JPH11189658A - エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の成形物 - Google Patents
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の成形物Info
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- JPH11189658A JPH11189658A JP36950497A JP36950497A JPH11189658A JP H11189658 A JPH11189658 A JP H11189658A JP 36950497 A JP36950497 A JP 36950497A JP 36950497 A JP36950497 A JP 36950497A JP H11189658 A JPH11189658 A JP H11189658A
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Abstract
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の成形物を提供する
こと。 【解決手段】 示差走査型熱量計(DSC)により測定
される融解熱ΔH(J/g)が下記(1)式を満足し、
かつ100℃の熱水中で30分加熱後23℃,50%R
H条件下で6時間静置した後の収縮率が10%以下であ
ることを特徴とするエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物の成形物。 ΔH(J/g)≧100−0.55・Et −−−(1) (ここで、Etはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物中のエチレン含有量(モル%)を表す)
Description
ニル系共重合体ケン化物(以下、EVOHと略記する)
の成形物に関し、透明性、均一性、耐ボイル性等に優れ
たシートやフィルム等のEVOHの成形物に関する。
リヤー性、保香性、耐溶剤性、耐油性などに優れてお
り、かかる特性を生かして、食品包装材料、医薬品包装
材料、工業薬品包装材料、農薬包装材料、床暖房用導
管、壁紙等の建材、ガソリンタンク等の用途に用いら
れ、フィルム、シート、チューブ、ボトル、タンク、パ
イプ等の各種成形物に利用されている。そして、食品包
装用のレトルト殺菌用のフィルムとしても大変有用で、
従来のアルミ泊や塩化ビニリデン等に代わって、EVO
Hが用いられるようになって来ており、例えば、特開平
1−308628号公報には、エチレン含有率が20〜
50モル%のEVOH55〜97重量%とポリアミド系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂およ
びポリカーボネート系樹脂から選ばれた樹脂45〜3重
量%からなる組成物の層を最外層とし内層に低湿度の熱
可塑性樹脂を使用することを特徴とする酸素ガスバリヤ
ー性多層包装体が開示されている。
に各種の樹脂をブレンドして耐ボイル・レトルト殺菌性
を向上させることが有効であることは、本出願人も認識
するところであるが、かかるブレンドは、ナイロン等を
ブレンドしている為に、ロングラン成形を行った際にゲ
ル,ブツ等が発生してフィルム外観を損ねるだけでな
く、延伸処理したときにゲル,ブツ等によりフィルムが
破断してしまう等の問題を有している。
について、鋭意検討した結果、示差走査型熱量計(DS
C)により測定される融解熱ΔH(J/g)が下記
(1)式を満足し、かつ100℃の熱水中で30分加熱
後23℃,50%RH条件下で6時間静置した後の収縮
率が10%以下であるEVOHの成形物が、透明性、均
一性、耐ボイル性等に優れ、食品包装用のボイル殺菌用
のシートやフィルム等に有用で、特に該EVOHの成形
物が延伸されたシートやフィルムであるとき有用である
ことを見いだし本発明の完成に至った。 ΔH(J/g)≧100−0.55・Et −−− (1) (ここで、Etはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物中のエチレン含有量(モル%)を表す) 尚、上記の融解熱ΔH(J/g)は、示差走査型熱量計
(例えば、パーキンエルマー社製、DSC7型)を用い
て、窒素雰囲気下で室温より230℃まで20℃/分で
測定し、1回目の昇温測定における主吸熱ピークより求
めた(吸熱ピークが無いと想定した場合のベースライン
からの積分値)融解熱ΔH(J/g)で、また、上記の
収縮率は処理後のフィルム状の成形物の機械方向とそれ
に垂直な方向で寸法収縮率の平均値より求めた値であ
る。
本発明の成形物に用いられるEVOHとしては、特に限
定されないが、エチレン含有量が10〜60モル%(更
には25〜55モル%)、ケン化度が90モル%以上
(更には99モル%以上)、該エチレン含有量が、10
モル%未満では耐水性が不十分となり、一方60モル%
を越える場合や該ケン化度が、90モル%未満の場合に
は、ガスバリヤー性が低下して好ましくない。
成分として、例えば不飽和カルボン酸、その無水物、
塩、エステルやα−オレフィン類、ビニルエーテル、ニ
トリル、アミド類をはじめ任意の変性重合成分が含まれ
ていても良い。又、本発明においては、エチレン含有量
及びケン化度が上記の如き範囲のEVOHであれば、単
独で用いても、異なる組成のEVOHを2種以上併用し
て用いてもよい。
成形物にしたときの示差走査型熱量計(DSC)により
測定される融解熱ΔH(J/g)が上記(1)式を満足
し、かつ100℃の熱水中で30分加熱後、23℃,5
0%RH条件下で6時間放置後の収縮率が10%以下
(好ましくは5%以下、更に好ましくは2%以下)であ
ることを最大の特徴とするもので、かかる特性を満足し
ないEVOHの成形物では、本発明の目的を達成するこ
とはできない。
g)が、ΔH(J/g)≧100−0.55・Etの関
係式を満足しない範囲では、ボイルによる白化現象が生
じたり、極端な場合にはEVOHが熱水に溶解する。ま
た、EVOH成形物の該収縮率が10%を越えるとデラ
ミ,皺の発生等が起こり、フィルム外観が損なわれるだ
けでなく、包装容器そのものの形態も大きく変形して、
使用に耐えない状態となり本発明の目的を達成すること
ができない。ここで、成形物とは、EVOHを単層また
は多層のキャストダイを用いた溶融成形、単層または多
層のインフレーション成形、単層または多層のブロー成
形等の方法により成形されたものを言い、その形状も特
に限定されず、シート状、フィルム状、パイプ状、ボト
ル状,チューブ状等の形状を挙げることができ、中でも
シート状、フィルム状の形状が好ましく、特に(1軸、
2軸)延伸されていることが好ましい。
シートやフィルムを100℃の熱水中で30分加熱後2
3℃、50%RH条件下で6時間静置した後、その機械
(MD)方向とそれに垂直な(TD)方向での寸法の減
少率を測定し、2つの測定値の平均値より求められる値
である。この際、測定は同一試料について両端と中央部
の3カ所行い、それらの平均値を該試料の収縮率とす
る。かかる試料の形状は特に限定されないが、例えば、
12cm×12cm×15μmの大きさのものを用い
る。また測定に当たっては、試料の中央にマジック等で
10cm×10cmの正方形をMD方向と平行になる様
に書き、テスト前後での該正方形の寸法をノギス等を用
いて計測する。この場合、正方形の平行な2本の減少率
の平均値をMD方向またはTD方向の減少率とする。
ある。 減少率(%)=[(加熱前の寸法−加熱後の寸法)/(加熱
前の寸法)]×100 上記の如き本発明の成形物を得るには、特に限定され
ず、含水状態のEVOHを延伸する方法、乾燥状態
で延伸した後、エージングをかける方法、予め架橋剤
を添加しておき、延伸後放射線等で架橋する方法等を挙
げることができるが、延伸と熱固定のプロセスを同時に
しかも短時間で行えるのでの方法が好ましく、かかる
方法について更に詳細に説明するが、該方法に限定され
るものではない。
OH(ペレット)に水を含水させて、含水率10〜60
重量%(更には20〜40重量%)とすることが好まし
く、かかる含水方法は特に限定されず、EVOHのペレ
ットと水を混合撹拌して該ペレットに吸水させても良い
し、蒸気を吹き込む方法も採用される。又、EVOHの
製造時に若干のメタノール、イソプロピルアルコール等
のアルコールと共に含水させることも可能である。この
際、少量のエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリンなどの可塑剤を含んでいても差し支えな
い。
では、押出成形温度を上げる必要があり、ロングラン加
工(成形)性が低下するばかりでなく均一な延伸が困難
となり、逆に60重量%を越えると押出機のバレル内で
樹脂と水の分離が起こったり、過剰な水が局所的な延伸
をもたらし、延伸ムラひいては破断の原因となって好ま
しくない。上記の如く水の含有量が調整されたEVOH
は、次いで溶融押出機に供されてフィルム状に成形され
るのであるが、かかる成形時の条件としては、特に限定
されないが、通常はノンベント、スクリュータイプ押出
機を用い溶融温度40〜150℃で押出製膜される。製
膜されたフイルム中に均一な分布で水を残留させる為
に、圧縮比2.0〜4.0のスクリューを用いる。
H成形物は、次いで延伸されるのであるが、かかる延伸
時(延伸直前)のEVOH成形物の含水率を5〜30重
量%に調整することが重要で、かかる含水率が5重量%
未満では延伸斑を生じやすく、破断の原因ともなり、逆
に30重量%を越えると充分な延伸配向によるガスバリ
ヤー性と強度の改善効果が得られず、目的とするEVO
H成形物を得ることは困難となる。かかる含水率の調整
方法としては、特に限定されず、前述した様に含水させ
たEVOHを押出製膜する方法以外に、良く乾燥させた
EVOHを押出製膜した後温水に浸漬させて含水させる
方法等が挙げられるが、要は延伸直前のEVOH成形物
の含水率が5〜30重量%に調整されていれば良い。
リコール、プロピレングリコール、グリセリン等の可塑
剤を0.2〜10重量%程度含有していても良い。延伸
については、1軸延伸法、2軸延伸法(同時、逐次)等
があり、特に限定されないが、特に逐次2軸延伸法が本
発明においては有効で、かかる延伸方法について詳細に
説明する。上記の含水率が調整されたフィルム状のEV
OH成形物は、第1次(MD方向)延伸工程に供され
る。かかる第1次(MD方向)延伸は、公知の方法を利
用することができ、上記の成形物を30〜110℃の条
件下で縦方向に1.5〜8倍に延伸するのである。かか
る第1次(MD方向)延伸の処理後の含水率は0.5〜
30重量%にすることが望ましく、0.5重量%未満で
は第2次(TD方向)延伸での延伸斑が生じ、第1次の
延伸倍率と同程度に延伸することが困難となり、逆に3
0重量%を越えると第1次の延伸配向効果が期待でき
ず、ガスバリヤー性、強度の改善効果が少なくなって好
ましくない。かかる含水率の調整方法としては予熱ロー
ルの温度と時間、第1次(MD方向)延伸の温度と延伸
速度等により行うことができる。
OHフィルムは、続いて第2次(TD方向)延伸工程で
横方向の延伸に供されるのであるが、かかる工程におい
ては、公知の方法を利用することができ、上記のEVO
Hフィルムを60〜170℃の条件下で横方向に1.5
〜8倍に延伸するのである。通常は、フイルム両耳部を
クリップではさむテンター方式で行われる。本条件以外
ではクリップ部、クリップ−クリップ間及びフイルム巾
方向の中間部でのいずれかの破断が生じ、目標の延伸フ
イルムを得ることは極めて困難である。また、更に熱固
定を行うことも効果的で、熱固定とは緊張下に温度12
0℃〜該フィルムの融点より5℃低い温度で数秒ないし
数分間フイルムを加熱することで、更に熱固定後のフイ
ルムに柔軟性と寸法安定性を付与するために、含水率が
0.5〜3重量%程度になるまでフイルムを調湿しても
よい。
ム)は、上記の如き物性を満足するもので、透明性、均
一性、耐ボイル性等に優れ、積層体としたときの層間接
着性に優れたもので、該成形物は、単層のみならず、か
かるフィルムを少なくとも一層とする積層体として用い
ることも有用で、かかる積層体について更に説明する。
該積層体の製造に当たっては、本発明の成形物(フィル
ム、シート等)の片面又は両面に他の基材をラミネート
するのであるが、ラミネート方法としては、例えば、該
樹脂成形物と他の基材のフイルム、シートとを有機チタ
ン化合物、イソシアネート化合物、ポリエステル系化合
物等の公知の接着剤を用いてラミネートする方法等が挙
げられる。
低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、EVA、アイオノマ
ー、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−
α−オレフィン(炭素数4〜20のα−オレフィン)共
重合体、ポリブテン、ポリペンテン等のオレフィンの単
独又は共重合体、或いはこれらのオレフィンの単独又は
共重合体を不飽和カルボン酸又はそのエステルでグラフ
ト変性したもの等の広義のポリオレフィン系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリエステル、ポリアミド、共重合ポ
リアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アク
リル系樹脂、ビニルエステル系樹脂、ポリエステルエラ
ストマー、ポリウレタンエラストマー、塩素化ポリエチ
レン、塩素化ポリプロピレン、EVOH等が挙げられ、
更には、紙、金属箔、1軸又は2軸延伸プラスチックフ
イルム又はシート、織布、不織布、金属綿条、木質面な
ども使用可能である。積層体の層構成としては、本発明
の成形物(フィルム)の層をI(I1,I2,・・・)、他
の基材、例えば熱可塑性樹脂層をII(II1,II2,・・
・)とするとき、フィルム、シート状であれば、I/II
の二層構造のみならず、II/I/II、I/II/I、I1/I2
/II、I/II1/II2、II2/II1/I/II1/II2など任意の
組合せが可能である。
ルム、シート等)やその積層体は、透明性、均一性、耐
ボイル性等に優れるため、食品や医薬品、農薬品、工業
薬品包装用のフィルム、シート、チューブ、袋、容器等
の用途に非常に有用で、特に食品包装用のボイル殺菌用
として実用性が高い。
する。尚、例中、「部」、「%」とあるのは、特に断り
のない限り重量基準を意味する。 実施例1 EVOH[エチレン含有量35モル%、ケン化度99.
8モル%]100部に水43部を含有せしめた(含水率
30%)。次いで、かかるEVOHをTダイを備えた単
軸押出機に供給し、厚さ約280μmのEVOHフィル
ムの成形を行った。単軸押出機による製膜条件は下記の
通りとした。 スクリュー内径 65mm L/D 28 スクリュー圧縮比 3.8 Tダイ コートハンガータイプ ダイ巾 450mm 押出温度 C1:110℃、 H:95℃ C2:120℃、 D:95℃ C3:110℃、 C4:95℃ C5:95℃ 次いで、上記の成形で得られたEVOHフィルム(含水
率28%)を原反として、連続的に下記の条件で逐次2
軸延伸、熱固定及び調湿を行って、EVOHの成形物
(延伸フィルム)を得た。
熱量計(DSC)で測定したところ、85J/g
((1)式より算出される100−0.55・Et=1
00−0.55×35=80.75よりも大きく、
(1)式を満足)で、かつ100℃の熱水で30分放置
後の収縮率が3.2%であった。かかる成形物の透明
性、均一性、耐ボイル性について、下記の如く評価を行
った。
ーターNDH−300Aを用いてヘイズ値を測定し、以
下のとおり評価した。 ○ −−− 0.5%未満 △ −−− 0.5%以上〜1.0%未満 × −−− 1.0%以上 (均一性)クロスニコルの状態で重ね合わせた2枚の偏
光板の間に得られた成形物(延伸フィルム)を置き、該
成形物の均一性(スジ等の発生がないか等)を目視観察
して、以下のとおり評価した。 ○ −−− 良好 △ −−− やや良好 × −−− 不均一 (耐ボイル性)得られた成形物(延伸フィルム)に市販
の無延伸ポリプロピレンフィルム(25μm厚)をドラ
イラミネート用接着剤(東洋モートン(株)製、アドコー
トAD−335A/CAT−10)を使用してラミネー
ト後、40℃で1日間養生して、得られた積層体(I)
を煮沸水に30分間浸漬した後、室温30分間放置後の
積層体の外観を目視観察して、以下のとおり評価した。 ○ −−− 透明で変色は認められなかった。 × −−− ヘイズ又は白化して変色またはデラミが認
められた。
を3秒とした以外は同様に行って、融解熱が88J/g
(同上)で、かつ収縮率が2.9%のEVOHの成形物
(延伸フィルム)を得て、同様に評価を行った。
延伸倍率を5.0倍とすることで延伸後の膜厚を12μ
mとした以外は同様に行って、融解熱が90J/g(同
上)で、かつ収縮率が1.4%のEVOHの成形物(延
伸フィルム)を得て、同様に評価を行った。
度99.8モル%のEVOHを使用し、熱固定時間を7
秒とした以外は同様に行って、融解熱が77J/g
((1)式より算出される100−0.55・Et=1
00−0.55×44=75.8よりも大きく、(1)
式を満足)で、かつ収縮率が4.8%のEVOHの成形
物(延伸フィルム)を得て、同様に評価を行った。
をC1:200℃、C2:220℃、C3:230℃、
C4:230℃、C5:220℃、H:220℃、D:
220℃として厚さ約190μmのEVOHフィルムを
製膜し、連続的に70℃の恒温水槽に24秒浸漬した。
この時のEVOHフィルムの含水率は9.7%であっ
た。ついでこれを第1次延伸温度60℃で3.7倍に、
かつ第2次延伸温度100℃で4.3倍に延伸して延伸
後の膜厚12μmとし、熱固定時間を7秒とした以外は
同様に行って、融解熱が82J/g((1)式より算出
される100−0.55・Et=100−0.55×3
5=80.75よりも大きく、(1)式を満足)で、か
つ収縮率が4.0%のEVOHの成形物(延伸フィル
ム)を得て、同様に評価を行った。
伸温度を110℃、また熱固定温度を130℃、熱固定
時間を10秒とした以外は同様に行って、融解熱が46
J/g((1)式より算出される100−0.55・E
t=100−0.55×35=80.85よりも大き
く、(1)式は満足)で、かつ収縮率が24.4%のE
VOHの成形物(延伸フィルム)を得て、同様に評価を
行った。
続的に50℃の恒温水槽に24秒浸漬した。この時のE
VOHフィルムの含水率は3.3%であった。ついでこ
れを第1次延伸温度60℃で3.0倍に、かつ第2次延
伸温度100℃で4.2倍に延伸して延伸後の膜厚15
μmとし、また熱固定温度を140℃、熱固定時間を5
秒とした以外は同様に行って、融解熱が61J/g
((1)式より算出される100−0.55・Et=1
00−0.55×35=80.85よりも小さく、
(1)式を満足しない)で、かつ収縮率が17.2%の
EVOHの成形物(延伸フィルム)を得て、同様に評価
を行った。実施例及び比較例の評価結果を表1に示す。
め、透明性、均一性、耐ボイル性等に優れ、食品や医薬
品、農薬品、工業薬品包装用のフィルム、シート、チュ
ーブ、袋、容器等の用途に非常に有用で、特に食品包装
用のレトルト殺菌用として実用性が高い。
伸温度を110℃、また熱固定温度を130℃、熱固定
時間を10秒とした以外は同様に行って、融解熱が46
J/g((1)式より算出される100−0.55・E
T=100−0.55×35=80.85よりも小さ
く、(1)式を満足しない)で、かつ収縮率が24.4
%のEVOHの成形物(延伸フイルム)を得て、同様に
評価を行った。
Claims (3)
- 【請求項1】 示差走査型熱量計(DSC)により測定
される融解熱ΔH(J/g)が下記(1)式を満足し、
かつ100℃の熱水中で30分加熱後23℃,50%R
H条件下で6時間静置した後の収縮率が10%以下であ
ることを特徴とするエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物の成形物。 ΔH(J/g)≧100−0.55・Et −−− (1) (ここで、Etはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物中のエチレン含有量(モル%)を表す) - 【請求項2】 延伸されてなることを特徴とする請求項
1記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の成形
物。 - 【請求項3】 延伸前のエチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物の含水率が5〜30重量%であることを特徴と
する請求項2記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物の成形物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36950497A JPH11189658A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36950497A JPH11189658A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の成形物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11189658A true JPH11189658A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18494593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36950497A Pending JPH11189658A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の成形物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11189658A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006028459A (ja) * | 2004-06-17 | 2006-02-02 | Sekisui Chem Co Ltd | エチレン−ビニルアルコール共重合体の製造方法、エチレン−ビニルアルコール共重合体、及び、変性エチレン−ビニルアルコール共重合体の製造方法。 |
JP2021028356A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | 株式会社クラレ | ペレット及びそれからなる溶融成形体、並びにその製造方法 |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP36950497A patent/JPH11189658A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006028459A (ja) * | 2004-06-17 | 2006-02-02 | Sekisui Chem Co Ltd | エチレン−ビニルアルコール共重合体の製造方法、エチレン−ビニルアルコール共重合体、及び、変性エチレン−ビニルアルコール共重合体の製造方法。 |
JP2021028356A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | 株式会社クラレ | ペレット及びそれからなる溶融成形体、並びにその製造方法 |
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