JPH1158430A - 積層体の製造方法 - Google Patents

積層体の製造方法

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JPH1158430A
JPH1158430A JP9226639A JP22663997A JPH1158430A JP H1158430 A JPH1158430 A JP H1158430A JP 9226639 A JP9226639 A JP 9226639A JP 22663997 A JP22663997 A JP 22663997A JP H1158430 A JPH1158430 A JP H1158430A
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JP
Japan
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molten resin
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mold
layer
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JP9226639A
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English (en)
Inventor
Koichi Oshitani
光一 押谷
Yukio Ishihara
幸雄 石原
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Araco Co Ltd
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Araco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに異なる色の2枚の表皮を有する一体成
形された積層体において、両表皮の境界部の誤差による
うねりが目立たないようにする。 【解決手段】 下型10上の基材15上面の全面を発泡
層30となる中間溶融樹脂層30mにより覆うと共にそ
の上面の境界部の一側となる部分を第1表皮31となる
第1表皮溶融樹脂層31mにより覆う。第1上型20を
その下面の第1成形面21と両溶融樹脂層の表面との間
に多少の隙間があいた状態で停止させ、中間溶融樹脂層
を発泡させて各溶融樹脂層を基材の表面と第1上型の第
1成形面の間に充填させ、第1表皮溶融樹脂層の縁部に
は傾斜法面31aを形成する。第1表皮の傾斜面と露出
した発泡層の上面を、第1表皮溶融樹脂層と異なる色の
第2表皮溶融樹脂層32mで覆い、接近させた第2上型
25下面の第2成形面26と発泡層の表面と第1表皮の
傾斜法面の間に第2表皮溶融樹脂層を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアトリ
ム、車両の内装材、家屋の内装材、家具の外装材等に使
用される積層体、特に基材の表面を発泡層ならびに所定
の境界部で接続された互いに異なる色または模様の第1
及び第2表皮により基材を覆ってなる積層体を製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のドアトリムのような、基
材の表面を発泡層と表皮により覆ってなる積層体におい
て、装飾性を高めるために表皮の色または模様を上半部
と下半部とで異なるものとする場合には、通常は上半部
と下半部を別々に成形することにより表皮の色または模
様が異なるものを用意した後、これをかしめやねじ止め
などにより一体化している。また、一体成形した基材の
表面に加熱して軟化させた表皮材を負圧により吸引し接
着してこのような積層体を製造する場合は、発泡層で裏
打ちされて境界部の上半部と下半部とで表面の色または
模様が異なる表皮材を使用することも考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記第1
の従来技術では、成形工程が上半部と下半部とで別々に
必要になり、また組付工程も必要であるので、製造コス
トが増大するという問題がある。また上記第2の従来技
術では、製造コストは低下するが、表皮材は吸引の際に
基材の表面に沿ってずれるので境界部形状に不規則なう
ねりを生じて見苦しくなるという問題がある。
【0004】本発明は、発泡層及び色または模様が互い
に異なるように分けられた2種の表皮により基材を覆っ
たこの種の積層体を一体的に成形する場合において、色
分けまたは模様分けの境界部において表皮の色または模
様が次第に変化するようにして、このような各問題を解
決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による積層体の製
造方法は、予め成形された基材の表面を、発泡層ならび
に所定の境界部で接続された互いに異なる色または模様
の第1及び第2表皮により覆ってなる積層体を製造する
方法に関するものであり、下型上に載置した基材上面の
全面を発泡層となる未発泡の発泡剤を含むシート状の中
間溶融樹脂層により覆うと共にこの中間溶融樹脂層の上
面の境界部の一側となる部分を第1表皮となるシート状
の第1表皮溶融樹脂層により覆う第1溶融樹脂供給工程
と、第1表皮を成形する第1部分面と発泡層の第1表皮
により覆われない部分を成形する第2部分面とこの両面
の境界となる傾斜面よりなる第1成形面を下面に形成し
た第1上型を下型に接近させ、第1表皮溶融樹脂層及び
中間溶融樹脂層の表面と第1上型の第1成形面の間に多
少の隙間をあけた状態で停止させる第1型締め工程と、
中間溶融樹脂層を発泡させて各溶融樹脂層を基材の表面
と第1上型の第1成形面の間に充填させ、境界部となる
第1表皮溶融樹脂層の縁部に傾斜面により傾斜法面を形
成する発泡工程と、このように充填された各溶融樹脂層
が冷却硬化して基材上に形成された発泡層及び第1表皮
のうち境界部の他側となる露出した発泡層の上面を、第
1表皮溶融樹脂層とは異なる色または模様で第2表皮と
なるシート状の第2表皮溶融樹脂層により覆う第2溶融
樹脂供給工程と、第1表皮と当接すると共に第2表皮を
成形する第2成形面を下面に形成した第2上型を下型に
接近させ、第2表皮溶融樹脂層を発泡層の表面と第1表
皮の傾斜法面と第2上型の第2成形面の間に充填する第
2型締め工程と、第2表皮溶融樹脂層を冷却して硬化さ
せる冷却工程よりなることを特徴とするものである。
【0006】境界部側となる第2表皮の先端部は、第1
表皮の傾斜法面と第2上型の第2成形面に間に挟まれ
て、鋭いくさび状に成形され、その最先端部はきわめて
薄くなる。第2表皮を形成する合成樹脂は厚さが薄くな
るにつれて裏側が透けて見えるようになるので、両表皮
の境界部では、第1表皮側となる第2表皮の最先端部で
は第1表皮の色または模様が殆どそのまま表れ、第2表
皮側に移るにつれて次第に第2表皮の色または模様に変
化する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、本発明による積層
体の製造方法を自動車のドアトリムの製造に適用した実
施の形態を示す。この実施の形態により製造されるドア
トリムは、図4に示すように、予め成形された剛性のあ
る基材15の表面を発泡層30により覆い、更にその表
面を所定の境界部で接続された第1及び第2表皮31,
32により覆ったものである。基材15は通気性のある
多孔性のもので、木材を細かく砕いた繊維に結着剤とし
て7パーセント程度のフェノール樹脂を混入して凹凸の
あるほゞ一定厚の板状にホットプレス成形したものであ
る。第1及び第2表皮31,32は材質は同一である
が、色は異なるものである。
【0008】この実施の形態に使用する製造装置は、下
部の固定側型支持部材(図示省略)に取り付けられる下
型10と、上部の可動側型支持部材(図示省略)に取り
付けられる2種類の上型20,25を備えており、また
発泡層30及び各表皮31,32となる各溶融樹脂層3
0m,31m,32mを供給する第1及び第2供給ダイ
ス35,37を備えている。図1〜図4に示すように、
下型10の上面には、前述のように予め成形された基材
15の裏面を支持する支持面11が形成され、その外周
に沿っては平面輪郭形状がドアトリムの輪郭形状と一致
する外向段部12が形成されている。
【0009】第1上型20は可動側型支持部材に支持さ
れて下型10に対し上方から接近離隔可能であり、図1
は第1上型20が大きく上方に離隔されて見えない状態
を示し、図2は両型10,20が最接近された状態を示
している。第1上型20の下面には、第1表皮31の表
面を成形する第1部分面21a、発泡層30の第1表皮
31により覆われない部分の表面を成形する第2部分面
21b及びこの両面21a,21bの境界となる傾斜面
21cよりなる第1成形面21が形成されている。両型
10,20が最接近された状態における基材15の表面
と第1部分面21aの間の間隔は、基材15と第2部分
面21bの間の間隔よりも第1表皮31の厚さだけ大で
あり、また傾斜面21cは第1及び第2表皮31,32
の境界部と対応する位置に設けられている。第1成形面
21の外周に沿って第1上型20に形成された内向段部
22は、図2に示す最接近状態では、僅かの隙間をおい
て下型10の外向段部12と嵌合可能である。
【0010】第2上型25も可動側型支持部材に支持さ
れて下型10に対し上方から接近離隔可能であり、図3
は第2上型25が大きく上方に離隔されて見えない状態
を示し、図4は両型10,25が最接近された状態を示
している。第2上型25の下面には、第1表皮31と当
接すると共に第2表皮32を成形する第2成形面26が
形成されている。この最接近状態における基材15の表
面と第2成形面26の間の間隔は、前述した下型10と
第1上型20の最接近状態における基材15の表面と第
1部分面21aの間の間隔と同じであり、全面において
同一である。第2成形面26の外周に沿って第2上型2
5に形成された内向段部27は、図4に示す最接近状態
では、僅かの隙間をおいて下型10の外向段部12と嵌
合可能である。
【0011】第1供給ダイス35は、図1に示すよう
に、第1上型20が上方に離隔された状態において基材
15を支持した下型10の上方に張り出して移動し、2
本の供給管36a,36bを介して押出機から供給され
た中間溶融樹脂層30m及び第1表皮溶融樹脂層31m
を、細長いスリット状の第1及び第2押出し口35a,
35bから同一幅のシート状に押し出して、基材15上
に供給するものである。また第2供給ダイス37は、図
3に示すように、第2上型25が上方に離隔された状態
において発泡層30及び第1表皮31が形成された基材
15を支持した下型10の上方に張り出して移動し、供
給管38を介して押出機から供給された第2表皮溶融樹
脂層32mを、細長いスリット状の第3押出し口37a
から同一幅のシート状に押し出して、発泡層30上に供
給するものである。各溶融樹脂層30m,31m,32
mの材料は何れもポリオレフィン系の合成樹脂(例えば
ポリプロピレン)であり、発泡層30となる中間溶融樹
脂層30mの材料には発泡剤(例えばアゾジカルボンア
ミド系のもの)が混練されている。
【0012】次にこの実施の形態による製造方法の説明
をする。先ず上型20を上方に離隔させた状態におい
て、常温(例えば20℃)とした下型10の支持面11
上に、予め成形された基材15(厚さは例えば2.5m
m)を載置する。続く第1溶融樹脂供給工程において
は、図1に示すように、樹脂を計量して押し出す押出機
から供給管36a,36bを介して第1供給ダイス35
に供給された中間溶融樹脂層30m及び第1表皮溶融樹
脂層31mの材料は、塑性に富んだ所定厚のシート状の
中間溶融樹脂層30m及び第1表皮溶融樹脂層31mと
なって第1及び第2押出し口35a,35bから押し出
され(厚さは例えば0.5〜1.5mm)、第1供給ダイ
ス35のX方向移動により重ね合わされて基材15上に
供給される。中間溶融樹脂層30mは基材15の全面を
覆うように供給されるが、その上に供給される第1表皮
溶融樹脂層31mは、第1上型20の第1成形面21の
傾斜面21cに対応する部分及び図においてそれより左
側の部分を覆うように、供給開始タイミングを遅らせて
供給される。図5(a) は、この傾斜面21cに対応する
部分付近の拡大断面図を示す。
【0013】続く第1型締め工程では、第1上型20を
下型10に向けて下降させ、図2に示す最接近状態に達
すれば上型20の下降を停止させる。図2は後述する発
泡工程完了後の状態を示しているが、第1型締め工程直
後においては、図5(b) に示す部分拡大図のように、第
1表皮溶融樹脂層31m及び中間溶融樹脂層30mの表
面と第1上型20の第1成形面21の間には多少の隙間
があいている。すなわち、基材15の表面と第2部分面
21bの間の間隔は中間溶融樹脂層30mの厚さよりも
大であり、基材15の表面と第1部分面21aの間の間
隔は両溶融樹脂層30m,31mの厚さの和よりも大で
ある。この第1型締め工程の途中で、下型10の外向段
部12から外側にはみ出した各溶融樹脂層30m,31
mの不要部分は、互いに嵌合する両段部12,22の剪
断作用により切除される。なお各溶融樹脂層30m,3
1mの不要部分の切除に使用する外向及び内向段部1
2,22は、下型10側を内向段部とし、第1上型20
側を外向段部としてもよい。あるいはこのような互いに
嵌合する段部による剪断の代わりに、第1成形面21の
成形面21の外側に沿って下向きに設けた押切り刃を下
型10外周の平面部に押し当てて行うようにしてもよ
い。
【0014】第1型締め工程に続く発泡工程では、第1
上型20および/または下型10に設けたヒータ装置
(図示省略)により第1上型20の成形面21および/
または下型10の支持面11は急激に加熱され(例えば
150℃)、これにより中間溶融樹脂層30mは加熱さ
れて発泡され、ヒータ装置は所定時間後に停止される。
この発泡により、図2及び図5(c) に示すように、第1
表皮溶融樹脂層31mは第1部分面21aに当接され、
中間溶融樹脂層30mは第2部分面21bに当接され
て、両溶融樹脂層30m,31mは基材15の表面と第
1上型20の第1成形面21の間に充填される。境界部
となる第1表皮溶融樹脂層31mの縁部は傾斜面21c
に当接されて傾斜法面31aが形成される。なおこの発
泡の開始時期は、第1型締め完了の前であっても差し支
えない。第1上型20の第1部分面21aにしぼ模様を
設けておけば、この発泡の際にしぼ模様は第1表皮溶融
樹脂層31mの表面に転写される。
【0015】ヒータ装置への通電が停止されれば冷却工
程が開始され、第1上型20および/または下型10内
部への熱伝達により成形面21の温度は常温近くまで低
下する。そして各溶融樹脂層30m,31mが硬化し
て、発泡層30及び第1表皮31となったところで、上
型20を上昇させる。
【0016】次いで図3に示す第2溶融樹脂供給工程が
なされる。樹脂を計量して押し出す押出機から供給管3
8を介して第2供給ダイス37に供給された第2表皮溶
融樹脂層32mの材料は、塑性に富んだ所定厚のシート
状の第2表皮溶融樹脂層32mとなって第3押出し口3
7a押し出され(厚さは第1表皮溶融樹脂層31mと同
じ)、第2供給ダイス37のY方向移動により、基材1
5上に形成された発泡層30及び第1表皮31のうち境
界部となる傾斜法面31aからその右側の露出した発泡
層30の上面を覆うように供給される。第2表皮溶融樹
脂層32mは第1表皮溶融樹脂層31mとは異なる色で
あり、その先端は図5(d) の拡大図に示すように、傾斜
法面31aの半分程度を覆うようにする。
【0017】続く第2型締め工程では、第2上型25を
下型10に向けて下降させ、図4に示す最接近状態に達
し、第2成形面26が第1表皮31と当接したところで
更に加圧して、第2表皮溶融樹脂層32mを発泡層30
の表面と第1表皮31の傾斜法面31aと第2上型25
の第2成形面26の間に充填する。最後の加圧の際に発
泡層30が撓んで第2表皮溶融樹脂層32mにある時間
持続する圧力が加わるので、図5(e) の拡大図に示すよ
うに、第2表皮溶融樹脂層32mは第1表皮31の傾斜
法面31aと第2上型25の第2成形面26に間の先端
部まで流れ込んで鋭いくさび状に成形され、その最先端
部はきわめて薄くなる。第1型締め工程の場合と同様、
この第2型締め工程の途中で、下型10の外向段部12
から外側にはみ出した第2表皮溶融樹脂層32mの不要
部分は、互いに嵌合する両段部12,27の剪断作用に
より切除される。第2上型25の第2成形面26にしぼ
模様を設けておけば、この第2型締め工程の際にしぼ模
様は第2表皮溶融樹脂層32mの表面に転写される。
【0018】第2表皮溶融樹脂層32mが冷却硬化して
第2表皮32となったところでドアトリムを取り出せば
ドアトリム成形の1サイクルが完了し、基材15、発泡
層30及び異なる色の各表皮31,32が一体化された
ドアトリムが得られる。これにより、基材15を発泡層
30ならびに境界部で接続された互いに色が異なる第1
及び第2表皮31,32により覆ってなるドアトリムが
一体的に成形される。
【0019】以上のようにして成形されたドアトリムで
は、境界部側となる第2表皮32の先端部は鋭いくさび
状に成形されてその最先端部はきわめて薄くなる。合成
樹脂は厚さが薄くなるにつれて裏側が透けて見えるよう
になるので、第2表皮32の最先端部では第1表皮31
の色または模様が殆どそのまま表れ、第2表皮32側に
移るにつれて次第に第2表皮32の色に変化する。これ
により両表皮31,32の境界部にはいわゆるグラデー
ションが形成されて境界がぼけたものになるので、各型
の寸法誤差や各溶融樹脂層の供給の誤差などにより両表
皮31,32の境界部に多少のうねりが生じても目立つ
ことはなく、従って外観が低下することはない。
【0020】なお上記実施の形態では、各表皮溶融樹脂
層31m,32mに使用する溶融樹脂材料の色を互いに
異ならせることにより表面の色を異ならせた場合につき
説明したが、この両表皮溶融樹脂層31m,32mに使
用する溶融樹脂材料の少なくとも何れか一方は、複数の
異なる色のものを押出し直前に混ぜて表面に現れる模様
または色が互いに異なるものとなるようにして実施して
もよい。
【0021】また上記実施の形態の第1溶融樹脂供給工
程では、中間溶融樹脂層30m及び第1表皮溶融樹脂層
31mを同時に供給しているが、これを2回に分けて、
先ず中間溶融樹脂層30mだけを供給し、次いで第1表
皮溶融樹脂層31mを供給するようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、単一の
基材の表面を発泡層ならびに色または模様が互いに異な
る第1及び第2表皮により覆った積層体を同時に一体的
に成形することができるので、表面が互いに異なる色ま
たは模様に分けられた外観のよい積層体を低いコストで
製造することができる。また色分けまたは模様分けの境
界部では表皮の色または模様が次第に変化するので、こ
の境界部に多少のうねりが生じても目立つことはなく、
従って外観が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による積層体の製造方法の一実施形態
における第1溶融樹脂供給工程を示す断面図である。
【図2】 図1の実施形態における発泡工程が完了した
状態を示す断面図である。
【図3】 図1の実施形態における第2溶融樹脂供給工
程を示す断面図である。
【図4】 図1の実施形態における第2型締め工程が完
了した状態を示す断面図である。
【図5】 図1の実施形態の各工程における第1及び第
2表皮の接続部付近の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10…下型、15…基材、20…第1上型、21…第1
成形面、21a…第1部分面、21b…第2部分面、2
1c…傾斜面、25…第2上型、26…第2成形面、3
0…発泡層、30m…中間溶融樹脂層、31…第1表
皮、31a…傾斜法面、31m…第1表皮溶融樹脂層、
32…第2表皮、32m…第2表皮溶融樹脂層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め成形された基材の表面を、発泡層な
    らびに所定の境界部で接続された互いに異なる色または
    模様の第1及び第2表皮により覆ってなる積層体を製造
    する方法において、 下型上に載置した前記基材上面の全面を前記発泡層とな
    る未発泡の発泡剤を含むシート状の中間溶融樹脂層によ
    り覆うと共にこの中間溶融樹脂層の上面の前記境界部の
    一側となる部分を前記第1表皮となるシート状の第1表
    皮溶融樹脂層により覆う第1溶融樹脂供給工程と、 前記第1表皮を成形する第1部分面と前記発泡層の前記
    第1表皮により覆われない部分を成形する第2部分面と
    この両面の境界となる傾斜面よりなる第1成形面を下面
    に形成した第1上型を前記下型に接近させ、前記第1表
    皮溶融樹脂層及び中間溶融樹脂層の表面と前記第1上型
    の第1成形面の間に多少の隙間をあけた状態で停止させ
    る第1型締め工程と、 前記中間溶融樹脂層を発泡させて前記各溶融樹脂層を前
    記基材の表面と前記第1上型の第1成形面の間に充填さ
    せ、前記境界部となる前記第1表皮溶融樹脂層の縁部に
    前記傾斜面により傾斜法面を形成する発泡工程と、 このように充填された前記各溶融樹脂層が冷却硬化して
    前記基材上に形成された前記発泡層及び第1表皮のうち
    前記境界部の他側となる露出した前記発泡層の上面を、
    前記第1表皮溶融樹脂層とは異なる色または模様で前記
    第2表皮となるシート状の第2表皮溶融樹脂層により覆
    う第2溶融樹脂供給工程と、 前記第1表皮と当接すると共に前記第2表皮を成形する
    第2成形面を下面に形成した第2上型を前記下型に接近
    させ、前記第2表皮溶融樹脂層を前記発泡層の表面と前
    記第1表皮の前記傾斜法面と前記第2上型の第2成形面
    の間に充填する第2型締め工程と、 前記第2表皮溶融樹脂層を冷却して硬化させる冷却工程
    よりなることを特徴とする積層体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094590A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Dainippon Printing Co Ltd 印刷シートの積層方法

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JP2003094590A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Dainippon Printing Co Ltd 印刷シートの積層方法

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