JP3320754B2 - 車両の停止ブレーキ装置 - Google Patents

車両の停止ブレーキ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の停止ブレーキ装
置、特に、ヒルホルダ機構とを備えた停止ブレーキ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両を上り坂で一旦停止させた後に発進
させる際、アクセルペダル踏込みのためにブレーキペダ
ルから足を離すと車両が自量で後退してしまうことがあ
る。
【0003】このため従来より、車両が停止したときブ
レーキペダルの踏込み操作の有無にかかわらず、ブレー
キを作動させるとともにその後例えばアクセルペダルが
踏み込まれたときブレーキ作動を解除するヒルホルダ機
構を備えた停止ブレーキ装置が提案されている(例えば
実開昭61−41072号公報参照)。
【0004】このようなヒルホルダ機構を設けることに
より、坂道発進の容易化を図ることができ、また、車両
が平地で停止した場合、安全性確保やいわゆる車両クリ
ープの防止のためにフットブレーキあるいはパーキング
ブレーキを作動させることが多いが、そのような手間を
省くことができる。
【0005】ヒルホルダ機構の具体例としては、停止ブ
レーキ装置に広く用いられる倍力装置を利用したものが
知られている。すなわち、この倍力装置は、ブレーキペ
ダルとブレーキとの間に設けられ、エンジン吸気管負圧
等の負圧と大気圧との圧力差を利用してブレーキペダル
の踏込み操作により発生する制動力を増幅させる装置で
あるが、車両が停止したときブレーキペダルの踏込み操
作による制動力の発生有無にかかわらず上記倍力装置を
作動させて制動力を発生させるように構成されたヒルホ
ルダ機構が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな倍力装置を利用したヒルホルダ機構を備えた停止ブ
レーキ装置においては、次のような問題が考えられる。
すなわち、上記ヒルホルダ機構は倍力装置を作動させる
ことにより制動力を発生させるようになっているが、上
記倍力装置はエンジン吸気管負圧等の負圧を利用してお
り、エンジンが回転しているときしか負圧供給がなされ
ず、エンジンが停止したときには、負圧源と倍力装置と
を接続する通路に一般に設けられる逆止弁により倍力装
置からの負圧の解放が阻止されるのみである。したがっ
て、ヒルホルダ機構の作動中にイグニションスイッチが
オフにされてエンジンが停止した場合には、上記逆止弁
による圧力保持機能により、しばらくの間はヒルホルダ
機構による制動力が確保されることとなるが、その後時
間が経過するにつれて逆止弁から負圧が徐々に抜けてい
くので、ヒルホルダ機構による制動力が低下し、例えば
パーキングブレーキを作動させていない状態で坂道に駐
車したような場合には、いつの間にか車両が移動し始め
てしまう、という問題が考えられる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、いかなる場合においても必要な制動力
を確保することができる車両の停止ブレーキ装置を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両の停止
ブレーキ装置は、ヒルホルダ機構の作動中はパーキング
ブレーキ等が作動しているときにのみエンジンの停止動
作を許容することにより、あるいは、ヒルホルダ機構の
作動中に運転者が運転席を離れた場合、運転者に対して
警報を発生する手段を設けることにより、上記目的達成
を図るようにしたものである。
【0009】すなわち、請求項1記載の発明は、ブレー
キペダルとブレーキとの間に設けられ、前記ブレーキペ
ダルの踏込み操作により発生する制動力を増幅させる
うにエンジンの回転により作動する倍力装置と、車両が
停止したとき前記ブレーキペダルの踏込み操作による制
動力の発生有無にかかわらず前記倍力装置を作動させて
制動力を発生させるヒルホルダ機構と、を備えた車両の
停止ブレーキ装置において、前記ヒルホルダ機構の作動
でかつ該ヒルホルダ機構以外の制動力発生手段が作動
していないときにはイグニッションスイッチのオフ操作
を不能にしてエンジンの停止動作を禁止する一方、前記
ヒルホルダ機構の作動中でかつ該ヒルホルダ機構以外の
制動力発生手段が作動しているときにはイグニッション
スイッチのオフ操作を可能にしてエンジンの停止動作を
許容するエンジン停止動作制限手段を備えていることを
特徴とするものであり、請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明において、前記ヒルホルダ機構の作動中に
運転者が運転席を離れた場合、警報を発生する警報発生
手段を備えていることを特徴とするものである。
【0010】上記「ヒルホルダ機構以外の制動力発生手
段」は、特に限定されるものではないが、例えば、パー
キングブレーキやフットブレーキ等が該当する。
【0011】上記「警報発生手段」は、運転者に注意を
促すことができるものであれば特定の手段に限定される
ものではないが、例えば、ブザー、チャイム、ランプ等
が該当する。
【0012】
【発明の作用および効果】上記構成に示すように、請求
項1記載の発明によれば、ヒルホルダ機構の作動中は、
該ヒルホルダ機構以外の制動力発生手段が作動していな
いときにはイグニッションスイッチのオフ操作を不能に
してエンジンの停止動作を禁止する一方、該ヒルホルダ
機構以外の制動力発生手段が作動しているときにはイグ
ニッションスイッチのオフ操作を可能にしてエンジンの
停止動作を許容するようになっているので、ヒルホルダ
機構の作動中にイグニションスイッチがオフにされてエ
ンジンが停止した場合には、常に制動力発生手段が作動
していることとなる。
【0013】また、請求項2記載の発明によれば、ヒル
ホルダ機構の作動中に運転者が運転席を離れた場合に
は、警報発生手段が警報を発生するようになっているの
で、運転者がパーキングブレーキ等をかけたと勘違いし
て車外に出てしまうようなことを防止できる。
【0014】したがって、本発明によれば、いかなる場
合においても必要な制動力を確保することができる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0016】図1は、本発明に係る車両の停止ブレーキ
装置の一実施例を示す構成概要図である。
【0017】図1に示すように、この停止ブレーキ装置
が設けられる車両は、前輪1FL、1FRが駆動輪とさ
れ、後輪1RL、1RRが従動輪とされた前輪駆動車で
あり、車体前部にはエンジン2が横置きに搭載され、該
エンジン2での発生トルクは、クラッチ3、変速機4、
差動ギヤ5に伝達された後、左ドライブシャフト6Lを
介して左前輪1FLに、また右ドライブシャフト6Rを
介して右前輪1FRに伝達されるようになっている。
【0018】各車輪に装備されたブレーキ7FL〜7R
Rは、油圧式のディスクブレーキであり、ブレーキ液圧
発生源としてのマスタシリンダ8は、2つの吐出口8
a、8bを有するタンデム型とされている。このマスタ
シリンダ8の一方の吐出口8aから延びるブレーキ配管
13は、途中で2本に分岐されて、分岐配管13Fが左
前輪用ブレーキ7FL(のキャリパ内に装備されたホイ
ールシリンダ)に接続され、分岐配管13Rが右後輪用
ブレーキ7RRに接続されている。マスタシリンダ8の
他方の吐出口8bから延びる分岐配管14も2本に分岐
されて、分岐配管14Fが右前輪用ブレーキ7FRに接
続され、分岐配管14Rが左後輪用ブレーキ7RLに接
続されている。
【0019】ブレーキペダル12に対する踏込み力は、
倍力装置すなわちブレーキブースタ11を介してマスタ
シリンダ8に伝達されるようになっている。このブース
タ11は、基本的には既知の真空倍力装置と同じである
が、所定の場合には後述するように、ブレーキペダル1
2の踏込み操作が行われていなくても作動する(倍力作
用を行う)ように構成されている。
【0020】ブースタ11は、車体およびマスタシリン
ダ8に固定されたケーシング31を有し、該ケーシング
31内が、ダイヤフラム32とこれに固定されたバルブ
ボディ33とからなる可動隔壁30によって、第1室3
4と第2室35とに画成されている。第1室34には第
1通路21を介して常にエンジン2の吸気管負圧が供給
されており、ブレーキペダル12が踏込み操作されてい
ないときは第2室35が第3通路23を介して第1室3
4と連通されて、ブースタ11の作動が停止された状態
となり、一方、ブレーキペダル12を踏込み操作する
と、第2通路22を介して第2室35に大気圧が供給さ
れ、これによりダイヤフラム32がバルブボディ33と
共に前方(第1室34側)へ変位して倍力作用が行われ
るようになっている。なお、上記第1通路21には、第
1室34への吸気管負圧供給時のみ第1通路21を開く
逆止弁(図示せず)が設けられている。
【0021】第2室35に対する負圧供給と大気圧供給
との切換えは、基本的には、バルブボディ33内に装備
された弁装置によって行われるようになっている。この
バルブボディ33部分を図2に基づいて説明する。
【0022】バルブボディ33は、ダイヤフラム32に
固定されるパワーピストン41を有しており、このパワ
ーピストン41に形成された凹部41a内には、リアク
ションディスク42と出力軸43(出力部材)の基端部
とが嵌合されている。この出力軸43は、マスタシリン
ダ8の入力軸となるものである。また、ブレーキペダル
12に連結された入力軸44の先端部には、バルフボデ
ィ33内において、バルブプランジャ45が取り付けら
れている。このバルブプランジャ45の後方には、真空
弁46(踏込み操作連動式開閉機構)が配設されてい
る。
【0023】パワーピストン41には圧力導入通路50
が第3通路23に接続されるようにして形成されてお
り、該圧力導入通路50は、常にバルブプランジャ45
の周囲に形成される空間Xに連通されている。この空間
Xは、常に第2室35と連通されている。そして、圧力
導入通路50の空間X側への開口端部には、真空弁46
が離着座される弁座47が形成されている。また、真空
弁46は、バルブプランジャ45の後端に形成された弁
座45aに対しても離着座される。
【0024】以上のような構成において、いま、圧力導
入通路50に負圧が導入されている場合を想定する。こ
の状態で、ブレーキペダル12が踏込み操作されていな
いときは、図2に示すように真空弁46はスプリング4
8、49の付勢力によって弁座45aに着座している
が、弁座47とは離間されている。したがって、圧力導
入通路50からの負圧は、空間Xを介して第2室35に
導入され、倍力作用は行われない。
【0025】ブレーキペダル12を踏込み操作すると、
入力軸44と共にバルブプランジャ45が前方移動(図
中左方移動)する。この前方移動の際、真空弁46は、
まず弁座47に着座して空間Xと圧力導入通路50との
連通を遮断し、この後真空弁46に対して弁座45aが
離間される。この真空弁46と弁座45aとが離間する
ことにより、バルブボティ33の後方から第2通路22
を介して大気圧が空間Xに導入されて、第2室35が大
気圧となる。これにより、ダイヤフラム32がバルブボ
ディ33と共に前方へ変位し、この結果出力軸43が前
方移動して倍力作用が行われる。マスタシリンダ8から
のブレーキ反力は、リアクションディスク42を介し
て、バルブプランジャ45さらにはブレーキペダル12
に伝達される。ブレーキペダル12の踏込み操作力が解
放されると、リターンスプリング36(図1参照)によ
り図2の状態へ復帰して、次の倍力作用に備えることに
なる。
【0026】以上説明した部分は、既知の真空倍力装置
と同じであるが、本実施例では、後述するヒルホルダ制
御のために、圧力導入通路50に対して、第2室35の
負圧を導入させる状態と大気圧を導入させる状態とに切
り換えることができるようになっている。
【0027】すなわち、第1室34と第2室35とを圧
力導入通路50を介して連通させる第3通路23には、
図1に示すように、コントロールユニット51によって
制御される3方電磁切換弁38(開閉切換え機構)が接
続されている。この切換弁38は、消磁時に圧力導入通
路50を第1室34に連通させ、励磁時に圧力導入通路
50に大気圧を導入させるようになっている。すなわ
ち、この切換弁38は、第2通路22とは独立して第2
室を大気を連通する第4通路24と第3通路23との択
一的開閉切換えを行うようになっている。この切換弁3
8が励磁されて圧力導入通路50に大気圧が導入される
と、空間Xしたがって第2室35は、ブレーキペダル1
2の踏込み操作が行われていなくても大気圧となり、こ
の結果倍力作用を行ってマスタシリンダ8にブレーキ液
圧を発生させることになる。
【0028】図1に示すように、コントロールユニット
5には、センサあるいはスイッチS1 〜S9 からの信号
が入力されるようになっている。センサS1 〜S4 は、
各車輪1FL〜1RRの回転速度を検出する車輪速セン
サである。スイッチS5 はアクセルペダル10が全閉と
なったときにオンとされるアクセルスイッチである。ス
イッチS6 は、ブレーキペダル12が踏込み操作された
ときオンとされるフットブレーキスイッチである。スイ
ッチS7 は、運転席52から運転者が離れたときオンと
されるシートスイッチである。スイッチS8 は、パーキ
ングブレーキ53が作動したときオンになるパーキング
ブレーキスイッチである。センサS9 は、エンジン2の
回転速度を検出するエンジン回転速度センサである。
【0029】上記コントロールユニット51は、ヒルホ
ルダ制御、すなわち、車両が停止したとき各ブレーキ7
FL、7FR、7RL、7RRを作動させるとともにそ
の後アクセルペダル10が踏み込まれたときこのブレー
キ作動を解除する制御を行うようになっている。このヒ
ルホルダ制御は、具体的には次のようして行われる。す
なわち、コントロールユニット51は、センサS1 〜S
4 からの検出信号により各車輪1FL〜1RRの回転速
度が零になったとき車両が停止したとして3方電磁切換
弁38を励磁し、これにより、第4通路24を開いて第
2室35に大気を導入し、ブレーキペダル12の踏込み
操作の有無にかかわらず、マスタシリンダ8にブレーキ
液圧を発生させる。このときアクセルペダル10の踏込
みはなされていないが、その後アクセルペダル10の踏
込み操作がなされると、アクセルスイッチS5 がオフに
なる。コントロールユニット51は、このオフ信号によ
り3方電磁切換弁38を消磁してマスタシリンダ8のブ
レーキ液圧を解放する。このように、本実施例において
は、コントロールユニット51と第4通路24と3方電
磁力切換弁38とでヒルホルダ機構50が構成されてい
る。
【0030】上記ヒルホルダ機構50はブレーキブース
タ11を作動させることにより制動力を発生させるよう
になっているが、上記ブースタ11はエンジン吸気管負
圧を利用しており、エンジン2が回転しているときしか
負圧供給がなされないので、ヒルホルダ機構50の作動
中にイグニッションスイッチがオフにされてエンジン2
が停止した場合には、ブースタ11の第1室34の負圧
が第1通路21を介して徐々に抜けていってしまい、ヒ
ルホルダ機構50による制動力が低下してしまう、とい
う問題が考えられる。
【0031】このため、本実施例においては、ヒルホル
ダ機構50の作動中はパーキングブレーキ53が作動し
ているときにのみエンジン2の停止動作を許容すること
により、また、ヒルホルダ機構50の作動中に運転者が
運転席を離れた場合、運転者に対して警報を発生するこ
とにより、いかなる場合においても必要な制動力を確保
するようになっている。
【0032】上記エンジン停止動作の制限は、コントロ
ールユニット51により、キーシリンダ54近傍に設け
られたソレノイド55を作動させてイグニッションスイ
ッチのオフ操作を不能とすることにより行われるように
なっている。すなわち、図3に示すように、ソレノイド
55の出力軸55aは通常は没入位置(図示実線位置)
をとるが、コントロールユニット51からのエンジン停
止動作制限信号により励磁されると突出位置(図示1点
鎖線位置)をとり、これにより、キーシリンダ54の可
動部に設けられ、キー操作によって回転するレバー54
aと係合するようになっている。このようにして、上記
ソレノイド55、キーシリンダ54およびコントロール
ユニット51によりエンジン停止動作制限手段が構成さ
れている。
【0033】また、上記警報の発生は、コントロールユ
ニット51からの制御信号によりブザー56を作動させ
ることにより行われるようになっている。
【0034】次に、本実施例の作用について図4に示す
フローチャートに基づいて説明する。
【0035】コントロールユニット51は、まず、ステ
ップS1で車両が停止したと判定すると、ステップS2
でヒルホルダ機構50が作動中か否かの判定を行い、こ
の判定がYESの場合にはステップS3でパーキングブ
レーキ52が作動中か否かの判定を行い、この判定がN
Oの場合には、ステップS4で運転者が運転席から離れ
たか否かの判定を行う。この判定がNOの場合には、ス
テップS5で、ソレノイド55を作動させて、イグニッ
ションスイッチのオフ操作を不能とすることによりエン
ジンの停止動作を禁止する。一方上記判定がYESの場
合には、ステップS6で、ブザー56を作動させること
により警報を発生する。
【0036】以上詳述したように、本実施例によれば、
ヒルホルダ機構50の作動中は、パーキングブレーキ5
3が作動しているときにのみエンジン2の停止動作を許
容するようになっているので、ヒルホルダ機構50の作
動中にイグニションスイッチがオフにされてエンジン2
が停止した場合には、常にパーキングブレーキ53が作
動していることとなる。また、ヒルホルダ機構50の作
動中に運転者が運転席52を離れた場合には、ブザー5
6が作動して警報を発生するようになっているので、
転者がパーキングブレーキ操作をしたと勘違いして車外
に出てしまうようなことを防止できる。
【0037】したがって、本実施例によれば、いかなる
場合においても必要な制動力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の停止ブレーキ装置の一実施
例を示す構成概要図
【図2】上記実施例のブレーキブースタの要部を示す断
面図
【図3】上記実施例のソレノイドとキーシリンダとの係
合作用を示す説明図
【図4】上記実施例の作用を示すフローチャート
【符号の説明】
1FL、1FR 前輪 1RL、1RR 後輪 2 エンジン 7FL、7FR、7RL、7RR ブレーキ 8 マスタシリンダ 11 ブレーキブースタ(倍力装置) 12 ブレーキペダル 21 第1通路 22 第2通路 23 第3通路 24 第4通路 30 可動隔壁 34 第1室 35 第2室 38 3方電磁切換弁(開閉切換え機構) 43 出力軸(出力部材) 46 真空弁(踏込み操作連動式開閉機構) 50 ヒルホルダ機構 51 コントロールユニット(エンジン停止動作制限手
段、警報発生手段) 52 運転席 53 パーキングブレーキ(制動力発生手段) 54 キーシリンダ(エンジン停止動作制限手段) 55 ソレノイド(エンジン停止動作制限手段) 56 ブザー(警報発生手段) S1 〜S4 車輪速センサ S5 アクセルスイッチ S6 フットブレーキスイッチ S7 シートスイッチ S8 パーキングブレーキスイッチ S9 エンジン回転速度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和泉 知示 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−93529(JP,A) 特開 昭59−171743(JP,A) 実開 昭60−13854(JP,U) 実開 平1−95467(JP,U) 実開 昭58−60563(JP,U) 実開 平3−83342(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 7/12 B60T 13/52 B60T 17/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルとブレーキとの間に設け
    られ、前記ブレーキペダルの踏込み操作により発生する
    制動力を増幅させるようにエンジンの回転により作動す
    倍力装置と、車両が停止したとき前記ブレーキペダル
    の踏込み操作による制動力の発生有無にかかわらず前記
    倍力装置を作動させて制動力を発生させるヒルホルダ機
    構と、を備えた車両の停止ブレーキ装置において、 前記ヒルホルダ機構の作動中でかつ該ヒルホルダ機構以
    外の制動力発生手段が作動していないときにはイグニッ
    ションスイッチのオフ操作を不能にしてエンジンの停止
    動作を禁止する一方、前記ヒルホルダ機構の作動中でか
    つ該ヒルホルダ機構以外の制動力発生手段が作動してい
    るときにはイグニッションスイッチのオフ操作を可能に
    してエンジンの停止動作を許容するエンジン停止動作制
    限手段を備えていることを特徴とする車両の停止ブレー
    キ装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒルホルダ機構の作動中に運転者が
    運転席を離れた場合、警報を発生する警報発生手段を備
    えていることを特徴とする請求項1記載の車両の停止ブ
    レーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記倍力装置が、ケーシングと、このケ
    ーシング内を第1室と第2室とに画成する可動隔壁と、
    この可動隔壁に連結され、該可動隔壁の前記第1室側へ
    の移動により制動力を出力する出力部材と、前記第1室
    を負圧源へ連通させる第1通路と、前記第2室を大気へ
    連通させる第2通路と、前記第1室と前記第2室とを連
    通させる第3通路と、前記ブレーキペダルが踏み込まれ
    ていないとき前記第2通路を閉じて前記第3通路を開く
    とともに、前記ブレーキペダルが踏み込まれたとき前記
    第2通路を開いて前記第3通路を閉じるよう、前記ブレ
    ーキペダルの踏込み操作と連動して作動する踏込み操作
    連動式開閉機構と、を備えてなり、 前記ヒルホルダ機構が、前記第2通路とは独立して前記
    第2室を大気と連通させる第4通路と、この第4通路と
    前記第3通路との択一的開閉切換えを行う開閉切換え機
    構と、車両が停止したとき前記ブレーキペダルの踏込み
    操作の有無にかかわらず前記第3通路を閉じて前記第4
    通路を開くよう前記開閉切換え機構を制御する制御手段
    と、を備えてなることを特徴とする請求項1または2記
    載の車両の停止ブレーキ装置。
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