JPH1154546A - 非接触タグ製造時のicチップ電極接続方法 - Google Patents

非接触タグ製造時のicチップ電極接続方法

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JPH1154546A
JPH1154546A JP9207966A JP20796697A JPH1154546A JP H1154546 A JPH1154546 A JP H1154546A JP 9207966 A JP9207966 A JP 9207966A JP 20796697 A JP20796697 A JP 20796697A JP H1154546 A JPH1154546 A JP H1154546A
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chip
electrode portion
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electrode
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JP9207966A
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Hiroshi Kuromaru
廣志 黒丸
Satoshi Kiriyama
聰 桐山
Makio Atsumi
真喜男 厚見
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICチップのチップ電極部や基板上の電極部
に予めバンプを形成しておかなくとも良好な電気的接続
を得ることができ、又、同時に基板の表裏面にそれぞれ
形成された電極部どうしをも容易に且つ確実に電気的に
接続することができるようにする。 【解決手段】 フィルム状絶縁基板2におけるチップ非
対向電極部4cの形成面から、局所的な圧力をかけて、
フィルム状絶縁基板2を貫通するスルーホール6を形成
することにより、スルーホール6の内壁部に、チップ非
対向電極部4cとの導通部を形成するとともに、チップ
対向電極部4aに、チップ電極部3へ突出する突出接点
部6aを形成するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触ID(Iden
tification)タグ製造時におけるICチップのチップ電
極と基板上に形成された電極との電気的接続に用いて好
適な非接触タグ製造時のICチップ電極接続方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】非接触IDタグは、バーコードに代わる
物流の仕分け装置として重要な要素技術の一つであり、
この非接触IDタグを用いることにより、バーコードで
は識別が困難な、荷物などの陰に隠れたタグの識別が可
能となる。この非接触IDタグは、PET(ポリエチレ
ン・テレフタレート)等の熱可塑性プラスチック製の基
板上に、外部から与えられた交流磁場により励磁される
タグアンテナをそなえるとともに、タグ用IC(Integr
ated Circuit)等を備えて構成されている。
【0003】図17は非接触IDタグシステムのハード
構成を示すブロック図であり、この図を使用して非接触
IDタグについての説明を行なう。ここで、タグ用IC
101はチップ化された超小型のマイコンであり、ID
情報を記憶するメモリ101a、情報を通信用に変調・
復調する送・受信回路101b、及び情報の暗号化,計
算等の処理を行なうマイクロプロセッサ(図示せず)等
から構成される。
【0004】また、タグアンテナ102は、基板の表裏
面に形成されたシート状コイルであり、「受信アンテ
ナ」として受信した電波により誘導起電力を発生させる
ことにより、受信した電波を電気エネルギに変換して、
非接触IDタグ100内蔵のタグ用IC101を駆動す
るようになっている。即ち、このタグアンテナ102に
おいて、外部から与えられた交流磁場によりコイルが励
磁され、この励磁エネルギ(誘起電圧)を用いることに
よりタグ用IC101を駆動できるようになっており、
更に、受信した電波の情報をタグ用IC101に渡すよ
うになっている。
【0005】さらに、このタグアンテナ102は、「送
信アンテナ」としてタグ用IC101に記憶されている
ID情報をタグの外に向け発信するようになっている。
即ち、タグ用ID101は、ID情報を記憶するメモリ
101a及びID情報を外部に無線信号として送信する
送受信回路101bを備えているので、非接触IDタグ
100が荷物の陰に隠れていても、外部から励磁するの
みでタグ用IC101が駆動されて、ID情報を送信で
きるようになっている。
【0006】また、非接触IDタグ100からのID読
み取り、又は、非接触IDタグ100への書き込みに
は、専用のリーダ(READER: 読取器) /ライタ(WRITER:
書込器) 200を使用する。このリーダ/ライタ200
は、非接触IDタグ100への非接触給電および非接触
IDタグ100へのID情報送信を行なう送信アンテナ
201と、非接触ID100タグから送信されたIDを
受信する受信アンテナ202とを有しており、更に、情
報を通信用に変調するための変調器207や、発振器2
05、増幅器206、フィルタ203、及び受信したデ
ータを復調する復調器204等を有している。又、この
リーダ/ライタ200は、非接触IDタグから得た情報
を処理する上位計算機(図示せず)とも接続されてい
る。
【0007】ここで、リーダ/ライタ200の送信アン
テナ201から出力する電波によって、タグアンテナ1
02に誘導起電力を発生させて、非接触IDタグ100
に設けられているタグ用IC101を起動し、このタグ
用IC101のデータを、タグアンテナ102からリー
ダ/ライタ200へ返送するようになっている。また、
リーダ/ライタ200の受信アンテナ202で受信され
た信号は、フィルタ203や復調器204を介して、シ
ステム使用可能な受信データに変更され、上位計算機
(図示せず)へ送られる。なお、タグ用IC101への
書き込みは、リーダ/ライタ200から発生された電波
を、非接触IDタグ100側の変調器(図示せず)にお
いて変調することによって可能とする。
【0008】このような構成により、例えば空港での荷
物の運搬/仕分けシステムにおいて、荷物が積載される
便名,行き先等の情報をID情報として記憶された非接
触IDタグを、各荷物に付しておき、荷物の仕分けを行
なう際に、外部から交流磁場を与えるだけで、上述のI
D情報を受信することができ、バーコードのように、荷
物の陰に隠れたタグを識別するような手間を省くことが
できる。
【0009】さて、このような非接触タグを製造するに
あたって、ICチップのチップ電極部と基板上に形成さ
れている電極部との間において確実な電気的接続を得る
ことが重要となるのである。ところで、一般的な半導体
製品製造技術では、ICチップのチップ電極部と、基板
上に形成されている電極部とを電気的に接続する方法と
して、ICチップのチップ電極部もしくは、プリント基
板上に形成された電極部に、バンプと呼ばれる突起を形
成して、ICチップと基板とを圧着または、導電性接着
剤を介在させて接合することにより、電極間の食いつき
を良くして、良好な伝導性を得る方法が知られている。
【0010】ここで、既知のバンプの形成方法として
は、プリント基板の表面に形成された電極部やICチッ
プのチップ電極部に、ボールボンディング法を用いてボ
ールを固着させた後、ボールのネック部で金属ワイヤを
引きちぎることによりバンプを形成する方法が知られて
いる(特公平4−41519号公報参照)。また、プリ
ント基板の表面に形成された電極部やICチップのチッ
プ電極部に、ボールボンディング法を用いてボールを固
着することによりバンプの底部を形成した後、そのボー
ルの上部に金属ワイヤをルーピングし、その金属ワイヤ
の端部を前記入出力電極パッド上に固着して切断するこ
とにより、金属ワイヤからなる高さの揃った逆U字型の
バンプの頂部を底部と一体に形成し、それにより固着し
たボールの先端部を均一な高さに揃え、且つ、2段状に
突出したバンプを形成する方法も知られている(特許第
2506861号参照)。
【0011】さらに、上記の様なワイヤーボンディング
法を利用した作成方法の他に、バンプの作成方法とし
て、ステンシルマスク等を通して導電性の良い金属を電
極上に蒸着して体積させることにより、ピラミッド状の
金属の突起(すなわちバンプ)を形成する方法が知られ
ている。さらに、ICチップのシリコン表面に異方性エ
ッチングにより凹凸を形成し、その凹凸の表面上に導電
性の良い金属を蒸着させることによりバンプを形成する
方法も知られている。
【0012】上記のような種々の方法によってプリント
基板の表面に形成された電極部もしくはICチップの電
極部にバンプを形成した後に、そのバンプと電極が着接
するように位置を合わせて配設してから、ICチップと
基板とを導電性接着剤等を利用して接着するのである。
なお、電極に使用する材質としては、メッキ等で成膜し
易い事、並びに表面に酸化膜が比較的生成しづらく、銅
配線成膜後、特別の処置をしなくとも電子部品との電気
的接合が容易に行なうことができることから、銅が使用
されることが多い。
【0013】また、プリント基板の表裏面にそれぞれ形
成された電極どうしを電気的に接続する方法の従来例
を、図18を用いて説明する。図18(a)〜(d)
は、プリント基板の表裏面にそれぞれ形成された電極ど
うしを電気的に接続する方法の従来例を説明するための
側断面図である。プリント基板302の表裏面にそれぞ
れ形成された電極部304どうしを電気的に接続する方
法として、(1)電極部304にプリント基板302の
表裏面を貫通する穴部322が形成されている場合と、
(2)電極部304にプリント基板302の表裏面を貫
通する穴部が形成されていない場合との、それぞれにつ
いて説明する。
【0014】(1)電極部にプリント基板の表裏面を貫
通する穴部が形成されている場合 (1−1)蒸着による方法 図18(a)は、電極部304にプリント基板302の
表裏面を貫通する穴部322が形成されているプリント
基板302において、導電性金属を蒸着することによっ
て、プリント基板302の表裏面にそれぞれ形成された
電極部304どうしを電気的に接続する方法を示す側断
面図であるが、この図18(a)に示すように、プリン
ト基板302の電極部304に形成された穴部322に
導電性金属を蒸着することによって、穴部322の内壁
に蒸着だれを形成し、更に、角度を変えながら蒸着を繰
り返すことにより、穴部の内壁に形成された蒸着だれ3
05を連結させ、プリント基板の表裏面に形成された電
極部304を連結することにより、プリント基板302
の表裏面にそれぞれ形成された電極部304どうしを電
気的に接続するのである。
【0015】(1−2)メッキによる方法 図18(b)は、電極部304にプリント基板302の
表裏面を貫通する穴部322が形成されているプリント
基板302において、穴部322に導電性金属のメッキ
308を施すことによって、プリント基板302の表裏
面にそれぞれ形成された電極部304どうしを電気的に
接続する方法を示す側断面図であるが、この図18
(b)に示すように、プリント基板の電極部304に形
成された穴部の内壁に導電性金属のメッキを施すことに
より、このメッキ部308がプリント基板302の表裏
面に形成された電極部304を連結し、プリント基板3
02の表裏面にそれぞれ形成された電極部304どうし
を電気的に接続するのである。
【0016】(1−3)リベットや導電性接着剤を用い
る方法 図18(c)は、電極部304にプリント基板302の
表裏面を貫通する孔部322が形成されているプリント
基板302において、導電性金属からなるリベット31
0によって、プリント基板302の表裏面にそれぞれ形
成された電極部304どうしを電気的に接続する方法を
示す側断面図であるが、この図18(c)に示すよう
に、プリント基板302の電極部304に形成された穴
部322に、導電性金属からなるリベット310や導電
性接着剤等を配設することによって、プリント基板30
2の表裏面に形成された電極部を連結し、基板の表裏面
にそれぞれ形成された電極部304どうしを電気的に接
続するのである。
【0017】(2)電極部にプリント基板の表裏面を貫
通する穴部が形成されていない場合 電極部304にプリント基板302の表裏面を貫通する
穴部が形成されていない場合において、その表裏面にそ
れぞれ形成された電極部304どうしを電気的に接続す
るには、以下に示すような方法が従来例として知られて
いる。 (2−1)端部で連結 図18(d)は、電極部にプリント基板302の表裏面
を貫通する穴部が形成されていないプリント基板302
において、その表裏面にそれぞれ形成された電極部30
4どうしを電気的に接続する方法を示す側断面図である
が、この図18(d)に示すように、プリント基板30
2の側端部において、その表裏面にそれぞれ形成された
電極部304を連結するように導電性接着剤320等を
配設することによって、プリント基板302の表裏面に
それぞれ形成された電極部304どうしを電気的に接続
するのである。
【0018】(2−2)電極部に穴部を形成 長尺プリント基板等のように、その形状等の理由によ
り、前述のように側端部に導電性接着剤等を配設するこ
とができないような場合には、レーザやサンドブラスト
等の手段によって、あらかじめ電極部に穴部を形成した
後、前述の(1−1)〜(1−3)に示した方法によ
り、プリント基板の表裏面にそれぞれ形成された電極部
どうしを電気的に接続するのである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の非接触タグ製造時のICチップ電極接続方法で
は、基板上の電極部とICチップのチップ電極部との間
に良好な導通を得るために、基板上の電極部やICチッ
プのチップ電極部にバンプを形成するのであるが、この
バンプを形成するために、バンプ作成専用の工程を設け
なければならず、又、その工程は煩雑であり、これによ
り、コストがかかるという課題がある。
【0020】また、従来の、基板の表裏面にそれぞれ形
成された電極どうしを電気的に接続する方法は煩雑であ
り、専用の設備が必要である上、導通が不確実となるお
それがあるという課題もある。さらに、従来、基板上に
形成する電極の材質として使用される銅は高価であるた
め、コスト削減のためには、安価なアルミニウムの利用
が必要とされる。しかしながら、アルミニウムは活性化
して表面に酸化物を生成しやすい上、その酸化物である
酸化アルミニウム(Al2 3 )は絶縁性が高いという
性質を有する。
【0021】このため、アルミニウムを電極の材質とし
て使用しようとする際には、電極間において良好な電気
的接続を得るために、その電極の表面に形成される酸化
アルミニウム(Al2 3 )膜をいかに破膜するかとい
う課題がある。なお、例えば、ICチップ等の回路等に
おいて、電極の材質として、アルミニウム等の活性化し
て表面に絶縁性が高い酸化膜を生成しやすい金属を使用
する際には、超音波等により表面の酸化膜を破膜しなが
ら接続する方法等が知られているが、このような方法
は、専用の設備が必要であり、また、対向する電極どう
しを貼り合わせるような場合には不適であるという課題
もある。
【0022】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ICチップのチップ電極部と、基板上に形成
された電極部とを電気的に接続するために、ICチップ
のチップ電極部や基板上の電極部に予めバンプを形成し
ておかなくとも良好な電気的接続を得ることができ、
又、同時に基板の表裏面にそれぞれ形成された電極部ど
うしをも容易に且つ確実に電気的に接続することがで
き、更に、電極の材質として、アルミニウム等の活性化
して表面に絶縁性が高い酸化膜を生成しやすい金属を使
用する際にも、その電極表面上に形成される酸化膜を破
膜して良好な電気的接続を得ることができるようにし
た、非接触タグ製造時のICチップ電極接続方法を提供
することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の非接触タグ製造時のICチップ電極接続方法
は、チップ電極部を有するICチップと、表裏面に金属
箔パターン部をそれぞれ形成されたフィルム状絶縁基板
とをそなえてなる非接触タグを製造する際に、該ICチ
ップの該チップ電極部と、該フィルム状絶縁基板の該金
属箔パターン部において該チップ電極部と対向するよう
に設けられたチップ対向電極部及び該チップ対向電極部
の形成面とは反対側のフィルム状絶縁基板面において該
チップ対向電極部と対向する位置に形成されたチップ非
対向電極部とを接続する電極接続工程時に、該フィルム
状絶縁基板における該チップ非対向電極部の形成面か
ら、局所的な圧力をかけて、該フィルム状絶縁基板を貫
通するスルーホールを形成することにより、該スルーホ
ールの内壁部に、該チップ非対向電極部との導通部を形
成するとともに、該チップ対向電極部に、該チップ電極
部へ突出する突出接点部を形成することを特徴としてい
る。
【0024】また、本発明の非接触タグ製造時のICチ
ップ電極接続方法は、チップ電極部を有するICチップ
と、該ICチップと対向して該チップ電極部と接続され
るべきチップ対向電極部を含む金属箔パターン部を形成
されたフィルム状絶縁基板とをそなえてなる非接触タグ
を製造する際に、該チップ電極部と該チップ対向電極部
とを接続する電極接続工程時に、該フィルム状絶縁基板
における該チップ対向電極部の形成面とは反対側の面か
ら、局所的な圧力をかけて、該フィルム状絶縁基板を貫
通するスルーホールを形成し、該チップ対向電極部に、
該チップ電極部へ突出する突出接点部を形成することを
特徴としている(請求項2)。
【0025】さらに、請求項1及び請求項2記載の非接
触タグ製造時のICチップ電極接続方法において、該チ
ップ対向電極部に、該チップ電極部へ突出する該突出接
点部を形成するに際しては、該チップ対向電極部と該チ
ップ電極部とを密着したあと、該フィルム状絶縁基板に
おける該チップ対向電極部の形成面とは反対側の面か
ら、先鋭部材により、局所的な圧力をかけて、該フィル
ム状絶縁基板を貫通するスルーホールを形成し、該突出
接点部を形成してもよい(請求項3)。
【0026】さらに、請求項1及び請求項2記載の非接
触タグ製造時のICチップ電極接続方法において、該チ
ップ対向電極部に、該チップ電極部へ突出する該突出接
点部を形成する際にしては、該チップ対向電極部と該チ
ップ電極部とを密接させる前に、該フィルム状絶縁基板
における該チップ対向電極部の形成面とは反対側の面か
ら、先鋭部材により、局所的な圧力をかけて、該フィル
ム状絶縁基板を貫通するスルーホールを形成することに
よって、該突出接点部を形成しておき、その後、該チッ
プ対向電極部と該チップ電極部とを密着して、電極接続
を行なってもよい(請求項4)。
【0027】さらに、請求項1及び請求項2記載の非接
触タグ製造時のICチップ電極接続方法において、該チ
ップ対向電極部が、活性化して表面に酸化物を生成しや
すい金属からなる電極部として構成してもよい(請求項
5)。さらに、請求項5記載の非接触タグ製造時のIC
チップ電極接続方法において、該活性化して表面に酸化
物を生成しやすい金属が、アルミニウムとしてもよい
(請求項6)。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)非接触タグ製造時のICチップ電極接続方法(本
発明方法)の説明 図1は本発明の一実施形態としての非接触タグ製造時の
ICチップ電極接続方法を説明するための模式図である
が、この図1を用いて、本方法を概略的に説明する。
【0029】さて、フィルム状絶縁基板としてのPET
(ポリエチレン・テレフタレート)基板2の表面には、
コイル状のアルミ箔を貼着することにより、シート状コ
イル部4b(図3(c)参照)とチップ対向電極部4a
とからなるアルミ箔コイル(金属箔パターン部)4が形
成されており、一方、このPET基板2の裏面(PET
基板2におけるチップ対向電極部4aが形成されてない
面)には、シート状コイル部4bとチップ非対向電極部
4cとからなるアルミ箔コイル(金属泊パターン部)4
Aが形成されているが、本方法を実施するにあたって
は、まず、このPET基板2が、その表面(PET基板
2におけるチップ対向電極部4aが形成されている面)
を上に向けて載置される。
【0030】そして、このチップ対向電極部4aに導電
性接着剤5を塗布し、その後、ICチップ1のチップ電
極部3が貼着される。このとき、ICチップ1のチップ
電極部3はチップ対向電極部4aに密着した状態とな
る。ここで、PET基板2の裏面にチップ非対向電極部
4cが形成されている場合は、ICチップ1のチップ電
極部3をチップ対向電極部4aに密着させた状態で、チ
ップ非対向電極部4cの形成面からスルーホール形成用
加圧針(先鋭部材)7を押圧することによって局所的な
圧力をかけ、PET基板2を貫通するスルーホール6を
形成することにより、スルーホール6の内壁部に、チッ
プ非対向電極部4cとの導通部を形成するとともに、チ
ップ対向電極部4aに、チップ電極部3へ突出する突出
接点部6aが形成される。
【0031】このとき、この突出接点部6aにおいて、
チップ対向電極部4a及びチップ非対向電極部4cの表
面に形成されていたAl2 3 膜が破膜され、チップ対
向電極部4a及びチップ非対向電極部4cは、突出接点
部6aにおいて、Al2 3膜が破膜された状態でチッ
プ電極部3の下端面に当接する(図1の左半部参照)。
【0032】また、PET基板2の裏面にチップ非対向
電極部4cが形成されていない場合にも、ICチップ1
のチップ電極部3をチップ対向電極部4aに密着させた
状態で、PET基板2の裏面(PET基板2におけるチ
ップ対向電極部4aの形成面とは反対側の面)からスル
ーホール形成用加圧針(先鋭部材)7を押圧することに
よって局所的な圧力をかけ、PET基板2を貫通するス
ルーホール6を形成することにより、チップ対向電極部
4aに、チップ電極部3へ突出する突出接点部6aが形
成される。
【0033】このとき、この突出接点部6aにおいて、
チップ対向電極部4aの表面に形成されていたAl2
3 膜が破膜され、チップ対向電極部4aは、突出接点部
6aにおいて、Al2 3 膜が破膜された状態でチップ
電極部3の下端面に当接する(図1の右半部参照)。次
に、本発明の一実施形態としての非接触タグの製造方法
について、図2〜図7を用いて更に詳細に説明する。こ
こで、図2は本発明の一実施形態としての非接触タグを
製造する工程を説明するフローチャートであり、又、図
3〜図5は図2に示すフローチャートの各工程(ステッ
プS1〜S7)における非接触タグを説明するための図
であり、更に、図6,図7は図2に示すフローチャート
の各工程における非接触タグの構造を上面(ICチップ
1が接着される側)から見た図である。
【0034】まず、非接触タグを製造するにあたって、
長尺PET基板2′の表裏面の全面にわたってアルミ箔
4′を貼着する(ステップS1)。この状態における非
接触タグの側断面図を図3(a)に、上面図を図6
(a)に示す。次に、所定数の非接触タグが得られるよ
うに、長尺PET基板2′の表裏面に形成されたアルミ
箔4′にエッチングを施すことにより、アルミ箔4′を
コイル状に成形して、長尺PET基板2′の表側(チッ
プ対向電極部4aの形成面)にチップ対向電極部4a及
びシート状コイル部4bからなるアルミ箔コイル4を形
成するとともに、一方、長尺PET基板2′の裏側(長
尺PET基板2′におけるチップ対向電極3の形成面と
は反対側の面)には、チップ非対向電極部4c及びシー
ト状コイル部4bからなるアルミ箔コイル4Aとを形成
する(ステップS2)。この状態における非接触タグの
側面断図を図3(b)、上面図を図6(b)に示す。
【0035】さらに、長尺PET基板2′の表面に形成
された複数のアルミ箔コイル4の電極部(チップ対向電
極部)4aに、導電性接着剤5によってICチップ1の
チップ電極部3を貼着する(ステップS3)。この状態
における非接触タグの側断面図を図3(c)、上面図を
図7(a)に示す。この状態で、長尺PET基板2′の
裏面から先鋭部材であるスルーホール形成用加圧針7を
押圧して、長尺PET基板2′を貫通するように局所的
な圧力をかけることによって、スルーホール6を形成す
る(ステップS4)。なお、このスルーホール形成過程
における非接触タグの側断面図を図4(a)〜(d)に
示し、更に、上面から見た、チップ電極部3とチップ対
向電極部4aとの接続部分の断面図を、図7(b)に示
す。なお、この図7(b)では、シート状コイル部4b
が省略されている。
【0036】ここで、スルーホール6を形成する過程を
図4(a)〜(d)を使用して詳細に説明すると、先
ず、図4(a)に示すように、スルーホール6を形成す
るチップ対向電極部4aの真下位置にスルーホール形成
用加圧針7を、又、表裏面接続部4dの真下位置にスル
ーホール形成用加圧針7Bをそれぞれ配設する。なお、
この表裏面接続部4dは、長尺PET基板2′の表裏面
にそれぞれ形成されたシート状コイル部4bどうしを電
気的に接続するために、スルーホール6を形成する位置
である。
【0037】次に、スルーホール形成用加圧針7,7B
を上昇させて、図4(b)に示すようにスルーホール形
成用加圧針7,7Bを長尺PET基板2′に押圧するこ
とにより、長尺PET基板基板2′とチップ対向電極部
4aとチップ非対向電極部4c及び導電性接着剤5、も
しくは、長尺PET基板基板2′とチップ対向電極部4
aと及び導電性接着剤5とを変形させてスルーホール6
を形成する。
【0038】この際、PET基板2′の裏面にチップ非
対向電極部4cが形成されている場合には、形成された
スルーホール6の内壁部に、チップ非対向電極部4cと
の導通部を形成するとともに、チップ対向電極部4aに
突出接点部6aが形成され、又、PET基板2′の裏面
にチップ非対向電極部4cが形成されていない場合に
も、チップ対向電極部4aに突出接点部6aが形成され
る。
【0039】また、この突出接点部6aにおいて、PE
T基板2′の裏面にチップ非対向電極部4cが形成され
ている場合には、チップ対向電極部4a及びチップ非対
向電極部4cがチップ電極部3の下端面に当接するよう
にし、又、PET基板2′の裏面にチップ非対向電極部
4cが形成されていない場合にも、チップ対向電極部4
aがチップ電極部3の下端面に当接するようにする。
【0040】すなわち、チップ対向電極部4aに形成さ
れた突出接点部6aにおいて、長尺PET基板2′の裏
側(チップ対向電極部4aが形成されている反対側の
面)にチップ非対向電極部4cが形成されている場合に
は、チップ対向電極部4a及びチップ非対向電極部4c
の表面に形成された酸化アルミニウム(Al2 3 )膜
が破膜して、チップ電極部3とチップ対向電極部4a及
びチップ非対向電極部4cとの間に良好な電気的接続を
得ることができ、同様に、PET基板2′の裏面にチッ
プ非対向電極部4cが形成されていない場合にも、チッ
プ対向電極部4aの表面に形成された酸化アルミニウム
(Al2 3 )膜が破膜して、チップ電極部3とチップ
対向電極部4aとの間に良好な電気的接続を得ることが
できるのである。
【0041】さらに、表裏面接続位置4dにもスルーホ
ール形成用加圧針7Bを押圧することにより、長尺PE
T基板基板2′及びシート状コイル部4bを変形させ
て、スルーホール6を形成し、この際、表裏面接続位置
4dにおいて、スルーホールの上端部に生成したバリ部
(すなわち突出接点部6a)で、長尺PET基板2′の
表側に形成されたシート状コイル部4bの変形端部と、
長尺PET基板2′の裏側に形成されたシート状コイル
部4bの変形端部とが当接するようにする。
【0042】これによって、表裏面接続位置4dに形成
された突出接点部6aにおいて、長尺PET基板2′の
表裏面にそれぞれ設けられたシート状コイル部4bの表
面に形成された酸化アルミニウム(Al2 3 )膜が破
膜して、これら長尺PET基板2′の表裏面にそれぞれ
形成されたシート状コイル部4bの間に良好な電気的接
続を得ることができる。
【0043】なお、ICチップ1のチップ電極部3は金
製であるため、その表面に絶縁性が高い酸化膜が形成さ
れるおそれがなく、敢えて表面の酸化膜を破膜する手段
を設ける必要はない。最後に、図4(c)に示すよう
に、スルーホール形成用加圧針7,7Bを下降させて長
尺PET基板2′から離すことによって、図4(d)に
示すようにチップ対向電極部4a及びチップ非対向電極
部4cと、表裏面接続位置4dとにスルーホール6が形
成される。
【0044】次に、ラミネート加工を施して(ステップ
S5)、ICチップ1やアルミ箔コイル4及びアルミ箔
コイル4Aが形成された長尺PET基板2′全体をラミ
ネート8によって覆う。この状態における非接触タグの
側断面図を図5(a)に示す。さらに、このようにして
長尺PET基板2′上に形成された複数の非接触タグを
裁断することによって、個々の非接触タグ150に分割
する(ステップS6)。この状態における非接触タグを
模式的に示す側面図を図5(b)に示す。最後に、出来
上がった非接触タグ150を印字紙160に接着する
(ステップS7)。なお、この状態における非接触タグ
を模式的に示す側面図を図5(c)、上面図を図7
(c)に示す。なお、図7(c)において符号150は
非接触タグ、160は印字紙、160aは印字紙160
の印刷面、170はバーコード、180は印刷面160
a上に印刷される文字を示す。
【0045】このように、本発明の一実施形態としての
非接触タグ製造時のICチップ電極接続方法によれば、
基板の裏面にチップ非対向電極部4cが形成されている
場合は、PET基板2(長尺PET基板2′)にICチ
ップ1を接続する過程において、PET基板2(長尺P
ET基板2′)やチップ対向電極部4a及びチップ非対
向電極部4cに局所的に圧力をかけて変形させ、スルー
ホール6を形成することにより、このスルーホール6の
内壁部にチップ非対向電極部4cとの導通部を形成する
とともに、チップ対向電極部4aにチップ電極部3へ突
出する突出接点部6aを形成するのであるが、この突出
接点部6aにおいて、ICチップ1のチップ電極部3と
チップ対向電極部4a及びチップ非対向電極部4cとの
間において良好な電気的接続を得ることができることか
ら、絶縁性が高い酸化物が表面に生成し易いアルミニウ
ムを電極の材質として使用することができ、コストを削
減することができる。
【0046】また、基板の裏面にチップ非対向電極部4
cが形成されていない場合にも、PET基板2(長尺P
ET基板2′)にICチップ1を接続する過程におい
て、PET基板2(長尺PET基板2′)やチップ対向
電極部4aに局所的に圧力をかけて変形させ、スルーホ
ール6を形成することにより、チップ対向電極部4a
に、チップ電極部3へ突出する突出接点部6aを形成す
るのであるが、この突出接点部6aにおいて、チップ電
極部3の下端面にチップ対向電極部4aが押圧され、ア
ルミニウムからなるチップ対向電極部4aの表面に形成
されたAl2 3 膜を破膜するために、ICチップ1の
チップ電極部3とチップ対向電極部4aとの間において
良好な電気的接続を得ることができることから、絶縁性
が高い酸化物が表面に生成し易いアルミニウムを電極の
材質として使用することができ、コストを削減すること
ができる。
【0047】また、事前に電極部にバンプを形成する必
要がないことから、バンプを作成するための煩雑な工程
を省くことができ、バンプ作成工程のための時間を節約
できるとともに経済的である。なお、上述した実施形態
では、ICチップ1のチップ電極部3とチップ対向電極
部4aとを接続する電極接続工程時に、ICチップ1の
チップ電極部3とチップ対向電極部4aとを密着させた
後に、スルーホール6を形成しているが、このようなス
ルーホール6を形成するタイミングはそれに限定される
ものではなく、ICチップ1のチップ電極部3とチップ
対向電極部4aとを密着させる前に、スルーホール6を
形成してもよい。すなわち、図8は図2のフローチャー
トに示す工程とは違ったタイミングでスルーホールを形
成する場合における非接触タグの側断面図であるが、こ
の図8を用いて非接触タグ製造時のICチップ電極接続
方法を簡単に説明する。
【0048】なお、この際、長尺PET基板2′の表裏
面にアルミ箔4′を貼着して、これらのアルミ箔4′に
エッチングを施し、アルミ箔コイル4,4Aを形成する
工程(図2のステップS1,S2に相当)と、ICチッ
プ1とチップ対向電極部4aとを電極接合させた後の工
程(図2のステップS5〜ステップS7に相当)は、前
述した実施形態とほぼ同様であるため省略する。
【0049】まず、図8(a)に示すようにICチップ
1のチップ電極部3をチップ対向電極部4aに密着させ
ない状態で、スルーホール形成用加圧針7を、スルーホ
ール6を形成する位置、すなわち、チップ対向電極部4
aの及び、表裏面接続位置4cの真下位置)に配設す
る。次に、図8(b)に示すように、ICチップ1のチ
ップ電極部3をチップ対向電極部4aに密着させない状
態でスルーホール形成用加圧針7を上昇させて、スルー
ホール6を形成することにより突出接点部6aを形成
し、最後に、図8(c)に示すように、突出接点部6a
が形成されたチップ対向電極部4aに、ICチップ1の
チップ対向電極部3を密着させて電極接合を行なうので
ある。
【0050】このように、ICチップ1のチップ電極部
3とチップ対向電極部4aとを密着させる前に、形成P
ET基板2(長尺PET基板2′)にスルーホール6を
形成することによって突出接点部6aを形成した場合に
おいても、同様に、基板の裏面にチップ非対向電極部4
cが形成されている場合は、この突出接点部6aにおい
て、ICチップ1のチップ電極部3とチップ対向電極部
4a及びチップ非対向電極部4cとの間において良好な
電気的接続を得ることができる。
【0051】また、基板の裏面にチップ非対向電極部4
cが形成されていない場合にも、この突出接点部6aに
おいて、チップ電極部3とチップ対向電極部4aとの間
において良好な電気的接続を得ることができ、事前に電
極部にバンプを形成する必要がないことから、バンプを
作成するための煩雑な工程を省くことができ、バンプ作
成工程のための時間を節約できるとともに経済的であ
る。
【0052】(B)本発明方法を実施するための装置の
説明 図9は本発明の一実施形態としての非接触タグ製造時の
ICチップ電極接続装置を模式的に示す斜視図である。
この図9に示すように、本発明の一実施形態としてのI
Cチップ電極接続装置は、絶縁基板搬送装置としてベル
トコンベア11を有しており、このベルトコンベア11
には、搬送面としてメッシュ状の開口を有するベルト
(以下メッシュ状ベルトという)10が装架されてい
て、このメッシュ状ベルト10の上面に、その表面上に
形成されたアルミ箔コイル4が上を向くように長尺PE
T基板2′が載置されるようになっている。なお、図9
中において、符号20は長尺PET基板2′上の非接触
タグ加工領域であり、この領域内にアルミ箔コイル4が
形成されている。
【0053】さらに、このICチップ電極接続装置は、
ICチップ1を搬送して、そのICチップ1の下面に形
成されているチップ電極部3を長尺PET基板2′の表
面に形成されたチップ対向電極部4aに密着させるIC
チップ搬送機構9を有しており、更に、突出接点部形成
機構を構成する先鋭部材としてのスルーホール形成用加
圧針7A及びスルーホール形成用加圧針7Bを有してい
る。
【0054】このスルーホール形成用加圧針7Bは、P
ET基板2′の表裏面にそれぞれ形成されたシート状コ
イル部4bどうしを電気的に接続するために、表裏面接
続位置4dにスルーホールを形成するものであり、前述
の図4(a)〜(d)に示すスルーホール形成用加圧針
7Bと同様の役割を有するものであると共に、後述する
如く、スルーホール形成用加圧針7AがPET基板2′
を押圧する際の、押圧力を制御するきっかけとしての圧
力降伏検出パルスを発信する機能も有している。なお、
このスルーホール形成用加圧針7Bは、スルーホール形
成用加圧針7Aとほぼ同様の構成を有するものである。
【0055】ここで、ICチップ搬送機構9は、アーム
部9a(図12参照)の先端部(下端部)に、ICチッ
プ1を保持したり、保持したICチップ1を解放したり
することのできるハンド部9bを有するとともに、アー
ム部駆動機構(図示せず)及びハンド部駆動機構(図示
せず)を有している。このICチップ搬送機構9は、ハ
ンド部駆動機構を作動させてハンド部9bによりICチ
ップ1を保持したまま、アーム部駆動機構を作動させて
アーム部9aによってICチップ1をベルトコンベア1
1の上方へ移動させ、更に、ハンド部駆動機構を作動さ
せてハンド部9bによってICチップ1を解放すること
により、ICチップ1をメッシュ状ベルト10上に配設
された長尺PET基板2′上に配設することができるよ
うになっている。
【0056】また、このICチップ搬送機構9における
アーム部9a及びハンド部9bは、それぞれ図示しない
位置決め装置を有しており、それらの位置決め装置によ
ってアーム部駆動機構やハンド部駆動機構を制御するこ
とにより、ICチップ1を長尺PET基板2′上に形成
されているチップ対向電極部4a上に、確実に配設する
ことができるようになっている。
【0057】すなわち、このような構成によって、IC
チップ搬送機構9はICチップ1を保持しながら、メッ
シュ状ベルト10上に配設された長尺PET基板2′の
表面に形成されているチップ対向電極部4aの真上の位
置まで搬送し、次に下方(長尺PET基板2′のある方
向)に下降して、チップ対向電極部4aとICチップ1
のチップ電極部3とを接合させ、更にチップ対向電極部
4aとICチップ1とを密着させた状態で保持すること
ができるようになっているのである。
【0058】一方、スルーホール形成用加圧針7Aは、
加圧針アーム部17Aの先端部にその先鋭部が上方を向
くように備え付けられており、同様に、スルーホール形
成用加圧針7Bも、加圧針アーム部17Bの先端部にそ
の先鋭部が上方を向くように備え付けられている。さら
に、この加圧針アーム部17A,17Bは、それぞれ図
示しない駆動装置を有していて、ICチップ搬送機構9
の動きに同期しながら移動できるようになっている。即
ち、図12に示すように、加圧針アーム部17A,17
B及びスルーホール形成用加圧針7A,7Bは、それぞ
れICチップ搬送機構9に備え付けられており、このI
Cチップ搬送機構9の移動に伴なって同期して移動する
ようになっているのである。
【0059】これを更に詳述すると、ベルトコンベア1
1に装架されているメッシュ状ベルト10の進行方向を
X方向、又、このメッシュ状ベルト10の進行方向と直
交する水平方向をY方向、更に、ベルトコンベア11と
直交する鉛直方向をZ方向とした場合、本ICチップ接
続装置におけるICチップ搬送機構9とスルーホール形
成用加圧針7A,7Bとは、X方向,Y方向,Z方向の
それぞれの方向に移動することができるようになってお
り、特に、Y方向における移動に関して、ICチップ搬
送機構9のY方向への移動に伴なって、スルーホール形
成用加圧針7A,7Bも同様に移動する(同期移動す
る)ようになっているので、スルーホール形成用加圧針
7A,7Bの位置と、ICチップ1のチップ電極部3の
位置との間には、Y方向において、ずれが発生すること
はない。
【0060】これにより、加圧針アーム17A,17
B、ひいてはスルーホール形成用加圧針7A,7Bは、
それぞれICチップ搬送機構9の動きに同期しながら、
ベルトコンベア11のメッシュ状ベルト10が不在の側
面(すなわち図5に示す左方側)からベルトコンベア1
1の内部に進入することができる。そして、その後、加
圧針アーム17A、ひいてはスルーホール形成用加圧針
7Aは、メッシュ状ベルト10上に配設された長尺PE
T基板2′の表面に形成されているチップ対向電極部4
aの真下の位置において、鉛直上向きに移動できるよう
になっており、同様に、加圧針アーム17B、ひいては
スルーホール形成用加圧針7Bは表裏面接続位置4dの
真下の位置において、鉛直上向きに移動できるようにな
っているのである。
【0061】このように、チップ対向電極部4aの真下
の位置において、スルーホール形成用加圧針7Aが、下
方からメッシュ状ベルトの開口部を通じて、長尺PET
基板2′を押圧することによって長尺PET基板2′に
局所的な圧力をかけることができる。また、加圧針アー
ム部17A,17Bは、それぞれ図示しない位置決め装
置を有しており、これらの位置決め装置によって、スル
ーホール形成用加圧針7Aは、ICチップ1を長尺PE
T基板2′上に形成されているチップ対向電極部4aに
対して、確実に局所的な圧力をかけることができるよう
になっており、同様に、スルーホール形成用加圧針7B
も、長尺PET基板2′の表裏面にそれぞれ形成されて
いる表裏面接続位置4dに対して、確実に局所的な圧力
をかけることができるようになっている。
【0062】すなわち、このような構成によって、スル
ーホール形成用加圧針7A,7Bは、ICチップ搬送機
構9のY方向への移動に伴って、上記のようにベルトコ
ンベア11のメッシュ状ベルト10が不在の側面(すな
わち図9に示す左方側)からベルトコンベア11の内部
に進入し、メッシュ状ベルト10上に配設された長尺P
ET基板の表面に形成されているチップ対向電極部4a
及び表裏面接続位置4dの真下の位置に待機するのであ
るが、この際、スルーホール形成用加圧針7Aの位置
は、常に、ICチップ1に形成されているチップ電極部
3の真下の位置に位置し、又、スルーホール形成用加圧
針7Bの位置は、常に、長尺PET基板2′上に形成さ
れている表裏面接続位置4dの真下の位置に位置するよ
うになっており、この位置がずれることはないようにな
っているのである。
【0063】また、スルーホール形成用加圧針7A,7
Bの先端部は、チップ対向電極部4a及び表裏面接続位
置4dにそれぞれ形成するスルーホール6の形状および
位置に対応した先鋭の形状となっており、更に、このス
ルーホール形成用加圧針7A,7Bには、それぞれ図1
5に示すような圧力センサ12が設けられている。図1
5はスルーホール形成用加圧針7A,7Bの先端部の構
造を模式的に示す断面図である。なお、スルーホール形
成用加圧針7Bはスルーホール形成用加圧針7Aとほぼ
同一の構成を有するので、この図15を用いてスルーホ
ール形成用加圧針7Aの構成について説明する。
【0064】このスルーホール形成用加圧針7Aは、加
圧針部7aとこの加圧針部7aの付け根部分にSUS鋼
等からなるダイヤフラム部7bとを有しており、更に、
これらが接合部7dにおいて圧力センサ12と貼着され
ている。また、ダイヤフラム部7bと圧力センサ12と
の間には隙間部7cが形成されており、その隙間部7c
には油が封入されるようになっていて、圧力センサ12
の圧力受感部12aはこの油と隣接している。
【0065】ここで、スルーホール形成用加圧針7Aを
長尺PET基板2′に押圧することによって、加圧針部
7aが押圧され、SUS鋼等からなるダイヤフラム7b
が隙間部7c側にたわむ。その際、隙間部7cに封入さ
れている油が圧力センサ12の圧力受感部12aを押圧
することによって、スルーホール形成用加圧針7Aの押
圧力が測定できるようになっているのである。
【0066】さて、絶縁基板搬送手段として、長尺PE
T基板2′を搬送するベルトコンベア11は、前述のご
とく搬送面としてメッシュ状ベルト10を装架してお
り、このメッシュ状ベルト10上面に、その表面上に形
成されたアルミ箔コイル4が上を向くように長尺PET
基板2′が載置されるようになっているが、このベルト
コンベア11は図示しない駆動装置を有しているので、
メッシュ状ベルト10の上面に載置された長尺PET基
板2′を搬送できるようになっている。
【0067】さらに、このベルトコンベア11は図示し
ない位置決め装置を有しているので、長尺PET基板
2′上に形成されたチップ対向電極部4aに、ICチッ
プ搬送機構9によってICチップ1のチップ電極部3を
密着させるために、メッシュ状ベルト10上に載置され
た長尺PET基板2′を搬送して、所定の位置にチップ
対向電極部4aが位置するように、位置出しを行なうこ
とができるようになっている。
【0068】これらの搬送装置及び位置決め装置によ
り、ICチップ電極接続装置は、チップ対向電極部4a
及び表裏面接続位置4dにスルーホール6を形成した後
に、長尺PET基板2′を搬送して次のチップ対向電極
部4aの位置出しを行なうことができるようになってい
る。また、ベルトコンベア11に装架されるメッシュ状
ベルト10は、長尺PET基板2′の幅(図12に示す
Y方向長さ)よりも広い幅を有しており、ベルトコンベ
ア11に無端状に装架されるようになっている。なお、
このメッシュ状ベルト10は、メッシュ(網目)状の形
状を有しており、このメッシュの隙間(開口部)を通し
て、スルーホール形成用加圧針7A,7Bが、長尺PE
T基板2′をそれぞれ下方より押圧するようになってい
る。
【0069】また、本実施形態におけるICチップ電極
接続装置は、図示しない接着剤塗布手段を有しており、
ICチップ1のチップ電極部3を長尺PET基板2′に
形成されているチップ対向電極部4aに接続する前に、
チップ電極部3又は、チップ対向電極部4a、或いはそ
れら両方の電極に導電性接着剤5を塗布することができ
るようになっている。
【0070】上述の構成により、ICチップ1のチップ
電極部3を、メッシュ状ベルト10上に載置されている
長尺PET基板2′に形成されているチップ対向電極部
4aに接続する前に、図示しない接着剤塗布手段によ
り、チップ電極部3かチップ対向電極部4a、もしくは
それら両方の電極に導電性接着剤5が塗布された後に行
なわれるICチップ接続の工程を、図10〜図16を使
用して説明する。
【0071】図10は本発明の一実施形態としての非接
触タグ製造時のICチップ電極接続装置の動作を示すフ
ローチャートであり、図11〜図13は本発明の一実施
形態としての非接触タグ製造時のICチップ電極接続装
置の各工程における要部の状態を模式的に示す斜視図、
図14は図13の部分側面図である。まず、長尺PET
基板2′をメッシュ状ベルト10を装架したベルトコン
ベア11によって搬送して、長尺PET基板2′上に形
成されているチップ対向電極部4aと、ICチップ1の
チップ電極部3とを接続するための所定の位置に停止さ
せる(図10のステップA1)。なお、チップ対向電極
部4aもしくはチップ電極部3には、すでに接着剤塗布
手段により導電性接着剤5が塗布されているものとす
る。又、この工程におけるICチップ電極接続装置の要
部を模式的に示す斜視図を図11に示す。
【0072】次に、ICチップ搬送機構9及びスルーホ
ール形成用加圧針7Aの、チップ対向電極部4aにおけ
る位置出しと、スルーホール形成用加圧針7B(図9参
照)の、表裏面接続位置4dにおける位置出しとを行な
う(図10のステップA2)。なお、この工程における
ICチップ接続装置の要部を模式的に示す斜視図を図1
2に示す。すなわち、ICチップ1のチップ電極部3は
長尺PET基板2′の上方から、一方、スルーホール形
成用加圧針7A及びスルーホール形成用加圧針7Bは長
尺PET基板2′の下方から、それぞれ位置合わせを行
なうのである。
【0073】次に、長尺PET基板2′上に形成されて
いるチップ対向電極部4aにICチップ1のチップ電極
部3を密着させると同時に、スルーホール形成用加圧針
7A及びスルーホール形成用加圧針7B(図9参照)を
それぞれ上昇させてスルーホール6を形成する(図10
のステップA3)。なお、この工程におけるICチップ
電極接続装置の要部を模式的に示す斜視図を図13に、
又、側面図を図14に示す。
【0074】すなわち、長尺PET基板2′の上方か
ら、ICチップ搬送機構9のICチップ保持部によっ
て、ICチップ1のチップ電極部3がチップ対向電極部
4aに押しつけられて密着させられると同時に、長尺P
ET基板2′の下方(長尺PET基板2′におけるチッ
プ対向電極部の形成面とは反対側)から、メッシュ状ベ
ルト10の隙間(開口)を通して、チップ対向電極部4
aの位置にスルーホール形成用加圧針7A(突出接点部
形成手段)が上昇し、同様に、表裏面接続位置4dの位
置にスルーホール形成用加圧針7B(図9参照)が上昇
して、それぞれ長尺PET基板2′を下方より押圧す
る。
【0075】これによって、一部に開口を有する搬送面
であるメッシュ状ベルト10の上に、金属箔パターン部
であるアルミ箔コイル4が上を向くように載置されたフ
ィルム状絶縁基板である長尺PET基板2′のチップ対
向電極部4aに、ICチップ搬送手段であるICチップ
搬送機構9によって搬送されたICチップ1のチップ電
極部3を密着させたあとに、メッシュ状ベルト10に形
成された開口である網目を通じて、長尺PET基板2′
におけるチップ対向電極部4aの形成面とは反対側の面
から、局所的な圧力をかけることによってスルーホール
6が形成されるのである。
【0076】次に、スルーホール形成用加圧針7A,7
Bを長尺PET基板2′に押し上げてスルーホール6を
形成する際の、スルーホール形成用加圧針7A,7Bの
動作を制御する様子を図16(a)〜図16(c)に示
すタイムチャートによって詳細に説明する。図16
(a)は時間経過に対して、スルーホール形成用加圧針
7の「位置合わせ」のタイミングを示す図である。な
お、ここでの「位置合わせ」とは、「加圧前の位置合わ
せ」,「加圧中における位置固定」,「加圧後の一時的
な位置の保持」の全ての動作を合わせたものである。
【0077】また、図16(b)は、時間経過に対し
て、圧力センサ12によって検出される、スルーホール
形成用加圧針7A,7Bによって長尺PET基板2′に
加えられる圧力を示すものである。さらに、図16
(c)は、スルーホール形成用加圧針7A,7Bの加圧
をそれぞれ制御するための信号と、スルーホール形成用
加圧針7Bの圧力センサ12によって検出された圧力変
動(圧力降伏)をトリガとしてパルスを発する様子とを
示すものである。
【0078】まず、図16(a)中のB1点に示すよう
に、スルーホール形成用加圧針7A及びスルーホール形
成用加圧針7Bの加圧前の位置合わせを行なう。即ち、
メッシュ状ベルト10の下側の位置において、スルーホ
ール形成用加圧針7Aをスルーホール6を形成するチッ
プ対向電極部4aの真下の位置に、又、スルーホール形
成用加圧針7Bをスルーホール6を形成する表裏面接続
位置4dの真下の位置に固定するのである。
【0079】次に、スルーホール形成用加圧針7A,7
Bの位置合わせ後、微少時間経過後に、図16(c)中
のB2点に示すように、スルーホール形成用加圧針7
A,7Bによる加圧を開始する。この加圧の際、スルー
ホール形成用加圧針7A,7Bそれぞれに設けられてい
る圧力センサ12によって検出される圧力を、図16
(b)に示す。
【0080】なお、スルーホール形成用加圧針7Aに
は、ICチップ1を破損させないために、予め実験等に
より最適化された値である規定圧力よりも小さい圧力が
押圧され、更に、スルーホール形成用加圧針7Bにも、
予め実験等により最適化された値である規定圧力よりも
小さい圧力が押圧される。また、スルーホール形成用加
圧針7Aに加える圧力は、スルーホール形成用加圧針7
Bに加える圧力よりも高い圧力となるように圧力制御
し、スルーホール形成用加圧針7Aが、スルーホール形
成用加圧針7Bよりも先に長尺PET基板2′を貫通す
るようにすることにより、スルーホール形成用加圧針7
Bとスルーホール形成用加圧針7Aとを同期させて制御
することができるようになっている。
【0081】スルーホール形成用加圧針7AをPET基
板2′に押圧する圧力は、図16(b)中のB3点に示
すように、規定圧力に達するまで上昇させされる。ま
た、図16(b)のB4は、スルーホール形成用加圧針
7AがPET基板2′やチップ対向電極部4a及びチッ
プ非対向電極部4cを貫通したことを示す圧力変動であ
り、更に、図16(b)のB6は、スルーホール形成用
加圧針7Bが長尺PET基板2′と、長尺PET基板
2′の表裏面にそれぞれ形成されたシート状コイル部4
bとを貫通したことを示す圧力降伏である。
【0082】さて、スルーホール形成用加圧針7AがP
ET基板2′やチップ対向電極部4a及びチップ非対向
電極部4cを貫通して、図16(b)のB6に示すよう
に、圧力センサ12によって圧力降伏が検出されると同
時に、スルーホール形成用加圧針7Bの圧力センサ12
は、図16(c)のB7に示すような圧力降伏検出パル
スを発信する。
【0083】そして、この圧力降伏検出パルスを検出し
た後、一定時間加圧したままの状態で、更なる圧力降伏
が発生しないことにより、検出された圧力降伏がノイズ
では無いと確認して、図16(c)のB8点に示すよう
に、スルーホール形成用加圧針7A,7Bを長尺PET
基板2′へ加圧する制御信号の発信を停止するのであ
る。
【0084】また、上述の工程の間は、図16(a)に
示すようにスルーホール形成用加圧針7A,7Bの位置
合わせ(この場合は「加圧中における位置合わせ」及び
「加圧後の一時的な位置の保持」の意味)は行なったま
まであり、スルーホール形成用加圧針7A,7Bの長尺
PET基板2′への加圧が終了した後に、図16(a)
中のB9点に示すように、スルーホール形成用加圧針7
の位置の保持を終了する。
【0085】このようにして、チップ対向電極部4aに
スルーホール6を形成した後、最後に、スルーホール形
成用加圧針7A,7Bをメッシュ状ベルト10より離し
て(図10のステップA4)、ステップA1に戻る。こ
のように、本発明の一実施形態としての非接触タグ製造
時のICチップ電極接続装置によれば、基板の裏面にチ
ップ非対向電極部4cが形成されている場合は、PET
基板2(長尺PET基板2′)にICチップ1を接続す
る過程において、PET基板2(長尺PET基板2′)
やチップ対向電極部4a及びチップ非対向電極部4cに
局所的に圧力をかけて変形させ、スルーホール6を形成
することにより、このスルーホール6の内壁部にチップ
非対向電極部4cとの導通部を形成するとともに、チッ
プ対向電極部4aにチップ電極部3へ突出する突出接点
部6aを形成するのであるが、この突出接点部6aにお
いて、ICチップ1のチップ電極部3とチップ対向電極
部4a及びチップ非対向電極部4cとの間において良好
な電気的接続を得ることができる。
【0086】また、基板の裏面にチップ非対向電極部4
cが形成されていない場合にも、PET基板2(長尺P
ET基板2′)にICチップ1を接続する過程におい
て、PET基板2(長尺PET基板2′)やチップ対向
電極部4aに局所的に圧力をかけて変形させることによ
ってスルーホール6を形成することにより、チップ対向
電極部4aにチップ電極部3へ突出する突出接点部6a
を形成し、ICチップ1のチップ電極部3とチップ対向
電極部4aとの間において良好な電気的接続を得ること
ができるので、バンプを利用する場合と同様な効果を得
ることができることから、バンプを利用する場合と同様
な効果を得ることができる。
【0087】すなわち、事前に電極部にバンプを形成す
る必要がないことから、バンプを作成するための煩雑な
工程を省くことができ、バンプ作成工程のための時間を
節約できるとともに経済的である。さらに、基板の裏面
にチップ非対向電極部4cが形成されている場合は、P
ET基板2(長尺PET基板2′)にICチップ1を接
続する過程において、PET基板2(長尺PET基板
2′)やチップ対向電極部4a及びチップ非対向電極部
4cに局所的に圧力をかけて変形させ、スルーホール6
を形成することにより、このスルーホール6の内壁部に
チップ非対向電極部4cとの導通部を形成するととも
に、チップ対向電極部4aにチップ電極部3へ突出する
突出接点部6aを形成するのであるが、この突出接点部
6aにおいて、ICチップ1のチップ電極部3とチップ
対向電極部4a及びチップ非対向電極部4cとの間にお
いて良好な電気的接続を得ることができることから、絶
縁性が高い酸化物が表面に生成し易いアルミニウムを電
極の材質として使用することができ、コストを削減する
ことができる。
【0088】また、基板の裏面にチップ非対向電極部4
cが形成されていない場合にも、PET基板2(長尺P
ET基板2′)にICチップ1を接続する過程におい
て、PET基板2(長尺PET基板2′)やチップ対向
電極部4aに局所的に圧力をかけて変形させ、スルーホ
ール6を形成することにより、チップ対向電極部4aに
チップ電極部3へ突出する突出接点部6aを形成し、こ
の突出接点部6aにおいて、チップ電極部3の下端面に
チップ対向電極部4aが押圧され、アルミニウムからな
るチップ対向電極部4aの表面に形成されたAl2 3
膜を破膜するために、ICチップ1のチップ電極部3と
チップ対向電極部4aとの間において良好な電気的接続
を得ることができることから、絶縁性が高い酸化物が表
面に生成し易いアルミニウムを電極の材質として使用す
ることができ、コストを削減することができる。
【0089】(C)その他 なお、上述した実施形態では、チップ対向電極部4aは
アルミニウムを材質として構成されているが、それに限
定されるものではなく、チタン等のアルミニウム以外の
活性化し易い金属を材質として使用してもよい。このよ
うに、チップ対向電極部4aがチタン等のアルミニウム
以外の活性化し易い金属を材質として構成された場合に
おいて、上述の実施形態にかかる方法や装置を同様の要
領で適用した場合にも、同様にして、基板の裏面にチッ
プ非対向電極部4cが形成されている場合は、PET基
板2(長尺PET基板2′)にICチップ1を接続する
過程において、PET基板2(長尺PET基板2′)や
チップ対向電極部4a及びチップ非対向電極部4cに局
所的に圧力をかけて変形させ、スルーホール6を形成す
ることにより、このスルーホール6の内壁部にチップ非
対向電極部4cとの導通部を形成するとともに、チップ
対向電極部4aにチップ電極部3へ突出する突出接点部
6aを形成するのであるが、この突出接点部6aにおい
て、ICチップ1のチップ電極部3とチップ対向電極部
4a及びチップ非対向電極部4cとの間において良好な
電気的接続を得ることができることから、バンプを利用
する場合と同様な効果を得ることができる。
【0090】また、基板の裏面にチップ非対向電極部4
cが形成されていない場合にも、PET基板2(長尺P
ET基板2′)にICチップ1を接続する過程で、PE
T基板2(長尺PET基板2′)やチップ対向電極部4
aに局所的に圧力をかけて変形させてスルーホール6を
形成することにより、チップ対向電極部4aにチップ電
極部3へ突出する突出接点部6aを形成し、この突出接
点部6aにおいて、ICチップ1のチップ電極部3とチ
ップ対向電極部4aとの間において良好な電気的接続を
得ることができるので、バンプを利用する場合と同様な
効果を得ることができる。
【0091】すなわち、事前に電極部にバンプを形成す
る必要がないことから、バンプを作成するための煩雑な
工程を省くことができ、バンプ作成工程のための時間を
節約できるとともに経済的である。さらに、基板の裏面
にチップ非対向電極部4cが形成されている場合は、P
ET基板2(長尺PET基板2′)にICチップ1を接
続する過程において、PET基板2(長尺PET基板
2′)やチップ対向電極部4a及びチップ非対向電極部
4cに局所的に圧力をかけて変形させ、スルーホール6
を形成することにより、このスルーホール6の内壁部に
チップ非対向電極部4cとの導通部を形成するととも
に、チップ対向電極部4aにチップ電極部3へ突出する
突出接点部6aを形成するのであるが、この突出接点部
6aにおいて、ICチップ1のチップ電極部3とチップ
対向電極部4a及びチップ非対向電極部4cとの間にお
いて良好な電気的接続を得ることができることから、絶
縁性が高い酸化物が表面に生成し易いチタン等のアルミ
ニウム以外の活性化し易い金属をも電極の材質として使
用することができるのである。
【0092】また、基板の裏面にチップ非対向電極部4
cが形成されていない場合にも、PET基板2(長尺P
ET基板2′)にICチップ1を接続する過程におい
て、PET基板2(長尺PET基板2′)やチップ対向
電極部4aに局所的に圧力をかけて変形させ、スルーホ
ール6を形成することにより、チップ対向電極部4aに
チップ電極部3へ突出する突出接点部6aを形成し、こ
の突出接点部6aにおいて、チップ電極部3の下端面に
チップ対向電極部4aが押圧されて当接することによっ
て、チタン等のアルミニウム以外の活性化し易い金属か
らなるチップ対向電極部4aの表面に形成された酸化膜
を破膜するために、ICチップ1のチップ電極部3とチ
ップ対向電極部4aとの間において良好な電気的接続を
得ることができることから、絶縁性が高い酸化物が表面
に生成し易いチタン等のアルミニウム以外の活性化し易
い金属をも電極の材質として使用することができるので
ある。
【0093】また、チップ対向電極部4aをアルミニウ
ム等の活性化し易い金属を材質として構成するほか、銅
等の導電性を有する金属を材質として構成してもよい。
このように、チップ対向電極部4aが銅を材質として構
成された場合において、上述の実施形態にかかる方法や
装置を同様の要領で適用した場合にも、同様にして、基
板の裏面にチップ非対向電極部4cが形成されている場
合は、PET基板2(長尺PET基板2′)にICチッ
プ1を接続する過程において、PET基板2(長尺PE
T基板2′)やチップ対向電極部4a及びチップ非対向
電極部4cに局所的に圧力をかけて変形させ、スルーホ
ール6を形成することにより、このスルーホール6の内
壁部にチップ非対向電極部4cとの導通部を形成すると
ともに、チップ対向電極部4aにチップ電極部3へ突出
する突出接点部6aを形成するのであるが、この突出接
点部6aにおいて、ICチップ1のチップ電極部3とチ
ップ対向電極部4a及びチップ非対向電極部4cとの間
において良好な電気的接続を得ることができることか
ら、バンプを利用する場合と同様な効果を得ることがで
きる。
【0094】また、基板の裏面にチップ非対向電極部4
cが形成されていない場合にも、PET基板2(長尺P
ET基板2′)にICチップ1を接続する過程におい
て、PET基板2(長尺PET基板2′)やチップ対向
電極部4aに局所的に圧力をかけて変形させ、スルーホ
ール6を形成することによってチップ対向電極部4aに
チップ電極部3へ突出する突出接点部6aを形成し、こ
の突出接点部6aにおいて、ICチップ1のチップ電極
部3とチップ対向電極部4aとの間に良好な電気的接続
を得ることができるので、バンプを利用する場合と同様
な効果を得ることができる。
【0095】すなわち、事前に電極部にバンプを形成す
る必要がないことから、バンプを作成するための煩雑な
工程を省くことができ、バンプ作成工程のための時間を
節約できるとともに経済的である。さらに、上述した実
施形態では、フィルム状絶縁基板の材質としてPET
(ポリエチレン・テレフタレート)を使用しているが、
それに限定されるものではなく、PE(ポリエチレン)
等の熱可塑性プラスチックを使用してもよい。
【0096】さらに、上述した実施形態では、一部に開
口を有する搬送面として、メッシュ状ベルト10を用い
ているが、それに限定されるものではなく、規則的に開
口を設けたベルトコンベアを用いる等、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
さらに、上述した実施形態では、スルーホール6を形成
するために、チップ対向電極部4aに局所的な圧力をか
ける手段として針状の先鋭部材であるスルーホール形成
用加圧針7を使用しているが、このような加圧手段はそ
れに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施することができる。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の非接触タグ製造時のICチップ電極接続方法によ
れば、チップ対向電極部の形成面とは反対側のフィルム
状絶縁基板面において、チップ対向電極部と対向する位
置にチップ非対向電極部が設けられている場合に、IC
チップのチップ電極部とチップ対向電極部及びチップ非
対向電極部とを接続する電極接続工程時に、フィルム状
絶縁基板におけるチップ非対向電極部の形成面から、局
所的な圧力をかけてスルーホールを形成することによ
り、このスルーホールの内壁部にチップ非対向電極部と
の導通部を形成するとともに、チップ対向電極部にチッ
プ電極部へ突出する突出接点部を形成し、この突出接点
部において、ICチップのチップ電極部とチップ対向電
極部及びチップ非対向電極部との間に良好な電気的接続
を得ることができ、バンプを利用した場合と同様の効果
を得ることができる。すなわち、事前に電極部にバンプ
を形成する必要がないことから、バンプを作成するため
の煩雑な工程を省くことができ、バンプ作成工程のため
の時間を節約できるとともに経済的であるという利点が
ある。
【0098】また、請求項2記載の本発明の非接触タグ
製造時のICチップ電極接続方法によれば、ICチップ
のチップ電極部とチップ対向電極部とを接続する電極接
続工程時に、フィルム状絶縁基板におけるチップ対向電
極部の形成面とは反対側の面から、局所的な圧力をかけ
てスルーホールを形成することにより、チップ対向電極
部にチップ電極部へ突出する突出接点部を形成し、この
突出接点部において、ICチップのチップ電極部とチッ
プ対向電極部との間に良好な電気的接続を得ることがで
き、バンプを利用した場合と同様の効果を得ることがで
きる。すなわち、事前に電極部にバンプを形成する必要
がないことから、バンプを作成するための煩雑な工程を
省くことができ、バンプ作成工程のための時間を節約で
きるとともに経済的であるという利点がある。
【0099】また、請求項3記載の本発明の非接触タグ
製造時のICチップ電極接続方法によれば、ICチップ
のチップ電極部とチップ対向電極部とを密着したあと、
フィルム状絶縁基板におけるチップ対向電極部の形成面
とは反対側の面から、先鋭部材により、局所的な圧力を
かけてスルーホールを形成することにより、チップ対向
電極部の形成面とは反対側のフィルム状絶縁基板面に、
チップ対向電極部と対向する位置にチップ非対向電極部
が設けられている場合において、このスルーホールの内
壁部にチップ非対向電極部との導通部を形成するととも
に、チップ対向電極部にチップ電極部へ突出する突出接
点部を形成し、この突出接点部において、ICチップの
チップ電極部とチップ対向電極部及びチップ非対向電極
部との間に良好な電気的接続を得ることができ、バンプ
を利用した場合と同様の効果を得ることができる。すな
わち、事前に電極部にバンプを形成する必要がないこと
から、バンプを作成するための煩雑な工程を省くことが
でき、バンプ作成工程のための時間を節約できるととも
に経済的であるという利点がある。
【0100】また、チップ対向電極部の形成面とは反対
側のフィルム状絶縁基板面において、チップ対向電極部
と対向する位置にチップ非対向電極部が設けられていな
い場合にも、フィルム状絶縁基板面におけるチップ対向
電極部の形成面とは反対側の面から、先鋭部材により、
局所的な圧力をかけてスルーホールを形成することによ
り、チップ対向電極部にチップ電極部へ突出する突出接
点部を形成し、この突出接点部において、ICチップの
チップ電極部とチップ対向電極部との間に良好な電気的
接続を得ることができ、バンプを利用した場合と同様の
効果を得ることができる。すなわち、事前に電極部にバ
ンプを形成する必要がないことから、バンプを作成する
ための煩雑な工程を省くことができ、バンプ作成工程の
ための時間を節約できるとともに経済的であるという利
点がある。
【0101】さらに、請求項4記載の本発明の非接触タ
グ製造時のICチップ電極接続方法によれば、ICチッ
プのチップ電極部とチップ対向電極部とを密着させる前
に、フィルム状絶縁基板面におけるチップ対向電極部の
形成面とは反対側の面から、局所的な圧力をかけてスル
ーホールを形成することにより、チップ対向電極部の形
成面とは反対側のフィルム状絶縁基板面において、チッ
プ対向電極部と対向する位置にチップ非対向電極部が設
けられている場合に、スルーホールの内壁部にチップ非
対向電極部との導通部を形成するとともに、チップ対向
電極部にチップ電極部へ突出する突出接点部を形成し、
この突出接点部において、ICチップのチップ電極部と
チップ対向電極部及びチップ非対向電極部との間に良好
な電気的接続を得ることができ、バンプを利用した場合
と同様の効果を得ることができる。すなわち、事前に電
極部にバンプを形成する必要がないことから、バンプを
作成するための煩雑な工程を省くことができ、バンプ作
成工程のための時間を節約できるとともに経済的である
という利点がある。
【0102】また、チップ対向電極部の形成面とは反対
側のフィルム状絶縁基板面において、チップ対向電極部
と対向する位置にチップ非対向電極部が設けられていな
い場合にも、チップ対向電極部にチップ電極部へ突出す
る突出接点部を形成し、この突出接点部において、IC
チップのチップ電極部とチップ対向電極部との間に良好
な電気的接続を得ることができ、バンプを利用した場合
と同様の効果を得ることができる。すなわち、事前に電
極部にバンプを形成する必要がないことから、バンプを
作成するための煩雑な工程を省くことができ、バンプ作
成工程のための時間を節約できるとともに経済的である
という利点がある。
【0103】さらに、請求項5,請求項6記載の本発明
の非接触タグ製造時のICチップ電極接続方法によれ
ば、ICチップのチップ電極部とチップ対向電極部とを
密着させる前に、フィルム状絶縁基板面におけるチップ
対向電極部の形成面とは反対側の面から、局所的な圧力
をかけてスルーホールを形成することにより、チップ対
向電極部の形成面とは反対側のフィルム状絶縁基板面に
おいて、チップ対向電極部と対向する位置にチップ非対
向電極部が設けられている場合に、スルーホールの内壁
部にチップ非対向電極部との導通部を形成するととも
に、チップ対向電極部にチップ電極部へ突出する突出接
点部を形成し、この突出接点部において、ICチップの
チップ電極部や基板上の電極部にバンプを形成しなくと
も良好な電気的接続を得ることができ、更に、電極の材
料として、活性化して表面に酸化物を生成しやすい金属
(アルミニウム等)を使用する際にも、突出接点部によ
って、この活性化しやすい金属(アルミニウム等)製の
電極表面上に形成される酸化物(酸化アルミニウム等)
膜を破膜して良好な電気的接続を得ることができること
から、活性化して表面に絶縁性の高い酸化物を生成しや
すい金属(アルミニウム等)を電極の材質として使用す
ることができ、コストを削減することができるという利
点がある。
【0104】また、チップ対向電極部の形成面とは反対
側のフィルム状絶縁基板面において、チップ対向電極部
と対向する位置にチップ非対向電極部が設けられていな
い場合にも、チップ対向電極部にチップ電極部へ突出す
る突出接点部を形成し、この突出接点部において、IC
チップのチップ電極部や基板上の電極部にバンプを形成
しなくとも良好な電気的接続を得ることができ、更に、
電極の材料として、活性化して表面に酸化物を生成しや
すい金属(アルミニウム等)を使用する際にも、突出接
点部によって、この活性化しやすい金属(アルミニウム
等)製の電極表面上に形成される酸化物(酸化アルミニ
ウム等)膜を破膜して良好な電気的接続を得ることがで
きることから、活性化して表面に絶縁性の高い酸化物を
生成しやすい金属(アルミニウム等)を電極の材質とし
て使用することができ、コストを削減することができる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての非接触タグ製造時
のICチップ電極接続方法を説明するための模式図であ
る。
【図2】非接触タグの製造工程を説明するフローチャー
トである。
【図3】(a)〜(c)は図2に示すフローチャートの
各工程における非接触タグの側断面図である。
【図4】(a)〜(d)は図2に示すフローチャートの
各工程における非接触タグの側断面図である。
【図5】(a)〜(c)は図2に示すフローチャートの
各工程を説明するための図である。
【図6】(a),(b)は図2に示すフローチャートの
各工程における非接触タグの構造を上面から見た図であ
る。
【図7】(a)〜(c)は図2に示すフローチャートの
各工程における非接触タグの構造を上面から見た図であ
る。
【図8】(a)〜(c)は本発明の一実施形態としての
非接触タグの製造工程を説明するための側断面図であ
る。
【図9】本発明の一実施形態としての非接触タグ製造時
のICチップ電極接続装置を模式的に示す斜視図であ
る。
【図10】非接触タグ製造時のICチップ電極接続装置
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態としての非接触タグ製造
時のICチップ電極接続装置の要部を模式的に示す斜視
図である。
【図12】本発明の一実施形態としての非接触タグ製造
時のICチップ電極接続装置の要部を模式的に示す斜視
図である。
【図13】本発明の一実施形態としての非接触タグ製造
時のICチップ電極接続装置の要部を模式的に示す斜視
図である。
【図14】図13の部分断面図である。
【図15】スルーホール形成用加圧針の先端部の構造を
模式的に示す断面図である。
【図16】(a)〜(c)はスルーホールを作成する際
のタイミングチャートである。
【図17】非接触IDタグシステムのハード構成を示す
ブロック図である。
【図18】(a)〜(d)は基板の表裏面に形成された
電極における、従来の電気的接続方法を説明するための
側断面図である。
【符号の説明】
1 ICチップ 2 PET基板(フィルム状絶縁基板) 2′ 長尺PET基板(フィルム状絶縁基板) 3 チップ電極部 4 アルミ箔コイル部(金属箔パターン部) 4′ アルミ箔 4A アルミ箔コイル部 4a チップ対向電極部 4b シート状コイル部 4c チップ非対向電極部 4d 表裏面接続位置 5 導電性接着剤 6 スルーホール 6a 突出接点部 7,7A,7B スルーホール形成用加圧針(突出接点
部形成手段) 7a 加圧針部 7b ダイヤフラム部 7c 隙間部 7d 接合部 9 ICチップ搬送機構(ICチップ搬送手段) 9a アーム部 9b ハンド部 10 メッシュ状ベルト(搬送面) 11 ベルトコンベア(絶縁基板搬送手段) 12 圧力センサ 12a 圧力受感部 17A,17B 加圧針アーム部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ電極部を有するICチップと、表
    裏面に金属箔パターン部をそれぞれ形成されたフィルム
    状絶縁基板とをそなえてなる非接触タグを製造する際
    に、 該ICチップの該チップ電極部と、該フィルム状絶縁基
    板の該金属箔パターン部において該チップ電極部と対向
    するように設けられたチップ対向電極部及び該チップ対
    向電極部の形成面とは反対側のフィルム状絶縁基板面に
    おいて該チップ対向電極部と対向する位置に形成された
    チップ非対向電極部とを接続する電極接続工程時に、 該フィルム状絶縁基板における該チップ非対向電極部の
    形成面から、局所的な圧力をかけて、該フィルム状絶縁
    基板を貫通するスルーホールを形成することにより、該
    スルーホールの内壁部に、該チップ非対向電極部との導
    通部を形成するとともに、該チップ対向電極部に、該チ
    ップ電極部へ突出する突出接点部を形成することを特徴
    とする、非接触タグ製造時のICチップ電極接続方法。
  2. 【請求項2】 チップ電極部を有するICチップと、該
    ICチップと対向して該チップ電極部と接続されるべき
    チップ対向電極部を含む金属箔パターン部を形成された
    フィルム状絶縁基板とをそなえてなる非接触タグを製造
    する際に、 該チップ電極部と該チップ対向電極部とを接続する電極
    接続工程時に、 該フィルム状絶縁基板における該チップ対向電極部の形
    成面とは反対側の面から、局所的な圧力をかけて、該フ
    ィルム状絶縁基板を貫通するスルーホールを形成し、該
    チップ対向電極部に、該チップ電極部へ突出する突出接
    点部を形成することを特徴とする、非接触タグ製造時の
    ICチップ電極接続方法。
  3. 【請求項3】 該チップ対向電極部に、該チップ電極部
    へ突出する該突出接点部を形成するに際しては、該チッ
    プ対向電極部と該チップ電極部とを密着したあと、該フ
    ィルム状絶縁基板における該チップ対向電極部の形成面
    とは反対側の面から、先鋭部材により、局所的な圧力を
    かけて、該フィルム状絶縁基板を貫通するスルーホール
    を形成し、該突出接点部を形成することを特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載の非接触タグ製造時のI
    Cチップ電極接続方法。
  4. 【請求項4】 該チップ対向電極部に、該チップ電極部
    へ突出する該突出接点部を形成する際にしては、該チッ
    プ対向電極部と該チップ電極部とを密接させる前に、該
    フィルム状絶縁基板における該チップ対向電極部の形成
    面とは反対側の面から、先鋭部材により、局所的な圧力
    をかけて、該フィルム状絶縁基板を貫通するスルーホー
    ルを形成することによって、該突出接点部を形成してお
    き、 その後、該チップ対向電極部と該チップ電極部とを密着
    して、電極接続を行なうことを特徴とする、請求項1ま
    たは請求項2に記載の非接触タグ製造時のICチップ電
    極接続方法。
  5. 【請求項5】 該チップ対向電極部が、活性化して表面
    に酸化物を生成しやすい金属からなる電極部として構成
    されていることを特徴とする、請求項1または請求項2
    に記載の非接触タグ製造時のICチップ電極接続方法。
  6. 【請求項6】 該活性化して表面に酸化物を生成しやす
    い金属が、アルミニウムであることを特徴とする、請求
    項5記載の非接触タグ製造時のICチップ電極接続方
    法。
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