JPH1158501A - 樹脂組成物の成形法 - Google Patents

樹脂組成物の成形法

Info

Publication number
JPH1158501A
JPH1158501A JP9227515A JP22751597A JPH1158501A JP H1158501 A JPH1158501 A JP H1158501A JP 9227515 A JP9227515 A JP 9227515A JP 22751597 A JP22751597 A JP 22751597A JP H1158501 A JPH1158501 A JP H1158501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
stretching
cylinder
vinyl acetate
evoh
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9227515A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidefumi Onishi
英史 大西
Tomoyuki Yamamoto
友之 山本
Hiroyoshi Goan
弘喜 午菴
Masashi Hasegawa
雅士 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP9227515A priority Critical patent/JPH1158501A/ja
Publication of JPH1158501A publication Critical patent/JPH1158501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/92Measuring, controlling or regulating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92504Controlled parameter
    • B29C2948/92704Temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92819Location or phase of control
    • B29C2948/92857Extrusion unit
    • B29C2948/92876Feeding, melting, plasticising or pumping zones, e.g. the melt itself
    • B29C2948/92895Barrel or housing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロングラン成形性、外観性、機械強度、酸素
バリア性等に優れたエチレン−酢酸ビニル系共重合体ケ
ン化物の成形法を提供すること。 【解決手段】 シリンダーにn区分のヒーターを有する
押出機でエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を溶融
成形するにあたり、押出機の該エチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物の入り口から出口に向かってそれぞれの
シリンダー温度(℃)をC1,C2,C3,・・・・・Cn
としたとき、C1≧C2≧C3≧・・・≧Cm≧・・・C
n-1≧Cn(但し、同時にすべてのシリンダー温度が同じ
場合を除く)で、かつ入り口からm番目のシリンダー温
度Cm(℃)を120−40×[(m−1)/(n−1)]≦Cm≦150
−55×[(m−1)/(n−1)](但し、nは2以上の整数、m
は1以上の整数で、n≧mの関係を満足する)の如く調
整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン−酢酸ビ
ニル系共重合体ケン化物(以下、EVOHと略記する)
の成形法に関し、更に詳しくは溶融押出機によるEVO
H樹脂組成物の成形法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、EVOHはその透明性、ガスバ
リヤー性、保香性、耐溶剤性、耐油性などに優れてお
り、かかる特性を生かして、食品包装材料、医薬品包装
材料、工業薬品包装材料、農薬包装材料、床暖房用導
管、壁紙等の建材、ガソリンタンク等の用途に用いら
れ、フィルム、シート、チューブ、ボトル、タンク、パ
イプ等形状に成形されて利用されている。かかる成形に
あたっては、通常溶融成形が行われ、かかる成形によ
り、上記の如きフィルム状、シート状、ボトル状、タン
ク状、カップ状、パイプ状、チューブ状等の形状に加工
されて実用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
成形時の溶融成形条件により成形物の外観不良や物性不
足等の不都合が起きることもしばしばあり、かかる溶融
成形条件は、非常に重要な問題で、外観性等の良好な溶
融成形条件が望まれるところである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
シリンダーにn区分のヒーターを有する押出機でエチレ
ン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物を溶融成形するにあ
たり、押出機の該エチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン
化物の入り口から出口に向かってそれぞれのシリンダー
温度(℃)をC1,C2,C3,・・・・・Cnとしたと
き、C1≧C2≧C3≧・・・≧Cm≧・・・Cn-1≧C
n(但し、同時にすべてのシリンダー温度が同じ場合を
除く)の条件を満たし、かつm番目のシリンダー温度C
m(℃)を下記(1)式の如くn個のシリンダー温度を
調整することにより、EVOHの成形性(加工性)に優
れ、また、溶融成形した後、含水率1〜40重量%に調
整して延伸することにより、外観性に優れたEVOHの
延伸フィルムが得られ、更に溶融成形に供されるEVO
Hが、含水率10〜50重量%に調整されたエチレン含
有量10〜60モル%,ケン化度90モル%以上のEV
OHであるとき、特に本発明の効果を顕著に得ることが
できることを見出し、本発明を完成するに至った。 120−40×[(m−1)/(n−1)]≦Cm≦150−55×[(m−1)/(n−1)] ・・・ (1) (但し、nは2以上の整数、mは1以上の整数で、n≧
mの関係を満足する)
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いるEVOHとしては、特に限定されない
が、エチレン含有量が10〜60モル%(更には25〜
55モル%)、ケン化度が90モル%以上(更には99
モル%以上)、該エチレン含有量が、10モル%未満で
は耐水性が不十分となり、一方60モル%を越える場合
や該ケン化度が、90モル%未満の場合には、ガスバリ
ヤー性が低下して好ましくない。
【0006】本発明に用いるEVOHには、少量の変性
成分として、例えば不飽和カルボン酸、その無水物、
塩、エステルやα−オレフィン類、ビニルエーテル、ニ
トリル、アミド類をはじめ任意の変性重合成分が含まれ
ていても良い。又、本発明においては、エチレン含有量
及びケン化度が上記の如き範囲のEVOHであれば、単
独で用いても、異なる組成のEVOHを2種以上併用し
て用いてもよい。
【0007】また、本発明においては、EVOHの含水
率は特に限定されないが、本発明の効果を顕著に得るた
めには、かかる含水率は10〜50重量%、好ましくは
15〜40重量%、更に好ましくは20〜30重量%で
ある。かかる含水率が10重量%未満では押出成形温度
を上げる必要があり、ロングラン加工(成形)性が低下
するだけでなく、二次加工困難となり、逆に50重量%
を越えると押出機中で樹脂と水分の一部分離が起こり押
出しが不安定となり好ましくない。かかる含水率の調整
方法としては、特に限定されず、EVOHのペレットと
水を混合撹拌して該ペレットに吸水させても良いし、蒸
気を吹き込む方法も採用される。又、EVOHの製造時
に若干のメタノール、イソプロピルアルコール等のアル
コールと共に含水させることも可能であり、この際、少
量のエチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリンなどの可塑剤を含んでいても差し支えない。
【0008】本発明では、上記如きEVOHをシリンダ
ーにn区分のヒーターを有する押出機でエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物を溶融成形するにあたり、押出
機の該エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の入り口
から出口に向かってそれぞれのシリンダー温度(℃)を
1,C2,C3,・・・・・Cnとしたとき、C1≧C2
3≧・・・≧Cm≧・・・Cn-1≧Cn(但し、同時にす
べてのシリンダー温度が同じ場合を除く)の条件を満た
し、かつm番目のシリンダー温度Cm(℃)を下記
(1)式の如くn個のシリンダー温度を調整することを
特徴とするもので、かかるシリンダー温度Cm(℃)が
下記(1)式の条件を逸脱するシリンダー温度の条件で
は、発泡,サージング等により外観不良となって、本発
明の目的を達成することができない。 120−40×[(m−1)/(n−1)]≦Cm≦150−55×[(m−1)/(n−1)] ・・・ (1) (但し、nは2以上の整数,mは1以上の整数で、n≧
mの関係を満足する)
【0009】即ち、本発明においては、押出機のEVO
Hの入り口のシリンダーから出口のシリンダーに向かっ
て、これらのシリンダー温度を上記(1)式を満足する
ようにコントロールすることにより、本発明の目的が達
成できるのである。このようにして、本発明特有のシリ
ンダー温度のコントロール方法で溶融成形されたEVO
H(ペレット、フィルム、シート等の成形物)は、更に
二次加工性、特に延伸処理等により非常に優れたフィル
ムや容器等を得ることができる。かかる延伸に関して
は、勿論含水率を調整せずに通常の方法で行うことも可
能であるが、本発明においては、均一な延伸、充分な延
伸配向の付与によるガスバリアー性の改善並びに力学的
性質の向上の点において、延伸時(延伸直前)のEVO
H成形物の含水率を1〜40重量%に調整することが好
ましい。
【0010】即ち、かかる含水率が1重量%未満では延
伸斑を生じやすく、破断の原因ともなり、逆に40重量
%を越えると充分な延伸配向によるガスバリヤー性と強
度の改善効果が得られないこともあり、かかる含水率の
範囲に調整することが好ましい。かかる含水率の調整方
法としては、特に限定されず、上記の成形直後に調湿操
作を加えることもできる。このときに該成形物は水以外
にエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセ
リン等の可塑剤を0.2〜10重量%程度含有していて
も良い。延伸については、1軸延伸法、2軸延伸法(同
時、逐次)等があり、特に限定されないが、本発明は、
特に逐次2軸延伸法における第1次(MD方向)延伸に
効果的であり、かかる延伸方法について詳細に説明す
る。
【0011】上記の含水率が調整された(フィルム状
の)EVOH成形物は、第1次(MD方向)延伸工程に
供される。かかる第1次(MD方向)延伸は、公知の方
法を利用することができ、上記の成形物を30〜110
℃の条件下で縦方向に1.5〜8倍に延伸するのであ
る。かかる第1次(MD方向)延伸の処理後の含水率は
0.5〜30重量%、好ましくは3〜25重量%にする
ことが望ましく、0.5重量%未満では第2次(TD方
向)延伸での延伸斑が生じ、同時の延伸倍率まで延伸す
ることが困難となり、逆に30重量%を越えると第1次
の延伸配向効果が期待できず、ガスバリヤー性、強度の
改善効果が少なくなって好ましくない。かかる含水率の
調整方法としては予熱ロールの温度と時間、第1次(M
D方向)延伸の温度と延伸速度等により行うことができ
る。
【0012】上記の第1次(MD方向)延伸されたEV
OHフィルムは、続いて第2次(TD方向)延伸工程で
横方向の延伸に供されるのであるが、かかる工程におい
ては、公知の方法を利用することができ、上記のEVO
Hフィルムを60〜170℃の条件下で横方向に1.5
〜8倍に延伸するのである。通常は、フィルム両耳部を
クリップではさむテンター方式で行われる。本条件以外
ではクリップ部、クリップ−クリップ間及びフィルム巾
方向の中間部でのいずれかの破断が生じ、目標の延伸フ
ィルムを得ることは極めて困難である。また、通常は更
に熱固定を行う、熱固定とは緊張下に温度120〜20
0℃で数秒ないし数分間フィルムを加熱することで、更
に熱固定後のフィルムに柔軟性と寸法安定性を付与する
ために、含水率が0.1〜4重量%、好ましくは0.5
〜3重量%程度になるまでフィルムを調湿してもよい。
【0013】本発明で得られたEVOHフィルムは、単
層のみならず、かかるフィルムを少なくとも一層とする
積層体として実用に供せられることが多い。該積層体の
製造に当たっては、本発明の製造法により得られたフィ
ルム、シート等の樹脂成形物の層の片面又は両面に他の
基材をラミネートするのであるが、ラミネート方法とし
ては、例えば、該樹脂成形物と他の基材のフィルム、シ
ートとを有機チタン化合物、イソシアネート化合物、ポ
リエチレンイミン系化合物、ポリエステル系化合物、ポ
リウレタン系化合物等の公知の接着剤を用いてラミネー
トする方法等が挙げられる。
【0014】かかる他の基材フィルムとしては、直鎖状
低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、EVA、アイオノマ
ー、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−
α−オレフィン(炭素数4〜20のα−オレフィン)共
重合体、ポリブテン、ポリペンテン等のオレフィンの単
独又は共重合体、或いはこれらのオレフィンの単独又は
共重合体を不飽和カルボン酸又はそのエステルでグラフ
ト変性したもの等の広義のポリオレフィン系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリエステル、ポリアミド、共重合ポ
リアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アク
リル系樹脂、ビニルエステル系樹脂、ポリエステルエラ
ストマー、ポリウレタンエラストマー、塩素化ポリエチ
レン、塩素化ポリプロピレン、EVOH等が挙げられ、
更には、紙、金属箔、1軸又は2軸延伸プラスチックフ
ィルム又はシート、織布、不織布、金属綿条、木質面な
ども使用可能である。積層体の層構成としては、EVO
Hフィルムの層をI(I1,I2,・・・)、他の基材、例
えば熱可塑性樹脂層をII(II1,II2,・・・)とすると
き、フィルム、シート状であれば、I/IIの二層構造の
みならず、II/I/II、I/II/I、I1/I2/II、I/II1
/II2、II2/II1/I/II1/II2など任意の組合せが可能
である。
【0015】かくして、本発明の方法で得られたEVO
Hフィルムやその積層体は、その特性、即ち外観特性、
ガスバリヤー性等に優れるため、食品や医薬品、農薬
品、工業薬品包装用のフィルム、シート、チューブ、
袋、容器等の用途に非常に有用である。
【0016】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、例中、「部」、「%」とあるのは、特に断り
のない限り重量基準を意味する。 実施例1 EVOH[エチレン含有量35モル%、ケン化度99.
8モル%]100部に水43部を含有せしめて、含水率
30%の含水EVOHを得た。該含水EVOHをTダイ
を備えた単軸押出機に供給し、下記条件の通りに加熱溶
融させ、厚さ350μmのフィルムに成形し、下記の如
くロングラン成形性を調べた。
【0017】尚、単軸押出機による製膜条件は下記の通
りとした。 スクリュー内径 65mm L/D 28 Tダイ コートハンガータイプ ダイ巾 450mm アダプター温度 H: 95℃ ダイ温度 D1: 95℃ D2: 95℃ D3: 95℃ D4: 95℃ D5: 95℃ シリンダー温度* C1:125℃ [120≦C1≦150] C2:115℃ [110≦C2≦136] C3:105℃ [100≦C3≦123] C4: 95℃ [ 90≦C4≦109] C5: 90℃ [ 80≦C5≦ 95] *シリンダー温度の[ ]内の記載は、本発明の(1)
式より算出されるそれぞれのシリンダー温度の範囲を示
す。
【0018】(ロングラン成形性)上記の条件で、96
時間のロングラン成形を行って、得られたEVOHフィ
ルムの成形性を以下の様に評価した。 ○ −−− ゲル,目ヤニの発生無し × −−− 成形開始50時間以内にゲル,目ヤニ等が
発生
【0019】次いで、上記の成形で得られたEVOHフ
ィルム(含水率27%)を原反として、連続的に下記の
条件で逐次2軸延伸、熱固定及び調湿を行って、EVO
H延伸フィルムを得た。
【0020】[第1次延伸(縦延伸)条件] 延伸機 ロール式1次延伸機 延伸ロール温度 60℃ 縦方向延伸倍率 4.0倍 延伸後の膜厚 75μm 延伸後の含水率 20% [第2次延伸(横延伸)条件] 延伸機 テンター式2軸延伸機 延伸温度 110℃ 横方向延伸倍率 5.0倍 延伸後の膜厚 12μm 延伸後の含水率 2% [熱固定条件] 温度 160℃ 時間 20秒 [調湿条件] 20℃、65%RH下に7日放置 調湿後の含水率 2.7% 得られたEVOH(2軸)延伸フィルムの透明性、フィ
ルム外観、ガスバリヤー性、フィルム強度ついて、下記
の如く評価を行った。
【0021】(透明性)ヘイズ値を測定した。 (フィルム外観)目視により観察を行った。 (ガスバリヤー性)20℃、65%RHの条件下で、酸
素透過度(cc・20μm/m2・day・atm)を
測定した。 (フィルム強度)20℃、65%RHの条件下で、AS
TM−D−882及び同1922に準拠して、引張強度
(Ts;kg/mm2)、伸度(El;%)及び引裂強
度(Tr;kg/μm)を測定した。
【0022】実施例2 実施例1において、単軸押出機による製膜条件は下記の
通りとした以外は同様に行って、EVOHフィルム及び
EVOH延伸フィルムを得て、同様に評価を行った。 スクリュー内径 40mm L/D 28 Tダイ コートハンガータイプ ダイ巾 400mm アダプター温度 H: 95℃ ダイ温度 D1: 95℃ D2: 95℃ D3: 95℃ D4: 95℃ シリンダー温度* C1:135℃ [120≦C1≦150] C2:120℃ [107≦C2≦132] C3:105℃ [ 93≦C3≦113] C4: 90℃ [ 80≦C4≦ 95] *シリンダー温度の[ ]内の記載は、本発明の(1)
式より算出されるそれぞれのシリンダー温度の範囲を示
す。
【0023】実施例3 実施例1において、エチレン含有量が30モル%、ケン
化度が99.5モル%のEVOHを用いた以外は同様に
行って、EVOHフィルム及びEVOH延伸フィルムを
得て、同様に評価を行った。
【0024】実施例4 実施例1において、EVOH100部に水を32部含有
(含水率24%)せしめた以外は同様に行って、EVO
Hフィルム及びEVOH延伸フィルムを得て、同様に評
価を行った。 実施例5 実施例1において、延伸時のEVOHの含水率を20%
とした以外は同様に行って、EVOHフィルム及びEV
OH延伸フィルムを得て、同様に評価を行った。
【0025】比較例1 実施例1において、単軸押出機による製膜条件は下記の
通りとした以外は同様に行って、EVOHフィルムの製
造を試みたが、発泡により、良好なフィルムが得られな
かったため、延伸フィルムの製造は行わなかった。 スクリュー内径 65mm L/D 28 Tダイ コートハンガータイプ ダイ巾 450mm アダプター温度 H: 130℃ ダイ温度 D1:130℃ D2:120℃ D3:120℃ D4:120℃ D5:120℃ シリンダー温度* C1: 90℃ [120≦C1≦150] C2:110℃ [110≦C2≦136] C3:125℃ [100≦C3≦123] C4:130℃ [ 90≦C4≦109] C5:130℃ [ 80≦C5≦ 95] *シリンダー温度の[ ]内の記載は、本発明の(1)
式より算出されるそれぞれのシリンダー温度の範囲を示
す。実施例及び比較例の評価結果を表1及び2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】 透明性 フィルム外観 酸素透過度 フィルム強度 (ヘイス゛値) Ts El Tr 実施例1 1.0 良好 0.4 16.5/18.0 57/45 0.60/0.55 〃 2 1.0 良好 0.5 14.3/14.4 70/63 0.71/0.75 〃 3 1.2 良好 0.4 17.8/20.2 41/25 0.40/0.70 〃 4 1.1 良好 0.6 14.2/15.5 71/66 0.65/0.60 〃 5 1.0 良好 0.6 13.2/14.5 66/51 0.54/0.50 比較例1 延伸フィルムは製造せず 註)Tsは引張強度(kg/mm2)、Elは伸度(%)、Trは引裂強度(k g/μm)をそれぞれ表し、数値は縦方向/横方向のそれぞれの測定値を表 す。 また、酸素透過度の単位は、cc・20μm/m2・day・atmである 。
【0028】
【発明の効果】本発明では、含水EVOHを特定のシリ
ンダー温度のコントロールにより溶融押出成形を行って
いるため、製造中のゲルや目ヤニ等の発生を抑制するこ
とができ、ロングラン成形性(加工性)にも優れ、更に
は該成形物は二次加工性にも優れ、特に特定の含水率で
延伸すると外観性,機械的強度,酸素バリア性等に優れ
た延伸フィルムやシートが得られ、食品や医薬品、農薬
品、工業薬品包装用のフィルム、シート、チューブ、
袋、容器等の用途に非常に有用で、特に延伸を伴う二次
加工製品等に好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 雅士 茨城県牛久市東猯穴町1000番地 三菱化学 株式会社筑波事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダーにn区分のヒーターを有する
    押出機でエチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物を溶
    融成形するにあたり、押出機の該エチレン−酢酸ビニル
    系共重合体ケン化物の入り口から出口に向かってそれぞ
    れのシリンダー温度(℃)をC1,C2,C3,・・・・
    ・Cnとしたとき、C1≧C2≧C3≧・・・≧Cm≧・・
    ・Cn-1≧Cn(但し、同時にすべてのシリンダー温度が
    同じ場合を除く)の条件を満たし、かつm番目のシリン
    ダー温度Cm(℃)を下記(1)式の如くn個のシリン
    ダー温度を調整することを特徴とする樹脂組成物の成形
    法。 120−40×[(m−1)/(n−1)]≦Cm≦150−55×[(m−1)/(n−1)] ・・・ (1) (但し、nは2以上の整数,mは1以上の整数で、n≧
    mの関係を満足する)
  2. 【請求項2】 含水率10〜50重量%に調整されたエ
    チレン含有量10〜60モル%,ケン化度90モル%以
    上のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物を用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物の成形法。
  3. 【請求項3】 溶融成形した後、エチレン−酢酸ビニル
    系共重合体ケン化物の含水率を1〜40重量%に調整し
    て延伸することを特徴とする請求項1または2記載の樹
    脂組成物の成形法。
JP9227515A 1997-08-08 1997-08-08 樹脂組成物の成形法 Pending JPH1158501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9227515A JPH1158501A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 樹脂組成物の成形法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9227515A JPH1158501A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 樹脂組成物の成形法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1158501A true JPH1158501A (ja) 1999-03-02

Family

ID=16862117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9227515A Pending JPH1158501A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 樹脂組成物の成形法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1158501A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6686405B1 (en) 1999-07-23 2004-02-03 Kuraray Co., Ltd. Process for producing ethylene-vinyl alcohol copolymer resin, process for producing pellets and resin pellets
US6838029B2 (en) 2001-01-19 2005-01-04 Kuraray Co., Ltd. Method for producing ethylene-vinyl alcohol copolymer resin
JP2010083142A (ja) * 2008-09-02 2010-04-15 Fujifilm Corp フィルムの製造方法および光学フィルム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6686405B1 (en) 1999-07-23 2004-02-03 Kuraray Co., Ltd. Process for producing ethylene-vinyl alcohol copolymer resin, process for producing pellets and resin pellets
US7323503B2 (en) 1999-07-23 2008-01-29 Kuraray Co., Ltd. Process for producing ethylene-vinyl alcohol copolymer resin, process for producing pellets and resin pellets
US6838029B2 (en) 2001-01-19 2005-01-04 Kuraray Co., Ltd. Method for producing ethylene-vinyl alcohol copolymer resin
JP2010083142A (ja) * 2008-09-02 2010-04-15 Fujifilm Corp フィルムの製造方法および光学フィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3539846B2 (ja) 樹脂組成物およびその積層体
JPH08311276A (ja) エチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物樹脂組成物及びそれを用いた多層構造体
US4921907A (en) Resin composition and multilayered structure
JPH0796636B2 (ja) 樹脂組成物
JP2000044756A (ja) エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物の製造法
JP3976212B2 (ja) エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の連続処理法
JP4002676B2 (ja) 樹脂組成物及びその用途
JP3953606B2 (ja) エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物延伸フィルムの製造法
JP4017275B2 (ja) 樹脂組成物およびその用途
JP4627354B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JPH1158501A (ja) 樹脂組成物の成形法
JP4082780B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JP5153029B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JP3841943B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JPH1135772A (ja) エチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物組成物及びその成形物
JP5110742B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JP3841941B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JPH1158500A (ja) 樹脂組成物の成形法
JP4164151B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JP3841942B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JP4262802B2 (ja) エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレットの製造法
JP7399759B2 (ja) 樹脂組成物及び積層フィルム並びに包装材料
JPH11189658A (ja) エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の成形物
JP3305024B2 (ja) エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物系成形体の製造法
JP2001302710A (ja) 樹脂組成物および積層体