JPH11514813A - スポット位置表示信号発生 - Google Patents

スポット位置表示信号発生

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JPH11514813A
JPH11514813A JP9538698A JP53869897A JPH11514813A JP H11514813 A JPH11514813 A JP H11514813A JP 9538698 A JP9538698 A JP 9538698A JP 53869897 A JP53869897 A JP 53869897A JP H11514813 A JPH11514813 A JP H11514813A
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ダルフセン アヘ ヨヘム ファン
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フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ
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Abstract

(57)【要約】 スポット位置表示信号(A)を、アドレス発生器(4)によって発生させる。ラスタ走査陰極線管(2)の1方向の電子ビームスポットを偏向させる偏向電流(Ih,Iv)は、近似的な線形走査を1方向に行う形状を有する。アドレス発生器(4)は、スポット位置に関連するスポット位置表示信号(A)を発生させる。スポット位置表示信号が線形的な時間関数である場合、A(t)=A0+dA.tとなり、二つの予め決定された(所望の)アドレス(A1,A2)が、画像管スクリーン上の二つの位置に属する偏向電流の二つの予め選択されたレベル(I1,I2)で発生する。

Description

【発明の詳細な説明】 スポット位置表示信号発生 本発明は、電子ビームスポットによる陰極線管の表示スクリーンのライン間走 査によって表示を実現する陰極線管表示装置であって、この陰極線管表示装置は 、前記電子ビームスポットを第1方向に偏向するために反復的な偏向電流を発生 させる偏向回路を具え、この偏向電流は、走査周期中前記表示スクリーン上の前 記第1方向に近似的な線形走査を行うような形状を有する、スポット位置表示信 号発生方法及び回路に関するものである。 また、本発明は、このようなスポット位置表示信号を発生させる回路を装置る 陰極線表示装置に関するものである。 このようなスポット位置表示信号を、集束エラー若しくは左右方向の歪みのよ うな陰極線管の偏向エラーを修正するために位置依存波形をを発生させるために 用いることができ、すなわち、自動集束波形、換言すれば、陰極線管の一様でな い明るさを補償するために表示された画像の明るさに影響を及ぼす波形として用 いることができる。 (ADCとも称する)アナログ−デジタルコンバータを用いることによって各 ラインに対してラスタ走査された表示スクリーン上に垂直スポット位置を表すラ イン位置表示信号を得ることが既知である。ADCは、ラインが発生する瞬時に 垂直偏向電流の値を測定する。スポットの垂直位置及び表示スクリーン上のライ ンの垂直位置は、このラインの垂直偏向電流の値によって決定される。その結果 、ADCは、スクリーン上のスポットの垂直位置の目安となるライン位置表示信 号を発生させる。繰り返し数、すなわち、垂直偏向電流の振幅が変化すると、垂 直スポット位置が垂直偏向電流によって決定されるので、ADCは、ラインが発 生する瞬時に実際の垂直スポット位置を発生させる。例えば、集束波形を計算す るADCの出力信号を用いる集束回路において、ADCは、約600ラインを表 示する表示システムに対して約13ビットの分解能を有する必要がある。低分解 能が用いられる場合、スクリーン上に縞模様が見えるようになる。この縞模様は 、ラインの位置の不正確さが原因で隣接するライン間の相違する距離によって生 じた明るさの変調である。このような高分解能のADCは高価なものである。 本発明の目的は、簡単かつ廉価なスポット位置表示信号を提供することである 。 このために、本発明の第1の態様は、請求の範囲1に記載したようにスポット 位置表示信号を発生させる方法を提供する。 本発明の第2の態様は、請求の範囲6に記載したようにスポット位置表示信号 を発生させる回路を提供する。 本発明の第3の態様は、請求の範囲7に記載したようなスポット位置表示信号 を発生させる回路を具える陰極線管表示装置を提供することである。 好適な態様を、従属請求の範囲に規定する。 請求の範囲1による発明は、陰極線管のスクリーン上にスポット位置を表す位 置表示信号を発生させる簡単かつ廉価な方法を提供する。 スクリーン上の位置の関数となるべき波形を発生させる場合、スポットの実際 の位置を知ることは重要である。これは、スクリーン上の所定の位置に波形の所 定の関連する値が発生するはずであるということを意味する。このような位置依 存波形を用いて、左右方向、上下方向のような位置に既存する幾何学的エラーを 修正し、又は、スクリーンの両端間の一様でない明るさを修正して、位置に依存 する走査速度変調を行うことができる。 時間に依存する変数又はライン数の関数として位置依存波形を発生させること が常識である。このようにして発生した位置依存波形は、水平又は垂直偏向の振 幅及び周波数に依存する。例えば、陰極線管表示装置が、高さ全体に沿ってスク リーンを走査するのに適切な垂直振幅を有する625ラインのPAL画像を表示 すると仮定する。時間に依存する位置依存波形を発生させて、所定の修正、例え ば左右方向の修正を行う。この波形は、適切な形状を有し、スクリーンの垂直宝 庫うの高さ全体に亘る垂直走査周期中延在する。この場合、垂直走査の振幅が減 少してスクリーンの高さの一部のみを走査すると、発生した位置依存波形は、同 一垂直走査周期中にスクリーンの高さの一部の両端間のみに延在する同一の適切 な形状を有する。その結果、位置依存波形の値は、同一修正がスクリーンの小部 分上で行われるので、誤った位置に発生する。相違する垂直周波数(例えば、P ALの50Hz、NTSCの60Hz及び45Hzの自由走査)では、(線周波 数が著しく変化しないので、)相違する総数のラインが現れ、したがって、相違 する垂直周波数のラインがスクリーン上の相違する位置に現れるので、相違する 位置依存波形を発生させる。 したがって、位置アドレスを、画像中にラインが発生する瞬時に垂直スポット 位置に関連させて、垂直偏向の周波数及び振幅に依存しない位置を得る必要かあ る。同様な理由は、スクリーン上の水平位置に依存巣の位置波形に適用される。 本発明は、スクリーン上のスポット位置が線形的な時間関数であるという洞察 に基づく(アドレスとも称する)位置情報信号発生器を提供する。偏向電流が、 画像間スクリーン上に線形的な走査を得るような形状を有する場合、スポット位 置は線形的な時間関数である。さらに、所定の偏向電流が画像管スクリーン上の 所定の位置に対応するという事実も利用する。線形走査の場合、スクリーン上の スポット位置が線形的な時間関数であるので、アドレス発生器は、線形的な時間 関数のアドレスを発生させる必要がある。アドレスを表す線形的な時間関数を、 スポット位置を表す線形的な時間関数に結合する場合、アドレス発生器は、スク リーン上のスポット位置を表すアドレスを発生させる。したがって、二つの予め 決定された(所望の)アドレス値が、画像管スクリーン上の二つの位置に属する 偏向電流の二つの選択されたレベルで発生する場合、アドレス発生器は、スポッ ト位置に関連するアドレスを発生させる。所定の瞬時のアドレスの実際の値は、 スクリーン上の選択された位置に発生する必要がある予め決定されたアドレス値 の選択に依存する。したがって、本発明は、偏向電流の第1及び第2の選択され た値に到達する第1及び第2瞬時を1走査周期中にそれぞれ決定する。安定状態 の第1及び第2瞬時で、アドレスが予め決定されたアドレス値(位置表示値)を それぞれ有する場合、線形的な関数として発生したアドレスをスポット位置に関 連させる。 請求の範囲2に記載したような本発明によるスポット位置表示信号(すなわち 、アドレス)を発生させる方法の一例は、偏向電流の二つの選択されたレベルが 発生する二つの瞬時を簡単な方法で発生させる。選択されたレベルの対応するも のに到達する瞬時に発生する計数値を記憶させる。 請求の範囲3に記載したような本発明による方法の一例において、アドレスが 、時間を乗算した増分値を加算した(初期値とも称される)初期位置表示値を具 える線形的な時間関数として書かれる。所定の走査周期中に用いられる初期値及 び増分値は、二つの線形的な式から決定される。二つの線形的な式は、アドレス を表す線形関数における先行する走査周期中の偏向電流が二つの選択値に到達す る瞬時又はこれらの平均値及びこれら瞬時の上記決定されたアドレス値の置換に よって得られる。このようにして所定の走査周期中のアドレスを、二つの線形的 な式から簡単な方法で得られる初期値及び増分値に基づいて発生させる。 請求の範囲4に記載されたような本発明による方法の一例において、アドレス は、時間を乗算した増分値を加算した初期値を具える線形的な時間関数として書 かれる。この場合、所定の走査周期中に用いられる初期値及び増分値は、閉ルー プ中で決定される。したがって、第1及び第2瞬時で発生するアドレスの第1及 び第2の値が決定される。これら第1及び第2アドレスを、予め決定されたアド レス値とそれぞれ比較する。所定の走査周期中に用いられる初期値及び増分値は 、以前の走査周期中に発生するようなこれら第1及び第2アドレスと予め決定さ れたアドレス値との間の差から決定される。初期値及び増分値の決定を、アドレ スを発生させる法本発明を満足する条件に依存して種々の方法で決定することが できる。好適な実施の形態を図示する。 請求の範囲5に記載したような本発明による方法の一例は、以前のラインのア ドレスに増分値を加算することによって所定のラインにアドレスを発生させる。 このようにして、増分値に対する時間の乗算を、簡単な加算に置き換えることが できる。 これら及び他の態様を、添付図面を参照して説明する。 図1は、本発明による位置表示信号発生器を有する陰極線表示装置を示す。 図2は、偏向電流に関連する偏向情報の波形を示す。 図3は、位置表示信号を表す波形を示す。 図4は、相違する振幅を有する二つの垂直偏向電流を表す二つのグラフを示す 。 図5は、垂直偏向電流、スクリーン上の垂直位置及び図4に図示した二つの垂 直偏向電流に対する位置表示信号の間の関係を説明する図を示す。 図6は、相違する持続時間の走査周期を有する二つの垂直偏向電流を表す二つ のグラフを示す。 図7は、垂直偏向電流、スクリーン上の垂直位置及び図6に図示した二つの垂 直偏向電流に対する位置表示信号の間の関係を説明する図を示す。 図8は、本発明による位置表示信号発生器の一例を示す。 図9は、第3計算ユニットの一例を示す。 図10は、図8の位置表示信号発生器の一例の動作を説明する位置表示信号の 図を示す。 図1は、本発明による位置表示信号(すなわち、アドレス)発生器4を有する 陰極線表示装置を示す。 図2及び3は、アドレス発生器4の動作を説明する波形を示す。図2は、偏向 電流Ih;Ivに関連する位置情報Iの波形を示す。偏向電流Ih;Ivを、垂 直偏向電流Iv又は水平偏向電流Ihとすることができる。 アドレス発生器4は、図3に示すような線形的な時間関数であるアドレスAを 発生させる必要がある。 A(t)=A0+dA.t この場合、A0を初期値とし、dAを増分値とする。 アドレスAは、二つの所望のアドレスA1,A2が偏向電流Ih;Ivの二つの 選択レベルで発生する場合、スポット位置に関連する。これは、偏向電流Ih; Ivが、陰極線管2のスクリーン上でほぼ線形的な走査を行うような形状を有す る場合に適用される。したがって、このような状況下で、スクリーン上のスポッ ト位置は、ほぼ線形的な時間関数である。 アドレス発生器4は、走査周期ごとにアドレスAを発生させ、時間tは、各走 査周期内に関連する。 スクリーン上の二つの位置は、偏向電流Ih;IVの二つの選択レベルに属す る。偏向電流のこれら二つの選択レベルを、位置情報Iの二つのレベルI1,I 2によって表す。図2参照。これら二つのレベルI1,I2は、二つの瞬時T1 ,T2でそれぞれ発生する。アドレスAを発生させて、二つの所望のアドレスA 1,A2を二つの瞬時T1,T2で得る。これを、以下詳細に説明する。 図1に図示した本発明によるアドレス発生器4は、第1及び第2コンパレータ 40,41を具え、これらコンパレータの両方は、偏向電流に関連する位置情報 Iを受信し、各コンパレータは、二つのレベルI1,I2を表す基準信号をそれ ぞれ受信し、第1及び第2ラッチ42,43に第1及び第2比較信号Cs1,C s2をそれぞれ供給する。位置情報Iを、例えば、電流変成器、すなわち、偏向 電流が流れる抵抗を通じた偏向電流Ih;Ivから既知の方法で(図示せず)得 ることができ、又は、偏向電流Ih;Ivを帰還ループの電力増幅器によって発 生させる場合、偏向電流Ih;Ivが比較される基準波形によって得ることがで きる。ラッチ42,43の代わりに、他の任意の記憶回路を用いることができる 。 カウンタ44は、偏向電流のフライバック周期中アクティブであるリセット信 号けRと、追跡周期中合計されるクロック信号Clkとを受信して、計数値Cを 発生させ、この計数値Cを、第1及び第2ラッチ42,43の他方の入力部に供 給する。第1計算ユニット45は、第1ラッチ42からの出力値O1と、第2ラ ッチ43からの出力値O2とを受信して、初期値A0及び増分値dAを計算する 。第1計算ユニット45は、新たな初期値A0及び増分値dAを計算する必要が あることを表す開始情報Sを受信する。第2瞬時T2の後に計算に対して全ての 必要な情報が利用できるので、開始情報を第2瞬時T2に関連させることができ る。開始情報をリセット信号Rとすることができる。第2計算ユニット46は、 アドレスAを計算して、式 A(t)=A0+dA.t によるアドレスAを発生させる。第2計算ユニット46は、第1計算ユニット4 5によって計算された新たな初期値A0及び増分値dAを用いて次の走査周期( フィールド又はライン)でアドレスAを計算する必要があることを表すリセット 信号Rを受信する。第1及び第2計算ユニット45,46を一つの計算ユニット に組み合わせることができる。 アドレスAが、走査された水平ラインの垂直位置を表す場合、上記式を、 i=line A(line)=A0+ΣdA.t i=1 と書くことができる。したがって、アドレスAは、各ラインで初期値A0に増分 値dAが加算されるものとなる。この場合、第2計算ユニット46は、増分値d Aにに時間tを乗算する代わりに各ラインで加算を実行するだけでよい。 第1及び第2比較信号Cs1,Cs2は、偏向電流Ih;Ivの二つの選択レ ベルに対応する位置情報Iの二つの選択レベルI1,I2が発生する瞬時T1, T2を表す。カウンタ44から発生した第1の計数値C1は、瞬時T1で第1ラ ッチ42に記憶され、この瞬時T1では、第1比較信号Cs1は、位置情報Iが 第1の選択値I1を有することを表す。第2ラッチは、同様にして、第2の計数 値C2を記憶し、この瞬時には、第2コンパレータ41は、位置情報Iが第2の 選択値I2を有することを表す。クロック信号CLKは、十分高い繰り返し数を 有して十分正確な計数値C1及びC2を得ることができるようにする必要がある 。第1及び第2の計数値が、所望のアドレス値A1及びA2が発生する瞬時T1 ,T2を表すことが既知であるので、第1計算有する45は、第1及び第2記憶 値C1,C2から初期値A0及び増分値dAを計算する。初期値A0及び増分値 dAを、式 A0=(T1.A2−T2.A1)/(T1−T2) dA=(A1−A2)/(T1−T2) によって規定する。これらの式は、測定された瞬時T1,T2及びアドレスAを 表す線形関数でこれら瞬時に発生する所望のアドレス値A1,A2の置換に従う 。その結果、アドレス発生器を、第2計算ユニット46を用いて初期値A0及び 増分値dAからアドレスAを計算するように実現し、安定状態において、第1コ ンパレータ40が偏向電流の第1選択レベルを検出図クロックと、アドレスAは 第1の所望のアドレス値A1に等しくなり、第2コンパレータ41が偏向電流の 第2の選択レベルを検出すると、アドレスAは第2の所望のアドレス値A2に等 しくなる。偏向電流Ih;Ivの選択値を、各表示モード(例えば、4:3のア スペクト比を有する画像管上の16:9をのアスペクト比を有する画像を表示す るための垂直圧縮モード)で偏向電流Ih;Ivがこれら値をカバーするように 選択する。好適には、偏向電流Ih;Ivの選択値を、最大精度を得るためにで きるだけ互いに離れるように選択する。位置アドレスAがスクリーン上の垂直位 置を表す場合、既に説明したように、偏向振幅又は周波数に依存することなく各 水平ラインに対してスクリーン上に垂直スポット位置を表すアドレスAを得るこ とができる。これを、図4,5,6及び7を用いて説明する。 所定のラインのアドレスAを、増分値dAを所定のラインの前のラインのアド レスAに加算することによって発生させることができる。この加算を、適切にプ ログラムされたコンピュータ又はハードウェア加算器に適合した第2計算ユニッ ト46によって実行することができる。カウンタ44、第1及び第2ラッチ42 ,43並びに第1計算ユニット45を適切にプログラムされたコンピュータに置 き換えることもできる。 画像をインタレースされたフィールドによって構成する場合、オフセット値を 、フィールドに依存する初期値A0に加算する必要がある。 偏向電流が、十分な線形的な走査の代わりにスクリーン上に近似的な線形走査 を行うような形状を有する場合、本発明によるアドレス発生器4は、偏向振幅又 は周波数に依存するアドレスAを発生させる。これは、実際のスポット位置とア ドレスAとの間の距離が小さい(アドレスAが垂直アドレスである場合数ライン )ために許容しうる波形を発生させるので絶対的な精度がさほど重要でないとい う洞察に基づくものである。この差によって、固定されたエラーが生じ、このエ ラーは、波形の形状を調整することによって補正される。波形発生器を用いて集 束波形を発生させる場合、フィールド間の垂直アドレスの微分精度も重要ではな く、この差は、良好なインタレースを得るためには二つの連続するライン間の距 離の約1/8である必要がある。(垂直アドレスの場合、ライン間)微分精度は 非常に高い必要があり、そうでない場合、縞模様が発生する。アドレスAが線形 的な関数であるので、これは、アドレスを表すのに用いられるビット数に条件を 課すだけであり、この数を、縞模様の発生をかいひするために十分大きく(垂直 方向で約14ビット)とする必要がある。既知のADCが高価になるのは、特に この微分精度の要件のためである。 図4は、持続時間Tsの走査周期中に相違する振幅を有する二つの垂直偏向電 流Iv1,Iv2を表す二つのグラフを示す。第1垂直偏向電流Iv1は、瞬時 0で開始電流値Is1で開始し、瞬時Tsで終了電流値Ie1で終了する。第2 垂直偏向電流Iv2は、瞬時0で開始電流値Is2>Is1で開始し、瞬時Ts で終了電流値Ie2で終了する。一例として、両垂直偏向電流Iv1,Iv2を 、陰極線管スクリーン上に近似的な線形垂直走査を行うS修正したのこぎり波形 とする。第1及び第2垂直偏向電流Iv1,Iv2はそれぞれ、瞬時T1,T1 ’で第1の予め決定された値I1に到達する。第1及び第2の垂直偏向電流Iv 1,Iv2はそれぞれ、瞬時T2,T2’で第2の予め決定された値I2に到達 する。 図5は、垂直偏向電流Iv、スクリーン上の垂直位置及び図4に示した垂直偏 向電流Iv1,Iv2に対する位置表示Aとの間の関係を表す図である。 破線3は、4:3のアスペクト比を有する陰極線管スクリーンを表す。スクリ ーン3の左に位置するラインは、垂直偏向電流Ivの値を表す。このラインにお いて、図4に図示した第1垂直偏向電流Iv1に関連した開始電流Is1及び終 了電流Ie1、第2垂直偏向電流Iv2に関連した開始電流Is2及び終了電流 Ie2、及び第1及び第2の予め決定された垂直偏向電流値I1,I2を示す。 垂直偏向電流Ivの所定の値に対して、スクリーン3上の所定の垂直位置は1対 1対応する。第1ラインSc1は、第1垂直偏向電流Iv1に属するスクリーン 3の走査部を表す。第1ラインSc1は、開始電流Is1に対応する垂直位置P s1で開始し、終了電流Ie1に対応する垂直位置Pe1で終了する。本例では 、第1垂直偏向電流Iv1を、スクリーン3の高さより大きい垂直走査を行うよ うに選択する。第2ラインSc2は、第2垂直偏向電流Iv2に属するスクリー ン3の走査部を表す。第2ラインSc2は、開始電流Is2に対応する垂直位置 Ps2で開始し、終了電流Ie2に対応する垂直位置Pe2で終了する。本例で は、第2垂直偏向電流Iv2を、スクリーン3の高さより大きい垂直走査を行う ように選択して、例えば、16:9のアスペクト比を有する表示情報を表示する 。 予め決定された垂直偏向値I1,I2は、垂直位置P1及びP2にそれぞれ対 応する。垂直位置P1に関連する目安T1,T1’は、第1及び第2垂直偏向電 流Iv1,Iv2が第1の予め決定された値I1にそれぞれ到達する瞬時を表す (図4も参照)。目安T2,T2’は、第1及び第2垂直偏向電流Iv1,Iv 2が第2の予め決定された値I2にそれぞれ到達する瞬時を表す。スクリーン3 から右に位置するラインは、スクリーン3上の垂直位置に関連する本発明による 垂直位置表示信号、すなわち、垂直アドレスAvの値を表す。 第1垂直偏向電流Iv1に応答して発生した垂直アドレスAvは、二つの式 Av(T1)=A0+dA.T1=A1 Av(T2)=A0+dA.T2=A2 に従う。第1式によって、垂直電流Ivが第1の予め設定された値I1を有する 瞬時T1で、垂直アドレスAvを、選択した値A1に等しくなるように発生させ る。第2式によって、垂直電流Ivが第2の予め設定された値I2を有する瞬時 T2で、垂直アドレスAvを、選択した値A2に等しくなるように発生させる。 これら2式から、初期値A0及び増分値dAを計算することができ、垂直アド レスAvを表す線形関数で置換した計算値は、 Av(t)=(A1.T2−A2.T1)/(T2−T1)+ t.(A2−A1)/(T2−T1) を与える。ここで、Av(T1)=A1及びAv(T2)=A2。 その結果、垂直アドレスAv(t)は、第1及び第2アドレス値A1,A2の選 択に依存する。第1垂直偏向電流Iv1が、線形垂直走査を行うような形状を有 するので、スクリーンに対して二つの位置P1,P2の垂直アドレスAvに同期 をとるのに十分である。垂直アドレスAvは線形的な時間関数であるので、スク リーン上の他の全ての位置は、垂直アドレスAvに対して同期がとられる。これ は、開始値A0=0が垂直位置Ps1に対応するとともに終了値Asが垂直位置 Pe1に対応することを意味する。 垂直偏向電流の振幅が変動する場合に、既に説明したようにして発生する垂直 アドレスAvが同一垂直位置に同一値を発生させることを、以下説明する。 第2垂直偏向電流Iv2に応答して発生した垂直アドレスAvは、二つの式 Av(T1’)=A0+dA.T1’=A1 Av(T2’)=A0+dA.T2’=A2 に従う。第1式によって、垂直電流Ivが第1の予め設定された値I1を有する 瞬時T1’で、垂直アドレスAvを、選択した値A1に等しくなるように発生さ せる。第2式によって、垂直電流Ivが第2の予め設定された値I2を有する瞬 時T2’で、垂直アドレスAvを、選択した値A2に等しくなるように発生させ る。 これら2式から、初期値A0及び増分値dAを計算することができ、垂直アド レスAvを表す線形関数で置換した計算値は、 Av(t)=(A1.T2’−A2.T1’)/(T2’−T1’)+ t.(A2−A1)/(T2’−T1’) を与える。ここで、Av(T1’)=A1及びAv(T2’)=A2。 したがって、垂直アドレスAvは、垂直電流が第1の予め決定された値I1を有 する第1垂直位置P1で同一の第1アドレス値A1を有する。また、垂直アドレ スAvは、垂直電流が第2の予め決定された値I2を有する第2垂直位置P2で 同一の第2アドレス値A2を有する。第2垂直偏向電流Iv2も、線形垂直走査 を行うような形状を有するので、スクリーンに対して二つの位置P1,P2の垂 直アドレスAvに同期をとるのに十分である。垂直アドレスAvは線形的な時間 関数であるので、スクリーン上の他の全ての位置は、垂直アドレスAvに対して 同期がとられる。その結果、垂直アドレス発生器4は、垂直偏向電流Ivの振幅 が変動しても、スクリーン3上の同一位置に同一値を有する垂直アドレスAvを 発生させる。 図6は、相違する持続時間Ts1,Ts2の走査周期をそれぞれ有する第1及 び第2垂直偏向電流Iv1,Iv2を示す。第1及び第2偏向電流Iv1,Iv 2は同一振幅を有する。第1偏向電流Iv1は、瞬時0に開始電流Isで開始し 、瞬時Ts1に終了電流Ieで終了する。第2偏向電流Iv2は、瞬時0に同一 の開始電流Isで開始し、瞬時Ts2に同一の終了電流Ieで終了する。一例と して、両偏向電流Iv1,Iv2は、陰極線管スクリーン上に近似的な線形垂直 走査を発生させるS修正したのこぎり波形とする。第1及び第2垂直偏向電流I v1,Iv2は、瞬時T1及びT1’でそれぞれ第1の予め決定された値I1に 到達する。第1及び第1垂直偏向電流Iv1,Iv2は、瞬時T2及びT2’で それぞれ第2の予め決定された値I2に到達する。 図7は、垂直偏向電流Iv、スクリーン上の垂直位置及び図6に示した垂直偏 向電流Iv1,Iv2に対する位置表示Aとの間の関係を説明する図を示す。破 線3は、4:3のアスペクト比を有する陰極線管スクリーンを表す。スクリーン 3の右のラインは、垂直偏向電流Ivの値を表す。このラインに、開始電流Is 、終了電流Ie並びに第1及び第2の予め設定された垂直偏向電流値I1,I2 を示す。垂直偏向電流Ivの所定の値に対して、スクリーン3上の所定の垂直位 置を1対1の関係で対応させる。第1ラインSc1は、第1垂直偏向電流Iv1 に属するスクリーン3の走査部を表す。第2ラインSc2は、第2垂直偏向電流 Iv2に属するスクリーン3の走査部を表す。第1及び第2ラインSc1,Sc 2の両方は、開始電流Isに対応する垂直位置Psで開始し、終了電流Ieに対 応する垂直位置Peで終了する。第1垂直偏向電流Iv1に応答して発生した垂 直アドレスAvは、二つの式 Av(T1)=A0+dA.T1=A1 Av(T2)=A0+dA.T2=A2 に従う。また、瞬時T1,T2で発生する第1及び第2の予め決定した垂直偏向 電流値I1,I2はそれぞれ、第1及び第2の予め決定した垂直アドレス値けA 1,A2に対して同期がとられる。垂直アドレスAvが線形的な時間関数である とともに、第1垂直偏向電流Iv1によって線形的な垂直走査が行われるので、 他の全ての垂直アドレス値は垂直位置に対して同期がとられる。 第2垂直偏向電流Iv2に応答して発生した垂直アドレスAvは、二つの式 Av(T1’)=A0+dA.T1’=A1 Av(T2’)=A0+dA.T2’=A2 に従う。この場合、瞬時T1’,T2’で発生する第1及び第2の予め決定した 垂直偏向電流値I1,I2はそれぞれ、第1及び第2の予め決定した垂直アドレ ス値けA1,A2に対して同期がとられる。垂直アドレスAvが線形的な時間関 数であるとともに、第1垂直偏向電流Iv1によって線形的な垂直走査が行われ るので、他の全ての垂直アドレス値は垂直位置に対して同期がとられる。 図8は、本発明による位置表示信号発生器の一実施の形態を示す。図1に示し たのと同一の第2計算有する46を用いる。この第2計算ユニット46は、kを 付した所定の走査周期中アドレスAk(t)を計算する。アドレスAk(t)は 、以前の走査周期k−1中に第3計算ユニット47によって決定されるような初 期値A0k-1及び増分値dAk-1から線形関数として計算される。第2計算ユニッ ト46は、所定の走査周期kの間偏向電流Ih;Ivが第1及び第2の予め決定 された値I1,I2にそれぞれ到達する瞬時T1,T2を受信する。瞬時T1, T2を、所定の走査周期kの前の走査周期数で第1及び第2の予め決定された値 I1,I2がそれぞれ発生する瞬時の平均値とすることもできる。第2計算ユニ ット46は、瞬時T1及びT2で発生するようなアドレスAkの値A1’,A2 ’を発生させる。位置表示信号発生器の実施の形態は、第1及び第2比較段48 ,49も具える。第1比較段48は、アドレス値A1’を所望のアドレス値A1 と比較して、第1の差の値dA1kを得る。第2比較段49は、アドレス値A2 ’を所望のアドレス値A2と比較して、第2の差の値dA2kを得る。第3の計 算ユニット47は、第1及び第2の差の値dA1k,dA2kから初期値A0及び 増分値dAを計算する。安定状態において、第1及び第2の差の値dA1k,d A2kを零とし、アドレスAは、辞意1及び第2瞬時T1,T2で予め決定され た値A1,A2を有する。瞬時T1,T2で、偏向電流値I1,I2が発生する 。これに偏向電流値I1,I2に対して、スクリーン上の固定された位置が対応 する。アドレス発生器は、瞬時T1,T2でアドレスA1,A2を発生させ、し たがって、表示スクリーン上の固定された位置を表すアドレスA1,A2となる 。この閉ループ系において、第3の計算ユニット47によって多数の方法で実行 される計算を伴う安定状態に到達することができる。非常に有効な実施の形態を 図9に示す。 図9は、第3計算ユニット47の実施の形態を示す。第1減算器470は、第 2の差の信号dA2kから第1の差の値dA1kを減算し、乗算器471の第1入 力部及び第2乗算器475の第2入力部に接続した出力部を有する。第1乗算器 471は、値T1/(T2−T1)を受信する第2入力部と、その第1及び第2 入力部に発生する値の乗算値である出力値を発生させる出力部とを有する。第2 減算器472は、第1の差の値dA1kから第一乗算器471の出力値を減算し て、値V1を得る。値V1を、加算器473及び遅延又は記憶回路474を具え る第1時間離散積分器に供給する。遅延又は記憶回路474は、値V1及び遅 延又は記憶回路474の出力値の加算値を受信する入力部を有する。遅延又は記 憶回路474の出力値を初期値A0kとする。遅延又は記憶回路474は、少な くとも1走査周期中入力値を遅延させ又は記憶する。第2乗算器475は、値T 1/(T2−T1)を受信する第2入力部と、その第1及び第2入力部に発生す る値の乗算値である出力値を発生させる出力部とを有する。値V2を、加算器4 76及び遅延又は記憶回路477を具える第1時間離散積分器に供給する。第2 時間離散積分器は、増分値dAkを発生させ、第1時間離散積分器474と同様 に動作するように配置する。 図10は、図9に図示したような計算ユニット47を具える図8の位置表示信 号(アドレス)発生器の実施の形態の動作を説明するためのアドレスA(t)の 図を示す。 アドレス発生器が走査周期k−1まで安定状態であると仮定する。走査周期k −1中、偏向電流Ih;Ivが予め設定された値I1を有する瞬時T1にアドレ スAk-1(t)が所望の値A1を有するので、アドレス発生器は、偏向電流Ih ;Ivに対して同期がとられたアドレスAk-1(t)を発生させ、このアドレス Ak-1(t)は、偏向電流Ih;Ivが予め設定された値I2を有する瞬時T2 に所望の値A2を有する。 次の走査周期k中、偏向電流Ih;Ivが振幅中又は持続時間中変化したこと が明らかになる。偏向電流Ih;Ivのこのような変化にかかわらず、次の走査 周期k中のアドレスAk(t)を、走査周期k−1中に第3計算ユニット47に よって計算されたように初期値A0k-1及び増分値dAk-1を用いることによって 第2計算ユニット46で計算し、これら値を、 A0k-1=(A2.T1−A1.T2)/(T1−T2) dAk-1=(A1−A2)/(T1−T2) と書くことができる。これによって、瞬時T1及びT2でアドレス値A1及びA 2が生じる。 しかしながら、この次の走査周期k中、変化した偏向電流Ih;Ivは、瞬時 T1’及びT2’で予め決定された値I1,I2にそれぞれ到達する。第2の計 算ユニット46は、 Ak(T1’)=A0k-1+dAk-1.T1’=A1’ Ak(T2’)=A0k-1+dAk-1.T2’=A2’ のような、これら瞬時T1’,T2’で発生するアドレス値を記憶する。瞬時T 1’,T2’で発生するようなアドレス値A1’,A2’と所望のアドレス値A 1,A2との間の差の値dA1k,dA2kは、第1及び第2減算器48,49に よって決定される。これら差の値dA1k,dA2kを、 dA1k=A1−A1’=A1−A0k-1−dAk-1.T1’(1) dA2k=A2−A2’=A2−A0k-1−dAk-1.T2’(2) と書くことができる。第3計算ユニット47は、次の走査周期k+1で用いるた めにこれら差の値dA1k,dA2kから初期値A0kを計算する。走査周期k+ 1中に有効である場合、アドレス発生器は、所望の偏向電流Ih;Ivに対して 同期がとられる。 Ak+1(T1’)=A1=A0k+dAk.T1’ Ak+1(T2’)=A2=A0k+dAk.T2’ したがって、本例でも、アドレスA1,A2は、偏向電流Ih;Ivの予め決定 された値I1,I2によってそれぞれ決定されたスクリーン上の固定された値に 有効に対応する。これら二つの式から、初期値A0k及び増分値dAkを A0k=(A2.T1’−A1.T2’)/(T1’−T2’) dAk=(A1−A2)/(T1’−T2’) となるように第3計算ユニット47によって計算する必要がある。 その結果、走査周期k+1の開始前に、この初期値A0及び増分値dAkを、第 3計算ユニット47によって実行される計算の出力とする場合、走査周期k+1 中に第2計算ユニット46によって計算されたアドレスAk+1(t)は、スクリ ーン上の位置に対して同期がとられる。この結果、瞬時T’1及びT’2に発生 するアドレス値は値A1及びA2にそれぞれ等しくなる。したがって、差の値d A1k+1,dA2k+1h、走査周期k+1中0になる。 dA1k+1=A1−A0k−dAk.T1’=0(3) dA2k+1=A2−A0k−dAk.T2’=0(4) 式(1)及び(2)の式(3)及び(4)によるアドレス値A1,A2の減算は 、 dA1k=A0k−A0k-1+(dAk−dAk-1).T1’(5) dA2k=A0k−A0k-1+(dAk−dAk-1).T2’(6) となる。 これら二つの式から、差の値dA1k,dA2kに関して書かれた初期値A0k及 び増分値dAkは次のようになる。 A0k=A0k-1+ (dA1k.T1’−dA2k.T2’)/(T1’−T2’) dAk=dAk-1+(dA1k1−dA2)/(T1’−T2’) したがって、図9に図示した第3計算ユニット47の実施の形態によれば、アド レス発生器は、偏向電流が変化した走査周期の次の走査周期で偏向電流Ih;I vの二つの値I1,I2で変化した偏向電流Ih;IVに対して同期がとられる 。偏向電流が、スクリーン上に近似的な線形走査を行うような形状を有するので 、線形アドレス発生器は、表示スクリーン上の位置に対して同期がとられる。 既に説明したように、アドレスAに依存しない振幅及び周波数の発生を、いわ ゆる移送走査陰極線管(transposed scanned cathod ray tube)とともに用いるこ ともでき、これによって吸いにいく走査線は水平方向に続く。 請求の範囲の任意の符号は請求の範囲を制限することを意図するものではない 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.電子ビームスポットによる陰極線管(2)の表示スクリーンのライン間走査 によって表示を実現する陰極線管表示装置であって、この陰極線管表示装置は、 前記電子ビームスポットを第1方向に偏向するために反復的な偏向電流(Ih; Iv)を発生させる偏向回路(1)を具え、この偏向電流(Ih;Iv)は、走 査周期中前記表示スクリーン上の前記第1方向に近似的な線形走査を行うような 形状を有し、スポット位置表示信号(A)を発生させるに当たり、 所定の走査周期中に、前記偏向電流(Ih;Iv)に関連した位置情報(I )を発生させるステップ(1)と、 前記位置情報が第1の値(I1)を有する瞬時(T1)を測定するステップ (40,42,44)と、 前記位置情報が第2の値(I2)を有する瞬時(T2)を測定するステップ (41,43,44)と、 後の走査周期中、前記スポット位置表示信号(A)を線形的な時間関数とし て計算し、安定状態では、前記位置情報表示信号(A)が、この後の走査周期中 の対応する第1及び第2瞬時(T1,T2)でそれぞれ予め決定された位置表示 値(A1,A2)を有するステップ(45)とを具えることを特徴とするスポッ ト位置信号発生方法。 2.前記第1及び第2瞬時(T1,T2)を決定するステップ(40,42,4 3;41,43,44)は、 時間周期を表す計数値(C)を発生させるステップ(44)と、 前記位置情報(I)が前記第1の値(I1)を有することの検出(40)に 応答して、前記第1瞬時(T1)を表す第1の計数値(O1)を記憶するステッ プ(42)と、 前記位置情報(I)が前記第2の値(I2)を有することの検出(41)に 応答して、前記第2瞬時(T2)を表す第2の計数値(O2)を記憶するステッ プ(43)とを具えることを特徴とする請求の範囲1記載のスポット位置信号発 生方法。 3.前記所定走査周期中、前記スポット位置表示信号(A)を線形的な時間関数 として計算するステップ(45)は、 A(t)=A0+dA.t を計算し、A0を初期位置表示値とし、dAを増分値とし、これらの値を、 A0=(T1.A2−A2.A1)/(T1−T2) dA=(A1−A2)/(T1−T2) によって決定し、T1を第1瞬時とし、T2を第2瞬時とし、A1及びA2を それぞれ、前記第1及び第2瞬時(T1,T2)の予め決定された位置表示値( A1,A2)とすることを特徴とする請求の範囲1記載のスポット位置信号発生 方法。 4.前記第1瞬時(T1)に前記スポット位置表示信号(A)の第1の値(A( T1))を決定するステップと、 前記第2瞬時(T2)に前記スポット位置表示信号(A)の第2の値(A( T2))を決定するステップと、 前記第1及び第2の値(A(T1),A(T2))を前記予め決定された値 (A1,A2)とそれぞれ比較して、これらの差の値(dA1,dA2)を得る ステップとを具え、これによって、前記所定走査周期中、前記スポット位置表示 信号(A)を線形的な時間関数として計算するステップ(45)は、 A(t)=A0+dA.t を計算し、A0を初期位置表示値とし、dAを増分値とし、これら初期位置表 示値(A0)及び増分値(dA)を前記差信号に基づいて決定して、安定状態で 、前記第1及び第2瞬時(T1,T2)で予め決定された位置表示値(A1,A 2)を有するスポット位置表示信号(A)を得ることを特徴とする請求の範囲1 記載のスポット位置信号発生方法。 5.前記スポット位置表示信号(A)は、水平方向に走査されたラインの垂直位 置を表し、前記位置表示信号(A)を計算するステップ(45)は、ラインの位 置を表すスポット位置表示信号(A)の値に前記増分値(dA)を加算して次の ラインのスポット位置表示信号(A)を得るステップを具えることを特徴とする 請求の範囲3又は4記載のスポット位置信号発生方法。 6.スポット位置表示信号(A)を発生させるスポット位置表示信号発生回路( 4)であって、この回路(4)は、ライン間で陰極線管(2)の表示スクリーン に沿って第1方向に電子ビームスポットを走査する偏向電流(Ih;Iv)を受 信し、前記偏向電流(Ih;Iv)は、前記表示スクリーン上の前記第1方向の 近似的な線形走査を得るような形状を有する、スポット位置表示信号発生回路に おいて、前記回路(4)は、 所定の走査周期中に、前記偏向電流(Ih;Iv)に関連した位置情報(I )を発生させる手段(1)と、 前記位置情報が第1の値(I1)を有する瞬時(T1)を測定する手段(4 0,42,44)と、 前記位置情報が第2の値(12)を有する瞬時(T2)を測定する手段(4 1,43,44)と、 後の走査周期中、前記スポット位置表示信号(A)を線形的な時間関数とし て計算し、安定状態では、前記位置情報表示信号(A)が、この後の走査周期中 の対応する第1及び第2瞬時(T1,T2)でそれぞれ予め決定された位置表示 値(A1,A2)を有する手段(45)とを具えることを特徴とするスポット位 置信号発生回路。 7.電子ビームスポットによる陰極線管(2)の表示スクリーンのライン間走査 によって表示を実現する陰極線管表示装置であって、この陰極線管表示装置は、 前記電子ビームスポットを第1方向に偏向するために反復的な偏向電流(Ih ;Iv)を発生させ、この偏向電流(Ih;Iv)は、走査周期中前記表示スク リーン上の前記第1方向に近似的な線形走査を行うような形状を有する偏向回路 (1)と、 スポット位置表示信号(A)を発生させる回路(4)とを具える陰極線管表 示装置において、 前記スポット位置表示信号(A)を発生させる回路(4)は、 所定の走査周期中に、前記偏向電流(Ih;Iv)に関連した位置情報(I )を発生させる手段(1)と、 前記位置情報が第1の値(I1)を有する瞬時(T1)を測定する手段(4 0,42,44)と、 前記位置情報が第2の値(I2)を有する瞬時(T2)を測定する手段(4 1,43,44)と、 後の走査周期中、前記スポット位置表示信号(A)を線形的な時間関数とし て計算し、安定状態では、前記位置情報表示信号(A)が、この後の走査周期中 の対応する第1及び第2瞬時(T1,T2)でそれぞれ予め決定された位置表示 値(A1,A2)を有する手段(45)とを具えることを特徴とする陰極線管表 示装置。
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