JPH1155008A - 高周波用電力抵抗器 - Google Patents

高周波用電力抵抗器

Info

Publication number
JPH1155008A
JPH1155008A JP21186097A JP21186097A JPH1155008A JP H1155008 A JPH1155008 A JP H1155008A JP 21186097 A JP21186097 A JP 21186097A JP 21186097 A JP21186097 A JP 21186097A JP H1155008 A JPH1155008 A JP H1155008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
electrode
lumped
type attenuator
attenuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP21186097A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Ikeshita
正 池下
Yasuo Miyazaki
康夫 宮崎
Takashi Kitazawa
隆 北澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuriku Electric Industry Co Ltd filed Critical Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority to JP21186097A priority Critical patent/JPH1155008A/ja
Publication of JPH1155008A publication Critical patent/JPH1155008A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定格電力値に比例して抵抗体の面積を大きく
することなく、必要な耐電力特性を得ることができる高
周波用電力抵抗器を提供する。 【解決手段】 導電性支持体6に設けた嵌合溝7に磁器
基板1を嵌合させる。磁器基板1の表面上に抵抗体パタ
ーン2と電極パターン3とを形成する。入力電極3aと
アース電極3d及び3eとの間に第1の集中定数型アッ
テネータと第2の集中定数型アッテネータと特性インピ
ーダンスを示す終端抵抗とからなる直列回路を形成す
る。入力電力の大部分を第1の集中定数型アッテネータ
及び第2の集中定数型アッテネータで消費するようにそ
れぞれの減衰量を定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波伝送線路を
終端するのに用いる高周波用電力抵抗器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】高周波伝送線路を終端するのに用いる高
周波用電力抵抗器は、通常は終端抵抗器と呼ばれてお
り、入力端子とアース電極との間のインピーダンスが一
般的には50Ωの特性インピーダンスになるように構成
されている。図3(A)及び(B)には、従来の高周波
用電力抵抗器の抵抗器本体の表面に形成される抵抗体パ
ターンと電極パターンの例が示されている。従来の高周
波用電力抵抗器100では、いずれも磁器基板101の
表面に矩形状または台形状のTa2 Nの薄膜抵抗体10
2をスパッタリングにより形成し、この抵抗体102の
両端上に銀または金メッキにより入力電極103とアー
ス電極104とを形成していた。高周波用電力抵抗器
は、特性インピーダンスが所定の値になるだけでなく、
特にパルス状のピーク電力(例えば12GHz以上の周
波数で、ピーク値が1.5kW程度のパルス)で損傷を
受けない耐電力特性を有するものでなければならない。
図3に示した従来の構造の高周波用電力抵抗器では、抵
抗体102の面積を大きくすることにより、パルス状の
ピーク電力に対する耐電力特性を得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
造では、定格電力値に比例して抵抗体の面積の大きさが
大きくなるため、小形化を図り難い問題がある。また従
来の構造では、抵抗体のパターンによっては、パルス状
のピーク電力によって抵抗体の一部が損傷を受ける場合
もあった。
【0004】本発明の目的は、定格電力値に比例して抵
抗体の面積を大きくすることなく、必要な耐電力特性を
得ることができる高周波用電力抵抗器を得ることにあ
る。
【0005】本発明の他の目的は、アッテネータを用い
て電力消費を分散させることにより、必要な耐電力特性
を得ることができる高周波用電力抵抗器を得ることにあ
る。
【0006】本発明の更に他の目的は、アッテネータに
損傷を生じさせることなく複数のアッテネータを用いて
電力消費を分散させることにより、必要な耐電力特性を
得ることができる高周波用電力抵抗器を得ることにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、アッテネータを用い
て電力消費を分散させて、しかも回路構成が簡単な高周
波用電力抵抗器を得ることにある。
【0008】本発明の他の目的は、磁器基板の固定が容
易な高周波用電力抵抗器を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、高周波伝送線
路を終端するのに用いる高周波用電力抵抗器を改良の対
象とする。
【0010】本発明の高周波用電力抵抗器は、磁器基板
と、この磁器基板の表面上に形成された抵抗体パターン
と、入力電極とアース電極との間のインピーダンスが所
定の特性インピーダンスを示すように抵抗体パターンに
接続された電極パターンと、磁器基板の表面を露出させ
るように磁器基板を支持し且つアース電極と電気的に接
続された導電性支持体とを備えている。そして本発明に
おいては、抵抗体パターン及び電極パターンを、入力電
極とアース電極との間に第1の集中定数型アッテネータ
と第2の集中定数型アッテネータと特性インピーダンス
を示す終端抵抗とからなる直列回路を構成するように形
成する。この直列回路では、入力電極側からアース電極
側に順に第1の集中定数型アッテネータ、第2の集中定
数型アッテネータ及び終端抵抗が並んでいる。なお第1
の集中定数型アッテネータ、第2の集中定数型アッテネ
ータ及び終端抵抗を構成する抵抗体が相互に共用される
(合成される)ように回路を構成してもよいのは勿論で
ある。
【0011】本発明においては、第1の集中定数型アッ
テネータ及び第2の集中定数型アッテネータのそれぞれ
の減衰量を、入力電極から入力されるパルス状ピーク電
力を含む入力電力によって終端抵抗が焼損しないように
入力電力の大部分を第1の集中定数型アッテネータ及び
第2の集中定数型アッテネータで消費するように定め
る。集中定数型減衰器即ち集中定数型アッテネータは、
入力電力は減衰させるが特性インピーダンスには何も影
響を与えない。したがってパルス状ピーク電力を第1の
集中定数型アッテネータ及び第2の集中定数型アッテネ
ータ並びに終端抵抗のそれぞれで分散して消費すれば、
局部的に電力が集中して抵抗体に損傷が発生するのを防
止できる。発明者は、当初1つの集中定数型アッテネー
タと終端抵抗の組み合わせにより消費電力の分散を図る
ことを検討した。しかしながら1つの集中定数型アッテ
ネータと終端抵抗の組み合わせでは、1つの集中定数型
アッテネータで分担できる電力に限界があり、1つの集
中定数型アッテネータを構成する抵抗体及び終端抵抗の
面積を大きくせざるを得ず、小形化を図ることができな
かった。研究の結果、本発明のように第1及び第2の集
中定数型アッテネータと終端抵抗とを組み合わせると、
第1及び第2の集中定数型アッテネータ並びに終端抵抗
を構成する抵抗体の面積を小さくして、全体的に電力を
分散することができ、しかもパルス状ピーク電力で抵抗
体の一部に損傷が発生するのを確実に防止できることが
分かった。
【0012】具体的な構成の一例において、抵抗体パタ
ーンは、磁器基板の中央を延びる中央抵抗体と、中央抵
抗体が延びる方向に所定の間隔をあけて配置されて中央
抵抗体から磁器基板の第1の辺に向かって延びる第1〜
第3の枝状抵抗体と、中央抵抗体が延びる方向に所定の
間隔をあけて配置されて中央抵抗体から磁器基板の第1
の辺と対向する第2の辺に向かって延びる第4及び第5
の枝状抵抗体とから構成される。そして第2及び第4の
枝状抵抗体は中央抵抗体を間に介して直線状に並べられ
且つ第3及び第5の枝状抵抗体も中央抵抗体を間に介し
て直線状に並べられる。
【0013】そして電極パターンの構成は次の通りであ
る。中央抵抗体の第1の枝状抵抗体側の端部の上に第1
の枝状抵抗体の基部を越える位置まで重なるようにして
入力電極が形成される。また中央抵抗体と第2及び第4
の枝状抵抗体の集合部上に重なるように第1の中間電極
が形成され、中央抵抗体と第3及び第5の枝状抵抗体の
集合部上に重なるように第2の中間電極が形成される。
さらに磁器基板の第1の辺に沿い且つ第1〜第3の枝状
抵抗体の端部と重なるように第1のアース電極が形成さ
れ、磁器基板の第2の辺に沿い且つ第4及び第5の枝状
抵抗体の端部と重なるように第2のアース電極が形成さ
れる。
【0014】第1の集中定数型アッテネータは、入力電
極と第1の中間電極との間に位置する第1の抵抗部と、
入力電極と第1のアース電極との間に位置する第2の抵
抗部と第1の中間電極と第1のアース電極との間に位置
する第3の抵抗部とにより構成される。また第2の集中
定数型アッテネータは、第3の抵抗部と、第1の中間電
極と第2のアース電極との間に位置する第4の抵抗部
と、第1の中間電極と第2の中間電極との間に位置する
第5の抵抗部と、第2の中間電極と第1のアース電極と
の間に位置する第6の抵抗部の一部と、第2の中間電極
と第2のアース電極との間に位置する第7の抵抗部の一
部とにより構成される。そして第6の抵抗部及び第7の
抵抗部の残部により特性インピーダンスを示す終端抵抗
が構成される。
【0015】そして第1の集中定数型アッテネータ及び
第2の集中定数型アッテネータのそれぞれの減衰量が、
入力電極から入力されるパルス状ピーク電力を含む入力
電力によって第1の集中定数型アッテネータ及び第2の
集中定数型アッテネータ並びに終端抵抗が焼損しないよ
うに入力電力の大部分を第1の集中定数型アッテネータ
及び第2の集中定数型アッテネータで消費できる減衰量
になるように、抵抗体パターン及び電極パターンが形成
される。
【0016】このようにすると、磁器基板の表面に簡単
な回路構成で且つコンパクトに抵抗体パターン及び電極
パターンを形成することができる。
【0017】第1の集中定数型アッテネータ及び第2の
集中定数型アッテネータのそれぞれの減衰量を、入力電
力の80%以上を第1の集中定数型アッテネータ及び第
2の集中定数型アッテネータで消費するように定める
と、第1の集中定数型アッテネータ及び第2の集中定数
型アッテネータ並びに終端抵抗を構成する各抵抗体の寸
法または面積を小さくすることができて、しかもパルス
状ピーク電力による損傷の発生を防止できる。なおこの
場合において、発明者の研究によると、第1の集中定数
型アッテネータの減衰量を、第2の集中定数型アッテネ
ータの減衰量よりも小さくするのがより好ましいことが
分かった。これは第1の集中定数型アッテネータの減衰
量を、第2の集中定数型アッテネータの減衰量よりも大
きくした場合、その減衰量の設定を誤ると、第1の集中
定数型アッテネータにおける消費電力が大きくなって、
第1の集中定数型アッテネータにおいて損傷が発生する
可能性が出てくるためである。第1の集中定数型アッテ
ネータの減衰量と第2の集中定数型アッテネータの減衰
量との比が、2:8から4:6の範囲に入るように定め
ると、バランスよく入力電力を消費することができて長
寿命を確保できる。
【0018】特に第1の集中定数型アッテネータをπ型
に構成し、第2の集中定数型アッテネータをH型に構成
し、終端抵抗を第2の集中定数型アッテネータを構成す
る抵抗の一部と合成して構成すると、抵抗体パターンが
シンプルになる上、アース電極を磁器基板の対向する2
つの辺に沿う第1及び第2のアース電極として分けて形
成することができる。
【0019】第1及び第2のアース電極を設けた場合
に、導電性支持体に磁器基板が表面を露出させるように
嵌合される嵌合溝を形成し、この嵌合溝に磁器基板を嵌
合させ、第1及び第2のアース電極を導電性支持体に半
田付け接続すると、アース電極と導電性支持体との電気
的接続と磁器基板の導電性支持体への固定を同時に行う
ことできる。
【0020】導電性支持体には嵌合溝の両側に取付用の
突出部を設け、入力電極には磁器基板の外周縁から外側
に突出するように入力端子を半田付け接続する。このよ
うにすると、導電性支持体の突出部を取付用フランジと
して利用でき、しかも伝送線の接続が容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。図1(A)は、本発
明の高周波用電力抵抗器の実施の形態の一例の平面図で
あり、図1(B)は磁器基板の上に形成される抵抗体パ
ターンと電極パターンの関係を示す図であり、図1
(C)は図1(A)の側面図である。また図2は、図1
の高周波用電力抵抗器の回路図である。図1において、
1は高純度のベリリア系磁器からなる磁器基板であり、
この磁器基板1の表面1aには図1(B)に示すような
形状の抵抗体パターン2が形成されている。この抵抗体
パターン2は、スパッタリングによって形成したTa2
Nの金属被膜によって形成されている。抵抗体パターン
2は、磁器基板1の中央を延びる中央抵抗体2aと、こ
の中央抵抗体2aが延びる方向に所定の間隔をあけて配
置されて中央抵抗体2aから磁器基板1の第1の辺1b
に向かって延びる第1〜第3の枝状抵抗体2b〜2d
と、中央抵抗体2aが延びる方向に所定の間隔をあけて
配置されて中央抵抗体2aから磁器基板1の第1の辺1
bと対向する第2の辺1cに向かって延びる第4及び第
5の枝状抵抗体2e及び2fとを具備する。第1の枝状
抵抗体2bは他の枝状抵抗体と比べて幅寸法が狭く且つ
途中で曲がった形状を有している。そして第2及び第4
の枝状抵抗体2c及び2eは一直線状に並んでおり、ま
た前記第3及び第5の枝状抵抗体2d及び2fも一直線
状に並んでいる。
【0022】図1(B)において破線で示した部分が抵
抗体パターン2の上に形成される電極パターン3であ
る。電極パターン3は、Ni−Crメッキ層の上にAu
メッキ層が形成されて構成されている。この電極パター
ン3は次の構成を有している。まず中央抵抗体2aの第
1の枝状抵抗体2b側の端部の上に第1の枝状抵抗体2
bの基部にを越える位置まで重なるように入力電極3a
が形成される。また中央抵抗体2aと第2及び第4の枝
状抵抗体2b及び2eの集合部上に重なるように第1の
中間電極3bが形成される。更に中央抵抗体2aと第3
及び第5の枝状抵抗体2d及び2fの集合部上に重なる
ように第2の中間電極3cが形成される。そして磁器基
板1の第1の辺1bに沿い且つ第1〜第3の枝状抵抗体
2b〜2dの端部と重なるように第1のアース電極3d
が形成され、磁器基板1の第2の辺1cに沿い且つ第4
及び第5の枝状抵抗体2e及び2fの端部と重なるよう
に第2のアース電極3eが形成される。
【0023】電極パターン3が抵抗体パターン2の上に
重なるように形成された結果、図1(A)に示す回路パ
ターンが磁器基板1の上に形成されることになる。なお
図1(A)に示す状態では、第1及び第2のアース電極
3d及び3eは、半田層4a及び4bによって覆われて
いる。電極パターン3が形成された結果、図1(A)の
回路パターンには、入力電極3aと第1の中間電極3b
との間に第1の抵抗部r1 が形成され、入力電極3aと
第1のアース電極3dとの間に第2の抵抗部r2 が形成
され、第1の中間電極3bと第1のアース電極3dとの
間に第3の抵抗部r3 が形成され、第1の中間電極3b
と第2のアース電極3eとの間に第4の抵抗部r4 が形
成され、第1の中間電極3bと第2の中間電極3cとの
間に第5の抵抗部r5 が形成され、第2の中間電極3c
と第1のアース電極3dとの間に第6の抵抗部r6 が形
成され、第2の中間電極3cと第2のアース電極3eと
の間に第7の抵抗部r7 が形成される。入力電極3aに
は、入力端子5が半田付け接続されている。
【0024】図1(A)に示された回路パターンによっ
て構成される抵抗回路は、図2に示す通りである。抵抗
R1〜R3によってπ型の第1の集中定数型アッテネー
タAT1が構成され、抵抗R3〜R7によってπ型を二
つに分けてH型にした第2の集中定数型アッテネータA
T2が構成され、抵抗R8及びR9によって50Ωの特
性インピーダンスを示す終端抵抗ERが構成されてい
る。図1の実施の形態では、図2に示した回路を次のよ
うにして構成している。すなわち第1の集中定数型アッ
テネータAT1は、入力電極3aと第1の中間電極3b
との間の位置する第1の抵抗部r1 と、入力電極3aと
第1のアース電極3dとの間に位置する第2の抵抗部r
2 と第1の中間電極3bと第1のアース電極3dとの間
に位置する第3の抵抗部r3 とにより構成される。また
第2の集中定数型アッテネータAT2は、第3の抵抗部
r3 と、第1の中間電極3bと第2のアース電極3dと
の間に位置する第4の抵抗部r4 と、第1の中間電極3
bと第2の中間電極3cとの間に位置する第5の抵抗部
r5 と、第2の中間電極3cと第1のアース電極3dと
の間に位置する第6の抵抗部r6 の一部と、第2の中間
電極3bと第2のアース電極3eとの間に位置する第7
の抵抗部r7 の一部とにより構成される。そして第6の
抵抗部r6 及び第7の抵抗部r7 の残部により特性イン
ピーダンスを示す終端抵抗ERが構成される。すなわち
第7の抵抗部r7 の抵抗値は、抵抗R6と抵抗R8の合
成抵抗値に相当し、第6の抵抗部r6 の抵抗値は、抵抗
R7と抵抗R9の合成抵抗値に相当する。なお図2に
は、図1に示した電極の符号を付してある。
【0025】この例では第1の集中定数型アッテネータ
AT1及び第2の集中定数型アッテネータAT2のそれ
ぞれの減衰量が、入力電極3aから入力されるパルス状
ピーク電力を含む入力電力によって第1の集中定数型ア
ッテネータAT1及び第2の集中定数型アッテネータA
T2並びに終端抵抗ERが焼損しないように入力電力の
大部分を第1の集中定数型アッテネータAT1及び第2
の集中定数型アッテネータAT2で消費できる減衰量に
なるように、抵抗体パターン2及び電極パターン3が形
成されている。この例では、第1の集中定数型アッテネ
ータAT1の減衰量が3dBとなり、第2の集中定数型
アッテネータAT2の減衰量が7dBとなるように、抵
抗体パターン2及び電極パターン3を形成している。そ
して具体的には、回路全体の消費電力を100%とした
場合に、第1の抵抗部r1 で22%、第2の抵抗部r2
で17%、第3及び第4の抵抗部r3 及びr4 でそれぞ
れ14%ずつ、第5の抵抗部r5 で17%、そして第6
及び第7の抵抗部r6 及びr7 でそれぞれ8%ずつ電力
を消費するように、第1〜第7の抵抗部r1 〜r7の抵
抗値が定められている。
【0026】第1の集中定数型アッテネータAT1及び
第2の集中定数型アッテネータAT2のそれぞれの減衰
量を、入力電力の80%以上を第1の集中定数型アッテ
ネータAT1及び第2の集中定数型アッテネータAT2
で消費するように定めると、第1の集中定数型アッテネ
ータAT1及び第2の集中定数型アッテネータAT2並
びに終端抵抗ERを構成する各抵抗体(第1〜第7の抵
抗部r1 〜r7 )の寸法または面積を小さくすることが
できて、しかもパルス状ピーク電力による損傷の発生を
防止できる。なお第1の集中定数型アッテネータAT1
の減衰量と第2の集中定数型アッテネータAT2の減衰
量との比が、2:8から4:6の範囲に入るように定め
ると、バランスよく入力電力を消費することができて、
長寿命を確保できる。
【0027】図1(A)及び(C)に戻って、6は銅タ
ングステンにより一体成形された導電性支持体である。
この導電性支持体6には、磁器基板1が表面1aを露出
させるように嵌合される嵌合溝7が形成されている。こ
の嵌合溝7に磁器基板1を嵌合した状態で、第1及び第
2のアース電極3d及び3eは導電性支持体6に半田付
け接続されている。半田付け部4a及び4bは、第1及
び第2のアース電極3d及び3eに沿って形成されてい
る。この半田付け部4a及び4bにより、アース電極3
d及び3eと導電性支持体6との電気的接続と磁器基板
1の導電性支持体6への固定が同時に行われている。導
電性支持体6の両端部には、取付の際にねじを挿入する
貫通溝7がそれぞれ形成されている。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、第1及び第2の集中定
数型アッテネータと終端抵抗とを組み合わせることによ
り、第1及び第2の集中定数型アッテネータ並びに終端
抵抗を構成する抵抗体の面積を小さくして、全体的に消
費電力を分散することができ、しかもパルス状ピーク電
力で抵抗体の一部に損傷が発生するのを確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の高周波用電力抵抗器の実施
の形態の一例の平面図であり、(B)は磁器基板の上に
形成される抵抗体パターンと電極パターンの関係を示す
図であり、(C)は図1(A)の側面図である。
【図2】図1の高周波用電力抵抗器の回路図である。
【図3】(A)及び(B)はそれぞれ従来の高周波用電
力抵抗器の抵抗器本体の表面に形成される抵抗体パター
ンと電極パターンの例を示す図である。
【符号の説明】
1 磁器基板 2 抵抗体パターン 3 電極パターン 3a 入力電極 3b,3c 中間電極 3d 第1のアース電極 3e 第2のアース電極 4a,4b 半田層 5 入力端子 6 導電性支持体 R1〜R9 抵抗 r1 〜r7 第1〜第7の抵抗部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波伝送線路を終端するのに用いる高
    周波用電力抵抗器であって、 磁器基板と、 前記磁器基板の表面上に形成された抵抗体パターンと、 入力電極とアース電極との間のインピーダンスが所定の
    特性インピーダンスを示すように前記抵抗体パターンに
    接続された電極パターンと、 前記磁器基板の前記表面を露出させるように前記磁器基
    板を支持し且つ前記アース電極と電気的に接続された導
    電性支持体とを備え、 前記抵抗体パターン及び前記電極パターンは、前記入力
    電極と前記アース電極との間に第1の集中定数型アッテ
    ネータと第2の集中定数型アッテネータと前記特性イン
    ピーダンスを示す終端抵抗とからなる直列回路を構成す
    るように形成され、 前記第1の集中定数型アッテネータ及び前記第2の集中
    定数型アッテネータのそれぞれの減衰量は、前記入力電
    極から入力されるパルス状ピーク電力を含む入力電力に
    よって前記終端抵抗が焼損しないように前記入力電力の
    大部分を前記第1の集中定数型アッテネータ及び前記第
    2の集中定数型アッテネータで消費するように定められ
    ていることを特徴とする高周波用電力抵抗器。
  2. 【請求項2】 高周波伝送線路を終端するのに用いる高
    周波用電力抵抗器であって、 磁器基板と、 前記磁器基板の表面に形成された抵抗体パターンと、 入力電極とアース電極との間のインピーダンスが所定の
    特性インピーダンスを示すように前記抵抗体パターンの
    一部と重なる電極パターンと、 前記磁器基板の前記表面を露出させるように前記磁器基
    板を支持し且つ前記アース電極と電気的に接続された導
    電性支持体とを備え、 前記抵抗体パターンは、前記磁器基板の中央を延びる中
    央抵抗体と、前記中央抵抗体が延びる方向に所定の間隔
    をあけて配置されて前記中央抵抗体から前記磁器基板の
    第1の辺に向かって延びる第1〜第3の枝状抵抗体と、
    前記中央抵抗体が延びる方向に所定の間隔をあけて配置
    されて前記中央抵抗体から前記磁器基板の第1の辺と対
    向する第2の辺に向かって延びる第4及び第5の枝状抵
    抗体とを具備し、前記第2及び第4の枝状抵抗体が前記
    中央抵抗体を間に介して並び且つ前記第3及び第5の枝
    状抵抗体が前記中央抵抗体を間に介して並ぶように形成
    されており、 前記中央抵抗体の前記第1の枝状抵抗体側の端部の上に
    前記第1の枝状抵抗体の基部を越える位置まで重なるよ
    うに前記入力電極が形成され、前記中央抵抗体と前記第
    2及び第4の枝状抵抗体の集合部上に重なるように第1
    の中間電極が形成され、前記中央抵抗体と前記第3及び
    第5の枝状抵抗体の集合部上に重なるように第2の中間
    電極が形成され、前記磁器基板の前記第1の辺に沿い且
    つ前記第1〜第3の枝状抵抗体の端部と重なるように第
    1のアース電極が形成され、前記磁器基板の前記第2の
    辺に沿い且つ前記第4及び第5の枝状抵抗体の端部と重
    なるように第2のアース電極が形成されて前記電極パタ
    ーンが構成されており、 前記入力電極と前記第1の中間電極との間に位置する第
    1の抵抗部と、前記入力電極と前記第1のアース電極と
    の間に位置する第2の抵抗部と前記第1の中間電極と前
    記第1のアース電極との間に位置する第3の抵抗部とに
    より第1の集中定数型アッテネータが構成され、 前記第3の抵抗部と、前記第1の中間電極と前記第2の
    アース電極との間に位置する第4の抵抗部と、前記第1
    の中間電極と前記第2の中間電極との間に位置する第5
    の抵抗部と、前記第2の中間電極と前記第1のアース電
    極との間に位置する第6の抵抗部の一部と、前記第2の
    中間電極と前記第2のアース電極との間に位置する第7
    の抵抗部の一部とにより第2の集中定数型アッテネータ
    が構成され、 前記第6の抵抗部及び第7の抵抗部の残部により前記特
    性インピーダンスを示す終端抵抗が構成され、 前記第1の集中定数型アッテネータ及び前記第2の集中
    定数型アッテネータのそれぞれの減衰量が、前記入力電
    極から入力されるパルス状ピーク電力を含む入力電力に
    よって前記第1の集中定数型アッテネータ及び前記第2
    の集中定数型アッテネータ並びに前記終端抵抗が焼損し
    ないように前記入力電力の大部分を前記第1の集中定数
    型アッテネータ及び前記第2の集中定数型アッテネータ
    で消費できる減衰量になるように、前記抵抗体パターン
    及び前記電極パターンが形成されていることを特徴とす
    る高周波用電力抵抗器。
  3. 【請求項3】 前記第1の集中定数型アッテネータ及び
    前記第2の集中定数型アッテネータのそれぞれの減衰量
    は、前記入力電力の80%以上を前記第1の集中定数型
    アッテネータ及び前記第2の集中定数型アッテネータで
    消費するように定められていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の高周波用電力抵抗器。
  4. 【請求項4】 前記第1の集中定数型アッテネータの減
    衰量は、前記第2の集中定数型アッテネータの減衰量よ
    りも小さいことを特徴とする請求項3に記載の高周波用
    電力抵抗器。
  5. 【請求項5】 前記第1の集中定数型アッテネータの減
    衰量と前記第2の集中定数型アッテネータの減衰量との
    比が、2:8から4:6の範囲に入るように定められて
    いる請求項4に記載の高周波用電力抵抗器。
  6. 【請求項6】 前記第1の集中定数型アッテネータはπ
    型に構成され、前記第2の集中定数型アッテネータはH
    型に構成され、前記終端抵抗は前記第2の集中定数型ア
    ッテネータを構成する抵抗の一部と合成されている請求
    項1に記載の高周波用電力抵抗器。
  7. 【請求項7】 前記導電性支持体には前記磁器基板が前
    記表面を露出させるように嵌合される嵌合溝が形成さ
    れ、 前記嵌合溝に嵌合された前記磁器基板の前記表面の前記
    第1及び第2のアース電極が前記導電性支持体に半田付
    け接続されている請求項2に記載の高周波用電力抵抗
    器。
  8. 【請求項8】 前記導電性支持体は前記嵌合溝の両側に
    取付用の突出部を有しており、 前記入力電極には前記磁器基板の外周縁から外側に突出
    するように入力端子が半田付け接続されている請求項7
    に記載の高周波用電力抵抗器。
JP21186097A 1997-08-06 1997-08-06 高周波用電力抵抗器 Withdrawn JPH1155008A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21186097A JPH1155008A (ja) 1997-08-06 1997-08-06 高周波用電力抵抗器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21186097A JPH1155008A (ja) 1997-08-06 1997-08-06 高周波用電力抵抗器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1155008A true JPH1155008A (ja) 1999-02-26

Family

ID=16612811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21186097A Withdrawn JPH1155008A (ja) 1997-08-06 1997-08-06 高周波用電力抵抗器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1155008A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102332627A (zh) * 2011-07-22 2012-01-25 苏州市新诚氏电子有限公司 大功率氮化铝陶瓷基板20瓦20dB衰减片
JP2013045022A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Anritsu Corp 光変調器モジュール
JP2013068917A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Anritsu Corp 光変調器モジュール
JP2013088575A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Anritsu Corp 光変調器モジュール
US9041483B2 (en) 2012-01-18 2015-05-26 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. Attenuator
US9105957B2 (en) 2011-12-28 2015-08-11 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. Attenuator

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102332627A (zh) * 2011-07-22 2012-01-25 苏州市新诚氏电子有限公司 大功率氮化铝陶瓷基板20瓦20dB衰减片
JP2013045022A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Anritsu Corp 光変調器モジュール
JP2013068917A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Anritsu Corp 光変調器モジュール
JP2013088575A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Anritsu Corp 光変調器モジュール
US9105957B2 (en) 2011-12-28 2015-08-11 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. Attenuator
US9041483B2 (en) 2012-01-18 2015-05-26 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. Attenuator

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1155008A (ja) 高周波用電力抵抗器
JPH04125903A (ja) 高周波用終端抵抗器
JP3204423B2 (ja) 非可逆回路素子
JP3209418B2 (ja) 集中定数型アイソレータ用ダミー抵抗
JPH07263917A (ja) 非可逆回路素子
JP3278105B2 (ja) 非可逆回路素子
JPH0583008A (ja) マイクロ波ic型アイソレータ
JPS6348145Y2 (ja)
JP3201279B2 (ja) 非可逆回路素子
JP2861975B2 (ja) 平面型フィルタ素子
US8102220B2 (en) Non-reciprocal circuit device
JP3121796B2 (ja) サーキュレータ
KR100438423B1 (ko) 평면 안테나 및 그 급전구조
JP3230588B2 (ja) 非可逆回路素子
JPH046261Y2 (ja)
JPH10242713A (ja) 非可逆回路素子と回路基板との接続構造
JP4438228B2 (ja) アイソレータおよび通信装置
JPS6042482Y2 (ja) 集中定数形サーキユレータ
JPH10340804A (ja) 高電圧用可変抵抗器
JP3051820B2 (ja) 誘電体フィルタ用基板とそれを用いた誘電体フィルタ
JP3885586B2 (ja) 高周波リレーの終端抵抗取り付け構造、及びその取り付け方法
JPH0428161B2 (ja)
JPH0326642Y2 (ja)
JP2557081Y2 (ja) マイクロ・ストリップラインフィルタ
JP2921829B2 (ja) 終端器を有するマイクロ波回路装置及び終端器取付方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041102