JPH1151435A - 換気装置 - Google Patents
換気装置Info
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- JPH1151435A JPH1151435A JP9202013A JP20201397A JPH1151435A JP H1151435 A JPH1151435 A JP H1151435A JP 9202013 A JP9202013 A JP 9202013A JP 20201397 A JP20201397 A JP 20201397A JP H1151435 A JPH1151435 A JP H1151435A
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- perforated
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 油捕集性能を低下させることなく2枚の多孔
板間の油による目詰まりを解消できる換気装置を提供す
ること。 【解決手段】 2枚の多孔板3の開口部と非開口部とが
相対向するようにフード内10に略水平に並設して通気
路を形成し、洗浄用水を上方に設けた多孔板3表面へ電
磁弁4から給水するとともに、被浄化空気を通気路を介
して吸気ファン2にて吸引通気して洗浄用水をバブリン
グさせ、空気浄化して排気する換気装置1において、2
枚の多孔板3は、それぞれの開口率を上方に設けたもの
より下方に設けたものを小さくして形成する。
板間の油による目詰まりを解消できる換気装置を提供す
ること。 【解決手段】 2枚の多孔板3の開口部と非開口部とが
相対向するようにフード内10に略水平に並設して通気
路を形成し、洗浄用水を上方に設けた多孔板3表面へ電
磁弁4から給水するとともに、被浄化空気を通気路を介
して吸気ファン2にて吸引通気して洗浄用水をバブリン
グさせ、空気浄化して排気する換気装置1において、2
枚の多孔板3は、それぞれの開口率を上方に設けたもの
より下方に設けたものを小さくして形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、換気装置に関し、
特に、被浄化空気を吸引して気液接触にて浄化し排気す
る換気装置に関するものである。
特に、被浄化空気を吸引して気液接触にて浄化し排気す
る換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、換気装置として、2枚の多孔板の
開口部と非開口部とが相対向するようにフード内に略水
平に並設して通気路を形成し、洗浄用水を上方に設けた
多孔板表面へ給水手段から給水するとともに、被浄化空
気を通気路を介して吸気ファンにて吸引通気して洗浄用
水をバブリングさせ、空気浄化して排気するものがあ
る。この換気装置の多孔板は、例えば図4に示すよう
な、換気装置におけるフィルタを形成するもので、2枚
の互いの開口部であるスリット状の透孔3aと開口部以
外の部分とが互いに対向するように設けている。したが
って、1枚目の透孔31にて被浄化空気中の質量の大き
い油成分を加速させ、2枚目の開口部以外の部分へ衝突
させて補足するとともに被浄化空気にて洗浄用水をバブ
リングさせ、気液接触させて空気洗浄を行うことができ
る。
開口部と非開口部とが相対向するようにフード内に略水
平に並設して通気路を形成し、洗浄用水を上方に設けた
多孔板表面へ給水手段から給水するとともに、被浄化空
気を通気路を介して吸気ファンにて吸引通気して洗浄用
水をバブリングさせ、空気浄化して排気するものがあ
る。この換気装置の多孔板は、例えば図4に示すよう
な、換気装置におけるフィルタを形成するもので、2枚
の互いの開口部であるスリット状の透孔3aと開口部以
外の部分とが互いに対向するように設けている。したが
って、1枚目の透孔31にて被浄化空気中の質量の大き
い油成分を加速させ、2枚目の開口部以外の部分へ衝突
させて補足するとともに被浄化空気にて洗浄用水をバブ
リングさせ、気液接触させて空気洗浄を行うことができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
ては、排気される空気が常にきれいでファンの手入れが
ほとんど不要であるとともに、フィルタである多孔板上
に付着した油も洗浄用水にて洗い流すことができるため
手入れが容易にできる。しかしながら、長期間の使用に
おいて2枚の多孔板の中間部分に油がたまって目詰まり
するという問題があった。そして、この開口部の目詰ま
りを軽減する方策として、多孔板同士の間隔を広げた場
合にはバブリングがしにくくなって油捕集性能が低下す
るため、上記多孔板によるフィルタは使用者が定期的に
洗浄することとされていた。
ては、排気される空気が常にきれいでファンの手入れが
ほとんど不要であるとともに、フィルタである多孔板上
に付着した油も洗浄用水にて洗い流すことができるため
手入れが容易にできる。しかしながら、長期間の使用に
おいて2枚の多孔板の中間部分に油がたまって目詰まり
するという問題があった。そして、この開口部の目詰ま
りを軽減する方策として、多孔板同士の間隔を広げた場
合にはバブリングがしにくくなって油捕集性能が低下す
るため、上記多孔板によるフィルタは使用者が定期的に
洗浄することとされていた。
【0004】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、油捕集性能を低下させる
ことなく2枚の多孔板間の油による目詰まりを解消でき
る換気装置を提供することにある。
で、その目的とするところは、油捕集性能を低下させる
ことなく2枚の多孔板間の油による目詰まりを解消でき
る換気装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の換気装置は、2枚の多孔板の開口部
と非開口部とが相対向するようにフード内に略水平に並
設して通気路を形成し、洗浄用水を上方に設けた多孔板
表面へ給水手段から給水するとともに、被浄化空気を通
気路を介して吸気ファンにて吸引通気して洗浄用水をバ
ブリングさせ、空気浄化して排気する換気装置におい
て、2枚の多孔板は、それぞれの開口率を上方に設けた
ものより下方に設けたものを小さくして形成している。
に、請求項1記載の換気装置は、2枚の多孔板の開口部
と非開口部とが相対向するようにフード内に略水平に並
設して通気路を形成し、洗浄用水を上方に設けた多孔板
表面へ給水手段から給水するとともに、被浄化空気を通
気路を介して吸気ファンにて吸引通気して洗浄用水をバ
ブリングさせ、空気浄化して排気する換気装置におい
て、2枚の多孔板は、それぞれの開口率を上方に設けた
ものより下方に設けたものを小さくして形成している。
【0006】したがって、この場合、吸引通気される被
浄化空気の通過速度は、下方に設けた多孔板開口部の通
過速度を上方に設けた多孔板開口部の通過速度より速く
することができる。
浄化空気の通過速度は、下方に設けた多孔板開口部の通
過速度を上方に設けた多孔板開口部の通過速度より速く
することができる。
【0007】また、請求項2記載の換気装置は、請求項
1記載の下方に設けた多孔板の開口率を、上方に設けた
多孔板の略0.8以下の比率としている。
1記載の下方に設けた多孔板の開口率を、上方に設けた
多孔板の略0.8以下の比率としている。
【0008】また、請求項3記載の換気装置は、2枚の
多孔板の開口部と非開口部とが相対向するようにフード
内に略水平に並設して通気路を形成し、洗浄用水を上方
に設けた多孔板表面へ給水手段から給水するとともに、
被浄化空気を通気路を介して吸気ファンにて吸引通気し
て洗浄用水をバブリングさせ、空気浄化して排気する換
気装置において、2枚の多孔板は、それぞれの総開口面
積を上方に設けたものより下方に設けたものを小さくし
て形成している。
多孔板の開口部と非開口部とが相対向するようにフード
内に略水平に並設して通気路を形成し、洗浄用水を上方
に設けた多孔板表面へ給水手段から給水するとともに、
被浄化空気を通気路を介して吸気ファンにて吸引通気し
て洗浄用水をバブリングさせ、空気浄化して排気する換
気装置において、2枚の多孔板は、それぞれの総開口面
積を上方に設けたものより下方に設けたものを小さくし
て形成している。
【0009】したがって、この場合、吸引通気される被
浄化空気の通過速度は、下方に設けた多孔板開口部の通
過速度を上方に設けた多孔板開口部の通過速度より速く
することができる。
浄化空気の通過速度は、下方に設けた多孔板開口部の通
過速度を上方に設けた多孔板開口部の通過速度より速く
することができる。
【0010】また、請求項4記載の換気装置は、請求項
3記載の下方に設けた多孔板の総開口面積を、上方に設
けた多孔板の略0.8以下の比率としている。
3記載の下方に設けた多孔板の総開口面積を、上方に設
けた多孔板の略0.8以下の比率としている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明の請求項
1乃至4に対応する一実施形態を示す。
1乃至4に対応する一実施形態を示す。
【0012】図1は、本発明の一実施形態である換気装
置の構成の説明図である。図2は、同換気装置の要部で
ある多孔板の開口を示す断面図である。図3は、同換気
装置の油捕集性能を説明する説明図である。
置の構成の説明図である。図2は、同換気装置の要部で
ある多孔板の開口を示す断面図である。図3は、同換気
装置の油捕集性能を説明する説明図である。
【0013】該実施形態の換気装置1は、図1に示すよ
うに、レンジ8にて調理中に発生した油煙9等をフード
10内へ吸引し、屋外7へ向けて排出するレンジフード
で、2枚の多孔板31、32(図2参照)の開口部と非
開口部とが相対向するようにフード10内に略水平に並
設して通気路を形成し、洗浄用水を上方に設けた多孔板
3表面へ給水手段に相当する電磁弁4から給水するとと
もに、被浄化空気を通気路を介して吸気ファン2にて吸
引通気して洗浄用水をバブリングさせ、空気浄化して排
気するもので、2枚の多孔板31、32は、それぞれの
開口率を上方に設けたものより下方に設けたものを小さ
くして形成している。また、該実施形態の換気装置1に
おいては、下方に設けた多孔板32の開口率を、上方に
設けた多孔板31の略0.8以下の比率としている。な
お、該実施形態の換気装置1においては、吸気ファン
2、電磁弁4は、例えばマイコン等を有して形成され
る、図示していない制御部にて運転制御がなされて動作
する。
うに、レンジ8にて調理中に発生した油煙9等をフード
10内へ吸引し、屋外7へ向けて排出するレンジフード
で、2枚の多孔板31、32(図2参照)の開口部と非
開口部とが相対向するようにフード10内に略水平に並
設して通気路を形成し、洗浄用水を上方に設けた多孔板
3表面へ給水手段に相当する電磁弁4から給水するとと
もに、被浄化空気を通気路を介して吸気ファン2にて吸
引通気して洗浄用水をバブリングさせ、空気浄化して排
気するもので、2枚の多孔板31、32は、それぞれの
開口率を上方に設けたものより下方に設けたものを小さ
くして形成している。また、該実施形態の換気装置1に
おいては、下方に設けた多孔板32の開口率を、上方に
設けた多孔板31の略0.8以下の比率としている。な
お、該実施形態の換気装置1においては、吸気ファン
2、電磁弁4は、例えばマイコン等を有して形成され
る、図示していない制御部にて運転制御がなされて動作
する。
【0014】吸気ファン2は、屋内である台所内等の空
気を、フード10内に形成されている、後述する多孔板
3、水切り板5等にて構成される図中矢印にて示す通気
路を介して吸引し、ダクト6を経て屋外7へ排出するも
ので、例えばシロッコファンにて形成されている。この
吸気ファン2は、運転時には最大風量として、レンジ8
等の燃焼器具の発熱量から必要とされる建築基準法にて
定められている換気量をもって空気浄化して排気する。
気を、フード10内に形成されている、後述する多孔板
3、水切り板5等にて構成される図中矢印にて示す通気
路を介して吸引し、ダクト6を経て屋外7へ排出するも
ので、例えばシロッコファンにて形成されている。この
吸気ファン2は、運転時には最大風量として、レンジ8
等の燃焼器具の発熱量から必要とされる建築基準法にて
定められている換気量をもって空気浄化して排気する。
【0015】多孔板3は、ステンレス材等の金属板材料
にて、従来の技術にて説明したものと同じく、図4に示
すように、複数のスリット状の透孔を有して平板状に形
成され、フード10内の所定位置に略水平に配設されて
いる。このものにおいては、図2に示すように、2枚の
多孔板31、32が、互いの開口部であるスリット状の
透孔31a、32aと開口部以外の部分とが対向するよ
うに、所定距離をもって略平行に並設されて、フード1
0内の下面側から上面側へ向けて通気路を形成してい
る。また、透孔31a、32aのスリット巾は、下方に
設けた多孔板32の開口率を、上方に設けた多孔板31
の略0.8以下の比率とするため、(d2=0.75×
d1)なる関係に設定している。また、多孔板3の下面
側には、多孔板3から滴下する洗浄用水を受水する受水
部11が設けられており、この受水部11から図示して
いない排水トラップ用のU字管の設けられている排水管
12を介して換気装置1外へ排水するようになってい
る。
にて、従来の技術にて説明したものと同じく、図4に示
すように、複数のスリット状の透孔を有して平板状に形
成され、フード10内の所定位置に略水平に配設されて
いる。このものにおいては、図2に示すように、2枚の
多孔板31、32が、互いの開口部であるスリット状の
透孔31a、32aと開口部以外の部分とが対向するよ
うに、所定距離をもって略平行に並設されて、フード1
0内の下面側から上面側へ向けて通気路を形成してい
る。また、透孔31a、32aのスリット巾は、下方に
設けた多孔板32の開口率を、上方に設けた多孔板31
の略0.8以下の比率とするため、(d2=0.75×
d1)なる関係に設定している。また、多孔板3の下面
側には、多孔板3から滴下する洗浄用水を受水する受水
部11が設けられており、この受水部11から図示して
いない排水トラップ用のU字管の設けられている排水管
12を介して換気装置1外へ排水するようになってい
る。
【0016】なお、上記設定条件により、下方に設けた
多孔板32の総開口面積は、上方に設けた多孔板31の
略0.8以下の比率となるが、本発明は、上記の開口率
による他、2枚の多孔板31、32の各透孔の大きさを
変えることにより、それぞれの多孔板31、32総開口
面積を上方に設けたものより下方に設けたものを小さく
して形成したものであってもよい。
多孔板32の総開口面積は、上方に設けた多孔板31の
略0.8以下の比率となるが、本発明は、上記の開口率
による他、2枚の多孔板31、32の各透孔の大きさを
変えることにより、それぞれの多孔板31、32総開口
面積を上方に設けたものより下方に設けたものを小さく
して形成したものであってもよい。
【0017】電磁弁4は、上記制御部にて制御されて、
給水管13を介して供給される多孔板3の洗浄用水を上
方に設けた多孔板31表面へ向けて給水する。この電磁
弁4による洗浄用水の給水量は、多孔板3へ給水したと
きにおいて吸気ファン2による吸気風量が前記洗浄運転
風量となるよう制御されるが、一方、吸気ファン2によ
る吸気に対し、給水によって多孔板3表面にて所定の大
きさ(例えば略7mmAq)以上の圧損を生じさせてバ
ブリングが得られる給水量でもある。
給水管13を介して供給される多孔板3の洗浄用水を上
方に設けた多孔板31表面へ向けて給水する。この電磁
弁4による洗浄用水の給水量は、多孔板3へ給水したと
きにおいて吸気ファン2による吸気風量が前記洗浄運転
風量となるよう制御されるが、一方、吸気ファン2によ
る吸気に対し、給水によって多孔板3表面にて所定の大
きさ(例えば略7mmAq)以上の圧損を生じさせてバ
ブリングが得られる給水量でもある。
【0018】以上説明した換気装置1は、レンジ8にて
調理中に発生した油煙9等をフード10内へ吸引し、屋
外7へ向けて排出するときに、まず、2枚の多孔板3
1、32が互いの開口部である透孔31a、32aと開
口部以外の部分とが対向するように設けられているの
で、1枚目の透孔31aにて被浄化空気中の質量の大き
い油成分が加速され、2枚目の開口部以外の部分へ衝突
し補足される。そして、レンジフードの使用後、あるい
は使用中において電磁弁4から洗浄用水が給水されたと
きに多孔板32の裏面に付着したほこり等が洗浄され、
この給水の一部が多孔板31、32の中間及び多孔板3
1の上面においてバブリング洗浄を行う。すなわち、2
枚の多孔板31、32を、それぞれの総開口面積を上方
に設けたものより下方に設けたものを小さくして形成し
ているので、多孔板31、32によるバブリングの泡沫
層の厚さが、多孔板32表面からの略30mmとなっ
て、多孔板31、32間、多孔板31上面を効果的に洗
浄することができる。そして、この油成分やほこりを含
んだ洗浄用水は排水管12を介して換気装置1外へ排水
される。なお、上記の洗浄動作は、換気装置1の使用後
略1分間継続されて終了する。
調理中に発生した油煙9等をフード10内へ吸引し、屋
外7へ向けて排出するときに、まず、2枚の多孔板3
1、32が互いの開口部である透孔31a、32aと開
口部以外の部分とが対向するように設けられているの
で、1枚目の透孔31aにて被浄化空気中の質量の大き
い油成分が加速され、2枚目の開口部以外の部分へ衝突
し補足される。そして、レンジフードの使用後、あるい
は使用中において電磁弁4から洗浄用水が給水されたと
きに多孔板32の裏面に付着したほこり等が洗浄され、
この給水の一部が多孔板31、32の中間及び多孔板3
1の上面においてバブリング洗浄を行う。すなわち、2
枚の多孔板31、32を、それぞれの総開口面積を上方
に設けたものより下方に設けたものを小さくして形成し
ているので、多孔板31、32によるバブリングの泡沫
層の厚さが、多孔板32表面からの略30mmとなっ
て、多孔板31、32間、多孔板31上面を効果的に洗
浄することができる。そして、この油成分やほこりを含
んだ洗浄用水は排水管12を介して換気装置1外へ排水
される。なお、上記の洗浄動作は、換気装置1の使用後
略1分間継続されて終了する。
【0019】次に、上記の換気装置1による2枚の多孔
板31、32間隔と該多孔板31、32による油捕集性
能との関係を図3に基づいて詳しく説明する。図3は、
多孔板間隔と油捕集性能との関係を示したもので、横軸
は多孔板間隔で単位はmm、縦軸は油捕集性能であっ
て、霧状にして蒸発させた油煙9を含んだ空気をフード
10内に形成されている、図1に示す矢印にて示す通気
路を通過させたときに捕集される割合で単位は%であ
る。そして、開口率が同じ2枚の多孔板31、32によ
る圧損が変化したとき、すなわち、Aのグラフは圧損が
2mmAq、Bのグラフは圧損が5mmAqのときの推
移を示している。また、図中のQ点は、圧損5mmAq
のときに、上記の透孔31a、32aのスリット巾を、
下方に設けた多孔板32の開口率を、上方に設けた多孔
板31の略0.8以下の比率とするために(d2=0.
75×d1)としたものの油捕集性能の改善効果を示し
ている。このグラフによれば、2枚の多孔板31、32
間隔を2mmから4mmにした場合、油捕集性能が約2
0%程度減少することが解る。また、多孔板31、32
による圧損を5mmAqとするとともに、2枚の多孔板
31、32間隔を略5mmに広げ、さらに下方に設けた
多孔板32の開口率を、上方に設けた多孔板31の略
0.8以下の比率とすることにより、油捕集性能を、2
枚の多孔板31、32間隔の2mmものと同様の略80
%を達成し得ることが解る。
板31、32間隔と該多孔板31、32による油捕集性
能との関係を図3に基づいて詳しく説明する。図3は、
多孔板間隔と油捕集性能との関係を示したもので、横軸
は多孔板間隔で単位はmm、縦軸は油捕集性能であっ
て、霧状にして蒸発させた油煙9を含んだ空気をフード
10内に形成されている、図1に示す矢印にて示す通気
路を通過させたときに捕集される割合で単位は%であ
る。そして、開口率が同じ2枚の多孔板31、32によ
る圧損が変化したとき、すなわち、Aのグラフは圧損が
2mmAq、Bのグラフは圧損が5mmAqのときの推
移を示している。また、図中のQ点は、圧損5mmAq
のときに、上記の透孔31a、32aのスリット巾を、
下方に設けた多孔板32の開口率を、上方に設けた多孔
板31の略0.8以下の比率とするために(d2=0.
75×d1)としたものの油捕集性能の改善効果を示し
ている。このグラフによれば、2枚の多孔板31、32
間隔を2mmから4mmにした場合、油捕集性能が約2
0%程度減少することが解る。また、多孔板31、32
による圧損を5mmAqとするとともに、2枚の多孔板
31、32間隔を略5mmに広げ、さらに下方に設けた
多孔板32の開口率を、上方に設けた多孔板31の略
0.8以下の比率とすることにより、油捕集性能を、2
枚の多孔板31、32間隔の2mmものと同様の略80
%を達成し得ることが解る。
【0020】なお、上記の、下方に設けた多孔板32の
開口率を、上方に設けた多孔板31の略0.8以下の比
率としたものと同等の効果は、図2に示す矢印Fの方向
の通気路においては、2枚の多孔板31、32の、それ
ぞれの総開口面積を上方に設けたものより下方に設けた
ものを小さくして形成しても同等の効果が得られる。す
なわち、総開口面積に差をもたせて通気路の開口断面積
を変えることにて多孔板31、32による圧損が変わ
り、バブリングの泡沫層の多孔板32上面からの厚さを
厚く形成でき、多孔板32の上面側とともに多孔板31
の上面側にてもバブリングによる気液接触をさせること
ができる。また、この場合、下方に設けた多孔板の総開
口面積を、上方に設けた多孔板の略0.8以下の比率と
したときに特に効果的にバブリングさせることが可能と
なるのである。
開口率を、上方に設けた多孔板31の略0.8以下の比
率としたものと同等の効果は、図2に示す矢印Fの方向
の通気路においては、2枚の多孔板31、32の、それ
ぞれの総開口面積を上方に設けたものより下方に設けた
ものを小さくして形成しても同等の効果が得られる。す
なわち、総開口面積に差をもたせて通気路の開口断面積
を変えることにて多孔板31、32による圧損が変わ
り、バブリングの泡沫層の多孔板32上面からの厚さを
厚く形成でき、多孔板32の上面側とともに多孔板31
の上面側にてもバブリングによる気液接触をさせること
ができる。また、この場合、下方に設けた多孔板の総開
口面積を、上方に設けた多孔板の略0.8以下の比率と
したときに特に効果的にバブリングさせることが可能と
なるのである。
【0021】該実施形態の換気装置1によると、吸引通
気される被浄化空気の通過速度は、下方に設けた多孔板
32開口部である透孔32aの通過速度を上方に設けた
多孔板開口部である透孔31aの通過速度より速くする
ことができるので、バブリングの泡沫層の厚さが、多孔
板32表面から厚く形成できて、多孔板31、32間、
多孔板31上面を効果的に洗浄することができ、以て、
油捕集性能を低下させることなく2枚の多孔板間の油に
よる目詰まりを解消できる。また、下方に設けた多孔板
32の開口率または総開口面積を、上方に設けた多孔板
の略0.8以下の比率とすることにより、油捕集性能を
低下させることなく維持できて、吸気ファン等を油等で
汚すことなくメンテナンス性は良好である。
気される被浄化空気の通過速度は、下方に設けた多孔板
32開口部である透孔32aの通過速度を上方に設けた
多孔板開口部である透孔31aの通過速度より速くする
ことができるので、バブリングの泡沫層の厚さが、多孔
板32表面から厚く形成できて、多孔板31、32間、
多孔板31上面を効果的に洗浄することができ、以て、
油捕集性能を低下させることなく2枚の多孔板間の油に
よる目詰まりを解消できる。また、下方に設けた多孔板
32の開口率または総開口面積を、上方に設けた多孔板
の略0.8以下の比率とすることにより、油捕集性能を
低下させることなく維持できて、吸気ファン等を油等で
汚すことなくメンテナンス性は良好である。
【0022】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1または請
求項3記載の換気装置によると、吸引通気される被浄化
空気の通過速度は、下方に設けた多孔板開口部の通過速
度を上方に設けた多孔板開口部の通過速度より速くする
ことができるので、バブリングの泡沫層の厚さが、下方
に設けた多孔板表面から厚く形成できて、多孔板間、多
孔板上面を効果的に洗浄することができ、以て、油捕集
性能を低下させることなく2枚の多孔板間の油による目
詰まりを解消できる。
求項3記載の換気装置によると、吸引通気される被浄化
空気の通過速度は、下方に設けた多孔板開口部の通過速
度を上方に設けた多孔板開口部の通過速度より速くする
ことができるので、バブリングの泡沫層の厚さが、下方
に設けた多孔板表面から厚く形成できて、多孔板間、多
孔板上面を効果的に洗浄することができ、以て、油捕集
性能を低下させることなく2枚の多孔板間の油による目
詰まりを解消できる。
【0023】また、請求項2または請求項4記載の換気
装置は、請求項1または請求項3記載のものの効果に加
え、下方に設けた多孔板の開口率または総開口面積を、
上方に設けた多孔板の略0.8以下の比率とすることに
より、油捕集性能を低下させることなく維持できて、吸
気ファン等を油等で汚すことなくメンテナンス性は良好
である。
装置は、請求項1または請求項3記載のものの効果に加
え、下方に設けた多孔板の開口率または総開口面積を、
上方に設けた多孔板の略0.8以下の比率とすることに
より、油捕集性能を低下させることなく維持できて、吸
気ファン等を油等で汚すことなくメンテナンス性は良好
である。
【図1】本発明の一実施形態である換気装置の構成の説
明図である。
明図である。
【図2】同換気装置の要部である多孔板の開口を示す断
面図である。
面図である。
【図3】同換気装置の油捕集性能を説明する説明図であ
る。
る。
【図4】同換気装置の多孔板を示す斜視図である。
1 換気装置 2 吸気ファン 31、32 多孔板 31a、32a 透孔(開口部) 4 電磁弁(給水手段) 10 フード
Claims (4)
- 【請求項1】 2枚の多孔板の開口部と非開口部とが相
対向するようにフード内に略水平に並設して通気路を形
成し、洗浄用水を上方に設けた多孔板表面へ給水手段か
ら給水するとともに、被浄化空気を通気路を介して吸気
ファンにて吸引通気して洗浄用水をバブリングさせ、空
気浄化して排気する換気装置において、 2枚の多孔板は、それぞれの開口率を上方に設けたもの
より下方に設けたものを小さくして形成したことを特徴
とする換気装置。 - 【請求項2】 下方に設けた多孔板の開口率を、上方に
設けた多孔板の略0.8以下の比率としたことを特徴と
する請求項1記載の換気装置。 - 【請求項3】 2枚の多孔板の開口部と非開口部とが相
対向するようにフード内に略水平に並設して通気路を形
成し、洗浄用水を上方に設けた多孔板表面へ給水手段か
ら給水するとともに、被浄化空気を通気路を介して吸気
ファンにて吸引通気して洗浄用水をバブリングさせ、空
気浄化して排気する換気装置において、 2枚の多孔板は、それぞれの総開口面積を上方に設けた
ものより下方に設けたものを小さくして形成したことを
特徴とする換気装置。 - 【請求項4】 下方に設けた多孔板の総開口面積を、上
方に設けた多孔板の略0.8以下の比率としたことを特
徴とする請求項3記載の換気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9202013A JPH1151435A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | 換気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9202013A JPH1151435A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | 換気装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1151435A true JPH1151435A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16450486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9202013A Pending JPH1151435A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | 換気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1151435A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1593421A1 (en) * | 2004-05-06 | 2005-11-09 | Elica S.P.A. | Grease filter for domestic extractor hoods |
-
1997
- 1997-07-28 JP JP9202013A patent/JPH1151435A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1593421A1 (en) * | 2004-05-06 | 2005-11-09 | Elica S.P.A. | Grease filter for domestic extractor hoods |
US7396374B2 (en) | 2004-05-06 | 2008-07-08 | Elica S.P.A. | Controlled flow grease filter for domestic extractor hoods |
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