JPH10128738A - ワイヤソーのワーク切断方法 - Google Patents

ワイヤソーのワーク切断方法

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JPH10128738A
JPH10128738A JP28716796A JP28716796A JPH10128738A JP H10128738 A JPH10128738 A JP H10128738A JP 28716796 A JP28716796 A JP 28716796A JP 28716796 A JP28716796 A JP 28716796A JP H10128738 A JPH10128738 A JP H10128738A
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ingot
cutting
wire
distance
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JP28716796A
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Shiyouzou Katamachi
省三 片町
Shigeru Okubo
茂 大久保
Hiroki Minohara
弘樹 簑原
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • B28D5/0082Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material for supporting, holding, feeding, conveying or discharging work
    • B28D5/0088Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material for supporting, holding, feeding, conveying or discharging work the supporting or holding device being angularly adjustable

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークの自動切断が可能なワイヤソーのワーク
切断方法の提供。 【解決手段】インゴット32を所定のワーク取付位置に
位置したワークフィードテーブル28に取り付けたの
ち、該ワークフィードテーブル28に設けられたチルチ
ング装置30で所定の切断角度に設定する。そして、そ
のインゴット32の長さlと径D及び前記チルチング時
における垂直方向の傾斜角度θから前記インゴット32
がワイヤ列20に接触する位置(切断開始位置)までの
距離Mを算出し、その算出した距離M分だけ前記インゴ
ット32を前記ワイヤ列20に向けて送る。インゴット
32を切断開始位置まで送った後は、あらかじめ設定さ
れた切断プログラムに従ってインゴット32を送り、該
インゴット32をウェーハに切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤソーのワーク
切断方法に係り、特にシリコン、ガラス、セラミックス
等の脆性材料を切断するワイヤソーのワーク切断方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーでは、一度ワークの切断が開
始されると、その後はあらかじめ設定された切断プログ
ラムに従って自動運転される。この切断プログラムにも
様々な形式のものがあり、例えば、ワークの切断位置に
よってワイヤの走行速度を可変したり、ワークの切断位
置によってワークの送り速度を変えたりするものなどが
ある。
【0003】しかし、この自動運転に入るためには、ま
ず、ワークを所定の切断開始位置に設定する必要があ
る。従来、このワークの切断開始位置への設定は、オペ
レータが手動により行っていた。すなわち、ワークフィ
ードテーブルに取り付けたワークのチルチング角度の設
定をした後、オペレータが手動でワークフィードテーブ
ルをワイヤ列に向けて送り、目測によって切断開始位置
に設定していた。
【0004】これは、切断するワークのサイズや設定す
るチルチングの角度が、個々のワークによって異なるた
め、ワーク取付位置からワーク切断開始位置までの距離
が個々のワークによって異なり、一律に設定できないと
いうことに起因する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、設定に時間
がかかり、生産効率が悪いという問題があった。また、
オペレータによる目測で設定しているため、設定位置に
バラツキが生じやすく、後の自動切断時にトラブルが発
生しやすいという問題もあった。本発明は、このような
事情に鑑みてなされたもので、ワークの自動切断が可能
なワイヤソーのワーク切断方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
るために、走行するワイヤ列に対して垂直に進退移動す
るワークフィードテーブルにワークを取り付け、前記ワ
ークフィードテーブルを前記ワイヤ列に向けて送り、前
記ワークをウェーハに切断するワイヤソーのワ─ク切断
方法において、前記ワークフィードテーブルを前記ワイ
ヤ列から所定距離離れたワーク取付位置に位置させ、そ
のワーク取付位置に位置したワークフィードテーブルに
前記ワークを取り付け、前記ワークフィードテーブルに
設けられたチルチング装置で前記ワークを前記ワイヤ列
に対して水平、垂直方向に所定角度傾斜させて所定の結
晶方位に合わせたのち、前記ワークの長さと径及び傾斜
角度から前記ワークが前記ワイヤ列に接触するまでの距
離を算出し、その算出した距離分だけ前記ワークを前記
ワイヤ列に向けて第1の送り速度で送ったのち、その第
1の送り速度より遅い切断用の第2の送り速度で前記ワ
ークを前記ワイヤ列に向けて送り、前記ワークを切断す
ることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、ワークは、所定のワーク
取付位置に位置したワークフィードテーブルに取り付け
られたのち、チルチング装置で所定の切断角度に設定さ
れる。そして、そのワークの長さと径及び前記チルチン
グ時における垂直方向の傾斜角度から前記ワークがワイ
ヤ列に接触するまでの距離を算出し、その算出した距離
分だけ前記ワークを前記ワイヤ列に向けて所定の送り速
度で送り、自動切断を開始する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るワイヤソーのワーク切断方法の好ましい実施の形態に
ついて詳説する。まず、ワイヤソー10の全体構成につ
いて説明する。図1に示すように、一方のワイヤリール
12から繰り出されたワイヤ14は、ガイドローラ1
6、16、…で形成されるワイヤ走行路を通って3本の
溝付きローラ18A、18B、18Cに巻き掛けられ
る。この3本の溝付ローラ18A〜18Cの外周部に
は、それぞれ多数の溝が一定ピッチで形成されており、
前記ワイヤ14は、この溝付ローラ18A〜18Cの溝
に順次巻き掛けられてワイヤ列20を形成する。そし
て、ワイヤ列20を形成したワイヤ14は、前記3本の
溝付ローラ18A〜18Cを挟んで左右対称に形成され
た他方側のワイヤ走行路を通って他方側のワイヤリール
12に巻き取られる。
【0009】ここで、前記一対のワイヤリール12A、
12B及び前記溝付ローラ18Cには、それぞれ図示し
ないモータが連結されており、このモータを同期させて
駆動することにより、前記ワイヤ14は前記一対のワイ
ヤリール12A、12B間を高速走行する。前記ワイヤ
列20の両側に形成されたワイヤ走行路には、それぞれ
ワイヤ案内装置22、ダンサローラ24、及びワイヤ洗
浄装置26が配設されている(一方側のワイヤ走行路に
ついてのみ図示)。前記ワイヤ案内装置22は、前記ワ
イヤリール12A、12Bから一定ピッチでワイヤ14
を繰り出すようにガイドし、前記ダンサローラ24は、
所定重量のデッドウェイトが吊設されて、走行するワイ
ヤ14に所定の張力を付与する。また、前記ワイヤ洗浄
装置26は、切断時に付着したスラリをワイヤ14から
除去する。
【0010】また、前記ワイヤ列20の上方には、ワイ
ヤ列20に対して垂直に昇降移動するワークフィードテ
ーブル28が設置されている。このワークフィードテー
ブル28にはチルチング装置30が備えられており、ワ
ークであるインゴット32は、このチルチング装置30
の下部に保持される。そして、そのチルチング装置30
によって所定の傾斜角度に設定される。
【0011】以上ように構成されたワイヤソー10にお
いて、インゴット32の切断は、高速走行するワイヤ列
20にインゴット32を押し当て、そのインゴット32
とワイヤ列20との接触部にスラリを供給することによ
り行なう。スラリは、スラリタンク34から図示しない
ノズルを介して供給され、インゴット32は、このスラ
リ中に含有される砥粒のラッピング作用でウェーハに切
断される。そして、この加工時に供給されたスラリは、
前記ワイヤ列20の下方に設置されたスラリ回収皿38
を介して前記スラリタンク34に回収され、循環利用さ
れる。また、スラリは加工時に発生する熱を吸熱して温
度上昇するので、熱交換機36を介して一定温度に冷却
される。
【0012】なお、前記ワイヤリール12を駆動するモ
ータ及び前記インゴット32を昇降駆動するワークフィ
ードテーブル28等は、すべて制御装置40により駆動
制御されており、その制御装置40から出力される駆動
信号に基づいて各装置は駆動される。次に、本発明に係
るワーク切断方法の第1の実施の形態について説明す
る。
【0013】まず、ワークフィードテーブル28をワイ
ヤ列20から所定距離離れたワーク取付位置に位置させ
る。そして、そのワーク取付位置に位置させたワークフ
ィードテーブル28にインゴット32を取り付ける。次
に、前記ワークフィードテーブル28に取り付けたイン
ゴット32を、該インゴット32が所定の結晶方位で切
断されるように、前記ワイヤ列20に対して所定角度傾
斜させる。このチルチング操作は、前記ワークフィード
テーブル28に設けられたチルチング装置30で行う。
すなわち、前記チルチング装置30を用いて、インゴッ
ト32を前記ワイヤ列20に対して水平、垂直方向に所
定角度傾斜させる。このとき、前記インゴット32は、
前記チルチング装置30のチルチング中心OT を中心と
して水平、垂直方向に所定角度傾斜する。
【0014】そして、この水平、垂直方向に所定角度傾
斜した状態で、前記ワークフィードテーブル28を駆動
することにより、前記インゴット32を前記ワイヤ列2
0と接触する位置(切断開始位置)まで所定の送り速度
で送り、自動切断を開始する。しかしながら、前記切断
開始位置までのインゴット32の送り量Mは、切断する
インゴット32の径や、インゴット32の垂直方向のチ
ルチング角度等により異なるため、以下のように、その
送り量Mを個別に設定する。
【0015】図2に示すように、ワークフィードテーブ
ル28が、ワーク取付位置に位置している場合、そのワ
ークフィードテーブル28とワイヤ列20との間隔は、
常に一定である。したがって、そのワークフィードテー
ブル28に備えられたチルチング装置30のチルチング
中心OT と前記ワイヤ列20との間隔Qも、常に一定と
なる。
【0016】一方、前記チルチング中心OT から前記イ
ンゴット32の最下端の点P(前記インゴット32を下
降させたときに、最初にワイヤ列20に接触する点)ま
での垂直方向の距離Hは、インゴット32の径、長さ、
垂直方向のチルチング角度、及び、インゴット32の中
心Oからチルチング中心OT までの距離から算出するこ
とができる。
【0017】すなわち、図3に示すように、前記インゴ
ット32の径をD、長さをu、垂直方向のチルチング角
度をθ、インゴット32の中心Oからチルチング中心O
T までの距離をGとすれば、前記距離Hは、H1 とH2
に分解することができ、H1、H2 は、それぞれ次式よ
り算出することができる。
【0018】
【数1】
【0019】
【数2】 したがって、上式(1)、(2)より、前記距離Hは、
1 、H2 の和であるから、
【0020】
【数3】 となる。
【0021】ここで、例えば、チルチング中心OT が、
インゴット32の外周面上にある場合は、インゴット3
2の中心Oからチルチング中心OT までの距離Gは、
【0022】
【数4】 であるから、上式(3)から、前記距離Hは、
【0023】
【数5】 となる。
【0024】また、チルチング中心OT が、インゴット
32の中心Oと一致している場合は、
【0025】
【数6】G=0 であるから、上式(3)から、前記距離Hは、
【0026】
【数7】 となる。
【0027】前記インゴット32が切断開始位置に位置
するまでのインゴット32の送り量Mは、前記のごとく
算出した距離Hを、前記チルチング中心OT から前記ワ
イヤ列20までの距離Qから引くことにより算出するこ
とができ、その結果、インゴット32の送り量Mは、
【0028】
【数8】M = Q − H となる。以上のように算出した送り量Mだけ、前記イン
ゴット32をワイヤ列20に向けて送ることにより、イ
ンゴット32は、切断開始位置、すなわち、インゴット
32の最下端の点Pがワイヤ列20に接触する位置に位
置する。
【0029】そして、インゴット32が切断開始位置ま
で送られた後は、あらかじめ設定されたインゴット32
の切断プログラムに従ってインゴット32を送り、その
インゴット32の切断を行なう。なお、上記送り量Mの
算出は制御装置40で行い、制御装置40は、オペレー
タが切断開始前に入力器42から入力する前記各パラメ
ーター(u、D、θ、G)から送り量Mを算出する。
【0030】また、前記インゴット32の切断開始位置
までの送り量Mを算出するために必要なパラメータであ
るインゴット32の径D、長さu及び水平方向のチルチ
ング角度θ、インゴット32の中心Oからチルチング中
心OT までの距離Gは、前記ワークフィードテーブル2
8に取り付ける段階であらかじめ分かっているので、イ
ンゴット32をワークフィードテーブル28に取り付け
る前に、この送り量Mをあらかじめ算出しておき、イン
ゴット32をワークフィードテーブル28に取り付けた
後は、自動で切断開始位置までインゴット32を送るよ
うにする。
【0031】このように、本実施の形態のワーク切断方
法によれば、インゴット32をワークフィードテーブル
28に取り付けた後は、そのインゴット32の切断が終
了するまで一貫して全自動で行うことができる。これに
より、1本のインゴット32の切断時間の短縮化を図る
ことができ、生産効率が向上する。また、人の介在を排
除することにより、従来問題となっていた、設定ミスや
設定位置のバラツキによるトラブルの発生を抑制するこ
ともできる。
【0032】次に、本発明に係るワーク切断方法の第2
の実施の形態について説明する。前記第1の実施の形態
では、溝付ローラ18A〜18Cの磨耗は考慮せず、ワ
ーク取付位置に位置したワークフィードテーブル28と
ワイヤ列20との間隔は常に一定として扱っていた。し
かしながら、溝付ローラ18A〜18Cは使用により磨
耗するため、ワークフィードテーブル28とワイヤ列2
0との間隔は、使用時間に比例して長くなる。
【0033】そこで、本実施の形態では、溝付ローラ1
8A〜18Cの磨耗も考慮して、より正確な切断開始位
置の設定を行う。ワーク取付位置に位置しているワーク
フィードテーブル28と溝付ローラ18Aの軸心OA
の間隔は、溝付ローラ18Aの磨耗にかかわらず常に一
定である。したがって、図4に示すように、このワーク
取付位置に位置しているワークフィードテーブル28に
備えられたチルチング装置30のチルチング中心OT
ら前記溝付ローラ18Aの軸心OA までの垂直方向の距
離をSとすれば、この距離Sも常に一定である。
【0034】そして、前記チルチング装置30チルチン
グ中心OT から前記インゴット32の最下端の点Pまで
の垂直方向の距離Hも、前記第1の実施の形態で説明し
たように、インゴット32の径、長さ及び垂直方向のチ
ルチング角度から算出することができる。一方、前記溝
付ローラ18Aの軸心OA から該溝付ローラ18Aによ
り形成されるワイヤ列20までの垂直方向の距離Rは、
次の方法で求めることができる。すなわち、この距離R
は、溝付ローラ18Aの溝部の半径であるので、この溝
部の半径を測定すればよいことになる。そして、溝付ロ
ーラ18Aの溝部の半径の測定は、以下の通りである。
【0035】図5に示すように、前記ダンサローラ24
には、ダンサローラ24の基準位置Aからの変位を測定
する変位測定器40を設ける。また、前記溝付ローラ1
8Aには、溝付ローラ18Aの回転量を測定する回転量
測定器42を設ける。まず、ダンサローラ24が所定の
基準位置Aに位置するように、ワイヤリール12を回転
させる。そして、ダンサローラ24が所定の基準位置A
に位置したところで、前記ワイヤリール12を固定す
る。
【0036】次に、前記基準位置Aにあるダンサローラ
24が、該基準位置Aから所定距離L離れた位置Bに移
動するまで、前記溝付ローラ18Aを回転させる。な
お、この溝付ローラ18Aを回転させるためには、前記
溝付ローラ18Cを回転駆動する図示しないモータを駆
動することにより行う。一方、前記回転量測定器42で
は、前記ダンサローラ24が基準位置Aから位置Bまで
移動したときの、前記溝付ローラ18Aの回転量を測定
する。
【0037】この溝付ローラ18Aの回転量の測定値
が、たとえばNであった場合、この回転量Nと溝付ロー
ラ18Aの溝部の半径Rとの間には、次式の関係が成り
立つ。
【0038】
【数9】2L=π2RN したがって、前記溝付ローラ18Aの溝部の半径Rは、
前記測定結果から、
【0039】
【数10】 となる。
【0040】前記のごとく算出した各パラメターS、
H、Rから、前記インゴット32が切断開始位置に位置
するまでのインゴット32の送り量Mは、
【0041】
【数11】M = S − H − R となる。以上のように算出した送り量Mだけ、前記イン
ゴット32をワイヤ列20に向けて送ることにより、前
記インゴット32は、切断開始位置に位置する。
【0042】そして、インゴット32が切断開始位置ま
で送られた後は、あらかじめ設定されたインゴット32
の切断プログラムに従ってインゴット32を送り、ウェ
ーハに切断する。なお、前述した溝付ローラ18Aの溝
部の半径Rは、インゴット32をワークフィードテーブ
ル28に取り付ける前にあらかじめ測定しておく。これ
により、インゴット32をワークフィードテーブル28
に取り付ける前に、あらかじめインゴット32の送り量
を設定することができ、切断開始位置までのインゴット
32の自動送りが可能になる。
【0043】このように、本実施の形態のワーク切断方
法によれば、溝付ローラ18Aの磨耗量をも考慮するこ
とにより、より正確な切断開始位置の設定を行なうこと
ができる。なお、上述した第1、第2の実施の形態で
は、インゴット32の切断開始位置をワイヤ列面上に設
定して送り量Mの算出を行なうようにしたが、この切断
開始位置の設定は任意である。
【0044】例えば、安全値αを考慮してワイヤ列20
から所定の隙間を持たせた位置(ワイヤ列20から上方
に1〜2mmに離れた位置)を切断開始位置として設定し
てもよい。この場合、インゴット32の送り量Mは、第
1の実施の形態では、
【0045】
【数12】M = Q − H −α となり、第2の実施の形態の場合では、
【0046】
【数13】M = S − H − R − α となる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来、手動で行なっていたワークの切断開始位置への設
定を自動で行なうことができる。また、切断開始位置の
設定の自動化を行なうことにより、手動設定時に生じて
いたオペレータの設定ミスや設定位置のバラツキという
問題を排除することができ、安定したワイヤソーの運転
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤソーの全体構成を示す透視図
【図2】本発明に係るワーク切断方法の第1の実施の形
態の説明図
【図3】図2の要部拡大図
【図4】本発明に係るワーク切断方法の第2の実施の形
態の説明図
【図5】溝付ローラの溝部の半径を測定する方法の説明
【符号の説明】
10…ワイヤソー 12…ワイヤリール 14…ワイヤ 16…ガイドローラ 18A〜18C…溝付ローラ 20…ワイヤ列 24…ダンサローラ 28…ワークフィードテーブル 30…チルチング装置 32…インゴット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するワイヤ列に対して垂直に進退移
    動するワークフィードテーブルにワークを取り付け、前
    記ワークフィードテーブルを前記ワイヤ列に向けて送
    り、前記ワークをウェーハに切断するワイヤソーのワ─
    ク切断方法において、 前記ワークフィードテーブルを前記ワイヤ列から所定距
    離離れたワーク取付位置に位置させ、そのワーク取付位
    置に位置したワークフィードテーブルに前記ワークを取
    り付け、前記ワークフィードテーブルに設けられたチル
    チング装置で前記ワークを前記ワイヤ列に対して水平、
    垂直方向に所定角度傾斜させて所定の結晶方位に合わせ
    たのち、前記ワークの長さと径及び傾斜角度から前記ワ
    ークが前記ワイヤ列に接触するまでの距離を算出し、そ
    の算出した距離分だけ前記ワークを前記ワイヤ列に向け
    て第1の送り速度で送ったのち、その第1の送り速度よ
    り遅い切断用の第2の送り速度で前記ワークを前記ワイ
    ヤ列に向けて送り、前記ワークを切断することを特徴と
    するワイヤソーのワーク切断方法。
  2. 【請求項2】 前記ワークが前記ワイヤ列に接触するま
    での距離Mは、前記ワーク取付位置での前記ワークフィ
    ードテーブルに設けられた前記チルチング装置のチルチ
    ング中心から前記ワイヤ列までの距離をQ、前記ワーク
    の径をD、前記ワークの長さをu、前記ワークの傾斜角
    度をθ、前記ワークの中心から前記チルチング中心まで
    の距離をGとしたとき、 で算出されることを特徴とする請求項1記載のワイヤソ
    ーのワーク切断方法。
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