JPH1158236A - スラリ循環装置及びそれを用いたワイヤソー - Google Patents

スラリ循環装置及びそれを用いたワイヤソー

Info

Publication number
JPH1158236A
JPH1158236A JP22382797A JP22382797A JPH1158236A JP H1158236 A JPH1158236 A JP H1158236A JP 22382797 A JP22382797 A JP 22382797A JP 22382797 A JP22382797 A JP 22382797A JP H1158236 A JPH1158236 A JP H1158236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
tank
wire
amount
stirring blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22382797A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Katsumata
昇 勝俣
Kensho Kuroda
健正 黒田
Hiroyuki Imoo
裕幸 芋生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippei Toyama Corp filed Critical Nippei Toyama Corp
Priority to JP22382797A priority Critical patent/JPH1158236A/ja
Publication of JPH1158236A publication Critical patent/JPH1158236A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工運転の進行に伴って、スラリタンク内の
スラリ量が少なくなった場合でも、スラリタンク内のス
ラリが撹拌中に周囲へ飛散するおそれを防止することが
できるワイヤソーを提供する。 【解決手段】 スラリ供給機構20にスラリタンク35
からスラリを循環給送する。スラリタンク35内のスラ
リを撹拌翼42の回転により撹拌する。スラリタンク3
5内のスラリ量を測定器45により測定する。測定器4
5にて測定されたスラリ量に応じて、撹拌翼42の回転
速度を設定変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スラリタンクか
ら給送されたスラリをスラリ供給機構によって加工装置
へ供給し、加工装置からスラリタンクへ回収したスラリ
を再び前記スラリ供給機構に循環給送するスラリ循環装
置及びその装置を用いたワイヤソーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のスラリ循環装置を用い
た加工装置として、例えばワイヤソーがある。このワイ
ヤソーにおいては、複数の加工用ローラが所定間隔おき
に配設され、それらのローラの外周には複数の環状溝が
所定ピッチで形成されている。また、各加工用ローラ間
において、環状溝には1本のワイヤが順に巻回されてい
る。そして、ワイヤが走行されながら、そのワイヤ上に
スラリ供給機構から遊離砥粒を含むスラリが供給され、
この状態でワイヤに対しワークが押し付け接触されて、
ワークに切断等の加工が施されるようになっている。
【0003】従来のこの種のワイヤソーにおいては、ス
ラリ供給機構はスラリタンクに接続され、このスラリタ
ンクとスラリ供給機構との間で、スラリが循環給送され
るようになっている。また、スラリタンク内には撹拌翼
が配設され、この撹拌翼の回転によりスラリが撹拌され
て、スラリタンク内でスラリ中の砥粒分離沈降が硬化し
ないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ワイヤソーにおいては、撹拌翼が常に一定の回転速度で
回転されるようになっている。このため、加工運転の進
行に伴って、スラリタンク内のスラリ量が少なくなった
場合には、撹拌翼の回転によりスラリタンク内のスラリ
が撹拌されるとき、スラリの流体抵抗の低下により撹拌
翼の回転速度が速くなることも相俟って、スラリが周囲
に飛散してスラリタンクの内壁等を汚してしまうという
問題があった。さらに、空気がスラリと混合され、泡が
発生することもあった。逆に、スラリ量が多くなると、
攪拌翼に対する抵抗が高くなって、攪拌翼の回転速度が
遅くなり、充分な攪拌効果を得ることができないおそれ
があった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、スラリタンク内のスラリ量の多寡にかか
わらず、常に安定した攪拌効果を得ることができるスラ
リ循環装置及びそれを用いたワイヤソーを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、スラリタンクから給
送されたスラリをスラリ供給機構によって加工装置へ供
給し、加工装置からスラリタンクへ回収したスラリを再
び前記スラリ供給機構に循環給送するスラリ循環装置に
おいて、スラリタンク内のスラリを攪拌する撹拌翼と、
スラリタンク内のスラリ量を測定する測定手段と、その
測定手段により測定されたスラリ量に応じて撹拌翼の回
転速度を制御する制御手段とを備えたことを要旨とす
る。
【0007】請求項2に記載の発明では、スラリタンク
から給送されたスラリをスラリ供給機構によって加工装
置へ供給し、加工装置からスラリタンクへ回収したスラ
リを再び前記スラリ供給機構に循環給送するスラリ循環
装置において、スラリタンク内のスラリを攪拌する撹拌
翼と、スラリタンク内のスラリ量を測定する測定手段
と、その測定手段により測定されたスラリ量に応じて撹
拌翼のトルクを制御する制御手段とを備えたことを要旨
とする。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載のスラリ循環装置において、前記測定手段
は、スラリを収容したスラリタンク全体の重量を測定す
るものであることを要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明では、複数の加工用
ローラ間にワイヤを所定ピッチで巻回し、そのワイヤを
走行させながら、スラリ供給機構からワイヤ上に遊離砥
粒を含むスラリを供給し、ワイヤに対しワークを接触さ
せて、加工を施すようにしたワイヤソーにおいて、前記
スラリ供給機構にスラリを循環給送するスラリタンク
と、そのスラリタンク内のスラリを攪拌する撹拌翼と、
スラリタンク内のスラリ量を測定する測定手段と、その
測定手段により測定されたスラリ量に応じて撹拌翼の回
転速度を制御する制御手段とを備えたことを要旨とす
る。
【0010】請求項5に記載の発明では、複数の加工用
ローラ間にワイヤを所定ピッチで巻回し、そのワイヤを
走行させながら、スラリ供給機構からワイヤ上に遊離砥
粒を含むスラリを供給し、ワイヤに対しワークを接触さ
せて、加工を施すようにしたワイヤソーにおいて、前記
スラリ供給機構にスラリを循環給送するスラリタンク
と、そのスラリタンク内のスラリを攪拌する撹拌翼と、
スラリタンク内のスラリ量を測定する測定手段と、その
測定手段により測定されたスラリ量に応じて撹拌翼のト
ルクを制御する制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項4また
は5に記載のワイヤソーにおいて、前記測定手段は、ス
ラリを収容したスラリタンク全体の重量を測定するもの
であることを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下に、この発明の第1実施形態を、
図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1及び図2に示すように、装置基台11
上にはコラム12が立設されている。コラム12の一側
には切断機構13がブラケット14を介して装設されて
いる。この切断機構13は所定間隔をおいて平行に延び
る複数の加工用ローラ15,16,17を備え、それら
の外周には環状溝15a,16a,17aが所定ピッチ
で形成されている。なお、図面においては理解を容易に
するために、環状溝15a,16a,17aの数を実際
よりも少なく描いてある。
【0014】前記加工用ローラ15,16,17の各環
状溝15a,16a,17aには、1本の線材よりなる
ワイヤ18が連続的に巻回されている。ブラケット14
には回転方向及び回転速度を制御可能なサーボモータよ
りなるワイヤ走行用モータ19が配設され、このモータ
19により図示しない伝達機構を介して加工用ローラ1
5,16,17が回転される。そして、これらの加工用
ローラ15,16,17の回転によって、ワイヤ18が
所定の走行速度で走行される。このワイヤ18の走行
は、一定量前進(例えば10m)及び一定量後退(例え
ば9m)を繰り返し、全体として歩進的に前進するよう
に行われる。
【0015】前記切断機構13の上方に位置するよう
に、ブラケット14上にはスラリ供給機構20が配設さ
れ、所定間隔をおいて平行に延びる一対のスラリ供給パ
イプ20aを備えている。そして、これらのスラリ供給
パイプ20aから加工用ローラ15,16,17間のワ
イヤ18上に、遊離砥粒を含む水性または油性のスラリ
が供給される。
【0016】スラリ供給機構20の上方において、コラ
ム12にはワーク支持機構21が上下動可能に支持さ
れ、その下部には硬脆材料よりなるワーク22が着脱自
在にセットされる。コラム12上にはワーク昇降用モー
タ23が配設され、このモータ23により図示しないボ
ールスクリュー等を介してワーク支持機構21が上下動
される。
【0017】そして、加工装置としてのワイヤソーの運
転時には、ワイヤ18が切断機構13の加工用ローラ1
5,16,17間で走行されながら、ワーク支持機構2
1が切断機構13に向かって下降される。このとき、ス
ラリ供給機構20の各スラリ供給パイプ20aからワイ
ヤ18上へ遊離砥粒を含むスラリが供給されるととも
に、そのワイヤ18に対しワーク22が押し付け接触さ
れ、ラッピング作用によってワーク22がスライス状に
切断加工される。
【0018】前記装置基台11上にはリール機構24が
装設され、ワイヤ18を繰り出すための繰出しリール2
5と、ワイヤ18を巻き取るための巻取りリール26と
を備えている。装置基台11には回転方向及び回転速度
を変更可能なサーボモータよりなる一対のリール回転用
モータ27,28が配設され、それらのモータ軸には図
示しない伝達機構を介してリール25,26が連結され
ている。
【0019】前記装置基台11上にはリール機構24に
隣接してトラバース機構29が装設され、繰出しリール
25からのワイヤ18の繰出し及び巻取りリール26へ
のワイヤ18の巻取りを、上下にトラバースしながら案
内する。そして、前記リール機構24の両リール25,
26の回転により、繰出しリール25から切断機構13
へワイヤ18が繰り出されるとともに、加工後のワイヤ
18が巻取りリール26に巻き取られる。
【0020】前記リール機構24と切断機構13との間
には、張力付与機構30及びガイド機構31が配設され
ている。そして、切断機構13の加工用ローラ15,1
6,17間に巻回されたワイヤ18の両端が、ガイド機
構31の各ガイドローラ32を介して張力付与機構30
に掛装されている。この状態で、張力付与機構30によ
り、加工用ローラ15,16,17間のワイヤ18に所
定の張力が付与されるようになっている。
【0021】このワイヤソーは以下に示すスラリ循環装
置を備えている。図1及び図3に示すように、前記装置
基台11の下方にはスラリタンク35が配設され、その
内部には遊離砥粒を含む水性または油性のスラリが収容
されている。スラリタンク35とスラリ供給機構20と
の間には給送管路36が配設され、その途中にはスラリ
給送用ポンプ37が接続されている。そして、このスラ
リ給送用ポンプ37の回転により、スラリタンク35内
のスラリが給送管路36を介して、スラリ供給機構20
に給送される。
【0022】前記切断機構13における加工用ローラ1
5,16,17の下方にはスラリ受け皿38が配設され
ている。スラリ受け皿38とスラリタンク35との間に
は回収管路39が配設され、その途中にはフィルタ40
及びスラリ回収用ポンプ41が接続されている。そし
て、加工用ローラ15,16,17間のワイヤ18上か
らスラリ受け皿38内に落下したスラリが、このスラリ
回収用ポンプ41の回転により、回収管路39を介して
スラリタンク35内に回収される。
【0023】前記スラリタンク35内には撹拌翼42が
回転可能に配設されている。撹拌翼42には回転速度の
変更可能な攪拌翼回転用モータ43が連結され、このモ
ータ43により撹拌翼42が回転されて、スラリタンク
35内のスラリが撹拌される。攪拌翼回転用モータ43
にはエンコーダ44が連結され、このエンコーダ44に
より攪拌翼回転用モータ43の回転速度が検出される。
スラリタンク35には水位計や重量を測定するロードセ
ル等よりなるスラリ量測定手段としてのスラリ量測定器
45が配設されている。
【0024】前記装置基台11の近傍には補給タンク4
6が配設されている。補給タンク46とスラリタンク3
5との間には補給管路47が配設され、その途中にはバ
ルブ48が接続されている。そして、このバルブ48の
開放により、補給タンク46内のスラリが補給管路47
を介して、スラリタンク35内に補給される。
【0025】次に、前記のように構成されたワイヤソー
におけるスラリ循環機構部の回路構成について説明す
る。図4に示すように、中央処理装置(CPU)51
は、ワイヤソーの各部の動作を制御する。リードオンリ
メモリ(ROM)52は、ワイヤソーの動作に必要な各
種の制御プログラムを記憶している。ランダムアクセス
メモリ(RAM)53は、制御プログラムの実行に伴っ
て得られたデータ等を一時的に記憶する。そして、この
CPU51、ROM52及びRAM53により、制御手
段が構成されている。
【0026】スラリ量測定器45は測定信号をCPU5
1に出力し、その信号に基づいてスラリタンク35内の
スラリ量が計測される。エンコーダ44は撹拌翼回転用
モータ43の回転速度を検出して、その検出信号をCP
U51に出力する。操作パネル54は、スタートキー等
の各種の操作キーを備えている。撹拌翼回転用モータ4
3、スラリ給送用ポンプ37及びスラリ回収用ポンプ4
1は、CPU51からの駆動信号により、駆動回路5
5,56,57を介して回転される。
【0027】そして、前記CPU51は、スラリ量測定
器45からスラリタンク35内のスラリ量の測定信号を
入力したとき、そのスラリ量に応じて撹拌翼回転用モー
タ43の回転速度をインバータ制御により変速制御す
る。すなわち、スラリタンク35内のスラリ量が大きい
ときには、撹拌翼回転用モータ43を高速で回転させ、
スラリ量が小さくなるに従って、撹拌翼回転用モータ4
3の回転速度を低下させる。
【0028】次に、前記のように構成されたワイヤソー
について動作を説明する。さて、このワイヤソーにおい
ては、ワイヤ18がリール機構24の繰出しリール25
から繰り出され、切断機構13の加工用ローラ15,1
6,17間において歩進的に往復走行され、巻取りリー
ル26に巻き取られる。そして、スラリ供給機構20の
スラリ供給パイプ20aから、加工用ローラ15,1
6,17間のワイヤ18上に、遊離砥粒を含むスラリが
供給されながら、ワーク支持機構21の下降により、ワ
イヤ18に対してワーク22が押し付け接触される。こ
れにより、ワーク22が所定の厚さに切断加工される。
【0029】このワーク22の切断加工時には、スラリ
タンク35を含むスラリ循環機構部において、図5に示
すフローチャートの動作が実行される。なお、このフロ
ーチャートは、ROM52に記憶されている制御プログ
ラムに基づいて、CPU51の制御のもとで進行する。
【0030】さて、ワーク22の切断加工が開始される
と(S1)、スラリ量測定器45によりスラリを収容し
たスラリタンク35全体の重量が測定され、その測定重
量に基づいてスラリタンク35内のスラリ量が測定され
る(S2)。そして、このスラリ量の測定値に応じて、
撹拌翼回転用モータ43の回転速度が演算され(S
3)、その回転速度の演算結果に従って、撹拌翼回転用
モータ43が回転駆動される(S4)。
【0031】その後、ワーク22の切断加工が終了した
か否かが判別される(S5)。そして、ワーク22の切
断加工が終了するまでは、前記S2に戻ってS2〜S5
の動作が繰り返し実行され、ワーク22の切断加工が終
了したとき、すべての動作が終了する。
【0032】第1実施形態によって期待できる効果につ
いて、以下に記載する。 ・ 第1実施形態のワイヤソーにおいては、スラリタン
ク35内のスラリ量を測定するスラリ量測定器45が設
けられ、そのスラリ量測定器45により測定されたスラ
リ量に応じて撹拌翼42の回転速度が制御されるように
なっている。そして、加工運転の進行に伴って、スラリ
タンク35内のスラリ量が少なくなった場合、そのスラ
リ量に応じて撹拌翼42の回転速度が低下されて、スラ
リタンク35内のスラリが撹拌中に周囲へ飛散して周囲
が汚れるおそれを防止することができる。また、補給タ
ンク46からの補給等により、スラリランク35内のス
ラリ量が多くなった場合、そのスラリ量に応じて攪拌翼
42の回転速度がアップする。このため、スラリ量が多
くても、そのスラリの攪拌を確実に行うことができる。
【0033】・ 第1実施形態のワイヤソーにおいて
は、スラリ量測定器45が、スラリを収容したスラリタ
ンク35全体の重量を測定するようになっている。この
ため、スラリタンク35内のスラリが撹拌された状態に
あっても、そのスラリ量を容易かつ正確に測定すること
ができる。
【0034】(第2実施形態)次に、第2実施形態につ
いて説明する。なお、前記第1実施形態と同一構成なる
ものについてはその説明を省略する。前記第1実施形態
では、撹拌翼42の回転速度を変更可能な攪拌翼回転用
モータ43を使用したが、この第2実施形態では攪拌翼
42のトルクを変更可能な回転翼回転用モータ43が使
用されている。攪拌翼回転用モータ43のトルクは、モ
ータ43に設けた図示しないトルク検出器により検出さ
れ、このトルク検出器は攪拌翼回転用モータ43のトル
クを検出して、その検出信号をCPU51に出力する。
そして、CPU51はスラリ測定器45からスラリタン
ク35内のスラリ量の測定信号を入力したとき、そのス
ラリ量に応じて回転翼回転用モータ43のトルクを制御
する。すなわち、スラリタンク35内のスラリ量が大き
いときには、撹拌翼回転用モータ43のトルクを大きく
し、スラリ量が小さくなるに従って、撹拌翼回転用モー
タ43のトルクを小さくする。
【0035】さて、ワーク22の切断加工が開始される
と(S11)、スラリ量測定器45によりスラリを収容
したスラリタンク35全体の重量が測定され、その測定
重量に基づいてスラリタンク35内のスラリ量が測定さ
れる(S12)。そして、このスラリ量の測定値に応じ
て、撹拌翼回転用モータ43のトルクが演算され(S1
3)、そのトルクの演算結果に従って、撹拌翼回転用モ
ータ43が回転駆動される(S14)。
【0036】その後、ワーク22の切断加工が終了した
か否かが判別される(S15)。そして、ワーク22の
切断加工が終了するまでは、前記S12に戻ってS12
〜S15の動作が繰り返し実行され、ワーク22の切断
加工が終了したとき、すべての動作が終了する。
【0037】第2実施形態によって期待できる効果につ
いて、以下に記載する。 ・ 第2実施形態のワイヤソーにおいては、スラリ量測
定器45により測定されたスラリ量に応じて撹拌翼42
のトルクが制御されるようになっている。そして、加工
運転の進行に伴って、スラリタンク35内のスラリ量が
少なくなった場合、そのスラリ量に応じて撹拌翼42の
トルクが小さくなり、スラリタンク35内のスラリが撹
拌中に周囲へ飛散して周囲が汚れるおそれを防止するこ
とができる。また、補給タンク46からの補給等によ
り、スラリランク35内のスラリ量が多くなった場合、
そのスラリ量に応じて攪拌翼42のトルクが大きくな
る。このため、スラリ量が多くても、そのスラリの攪拌
を確実に行うことができる。
【0038】前記第1及び第2実施形態は、次のように
変更して具体化することも可能である。 ・ スラリ量測定器45により、スラリタンク35内の
スラリ量を、スラリの水位レベルにて測定するように構
成すること。
【0039】・ スラリタンク35とスラリ供給機構2
0との間のスラリ循環構成を適宜に変更すること。
【0040】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1または請求
項2に記載の発明によれば、加工装置による加工運転の
進行に伴って、スラリタンク内のスラリが撹拌中に周囲
へ飛散するおそれを防止することができるとともに、ス
ラリの攪拌を確実に行うことができる。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の発明の効果に加え、スラリタン
ク内のスラリが撹拌された状態にあっても、そのスラリ
量を容易かつ正確に測定することができる。
【0042】請求項4または請求項5に記載の発明によ
れば、ワイヤソーによる加工運転の進行に伴って、スラ
リタンク内のスラリが撹拌中に周囲へ飛散するおそれを
防止することができるとともに、スラリの攪拌を確実に
行うことができる。
【0043】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
または請求項5に記載の発明の効果に加え、スラリタン
ク内のスラリが撹拌された状態にあっても、そのスラリ
量を容易かつ正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のスラリ循環装置を用いたワイヤソ
ーの第1実施形態を示す要部破断正面図。
【図2】 そのワイヤソーの要部平面図。
【図3】 スラリの給送及び回収の配管路を示す構成
図。
【図4】 ワイヤソーの要部の回路構成を示すブロック
図。
【図5】 装置運転時におけるスラリの撹拌動作を示す
フローチャート。
【図6】 第2実施形態における装置運転時におけるス
ラリの撹拌動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
13…切断機構、15,16,17…加工用ローラ、1
5a,16a,17a…環状溝、18…ワイヤ、20…
スラリ供給機構、20a…スラリ供給パイプ、21…ワ
ーク支持機構、22…ワーク、24…リール機構、35
…スラリタンク、42…撹拌翼、43…攪拌翼回転用モ
ータ、45…測定手段としての測定器、51…制御手段
を構成するCPU、52…制御手段を構成するROM、
53…制御手段を構成するRAM。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリタンクから給送されたスラリをス
    ラリ供給機構によって加工装置へ供給し、加工装置から
    スラリタンクへ回収したスラリを再び前記スラリ供給機
    構に循環給送するスラリ循環装置において、 スラリタンク内のスラリを攪拌する撹拌翼と、スラリタ
    ンク内のスラリ量を測定する測定手段と、その測定手段
    により測定されたスラリ量に応じて撹拌翼の回転速度を
    制御する制御手段とを備えたスラリ循環装置。
  2. 【請求項2】 スラリタンクから給送されたスラリをス
    ラリ供給機構によって加工装置へ供給し、加工装置から
    スラリタンクへ回収したスラリを再び前記スラリ供給機
    構に循環給送するスラリ循環装置において、 スラリタンク内のスラリを攪拌する撹拌翼と、スラリタ
    ンク内のスラリ量を測定する測定手段と、その測定手段
    により測定されたスラリ量に応じて撹拌翼のトルクを制
    御する制御手段とを備えたスラリ循環装置。
  3. 【請求項3】 前記測定手段は、スラリを収容したスラ
    リタンク全体の重量を測定するものである請求項1また
    は2に記載のスラリ循環装置。
  4. 【請求項4】 複数の加工用ローラ間にワイヤを所定ピ
    ッチで巻回し、そのワイヤを走行させながら、スラリ供
    給機構からワイヤ上に遊離砥粒を含むスラリを供給し、
    ワイヤに対しワークを接触させて、加工を施すようにし
    たワイヤソーにおいて、 前記スラリ供給機構にスラリを循環給送するスラリタン
    クと、そのスラリタンク内のスラリを攪拌する撹拌翼
    と、スラリタンク内のスラリ量を測定する測定手段と、
    その測定手段により測定されたスラリ量に応じて撹拌翼
    の回転速度を制御する制御手段とを備えたワイヤソー。
  5. 【請求項5】 複数の加工用ローラ間にワイヤを所定ピ
    ッチで巻回し、そのワイヤを走行させながら、スラリ供
    給機構からワイヤ上に遊離砥粒を含むスラリを供給し、
    ワイヤに対しワークを接触させて、加工を施すようにし
    たワイヤソーにおいて、 前記スラリ供給機構にスラリを循環給送するスラリタン
    クと、そのスラリタンク内のスラリを攪拌する撹拌翼
    と、スラリタンク内のスラリ量を測定する測定手段と、
    その測定手段により測定されたスラリ量に応じて撹拌翼
    のトルクを制御する制御手段とを備えたワイヤソー。
  6. 【請求項6】 前記測定手段は、スラリを収容したスラ
    リタンク全体の重量を測定するものである請求項4また
    は5に記載のワイヤソー。
JP22382797A 1997-08-20 1997-08-20 スラリ循環装置及びそれを用いたワイヤソー Pending JPH1158236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22382797A JPH1158236A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 スラリ循環装置及びそれを用いたワイヤソー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22382797A JPH1158236A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 スラリ循環装置及びそれを用いたワイヤソー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1158236A true JPH1158236A (ja) 1999-03-02

Family

ID=16804347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22382797A Pending JPH1158236A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 スラリ循環装置及びそれを用いたワイヤソー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1158236A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008036985A3 (en) * 2005-09-15 2008-06-26 Bhp Billiton Sa Ltd Bioleaching process control in a stirred tank
JP2012512758A (ja) * 2008-12-20 2012-06-07 キャボット マイクロエレクトロニクス コーポレイション ワイヤーソー切断法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008036985A3 (en) * 2005-09-15 2008-06-26 Bhp Billiton Sa Ltd Bioleaching process control in a stirred tank
EA013851B1 (ru) * 2005-09-15 2010-08-30 Би Эйч Пи Биллитон Са Лимитед Способ управления процессом биовыщелачивания
JP2012512758A (ja) * 2008-12-20 2012-06-07 キャボット マイクロエレクトロニクス コーポレイション ワイヤーソー切断法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1158236A (ja) スラリ循環装置及びそれを用いたワイヤソー
JP3071108B2 (ja) ワイヤソー装置
JP3647607B2 (ja) スラリ循環装置及びワイヤソー
JP2001232550A (ja) ワイヤソーによる切断方法及びワイヤソー
JP3071100B2 (ja) ワイヤソーにおけるスラリー供給装置
JPH10128738A (ja) ワイヤソーのワーク切断方法
JPH1199466A (ja) ワイヤソー
JP4512498B2 (ja) ベルトスリーブの走行線制御方法、及びベルトスリーブの走行線制御装置
JPH11138412A (ja) 固定砥粒付ワイヤソー及びその被加工物切断方法
JP3109384B2 (ja) ワイヤーソー
JPH08174402A (ja) ワイヤソー装置
JPH10166255A (ja) ワイヤソー
JP3739603B2 (ja) ワイヤソー
JP3202527B2 (ja) ワイヤソー装置
JPH1086141A (ja) ワイヤソー
JP3898655B2 (ja) ワイヤソー及びワイヤのテンション制御方法
JP2004082300A (ja) センタレス研削盤における砥石車のドレス方法及びドレス装置
JPH10225857A (ja) ワイヤソー装置
JP3210528B2 (ja) ワイヤソー装置
JP3455057B2 (ja) スラリ循環装置及び該装置を動作させるためのプログラムを記録した記録媒体
JPH09225932A (ja) ワイヤソーの加工液温度制御方法及びその装置
JP3066259B2 (ja) ワイヤソー装置
JPH05200734A (ja) ワイヤソー及びその切断方法
JP3109964B2 (ja) ワイヤソー装置
JPH0970824A (ja) ワイヤソーのワイヤ脱線検出装置