクチュエータ１０に給電
するために、機能している単一のセンサのみを考慮にい
れる（例えば、コンピュータが、イグニションキー５の
位置検出に関わる問題を検出した場合、アクチュエータ
１０は、シフトレバー１がＰ位置を占めると直ちに給電
される）。“解除”機能が利用可能な場合には、アクチ
ュエータ１０への給電は必ずしも必要ではない。“解
除”機能によって、工具又はキーを用いて手動式にイグ
ニションキーを解除することも可能である。
【００３６】自動車には、またＰ位置へのシフトレバー
１の戻りの失敗を警告する機能が備えられている。この
目的のために、シフトレバー１がＰ位置とは別の位置に
ある状態で、運転者がドアを開けた場合、警告装置が音
響信号を発するようにされている。この機能は、エンジ
ンの作動中に、シフトレバーがＰ位置とは別の位置、例
えばニュートラル位置にある場合、運転者が車外に出ら
れないようにすることによって、“シフトロック”機能
を補助するものである。以上説明した本発明による作動
論理によって、法律規定を守りながら、より高い安全性
と使用の容易性が実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】“シフトロック”機能及び“キーロック”機能
を有する従来のロックシステム、それも、好ましくは電
子制御装置を有する自動変速機を装備した自動車に設け
られたロックシステムの１例を示した図である。
【図２】イグニションキーの、可能な異なる位置を示し
た図である。
【符号の説明】
１ シフトレバー ２ シフトレバーのアクチュエータ ３ 電子ユニット ４ ブレーキペダル ５ イグニションキー ６ 電磁ロッド ７ 機構 ８ ロック端片 ９ 山形扇形部材 １０ イグニションキーのアクチュエータ １１ 電磁ロッド １２ 後部ストップランプのスイッチ Ａ、＋ＡＣＣ 付属装置位置 Ｍ、＋ＡＰＣ 点火後位置 Ｎ ニュートラル位置 Ｐ パーキング位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ステファーヌ ソビール フランス国モンベリアール，アブニュ デ ルベティエ，47

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 Ｐ位置、すなわちパーキング位置にシフ
    トレバー（１）をロックするために、つまり“シフトロ
    ック”機能のために使用される作動論理を有する自動変
    速機を装備した自動車であって、自動車のブレーキペダ
    ル（４）が押圧され、かつイグニションキー（５）が＋
    ＡＰＣ位置又は＋ＡＣＣ位置にある場合には、電磁式の
    アクチュエータ（２）を起動して、シフトレバー（１）
    をＰ位置から解除し、かつまた／もしくはシフトレバー
    （１）がＰ位置にない場合には、イグニションキー
    （５）をロックする機能、つまり“キーロック”機能を
    発揮し、シフトレバー（１）がＰ位置にある場合には、
    電磁式のアクチュエータ（１０）を起動して、イグニシ
    ョンキー（５）を解除する形式のものにおいて、 Ｐ位置からシフトレバー（１）を解除するアクチュエー
    タ（２）を、所定持続時間の間、例えば１分間だけ起動
    し、この持続時間が完了し、ブレーキペダル（４）の短
    時間の解除が続いた直後に、アクチュエータ（２）が即
    時起動されることを特徴とする、パーキング位置Ｐにシ
    フトレバー（１）をロックするために、つまり“シフト
    ロック”機能のために使用される作動論理を有する自動
    変速機を装備した自動車。
  2. 【請求項２】 請求項１記載の自動車において、更に、
    シフトレバー（１）の位置と、イグニションキー（５）
    の位置とを検出するか、又は双方のうちの一方が移動
    し、他方が所定位置にあることを検出するセンサを用い
    ることにより、作動論理が、イグニションキー（５）を
    解除するアクチュエータ（１０）を起動するように構成
    されていることを特徴とする、自動車。
  3. 【請求項３】 請求項２記載の自動車において、前記セ
    ンサのうちの一方センサが、他方のセンサの点火カット
    オフ信号発信前又は発信後に、Ｐ位置へのシフトレバー
    の移動を示す信号を発した場合に、イグニションキー
    （５）を解除するアクチュエータ（１０）が起動される
    ことを特徴とする、自動車。
  4. 【請求項４】 請求項１記載の自動車において、イグニ
    ションキー（５）を解除するアクチュエータ（１０）
    が、所定持続時間の間、例えば１分間、起動され、この
    持続時間が完了し、続いてイグニションキーが＋ＡＰＣ
    位置へ短時間戻された直後に、アクチュエータ（１０）
    が即時起動されることを特徴とする、自動車。
  5. 【請求項５】 請求項２記載の自動車において、前記セ
    ンサの一方が、＋ＡＰＣ位置から点火カットオフ位置へ
    のイグニションキー（５）の移動を示す信号を発し、他
    方のセンサが、Ｐ位置へのシフトレバー（１）の移動を
    示す信号を発した場合に、イグニションキー（５）を解
    除するアクチュエータ（１０）が起動されることを特徴
    とする、自動車。
  6. 【請求項６】 請求項５記載の自動車において、イグニ
    ションキー（５）を解除するアクチュエータ（１０）
    が、前記他方のセンサからの信号の上昇フロントにより
    起動されることを特徴とする、自動車。
  7. 【請求項７】 請求項５記載の自動車において、作動論
    理を有するコンピュータが、イグニションキー（５）か
    らの＋ＡＣＣインプットを受けることができない場合、
    このコンピュータが、所定の限定された持続時間の間、
    シフトレバー（１）の位置状態を検出するセンサをモニ
    タし、この所定持続時間完了後、シフトレバー（１）が
    Ｐ位置へ戻されると、イグニションキー（５）が＋ＡＰ
    Ｃ位置へ短時間戻ることによって、イグニションキー
    （５）を解除するアクチュエータ（１０）の起動が可能
    になることを特徴とする、自動車。
  8. 【請求項８】 請求項１記載の自動車において、イグニ
    ションキー（５）が＋ＡＰＣ位置又は＋ＡＣＣ位置にあ
    る場合に、シフトレバー（１）をＰ位置へ移動させ、か
    つまたブレーキペダル（４）を押圧した場合、シフトレ
    バー（１）を解除するアクチュエータ（２）が即時起動
    されるように、作動論理が構成されていることを特徴と
    する、自動車。
  9. 【請求項９】 請求項８記載の自動車において、シフト
    レバー（１）がＰ位置に、またイグニションキー（５）
    が＋ＡＰＣ位置又は＋ＡＣＣ位置にあり、更に自動車が
    最低速度より高い速度、例えば約３ｋｍ／ｈで走行して
    いる場合、Ｐ位置からシフトレバー（１）を解除する電
    磁式のアクチュエータ（２）が起動されることを特徴と
    する、自動車。
  10. 【請求項１０】 請求項２記載の自動車において、前記
    センサのうちの一方のセンサが、シフトレバー（１）が
    Ｐ位置にあることを示し、他方のセンサが、＋ＡＰＣ位
    置から点火カットオフ位置へのイグニションキー（５）
    の移動を示す信号を発した場合、イグニションキー
    （５）を解除するアクチュエータ（１０）が起動される
    ことを特徴とする、自動車。
  11. 【請求項１１】 請求項１０記載の自動車において、イ
    グニションキー（５）を解除するアクチュエータ（１
    ０）が、前記他方のセンサからの信号の下降フロントに
    より起動されることを特徴とする、自動車。
  12. 【請求項１２】 請求項１記載の自動車において、Ｐ位
    置からシフトレバー（１）を解除するアクチュエータ
    （２）が、ブレーキペダル（４）の押圧された状態で
    は、一定のタイムラグ、例えば５秒の遅れの後にはじめ
    て起動されることを特徴とする、自動車。
  13. 【請求項１３】 請求項１２記載の自動車において、更
    に、前記タイムラグの終了前に、ブレーキペダル（４）
    を放し、もう一度押圧することにより、前記アクチュエ
    ータ（２）が起動されるように作動論理が構成されてい
    ることを特徴とする、自動車。
  14. 【請求項１４】 請求項１記載の自動車において、コン
    ピュータを、“シフトロック”機能のために用いること
    によって、Ｐ位置でのシフトレバー位置、ブレーキペダ
    ル（４）への加圧力、車速、イグニションキー（５）の
    位置のいずれかを検出するセンサのうちの１つのセンサ
    の故障を診断し、このコンピュータによってセンサの故
    障が検出された場合には、シフトレバー（１）を解除す
    るアクチュエータ（２）の起動が阻止され、その結果、
    運転者が、いわゆる“解除”補助機能を利用して、工具
    又はキーを使用することにより、シフトレバー（１）を
    手動式にＰ位置から解除できることを特徴とする、自動
    車。
  15. 【請求項１５】 コンピュータを“キーロック”機能の
    ために用いることによって、Ｐ位置でのシフトレバー
    （１）の位置又はイグニションキー（５）の位置を検出
    するセンサのうちの１つのセンサの故障を診断し、この
    コンピュータによってセンサの故障が検出され、しか
    も、工具又はキーを用いて手動式にイグニションキーの
    解除が可能な、いわゆる“解除”補助機能が欠けている
    場合、機能している単一のセンサが利用可能な限り、イ
    グニションキー（５）を解除するアクチュエータ（１
    ０）が起動されることを特徴とする、自動車。
  16. 【請求項１６】 請求項１記載の自動車において、前記
    自動車に信号装置が備えられており、シフトレバー
    （１）がＰ位置にない場合に、運転者がドアを開ける
    と、この信号装置が音響信号を発することを特徴とす
    る、自動車。
  17. 【請求項１７】 請求項１記載の自動車において、変速
    機に電子式制御機構が装備されていることを特徴とす
    る、自動車。
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