JPH1153183A - 情報処理システム、情報処理装置及び媒体 - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置及び媒体

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JPH1153183A
JPH1153183A JP9209350A JP20935097A JPH1153183A JP H1153183 A JPH1153183 A JP H1153183A JP 9209350 A JP9209350 A JP 9209350A JP 20935097 A JP20935097 A JP 20935097A JP H1153183 A JPH1153183 A JP H1153183A
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game
recording
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Yusuke Shimizu
祐介 清水
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Sega Enterprises Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ゲームカートリッジ、ＣＤ−ＲＯ
Ｍ等の記録媒体が自己の所有するゲーム機のみで使用さ
れるものであるか、或は他のゲーム機で使用されたもの
であるかを識別し、その識別結果に基づいて記録媒体に
格納されたゲームプログラムの実行処理を変える情報処
理システムの提供を目的とする。 【構成】 本発明の情報処理システムは、第１の記録領
域２１及び第２の記録領域２２を備える記録記録媒体２
と、上記記録媒体２の第１の記録領域２１に記録された
データを再生するか、又は、上記記録媒体２の第１の記
録領域２１に記録されたプログラムを実行するととも
に、自身の固有情報を上記記録媒体２の第２の記録領域
２２に記録する記録手段を備える情報処理装置１からな
る情報処理システムにおいて、上記情報処理装置１は、
上記記録手段から記録される固有情報と上記第２の記録
領域の固有情報とを比較する比較手段１０１と、比較結
果に応じて上記記録媒体のデータの再生動作、或は上記
記録媒体のプログラムの実行動作を変化させる処理手段
１０１を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理システ
ム、このシステムに使用される情報処理装置、及びこの
システムに使用される記録媒体に関するものであり、特
に、特定の情報処理装置（例えば、ユーザの所有するゲ
ーム装置）にのみ使用される記録媒体の動作環境と、他
の情報処理装置（例えば、ユーザの所有するゲーム装置
以外のゲーム装置）によって使用済みの記録媒体との動
作環境をそれぞれ異なるようにした情報処理システム、
情報処理装置及び媒体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、ＲＯＭカセットやＣＤ−ＲＯ
Ｍ等の記録媒体に、情報処理装置に固有の識別番号（主
としてＩＤ情報）を記憶できる領域を設け、情報処理装
置と記録媒体のＩＤ情報との異同に応じて、所定の情報
処理動作を行うようにした情報処理システムが、例え
ば、特開昭５−５２９６７号、特開昭９−３４７９９
号、そして特開昭９−２６８７５号等で提案されてい
る。
【０００３】これらの従来技術は、情報処理装置の識別
番号と記録媒体に記憶された情報処理装置の識別番号と
を比較し、両者が相違する場合には記録媒体に記憶され
ているプログラムを情報処理装置のＨＤＤに不正に導入
できないようにした、ソフトウエアの不正使用対策を提
案するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既述の
従来技術はいずれも、記録媒体に記憶されたプログラム
を不正に情報処理装置にインストールすることのみを防
止するにすぎず、記録媒体のプログラムが機器のＨＤＤ
にインストールされることなく使用される情報処理シス
テム、例えば、ゲームプログラムが記憶された記録媒体
とゲーム機からなるシステムに対する配慮は何等なされ
ていなかった。
【０００５】そこで、この発明は、この種の情報処理シ
ステムにおいて、特定の情報処理装置（例えば、ユーザ
の所有するゲーム装置）にのみ使用される記録媒体の動
作環境と、他の情報処理装置によって使用済みの記録媒
体の記録媒体との動作環境に差を与えることにより、情
報処理動作環境の多彩化を図ったシステムを提供するこ
とを目的とするものである。
【０００６】本発明の他の目的は、他の情報処理装置に
よって使用済みの記録媒体との動作環境に差を与えるこ
とにより、以て特定の情報処理装置にのみ使用される記
録媒体の価値を高めるようにした情報処理システムを提
供することにある。
【０００７】さらに、本発明の他の目的は、この情報処
理システムに使用される情報処理装置、及び記録媒体を
提供することにある。またさらに、本発明の他の目的
は、このこの情報処理システムに係わるゲーム機、及び
ゲーム機用記録媒体を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明の情報処システムは、第１の記録領域及び第
２の記録領域を備える記録記録媒体と、上記記録媒体の
第１の記録領域に記録されたデータを再生するか、又
は、上記記録媒体の第１の記録領域に記録されたプログ
ラムを実行するとともに、自身の固有情報を上記記録媒
体の第２の記録領域に記録する記録手段を備える情報処
理装置からなる情報処理システムにおいて、上記情報処
理装置は、上記記録手段から記録される固有情報と上記
第２の記録領域の固有情報とを比較する比較手段と、比
較結果に応じて上記記録媒体のデータの再生動作、或は
上記記録媒体のプログラムの実行動作を変化させる処理
手段を備えていることを特徴とする。
【０００９】また、上記情報処理システムは、上記比較
手段による比較結果が、両者の固有情報が一致しない場
合には、上記処理手段が、上記記録媒体の第１の記録領
域に記録されたデータの再生動作、或はプログラムの実
行動作に制限を与えることを特徴とする。
【００１０】また、上記情報処理システムは、上記固有
情報は上記情報処理装置の識別情報であり、上記処理手
段が、上記情報処理装置の識別情報と上記記録媒体の識
別情報とが一致しているときに、上記記録媒体を他の情
報処理装置で使用されていないものと判断し、一方、上
記識別情報が一致しないときには、上記記録媒体を既に
他の情報処理装置によって使用済みのものと判断し、こ
れらの判断結果に応じて記録媒体のデータの再生動作、
或はプログラムの実行動作を変化させることを特徴とす
るものである。
【００１１】また、上記情報処理システムは、上記記録
媒体がゲームプログラムを格納したものであり、かつ、
上記情報処理装置がゲーム機であることを特徴とする。
【００１２】また、上記情報処理システムは、上記処理
手段が、上記記録媒体によって展開されるゲーム処理動
作に変化を与えるものであることを特徴とする。
【００１３】本発明の媒体及び情報処理装置は、上記シ
ステムに適用させる記録媒体及び情報処理装置である。
【００１４】尚、ここでいう媒体とは、何等かの物理的
手段により第１の記録領域に情報（例えば、ゲームプロ
グラム）が記録されているものであって、ゲーム装置等
の情報処理装置に所定の機能、例えば、ゲームプログラ
ムの実行を行わせることができるものである。また、ゲ
ームプログラムに限らず、ＣＤの音楽データや、ＬＤの
動画データ等の情報が記録されているものであってもよ
い。要するに、何等かの手段でもってコンピュータにプ
ログラムをダウンロードし、所定の機能を実行させるも
のであるか、若しくは、コンピュータに音楽データや動
画データを再生させるものであればよい。
【００１５】例えば、ＣＤ−Ｒ、ゲームカートリッジ、
フロッピーディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、Ｃ
Ｄ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＲＯＭ
カートリッジ、バッテリバックアップ付きのＲＡＭメモ
リカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮
発性ＲＡＭカートリッジ等を含む。
【００１６】また、電話回線等の有線通信媒体、マイク
ロ波回線等の無線通信媒体等の通信媒体を含む。インタ
ーネットもここでいう通信媒体に含まれる。
【００１７】また、上記媒体は上記第１の記録領域とは
別に第２の記録領域を備え、この第２の記録領域には情
報処理装置（例えば、ゲーム装置）の識別情報を格納す
る領域として使用される。この場合、第２の記録領域は
不揮発性メモリから構成することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】図１乃至図３を参照しながら本発
明の実施の形態を説明する。図１は本発明の実施の形態
に係るゲーム装置システムを概略的に示したブロック図
である。図２はその詳細なブロック図である。図３はこ
れらブロック図の動作内容を説明するためのフローチャ
ートである。
【００１９】本実施の形態を構成及び動作原理に分けて
説明する。
【００２０】［構成］図１に示すように、ゲーム装置シ
ステムは、ゲーム装置１、ＴＶ受像機５、コントールパ
ッド２ｂ及びＣＤ−Ｒ２から構成される。
【００２１】このＣＤ−Ｒ２は、外部記録媒体の一例で
あるが、他に、ゲームカートリッジ、フロッピーディス
ク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、
磁気テープ、ＲＯＭカートリッジ、光磁気ディスク、バ
ッテリバックアップ付きのＲＡＭメモリカートリッジ、
フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性ＲＡＭカート
リッジ等でもよい。
【００２２】また、ＣＤ−Ｒ２は、読み出し専用領域２
１（第１の記録領域）と書き込み可能領域２２（第２の
記録領域）を備えている。読み出し専用領域２１には、
例えば、ゲームプログラムが格納されている。書き込み
可能領域２２は、例えば、不揮発性メモリ等で構成さ
れ、識別情報を格納する識別情報格納領域として使用さ
れる他、ゲームプログラムの結果を保存する領域、即
ち、バックアップ・メモリとしても利用可能である。
【００２３】この識別情報は、ゲーム装置１に固有の識
別番号（例えば、シリアル番号）でもよく、何等かの識
別コード（例えば、文字コード）でもよい。また、数字
コードと文字コードの組み合わせでもよい。異なるゲー
ム装置には異なる識別情報が付与される。
【００２４】コントールパッド２ｂは、プレーヤがゲー
ムの実行及びキャラクタの操作をするためのコントーラ
である。ＴＶ受像機５には、ゲーム画面が表示される。
【００２５】ゲーム装置１は、メインＣＰＵ１０１、Ｃ
Ｄ Ｉ／Ｆ１８０、ＲＡＭ１０２、ＲＯＭ１０３、ＶＤ
Ｐ１２０、ＰＡＤＩ／Ｆ２ａを備える。また、ＲＯＭ１
０３内には、ＩＤメモリ領域１０３ａが確保されてい
る。ＩＤメモリ領域１０３ａにはゲーム装置１の識別情
報が格納される。
【００２６】メインＣＰＵ１０１は内部バス１０５を通
じてＲＡＭ１０２、ＲＯＭ１０３に接続され、各種の制
御動作や演算処理等をする。また、メインＣＰＵ１０１
はＣＤ Ｉ／Ｆ１８０及び内部バス１０６を介してＣＤ
−Ｒ２に格納されているゲームプログラムを実行する。
【００２７】ここで、ＣＤ Ｉ／Ｆ１８０は、ＣＤ−Ｒ
２のＩ／Ｏインターフェースである。ＲＡＭ１０２には
ゲームプログラムの実行に必要なデータが格納される。
【００２８】また、ＶＤＰ１２０はＴＶ受像機５にゲー
ム画面を表示するためのプロセッサであり、内部バス１
０７を介してメインＣＰＵ１０１と接続されている。Ｐ
ＡＤＩ／Ｆ２ａはコントールパッド２ｂからの出力デー
タを取得するためのＩ／Ｏインターフェースである。
【００２９】次に、図２を用いて図１の概略ブロックを
詳細に説明する。図２は図１のブロックを実現するため
の一つの例である。ゲーム装置１は、ゲーム装置１全体
の制御を行うＣＰＵブロック１０、ゲーム画面の表示制
御を行うビデオブロック１１、効果音等を生成するサウ
ンドブロック１２、ＣＤ−ＲＯＭの読み出しを行うサブ
システム１３等により構成される。
【００３０】ＣＰＵブロック１０は、ＳＣＵ（System C
ontrol Unit）１００、メインＣＰＵ１０１、ＲＡＭ１
０２、ＲＯＭ１０３、カートリッジＩ／Ｆ１ａ、サブＣ
ＰＵ１０４、ＣＰＵバス１０５等により構成されてい
る。
【００３１】メインＣＰＵ１０１は、装置全体の制御を
行うものである。このメインＣＰＵ１０１は、内部にＤ
ＳＰ（Digital Signal Processor）と同様の演算機能を
備え、アプリケーションソフトを高速に実行可能であ
る。ＲＡＭ１０２は、メインＣＰＵ１０１のワークエリ
アとして使用されるものである。ＲＯＭ１０３は、図１
で説明したＩＤメモリ領域１０３ａと、初期化処理用の
イニシャルプログラムや、その他各種制御を実行するプ
ログラムが格納されている領域に区別される。
【００３２】ＳＣＵ１００は、バス１０５、１０６、１
０７を制御することにより、メインＣＰＵ１０１、ＶＤ
Ｐ１２０、１３０、ＤＳＰ１４０、ＣＰＵ１４１等の間
におけるデータ入出力を円滑に行うものである。また、
ＳＣＵ１００は、内部にＤＭＡコントローラを備え、ゲ
ーム中のスプライトデータをビデオブロック１１内のＶ
ＲＡＭに転送することができる。これにより、ゲーム等
のアプリケーションソフトを高速に実行することが可能
である。
【００３３】コントロールパッド２ｂ、２ｃは十字キー
の他、ＡＢＣキー及びＸＹＺキーを備えている。サブＣ
ＰＵ１０４は、ＳＭＰＣ（System Manager & Periphera
l Control）と呼ばれるもので、メインＣＰＵ１０１か
らの要求に応じて、コントロールパッド２ｂ、２ｃから
ＡＢＣキー等の出力データをＰＡＤ Ｉ／Ｆ２ａを介し
て収集する機能等を備えている。
【００３４】尚、ＰＡＤ Ｉ／Ｆ２ａには、コントロー
ルパッド２ｂの他、ジョイスティック、キーボード等の
うちの任意のペリフェラルが接続可能である。また、サ
ブＣＰＵ１０４は、ＰＡＤ Ｉ／Ｆ２ａ（本体側端子）
に接続されたペリフェラルの種類を自動的に認識し、ペ
リフェラルの種類に応じた通信方式に従いペリフェラル
データ等を収集する機能を備えている。
【００３５】ビデオブロック１１は、ビデオゲームのポ
リゴンデータから成るキャラクタ等の描画を行うＶＤＰ
（Video Display Processor）１２０、背景画面の描
画、ポリゴン画像データおよび背景画像の合成、クリッ
ピング処理等を行うＶＤＰ１３０とを備えている。ＶＤ
Ｐ１２０はＶＲＡＭ１３１およびフレームバッファ１２
２、１２３に接続されている。テレビゲーム装置のキャ
ラクタを表すポリゴンの描画データはメインＣＰＵ１０
１からＳＣＵ１００を介してＶＤＰ１２０に送られ、Ｖ
ＲＡＭ１２１に書き込まれる。ＶＲＡＭ１２１に書き込
まれた描画データは、例えば、１６bit／pixelの形式で
描画用のフレームバッファ１２２又は１２３に描画され
る。描画されたフレームバッファ１２２又は１２３のデ
ータはＶＤＰ１３０に送られる。描画を制御する情報
は、メインＣＰＵ１０１からＳＣＵ１００を介してＶＤ
Ｐ１２０に与えられる。そして、ＶＤＰ１２０は、この
指示に従い描画処理を実行する。
【００３６】ＶＤＰ１３０はＶＲＡＭ１３１に接続さ
れ、ＶＤＰ１３０から出力された画像データはメモリ１
３２を介してエンコーダ１６０に出力される構成となっ
ている。
【００３７】エンコーダ１６０は、この画像データに同
期信号等を付加することにより映像信号を生成し、ＴＶ
受像機５に出力する。
【００３８】サウンドブロック１２は、ＰＣＭ方式ある
いはＦＭ方式に従い音声合成を行うＤＳＰ１４０と、こ
のＤＳＰ１４０の制御等を行うＣＰＵ１４１とにより構
成されている。ＤＳＰ１４０により生成された音声デー
タは、Ｄ／Ａコンバータ１７０により２チャンネルの信
号に変換された後にスピーカ５ｂに出力される。
【００３９】サブシステム１３は、ＣＤ−ＲＯＭドライ
ブ１ｂ、ＣＤ Ｉ／Ｆ１８０、ＣＰＵ１８１、ＭＰＥＧ
ＡＵＤＩＯ１８２、ＭＰＥＧ ＶＩＤＥＯ１８３等に
より構成されている。このサブシステム１３は、ＣＤ−
ＲＯＭの形態で供給されるアプリケーションソフトの読
み込み、動画の再生等を行う機能を備えている。ＣＤ−
ＲＯＭドライブ１ｂはＣＤ−ＲＯＭからデータを読み取
るものである。ＣＰＵ１８１は、ＣＤ−ＲＯＭドライブ
１ｂの制御、読み取られたデータの誤り訂正等の処理を
行うものである。ＣＤ−ＲＯＭから読み取られたデータ
は、ＣＤ Ｉ／Ｆ１８０、バス１０６、ＳＣＵ１００を
介してメインＣＰＵ１０１に供給され、アプリケーショ
ンソフトとして利用される。また、ＭＰＥＧ ＡＵＤＩ
Ｏ１８２、ＭＰＥＧ ＶＩＤＥＯ１８３は、ＭＰＥＧ規
格（Motion Picture Expert Group）により圧縮された
データを復元するデバイスである。
【００４０】これらのＭＰＥＧ ＡＵＤＩＯ１８２、Ｍ
ＰＥＧ ＶＩＤＥＯ１８３を用いて図１に示すＣＤ−Ｒ
２に書き込まれたＭＰＥＧ圧縮データの復元を行うこと
により、ＴＶ受像機５に動画の再生を行うことが可能と
なる。
【００４１】［動作原理］次に、図１及び図２に示した
ブロックの動作を図３のフローチャートを参照しながら
説明する。
【００４２】まず、プレーヤがＣＤ−Ｒ２をゲーム装置
１に挿入し、ゲーム装置１を立ち上げる（Ｓ３０１）。
ゲーム装置１が立ち上がると、ＲＯＭ１０３に格納され
ている初期化処理用のイニシャルプログラムが実行され
る。そして、メインＣＰＵ１０１がＣＤ−Ｒ２の書き込
み可能領域２２にゲーム装置１に固有の識別情報が格納
されているか否かを調べるために、ＣＤ−Ｒ２の書き込
み可能領域２２の内容がＳＣＵ１００を介してＲＡＭ１
０２に転送される（Ｓ３０２）。ＣＤ−Ｒ２の出荷時に
は、書き込み可能領域２２には識別情報が書き込まれて
いない。このため、メインＣＰＵ１０１は、書き込み可
能領域２２に識別情報が書き込まれているか否かを判定
し（Ｓ３０３）、識別情報が書き込まれている場合には
自己の識別情報と媒体の識別情報を比較する（Ｓ３０
６）。
【００４３】Ｓ３０３において、書き込み可能領域２２
にゲーム装置１の識別情報が書き込まれていないと判断
した場合には（Ｓ３０３で「ＮＯ」の場合）、書き込み
可能領域２２にＩＤメモリ領域１０３ａに格納されてい
る識別情報を書き込む（Ｓ３０４）。
【００４４】識別情報としては、例えば、ＣＤ−Ｒ２を
ゲーム装置１に初めて適用し、メインＣＰＵ１０１がそ
のことを認識した日時でもよい。また、識別情報を乱数
で決定することもできる。
【００４５】その後、書き込み可能領域２２の内容を再
読み込みし（Ｓ３０５）、Ｓ３０６に進む。
【００４６】一方、書き込み可能領域２２に識別情報が
書き込まれていると判断した場合には（Ｓ３０３で「Ｙ
ＥＳ」の場合）、Ｓ３０６に進む。
【００４７】Ｓ３０６では書き込み可能領域２２に書き
込まれた識別情報とＩＤメモリ領域１０３ａに格納され
ている識別情報を比較する。その結果、両識別情報が一
致していれば、メインＣＰＵ１０１は、ＣＤ−Ｒ２が
「他の情報処理装置では使用されてない媒体」であると
判断し、ゲームプログラムを正常に実行する（Ｓ３０
８）。
【００４８】一方、両識別情報が一致していなければ、
メインＣＰＵ１０１は、ＣＤ−Ｒ２が「既に他の情報処
理装置で使用済みのもの」であると判断し、ゲームプロ
グラムの実行処理内容を変える（Ｓ３０７）。
【００４９】Ｓ３０７におけるゲームプログラムの実行
処理を変化させる内容としては、以下のものが考えられ
る。
【００５０】例えば、ＣＤ−Ｒ２が「既に他の情報処理
装置で使用済みのもの」である旨のメッセージをＴＶ受
像機５に表示することにより、ユーザに対してＣＤ−Ｒ
２が「既に他の情報処理装置で使用済みのもの」である
ことを伝えることができる。
【００５１】この場合、ゲームプログラムの処理内容を
変更し、ゲームプログラムのシナリオを一部変えたり、
ゲームのプレイ時間を短縮したり、また、ゲームのステ
ージ数を減少させたりすることができる。さらに、書き
込み可能領域２２へのゲーム結果のセーブを禁止するこ
ともできる。また、メインＣＰＵ１０１等の動作処理を
敢えて低速にすることもできる。例えば、クロック周波
数を下げる等の処理が考えられる。
【００５２】また、メインＣＰＵ１０１からの指示によ
り、サブＣＰＵ１０４はコントロールパッド２ｂ等から
受け付けるペリフェラルデータの一部の取得を制限或は
停止し、ユーザからのコントロールパッド２ｂ等の受け
付けを一部制限或は停止することができる。
【００５３】かかる処理により、ゲーム装置におけるゲ
ームプログラムの実行・処理内容を多様化することがで
きる。
【００５４】また、ＶＤＰ１２０、ＶＤＰ１３０の動作
を制限することにより、ＴＶ受像機５へのゲーム画面の
画像の表示を一部制限するとともに、サウンドブロック
１２を構成するＣＰＵ１４１、ＤＳＰ１４０の動作を制
限することにより、スピーカ５ａ，５ｂからの音声出力
を一部制限することもできる。
【００５５】尚、Ｓ３０７における処理内容としては、
ゲームプログラムの実行を一部制限することの他、メイ
ンＣＰＵ１０１がゲームカートリッジ２の読みだし専用
領域２１に格納されているゲームプログラムへのアクセ
スを停止することにより、ゲームプログラムの実行を停
止することもできる。また、ＴＶ受像機５にはデモ版と
してのゲームを表示することもできる。
【００５６】また、Ｓ３０５の処理をキャンセルし、Ｓ
３０４において記録媒体（ＣＤ−Ｒ２）に書き込んだ識
別情報を再び読み込んだ後、この記録媒体をいずれかの
ゲーム装置においても未使用のものと判断し、所定の処
理をすることができる。例えば、この記録媒体がゲーム
装置に初めて使用されるものである旨をＴＶ受像機５に
表示し、ゲームプログラムを正常に実行する等である。
このように、本発明によれば、記録媒体をいずれかの情
報処理装置において使用されたものであるか否かを判断
することができるだけでなく、更に、いずれかの情報処
理装置において使用されたものである場合には、その記
録媒体に格納されたプログラムの動作環境を変えること
ができる。
【００５７】また、Ｓ３０６では識別情報が完全に一致
する場合をＳ３０６で「ＹＥＳ」と判断し、その他の場
合をＳ３０６で「ＮＯ」と判断したが、Ｓ３０６で「Ｎ
Ｏ」の場合であっても、識別情報が部分的に一致する場
合と一致しない場合でさらに識別することもできる。例
えば、図３のフローチャートには図示してないが、識別
情報の特定の領域を調べ、その領域の情報が一致してい
れば、それに応じてゲームプログラムの処理内容を変え
ることが考えられる。例えば、識別領域をＮ個のブロッ
クＡ1Ａ2…ＡNに分割し、ブロックＡNに属する領域の情
報のみ一致する場合には、ゲームのシナリオのステージ
数のみを減らし、ブロックＡN-1に属する領域の情報の
み一致する場合には、ゲームの難易度を変え、他は通常
のゲームプログラムとして機能させる場合等である。
【００５８】また、識別情報の特定の領域の情報に特別
な意味を持たせ、その領域の情報の一致・不一致でゲー
ムプログラムの処理内容を変えることが考えられる。例
えば、特定の領域の情報が「１」である場合には、他の
領域の情報が全て不一致であっても、通常のゲームプロ
グラムとして機能させる場合等である。例えば、ゲーム
装置１の種類を問わずにその使用を可能とする特定のＣ
Ｄ−Ｒ２の場合については、ゲーム装置１の識別情報と
ＣＤ−Ｒ２の識別情報が不一致であってもゲームプログ
ラムの実行を可能にすることが必要である。このため、
ＣＤ−Ｒ２がこのような特定の記録媒体である場合に
は、識別情報の特定の領域を「１」とし、上述のような
処理をすることが考えられる。
【００５９】このように、本発明によれば、記録媒体と
情報処理装置の識別情報を比較して判断することによ
り、記録媒体に格納されたプログラムの動作環境若しく
は実行処理内容に変化を与えることにより、情報処理動
作環境の多彩化を図ったシステムを提供することができ
る。
【００６０】また、媒体がＣＤ、ＬＤ等の音声データや
動画データを記録するものである場合には、これらの動
作環境、即ち、音楽の再生時間等に変化を与えることが
できる。これは、ＣＤ Ｉ／Ｆ１８０の動作を制限する
ことにより、ＣＰＵ１８１による音声データや動画デー
タの取得に制限を課すことで可能である。
【００６１】
【発明の効果】本発明によれば、他の情報処理装置（例
えば、ユーザの所有するゲーム装置以外のゲーム装置）
によって使用済みの記録媒体との動作環境に差を与える
ことにより、以て特定の情報処理装置（例えば、ユーザ
の所有するゲーム装置）にのみ使用される記録媒体の価
値を高めるようにした情報処理システムを提供すること
ができる。
【００６２】さらに、本発明によれば、この情報処理シ
ステムに使用される情報処理装置、及び記録媒体を提供
することができる。
【００６３】またさらに、本発明によれば、この情報処
理システムに係わるゲーム機、及びゲーム機用記録媒体
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態にかかわるゲーム装置シス
テムの概略を示すブロック図である。
【図２】図１を詳細に示したブロック図である。
【図３】図１及び図２で図示したゲーム装置システムの
動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
１ ゲーム装置本体 １ａ カートリッジＩ／Ｆ １ｂ ＣＤ−ＲＯＭドライブ ２ａ ＰＡＤ Ｉ／Ｆ ２ｂ ゲーム操作用のパッド ２ｃ ケーブル ５ ＴＶ受像機 １０ ＣＰＵブロック １１ ビデオブロック １２ サウンドブロック １３ サブシステム １００ ＳＣＵ １０１ メインＣＰＵ １０２ ＲＡＭ １０３ ＲＯＭ １０４ サブＣＰＵ １０５ ＣＰＵバス １０６、１０７ バス １２０、１３０ ＶＤＰ １２１ ＶＲＡＭ １２２、１２３ フレームバッファ １３１ ＶＲＡＭ １３２ メモリ １４０ ＤＳＰ １４１ ＣＰＵ １６０ エンコーダ １８０ ＣＤ Ｉ／Ｆ １８２ ＭＰＥＧ ＡＵＤＩＯ １８３ ＭＰＥＧ ＶＩＤＥＯ ２ ＣＤ−Ｒ ２１ 読みだし専用領域 ２２ 書き込み可能領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 第１の記録領域及び第２の記録領域を備
    える記録媒体と、 上記記録媒体の第１の記録領域に記録されたデータを再
    生するか、又は、上記記録媒体の第１の記録領域に記録
    されたプログラムを実行するとともに、自身の固有情報
    を上記記録媒体の第２の記録領域に記録する記録手段を
    備える情報処理装置と、 からなる情報処理システムにおいて、 上記情報処理装置は、上記記録手段から記録される固有
    情報と上記第２の記録領域の固有情報とを比較する比較
    手段と、比較結果に応じて上記記録媒体のデータの再生
    動作、或は上記記録媒体のプログラムの実行動作を変化
    させる処理手段を備えていることを特徴とする情報処理
    システム。
  2. 【請求項２】 上記比較手段による比較結果が、両者の
    固有情報が一致しない場合には、上記処理手段が、上記
    記録媒体の第１の記録領域に記録されたデータの再生動
    作、或はプログラムの実行動作に制限を与えるものであ
    ることを特徴とする請求項１記載の情報処理システム。
  3. 【請求項３】 上記固有情報は上記情報処理装置の識別
    情報であり、 上記処理手段が、上記情報処理装置の識別情報と上記記
    録媒体の識別情報とが一致しているときに、上記記録媒
    体を他の情報処理装置で使用されていないものと判断
    し、一方、上記識別情報が一致しないときには、上記記
    録媒体を既に他の情報処理装置によって使用済みのもの
    と判断し、これらの判断結果に応じて記録媒体のデータ
    の再生動作、或はプログラムの実行動作を変化させるこ
    とを特徴とする請求項１記載の情報処理システム。
  4. 【請求項４】 上記記録媒体がゲームプログラムを格納
    したものであり、かつ、上記情報処理装置がゲーム機で
    あることを特徴とする請求項３に記載の情報処理システ
    ム。
  5. 【請求項５】 上記処理手段が、上記記録媒体によって
    展開されるゲーム処理動作に変化を与えるものであるこ
    とを特徴とする請求項４記載の情報処理システム。
  6. 【請求項６】 請求項１乃至６のうち何れかに記載の記
    録媒体。
  7. 【請求項７】 請求項１乃至６のうち何れかに記載の情
    報処理装置。
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