JPH115229A - 積層体の製造方法 - Google Patents
積層体の製造方法Info
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- JPH115229A JPH115229A JP16024497A JP16024497A JPH115229A JP H115229 A JPH115229 A JP H115229A JP 16024497 A JP16024497 A JP 16024497A JP 16024497 A JP16024497 A JP 16024497A JP H115229 A JPH115229 A JP H115229A
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- molding
- forming plate
- sheet material
- slit forming
- mold
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/1418—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure
- B29C45/14221—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure by tools, e.g. cutting means
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 2種以上の異なる色または模様とした積層体
の表皮の表面の境界部の外観を向上させる。 【解決手段】 見切り線を境として異なる色または模様
とした表面を有し表皮となるシート材30Aを加熱して
軟化させてから第1成形型10と第2成形型20の間に
挟持し、表面が第1成形型の第1成形面11に当接した
シート材の裏面と第2成形型の第2成形面21との間に
硬化して基材となる合成樹脂材料35Aを充填させて、
基材を表皮により覆った積層体を製造する。第1成形型
には第1成形面に当接されるシート材の見切り線に先端
縁が当接されるスリット形成板12を傾斜して移動可能
に設け、作動装置17により第1成形面から出没させ
る。積層体の表皮にはスリット形成板により幅の狭い木
目込み溝31が形成され、表皮の見切り線はこの木目込
み溝の内部に入って隠される。
の表皮の表面の境界部の外観を向上させる。 【解決手段】 見切り線を境として異なる色または模様
とした表面を有し表皮となるシート材30Aを加熱して
軟化させてから第1成形型10と第2成形型20の間に
挟持し、表面が第1成形型の第1成形面11に当接した
シート材の裏面と第2成形型の第2成形面21との間に
硬化して基材となる合成樹脂材料35Aを充填させて、
基材を表皮により覆った積層体を製造する。第1成形型
には第1成形面に当接されるシート材の見切り線に先端
縁が当接されるスリット形成板12を傾斜して移動可能
に設け、作動装置17により第1成形面から出没させ
る。積層体の表皮にはスリット形成板により幅の狭い木
目込み溝31が形成され、表皮の見切り線はこの木目込
み溝の内部に入って隠される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材を表皮により
覆ってなる積層体、特に表皮の表面を2種以上の異なる
色または模様とした積層体を製造する方法に関する。
覆ってなる積層体、特に表皮の表面を2種以上の異なる
色または模様とした積層体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のドアトリムのような積層
体において、装飾性を高めるために上半部と下半部とで
表面の色または模様を異なるものとする場合には、通常
は上半部と下半部を別々に成形することにより表皮の色
または模様が異なるものを用意した後、これをかしめな
どにより一体化している。また、一体形成した基材の表
面に加熱して軟化させた表皮を負圧により吸引し接着し
てこのような積層体を製造する場合は、見切り線を境と
して上半部と下半部とで表面の色または模様が異なる表
皮材を使用することも考えられる。
体において、装飾性を高めるために上半部と下半部とで
表面の色または模様を異なるものとする場合には、通常
は上半部と下半部を別々に成形することにより表皮の色
または模様が異なるものを用意した後、これをかしめな
どにより一体化している。また、一体形成した基材の表
面に加熱して軟化させた表皮を負圧により吸引し接着し
てこのような積層体を製造する場合は、見切り線を境と
して上半部と下半部とで表面の色または模様が異なる表
皮材を使用することも考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記第1
の従来技術では、成形工程が上半部と下半部とで別々に
必要になり、また組付工程も必要であるので、製造コス
トが増大するという問題がある。また上記第2の従来技
術では、製造コストは減少するが、表皮材は吸引の際に
基材の表面に沿ってずれるので見切り線形状が狂って見
苦しくなるという問題があるのに加え、平坦なドアトリ
ムの表面が単に色分けまたは模様分けされているだけで
あるので豪華な感じを与えることができない。
の従来技術では、成形工程が上半部と下半部とで別々に
必要になり、また組付工程も必要であるので、製造コス
トが増大するという問題がある。また上記第2の従来技
術では、製造コストは減少するが、表皮材は吸引の際に
基材の表面に沿ってずれるので見切り線形状が狂って見
苦しくなるという問題があるのに加え、平坦なドアトリ
ムの表面が単に色分けまたは模様分けされているだけで
あるので豪華な感じを与えることができない。
【0004】このような各問題を解決するために、出願
人は特願平9−119912号に係る積層体の製造方法
を先に提案した。これは、見切り線を境として異なる色
または模様とした表面を有し表皮となるシート材を加熱
し軟化させてからその外周部を第2成形型と第1成形型
の間に挟持し、この挟持の際に第1成形型の第1成形面
から突出するスリット形成板の先端縁にシート材の見切
り線を当接させ、表面が第1成形型の第1成形面に当接
したシート材の裏面と第2成形型の第2成形面との間に
硬化して基材となる合成樹脂材料を充填して基材を表皮
により覆った積層体を製造するものである。この方法に
よれば、表皮の見切り線は、スリット形成板により積層
体の表皮に形成された木目込み溝の内部に入って隠され
るので、見切り線に大きな狂いが生じても外側からは見
えず、外側から見る限りは木目込み溝が表皮の表面の色
または模様の境界線となる。従って、外観のよい複数に
色分けまたは模様分けされた積層体を低いコストで製造
することができ、また色分けまたは模様分けの境界に木
目込み溝が形成されるので、この境界部分は豪華な立体
感のあるものとなる。
人は特願平9−119912号に係る積層体の製造方法
を先に提案した。これは、見切り線を境として異なる色
または模様とした表面を有し表皮となるシート材を加熱
し軟化させてからその外周部を第2成形型と第1成形型
の間に挟持し、この挟持の際に第1成形型の第1成形面
から突出するスリット形成板の先端縁にシート材の見切
り線を当接させ、表面が第1成形型の第1成形面に当接
したシート材の裏面と第2成形型の第2成形面との間に
硬化して基材となる合成樹脂材料を充填して基材を表皮
により覆った積層体を製造するものである。この方法に
よれば、表皮の見切り線は、スリット形成板により積層
体の表皮に形成された木目込み溝の内部に入って隠され
るので、見切り線に大きな狂いが生じても外側からは見
えず、外側から見る限りは木目込み溝が表皮の表面の色
または模様の境界線となる。従って、外観のよい複数に
色分けまたは模様分けされた積層体を低いコストで製造
することができ、また色分けまたは模様分けの境界に木
目込み溝が形成されるので、この境界部分は豪華な立体
感のあるものとなる。
【0005】しかしながら上記最後の技術では、木目込
み溝はスリット形成板を引き抜くことにより形成される
ので表皮の材質によってはある程度の隙間として残るこ
とが避けられず、またその引き抜き方向は両成形型の相
対移動方向に限定されるので、木目込み溝の位置によっ
ては使用者からこの木目込み溝の隙間の奥まで見えて見
苦しいという問題がある。
み溝はスリット形成板を引き抜くことにより形成される
ので表皮の材質によってはある程度の隙間として残るこ
とが避けられず、またその引き抜き方向は両成形型の相
対移動方向に限定されるので、木目込み溝の位置によっ
ては使用者からこの木目込み溝の隙間の奥まで見えて見
苦しいという問題がある。
【0006】本発明は、木目込み溝の傾斜角度を変える
ことによりこのような問題を解決して、木目込み溝によ
り表面の色または模様分けがなされた、外観のよい積層
体を製造することを目的とする。
ことによりこのような問題を解決して、木目込み溝によ
り表面の色または模様分けがなされた、外観のよい積層
体を製造することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による積層体の製
造方法は、見切り線を境として異なる色または模様とし
た表面を有し表皮となる予め成形されたシート材を加熱
して軟化させてから同シート材の外周部を互いに接近離
隔可能で最接近位置に接近させた第1成形型と第2成形
型の間に挟持させ、表面が第1成形型の第1成形面に当
接したシート材の裏面と第2成形型の第2成形面との間
の空間に硬化して基材となる合成樹脂材料を充填させる
ことよりなる基材を表皮により覆った積層体を製造する
方法に関するものであり、第1成形型には薄いスリット
形成板を接近離隔方向と傾斜する方向に移動可能に支持
させると共にこのスリット形成板をその先端縁が第1成
形面から突出する前進位置とそれより後退した後退位置
との間で移動させる作動装置を設け、シート材は見切り
線が前進位置にあるスリット形成板の先端縁に当接され
るようにその外周部を第1成形型と第2成形型の間に挟
持させることを特徴とするものである。スリット形成板
により形成される木目込み溝の傾斜方向及び角度は両成
形型の相対移動方向とは無関係に自由に選択することが
でき、表皮の見切り線はこの木目込み溝の内部に入って
隠される。
造方法は、見切り線を境として異なる色または模様とし
た表面を有し表皮となる予め成形されたシート材を加熱
して軟化させてから同シート材の外周部を互いに接近離
隔可能で最接近位置に接近させた第1成形型と第2成形
型の間に挟持させ、表面が第1成形型の第1成形面に当
接したシート材の裏面と第2成形型の第2成形面との間
の空間に硬化して基材となる合成樹脂材料を充填させる
ことよりなる基材を表皮により覆った積層体を製造する
方法に関するものであり、第1成形型には薄いスリット
形成板を接近離隔方向と傾斜する方向に移動可能に支持
させると共にこのスリット形成板をその先端縁が第1成
形面から突出する前進位置とそれより後退した後退位置
との間で移動させる作動装置を設け、シート材は見切り
線が前進位置にあるスリット形成板の先端縁に当接され
るようにその外周部を第1成形型と第2成形型の間に挟
持させることを特徴とするものである。スリット形成板
により形成される木目込み溝の傾斜方向及び角度は両成
形型の相対移動方向とは無関係に自由に選択することが
でき、表皮の見切り線はこの木目込み溝の内部に入って
隠される。
【0008】第2成形型の第2成形面にはスリット形成
板と対応する位置に溝部を形成することが好ましく、そ
のようにすれば基材の裏側には木目込み溝を囲むように
突条が形成される。
板と対応する位置に溝部を形成することが好ましく、そ
のようにすれば基材の裏側には木目込み溝を囲むように
突条が形成される。
【0009】また本発明による積層体の製造方法は、シ
ート材の表面を第1成形型の第1成形面及びスリット形
成板に吸引密着させ、両成形型を互いに接近させてそれ
らの成形面の各外周面によりシート材の外周部を挟んだ
後に、第2成形型の第2成形面とシート材の裏面との間
の空間に合成樹脂材料を射出することにより充填を行う
ようにするのがよい。この場合は、遅くとも吸引密着の
初期においてシート材表面の見切り線はスリット形成板
の先端縁に当接される。
ート材の表面を第1成形型の第1成形面及びスリット形
成板に吸引密着させ、両成形型を互いに接近させてそれ
らの成形面の各外周面によりシート材の外周部を挟んだ
後に、第2成形型の第2成形面とシート材の裏面との間
の空間に合成樹脂材料を射出することにより充填を行う
ようにするのがよい。この場合は、遅くとも吸引密着の
初期においてシート材表面の見切り線はスリット形成板
の先端縁に当接される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を自動車用ドアトリ
ムに適用した場合の実施の形態を、添付図面により説明
する。図4に示す中間製品のように、本発明により成形
されるドアトリムは、肉厚がほゞ一定で剛性のある基材
35の外表面を柔軟な表皮30により覆ったものであ
り、下半部には深い絞り部のアームレスト部Rが一体的
に形成されている。このドアトリムの表皮30の表面側
には横方向全幅にわたりほゞ水平に直線状あるいは多少
屈曲した木目込み溝31が形成され、その上側と下側で
は色または模様が異なっている。例えば縦横の寸法が約
600mm×900mmのドアトリムの場合、各部の肉厚は
基材35が2.5〜5.0mm、表皮30が1.5mm以
下、従ってドアトリム全体で4.0〜6.5mm以下であ
る。
ムに適用した場合の実施の形態を、添付図面により説明
する。図4に示す中間製品のように、本発明により成形
されるドアトリムは、肉厚がほゞ一定で剛性のある基材
35の外表面を柔軟な表皮30により覆ったものであ
り、下半部には深い絞り部のアームレスト部Rが一体的
に形成されている。このドアトリムの表皮30の表面側
には横方向全幅にわたりほゞ水平に直線状あるいは多少
屈曲した木目込み溝31が形成され、その上側と下側で
は色または模様が異なっている。例えば縦横の寸法が約
600mm×900mmのドアトリムの場合、各部の肉厚は
基材35が2.5〜5.0mm、表皮30が1.5mm以
下、従ってドアトリム全体で4.0〜6.5mm以下であ
る。
【0011】先ず図1〜図4により、この実施の形態に
使用する成形装置の説明をする。この成形装置は、定盤
19を介して下部の固定側型支持部材(図示省略)に取
り付けられる第1成形型(下型)10と、定盤29を介
して上部の可動側型支持部材(図示省略)に取り付けら
れ上方から第1成形型10に向かって接近離隔可能な第
2成形型(上型)20を備えている。第1成形型10の
上側にはドアトリムの表皮30の表面と対応する形状の
第1成形面11が形成され、その外側には外方に延びる
外周面11aが形成されている。第1成形型10内に形
成した空洞部13と第1成形面11の間には、多数の吸
気孔14(図では一部のみを示す)がほゞ全面に分布し
て設けられ、空洞部13に開口した吸気ポート15は真
空ポンプと真空タンクと開閉弁からなる真空源16に接
続されている。
使用する成形装置の説明をする。この成形装置は、定盤
19を介して下部の固定側型支持部材(図示省略)に取
り付けられる第1成形型(下型)10と、定盤29を介
して上部の可動側型支持部材(図示省略)に取り付けら
れ上方から第1成形型10に向かって接近離隔可能な第
2成形型(上型)20を備えている。第1成形型10の
上側にはドアトリムの表皮30の表面と対応する形状の
第1成形面11が形成され、その外側には外方に延びる
外周面11aが形成されている。第1成形型10内に形
成した空洞部13と第1成形面11の間には、多数の吸
気孔14(図では一部のみを示す)がほゞ全面に分布し
て設けられ、空洞部13に開口した吸気ポート15は真
空ポンプと真空タンクと開閉弁からなる真空源16に接
続されている。
【0012】この第1成形面11には、ドアトリムの木
目込み溝31と対応する位置に沿って、第2成形型20
の移動方向(鉛直方向)に対し傾斜したスリット12a
が形成されており、このスリット12aには薄板状(例
えば1〜2mm)で真直状あるいは多少屈曲したスリット
形成板12が、その傾斜方向に移動可能に支持されてい
る。第1成形型10の空洞部13内に台座10aを介し
て支持された複数のシリンダ装置17の各中心線はスリ
ット12aの中心面内にあり、スリット形成板12は各
シリンダ装置17のピストンロッド17aの先端部に取
り付けられて、その先端縁が第1成形面11から木目込
み溝31の深さだけ突出する前進位置と先端縁が第1成
形面11とほゞ一致する後退位置との間で移動される。
このスリット形成板12の傾斜方向は、ドアトリムを成
形するこの実施の形態では、これにより形成される木目
込み溝31の傾斜方向が車室内下方から車室外上方に向
かう方向であり、第2成形型20の移動方向に対する傾
斜角度は5〜45度、好ましくは20度程度となるよう
にする。
目込み溝31と対応する位置に沿って、第2成形型20
の移動方向(鉛直方向)に対し傾斜したスリット12a
が形成されており、このスリット12aには薄板状(例
えば1〜2mm)で真直状あるいは多少屈曲したスリット
形成板12が、その傾斜方向に移動可能に支持されてい
る。第1成形型10の空洞部13内に台座10aを介し
て支持された複数のシリンダ装置17の各中心線はスリ
ット12aの中心面内にあり、スリット形成板12は各
シリンダ装置17のピストンロッド17aの先端部に取
り付けられて、その先端縁が第1成形面11から木目込
み溝31の深さだけ突出する前進位置と先端縁が第1成
形面11とほゞ一致する後退位置との間で移動される。
このスリット形成板12の傾斜方向は、ドアトリムを成
形するこの実施の形態では、これにより形成される木目
込み溝31の傾斜方向が車室内下方から車室外上方に向
かう方向であり、第2成形型20の移動方向に対する傾
斜角度は5〜45度、好ましくは20度程度となるよう
にする。
【0013】第2成形型20は第1成形型10に対し上
方から接近離隔可能であり、図1及び図2は離隔状態を
示し、図3は最接近状態を示している。第1成形型10
上側の第1成形面11と対向する第2成形型20の下面
には、最接近状態において第1成形面11との間の隙間
がドアトリムの厚さとなる第2成形面21が形成されて
いる。第2成形面21には、第1成形面11に設けたス
リット形成板12と対応する位置に、溝部22が形成さ
れている。第2成形型20及び定盤29にはこの溝部2
2内に開口されるランナ24が連続して形成され、反応
により硬化して基材35となる2種以上の高反応性樹脂
材料を閉じた両成形型10,20の間の空間に射出する
反応射出成形機の注入ヘッド39はこのランナ24の外
端開口に当接離脱可能である。また、第2成形面21の
外側に形成されて外方に延びる外周面21aは、図3に
示すように両型10,20の最接近状態では第1成形面
11の外周面11aに接近して、それらの間に表皮30
となるシート材30Aの外周部を挟むようになってい
る。
方から接近離隔可能であり、図1及び図2は離隔状態を
示し、図3は最接近状態を示している。第1成形型10
上側の第1成形面11と対向する第2成形型20の下面
には、最接近状態において第1成形面11との間の隙間
がドアトリムの厚さとなる第2成形面21が形成されて
いる。第2成形面21には、第1成形面11に設けたス
リット形成板12と対応する位置に、溝部22が形成さ
れている。第2成形型20及び定盤29にはこの溝部2
2内に開口されるランナ24が連続して形成され、反応
により硬化して基材35となる2種以上の高反応性樹脂
材料を閉じた両成形型10,20の間の空間に射出する
反応射出成形機の注入ヘッド39はこのランナ24の外
端開口に当接離脱可能である。また、第2成形面21の
外側に形成されて外方に延びる外周面21aは、図3に
示すように両型10,20の最接近状態では第1成形面
11の外周面11aに接近して、それらの間に表皮30
となるシート材30Aの外周部を挟むようになってい
る。
【0014】基材35の表面に接着されて表皮30とな
るシート材30Aは、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル
樹脂等の柔軟な熱可塑性樹脂を予め薄いシート状(厚さ
は例えば0.45mm)に成形したものであり、その表面
は、図1に示すように、スリット形成板12の平面形状
と一致する直線状あるいは多少屈曲した見切り線Cを境
として一側部(上半部)Aと他側部(下半部)Bとで表
面の色または模様が異なるものとし、また意匠的効果を
高めるために、皮革模様などのしぼが形成されている。
なおシート材30Aは、柔軟な熱可塑性樹脂の緻密なソ
リッド層よりなる薄いシート状の表面層の裏面に、弾性
に富んだシート状の合成樹脂発泡体(例えば厚さ2〜3
mmの塩化ビニル樹脂発泡体シート)よりなる発泡層を予
め積層接着してシート状としたものとしてもよい。
るシート材30Aは、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル
樹脂等の柔軟な熱可塑性樹脂を予め薄いシート状(厚さ
は例えば0.45mm)に成形したものであり、その表面
は、図1に示すように、スリット形成板12の平面形状
と一致する直線状あるいは多少屈曲した見切り線Cを境
として一側部(上半部)Aと他側部(下半部)Bとで表
面の色または模様が異なるものとし、また意匠的効果を
高めるために、皮革模様などのしぼが形成されている。
なおシート材30Aは、柔軟な熱可塑性樹脂の緻密なソ
リッド層よりなる薄いシート状の表面層の裏面に、弾性
に富んだシート状の合成樹脂発泡体(例えば厚さ2〜3
mmの塩化ビニル樹脂発泡体シート)よりなる発泡層を予
め積層接着してシート状としたものとしてもよい。
【0015】次に以上に述べた成形装置を用いた本発明
による製造方法を、図1〜図4により説明する。先ず第
2成形型20を上昇させ、スリット形成板12を前進位
置とした状態で、シート材30Aを、見切り線Cのある
表面が下側となるように外周部を上下の保持枠33の間
に挟むことにより保持し、遠赤外線ヒータ等により加熱
(例えば120℃)して軟化させる。そして保持枠33
を下降させ、図1の二点鎖線に示すように、シート材3
0Aの外周部を第1成形型10の外周面11a上に当接
させて、第1成形面11とシート材30Aの間の空間を
実質的に密閉する。シート材30Aの水平方向位置は、
軟化して多少垂れ下がったシート材30Aの見切り線C
が、第1成形面11から突出する薄いスリット形成板1
2の先端縁に沿って当接するようにする。そして真空源
16からの負圧を吸気ポート15、空洞部13及び吸気
孔14を通してシート材30Aの下側に与えれば、図2
に示すように、シート材30Aは第1成形型10の第1
成形面11、スリット形成板12及び外周面11aに吸
引密着される。
による製造方法を、図1〜図4により説明する。先ず第
2成形型20を上昇させ、スリット形成板12を前進位
置とした状態で、シート材30Aを、見切り線Cのある
表面が下側となるように外周部を上下の保持枠33の間
に挟むことにより保持し、遠赤外線ヒータ等により加熱
(例えば120℃)して軟化させる。そして保持枠33
を下降させ、図1の二点鎖線に示すように、シート材3
0Aの外周部を第1成形型10の外周面11a上に当接
させて、第1成形面11とシート材30Aの間の空間を
実質的に密閉する。シート材30Aの水平方向位置は、
軟化して多少垂れ下がったシート材30Aの見切り線C
が、第1成形面11から突出する薄いスリット形成板1
2の先端縁に沿って当接するようにする。そして真空源
16からの負圧を吸気ポート15、空洞部13及び吸気
孔14を通してシート材30Aの下側に与えれば、図2
に示すように、シート材30Aは第1成形型10の第1
成形面11、スリット形成板12及び外周面11aに吸
引密着される。
【0016】なお、シート材30A表面の見切り線Cが
スリット形成板12の先端縁に当接するのは、真空によ
る吸引が多少進行した段階で行われるようにしてもよ
い。このように、スリット形成板12の先端縁に対する
シート材30A表面の見切り線Cの当接は、シート材3
0Aが第1成形型10の外周面11aに当接した時期あ
るいは吸引密着の初期においてなされるので、その後の
吸引密着による絞りにより見切り線Cがスリット形成板
12に対してずれるおそれは減少する。しかしながらも
し必要ならば、図1の二点鎖線に示す状態でシート材3
0Aの見切り線C部分をクリップあるいは治具などによ
りスリット形成板12の先端縁に仮止めし、シート材3
0Aの吸引密着後に仮止めを除くようにしてもよい。
スリット形成板12の先端縁に当接するのは、真空によ
る吸引が多少進行した段階で行われるようにしてもよ
い。このように、スリット形成板12の先端縁に対する
シート材30A表面の見切り線Cの当接は、シート材3
0Aが第1成形型10の外周面11aに当接した時期あ
るいは吸引密着の初期においてなされるので、その後の
吸引密着による絞りにより見切り線Cがスリット形成板
12に対してずれるおそれは減少する。しかしながらも
し必要ならば、図1の二点鎖線に示す状態でシート材3
0Aの見切り線C部分をクリップあるいは治具などによ
りスリット形成板12の先端縁に仮止めし、シート材3
0Aの吸引密着後に仮止めを除くようにしてもよい。
【0017】次いで、第2成形型20を第1成形型10
に向けて下降させ、図3に示すように第2成形型20の
外周面21aが第1成形型10の外周面11a上のシー
ト材30Aに当接してシート材30Aの外周部を両成形
面11,21の外周面11a,21aにより挟持させ、
両成形面11,21の間の隙間がドアトリムの厚さとな
る最接近状態になったところで停止させる。そして反応
射出成形機の注入ヘッド39をランナ24の外端開口に
当接させ、注入ヘッド39で衝突混合させた2種以上の
高反応性材料よりなる合成樹脂材料35Aを、第2成形
型20の第2成形面21とシート材30Aの裏面との間
の空間に射出して充填する。
に向けて下降させ、図3に示すように第2成形型20の
外周面21aが第1成形型10の外周面11a上のシー
ト材30Aに当接してシート材30Aの外周部を両成形
面11,21の外周面11a,21aにより挟持させ、
両成形面11,21の間の隙間がドアトリムの厚さとな
る最接近状態になったところで停止させる。そして反応
射出成形機の注入ヘッド39をランナ24の外端開口に
当接させ、注入ヘッド39で衝突混合させた2種以上の
高反応性材料よりなる合成樹脂材料35Aを、第2成形
型20の第2成形面21とシート材30Aの裏面との間
の空間に射出して充填する。
【0018】充填された合成樹脂材料35Aは急速に反
応して硬化し、表皮30と一体的に固着された基材35
となったところで注入ヘッド39を離脱させ、第2成形
型20を上昇させ、図4に示すようにシリンダ装置17
によりスリット形成板12を後退位置としてから、基材
35のランナ部36及び表皮30の周辺部が連結された
状態のドアトリムの中間製品を取り出す。これによりド
アトリム10の成形の1サイクルが完了する。そして、
ランナ部36及び表皮30外周の不要部分を切除すれば
ドアトリムは完成する。この切除の際に、必要ならば表
皮30の外周部を少し残しておき、残された外周部を基
材35の外縁の内側に巻き込み接着してもよい。なおこ
の実施の形態では、注入ヘッド39から射出される合成
樹脂材料35Aにガラス繊維等の強化材を混入して、成
形された基材35の強度を増加させている。
応して硬化し、表皮30と一体的に固着された基材35
となったところで注入ヘッド39を離脱させ、第2成形
型20を上昇させ、図4に示すようにシリンダ装置17
によりスリット形成板12を後退位置としてから、基材
35のランナ部36及び表皮30の周辺部が連結された
状態のドアトリムの中間製品を取り出す。これによりド
アトリム10の成形の1サイクルが完了する。そして、
ランナ部36及び表皮30外周の不要部分を切除すれば
ドアトリムは完成する。この切除の際に、必要ならば表
皮30の外周部を少し残しておき、残された外周部を基
材35の外縁の内側に巻き込み接着してもよい。なおこ
の実施の形態では、注入ヘッド39から射出される合成
樹脂材料35Aにガラス繊維等の強化材を混入して、成
形された基材35の強度を増加させている。
【0019】スリット形成板12の傾斜方向は第2成形
型20の移動方向と異なるが、ドアトリムの中間製品の
取り出しはスリット形成板12を後退位置としてから行
うので支障はなく、ドアトリムの表皮30には車室内下
方から車室外上方に向かう方向に沿った木目込み溝31
が形成される。このような方向に沿った木目込み溝31
は、通常の使用状態では奥の方まで見えて見苦しい感じ
を与えることはなく、また表皮30の見切り線Cはこの
木目込み溝31の内部に入って隠されるので外に現れて
見苦しくなることはなく、外観のよい複数に色分けまた
は模様分けされたドアトリムを低いコストで製造するこ
とができる。なおシート材30Aを第1成形面11に吸
引密着するこの実施の形態では、前述のように見切り線
Cがスリット形成板12に対しずれるおそれは減少す
る。
型20の移動方向と異なるが、ドアトリムの中間製品の
取り出しはスリット形成板12を後退位置としてから行
うので支障はなく、ドアトリムの表皮30には車室内下
方から車室外上方に向かう方向に沿った木目込み溝31
が形成される。このような方向に沿った木目込み溝31
は、通常の使用状態では奥の方まで見えて見苦しい感じ
を与えることはなく、また表皮30の見切り線Cはこの
木目込み溝31の内部に入って隠されるので外に現れて
見苦しくなることはなく、外観のよい複数に色分けまた
は模様分けされたドアトリムを低いコストで製造するこ
とができる。なおシート材30Aを第1成形面11に吸
引密着するこの実施の形態では、前述のように見切り線
Cがスリット形成板12に対しずれるおそれは減少す
る。
【0020】また上述した実施の形態では、第2成形型
20の第2成形面21にはスリット形成板12と対応す
る位置に溝部22を形成したので、木目込み溝31を囲
む突条35aが基材35の裏側に形成される。従って、
基材35の肉厚をほゞ一定とした場合でも、木目込み溝
31先端部に対応する部分の肉圧が薄くなって強度が低
下することがない。
20の第2成形面21にはスリット形成板12と対応す
る位置に溝部22を形成したので、木目込み溝31を囲
む突条35aが基材35の裏側に形成される。従って、
基材35の肉厚をほゞ一定とした場合でも、木目込み溝
31先端部に対応する部分の肉圧が薄くなって強度が低
下することがない。
【0021】なお上記実施の形態では、第1成形型10
を下型とし第2成形型20を上型としているが、本発明
は、第1成形型10を上型とし第2成形型20を下型と
して実施してもよいし、あるいは両成形型10,20を
水平方向に対向させて実施することも可能である。この
場合は、スリット形成板12の先端縁に対するシート材
30A表面の見切り線Cの当接は、第1成形面11に対
するシート材30Aの吸引密着の初期においてなされ
る。
を下型とし第2成形型20を上型としているが、本発明
は、第1成形型10を上型とし第2成形型20を下型と
して実施してもよいし、あるいは両成形型10,20を
水平方向に対向させて実施することも可能である。この
場合は、スリット形成板12の先端縁に対するシート材
30A表面の見切り線Cの当接は、第1成形面11に対
するシート材30Aの吸引密着の初期においてなされ
る。
【0022】また上記実施の形態では、前述のように反
応射出成形により基材35を成形しているが、本発明は
第2成形型20の第2成形面21とシート材30Aの裏
面との間の空間に充填する合成樹脂材料35Aとして溶
融樹脂材料を用いた通常の射出成形により基材35を成
形するようにして実施することも可能である。
応射出成形により基材35を成形しているが、本発明は
第2成形型20の第2成形面21とシート材30Aの裏
面との間の空間に充填する合成樹脂材料35Aとして溶
融樹脂材料を用いた通常の射出成形により基材35を成
形するようにして実施することも可能である。
【0023】更に基材35は、上記実施の形態のよう
に、両成形型10,20を閉じてから射出成形すること
により形成する代わりに、第2成形型20を離隔した状
態で第1成形型10に吸引密着したシート材30A上に
溶融合成樹脂を供給し、第2成形型20を下降させるこ
とにより溶融合成樹脂を押し広げるスタンピング成形に
より行ってもよい。この場合は、第1成形型10を上型
とし第2成形型20を下型として実施するほうが適切で
ある。
に、両成形型10,20を閉じてから射出成形すること
により形成する代わりに、第2成形型20を離隔した状
態で第1成形型10に吸引密着したシート材30A上に
溶融合成樹脂を供給し、第2成形型20を下降させるこ
とにより溶融合成樹脂を押し広げるスタンピング成形に
より行ってもよい。この場合は、第1成形型10を上型
とし第2成形型20を下型として実施するほうが適切で
ある。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、表皮の色分けまたは模
様分けの見切り線は木目込み溝の内部に入って隠される
ので、外側から見る限りは木目込み溝が表皮の表面の色
または模様の境界線となる。しかも木目込み溝の傾斜方
向及び角度は両成形型の相対移動方向とは無関係に自由
に選択できるので、通常の使用状態では木目込み溝が奥
の方まで見えて見苦しい感じを与えることはない。これ
により外観のよい複数に色分けまたは模様分けされた積
層体を低いコストで製造することができる。
様分けの見切り線は木目込み溝の内部に入って隠される
ので、外側から見る限りは木目込み溝が表皮の表面の色
または模様の境界線となる。しかも木目込み溝の傾斜方
向及び角度は両成形型の相対移動方向とは無関係に自由
に選択できるので、通常の使用状態では木目込み溝が奥
の方まで見えて見苦しい感じを与えることはない。これ
により外観のよい複数に色分けまたは模様分けされた積
層体を低いコストで製造することができる。
【0025】第2成形面にスリット形成板と対応する溝
部を形成したものによれば、木目込み溝を囲む突条が基
材の裏側に形成されるので、基材の木目込み溝先端部に
対応する部分の肉圧が薄くなって強度が低下することが
ない。
部を形成したものによれば、木目込み溝を囲む突条が基
材の裏側に形成されるので、基材の木目込み溝先端部に
対応する部分の肉圧が薄くなって強度が低下することが
ない。
【0026】また、シート材の表面を第1成形面及びス
リット形成板に吸引密着させてから第2成形面とシート
材の裏面との間の空間に合成樹脂材料を射出することに
より充填するようにしたものによれば、遅くとも吸引密
着の初期においてシート材表面の見切り線がスリット形
成板の先端縁に当接されるので、その後の絞りによりス
リット形成板に対し見切り線がずれにくくなり、見切り
線が木目込み溝の外側から見えないようになる。
リット形成板に吸引密着させてから第2成形面とシート
材の裏面との間の空間に合成樹脂材料を射出することに
より充填するようにしたものによれば、遅くとも吸引密
着の初期においてシート材表面の見切り線がスリット形
成板の先端縁に当接されるので、その後の絞りによりス
リット形成板に対し見切り線がずれにくくなり、見切り
線が木目込み溝の外側から見えないようになる。
【図1】 本発明による積層体の製造方法の一実施形態
の第2成形型を離隔した状態を示す断面図である。
の第2成形型を離隔した状態を示す断面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の表皮となるシート材を
第1成形面に吸引密着した状態を示す断面図である。
第1成形面に吸引密着した状態を示す断面図である。
【図3】 図1に示す実施形態の硬化して基材となる合
成樹脂材料を充填した状態を示す断面図である。
成樹脂材料を充填した状態を示す断面図である。
【図4】 図1に示す実施の形態の成形された中間製品
を取り外した状態を示す断面図である。
を取り外した状態を示す断面図である。
10…第1成形型、11…第1成形面、12…スリット
形成板、17…作動装置(シリンダ装置)、20…第2
成形型、21…第2成形面、22…溝部、30…表皮、
30A…シート材、35…基材、35A…合成樹脂材
料、C…見切り線。
形成板、17…作動装置(シリンダ装置)、20…第2
成形型、21…第2成形面、22…溝部、30…表皮、
30A…シート材、35…基材、35A…合成樹脂材
料、C…見切り線。
Claims (3)
- 【請求項1】 見切り線を境として異なる色または模様
とした表面を有し表皮となる予め成形されたシート材を
加熱して軟化させてから同シート材の外周部を互いに接
近離隔可能で最接近位置に接近させた第1成形型と第2
成形型の間に挟持させ、前記表面が前記第1成形型の第
1成形面に当接した前記シート材の裏面と前記第2成形
型の第2成形面との間の空間に硬化して基材となる合成
樹脂材料を充填させることよりなる基材を表皮により覆
った積層体を製造する方法において、前記第1成形型に
は薄いスリット形成板を前記接近離隔方向と傾斜する方
向に移動可能に支持させると共にこのスリット形成板を
その先端縁が前記第1成形面から突出する前進位置とそ
れより後退した後退位置との間で移動させる作動装置を
設け、前記シート材は前記見切り線が前記前進位置にあ
る前記スリット形成板の先端縁に当接されるようにその
外周部を前記第1成形型と第2成形型の間に挟持させる
ことを特徴とする積層体の製造方法。 - 【請求項2】 前記第2成形型の第2成形面には前記ス
リット形成板と対応する位置に溝部を形成してなる請求
項1に記載の積層体の製造方法。 - 【請求項3】 前記シート材の表面を前記第1成形型の
第1成形面及び前記スリット形成板に吸引密着させ、前
記両成形型を互いに接近させてそれらの成形面の各外周
面により前記シート材の外周部を挟んだ後に、前記第2
成形型の第2成形面と前記シート材の裏面との間の空間
に前記合成樹脂材料を射出することにより前記充填を行
う請求項1または請求項2に記載の積層体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16024497A JPH115229A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 積層体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16024497A JPH115229A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 積層体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH115229A true JPH115229A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15710825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16024497A Pending JPH115229A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 積層体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH115229A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001341159A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-11 | Araco Corp | 表皮一体成形品の製造方法および装置 |
EP1827790A1 (en) * | 2004-12-17 | 2007-09-05 | Johnson Controls Techonology Company | Vehicle trim panel with multiple decorative characteristics |
-
1997
- 1997-06-17 JP JP16024497A patent/JPH115229A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001341159A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-11 | Araco Corp | 表皮一体成形品の製造方法および装置 |
JP4576024B2 (ja) * | 2000-05-31 | 2010-11-04 | トヨタ紡織株式会社 | 表皮一体成形品の製造方法および装置 |
EP1827790A1 (en) * | 2004-12-17 | 2007-09-05 | Johnson Controls Techonology Company | Vehicle trim panel with multiple decorative characteristics |
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