JPH1152967A - 音楽演奏装置 - Google Patents

音楽演奏装置

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JPH1152967A
JPH1152967A JP9208154A JP20815497A JPH1152967A JP H1152967 A JPH1152967 A JP H1152967A JP 9208154 A JP9208154 A JP 9208154A JP 20815497 A JP20815497 A JP 20815497A JP H1152967 A JPH1152967 A JP H1152967A
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JP
Japan
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music
performance
information
background music
mode
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Application number
JP9208154A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayasu Koshiishi
隆保 輿石
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歌唱用の楽曲を背景音楽として演奏している
ことが容易に認識できるようにする。 【解決手段】 音楽処理部105によって演奏情報に基
づいて楽曲を演奏し、映像処理部106によって演奏情
報に対応する歌詞情報に基づいて楽曲の演奏に同期させ
て歌詞を表示する際、リモコン装置21又は操作表示部
104によってBGMモードに切り換えられたときは、
楽曲再生コントロール部110によって楽曲の演奏中は
歌詞の表示を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、歌唱用の伴奏音
楽を演奏するマイクロコンピュータやカラオケ装置等の
音楽演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラオケ装置等の音楽演奏装置
は、歌唱用の楽曲(カラオケ曲)の再生演奏のみを行な
う専用装置であったが、昨今では装置自体の小型化が進
み、通信回線を用いた楽曲の配信方式が採用されて扱え
る曲数も多くなり、スナック等の小型店舗や家庭でも使
用されるようになった。
【0003】また、パーソナルコンピュータ(PC)の
高機能化と高性能化が進み、カラオケ音楽再生用のソフ
トウェアが開発され、家庭にあるPCにソフトウェアを
インストールするだけでカラオケを簡単に楽しめるよう
になった。
【0004】このように、小型店舗や家庭で利用される
ようになると、カラオケとして使用するだけでなく、豊
富な楽曲を背景音楽(バックグラウンドミュージック:
BGM)として使用する機会も多くなってきている。例
えば、次の歌唱者に対する曲の再生までの間にボリュー
ムを落したBGMを演奏して出力する音楽演奏装置(例
えば、特開平1−150264号公報参照)があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
音楽演奏装置では、カラオケ曲をBGMとして演奏する
ときでも、ディスプレイに歌詞を色替え表示してしまう
ので、BGMであることが識別し難いという問題があっ
た。この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、
歌唱用の楽曲を背景音楽として演奏していることが容易
に認識できるようにすることを第1の目的とする。
【0006】また、カラオケ曲は、歌唱者が歌い易いよ
うにするため、オリジナルの楽曲とは音量,メロディラ
インの音色,キー(調)等を異ならせて演奏されるの
で、BGMとして演奏したときにメロディラインがはっ
きりしなかったりして違和感があるという問題があっ
た。そこで、歌唱用の楽曲を背景音楽として違和感無く
聞こえるようにすることを第2の目的とする。
【0007】さらに、カラオケ曲をそのままBGMとし
て演奏するだけでは、利用者の多様なニーズに対応でき
ないという問題があった。そこで、歌唱用の楽曲を背景
音楽として演奏するときの機能を向上させることを第3
の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の第1の
目的を達成するため、演奏情報に基づいて楽曲を演奏す
る演奏手段と、上記演奏情報に対応する歌詞情報に基づ
いて上記楽曲の演奏に同期させて歌詞を表示する歌詞表
示手段を備えた音楽演奏装置において、背景音楽モード
に切り換える背景音楽切換手段と、その手段によって背
景音楽モードに切り換えられたとき、上記演奏手段によ
る楽曲の演奏中は上記歌詞表示手段に上記歌詞の表示を
禁止させる歌詞表示禁止手段を設けたものである。
【0009】また、演奏情報に基づいて楽曲を演奏する
演奏手段と、上記演奏情報に対応する歌詞情報に基づい
て上記楽曲の演奏に同期させて歌詞を表示する歌詞表示
手段を備えた音楽演奏装置において、背景音楽モードに
切り換える背景音楽切換手段と、その手段によって背景
音楽モードに切り換えられたとき、上記演奏手段による
楽曲の演奏中は上記歌詞表示手段に上記歌詞の表示を禁
止させ、上記演奏情報に対応する楽曲の題名,歌手名,
又は作詞作曲者名等の楽曲情報を表示させる手段を設け
るとよい。
【0010】さらに、演奏情報に基づいて楽曲を演奏す
る演奏手段と、上記演奏情報に対応する歌詞情報に基づ
いて上記楽曲の演奏に同期させて歌詞を表示する歌詞表
示手段とを備えた音楽演奏装置において、背景音楽モー
ドに切り換える背景音楽切換手段と、その手段によって
背景音楽モードに切り換えられたとき、上記演奏手段に
よる楽曲の演奏中は上記歌詞表示手段に上記歌詞を小文
字で表示をさせる手段を設けるとよい。
【0011】また、上記第2の目的を達成するため、演
奏情報に基づいて歌唱用の音色のメロディラインで楽曲
を演奏する演奏手段を備えた音楽演奏装置において、上
記演奏情報に対応する背景音楽用の楽曲のメロディライ
ンの音色情報を記憶する背景音楽用音色情報記憶手段
と、背景音楽モードに切り換える背景音楽切換手段と、
その手段によって背景音楽モードに切り換えられたと
き、上記演奏手段に上記背景音楽用音色情報記憶手段に
記憶された音色情報に基づいて上記楽曲のメロディライ
ンを背景音楽用の音色で演奏させる手段を設けるとよ
い。
【0012】さらに、演奏情報に基づいて歌唱用の音量
で楽曲を演奏する演奏手段を備えた音楽演奏装置におい
て、上記演奏情報に対応する背景音楽用の音量情報を記
憶する背景音楽用音量情報記憶手段と、背景音楽モード
に切り換える背景音楽切換手段と、その手段によって背
景音楽モードに切り換えられたとき、上記演奏手段に上
記背景音楽用音量情報記憶手段に記憶された音量情報に
基づいて上記楽曲を背景音楽用の音量で演奏させる手段
を設けるとよい。
【0013】さらにまた、演奏情報に基づいて歌唱用の
調で楽曲を演奏する演奏手段を備えた音楽演奏装置にお
いて、上記演奏情報に対応する背景音楽用の調情報を記
憶する背景音楽用調情報記憶手段と、背景音楽モードに
切り換える背景音楽切換手段と、その手段によって背景
音楽モードに切り換えられたとき、上記演奏手段に上記
背景音楽用調情報記憶手段に記憶された調情報に基づい
て上記楽曲を背景音楽用の調で演奏させる手段を設ける
とよい。
【0014】また、上記第3の目的を達成するため、演
奏情報に基づいて歌唱用の音色で楽曲を演奏する演奏手
段を備えた音楽演奏装置において、上記演奏情報に対応
する背景音楽用の複数種類の音色情報を記憶する背景音
楽用音色情報記憶手段と、背景音楽モードに切り換える
背景音楽切換手段と、その手段によって背景音楽モード
に切り換えられたとき、上記背景音楽用音色情報記憶手
段から音色情報の種類を選択する音色種類選択手段と、
上記演奏手段に上記楽曲を上記音色種類選択手段によっ
て選択された種類の音色情報に基づく音色で演奏させる
手段を設けるとよい。
【0015】さらに、演奏情報に基づいて楽曲を演奏す
る演奏手段を備えた音楽演奏装置において、複数種類の
演奏情報を歌手別,ジャンル別等の区分毎に記憶する演
奏情報記憶手段と、背景音楽モードに切り換える背景音
楽切換手段と、その手段によって背景音楽モードに切り
換えられたとき、上記演奏情報記憶手段に記憶されてい
る演奏情報の区分を選択する選択手段と、上記演奏手段
に上記選択手段によって選択された区分に該当する複数
の演奏情報に基づく楽曲を連続して演奏させる手段を設
けるとよい。
【0016】この発明の請求項1の音楽演奏装置は、演
奏情報に基づいて楽曲を演奏し、その演奏情報に対応す
る歌詞情報に基づいて上記楽曲の演奏に同期させて歌詞
を表示する際、背景音楽モードに切り換えられたとき
は、上記楽曲の演奏中は上記歌詞の表示を禁止するの
で、利用者は歌唱時に必要な歌詞が表示されないことに
よって背景音楽の演奏であることを容易に認識すること
ができる。
【0017】また、この発明の請求項2の音楽演奏装置
は、演奏情報に基づいて楽曲を演奏し、その演奏情報に
対応する歌詞情報に基づいて上記楽曲の演奏に同期させ
て歌詞を表示する際、背景音楽モードに切り換えられた
ときは、上記楽曲の演奏中は上記歌詞の表示を禁止し、
上記演奏情報に対応する楽曲の題名,歌手名,又は作詞
作曲者名等の楽曲情報を表示するので、利用者は歌唱時
に必要な歌詞が表示されないことによって背景音楽の演
奏であることを容易に認識することができ、その背景音
楽の題名,歌手名,又は作詞作曲者名等の内容を容易に
知ることもできる。
【0018】さらに、この発明の請求項3の音楽演奏装
置は、演奏情報に基づいて楽曲を演奏し、その演奏情報
に対応する歌詞情報に基づいて上記楽曲の演奏に同期さ
せて歌詞を表示する際、背景音楽モードに切り換えられ
たときは、上記楽曲の演奏中は上記歌詞を小文字で表示
するので、利用者は歌唱時とは異なる大きさの歌詞が表
示されることによって背景音楽の演奏であることを容易
に認識することができ、その歌詞の内容を容易に知るこ
ともできる。
【0019】また、この発明の請求項4の音楽演奏装置
は、演奏情報に基づいて歌唱用の音色のメロディライン
で楽曲を演奏する際、背景音楽モードに切り換えられた
ときは、上記演奏情報に対応させて記憶した背景音楽用
の楽曲のメロディラインの音色情報に基づいて上記楽曲
のメロディラインを背景音楽用の音色で演奏するので、
背景音楽の音色を統一してメロディラインをはっきり聞
き取れるようにすることができ、利用者に違和感無く聴
かせることができる。
【0020】さらに、この発明の請求項5の音楽演奏装
置は、演奏情報に基づいて歌唱用の音量で楽曲を演奏す
る際、背景音楽モードに切り換えられたときは、上記演
奏情報に対応させて記憶した背景音楽用の音量情報に基
づいて上記楽曲を背景音楽用の音量で演奏するので、背
景音楽をオリジナル曲の音量で演奏してメロディライン
をはっきり聞き取れるようにすることができ、利用者に
違和感無く聴かせることができる。
【0021】さらにまた、この発明の請求項6の音楽演
奏装置は、演奏情報に基づいて歌唱用の調で楽曲を演奏
する際、背景音楽モードに切り換えられたときは、上記
演奏情報に対応させて記憶した背景音楽用の調情報に基
づいて上記楽曲を背景音楽用の調で演奏するので、背景
音楽をオリジナル曲の調で演奏してメロディラインをは
っきり聞き取れるようにすることができ、利用者に違和
感無く聴かせることができる。
【0022】また、この発明の請求項7の音楽演奏装置
は、演奏情報に基づいて歌唱用の音色で楽曲を演奏する
際、背景音楽モードに切り換えられたときは、上記演奏
情報に対応させて記憶した背景音楽用の複数種類の音色
情報の中から選択された音色情報に基づいて上記楽曲を
演奏するので、利用者によって選択されたピアノ音,ギ
ター音等の任意の音色で背景音楽を演奏することができ
る。
【0023】さらに、この発明の請求項8の音楽演奏装
置は、演奏情報に基づいて楽曲を演奏する際、背景音楽
モードに切り換えられたときは、歌手別,ジャンル別等
の区分毎に記憶した複数種類の演奏情報の中から選択さ
れた区分に該当する複数の演奏情報に基づく楽曲を連続
して演奏するので、利用者によって選択された歌手やジ
ャンルに属する曲を連続して背景音楽として演奏するこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図2は、この発明の一
実施形態である通信カラオケシステムの構成を示すブロ
ック図である。この通信カラオケシステムは、ホストコ
ンピュータ1と複数のカラオケ端末装置2とが公衆電話
網(PSTN),デジタル通信網(ISDN)等の通信
網3を介してデータ通信可能に接続されている。
【0025】そのホストコンピュータ1は、電子音楽に
よるカラオケ曲の演奏情報と、その演奏情報によって再
生される音楽に対応する歌詞の文字情報である歌詞情報
と、その演奏情報によって再生される音楽に対応する映
像を指定して選択する映像選択情報等からなる多数の曲
情報を蓄積し、各カラオケ端末装置2に対して各曲情報
を配信する。
【0026】一方、各カラオケ端末装置2は、ホストコ
ンピュータ1から配信された曲情報を蓄積し、使用者に
よって指定された音楽に対応する曲情報に基づいて再生
した音楽と歌詞と映像を同期させて出力し、その音楽に
対してマイク入力された音声をミキシングして出力す
る。
【0027】次に、上記ホストコンピュータ1について
説明する。図3はそのホストコンピュータ1の構成を示
すブロック図である。ホストコンピュータ1は、CP
U,ROM,及びRAM等からなるマイクロコンピュー
タによって実現され、入力装置11,表示装置12,記
憶装置13,及び制御装置14等からなる。
【0028】入力装置11は、各種の操作情報を入力す
るキーボードやマウス等の入力手段であり、曲情報の蓄
積,更新,及び配信と、各カラオケ端末装置2への配信
管理等の処理時の操作情報を入力する。
【0029】表示装置12は、LCD,CRT等のディ
スプレイであり、曲情報の蓄積,更新,及び配信と、各
カラオケ端末装置2への配信管理等の処理時の作業画面
や各種メッセージ等を表示する。
【0030】記憶装置13は、ハードディスク装置,光
ディスク装置等の大記憶容量のメモリであり、演奏情報
とその演奏情報に対応する歌詞情報とその演奏情報に対
応する映像を指定して選択する映像選択情報等からなる
多数の曲情報を蓄積するデータベースである。
【0031】制御装置14は、このホストコンピュータ
1全体の制御を司り、記憶装置13への曲情報の蓄積と
更新処理、各カラオケ端末装置2への通信網3を介した
曲情報の配信処理、その配信時の各カラオケ端末装置2
との通信網3を介した呼の設定及び解除、曲情報の符号
化及び変調の処理、各カラオケ端末装置2から受信した
データの復調及び復号化の処理、各カラオケ端末装置2
への配信管理処理等の各種処理を実行する。
【0032】次に、上記各カラオケ端末装置2について
説明する。図1は各カラオケ端末装置2の構成を示すブ
ロック図である。カラオケ端末装置2は、マイクロコン
ピュータによって実現され、リモコン装置21,マイク
22,表示装置23,スピーカ24,ミキシングアンプ
25,及びコマンダ26等からなる。
【0033】リモコン装置21は、使用者による音楽の
選曲等の各種の操作情報を入力する操作キーを備え、選
曲やカラオケ曲の再生を指定するカラオケモードや背景
音楽の再生を指定するBGMモードを入力し、キー入力
された操作情報を赤外線等の信号によってコマンダ26
の操作表示部へ出力する入力手段である。マイク22
は、使用者が発する声音を音声信号に変換してミキシン
グアンプ25へ入力する音声入力装置である。
【0034】表示装置23は、LCD,CRT等のディ
スプレイであり、コマンダ26から出力される情報に基
づいて映像,歌詞,及びその他の情報を表示する。スピ
ーカ24は、ミキシングアンプ25から出力される情報
に基づいて音楽及び音声を出力する。
【0035】ミキシングアンプ25は、ボリューム等の
各種の操作キーを備えており、コマンダ26から出力さ
れる音楽信号を増幅してスピーカ24によって出力する
と共に、その音楽信号にマイク22から入力された音声
信号を増幅してミキシングして出力する処理と、音楽及
び音声のボリューム調節等の処理を行なう。
【0036】コマンダ26は、このカラオケ端末装置2
全体の制御を司ると共に、この発明に関わる各種の処理
を実行する制御装置であり、CPU101,ROM10
2,RAM103,操作表示部104,音楽処理部10
5,映像処理部106,表示制御部107,通信制御部
108,記憶部109,及び楽曲再生コントロール部1
10等がバス111を介して接続されている。
【0037】CPU101は、このコマンダ26全体の
制御を司り、ホストコンピュータ1からの曲情報の配信
時の通信制御部108によるデータ通信制御と、記憶部
109への曲情報の蓄積と読み出し、リモコン装置21
又は操作表示部104から入力された操作情報に基づい
て記憶部109から読み出した曲情報により、音楽処理
部105によるカラオケ曲や背景音楽(BGM)の楽曲
の演奏,映像処理部106による背景映像の再生,歌詞
の色替え出力等の各種の制御処理を実行する。
【0038】ROM102は、CPU101が各種の処
理を実行するためのプログラムを格納した読み出し専用
のメモリである。RAM103は、CPU101がRO
M102のプログラムを実行するときに使用する作業エ
リアであり、各種の処理を実行するときのパラメータ等
を記憶する書き込み読み出し可能なメモリである。
【0039】操作表示部104は、使用者による音楽の
選曲等の各種の操作情報を入力する操作キーを備えた入
力手段であり、選曲やカラオケ曲の再生を指定するカラ
オケモードや背景音楽の再生を指定するBGMモードを
入力し、リモコン装置21から入力された操作情報を入
力する制御も行なう。
【0040】音楽処理部105は、曲情報の演奏情報に
基づいて複数の音色の音楽信号を生成する音源装置(例
えば、MIDI音源ボード)を有し、その音源装置によ
って生成された音楽信号をミキシングアンプ25へ出力
する処理と、その音楽信号に対して各種の加工を施して
音質等の各種の音響効果を付加する処理等を行なう。
【0041】また、カラオケ曲の再生時の複数種類の音
色情報(ピアノ,ギター等の音色の音色プログラムチェ
ンジナンバ)と、音量情報(ベロシティ)と、調情報
(オリジナルキー)と共に、背景音楽用の楽曲のメロデ
ィラインの音色情報と、背景音楽用の音量情報と、背景
音楽用の調情報を備えている。
【0042】映像処理部106は、曲情報中の映像選択
情報に基づいて記憶部109から読み出した画像データ
に基づく背景映像を再生し、その曲情報中の歌詞情報に
基づく文字情報を曲の進行に合わせて色替えしながら背
景映像に重ね合わせた(スーパーインポーズ)映像信号
を表示制御部107へ出力する処理を行なう。また、そ
の映像信号に各種の加工を施して映像効果を付加する処
理も行なう。
【0043】表示制御部107は、映像処理部106か
ら出力される映像信号に基づいて表示装置23に映像を
表示する。通信制御部108は、通信網3を介したホス
トコンピュータ1との呼の設定及び開放等のデータ通信
時の制御処理と、ホストコンピュータ1から配信された
曲情報の復調と復号化を行なって記憶部109へ出力
し、通信網3を介してデータ送信するときのデータの符
号化と変調の処理等も行なう。
【0044】記憶部109は、ハードディスク装置,光
ディスク装置等の記憶装置であり、ホストコンピュータ
1から配信された曲情報を蓄積する。また、光ディスク
等のリムーバブルなメディアに記録された映像の画像デ
ータの中から曲情報の映像選択情報によって参照される
各種の映像の画像データを読み出して映像処理部106
へ出力する。
【0045】楽曲再生コントロール部110は、この発
明に係る背景音楽モード選択時の各種の音声再生処理
と、この発明に係る背景音楽モード選択時の各種の歌詞
表示処理を司る。バス111は、上記各部間で各種のデ
ータをやり取りする通信線である。
【0046】すなわち、上記音楽処理部105等が演奏
情報に基づいて楽曲を演奏する演奏手段の機能を果た
し、上記映像処理部106等が上記演奏情報に対応する
歌詞情報に基づいて上記楽曲の演奏に同期させて歌詞を
表示する歌詞表示手段の機能を果たし、上記リモコン装
置21及び操作表示部104等が背景音楽モードに切り
換える背景音楽切換手段の機能を果たし、上記楽曲再生
コントロール部110等が背景音楽モードに切り換えら
れたとき、上記演奏手段による楽曲の演奏中は上記歌詞
表示手段に上記歌詞の表示を禁止させる歌詞表示禁止手
段の機能を果たす。
【0047】また、上記楽曲再生コントロール部110
等は、背景音楽モードに切り換えられたとき、上記演奏
手段による楽曲の演奏中は上記歌詞表示手段に上記歌詞
の表示を禁止させ、上記演奏情報に対応する楽曲の題
名,歌手名,又は作詞作曲者名等の楽曲情報を表示させ
る手段の機能も果たす。
【0048】さらに、上記楽曲再生コントロール部11
0等は、背景音楽モードに切り換えられたとき、上記演
奏手段による楽曲の演奏中は上記歌詞表示手段に上記歌
詞を小文字で表示をさせる手段の機能も果たす。
【0049】また、上記音楽処理部105等は演奏情報
に基づいて歌唱用の音色のメロディラインで楽曲を演奏
する演奏手段の機能を果たし、上記記憶部109は上記
演奏情報に対応する背景音楽用の楽曲のメロディライン
の音色情報を記憶する背景音楽用音色情報記憶手段の機
能を果たし、上記楽曲再生コントロール部110等は背
景音楽モードに切り換えられたとき、上記演奏手段に上
記背景音楽用音色情報記憶手段に記憶された音色情報に
基づいて上記楽曲のメロディラインを背景音楽用の音色
で演奏させる手段の機能も果たす。
【0050】さらに、上記音楽処理部105等は演奏情
報に基づいて歌唱用の音量で楽曲を演奏する演奏手段の
機能を果たし、上記記憶部109は上記演奏情報に対応
する背景音楽用の音量情報を記憶する背景音楽用音量情
報記憶手段の機能を果たし、上記楽曲再生コントロール
部110等は背景音楽モードに切り換えられたとき、上
記演奏手段に上記背景音楽用音量情報記憶手段に記憶さ
れた音量情報に基づいて上記楽曲を背景音楽用の音量で
演奏させる手段の機能も果たす。
【0051】さらにまた、上記音楽処理部105等は演
奏情報に基づいて歌唱用の調で楽曲を演奏する演奏手段
の機能を果たし、上記記憶部109は上記演奏情報に対
応する背景音楽用の調情報を記憶する背景音楽用調情報
記憶手段の機能を果たし、上記楽曲再生コントロール部
110等は背景音楽モードに切り換えられたとき、上記
演奏手段に上記背景音楽用調情報記憶手段に記憶された
調情報に基づいて上記楽曲を背景音楽用の調で演奏させ
る手段の機能も果たす。
【0052】また、上記音楽処理部105等は演奏情報
に基づいて歌唱用の音色で楽曲を演奏する演奏手段の機
能を果たし、上記記憶部109は上記演奏情報に対応す
る背景音楽用の複数種類の音色情報を記憶する背景音楽
用音色情報記憶手段の機能を果たし、上記リモコン装置
21及び操作表示部104等は背景音楽モードに切り換
えられたとき、上記背景音楽用音色情報記憶手段から音
色情報の種類を選択する音色種類選択手段の機能を果た
し、上記楽曲再生コントロール部110等は上記演奏手
段に上記楽曲を上記音色種類選択手段によって選択され
た種類の音色情報に基づく音色で演奏させる手段の機能
も果たす。
【0053】さらに、上記音楽処理部105等は演奏情
報に基づいて楽曲を演奏する演奏手段の機能を果たし、
上記記憶部109は複数種類の演奏情報を歌手別,ジャ
ンル別等の区分毎に記憶する演奏情報記憶手段の機能を
果たし、上記リモコン装置及び操作表示部104等は背
景音楽モードに切り換えられたとき、上記演奏情報記憶
手段に記憶されている演奏情報の区分を選択する選択手
段の機能を果たし、上記楽曲再生コントロール部110
等は上記演奏手段に上記選択手段によって選択された区
分に該当する複数の演奏情報に基づく楽曲を連続して演
奏させる手段の機能も果たす。
【0054】次に、この通信カラオケシステムで使用さ
れる曲情報について説明する。その曲情報は、1音楽に
ついての演奏情報,歌詞情報,及び映像選択情報等から
なる。演奏情報は、カラオケ端末装置2が備えている音
源装置に対して指定した楽器や音色の音楽を出力させる
MIDIのコードデータである。歌詞情報は、この音楽
の歌詞の文字や記号等のコードデータである。映像選択
情報は、カラオケ端末装置2の記憶部109に蓄積され
ている映像の画像データを選択、参照するコードデータ
である。
【0055】次に、上記MIDIデータについて簡単に
説明する。MIDIデータは、電子楽器の制御信号及び
インターフェース等の規格を定めたミュージカル・イン
スツルメント・デジタル・インターフェース規格(MI
DI規格)によって規定された電子音楽再生用のデータ
であり、演奏する楽器の種類である音色(音色プログラ
ムチェンジナンバー),音符のノートオンとノートオ
フ,音の強弱,音質,音量(ベロシティ),ステレオ感
を表現するコーラス,音の左右の広がりを表現するパン
ポット等を指定するコマンドであるコードデータからな
る。そして、音源装置がMIDIデータに基づいて各種
の音色や音質等の音楽信号を生成し、アンプ及びスピー
カを経て音楽として出力する。
【0056】次にこの通信カラオケシステムにおけるデ
ータ通信の処理について説明する。図4はホストコンピ
ュータ1とカラオケ端末装置2との間で曲情報を配信す
るときのデータ通信処理を示すフローチャートである。
ステップ(図中「S」で示す)1でリモコン装置等での
曲番号の入力による楽曲リクエストがあると、ステップ
2でリクエストされた曲番号の曲情報が装置内部に蓄積
されているか否かを判断する。
【0057】ステップ2の判断で蓄積されていなけれ
ば、ステップ3でホストコンピュータへ発呼し、ステッ
プ4で該当する曲情報をダウンロードし、ステップ5で
ダウンロードした曲情報によって楽曲の再生及び演奏を
実行して、リターンする。
【0058】ステップ2の判断でリクエストされた曲番
号の曲情報が装置内部に蓄積されていれば、ステップ6
で記憶部から該当する曲情報を読み込み、ステップ5で
読み込んだ曲情報によって楽曲の再生及び演奏を実行し
て、リターンする。
【0059】さらに上記処理について説明する。カラオ
ケ端末装置2のコマンダ26は、リモコン装置21又は
操作表示部104によって音楽が選曲されると、記憶部
109に選曲された音楽に該当する曲情報が記憶されて
いるか否かを判断する。その判断によって記憶されてい
るときには、記憶部109から該当する曲情報を読み出
し、その曲情報に基づく音楽と映像の再生出力の処理に
移行する。
【0060】また、選曲された音楽に該当する曲情報が
記憶されていないときには、通信制御部108によって
ホストコンピュータ1へ発呼し、ホストコンピュータ1
との間で呼を設定し、選曲された音楽に該当する曲情報
の配信を要求する。
【0061】一方、ホストコンピュータ1の制御装置1
4は、そのカラオケ端末装置2との間の呼の設定後、そ
のカラオケ端末装置2から音楽に該当する曲情報の要求
を受信したか否かを判断して、その要求を受信したら記
憶装置13に該当する曲情報が有るか否かを判断して、
有ったら記憶装置13からその該当する曲情報を読み出
し、要求元のカラオケ端末装置2へ配信する。
【0062】そして、カラオケ端末装置2のコマンダ2
6は、ホストコンピュータ1から配信された曲情報を受
信したか否かを判断して、受信したらその曲情報を記憶
部109に記憶した後、ホストコンピュータ1との呼を
切断し、その曲情報に基づく音楽と映像の再生出力の処
理に移行する。
【0063】次に、このカラオケ端末装置2における通
常のカラオケ曲再生時の音楽及び映像の出力処理につい
て説明する。コマンダ26のCPU101は、リモコン
装置21又は操作表示部104によって音楽が選曲され
ると、記憶部109からその選曲された音楽に該当する
曲情報を読み出し、その曲情報から演奏情報と歌詞情報
と映像選択情報をそれぞれ抽出し、音楽処理部105へ
演奏情報を、映像処理部106へ歌詞情報をそれぞれ出
力タイミングを取って送る。また、これらの情報と同期
して記憶部109から映像処理部106へ画像データを
読み出す。
【0064】音楽処理部105は、音源装置によって演
奏情報に基づく音楽信号を生成し、それをミキシングア
ンプ25へ送る。また、映像処理部106は、記憶部1
09から映像選択情報によって指定された画像データを
読み出し、その画像データに歌詞情報に基づいて生成し
た文字情報を重ね合わせた映像信号を生成し、それを表
示制御部107へ送る。
【0065】そして、ミキシングアンプ25が音楽処理
部105によって生成された音楽信号を増幅し、マイク
22から入力された音声信号と合わせてスピーカ24へ
出力し、音楽及び音声を再生出力する。一方、表示制御
部107が映像処理部106によって生成された映像信
号を表示装置23へ出力し、映像及び歌詞を再生出力す
る。このようにして、スピーカ24から出力される音楽
に合わせて表示装置23にその音楽に対応する歌詞と映
像とが表示される。
【0066】次に、上記カラオケ端末装置2におけるカ
ラオケ曲を背景音楽(BGM)として再生するときの処
理について説明する。まず、カラオケ曲をそのままBG
Mとして再生すると、表示装置23に背景画像と共に歌
詞が色替え表示されて、BGMであるのに誰かが歌う曲
であるように間違えられてしまうし、画面上の歌詞表示
が鬱陶しく感じられる。
【0067】そこで、このカラオケ端末装置2は、リモ
コン装置21又は操作表示部104によって背景音楽モ
ード(BGMモード)に切り換えられたとき、楽曲再生
コントロール部110がカラオケの楽曲の演奏中は歌詞
の表示を禁止する。
【0068】図5はその処理を示すフローチャートであ
る。この処理は、ステップ(図中「S」で示す)11で
カラオケモードとBGMモードのいずれが入力されたか
を判断して、BGMモードの入力ならステップ12で選
曲されたMIDIデータによる楽曲の再生を実行し、ス
テップ13で背景映像を表示し、ステップ14で歌詞表
示処理を禁止して、この処理を終了する。
【0069】一方、ステップ11の判断でカラオケモー
ドの入力なら、ステップ15で選曲されたMIDIデー
タによる通常の楽曲の再生を実施し、背景映像と共に歌
詞の色替え表示を行なって、この処理を終了する。
【0070】したがって、利用者は歌唱時に必要な歌詞
が表示されないことによってBGMの演奏であることを
容易に認識することができ、画面上には背景映像のみが
表示されてBGMを楽しむことができる。
【0071】次に、BGMモードで流れている楽曲の曲
名や歌手名を知りたいことが有る。そこで、このカラオ
ケ端末装置2において、リモコン装置21又は操作表示
部104によってBGMモードに切り換えられたとき、
楽曲再生コントロール部110によってカラオケの楽曲
の演奏中は歌詞の表示を禁止し、演奏中の楽曲に対応す
る楽曲の題名,歌手名,又は作詞作曲者名等の楽曲情報
を表示するようにする。
【0072】図6はその処理を示すフローチャートであ
る。この処理は、ステップ(図中「S」で示す)21で
BGMモードか否かを判断して、BGMモードならステ
ップ22で選択された楽曲のタイトル(題名),歌手
名,作詞作曲者名等の楽曲情報を表示装置の画面上部に
表示し、ステップ23で楽曲の再生を実施して、リター
ンする。
【0073】したがって、利用者は歌唱時に必要な歌詞
が表示されないことによってBGMの演奏であることを
容易に認識することができ、そのBGMの題名,歌手
名,又は作詞作曲者名等の内容を容易に知ることもでき
る。なお、上述の処理では題名等を画面上部に表示した
が、利用者によって指定された位置に表示するようにす
れば、楽曲情報の表示に関する操作性を向上させること
ができる。
【0074】次に、上記のBGMモードで流れている楽
曲の歌詞を知りたいことも有る。そこで、このカラオケ
端末装置2において、リモコン装置21又は操作表示部
104によってBGMモードに切り換えられたとき、楽
曲の演奏中は歌詞を小文字で表示するとよい。
【0075】図7はその処理を示すフローチャートであ
る。この処理は、ステップ(図中「S」で示す)31で
BGMモードか否かを判断して、BGMモードならステ
ップ32で選択された楽曲の歌詞のフォントの大きさを
小さくして表示装置の画面に表示し、ステップ33で楽
曲の再生を実施して、リターンする。
【0076】したがって、利用者は歌唱時とは異なる大
きさの文字で歌詞が表示されることによってBGMの演
奏であることを容易に認識することができ、その歌詞の
内容も容易に知ることもできる。なお、上述の処理では
BGMモードのときには歌詞の大きさを小さくして表示
するようにしたが、通常のカラオケ再生時とは異なる書
体で表示したり、振り仮名を取って表示したり、画面上
の目立たない位置に表示するようにしてもよい。
【0077】次に、カラオケ曲は歌唱者が歌うのに邪魔
にならないように、且つ聞き取り易いようにメロディラ
インの音色が様々に構成されており、そのままBGMと
して再生すると、一番肝心なメロディラインがはっきし
なかったり、途中で音色が変わったりして違和感を与え
てしまう。
【0078】そこで、このカラオケ端末装置2は、リモ
コン装置21又は操作表示部104によって背景音楽モ
ード(BGMモード)に切り換えられたとき、楽曲再生
コントロール部110によって選曲されたカラオケ曲の
演奏情報に対応させて記憶した背景音楽用の楽曲のメロ
ディラインの音色情報に基づいてメロディラインを背景
音楽用の音色で演奏するようにする。
【0079】図8はその処理を示すフローチャートであ
る。この処理は、ステップ(図中「S」で示す)41で
BGMモードか否かを判断して、BGMモードならステ
ップ42で選択された楽曲のBGM用の音色プログラム
チェンジナンバを読み込み、ステップ43でその音色プ
ログラムチェンジナンバをセットし、ステップ44で楽
曲の再生を実施して、リターンする。
【0080】上記音色プログラムナンバは、BGM用と
して指定されたピアノ等の音色を音源装置に対して指定
するデータであり、MIDIデータ中に埋め込むことに
より、音源装置によって任意の音色で楽曲を再生するこ
とができる。
【0081】したがって、BGMモードでは音色を統一
してメロディラインをはっきり聞き取れるように演奏さ
れるので、利用者はBGMをオリジナル曲のメロディラ
インと違和感無く聴くことができる。
【0082】次に、カラオケ曲は歌唱者が歌うのに邪魔
にならないように、且つ聞き取り易いように演奏時の音
量が設定されており、そのままBGMとして再生する
と、一番肝心なメロディラインがはっきしなかったり、
抑揚がなかったりして違和感を与えてしまう。
【0083】そこで、このカラオケ端末装置2は、リモ
コン装置21又は操作表示部104によって背景音楽モ
ード(BGMモード)に切り換えられたとき、楽曲再生
コントロール部110によって選曲されたカラオケ曲の
演奏情報に対応させて記憶した背景音楽用の音量情報に
基づいて背景音楽用の音量で演奏するようにする。
【0084】図9はその処理を示すフローチャートであ
る。この処理は、ステップ(図中「S」で示す)51で
BGMモードか否かを判断して、BGMモードならステ
ップ52で選択された楽曲のBGM用の音量(ベロシテ
ィ)を読み込み、ステップ53でその音量情報に変更
し、ステップ54で楽曲の再生を実施して、リターンす
る。
【0085】上記ベロシティは、BGM用として予め指
定された音量を音源装置に対して指定するデータであ
り、MIDIデータ中に埋め込むことにより、音源装置
によって楽曲の音量を変更して再生することができる。
【0086】したがって、BGMモードではオリジナル
曲の音量で演奏してメロディラインをはっきり聞き取れ
るように演奏されるので、利用者は違和感無く聴くこと
ができる。
【0087】次に、カラオケ曲は歌唱者が歌うのに邪魔
にならないように、且つ歌い易いように演奏時のキー
(調)が設定されており、そのままBGMとして再生す
ると、どの楽曲も同じようなメロディに聞こえてしまう
し、オリジナルのキーでないためにオリジナリティがな
くなる。また、絶対音感を持った利用者にとってはとて
も聞き取り難くなってしまう。
【0088】そこで、このカラオケ端末装置2は、リモ
コン装置21又は操作表示部104によって背景音楽モ
ード(BGMモード)に切り換えられたとき、楽曲再生
コントロール部110によって選曲されたカラオケ曲の
演奏情報に対応させて記憶した背景音楽用の調情報に基
づいて背景音楽用の調で演奏するようにする。
【0089】図10はその処理を示すフローチャートで
ある。この処理は、ステップ(図中「S」で示す)61
でBGMモードか否かを判断して、BGMモードならス
テップ62で選択された楽曲のBGM用のキーを読み込
み、ステップ63でそのキーに変更し、ステップ64で
楽曲の再生を実施して、リターンする。
【0090】上記キーは、BGM用として予め指定され
たキーを音源装置に対して指定するデータであり、MI
DIデータ中に埋め込むことにより、音源装置によって
楽曲のキーを変更して再生することができる。
【0091】したがって、BGMモードではBGM用の
キーで演奏してメロディラインをはっきり聞き取れるよ
うに演奏されるので、利用者は違和感無く聴くことがで
きる。なお、上記BGM用のキーを楽曲のオリジナルキ
ーに設定すれば、原曲とほぼ同じように演奏することが
できる。
【0092】次に、カラオケ曲のメロディラインの音色
は元の楽曲の作りで決められているので、利用者が好み
の音色で聴きたくてもできなかった。例えば、元がピア
ノ曲の場合、ギターバージョンでは聴くことができなか
った。
【0093】そこで、このカラオケ端末装置2は、リモ
コン装置21又は操作表示部104によって背景音楽モ
ード(BGMモード)に切り換えられたとき、楽曲再生
コントロール部110によって選曲されたカラオケ曲の
演奏情報に対応させて記憶した背景音楽用の複数種類の
音色情報の中から選択された音色情報に基づいて演奏す
るようにする。
【0094】図11はその処理を示すフローチャートで
ある。この処理は、ステップ(図中「S」で示す)71
でBGMモードか否かを判断して、BGMモードならス
テップ72でリモコン装置又は操作表示部によって音色
変更の指示が有ったか否かを判断して、音色変更の指示
が有ればステップ73で選択された音色情報(音色プロ
グラムチェンジナンバ)を読み込み、ステップ74でそ
の音色プログラムチェンジナンバをセットし、ステップ
75で楽曲の再生を実施して、リターンする。
【0095】ステップ72の判断で音色変更の指示がな
ければ、ステップ76で予めセットされているBGM用
の音色プログラムチェンジナンバを読み出し、ステップ
74でその音色プログラムチェンジナンバをセットし、
ステップ75で楽曲の再生を実施して、リターンする。
【0096】したがって、利用者はBGM再生のとき、
カラオケ曲をピアノ音,ギター音等の好みの音色のBG
Mで聴くことができる。
【0097】次に、BGMの演奏時には、例えば、同じ
歌手の曲を続けて聴きたい場合がある。しかし、1曲ず
つ再生を指示するのでは操作が煩雑になる。そこで、こ
のカラオケ端末装置2は、リモコン装置21又は操作表
示部104によってBGMモードに切り換えられたと
き、楽曲再生コントロール部110によって歌手別,ジ
ャンル別等の区分毎に記憶した複数種類の演奏情報の中
から選択された区分に該当する複数の演奏情報に基づく
楽曲を連続して演奏するようにする。
【0098】図12はその処理を示すフローチャートで
ある。この処理は、ステップ(図中「S」で示す)81
でBGMモードか否かを判断して、BGMモードならス
テップ82でリモコン装置又は操作表示部によって歌手
別,ジャンル別等の区分を列記した楽曲リストが選択さ
れたか否かを判断して、選択されたらステップ83で表
示装置に楽曲リストを表示し、ステップ84で楽曲リス
ト中の歌手別表示が選択されたか否かを判断する。
【0099】ステップ84の判断で歌手別表示が選択さ
れたら、ステップ85で歌手別表示中の歌手が選択され
たか否かを判断して、歌手が選択されたらステップ86
で選択された歌手の全楽曲の曲情報に基づいて各楽曲を
連続して再生して、リターンする。
【0100】したがって、利用者は好みの歌手やジャン
ルの曲を連続してBGMで聴くことができ、BGM再生
時の操作性が向上する。
【0101】次に、表1に示すように、上記BGM用の
音色,音量,キーのパラメータを曲管理テーブルで曲毎
に管理し、BGMモードのときには、曲管理テーブルか
ら必要なパラメータを読み込んでカラオケ曲を再生する
ようにしても良い。
【0102】
【表1】
【0103】このカラオケ端末装置2は、カラオケ再生
を行なうときには通常の楽曲再生と映像表示,歌詞表
示,歌詞色替えを行なう。なお、上述の処理では説明を
省略したが、再生音楽とマイク入力の音声に対してはエ
コー等の音声エフェクト処理をかけることもできる。そ
して、カラオケ曲によるBGMを、カラオケ再生時より
も原曲に近いキーと、聴きやすいメロディラインの音色
と、曲のバランスを取った音量で聴くことができる。
【0104】また、BGMの音色も利用者がその場の雰
囲気にマッチした音色を選択することができる。例え
ば、同じ曲でも夜にはジャズピアノやサックスフォンの
音色に変更することができる。さらに、BGMの再生中
は、画面に曲名,歌手名等の楽曲情報を常時表示するこ
とにより、演奏中の曲名等を直ぐに知ることができる。
【0105】また、BGMで演奏中はカラオケ再生時と
は異なる大きさの文字で表示することにより、演奏中の
歌詞を知ることもでき、背景映像の邪魔になることも防
ぐことができる。さらに、曲選択の際に楽曲リストを表
示し、その楽曲リストに基づいて好みの歌手を選択すれ
ば、その歌手について登録されている全楽曲のBGMを
連続して聴くことができ、あたかもCDの再生のように
利用することができる。
【0106】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る音楽演奏装置によれば、歌唱用の楽曲を背景音楽とし
て演奏するときには、歌詞表示を禁止したり、題名のみ
を表示したり、歌詞を小さい文字で表示したりすること
により、背景音楽の演奏であることが容易に認識でき
る。
【0107】また、歌唱用の楽曲を背景音楽として演奏
するとき、背景音楽用の音色,音量,又は調で演奏する
ようにすれば、歌唱用の楽曲を背景音楽として違和感無
く聞こえるようにすることができる。さらに、歌唱用の
楽曲を背景音楽として演奏するとき、任意に選択された
音色で演奏したり、同一歌手の複数の楽曲を連続して演
奏したりすれば、歌唱用の楽曲を背景音楽として演奏す
るときの機能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示したカラオケ端末装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明の一実施形態である通信カラオケシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示したホストコンピュータの構成を示す
ブロック図である。
【図4】図2に示したホストコンピュータとカラオケ端
末装置との間で曲情報を配信するときのデータ通信処理
を示すフローチャートである。
【図5】図1に示したカラオケ端末装置におけるカラオ
ケ曲をBGMとして再生するときの処理を示すフローチ
ャートである。
【図6】図1に示したカラオケ端末装置の通常のカラオ
ケ曲の音楽及び映像等の再生処理を示すフローチャート
である。
【図7】図1に示したカラオケ端末装置におけるカラオ
ケ曲をBGMとして再生するときの他の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図8】同じくカラオケ曲をBGMとして再生するとき
のまた他の処理を示すフローチャートである。
【図9】同じくカラオケ曲をBGMとして再生するとき
のさらに他の処理を示すフローチャートである。
【図10】同じくカラオケ曲をBGMとして再生すると
きのまた他の処理を示すフローチャートである。
【図11】同じくカラオケ曲をBGMとして再生すると
きのさらに他の処理を示すフローチャートである。
【図12】同じくカラオケ曲をBGMとして再生すると
きのさらにまた他の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:ホストコンピュータ 2:カラオケ端末装置 3:通信網 11:入力装置 12:表示装置 13:記憶装置 14:制御装置 21:リモコン装置 22:マイク 23:表示装置 24:スピーカ 25:ミキシングアンプ 26:コマンダ 101:CPU 102:ROM 103:RAM 104:操作表示部 105:音楽処理部 106:映像処理部 107:表示制御部 108:通信制御部 109:記憶部 110:楽曲再生コントロール部 111:バス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏情報に基づいて楽曲を演奏する演奏
    手段と、前記演奏情報に対応する歌詞情報に基づいて前
    記楽曲の演奏に同期させて歌詞を表示する歌詞表示手段
    とを備えた音楽演奏装置において、 背景音楽モードに切り換える背景音楽切換手段と、該手
    段によって背景音楽モードに切り換えられたとき、前記
    演奏手段による楽曲の演奏中は前記歌詞表示手段に前記
    歌詞の表示を禁止させる歌詞表示禁止手段とを設けたこ
    とを特徴とする音楽演奏装置。
  2. 【請求項2】 演奏情報に基づいて楽曲を演奏する演奏
    手段と、前記演奏情報に対応する歌詞情報に基づいて前
    記楽曲の演奏に同期させて歌詞を表示する歌詞表示手段
    とを備えた音楽演奏装置において、 背景音楽モードに切り換える背景音楽切換手段と、該手
    段によって背景音楽モードに切り換えられたとき、前記
    演奏手段による楽曲の演奏中は前記歌詞表示手段に前記
    歌詞の表示を禁止させ、前記演奏情報に対応する楽曲の
    題名,歌手名,又は作詞作曲者名等の楽曲情報を表示さ
    せる手段とを設けたことを特徴とする音楽演奏装置。
  3. 【請求項3】 演奏情報に基づいて楽曲を演奏する演奏
    手段と、前記演奏情報に対応する歌詞情報に基づいて前
    記楽曲の演奏に同期させて歌詞を表示する歌詞表示手段
    とを備えた音楽演奏装置において、 背景音楽モードに切り換える背景音楽切換手段と、該手
    段によって背景音楽モードに切り換えられたとき、前記
    演奏手段による楽曲の演奏中は前記歌詞表示手段に前記
    歌詞を小文字で表示をさせる手段とを設けたことを特徴
    とする音楽演奏装置。
  4. 【請求項4】 演奏情報に基づいて歌唱用の音色のメロ
    ディラインで楽曲を演奏する演奏手段を備えた音楽演奏
    装置において、 前記演奏情報に対応する背景音楽用の楽曲のメロディラ
    インの音色情報を記憶する背景音楽用音色情報記憶手段
    と、 背景音楽モードに切り換える背景音楽切換手段と、該手
    段によって背景音楽モードに切り換えられたとき、前記
    演奏手段に前記背景音楽用音色情報記憶手段に記憶され
    た音色情報に基づいて前記楽曲のメロディラインを背景
    音楽用の音色で演奏させる手段とを設けたことを特徴と
    する音楽演奏装置。
  5. 【請求項5】 演奏情報に基づいて歌唱用の音量で楽曲
    を演奏する演奏手段を備えた音楽演奏装置において、 前記演奏情報に対応する背景音楽用の音量情報を記憶す
    る背景音楽用音量情報記憶手段と、 背景音楽モードに切り換える背景音楽切換手段と、該手
    段によって背景音楽モードに切り換えられたとき、前記
    演奏手段に前記背景音楽用音量情報記憶手段に記憶され
    た音量情報に基づいて前記楽曲を背景音楽用の音量で演
    奏させる手段とを設けたことを特徴とする音楽演奏装
    置。
  6. 【請求項6】 演奏情報に基づいて歌唱用の調で楽曲を
    演奏する演奏手段を備えた音楽演奏装置において、 前記演奏情報に対応する背景音楽用の調情報を記憶する
    背景音楽用調情報記憶手段と、 背景音楽モードに切り換える背景音楽切換手段と、該手
    段によって背景音楽モードに切り換えられたとき、前記
    演奏手段に前記背景音楽用調情報記憶手段に記憶された
    調情報に基づいて前記楽曲を背景音楽用の調で演奏させ
    る手段とを設けたことを特徴とする音楽演奏装置。
  7. 【請求項7】 演奏情報に基づいて歌唱用の音色で楽曲
    を演奏する演奏手段を備えた音楽演奏装置において、 前記演奏情報に対応する背景音楽用の複数種類の音色情
    報を記憶する背景音楽用音色情報記憶手段と、 背景音楽モードに切り換える背景音楽切換手段と、該手
    段によって背景音楽モードに切り換えられたとき、前記
    背景音楽用音色情報記憶手段から音色情報の種類を選択
    する音色種類選択手段と、前記演奏手段に前記楽曲を前
    記音色種類選択手段によって選択された種類の音色情報
    に基づく音色で演奏させる手段とを設けたことを特徴と
    する音楽演奏装置。
  8. 【請求項8】 演奏情報に基づいて楽曲を演奏する演奏
    手段を備えた音楽演奏装置において、 複数種類の演奏情報を歌手別,ジャンル別等の区分毎に
    記憶する演奏情報記憶手段と、背景音楽モードに切り換
    える背景音楽切換手段と、該手段によって背景音楽モー
    ドに切り換えられたとき、前記演奏情報記憶手段に記憶
    されている演奏情報の区分を選択する選択手段と、前記
    演奏手段に前記選択手段によって選択された区分に該当
    する複数の演奏情報に基づく楽曲を連続して演奏させる
    手段とを設けたことを特徴とする音楽演奏装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008994A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Daiichikosho Co Ltd カラオケ代替曲抽出システム
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