JPH1159498A - 自動車の車体補強構造 - Google Patents

自動車の車体補強構造

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JPH1159498A
JPH1159498A JP23045897A JP23045897A JPH1159498A JP H1159498 A JPH1159498 A JP H1159498A JP 23045897 A JP23045897 A JP 23045897A JP 23045897 A JP23045897 A JP 23045897A JP H1159498 A JPH1159498 A JP H1159498A
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JP
Japan
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reinforcing member
floor panel
vehicle
vehicle body
pillars
Prior art date
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Application number
JP23045897A
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English (en)
Inventor
Sadao Onoyama
貞男 小野山
Hiroshi Aikawa
宏 合川
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体の側部に対する外力についての車体強度
が、この車体の前後方向の各部で互いにより均一になる
ようにする。前後方向に長い長尺物を、車体のフロアパ
ネルの上面近傍で、この上面に沿った空間に収納できる
ようにする。 【解決手段】 フロアパネル12の上面に沿って車幅方
向に延びる第2補強材52を設ける。この第2補強材5
2を前後方向で隣り合う両ピラー21,22の間に位置
させる。上記第2補強材52が、上記フロアパネル12
の上面から離れた位置で上記車室13のほぼ全幅にわた
り車幅方向に延びる補強材本体64と、この補強材本体
64の長手方向の各端部からそれぞれ下方に向って延び
る補強材側部65とを有し、これら各補強材側部65の
下端部を上記サイドシル8および/もしくはフロアパネ
ル12に結合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体のフロアパネ
ルの上面に沿って車幅方向に延びる補強材を設けた自動
車の車体補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記自動車の車体補強構造には、従来、
実開平5‐28790号公報で示されるものがある。
【0003】これによれば、車体は、その左右の各下側
部を構成してそれぞれ前後方向に延びるサイドシルと、
これら左右サイドシルに架設されて車室の下面を形成す
るフロアパネルと、上記各サイドシルからそれぞれ上方
に向い突出してその各突出端でルーフパネルを支持する
前後で複数のピラーとを備えている。また、上記フロア
パネルの上面に沿って車幅方向に延び上記サイドシルお
よびフロアパネルに結合される補強材が設けられてい
る。
【0004】また、前後方向で隣り合う上記両ピラーの
間がドア開口とされて、このドア開口を開閉するドアが
設けられる。
【0005】そして、上記補強材は、特に、車体の側部
への何らかの物体の衝突など、この側部に対する外力に
ついての車体強度を向上させるように働く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の技術では、上記補強材は、前後方向でピラーと同じ
ところに設けられており、このため、これらピラーと補
強材とに対応する車体の側部に対する外力については、
十分の車体強度が確保されると考えられるが、前後方向
で隣り合う両ピラーの間では、比較的に車体強度が低く
なるおそれがあり、つまり、車体の側部に対する外力に
ついての車体強度が、この車体の前後方向の各部で互い
に不均一になるおそれがある。
【0007】また、上記従来の技術では、上記補強材
は、その長手方向の各部がそれぞれ上記フロアパネルの
上面に結合させられており、このため、上記フロアパネ
ルの上面近傍で、この上面に沿った空間が、上記補強材
によって前後に分断されることとなっている。
【0008】このため、上記フロアパネルの上面に沿っ
た空間に、スキー板など前後方向に長い長尺物を収納さ
せようとするとき、これが上記補強材に邪魔されて、で
きなくなるおそれがあり、つまり、上記補強材を設けた
ことに因り、車室への収納の自由度が低下させられると
いう問題もある。
【0009】一方、上記車体の側部で、ドア開口を閉じ
ているドアに対し外力が与えられた場合には、このドア
は、上記ドア開口を通して車室側に入り込みがちとなる
が、このドアの入り込みをより確実に防止させることが
望まれている。
【0010】また、上記従来の技術において、車室には
シートが設けられているが、このシートの車体への支持
が、より簡単な構成で達成されるようにすることも望ま
れている。
【0011】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、車体の側部に対する外力についての車体
強度が、この車体の前後方向の各部で互いにより均一に
なるようにすることを課題とする。
【0012】また、上記課題を解決しようとした場合
に、前後方向に長い長尺物を、車体のフロアパネルの上
面近傍で、この上面に沿った空間に収納できるようにす
ることを課題とする。
【0013】更に、車体の側部でドア開口を閉じている
ドアに対し外力が与えられた場合に、上記ドア開口を通
してドアが車室側に入り込もうとすることを、より確実
に防止させることを課題とする。
【0014】また、車体のフロアパネルに対するシート
の支持が簡単な構成で達成されるようにすることを課題
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の車体補強構造は、次の如くである。
【0016】請求項1の発明は、車体2が、その左右の
各下側部を構成してそれぞれ前後方向に延びるサイドシ
ル8と、これら左右サイドシル8に架設されて車室13
の下面を形成するフロアパネル12と、上記各サイドシ
ル8からそれぞれ上方に向い突出してその各突出端でル
ーフパネル24を支持する前後で複数のピラー21,2
2とを備え、上記フロアパネル12の上面に沿って車幅
方向に延び上記サイドシル8および/もしくはフロアパ
ネル12に結合される第2補強材(補強材)52を設け
た自動車の車体補強構造において、
【0017】上記第2補強材(補強材)52を前後方向
で隣り合う上記両ピラー21,22の間に位置させ、
【0018】上記第2補強材(補強材)52が、上記フ
ロアパネル12の上面から離れた位置で上記車室13の
ほぼ全幅にわたり車幅方向に延びる補強材本体64と、
この補強材本体64の長手方向の各端部からそれぞれ下
方に向って延びる補強材側部65とを有し、これら各補
強材側部65の下端部を上記サイドシル8および/もし
くはフロアパネル12に結合させたものである。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、前後方向で隣り合う上記両ピラー21,22の間を
ドア開口35にすると共にこのドア開口35を開閉する
ドア36を設け、側面視で、上記第2補強材(補強材)
52の側部の少なくとも一部を、上記ドア開口35内に
位置させたものである。
【0020】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、上記第2補強材(補強材)52にシー
ト69を支持させたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0022】図において、符号1は自動車で、矢印Fr
はこの自動車1の前方を示し、下記する左右とは上記前
方に向っての車幅方向をいうものとする。
【0023】上記自動車1の車体2は、それぞれ左右一
対の前車輪3と後車輪4とによって走行面5上に支持さ
れている。
【0024】上記車体2は板金製で、その車幅方向を通
って前後方向に延びる垂直な中心面7を基準としてほぼ
左右対称形とされている。また、上記車体2は、その左
右の各下側部を構成してそれぞれ前後方向に延びるサイ
ドシル8を備えている。このサイドシル8は、車幅方向
で互いに結合(スポット溶接や締結具等により結合、以
下同じとする)されるアウタパネル9とインナパネル1
0とで構成され、その断面が箱形で、十分の強度と剛性
とを有している。
【0025】上記した左右サイドシル8,8にフロアパ
ネル12が架設されている。このフロアパネル12の左
右各側端部は、これに対応するサイドシル8の上下方向
の中途部でこのサイドシル8のインナパネル10に一体
的に結合させられ、上記フロアパネル12は、上記車体
2の内部を構成する車室13の下面を形成している。
【0026】上記車室13の前部に対応する上記フロア
パネル12の前部は、このフロアパネル12の左右の各
側部を構成して上記サイドシル8の上下方向の中途部に
位置する側部パネル14,14と、これら側部パネル1
4,14の間に設けられるトンネル15とで構成されて
いる。このトンネル15は、上記フロアパネル12の車
幅方向の中央部を上方に膨出させることにより形成さ
れ、このトンネル15の内部空間には、前後方向に延び
るプロペラ軸が収納される。
【0027】上記車室13の後部に対応する上記フロア
パネル12の後部は、上記フロアパネル12の前部より
も一段高くされている。上記フロアパネル12の後部の
車幅方向の中央部には、この中央部を下方に向って膨出
させることにより、車室13に向って上方に開く小物収
納用の凹部17が形成されている。この凹部17にはス
ペアタイヤ等が収納可能とされ、上記凹部17の上端開
口は収納カバー18によって開閉自在に閉じられてい
る。
【0028】上記フロアパネル12の前端縁から上方に
向ってダッシュパネル19が延び、このダッシュパネル
19も車体2の一部を構成している。
【0029】上記各サイドシル8からそれぞれ上方に向
って一体的に突出する前後で複数のピラー21〜23が
設けられている。これら左右の各ピラー21〜23の各
突出端でルーフパネル24が支持され、このルーフパネ
ル24は、上記車室13の上面を形成している。上記各
ピラー21〜23は、それぞれ車幅方向で互いに結合さ
れるアウタパネル26とインナパネル27とを有してい
る。
【0030】上記ピラー21〜23のうち、前側の左右
ピラー21,21の各下部に上記ダッシュパネル19
と、このダッシュパネル19の上端縁を結合させる不図
示のフロントカウルとが両端支持され、これらダッシュ
パネル19とフロントカウルとに十分の強度が与えられ
ている。
【0031】上記前側の左右ピラー21,21の各上部
間にフロントウィンド29が設けられている。また、上
記車体2の各側部において、前側のピラー21と、この
ピラー21と前後方向で隣り合う中途部のピラー22と
の間にフロントサイドドア装置30が設けられ、また、
上記中途部のピラー22と、このピラー22と前後方向
で隣り合う後側のピラー23との間にリヤサイドドア装
置31が設けられている。更に、後側の左右ピラー2
3,23の間にバックドア装置32が設けられている。
そして、上記した車体2の各構成部材19,21〜2
3,29〜32により、上記車室13の前、側、後面が
それぞれ形成されている。
【0032】上記フロントサイドドア装置30とリヤサ
イドドア装置31は、それぞれ前後方向で隣り合う上記
両ピラー21〜23の間に設けられるドア開口35と、
このドア開口35を車体2の外側方から開閉自在に閉じ
るドア36と、このドア36の前端縁をこれに対応する
ピラー21,22に枢支させるヒンジ37とを備えてい
る。
【0033】上記各ドア36の後部側が、上記ヒンジ3
7を中心として、車体2の外側方で左右に回動自在とさ
れ、この回動で、上記ドア開口35が開閉されるように
なっている。上記ドア36を回動させて上記ドア開口3
5を閉じたとき、このドア36をその後側のピラー2
2,23に自動的に係止させ、かつ、この係止状態でロ
ック可能とさせるドアロック39が設けられている。
【0034】また、上記ドアロック39を操作可能とす
るドアロック操作装置40が、上記ドア36の車室13
側の面(内側面)に設けられている。上記ドアロック操
作装置40は、これに対する操作で、上記ドアロック3
9の係止状態を解除可能とし、また、上記ドアロック3
9をその係止状態にロック可能とし、更に、このロック
状態を解除可能とする。
【0035】上記車室13の前端部に沿って、かつ、上
記車室13の幅方向のほぼ全体にわたり延びる樹脂製の
インスツルメントパネル42が設けられている。このイ
ンスツルメントパネル42は上記車体2の一部を構成す
る前記フロントカウルに強固に支持されている。上記イ
ンスツルメントパネル42は、上記車室13の幅方向に
延びて計器43類を支持するパネル本体44と、このパ
ネル本体44の車幅方向の各端部にそれぞれ一体成形さ
れるパネル側部45,45とを備え、上記パネル本体4
4の下部には車室13に向って開口する小物収納用凹部
46が形成されている。
【0036】また、上記ダッシュパネル19の右側部に
は、このダッシュパネル19を貫通し、後上方に向って
延びるステアリング軸48がその軸心回りに回動自在と
なるよう支承されている。このステアリング軸48の下
端は、前記各前車輪3,3に連動連結され、上記ステア
リング軸48の上端は、上記車室13の前部に位置して
ハンドル49が取り付けられている。
【0037】上記車体2は、次のような補強構造を有し
ている。
【0038】即ち、上記インスツルメントパネル42の
左右パネル側部45,45に架設される第1補強材51
と、上記フロアパネル12の前部の上面に沿って車幅方
向に延びその各端部が上記フロアパネル12の前側部に
結合される第2補強材52と、この第2補強材52の後
方で車幅方向に延び、その各端部が前記した中途部の左
右ピラー22,22の各下部に架設される第3補強材5
3と、上記フロアパネル12の後部の上面に沿って車幅
方向に延び、その各端部が前記した後側の上記左右ピラ
ー23,23の各下部に架設される第4補強材54とが
設けられ、これら51〜54によって、車体2が補強さ
れている。
【0039】上記第2補強材52は、上記各ピラー21
〜23に対し前後方向で偏位して、前後方向で、前側の
ピラー21と、中途部のピラー22との間のほぼ中央部
に位置させられている。
【0040】このため、前後方向で隣り合う両ピラー2
1,22の間では、これらピラー21,22による車体
2の補強が比較的に低くなりがちであるが、これら両ピ
ラー21,22の間は、上記第2補強材52により補強
されることとなる。
【0041】よって、上記車体2の側部に対する外力に
ついての車体強度が、この車体2の前後方向の各部で互
いにより均一となる。
【0042】上記第2補強材52は、断面が角形の一本
の金属製パイプ材を正面視で偏平な門形となるよう折り
曲げ形成されている。即ち、この上記第2補強材52
は、上記フロアパネル12の上面から少し離れた位置で
上記車室13のほぼ全幅にわたり車幅方向に延びる補強
材本体64と、この補強材本体64の長手方向の各端部
からそれぞれ下方に向って延びる補強材側部65とを有
し、これら各補強材側部65の下端部は上記フロアパネ
ル12に結合させられている。
【0043】このため、上記フロアパネル12の上面近
傍で、この上面に沿った空間66が、上記補強材本体6
4によって前後に分断されるということは防止される。
【0044】よって、前記したように、車体強度をより
均一にさせた場合でも、車体2のフロアパネル12の上
面近傍で、この上面に沿った空間66に前後方向に長い
長尺物を収納することができて、車室13への収納の自
由度が向上する。
【0045】側面視で、上記第2補強材52の側部の少
なくとも一部が、上記ドア開口35内に位置させられて
おり、このため、車体2の側部でドア開口35を閉じて
いるドア36に対し外力が与えられた場合で、このドア
36が上記ドア開口35を通して車室13側に入り込も
うとするときには、上記ドア36は上記第2補強材52
の側部に直ちに当接することとなる。よって、上記ドア
開口35を通しての車室13側へのドア36の入り込み
は、確実に防止され、乗員68が保護される。
【0046】しかも、上記第2補強材52は車室13の
ほぼ全幅にわたり車幅方向に延びていて、その両端部が
上記フロアパネル12に両端支持されていることから、
上記第2補強材52は、車体2の外側方からの外力(ド
ア36からの外力)について、十分の強度を有してい
る。よって、上記第2補強材52により、上記ドア36
の入り込みは、より確実に防止される。
【0047】また、上記第2補強材52の車幅方向の中
央部は、前記トンネル15の上面に載置されて、このト
ンネル15により支持されている。このため、このトン
ネル15により、上記第2補強材52の強度が、より向
上させられている。よって、上記車体2がより補強され
て、上記したドア36の入り込みは、更に確実に防止さ
れる。
【0048】前記第3補強材53は、上記第2補強材5
2と断面が同形同大の金属製パイプ材で形成され、これ
ら第2補強材52の補強材本体64と、第3補強材53
の各上面はほぼ同じ高さとされている。
【0049】一方、前記第4補強材54は断面が円形の
金属製パイプ材で形成され、この第4補強材54に前記
収納カバー18の前端が着脱自在とされている。
【0050】上記車室13には、乗員68を着座可能と
させるシート装置が設けられている。このシート装置
は、上記車室13の前部に設けられる左右一対のシート
69,69と、上記車室13の後部に設けられるシート
70と、上記シート69,70のうち前側の各シート6
9を上記第2補強材52と第3補強材53とに跨るよう
に着脱自在に支持させる支持手段71と、後側のシート
70を上記フロアパネル12の後部に支持させる他の支
持手段72とを備えている。
【0051】上記した前側の両シート69,69のう
ち、右側のシート69が運転席とされ、このシート69
に着座した乗員68が前記ハンドル49を操向操作可能
とされている。また、左側のシート69は補助席とさ
れ、このシート69は上記支持手段71により、前後の
向きが選択できることとされている。
【0052】上記各シート69は、上記支持手段71に
より上記第2補強材52と第3補強材53に跨るように
支持されるシートクッション74と、このシートクッシ
ョン74の後端部に前後に回動自在に枢支されるシート
バック75とで構成されている。また、前記後側のシー
ト70も、上記シート69と同じくシートクッション7
4とシートバック75とを有し、上記シートクッション
74は、上記他の支持手段72により上記フロアパネル
12の後部上面に支持されている。
【0053】上記構成によれば、前記したように十分の
強度を有した第2補強材52が利用されて、上記シート
69が車体2のフロアパネル12に支持されている。
【0054】よって、上記車体2のフロアパネル12に
対するシート69の支持が、上記第2補強材52を利用
した分、簡単な構成によって達成される。
【0055】上記第2補強材52の各端部は、車幅方向
で、上記前側の各シート69の車外側の端部よりも外側
方に位置させられている。このため、前記したように、
車室13側に入り込んだドア36が、上記シート69に
着座した乗員68に達することは、上記ドア36が上記
第2補強材52の端部に当接することにより抑制され、
上記乗員68がより確実に保護される。
【0056】上記した前側の両シート69,69の間
で、前記トンネル15の上面には、変速操作装置の変速
操作レバー77が突設され、また、この変速操作レバー
77の後側にはパーキングブレーキ装置のブレーキ操作
レバー78が上下に回動自在に枢支されている。
【0057】上記第2補強材52と第3補強材53の各
長手方向の中途部と、上記変速操作レバー77とブレー
キ操作レバー78の各基部とを覆うカバー体79が設け
られ、このカバー体79は上記第2補強材52と第3補
強材53とに着脱自在に強固に取り付けられている。
【0058】なお、以上は図示の例によるが、第2補強
材52の各端部は、上記各サイドシル8のインナパネル
10に直接的に結合させてもよい。このようにすれば、
上記各サイドシル8は十分の強度と剛性とを有するもの
であるため、上記第2補強材52の強度と剛性が十分に
向上させられることとなり、また、空間66の車幅方向
の寸法がより広くなって、収納の自由度が更に向上す
る。また、前記した車室13側へのドア36の入り込み
も、より早い段階で防止される。
【0059】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0060】請求項1の発明は、車体が、その左右の各
下側部を構成してそれぞれ前後方向に延びるサイドシル
と、これら左右サイドシルに架設されて車室の下面を形
成するフロアパネルと、上記各サイドシルからそれぞれ
上方に向い突出してその各突出端でルーフパネルを支持
する前後で複数のピラーとを備え、上記フロアパネルの
上面に沿って車幅方向に延び上記サイドシルおよび/も
しくはフロアパネルに結合される補強材を設けた自動車
の車体補強構造において、
【0061】上記補強材を前後方向で隣り合う上記両ピ
ラーの間に位置させてある。
【0062】このため、前後方向で隣り合う両ピラーの
間では、これらピラーによる車体の補強が比較的に低く
なりがちであるが、これら両ピラーの間は、上記補強材
により補強されることとなる。
【0063】よって、上記車体の側部に対する外力につ
いての車体強度が、この車体の前後方向の各部で互いに
より均一となる。
【0064】また、上記補強材が、上記フロアパネルの
上面から離れた位置で上記車室のほぼ全幅にわたり車幅
方向に延びる補強材本体と、この補強材本体の長手方向
の各端部からそれぞれ下方に向って延びる補強材側部と
を有し、これら各補強材側部の下端部を上記サイドシル
および/もしくはフロアパネルに結合させてある。
【0065】このため、上記フロアパネルの上面近傍
で、この上面に沿った空間が、上記補強材本体によって
前後に分断されるということは防止される。
【0066】よって、前記したように、車体強度をより
均一にさせた場合でも、車体のフロアパネルの上面近傍
で、この上面に沿った空間に前後方向に長い長尺物を収
納することができて、車室への収納の自由度が向上す
る。
【0067】請求項2の発明は、前後方向で隣り合う上
記両ピラーの間をドア開口にすると共にこのドア開口を
開閉するドアを設け、側面視で、上記補強材の側部の少
なくとも一部を、上記ドア開口内に位置させてある。
【0068】このため、車体の側部でドア開口を閉じて
いるドアに対し外力が与えられた場合で、このドアが上
記ドア開口を通して車室側に入り込もうとするときに
は、上記ドアは上記補強材の側部に直ちに当接すること
となる。しかも、上記補強材は車室のほぼ全幅にわたり
車幅方向に延びていて、その両端部が上記サイドシルお
よび/もしくはフロアパネルに両端支持されていること
から、上記補強材は、車体の外側方からの外力(ドアか
らの外力)について、十分の強度を有しているものであ
る。
【0069】よって、上記ドア開口を通しての車室側へ
のドアの入り込みは、より確実に防止される。
【0070】請求項3の発明は、上記補強材にシートを
支持させてある。
【0071】このため、前記したように十分の強度を有
した補強材が利用されて、上記シートが車体に強固に支
持される。
【0072】よって、上記車体に対するシートの強固な
支持が、上記補強材を利用した分、簡単な構成によって
達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車室内からみた車体の斜視図である。
【図2】自動車の全体側面図である。
【図3】図2の部分拡大部分破断図である。
【図4】図3で示したものの平面図である。
【図5】図3で示したものの正面図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 8 サイドシル 12 フロアパネル 13 車室 14 側部パネル 15 トンネル 21,22 ピラー 24 ルーフパネル 35 ドア開口 36 ドア 52 第2補強材(補強材) 53 第3補強材 64 補強材本体 65 補強材側部 66 空間 69 シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体が、その左右の各下側部を構成して
    それぞれ前後方向に延びるサイドシルと、これら左右サ
    イドシルに架設されて車室の下面を形成するフロアパネ
    ルと、上記各サイドシルからそれぞれ上方に向い突出し
    てその各突出端でルーフパネルを支持する前後で複数の
    ピラーとを備え、上記フロアパネルの上面に沿って車幅
    方向に延び上記サイドシルおよび/もしくはフロアパネ
    ルに結合される補強材を設けた自動車の車体補強構造に
    おいて、 上記補強材を前後方向で隣り合う上記両ピラーの間に位
    置させ、 上記補強材が、上記フロアパネルの上面から離れた位置
    で上記車室のほぼ全幅にわたり車幅方向に延びる補強材
    本体と、この補強材本体の長手方向の各端部からそれぞ
    れ下方に向って延びる補強材側部とを有し、これら各補
    強材側部の下端部を上記サイドシルおよび/もしくはフ
    ロアパネルに結合させた自動車の車体補強構造。
  2. 【請求項2】 前後方向で隣り合う上記両ピラーの間を
    ドア開口にすると共にこのドア開口を開閉するドアを設
    け、側面視で、上記補強材の側部の少なくとも一部を、
    上記ドア開口内に位置させた請求項1に記載の自動車の
    車体補強構造。
  3. 【請求項3】 上記補強材にシートを支持させた請求項
    1、もしくは2に記載の自動車の車体補強構造。
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