JPH1157268A - 縫い目ほつれ防止方法及び装置 - Google Patents
縫い目ほつれ防止方法及び装置Info
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- JPH1157268A JPH1157268A JP23039897A JP23039897A JPH1157268A JP H1157268 A JPH1157268 A JP H1157268A JP 23039897 A JP23039897 A JP 23039897A JP 23039897 A JP23039897 A JP 23039897A JP H1157268 A JPH1157268 A JP H1157268A
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Abstract
るルーパとを備え両者が協働して布地に二重環縫い目を
形成するミシンにおいて、縫い目の縫い終わり端から糸
がほつれことが無く、しかもその縫い終わり端に連なる
糸端が短い縫製品を得ることを目的とする。 【構成】縫製終了に際しルーパが左へ進出した状態にお
いて、布地からルーパに連なるルーパ糸を針よりも左側
で引っ掛ける。その状態で半針分ミシンを駆動したの
ち、引っ掛けられているルーパ糸を左方に設けた第1の
切断器で切断する。再度ルーパが左へ進出した状態にし
たのち、右方に設けた第2の切断器で布地からルーパを
経て針に連なる針糸ループと布地からルーパに連なるル
ーパ糸とを布地とルーパの間で切断する。
Description
するミシンにおいて、縫い目の縫い終わり端における縫
い糸のほつれを防止するための方法及び装置に関するも
のである。
重環縫い目、たとえばJIS L 0120のステッチ
形式406で示される縫い目を形成する場合、この縫い
目は縫い終わり端側からルーパ糸を引っ張ると縫い目が
次々とほどけてしまう。このような布地の縫い糸ほつれ
を防止する方法として、特開平6−233877号公報
には、ミシンのルーパの後方に設けられたルーパ糸掛け
を用いてほつれ難くすることが提案されている。この公
報に記載されたルーパ糸掛けは、ルーパ糸を摺動可能に
保持するもので、縫い終わり直前にミシンを一旦止めた
時にルーパ糸を保持する。その状態でミシンを作動させ
て1針縫ったのち針糸とルーパ糸を切断する。縫製作業
者は、ルーパ糸掛けでルーパ糸を保持したまま、布地を
ミシンから取り外す。これによって、針糸とルーパ糸の
絡み状態が変換されてほつれ難くしている。
た後にルーパ糸の糸端が布地に長く残り、縫製品として
見栄えを良くするには、もう一度、ルーパ糸の糸端を摘
み取らねばならないという難点があった。
の課題は、二重環縫いミシンにより布地に縫い目を形成
するに際して、縫い目の縫い終わり端から糸がほつれる
のを防ぎ、しかもその縫い終わり端に連なるルーパ糸の
糸端を短く切断する方法ならびにそのための装置を提供
することにある。
つれ防止方法は、針糸を挿通し、上下動する少なくとも
1本の針と、該針を挟んで前進位置と後退位置との間を
進退揺動し、前記針糸と二重環縫目を形成するルーパ糸
を挿通するルーパを備えたミシンによる布地の縫製にお
いて、縫製終了に際しルーパが前進位置へ進出した状態
で布地からルーパへ連なるルーパ糸を係合手段により引
っ掛けるステップと、係合手段がルーパ糸に係合した状
態で半針分ミシンを駆動してルーパを後退位置にしたの
ち、係合手段に引っ掛けられているルーパ糸をその係合
部分において切断するステップと、半針分ミシンを駆動
してルーパを前進位置にし、布地からルーパを経て針へ
連なる針糸ループを布地とルーパの間で切断するとも
に、布地からルーパに連なるルーパ糸を布地とルーパの
間で切断するステップとからなることを特徴とする。
針糸を挿通し、上下動する少なくとも1本の針と、該針
を挟んで前進位置と後退位置との間を進退揺動し、前記
針糸と二重環縫い目を形成するルーパ糸を挿通するルー
パとを備えたミシンにおいて、ルーパが前進位置にある
時に第1の受けメスより往動してミシンベッド内の針落
ちと前進位置にあるルーパの先端との間のルーパ糸に係
合し、ルーパが後退位置にある時に第1の受けメスに復
動してその係合部分のルーパ糸を切断する第1のフック
メスと、該第1のフックメスが復動した後に第2の受け
メスより往動して布地からルーパを経て針へ連なる針糸
と布地からルーパに連なるルーパ糸に係合し、これに続
く復動によりその係合部分の各糸を切断する第2のフッ
クメスとを設けたことを特徴とする。
説明する。図1は、この発明を用いた二重環縫いミシン
のシリンダベッド部分を示している。シリンダベッド1
には、上下前後に四運動して布地を矢印F方向に送る送
り歯2と、左右前後に楕円運動するルーパ3と、ネジ孔
4に固定される針板(図示を省略)が備えられている。
シリンダベッド1の上方には、左針5と右針6とを取付
けた針棒7が設けられている。左右の針5,6の先端部
は、針棒7の上下運動によって針板を貫通する。ルーパ
3は、針板を貫通した左右の針5,6の先端部を挟んで
前進位置と後退位置との間を楕円軌道で進退揺動する。
左右の針5,6とルーパ3とが協働して、図2ないし図
9に示すように、針糸8、9およびルーパ糸10で二重
環縫い目Sを形成する。
すなわち2本の針5,6が上下動する位置よりも左側
に、次の構成からなる第1の切断器11を設けている。
第1の受けメス13は、シリンダベッド1の後部にネジ
12で固定されている。この第1の受けメス13の先端
は、針板の下面に沿って針落ち近傍に延びている。第1
のフックメス16は、シリンダベッド1のやや手前部に
段ネジ14で回動可能に取付けられている。この第1の
フックメス16の先端部には、フック(ルーパ糸係合手
段)15が形成されている。また、第1の受けメス13
には、押えバネ17が付設されている。この押えバネ1
7は、第1のフックメス16の回動によってフック15
が第1の受けメス13先端の下方へ到達した時に、フッ
ク15を受けメス13の下面に押しつける。このフック
メス16の後端部には長孔18が設けられている。
ダ19を取り付けている。そのエアシリンダ19のピス
トンロッド20には、作動片21がネジ22で位置調整
可能に固定されている。作動片21の上面には、ピン2
3が設けられている。このピン23は、第1のフックメ
ス16の長孔18に嵌合している。また、エアシリンダ
19は、管24を介して高圧空気源(図示を省略)に連
結されている。高圧空気源からの空気力によって、ピス
トンロッド20に固定された作動片21が矢印Aの方向
に進退する。作動片21の進退運動によって、第1のフ
ックメス16が段ネジ14のまわりを矢印Bの方向に回
動する。
は、次の構成からなる第2の切断器25が設けられてい
る。第2のフックメス28は、ルーパ3のブレード部3
bの上方に沿って前進位置と後退位置との間を往復進退
運動する。この第2のフックメス28の先端部には、2
つのフック26,27が並設されている。第2のフック
メス28の後退位置には、第2の受けメス30が設けら
れている。第2の受けメス30には、押えバネ29が付
設されている。この押えバネ29によって第2のフック
メス28は第2の受けメス30に圧接され、第2のフッ
クメス28の後退位置において第2の受けメス30と協
働して糸を切断する。なお、この第2のフックメス28
は図示しないソレノイドやエアシリンダ等の駆動装置に
よって駆動される。
わり時における縫い糸のほつれ防止方法を説明する。図
2に示すように、このミシンにおいて布地Wは送り歯2
により矢印Fの方向に送られる。送られた布地Wには、
左右の針5,6とルーパ3にそれぞれ通された針糸8,
9およびルーパ糸10によりステッチ形式406の縫い
目Sが形成される。布地の縫い終わりに近付いて針5,
6がほぼ上死点にあり、ルーパ3がほぼ左死点すなわち
前進位置にあるときに、エアシリンダ19が作動しフッ
クメス16を時計方向に回動させる。第1のフックメス
16の回動によって、フック15が、ルーパ3のブレー
ド部3bの上方をルーパ3の後方から手前へ横切って移
動する。この移動によって、フック15は、図3のよう
に布地Wからルーパ3の目孔3eに連なるルーパ糸10
を引っ掛ける。
0、ルーパのブレード部3b、針糸8、9で形成される
糸の3角形内に降下する。この針5,6の下降と共に、
ルーパ3は、針の手前側を移動して右方へ後退する。ル
ーパ糸10は、図3に示すルーパ3の前進位置から半針
分ミシンを駆動した図4に示すルーパ3の後退位置状態
に示すように、フック15によって針5よりも手前位置
で係合されてやや長いループ10Lを形成する。この
時、エアシリンダ19を作動させることにより第1のフ
ックメス16を反時計方向に回動させる(図5)。第1
のフックメス16の回動によって、フック15が受けメ
ス13先端の下方に到達し、フック15に係合している
ルーパ糸10の係合部分が切断される。この切断の際、
ルーパ3側に残った糸端10eをフック15と押えバネ
17とで挟持し、布に連なる糸端10fを布より垂下さ
せておく。
6の後ろ側を左方に前進移動しながら、下死点を経て上
昇する針により形成される新たな針糸ループ8L,9L
を掬う(図6)。そして、図示せぬ駆動装置を駆動させ
ることによって、第2のフックメス28を左方に前進運
動させる。これにより、第2のフックメス28の先端部
に並設されたフック26,27は、図7に示すように、
ルーパ3のブレード部3bの上方に沿って針落ちより左
側に移動する。
運動させると、フック26は布地Wからルーパ3に連な
るルーパ糸10を引っ掛け、フック27は布地Wからル
ーパのブレード部3bを経て針へ連なる2本の針糸ルー
プ8L,9Lを引っ掛ける。第2のフックメス28は、
図8に示すように、各糸がフック26,27に引っ掛け
られた係合状態のままで、右方に後退運動する。そし
て、係合状態にある2本の針糸ループ8L,9Lおよび
ルーパ糸10は、フック26,27が第2の受けメス3
0に到達すると切断される。フック26に係合していた
ルーパ糸10のルーパ3に連なる端部は、図9に示すよ
うに、フック26と押えバネ29とで挟持される。
10fは連続していないので、布地Wをミシンから外す
と、フック15と押えバネ17とで挟持された糸端10
e側が縫い終わりの針糸のループ8LL,9LLから引
き抜かれ、一方、糸端10fは布地W側にそのまま残さ
れて引き抜かれることがない。すなわち、布地Wに連な
るルーパ糸の糸端10fは短くなって残り、切り離され
たルーパ糸の糸端10e側は縫い終わりの針糸ループ8
LL,9LLから引き抜かれる。このようにしておくと
切断された糸端10fが縫い終わりの針糸ループ8LL
から引き抜かれない限り、布地の縫い終わり端にほつれ
が生じない。また、フック15と押えバネ17とで挟持
された糸端10eは、フック16が次に回動したときに
開放されるので、その時に糸屑吸引装置等によって除去
すればよい。ミシンの半針分の駆動および各切断器の起
動の制御については詳細に述べなかったが、公知のミシ
ンモータの回転制御装置やミシン主軸に設けた回転検出
器の信号により制御する等の手段を利用すればよい。
よれば、二重環縫いミシンにより布地に縫い目を形成す
るに際して、縫い目の縫い終わり端から糸がほつれるの
を確実に防ぎ、しかもその縫い終わり端に連なる糸端を
短くできるという効果がある。
り端の糸のほつれ防止と糸端切断が同時にでき、しかも
縫い終わり端に連なる糸が短くなるので、縫い上がり後
において、糸端を摘み取る工程の追加をしなくとも品位
の高い縫製品を得ることができる。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
針糸ループ、10:ルーパ糸、11:第1の切断器、1
5:フック(ルーパ糸係合手段)、16:フックメス、
19:エアシリンダ、25:第2の切断器、26,2
7:フック、28:フックメス、29:押えバネ、3
0:受けメス、W:布地
Claims (2)
- 【請求項1】針糸を挿通し、上下動する少なくとも1本
の針と、該針を挟んで前進位置と後退位置との間を進退
揺動し、前記針糸と二重環縫目を形成するルーパ糸を挿
通するルーパを備えたミシンによる布地の縫製におい
て、縫製終了に際しルーパが前進位置へ進出した状態で
布地からルーパへ連なるルーパ糸を係合手段により引っ
掛けるステップと、係合手段がルーパ糸に係合した状態
で半針分ミシンを駆動してルーパを後退位置にしたの
ち、係合手段に引っ掛けられているルーパ糸をその係合
部分において切断するステップと、半針分ミシンを駆動
してルーパを前進位置にし、布地からルーパを経て針へ
連なる針糸ループを布地とルーパの間で切断するとも
に、布地からルーパに連なるルーパ糸を布地とルーパの
間で切断するステップとからなることを特徴とする縫い
目ほつれ防止方法。 - 【請求項2】針糸を挿通し、上下動する少なくとも1本
の針と、該針を挟んで前進位置と後退位置との間を進退
揺動し、前記針糸と二重環縫い目を形成するルーパ糸を
挿通するルーパとを備えたミシンにおいて、ルーパが前
進位置にある時に第1の受けメスより往動してミシンベ
ッド内の針落ちと前進位置にあるルーパの先端との間の
ルーパ糸に係合し、ルーパが後退位置にある時に第1の
受けメスに復動してその係合部分のルーパ糸を切断する
第1のフックメスと、該第1のフックメスが復動した後
に第2の受けメスより往動して布地からルーパを経て針
へ連なる針糸と布地からルーパに連なるルーパ糸に係合
し、これに続く復動によりその係合部分の各糸を切断す
る第2のフックメスとを設けたことを特徴とする縫い目
ほつれ防止装置。
Priority Applications (6)
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