JPH1153501A - 非接触タグにおけるicチップ電極接続構造 - Google Patents

非接触タグにおけるicチップ電極接続構造

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JPH1153501A
JPH1153501A JP21522097A JP21522097A JPH1153501A JP H1153501 A JPH1153501 A JP H1153501A JP 21522097 A JP21522097 A JP 21522097A JP 21522097 A JP21522097 A JP 21522097A JP H1153501 A JPH1153501 A JP H1153501A
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JP
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chip
electrode portion
counter electrode
tag
electrode part
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JP21522097A
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English (en)
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Hiroshi Kuromaru
廣志 黒丸
Satoshi Kiriyama
聰 桐山
Makio Atsumi
真喜男 厚見
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICチップのチップ電極部や基板上の電極部
に予めバンプを形成しておかなくとも良好な電気的接続
を得ることができ、更に、電極の材質として、アルミニ
ウム等の活性化して表面に絶縁性が高い酸化膜を生成し
やすい金属を使用する際にも、その電極表面上に形成さ
れる酸化膜を破膜して良好な電気的接続を得ることがで
きるようにする。 【解決手段】 チップ電極部3が、チップ対向電極部4
aに対し、所要の傾斜角度を有して、チップ電極部のエ
ッジ部6Aをチップ対向電極部4aに食い込ませること
により、上記のチップ電極部3とチップ対向電極部4a
とが接続されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触ID(Iden
tification)タグ製造時におけるICチップのチップ電
極と基板上に形成された電極との電気的接続に用いて好
適な非接触タグにおけるICチップ電極接続構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】非接触IDタグは、バーコードに代わる
物流の仕分け装置として重要な要素技術の一つであり、
この非接触IDタグを用いることにより、バーコードで
は識別が困難な、荷物などの陰に隠れたタグの識別が可
能となる。この非接触IDタグは、PET(ポリエチレ
ン・テレフタレート)等の熱可塑性プラスチック製の基
板上に、外部から与えられた交流磁場により励磁される
タグアンテナをそなえるとともに、タグ用IC(Integr
ated Circuit)等を備えて構成されている。
【0003】図10は非接触IDタグシステムのハード
構成を示すブロック図であり、この図を使用して非接触
IDタグについての説明を行なう。ここで、タグ用IC
101はチップ化された超小型のマイコンであり、ID
情報を記憶するメモリ101a、情報を通信用に変調・
復調する送・受信回路101b、及び情報の暗号化,計
算等の処理を行なうマイクロプロセッサ(図示せず)等
から構成される。
【0004】また、タグアンテナ102は、基板の表裏
面に形成されたシート状コイルであり、「受信アンテ
ナ」として受信した電波により誘導起電力を発生させる
ことにより、受信した電波を電気エネルギに変換して、
非接触IDタグ100内蔵のタグ用IC101を駆動す
るようになっている。即ち、このタグアンテナ102に
おいて、外部から与えられた交流磁場によりコイルが励
磁され、この励磁エネルギ(誘起電圧)を用いることに
よりタグ用IC101を駆動できるようになっており、
更に、受信した電波の情報をタグ用IC101に渡すよ
うになっている。
【0005】さらに、このタグアンテナ102は、「送
信アンテナ」としてタグ用IC101に記憶されている
ID情報をタグの外に向け発信するようになっている。
即ち、タグ用ID101は、ID情報を記憶するメモリ
101a及びID情報を外部に無線信号として送信する
送受信回路101bを備えているので、非接触IDタグ
100が荷物の陰に隠れていても、外部から励磁するの
みでタグ用IC101が駆動されて、ID情報を送信で
きるようになっている。
【0006】また、非接触IDタグ100からのID読
み取り、又は、非接触IDタグ100への書き込みに
は、専用のリーダ(READER: 読取器) /ライタ(WRITER:
書込器) 200を使用する。このリーダ/ライタ200
は、非接触IDタグ100への非接触給電および非接触
IDタグ100へのID情報送信を行なう送信アンテナ
201と、非接触ID100タグから送信されたIDを
受信する受信アンテナ202とを有しており、更に、情
報を通信用に変調するための変調器207や、発振器2
05、増幅器206、フィルタ203、及び受信したデ
ータを復調する復調器204等を有している。又、この
リーダ/ライタ200は、非接触IDタグから得た情報
を処理する上位計算機(図示せず)とも接続されてい
る。
【0007】ここで、リーダ/ライタ200の送信アン
テナ201から出力する電波によって、タグアンテナ1
02に誘導起電力を発生させて、非接触IDタグ100
に設けられているタグ用IC101を起動し、このタグ
用IC101のデータを、タグアンテナ102からリー
ダ/ライタ200へ返送するようになっている。また、
リーダ/ライタ200の受信アンテナ202で受信され
た信号は、フィルタ203や復調器204を介して、シ
ステム使用可能な受信データに変更され、上位計算機
(図示せず)へ送られる。なお、タグ用IC101への
書き込みは、リーダ/ライタ200から発生された電波
を、非接触IDタグ100側の変調器(図示せず)にお
いて変調することによって可能とする。
【0008】このような構成により、例えば空港での荷
物の運搬/仕分けシステムにおいて、荷物が積載される
便名,行き先等の情報をID情報として記憶された非接
触IDタグを、各荷物に付しておき、荷物の仕分けを行
なう際に、外部から交流磁場を与えるだけで、上述のI
D情報を受信することができ、バーコードのように、荷
物の陰に隠れたタグを識別するような手間を省くことが
できる。
【0009】さて、このような非接触タグを製造するに
あたって、ICチップのチップ電極部と基板上に形成さ
れている電極部との間において確実な電気的接続を得る
ことが重要となるのである。ところで、一般的な半導体
製品製造技術では、ICチップのチップ電極部と、基板
上に形成されている電極部とを電気的に接続する方法と
して、ICチップのチップ電極部もしくは、プリント基
板上に形成された電極部に、バンプと呼ばれる突起を形
成して、ICチップと基板とを圧着または、導電性接着
剤を介在させて接合することにより、電極間の食いつき
を良くして、良好な伝導性を得る方法が知られている。
【0010】ここで、既知のバンプの形成方法として
は、プリント基板の表面に形成された電極部やICチッ
プのチップ電極部に、ボールボンディング法を用いてボ
ールを固着させた後、ボールのネック部で金属ワイヤを
引きちぎることによりバンプを形成する方法が知られて
いる(特公平4−41519号公報参照)。また、プリ
ント基板の表面に形成された電極部やICチップのチッ
プ電極部に、ボールボンディング法を用いてボールを固
着することによりバンプの底部を形成した後、そのボー
ルの上部に金属ワイヤをルーピングし、その金属ワイヤ
の端部を前記入出力電極パッド上に固着して切断するこ
とにより、金属ワイヤからなる高さの揃った逆U字型の
バンプの頂部を底部と一体に形成し、それにより固着し
たボールの先端部を均一な高さに揃え、且つ、2段状に
突出したバンプを形成する方法も知られている(特許第
2506861号参照)。
【0011】さらに、上記の様なワイヤーボンディング
法を利用した作成方法の他に、バンプの作成方法とし
て、ステンシルマスク等を通して導電性の良い金属を電
極上に蒸着して体積させることにより、ピラミッド状の
金属の突起(すなわちバンプ)を形成する方法が知られ
ている。さらに、ICチップのシリコン表面に異方性エ
ッチングにより凹凸を形成し、その凹凸の表面上に導電
性の良い金属を蒸着させることによりバンプを形成する
方法も知られている。
【0012】上記のような種々の方法によってプリント
基板の表面に形成された電極部もしくはICチップの電
極部にバンプを形成した後に、そのバンプと電極が着接
するように位置を合わせて配設してから、ICチップと
基板とを導電性接着剤等を利用して接着するのである。
なお、電極に使用する材質としては、メッキ等で成膜し
易い事、並びに表面に酸化膜が比較的生成しづらく、銅
配線成膜後、特別の処置をしなくとも電子部品との電気
的接合が容易に行なうことができることから、銅が使用
されることが多い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のICチップ電極接続手法では、基板上の電極部
とICチップのチップ電極部との間に良好な導通を得る
ために、基板上の電極部やICチップのチップ電極部に
バンプを形成するのであるが、このバンプを形成するた
めに、バンプ作成専用の工程を設けなければならず、
又、その工程は煩雑であり、これにより、コストがかか
るという課題がある。
【0014】また、従来、基板上に形成する電極の材質
として使用される銅は高価であるため、コスト削減のた
めには、安価なアルミニウムの利用が必要とされる。し
かしながら、アルミニウムは活性化して表面に酸化物を
生成しやすい上、その酸化物である酸化アルミニウム
(Al2 3 )は絶縁性が高いという性質を有する。こ
のため、アルミニウムを電極の材質として使用しようと
する際には、電極間において良好な電気的接続を得るた
めに、その電極の表面に形成される酸化アルミニウム
(Al2 3 )膜をいかに破膜するかという課題があ
る。
【0015】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ICチップのチップ電極部と、基板上に形成
された電極部とを電気的に接続するために、ICチップ
のチップ電極部や基板上の電極部に予めバンプを形成し
ておかなくとも良好な電気的接続を得ることができ、更
に、電極の材質として、アルミニウム等の活性化して表
面に絶縁性が高い酸化膜を生成しやすい金属を使用する
際にも、その電極表面上に形成される酸化膜を破膜して
良好な電気的接続を得ることができるようにした、非接
触タグにおけるICチップ電極接続構造を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の非接触タグにおけるICチップ電極接続構造
は、チップ電極部を有するICチップと、該ICチップ
と対向して該チップ電極部と接続されるべきチップ対向
電極部を含む金属箔パターン部を形成されたフィルム状
絶縁基板とをそなえてなる非接触タグにおいて、該チッ
プ電極部が、該チップ対向電極部に対し、所要の傾斜角
度を有して、該チップ電極部のエッジ部を該チップ対向
電極部に食い込ませることにより、上記のチップ電極部
とチップ対向電極部とが接続されたことを特徴としてい
る(請求項1)。
【0017】なお、請求項1記載の非接触タグにおける
ICチップ電極接続構造において、該チップ対向電極部
が、活性化して表面に酸化物を生成しやすい金属からな
る電極部として構成されてもよい(請求項2)。さら
に、請求項2記載の非接触タグにおけるICチップ電極
接続構造において、該チップ対向電極部がアルミニウム
箔電極部として構成されてもよい(請求項3)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての非接触タグにおけるICチップ電極接続
構造について説明すると、図1は本ICチップ電極接続
構造を説明するための模式図であるが、この図1を用い
て、ICチップ電極接続要領を概略的に説明する。ここ
で、図1(a)は本ICチップ電極接続構造を説明する
ための側断面図であり、図1(b)は図1(a)のIb
矢視図、又、図1(c)は図1(a)のIc矢視図であ
る。
【0019】さて、フィルム状絶縁基板としてのPET
(ポリエチレン・テレフタレート)基板2の表面には、
コイル状のアルミ箔を貼着することにより、シート状コ
イル部4b(図3(b)参照)とチップ対向電極部4a
とからなるアルミ箔コイル(金属箔パターン部)4が形
成されているが、電極どうしを接続するにあたっては、
まず、このPET基板2が、その表面(PET基板2に
おけるチップ対向電極部4aが形成されている面)を上
に向けて載置される。
【0020】そして、このチップ対向電極部4aに、I
Cチップ1のチップ電極部3が貼着されるのであるが、
この際、チップ電極部3がチップ対向電極部4aに対
し、所要の傾斜角度(例えば30°程度)を有して、チ
ップ電極部3のエッジ部6Aをチップ対向電極部4aに
食い込ませている。すなわち、チップ電極部3は、1つ
のICチップ1に対し一対設けられるが、各チップ電極
部3の一方の短辺のエッジ部6Aをチップ対向電極部4
aに食い込ませ、又、各チップ電極部3の他方の短辺を
導電性接着剤5によってチップ対向電極部4aに固定し
ているのである。
【0021】このようにICチップ1のチップ電極部3
の一部をチップ対向電極部4aに食い込ませることによ
って、チップ電極部3のエッジ部6Aとチップ対向電極
部4aとの間において、チップ対向電極部4aの表面に
形成された酸化アルミニウム(Al2 3 )膜が破膜さ
れ、チップ電極部3とチップ対向電極部4aとの間に良
好な電気的接続を得ることができる。
【0022】ここで、本ICチップ電極接続構造を有す
る非接触タグの製造方法について、図2〜図8を用いて
説明する。ここで、図2は、本発明の一実施形態として
のICチップ電極接続構造を有する非接触タグの製造工
程を説明するフローチャートであり、又、図3〜図5
は、図2に示すフローチャートの各工程における非接触
タグを説明するための図であり、図6,図7の側断面図
等を示すものであるが、説明の便宜上模式的に示されて
いる。更に、図6,図7は図2に示すフローチャートの
各工程における非接触タグの構造を上面(ICチップ1
が接着される側)から見た図であり、説明の便宜上、一
部を省略して示されている。
【0023】まず、非接触タグを製造するにあたって、
長尺PET基板2′の表裏面の全面にわたってアルミ箔
4′を貼着する(図2のステップS1)。この状態にお
ける非接触タグの側断面図を図3(a)に、上面図を図
6(a)に示す。次に、所定数の非接触タグが得られる
ように、長尺PET基板2′の表裏面に形成されたアル
ミ箔4′にエッチングを施すことにより、アルミ箔4′
をコイル状に成形して、チップ対向電極部4a及びシー
ト状コイル部4bからなるアルミ箔コイル4を形成する
(図2のステップS2)。この状態における非接触タグ
の側断面図を図3(b)、上面図を図6(b)に示す。
【0024】次に、長尺PET基板2′に形成されたチ
ップ対向電極部4aに、ICチップ1のチップ電極部3
を接続する(図2のステップS3)。なお、この接続過
程における非接触タグの側断面図を図4(a)〜(c)
に示し、更に、上面から見た、チップ電極部3とチップ
対向電極部4aとの接続部分の断面図を、図7(a)に
示す。
【0025】ここで、ICチップ1のチップ電極部3を
チップ対向電極部4aに接続する過程を図4(a)〜
(c)を使用して詳細に説明すると、先ず、図4(a)
に示すように、ICチップホルダ7により、チップ対向
電極部4aの真上の位置において、チップ電極部3がチ
ップ対向電極部4aに対し、所要の傾斜角度(例えば3
0°程度)よりも大きな角度(例えば45°程度)を有
するように、ICチップ1を保持する。
【0026】すなわち、ICチップホルダ7によって、
チップ電極部3の一方の短辺のエッジ部6Aが、他方の
エッジ部よりも低くなるような姿勢で、ICチップ1を
保持するのである。なお、この状態における非接触タグ
の側断面図を図4(a)に示す。また、ここで、ICチ
ップホルダ7について、図8を用いて説明すると、この
ICチップホルダ7は、PET基板2(長尺PET基板
2′)に形成されたチップ対向電極部4aの上方に配設
された、位置決め機構を有する図示しない押圧装置に備
え付けられるようになっている。
【0027】このICチップホルダ7は、胴部7dの下
端部に角度調整機構7eを有しており、この角度調整機
構7eは、一方が固定端であり、又、他方が可変長であ
ることにより、固定端を軸として角度を変えられるよう
になっており、更に、図示しない、空気圧等を利用した
アクチュエータ及びエンコーダを有していて、角度調整
機構7eの下端面の角度を任意の角度(例えば0〜80
°程度)に、随時変えることができるようになっている
のである。
【0028】また、角度調整機構7eの下方には、バキ
ューム式の吸着端子7aが設けられていて、この吸着端
子7aは、真空引き中空管7cによって図示しない吸引
力発生装置と連通されており、この吸引力発生装置によ
って発生した吸引力によって、吸着端子7aの下部にI
Cチップ1が保持されるようになっている。さらに、I
Cチップホルダ7は、胴部7dの上方に加圧制御用の圧
力センサ7bを有していて、この圧力センサ7bを介し
て、ICチップホルダ7は図示しない押圧装置に配設さ
れるようになっている。なお、この押圧装置は、図示し
ない制御装置を有しており、ICチップ1をチップ対向
電極部4aに押圧する際に、圧力センサ7bによって測
定される押圧力により判断しながら、ICチップ1やチ
ップ対向電極部4aを破損させないように押圧するので
ある。
【0029】すなわち、このような構成により、ICチ
ップホルダ7において、角度調整機構7eによって所要
の角度よりも大きな角度(例えば45°程度)に固定さ
れた吸着端子7aの下部に、ICチップ1がチップ電極
部3を下側に向けて保持され、その際、チップ電極部3
の一方の短辺のエッジ部6Aが下側になるように保持さ
れるのであり、更に、図示しない押圧装置によって、I
Cチップ1のチップ電極部3を、チップ対向電極部4a
に対して押圧する。
【0030】この、ICチップ1をチップ対向電極部4
aに対して押圧する過程において、ICチップ1をチッ
プ対向電極部4aに押圧しながら、図示しないアクチュ
エータ及びエンコーダにより、ICチップ1の角度を所
要の角度よりも大きな角度(例えば45°程度)から所
要の角度(例えば30°程度)まで変えてゆくことによ
って、チップ電極部3の短辺のエッジ部6Aがチップ対
向電極部4aを抉りながら食い込んでゆく。
【0031】すなわち、チップ電極部3のエッジ部6A
とチップ対抗電極部4aとの間において、ICチップ1
を上方から押圧することにより生じる剪断作用と、IC
チップ1を角度を変えながら押圧することによる抉り作
用とにより、ICチップ1のチップ電極部3はチップ対
向電極部4aに対し、所要の傾斜角度を有して、チップ
電極部3のエッジ部6Aをチップ対向電極部4aに食い
込ませるのである。
【0032】さらに、チップ電極部3の他方のエッジ部
(すなわちチップ対抗電極部4aに食い込んでいない方
のエッジ部)を、導電性接着剤5によって、チップ対向
電極部4aに固定する。なお、この状態における非接触
タグの側断面図を図4(b)、上面図を図7(b)に示
すが、ここで、図4(b)は図7(b)のA−A断面の
部分拡大図であり、又、図7(b)ではシート状コイル
部4bが省略されている。更に、図7(b)のB−B断
面の部分拡大図を図4(c)に示す。
【0033】これによって、ICチップ1のチップ電極
部3とチップ対向電極部4aとの間において、チップ対
向電極部4aの表面に形成された酸化アルミニウム(A
23 )膜が破膜して、チップ電極部3とチップ対向
電極部4aとの間に良好な電気的接続を得ることができ
る。次に、ラミネート加工を施して(図2のステップS
4)、ICチップ1やアルミ箔コイル4が形成された長
尺PET基板2′全体をラミネート8によって覆う。こ
の状態における非接触タグの側断面図を図5(a)に示
す。
【0034】さらに、このようにして長尺PET基板
2′上に形成された複数の非接触タグを裁断することに
よって、個々の非接触タグ150に分割する(図2のス
テップS5)。この状態における非接触タグを模式的に
示す側面図を図5(b)に示す。最後に、出来上がった
非接触タグ150を印字紙160に接着する(図2のス
テップS6)。なお、この状態における非接触タグを模
式的に示す側面図を図5(c)、上面図を図7(c)に
示す。なお、図7(c)において符号150は非接触タ
グ、160は印字紙、160aは印字紙160の印刷
面、170はバーコード、180は印刷面160a上に
印刷される文字を示す。
【0035】このように、本ICチップ電極接続構造に
よれば、チップ電極部3がチップ対向電極部4aに対
し、所要の傾斜角度を有して、チップ電極部3のエッジ
部6Aをチップ対向電極部4aに食い込ませることによ
って、チップ電極部3の一方の短辺のエッジ部6Aがチ
ップ対向電極部4aに食い込み、チップ電極部3とチッ
プ対向電極部4aとの間で、良好な電気的接続を得るこ
とができ、バンプを利用する場合と同様な効果を得るこ
とができる。
【0036】すなわち、事前に電極部にバンプを形成す
る必要がないことから、バンプを作成するための煩雑な
工程を省くことができ、バンプ作成工程のための時間を
節約できるとともに経済的である。また、チップ電極部
3の一方の短辺のエッジ部6Aがチップ対向電極部4a
に食い込み、アルミニウム等の活性化して表面に酸化物
を生成し易い金属からなるチップ対向電極部4aの表面
に形成された酸化アルミニウム膜を破膜することによ
り、チップ電極部3と、チップ対向電極部4aとの間
で、良好な電気的接続を得ることができることから、絶
縁性が高い酸化物が表面に生成し易いが安価であるアル
ミニウムを電極の材質として使用することができ、コス
トの削減を行なうことができる。
【0037】また、チップ対向電極部4aがチタン等の
アルミニウム以外の活性化し易い金属を材質として構成
された場合において、上述の実施形態にかかる構造を同
様の要領で適用した場合にも、同様な効果を得ることが
できる。さらに、上述した実施形態では、フィルム状絶
縁基板の材質としてPET(ポリエチレン・テレフタレ
ート)を使用しているが、それに限定されるものではな
く、PE(ポリエチレン)等の熱可塑性プラスチックを
使用してもよい。
【0038】また、上記実施形態では、ICチップ1の
チップ電極部3をチップ対向電極部4aに固定するため
に、導電性接着剤5を用いているが、それに限定される
ものではなく、ホットメルト等を用いる等、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができ
る。また、上記実施形態では、ICチップ1のチップ電
極部3をチップ対向電極部4aに固定するために、導電
性接着剤5を用いているが、それに限定されるものでは
なく、導電性を有さない接着剤を用いてもよい。
【0039】また、上記実施形態では、ICチップ1の
チップ電極部3をチップ対向電極部4aに接続してから
(チップ電極部3のエッジ部6Aをチップ対向電極部4
aに食い込ませてから)、導電性接着剤5によって接着
しているが、それに限定されるものではなく、チップ対
向電極部3のチップ対向電極部4aに食い込まない方の
エッジ部付近の底面に、少量の導電性接着剤5を塗布し
た後に、ICチップ1をチップ対向電極部4aに押圧し
てもよい。
【0040】これによって、ICチップ1のチップ電極
部3とチップ対向電極部4aの間において、毛細管現象
により、導電性接着剤5がICチップ1のチップ電極部
3とチップ対向電極部4aの間に浸透し、ICチップ1
をチップ対向電極部4a上に効果的に接着することがで
きる。また、上記実施形態では、ICチップ1のチップ
電極部3をチップ対向電極部4aに接続する際に、チッ
プ電極部3の短辺のエッジ部6Aをチップ対向電極部4
aに食い込ませるようにしているが、それに限定される
ものではなく、チップ電極部3の長辺のエッジ部6Bを
チップ対向電極部4aに食い込ませるようにしてもよ
い。
【0041】ここで、ICチップ1のチップ電極部3を
チップ対向電極部4aに接続する際に、チップ電極部3
の長辺のエッジ部6Bをチップ対向電極部4aに食い込
ませるようにした場合における、本ICチップ電極接続
構造について、図9を用いて説明する。ここで、図9
(a)は、チップ電極部3の長辺のエッジ部6Bをチッ
プ対向電極部4aに食い込ませるようにした場合におけ
る、本ICチップ電極接続構造を説明する側断面図であ
り、又、図9(b)は図9(a)のC矢視図である。
【0042】さて、フィルム状絶縁基板としてのPET
(ポリエチレン・テレフタレート)基板2の表面には、
コイル状のアルミ箔を貼着することにより、シート状コ
イル部4b(図3(a)参照)とチップ対向電極部4a
とからなるアルミ箔コイル(金属箔パターン部)4が形
成されており、電極どうしを接続するにあたっては、ま
ず、このPET基板2が、その表面(PET基板2にお
けるチップ対向電極部4aが形成されている面)を上に
向けて載置されるのであるが、これらは前述の本発明の
一実施形態と同様である。
【0043】そして、このチップ対向電極部4aに、I
Cチップ1のチップ電極部3が貼着されるのであるが、
この際、チップ電極部3がチップ対向電極部4aに対
し、所要の傾斜角度(例えば30°程度)を有して、チ
ップ電極部3の長辺のエッジ部6Bをチップ対向電極部
4aに食い込ませている。すなわち、チップ電極部3の
一方の長辺のエッジ部6Bをチップ対向電極部4aに食
い込ませて、チップ電極部3を導電性接着剤5によって
チップ対向電極部4aに固定しているのである。
【0044】このようにICチップ1のチップ電極部3
の長辺のエッジ部6Bをチップ対向電極部4aに食い込
ませることによっても、チップ電極部3の長辺のエッジ
部6Bとチップ対向電極部4aとの間で、良好な電気的
接続を得ることができ、バンプを利用する場合と同様な
効果を得ることができる。すなわち、事前に電極部にバ
ンプを形成する必要がないことから、バンプを作成する
ための煩雑な工程を省くことができ、バンプ作成工程の
ための時間を節約できるとともに経済的である。
【0045】また、チップ電極部3の一方の長辺のエッ
ジ部6Bがチップ対向電極部4aに食い込み、アルミニ
ウム等の活性化して表面に酸化物を生成し易い金属から
なるチップ対向電極部4aの表面に形成された酸化アル
ミニウム膜を破膜することにより、チップ電極部3と、
チップ対向電極部4aとの間で、良好な電気的接続を得
ることができることから、絶縁性が高い酸化物が表面に
生成し易いが安価であるアルミニウムを電極の材質とし
て使用することができ、コストの削減を行なうことがで
きる。
【0046】また、チップ対向電極部4aがチタン等の
アルミニウム以外の活性化し易い金属を材質として構成
された場合において、上述の実施形態にかかる構造を同
様の要領で適用した場合にも、同様な効果を得ることが
できるのである。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の非接触タグにおけるICチップ電極接続構造によ
れば、チップ電極部が、チップ対向電極部に対し、所要
の傾斜角度を有して、チップ電極部のエッジ部をチップ
対向電極部に食い込ませることにより、チップ電極部と
チップ対向電極部との間において良好な電気的接続を得
ることができ、バンプを利用した場合と同様の効果を得
ることができる。すなわち、事前に電極部にバンプを形
成する必要がないことから、バンプを作成するための煩
雑な工程を省くことができ、バンプ作成工程のための時
間を節約できるとともに経済的であるという利点があ
る。
【0048】さらに、請求項2,請求項3記載の本発明
の非接触タグにおけるICチップ電極接続構造によれ
ば、ICチップのチップ電極部とチップ対向電極部とを
電気的に接続する過程において、チップ電極部が、チッ
プ対向電極部に対し、所要の傾斜角度を有して、チップ
電極部のエッジ部をチップ対向電極部に食い込ませるこ
とにより、チップ電極部のエッジ部がチップ対向電極部
に食い込み、アルミニウム等の活性化して表面に酸化物
を生成し易い金属からなるチップ対向電極部の表面に形
成された酸化アルミニウム膜を破膜することにより、I
Cチップのチップ電極部とチップ対向電極部との間にお
いて良好な電気的接続を得ることができ、更に、チップ
対向電極の材料として、活性化して表面に酸化物を生成
しやすい金属(アルミニウム等)を使用する際にも、チ
ップ電極部のエッジ部がチップ対向電極部に食い込むこ
とによって、この活性化しやすい金属(アルミニウム
等)製の電極表面上に形成される酸化物(酸化アルミニ
ウム等)膜を破膜して良好な電気的接続を得ることがで
きることから、活性化して表面に絶縁性の高い酸化物を
生成しやすい金属(アルミニウム等)を電極の材質とし
て使用することができ、コストの削減を行なうことがで
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の一実施形態としての
非接触タグにおけるICチップ電極接続構造を説明する
ための模式図である。
【図2】非接触タグの製造工程を説明するフローチャー
トである。
【図3】(a),(b)は図2に示すフローチャートの
各工程における非接触タグの側断面図である。
【図4】(a)〜(c)は非接触タグの製造工程を説明
するための図である。
【図5】(a)〜(c)は図2に示すフローチャートの
各工程における非接触タグの製造工程を説明する図であ
る。
【図6】(a),(b)は図2に示すフローチャートの
各工程における非接触タグの構造を上面から見た図であ
る。
【図7】(a)〜(c)は図2に示すフローチャートの
各工程における非接触タグの構造を上面から見た図であ
る。
【図8】ICチップホルダの構造を模式的に示す断面図
である。
【図9】(a),(b)は本発明の一実施形態としての
非接触タグにおけるICチップ電極接続構造を説明する
ための模式図である。
【図10】非接触IDタグシステムのハード構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 ICチップ 2 PET基板(フィルム状絶縁基板) 2′ 長尺PET基板(フィルム状絶縁基板) 3 チップ電極部 4 アルミ箔コイル部(金属箔パターン部) 4′ アルミ箔 4a チップ対向電極部 4b シート状コイル部 5 導電性接着剤 6A 短辺のエッジ部(エッジ部) 6B 長辺のエッジ部(エッジ部) 7 ICチップホルダ 7a 吸着端子 7b 圧力センサ 7c 真空引き中空管 7d 胴部 7e 角度調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01S 13/76 13/79

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ電極部を有するICチップと、該
    ICチップと対向して該チップ電極部と接続されるべき
    チップ対向電極部を含む金属箔パターン部を形成された
    フィルム状絶縁基板とをそなえてなる非接触タグにおい
    て、 該チップ電極部が、該チップ対向電極部に対し、所要の
    傾斜角度を有して、該チップ電極部のエッジ部を該チッ
    プ対向電極部に食い込ませることにより、上記のチップ
    電極部とチップ対向電極部とが接続されたことを特徴と
    する、非接触タグにおけるICチップ電極接続構造。
  2. 【請求項2】 該チップ対向電極部が、活性化して表面
    に酸化物を生成しやすい金属からなる電極部として構成
    されたことを特徴とする、請求項1記載の非接触タグに
    おけるICチップ電極接続構造。
  3. 【請求項3】 該チップ対向電極部がアルミニウム箔電
    極部として構成されていることを特徴とする、請求項2
    記載の非接触タグにおけるICチップ電極接続構造。
JP21522097A 1997-08-08 1997-08-08 非接触タグにおけるicチップ電極接続構造 Withdrawn JPH1153501A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001026910A1 (en) * 1999-10-08 2001-04-19 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Non-contact data carrier and ic chip
JP2001175829A (ja) * 1999-10-08 2001-06-29 Dainippon Printing Co Ltd 非接触式データキャリアおよびicチップ

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