JPH1152525A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法Info
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- JPH1152525A JPH1152525A JP22192697A JP22192697A JPH1152525A JP H1152525 A JPH1152525 A JP H1152525A JP 22192697 A JP22192697 A JP 22192697A JP 22192697 A JP22192697 A JP 22192697A JP H1152525 A JPH1152525 A JP H1152525A
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- silver halide
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スキャナーでの読み取り性及び搬送性を改良
したハロゲン化銀カラー写真感光材料の提供。 【解決手段】 透明支持体上に、感光性ハロゲン化銀、
発色現像主薬、カプラー及びバインダーを含む感光層を
少なくとも一層有し、塗布銀総量が0.5〜5.0g/
m2 であり、非感光性のコロイド銀を実質的に含有せ
ず、かつ950nmにおける赤外線透過濃度が1.7〜
3.5であることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真
感光材料である。感光性ハロゲン化銀が実質的に平板状
粒子である態様、赤外線吸収色素を含有する態様、現像
処理時に消色剤との反応により消色する消色性色素を含
有する態様などが好ましい。
したハロゲン化銀カラー写真感光材料の提供。 【解決手段】 透明支持体上に、感光性ハロゲン化銀、
発色現像主薬、カプラー及びバインダーを含む感光層を
少なくとも一層有し、塗布銀総量が0.5〜5.0g/
m2 であり、非感光性のコロイド銀を実質的に含有せ
ず、かつ950nmにおける赤外線透過濃度が1.7〜
3.5であることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真
感光材料である。感光性ハロゲン化銀が実質的に平板状
粒子である態様、赤外線吸収色素を含有する態様、現像
処理時に消色剤との反応により消色する消色性色素を含
有する態様などが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料及びカラー画像形成方法に関し、更に詳
しくは、スキャナーでの読み取り性を改良し、かつカメ
ラ、自動現像機等における搬送性を改良し、簡易迅速な
現像処理で高画質が得られるハロゲン化銀カラー写真感
光材料及びカラー画像形成方法に関する。
ー写真感光材料及びカラー画像形成方法に関し、更に詳
しくは、スキャナーでの読み取り性を改良し、かつカメ
ラ、自動現像機等における搬送性を改良し、簡易迅速な
現像処理で高画質が得られるハロゲン化銀カラー写真感
光材料及びカラー画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンベンショナルカラー写真を形成する
プロセスにおいては、例えば、カラーネガの場合、通
常、青色を記録してイエロー色素画像を形成する層、緑
色を記録してマゼンタ色素画像を形成する層、及び、赤
色を記録してシアン色素画像を形成する層を含み、現像
処理の際に潜像を含有するハロゲン化銀粒子を銀に還元
する過程で現像剤が酸化され、その酸化体とカプラーと
の反応(カップリング)により色素画像が形成される。
未現像のハロゲン化銀及び現像銀は、それに引き続く漂
白定着工程で除去され、得られたネガの色素画像を通し
てカラーペーパーに露光を施し、同様の現像、漂白、定
着工程を経ることにより、カラープリントが得られる。
プロセスにおいては、例えば、カラーネガの場合、通
常、青色を記録してイエロー色素画像を形成する層、緑
色を記録してマゼンタ色素画像を形成する層、及び、赤
色を記録してシアン色素画像を形成する層を含み、現像
処理の際に潜像を含有するハロゲン化銀粒子を銀に還元
する過程で現像剤が酸化され、その酸化体とカプラーと
の反応(カップリング)により色素画像が形成される。
未現像のハロゲン化銀及び現像銀は、それに引き続く漂
白定着工程で除去され、得られたネガの色素画像を通し
てカラーペーパーに露光を施し、同様の現像、漂白、定
着工程を経ることにより、カラープリントが得られる。
【0003】一方、前記カラーネガに含まれる画像情報
を光電的に読み取った後、画像処理を施して記録用の画
像情報とし、この画像情報によって他のプリント材料に
カラー画像を得る方法も知られている。特に前記画像情
報をデジタル信号とし、それに応じて変調した記録光に
よってカラーペーパー等の感光材料を走査露光して仕上
がりプリントをするデジタルフォトプリンターの開発が
進んでおり、その例は特開平7−15593号公報等に
記載されている。以上の方法は、通常、湿式現像、漂
白、定着を前提とするものであり、そのプロセスは煩雑
である。
を光電的に読み取った後、画像処理を施して記録用の画
像情報とし、この画像情報によって他のプリント材料に
カラー画像を得る方法も知られている。特に前記画像情
報をデジタル信号とし、それに応じて変調した記録光に
よってカラーペーパー等の感光材料を走査露光して仕上
がりプリントをするデジタルフォトプリンターの開発が
進んでおり、その例は特開平7−15593号公報等に
記載されている。以上の方法は、通常、湿式現像、漂
白、定着を前提とするものであり、そのプロセスは煩雑
である。
【0004】他方、ハロゲン化銀を用いた感光材料の処
理方法として、熱現像を用いた簡易迅速な処理方法が開
発されている。このような処理方法を利用した製品の例
としては、3M(株)製のドライシルバー、富士写真フ
ィルム(株)製のピクトログラフィー、ピクトロスタッ
トなどが知られている。しかし、これらの製品は白黒又
はカラープリント材料であり、従来においては、熱現像
によるカラー写真感光材料は知られていなかった。な
お、これに類するものとして、最近、特開平9−105
06号公報において、熱現像方式を用いた感光材料を撮
影用カラー撮影材料としても使用する旨が開示されてい
る。
理方法として、熱現像を用いた簡易迅速な処理方法が開
発されている。このような処理方法を利用した製品の例
としては、3M(株)製のドライシルバー、富士写真フ
ィルム(株)製のピクトログラフィー、ピクトロスタッ
トなどが知られている。しかし、これらの製品は白黒又
はカラープリント材料であり、従来においては、熱現像
によるカラー写真感光材料は知られていなかった。な
お、これに類するものとして、最近、特開平9−105
06号公報において、熱現像方式を用いた感光材料を撮
影用カラー撮影材料としても使用する旨が開示されてい
る。
【0005】この熱現像方式の撮影用カラー写真感光材
料の場合、塩基の不存在下で安定性が極めて高い発色現
像試薬及びカプラーを含む感光材料と、塩基及び/又は
塩基プレカーサーを含む処理部材とを用い、少量の水の
存在下で熱現像し、該感光材料上に非拡散性色素による
画像を形成すると、粒状やシャープネスに優れた画像が
得られる。この画像情報に基づいてカラーペーパーや熱
現像カラープリント材料等の別の記録材料上に出力する
と、非常に良好なカラー画像が得られる。また、感光材
料と塩基とが隔離されているので、撮影用カラー写真感
光材料に要求されている高い保存安定性を満たしつつ、
迅速な現像処理が可能である。また、色素放出型化合物
を用いる場合に比べ、無色の発色現像主薬とカプラーと
を用いた場合には、撮影用として極めて重要な感度の点
で有利である。
料の場合、塩基の不存在下で安定性が極めて高い発色現
像試薬及びカプラーを含む感光材料と、塩基及び/又は
塩基プレカーサーを含む処理部材とを用い、少量の水の
存在下で熱現像し、該感光材料上に非拡散性色素による
画像を形成すると、粒状やシャープネスに優れた画像が
得られる。この画像情報に基づいてカラーペーパーや熱
現像カラープリント材料等の別の記録材料上に出力する
と、非常に良好なカラー画像が得られる。また、感光材
料と塩基とが隔離されているので、撮影用カラー写真感
光材料に要求されている高い保存安定性を満たしつつ、
迅速な現像処理が可能である。また、色素放出型化合物
を用いる場合に比べ、無色の発色現像主薬とカプラーと
を用いた場合には、撮影用として極めて重要な感度の点
で有利である。
【0006】前記熱現像方式の撮影用カラー写真感光材
料においては、熱現像によって発色画像を形成した後、
残存するハロゲン化銀及び/又は現像銀を除去してもよ
いが、除去しない方が迅速処理性及び機器、材料コスト
の面からも非常に有利である。なお、前記画像情報に基
づいての別の材料に出力する方法として、通常の投影露
光を行ってもよいが、透過光の濃度測定によって画像情
報を光電的に読み取り、その信号によって出力する方が
一般的に高画質な画像が得られる。このとき、出力する
材料としては、感光材料でなくてもよく、例えば昇華型
感光記録材料、インクジェット記録材料、電子写真材
料、フルカラー直接感熱記録材料等でもよい。
料においては、熱現像によって発色画像を形成した後、
残存するハロゲン化銀及び/又は現像銀を除去してもよ
いが、除去しない方が迅速処理性及び機器、材料コスト
の面からも非常に有利である。なお、前記画像情報に基
づいての別の材料に出力する方法として、通常の投影露
光を行ってもよいが、透過光の濃度測定によって画像情
報を光電的に読み取り、その信号によって出力する方が
一般的に高画質な画像が得られる。このとき、出力する
材料としては、感光材料でなくてもよく、例えば昇華型
感光記録材料、インクジェット記録材料、電子写真材
料、フルカラー直接感熱記録材料等でもよい。
【0007】好ましい態様としては、熱現像によって発
色画像を形成した後、残存するハロゲン化銀及び現像銀
の除去する付加的な処理を行わずに、画像情報を拡散光
及びCCDイメージセンサーを用いた透過濃度測定によ
って光電的に呼み取り、デジタル信号に変換した後、画
像処理を行い、熱現像カラープリンター、例えば富士写
真フイルム(株)製のピクトログラフィー3000等を
用いて出力する態様が挙げられる。この場合、コンベン
ショナルカラー写真で使用する処理液が一切不要で、迅
速に良好なプリントを得ることができる。また、この場
合、上記デジタル信号を任意に加工編集できるので、撮
影した画像を自由に修正、変形、加工して出力できる。
色画像を形成した後、残存するハロゲン化銀及び現像銀
の除去する付加的な処理を行わずに、画像情報を拡散光
及びCCDイメージセンサーを用いた透過濃度測定によ
って光電的に呼み取り、デジタル信号に変換した後、画
像処理を行い、熱現像カラープリンター、例えば富士写
真フイルム(株)製のピクトログラフィー3000等を
用いて出力する態様が挙げられる。この場合、コンベン
ショナルカラー写真で使用する処理液が一切不要で、迅
速に良好なプリントを得ることができる。また、この場
合、上記デジタル信号を任意に加工編集できるので、撮
影した画像を自由に修正、変形、加工して出力できる。
【0008】しかし、このように、現像銀を除去する工
程を経ないで処理の簡便化を図ろうとすると、現像銀に
似た形態で従来から用いられているイエローフィルター
用コロイド銀やハレーション防止のコロイド銀を使うこ
とができないために、色の再現性や鮮鋭度の劣化を招く
という大きな欠陥があった。このため、特願平8−32
9124号公報において、該感光材料に、現像処理時に
消色剤との反応により消色する耐拡散性色素を含ませる
ことが提案され、コロイド銀を使わずとも、良好な色の
再現性や鮮鋭度が得られることが明らかにされた。
程を経ないで処理の簡便化を図ろうとすると、現像銀に
似た形態で従来から用いられているイエローフィルター
用コロイド銀やハレーション防止のコロイド銀を使うこ
とができないために、色の再現性や鮮鋭度の劣化を招く
という大きな欠陥があった。このため、特願平8−32
9124号公報において、該感光材料に、現像処理時に
消色剤との反応により消色する耐拡散性色素を含ませる
ことが提案され、コロイド銀を使わずとも、良好な色の
再現性や鮮鋭度が得られることが明らかにされた。
【0009】しかしながら、種々の検討を進めていく中
で、新たに重大な問題があることが明らかになってき
た。即ち、迅速処理のために熱現像の時間を短縮するた
めには感光材料に含まれる銀量をできるだけ減らすこと
が重要である。また、現像処理後の感光材料からハロゲ
ン化銀を除去しないでCCDイメージセンサーで読み取
る場合の処理速度や情報の劣化の観点からも、感光材料
に含まれる銀量が少ない方が有利である。ところが、こ
のように使用するハロゲン化銀を低減し、かつ前記目的
でコロイド銀を実質的に使用しないと、搬送部に赤外線
検知部が設けられた一部のカメラや現像処理機における
該搬送部でトラブルが頻発することが明らかになった。
で、新たに重大な問題があることが明らかになってき
た。即ち、迅速処理のために熱現像の時間を短縮するた
めには感光材料に含まれる銀量をできるだけ減らすこと
が重要である。また、現像処理後の感光材料からハロゲ
ン化銀を除去しないでCCDイメージセンサーで読み取
る場合の処理速度や情報の劣化の観点からも、感光材料
に含まれる銀量が少ない方が有利である。ところが、こ
のように使用するハロゲン化銀を低減し、かつ前記目的
でコロイド銀を実質的に使用しないと、搬送部に赤外線
検知部が設けられた一部のカメラや現像処理機における
該搬送部でトラブルが頻発することが明らかになった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、スキャナーでの読み取り性
を改良し、かつカメラ、自動現像機等における搬送性を
改良し、簡易迅速な現像処理で高画質が得られるハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法を提
供することを目的とする。
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、スキャナーでの読み取り性
を改良し、かつカメラ、自動現像機等における搬送性を
改良し、簡易迅速な現像処理で高画質が得られるハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> 透明支持体上に、感光性ハロゲン化銀、発色現
像主薬、カプラー及びバインダーを含む感光層を少なく
とも一層有し、塗布銀総量が0.5〜5.0g/m2 で
あり、非感光性のコロイド銀を実質的に含有せず、かつ
950nmにおける赤外線透過濃度が1.7〜3.5で
あることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料
である。 <2> 感光性ハロゲン化銀が実質的に平板状粒子であ
る前記<1>に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料
である。 <3> 赤外線吸収色素を含有する前記<1>又は<2
>に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料である。 <4> 現像処理時に消色剤との反応により消色する消
色性色素を含有する前記<1>から<3>のいずれかに
記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料である。 <5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料を像様に露光した後、該ハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料と、支持体上に少なくと
も塩基及び/又は塩基プレカーサーを含む処理層を有す
る処理材料との間に水を介在させ、該ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料と該処理材料とを重ね合せて60〜10
0℃で5〜60秒間加熱することにより、該ハロゲン化
銀カラー写真感光材料上に画像を形成することを特徴と
するカラー画像形成方法である。<6> 加熱が、60
〜100℃で5〜60秒間の加熱である前記<5>に記
載のカラー画像形成方法である。
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> 透明支持体上に、感光性ハロゲン化銀、発色現
像主薬、カプラー及びバインダーを含む感光層を少なく
とも一層有し、塗布銀総量が0.5〜5.0g/m2 で
あり、非感光性のコロイド銀を実質的に含有せず、かつ
950nmにおける赤外線透過濃度が1.7〜3.5で
あることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料
である。 <2> 感光性ハロゲン化銀が実質的に平板状粒子であ
る前記<1>に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料
である。 <3> 赤外線吸収色素を含有する前記<1>又は<2
>に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料である。 <4> 現像処理時に消色剤との反応により消色する消
色性色素を含有する前記<1>から<3>のいずれかに
記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料である。 <5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料を像様に露光した後、該ハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料と、支持体上に少なくと
も塩基及び/又は塩基プレカーサーを含む処理層を有す
る処理材料との間に水を介在させ、該ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料と該処理材料とを重ね合せて60〜10
0℃で5〜60秒間加熱することにより、該ハロゲン化
銀カラー写真感光材料上に画像を形成することを特徴と
するカラー画像形成方法である。<6> 加熱が、60
〜100℃で5〜60秒間の加熱である前記<5>に記
載のカラー画像形成方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のハロゲン化銀カラー写真
感光材料においては、塗布銀総量が0.5〜5.0g/
m2 であり、非感光性のコロイド銀を実質的に含有せ
ず、かつ950nmにおける赤外線透過濃度が1.7〜
3.5である。
感光材料においては、塗布銀総量が0.5〜5.0g/
m2 であり、非感光性のコロイド銀を実質的に含有せ
ず、かつ950nmにおける赤外線透過濃度が1.7〜
3.5である。
【0013】−塗布銀総量− 前記塗布銀総量は、塗布したハロゲン化銀の総量を意味
し、0.5〜5.0g/m2 であることが必要である
が、現像速度とCCDイメージセンサーの読み取りとの
観点からは、1.0〜4.5g/m2 が好ましく、2.
0〜4.3g/m2 がより好ましい。
し、0.5〜5.0g/m2 であることが必要である
が、現像速度とCCDイメージセンサーの読み取りとの
観点からは、1.0〜4.5g/m2 が好ましく、2.
0〜4.3g/m2 がより好ましい。
【0014】−コロイド銀− 前記非感光性のコロイド銀を実質的に含有せずとは、4
00〜700nmの可視光領域における塗膜中でのコロ
イド銀の濃度が、最大吸収波長でも0.3以下であるこ
とを意味し、好ましくは0.1以下、より好ましくは
0.01以下であることを意味する。脱銀処理しない場
合には、ハロゲン化銀カラー写真感光材料が前記コロイ
ド銀を含有していると、最低濃度(Dmin )が高く、得
られたネガ画像をスキャナー等で読み取る際にノイズと
してひろってしまい、粒状が荒れてしまうという問題が
ある。
00〜700nmの可視光領域における塗膜中でのコロ
イド銀の濃度が、最大吸収波長でも0.3以下であるこ
とを意味し、好ましくは0.1以下、より好ましくは
0.01以下であることを意味する。脱銀処理しない場
合には、ハロゲン化銀カラー写真感光材料が前記コロイ
ド銀を含有していると、最低濃度(Dmin )が高く、得
られたネガ画像をスキャナー等で読み取る際にノイズと
してひろってしまい、粒状が荒れてしまうという問題が
ある。
【0015】−赤外線透過濃度− ハロゲン化銀カラー写真感光材料の950nmにおける
赤外線透過濃度が1.7〜3.5となるようにするに
は、例えば、赤外線吸収色素を含有させる、赤外線を反
射するが可視光を透過するような素材(例えば、金属酸
化物)を含有させる、等の手法が挙げられるが、400
〜1100nmにおける吸収最大波長が700〜110
0nmの赤外領域にある赤外線吸収色素を含有させるこ
とが好ましい。なお、搬送部に赤外線検知器が設けられ
た一部のカメラや現像処理機における該赤外線検知器の
中には、反射を利用しているものも存在するが、この場
合にも、赤外線透過濃度が1.7〜3.5とすることに
より、赤外線反射濃度も十分問題のないレベルに入り、
この点においても本発明は好ましいものである。
赤外線透過濃度が1.7〜3.5となるようにするに
は、例えば、赤外線吸収色素を含有させる、赤外線を反
射するが可視光を透過するような素材(例えば、金属酸
化物)を含有させる、等の手法が挙げられるが、400
〜1100nmにおける吸収最大波長が700〜110
0nmの赤外領域にある赤外線吸収色素を含有させるこ
とが好ましい。なお、搬送部に赤外線検知器が設けられ
た一部のカメラや現像処理機における該赤外線検知器の
中には、反射を利用しているものも存在するが、この場
合にも、赤外線透過濃度が1.7〜3.5とすることに
より、赤外線反射濃度も十分問題のないレベルに入り、
この点においても本発明は好ましいものである。
【0016】−赤外線吸収色素− 本発明において好適な赤外線吸収色素は、上述の通り、
400〜1100nmにおける吸収最大波長が700〜
1100nmの赤外領域にあるが、ここにいう吸収特性
とは、感材中における色素の存在状態におけるものを意
味し、溶液状態の場合もあれば、乳化分散された状態
や、固体分散状態の場合もある。本発明においては、前
記赤外線吸収色素の中でも、下記一般式(I)で表わさ
れるシアニン色素が特に好ましい。
400〜1100nmにおける吸収最大波長が700〜
1100nmの赤外領域にあるが、ここにいう吸収特性
とは、感材中における色素の存在状態におけるものを意
味し、溶液状態の場合もあれば、乳化分散された状態
や、固体分散状態の場合もある。本発明においては、前
記赤外線吸収色素の中でも、下記一般式(I)で表わさ
れるシアニン色素が特に好ましい。
【0017】
【化1】
【0018】一般式(I)において、Z1 及びZ2 は、
それぞれ、縮環してもよい5員又は6員の含窒素複素環
を形成する非金属原子群を意味する。
それぞれ、縮環してもよい5員又は6員の含窒素複素環
を形成する非金属原子群を意味する。
【0019】前記含窒素複素環及びその縮環の例として
は、オキサゾール環、イソオキサゾール環、ベンゾオキ
サゾール環、ナフトオキサゾール環、チアゾール環、ベ
ンゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、インドレニン
環、ベンゾインドレニン環、イミダゾール環、ベンゾイ
ミダゾール環、ナフトイミダゾール環、キノリン環、ピ
リジン環、ピロロピリジン環、フロピロール環、インド
リジン環、イミダゾキノキサリン環及びキノキサリン環
などが挙げられる。前記含窒素複素環としては、6員環
よりも5員環の方が好ましく、5員の含窒素複素環にベ
ンゼン環又はナフタレン環が縮合しているものがより好
ましく、インドレニン環及びベンゾインドレニン環が特
に好ましい。
は、オキサゾール環、イソオキサゾール環、ベンゾオキ
サゾール環、ナフトオキサゾール環、チアゾール環、ベ
ンゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、インドレニン
環、ベンゾインドレニン環、イミダゾール環、ベンゾイ
ミダゾール環、ナフトイミダゾール環、キノリン環、ピ
リジン環、ピロロピリジン環、フロピロール環、インド
リジン環、イミダゾキノキサリン環及びキノキサリン環
などが挙げられる。前記含窒素複素環としては、6員環
よりも5員環の方が好ましく、5員の含窒素複素環にベ
ンゼン環又はナフタレン環が縮合しているものがより好
ましく、インドレニン環及びベンゾインドレニン環が特
に好ましい。
【0020】前記含窒素複素環及びそれに縮合している
環は、置換基を有してもよい。前記置換基の例として
は、炭素原子数が1〜10、好ましくは1〜6のアルキ
ル基(直鎖、分岐鎖、環状、置換、無置換のものを含む
(以下同様))(例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基)、炭素原子数が1〜10、好ましくは1〜6のアル
コキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基)、炭素原
子数が6〜20、好ましくは6〜12のアリールオキシ
基(例えば、フェノキシ基、p−クロロフェノキシ
基)、ハロゲン原子(例えば、Cl、Br、F)、炭素
原子数が10以下、好ましくは6以下のアルコキシカル
ボニル基(例えば、エトキシカルボニル基)、シアノ
基、ニトロ基及びカルボキシル基が含まれる。前記カル
ボキシル基は、カチオンと塩を形成してもよく、また、
N+ と分子内塩を形成してもよい。本発明においては、
これらの中でも、塩素原子(Cl)、メトキシ基、メチ
ル基及びカルボキシル基が好ましい。
環は、置換基を有してもよい。前記置換基の例として
は、炭素原子数が1〜10、好ましくは1〜6のアルキ
ル基(直鎖、分岐鎖、環状、置換、無置換のものを含む
(以下同様))(例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基)、炭素原子数が1〜10、好ましくは1〜6のアル
コキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基)、炭素原
子数が6〜20、好ましくは6〜12のアリールオキシ
基(例えば、フェノキシ基、p−クロロフェノキシ
基)、ハロゲン原子(例えば、Cl、Br、F)、炭素
原子数が10以下、好ましくは6以下のアルコキシカル
ボニル基(例えば、エトキシカルボニル基)、シアノ
基、ニトロ基及びカルボキシル基が含まれる。前記カル
ボキシル基は、カチオンと塩を形成してもよく、また、
N+ と分子内塩を形成してもよい。本発明においては、
これらの中でも、塩素原子(Cl)、メトキシ基、メチ
ル基及びカルボキシル基が好ましい。
【0021】なお、前記含窒素複素環がカルボキシル基
により置換されると、固体微粒子状に分散する場合、最
大吸収波長の長波長側への移行が顕著である。ただし、
カルボキシル基置換化合物は親水性であり、処理液に溶
出し易くなる。カルボキシル基置換化合物が処理液によ
り除去されることを防止するためには、後述するレーキ
化処理が有効である。また、一般式(I)における
R1 、R2 又はLに、炭素原子数が3以上のアルキル基
又はフェニル基を導入することも、処理液への溶出防止
に有効である。
により置換されると、固体微粒子状に分散する場合、最
大吸収波長の長波長側への移行が顕著である。ただし、
カルボキシル基置換化合物は親水性であり、処理液に溶
出し易くなる。カルボキシル基置換化合物が処理液によ
り除去されることを防止するためには、後述するレーキ
化処理が有効である。また、一般式(I)における
R1 、R2 又はLに、炭素原子数が3以上のアルキル基
又はフェニル基を導入することも、処理液への溶出防止
に有効である。
【0022】一方、カルボキシル基のない化合物は、最
大吸収波長が50〜200nmで長波長側へ移行するこ
とを促進するため、固体微粒子の調製における分散時間
を長くすることが好ましい。また、カルボキシルのない
化合物としては、後述する一般式(Ic)で表される化
合物が特に好ましい。
大吸収波長が50〜200nmで長波長側へ移行するこ
とを促進するため、固体微粒子の調製における分散時間
を長くすることが好ましい。また、カルボキシルのない
化合物としては、後述する一般式(Ic)で表される化
合物が特に好ましい。
【0023】一般式(I)において、R1 及びR2 は、
それぞれ、アルキル基、アルケニル基又はアラルキル基
を意味する。これらの中でも、アルキル基が好ましく、
無置換のアルキル基がより好ましい。
それぞれ、アルキル基、アルケニル基又はアラルキル基
を意味する。これらの中でも、アルキル基が好ましく、
無置換のアルキル基がより好ましい。
【0024】前記アルキル基の炭素原子数としては、1
〜10が好ましく、1〜6がより好ましい。前記アルキ
ル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、イソブチル基、ペンチル基及びヘキシル基な
どが挙げられる。前記アルキル基は置換基を有してもよ
く、該置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば、C
l、Br、F)、炭素原子数が2〜10、好ましくは2
〜6のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基)及びヒドロキシル基
などが挙げられる。
〜10が好ましく、1〜6がより好ましい。前記アルキ
ル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、イソブチル基、ペンチル基及びヘキシル基な
どが挙げられる。前記アルキル基は置換基を有してもよ
く、該置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば、C
l、Br、F)、炭素原子数が2〜10、好ましくは2
〜6のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基)及びヒドロキシル基
などが挙げられる。
【0025】前記アルケニル基の炭素原子数としては、
2〜10が好ましく、2〜6がより好ましい。前記アル
ケニル基の例としては、2−ペンテニル基、ビニル基、
アリル基、2−ブテニル基及び1−プロペニル基などが
挙げられる。前記アルケニル基は置換基を有してもよ
く。該置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば、C
l、Br、F)、炭素原子数が2〜10、好ましくは2
〜6のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基)及びヒドロキシル基
などが挙げられる。
2〜10が好ましく、2〜6がより好ましい。前記アル
ケニル基の例としては、2−ペンテニル基、ビニル基、
アリル基、2−ブテニル基及び1−プロペニル基などが
挙げられる。前記アルケニル基は置換基を有してもよ
く。該置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば、C
l、Br、F)、炭素原子数が2〜10、好ましくは2
〜6のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基)及びヒドロキシル基
などが挙げられる。
【0026】前記アラルキル基の炭素原子数としては、
7〜12が好ましい。前記アラルキル基の例としては、
ベンジル基及びフェネチル基などが挙げられる。前記ア
ラルキル基は置換基を有してもよく、該置換基の例とし
ては、ハロゲン原子(例えば、Cl、Br、F)、炭素
原子数が1〜10、好ましくは1〜6のアルキル基(例
えば、メチル基)及び炭素原子数が1〜10、好ましく
は1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基)などが
挙げられる。
7〜12が好ましい。前記アラルキル基の例としては、
ベンジル基及びフェネチル基などが挙げられる。前記ア
ラルキル基は置換基を有してもよく、該置換基の例とし
ては、ハロゲン原子(例えば、Cl、Br、F)、炭素
原子数が1〜10、好ましくは1〜6のアルキル基(例
えば、メチル基)及び炭素原子数が1〜10、好ましく
は1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基)などが
挙げられる。
【0027】一般式(I)において、Lは、5、7又は
9個のメチン基が二重結合が共役するように結合してい
る連結基を意味する。前記メチン基の数としては、7個
(ヘプタメチン化合物)又は9個(ノナメチン化合物)
が好ましく、7個がより好ましい。
9個のメチン基が二重結合が共役するように結合してい
る連結基を意味する。前記メチン基の数としては、7個
(ヘプタメチン化合物)又は9個(ノナメチン化合物)
が好ましく、7個がより好ましい。
【0028】前記メチン基は置換基を有してもよいが、
この場合、置換基を有するメチン基は、中央の(メソ位
の)メチン基であることが好ましい。前記メチン基の置
換基については、下記一般式(L5)(ペンタメチ
ン)、(L7)(ヘプタメチン)及び(L9)(ノナメ
チン)を引用して説明する。
この場合、置換基を有するメチン基は、中央の(メソ位
の)メチン基であることが好ましい。前記メチン基の置
換基については、下記一般式(L5)(ペンタメチ
ン)、(L7)(ヘプタメチン)及び(L9)(ノナメ
チン)を引用して説明する。
【0029】
【化2】
【0030】一般式(L5)、(L7)及び(L9)に
おいて、R9 は、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子
(例えば、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子)、アリ
ール基、−NR14R15(R14は、アルキル基又はアリー
ル基を意味し、R15は、水素原子、アルキル基、アリー
ル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基又
はアシル基を意味し、R14とR15とは互いに結合してN
と共に5員又は6員の含窒素複素環を形成する)、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アルコキシ基又はアリー
ルオキシ基を意味する。これらの中でも、−NR14R15
が好ましく、R14及びR15の少なくとも一方がフェニル
基であることが特に好ましい。
おいて、R9 は、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子
(例えば、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子)、アリ
ール基、−NR14R15(R14は、アルキル基又はアリー
ル基を意味し、R15は、水素原子、アルキル基、アリー
ル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基又
はアシル基を意味し、R14とR15とは互いに結合してN
と共に5員又は6員の含窒素複素環を形成する)、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アルコキシ基又はアリー
ルオキシ基を意味する。これらの中でも、−NR14R15
が好ましく、R14及びR15の少なくとも一方がフェニル
基であることが特に好ましい。
【0031】R10及びR11は、水素原子、又は、互いに
結合してC=C−Cと共に5員又は6員環を形成し得る
基を意味する。これらの中でも、R10とR11とが互いに
結合して5員又は6員環を形成し得る基が好ましい。特
に、R9 が水素原子である場合は、R10とR11とが互い
に結合して環を形成しているのが好ましい。R10とR11
とが互いに結合して形成する環の例としては、シクロペ
ンテン環及びシクロヘキセン環などが挙げられる。R10
とR11とが互いに結合して形成する環は、置換基を有し
ていてもよく、該置換基の例としては、アルキル基及び
アリール基などが挙げられる。R12及びR13は、それぞ
れ、水素原子又はアルキル基を意味する。
結合してC=C−Cと共に5員又は6員環を形成し得る
基を意味する。これらの中でも、R10とR11とが互いに
結合して5員又は6員環を形成し得る基が好ましい。特
に、R9 が水素原子である場合は、R10とR11とが互い
に結合して環を形成しているのが好ましい。R10とR11
とが互いに結合して形成する環の例としては、シクロペ
ンテン環及びシクロヘキセン環などが挙げられる。R10
とR11とが互いに結合して形成する環は、置換基を有し
ていてもよく、該置換基の例としては、アルキル基及び
アリール基などが挙げられる。R12及びR13は、それぞ
れ、水素原子又はアルキル基を意味する。
【0032】R9 、R12、R13、R14及びR15のアルキ
ル基、並びに、R10とR11とが互いに結合して形成する
環が有していてもよいアルキル基の炭素原子数として
は、1〜10が好ましく、1〜6がより好ましい。前記
アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基及びヘキシ
ル基が挙げられる。前記アルキル基は置換基を有しても
よく、該置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば、
Cl、Br、F)、炭素原子数が2〜10、好ましくは
2〜6のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基)及びヒドロキシル
基が挙げられる。
ル基、並びに、R10とR11とが互いに結合して形成する
環が有していてもよいアルキル基の炭素原子数として
は、1〜10が好ましく、1〜6がより好ましい。前記
アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基及びヘキシ
ル基が挙げられる。前記アルキル基は置換基を有しても
よく、該置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば、
Cl、Br、F)、炭素原子数が2〜10、好ましくは
2〜6のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基)及びヒドロキシル
基が挙げられる。
【0033】R9 、R14及びR15のアリール基の炭素原
子数としては、6〜12が好ましい。前記アリール基の
例としては、フェニル基及びナフチル基などが挙げられ
る。前記アリール基は置換基を有してもよく、該置換基
の例としては、炭素原子数が1〜10、好ましくは1〜
6のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基)、炭素原子数が1〜10、好ましくは1〜6のアル
コキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基)、炭素原
子数が20以下、好ましくは12以下のアリールオキシ
基(例えば、フェノキシ基、p−クロロフェノキシ
基)、ハロゲン原子(例えば、Cl、Br、F)、炭素
原子数が2〜10、好ましくは2〜6のアルコキシカル
ボニル基(例えば、エトキシカルボニル基)、シアノ
基、ニトロ基及びカルボキシル基などが挙げられる。
子数としては、6〜12が好ましい。前記アリール基の
例としては、フェニル基及びナフチル基などが挙げられ
る。前記アリール基は置換基を有してもよく、該置換基
の例としては、炭素原子数が1〜10、好ましくは1〜
6のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基)、炭素原子数が1〜10、好ましくは1〜6のアル
コキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基)、炭素原
子数が20以下、好ましくは12以下のアリールオキシ
基(例えば、フェノキシ基、p−クロロフェノキシ
基)、ハロゲン原子(例えば、Cl、Br、F)、炭素
原子数が2〜10、好ましくは2〜6のアルコキシカル
ボニル基(例えば、エトキシカルボニル基)、シアノ
基、ニトロ基及びカルボキシル基などが挙げられる。
【0034】R15のアルキルスルホニル基の炭素原子数
としては、1〜10が好ましい。前記アルキルスルホニ
ル基の例としては、メシル基及びエタンスルホニル基な
どが挙げられる。R15のアリールスルホニル基の炭素原
子数としては、6〜10が好ましい。前記アリールスル
ホニル基の例としては、トシル基及びベンゼンスルホニ
ル基などが挙げられる。R15のアシル基の炭素原子数と
しては、2〜10が好ましい。前記アシル基の例として
は、アセチル基、プロピオニル基及びベンゾイル基など
が挙げられる。
としては、1〜10が好ましい。前記アルキルスルホニ
ル基の例としては、メシル基及びエタンスルホニル基な
どが挙げられる。R15のアリールスルホニル基の炭素原
子数としては、6〜10が好ましい。前記アリールスル
ホニル基の例としては、トシル基及びベンゼンスルホニ
ル基などが挙げられる。R15のアシル基の炭素原子数と
しては、2〜10が好ましい。前記アシル基の例として
は、アセチル基、プロピオニル基及びベンゾイル基など
が挙げられる。
【0035】R14とR15とが互いに結合してNと共に形
成する含窒素複素環の例としては、ピペリジン環、モル
ホリン環、ピペラジン環などが挙げられる。前記含窒素
複素環は、置換基を有してもよく、該置換基の例として
は、炭素原子数1〜10のアルキル基(例えば、メチ
ル)、炭素原子数6〜12のアリール基(例えば、フェ
ニル基)及び炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニ
ル基(例えば、エトキシカルボニル基)などが挙げられ
る。
成する含窒素複素環の例としては、ピペリジン環、モル
ホリン環、ピペラジン環などが挙げられる。前記含窒素
複素環は、置換基を有してもよく、該置換基の例として
は、炭素原子数1〜10のアルキル基(例えば、メチ
ル)、炭素原子数6〜12のアリール基(例えば、フェ
ニル基)及び炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニ
ル基(例えば、エトキシカルボニル基)などが挙げられ
る。
【0036】一般式(I)において、a、b及びcは、
それぞれ、0又は1を意味する。これらの中でも、a及
びbは0であるのが好ましく、cは一般に1であるが、
カルボキシル基のようなアニオン性置換基がN+ と分子
内塩を形成する場合はcは0になる。
それぞれ、0又は1を意味する。これらの中でも、a及
びbは0であるのが好ましく、cは一般に1であるが、
カルボキシル基のようなアニオン性置換基がN+ と分子
内塩を形成する場合はcは0になる。
【0037】一般式(I)において、Xはアニオンを意
味する。前記アニオンの例としては、ハライドイオン
(例えば、Cl- 、Br- 、I- )、p−トルエンスル
ホン酸イオン、エチル硫酸イオン、PF6 - 、BF4 -
及びClO4 - などが挙げられる。
味する。前記アニオンの例としては、ハライドイオン
(例えば、Cl- 、Br- 、I- )、p−トルエンスル
ホン酸イオン、エチル硫酸イオン、PF6 - 、BF4 -
及びClO4 - などが挙げられる。
【0038】本発明においては、前記一般式(I)で表
わされるシアニン色素の中でも、下記一般式(Ib)で
表されるヘプタメチンシアニン色素がより好ましい。
わされるシアニン色素の中でも、下記一般式(Ib)で
表されるヘプタメチンシアニン色素がより好ましい。
【0039】
【化3】
【0040】一般式(Ib)において、Z3 及びZ4 を
その中に付したベンゼン環には、さらに別のベンゼン環
が縮合してもよい。R3 及びR4 は、それぞれ、アルキ
ル基、アラルキル基又はアルケニル基を意味する。
R5 、R6 、R7 及びR8 は、それぞれ、アルキル基で
あるか、あるいはR5 とR6 とが又はR7 とR8 とが互
いに結合してCと共に5又は6員環を形成し得る基を意
味する。R9 は、水素原子、アルキル基、ハロゲン原
子、アリール基、−NR14R15(R14は、アルキル基又
はアリール基を意味し、R15は、水素原子、アルキル
基、アリール基、アルキルスルホニル基、アリールスル
ホニル基又はアシル基を意味し、R14とR15とは互いに
結合してNと共に5員又は6員の含窒素複素環を形成す
る)、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシ基
又はアリールオキシ基を意味する。R10及びR11は、水
素原子であるか、あるいは互いに結合してC=C−Cと
共に5員又は6員環を形成し得る基を意味する。Xは、
アニオンを意味する。cは、0又は1を意味する。
その中に付したベンゼン環には、さらに別のベンゼン環
が縮合してもよい。R3 及びR4 は、それぞれ、アルキ
ル基、アラルキル基又はアルケニル基を意味する。
R5 、R6 、R7 及びR8 は、それぞれ、アルキル基で
あるか、あるいはR5 とR6 とが又はR7 とR8 とが互
いに結合してCと共に5又は6員環を形成し得る基を意
味する。R9 は、水素原子、アルキル基、ハロゲン原
子、アリール基、−NR14R15(R14は、アルキル基又
はアリール基を意味し、R15は、水素原子、アルキル
基、アリール基、アルキルスルホニル基、アリールスル
ホニル基又はアシル基を意味し、R14とR15とは互いに
結合してNと共に5員又は6員の含窒素複素環を形成す
る)、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシ基
又はアリールオキシ基を意味する。R10及びR11は、水
素原子であるか、あるいは互いに結合してC=C−Cと
共に5員又は6員環を形成し得る基を意味する。Xは、
アニオンを意味する。cは、0又は1を意味する。
【0041】Z3 及びZ4 をその中に付したベンゼン環
及びそれに縮合している他のベンゼン環は置換基を有し
てもよい。置換基の例は、Z1 及びZ2 の置換基と同様
である。
及びそれに縮合している他のベンゼン環は置換基を有し
てもよい。置換基の例は、Z1 及びZ2 の置換基と同様
である。
【0042】R3 及びR4 の炭素原子数、具体例、有し
ていてもよい置換基、好ましい基、より好ましい基など
は、前記一般式(I)におけるR1 及びR2 について例
示したものと同様である。R5 、R6 、R7 及びR8 の
アルキル基の炭素原子数、具体例、有していてもよい置
換基、好ましい基、より好ましい基などは、前記一般式
(I)におけるR1 及びR2 におけるアルキル基のもの
と同様である。R5 とR6 とが、又はR7とR8 とが互
いに結合して形成する環の例としては、シクロヘキサン
環などが挙げられる。R9 、R10及びR11の炭素原子
数、具体例、有していてもよい置換基、好ましい基、よ
り好ましい基などは、前記一般式(L7)における
R9 、R10及びR11のものと同様である。Xの具体例、
及びcが一般的にとる値などは、前記一般式(I)にお
けるX及びcと同様である。
ていてもよい置換基、好ましい基、より好ましい基など
は、前記一般式(I)におけるR1 及びR2 について例
示したものと同様である。R5 、R6 、R7 及びR8 の
アルキル基の炭素原子数、具体例、有していてもよい置
換基、好ましい基、より好ましい基などは、前記一般式
(I)におけるR1 及びR2 におけるアルキル基のもの
と同様である。R5 とR6 とが、又はR7とR8 とが互
いに結合して形成する環の例としては、シクロヘキサン
環などが挙げられる。R9 、R10及びR11の炭素原子
数、具体例、有していてもよい置換基、好ましい基、よ
り好ましい基などは、前記一般式(L7)における
R9 、R10及びR11のものと同様である。Xの具体例、
及びcが一般的にとる値などは、前記一般式(I)にお
けるX及びcと同様である。
【0043】前記一般式(Ib)で表されるヘプタメチ
ンシアニン色素の中でも、下記一般式(Ic)で表され
るヘプタメチンシアニン色素が最も好ましい。
ンシアニン色素の中でも、下記一般式(Ic)で表され
るヘプタメチンシアニン色素が最も好ましい。
【0044】
【化4】
【0045】一般式(Ic)において、Z3 及びZ4 を
その中に付したベンゼン環には、さらに別のベンゼン環
が縮合してもよい。R3 及びR4 は、それぞれ、アルキ
ル基、アラルキル基又はアルケニル基を意味する。
R5 、R6 、R7 及びR8 は、それぞれ、アルキル基で
あるか、あるいはR5 とR6 とが又はR7 とR8 とが互
いに結合して環を形成し得る基を意味する。R16及びR
17は、それぞれ、アルキル基又はアリール基を意味す
る。Xは、アニオンを意味する。cは、0又は1を意味
する。
その中に付したベンゼン環には、さらに別のベンゼン環
が縮合してもよい。R3 及びR4 は、それぞれ、アルキ
ル基、アラルキル基又はアルケニル基を意味する。
R5 、R6 、R7 及びR8 は、それぞれ、アルキル基で
あるか、あるいはR5 とR6 とが又はR7 とR8 とが互
いに結合して環を形成し得る基を意味する。R16及びR
17は、それぞれ、アルキル基又はアリール基を意味す
る。Xは、アニオンを意味する。cは、0又は1を意味
する。
【0046】Z3 及びZ4 のベンゼン環及びそれに縮合
している他のベンゼン環は、置換基を有してもよく、該
置換基の例としては、上述のZ1 及びZ2 の置換基と同
様である。R3 及びR4 の炭素原子数、具体例、有して
いてもよい置換基、好ましい基、より好ましい基など
は、前記一般式(I)におけるR1 及びR2 のものと同
様である。R5 、R6 、R7 及びR8 のアルキル基の炭
素原子数、具体例、有していてもよい置換基、好ましい
基、より好ましい基などは、前記一般式(I)のR1 及
びR2 におけるアルキル基のものと同様である。R5 と
R6 とが又はR7 とR8 とが互いに結合して形成する環
の例としては、シクロヘキサン環などが挙げられる。R
16及びR17のアルキル基の炭素原子数、具体例、有して
いてもよい置換基、好ましい基、より好ましい基など
は、前記一般式(I)のR1 及びR2 におけるアルキル
基のものと同様である。R16及びR17のアリール基の炭
素原子数、具体例、有していてもよい置換基などは、前
記一般式(L5)、(L7)及び(L9)におけるアリ
ール基のものと同様である。Xの具体例、及びcが一般
的に取る値などは、前記一般式(I)におけるX及びc
と同様である。
している他のベンゼン環は、置換基を有してもよく、該
置換基の例としては、上述のZ1 及びZ2 の置換基と同
様である。R3 及びR4 の炭素原子数、具体例、有して
いてもよい置換基、好ましい基、より好ましい基など
は、前記一般式(I)におけるR1 及びR2 のものと同
様である。R5 、R6 、R7 及びR8 のアルキル基の炭
素原子数、具体例、有していてもよい置換基、好ましい
基、より好ましい基などは、前記一般式(I)のR1 及
びR2 におけるアルキル基のものと同様である。R5 と
R6 とが又はR7 とR8 とが互いに結合して形成する環
の例としては、シクロヘキサン環などが挙げられる。R
16及びR17のアルキル基の炭素原子数、具体例、有して
いてもよい置換基、好ましい基、より好ましい基など
は、前記一般式(I)のR1 及びR2 におけるアルキル
基のものと同様である。R16及びR17のアリール基の炭
素原子数、具体例、有していてもよい置換基などは、前
記一般式(L5)、(L7)及び(L9)におけるアリ
ール基のものと同様である。Xの具体例、及びcが一般
的に取る値などは、前記一般式(I)におけるX及びc
と同様である。
【0047】以下に、本発明に好適なシアニン色素の具
体例を示す。
体例を示す。
【0048】
【化5】
【0049】
【化6】
【0050】
【化7】
【0051】
【化8】
【0052】
【化9】
【0053】
【化10】
【0054】
【化11】
【0055】
【化12】
【0056】
【化13】
【0057】
【化14】
【0058】
【化15】
【0059】
【化16】
【0060】
【化17】
【0061】
【化18】
【0062】
【化19】
【0063】
【化20】
【0064】
【化21】
【0065】
【化22】
【0066】
【化23】
【0067】
【化24】
【0068】
【化25】
【0069】
【化26】
【0070】
【化27】
【0071】
【化28】
【0072】
【化29】
【0073】
【化30】
【0074】
【化31】
【0075】
【化32】
【0076】
【化33】
【0077】
【化34】
【0078】
【化35】
【0079】
【化36】
【0080】
【化37】
【0081】以上のシアニン色素は、下記合成例を参考
にして合成することができる。なお、類似の合成方法
は、米国特許2095854号、同3671648号各
明細書、特開昭62−123252号、特開平6−43
583号各公報にも記載されている。
にして合成することができる。なお、類似の合成方法
は、米国特許2095854号、同3671648号各
明細書、特開昭62−123252号、特開平6−43
583号各公報にも記載されている。
【0082】(合成例1) −前記化合物(1)の合成− 1,2,3,3−テトラメチル−5−カルボキシインド
レニウム・p−トルエンスルフォネート9.8g、1−
[2,5−ビス(アニリノメチレン)シクロペンチリデ
ン]−ジフェニルアミニウム・テトラフルオロボレート
6g、エチルアルコール100ミリリットル、無水酢酸
5ミリリットル及びトリエチルアミン10ミリリットル
を、外温100℃で1時間撹拌し、析出した結晶を濾別
した。メチルアルコール100ミリリットルで再結晶を
行ない、前記化合物(1)7.3gを得た。 融点:270℃以上 λmax:809.1nm ε:1.5×105 (ジメチルスルホキシド)
レニウム・p−トルエンスルフォネート9.8g、1−
[2,5−ビス(アニリノメチレン)シクロペンチリデ
ン]−ジフェニルアミニウム・テトラフルオロボレート
6g、エチルアルコール100ミリリットル、無水酢酸
5ミリリットル及びトリエチルアミン10ミリリットル
を、外温100℃で1時間撹拌し、析出した結晶を濾別
した。メチルアルコール100ミリリットルで再結晶を
行ない、前記化合物(1)7.3gを得た。 融点:270℃以上 λmax:809.1nm ε:1.5×105 (ジメチルスルホキシド)
【0083】(合成例2) −前記化合物(43)の合成− 1,2,3,3−テトラメチル−5−カルボキシインド
レニウム・p−トルエンスルフォネート2g及びメチル
アルコール10ミリリットルの混合物に、トリエチルア
ミン1.8ミリリットル、N−フェニル[7−フェニル
アミノ−3,5−(β,β−ジメチルトリメチレン)ヘ
プタトリエン−2,4,6−イリデン−1]アンモニウ
ムクロライド0.95gを加え、さらに無水酢酸2ミリ
リットルを添加した。室温で3時間撹拌した後、水2ミ
リリットルを添加し、析出した結晶を濾別し、前記化合
物(43)1.1gを得た。 融点:270℃以上 λmax:855.0nm ε:1.69×105 (メタノール)
レニウム・p−トルエンスルフォネート2g及びメチル
アルコール10ミリリットルの混合物に、トリエチルア
ミン1.8ミリリットル、N−フェニル[7−フェニル
アミノ−3,5−(β,β−ジメチルトリメチレン)ヘ
プタトリエン−2,4,6−イリデン−1]アンモニウ
ムクロライド0.95gを加え、さらに無水酢酸2ミリ
リットルを添加した。室温で3時間撹拌した後、水2ミ
リリットルを添加し、析出した結晶を濾別し、前記化合
物(43)1.1gを得た。 融点:270℃以上 λmax:855.0nm ε:1.69×105 (メタノール)
【0084】(合成例3) −前記化合物(63)の合成− 1,2,3,3−テトラメチル−5−クロロインドレニ
ウム・p−トルエンスルフォネート11.4g、N−
(2,5−ジアニリノメチレンシクロペンチリデン)−
ジフェニアルミニウム・テトラフルオロボレート7.2
g、エチルアルコール100ミリリットル、無水酢酸6
ミリリットル及びトリエチルアミン12ミリリットル
を、外温100℃で1時間撹拌し、析出した結晶を濾別
した。メチルアルコール100ミリリットルで再結晶を
行ない、前記化合物(63)7.3gを得た。 融点:250℃以上 λmax:800.8nm ε:2.14×105 (クロロホルム)
ウム・p−トルエンスルフォネート11.4g、N−
(2,5−ジアニリノメチレンシクロペンチリデン)−
ジフェニアルミニウム・テトラフルオロボレート7.2
g、エチルアルコール100ミリリットル、無水酢酸6
ミリリットル及びトリエチルアミン12ミリリットル
を、外温100℃で1時間撹拌し、析出した結晶を濾別
した。メチルアルコール100ミリリットルで再結晶を
行ない、前記化合物(63)7.3gを得た。 融点:250℃以上 λmax:800.8nm ε:2.14×105 (クロロホルム)
【0085】以上のシアニン色素をレーキ化し、レーキ
シアニン色素として用いてもよい。好ましいレーキシア
ニン色素を下記一般式(II)で表わす。
シアニン色素として用いてもよい。好ましいレーキシア
ニン色素を下記一般式(II)で表わす。
【0086】
【化38】
【0087】一般式(II)において、Dは、下記一般式
(Ia)で表わされるシアニン色素の骨格を表す。
(Ia)で表わされるシアニン色素の骨格を表す。
【0088】
【化39】
【0089】一般式(Ia)において、Z1 及びZ
2 は、それぞれ、縮環してもよい5員又は6員の含窒素
複素環をそれぞれ+ N=(CH−CH)a =C及びC−
(CH=CH)b −Nと共に形成する非金属原子群で
ある。R1 及びR2 は、それぞれ、アルキル基、アルケ
ニル基又はアラルキル基を意味する。Lは、5、7又は
9個のメチン基が二重結合が共役するように結合してい
る連結基を意味する。a及びbは、それぞれ、0又は1
を意味する。
2 は、それぞれ、縮環してもよい5員又は6員の含窒素
複素環をそれぞれ+ N=(CH−CH)a =C及びC−
(CH=CH)b −Nと共に形成する非金属原子群で
ある。R1 及びR2 は、それぞれ、アルキル基、アルケ
ニル基又はアラルキル基を意味する。Lは、5、7又は
9個のメチン基が二重結合が共役するように結合してい
る連結基を意味する。a及びbは、それぞれ、0又は1
を意味する。
【0090】一般式(Ia)において、Z1 、Z2 、R
1 、R2 及びLの炭素原子数、具体例、有していてもよ
い置換基、好ましい基、より好ましい基、a及びbの好
ましい値などは、前記一般式(I)におけるZ1 、
Z2 、R1 、R2 、L、a及びbのものと同様である。
1 、R2 及びLの炭素原子数、具体例、有していてもよ
い置換基、好ましい基、より好ましい基、a及びbの好
ましい値などは、前記一般式(I)におけるZ1 、
Z2 、R1 、R2 、L、a及びbのものと同様である。
【0091】一般式(II)において、Aは、Dに置換基
として結合しているアニオン性解離基を意味する。アニ
オン性解離性基の例としては、カルボキシル基、スルホ
基、フェノール性ヒドロキシル基、スルホンアミド基、
スルファモイル基、ホスホノ基などが挙げられる。これ
らの中でも、カルボキシル基、スルホ基及びスルホンア
ミド基が好ましく、カルボキシル基が特に好ましい。
として結合しているアニオン性解離基を意味する。アニ
オン性解離性基の例としては、カルボキシル基、スルホ
基、フェノール性ヒドロキシル基、スルホンアミド基、
スルファモイル基、ホスホノ基などが挙げられる。これ
らの中でも、カルボキシル基、スルホ基及びスルホンア
ミド基が好ましく、カルボキシル基が特に好ましい。
【0092】一般式(II)において、Yは、シアニン色
素をレーキ化するカチオンを意味する。無機のカチオン
の例としては、アルカリ土類金属イオン(例えば、Mg
2+、Ca2+、Ba2+、Sr2+)、遷移金属イオン(例
え、Ag+ 、Zn2+)やその他の金属イオン(例えば、
Al3+)などが挙げられる。また、有機のカチオンの例
としては、アンモニウムイオン、アミジニウムイオン及
びグアニジウムイオンなどが挙げられる。前記有機のカ
チオンは、4以上の炭素原子数を有することが好まし
く、二価又は三価のカチオンが好ましい。
素をレーキ化するカチオンを意味する。無機のカチオン
の例としては、アルカリ土類金属イオン(例えば、Mg
2+、Ca2+、Ba2+、Sr2+)、遷移金属イオン(例
え、Ag+ 、Zn2+)やその他の金属イオン(例えば、
Al3+)などが挙げられる。また、有機のカチオンの例
としては、アンモニウムイオン、アミジニウムイオン及
びグアニジウムイオンなどが挙げられる。前記有機のカ
チオンは、4以上の炭素原子数を有することが好まし
く、二価又は三価のカチオンが好ましい。
【0093】一般式(II)において、mは、2〜5の整
数を意味し、2、3又は4が好ましい。一般式(II)に
おいて、nは、電荷バランスに必要な1〜5の整数を意
味し、一般に1、2又は3である。
数を意味し、2、3又は4が好ましい。一般式(II)に
おいて、nは、電荷バランスに必要な1〜5の整数を意
味し、一般に1、2又は3である。
【0094】なお、前記レーキシアニン色素は、複塩の
状態であってもよい。
状態であってもよい。
【0095】前記レーキシアニン色素の好ましい例を以
下に示す。
下に示す。
【0096】
【化40】
【0097】
【化41】
【0098】
【化42】
【0099】
【化43】
【0100】
【化44】
【0101】
【化45】
【0102】
【化46】
【0103】
【化47】
【0104】
【化48】
【0105】
【化49】
【0106】
【化50】
【0107】
【化51】
【0108】
【化52】
【0109】
【化53】
【0110】
【化54】
【0111】
【化55】
【0112】
【化56】
【0113】
【化57】
【0114】
【化58】
【0115】
【化59】
【0116】
【化60】
【0117】
【化61】
【0118】
【化62】
【0119】
【化63】
【0120】
【化64】
【0121】
【化65】
【0122】
【化66】
【0123】以上のレーキシアニン色素は、下記合成例
を参考にして合成することができる。
を参考にして合成することができる。
【0124】(合成例4) −前記化合物(131)の合成− 前記合成例1で合成した化合物(1)の結晶4g、水5
0ミリリットル及びトリエチルアミン2.6ミリリット
ルの溶液に、塩化カルシウム2gの水溶液20ミリリッ
トルを加えて1時間撹拌した。析出した沈澱を濾別し、
前記化合物(131)のウェットケーキ11.5gを得
た。乾燥重量は3.4gであった。
0ミリリットル及びトリエチルアミン2.6ミリリット
ルの溶液に、塩化カルシウム2gの水溶液20ミリリッ
トルを加えて1時間撹拌した。析出した沈澱を濾別し、
前記化合物(131)のウェットケーキ11.5gを得
た。乾燥重量は3.4gであった。
【0125】(合成例5) −前記化合物(132)の合成− 塩化カルシウムの代わりに塩化バリウムを用いた以外
は、前記合成例4と同様に処理し、前記化合物(13
2)のウェットケーキ10.6gを得た。乾燥重量は
3.4gであった。
は、前記合成例4と同様に処理し、前記化合物(13
2)のウェットケーキ10.6gを得た。乾燥重量は
3.4gであった。
【0126】(合成例6) −前記化合物(141)の合成− 塩化カルシウムの代わりにAl13O4 (OH)24(H2
O)12Cl7 (アルミニウムハイドロクロライド−P、
ヘキスト社製)を用いた以外は、合成例4と同様に処理
し、前記化合物(141)のウェットケーキ12.0g
を得た。乾燥重量は1.7gであった。
O)12Cl7 (アルミニウムハイドロクロライド−P、
ヘキスト社製)を用いた以外は、合成例4と同様に処理
し、前記化合物(141)のウェットケーキ12.0g
を得た。乾燥重量は1.7gであった。
【0127】(合成例7) −前記化合物(138)の合成− 前記合成例1で合成した化合物(1)の結晶4g、メタ
ノール30ミリリットル及びトリエチルアミン1.7ミ
リリットルの溶液に、下記のグアニジン化合物3.3g
をメタノール20ミリリットルに溶かした溶液を加え
た。室温にて3時間撹拌した後、析出した沈澱を濾別
し、前記化合物(138)のウェットケーキ3.9gを
得た。乾燥重量は2.1gであった。
ノール30ミリリットル及びトリエチルアミン1.7ミ
リリットルの溶液に、下記のグアニジン化合物3.3g
をメタノール20ミリリットルに溶かした溶液を加え
た。室温にて3時間撹拌した後、析出した沈澱を濾別
し、前記化合物(138)のウェットケーキ3.9gを
得た。乾燥重量は2.1gであった。
【0128】
【化67】
【0129】本発明においては、上述した赤外線吸収色
素は固体微粒子の状態で用いることが好ましい。前記赤
外線吸収色素を固体微粒子の状態とするためには、公知
の分散機を用いた分散を行うことにより達成することが
できる。前記分散機の例としては、ボールミル、振動ボ
ールミル、遊星ボールミル、サンドミル、コロイドミ
ル、ジェットミル及びローラーミルなどが挙げられる。
前記分散機については、特開昭52−92716号公報
及び国際特許公開88/074794号明細書等に記載
がある。前記分散機の中でも、縦型又は横型の媒体分散
機が好ましい。
素は固体微粒子の状態で用いることが好ましい。前記赤
外線吸収色素を固体微粒子の状態とするためには、公知
の分散機を用いた分散を行うことにより達成することが
できる。前記分散機の例としては、ボールミル、振動ボ
ールミル、遊星ボールミル、サンドミル、コロイドミ
ル、ジェットミル及びローラーミルなどが挙げられる。
前記分散機については、特開昭52−92716号公報
及び国際特許公開88/074794号明細書等に記載
がある。前記分散機の中でも、縦型又は横型の媒体分散
機が好ましい。
【0130】前記分散は、適当な媒体(例えば、水、ア
ルコール)の存在下で実施してもよい。前記媒体として
は、分散用界面活性剤を用いることが好ましく、該分散
用界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤(特開昭
52−92716号公報及び国際特許公開88/074
794号明細書に記載)が好ましく用いられる。必要に
応じて、アニオン性ポリマー、ノニオン性界面活性剤又
はカチオン性界面活性剤等を用いてもよい。
ルコール)の存在下で実施してもよい。前記媒体として
は、分散用界面活性剤を用いることが好ましく、該分散
用界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤(特開昭
52−92716号公報及び国際特許公開88/074
794号明細書に記載)が好ましく用いられる。必要に
応じて、アニオン性ポリマー、ノニオン性界面活性剤又
はカチオン性界面活性剤等を用いてもよい。
【0131】前記赤外線吸収色素を適当な溶媒中に溶解
した後、その貧溶媒を添加して、前記赤外線吸収色素の
固体微粒子状の粉末を得てもよい。この場合も前記分散
用界面活性剤を用いてもよく、あるいはpHを調整する
ことにより溶解し、次にpHを変化させて前記赤外線吸
収色素の固体微粒子を得てもよい。
した後、その貧溶媒を添加して、前記赤外線吸収色素の
固体微粒子状の粉末を得てもよい。この場合も前記分散
用界面活性剤を用いてもよく、あるいはpHを調整する
ことにより溶解し、次にpHを変化させて前記赤外線吸
収色素の固体微粒子を得てもよい。
【0132】前記レーキ染料を用いる場合は、適当なp
H値で前記一般式(II)の(D)−Am に相当するよう
な染料を溶解し、次に、前記一般式(II)のYに相当す
るようなカチオンの水溶性塩を加えて、前記レーキ染料
の固体微粒子の結晶を析出させてもよい。
H値で前記一般式(II)の(D)−Am に相当するよう
な染料を溶解し、次に、前記一般式(II)のYに相当す
るようなカチオンの水溶性塩を加えて、前記レーキ染料
の固体微粒子の結晶を析出させてもよい。
【0133】前記赤外線吸収色素の固体微粒子の平均粒
子径としては、0.005〜10μmが好ましく、0.
01〜1μmがより好ましく、0.01〜0.5μmが
特に好ましく、0.01〜0.11μmが最も好まし
い。
子径としては、0.005〜10μmが好ましく、0.
01〜1μmがより好ましく、0.01〜0.5μmが
特に好ましく、0.01〜0.11μmが最も好まし
い。
【0134】前記赤外線吸収色素の固体微粒子中には、
前記赤外線吸収色素が80重量%以上含まれていること
が好ましく、90重量%以上含まれていることがより好
ましく、100重量%含まれていることが最も好まし
い。
前記赤外線吸収色素が80重量%以上含まれていること
が好ましく、90重量%以上含まれていることがより好
ましく、100重量%含まれていることが最も好まし
い。
【0135】次に、オイル組成物又はポリマー組成物と
して用いることのできる本発明に好適な一般式(イ)、
(ロ)又は(ハ)で表される赤外線吸収色素について説
明する。
して用いることのできる本発明に好適な一般式(イ)、
(ロ)又は(ハ)で表される赤外線吸収色素について説
明する。
【0136】まず、一般式(イ)で表される赤外線吸収
色素について詳述する。
色素について詳述する。
【0137】
【化68】
【0138】一般式(イ)において、Z1 及びZ2 は、
それぞれ、縮環してもよい5又は6員の含窒素複素環
を、それぞれN(−CH=CH)a −C及びC(=CH
−CH)b =N+ と共に形成するのに必要な非金属原子
群を表す。R1 及びR2 は、それぞれ、アルキル基、ア
ルケニル基又はアラルキル基を表す。L1 は、7、9又
は11個のメチン基が共役二重結合によって連結されて
生じる連結基を表す。a及びbは、それぞれ0又は1を
表す。Xは、アニオンを表す。
それぞれ、縮環してもよい5又は6員の含窒素複素環
を、それぞれN(−CH=CH)a −C及びC(=CH
−CH)b =N+ と共に形成するのに必要な非金属原子
群を表す。R1 及びR2 は、それぞれ、アルキル基、ア
ルケニル基又はアラルキル基を表す。L1 は、7、9又
は11個のメチン基が共役二重結合によって連結されて
生じる連結基を表す。a及びbは、それぞれ0又は1を
表す。Xは、アニオンを表す。
【0139】Z1 及びZ2 で表される縮環してもよい5
員又は6員の含窒素複素環は、オキサゾール環、イソオ
キサゾール環、ベンゾオキサゾール環、ナフトオキサゾ
ール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、ナフトチ
アゾール環、インドレニン環、ベンゾインドレニン環、
イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ナフトイミダ
ゾール環、キノリン環、ピリジン環、ピロロピリジン
環、フロピロール環、イミダゾキノリン環、イミダゾキ
ノキサリン環等が挙げられる。これらの中でも、ベンゼ
ン環又はナフタレン環が縮環した5員の含窒素複素環が
好ましく、インドレニン環又はキノリン環が最も好まし
い。これらの環は、置換基で置換されていてもよく、該
置換基としては、例えば、炭素原子数1〜6の低級アル
キル基(例えば、メチル基、エチル基)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ基、エトキシ基)、フェノキシ基
(例えば、無置換のフェノキシ基、p−クロロフェノキ
シ基)、ハロゲン原子(例えば、Cl、Br、F)、ア
ルコキシカルボニル基(例えば、エトキシカルボニル
基)、シアノ基、ニトロ基などが挙げられる。
員又は6員の含窒素複素環は、オキサゾール環、イソオ
キサゾール環、ベンゾオキサゾール環、ナフトオキサゾ
ール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、ナフトチ
アゾール環、インドレニン環、ベンゾインドレニン環、
イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ナフトイミダ
ゾール環、キノリン環、ピリジン環、ピロロピリジン
環、フロピロール環、イミダゾキノリン環、イミダゾキ
ノキサリン環等が挙げられる。これらの中でも、ベンゼ
ン環又はナフタレン環が縮環した5員の含窒素複素環が
好ましく、インドレニン環又はキノリン環が最も好まし
い。これらの環は、置換基で置換されていてもよく、該
置換基としては、例えば、炭素原子数1〜6の低級アル
キル基(例えば、メチル基、エチル基)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ基、エトキシ基)、フェノキシ基
(例えば、無置換のフェノキシ基、p−クロロフェノキ
シ基)、ハロゲン原子(例えば、Cl、Br、F)、ア
ルコキシカルボニル基(例えば、エトキシカルボニル
基)、シアノ基、ニトロ基などが挙げられる。
【0140】R1 及びR2 で表されるアルキル基は、炭
素数が1〜20、より好ましくは1〜12のアルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基)である。また、ハロゲン原子(例えば、F、Cl、
Br)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基)又はヒドロキシ基
等で置換されていてもよい。
素数が1〜20、より好ましくは1〜12のアルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基)である。また、ハロゲン原子(例えば、F、Cl、
Br)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基)又はヒドロキシ基
等で置換されていてもよい。
【0141】R1 及びR2 で表されるアラルキル基は、
7〜12の炭素数を有するアラルキル基が好ましく(例
えば、ベンジル基、フェネチル基)、置換基(例えば、
メチル基、アルコキシ基、クロル原子)を有していても
よい。
7〜12の炭素数を有するアラルキル基が好ましく(例
えば、ベンジル基、フェネチル基)、置換基(例えば、
メチル基、アルコキシ基、クロル原子)を有していても
よい。
【0142】R1 及びR2 で表されるアルケニル基は、
2〜10の炭素数を有するアルケニル基が好ましく、例
えば、2−ペンテニル基、ビニル基、アリル基、2−ブ
テニル基、1−プロペニル基などが挙げられる。
2〜10の炭素数を有するアルケニル基が好ましく、例
えば、2−ペンテニル基、ビニル基、アリル基、2−ブ
テニル基、1−プロペニル基などが挙げられる。
【0143】L1 は、7、9又は11個のメチン基が共
役二重結合によって連結されて生じる連結基を表し、3
個のメチン基が結合してシクロペンテン環又はシクロヘ
キセン環を形成してもよい。
役二重結合によって連結されて生じる連結基を表し、3
個のメチン基が結合してシクロペンテン環又はシクロヘ
キセン環を形成してもよい。
【0144】Xで表されるアニオンとしては、ハロゲン
イオン(例えば、Cl、Br、I)、p−トルエンスル
ホン酸イオン、エチル硫酸イオン、PF6 - 、B
F4 - 、ClO4 - 等が挙げられる。
イオン(例えば、Cl、Br、I)、p−トルエンスル
ホン酸イオン、エチル硫酸イオン、PF6 - 、B
F4 - 、ClO4 - 等が挙げられる。
【0145】次に、一般式(ロ)で表される赤外線吸収
色素について詳述する。
色素について詳述する。
【0146】
【化69】
【0147】一般式(ロ)において、Q1 及びQ2 は、
それぞれ、酸素原子又は硫黄原子を表す。R3 及びR4
は、水素原子、アルキル基又はアリール基を表す。L2
は、3又は5個のメチン基が共役二重結合によって連結
されて生じる連結基を表す。nは、0、2又は3を表
す。Xは、アニオンを表す。
それぞれ、酸素原子又は硫黄原子を表す。R3 及びR4
は、水素原子、アルキル基又はアリール基を表す。L2
は、3又は5個のメチン基が共役二重結合によって連結
されて生じる連結基を表す。nは、0、2又は3を表
す。Xは、アニオンを表す。
【0148】R3 及びR4 で表されるアルキル基は、好
ましくは炭素数が1〜20、より好ましくは1〜12の
アルキル基(メチル基、エチル基、t−ブチル基、オク
チル基、ドデシル基等)を表し、ハロゲン原子(例え
ば、F、Cl、Br)、ヒドロキシ基等で置換されてい
てもよい。R3 及びR4 によって表されるアリール基
は、フェニル基が好ましく、メチル基、メトキシ基、ハ
ロゲン原子(F、Cl、Br)等で置換されていてもよ
い。Xで表されるアニオンは、前記一般式(イ)におけ
るXと同義である。
ましくは炭素数が1〜20、より好ましくは1〜12の
アルキル基(メチル基、エチル基、t−ブチル基、オク
チル基、ドデシル基等)を表し、ハロゲン原子(例え
ば、F、Cl、Br)、ヒドロキシ基等で置換されてい
てもよい。R3 及びR4 によって表されるアリール基
は、フェニル基が好ましく、メチル基、メトキシ基、ハ
ロゲン原子(F、Cl、Br)等で置換されていてもよ
い。Xで表されるアニオンは、前記一般式(イ)におけ
るXと同義である。
【0149】次に、一般式(ハ)で表される赤外線吸収
色素について詳述する。
色素について詳述する。
【0150】
【化70】
【0151】一般式(ハ)において、R5 及びR6 は、
それぞれアルキル基を表す。Xは、アニオンを表す。
それぞれアルキル基を表す。Xは、アニオンを表す。
【0152】R5 及びR6 で表されるアルキル基は、好
ましくは炭素数1〜20、より好ましくは1〜12のア
ルキル基(メチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル
基、オクチル基、ドデシル基等)である。Xで表される
アニオンは、前記一般式(イ)におけるXと同義であ
る。
ましくは炭素数1〜20、より好ましくは1〜12のア
ルキル基(メチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル
基、オクチル基、ドデシル基等)である。Xで表される
アニオンは、前記一般式(イ)におけるXと同義であ
る。
【0153】前記一般式(イ)、(ロ)又は(ハ)で表
される赤外線吸収色素の具体例を以下に示すが、本発明
は何らこれらに限定されるものではない。
される赤外線吸収色素の具体例を以下に示すが、本発明
は何らこれらに限定されるものではない。
【0154】
【化71】
【0155】
【化72】
【0156】
【化73】
【0157】
【化74】
【0158】
【化75】
【0159】前記一般式(イ)で表される赤外線吸収色
素は、特開昭46−14830号、同52−11072
7号、同62−123454号の各公報等を参考にして
合成することができる。前記一般式(ロ)で表される赤
外線吸収色素は、US3,417,083号明細書を参
考にして合成することができる。前記一般式(ハ)で表
される赤外線吸収色素は、特公昭43−25335号公
報等を参考にして合成することができる。
素は、特開昭46−14830号、同52−11072
7号、同62−123454号の各公報等を参考にして
合成することができる。前記一般式(ロ)で表される赤
外線吸収色素は、US3,417,083号明細書を参
考にして合成することができる。前記一般式(ハ)で表
される赤外線吸収色素は、特公昭43−25335号公
報等を参考にして合成することができる。
【0160】前記赤外線吸収色素を、オイル組成物又は
ポリマー組成物として用いる方法として、以下の(1)
〜(4)が挙げられる。これらの方法の中でも(1)が
好ましい。
ポリマー組成物として用いる方法として、以下の(1)
〜(4)が挙げられる。これらの方法の中でも(1)が
好ましい。
【0161】(1) 前記赤外線吸収色素をオイル、即
ち実質的に水不溶で沸点が約160℃以上の高沸点溶媒
に溶解した液を親水性コロイド溶液に加えて分散する方
法。前記高沸点溶媒としては、米国特許第2,322,
027号明細書に記載されているような、例えば、フタ
ル酸アルキルエステル(ジブチルフタレート、ジオクチ
ルフタレートなど)、リン酸エステル(ジフェニルフォ
スフェート、トリフェニルフォスフェート、トリクレジ
ルフォスフェート、ジオクチルブチルフォスフェートな
ど)、クエン酸エステル(アセチルクエン酸トリブチル
など)、安息香酸エステル(安息香酸オクチルなど)、
アルキルアミド(ジエチルラウリルアミドなど)、脂肪
酸エステル(ジブトキシエチルサクシネート、ジエチル
アゼレートなど)、トリメシン酸エステル(トリメシン
酸トリブチルなど)等が使用できる。また、沸点約30
〜150℃の有機溶媒、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等の低級アルキルアセテート、プロピオン酸エチル、
2級ブチルアルコール、メチルイソブチルケトン、β−
エトキシエチルアセテート、メチルセロソルブアセテー
トや水に溶解し易い溶媒、例えばメタノールやエタノー
ル等のアルコールを用いることもできる。
ち実質的に水不溶で沸点が約160℃以上の高沸点溶媒
に溶解した液を親水性コロイド溶液に加えて分散する方
法。前記高沸点溶媒としては、米国特許第2,322,
027号明細書に記載されているような、例えば、フタ
ル酸アルキルエステル(ジブチルフタレート、ジオクチ
ルフタレートなど)、リン酸エステル(ジフェニルフォ
スフェート、トリフェニルフォスフェート、トリクレジ
ルフォスフェート、ジオクチルブチルフォスフェートな
ど)、クエン酸エステル(アセチルクエン酸トリブチル
など)、安息香酸エステル(安息香酸オクチルなど)、
アルキルアミド(ジエチルラウリルアミドなど)、脂肪
酸エステル(ジブトキシエチルサクシネート、ジエチル
アゼレートなど)、トリメシン酸エステル(トリメシン
酸トリブチルなど)等が使用できる。また、沸点約30
〜150℃の有機溶媒、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等の低級アルキルアセテート、プロピオン酸エチル、
2級ブチルアルコール、メチルイソブチルケトン、β−
エトキシエチルアセテート、メチルセロソルブアセテー
トや水に溶解し易い溶媒、例えばメタノールやエタノー
ル等のアルコールを用いることもできる。
【0162】前記赤外線吸収色素と、前記高沸点溶媒と
の使用比率としては、10〜1/10(重量比)が好ま
しい。
の使用比率としては、10〜1/10(重量比)が好ま
しい。
【0163】(2) 上記(1)において、前記高沸点
溶媒に代えて、又は前記高沸点溶媒と併用して、ポリマ
ー即ち水不溶性かつ有機溶剤可溶性の重合体を用いる方
法。前記赤外線吸収色素と、(1)における前記高沸点
溶媒に代えて用いるポリマーとの使用比率、又は、前記
赤外線吸収色素と、前記高沸点溶媒及び高沸点溶媒と併
用して用いるポリマーとの使用比率としては、10〜1
/10(重量比)が好ましい。
溶媒に代えて、又は前記高沸点溶媒と併用して、ポリマ
ー即ち水不溶性かつ有機溶剤可溶性の重合体を用いる方
法。前記赤外線吸収色素と、(1)における前記高沸点
溶媒に代えて用いるポリマーとの使用比率、又は、前記
赤外線吸収色素と、前記高沸点溶媒及び高沸点溶媒と併
用して用いるポリマーとの使用比率としては、10〜1
/10(重量比)が好ましい。
【0164】この方法は、例えば、特開平5−4579
4号、同5−45789号、特開平5−158190号
の各公報等に記載されている。
4号、同5−45789号、特開平5−158190号
の各公報等に記載されている。
【0165】(3) 前記赤外線吸収色素及びその他の
添加物を、写真乳剤層その他の親水性コロイド層充填ポ
リマーラテックス組成物として含ませる方法。前記ポリ
マーラテックスとしては、例えば、ポリウレタンポリマ
ー、ビニルモノマーから重合されるポリマー等を用いる
ことができる。前記ビニルモノマーの適当な例として
は、アクリル酸エステル(メチルアクリレート、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、オクチルアクリレート、ドデシルアクリレート、
グリシジルアクリレート等)、α−置換アクリル酸エス
テル(メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、
オクチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート
等)、アクリルアミド(ブチルアクリルアミド、ヘキシ
ルアクリルアミド等)、α−置換アクリルアミド(ブチ
ルメタクリルアミド、ジブチルメタクリルアミド等)、
ビニルエステル(酢酸ビニル、酪酸ビニル等)、ハロゲ
ン化ビニル(塩化ビニル等)、ハロゲン化ビニリデン
(塩化ビニリデン等)、ビニルエーテル(ビニルメチル
エーテル、ビニルオクチルエーテル等)、スチレン、X
−置換スチレン(α−メチルスチレン等)、核置換スチ
レン(ヒドロキシスチレン、クロロスチレン、メチルス
チレン等)、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブタジ
エン、アクリロニトリル等が挙げられる。これらは、1
種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよ
く、また、他のビニルモノマーをマイナー成分として混
合してもよい。
添加物を、写真乳剤層その他の親水性コロイド層充填ポ
リマーラテックス組成物として含ませる方法。前記ポリ
マーラテックスとしては、例えば、ポリウレタンポリマ
ー、ビニルモノマーから重合されるポリマー等を用いる
ことができる。前記ビニルモノマーの適当な例として
は、アクリル酸エステル(メチルアクリレート、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、オクチルアクリレート、ドデシルアクリレート、
グリシジルアクリレート等)、α−置換アクリル酸エス
テル(メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、
オクチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート
等)、アクリルアミド(ブチルアクリルアミド、ヘキシ
ルアクリルアミド等)、α−置換アクリルアミド(ブチ
ルメタクリルアミド、ジブチルメタクリルアミド等)、
ビニルエステル(酢酸ビニル、酪酸ビニル等)、ハロゲ
ン化ビニル(塩化ビニル等)、ハロゲン化ビニリデン
(塩化ビニリデン等)、ビニルエーテル(ビニルメチル
エーテル、ビニルオクチルエーテル等)、スチレン、X
−置換スチレン(α−メチルスチレン等)、核置換スチ
レン(ヒドロキシスチレン、クロロスチレン、メチルス
チレン等)、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブタジ
エン、アクリロニトリル等が挙げられる。これらは、1
種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよ
く、また、他のビニルモノマーをマイナー成分として混
合してもよい。
【0166】前記他のビニルモノマーとしては、イタコ
ン酸、アクリル酸、メタアクリル酸、ヒドロキシアルキ
ルアクリレート、ヒドロキシアルキルメタクリレート、
スルホアルキルアクリレート、スルホアルキルメタクリ
レート、スチレンスルホン酸等が挙げられる。
ン酸、アクリル酸、メタアクリル酸、ヒドロキシアルキ
ルアクリレート、ヒドロキシアルキルメタクリレート、
スルホアルキルアクリレート、スルホアルキルメタクリ
レート、スチレンスルホン酸等が挙げられる。
【0167】これらの充填ポリマーラテックスは、特公
昭51−39853号、特開昭51−59943号、同
53−137131号、同54−32552号、同54
−107941号、同55−133465号、同56−
19043号、同56−19047号、同56−126
830号、同58−149038号の各公報等に記載さ
れた方法に準じて製造できる。
昭51−39853号、特開昭51−59943号、同
53−137131号、同54−32552号、同54
−107941号、同55−133465号、同56−
19043号、同56−19047号、同56−126
830号、同58−149038号の各公報等に記載さ
れた方法に準じて製造できる。
【0168】前記赤外線吸収色素とポリマーラテックス
との使用比率としては、10〜1/10(重量比)が好
ましい。
との使用比率としては、10〜1/10(重量比)が好
ましい。
【0169】(4) 上記(1)において、前記高沸点
溶媒に代えて、又は、前記高沸点溶媒と併用して親水性
ポリマーを用いる方法。この方法に関しては、例えば、
米国特許3,619,195号、西独特許1,957,
467号の各明細書に記載されている。前記赤外線吸収
色素と、上記(1)の高沸点溶媒に代えて用いる親水性
ポリマーとの使用比率、又は、前記赤外線吸収色素と、
前記高沸点溶媒及び高沸点溶媒と併用して用いる親水性
ポリマーとの使用比率としては、10〜1/10(重量
比)が好ましい。
溶媒に代えて、又は、前記高沸点溶媒と併用して親水性
ポリマーを用いる方法。この方法に関しては、例えば、
米国特許3,619,195号、西独特許1,957,
467号の各明細書に記載されている。前記赤外線吸収
色素と、上記(1)の高沸点溶媒に代えて用いる親水性
ポリマーとの使用比率、又は、前記赤外線吸収色素と、
前記高沸点溶媒及び高沸点溶媒と併用して用いる親水性
ポリマーとの使用比率としては、10〜1/10(重量
比)が好ましい。
【0170】本発明において用いる前記赤外線吸収色素
は、現像処理で溶出しない色素であり、また、吸収スペ
クトルの形及び極大吸収波長が現像処理前後で実質的に
変化しない赤外線吸収色素が好ましい。
は、現像処理で溶出しない色素であり、また、吸収スペ
クトルの形及び極大吸収波長が現像処理前後で実質的に
変化しない赤外線吸収色素が好ましい。
【0171】オイル組成物又はポリマー組成物の形で添
加された前記赤外線吸収色素は、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料中でのλmaxが、700〜1400nmで
あり、半導体レーザーを露光装置に用いた場合には、前
記λmaxが750〜900nmであるのが好ましく、
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の撮影装置あるいは自
動現像装置における位置検出用に用いる場合には、前記
λmaxが900nm〜1000nmであるのが好まし
く、可視部(400〜700nm)の吸収が少ないか、
あるいはあっても写真性には無害である。
加された前記赤外線吸収色素は、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料中でのλmaxが、700〜1400nmで
あり、半導体レーザーを露光装置に用いた場合には、前
記λmaxが750〜900nmであるのが好ましく、
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の撮影装置あるいは自
動現像装置における位置検出用に用いる場合には、前記
λmaxが900nm〜1000nmであるのが好まし
く、可視部(400〜700nm)の吸収が少ないか、
あるいはあっても写真性には無害である。
【0172】本発明において、700nm〜1100n
mの赤外領域に吸収極大波長を有する赤外線吸収色素
は、固体微粒子の状態(以下「固体微粒子状赤外線吸収
色素」と称する)であっても、油滴分散物の状態(以下
「油滴分散状赤外線吸収色素」と称する)であっても、
感光性乳剤層、非感光性親水性コロイド層のいずれに添
加しても構わないが、ハレーション防止層、中間層、イ
エローフィルター層、保護層のような非感光性親水性コ
ロイド層に添加するのが好ましく、ハレーション防止層
に添加するのがより好ましい。
mの赤外領域に吸収極大波長を有する赤外線吸収色素
は、固体微粒子の状態(以下「固体微粒子状赤外線吸収
色素」と称する)であっても、油滴分散物の状態(以下
「油滴分散状赤外線吸収色素」と称する)であっても、
感光性乳剤層、非感光性親水性コロイド層のいずれに添
加しても構わないが、ハレーション防止層、中間層、イ
エローフィルター層、保護層のような非感光性親水性コ
ロイド層に添加するのが好ましく、ハレーション防止層
に添加するのがより好ましい。
【0173】本発明において、赤外線吸収色素の塗布量
としては、特に制限はないが、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料中の他の赤外線を吸収するもの(例えば、ハロ
ゲン化銀など)と合わせて、950nmにおける透過濃
度が1.7〜3.5である塗布量が必要であり、前記透
過濃度が1.8〜3.0である塗布量がより好ましく、
前記透過濃度が1.9〜2.8である塗布量がより好ま
しい。具体的には、0.01〜1g/m2 用いるのが好
ましく、0.005〜0.5g/m2 用いるのがより好
ましい。
としては、特に制限はないが、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料中の他の赤外線を吸収するもの(例えば、ハロ
ゲン化銀など)と合わせて、950nmにおける透過濃
度が1.7〜3.5である塗布量が必要であり、前記透
過濃度が1.8〜3.0である塗布量がより好ましく、
前記透過濃度が1.9〜2.8である塗布量がより好ま
しい。具体的には、0.01〜1g/m2 用いるのが好
ましく、0.005〜0.5g/m2 用いるのがより好
ましい。
【0174】前記赤外線吸収色素と、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料中の他の赤外線を吸収するもの(例え
ば、ハロゲン化銀など)の950nmにおける透過濃度
を与える比率は、写真性能を考慮して決定するのがよ
い。
ー写真感光材料中の他の赤外線を吸収するもの(例え
ば、ハロゲン化銀など)の950nmにおける透過濃度
を与える比率は、写真性能を考慮して決定するのがよ
い。
【0175】−消色性色素− 次に、本発明に好適な、現像処理時に消色剤との反応に
より消色する色素(以下「消色性色素」と称することが
ある)について説明する。前記消色性色素は、現像処理
時に消色剤との反応で消色し、かつ耐拡散性を有する。
更に前記消色性色素は、現像処理後、消色した際にも、
少なくとも一部が耐拡散性を有する。このような消色性
色素を用いることにより、保存性、シャープネス及び粒
状性に優れ、かつ簡易・迅速処理が可能なハロゲン化銀
カラー写真感光材料を提供することができる。また、ハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料から不要なものを外に出
すことがないため、環境面からも好ましい。
より消色する色素(以下「消色性色素」と称することが
ある)について説明する。前記消色性色素は、現像処理
時に消色剤との反応で消色し、かつ耐拡散性を有する。
更に前記消色性色素は、現像処理後、消色した際にも、
少なくとも一部が耐拡散性を有する。このような消色性
色素を用いることにより、保存性、シャープネス及び粒
状性に優れ、かつ簡易・迅速処理が可能なハロゲン化銀
カラー写真感光材料を提供することができる。また、ハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料から不要なものを外に出
すことがないため、環境面からも好ましい。
【0176】このような消色性色素としては、具体的に
は、例えばシアニン類、メロシアニン類、オキソノール
類、アリーリデン類(ヘテロアリーリデン類を含む)、
アントラキノン類、トリフェニルメタン類、アゾ色素
類、アゾメチン色素類等が挙げられる。これらの中で
も、本発明においては、分子内にカルボキシル基及び/
又はスルホ基を有さないことが好ましい。これらの基を
分子内に有すると、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
保存性が悪化し、感度、粒状度、シャープネス等を悪化
させる外、処理時に色素又はその分解物がハロゲン化銀
カラー写真感光材料の表面に出てきた場合に、面状悪化
やハードの故障を引き起こす等の問題があるため好まし
くない。
は、例えばシアニン類、メロシアニン類、オキソノール
類、アリーリデン類(ヘテロアリーリデン類を含む)、
アントラキノン類、トリフェニルメタン類、アゾ色素
類、アゾメチン色素類等が挙げられる。これらの中で
も、本発明においては、分子内にカルボキシル基及び/
又はスルホ基を有さないことが好ましい。これらの基を
分子内に有すると、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
保存性が悪化し、感度、粒状度、シャープネス等を悪化
させる外、処理時に色素又はその分解物がハロゲン化銀
カラー写真感光材料の表面に出てきた場合に、面状悪化
やハードの故障を引き起こす等の問題があるため好まし
くない。
【0177】本発明においては、前記消色性色素とし
て、下記一般式(1)〜(4)で表されるものが好まし
い。 一般式(1) A51 = L51 −(L52 = L53)m51 −
Q51 一般式(2) A51 = L51 −(L52 = L53)n51 −
A52 一般式(3) A51 (= L51 − L52 )p51 = B51 一般式(4) (NC)2 C=C(CN)−Q51
て、下記一般式(1)〜(4)で表されるものが好まし
い。 一般式(1) A51 = L51 −(L52 = L53)m51 −
Q51 一般式(2) A51 = L51 −(L52 = L53)n51 −
A52 一般式(3) A51 (= L51 − L52 )p51 = B51 一般式(4) (NC)2 C=C(CN)−Q51
【0178】これらの式中、「=」は二重結合を表す。
「−」は単結合を表す。「A51」、「A52」は、そ
れぞれ酸性核を表す。B51は、塩基性核を表す。Q5
1は、アリール基又は複素環基を表す。L51、L52
及びL53は、それぞれメチン基を表す。m51は、
0、1又は2を表す。n51及びp51は、それぞれ
0、1、2又は3を表す。L51、L52又はL53
が、それぞれ分子内に複数存在する場合、それらは同じ
であっても異なっていてもよい。但し、一般式(1)〜
(4)で表される消色性色素は、カルボキシル基及び/
又はスルホ基を有することはなく、また一般式(1)〜
(4)で表される消色性色素は、耐拡散性基を有し、か
つ現像処理(消色)後の生成物も耐拡散性であり、ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料から実質的に溶出しないも
のである。更に、一般式(1)〜(4)で表される化合
物は、現像処理時に酸化還元反応を起こし、それに続い
て結合の切断を起こし、複数の分子に分裂するような基
を持たない。
「−」は単結合を表す。「A51」、「A52」は、そ
れぞれ酸性核を表す。B51は、塩基性核を表す。Q5
1は、アリール基又は複素環基を表す。L51、L52
及びL53は、それぞれメチン基を表す。m51は、
0、1又は2を表す。n51及びp51は、それぞれ
0、1、2又は3を表す。L51、L52又はL53
が、それぞれ分子内に複数存在する場合、それらは同じ
であっても異なっていてもよい。但し、一般式(1)〜
(4)で表される消色性色素は、カルボキシル基及び/
又はスルホ基を有することはなく、また一般式(1)〜
(4)で表される消色性色素は、耐拡散性基を有し、か
つ現像処理(消色)後の生成物も耐拡散性であり、ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料から実質的に溶出しないも
のである。更に、一般式(1)〜(4)で表される化合
物は、現像処理時に酸化還元反応を起こし、それに続い
て結合の切断を起こし、複数の分子に分裂するような基
を持たない。
【0179】A51又はA52で表される酸性核は、環
状のケトメチレン化合物又は電子吸引性基によって挟ま
れたメチレン基を有する化合物が好ましい。
状のケトメチレン化合物又は電子吸引性基によって挟ま
れたメチレン基を有する化合物が好ましい。
【0180】前記環状のケトメチレン化合物の例として
は、2−ピラゾリン−5−オン、ロダニン、ヒダントイ
ン、チオヒダントイン、2,4−オキサゾリジンジオ
ン、イソオキサゾロン、バルビツール酸、チオバルビツ
ール酸、インダンジオン、ジオキソピラゾロピリジン、
ヒドロキシピリジン、ピラゾリジンジオン、2,5−ジ
ヒドロフラン−2−オン、ピロリン−2−オンなどが挙
げられる。これらは、置換基を有していてもよい。これ
らの中でも、2−ピラゾリン−5−オン、イソオキサゾ
ロン、ジオキソピラゾロピリジン、ヒドロキシピリジ
ン、ピラゾリジンジオンなどが好ましく、2−ピラゾリ
ン−5−オン、イソオキサゾロン、ヒドロキシピリジン
などが特に好ましい。
は、2−ピラゾリン−5−オン、ロダニン、ヒダントイ
ン、チオヒダントイン、2,4−オキサゾリジンジオ
ン、イソオキサゾロン、バルビツール酸、チオバルビツ
ール酸、インダンジオン、ジオキソピラゾロピリジン、
ヒドロキシピリジン、ピラゾリジンジオン、2,5−ジ
ヒドロフラン−2−オン、ピロリン−2−オンなどが挙
げられる。これらは、置換基を有していてもよい。これ
らの中でも、2−ピラゾリン−5−オン、イソオキサゾ
ロン、ジオキソピラゾロピリジン、ヒドロキシピリジ
ン、ピラゾリジンジオンなどが好ましく、2−ピラゾリ
ン−5−オン、イソオキサゾロン、ヒドロキシピリジン
などが特に好ましい。
【0181】前記電子吸引性基によって挟まれたメチレ
ン基を有する化合物としては、Z51−CH2 −Z52
と表すことができ、ここでZ51、Z52は、それぞれ
−CN、−SO2 R51、−COR51、−COOR5
1、−CON(R52)2 、−SO2 N(R52)2 、
−C[=C(CN)2 ]R51、又は−C[=C(C
N)2 ]N(R51)2 を表す。R51は、アルキル
基、アリール基、又は複素環基を表す。R52は、水素
原子又はR51で挙げた基を表す。R51及びR52
は、それぞれ置換基を有していてもよく、分子内に複数
のR51又はR52がある場合、それらは同じであって
もよく、異なっていてもよい。Z51とZ52とは、同
じであってもよい。
ン基を有する化合物としては、Z51−CH2 −Z52
と表すことができ、ここでZ51、Z52は、それぞれ
−CN、−SO2 R51、−COR51、−COOR5
1、−CON(R52)2 、−SO2 N(R52)2 、
−C[=C(CN)2 ]R51、又は−C[=C(C
N)2 ]N(R51)2 を表す。R51は、アルキル
基、アリール基、又は複素環基を表す。R52は、水素
原子又はR51で挙げた基を表す。R51及びR52
は、それぞれ置換基を有していてもよく、分子内に複数
のR51又はR52がある場合、それらは同じであって
もよく、異なっていてもよい。Z51とZ52とは、同
じであってもよい。
【0182】B51で表される塩基性核の例としては、
ピリジン、キノリン、インドレニン、オキサゾール、イ
ミダゾール、チアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾ
イミダゾール、ベンゾチアゾール、オキサゾリン、ナフ
トオキサゾール、ピロールなどが挙げられる。これら
は、それぞれ置換基を有していてもよい。これらの中で
も、インドレニン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダ
ゾール、ベンゾチアゾール、ピロールなどが好ましく、
インドレニン、ベンゾオキサゾールなどが特に好まし
い。
ピリジン、キノリン、インドレニン、オキサゾール、イ
ミダゾール、チアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾ
イミダゾール、ベンゾチアゾール、オキサゾリン、ナフ
トオキサゾール、ピロールなどが挙げられる。これら
は、それぞれ置換基を有していてもよい。これらの中で
も、インドレニン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダ
ゾール、ベンゾチアゾール、ピロールなどが好ましく、
インドレニン、ベンゾオキサゾールなどが特に好まし
い。
【0183】Q51で表されるアリール基の例として
は、フェニル基、ナフチル基などが挙げられ、それぞ
れ、置換基(電子供与性基が好ましい)を有していても
よい。これらの中でも、ジアルキルアミノ基、水酸基、
アルコキシ基、アルキル基が置換したフェニル基などが
好ましく、ジアルキルアミノ基で置換されたフェニル基
が特に好ましい。Q51で表される複素環基の例として
は、ピロール基、インドール基、フラン基、チオフェン
基、イミダゾール基、ピラゾール基、インドリジン基、
キノリン基、カルバゾール基、フェノチアジン基、フェ
ノキサジン基、インドリン基、チアゾール基、ピリジン
基、ピリダジン基、チアジアジン基、ピラン基、チオピ
ラン基、オキサジアゾール基、ベンゾキノリン基、チア
ジアゾール基、ピロロチアゾール基、ピロロピリダジン
基、テトラゾール基、オキサゾール基、クマリン基、及
びクロマン基などが挙げられ、それぞれ置換基を有して
いてもよい。これらの中でも、ピロール、インドールな
どが好ましい。
は、フェニル基、ナフチル基などが挙げられ、それぞ
れ、置換基(電子供与性基が好ましい)を有していても
よい。これらの中でも、ジアルキルアミノ基、水酸基、
アルコキシ基、アルキル基が置換したフェニル基などが
好ましく、ジアルキルアミノ基で置換されたフェニル基
が特に好ましい。Q51で表される複素環基の例として
は、ピロール基、インドール基、フラン基、チオフェン
基、イミダゾール基、ピラゾール基、インドリジン基、
キノリン基、カルバゾール基、フェノチアジン基、フェ
ノキサジン基、インドリン基、チアゾール基、ピリジン
基、ピリダジン基、チアジアジン基、ピラン基、チオピ
ラン基、オキサジアゾール基、ベンゾキノリン基、チア
ジアゾール基、ピロロチアゾール基、ピロロピリダジン
基、テトラゾール基、オキサゾール基、クマリン基、及
びクロマン基などが挙げられ、それぞれ置換基を有して
いてもよい。これらの中でも、ピロール、インドールな
どが好ましい。
【0184】L51、L52及びL53で表されるメチ
ン基は、置換基を有していてもよく、その置換基同士が
連結して5又は6員環(例えば、シクロペンテン基、シ
クロヘキセン基)を形成してもよい。上述の基が有して
もよい置換基としては、スルホンアミド基(例えば、メ
タンスルホンアミド基、ベンゼンスルホンアミド基、オ
クタンスルホンアミド基)、スルファモイル基(例え
ば、スルファモイル基、メチルスルファモイル基、フェ
ニルスルファモイル基、ブチルスルファモイル基)、ス
ルホニルカルバモイル基(例えば、メタンスルホニルカ
ルバモイル基、ベンゼンスルホニルカルバモイル基)、
アシルスルファモイル基(例えば、アセチルスルファモ
イル基、ピバロイルスルファモイル基、ベンゾイルスル
ファモイル基)、鎖状又は環状のアルキル基(例えば、
メチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、シクロ
ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ドデシル基、オク
タデシル基、2−フェネチル基、ベンジル基)、アルケ
ニル基(例えば、ビニル基、アリル基)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ基、オクチルオキシ基、ドデシルオ
キシ基、2−メトキシエトキシ基)、アリールオキシ基
(例えば、フェノキシ基)、ハロゲン原子(例えば、
F、Cl、Br)、アミノ基(例えば、アミノ基、ジエ
チルアミノ基、エチルドデシルアミノ基)、エステル基
(例えば、エトキシカルボニル基、オクチルオキシカル
ボニル基、2−ヘキシルデシルオキシカルボニル基)、
アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ基、ピバロイ
ルアミノ基、ベンゾイルアミノ基)、カルバモイル基
(例えば、無置換のカルバモイル基、エチルカルバモイ
ル基、ジエチルカルバモイル基、フェニルエチルカルバ
モイル基)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチ
ル基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、オク
チルチオ基)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ
基、ナフチルチオ基)、アシル基(例えば、アセチル
基、ベンゾイル基、ピバロイル基)、スルホニル基(例
えば、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基)、
ウレイド基(例えば、3−プロピルウレイド基、3,3
−ジメチルウレイド基)、ウレタン基(例えば、メトキ
シカルボニルアミノ基、ブトキシカルボニルアミノ
基)、シアノ基、水酸基、ニトロ基、複素環基(例え
ば、ベンゾオキサゾール環、ピリジン環、スルホラン
環、フラン環、ピロール環、ピロリジン環、モルホリン
環、ピペラジン環、ピリミジン環)等が挙げられる。
ン基は、置換基を有していてもよく、その置換基同士が
連結して5又は6員環(例えば、シクロペンテン基、シ
クロヘキセン基)を形成してもよい。上述の基が有して
もよい置換基としては、スルホンアミド基(例えば、メ
タンスルホンアミド基、ベンゼンスルホンアミド基、オ
クタンスルホンアミド基)、スルファモイル基(例え
ば、スルファモイル基、メチルスルファモイル基、フェ
ニルスルファモイル基、ブチルスルファモイル基)、ス
ルホニルカルバモイル基(例えば、メタンスルホニルカ
ルバモイル基、ベンゼンスルホニルカルバモイル基)、
アシルスルファモイル基(例えば、アセチルスルファモ
イル基、ピバロイルスルファモイル基、ベンゾイルスル
ファモイル基)、鎖状又は環状のアルキル基(例えば、
メチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、シクロ
ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ドデシル基、オク
タデシル基、2−フェネチル基、ベンジル基)、アルケ
ニル基(例えば、ビニル基、アリル基)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ基、オクチルオキシ基、ドデシルオ
キシ基、2−メトキシエトキシ基)、アリールオキシ基
(例えば、フェノキシ基)、ハロゲン原子(例えば、
F、Cl、Br)、アミノ基(例えば、アミノ基、ジエ
チルアミノ基、エチルドデシルアミノ基)、エステル基
(例えば、エトキシカルボニル基、オクチルオキシカル
ボニル基、2−ヘキシルデシルオキシカルボニル基)、
アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ基、ピバロイ
ルアミノ基、ベンゾイルアミノ基)、カルバモイル基
(例えば、無置換のカルバモイル基、エチルカルバモイ
ル基、ジエチルカルバモイル基、フェニルエチルカルバ
モイル基)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチ
ル基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、オク
チルチオ基)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ
基、ナフチルチオ基)、アシル基(例えば、アセチル
基、ベンゾイル基、ピバロイル基)、スルホニル基(例
えば、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基)、
ウレイド基(例えば、3−プロピルウレイド基、3,3
−ジメチルウレイド基)、ウレタン基(例えば、メトキ
シカルボニルアミノ基、ブトキシカルボニルアミノ
基)、シアノ基、水酸基、ニトロ基、複素環基(例え
ば、ベンゾオキサゾール環、ピリジン環、スルホラン
環、フラン環、ピロール環、ピロリジン環、モルホリン
環、ピペラジン環、ピリミジン環)等が挙げられる。
【0185】本発明に用いられる消色性色素としては、
前記一般式(1)、(2)又は(3)で表される消色性
色素が好ましく、前記一般式(1)又は(3)で表され
る消色性色素がより好ましく、前記一般式(1)で表さ
れる消色性色素が特に好ましい。以下に本発明に好適な
消色性色素の具体例を示すが、本発明は何らこれらに限
定されるものではない。
前記一般式(1)、(2)又は(3)で表される消色性
色素が好ましく、前記一般式(1)又は(3)で表され
る消色性色素がより好ましく、前記一般式(1)で表さ
れる消色性色素が特に好ましい。以下に本発明に好適な
消色性色素の具体例を示すが、本発明は何らこれらに限
定されるものではない。
【0186】
【化76】
【0187】
【化77】
【0188】
【化78】
【0189】
【化79】
【0190】
【化80】
【0191】
【化81】
【0192】
【化82】
【0193】
【化83】
【0194】
【化84】
【0195】
【化85】
【0196】
【化86】
【0197】
【化87】
【0198】
【化88】
【0199】
【化89】
【0200】
【化90】
【0201】
【化91】
【0202】本発明に用いられる消色性色素は、国際特
許WO88/04794号、欧州特許EP274,72
3号、同276,556号、同299,435号、米国
特許2,527,583号、同3,486,897号、
同3,746,539号、同3,933,798号、同
4,130,429号、同4,040,841号、特開
昭48−68,623号、同52−92,716号、同
55−155,350号、同55−155,351号、
同61−205,934号の各明細書、特開平2−17
3,630号、同2−230,135号、同2−27
7,044号、同2−282,244号、同3−7,9
31号、同3−167,546号、同3−13,937
号、同3−206,443号、同3−208,047
号、同3−192,157号、同3−216,645
号、同3−274,043号、同4−37,841号、
同4−45,436号、同4−138,449号、同5
−197,077号、特願平5−273,811号、同
6−7,761号、同6−155,727号の各公報等
に記載されている方法、又はそれに準じて合成すること
ができる。
許WO88/04794号、欧州特許EP274,72
3号、同276,556号、同299,435号、米国
特許2,527,583号、同3,486,897号、
同3,746,539号、同3,933,798号、同
4,130,429号、同4,040,841号、特開
昭48−68,623号、同52−92,716号、同
55−155,350号、同55−155,351号、
同61−205,934号の各明細書、特開平2−17
3,630号、同2−230,135号、同2−27
7,044号、同2−282,244号、同3−7,9
31号、同3−167,546号、同3−13,937
号、同3−206,443号、同3−208,047
号、同3−192,157号、同3−216,645
号、同3−274,043号、同4−37,841号、
同4−45,436号、同4−138,449号、同5
−197,077号、特願平5−273,811号、同
6−7,761号、同6−155,727号の各公報等
に記載されている方法、又はそれに準じて合成すること
ができる。
【0203】前記消色性色素は、消色性色素層として、
イエローフィルター層、マゼンタフィルター層、及びア
ンチハレーション層に使用することができる。それによ
り、例えば、感光層が支持体に最も近い側から赤色感光
層、緑色感光層、青色感光層の順に設けられている場合
は、青色感光層と緑色感光層との間にイエローフィルタ
ー層、緑色感光層と赤色感光層との間にマゼンタフィル
ター層、赤色感光層と支持体の間にシアンフィルター層
(アンチハレーション層)を設けることができる。
イエローフィルター層、マゼンタフィルター層、及びア
ンチハレーション層に使用することができる。それによ
り、例えば、感光層が支持体に最も近い側から赤色感光
層、緑色感光層、青色感光層の順に設けられている場合
は、青色感光層と緑色感光層との間にイエローフィルタ
ー層、緑色感光層と赤色感光層との間にマゼンタフィル
ター層、赤色感光層と支持体の間にシアンフィルター層
(アンチハレーション層)を設けることができる。
【0204】前記消色性色素の使用量としては、それぞ
れの層の透過濃度が、各々青、緑、赤光に対し、好まし
くは0.03〜3.0になるように、より好ましくは
0.1〜2.0になるように用いる。具体的には、前記
消色性色素のε及び分子量にもよるが、0.005〜2
ミリモル/m2 用いるのが好ましく、0.05〜1ミリ
モル/m2 用いるのがより好ましい。
れの層の透過濃度が、各々青、緑、赤光に対し、好まし
くは0.03〜3.0になるように、より好ましくは
0.1〜2.0になるように用いる。具体的には、前記
消色性色素のε及び分子量にもよるが、0.005〜2
ミリモル/m2 用いるのが好ましく、0.05〜1ミリ
モル/m2 用いるのがより好ましい。
【0205】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
においては、一つの層に二つ以上の前記消色性色素を混
合して用いてもよい。例えば、上述のアンチハレーショ
ン層にイエロー、マゼンタ、シアンの3種の前記消色性
色素を混合して用いることもできるし、マゼンタ、シア
ンの2種の消色性色素を混合して用いることもできる。
においては、一つの層に二つ以上の前記消色性色素を混
合して用いてもよい。例えば、上述のアンチハレーショ
ン層にイエロー、マゼンタ、シアンの3種の前記消色性
色素を混合して用いることもできるし、マゼンタ、シア
ンの2種の消色性色素を混合して用いることもできる。
【0206】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、消色性色素をオイル及び/又は油溶性ポリマーに溶
解させた油滴を、親水性バインダー中に分散させた状態
で用いるのが好ましい。その調製法としては、乳化分散
法が好ましく、例えば米国特許2,322,027号明
細書に記載の方法によることができる。この場合には、
米国特許4,555,470号、同4,536,466
号、同4,587,206号、同4,555,476
号、同4,599,296号の各明細書、特公平3−6
2,256号公報等に記載のような高沸点オイルを、必
要に応じて沸点50〜160℃の低沸点有機溶媒と併用
して用いることができる。また、高沸点オイルは、2種
以上併用することができる。また、油溶性ポリマーをオ
イルの代わりに、又は併用して用いることができるが、
その例は、PCT国際公開番号WO88/00723号
明細書に記載されている。
は、消色性色素をオイル及び/又は油溶性ポリマーに溶
解させた油滴を、親水性バインダー中に分散させた状態
で用いるのが好ましい。その調製法としては、乳化分散
法が好ましく、例えば米国特許2,322,027号明
細書に記載の方法によることができる。この場合には、
米国特許4,555,470号、同4,536,466
号、同4,587,206号、同4,555,476
号、同4,599,296号の各明細書、特公平3−6
2,256号公報等に記載のような高沸点オイルを、必
要に応じて沸点50〜160℃の低沸点有機溶媒と併用
して用いることができる。また、高沸点オイルは、2種
以上併用することができる。また、油溶性ポリマーをオ
イルの代わりに、又は併用して用いることができるが、
その例は、PCT国際公開番号WO88/00723号
明細書に記載されている。
【0207】前記高沸点オイル及び/又はポリマーの量
は、用いる前記消色性色素1gに対して0.01〜10
gが好ましく、0.1g〜5gがより好ましい。また、
色素をポリマーに溶解させる方法として、ラテックス分
散法によることも可能であり、その工程、含浸用のラテ
ックスの具体例は、米国特許4,199,363号、西
独特許公開(OLS)2,541,274号、同第2,
541,230号の各明細書、特公昭53−41,09
1号公報、及び欧州特許公開第029,104号明細書
等に記載されている。
は、用いる前記消色性色素1gに対して0.01〜10
gが好ましく、0.1g〜5gがより好ましい。また、
色素をポリマーに溶解させる方法として、ラテックス分
散法によることも可能であり、その工程、含浸用のラテ
ックスの具体例は、米国特許4,199,363号、西
独特許公開(OLS)2,541,274号、同第2,
541,230号の各明細書、特公昭53−41,09
1号公報、及び欧州特許公開第029,104号明細書
等に記載されている。
【0208】油滴を親水性バインダーに分散させる際に
は、種々の界面活性剤を用いることができる。例えば、
特開昭59−157,636号の37〜38ページ、公
知技術第5号(1991年3月22日、アズテック有限
会社発行)136〜138ページに記載の界面活性剤を
用いることができる。また、特願平5−204,325
号、同6−19,247号の各公報、西ドイツ公開特許
第932,299A号明細書に記載のリン酸エステル型
界面活性剤も使用できる。
は、種々の界面活性剤を用いることができる。例えば、
特開昭59−157,636号の37〜38ページ、公
知技術第5号(1991年3月22日、アズテック有限
会社発行)136〜138ページに記載の界面活性剤を
用いることができる。また、特願平5−204,325
号、同6−19,247号の各公報、西ドイツ公開特許
第932,299A号明細書に記載のリン酸エステル型
界面活性剤も使用できる。
【0209】前記親水性バインダーとしては、水溶性ポ
リマーが好ましい。その例としては、ゼラチン、ゼラチ
ン誘導体の蛋白質、セルロース誘導体、澱粉、アラビア
ゴム、デキストリン、プルラン等の多糖類のような天然
化合物、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、アクリルアミド重合体等の合成高分子化合物などが
挙げられる。これらの水溶性ポリマーは、1種単独で使
用してもよいし、2種以上併用してもよい。後者の場
合、特にゼラチンとの組み合わせが好ましい。ゼラチン
は、種々の目的に応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラ
チン、カルシウム等の含有量を減らしたいわゆる脱灰ゼ
ラチンから選択すればよく、組み合わせて用いることも
できる。
リマーが好ましい。その例としては、ゼラチン、ゼラチ
ン誘導体の蛋白質、セルロース誘導体、澱粉、アラビア
ゴム、デキストリン、プルラン等の多糖類のような天然
化合物、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、アクリルアミド重合体等の合成高分子化合物などが
挙げられる。これらの水溶性ポリマーは、1種単独で使
用してもよいし、2種以上併用してもよい。後者の場
合、特にゼラチンとの組み合わせが好ましい。ゼラチン
は、種々の目的に応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラ
チン、カルシウム等の含有量を減らしたいわゆる脱灰ゼ
ラチンから選択すればよく、組み合わせて用いることも
できる。
【0210】−消色剤− 本発明において消色性色素は、消色剤との反応により処
理時に消色する。前記消色剤としては、アルコール又は
フェノール類(R51OH)、アミン又はアニリン類
((R52)3 N)、ヒドロキシルアミン類((R5
2)2 NOR52)、スルフィン酸類(R51SO
2 H)又はその塩、亜硫酸又はその塩、チオ硫酸又はそ
の塩、カルボン酸類(R51CO2 H)又はその塩、ヒ
ドラジン類((R52)2 NN(R52)2 )、グアニ
ジン類([(R52)2 N]2 C=NH)、アミノグア
ニジン類((R52)2 NR52N(R52N)C=N
H)、アミジン類、チオール類(R51SH)、環状又
は鎖状の活性メチレン化合物(Z53−CH2 −Z5
4、ここでZ53、Z54は、Z51、Z52と同義で
あり、かつ、Z53とZ54とは結合して環を形成して
もよい)、環状又は鎖状の活性メチン化合物(Z53−
CH(R51)−Z54又はZ53−CH(Z54)−
Z55、ここでZ55は、Z53と同義であり、Z5
3、Z54、Z55(又はR51)は、それぞれ結合し
て環を形成してもよい)、及びこれら化合物から生じる
アニオン種等が挙げられる。これらの中でも、ヒドロキ
シルアミン類、スルフィン酸類、亜硫酸、グアニジン
類、アミノグアニジン類、ヘテロ環チオール類、環状又
は鎖状の活性メチレン、活性メチン化合物類が好まし
く、グアニジン類、アミノグアニジン類が特に好まし
い。
理時に消色する。前記消色剤としては、アルコール又は
フェノール類(R51OH)、アミン又はアニリン類
((R52)3 N)、ヒドロキシルアミン類((R5
2)2 NOR52)、スルフィン酸類(R51SO
2 H)又はその塩、亜硫酸又はその塩、チオ硫酸又はそ
の塩、カルボン酸類(R51CO2 H)又はその塩、ヒ
ドラジン類((R52)2 NN(R52)2 )、グアニ
ジン類([(R52)2 N]2 C=NH)、アミノグア
ニジン類((R52)2 NR52N(R52N)C=N
H)、アミジン類、チオール類(R51SH)、環状又
は鎖状の活性メチレン化合物(Z53−CH2 −Z5
4、ここでZ53、Z54は、Z51、Z52と同義で
あり、かつ、Z53とZ54とは結合して環を形成して
もよい)、環状又は鎖状の活性メチン化合物(Z53−
CH(R51)−Z54又はZ53−CH(Z54)−
Z55、ここでZ55は、Z53と同義であり、Z5
3、Z54、Z55(又はR51)は、それぞれ結合し
て環を形成してもよい)、及びこれら化合物から生じる
アニオン種等が挙げられる。これらの中でも、ヒドロキ
シルアミン類、スルフィン酸類、亜硫酸、グアニジン
類、アミノグアニジン類、ヘテロ環チオール類、環状又
は鎖状の活性メチレン、活性メチン化合物類が好まし
く、グアニジン類、アミノグアニジン類が特に好まし
い。
【0211】これら消色剤は、最初からハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料中に添加しておいてもよいし、また処
理時に何らかの方法でハロゲン化銀カラー写真感光材料
中に添加してもよい。また添加する際の消色剤の形態と
してプレカーサー化したものを添加してもよい。
ラー写真感光材料中に添加しておいてもよいし、また処
理時に何らかの方法でハロゲン化銀カラー写真感光材料
中に添加してもよい。また添加する際の消色剤の形態と
してプレカーサー化したものを添加してもよい。
【0212】上述の消色剤は、処理時に前記消色性色素
と接触し、該消色性色素分子に求核付加することによ
り、該消色性色素を消色させる。好ましくは該消色性色
素を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露
光後又は像様露光と同時に、消色剤又は消色剤プレカー
サーを含有する処理部材と、水との存在下で膜面同士を
重ね合わせて加熱し、その後両者を剥離することによ
り、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料上に発色画像を
得ると共に消色性色素を消色させる。この場合、消色後
の消色性色素の濃度は、元の濃度の1/3以下、好まし
くは1/5以下である。前記消色剤の使用量としては、
前記消色性色素の0.1倍〜200倍モル、好ましくは
0.5倍〜100倍モルである。
と接触し、該消色性色素分子に求核付加することによ
り、該消色性色素を消色させる。好ましくは該消色性色
素を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露
光後又は像様露光と同時に、消色剤又は消色剤プレカー
サーを含有する処理部材と、水との存在下で膜面同士を
重ね合わせて加熱し、その後両者を剥離することによ
り、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料上に発色画像を
得ると共に消色性色素を消色させる。この場合、消色後
の消色性色素の濃度は、元の濃度の1/3以下、好まし
くは1/5以下である。前記消色剤の使用量としては、
前記消色性色素の0.1倍〜200倍モル、好ましくは
0.5倍〜100倍モルである。
【0213】−ハロゲン化銀− 本発明に使用し得るハロゲン化銀は、沃臭化銀、塩沃臭
化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃塩化銀、塩化銀のいずれで
もよい。これらの組成は、感光性ハロゲン化銀に付与す
べき特性に応じて選択される。例えば、撮影材料のよう
に高感度が要求される場合は、沃臭化銀乳剤が主として
用いられる。また、現像処理の迅速化や簡易化などが重
視されるプリント材料では、塩化銀が使用されることが
多い。とはいうものの、最近では、撮影用材料の処理の
迅速化を目的に塩化銀の利用を検討する試みなども報告
されている。
化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃塩化銀、塩化銀のいずれで
もよい。これらの組成は、感光性ハロゲン化銀に付与す
べき特性に応じて選択される。例えば、撮影材料のよう
に高感度が要求される場合は、沃臭化銀乳剤が主として
用いられる。また、現像処理の迅速化や簡易化などが重
視されるプリント材料では、塩化銀が使用されることが
多い。とはいうものの、最近では、撮影用材料の処理の
迅速化を目的に塩化銀の利用を検討する試みなども報告
されている。
【0214】感光性乳剤を構成するハロゲン化銀粒子の
大きさは、同体積の球の直径で換算して0.1〜2μm
が好ましく、0.2〜1.5μmが特に好ましい。ま
た、ハロゲン化銀粒子の形状は、立方体、八面体あるい
は十四面体のような正常晶よりなる形状を有するもの、
球状のような不規則な形状を有するもの、六角や矩形の
平板状の形状を有するものなどを任意に使用することが
できる。撮影材料では、高感度を付与する目的で、粒子
厚みに対する投影面積径の大きい、所謂高アスペクト比
の平板状粒子を使用することが好ましい。
大きさは、同体積の球の直径で換算して0.1〜2μm
が好ましく、0.2〜1.5μmが特に好ましい。ま
た、ハロゲン化銀粒子の形状は、立方体、八面体あるい
は十四面体のような正常晶よりなる形状を有するもの、
球状のような不規則な形状を有するもの、六角や矩形の
平板状の形状を有するものなどを任意に使用することが
できる。撮影材料では、高感度を付与する目的で、粒子
厚みに対する投影面積径の大きい、所謂高アスペクト比
の平板状粒子を使用することが好ましい。
【0215】ここでいうアスペクト比とは、粒子の投影
面積と等価な円の直径を、粒子厚みで除した値である。
撮影材料に用いられるハロゲン化銀乳剤は、前記アスペ
クト比が2以上である平板状粒子が好ましく、5以上で
ある平板状粒子がより好ましく、8以上である平板状粒
子が特に好ましく、20以上である平板状粒子が最も好
ましく、乳剤中の全粒子の投影面積の50%以上、好ま
しくは80%以上、更に好ましくは90%以上を該平板
状粒子が占めて構成される。粒子サイズの小さい粒子
(体積相当球の直径で約0.5μ以下)では、アスペク
ト比を更に粒子厚みで除した平板度で表して、25以上
である粒子が好ましい。
面積と等価な円の直径を、粒子厚みで除した値である。
撮影材料に用いられるハロゲン化銀乳剤は、前記アスペ
クト比が2以上である平板状粒子が好ましく、5以上で
ある平板状粒子がより好ましく、8以上である平板状粒
子が特に好ましく、20以上である平板状粒子が最も好
ましく、乳剤中の全粒子の投影面積の50%以上、好ま
しくは80%以上、更に好ましくは90%以上を該平板
状粒子が占めて構成される。粒子サイズの小さい粒子
(体積相当球の直径で約0.5μ以下)では、アスペク
ト比を更に粒子厚みで除した平板度で表して、25以上
である粒子が好ましい。
【0216】前記アスペクト比を高めることで、同体積
でも大きい投影面積を得ることができるため、分光増感
率を高めることができる。また、写真感度が粒子投影面
積に比例するような場合では、同じ感度を得るのに必要
なハロゲン化銀量を低減することができる。一方、粒子
投影面積を一定にして粒子を調製する場合には、前記ア
スペクト比を高めることで、同じハロゲン化銀量を用い
ても粒子数を増加させることが可能となり、粒状性を向
上させることができる。更に、高アスペクト比の粒子を
用いたときには、入射光路に対して散乱角の大きい散乱
光成分が減少するため、鮮鋭度を高めることができる。
でも大きい投影面積を得ることができるため、分光増感
率を高めることができる。また、写真感度が粒子投影面
積に比例するような場合では、同じ感度を得るのに必要
なハロゲン化銀量を低減することができる。一方、粒子
投影面積を一定にして粒子を調製する場合には、前記ア
スペクト比を高めることで、同じハロゲン化銀量を用い
ても粒子数を増加させることが可能となり、粒状性を向
上させることができる。更に、高アスペクト比の粒子を
用いたときには、入射光路に対して散乱角の大きい散乱
光成分が減少するため、鮮鋭度を高めることができる。
【0217】これらの高アスペクト比の平板状粒子の使
用技術及び特性等については、米国特許第443304
8号、同第4434226号、同第4439520号の
各明細書等に開示されている。さらに、粒子厚みが0.
07μmよりも薄い、超高アスペクト比の平板状粒子に
関する技術が、米国特許第5494789号、同第55
03970号、同第5503971号、同第55366
32号、欧州特許第0699945号、同第06999
50号、同第0699948号、同第0699944
号、同第0701165号及び同第0699946号の
各明細書等に開示されている。これらの文献に記載され
ている高アスペクト比の平板状粒子は、臭化銀や沃臭化
銀を主体としており、主平面が(111)面で構成され
た六角平板状粒子の頻度が高い。このような形状の平板
状粒子は、(111)面に平行な通常二枚の双晶面を内
部に有している。粒子厚みの薄い高アスペクト比の平板
状粒子を調製するには、この二枚の双晶面間隔を狭く形
成することが技術的なポイントとなる。このためには、
核形成時のバインダー濃度、温度、pH、過剰ハロゲン
イオン種、同イオン濃度、更には反応液の供給速度など
を制御することが重要である。形成された平板核の成長
を、厚み方向ではなく、平板の周縁方向に選択的に行わ
せることもまた、高アスペクト比の平板状粒子を形成す
るポイントとなる。そのためには、粒子成長のための反
応液の添加速度を制御すると同時に、粒子形成時から成
長過程におけるバインダーとして最適なものを選択して
いくことも重要である。上記の文献の中にはメチオニン
含有量の低いゼラチンが高アスペクト比化に有利な旨の
記載がある。
用技術及び特性等については、米国特許第443304
8号、同第4434226号、同第4439520号の
各明細書等に開示されている。さらに、粒子厚みが0.
07μmよりも薄い、超高アスペクト比の平板状粒子に
関する技術が、米国特許第5494789号、同第55
03970号、同第5503971号、同第55366
32号、欧州特許第0699945号、同第06999
50号、同第0699948号、同第0699944
号、同第0701165号及び同第0699946号の
各明細書等に開示されている。これらの文献に記載され
ている高アスペクト比の平板状粒子は、臭化銀や沃臭化
銀を主体としており、主平面が(111)面で構成され
た六角平板状粒子の頻度が高い。このような形状の平板
状粒子は、(111)面に平行な通常二枚の双晶面を内
部に有している。粒子厚みの薄い高アスペクト比の平板
状粒子を調製するには、この二枚の双晶面間隔を狭く形
成することが技術的なポイントとなる。このためには、
核形成時のバインダー濃度、温度、pH、過剰ハロゲン
イオン種、同イオン濃度、更には反応液の供給速度など
を制御することが重要である。形成された平板核の成長
を、厚み方向ではなく、平板の周縁方向に選択的に行わ
せることもまた、高アスペクト比の平板状粒子を形成す
るポイントとなる。そのためには、粒子成長のための反
応液の添加速度を制御すると同時に、粒子形成時から成
長過程におけるバインダーとして最適なものを選択して
いくことも重要である。上記の文献の中にはメチオニン
含有量の低いゼラチンが高アスペクト比化に有利な旨の
記載がある。
【0218】一方、塩化銀含有率の高い高塩化銀を用い
て平板状粒子を形成する技術も開示されている。例え
ば、米国特許第4400463号、同第4713323
号、同第5217858号、欧州特許第0423840
号、同第0647877号等の特許明細書には(11
1)面を主平面として有する高塩化銀の平板状粒子の技
術が示されている。一方、米国特許第5264337
号、同第5292632号、同第5310635号、同
第5275932号、欧州特許第0534395号、同
第0617320号、国際公開WO94/22054号
の各明細書等には(100)面を主平面として有する高
塩化銀の平板状粒子の技術が示されている。これらは、
いずれも現像速度や光学特性に優れた塩化銀を用いた高
感度乳剤を調製するのに有用な技術である。
て平板状粒子を形成する技術も開示されている。例え
ば、米国特許第4400463号、同第4713323
号、同第5217858号、欧州特許第0423840
号、同第0647877号等の特許明細書には(11
1)面を主平面として有する高塩化銀の平板状粒子の技
術が示されている。一方、米国特許第5264337
号、同第5292632号、同第5310635号、同
第5275932号、欧州特許第0534395号、同
第0617320号、国際公開WO94/22054号
の各明細書等には(100)面を主平面として有する高
塩化銀の平板状粒子の技術が示されている。これらは、
いずれも現像速度や光学特性に優れた塩化銀を用いた高
感度乳剤を調製するのに有用な技術である。
【0219】ハロゲン化銀粒子は、上記の如く形状を工
夫する以外に、粒子中に様々な構造を有するように調製
される。常用されるのは、粒子をハロゲン組成の異なる
複数の層状に構成する方法である。撮影材料用に用いら
れる沃臭化銀粒子では、沃度含有量の異なる層を設ける
ことが好ましい。現像性を制御する目的で沃度含有率の
高い層を核に、沃度含有率の低い殻で覆う、所謂内部高
沃度型コアシェル粒子が知られている。また、これとは
逆に、沃度含有率の高い殻で覆った、外部高沃度型のコ
アシェル粒子も知られている。これは、平板状粒子の粒
子厚みが小さくなったときに形状の安定性を高めるのに
有効である。沃度含有率の低い核を高沃度含有率の第一
殻で覆い、この上に低沃度含有率の第二殻を沈積させる
ことで高感度を付与する技術も知られている。このタイ
プのハロゲン化銀粒子では、高沃度層の上に沈積させた
殻(平板状粒子では粒子外縁のフリンジ部に相当する)
には結晶不整に基づく転位線が形成され、高感度を得る
のに寄与する。
夫する以外に、粒子中に様々な構造を有するように調製
される。常用されるのは、粒子をハロゲン組成の異なる
複数の層状に構成する方法である。撮影材料用に用いら
れる沃臭化銀粒子では、沃度含有量の異なる層を設ける
ことが好ましい。現像性を制御する目的で沃度含有率の
高い層を核に、沃度含有率の低い殻で覆う、所謂内部高
沃度型コアシェル粒子が知られている。また、これとは
逆に、沃度含有率の高い殻で覆った、外部高沃度型のコ
アシェル粒子も知られている。これは、平板状粒子の粒
子厚みが小さくなったときに形状の安定性を高めるのに
有効である。沃度含有率の低い核を高沃度含有率の第一
殻で覆い、この上に低沃度含有率の第二殻を沈積させる
ことで高感度を付与する技術も知られている。このタイ
プのハロゲン化銀粒子では、高沃度層の上に沈積させた
殻(平板状粒子では粒子外縁のフリンジ部に相当する)
には結晶不整に基づく転位線が形成され、高感度を得る
のに寄与する。
【0220】さらに、形成されたホスト粒子の局在した
部位に、異なるハロゲン組成の結晶をエピタキシャルに
成長させる技術も高感度を得るのに好ましく用いられ
る。例えば、臭化銀に富んだホスト粒子の表面の一部
(粒子の頂点や稜あるいは面上)に沃度含有率の高い結
晶をエピタキシャル成長させる技術が知られている。こ
れとは逆に、臭化銀あるいは沃臭化銀のホスト粒子にそ
れよりも溶解度の高い(例えば、塩化銀含有率を高めた
結晶)をエピタキシャル成長させる技術も知られてい
る。後者は、特に粒子厚みの小さい平板状粒子に高感度
を付与するのに好ましく用いられる。塩化銀含有率の高
い高塩化銀の平板状粒子においても、粒子内部や表面に
臭化銀や沃化銀含有率の高い局在相を形成することが好
ましく行われる。特に、粒子表面の頂点や稜にこれらの
局在相をエピタキシャル成長させることが好ましい。こ
れらのエピタキシャル結晶部位は、有効な感光核形成サ
イトとして働き、高感度を与える。
部位に、異なるハロゲン組成の結晶をエピタキシャルに
成長させる技術も高感度を得るのに好ましく用いられ
る。例えば、臭化銀に富んだホスト粒子の表面の一部
(粒子の頂点や稜あるいは面上)に沃度含有率の高い結
晶をエピタキシャル成長させる技術が知られている。こ
れとは逆に、臭化銀あるいは沃臭化銀のホスト粒子にそ
れよりも溶解度の高い(例えば、塩化銀含有率を高めた
結晶)をエピタキシャル成長させる技術も知られてい
る。後者は、特に粒子厚みの小さい平板状粒子に高感度
を付与するのに好ましく用いられる。塩化銀含有率の高
い高塩化銀の平板状粒子においても、粒子内部や表面に
臭化銀や沃化銀含有率の高い局在相を形成することが好
ましく行われる。特に、粒子表面の頂点や稜にこれらの
局在相をエピタキシャル成長させることが好ましい。こ
れらのエピタキシャル結晶部位は、有効な感光核形成サ
イトとして働き、高感度を与える。
【0221】感光性ハロゲン化銀乳剤の写真特性を改良
する目的で、粒子中に金属の塩又は錯塩をドープするこ
とも好ましく行われる。これらの化合物は、ハロゲン化
銀結晶中で電子あるいは正孔の過渡的な、あるいは永久
的なトラップとして働き、高感度や高コントラストを得
たり、露光時の照度依存性を改良する、あるいは露光時
の環境(温度、湿度)依存性を改良する、更には露光の
前後に圧力を受けたときの性能変化を抑制するのに有用
である。これらのドーパントは、ハロゲン化銀粒子に均
一にドープしたり、粒子内部の特定部位に局在してドー
プしたり、亜表面あるいは表面に局在してドープした
り、上述のエピタキシャル結晶部位に局在してドープし
たり種々の方法を目的に応じて選択することができる。
好ましい金属としては、鉄、ルテニウム、ロジウム、パ
ラジウム、カドミウム、レニウム、オスミウム、イリジ
ウム、白金などの第一〜第三遷移金属元素、タリウムや
鉛などの両性金属元素を挙げることができる。これらの
金属イオンは、適当な塩、あるいは錯塩の形でドープさ
れる。これらの中でも、ハライドイオンやシアニドイオ
ンをリガンドとした六配位ハロゲノ錯体やシアノ錯体が
好ましく用いられる。また、ニトロシルリガンド、カル
ボニルリガンド、チオカルボニルリガンド、ダイナイト
ロジェンリガンド、更にはビピリジルリガンド、シクロ
ペンタジエニルリガンド、1,2−ジチオレニルリガン
ド等のような有機配位子を有する錯体も用いることがで
きる。これらの技術は、特開平2−236542号、同
1−116637号、特願平4−126629号等に記
載されている。さらに、硫黄、セレン、テルルのような
所謂カルコゲン元素の2価のアニオンをドープすること
も好ましく行われる。これらのドーパントもまた、高感
度を得たり、露光条件依存性を改良するのに有効であ
る。
する目的で、粒子中に金属の塩又は錯塩をドープするこ
とも好ましく行われる。これらの化合物は、ハロゲン化
銀結晶中で電子あるいは正孔の過渡的な、あるいは永久
的なトラップとして働き、高感度や高コントラストを得
たり、露光時の照度依存性を改良する、あるいは露光時
の環境(温度、湿度)依存性を改良する、更には露光の
前後に圧力を受けたときの性能変化を抑制するのに有用
である。これらのドーパントは、ハロゲン化銀粒子に均
一にドープしたり、粒子内部の特定部位に局在してドー
プしたり、亜表面あるいは表面に局在してドープした
り、上述のエピタキシャル結晶部位に局在してドープし
たり種々の方法を目的に応じて選択することができる。
好ましい金属としては、鉄、ルテニウム、ロジウム、パ
ラジウム、カドミウム、レニウム、オスミウム、イリジ
ウム、白金などの第一〜第三遷移金属元素、タリウムや
鉛などの両性金属元素を挙げることができる。これらの
金属イオンは、適当な塩、あるいは錯塩の形でドープさ
れる。これらの中でも、ハライドイオンやシアニドイオ
ンをリガンドとした六配位ハロゲノ錯体やシアノ錯体が
好ましく用いられる。また、ニトロシルリガンド、カル
ボニルリガンド、チオカルボニルリガンド、ダイナイト
ロジェンリガンド、更にはビピリジルリガンド、シクロ
ペンタジエニルリガンド、1,2−ジチオレニルリガン
ド等のような有機配位子を有する錯体も用いることがで
きる。これらの技術は、特開平2−236542号、同
1−116637号、特願平4−126629号等に記
載されている。さらに、硫黄、セレン、テルルのような
所謂カルコゲン元素の2価のアニオンをドープすること
も好ましく行われる。これらのドーパントもまた、高感
度を得たり、露光条件依存性を改良するのに有効であ
る。
【0222】本発明に使用し得るハロゲン化銀粒子の調
製法については、公知の方法、例えば、グラフキデ著
「写真の物理と化学」ポールモンテ社刊(P.Glaf
kides,Chimie et Phisique
Photographique,Paul Monte
l,1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」フォーカ
ルプレス社刊(G.F.Duffin,Photogr
aphic Emulsion Chemistry,
Focal Press,1966)、ゼリクマンら著
「写真乳剤の製造と塗布」フォーカルプレス社刊(V.
L.Zelikman et al.,Making
and Coating of Photograph
ic Emulsion,Focal Press,1
964)等に記載の方法を基本に行うことができる。即
ち、酸性法、中性法、アンモニア法等の種々のpH領域
で調製することができる。また、反応液である水溶性銀
塩と水溶性ハロゲン塩溶液の供給方法として、片側混合
法や同時混合法等を単独あるいは組み合わせて用いるこ
とができる。さらに、反応中のpAgを目標値に保つよ
うに反応液の添加を制御するコントロールドダブルジェ
ット法を用いることも好ましい。また、反応中のpH値
を一定に保つ方法も用いられる。粒子形成に際しては、
系の温度、pHあるいはpAg値を変えてハロゲン化銀
の溶解度を制御する方法を用いることもできるが、チオ
エーテルやチオ尿素類、ロダン塩等を溶剤として用いる
こともできる。これらの例は、特公昭47−11386
号、特開昭53−144319号の各公報等に記載され
ている。
製法については、公知の方法、例えば、グラフキデ著
「写真の物理と化学」ポールモンテ社刊(P.Glaf
kides,Chimie et Phisique
Photographique,Paul Monte
l,1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」フォーカ
ルプレス社刊(G.F.Duffin,Photogr
aphic Emulsion Chemistry,
Focal Press,1966)、ゼリクマンら著
「写真乳剤の製造と塗布」フォーカルプレス社刊(V.
L.Zelikman et al.,Making
and Coating of Photograph
ic Emulsion,Focal Press,1
964)等に記載の方法を基本に行うことができる。即
ち、酸性法、中性法、アンモニア法等の種々のpH領域
で調製することができる。また、反応液である水溶性銀
塩と水溶性ハロゲン塩溶液の供給方法として、片側混合
法や同時混合法等を単独あるいは組み合わせて用いるこ
とができる。さらに、反応中のpAgを目標値に保つよ
うに反応液の添加を制御するコントロールドダブルジェ
ット法を用いることも好ましい。また、反応中のpH値
を一定に保つ方法も用いられる。粒子形成に際しては、
系の温度、pHあるいはpAg値を変えてハロゲン化銀
の溶解度を制御する方法を用いることもできるが、チオ
エーテルやチオ尿素類、ロダン塩等を溶剤として用いる
こともできる。これらの例は、特公昭47−11386
号、特開昭53−144319号の各公報等に記載され
ている。
【0223】本発明に使用し得るハロゲン化銀粒子の調
製は、通常、ゼラチンのような水溶性バインダーを溶解
した溶液中に硝酸銀などの水溶性銀塩溶液と、ハロゲン
化アルカリ等の水溶性ハロゲン塩溶液とを制御された条
件で供給することで行われる。ハロゲン化銀粒子が形成
された後、過剰の水溶性塩類を除去することが好まし
い。この工程は、脱塩あるいは水洗工程と呼ばれ、種々
の手段が用いられる。例えば、ハロゲン化銀粒子を含む
ゼラチン溶液をゲル化させ、ひも状に裁断し、冷水で水
溶性塩を洗い流すヌーデル水洗法や、多価アニオンより
なる無機塩類(例えば、硫酸ナトリウム)、アニオン性
界面活性剤、アニオン性ポリマー(例えば、ポリスチレ
ンスルホン酸ナトリウム)、あるいはゼラチン誘導体
(例えば、脂肪族アシル化ゼラチン、芳香族アシル化ゼ
ラチン、芳香族カルバモイル化ゼラチンなど)などを添
加してゼラチンを凝集させて過剰塩類を除去する沈降法
を用いてもよい。沈降法を用いた場合には過剰塩類の除
去が迅速に行われ、好ましい。
製は、通常、ゼラチンのような水溶性バインダーを溶解
した溶液中に硝酸銀などの水溶性銀塩溶液と、ハロゲン
化アルカリ等の水溶性ハロゲン塩溶液とを制御された条
件で供給することで行われる。ハロゲン化銀粒子が形成
された後、過剰の水溶性塩類を除去することが好まし
い。この工程は、脱塩あるいは水洗工程と呼ばれ、種々
の手段が用いられる。例えば、ハロゲン化銀粒子を含む
ゼラチン溶液をゲル化させ、ひも状に裁断し、冷水で水
溶性塩を洗い流すヌーデル水洗法や、多価アニオンより
なる無機塩類(例えば、硫酸ナトリウム)、アニオン性
界面活性剤、アニオン性ポリマー(例えば、ポリスチレ
ンスルホン酸ナトリウム)、あるいはゼラチン誘導体
(例えば、脂肪族アシル化ゼラチン、芳香族アシル化ゼ
ラチン、芳香族カルバモイル化ゼラチンなど)などを添
加してゼラチンを凝集させて過剰塩類を除去する沈降法
を用いてもよい。沈降法を用いた場合には過剰塩類の除
去が迅速に行われ、好ましい。
【0224】本発明には、通常、化学増感を施したハロ
ゲン化銀乳剤を用いることが好ましい。化学増感は、調
製されたハロゲン化銀粒子に高感度を付与し、露光条件
安定性や保存安定性を付与するのに寄与する。化学増感
には一般的に知られている増感法を単独にあるいは種々
組み合わせて用いることができる。化学増感法として、
硫黄、セレンあるいはテルル化合物を用いるカルコゲン
増感法が好ましく用いられる。これらの増感剤として
は、ハロゲン化銀乳剤に添加された際に、上記のカルコ
ゲン元素を放出して銀カルコゲナイドを形成する化合物
が用いられる。さらに、これらを併用することも、高感
度を得、カブリを低く抑える上で好ましい。また、金、
白金、イリジウム等を用いる貴金属増感法も好ましい。
特に、塩化金酸を単独に、あるいは金のリガンドとなる
チオシアン酸イオン等と併用して用いる金増感法は、高
感度が得られる。金増感とカルコゲン増感を併用する
と、さらに高感度を得ることができる。また、粒子形成
中に適度な還元性を有する化合物を用いて、還元性の銀
核を導入することで高感度を得る、所謂還元増感法も好
ましく用いられる。芳香環を有するアルキニルアミン化
合物を化学増感時に添加して行う還元増感法も好まし
い。
ゲン化銀乳剤を用いることが好ましい。化学増感は、調
製されたハロゲン化銀粒子に高感度を付与し、露光条件
安定性や保存安定性を付与するのに寄与する。化学増感
には一般的に知られている増感法を単独にあるいは種々
組み合わせて用いることができる。化学増感法として、
硫黄、セレンあるいはテルル化合物を用いるカルコゲン
増感法が好ましく用いられる。これらの増感剤として
は、ハロゲン化銀乳剤に添加された際に、上記のカルコ
ゲン元素を放出して銀カルコゲナイドを形成する化合物
が用いられる。さらに、これらを併用することも、高感
度を得、カブリを低く抑える上で好ましい。また、金、
白金、イリジウム等を用いる貴金属増感法も好ましい。
特に、塩化金酸を単独に、あるいは金のリガンドとなる
チオシアン酸イオン等と併用して用いる金増感法は、高
感度が得られる。金増感とカルコゲン増感を併用する
と、さらに高感度を得ることができる。また、粒子形成
中に適度な還元性を有する化合物を用いて、還元性の銀
核を導入することで高感度を得る、所謂還元増感法も好
ましく用いられる。芳香環を有するアルキニルアミン化
合物を化学増感時に添加して行う還元増感法も好まし
い。
【0225】化学増感を行う際に、ハロゲン化銀粒子に
吸着性を有する種々の化合物を用いて、その反応性を制
御することも好ましく行われる。特に、カルコゲン増感
や金増感に先立って、含窒素複素環化合物やメルカプト
化合物、シアニンやメロシアニン類の増感色素類を添加
する方法が特に好ましい。化学増感を施す際の反応条件
は目的に応じて異なるが、温度としては、通常30〜9
5℃程度であり、40〜75℃が好ましく、pHとして
は、通常5.0〜11.0程度であり、5.5〜8.5
が好ましく、pAgとしては、通常6.0〜10.5程
度であり、6.5〜9.8が好ましい。化学増感技術に
ついては、特開平3−110555号、特願平4−75
798号、特開昭62−253159号、特開平5−4
5833号、特開昭62−40446号の各公報等に記
載されている。
吸着性を有する種々の化合物を用いて、その反応性を制
御することも好ましく行われる。特に、カルコゲン増感
や金増感に先立って、含窒素複素環化合物やメルカプト
化合物、シアニンやメロシアニン類の増感色素類を添加
する方法が特に好ましい。化学増感を施す際の反応条件
は目的に応じて異なるが、温度としては、通常30〜9
5℃程度であり、40〜75℃が好ましく、pHとして
は、通常5.0〜11.0程度であり、5.5〜8.5
が好ましく、pAgとしては、通常6.0〜10.5程
度であり、6.5〜9.8が好ましい。化学増感技術に
ついては、特開平3−110555号、特願平4−75
798号、特開昭62−253159号、特開平5−4
5833号、特開昭62−40446号の各公報等に記
載されている。
【0226】本発明では、感光性ハロゲン化銀乳剤に所
望の光波長域に感度を付与する、所謂分光増感を施すこ
とが好ましい。特に、ハロゲン化銀カラー写真感光材料
では、オリジナルに忠実な色再現を行うため、青、緑、
赤に感光性を有する感光性層が組み込まれている。これ
らの感光性は、ハロゲン化銀を分光増感することで付与
される。分光増感は、ハロゲン化銀粒子に吸着して、そ
れ自身の吸収波長域に感度を持たせる、所謂分光増感色
素が用いられる。これらの色素の例としては、シアニン
色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロ
シアニン色素、ホロポーラー色素、ヘミシアニン色素、
スチリル色素あるいはヘミオキソノール色素等を挙げる
ことができる。これらの例は、米国特許第461725
7号明細書、特開昭59−180550号、同64−1
3546号、特開平5−45828号、同5−4583
4号の各公報等に記載されている。
望の光波長域に感度を付与する、所謂分光増感を施すこ
とが好ましい。特に、ハロゲン化銀カラー写真感光材料
では、オリジナルに忠実な色再現を行うため、青、緑、
赤に感光性を有する感光性層が組み込まれている。これ
らの感光性は、ハロゲン化銀を分光増感することで付与
される。分光増感は、ハロゲン化銀粒子に吸着して、そ
れ自身の吸収波長域に感度を持たせる、所謂分光増感色
素が用いられる。これらの色素の例としては、シアニン
色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロ
シアニン色素、ホロポーラー色素、ヘミシアニン色素、
スチリル色素あるいはヘミオキソノール色素等を挙げる
ことができる。これらの例は、米国特許第461725
7号明細書、特開昭59−180550号、同64−1
3546号、特開平5−45828号、同5−4583
4号の各公報等に記載されている。
【0227】分光増感色素は、単独で用いられる他に、
複数種の色素を併用して用いられる。これは、分光感度
の波長分布の調節や、強色増感の目的で行われる。強色
増感作用を呈する色素の組合せでは、単独で達成できる
感度の和を大きく超える感度を得ることができる。ま
た、それ自身では分光増感作用を持たない色素、あるい
は可視光を実質的に吸収しない化合物であって、強色増
感作用を呈する化合物を併用することも好ましい。ジア
ミノスチルベン化合物類などを強色増感剤の例として挙
げることができる。これらの例としては、米国特許第3
615641号明細書、特開昭63−23145号公報
等に記載されている。
複数種の色素を併用して用いられる。これは、分光感度
の波長分布の調節や、強色増感の目的で行われる。強色
増感作用を呈する色素の組合せでは、単独で達成できる
感度の和を大きく超える感度を得ることができる。ま
た、それ自身では分光増感作用を持たない色素、あるい
は可視光を実質的に吸収しない化合物であって、強色増
感作用を呈する化合物を併用することも好ましい。ジア
ミノスチルベン化合物類などを強色増感剤の例として挙
げることができる。これらの例としては、米国特許第3
615641号明細書、特開昭63−23145号公報
等に記載されている。
【0228】これらの分光増感色素や強色増感剤のハロ
ゲン化銀乳剤への添加は、乳剤調製のいかなる時期でも
よい。化学増感の終了した乳剤に塗布液調製時に添加す
る、化学増感終了時に添加する、化学増感途中に添加す
る、化学増感に先立って添加する、粒子形成終了後脱塩
前に添加する、粒子形成中に添加する、あるいは粒子形
成に先立って添加するなどの種々の方法を単独あるいは
組み合わせて用いることができる。化学増感よりも前の
工程で添加するのが、高感度を得るのに好ましい。分光
増感色素や強色増感剤の添加量は、粒子の形状や粒子サ
イズあるいは付与したい写真特性によって異なるが、概
ねハロゲン化銀1モル当たり10-8〜10-1モル、好ま
しくは10-5〜10-2モルの範囲である。これらの化合
物は、メタノールやフッ素アルコール等の有機溶媒に溶
解した状態で、あるいは界面活性剤やゼラチンと共に水
中に分散した状態で添加することができる。
ゲン化銀乳剤への添加は、乳剤調製のいかなる時期でも
よい。化学増感の終了した乳剤に塗布液調製時に添加す
る、化学増感終了時に添加する、化学増感途中に添加す
る、化学増感に先立って添加する、粒子形成終了後脱塩
前に添加する、粒子形成中に添加する、あるいは粒子形
成に先立って添加するなどの種々の方法を単独あるいは
組み合わせて用いることができる。化学増感よりも前の
工程で添加するのが、高感度を得るのに好ましい。分光
増感色素や強色増感剤の添加量は、粒子の形状や粒子サ
イズあるいは付与したい写真特性によって異なるが、概
ねハロゲン化銀1モル当たり10-8〜10-1モル、好ま
しくは10-5〜10-2モルの範囲である。これらの化合
物は、メタノールやフッ素アルコール等の有機溶媒に溶
解した状態で、あるいは界面活性剤やゼラチンと共に水
中に分散した状態で添加することができる。
【0229】ハロゲン化銀乳剤には、カブリを防止した
り、保存時の安定性を高める目的で種々の安定剤を添加
することが好ましい。好ましい安定剤としては、アザイ
ンデン類、トリアゾール類、テトラゾール類、プリン類
等の含窒素複素環化合物類、メルカプトテトラゾール
類、メルカプトトリアゾール類、メルカプトイミダゾー
ル類、メルカプトチアジアゾール類等のメルカプト化合
物類等を挙げることができる。これらの化合物の詳細
は、ジェームズ著「写真過程の理論」、マクミラン社刊
(T.H.James,The Theory of
the Photographic Process,
Macmillan,1977)第396頁〜399頁
及びその引用文献に記載されている。
り、保存時の安定性を高める目的で種々の安定剤を添加
することが好ましい。好ましい安定剤としては、アザイ
ンデン類、トリアゾール類、テトラゾール類、プリン類
等の含窒素複素環化合物類、メルカプトテトラゾール
類、メルカプトトリアゾール類、メルカプトイミダゾー
ル類、メルカプトチアジアゾール類等のメルカプト化合
物類等を挙げることができる。これらの化合物の詳細
は、ジェームズ著「写真過程の理論」、マクミラン社刊
(T.H.James,The Theory of
the Photographic Process,
Macmillan,1977)第396頁〜399頁
及びその引用文献に記載されている。
【0230】これらのカブリ防止剤あるいは安定剤のハ
ロゲン化銀乳剤への添加は、乳剤調製のいかなる時期で
もよい。化学増感の終了した乳剤に塗布液調製時に添加
する、化学増感終了時に添加する、化学増感途中に添加
する、化学増感に先立って添加する、粒子形成終了後脱
塩前に添加する、粒子形成中に添加する、あるいは粒子
形成に先立って添加するなどの種々の方法を単独あるい
は組み合わせて用いることができる。これらのカブリ防
止剤あるいは安定剤の添加量はハロゲン化銀乳剤のハロ
ゲン組成や目的に応じて異なるが、概ねハロゲン化銀1
モル当たり10-6〜10-1モル、好ましくは10-5〜1
0-2モルの範囲である。
ロゲン化銀乳剤への添加は、乳剤調製のいかなる時期で
もよい。化学増感の終了した乳剤に塗布液調製時に添加
する、化学増感終了時に添加する、化学増感途中に添加
する、化学増感に先立って添加する、粒子形成終了後脱
塩前に添加する、粒子形成中に添加する、あるいは粒子
形成に先立って添加するなどの種々の方法を単独あるい
は組み合わせて用いることができる。これらのカブリ防
止剤あるいは安定剤の添加量はハロゲン化銀乳剤のハロ
ゲン組成や目的に応じて異なるが、概ねハロゲン化銀1
モル当たり10-6〜10-1モル、好ましくは10-5〜1
0-2モルの範囲である。
【0231】以上述べてきたような本発明に使用し得る
写真用添加剤は、RDNo.17643(1978年1
2月)、同No18716(1979年11月)および
同No307105(1989年11月)に記載されて
おり、その該当箇所を下記にまとめる。
写真用添加剤は、RDNo.17643(1978年1
2月)、同No18716(1979年11月)および
同No307105(1989年11月)に記載されて
おり、その該当箇所を下記にまとめる。
【0232】 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1)化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2)感度上昇剤 648頁右欄 分光増感剤 23〜24頁 648頁右欄 866〜868頁 3)強色増感剤 〜649頁右欄 4)増白剤 24頁 648頁右欄 868頁 5)カブリ防止剤 24〜26頁 649頁右欄 868〜870頁 安定剤 6)光吸収剤 25〜26頁 649頁右欄 873頁 フィルター染料 〜650頁左欄 紫外線吸収剤 7)色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 8)硬膜剤 26頁 651頁左欄 874〜875頁 9)バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874頁 10)可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 11)塗布助剤 26〜27頁 650頁右欄 875〜876頁 界面活性剤 12)スタチック防止剤 27頁 650頁右欄 876〜877頁 13)マット剤 878〜879頁
【0233】本発明においては、感光性ハロゲン化銀と
共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもでき
る。このような有機金属塩の中で、有機銀塩は、特に好
ましく用いられる。有機銀塩酸化剤を形成するのに使用
し得る有機化合物としては、米国特許第4,500,6
26号明細書の第52〜53欄等に記載のベンゾトリア
ゾール類、脂肪酸その他の化合物が挙げられる。また、
米国特許第4,775,613号明細書に記載のアセチ
レン銀も有用である。有機銀塩は、2種以上を併用して
もよい。以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モル
当たり0.01〜10モル、好ましくは0.01〜1モ
ルを併用することができる。
共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもでき
る。このような有機金属塩の中で、有機銀塩は、特に好
ましく用いられる。有機銀塩酸化剤を形成するのに使用
し得る有機化合物としては、米国特許第4,500,6
26号明細書の第52〜53欄等に記載のベンゾトリア
ゾール類、脂肪酸その他の化合物が挙げられる。また、
米国特許第4,775,613号明細書に記載のアセチ
レン銀も有用である。有機銀塩は、2種以上を併用して
もよい。以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モル
当たり0.01〜10モル、好ましくは0.01〜1モ
ルを併用することができる。
【0234】ハロゲン化銀カラー写真感光材料や構成層
のバインダーには、親水性のものが好ましく用いられ
る。その例としては、前述のRD及び特開昭64−1
3,546号公報の(71)頁〜(75)頁に記載され
たものが挙げられる。具体的には、透明か半透明の親水
性バインダーが好ましく、例えばゼラチン、ゼラチン誘
導体等の蛋白質又はセルロース誘導体、澱粉、アラビア
ゴム、デキストラン、プルラン等の多糖類のような天然
化合物とポリビニルアルコール、変成ポリビニルアルコ
ール(例えば、(株)クラレ製の末端アルキル変成ポバ
ールMP103,MP203等)、ポリビニルピロリド
ン、アクリルアミド重合体等の合成高分子化合物などが
挙げられる。また、米国特許第4,960,681号明
細書、特開昭62−245260号公報等に記載の高吸
水性ポリマー、即ち−COOM又は−SO3 M(Mは、
水素原子又はアルカリ金属)を有するビニルモノマーの
単独重合体又はこのビニルモノマー同士若しくは他のビ
ニルモノマーとの共重合体(例えばメタクリル酸ナトリ
ウム、メタクリル酸アンモニウム、住友化学(株)製の
スミカゲルL−5H)も使用される。
のバインダーには、親水性のものが好ましく用いられ
る。その例としては、前述のRD及び特開昭64−1
3,546号公報の(71)頁〜(75)頁に記載され
たものが挙げられる。具体的には、透明か半透明の親水
性バインダーが好ましく、例えばゼラチン、ゼラチン誘
導体等の蛋白質又はセルロース誘導体、澱粉、アラビア
ゴム、デキストラン、プルラン等の多糖類のような天然
化合物とポリビニルアルコール、変成ポリビニルアルコ
ール(例えば、(株)クラレ製の末端アルキル変成ポバ
ールMP103,MP203等)、ポリビニルピロリド
ン、アクリルアミド重合体等の合成高分子化合物などが
挙げられる。また、米国特許第4,960,681号明
細書、特開昭62−245260号公報等に記載の高吸
水性ポリマー、即ち−COOM又は−SO3 M(Mは、
水素原子又はアルカリ金属)を有するビニルモノマーの
単独重合体又はこのビニルモノマー同士若しくは他のビ
ニルモノマーとの共重合体(例えばメタクリル酸ナトリ
ウム、メタクリル酸アンモニウム、住友化学(株)製の
スミカゲルL−5H)も使用される。
【0235】これらのバインダーは、2種以上組み合わ
せて用いることもできる。特にゼラチンと上記バインダ
ーとの組み合わせが好ましい。またゼラチンは、種々の
目的に応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カル
シウムなどの含有量を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンか
ら選択すればよく、組み合わせて用いることも好まし
い。本発明において、前記バインダーの塗布量として
は、1〜20g/m2 が好ましく、2〜15g/m2 が
より好ましく、3〜12g/m2 が特に好ましい。ここ
で、ゼラチンは50〜100%の割合で用いるのが好ま
しく、70〜100%の割合で用いるのがより好まし
い。
せて用いることもできる。特にゼラチンと上記バインダ
ーとの組み合わせが好ましい。またゼラチンは、種々の
目的に応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カル
シウムなどの含有量を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンか
ら選択すればよく、組み合わせて用いることも好まし
い。本発明において、前記バインダーの塗布量として
は、1〜20g/m2 が好ましく、2〜15g/m2 が
より好ましく、3〜12g/m2 が特に好ましい。ここ
で、ゼラチンは50〜100%の割合で用いるのが好ま
しく、70〜100%の割合で用いるのがより好まし
い。
【0236】−発色現像主薬− 発色現像主薬としては、p−フェニレンジアミン類又は
p−アミノフェノール類でもよいが、下記一般式(A)
〜(E)で表される化合物が好ましい。
p−アミノフェノール類でもよいが、下記一般式(A)
〜(E)で表される化合物が好ましい。
【0237】
【化92】
【0238】一般式(A)で表される化合物は、スルホ
ンアミドフェノールと総称される化合物である。一般式
(A)において、R1 〜R4 は、各々水素原子、ハロゲ
ン原子(例えば、クロル基、ブロム基)、アルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、t−ブチル基)、アリール基(例えば、フェ
ニル基、トリル基、キシリル基)、アルキルカルボンア
ミド基(例えば、アセチルアミノ基、プロピオニルアミ
ノ基、ブチロイルアミノ基)、アリールカルボンアミド
基(例えば、ベンゾイルアミノ基)、アルキルスルホン
アミド基(例えば、メタンスルホニルアミノ基、エタン
スルホニルアミノ基)、アリールスルホンアミド基(例
えば、ベンゼンスルホニルアミノ基、トルエンスルホニ
ルアミノ基)、アルコキシル基(例えば、メトキシ基、
エトキシ基、ブトキシ基)、アリールオキシ基(例え
ば、フェノキシ基)、アルキルチオ基(例えば、メチル
チオ基、エチルチオ基、ブチルチオ基)、アリールチオ
基(例えば、フェニルチオ基、トリルチオ基)、アルキ
ルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル基、ジ
メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジエチ
ルカルバモイル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジ
ルカルバモイル基、モルホリルカルバモイル基)、アリ
ールカルバモイル基(例えば、フェニルカルバモイル
基、メチルフェニルカルバモイル基、エチルフェニルカ
ルバモイル基、ベンジルフェニルカルバモイル基)、カ
ルバモイル基、アルキルスルファモイル基(例えば、メ
チルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、エ
チルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジ
ブチルスルファモイル基、ピペリジルスルファモイル
基、モルホリルスルファモイル基)、アリールスルファ
モイル基(例えば、フェニルスルファモイル基、メチル
フェニルスルファモイル基、エチルフェニルスルファモ
イル基、ベンジルフェニルスルファモイル基)、スルフ
ァモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基(例え
ば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基)、アリ
ールスルホニル基(例えば、フェニルスルホニル基、4
−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエンスルホニ
ル基)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニ
ル基)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノ
キシカルボニル基)、アルキルカルボニル基(例えばア
セチル基、プロピオニル基、ブチロイル基)、アリール
カルボニル基(例えばベンゾイル基、アルキルベンゾイ
ル基)、又はアシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ
基、プロピオニルオキシ基、ブチロイルオキシ基)を表
す。R1 〜R4 の中で、R2 及びR4 は、水素原子であ
るのが好ましい。また、R1 〜R4 のハメット定数σp
値の合計は、0以上となることが好ましい。
ンアミドフェノールと総称される化合物である。一般式
(A)において、R1 〜R4 は、各々水素原子、ハロゲ
ン原子(例えば、クロル基、ブロム基)、アルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、t−ブチル基)、アリール基(例えば、フェ
ニル基、トリル基、キシリル基)、アルキルカルボンア
ミド基(例えば、アセチルアミノ基、プロピオニルアミ
ノ基、ブチロイルアミノ基)、アリールカルボンアミド
基(例えば、ベンゾイルアミノ基)、アルキルスルホン
アミド基(例えば、メタンスルホニルアミノ基、エタン
スルホニルアミノ基)、アリールスルホンアミド基(例
えば、ベンゼンスルホニルアミノ基、トルエンスルホニ
ルアミノ基)、アルコキシル基(例えば、メトキシ基、
エトキシ基、ブトキシ基)、アリールオキシ基(例え
ば、フェノキシ基)、アルキルチオ基(例えば、メチル
チオ基、エチルチオ基、ブチルチオ基)、アリールチオ
基(例えば、フェニルチオ基、トリルチオ基)、アルキ
ルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル基、ジ
メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジエチ
ルカルバモイル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジ
ルカルバモイル基、モルホリルカルバモイル基)、アリ
ールカルバモイル基(例えば、フェニルカルバモイル
基、メチルフェニルカルバモイル基、エチルフェニルカ
ルバモイル基、ベンジルフェニルカルバモイル基)、カ
ルバモイル基、アルキルスルファモイル基(例えば、メ
チルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、エ
チルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジ
ブチルスルファモイル基、ピペリジルスルファモイル
基、モルホリルスルファモイル基)、アリールスルファ
モイル基(例えば、フェニルスルファモイル基、メチル
フェニルスルファモイル基、エチルフェニルスルファモ
イル基、ベンジルフェニルスルファモイル基)、スルフ
ァモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基(例え
ば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基)、アリ
ールスルホニル基(例えば、フェニルスルホニル基、4
−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエンスルホニ
ル基)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニ
ル基)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノ
キシカルボニル基)、アルキルカルボニル基(例えばア
セチル基、プロピオニル基、ブチロイル基)、アリール
カルボニル基(例えばベンゾイル基、アルキルベンゾイ
ル基)、又はアシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ
基、プロピオニルオキシ基、ブチロイルオキシ基)を表
す。R1 〜R4 の中で、R2 及びR4 は、水素原子であ
るのが好ましい。また、R1 〜R4 のハメット定数σp
値の合計は、0以上となることが好ましい。
【0239】R5 は、アルキル基(例えば、メチル基、
エチル基、ブチル基、オクチル基、ラウリル基、セチル
基、ステアリル基)、アリール基(例えば、フェニル
基、トリル基、キシリル基、4−メトキシフェニル基、
ドデシルフェニル基、クロロフェニル基、トリクロロフ
ェニル基、ニトロクロロフェニル基、トリイソプロピル
フェニル基、4−ドデシルオキシフェニル基、3,5−
ジ−(メトキシカルボニル)基)、又は複素環基(例え
ば、ピリジル基)を表す。
エチル基、ブチル基、オクチル基、ラウリル基、セチル
基、ステアリル基)、アリール基(例えば、フェニル
基、トリル基、キシリル基、4−メトキシフェニル基、
ドデシルフェニル基、クロロフェニル基、トリクロロフ
ェニル基、ニトロクロロフェニル基、トリイソプロピル
フェニル基、4−ドデシルオキシフェニル基、3,5−
ジ−(メトキシカルボニル)基)、又は複素環基(例え
ば、ピリジル基)を表す。
【0240】一般式(B)で表される化合物は、カルバ
モイルヒドラジンと総称される化合物である。また、一
般式(D)で表される化合物は、スルホニルヒドラジン
と総称される化合物である。
モイルヒドラジンと総称される化合物である。また、一
般式(D)で表される化合物は、スルホニルヒドラジン
と総称される化合物である。
【0241】これらの式中、Zは、芳香環を形成する原
子群を表す。Zによって形成される芳香環は、本化合物
に銀現像活性を付与するため、十分に電子吸引的である
ことが必要である。このため、含窒素芳香環を形成する
か、あるいはベンゼン環に電子吸引性基を導入したよう
な芳香環が好ましく使用される。このような芳香環とし
ては、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、キノリ
ン環、キノキサリン環等が好ましい。なお、R5 に付い
ては、一般式(A)と同様である。
子群を表す。Zによって形成される芳香環は、本化合物
に銀現像活性を付与するため、十分に電子吸引的である
ことが必要である。このため、含窒素芳香環を形成する
か、あるいはベンゼン環に電子吸引性基を導入したよう
な芳香環が好ましく使用される。このような芳香環とし
ては、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、キノリ
ン環、キノキサリン環等が好ましい。なお、R5 に付い
ては、一般式(A)と同様である。
【0242】ベンゼン環の場合、その置換基としては、
アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、
エタンスルホニル基)、ハロゲン原子(例えば、クロル
基、ブロム基)、アルキルカルバモイル基(例えば、メ
チルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチル
カルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジブチルカ
ルバモイル基、ピペリジルカルバモイル基、モルホリル
カルバモイル基)、アリールカルバモイル基(例えば、
フェニルカルバモイル基、メチルフェニルカルバモイル
基、エチルフェニルカルバモイル基、ベンジルフェニル
カルバモイル基)、カルバモイル基、アルキルスルファ
モイル基(例えば、メチルスルファモイル基、ジメチル
スルファモイル基、エチルスルファモイル基、ジエチル
スルファモイル基、ジブチルスルファモイル基、ピペリ
ジルスルファモイル基、モルホリルスルファモイル
基)、アリールスルファモイル基(例えば、フェニルス
ルファモイル基、メチルフェニルスルファモイル基、エ
チルフェニルスルファモイル基、ベンジルフェニルスル
ファモイル基)、スルファモイル基、シアノ基、アルキ
ルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、エタン
スルホニル基)、アリールスルホニル基(例えば、フェ
ニルスルホニル基、4−クロロフェニルスルホニル基、
p−トルエンスルホニル基)、アルコキシカルボニル基
(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基)、アリールオキシカルボニ
ル基(例えば、フェノキシカルボニル基)、アルキルカ
ルボニル基(例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブ
チロイル基)、またはアリールカルボニル基(例えば、
ベンゾイル基、アルキルベンゾイル基)等が挙げられる
が、上記置換基のハメット定数σ値の合計は1以上であ
る。
アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、
エタンスルホニル基)、ハロゲン原子(例えば、クロル
基、ブロム基)、アルキルカルバモイル基(例えば、メ
チルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチル
カルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジブチルカ
ルバモイル基、ピペリジルカルバモイル基、モルホリル
カルバモイル基)、アリールカルバモイル基(例えば、
フェニルカルバモイル基、メチルフェニルカルバモイル
基、エチルフェニルカルバモイル基、ベンジルフェニル
カルバモイル基)、カルバモイル基、アルキルスルファ
モイル基(例えば、メチルスルファモイル基、ジメチル
スルファモイル基、エチルスルファモイル基、ジエチル
スルファモイル基、ジブチルスルファモイル基、ピペリ
ジルスルファモイル基、モルホリルスルファモイル
基)、アリールスルファモイル基(例えば、フェニルス
ルファモイル基、メチルフェニルスルファモイル基、エ
チルフェニルスルファモイル基、ベンジルフェニルスル
ファモイル基)、スルファモイル基、シアノ基、アルキ
ルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、エタン
スルホニル基)、アリールスルホニル基(例えば、フェ
ニルスルホニル基、4−クロロフェニルスルホニル基、
p−トルエンスルホニル基)、アルコキシカルボニル基
(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基)、アリールオキシカルボニ
ル基(例えば、フェノキシカルボニル基)、アルキルカ
ルボニル基(例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブ
チロイル基)、またはアリールカルボニル基(例えば、
ベンゾイル基、アルキルベンゾイル基)等が挙げられる
が、上記置換基のハメット定数σ値の合計は1以上であ
る。
【0243】一般式(C)で表される化合物は、カルバ
モイルヒドラゾンと総称される化合物である。一般式
(C)において、R6 は、置換又は無置換のアルキル基
(例えば、メチル基、エチル基)を表す。Xは、酸素原
子、硫黄原子、セレン原子又はアルキル置換若しくはア
リール置換の3級窒素原子を表すが、アルキル置換の3
価の窒素原子が好ましい。R7 及びR8 は、水素原子又
は置換基を表す。R7 及びR8 は、互いに結合して2重
結合又は環を形成してもよい。なお、R5 については、
一般式(A)と同様である。
モイルヒドラゾンと総称される化合物である。一般式
(C)において、R6 は、置換又は無置換のアルキル基
(例えば、メチル基、エチル基)を表す。Xは、酸素原
子、硫黄原子、セレン原子又はアルキル置換若しくはア
リール置換の3級窒素原子を表すが、アルキル置換の3
価の窒素原子が好ましい。R7 及びR8 は、水素原子又
は置換基を表す。R7 及びR8 は、互いに結合して2重
結合又は環を形成してもよい。なお、R5 については、
一般式(A)と同様である。
【0244】一般式(A)〜(D)の具体例としては、
特に特開平9−146248号公報に記載の化合物を用
いるのが好ましいが、これに限定されるものではない。
特に特開平9−146248号公報に記載の化合物を用
いるのが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0245】前記発色現像主薬は、前記一般式(A)〜
(D)表される化合物を1種単独で、又は2種以上を併
用して用いる。各層で別々の現像主薬を用いてもよい。
それらの現像主薬の総使用量は、0.05〜20mmo
l/m2 が好ましく、0.1〜10mmol/m2 がよ
り好ましい。
(D)表される化合物を1種単独で、又は2種以上を併
用して用いる。各層で別々の現像主薬を用いてもよい。
それらの現像主薬の総使用量は、0.05〜20mmo
l/m2 が好ましく、0.1〜10mmol/m2 がよ
り好ましい。
【0246】−カプラー− 次に、カプラーについて説明する。本発明におけるカプ
ラーとは、前記発色現像主薬の酸化体とカップリング反
応し、色素を形成する化合物である。本発明に好ましく
使用されるカプラーとしては、活性メチレン、5−ピラ
ゾロン、ピラゾロアゾール、フェノール、ナフトール、
ピロロトリアゾールと総称される化合物である。これら
のカプラーは、RDNo.38957(1996 年9月) 、616 〜62
4 頁”x.Dye image formers and modifiers ”に引用
されている化合物を好適に使用することができる。
ラーとは、前記発色現像主薬の酸化体とカップリング反
応し、色素を形成する化合物である。本発明に好ましく
使用されるカプラーとしては、活性メチレン、5−ピラ
ゾロン、ピラゾロアゾール、フェノール、ナフトール、
ピロロトリアゾールと総称される化合物である。これら
のカプラーは、RDNo.38957(1996 年9月) 、616 〜62
4 頁”x.Dye image formers and modifiers ”に引用
されている化合物を好適に使用することができる。
【0247】これらのカプラーは、いわゆる2当量カプ
ラーと、4当量カプラーとに分けることができる。前記
2当量カプラーのアニオン性離脱基として作用する基と
しては、ハロゲン原子(例えば、クロル基、ブロム
基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ
基)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、4−
シアノフェノキシ基、4−アルコキシカルボニルフェニ
ル基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチ
ルチオ基、ブチルチオ基)、アリールチオ基(例えば、
フェニルチオ基、トリルチオ基)、アルキルカルバモイ
ル基(例えば、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバ
モイル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイ
ル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジルカルバモイ
ル基、モルホリルカルバモイル基)、アリールカルバモ
イル基(例えば、フェニルカルバモイル基、メチルフェ
ニルカルバモイル基、エチルフェニルカルバモイル基、
ベンジルフェニルカルバモイル基)、カルバモイル基、
アルキルスルファモイル基(例えば、メチルスルファモ
イル基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファモ
イル基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスルファ
モイル基、ピペリジルスルファモイル基、モルホリルス
ルファモイル基)、アリールスルファモイル基(例え
ば、フェニルスルファモイル基、メチルフェニルスルフ
ァモイル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベンジ
ルフェニルスルファモイル基)、スルファモイル基、シ
アノ基、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホ
ニル基、エタンスルホニル基)、アリールスルホニル基
(例えば、フェニルスルホニル基、4−クロロフェニル
スルホニル基、p−トルエンスルホニル基)、アルキル
カルボニルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロ
ピオニルオキシ基、ブチロイルオキシ基)、アリールカ
ルボニルオキシ基(例えば、ベンゾイルオキシ基、トル
イルオキシ基、アニシルオキシ基)、含窒素複素環基
(例えば、イミダゾリル基、ベンゾトリアゾリル基)等
が挙げられる。
ラーと、4当量カプラーとに分けることができる。前記
2当量カプラーのアニオン性離脱基として作用する基と
しては、ハロゲン原子(例えば、クロル基、ブロム
基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ
基)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、4−
シアノフェノキシ基、4−アルコキシカルボニルフェニ
ル基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチ
ルチオ基、ブチルチオ基)、アリールチオ基(例えば、
フェニルチオ基、トリルチオ基)、アルキルカルバモイ
ル基(例えば、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバ
モイル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイ
ル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジルカルバモイ
ル基、モルホリルカルバモイル基)、アリールカルバモ
イル基(例えば、フェニルカルバモイル基、メチルフェ
ニルカルバモイル基、エチルフェニルカルバモイル基、
ベンジルフェニルカルバモイル基)、カルバモイル基、
アルキルスルファモイル基(例えば、メチルスルファモ
イル基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファモ
イル基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスルファ
モイル基、ピペリジルスルファモイル基、モルホリルス
ルファモイル基)、アリールスルファモイル基(例え
ば、フェニルスルファモイル基、メチルフェニルスルフ
ァモイル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベンジ
ルフェニルスルファモイル基)、スルファモイル基、シ
アノ基、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホ
ニル基、エタンスルホニル基)、アリールスルホニル基
(例えば、フェニルスルホニル基、4−クロロフェニル
スルホニル基、p−トルエンスルホニル基)、アルキル
カルボニルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロ
ピオニルオキシ基、ブチロイルオキシ基)、アリールカ
ルボニルオキシ基(例えば、ベンゾイルオキシ基、トル
イルオキシ基、アニシルオキシ基)、含窒素複素環基
(例えば、イミダゾリル基、ベンゾトリアゾリル基)等
が挙げられる。
【0248】また、4当量カプラーのカチオン性離脱基
として作用する基としては、水素原子、ホルミル基、カ
ルバモイル基、置換基を有するメチレン基(置換基とし
ては、アリール基、スルファモイル基、カルバモイル
基、アルコキシ基、アミノ基、水酸基等)、アシル基、
スルホニル基等が挙げられる。
として作用する基としては、水素原子、ホルミル基、カ
ルバモイル基、置換基を有するメチレン基(置換基とし
ては、アリール基、スルファモイル基、カルバモイル
基、アルコキシ基、アミノ基、水酸基等)、アシル基、
スルホニル基等が挙げられる。
【0249】上記RD No.38957 に記載の化合物以外に
も、以下に記載のカプラーを好ましく用いることができ
る。
も、以下に記載のカプラーを好ましく用いることができ
る。
【0250】活性メチレン系カプラーとして、EP50
2,424A明細書に記載の式(I),(II)で表わされるカ
プラー、EP513,496A明細書に記載の式
(1)、(2)で表わされるカプラー、EP568,0
37A明細書に記載のクレーム1の式(I)で表わされ
るカプラー、US5,066,576明細書に記載のカ
ラム1の45〜55行の一般式(I)で表わされるカプ
ラー、特開平4−274425号公報の段落番号000
8の一般式(I)で表わされるカプラー、EP498,
381A1明細書に記載の40頁のクレーム1に記載の
カプラー、EP447,969A1明細書に記載の4頁
の式(Y)で表わされるカプラー、US4,476,2
19明細書に記載のカラム7の36〜58行の式(II)
〜(IV)で表わされるカプラーを用いることができる。
2,424A明細書に記載の式(I),(II)で表わされるカ
プラー、EP513,496A明細書に記載の式
(1)、(2)で表わされるカプラー、EP568,0
37A明細書に記載のクレーム1の式(I)で表わされ
るカプラー、US5,066,576明細書に記載のカ
ラム1の45〜55行の一般式(I)で表わされるカプ
ラー、特開平4−274425号公報の段落番号000
8の一般式(I)で表わされるカプラー、EP498,
381A1明細書に記載の40頁のクレーム1に記載の
カプラー、EP447,969A1明細書に記載の4頁
の式(Y)で表わされるカプラー、US4,476,2
19明細書に記載のカラム7の36〜58行の式(II)
〜(IV)で表わされるカプラーを用いることができる。
【0251】5−ピラゾロン系マゼンタカプラーとして
は、特開昭57−35858号公報及び特開昭51−2
0826号公報に記載の化合物が好ましい。
は、特開昭57−35858号公報及び特開昭51−2
0826号公報に記載の化合物が好ましい。
【0252】ピラゾロアゾール系カプラーとして、米国
特許第4,500,630号明細書に記載のイミダゾ
〔1,2−b〕ピラゾール類、米国特許第4,540,
654号4明細書に記載のピラゾロ〔1,5−b〕
〔1,2,4〕トリアゾール類、米国特許第3,72
5,067号明細書に記載のピラゾロ〔5,1−c〕
〔1,2,4〕トリアゾール類が好ましく、光堅牢性の
点で、これらの中でも、ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,
2,4〕トリアゾール類が好ましい。
特許第4,500,630号明細書に記載のイミダゾ
〔1,2−b〕ピラゾール類、米国特許第4,540,
654号4明細書に記載のピラゾロ〔1,5−b〕
〔1,2,4〕トリアゾール類、米国特許第3,72
5,067号明細書に記載のピラゾロ〔5,1−c〕
〔1,2,4〕トリアゾール類が好ましく、光堅牢性の
点で、これらの中でも、ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,
2,4〕トリアゾール類が好ましい。
【0253】また、特開昭61−65245号公報に記
載されているような、分岐アルキル基がピラゾロトリア
ゾール基の2、3又は6位に直結したピラゾロアゾール
カプラー、特開昭61−65245号公報に記載されて
いる分子内にスルホンアミド基を含んだピラゾロアゾー
ルカプラー、特開昭61−147254号公報に記載さ
れるアルコキシフェニルスルホンアミドバラスト基を持
つピラゾロアゾールカプラー、特開昭62−20945
7号公報又は同63−307453号公報に記載されて
いる6位にアルコキシ基やアリールオキシ基を持つピラ
ゾロトリアゾールカプラー、及び特開平2−20144
3号公報に記載される分子内にカルボンアミド基を持つ
ピラゾロトリアゾールカプラーも好ましく用いることが
できる。
載されているような、分岐アルキル基がピラゾロトリア
ゾール基の2、3又は6位に直結したピラゾロアゾール
カプラー、特開昭61−65245号公報に記載されて
いる分子内にスルホンアミド基を含んだピラゾロアゾー
ルカプラー、特開昭61−147254号公報に記載さ
れるアルコキシフェニルスルホンアミドバラスト基を持
つピラゾロアゾールカプラー、特開昭62−20945
7号公報又は同63−307453号公報に記載されて
いる6位にアルコキシ基やアリールオキシ基を持つピラ
ゾロトリアゾールカプラー、及び特開平2−20144
3号公報に記載される分子内にカルボンアミド基を持つ
ピラゾロトリアゾールカプラーも好ましく用いることが
できる。
【0254】フェノール系カプラーの好ましい例とし
て、米国特許第2,369,929号、同第2,80
1,171号、同第2,772,162号、同第2,8
95,826号、同第3,772,002号の各明細書
等に記載の2−アルキルアミノ−5−アルキルフェノー
ル系、米国特許第2,772,162号、同第3,75
8,308号、同第4,126,396号、同第4,3
34,011号、同第4,327,173号、西独特許
公開第3,329,729号の各明細書、特開昭59−
166956号公報等に記載の2,5−ジアシルアミノ
フェノール系、米国特許第3,446,622号、同第
4,333,999号、同第4,451,559号、同
第4,427,767号の各明細書等に記載の2−フェ
ニルウレイド−5−アシルアミノフェノール系等が挙げ
られる。
て、米国特許第2,369,929号、同第2,80
1,171号、同第2,772,162号、同第2,8
95,826号、同第3,772,002号の各明細書
等に記載の2−アルキルアミノ−5−アルキルフェノー
ル系、米国特許第2,772,162号、同第3,75
8,308号、同第4,126,396号、同第4,3
34,011号、同第4,327,173号、西独特許
公開第3,329,729号の各明細書、特開昭59−
166956号公報等に記載の2,5−ジアシルアミノ
フェノール系、米国特許第3,446,622号、同第
4,333,999号、同第4,451,559号、同
第4,427,767号の各明細書等に記載の2−フェ
ニルウレイド−5−アシルアミノフェノール系等が挙げ
られる。
【0255】ナフトールカプラーの好ましい例として、
米国特許第2,474,293号、同第4,052,2
12号、同第4,146,396号、同第4,228,
233号、同第4,296,200号の各明細書等に記
載の2−カルバモイル−1−ナフトール系及び米国特許
4,690,889号等に記載の2−カルバモイル−5
−アミド−1−ナフトール系等が挙げられる。
米国特許第2,474,293号、同第4,052,2
12号、同第4,146,396号、同第4,228,
233号、同第4,296,200号の各明細書等に記
載の2−カルバモイル−1−ナフトール系及び米国特許
4,690,889号等に記載の2−カルバモイル−5
−アミド−1−ナフトール系等が挙げられる。
【0256】ピロロトリアゾール系カプラーの好ましい
例として、欧州特許第488,248A1号、同第49
1,197A1号、同第545,300号の各明細書に
記載のカプラーが挙げられる。
例として、欧州特許第488,248A1号、同第49
1,197A1号、同第545,300号の各明細書に
記載のカプラーが挙げられる。
【0257】その他、縮環フェノール、イミダゾール、
ピロール、3−ヒドロキシピリジン、活性メチン、5,
5−縮環複素環、5,6−縮環複素環といった構造を有
するカプラーが使用できる。
ピロール、3−ヒドロキシピリジン、活性メチン、5,
5−縮環複素環、5,6−縮環複素環といった構造を有
するカプラーが使用できる。
【0258】縮環フェノール系カプラーとしては、米国
特許第4,327,173号、同第4,564,586
号、同第4,904,575号の各明細書等に記載のカ
プラーが使用できる。イミダゾール系カプラーとして
は、米国特許第4,818,672号、同第5,05
1,347号の各明細書等に記載のカプラーが使用でき
る。ピロール系カプラーとしては、特開平4−1881
37号、同4−190347号各公報等に記載のカプラ
ーが使用できる。3−ヒドロキシピリジン系カプラーと
しては、特開平1−315736号公報等に記載のカプ
ラーが使用できる。活性メチン系カプラーとしては米国
特許第5,104,783号、同第5,162,196
号の各明細書等に記載のカプラーが使用できる。5,5
−縮環複素環系カプラーとしては、米国特許第5,16
4,289号明細書に記載のピロロピラゾール系カプラ
ー、特開平4−174429号公報に記載のピロロイミ
ダゾール系カプラー等が使用できる。5,6−縮環複素
環系カプラーとしては、米国特許第4,950,585
号明細書に記載のピラゾロピリミジン系カプラー、特開
平4−204730号公報に記載のピロロトリアジン系
カプラー、欧州特許第556,700号明細書に記載の
カプラー等が使用できる。
特許第4,327,173号、同第4,564,586
号、同第4,904,575号の各明細書等に記載のカ
プラーが使用できる。イミダゾール系カプラーとして
は、米国特許第4,818,672号、同第5,05
1,347号の各明細書等に記載のカプラーが使用でき
る。ピロール系カプラーとしては、特開平4−1881
37号、同4−190347号各公報等に記載のカプラ
ーが使用できる。3−ヒドロキシピリジン系カプラーと
しては、特開平1−315736号公報等に記載のカプ
ラーが使用できる。活性メチン系カプラーとしては米国
特許第5,104,783号、同第5,162,196
号の各明細書等に記載のカプラーが使用できる。5,5
−縮環複素環系カプラーとしては、米国特許第5,16
4,289号明細書に記載のピロロピラゾール系カプラ
ー、特開平4−174429号公報に記載のピロロイミ
ダゾール系カプラー等が使用できる。5,6−縮環複素
環系カプラーとしては、米国特許第4,950,585
号明細書に記載のピラゾロピリミジン系カプラー、特開
平4−204730号公報に記載のピロロトリアジン系
カプラー、欧州特許第556,700号明細書に記載の
カプラー等が使用できる。
【0259】本発明には前述のカプラー以外に、西独特
許第3,819,051A号、同第3,823,049
号、米国特許第4,840,883号、同第5,02
4,930号、同第5,051,347号、同第4,4
81,268号、欧州特許第304,856A2号、同
第329,036号、同第354,549A2号、同第
374,781A2号、同第379,110A2号、同
第386,930A1号の各明細書、特開昭63−14
1055号、同64−32260号、同32261号、
特開平2−297547号、同2−44340号、同2
−110555号、同3−7938号、同3−1604
40号、同3−172839号、同4−172447
号、同4−179949号、同4−182645号、同
4−184437号、同4−188138号、同4−1
88139号、同4−194847号、同4−2045
32号、同4−204731号、同4−204732号
の各公報等に記載されているカプラーも使用できる。こ
れらのカプラーは、各色0.05〜10mmol/m2 、好
ましくは0.1〜5mmol/m2 用いる。
許第3,819,051A号、同第3,823,049
号、米国特許第4,840,883号、同第5,02
4,930号、同第5,051,347号、同第4,4
81,268号、欧州特許第304,856A2号、同
第329,036号、同第354,549A2号、同第
374,781A2号、同第379,110A2号、同
第386,930A1号の各明細書、特開昭63−14
1055号、同64−32260号、同32261号、
特開平2−297547号、同2−44340号、同2
−110555号、同3−7938号、同3−1604
40号、同3−172839号、同4−172447
号、同4−179949号、同4−182645号、同
4−184437号、同4−188138号、同4−1
88139号、同4−194847号、同4−2045
32号、同4−204731号、同4−204732号
の各公報等に記載されているカプラーも使用できる。こ
れらのカプラーは、各色0.05〜10mmol/m2 、好
ましくは0.1〜5mmol/m2 用いる。
【0260】また、以下のような機能性カプラーを含有
してもよい。発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
として、US4,366,237号、GB2,125,
570号、EP96,873B号、DE3,234,5
33号の各明細書に記載のものが好ましい。発色色素の
不要な吸収を補正するためのカプラーとして、EP45
6,257A1号明細書に記載のイエローカラードシア
ンカプラー、該EPに記載のイエローカラードマゼンタ
カプラー、US4,833,069号明細書に記載のマ
ゼンタカラードシアンカプラー、US4,837,13
6号明細書の(2) 、WO92/11575のクレーム1
の式(A)で表わされる無色のマスキングカプラー(特
に36〜45頁の例示化合物)。
してもよい。発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
として、US4,366,237号、GB2,125,
570号、EP96,873B号、DE3,234,5
33号の各明細書に記載のものが好ましい。発色色素の
不要な吸収を補正するためのカプラーとして、EP45
6,257A1号明細書に記載のイエローカラードシア
ンカプラー、該EPに記載のイエローカラードマゼンタ
カプラー、US4,833,069号明細書に記載のマ
ゼンタカラードシアンカプラー、US4,837,13
6号明細書の(2) 、WO92/11575のクレーム1
の式(A)で表わされる無色のマスキングカプラー(特
に36〜45頁の例示化合物)。
【0261】前記発色現像主薬の酸化体と反応して写真
的に有用な化合物残査を放出する化合物(カプラーを含
む)としては、本発明における前記化合物以外に以下の
ものが挙げられる。現像抑制剤放出化合物として、EP
378,236A1号明細書の11頁に記載の式(I)
〜(IV)で表わされる化合物、EP436,938A2
号明細書の7頁に記載の式(I)で表わされる化合物、
EP568,037A明細書の式(1)で表わされる化
合物、EP440,195A2明細書の5〜6頁に記載
の式(I)、(II)、(III )で表わされる化合物など
が挙げられる。リガンド放出化合物として、US4,5
55,478号明細書のクレーム1に記載のLIG−X
で表わされる化合物などが挙げられる。ロイコ色素放出
化合物として、US4,749,641号明細書のカラ
ム3〜8の化合物1〜6などが挙げられる。蛍光色素放
出化合物として、US4,774,181尾号明細書の
クレーム1のCOUP−DYEで表わされる化合物など
が挙げられる。現像促進剤又はカブラセ剤放出化合物と
して、US4,656,123号公報のカラム3の式
(1)、(2)、(3)で表わされる化合物及びEP4
50,637A2明細書の75頁36〜38行目のEx
ZK−2などが挙げられる。離脱して初めて色素となる
基を放出する化合物として、US4,857,447号
明細書のクレーム1の式(I)で表わされる化合物、特
願平4−134523号明細書の式(1)で表わされる
化合物、EP440,195A2明細書の5、6頁に記
載の式(I)(II)(III )で表わされる化合物、特願
平4−325564号公報の請求項1の式(I)で表わ
される化合物−リガンド放出化合物、US4,555,
478号明細書のクレーム1に記載のLIG−Xで表わ
される化合物などがあげられる。このような機能性カプ
ラーは、先に述べた発色に寄与するカプラーの0.05
〜10倍モル、好ましくは0.1〜5倍モル用いること
が好ましい。
的に有用な化合物残査を放出する化合物(カプラーを含
む)としては、本発明における前記化合物以外に以下の
ものが挙げられる。現像抑制剤放出化合物として、EP
378,236A1号明細書の11頁に記載の式(I)
〜(IV)で表わされる化合物、EP436,938A2
号明細書の7頁に記載の式(I)で表わされる化合物、
EP568,037A明細書の式(1)で表わされる化
合物、EP440,195A2明細書の5〜6頁に記載
の式(I)、(II)、(III )で表わされる化合物など
が挙げられる。リガンド放出化合物として、US4,5
55,478号明細書のクレーム1に記載のLIG−X
で表わされる化合物などが挙げられる。ロイコ色素放出
化合物として、US4,749,641号明細書のカラ
ム3〜8の化合物1〜6などが挙げられる。蛍光色素放
出化合物として、US4,774,181尾号明細書の
クレーム1のCOUP−DYEで表わされる化合物など
が挙げられる。現像促進剤又はカブラセ剤放出化合物と
して、US4,656,123号公報のカラム3の式
(1)、(2)、(3)で表わされる化合物及びEP4
50,637A2明細書の75頁36〜38行目のEx
ZK−2などが挙げられる。離脱して初めて色素となる
基を放出する化合物として、US4,857,447号
明細書のクレーム1の式(I)で表わされる化合物、特
願平4−134523号明細書の式(1)で表わされる
化合物、EP440,195A2明細書の5、6頁に記
載の式(I)(II)(III )で表わされる化合物、特願
平4−325564号公報の請求項1の式(I)で表わ
される化合物−リガンド放出化合物、US4,555,
478号明細書のクレーム1に記載のLIG−Xで表わ
される化合物などがあげられる。このような機能性カプ
ラーは、先に述べた発色に寄与するカプラーの0.05
〜10倍モル、好ましくは0.1〜5倍モル用いること
が好ましい。
【0262】前記カプラー、前記発色現像主薬などの疎
水性添加剤は、米国特許第2,322,027号明細書
に記載の方法などの公知の方法によりハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の層中に導入することができる。この場
合には、米国特許第4,555,470号、同4,53
6,466号、同4,536,467号、同4,58
7,206号、同4,555,476号、同4,59
9,296号、特公平3−62,256号などに記載の
ような高沸点有機溶媒を、必要に応じて沸点50℃〜1
60℃の低沸点有機溶媒と併用して、用いることができ
る。またこれら色素供与性カプラー、高沸点有機溶媒な
どは2種以上併用することができる。高沸点有機溶媒の
量は、用いられる疎水性添加剤1gに対して10g以
下、好ましくは5g以下、より好ましくは1g〜0.1
gである。また、バインダー1gに対して1cc以下が適
当であり、より好ましくは0.5cc以下、特に好ましく
は0.3cc以下である。
水性添加剤は、米国特許第2,322,027号明細書
に記載の方法などの公知の方法によりハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の層中に導入することができる。この場
合には、米国特許第4,555,470号、同4,53
6,466号、同4,536,467号、同4,58
7,206号、同4,555,476号、同4,59
9,296号、特公平3−62,256号などに記載の
ような高沸点有機溶媒を、必要に応じて沸点50℃〜1
60℃の低沸点有機溶媒と併用して、用いることができ
る。またこれら色素供与性カプラー、高沸点有機溶媒な
どは2種以上併用することができる。高沸点有機溶媒の
量は、用いられる疎水性添加剤1gに対して10g以
下、好ましくは5g以下、より好ましくは1g〜0.1
gである。また、バインダー1gに対して1cc以下が適
当であり、より好ましくは0.5cc以下、特に好ましく
は0.3cc以下である。
【0263】特公昭51−39,853号公報、特開昭
51−59,943号公報に記載されている重合物によ
る分散法や、特開昭62−30,242号公報等に記載
されている微粒子分散物にして添加する方法も使用でき
る。水に実質的に不溶な化合物の場合には、前記方法以
外にバインダー中に微粒子にして分散含有させることが
できる。疎水性化合物を親水性コロイドに分散する際に
は、種々の界面活性剤を用いることができる。例えば、
特開昭59−157,636号公報の第(37)〜(38)頁、
前記のRDに記載の界面活性剤として挙げたものを使う
ことができる。また、特願平5−204325号、同6
−19247号の各公報、西独公開特許第1,932,
299A号明細書記載のリン酸エステル型界面活性剤も
使用できる。
51−59,943号公報に記載されている重合物によ
る分散法や、特開昭62−30,242号公報等に記載
されている微粒子分散物にして添加する方法も使用でき
る。水に実質的に不溶な化合物の場合には、前記方法以
外にバインダー中に微粒子にして分散含有させることが
できる。疎水性化合物を親水性コロイドに分散する際に
は、種々の界面活性剤を用いることができる。例えば、
特開昭59−157,636号公報の第(37)〜(38)頁、
前記のRDに記載の界面活性剤として挙げたものを使う
ことができる。また、特願平5−204325号、同6
−19247号の各公報、西独公開特許第1,932,
299A号明細書記載のリン酸エステル型界面活性剤も
使用できる。
【0264】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、支持体上に少なくとも1層の感光性層が設けられて
いればよい。典型的な例としては、支持体上に、実質的
に感色性は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン
化銀乳剤層からなる感光性層を少なくとも1層有するハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料である。該感光性層は、
青色光、緑色光、及び赤色光の何れかに感色性を有する
単位感光性層であり、多層のハロゲン化銀カラー写真感
光材料においては、一般に単位感光性層の配列が、支持
体側から順に赤感光性層、緑感光性層、青感光性層の順
に設置される。しかし、目的に応じて上記設置順が逆で
あっても、また同一感色性層中に異なる感光性層が挟ま
れたような設置順をも採り得る。上記感光性層の間及び
最上層、最下層には非感光性層を設けてもよい。これら
には、前述のカプラー、発色現像主薬、及びDIR化合
物、混色防止剤、染料等が含まれていてもよい。各単位
感光性層を構成する複数のハロゲン化銀乳剤層は、DE
1,121,470あるいはGB923,045に記載
されているように高感度乳剤層、低感度乳剤層の2層
を、支持体に向かって順次感光度が低くなる様に配列す
るのが好ましい。また、特開昭57−112751号、
同62−200350号、同62−206541号、同
62−206543号の各公報に記載されているように
支持体より離れた側に低感度乳剤層、支持体に近い側に
高感度乳剤層を設置してもよい。
は、支持体上に少なくとも1層の感光性層が設けられて
いればよい。典型的な例としては、支持体上に、実質的
に感色性は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン
化銀乳剤層からなる感光性層を少なくとも1層有するハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料である。該感光性層は、
青色光、緑色光、及び赤色光の何れかに感色性を有する
単位感光性層であり、多層のハロゲン化銀カラー写真感
光材料においては、一般に単位感光性層の配列が、支持
体側から順に赤感光性層、緑感光性層、青感光性層の順
に設置される。しかし、目的に応じて上記設置順が逆で
あっても、また同一感色性層中に異なる感光性層が挟ま
れたような設置順をも採り得る。上記感光性層の間及び
最上層、最下層には非感光性層を設けてもよい。これら
には、前述のカプラー、発色現像主薬、及びDIR化合
物、混色防止剤、染料等が含まれていてもよい。各単位
感光性層を構成する複数のハロゲン化銀乳剤層は、DE
1,121,470あるいはGB923,045に記載
されているように高感度乳剤層、低感度乳剤層の2層
を、支持体に向かって順次感光度が低くなる様に配列す
るのが好ましい。また、特開昭57−112751号、
同62−200350号、同62−206541号、同
62−206543号の各公報に記載されているように
支持体より離れた側に低感度乳剤層、支持体に近い側に
高感度乳剤層を設置してもよい。
【0265】具体例としては、支持体から最も遠い側か
ら、低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)
/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL) /
高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層(RL)の
順、BH/BL/GL/GH/RH/RLの順、又は、BH/BL/GH/
GL/RL/RHの順等に設置することができる。また、特公
昭55−34932号公報に記載されているように、支
持体から最も遠い側から青感光性層/GH/RH/GL/RLの
順に配列することもできる。また特開昭56−2573
8号、同62−63936号の各公報に記載されている
ように、支持体から最も遠い側から青感光性層/GL/RL
/GH/RHの順に配列することもできる。また、特公昭4
9−15495号公報に記載されているように、上層を
最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中層をそれより
も低い感光度のハロゲン化銀乳剤層、下層を中層よりも
更に感光度の低いハロゲン化銀乳剤層を配置し、支持体
に向かって感光度が順次低められた感光度の異なる3層
から構成される配列が挙げられる。このような感光度の
異なる3層から構成される場合でも、特開昭59−20
2464号公報に記載されているように、同一感色性層
中において支持体より離れた側から中感度乳剤層/高感
度乳剤層/低感度乳剤層の順に配置されてもよい。その
他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中感度乳剤層、ある
いは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高感度乳剤層の順に
配置されていてもよい。また、4層以上の場合にも、上
記のように配列を変えてよい。
ら、低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)
/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL) /
高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層(RL)の
順、BH/BL/GL/GH/RH/RLの順、又は、BH/BL/GH/
GL/RL/RHの順等に設置することができる。また、特公
昭55−34932号公報に記載されているように、支
持体から最も遠い側から青感光性層/GH/RH/GL/RLの
順に配列することもできる。また特開昭56−2573
8号、同62−63936号の各公報に記載されている
ように、支持体から最も遠い側から青感光性層/GL/RL
/GH/RHの順に配列することもできる。また、特公昭4
9−15495号公報に記載されているように、上層を
最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中層をそれより
も低い感光度のハロゲン化銀乳剤層、下層を中層よりも
更に感光度の低いハロゲン化銀乳剤層を配置し、支持体
に向かって感光度が順次低められた感光度の異なる3層
から構成される配列が挙げられる。このような感光度の
異なる3層から構成される場合でも、特開昭59−20
2464号公報に記載されているように、同一感色性層
中において支持体より離れた側から中感度乳剤層/高感
度乳剤層/低感度乳剤層の順に配置されてもよい。その
他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中感度乳剤層、ある
いは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高感度乳剤層の順に
配置されていてもよい。また、4層以上の場合にも、上
記のように配列を変えてよい。
【0266】色再現性を改良するために、US4,66
3,271、同4,705,744、同4,707,4
36の各明細書、特開昭62−160448号、同63
−89850号公報に記載の、BL,GL,RLなどの主感光層
と分光感度分布が異なる重層効果のドナー層(CL) と
を、主感光層に隣接もしくは近接して配置することが好
ましい。本発明においては、ハロゲン化銀と色素供与性
カプラー及び発色現像主薬とは同一層に含まれていても
よいが、反応可能な状態であれば別層に分割して添加す
ることもできる。例えば、発色現像主薬を含む層とハロ
ゲン化銀を含む層とを別層にするとハロゲン化銀カラー
写真感光材料の生保存性の向上が図られる。各層の分光
感度及びカプラーの色相の関係は、任意であるが、赤色
感光性層にシアンカプラー、緑色感光性層にマゼンタカ
プラー、青色感光性層にイエローカプラーを用いると、
従来のカラーペーパー等に直接投影露光できる。
3,271、同4,705,744、同4,707,4
36の各明細書、特開昭62−160448号、同63
−89850号公報に記載の、BL,GL,RLなどの主感光層
と分光感度分布が異なる重層効果のドナー層(CL) と
を、主感光層に隣接もしくは近接して配置することが好
ましい。本発明においては、ハロゲン化銀と色素供与性
カプラー及び発色現像主薬とは同一層に含まれていても
よいが、反応可能な状態であれば別層に分割して添加す
ることもできる。例えば、発色現像主薬を含む層とハロ
ゲン化銀を含む層とを別層にするとハロゲン化銀カラー
写真感光材料の生保存性の向上が図られる。各層の分光
感度及びカプラーの色相の関係は、任意であるが、赤色
感光性層にシアンカプラー、緑色感光性層にマゼンタカ
プラー、青色感光性層にイエローカプラーを用いると、
従来のカラーペーパー等に直接投影露光できる。
【0267】ハロゲン化銀カラー写真感光材料には、上
記ハロゲン化銀乳剤層の間及び最上層、最下層には、保
護層、下塗り層、中間層、黄色フィルター層、アンチハ
レーション層などの各種の非感光性層を設けてもよく、
支持体の反対側にはバック層などの種々の補助層を設け
ることができる。具体的には、上記文献に記載のような
層構成、米国特許第5,051,335号明細書に記載
のような下塗り層、特開平1−167,838号、特開
昭61−20,943号の各公報に記載のような固体顔
料を有する中間層、特開平1−120,553号、同5
−34,884号、同2−64,634号の各公報に記
載のような還元剤やDIR化合物を有する中間層、米国
特許第5,017,454号、同5,139,919号
の各明細書、特開平2−235,044号公報に記載の
ような電子伝達剤を有する中間層、特開平4−249,
245号公報に記載のような還元剤を有する保護層また
はこれらを組み合わせた層などを設けることができる。
記ハロゲン化銀乳剤層の間及び最上層、最下層には、保
護層、下塗り層、中間層、黄色フィルター層、アンチハ
レーション層などの各種の非感光性層を設けてもよく、
支持体の反対側にはバック層などの種々の補助層を設け
ることができる。具体的には、上記文献に記載のような
層構成、米国特許第5,051,335号明細書に記載
のような下塗り層、特開平1−167,838号、特開
昭61−20,943号の各公報に記載のような固体顔
料を有する中間層、特開平1−120,553号、同5
−34,884号、同2−64,634号の各公報に記
載のような還元剤やDIR化合物を有する中間層、米国
特許第5,017,454号、同5,139,919号
の各明細書、特開平2−235,044号公報に記載の
ような電子伝達剤を有する中間層、特開平4−249,
245号公報に記載のような還元剤を有する保護層また
はこれらを組み合わせた層などを設けることができる。
【0268】黄色フィルター層、アンチハレーション層
に用いることができる染料としては、前記一般式(I)
〜(IV)以外の色素も用いることができる。
に用いることができる染料としては、前記一般式(I)
〜(IV)以外の色素も用いることができる。
【0269】具体的には、欧州特許出願EP549,4
89A号明細書に記載の染料や、特開平7−15212
9号公報のExF2〜6の染料が挙げられる。特開平8
−101487号公報に記載されているような、固体分
散した染料を用いることもできる。また、媒染剤とバイ
ンダーに染料を媒染させておくこともできる。この場
合、媒染剤と染料とは、写真分野で公知のものを用いる
ことができ、US4,500,626号明細書の第58
〜59欄や、特開昭61−88256号公報の32〜4
1頁、特開昭62−244043号公報、特開昭62−
244036号公報等に記載の媒染剤を挙げられる。ま
た、還元剤と反応して拡散性色素を放出する化合物と還
元剤を用い、現像時のアルカリで可動性色素を放出さ
せ、処理材料に転写除去させることもできる。具体的に
は、米国特許第4,559,290号、同4,783,
396号、欧州特許第220,746A2号の各明細
書、公開技報87−6119号に記載されている他、特
開平8−101487号公報の段落番号0080〜00
81に記載されている。
89A号明細書に記載の染料や、特開平7−15212
9号公報のExF2〜6の染料が挙げられる。特開平8
−101487号公報に記載されているような、固体分
散した染料を用いることもできる。また、媒染剤とバイ
ンダーに染料を媒染させておくこともできる。この場
合、媒染剤と染料とは、写真分野で公知のものを用いる
ことができ、US4,500,626号明細書の第58
〜59欄や、特開昭61−88256号公報の32〜4
1頁、特開昭62−244043号公報、特開昭62−
244036号公報等に記載の媒染剤を挙げられる。ま
た、還元剤と反応して拡散性色素を放出する化合物と還
元剤を用い、現像時のアルカリで可動性色素を放出さ
せ、処理材料に転写除去させることもできる。具体的に
は、米国特許第4,559,290号、同4,783,
396号、欧州特許第220,746A2号の各明細
書、公開技報87−6119号に記載されている他、特
開平8−101487号公報の段落番号0080〜00
81に記載されている。
【0270】消色するロイコ染料などを用いることもで
き、具体的には特開平1−150,132号公報に有機
酸金属塩の顕色剤により予め発色させておいたロイコ色
素を含むハロゲン化銀感光材料が開示されている。ロイ
コ色素と顕色剤錯体は熱あるいはアルカリ剤と反応して
消色する。
き、具体的には特開平1−150,132号公報に有機
酸金属塩の顕色剤により予め発色させておいたロイコ色
素を含むハロゲン化銀感光材料が開示されている。ロイ
コ色素と顕色剤錯体は熱あるいはアルカリ剤と反応して
消色する。
【0271】前記ロイコ色素としては、公知のものが利
用でき、森賀、吉田「染料と薬品」9、84頁(化成品
工業協会)、「新版染料便覧」242頁(丸善、197
0)、R.Garner「Reports on the Progress of Appl. C
hem 」56、199頁(1971)、「染料と薬品」1
9、230頁(化成品工業協会、1974)、「色材」
62、288頁(1989)、「染色工業」32、20
8等に記載がある。
用でき、森賀、吉田「染料と薬品」9、84頁(化成品
工業協会)、「新版染料便覧」242頁(丸善、197
0)、R.Garner「Reports on the Progress of Appl. C
hem 」56、199頁(1971)、「染料と薬品」1
9、230頁(化成品工業協会、1974)、「色材」
62、288頁(1989)、「染色工業」32、20
8等に記載がある。
【0272】前記顕色剤としては、酸性白土系顕色剤、
フェノールホルムアルデヒドレジンの他、有機酸の金属
塩が好ましく用いられる。有機酸の金属塩としては、サ
リチル酸類の金属塩、フェノール−サリチル酸−ホルム
アルデヒドレジンの金属塩、ロダン塩、キサントゲン酸
塩の金属塩等が有用であり、金属としては、特に亜鉛が
好ましい。前記顕色剤の中でも、油溶性のサリチル酸亜
鉛塩については、米国特許第3,864,146号、同
4,046,941号の各明細書、及び、特公昭52−
1327号公報等に記載されたものを用いることができ
る。
フェノールホルムアルデヒドレジンの他、有機酸の金属
塩が好ましく用いられる。有機酸の金属塩としては、サ
リチル酸類の金属塩、フェノール−サリチル酸−ホルム
アルデヒドレジンの金属塩、ロダン塩、キサントゲン酸
塩の金属塩等が有用であり、金属としては、特に亜鉛が
好ましい。前記顕色剤の中でも、油溶性のサリチル酸亜
鉛塩については、米国特許第3,864,146号、同
4,046,941号の各明細書、及び、特公昭52−
1327号公報等に記載されたものを用いることができ
る。
【0273】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
の塗布層は、硬膜剤で硬膜されていることが好ましい。
前記硬膜剤の例としては、米国特許第4,678,73
9号明細書の第41欄、同4,791,042号明細
書、特開昭59−116,655号、同62−245,
261号、同61−18,942号、特開平4−21
8,044号の各公報等に記載の硬膜剤が挙げられる。
より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒ
ドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤、ビ
ニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン−ビス(ビ
ニルスルホニルアセタミド)エタンなど)、N−メチロ
ール系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、ほう酸、メタ
ほう酸あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−234,1
57号などに記載の化合物)が挙げられる。これらの硬
膜剤は、親水性バインダー1g当たり0.001〜1g
用いるのが好ましく、0.005〜0.5g用るのがよ
り好ましい。
の塗布層は、硬膜剤で硬膜されていることが好ましい。
前記硬膜剤の例としては、米国特許第4,678,73
9号明細書の第41欄、同4,791,042号明細
書、特開昭59−116,655号、同62−245,
261号、同61−18,942号、特開平4−21
8,044号の各公報等に記載の硬膜剤が挙げられる。
より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒ
ドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤、ビ
ニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン−ビス(ビ
ニルスルホニルアセタミド)エタンなど)、N−メチロ
ール系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、ほう酸、メタ
ほう酸あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−234,1
57号などに記載の化合物)が挙げられる。これらの硬
膜剤は、親水性バインダー1g当たり0.001〜1g
用いるのが好ましく、0.005〜0.5g用るのがよ
り好ましい。
【0274】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
には、種々のカブリ防止剤又は写真安定剤及びそれらの
プレカーサーを使用することができる。その具体例とし
ては、前記RD、米国特許第5,089,378号、同
4,500,627号、同4,614,702号の各明
細書、特開昭64−13,564号公報の(7)〜(9)
頁、(57)〜(71)頁及び(81)〜(97)頁、米国特許第4,7
75,610号明細書、同4,626,500号、同
4,983,494号の各明細書、特開昭62−17
4,747号、同62−239,148号、特開平1−
150,135号、同2−110,557号、同2−1
78,650号の各公報、RD17,643号(197
8年) (24)〜(25)頁等に記載の化合物が挙げられる。こ
れらの化合物は、銀1モル当たり5×10-6〜1×10
-1モルが好ましく、更に1×10-5〜1×10-2モルが
好ましく用いられる。
には、種々のカブリ防止剤又は写真安定剤及びそれらの
プレカーサーを使用することができる。その具体例とし
ては、前記RD、米国特許第5,089,378号、同
4,500,627号、同4,614,702号の各明
細書、特開昭64−13,564号公報の(7)〜(9)
頁、(57)〜(71)頁及び(81)〜(97)頁、米国特許第4,7
75,610号明細書、同4,626,500号、同
4,983,494号の各明細書、特開昭62−17
4,747号、同62−239,148号、特開平1−
150,135号、同2−110,557号、同2−1
78,650号の各公報、RD17,643号(197
8年) (24)〜(25)頁等に記載の化合物が挙げられる。こ
れらの化合物は、銀1モル当たり5×10-6〜1×10
-1モルが好ましく、更に1×10-5〜1×10-2モルが
好ましく用いられる。
【0275】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
には、塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防
止、現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用するこ
とができる。前記界面活性剤の具体例としては、公知技
術第5号(1991年3月22日、アズテック有限会社
発行)の136〜138頁、特開昭62−173,46
3号、同62−183,457号等に記載されている。
また、本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料には、
スベリ性防止、帯電防止、剥離性改良等の目的で有機フ
ルオロ化合物を含ませてもよい。前記有機フルオロ化合
物の代表例としては、特公昭57−9053号公報の第
8〜17欄、特開昭61−20944号公報、同62−
135826号公報等に記載されているフッ素系界面活
性剤、フッ素油などのオイル状フッ素系化合物、四フッ
化エチレン樹脂などの固体状フッ素化合物樹脂等の疎水
性フッ素化合物が挙げられる。前記ハロゲン化銀カラー
写真感光材料のぬれ性と帯電防止とを両立する目的で親
水性基を有するフッ素系界面活性剤も好ましく用いられ
る。
には、塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防
止、現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用するこ
とができる。前記界面活性剤の具体例としては、公知技
術第5号(1991年3月22日、アズテック有限会社
発行)の136〜138頁、特開昭62−173,46
3号、同62−183,457号等に記載されている。
また、本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料には、
スベリ性防止、帯電防止、剥離性改良等の目的で有機フ
ルオロ化合物を含ませてもよい。前記有機フルオロ化合
物の代表例としては、特公昭57−9053号公報の第
8〜17欄、特開昭61−20944号公報、同62−
135826号公報等に記載されているフッ素系界面活
性剤、フッ素油などのオイル状フッ素系化合物、四フッ
化エチレン樹脂などの固体状フッ素化合物樹脂等の疎水
性フッ素化合物が挙げられる。前記ハロゲン化銀カラー
写真感光材料のぬれ性と帯電防止とを両立する目的で親
水性基を有するフッ素系界面活性剤も好ましく用いられ
る。
【0276】ハロゲン化銀カラー写真感光材料には、滑
り性があることが好ましい。滑り剤含有層は、感光層
面、バック面ともに用いることが好ましい。好ましい滑
り性としては、動摩擦係数で0.25〜0.01であ
る。この時の測定は、直径5mmのステンレス球に対し、
60cm/分で搬送した時の値を表す(25℃、60%R
H)。この評価において相手材として感光層面に置き換
えてもほぼ同レベルの値となる。使用可能な滑り剤とし
ては、例えば、ポリオルガノシロキサン、高級脂肪酸ア
ミド、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸と高級アルコール
のエステル等であり、ポリオルガノシロキサンとして
は、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサ
ン、ポリスチリルメチルシロキサン、ポリメチルフェニ
ルシロキサン等が挙げられる。添加層としては、乳剤層
の最外層やバック層が好ましい。特にポリジメチルシロ
キサンや長鎖アルキル基を有するエステルが好ましい。
ハロゲン化銀の圧力カブリや減感を防止するために、シ
リコーンオイルや塩化パラフィンは好ましく用いられ
る。
り性があることが好ましい。滑り剤含有層は、感光層
面、バック面ともに用いることが好ましい。好ましい滑
り性としては、動摩擦係数で0.25〜0.01であ
る。この時の測定は、直径5mmのステンレス球に対し、
60cm/分で搬送した時の値を表す(25℃、60%R
H)。この評価において相手材として感光層面に置き換
えてもほぼ同レベルの値となる。使用可能な滑り剤とし
ては、例えば、ポリオルガノシロキサン、高級脂肪酸ア
ミド、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸と高級アルコール
のエステル等であり、ポリオルガノシロキサンとして
は、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサ
ン、ポリスチリルメチルシロキサン、ポリメチルフェニ
ルシロキサン等が挙げられる。添加層としては、乳剤層
の最外層やバック層が好ましい。特にポリジメチルシロ
キサンや長鎖アルキル基を有するエステルが好ましい。
ハロゲン化銀の圧力カブリや減感を防止するために、シ
リコーンオイルや塩化パラフィンは好ましく用いられ
る。
【0277】また、本発明においては、帯電防止剤が好
ましく用いられる。それらの帯電防止剤としては、カル
ボン酸及びカルボン酸塩、スルホン酸塩を含む高分子、
カチオン性高分子、イオン性界面活性剤化合物が挙げら
れる。帯電防止剤として最も好ましいものは、ZnO 、Ti
O2、SnO2、Al2O3 、In2O3 、SiO2、MgO 、BaO 、MoO3、
V2O5の中から選ばれた少くとも1種の体積抵抗率が10
7 Ω・cm以下、より好ましくは105 Ω・cm以下である
粒子サイズ0.001〜1.0μm結晶性の金属酸化
物、あるいはこれらの複合酸化物(Sb,P,B,In,S,Si,Cな
ど)の微粒子、更にはゾル状の金属酸化物あるいはこれ
らの複合酸化物の微粒子である。ハロゲン化銀カラー写
真感光材料への含有量としては、5〜500mg/m2が好
ましく、10〜350mg/m2が特に好ましい。導電性の
結晶性酸化物又はその複合酸化物とバインダーとの量の
比としては、1/300〜100/1が好ましく、1/
100〜100/5がより好ましい。ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の支持体の裏面には、特開平8−292
514号公報に記載された耐水性のポリマーを塗布する
ことも好ましい。
ましく用いられる。それらの帯電防止剤としては、カル
ボン酸及びカルボン酸塩、スルホン酸塩を含む高分子、
カチオン性高分子、イオン性界面活性剤化合物が挙げら
れる。帯電防止剤として最も好ましいものは、ZnO 、Ti
O2、SnO2、Al2O3 、In2O3 、SiO2、MgO 、BaO 、MoO3、
V2O5の中から選ばれた少くとも1種の体積抵抗率が10
7 Ω・cm以下、より好ましくは105 Ω・cm以下である
粒子サイズ0.001〜1.0μm結晶性の金属酸化
物、あるいはこれらの複合酸化物(Sb,P,B,In,S,Si,Cな
ど)の微粒子、更にはゾル状の金属酸化物あるいはこれ
らの複合酸化物の微粒子である。ハロゲン化銀カラー写
真感光材料への含有量としては、5〜500mg/m2が好
ましく、10〜350mg/m2が特に好ましい。導電性の
結晶性酸化物又はその複合酸化物とバインダーとの量の
比としては、1/300〜100/1が好ましく、1/
100〜100/5がより好ましい。ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の支持体の裏面には、特開平8−292
514号公報に記載された耐水性のポリマーを塗布する
ことも好ましい。
【0278】ハロゲン化銀カラー写真感光材料、又は後
述する処理材料の構成(バック層を含む)には、寸度安
定化、カール防止、接着防止、膜のヒビ割れ防止、圧力
増減感防止等の膜物性改良の目的で種々のポリマーラテ
ックスを含有させることができる。具体的には、特開昭
62−245258号、同62−136648号、同6
2−110066号等に記載のポリマーラテックスのい
ずれも使用できる。特に、ガラス転移点の低い(40℃
以下)ポリマーラテックスを媒染層に用いると媒染層の
ヒビ割れを防止することができ、またガラス転移点が高
いポリマーラテックスをバック層に用いるとカール防止
効果が得られる。
述する処理材料の構成(バック層を含む)には、寸度安
定化、カール防止、接着防止、膜のヒビ割れ防止、圧力
増減感防止等の膜物性改良の目的で種々のポリマーラテ
ックスを含有させることができる。具体的には、特開昭
62−245258号、同62−136648号、同6
2−110066号等に記載のポリマーラテックスのい
ずれも使用できる。特に、ガラス転移点の低い(40℃
以下)ポリマーラテックスを媒染層に用いると媒染層の
ヒビ割れを防止することができ、またガラス転移点が高
いポリマーラテックスをバック層に用いるとカール防止
効果が得られる。
【0279】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
には、マット剤を有することが好ましい。前記マット剤
としては、乳剤面、バック面とどちらでもよいが、乳剤
側の最外層に添加するのが特に好ましい。前記マット剤
は、処理液可溶性でも処理液不溶性でもよく、好ましく
は両者を併用することである。例えば、ポリメチルメタ
クリレート、ポリ(メチルメタクリレート/メタクリル
酸=9/1又は5/5(モル比))、ポリスチレン粒子
などが好ましい。前記マット剤の粒径としては、0.8
〜10μmが好ましく、その粒径分布も狭い方が好まし
く、平均粒径の0.9〜1.1倍の間に全粒子数の90
%以上が含有されることが好ましい。又、マット性を高
めるために0.8μm以下の微粒子を同時に添加するこ
とも好ましく、例えばポリメチルメタクリレート(0.
2μm)、ポリ(メチルメタクリレート/メタクリル酸
=9/1(モル比))(0.3μm)、ポリスチレン粒
子(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.03μ
m)等が挙げられる。具体的には、特開昭61−882
56号公報の(29)頁に記載されている。その他、ベン
ゾグアナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビー
ズ、AS樹脂ビーズなどの特開昭63−274944号
公報、同63−274952号公報に記載の化合物が挙
げられる。その他前記RDに記載の化合物が使用でき
る。これらのマット剤は、必要に応じて前記バインダー
の項に記載の各種バインダーで分散して、分散物として
使用することができる。特に各種のゼラチン、例えば、
酸処理ゼラチン分散物は安定な塗布液を調製し易く、こ
のとき、pH、イオン強度、バインダー濃度を必要に応
じて最適化することが好ましい。
には、マット剤を有することが好ましい。前記マット剤
としては、乳剤面、バック面とどちらでもよいが、乳剤
側の最外層に添加するのが特に好ましい。前記マット剤
は、処理液可溶性でも処理液不溶性でもよく、好ましく
は両者を併用することである。例えば、ポリメチルメタ
クリレート、ポリ(メチルメタクリレート/メタクリル
酸=9/1又は5/5(モル比))、ポリスチレン粒子
などが好ましい。前記マット剤の粒径としては、0.8
〜10μmが好ましく、その粒径分布も狭い方が好まし
く、平均粒径の0.9〜1.1倍の間に全粒子数の90
%以上が含有されることが好ましい。又、マット性を高
めるために0.8μm以下の微粒子を同時に添加するこ
とも好ましく、例えばポリメチルメタクリレート(0.
2μm)、ポリ(メチルメタクリレート/メタクリル酸
=9/1(モル比))(0.3μm)、ポリスチレン粒
子(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.03μ
m)等が挙げられる。具体的には、特開昭61−882
56号公報の(29)頁に記載されている。その他、ベン
ゾグアナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビー
ズ、AS樹脂ビーズなどの特開昭63−274944号
公報、同63−274952号公報に記載の化合物が挙
げられる。その他前記RDに記載の化合物が使用でき
る。これらのマット剤は、必要に応じて前記バインダー
の項に記載の各種バインダーで分散して、分散物として
使用することができる。特に各種のゼラチン、例えば、
酸処理ゼラチン分散物は安定な塗布液を調製し易く、こ
のとき、pH、イオン強度、バインダー濃度を必要に応
じて最適化することが好ましい。
【0280】また、以下に記載の化合物も使用すること
ができる。油溶性有機化合物の分散媒として、特開昭6
2−215272号公報のP-3,5,16,19,25,30,42,49,5
4, 55,66,81,85,86,93(140 〜144 頁)に記載のものが
挙げられる。油溶性有機化合物の含浸用ラテックスとし
て、US4,199,363号明細書に記載のラテック
スが挙げられる。現像主薬酸化体スカベンジャーとし
て、US4,978,606号明細書のカラム2の54〜
62行の式(I) で表わされる化合物(特にI-,(1),(2),
(6),(12) (カラム4〜5))、US4,923,78
7号明細書のカラム2の5〜10行の式(特に化合物1
(カラム3)などが挙げられる。ステイン防止剤とし
て、EP298321A明細書の4頁30〜33行の式(I)
〜(III) 、特にI-47,72,III-1,27(24 〜48頁)に記載の
ものなどが挙げられる。褪色防止剤として、EP298
321A号に記載のA-6,7,20,21,23,24,25, 26,30,37,4
0,42,48,63,90,92,94,164(69〜118 頁) 、US5,12
2,444号明細書のカラム25〜38のII-1〜III-23、特
にIII-10、EP471347A号明細書の8〜12頁の
I-1 〜III-4 、特にII-2、US5,139,931のカ
ラム32〜40のA-1 〜48、特にA-39,42 に記載のものなど
が挙げられる。発色増強剤又は混色防止剤の使用量を低
減させる素材としては、EP411324A号明細書の
5 〜24頁のI-1 〜II-15,特にI-46などが挙げられる。
ができる。油溶性有機化合物の分散媒として、特開昭6
2−215272号公報のP-3,5,16,19,25,30,42,49,5
4, 55,66,81,85,86,93(140 〜144 頁)に記載のものが
挙げられる。油溶性有機化合物の含浸用ラテックスとし
て、US4,199,363号明細書に記載のラテック
スが挙げられる。現像主薬酸化体スカベンジャーとし
て、US4,978,606号明細書のカラム2の54〜
62行の式(I) で表わされる化合物(特にI-,(1),(2),
(6),(12) (カラム4〜5))、US4,923,78
7号明細書のカラム2の5〜10行の式(特に化合物1
(カラム3)などが挙げられる。ステイン防止剤とし
て、EP298321A明細書の4頁30〜33行の式(I)
〜(III) 、特にI-47,72,III-1,27(24 〜48頁)に記載の
ものなどが挙げられる。褪色防止剤として、EP298
321A号に記載のA-6,7,20,21,23,24,25, 26,30,37,4
0,42,48,63,90,92,94,164(69〜118 頁) 、US5,12
2,444号明細書のカラム25〜38のII-1〜III-23、特
にIII-10、EP471347A号明細書の8〜12頁の
I-1 〜III-4 、特にII-2、US5,139,931のカ
ラム32〜40のA-1 〜48、特にA-39,42 に記載のものなど
が挙げられる。発色増強剤又は混色防止剤の使用量を低
減させる素材としては、EP411324A号明細書の
5 〜24頁のI-1 〜II-15,特にI-46などが挙げられる。
【0281】ホルマリンスカベンジャーとして、EP4
77932A明細書の24〜29頁のSCV−1〜2
8,特にSCV−8などが挙げられる。硬膜剤として、
特開平1−214845号公報の17頁のH−1,4,
6,8,14,US4,618,573号明細書のカラ
ム13〜23の式(VII) 〜(XII) で表わされる化合物(H
-1〜54)、特開平2−214852号公報の8頁右下の
式(6)で表わされる化合物(H-1〜76)、特にH-14、U
S3,325,287号明細書のクレーム1に記載の化
合物などが挙げられる。現像抑制剤プレカーサーとし
て、特開昭62−168139号公報のP-24,37,39(6
〜7頁)、US 5,019,492号明細書のクレー
ム1に記載の化合物、特にカラム7の28,29 などが挙げ
られる。防腐剤、防黴剤として、US4,923,79
0号明細書のカラム3〜15のI-1 〜III-43、特にII-
1,9,10,18, III-25などが挙げられる。安定剤、カブリ
防止剤としては、US4,923,793号明細書のカ
ラム6〜16のI-1 〜(14)、特にI-1,60,(2),(13) 、U
S4,952,483号明細書のカラム25〜32の化
合物1〜65、特に36などが挙げられる。化学増感剤とし
て、トリフェニルホスフィンセレニド、特開平5−40
324号公報の化合物50などが挙げられる。
77932A明細書の24〜29頁のSCV−1〜2
8,特にSCV−8などが挙げられる。硬膜剤として、
特開平1−214845号公報の17頁のH−1,4,
6,8,14,US4,618,573号明細書のカラ
ム13〜23の式(VII) 〜(XII) で表わされる化合物(H
-1〜54)、特開平2−214852号公報の8頁右下の
式(6)で表わされる化合物(H-1〜76)、特にH-14、U
S3,325,287号明細書のクレーム1に記載の化
合物などが挙げられる。現像抑制剤プレカーサーとし
て、特開昭62−168139号公報のP-24,37,39(6
〜7頁)、US 5,019,492号明細書のクレー
ム1に記載の化合物、特にカラム7の28,29 などが挙げ
られる。防腐剤、防黴剤として、US4,923,79
0号明細書のカラム3〜15のI-1 〜III-43、特にII-
1,9,10,18, III-25などが挙げられる。安定剤、カブリ
防止剤としては、US4,923,793号明細書のカ
ラム6〜16のI-1 〜(14)、特にI-1,60,(2),(13) 、U
S4,952,483号明細書のカラム25〜32の化
合物1〜65、特に36などが挙げられる。化学増感剤とし
て、トリフェニルホスフィンセレニド、特開平5−40
324号公報の化合物50などが挙げられる。
【0282】染料として、特開平3−156450号公
報の15〜18頁のa-1 〜b-20, 特にa-1,12,18,27,35,
36,b-5,27 〜29頁のV-1 〜23、特にV-1 、EP4456
27A明細書の33〜55頁のF-I-1 〜F-II-43 、特にF-I-
11,F-II-8 、EP457153A明細書の17〜28頁
のIII-1 〜36、特にIII-1,3, WO88/04794明
細書の8〜26のDye-1 〜124 の微結晶分散体、EP31
9999Aの6〜11頁の化合物1〜22、特に化合物1,E
P519306A明細書の式(1) 〜(3) で表わされる化
合物D-1 〜87(3〜28頁)、US4,268,622明細
書の式(I) で表わされる化合物1〜22 (カラム3〜1
0)、US4,923,788明細書の式(I) で表わさ
れる化合物(1) 〜(31) (カラム2〜9)などが挙げられ
る。UV吸収剤として、特開昭46−3335号公報の
式(1) で表わされる化合物(18b) 〜(18r) 、101 〜42
7(6〜9頁),EP520938A明細書の式(I)で表
わされる化合物(3) 〜(66)(10 〜44頁) 及び式(III) で
表わされる化合物HBT-1 〜10(14 頁)、EP52182
3A明細書の式(1) で表わされる化合物(1)〜(31) (カ
ラム2〜9)などが挙げられる。ここまでに述べてきた
各種の添加剤、具体的には、硬膜剤、カブリ防止剤、界
面活性剤、滑り剤、帯電防止剤、ラテックス、マット剤
などは、必要に応じて処理材料に添加したり、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料と処理材料との両方に添加する
ことができる。
報の15〜18頁のa-1 〜b-20, 特にa-1,12,18,27,35,
36,b-5,27 〜29頁のV-1 〜23、特にV-1 、EP4456
27A明細書の33〜55頁のF-I-1 〜F-II-43 、特にF-I-
11,F-II-8 、EP457153A明細書の17〜28頁
のIII-1 〜36、特にIII-1,3, WO88/04794明
細書の8〜26のDye-1 〜124 の微結晶分散体、EP31
9999Aの6〜11頁の化合物1〜22、特に化合物1,E
P519306A明細書の式(1) 〜(3) で表わされる化
合物D-1 〜87(3〜28頁)、US4,268,622明細
書の式(I) で表わされる化合物1〜22 (カラム3〜1
0)、US4,923,788明細書の式(I) で表わさ
れる化合物(1) 〜(31) (カラム2〜9)などが挙げられ
る。UV吸収剤として、特開昭46−3335号公報の
式(1) で表わされる化合物(18b) 〜(18r) 、101 〜42
7(6〜9頁),EP520938A明細書の式(I)で表
わされる化合物(3) 〜(66)(10 〜44頁) 及び式(III) で
表わされる化合物HBT-1 〜10(14 頁)、EP52182
3A明細書の式(1) で表わされる化合物(1)〜(31) (カ
ラム2〜9)などが挙げられる。ここまでに述べてきた
各種の添加剤、具体的には、硬膜剤、カブリ防止剤、界
面活性剤、滑り剤、帯電防止剤、ラテックス、マット剤
などは、必要に応じて処理材料に添加したり、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料と処理材料との両方に添加する
ことができる。
【0283】本発明においてハロゲン化銀カラー写真感
光材料の支持体としては、透明かつ処理温度に耐えるこ
とのできるものが用いられる。一般的には、日本写真学
会編「写真工学の基礎−銀塩写真編−」(株)コロナ社
刊(昭和54年)(223) 〜(240) 頁記載の紙、合成高分
子(フィルム)等の写真用支持体が挙げられる。具体的
には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート(PEN)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、セル
ロース類(例えばトリアセチルセルロース)等が挙げら
れる。
光材料の支持体としては、透明かつ処理温度に耐えるこ
とのできるものが用いられる。一般的には、日本写真学
会編「写真工学の基礎−銀塩写真編−」(株)コロナ社
刊(昭和54年)(223) 〜(240) 頁記載の紙、合成高分
子(フィルム)等の写真用支持体が挙げられる。具体的
には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート(PEN)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、セル
ロース類(例えばトリアセチルセルロース)等が挙げら
れる。
【0284】これらの中でも、特にポリエチレンナフタ
レートを主成分とするポリエステルが好ましいが、ここ
で言う「ポリエチレンナフタレートを主成分とする」ポ
リエステルとは、全ジカルボン酸残基中に含まれるナフ
タレンジカルボン酸の含率が50mol%以上であり、
より好ましくは60mol%以上、さらに好ましくは7
0mol%以上である。これは、共重合体であってもよ
く、ポリマーブレンドであってもよい。共重合体の場
合、ナフタレンジカルボン酸ユニットとエチレングリコ
ールユニット以外に、テレフタル酸、ビスフェノール
A、シクロヘキサンジメタノール等のユニットを共重合
させたものも好ましい。これらの中で力学強度、コスト
の観点から最も好ましいのがテレフタル酸ユニットを共
重合したものである。ポリマーブレンドの好ましい相手
は、相溶性の観点からポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリアリレート(PAr)、ポリカーボネート
(PC)、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレ
ート(PCT)等のポリエステルを挙げることができる
が、これらの中でも力学強度、コストの観点から好まし
いのがPETとのポリマーブレンドである。
レートを主成分とするポリエステルが好ましいが、ここ
で言う「ポリエチレンナフタレートを主成分とする」ポ
リエステルとは、全ジカルボン酸残基中に含まれるナフ
タレンジカルボン酸の含率が50mol%以上であり、
より好ましくは60mol%以上、さらに好ましくは7
0mol%以上である。これは、共重合体であってもよ
く、ポリマーブレンドであってもよい。共重合体の場
合、ナフタレンジカルボン酸ユニットとエチレングリコ
ールユニット以外に、テレフタル酸、ビスフェノール
A、シクロヘキサンジメタノール等のユニットを共重合
させたものも好ましい。これらの中で力学強度、コスト
の観点から最も好ましいのがテレフタル酸ユニットを共
重合したものである。ポリマーブレンドの好ましい相手
は、相溶性の観点からポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリアリレート(PAr)、ポリカーボネート
(PC)、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレ
ート(PCT)等のポリエステルを挙げることができる
が、これらの中でも力学強度、コストの観点から好まし
いのがPETとのポリマーブレンドである。
【0285】以下に好ましいポリエステルの具体例を示
す。ポリエステル コポリマー例(括弧内の数字はモル
比を示す) 2,6―ナフタレンジカルボン酸/テレフタル酸/エチ
レングリコール(70/30/100)Tg=98℃ 2,6―ナフタレンジカルボン酸/テレフタル酸/エチ
レングリコール(80/20/100)Tg=105℃ ポリエステル ポリマーブレンド例(括弧内の数字は重
量比を示す) PEN/PET(60/40)Tg=95℃ PEN/PET(80/20)Tg=104℃ この他に、特開昭62−253,159号公報(29)〜(3
1)頁、特開平1−161,236号公報(14)〜(17)頁、
特開昭63−316,848号公報、特開平2−22,
651号公報、同3−56,955号公報、米国特許第
5,001,033明細書に記載の支持体を用いること
ができる。これらの支持体は、光学的特性、物理的特性
を改良するために、熱処理(結晶化度や配向制御)、一
軸及び二軸延伸(配向制御)、各種ポリマーのブレン
ド、表面処理等を行うことができる。
す。ポリエステル コポリマー例(括弧内の数字はモル
比を示す) 2,6―ナフタレンジカルボン酸/テレフタル酸/エチ
レングリコール(70/30/100)Tg=98℃ 2,6―ナフタレンジカルボン酸/テレフタル酸/エチ
レングリコール(80/20/100)Tg=105℃ ポリエステル ポリマーブレンド例(括弧内の数字は重
量比を示す) PEN/PET(60/40)Tg=95℃ PEN/PET(80/20)Tg=104℃ この他に、特開昭62−253,159号公報(29)〜(3
1)頁、特開平1−161,236号公報(14)〜(17)頁、
特開昭63−316,848号公報、特開平2−22,
651号公報、同3−56,955号公報、米国特許第
5,001,033明細書に記載の支持体を用いること
ができる。これらの支持体は、光学的特性、物理的特性
を改良するために、熱処理(結晶化度や配向制御)、一
軸及び二軸延伸(配向制御)、各種ポリマーのブレン
ド、表面処理等を行うことができる。
【0286】特に耐熱性やカール特性の要求が厳しい場
合、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の支持体として、
特開平6−41281号、同6−43581号、同6−
51426号、同6−51437号、同6−51442
号、特開平6−82961号、同6―82960号、同
6―123937号、同6―82959号、同6―67
346号、同6―118561号、同6―266050
号、同6―202277号、同6―175282号、同
6―118561号、同7―219129号、同7―2
19144号各公報に記載の支持体が好ましく用いるこ
とができる。また、主としてシンジオタクチック構造を
有するスチレン系重合体である支持体も好ましく用いる
ことができる。前記支持体の厚みとしては、好ましくは
5〜200μm、より好ましくは40〜120μmであ
る。
合、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の支持体として、
特開平6−41281号、同6−43581号、同6−
51426号、同6−51437号、同6−51442
号、特開平6−82961号、同6―82960号、同
6―123937号、同6―82959号、同6―67
346号、同6―118561号、同6―266050
号、同6―202277号、同6―175282号、同
6―118561号、同7―219129号、同7―2
19144号各公報に記載の支持体が好ましく用いるこ
とができる。また、主としてシンジオタクチック構造を
有するスチレン系重合体である支持体も好ましく用いる
ことができる。前記支持体の厚みとしては、好ましくは
5〜200μm、より好ましくは40〜120μmであ
る。
【0287】また、支持体と感材構成層との十分な接着
の観点からは、前記支持体に表面処理を施すのが好まし
い。前記表面処理としては、薬品処理、機械的処理、コ
ロナ放電処理、火焔処理、紫外線処理、高周波処理、グ
ロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸
処理、オゾン酸化処理、などの表面活性化処理が挙げら
れる。これらの表面処理の中でも、紫外線照射処理、火
焔処理、コロナ処理、グロー処理などが好ましい。
の観点からは、前記支持体に表面処理を施すのが好まし
い。前記表面処理としては、薬品処理、機械的処理、コ
ロナ放電処理、火焔処理、紫外線処理、高周波処理、グ
ロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸
処理、オゾン酸化処理、などの表面活性化処理が挙げら
れる。これらの表面処理の中でも、紫外線照射処理、火
焔処理、コロナ処理、グロー処理などが好ましい。
【0288】支持体の下塗層は、単層でもよく2層以上
でもよい。下塗層用バインダーとしては、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、ブタジエン、メタクリル酸、アクリル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸などの中から選ばれた
単量体を出発原料とする共重合体を始めとして、ポリエ
チレンイミン、エポキシ樹脂、グラフト化ゼラチン、ニ
トロセルロース、ゼラチン、ポリビニルアルコール、及
びこれらの変成ポリマーが挙げられる。支持体を膨潤さ
せる化合物として、レゾルシンとp−クロルフェノール
がある。下塗層には、ゼラチン硬化剤としてはクロム塩
(クロム明ばんなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒ
ド、グルタールアルデヒドなど)、イソシアネート類、
活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロロ−6−ヒドロキ
シ−s−トリアジンなど)、エピクロルヒドリン樹脂、
活性ビニルスルホン化合物などを挙げることができる。
SiO2、TiO2、無機物微粒子又はポリメチルメタクリレー
ト共重合体微粒子(0.01〜10μm)をマット剤と
して含有させてもよい。
でもよい。下塗層用バインダーとしては、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、ブタジエン、メタクリル酸、アクリル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸などの中から選ばれた
単量体を出発原料とする共重合体を始めとして、ポリエ
チレンイミン、エポキシ樹脂、グラフト化ゼラチン、ニ
トロセルロース、ゼラチン、ポリビニルアルコール、及
びこれらの変成ポリマーが挙げられる。支持体を膨潤さ
せる化合物として、レゾルシンとp−クロルフェノール
がある。下塗層には、ゼラチン硬化剤としてはクロム塩
(クロム明ばんなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒ
ド、グルタールアルデヒドなど)、イソシアネート類、
活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロロ−6−ヒドロキ
シ−s−トリアジンなど)、エピクロルヒドリン樹脂、
活性ビニルスルホン化合物などを挙げることができる。
SiO2、TiO2、無機物微粒子又はポリメチルメタクリレー
ト共重合体微粒子(0.01〜10μm)をマット剤と
して含有させてもよい。
【0289】また、フイルム染色に使用する染料につい
ては、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の一般的な性質
上色調としては、グレー染色が好ましく、フィルム成膜
温度領域での耐熱性に優れ、かつポリエステルとの相溶
性に優れたものが好ましい。その観点から染料としては
三菱化成製のDiaresin、日本化薬製のKaya
set等ポリエステル用として市販されている染料を混
合することにより目的を達成することが可能である。特
に耐熱安定性の観点から、アントラキノン系の染料が挙
げられる。例えば、特開平8―122970号公報に記
載されているものを好ましく用いることができる。ま
た、支持体として、例えば、特開平4−124645
号、同5−40321号、同6−35092号、同6−
317875号各公報に記載の磁気記録層を有する支持
体を用い、撮影情報などを記録することが好ましい。
ては、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の一般的な性質
上色調としては、グレー染色が好ましく、フィルム成膜
温度領域での耐熱性に優れ、かつポリエステルとの相溶
性に優れたものが好ましい。その観点から染料としては
三菱化成製のDiaresin、日本化薬製のKaya
set等ポリエステル用として市販されている染料を混
合することにより目的を達成することが可能である。特
に耐熱安定性の観点から、アントラキノン系の染料が挙
げられる。例えば、特開平8―122970号公報に記
載されているものを好ましく用いることができる。ま
た、支持体として、例えば、特開平4−124645
号、同5−40321号、同6−35092号、同6−
317875号各公報に記載の磁気記録層を有する支持
体を用い、撮影情報などを記録することが好ましい。
【0290】前記磁気記録層とは、磁性体粒子をバイン
ダー中に分散した水性もしくは有機溶媒系塗布液を支持
体上に塗設したものである。前記磁性体粒子としては
は、γFe2O3 などの強磁性酸化鉄、Co被着γFe2O3 、Co
被着マグネタイト、Co含有マグネタイト、強磁性二酸化
クロム、強磁性金属、強磁性合金、六方晶系のBaフェラ
イト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフェライトなど
を使用できる。Co被着γFe2O3 などのCo被着強磁性酸化
鉄が好ましい。その形状としては、針状、米粒状、球
状、立方体状、板状等いずれでもよい。その比表面積と
しては、SBET で20m2/g以上が好ましく、30m2/
g以上が特に好ましい。強磁性体の飽和磁化(σs)
は、好ましくは3.0×104 〜3.0×105A/mであ
り、特に好ましくは4.0×104 〜2.5×105A/m
である。強磁性体粒子を、シリカ及び/又はアルミナや
有機素材による表面処理を施してもよい。さらに、前記
磁性体粒子は、特開平6−161032号公報に記載さ
れたように、その表面にシランカップリング剤又はチタ
ンカップリング剤で処理されてもよい。又特開平4−2
59911号、同5−81652号各公報に記載の表面
に無機、有機物を被覆した磁性体粒子も使用できる。
ダー中に分散した水性もしくは有機溶媒系塗布液を支持
体上に塗設したものである。前記磁性体粒子としては
は、γFe2O3 などの強磁性酸化鉄、Co被着γFe2O3 、Co
被着マグネタイト、Co含有マグネタイト、強磁性二酸化
クロム、強磁性金属、強磁性合金、六方晶系のBaフェラ
イト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフェライトなど
を使用できる。Co被着γFe2O3 などのCo被着強磁性酸化
鉄が好ましい。その形状としては、針状、米粒状、球
状、立方体状、板状等いずれでもよい。その比表面積と
しては、SBET で20m2/g以上が好ましく、30m2/
g以上が特に好ましい。強磁性体の飽和磁化(σs)
は、好ましくは3.0×104 〜3.0×105A/mであ
り、特に好ましくは4.0×104 〜2.5×105A/m
である。強磁性体粒子を、シリカ及び/又はアルミナや
有機素材による表面処理を施してもよい。さらに、前記
磁性体粒子は、特開平6−161032号公報に記載さ
れたように、その表面にシランカップリング剤又はチタ
ンカップリング剤で処理されてもよい。又特開平4−2
59911号、同5−81652号各公報に記載の表面
に無機、有機物を被覆した磁性体粒子も使用できる。
【0291】前記磁性体粒子に用いられるバインダーと
しては、特開平4−219569号公報に記載の熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂、反応型樹
脂、酸、アルカリ又は生分解性ポリマー、天然物重合体
(セルロース誘導体、糖誘導体など)及びそれらの混合
物を使用することができる。前記樹脂のTgは、−40
℃〜300℃、重量平均分子量は0.2万〜100万で
ある。例えば、ビニル系共重合体、セルロースジアセテ
ート、セルローストリアセテート、セルロースアセテー
トプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、
セルローストリプロピオネートなどのセルロース誘導
体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂を挙げる
ことができ、ゼラチンも好ましく、特にセルロースジ
(トリ)アセテートが好ましい。前記バインダーは、エ
ポキシ系、アジリジン系、イソシアネート系の架橋剤を
添加して硬化処理することができる。イソシアネート系
の架橋剤としては、トリレンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
などのイソシアネート類、これらのイソシアネート類と
ポリアルコールとの反応生成物(例えば、トリレンジイ
ソシアナート3mol とトリメチロールプロパン1mol の
反応生成物)、及びこれらのイソシアネート類の縮合に
より生成したポリイソシアネートなどが挙げられ、例え
ば特開平6−59357号公報に記載されている。
しては、特開平4−219569号公報に記載の熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂、反応型樹
脂、酸、アルカリ又は生分解性ポリマー、天然物重合体
(セルロース誘導体、糖誘導体など)及びそれらの混合
物を使用することができる。前記樹脂のTgは、−40
℃〜300℃、重量平均分子量は0.2万〜100万で
ある。例えば、ビニル系共重合体、セルロースジアセテ
ート、セルローストリアセテート、セルロースアセテー
トプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、
セルローストリプロピオネートなどのセルロース誘導
体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂を挙げる
ことができ、ゼラチンも好ましく、特にセルロースジ
(トリ)アセテートが好ましい。前記バインダーは、エ
ポキシ系、アジリジン系、イソシアネート系の架橋剤を
添加して硬化処理することができる。イソシアネート系
の架橋剤としては、トリレンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
などのイソシアネート類、これらのイソシアネート類と
ポリアルコールとの反応生成物(例えば、トリレンジイ
ソシアナート3mol とトリメチロールプロパン1mol の
反応生成物)、及びこれらのイソシアネート類の縮合に
より生成したポリイソシアネートなどが挙げられ、例え
ば特開平6−59357号公報に記載されている。
【0292】前記磁性体粒子を、前記バインダー中に分
散する方法は、特開平6−35092号公報に記載され
ている方法のように、ニーダー、ピン型ミル、アニュラ
ー型ミルなどが好ましく併用も好ましい。特開平5−8
8283号公報に記載の分散剤や、その他の公知の分散
剤が使用できる。前記磁気記録層の厚みとしては、0.
1μm〜10μm、好ましくは0.2μm〜5μm、よ
り好ましくは0.3μm〜3μmである。前記磁性体粒
子と前記バインダーとの重量比としては、好ましくは
0.5:100〜60:100からなり、より好ましく
は1:100〜30:100である。前記磁性体粒子の
塗布量としては、0.005〜3g/m2、好ましくは
0.01〜2g/m2、さらに好ましくは0.02〜0.
5g/m2である。磁気記録層の透過イエロー濃度は、
0.01〜0.50が好ましく、0.03〜0.20が
より好ましく、0.04〜0.15が特に好ましい。磁
気記録層は、写真用支持体の裏面に塗布又は印刷によっ
て全面又はストライプ状に設けることができる。前記磁
気記録層を塗布する方法としては、エアードクター、ブ
レード、エアナイフ、スクイズ、含浸、リバースロー
ル、トランスファロール、グラビヤ、キス、キャスト、
スプレイ、ディップ、バー、エクストリュージョン等が
利用でき、特開平5−341436号公報等に記載の塗
布液が好ましい。
散する方法は、特開平6−35092号公報に記載され
ている方法のように、ニーダー、ピン型ミル、アニュラ
ー型ミルなどが好ましく併用も好ましい。特開平5−8
8283号公報に記載の分散剤や、その他の公知の分散
剤が使用できる。前記磁気記録層の厚みとしては、0.
1μm〜10μm、好ましくは0.2μm〜5μm、よ
り好ましくは0.3μm〜3μmである。前記磁性体粒
子と前記バインダーとの重量比としては、好ましくは
0.5:100〜60:100からなり、より好ましく
は1:100〜30:100である。前記磁性体粒子の
塗布量としては、0.005〜3g/m2、好ましくは
0.01〜2g/m2、さらに好ましくは0.02〜0.
5g/m2である。磁気記録層の透過イエロー濃度は、
0.01〜0.50が好ましく、0.03〜0.20が
より好ましく、0.04〜0.15が特に好ましい。磁
気記録層は、写真用支持体の裏面に塗布又は印刷によっ
て全面又はストライプ状に設けることができる。前記磁
気記録層を塗布する方法としては、エアードクター、ブ
レード、エアナイフ、スクイズ、含浸、リバースロー
ル、トランスファロール、グラビヤ、キス、キャスト、
スプレイ、ディップ、バー、エクストリュージョン等が
利用でき、特開平5−341436号公報等に記載の塗
布液が好ましい。
【0293】前記磁気記録層に、潤滑性向上、カール調
節、帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を併せ
持たせてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機
能を付与させてもよく、粒子の少なくとも1種以上がモ
ース硬度が5以上の非球形無機粒子の研磨剤が好まし
い。前記非球形無機粒子の組成としては、酸化アルミニ
ウム、酸化クロム、二酸化珪素、二酸化チタン、シリコ
ンカーバイト等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン等の炭
化物、ダイアモンド等の微粉末が好ましい。これらの研
磨剤は、その表面をシランカップリング剤又はチタンカ
ップリング剤で処理されてもよい。これらの粒子は磁気
記録層に添加してもよく、また磁気記録層上にオーバー
コート(例えば保護層、潤滑剤層など)してもよい。こ
のとき使用するバインダーは前述のものが使用でき、好
ましくは磁気記録層のバインダーと同じものがよい。磁
気記録層を有する感材については、US5,336,5
89号、同5,250,404号、同5,229,25
9号、同5,215,874号、EP466,130号
各明細書に記載されている。
節、帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を併せ
持たせてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機
能を付与させてもよく、粒子の少なくとも1種以上がモ
ース硬度が5以上の非球形無機粒子の研磨剤が好まし
い。前記非球形無機粒子の組成としては、酸化アルミニ
ウム、酸化クロム、二酸化珪素、二酸化チタン、シリコ
ンカーバイト等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン等の炭
化物、ダイアモンド等の微粉末が好ましい。これらの研
磨剤は、その表面をシランカップリング剤又はチタンカ
ップリング剤で処理されてもよい。これらの粒子は磁気
記録層に添加してもよく、また磁気記録層上にオーバー
コート(例えば保護層、潤滑剤層など)してもよい。こ
のとき使用するバインダーは前述のものが使用でき、好
ましくは磁気記録層のバインダーと同じものがよい。磁
気記録層を有する感材については、US5,336,5
89号、同5,250,404号、同5,229,25
9号、同5,215,874号、EP466,130号
各明細書に記載されている。
【0294】前記磁気記録層を有する感材に好ましく用
いられるポリエステル支持体について更に記すが、感
材、処理、カートリッジ及び実施例なども含め詳細につ
いては、公開技報、公技番号94−6023(発明協
会;1994.3.15)に記載されている。ポリエス
テルは、ジオールと芳香族ジカルボン酸を必須成分とし
て形成され、芳香族ジカルボン酸として2,6−、1,
5−、1,4−、及び2,7−ナフタレンジカルボン
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ジオール
としてジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、
ビスフェノールが挙げられる。この重合ポリマーとして
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレー
ト等のホモポリマーが挙げられる。特に好ましいのは
2,6−ナフタレンジカルボン酸を50モル%〜100
モル%含むポリエステルである。これらの中でも、ポリ
エチレン- 2,6−ナフタレートが特に好ましい。平均
分子量の範囲は、約5,000〜200,000であ
る。ポリエステルのTgは、50℃以上であり、さらに
90℃以上が好ましい。
いられるポリエステル支持体について更に記すが、感
材、処理、カートリッジ及び実施例なども含め詳細につ
いては、公開技報、公技番号94−6023(発明協
会;1994.3.15)に記載されている。ポリエス
テルは、ジオールと芳香族ジカルボン酸を必須成分とし
て形成され、芳香族ジカルボン酸として2,6−、1,
5−、1,4−、及び2,7−ナフタレンジカルボン
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ジオール
としてジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、
ビスフェノールが挙げられる。この重合ポリマーとして
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレー
ト等のホモポリマーが挙げられる。特に好ましいのは
2,6−ナフタレンジカルボン酸を50モル%〜100
モル%含むポリエステルである。これらの中でも、ポリ
エチレン- 2,6−ナフタレートが特に好ましい。平均
分子量の範囲は、約5,000〜200,000であ
る。ポリエステルのTgは、50℃以上であり、さらに
90℃以上が好ましい。
【0295】次に、ポリエステル支持体は、巻き癖をつ
きにくくするために、熱処理温度は、40℃以上Tg未
満、より好ましくはTg−20℃以上Tg未満で熱処理
を行う。熱処理は、この温度範囲内の一定温度で実施し
てもよく、冷却しながら熱処理してもよい。この熱処理
時間は、0.1〜1500時間、さらに好ましくは0.
5〜200時間である。前記支持体の熱処理は、ロール
状で実施してもよく、またウェブ状で搬送しながら実施
してもよい。表面に凹凸を付与し(例えば、SnO2やSb2O
5 等の導電性無機微粒子を塗布する)、面状改良を図っ
てもよい。又端部にローレットを付与し端部のみ少し高
くすることで巻芯部の切り口写りを防止するなどの工夫
を行うことが望ましい。これらの熱処理は支持体成膜
後、表面処理後、バック層塗布後(帯電防止剤、滑り剤
等)、下塗り塗布後のどこの段階で実施してもよい。好
ましいのは帯電防止剤塗布後である。このポリエステル
には紫外線吸収剤を練り込んでもよい。又ライトパイピ
ング防止のため、三菱化成製のDiaresin、日本化薬製の
Kayaset 等ポリエステル用として市販されている染料ま
たは顔料を練り込むことにより目的を達成することが可
能である。
きにくくするために、熱処理温度は、40℃以上Tg未
満、より好ましくはTg−20℃以上Tg未満で熱処理
を行う。熱処理は、この温度範囲内の一定温度で実施し
てもよく、冷却しながら熱処理してもよい。この熱処理
時間は、0.1〜1500時間、さらに好ましくは0.
5〜200時間である。前記支持体の熱処理は、ロール
状で実施してもよく、またウェブ状で搬送しながら実施
してもよい。表面に凹凸を付与し(例えば、SnO2やSb2O
5 等の導電性無機微粒子を塗布する)、面状改良を図っ
てもよい。又端部にローレットを付与し端部のみ少し高
くすることで巻芯部の切り口写りを防止するなどの工夫
を行うことが望ましい。これらの熱処理は支持体成膜
後、表面処理後、バック層塗布後(帯電防止剤、滑り剤
等)、下塗り塗布後のどこの段階で実施してもよい。好
ましいのは帯電防止剤塗布後である。このポリエステル
には紫外線吸収剤を練り込んでもよい。又ライトパイピ
ング防止のため、三菱化成製のDiaresin、日本化薬製の
Kayaset 等ポリエステル用として市販されている染料ま
たは顔料を練り込むことにより目的を達成することが可
能である。
【0296】次に、感光材料を装填することのできるフ
ィルムパトローネについて記す。本発明で使用されるパ
トローネの主材料は金属でも合成プラスチックでもよ
い。好ましいプラスチック材料は、ポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなど
である。更にパトローネは、各種の帯電防止剤を含有し
てもよく、カーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオ
ン、アニオン、カチオン及びベタイン系界面活性剤又は
ポリマー等を好ましく用いることができる。これらの帯
電防止されたパトローネは、特開平1−312537
号、同1−312538号各公報に記載されている。特
に25℃、25%RHでの抵抗が1012Ω/□以下であ
ることが好ましい。通常、プラスチックパトローネは、
遮光性を付与するためにカーボンブラックや顔料などを
練り込んだプラスチックを使って製作される。パトロー
ネのサイズは、現在の135サイズのままでもよいし、
カメラの小型化には、現在の135サイズの25mmのカ
ートリッジの径を22mm以下とすることも有効である。
パトローネのケースの容積は、30cm3 以下、25cm3
以下とすることが好ましい。パトローネ及びパトローネ
ケースに使用されるプラスチックの重量は、5g〜15
gが好ましい。
ィルムパトローネについて記す。本発明で使用されるパ
トローネの主材料は金属でも合成プラスチックでもよ
い。好ましいプラスチック材料は、ポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなど
である。更にパトローネは、各種の帯電防止剤を含有し
てもよく、カーボンブラック、金属酸化物粒子、ノニオ
ン、アニオン、カチオン及びベタイン系界面活性剤又は
ポリマー等を好ましく用いることができる。これらの帯
電防止されたパトローネは、特開平1−312537
号、同1−312538号各公報に記載されている。特
に25℃、25%RHでの抵抗が1012Ω/□以下であ
ることが好ましい。通常、プラスチックパトローネは、
遮光性を付与するためにカーボンブラックや顔料などを
練り込んだプラスチックを使って製作される。パトロー
ネのサイズは、現在の135サイズのままでもよいし、
カメラの小型化には、現在の135サイズの25mmのカ
ートリッジの径を22mm以下とすることも有効である。
パトローネのケースの容積は、30cm3 以下、25cm3
以下とすることが好ましい。パトローネ及びパトローネ
ケースに使用されるプラスチックの重量は、5g〜15
gが好ましい。
【0297】更にスプールを回転してフィルムを送り出
すパトローネでもよい。また、フィルム先端がパトロー
ネ本体内に収納され、スプール軸をフィルム送り出し方
向に回転させることによってフィルム先端をパトローネ
のポート部から外部に送り出す構造でもよい。これらは
US4,834,306号、同5,226,613号各
明細書に開示されている。
すパトローネでもよい。また、フィルム先端がパトロー
ネ本体内に収納され、スプール軸をフィルム送り出し方
向に回転させることによってフィルム先端をパトローネ
のポート部から外部に送り出す構造でもよい。これらは
US4,834,306号、同5,226,613号各
明細書に開示されている。
【0298】以上の感光材料は、特公平2−32615
号、実公平3−39784号各公報に記載されているレ
ンズ付フィルムユニットにも好ましく用いることができ
る。前記レンズ付きフイルムユニットとは、撮影レンズ
及びシャッタを例えば射出成型されたプラスチック筺体
内に備えたユニット本体の製造工程において、予め未露
光のカラーあるいはモノクロ写真感光材料を光密に装填
したものである。このユニットは、ユーザが撮影した
後、現像のためにユニットごと現像所に送られる。現像
所では当該ユニットから写真フイルムを取り出して現像
及び写真プリントの作製が行われる。このレンズ付きフ
イルムユニットの外装には、例えば、実公平3−691
0号、実公平5−31647号、特開平7−22545
4号及び実公平6−43798号各公報に記載されてい
るように、更に撮影レンズ部、ファインダ部等の撮影に
必要な光学部分及びシャッタ釦、巻き上げノブ等の撮影
操作部分が露出し、かつ使用方法を示す説明書き及びデ
ザインが印刷された紙箱、プラスチック包装体で被覆さ
れて使用に供される。
号、実公平3−39784号各公報に記載されているレ
ンズ付フィルムユニットにも好ましく用いることができ
る。前記レンズ付きフイルムユニットとは、撮影レンズ
及びシャッタを例えば射出成型されたプラスチック筺体
内に備えたユニット本体の製造工程において、予め未露
光のカラーあるいはモノクロ写真感光材料を光密に装填
したものである。このユニットは、ユーザが撮影した
後、現像のためにユニットごと現像所に送られる。現像
所では当該ユニットから写真フイルムを取り出して現像
及び写真プリントの作製が行われる。このレンズ付きフ
イルムユニットの外装には、例えば、実公平3−691
0号、実公平5−31647号、特開平7−22545
4号及び実公平6−43798号各公報に記載されてい
るように、更に撮影レンズ部、ファインダ部等の撮影に
必要な光学部分及びシャッタ釦、巻き上げノブ等の撮影
操作部分が露出し、かつ使用方法を示す説明書き及びデ
ザインが印刷された紙箱、プラスチック包装体で被覆さ
れて使用に供される。
【0299】紙あるいはプラスチックで被覆されたレン
ズ付きフイルムユニットは、更に実公平4−1546号
及び特公平7−1380号各公報に記載されているよう
に、不透湿材料又は例えば、ASTM試験法D−570
で0.1%以下の非吸湿性材料からなる包装体、例えば
アルミニウム箔ラミネート・シート、アルミニウム箔も
しくは金属蒸着された透明・不透湿プラスチック包装体
で被覆されて販売される。レンズ付きフイルムユニット
に内蔵された写真フイルムの保存性からは、上記防湿包
装体内のレンズ付きフイルムユニットの湿度は、25℃
において相対湿度40〜70%になるように調湿し、好
ましくは50〜65%であるのがよい。更に、実公平6
−6346号、実公平6−8589号各子方及び米国特
許第5,239, 324号明細書に記載のように、紙あ
るいはプラスチックで被覆されたレンズ付きフイルムユ
ニットをシャッタ及び巻上げ操作可能な透明防水ケース
に収納して水中あるいは防水機能を付加したものもあ
る。現像所において写真フイルムが取り除かれたユニッ
ト本体は、ユニットの製造所に回収され、検査の上、リ
ユース可能な部品はリユースされ、一部のリユース不能
なプラスチック部品は溶解され、再ペレット化してリサ
イクルされる。
ズ付きフイルムユニットは、更に実公平4−1546号
及び特公平7−1380号各公報に記載されているよう
に、不透湿材料又は例えば、ASTM試験法D−570
で0.1%以下の非吸湿性材料からなる包装体、例えば
アルミニウム箔ラミネート・シート、アルミニウム箔も
しくは金属蒸着された透明・不透湿プラスチック包装体
で被覆されて販売される。レンズ付きフイルムユニット
に内蔵された写真フイルムの保存性からは、上記防湿包
装体内のレンズ付きフイルムユニットの湿度は、25℃
において相対湿度40〜70%になるように調湿し、好
ましくは50〜65%であるのがよい。更に、実公平6
−6346号、実公平6−8589号各子方及び米国特
許第5,239, 324号明細書に記載のように、紙あ
るいはプラスチックで被覆されたレンズ付きフイルムユ
ニットをシャッタ及び巻上げ操作可能な透明防水ケース
に収納して水中あるいは防水機能を付加したものもあ
る。現像所において写真フイルムが取り除かれたユニッ
ト本体は、ユニットの製造所に回収され、検査の上、リ
ユース可能な部品はリユースされ、一部のリユース不能
なプラスチック部品は溶解され、再ペレット化してリサ
イクルされる。
【0300】用いられる撮影レンズは、特公平7−56
363号、特開平63−199351号、実公平3−2
2746号、実公平3−39784号、実公平5−38
353号、実公平7−33237号及び実公平7−50
746号各公報に記載のように、球面あるいは非球面か
らなる1枚もしくは2枚構成からなるプラスチックレン
ズが用いられ、一方その球面収差を補償するために裏蓋
における露光部のフイルム受面はフイルムの走行方向に
撮影レンズに対して凹面となるように湾曲面を形成する
ことが望ましい。またファインダは、実公平2−416
21号、実公平3−6910号及び実公平3−3978
4号各公報に記載のように、筺体にファインダ開口を画
定させるのみの素通しファインダでもよいし、例えば、
実公平7−10345号公報に記載のように、これに接
眼及び対物ファインダレンズを設けた逆ガリレオ式ある
いはアルバダ式のファインダでもよい。更に、特開平7
−64177号、特開平6−250282号及び特開平
7−128732号各公報に記載のように、ファインダ
に画面切替機能を付与し、これに連動して撮影開口を通
常サイズ及びパノラマサイズの露光が行えるように切り
替えたり、あるいは上記ファインダの切替に連動してフ
ィルム上に標準、パノラマあるいはハイビジョンサイズ
で撮影したことを光学的あるいは磁気的に記録するよう
にしてもよい。その他撮影レンズの焦点距離を変更する
とともにファインダ視野を特定するようにして接近、望
遠撮影を行わせるようにしたものもある。
363号、特開平63−199351号、実公平3−2
2746号、実公平3−39784号、実公平5−38
353号、実公平7−33237号及び実公平7−50
746号各公報に記載のように、球面あるいは非球面か
らなる1枚もしくは2枚構成からなるプラスチックレン
ズが用いられ、一方その球面収差を補償するために裏蓋
における露光部のフイルム受面はフイルムの走行方向に
撮影レンズに対して凹面となるように湾曲面を形成する
ことが望ましい。またファインダは、実公平2−416
21号、実公平3−6910号及び実公平3−3978
4号各公報に記載のように、筺体にファインダ開口を画
定させるのみの素通しファインダでもよいし、例えば、
実公平7−10345号公報に記載のように、これに接
眼及び対物ファインダレンズを設けた逆ガリレオ式ある
いはアルバダ式のファインダでもよい。更に、特開平7
−64177号、特開平6−250282号及び特開平
7−128732号各公報に記載のように、ファインダ
に画面切替機能を付与し、これに連動して撮影開口を通
常サイズ及びパノラマサイズの露光が行えるように切り
替えたり、あるいは上記ファインダの切替に連動してフ
ィルム上に標準、パノラマあるいはハイビジョンサイズ
で撮影したことを光学的あるいは磁気的に記録するよう
にしてもよい。その他撮影レンズの焦点距離を変更する
とともにファインダ視野を特定するようにして接近、望
遠撮影を行わせるようにしたものもある。
【0301】レンズ付きフィルムユニットに用いられる
写真フィルムは、シート状あるいはロール状のフィルム
を用いることができ、更に当該写真フィルムは、オラン
ダ特許6, 708, 489号明細書に記載のように直接
収納されるか、あるいは特公平2−32615号に示す
ように、容器に収納されてレンズ付きフィルムユニット
内に装填される。撮影後、現像のためにレンズ付きフィ
ルムユニットから撮影済み写真フイルムを取り出すに
は、特公平6−16158号、実公平7−15545号
各公報に記載のように、レンズ付きフィルムユニット筺
体の底に写真フィルム取り出し用の蓋を設けて、この蓋
を開放することによって写真フィルムを取り出してもよ
く、オランダ特許6, 708, 489号明細書に記載の
ように、裏蓋を開放もしくは破壊して写真フィルムを取
り出してもよい。また、米国特許5, 202, 713号
明細書に記載のように、レンズ付きフィルムユニット筺
体の一部に通常は遮光状態にある開口を形成しておき、
そこからフィルムの一端を掴んで引き出すようにしても
よい。
写真フィルムは、シート状あるいはロール状のフィルム
を用いることができ、更に当該写真フィルムは、オラン
ダ特許6, 708, 489号明細書に記載のように直接
収納されるか、あるいは特公平2−32615号に示す
ように、容器に収納されてレンズ付きフィルムユニット
内に装填される。撮影後、現像のためにレンズ付きフィ
ルムユニットから撮影済み写真フイルムを取り出すに
は、特公平6−16158号、実公平7−15545号
各公報に記載のように、レンズ付きフィルムユニット筺
体の底に写真フィルム取り出し用の蓋を設けて、この蓋
を開放することによって写真フィルムを取り出してもよ
く、オランダ特許6, 708, 489号明細書に記載の
ように、裏蓋を開放もしくは破壊して写真フィルムを取
り出してもよい。また、米国特許5, 202, 713号
明細書に記載のように、レンズ付きフィルムユニット筺
体の一部に通常は遮光状態にある開口を形成しておき、
そこからフィルムの一端を掴んで引き出すようにしても
よい。
【0302】レンズ付きフィルムユニットにロール状の
写真フィルムを用いる場合には、このロール状写真フィ
ルムは容器に収納された状態で、レンズ付きフィルムユ
ニットに収納されることが望ましい。用いられる容器
は、例えば、特開昭54−111822号、同63−1
94255号、米国特許4, 8322, 75号、同4,
834, 306号、特開平2―124564号、同3−
155544号、同2―264248号、更に実公平5
−40508号、特公平2−32615号及び特公平7
−117707号記載のISO規格で規定される135
フィルム用パトローネ、あるいはISO規格の写真フィ
ルムを装填可能であるが上記規格よりも径の細いパトロ
ーネ、あるいは特開平8−211509号、同8−26
2645号及び同8−262639号各公報記載のAP
S(Advanced Photo System )用のカートリッジ等のフ
ィルムの一端が固定されたスプールを有する1軸のカー
トリッジあるいはパトローネが有利に用いられる。更
に、実公平4−14748号及び同3−22746号各
公報に記載の110サイズ規格フィルムを用いた2軸カ
ートリッジを用いることもできる。また必要によって
は、裏紙付きの写真フイルムを用いることもできる。
写真フィルムを用いる場合には、このロール状写真フィ
ルムは容器に収納された状態で、レンズ付きフィルムユ
ニットに収納されることが望ましい。用いられる容器
は、例えば、特開昭54−111822号、同63−1
94255号、米国特許4, 8322, 75号、同4,
834, 306号、特開平2―124564号、同3−
155544号、同2―264248号、更に実公平5
−40508号、特公平2−32615号及び特公平7
−117707号記載のISO規格で規定される135
フィルム用パトローネ、あるいはISO規格の写真フィ
ルムを装填可能であるが上記規格よりも径の細いパトロ
ーネ、あるいは特開平8−211509号、同8−26
2645号及び同8−262639号各公報記載のAP
S(Advanced Photo System )用のカートリッジ等のフ
ィルムの一端が固定されたスプールを有する1軸のカー
トリッジあるいはパトローネが有利に用いられる。更
に、実公平4−14748号及び同3−22746号各
公報に記載の110サイズ規格フィルムを用いた2軸カ
ートリッジを用いることもできる。また必要によって
は、裏紙付きの写真フイルムを用いることもできる。
【0303】フィルムの一端が固定されたスプールを有
する1軸のカートリッジあるいはパトローネを用いる場
合には、レンズ付きフィルムユニットの一方の収納室に
カートリッジあるいはパトローネを収納すると共に、他
方の収納室に当該カートリッジあるいはパトローネから
写真フィルムの大部分を引き出されてロール状に巻かれ
たフイルムを収納するレンズ付きフイルムユニットの製
造段階における予備巻き装填(ファクトリー・プレワイ
ンド)を行い、撮影毎に引き出された写真フイルムを外
部の巻き上げ部材によって、カートリッジあるいはパト
ローネのスプールを回転させてカートリッジあるいはパ
トローネに巻取るようにしてもよいし、あるいはこれと
は逆にレンズ付きフィルムユニットの一方の収納室に写
真フィルムの先端部を接続したカートリッジあるいはパ
トローネとは別のスプールを装填し、他方の収納室に写
真フィルムの大部分が収納された状態のカートリッジあ
るいはパトローネを装填して、撮影毎に写真フィルムを
外部の巻き上げ部材によって、カートリッジあるいはパ
トローネから引き出してカートリッジあるいはパトロー
ネとは別のスプールに巻取るようにしてもよい。
する1軸のカートリッジあるいはパトローネを用いる場
合には、レンズ付きフィルムユニットの一方の収納室に
カートリッジあるいはパトローネを収納すると共に、他
方の収納室に当該カートリッジあるいはパトローネから
写真フィルムの大部分を引き出されてロール状に巻かれ
たフイルムを収納するレンズ付きフイルムユニットの製
造段階における予備巻き装填(ファクトリー・プレワイ
ンド)を行い、撮影毎に引き出された写真フイルムを外
部の巻き上げ部材によって、カートリッジあるいはパト
ローネのスプールを回転させてカートリッジあるいはパ
トローネに巻取るようにしてもよいし、あるいはこれと
は逆にレンズ付きフィルムユニットの一方の収納室に写
真フィルムの先端部を接続したカートリッジあるいはパ
トローネとは別のスプールを装填し、他方の収納室に写
真フィルムの大部分が収納された状態のカートリッジあ
るいはパトローネを装填して、撮影毎に写真フィルムを
外部の巻き上げ部材によって、カートリッジあるいはパ
トローネから引き出してカートリッジあるいはパトロー
ネとは別のスプールに巻取るようにしてもよい。
【0304】ファクトリー・プレワインド方式において
は、カートリッジあるいはパトローネから引き出された
写真フィルムは、カートリッジあるいはパトローネと別
のスプールに巻かれた状態で他方の収納室に収納されて
もよいし、あるいは特公平2−32615号公報に記載
のように中空状態で他方の収納室に収納されてもよい。
また、上記ファクトリー・プレワインドは、特公平7−
56564号公報に記載のように暗室内において予めカ
ートリッジあるいはパトローネから写真フィルムを引き
出してロール状に巻いておき、このカートリッジあるい
はパトローネ及びロール状の写真フィルムをレンズ付き
フィルムユニットに装填した後、レンズ付きフィルムユ
ニットの裏蓋を閉じて遮光するようにしてもよく、ある
いは、上記特公平2−32615号公報に記載のよう
に、一方の収納室に写真フイルムの大部分が収納された
状態のカートリッジあるいはパトローネを装填するとと
もに、他方の収納室に写真フィルムの先端部を接続した
カートリッジあるいはパトローネとは別のスプールを装
填し、裏蓋を閉じて遮光した後、当該別のスプールをレ
ンズ付きフィルムユニット外部から回転して当該スプー
ルに巻き取るようにしてもよい。
は、カートリッジあるいはパトローネから引き出された
写真フィルムは、カートリッジあるいはパトローネと別
のスプールに巻かれた状態で他方の収納室に収納されて
もよいし、あるいは特公平2−32615号公報に記載
のように中空状態で他方の収納室に収納されてもよい。
また、上記ファクトリー・プレワインドは、特公平7−
56564号公報に記載のように暗室内において予めカ
ートリッジあるいはパトローネから写真フィルムを引き
出してロール状に巻いておき、このカートリッジあるい
はパトローネ及びロール状の写真フィルムをレンズ付き
フィルムユニットに装填した後、レンズ付きフィルムユ
ニットの裏蓋を閉じて遮光するようにしてもよく、ある
いは、上記特公平2−32615号公報に記載のよう
に、一方の収納室に写真フイルムの大部分が収納された
状態のカートリッジあるいはパトローネを装填するとと
もに、他方の収納室に写真フィルムの先端部を接続した
カートリッジあるいはパトローネとは別のスプールを装
填し、裏蓋を閉じて遮光した後、当該別のスプールをレ
ンズ付きフィルムユニット外部から回転して当該スプー
ルに巻き取るようにしてもよい。
【0305】レンズ付きフィルムユニットは、実公平4
−1546号、同7−20667号各公報に記載のよう
に、撮影毎に写真フィルムを巻き上げる動作でフィルム
のパーフォレーションに係合している従動スプロケット
の駆動により、シャッタ羽根を蹴飛ばすシャッタ機構を
チャージするとともにそれ以上の巻き上げを不能とする
セルフコッキング機構が有利に用いられる。チャージさ
れたシャッタ機構は、シャッタ釦の押圧操作によってチ
ャージ位置から開放され、シャッタ羽根を蹴飛ばして写
真撮影のための露光が行われるとともに、再度の巻き上
げを可能とする。更に、レンズ付きフィルムユニットに
は、実公平2−34688号、同6−41227号、特
開平7−122389号及び特公平6−12371号各
公報に記載のように、外部にストロボ充電のためのスイ
ッチが設けられたストロボ基板を内蔵してもよく、この
場合、上記のシャッタ羽根による撮影露光動作に連動し
てシンクロスイッチをオンすることによって撮影動作に
連動してストロボ発光を行うように構成すればよい。一
方、レンズ付きフイルムユニットには、実公平4−15
46号明細書に記載のように、撮影枚数あるいは残数を
表示するカウンタが設けられており、更にこのカウンタ
には最終駒撮影後の巻き上げに対して、上記シャッタチ
ャージ及び1駒毎の巻き止めを解除する機構が設けられ
ており、これによりその後の巻き上げ操作により写真フ
ィルムを最終巻き上げ位置まで連続して巻き上げること
ができる。
−1546号、同7−20667号各公報に記載のよう
に、撮影毎に写真フィルムを巻き上げる動作でフィルム
のパーフォレーションに係合している従動スプロケット
の駆動により、シャッタ羽根を蹴飛ばすシャッタ機構を
チャージするとともにそれ以上の巻き上げを不能とする
セルフコッキング機構が有利に用いられる。チャージさ
れたシャッタ機構は、シャッタ釦の押圧操作によってチ
ャージ位置から開放され、シャッタ羽根を蹴飛ばして写
真撮影のための露光が行われるとともに、再度の巻き上
げを可能とする。更に、レンズ付きフィルムユニットに
は、実公平2−34688号、同6−41227号、特
開平7−122389号及び特公平6−12371号各
公報に記載のように、外部にストロボ充電のためのスイ
ッチが設けられたストロボ基板を内蔵してもよく、この
場合、上記のシャッタ羽根による撮影露光動作に連動し
てシンクロスイッチをオンすることによって撮影動作に
連動してストロボ発光を行うように構成すればよい。一
方、レンズ付きフイルムユニットには、実公平4−15
46号明細書に記載のように、撮影枚数あるいは残数を
表示するカウンタが設けられており、更にこのカウンタ
には最終駒撮影後の巻き上げに対して、上記シャッタチ
ャージ及び1駒毎の巻き止めを解除する機構が設けられ
ており、これによりその後の巻き上げ操作により写真フ
ィルムを最終巻き上げ位置まで連続して巻き上げること
ができる。
【0306】次に処理材料(熱現像処理シート)につい
て説明する。本発明に用いる処理材料の処理材層には、
少なくとも塩基及び/又は塩基プレカーサーを含む。前
記塩基としては、無機あるいは有機塩基を用いることが
できる。前記無機の塩基としては、特開昭62−209
448号公報に記載のアルカリ金属又はアルカリ土類金
属の水酸化物、リン酸塩、炭酸塩、ホウ酸塩、有機酸
塩、特開昭63−25208号公報に記載のアルカリ金
属又はアルカリ土類金属のアセチリド等が挙げられる。
て説明する。本発明に用いる処理材料の処理材層には、
少なくとも塩基及び/又は塩基プレカーサーを含む。前
記塩基としては、無機あるいは有機塩基を用いることが
できる。前記無機の塩基としては、特開昭62−209
448号公報に記載のアルカリ金属又はアルカリ土類金
属の水酸化物、リン酸塩、炭酸塩、ホウ酸塩、有機酸
塩、特開昭63−25208号公報に記載のアルカリ金
属又はアルカリ土類金属のアセチリド等が挙げられる。
【0307】また、前記有機の塩基としては、アンモニ
ア、脂肪族あるいは芳香族アミン類(例えば、1級アミ
ン類、2級アミン類、3級アミン類、ポリアミン類、ヒ
ドロキシルアミン類、複素環状アミン類)、アミジン
類、ビスあるいはトリスあるいはテトラアミジン、グア
ニジン類、水不溶性のモノ、ビス、トリスあるいはテト
ラグアニジン類、4級アンモニウムの水酸化物類などが
挙げられる。
ア、脂肪族あるいは芳香族アミン類(例えば、1級アミ
ン類、2級アミン類、3級アミン類、ポリアミン類、ヒ
ドロキシルアミン類、複素環状アミン類)、アミジン
類、ビスあるいはトリスあるいはテトラアミジン、グア
ニジン類、水不溶性のモノ、ビス、トリスあるいはテト
ラグアニジン類、4級アンモニウムの水酸化物類などが
挙げられる。
【0308】前記塩基プレカーサーとしては、脱炭酸
型、分解型、反応型及び錯塩形成型などを用いることが
できる。本発明においては、欧州特許公開210,66
0号、米国特許第4,740,445号各明細書に記載
されているように、前記塩基プレカーサーとして水に難
溶な塩基性金属化合物及びこの塩基性金属化合物を構成
する金属イオンと水とを媒体として錯形成反応し得る化
合物(錯形成化合物という)の組み合わせで塩基を発生
させる方法を採用するのが効果的である。この場合、水
に難溶な塩基性金属化合物は、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料に、錯形成化合物は、処理材料に添加するのが
望ましいが、この逆も可能である。
型、分解型、反応型及び錯塩形成型などを用いることが
できる。本発明においては、欧州特許公開210,66
0号、米国特許第4,740,445号各明細書に記載
されているように、前記塩基プレカーサーとして水に難
溶な塩基性金属化合物及びこの塩基性金属化合物を構成
する金属イオンと水とを媒体として錯形成反応し得る化
合物(錯形成化合物という)の組み合わせで塩基を発生
させる方法を採用するのが効果的である。この場合、水
に難溶な塩基性金属化合物は、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料に、錯形成化合物は、処理材料に添加するのが
望ましいが、この逆も可能である。
【0309】前記塩基又は塩基プレカーサーの使用量と
しては、0.1〜20g/m2 、好ましくは1〜10g/m
2 である。処理層のバインダーは、ハロゲン化銀カラー
写真感光材料と同様の親水性ポリマーを用いることがで
きる。処理材料は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料と
同様に硬膜剤で硬膜されていることが好ましい。前記硬
膜剤は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料と同様のもの
を用いることができる。
しては、0.1〜20g/m2 、好ましくは1〜10g/m
2 である。処理層のバインダーは、ハロゲン化銀カラー
写真感光材料と同様の親水性ポリマーを用いることがで
きる。処理材料は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料と
同様に硬膜剤で硬膜されていることが好ましい。前記硬
膜剤は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料と同様のもの
を用いることができる。
【0310】前記処理材料には前に述べたような、ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料の黄色フィルター層やアン
チハレーション層に用いる染料を転写除去する等の目的
で媒染剤を含ませることができる。前記媒染剤として
は、ポリマー媒染剤が好ましい。その例としては2級及
び3級アミノ基を含むポリマー、含窒素複素環部分を持
つポリマー、これらの4級カチオン基を含むポリマー等
で分子量が5000〜200000、特に10000〜
50000のものである。具体的には、米国特許2,5
48,564号、同2,484,430号、同3,14
8,061号、同3,756,814号、同3,62
5,694号、同3,859,096号、同4,12
8,538号、同3,958,995号、同2,72
1,852号、同2,798,063号、同4,16
8,976号、同3,709,690号、同3,78
8,855号、同3,642,482号、同3,48
8,706号、同3,557,066号、同3,27
1,147号、同3,271,148号、同2,67
5,316号、同2,882,156号、英国特許12
77453号各明細書、特開昭54−115228号、
同54−145529号、同54−126027号、同
50−71332、同53−30328号、同52−1
55528号、同53−125号、同53−1024号
各公報等に記載されている。前記媒染剤の添加量として
は、0.1g/m2 〜10g/m2、好ましくは0.5g/m2 〜5g/m2 で
ある。
ゲン化銀カラー写真感光材料の黄色フィルター層やアン
チハレーション層に用いる染料を転写除去する等の目的
で媒染剤を含ませることができる。前記媒染剤として
は、ポリマー媒染剤が好ましい。その例としては2級及
び3級アミノ基を含むポリマー、含窒素複素環部分を持
つポリマー、これらの4級カチオン基を含むポリマー等
で分子量が5000〜200000、特に10000〜
50000のものである。具体的には、米国特許2,5
48,564号、同2,484,430号、同3,14
8,061号、同3,756,814号、同3,62
5,694号、同3,859,096号、同4,12
8,538号、同3,958,995号、同2,72
1,852号、同2,798,063号、同4,16
8,976号、同3,709,690号、同3,78
8,855号、同3,642,482号、同3,48
8,706号、同3,557,066号、同3,27
1,147号、同3,271,148号、同2,67
5,316号、同2,882,156号、英国特許12
77453号各明細書、特開昭54−115228号、
同54−145529号、同54−126027号、同
50−71332、同53−30328号、同52−1
55528号、同53−125号、同53−1024号
各公報等に記載されている。前記媒染剤の添加量として
は、0.1g/m2 〜10g/m2、好ましくは0.5g/m2 〜5g/m2 で
ある。
【0311】本発明においては、前記処理材料に、現像
停止剤あるいは現像停止剤のプレカーサーを含ませてお
き、現像と同時あるいはタイミングを遅らせて現像停止
剤を働かせてもよい。ここでいう現像停止剤とは、適正
現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応して膜中
の塩基濃度を下げ現像を停止する化合物、または銀ある
いは銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物である。
具体的には加熱により酸を放出する酸プレカーサー、加
熱により共存する塩基と置換反応を起こす親電子化合
物、または含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物及
びその前駆体が挙げられる。詳しくは、特開昭62−1
90529号公報の(31)〜(32)頁に記載されている。ま
た、同様にハロゲン化銀のプリントアウト防止剤を処理
材料に含ませておき、現像と同時にその機能を発現させ
てもよい。プリントアウト防止剤の例としては、特公昭
54−164号、特開昭53−46020号、同48−
45228号、特公昭57−8454号各公報等に記載
のハロゲン化合物、英国特許第1,005,144号明
細書に記載の1−フェニル−5−メルカプトテトラゾー
ル類の化合物、特開平8−184936号公報に記載の
ビオローゲン化合物類が挙げられる。プリントアウト防
止剤の使用量は、10-4〜1モル/Ag1モル、好まし
くは10-3〜10-2モル/Ag1モルである。
停止剤あるいは現像停止剤のプレカーサーを含ませてお
き、現像と同時あるいはタイミングを遅らせて現像停止
剤を働かせてもよい。ここでいう現像停止剤とは、適正
現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応して膜中
の塩基濃度を下げ現像を停止する化合物、または銀ある
いは銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物である。
具体的には加熱により酸を放出する酸プレカーサー、加
熱により共存する塩基と置換反応を起こす親電子化合
物、または含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物及
びその前駆体が挙げられる。詳しくは、特開昭62−1
90529号公報の(31)〜(32)頁に記載されている。ま
た、同様にハロゲン化銀のプリントアウト防止剤を処理
材料に含ませておき、現像と同時にその機能を発現させ
てもよい。プリントアウト防止剤の例としては、特公昭
54−164号、特開昭53−46020号、同48−
45228号、特公昭57−8454号各公報等に記載
のハロゲン化合物、英国特許第1,005,144号明
細書に記載の1−フェニル−5−メルカプトテトラゾー
ル類の化合物、特開平8−184936号公報に記載の
ビオローゲン化合物類が挙げられる。プリントアウト防
止剤の使用量は、10-4〜1モル/Ag1モル、好まし
くは10-3〜10-2モル/Ag1モルである。
【0312】また、前記処理材料に物理現像核及びハロ
ゲン化銀溶剤を含ませておき、現像と同時に、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料のハロゲン化銀を可溶化、及び
処理層に固定してもよい。物理現像に必要な還元剤は、
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の分野で知られている
ものを用いることができる。また、それ自身は還元性を
持たないが処理過程に求核試薬や熱の作用により還元性
を発現する還元剤プレカーサーも用いることができる。
還元剤としては、感光材料から拡散してくる感光材料で
現像に用いられなかった発色現像主薬を利用することが
できるし、また還元剤を処理材料に予め含有させておい
てもよい。後者の場合、処理材料に含有させておく還元
剤は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料に含まれる還元
剤と同じでもよいし、異なっていてもよい。本発明に用
いられる還元剤の例としては、米国特許第4,500,
626号の第49〜50欄、同4,483,914号の
第30〜31欄、同4,330,617号、同4,59
0,152号各明細書、特開昭60−140335号の
第(17)〜(18)頁、同57−40245号、同56−13
8736号、同59−178458号、同59−538
31号、同59−182449号、同59−18245
0号、同60−119555号、同60−128436
号から同60−128439号まで、同60−1985
40号、同60−181742号、同61−25925
3号、同62−244044号、同62−131253
号から同62−131256号公報まで、欧州特許第2
20746A2号明細書の第78〜96頁等に記載の還
元剤や還元剤プレカーサーを用いることができる。米国
特許第3,039,869号明細書に開示されている種
々の還元剤の組み合わせを用いることもできる。耐拡散
型の現像主薬を使用する場合には、必要に応じて、電子
伝達剤及び/又は電子伝達剤のプレカーサーを組み合わ
せて用いてもよい。電子伝達剤又はそのプレカーサー
は、前述した還元剤又はそのプレカーサーの中から選ぶ
ことができる。処理材料に還元剤を添加する場合の添加
量は、好ましくはハロゲン化銀カラー写真感光材料の銀
のモル比で1/10〜5倍である。
ゲン化銀溶剤を含ませておき、現像と同時に、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料のハロゲン化銀を可溶化、及び
処理層に固定してもよい。物理現像に必要な還元剤は、
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の分野で知られている
ものを用いることができる。また、それ自身は還元性を
持たないが処理過程に求核試薬や熱の作用により還元性
を発現する還元剤プレカーサーも用いることができる。
還元剤としては、感光材料から拡散してくる感光材料で
現像に用いられなかった発色現像主薬を利用することが
できるし、また還元剤を処理材料に予め含有させておい
てもよい。後者の場合、処理材料に含有させておく還元
剤は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料に含まれる還元
剤と同じでもよいし、異なっていてもよい。本発明に用
いられる還元剤の例としては、米国特許第4,500,
626号の第49〜50欄、同4,483,914号の
第30〜31欄、同4,330,617号、同4,59
0,152号各明細書、特開昭60−140335号の
第(17)〜(18)頁、同57−40245号、同56−13
8736号、同59−178458号、同59−538
31号、同59−182449号、同59−18245
0号、同60−119555号、同60−128436
号から同60−128439号まで、同60−1985
40号、同60−181742号、同61−25925
3号、同62−244044号、同62−131253
号から同62−131256号公報まで、欧州特許第2
20746A2号明細書の第78〜96頁等に記載の還
元剤や還元剤プレカーサーを用いることができる。米国
特許第3,039,869号明細書に開示されている種
々の還元剤の組み合わせを用いることもできる。耐拡散
型の現像主薬を使用する場合には、必要に応じて、電子
伝達剤及び/又は電子伝達剤のプレカーサーを組み合わ
せて用いてもよい。電子伝達剤又はそのプレカーサー
は、前述した還元剤又はそのプレカーサーの中から選ぶ
ことができる。処理材料に還元剤を添加する場合の添加
量は、好ましくはハロゲン化銀カラー写真感光材料の銀
のモル比で1/10〜5倍である。
【0313】物理現像核は、ハロゲン化銀カラー写真感
光材料より拡散してきた可溶性銀塩を還元して物理現像
銀に変換し、処理層に固定させるものである。前記物理
現像核としては、亜鉛、水銀、鉛、カドミウム、鉄、ク
ロム、ニッケル、錫、コバルト、銅、ルテニウム等の重
金属、あるいはパラジウム、白金、金、銀等の貴金属、
あるいはこれら重金属、貴金属の硫黄、セレン、テルル
等のカルコゲン化合物、のコロイド粒子等の公知のもの
はすべて利用できる。これらの物理現像核の大きさは、
2〜200nmの粒径のものが好ましく用いられる。こ
れらの物理現像核は、処理層に10-3mg〜10g/m
2 含有させる。
光材料より拡散してきた可溶性銀塩を還元して物理現像
銀に変換し、処理層に固定させるものである。前記物理
現像核としては、亜鉛、水銀、鉛、カドミウム、鉄、ク
ロム、ニッケル、錫、コバルト、銅、ルテニウム等の重
金属、あるいはパラジウム、白金、金、銀等の貴金属、
あるいはこれら重金属、貴金属の硫黄、セレン、テルル
等のカルコゲン化合物、のコロイド粒子等の公知のもの
はすべて利用できる。これらの物理現像核の大きさは、
2〜200nmの粒径のものが好ましく用いられる。こ
れらの物理現像核は、処理層に10-3mg〜10g/m
2 含有させる。
【0314】ハロゲン化銀溶剤は、公知のものを使用で
きる。例えば、チオ硫酸塩、亜硫酸塩、チオシアン酸
塩、特公昭47−11386号公報に記載のチオエーテ
ル化合物、特開平8−179458号に記載のウラシ
ル、ヒダントインの如き5〜6員環のイミド基を有する
化合物、特開昭53−144319記載の炭素−硫黄の
2重結合を有する化合物、アナリティカ・ケミカ・アク
タ(Analytica Chimica Acta)248巻604 〜614 頁(1991
年)記載のトリメチルトリアゾリウムチオレート等のメ
ソイオンチオレート化合物が好ましく用いられる。ま
た、特開平8−69097号公報に記載のハロゲン化銀
を定着して安定化しうる化合物もハロゲン化銀溶剤とし
て使用しうる。ハロゲン化銀溶剤は、単独で使用しても
よいし、複数のハロゲン化銀溶剤を併用することも好ま
しい。
きる。例えば、チオ硫酸塩、亜硫酸塩、チオシアン酸
塩、特公昭47−11386号公報に記載のチオエーテ
ル化合物、特開平8−179458号に記載のウラシ
ル、ヒダントインの如き5〜6員環のイミド基を有する
化合物、特開昭53−144319記載の炭素−硫黄の
2重結合を有する化合物、アナリティカ・ケミカ・アク
タ(Analytica Chimica Acta)248巻604 〜614 頁(1991
年)記載のトリメチルトリアゾリウムチオレート等のメ
ソイオンチオレート化合物が好ましく用いられる。ま
た、特開平8−69097号公報に記載のハロゲン化銀
を定着して安定化しうる化合物もハロゲン化銀溶剤とし
て使用しうる。ハロゲン化銀溶剤は、単独で使用しても
よいし、複数のハロゲン化銀溶剤を併用することも好ま
しい。
【0315】処理層中の、全ハロゲン化銀溶剤の含有量
は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の塗布銀量に対し
て、モル比で1/20〜20倍で、好ましくは1/10
〜10倍、より好ましくは1/4〜4倍である。ハロゲ
ン化銀溶剤は、水、メタノール、エタノール、アセト
ン、ジメチルホルムアルデヒド、メチルプロピルグリコ
ール等の溶媒あるいはアルカリ又は酸性水溶液として添
加してもよいし、固体微粒子分散させて塗布液に添加し
てもよい。
は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の塗布銀量に対し
て、モル比で1/20〜20倍で、好ましくは1/10
〜10倍、より好ましくは1/4〜4倍である。ハロゲ
ン化銀溶剤は、水、メタノール、エタノール、アセト
ン、ジメチルホルムアルデヒド、メチルプロピルグリコ
ール等の溶媒あるいはアルカリ又は酸性水溶液として添
加してもよいし、固体微粒子分散させて塗布液に添加し
てもよい。
【0316】処理材料には、ハロゲン化銀カラー写真感
光材料と同様に保護層、下塗り層、バック層、その他の
種々の補助層があってもよい。処理材料は連続ウェブ上
に処理層が設けられていることが好ましい。ここでいう
連続ウェブとは、処理材料の長さが、処理時対応するハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料の長辺より長さが十分に
長く、処理に使用するときにその一部を裁断することな
く使用し、複数のハロゲン化銀カラー写真感光材料を処
理できる長さを有する形態をいう。一般には、その処理
材料の長さが、巾の5〜10000倍のことをいう。処
理材料の巾は任意であるが、対応するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の巾以上であることが好ましい。
光材料と同様に保護層、下塗り層、バック層、その他の
種々の補助層があってもよい。処理材料は連続ウェブ上
に処理層が設けられていることが好ましい。ここでいう
連続ウェブとは、処理材料の長さが、処理時対応するハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料の長辺より長さが十分に
長く、処理に使用するときにその一部を裁断することな
く使用し、複数のハロゲン化銀カラー写真感光材料を処
理できる長さを有する形態をいう。一般には、その処理
材料の長さが、巾の5〜10000倍のことをいう。処
理材料の巾は任意であるが、対応するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の巾以上であることが好ましい。
【0317】また、複数のハロゲン化銀カラー写真感光
材料を並行し、即ち、ハロゲン化銀カラー写真感光材料
を複数並べて処理するような形態も好ましい。この場合
処理材料の巾は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の巾
×同時処理数以上であることが好ましい。このような連
続ウェブ処理は、処理材料が送り出しロールから供給さ
れ巻き取りロールに巻き取られて廃棄されることが好ま
しい。特にサイズが大きいハロゲン化銀カラー写真感光
材料の場合、廃棄が容易である。以上のように、連続ウ
ェブの処理材料は、従来のシート部材に比べ、取り扱い
性が著しく向上する。
材料を並行し、即ち、ハロゲン化銀カラー写真感光材料
を複数並べて処理するような形態も好ましい。この場合
処理材料の巾は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の巾
×同時処理数以上であることが好ましい。このような連
続ウェブ処理は、処理材料が送り出しロールから供給さ
れ巻き取りロールに巻き取られて廃棄されることが好ま
しい。特にサイズが大きいハロゲン化銀カラー写真感光
材料の場合、廃棄が容易である。以上のように、連続ウ
ェブの処理材料は、従来のシート部材に比べ、取り扱い
性が著しく向上する。
【0318】本発明の処理材料に用いられる支持体の厚
みは、任意であるが、薄い方が好ましく、特に好ましく
は4〜120μmである。支持体の厚みが、40μm以
下の処理材料を利用することが特に好ましく、この場
合、単位体積当たりの処理材料の量が多くなるので、上
記の処理材料用ロールをコンパクトにできる。支持体の
素材についても特に限定はなく、処理温度に耐えること
のできるものが用いられる。一般的には、日本写真学会
編「写真工学の基礎−銀塩写真編−」、(株)コロナ社
刊(昭和54年)(223〜240頁)記載の紙、合成
高分子(フイルム)等の写真用支持体が挙げられる。
みは、任意であるが、薄い方が好ましく、特に好ましく
は4〜120μmである。支持体の厚みが、40μm以
下の処理材料を利用することが特に好ましく、この場
合、単位体積当たりの処理材料の量が多くなるので、上
記の処理材料用ロールをコンパクトにできる。支持体の
素材についても特に限定はなく、処理温度に耐えること
のできるものが用いられる。一般的には、日本写真学会
編「写真工学の基礎−銀塩写真編−」、(株)コロナ社
刊(昭和54年)(223〜240頁)記載の紙、合成
高分子(フイルム)等の写真用支持体が挙げられる。
【0319】支持体用の素材は、単独で使用することも
できるし、ポリエチレン等の合成高分子で片面あるいは
両面をコートあるいはラミネートされた支持体として用
いることもできる。この外、特開昭62−253,15
9号(29)〜(31)頁、特開平1−161,236
号(14)〜(17)頁、特開昭63−316,848
号、特開平2−22,651号、同3−56,955
号、米国特許第5,001,033号等に記載の支持体
を用いることができる。また主としてシンジオタクチッ
ク構造を有するスチレン系重合体である支持体も好まし
く用いることができる。
できるし、ポリエチレン等の合成高分子で片面あるいは
両面をコートあるいはラミネートされた支持体として用
いることもできる。この外、特開昭62−253,15
9号(29)〜(31)頁、特開平1−161,236
号(14)〜(17)頁、特開昭63−316,848
号、特開平2−22,651号、同3−56,955
号、米国特許第5,001,033号等に記載の支持体
を用いることができる。また主としてシンジオタクチッ
ク構造を有するスチレン系重合体である支持体も好まし
く用いることができる。
【0320】これらの支持体の表面に親水性バインダー
とアルミナゾルや酸化錫の様な半導性金属酸化物、カー
ボンブラックその他の帯電防止剤を塗布してもよい。ア
ルミニウムを蒸着した支持体も好ましく用いることがで
きる。
とアルミナゾルや酸化錫の様な半導性金属酸化物、カー
ボンブラックその他の帯電防止剤を塗布してもよい。ア
ルミニウムを蒸着した支持体も好ましく用いることがで
きる。
【0321】本発明においては、カメラ等で撮影した感
光材料を熱現像する方法として、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料及び処理材料双方のバック層を除く全塗布膜
を最大膨潤させるに要する量の0.1〜1倍に相当する
水の存在下で、ハロゲン化銀カラー写真感光材料と処理
材料とを、その感光層と処理層とが向かい合う形で重ね
合わせ、60〜100℃で5〜60秒間加熱するのが特
に好ましい。ここで言う水とは一般に用いられる水であ
れば何を用いてもよい。具体的には蒸留水、イオン交換
水、水道水、井戸水、ミネラルウォーター等を用いるこ
とができる。これらの水には、水垢発生防止、腐敗防止
などの目的で防腐剤を少量添加したり、活性炭フィルタ
ーやイオン交換樹脂フィルターなどにより、水を循環濾
過する方法も好ましく用いられる。
光材料を熱現像する方法として、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料及び処理材料双方のバック層を除く全塗布膜
を最大膨潤させるに要する量の0.1〜1倍に相当する
水の存在下で、ハロゲン化銀カラー写真感光材料と処理
材料とを、その感光層と処理層とが向かい合う形で重ね
合わせ、60〜100℃で5〜60秒間加熱するのが特
に好ましい。ここで言う水とは一般に用いられる水であ
れば何を用いてもよい。具体的には蒸留水、イオン交換
水、水道水、井戸水、ミネラルウォーター等を用いるこ
とができる。これらの水には、水垢発生防止、腐敗防止
などの目的で防腐剤を少量添加したり、活性炭フィルタ
ーやイオン交換樹脂フィルターなどにより、水を循環濾
過する方法も好ましく用いられる。
【0322】本発明では、ハロゲン化銀カラー写真感光
材料及び/又は処理材料が、水で膨潤した状態で貼り合
わされ、加熱される。この膨潤時の膜の状態は不安定で
あり、水の量を上記の範囲に限定することが、局所的な
発色ムラを防ぐのに重要である。最大膨潤に要する水の
量は、用いる水の中に測定するべき塗布膜をもつハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料又は処理材料を浸漬させ、十
分膨潤したところで膜厚を測定し、最大膨潤量を計算し
てから塗布膜の重量を減じれば求めることができる。ま
た、膨潤度の測定法の例はホトグラフィック・サイエン
ス・エンジニアリング、16巻、449ページ(197
2年)にも記載がある。
材料及び/又は処理材料が、水で膨潤した状態で貼り合
わされ、加熱される。この膨潤時の膜の状態は不安定で
あり、水の量を上記の範囲に限定することが、局所的な
発色ムラを防ぐのに重要である。最大膨潤に要する水の
量は、用いる水の中に測定するべき塗布膜をもつハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料又は処理材料を浸漬させ、十
分膨潤したところで膜厚を測定し、最大膨潤量を計算し
てから塗布膜の重量を減じれば求めることができる。ま
た、膨潤度の測定法の例はホトグラフィック・サイエン
ス・エンジニアリング、16巻、449ページ(197
2年)にも記載がある。
【0323】水の付与方法としては、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料又は処理材料を、水に浸漬し、スクウィ
ーズローラーで余分な水を除去する方法がある。ただ
し、一定量の水を塗りきりで、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料又は処理材料に付与する方が好ましい。また、
水を噴射する複数のノズル孔が一定の間隔で、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料又は処理材料の搬送方向と交差
する方向に沿って直線状に並べられたノズルと前記ノズ
ルを搬送経路上のハロゲン化銀カラー写真感光材料又は
処理材料に向かって変位させるアクチュエータとを有す
る水塗布装置により水を噴射する方法が特に好ましい。
また、スポンジ等により水塗布する方法も装置が簡易で
あり、好ましく用いられる。付与する水の温度は、30
℃〜60℃が好ましい。ハロゲン化銀カラー写真感光材
料と処理材料とを重ね合わせる方法の例としては、特開
昭62−253,159号公報、特開昭61−147,
244号公報に記載の方法がある。
ー写真感光材料又は処理材料を、水に浸漬し、スクウィ
ーズローラーで余分な水を除去する方法がある。ただ
し、一定量の水を塗りきりで、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料又は処理材料に付与する方が好ましい。また、
水を噴射する複数のノズル孔が一定の間隔で、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料又は処理材料の搬送方向と交差
する方向に沿って直線状に並べられたノズルと前記ノズ
ルを搬送経路上のハロゲン化銀カラー写真感光材料又は
処理材料に向かって変位させるアクチュエータとを有す
る水塗布装置により水を噴射する方法が特に好ましい。
また、スポンジ等により水塗布する方法も装置が簡易で
あり、好ましく用いられる。付与する水の温度は、30
℃〜60℃が好ましい。ハロゲン化銀カラー写真感光材
料と処理材料とを重ね合わせる方法の例としては、特開
昭62−253,159号公報、特開昭61−147,
244号公報に記載の方法がある。
【0324】現像工程における加熱方法としては、加熱
されたブロックやプレートに接触させたり、熱板、ホッ
トプレッサー、熱ローラー、熱ドラム、ハロゲンランプ
ヒーター、赤外及び遠赤外ランプヒーターなどに接触さ
せたり高温の雰囲気中を通過させる方法などがある。本
発明の処理には、種々の熱現像装置のいずれもが使用で
きる。例えば、特開昭59−75,247号、同59−
177,547号、同59−181,353号、同60
−18,951号、実開昭62−25,944号、特願
平4−277,517号、同4−243,072号、同
4−244,693号、同6−164,421号、同6
−164,422号各公報等に記載されている装置など
が好ましく用いられる。また、市販の装置としては、富
士写真フイルム(株)製ピクトロスタット100、同ピ
クトロスタット200、同ピクトロスタット300、同
ピクトロスタット330、同ピクトロスタット50、同
ピクトログラフィー3000、同ピクトログラフィー2
000、同ピクトログラフィー4000などが使用でき
る。
されたブロックやプレートに接触させたり、熱板、ホッ
トプレッサー、熱ローラー、熱ドラム、ハロゲンランプ
ヒーター、赤外及び遠赤外ランプヒーターなどに接触さ
せたり高温の雰囲気中を通過させる方法などがある。本
発明の処理には、種々の熱現像装置のいずれもが使用で
きる。例えば、特開昭59−75,247号、同59−
177,547号、同59−181,353号、同60
−18,951号、実開昭62−25,944号、特願
平4−277,517号、同4−243,072号、同
4−244,693号、同6−164,421号、同6
−164,422号各公報等に記載されている装置など
が好ましく用いられる。また、市販の装置としては、富
士写真フイルム(株)製ピクトロスタット100、同ピ
クトロスタット200、同ピクトロスタット300、同
ピクトロスタット330、同ピクトロスタット50、同
ピクトログラフィー3000、同ピクトログラフィー2
000、同ピクトログラフィー4000などが使用でき
る。
【0325】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
及び/又は処理材料は、加熱現像のための加熱手段とし
ての導電性の発熱体層を有する形態であってもよい。発
熱要素には、特開昭61−145,544号公報等に記
載のものを利用できる。
及び/又は処理材料は、加熱現像のための加熱手段とし
ての導電性の発熱体層を有する形態であってもよい。発
熱要素には、特開昭61−145,544号公報等に記
載のものを利用できる。
【0326】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこれらの実施例によって何ら制限を受けるものでは
ない。 (実験1) <感光性ハロゲン化銀乳剤の調製>青色感光性ハロゲン
化銀乳剤(1)の調製法を以下に示す。平均分子量12
000のゼラチン0.96g及び臭化カリウム0.9g
を含む蒸留水1191mlを反応容器中に入れ、40℃
に昇温した。この溶液に強く攪拌しながら硝酸ナトリウ
ム銀0.5gを含む水溶液(A)10.5mlと、臭化
カリウム0.35gを含む水溶液(B)10mlとを1
50秒間で添加した。添加終了30秒後に臭化カリウム
10%水溶液を12mlを添加し、30秒後に、反応溶
液の温度を75℃に上昇させた。石灰処理ゼラチン3
5.0gを蒸留水250mlと共に加えた後、硝酸銀1
0.0gを含む水溶液(C)39mlと、臭化カリウム
6.7gを含む水溶液(D)30mlとを添加流量を加
速しながら3分15秒間にわたって添加した。次いで、
硝酸銀96.7gを含む水溶液(E)302mlと、沃
化カリウムを臭化カリウムとのモル比7:93で含む水
溶液(F)(臭化カリウムの濃度26%)とを添加流量
を加速しながら、かつ反応液の銀電位が飽和カロメル電
極に対して−20mVとなるように20分間で添加し
た。さらに硝酸銀24.1gを含む水溶液(G)97m
lと、臭化カリウムの21.9%水溶液(H)とを3分
間にわたって、かつ反応液の銀電位が飽和カロメル電極
に対して25mVとなるように添加した。添加終了後1
分間75℃に保った後、反応液の温度を55℃に下降さ
せた。次いで、1規定の水酸化ナトリウム15mlを添
加した。その2分後、硝酸銀5gを含む水溶液(I)1
00mlと、沃化カリウム4.7gを含む水溶液(J)
200.5mlとを5分間にわたって添加した。添加終
了後臭化カリウム7.11gを加え、55℃で1分間保
った後、さらに硝酸銀62gを含む水溶液(K)248
mlと、臭化カリウム48.1gを含む水溶液(L)2
31mlとを8分間にわたって添加した。その30秒後
に、エチルチオスルホン酸ナトリウム0.03gを含む
水溶液を添加した。温度を下げ、花王製デモールを用い
て、乳剤粒子を凝集沈降せしめて脱塩を行った。分散
は、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウムと、フェノキシ
エタノールと水溶性ポリマー(10)と石灰処理ゼラチ
ンを添加して行った。
明はこれらの実施例によって何ら制限を受けるものでは
ない。 (実験1) <感光性ハロゲン化銀乳剤の調製>青色感光性ハロゲン
化銀乳剤(1)の調製法を以下に示す。平均分子量12
000のゼラチン0.96g及び臭化カリウム0.9g
を含む蒸留水1191mlを反応容器中に入れ、40℃
に昇温した。この溶液に強く攪拌しながら硝酸ナトリウ
ム銀0.5gを含む水溶液(A)10.5mlと、臭化
カリウム0.35gを含む水溶液(B)10mlとを1
50秒間で添加した。添加終了30秒後に臭化カリウム
10%水溶液を12mlを添加し、30秒後に、反応溶
液の温度を75℃に上昇させた。石灰処理ゼラチン3
5.0gを蒸留水250mlと共に加えた後、硝酸銀1
0.0gを含む水溶液(C)39mlと、臭化カリウム
6.7gを含む水溶液(D)30mlとを添加流量を加
速しながら3分15秒間にわたって添加した。次いで、
硝酸銀96.7gを含む水溶液(E)302mlと、沃
化カリウムを臭化カリウムとのモル比7:93で含む水
溶液(F)(臭化カリウムの濃度26%)とを添加流量
を加速しながら、かつ反応液の銀電位が飽和カロメル電
極に対して−20mVとなるように20分間で添加し
た。さらに硝酸銀24.1gを含む水溶液(G)97m
lと、臭化カリウムの21.9%水溶液(H)とを3分
間にわたって、かつ反応液の銀電位が飽和カロメル電極
に対して25mVとなるように添加した。添加終了後1
分間75℃に保った後、反応液の温度を55℃に下降さ
せた。次いで、1規定の水酸化ナトリウム15mlを添
加した。その2分後、硝酸銀5gを含む水溶液(I)1
00mlと、沃化カリウム4.7gを含む水溶液(J)
200.5mlとを5分間にわたって添加した。添加終
了後臭化カリウム7.11gを加え、55℃で1分間保
った後、さらに硝酸銀62gを含む水溶液(K)248
mlと、臭化カリウム48.1gを含む水溶液(L)2
31mlとを8分間にわたって添加した。その30秒後
に、エチルチオスルホン酸ナトリウム0.03gを含む
水溶液を添加した。温度を下げ、花王製デモールを用い
て、乳剤粒子を凝集沈降せしめて脱塩を行った。分散
は、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウムと、フェノキシ
エタノールと水溶性ポリマー(10)と石灰処理ゼラチ
ンを添加して行った。
【0327】化学増感は、60℃にて行った。増感色素
(12)をゼラチン分散物として、化学増感前に添加し
た後に、チオシアン酸カリウムと塩化金酸の混合液を添
加し、次いで、チオ硫酸ナトリウム、セレン増感剤を添
加し、化学増感の停止は、メルカプト化合物で行った、
増感色素、化学増感剤、メルカプト化合物の量は、感
度、カブリで最適化した。得られた乳剤中の粒子は、平
板状粒子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を
占め、平均球相当直径は1.07μmで、平均厚み0.
38μm、平均等価円直径1.47μm、平均アスペク
ト比3.9であった。
(12)をゼラチン分散物として、化学増感前に添加し
た後に、チオシアン酸カリウムと塩化金酸の混合液を添
加し、次いで、チオ硫酸ナトリウム、セレン増感剤を添
加し、化学増感の停止は、メルカプト化合物で行った、
増感色素、化学増感剤、メルカプト化合物の量は、感
度、カブリで最適化した。得られた乳剤中の粒子は、平
板状粒子が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を
占め、平均球相当直径は1.07μmで、平均厚み0.
38μm、平均等価円直径1.47μm、平均アスペク
ト比3.9であった。
【0328】
【化93】
【0329】
【化94】
【0330】青色感光性ハロゲン化銀乳剤(2)の調製
法を以下に示す。平均分子量12000のゼラチン0.
96g及び臭化カリウム0.9gを含む蒸留水1191
mlを反応容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶液
に強く攪拌しながら硝酸銀1.5gを含む水溶液(A)
37.5mlと、臭化カリウム1.051 gを含む水溶
液(B)37.5mlとを90秒間で添加した。添加終
了30秒後に臭化カリウム10%水溶液を12mlを添
加し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上昇させ
た。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250mlと
共に加えた後、硝酸銀29.0gを含む水溶液(C)1
16mlと、臭化カリウム20gを含む水溶液(D)9
1mlとを添加流量を加速しながら11分35秒間にわ
たって添加した。次いで、硝酸銀96.7gを含む水溶
液(E)302mlと、沃化カリウムを臭化カリウムと
のモル比3.3:96.7で含む水溶液(F)(臭化カ
リウムの濃度26%)とを添加流量を加速しながら、か
つ反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して2mVと
なるように20分間で添加した。さらに硝酸銀24.1
gを含む水溶液(G)97mlと、臭化カリウムの2
1.9%水溶液(H)とを3分間にわたって、かつ反応
液の銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとなるよ
うに添加した。添加終了後1分間75℃に保った後、反
応液の温度を55℃に下降させた。次いで、1規定の水
酸化ナトリウム15mlを添加した。その2分後、硝酸
銀10.4gを含む水溶液(I)153mlと、沃化カ
リウム9.35gを含む水溶液(J)414.5mlと
を5分間にわたって添加した。添加終了後臭化カリウム
7.11gを加え、55℃で1分間保った後、さらに硝
酸銀57.1gを含む水溶液(K)228mlと、臭化
カリウム43.9gを含む水溶液(L)201mlとを
8分間にわたって添加した。その30秒後に、エチルチ
オスルホン酸ナトリウム0.04gを含む水溶液を添加
した。温度を下げ、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(1)
と同様にして、脱塩分散を行った。化学増感は、青色感
光性ハロゲン化銀乳剤(1)とセレン増感剤を添加しな
い以外は、同様に行った。増感色素(12)、化学増感
停止のメルカプト化合物の添加量は、乳剤粒子の表面積
に概ね比例した。得られた乳剤中の粒子は、平板状粒子
が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を占め、平
均球相当直径は0.66μmで、平均厚み0.17μ
m、平均等価円直径1.05μm、平均アスペクト比
6.3であった。
法を以下に示す。平均分子量12000のゼラチン0.
96g及び臭化カリウム0.9gを含む蒸留水1191
mlを反応容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶液
に強く攪拌しながら硝酸銀1.5gを含む水溶液(A)
37.5mlと、臭化カリウム1.051 gを含む水溶
液(B)37.5mlとを90秒間で添加した。添加終
了30秒後に臭化カリウム10%水溶液を12mlを添
加し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上昇させ
た。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250mlと
共に加えた後、硝酸銀29.0gを含む水溶液(C)1
16mlと、臭化カリウム20gを含む水溶液(D)9
1mlとを添加流量を加速しながら11分35秒間にわ
たって添加した。次いで、硝酸銀96.7gを含む水溶
液(E)302mlと、沃化カリウムを臭化カリウムと
のモル比3.3:96.7で含む水溶液(F)(臭化カ
リウムの濃度26%)とを添加流量を加速しながら、か
つ反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して2mVと
なるように20分間で添加した。さらに硝酸銀24.1
gを含む水溶液(G)97mlと、臭化カリウムの2
1.9%水溶液(H)とを3分間にわたって、かつ反応
液の銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとなるよ
うに添加した。添加終了後1分間75℃に保った後、反
応液の温度を55℃に下降させた。次いで、1規定の水
酸化ナトリウム15mlを添加した。その2分後、硝酸
銀10.4gを含む水溶液(I)153mlと、沃化カ
リウム9.35gを含む水溶液(J)414.5mlと
を5分間にわたって添加した。添加終了後臭化カリウム
7.11gを加え、55℃で1分間保った後、さらに硝
酸銀57.1gを含む水溶液(K)228mlと、臭化
カリウム43.9gを含む水溶液(L)201mlとを
8分間にわたって添加した。その30秒後に、エチルチ
オスルホン酸ナトリウム0.04gを含む水溶液を添加
した。温度を下げ、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(1)
と同様にして、脱塩分散を行った。化学増感は、青色感
光性ハロゲン化銀乳剤(1)とセレン増感剤を添加しな
い以外は、同様に行った。増感色素(12)、化学増感
停止のメルカプト化合物の添加量は、乳剤粒子の表面積
に概ね比例した。得られた乳剤中の粒子は、平板状粒子
が全粒子の全投影面積の99%を超える割合を占め、平
均球相当直径は0.66μmで、平均厚み0.17μ
m、平均等価円直径1.05μm、平均アスペクト比
6.3であった。
【0331】青色感光性ハロゲン化銀乳剤(3)の調製
法を以下に示す。石灰処理ゼラチン17.8g、臭化カ
リウム6.2gとヨウ化カリウム0.46gを含む蒸留
水1345mlを反応容器中に入れ、45℃に昇温し
た。この溶液に強く攪拌しながら硝酸銀11.8gを含
む水溶液70ml(A)と、臭化カリウム3.8gを含
む水溶液70ml(B)とを45秒間で添加した。4分
間45℃に保った後、反応溶液の温度を63℃に上昇さ
せた。石灰処理ゼラチン24gを蒸留水185mlと共
に加えた後、硝酸銀73gを含む水溶液208ml
(C)と、臭化カリウムの24.8%水溶液(D)とを
添加流量を加速しながら、かつ反応液の銀電位が飽和カ
ロメル電極に対して0mVとなるように13分間にわた
って添加した。添加終了後2分間63℃に保った後、反
応液の温度を45℃に下降させた。次いで、1規定の水
酸化ナトリウム15mlを添加した。その2分後、硝酸
銀8.4gを含む水溶液60ml(E)と、沃化カリウ
ム8.3gを含む水溶液461ml(F)とを5分間に
わたって添加した。さらに硝酸銀148.8gを含む水
溶液496ml(G)と、臭化カリウムの25%水溶液
(H)とを反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して
90mVとなるように47分間にわたって添加した。添
加終了30秒後に臭化カリウム2g及びエチルチオスル
ホン酸ナトリウム0.06gを含む水溶液を添加した。
温度を下げ、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(2)と同様
にして、脱塩および分散、化学増感を行った。得られた
乳剤中の粒子は、球相当の直径で表した平均粒子サイズ
0.44μm、平均厚み0.2μm、平均等価円直径
0.53μm、平均アスペクト比2.6の六角平板状粒
子であった。
法を以下に示す。石灰処理ゼラチン17.8g、臭化カ
リウム6.2gとヨウ化カリウム0.46gを含む蒸留
水1345mlを反応容器中に入れ、45℃に昇温し
た。この溶液に強く攪拌しながら硝酸銀11.8gを含
む水溶液70ml(A)と、臭化カリウム3.8gを含
む水溶液70ml(B)とを45秒間で添加した。4分
間45℃に保った後、反応溶液の温度を63℃に上昇さ
せた。石灰処理ゼラチン24gを蒸留水185mlと共
に加えた後、硝酸銀73gを含む水溶液208ml
(C)と、臭化カリウムの24.8%水溶液(D)とを
添加流量を加速しながら、かつ反応液の銀電位が飽和カ
ロメル電極に対して0mVとなるように13分間にわた
って添加した。添加終了後2分間63℃に保った後、反
応液の温度を45℃に下降させた。次いで、1規定の水
酸化ナトリウム15mlを添加した。その2分後、硝酸
銀8.4gを含む水溶液60ml(E)と、沃化カリウ
ム8.3gを含む水溶液461ml(F)とを5分間に
わたって添加した。さらに硝酸銀148.8gを含む水
溶液496ml(G)と、臭化カリウムの25%水溶液
(H)とを反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して
90mVとなるように47分間にわたって添加した。添
加終了30秒後に臭化カリウム2g及びエチルチオスル
ホン酸ナトリウム0.06gを含む水溶液を添加した。
温度を下げ、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(2)と同様
にして、脱塩および分散、化学増感を行った。得られた
乳剤中の粒子は、球相当の直径で表した平均粒子サイズ
0.44μm、平均厚み0.2μm、平均等価円直径
0.53μm、平均アスペクト比2.6の六角平板状粒
子であった。
【0332】緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(4)の調製
法を以下に示す。平均分子量12000のゼラチン0.
96g及び臭化カリウム0.9gを含む蒸留水1191
mlを反応容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶液
に強く攪拌しながら硝酸銀0.7gを含む水溶液(A)
17.5mlと、臭化カリウム1.051gを含む水溶
液(B)17.5mlとを120秒間で添加した。添加
終了30秒後に臭化カリウム10%水溶液を12mlを
添加し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上昇さ
せた。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250ml
と共に加えた後、硝酸銀19.0gを含む水溶液(C)
56mlと、臭化カリウム10gを含む水溶液(D)4
61mlとを添加流量を加速しながら7分35秒間にわ
たって添加した。次いで硝酸銀96.7gを含む水溶液
(E)302mlと、沃化カリウムを臭化カリウムとの
モル比3.3:96.7で含む水溶液(F)(臭化カリ
ウムの濃度26%)とを添加流量を加速しながら、かつ
反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとな
るように20分間で添加した。さらに硝酸銀24.1g
を含む水溶液(G)97mlと、臭化カリウムの21.
9%水溶液(H)とを3分間にわたって、かつ反応液の
銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとなるように
添加した。添加終了後1分間75℃に保った後、反応液
の温度を55℃に下降させた。次いで、硝酸銀8.3g
を含む水溶液(I)122mlと、沃化カリウム7.4
8gを含む水溶液(J)332mlとを5分間にわたっ
て添加した。添加終了後臭化カリウム7.11gを加
え、55℃で1分間保った後、さらに硝酸銀62.8g
を含む水溶液(K)228mlと、臭化カリウム48.
3gを含む水溶液(L)201mlとを8分間にわたっ
て添加した。温度を下げ、青色感光性ハロゲン化銀乳剤
(1)と同様にして脱塩及び分散を行った。化学増感
も、増感色素(12)の代わりに増感色素(13)、
(14)及び(15)の混合物のゼラチン分散物を添加
した以外は、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(1)と同様
にして行った。なお、増感色素(13)、(14)及び
(15)の混合割合は12:2:1(モル比)である。
得られた乳剤中の粒子は、平板状粒子が全粒子の全投影
面積の99%を超える割合を占め、平均球相当直径は
0.85μmで、平均厚み0.26μm、平均等価円直
径1.25μm、平均アスペクト比4.8であった。
法を以下に示す。平均分子量12000のゼラチン0.
96g及び臭化カリウム0.9gを含む蒸留水1191
mlを反応容器中に入れ、40℃に昇温した。この溶液
に強く攪拌しながら硝酸銀0.7gを含む水溶液(A)
17.5mlと、臭化カリウム1.051gを含む水溶
液(B)17.5mlとを120秒間で添加した。添加
終了30秒後に臭化カリウム10%水溶液を12mlを
添加し、30秒後に、反応溶液の温度を75℃に上昇さ
せた。石灰処理ゼラチン35.0gを蒸留水250ml
と共に加えた後、硝酸銀19.0gを含む水溶液(C)
56mlと、臭化カリウム10gを含む水溶液(D)4
61mlとを添加流量を加速しながら7分35秒間にわ
たって添加した。次いで硝酸銀96.7gを含む水溶液
(E)302mlと、沃化カリウムを臭化カリウムとの
モル比3.3:96.7で含む水溶液(F)(臭化カリ
ウムの濃度26%)とを添加流量を加速しながら、かつ
反応液の銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとな
るように20分間で添加した。さらに硝酸銀24.1g
を含む水溶液(G)97mlと、臭化カリウムの21.
9%水溶液(H)とを3分間にわたって、かつ反応液の
銀電位が飽和カロメル電極に対して0mVとなるように
添加した。添加終了後1分間75℃に保った後、反応液
の温度を55℃に下降させた。次いで、硝酸銀8.3g
を含む水溶液(I)122mlと、沃化カリウム7.4
8gを含む水溶液(J)332mlとを5分間にわたっ
て添加した。添加終了後臭化カリウム7.11gを加
え、55℃で1分間保った後、さらに硝酸銀62.8g
を含む水溶液(K)228mlと、臭化カリウム48.
3gを含む水溶液(L)201mlとを8分間にわたっ
て添加した。温度を下げ、青色感光性ハロゲン化銀乳剤
(1)と同様にして脱塩及び分散を行った。化学増感
も、増感色素(12)の代わりに増感色素(13)、
(14)及び(15)の混合物のゼラチン分散物を添加
した以外は、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(1)と同様
にして行った。なお、増感色素(13)、(14)及び
(15)の混合割合は12:2:1(モル比)である。
得られた乳剤中の粒子は、平板状粒子が全粒子の全投影
面積の99%を超える割合を占め、平均球相当直径は
0.85μmで、平均厚み0.26μm、平均等価円直
径1.25μm、平均アスペクト比4.8であった。
【0333】
【化95】
【0334】緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(5)の調製
法を以下に示す。粒子形成中の水酸化ナトリウムとエチ
ルチオスルホン酸ナトリウムを添加しない以外は、青色
感光性ハロゲン化銀乳剤と同様にして、粒子形成、脱塩
及び分散を行い、化学増感は、緑色感光性ハロゲン化銀
乳剤(4)と同様にして、乳剤を調製した。得られた乳
剤中の粒子は、平板状粒子が全粒子の全投影面積の99
%を超える割合を占め、平均球相当直径は0.66μm
で、平均厚み0.17μm、平均等価円直径1.05μ
m、平均アスペクト比6.3であった。
法を以下に示す。粒子形成中の水酸化ナトリウムとエチ
ルチオスルホン酸ナトリウムを添加しない以外は、青色
感光性ハロゲン化銀乳剤と同様にして、粒子形成、脱塩
及び分散を行い、化学増感は、緑色感光性ハロゲン化銀
乳剤(4)と同様にして、乳剤を調製した。得られた乳
剤中の粒子は、平板状粒子が全粒子の全投影面積の99
%を超える割合を占め、平均球相当直径は0.66μm
で、平均厚み0.17μm、平均等価円直径1.05μ
m、平均アスペクト比6.3であった。
【0335】緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(6)の調製
法を以下に示す。粒子形成中の水酸化ナトリウムを添加
しないで、エチルチオスルホン酸ナトリウムを4mgに
変更する以外は、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(3)と
同様にして、粒子形成、脱塩及び分散を行い、化学増感
においてセレン増感剤を添加しない以外は、緑色感光性
ハロゲン化銀乳剤(4)と同様にして乳剤を調製した。
得られた乳剤中の粒子は、球相当の直径で表した平均粒
子サイズ0.44μm、平均厚み0.2μm、平均等価
円直径0.53μm、平均アスペクト比2.6の六角平
板状粒子であった。
法を以下に示す。粒子形成中の水酸化ナトリウムを添加
しないで、エチルチオスルホン酸ナトリウムを4mgに
変更する以外は、青色感光性ハロゲン化銀乳剤(3)と
同様にして、粒子形成、脱塩及び分散を行い、化学増感
においてセレン増感剤を添加しない以外は、緑色感光性
ハロゲン化銀乳剤(4)と同様にして乳剤を調製した。
得られた乳剤中の粒子は、球相当の直径で表した平均粒
子サイズ0.44μm、平均厚み0.2μm、平均等価
円直径0.53μm、平均アスペクト比2.6の六角平
板状粒子であった。
【0336】赤色感光性ハロゲン化銀乳剤(7)の調製
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物と、増感色素(17)及び(1
8)の混合物のゼラチン分散物にして、添加した以外
は、緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(4)と同様にして乳
剤を調製した。なお、増感色素(16)、(17)及び
(18)の混合割合は、40:2:58(モル比)であ
る。得られられた粒子は平板状粒子が全粒子の全投影面
積の99%を超える割合を占め、平均球相当直径は0.
85μmで、平均厚み0.26μm、平均等価円直径
1.25μm、平均アスペクト比4.8であった。
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物と、増感色素(17)及び(1
8)の混合物のゼラチン分散物にして、添加した以外
は、緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(4)と同様にして乳
剤を調製した。なお、増感色素(16)、(17)及び
(18)の混合割合は、40:2:58(モル比)であ
る。得られられた粒子は平板状粒子が全粒子の全投影面
積の99%を超える割合を占め、平均球相当直径は0.
85μmで、平均厚み0.26μm、平均等価円直径
1.25μm、平均アスペクト比4.8であった。
【0337】
【化96】
【0338】赤色感光性ハロゲン化銀乳剤(8)の調製
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物と、増感色素(17)及び(1
8)の混合物のゼラチン分散物にして、添加した以外
は、緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(5)と同様にして乳
剤を調製した。なお、増感色素(16)、(17)及び
(18)の混合割合は、40:2:58(モル比)であ
る。得られた乳剤中の粒子は、平板状粒子が全粒子の全
投影面積の99%を超える割合を占め、平均球相当直径
は0.66μmで、平均厚み0.17μm、平均等価円
直径1.05μm、平均アスペクト比6.3であった。
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物と、増感色素(17)及び(1
8)の混合物のゼラチン分散物にして、添加した以外
は、緑色感光性ハロゲン化銀乳剤(5)と同様にして乳
剤を調製した。なお、増感色素(16)、(17)及び
(18)の混合割合は、40:2:58(モル比)であ
る。得られた乳剤中の粒子は、平板状粒子が全粒子の全
投影面積の99%を超える割合を占め、平均球相当直径
は0.66μmで、平均厚み0.17μm、平均等価円
直径1.05μm、平均アスペクト比6.3であった。
【0339】赤色感光性ハロゲン化銀乳剤(9)の調製
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物、増感色素(17)、(18)の
混合物のゼラチン分散物にして、添加した以外は、緑色
感光性ハロゲン化銀乳剤(6)と同様にして乳剤を調製
した。得られた乳剤中の粒子は、球相当の直径で表した
平均粒子サイズ0.44μm、平均厚み0.2μm、平
均等価円直径0.53μm、平均アスペクト比2.6の
六角平板状粒子であった。
法を以下に示す。化学増感時の増感色素を増感色素(1
6)のゼラチン分散物、増感色素(17)、(18)の
混合物のゼラチン分散物にして、添加した以外は、緑色
感光性ハロゲン化銀乳剤(6)と同様にして乳剤を調製
した。得られた乳剤中の粒子は、球相当の直径で表した
平均粒子サイズ0.44μm、平均厚み0.2μm、平
均等価円直径0.53μm、平均アスペクト比2.6の
六角平板状粒子であった。
【0340】<水酸化亜鉛分散物の調製>一次粒子の粒
子サイズが0.2μmの水酸化亜鉛の粉末31g、分散
剤としてカルボキシメチルセルロース1.6g及びポリ
アクリル酸ソーダ0.4g、石灰処理オセインゼラチン
8.5g、水158.5mlを混合し、この混合物をガ
ラスビーズを用いたミルで1時間分散した。分散後、ガ
ラスビーズを濾別し、水酸化亜鉛の分散物188gを得
た。
子サイズが0.2μmの水酸化亜鉛の粉末31g、分散
剤としてカルボキシメチルセルロース1.6g及びポリ
アクリル酸ソーダ0.4g、石灰処理オセインゼラチン
8.5g、水158.5mlを混合し、この混合物をガ
ラスビーズを用いたミルで1時間分散した。分散後、ガ
ラスビーズを濾別し、水酸化亜鉛の分散物188gを得
た。
【0341】<発色現像主薬及びカプラーの乳化分散物
の調製>下記表1に、後記表3の第2層で用いるシアン
乳化物、第6層で用いるマゼンタ乳化物及び第10層で
用いるイエロー乳化物の組成を示す。
の調製>下記表1に、後記表3の第2層で用いるシアン
乳化物、第6層で用いるマゼンタ乳化物及び第10層で
用いるイエロー乳化物の組成を示す。
【0342】
【表1】
【0343】
【化97】
【0344】
【化98】
【0345】
【化99】
【0346】表1に示す組成の油相成分、水相成分をそ
れぞれ溶解し、60℃の均一な溶液とする。油相成分と
水相成分とを合わせ、1リットルのステンレス容器中
で、直径5cmのディスパーサーのついたディゾルバーに
より、10000 rpmで20分間分散した。これに、後
加水として、表1に示す量の温水を加え、2000 rpm
で10分間混合した。このようにして、シアン(第2
層)、マゼンタ(第6層)、及びイエロー(第10層)
3色のカプラーの乳化分散物を調製した。また、他の層
の乳化物についても同様の方法で調製した。
れぞれ溶解し、60℃の均一な溶液とする。油相成分と
水相成分とを合わせ、1リットルのステンレス容器中
で、直径5cmのディスパーサーのついたディゾルバーに
より、10000 rpmで20分間分散した。これに、後
加水として、表1に示す量の温水を加え、2000 rpm
で10分間混合した。このようにして、シアン(第2
層)、マゼンタ(第6層)、及びイエロー(第10層)
3色のカプラーの乳化分散物を調製した。また、他の層
の乳化物についても同様の方法で調製した。
【0347】<イエローフィルター及びアンチハレーシ
ョン層用染料組成物の調製>染料組成物は以下のように
乳化分散物として調製し添加した。染料と高沸点有機溶
媒とを表2に示す比率に従って秤量し、酢酸エチルを加
え、約60℃に加熱溶解させ均一な溶液とし、この溶液
100ccに対し、界面活性剤(7)を1.0g、約60
℃に加熱した石灰処理ゼラチンの6.6%水溶液190
ccを加え、ホモジナイザーで10分間10000 rpmで
分散し、下記表2に示す2種類の染料分散物を作製し
た。
ョン層用染料組成物の調製>染料組成物は以下のように
乳化分散物として調製し添加した。染料と高沸点有機溶
媒とを表2に示す比率に従って秤量し、酢酸エチルを加
え、約60℃に加熱溶解させ均一な溶液とし、この溶液
100ccに対し、界面活性剤(7)を1.0g、約60
℃に加熱した石灰処理ゼラチンの6.6%水溶液190
ccを加え、ホモジナイザーで10分間10000 rpmで
分散し、下記表2に示す2種類の染料分散物を作製し
た。
【0348】
【表2】
【0349】<支持体の作製>ついで以下に示す方法に
て本発明に用いる支持体を作製した。ポリエチレン−
2,6―ナフタレート(PEN)ポリマー100重量単
位と紫外線吸収剤としてTinuvin P.326(チバ.ガ
イギー社製)2重量部とを乾燥した後、300℃にて溶
融後、T型ダイから押し出し、140℃で3.3倍の縦
延伸を行い、続いて130℃で3.3倍の横延伸を行
い、更に250℃で6秒間熱固定して厚さ92μmのP
ENフィルムを得た。なお、このPENフィルムにはブ
ルー染料、マゼンタ染料、イエロー染料(公開技報:公
技番号94−6023号記載のI―1、I―4、I―
6、I―24、I―26、I―27、II―5)をイエロ
ー濃度0.01、マゼンタ濃度0.08、シアン濃度
0.09になるよう添加した。更に、直径20cmのス
テンレス巻き芯に巻き付けて、113℃、30時間の熱
履歴を与え、巻きぐせのつきにくい支持体とした。
て本発明に用いる支持体を作製した。ポリエチレン−
2,6―ナフタレート(PEN)ポリマー100重量単
位と紫外線吸収剤としてTinuvin P.326(チバ.ガ
イギー社製)2重量部とを乾燥した後、300℃にて溶
融後、T型ダイから押し出し、140℃で3.3倍の縦
延伸を行い、続いて130℃で3.3倍の横延伸を行
い、更に250℃で6秒間熱固定して厚さ92μmのP
ENフィルムを得た。なお、このPENフィルムにはブ
ルー染料、マゼンタ染料、イエロー染料(公開技報:公
技番号94−6023号記載のI―1、I―4、I―
6、I―24、I―26、I―27、II―5)をイエロ
ー濃度0.01、マゼンタ濃度0.08、シアン濃度
0.09になるよう添加した。更に、直径20cmのス
テンレス巻き芯に巻き付けて、113℃、30時間の熱
履歴を与え、巻きぐせのつきにくい支持体とした。
【0350】<下塗り層の塗設>上記支持体は、その両
面にコロナ放電処理、UV照射処理、さらにグロー放電
処理をした後、それぞれの面にゼラチン(0.1g/m
2 )、ソジウムα−スルホジ−2−エチルヘキシルサク
シネート(0.01g/m2 )、サルチル酸(0.02
5g/m2 )、PQ−1(0.005g/m2 )、PQ
−2(0.006g/m2 )からなる下塗液を塗布して
(10cc/m2 、バーコーター使用)、下塗層を延伸
時高温面側に設けた。乾燥は115℃、6分実施した
(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置はすべて115℃と
した)。
面にコロナ放電処理、UV照射処理、さらにグロー放電
処理をした後、それぞれの面にゼラチン(0.1g/m
2 )、ソジウムα−スルホジ−2−エチルヘキシルサク
シネート(0.01g/m2 )、サルチル酸(0.02
5g/m2 )、PQ−1(0.005g/m2 )、PQ
−2(0.006g/m2 )からなる下塗液を塗布して
(10cc/m2 、バーコーター使用)、下塗層を延伸
時高温面側に設けた。乾燥は115℃、6分実施した
(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置はすべて115℃と
した)。
【0351】
【化100】
【0352】<バック層の塗設> 1)帯電防止層の塗設 平均粒径0.005μmの酸化スズ−酸化アンチモン複
合物の比抵抗が5Ω・cmの微粒子粉末の分散物(2次
凝集粒子径約0.08μm;0.027g/m2 )、ゼ
ラチン(0.03g/m2 )、(CH2 =CHSO2 C
H2 CH2 NHCO)2 CH2 (0.02g/m2 )、
ポリ(重合度10)オキシエチレン−p−ノニルフェノ
ール(0.005g/m2 )、PQ−3(0.008g
/m2 )及びレゾルシンを塗布した。
合物の比抵抗が5Ω・cmの微粒子粉末の分散物(2次
凝集粒子径約0.08μm;0.027g/m2 )、ゼ
ラチン(0.03g/m2 )、(CH2 =CHSO2 C
H2 CH2 NHCO)2 CH2 (0.02g/m2 )、
ポリ(重合度10)オキシエチレン−p−ノニルフェノ
ール(0.005g/m2 )、PQ−3(0.008g
/m2 )及びレゾルシンを塗布した。
【0353】2)磁気記録層の塗設 3−ポリ(重合度15)オキシエチレン−プロピルオキ
シトリメトキシシラン(15重量%) で被覆処理された
コバルト−γ−酸化鉄(比表面積43m2/g、長軸0.1
4μm、短軸0.03μm、飽和磁化89emu/g、
Fe+2/Fe +3=6/94、表面は酸化アルミ酸化珪素で酸
化鉄の2重量%で処理されている)0.06g/m2をジ
アセチルセルロース1.15g/m2(酸化鉄の分散はオ
ープンニーダーとサンドミルで実施した)、硬化剤とし
てPQ−4(0.075g/m2)、PQ−5(0.00
4g/m2) を、溶媒としてアセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、ジブチルフタレートを用いてバ
ーコーターで塗布し、膜厚1.2 μmの磁気記録層を得
た。滑り剤としてC6H13CH(OH)C10H20COOC40H81(50g
/m2)、マット剤としてシリカ粒子(平均粒径1.0μ
m)と研磨剤の酸化アルミ(レイノルズメタルReynolds
Metal 社製ERC−DBM;平均粒径0.44μm)
をそれぞれ5mg/m2及び15mg/m2となるように添
加した。乾燥は115℃、6分実施した(乾燥ゾーンの
ローラーや搬送装置はすべて115℃)。X−ライト
(ブルーフィルター)での磁気記録層のDB の色濃度増
加分は約0.1、また磁気記録層の飽和磁化モーメント
は4.2emu/g、保磁力7.3×104 A/m、角形
比は65%であった。
シトリメトキシシラン(15重量%) で被覆処理された
コバルト−γ−酸化鉄(比表面積43m2/g、長軸0.1
4μm、短軸0.03μm、飽和磁化89emu/g、
Fe+2/Fe +3=6/94、表面は酸化アルミ酸化珪素で酸
化鉄の2重量%で処理されている)0.06g/m2をジ
アセチルセルロース1.15g/m2(酸化鉄の分散はオ
ープンニーダーとサンドミルで実施した)、硬化剤とし
てPQ−4(0.075g/m2)、PQ−5(0.00
4g/m2) を、溶媒としてアセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、ジブチルフタレートを用いてバ
ーコーターで塗布し、膜厚1.2 μmの磁気記録層を得
た。滑り剤としてC6H13CH(OH)C10H20COOC40H81(50g
/m2)、マット剤としてシリカ粒子(平均粒径1.0μ
m)と研磨剤の酸化アルミ(レイノルズメタルReynolds
Metal 社製ERC−DBM;平均粒径0.44μm)
をそれぞれ5mg/m2及び15mg/m2となるように添
加した。乾燥は115℃、6分実施した(乾燥ゾーンの
ローラーや搬送装置はすべて115℃)。X−ライト
(ブルーフィルター)での磁気記録層のDB の色濃度増
加分は約0.1、また磁気記録層の飽和磁化モーメント
は4.2emu/g、保磁力7.3×104 A/m、角形
比は65%であった。
【0354】3)滑り層の塗設 ヒドロキシエチルセルロース(25mg/m2) 、PQ−
6(7.5mg/m2)、PQ−7(1.5mg/m2)、
ポリジメチルシロキサン(1.5mg/m2)を塗布し
た。なお、この混合物は、キシレン/プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル(1/1)中で105℃で溶融
し、常温のプロピレンモノメチルエーテル(10倍量)
に注加分散して作製した後、アセトン中で分散物(平均
粒径0.01μm)にしてから添加した。乾燥は115
℃、6分行った(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置はす
べて115℃)。滑り層は、動摩擦係数0.10(5m
mφのステンレス硬球、荷重100g、スピード6cm
/分)、静摩擦係数0.09(クリップ法)、また乳剤
面と滑り層の動摩擦係数も0.18と優れた特性であっ
た。
6(7.5mg/m2)、PQ−7(1.5mg/m2)、
ポリジメチルシロキサン(1.5mg/m2)を塗布し
た。なお、この混合物は、キシレン/プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル(1/1)中で105℃で溶融
し、常温のプロピレンモノメチルエーテル(10倍量)
に注加分散して作製した後、アセトン中で分散物(平均
粒径0.01μm)にしてから添加した。乾燥は115
℃、6分行った(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置はす
べて115℃)。滑り層は、動摩擦係数0.10(5m
mφのステンレス硬球、荷重100g、スピード6cm
/分)、静摩擦係数0.09(クリップ法)、また乳剤
面と滑り層の動摩擦係数も0.18と優れた特性であっ
た。
【0355】以上の素材及び支持体を用い、下記表3に
示す各層を全層同時に重層塗布し、カラーネガフィルム
である多層構成の感光材料101を作製した。
示す各層を全層同時に重層塗布し、カラーネガフィルム
である多層構成の感光材料101を作製した。
【0356】
【表3】
【0357】
【表4】
【0358】
【表5】
【0359】
【化101】
【0360】なお、作製した感光材料中に含まれるカリ
ウムイオンの総量は、銀に対する重量比で2.2×10
-4であった。
ウムイオンの総量は、銀に対する重量比で2.2×10
-4であった。
【0361】更に下記表4及び表5に示す内容の処理材
料R―1を作製した。
料R―1を作製した。
【0362】
【表6】
【0363】
【表7】
【0364】
【化102】
【0365】以上のようにして作製した試料101に対
して、表8に記載したような変更を加え試料102〜1
12を作製した。ここで用いられた、赤外線吸収色素の
分散物は、下記の方法で調整された。
して、表8に記載したような変更を加え試料102〜1
12を作製した。ここで用いられた、赤外線吸収色素の
分散物は、下記の方法で調整された。
【0366】<化合物の(1)の固体微粒子分散物の調
整>化合物(1)は、できる限り乾燥させないようウェ
ットケーキとして取り扱い、乾燥固形分2.5gに対し
て、5%のカルボキシメチルセルロース水溶液15gを
加えて、全量を63.3gとしてよく混合しスラリーと
した。直径0.8〜1.2mmのガラスビーズ100c
cとスラリーを分散機(1/16G、サンドグラインダ
ーミル、アイメックス(株)製)に入れて12時間分散
した後、赤外線吸収色素濃度が2%になるように水を加
えて赤外線吸収色素分散物を得た。
整>化合物(1)は、できる限り乾燥させないようウェ
ットケーキとして取り扱い、乾燥固形分2.5gに対し
て、5%のカルボキシメチルセルロース水溶液15gを
加えて、全量を63.3gとしてよく混合しスラリーと
した。直径0.8〜1.2mmのガラスビーズ100c
cとスラリーを分散機(1/16G、サンドグラインダ
ーミル、アイメックス(株)製)に入れて12時間分散
した後、赤外線吸収色素濃度が2%になるように水を加
えて赤外線吸収色素分散物を得た。
【0367】 <化合物(9)の乳化分散物の調整> 1液 赤外線吸収色素(1) 60.0g ジブチルフタレート 62.8g リン酸トリクレジル 62.8g 酢酸エチル 333.0g 2液 ゼラチン 97.0g 水 581.0cc ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの5%水溶液 65.0cc
【0368】1液を60℃にて50分間かけて溶解す
る。2液を別にし、1液に添加する。高速攪拌機にて、
60℃に保温し、1500r.p.m.で15分間攪拌
した。終了後、p−ヒドロキシ安息香酸メチルを2g
と、水6リットルを加え、40℃に降温した。次に、旭
化成(株)製外ろ過ラボモジュールACP1050を用
いて、全量が2kgとなるまで濃縮し、添加剤(27)
を1g加えて赤外線吸収色素乳化物を得た。
る。2液を別にし、1液に添加する。高速攪拌機にて、
60℃に保温し、1500r.p.m.で15分間攪拌
した。終了後、p−ヒドロキシ安息香酸メチルを2g
と、水6リットルを加え、40℃に降温した。次に、旭
化成(株)製外ろ過ラボモジュールACP1050を用
いて、全量が2kgとなるまで濃縮し、添加剤(27)
を1g加えて赤外線吸収色素乳化物を得た。
【0369】<現像処理方法>感光材料をix240形
態に加工し、ISO400設定で撮影した後、40℃の
水を15cc/m2 (感光材料の最大膨潤時の推量に4
5%相当)付与後、処理材料R−1と重ね、83℃のヒ
ートドラムで感光材料のバック面から18秒加熱した。
その後、処理材料R−1から感光材料を引き剥がした。
態に加工し、ISO400設定で撮影した後、40℃の
水を15cc/m2 (感光材料の最大膨潤時の推量に4
5%相当)付与後、処理材料R−1と重ね、83℃のヒ
ートドラムで感光材料のバック面から18秒加熱した。
その後、処理材料R−1から感光材料を引き剥がした。
【0370】<処理機搬送トラブル発生率>搬送部に赤
外光センサーとして、発行部にシャープ(株)製赤外発
光ダイオードGL−514、受光素子としては同じくシ
ャープ(株)製PT−550を備えた自動処理機を作製
し、この処理機を上記条件に設定して処理搬送性の評価
をした。各試料につき20本ずつ処理をし、搬送トラブ
ルによる失敗率をカウントした。なお、前記搬送トラブ
ルは、感光材料が検知されずに、正常位置に停止しない
ものであり、正常位置から5mm以上ズレたものをトラ
ブルとしてカウントした。
外光センサーとして、発行部にシャープ(株)製赤外発
光ダイオードGL−514、受光素子としては同じくシ
ャープ(株)製PT−550を備えた自動処理機を作製
し、この処理機を上記条件に設定して処理搬送性の評価
をした。各試料につき20本ずつ処理をし、搬送トラブ
ルによる失敗率をカウントした。なお、前記搬送トラブ
ルは、感光材料が検知されずに、正常位置に停止しない
ものであり、正常位置から5mm以上ズレたものをトラ
ブルとしてカウントした。
【0371】<画像の読み取りと出力>感光材料を処理
後直ちに、大日本スクリーン(株)製ジェナスキャンで
画像情報を読み取り、アップルコンピューター(株)製
パワーマッキントッシュ9500でアドビシステムズ
(株)製画像処理ソフトアドビフォトショップを用いて
段調と色合わせをし、富士写真フイルム(株)製ピクト
ログラフィー3000に出力して評価をした。
後直ちに、大日本スクリーン(株)製ジェナスキャンで
画像情報を読み取り、アップルコンピューター(株)製
パワーマッキントッシュ9500でアドビシステムズ
(株)製画像処理ソフトアドビフォトショップを用いて
段調と色合わせをし、富士写真フイルム(株)製ピクト
ログラフィー3000に出力して評価をした。
【0372】こうして得られた結果を表8に示す。表8
の結果から、950nmで透過濃度が1.7〜3.5
で、非拡散性のコロイド銀を含まず、かつ塗布銀総量が
0.5〜5.0g/m2 の場合(105〜111(本発
明のハロゲン化銀カラー写真感光材料))のみ、搬送性
及びスキャナーによる読み取り性をバランス良く向上さ
せることができた。
の結果から、950nmで透過濃度が1.7〜3.5
で、非拡散性のコロイド銀を含まず、かつ塗布銀総量が
0.5〜5.0g/m2 の場合(105〜111(本発
明のハロゲン化銀カラー写真感光材料))のみ、搬送性
及びスキャナーによる読み取り性をバランス良く向上さ
せることができた。
【0373】
【表8】
【0374】(実験2)実験1で得た試料106で、化
合物(1)0.07g/m2 を第1層に添加する代わり
に、同じく化合物(1)の同量を実施例1で示す固体分
散物の形で、バック層のうち、帯電防止剤層に添加し塗
設した。この場合も実験1の試料103と同様の効果が
得られた。
合物(1)0.07g/m2 を第1層に添加する代わり
に、同じく化合物(1)の同量を実施例1で示す固体分
散物の形で、バック層のうち、帯電防止剤層に添加し塗
設した。この場合も実験1の試料103と同様の効果が
得られた。
【0375】
【発明の効果】本発明によると、前記従来における諸問
題を解決し、スキャナーでの読み取り性を改良し、かつ
カメラ、自動現像機等における搬送性を改良し、簡易迅
速な現像処理で高画質が得られるハロゲン化銀カラー写
真感光材料及びカラー画像形成方法を提供することがで
きる。
題を解決し、スキャナーでの読み取り性を改良し、かつ
カメラ、自動現像機等における搬送性を改良し、簡易迅
速な現像処理で高画質が得られるハロゲン化銀カラー写
真感光材料及びカラー画像形成方法を提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 1/74 G03C 1/74 8/40 505 8/40 505
Claims (6)
- 【請求項1】 透明支持体上に、感光性ハロゲン化銀、
発色現像主薬、カプラー及びバインダーを含む感光層を
少なくとも一層有し、塗布銀総量が0.5〜5.0g/
m2 であり、非感光性のコロイド銀を実質的に含有せ
ず、かつ950nmにおける赤外線透過濃度が1.7〜
3.5であることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真
感光材料。 - 【請求項2】 感光性ハロゲン化銀が実質的に平板状粒
子である請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光
材料。 - 【請求項3】 赤外線吸収色素を含有する請求項1又は
2に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 - 【請求項4】 現像処理時に消色剤との反応により消色
する消色性色素を含有する請求項1から3のいずれかに
記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料を像様に露光した後、該ハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料と、支持体上に少なくと
も塩基及び/又は塩基プレカーサーを含む処理層を有す
る処理材料との間に水を介在させ、該ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料と該処理材料とを重ね合せて加熱するこ
とにより、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料上に色素
画像を形成することを特徴とするカラー画像形成方法。 - 【請求項6】 加熱が、60〜100℃で5〜60秒間
の加熱である請求項5に記載のカラー画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22192697A JPH1152525A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22192697A JPH1152525A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1152525A true JPH1152525A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16774331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22192697A Pending JPH1152525A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1152525A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001096951A1 (en) * | 2000-06-13 | 2001-12-20 | Eastman Kodak Company | A silver-halide-containing photothermographic element for improved scanning |
WO2005024515A1 (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-17 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | 撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
-
1997
- 1997-08-04 JP JP22192697A patent/JPH1152525A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001096951A1 (en) * | 2000-06-13 | 2001-12-20 | Eastman Kodak Company | A silver-halide-containing photothermographic element for improved scanning |
WO2005024515A1 (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-17 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | 撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060228 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060711 |