JPH11153338A

JPH11153338A - 換気装置

Info

Publication number: JPH11153338A
Application number: JP9323189A
Authority: JP
Inventors: Hideaki Fukui; 秀明福井; Norihide Arakane; 仙英荒金
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1997-11-25
Filing date: 1997-11-25
Publication date: 1999-06-08

Abstract

(57)【要約】【課題】浄化部の油による目詰まりが解消できて一定
期間毎の浄化部の手入れ作業の容易な換気装置を提供す
ること。【解決手段】フード本体５の通気路Ａ内に浄化部２、
３を形成し、該通気路Ａを介して被浄化空気を吸気ファ
ン６にて吸引通気し空気浄化して排気する換気装置１に
おいて、浄化部２、３の吸気側通気路Ａ内に、被浄化空
気の予備浄化を行う前置多孔板４を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、おもに厨房の調理
機器上に設置され、調理時に発生する油煙等の被浄化空
気を吸引して浄化し排気する換気装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、家庭においても、厨房などにて調
理時に発生する油煙等の被浄化空気を吸引して浄化し排
気する換気装置が普及している。この種の換気装置は、
一般にレンジフードと呼ばれており、厨房に設けられた
調理機器であるレンジ台上方に設置されている。

【０００３】上記の換気装置においては、例えば、通気
路である換気装置のフード本体下面側の開口に、浄化部
として図３に示すような、ステンレス材等の金属板材料
にて形成された、短いスリット状開口部２ａ、３ａ（図
示せず）が列設され並設された２枚の多孔板２、３を、
各々の開口部２ａ、３ａと同開口部以外の非開口部２
ｂ、３ｂ（図示せず）とが相対向するように並設して浄
化部が形成されている。そして、調理時に発生する油煙
等の被浄化空気をフード本体内に設けられた吸気ファン
にて上記通気路を介して吸引して多孔板２、３に通気
し、空気浄化して空気ダクトを介して室外へ排気する。

【０００４】したがって、この多孔板２、３において、
被浄化空気中の質量の大きい油成分が１枚目の多孔板の
開口部２ａにて加速され、２枚目の非開口部３ｂへ衝突
させて捕捉され空気浄化される。また、多孔板２、３の
表面へ付着した油成分は、一定期間毎に洗剤等を使用し
て洗い落とす必要があるが、これら多孔板２、３のよう
な浄化部の多くは、図４に示すように、換気装置１内に
傾けて設置されており、その下方縁端には、捕捉した油
成分を集めて回収するための油受けＣが設けられている
ため、捕捉されて集められた油を一括して容易に廃棄す
ることができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、一定期間毎に、多孔板２、３表面
を洗浄したり、油受けＣに集められた油を廃棄して油受
けＣを洗浄する等の、浄化部の手入れ作業が必要であ
る。したがって、この手入れ作業を必要としない浄化装
置の要求が高まってきており、本出願人からも、２枚の
多孔板を各々の開口部と非開口部とが相対向するように
通気路内に略水平に並設して浄化部を形成し、給水手段
から洗浄用水を多孔板表面へ給水するとともに、被浄化
空気を多孔板の下方から上方に向けての通気路を介し
て、吸気ファンにて吸引通気して洗浄用水をバブリング
させて空気浄化し排気する換気装置を提案している。

【０００６】この浄化装置は、洗浄用水のバブリングに
て被浄化空気から油成分を捕捉し、洗浄用水とともに油
成分を流して空気浄化するものである。したがって、上
記の一定期間毎の手入れ作業が不要となり、家事労働の
軽減を図ることができる。しかし、この浄化装置の浄化
部の多孔板の間には、長い期間においてほこり等を含ん
だ油が堆積し開口部が目詰まりするという解決しなけれ
ばならない課題があった。

【０００７】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、浄化部の油による目詰ま
りが解消できて一定期間毎の浄化部の手入れ作業の容易
な換気装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の換気装置は、フード本体の通気路内
に浄化部を形成し、該通気路を介して被浄化空気を吸気
ファンにて吸引通気し空気浄化して排気する換気装置に
おいて、浄化部の吸気側通気路内に、被浄化空気の予備
浄化を行う前置多孔板を設けている。

【０００９】したがって、この場合、例えば被浄化空気
に含まれるゴミの大半や粒径の大きい油成分等が、浄化
部の吸気側通気路内に設けられた前置多孔板にて捕捉さ
れる。

【００１０】また、請求項２記載の換気装置は、請求項
１記載の通気路の通気方向を、前置多孔板においては上
方から下方に向けて、浄化部においては下方から上方に
向けて蛇行するよう形成するとともに、前置多孔板を、
該通気路内に傾斜又は垂直に設けている。

【００１１】したがって、この場合、捕捉された被浄化
空気に含まれる油成分が、前置多孔板の下方へ向かって
流れる。

【００１２】また、請求項３記載の換気装置は、請求項
１又は２記載の前置多孔板表面へ給水する給水手段を付
設している。

【００１３】したがって、この場合、捕捉された被浄化
空気に含まれるゴミの大半や粒径の大きい油成分等が、
給水手段から給水される水に流される。

【００１４】また、請求項４記載の換気装置は、請求項
１乃至３のいずれか一つの請求項記載の浄化部を、少な
くとも２枚の多孔板を各々の多孔板の開口部と非開口部
とが相対向するようにフード本体の通気路内に略水平に
並設し配設するとともに、同浄化部に洗浄用水を給水す
る給水手段を設けている。

【００１５】したがって、この場合、少なくとも２枚の
多孔板を各々の多孔板の開口部と非開口部とが相対向す
るようにフード本体の通気路内に略水平に並設し配設さ
れた浄化部にて洗浄用水をバブリングさせ、ゴミの大半
や粒径の大きい油成分等の除去された被浄化空気より捕
捉された、細かい油成分を洗い流すことができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】図１、図２は、本発明の請求項１
乃至４の全てに対応する一実施の形態を示し、図１は、
本発明の一実施の形態の換気装置の構成の説明図であ
る。図２は、同換気装置の要部である予備浄化部の一実
施例を示す斜視図である。

【００１７】この実施の形態の換気装置は、フード本体
５の通気路Ａ内に浄化部を形成し、該通気路Ａを介して
被浄化空気を吸気ファン６にて吸引通気し空気浄化して
排気する換気装置１において、浄化部の吸気側通気路Ａ
内に、被浄化空気の予備浄化を行う前置多孔板４を設け
ている。

【００１８】また、該実施の形態の換気装置１は、通気
路Ａの通気方向を、前置多孔板４においては上方から下
方に向けて、浄化部においては下方から上方に向けて蛇
行するよう形成するとともに、前置多孔板４を、該通気
路Ａ内に傾斜又は垂直に設けている。また、該実施の形
態の換気装置１は、前置多孔板４表面へ給水する給水手
段を付設してもいる。また、該実施の形態の換気装置１
は、浄化部を、少なくとも２枚の多孔板２、３を各々の
多孔板２、３の開口部２ａ、３ａ（図示せず）と非開口
部２ｂ、３ｂ（図示せず）とが相対向するようにフード
本体５の通気路Ａ内に略水平に並設し配設するととも
に、同浄化部に洗浄用水を給水する給水手段を設けても
いる。

【００１９】詳しくは、換気装置１は、例えば住宅など
の厨房に設置され、図１に示すように、レンジ１０にて
調理中に発生した油煙１１等を、フード本体５内へ吸引
して空気浄化し、空気ダクト８を介して室外９へ排気す
るもので、浄化部に相当する多孔板２、３と、前置多孔
板４と、フード本体５と、吸気ファン６と、給水手段を
形成する電磁弁７とを備えている。なお、この場合、給
水手段を、前置多孔板４表面を濡れ面とするものと浄化
部である２枚の多孔板２、３に洗浄用水を給水するもの
とを電磁弁７にて兼用しており、この電磁弁７及び吸気
ファン６は、例えばマイコン等を有して形成される、図
示していない制御部にて運転制御がなされる。

【００２０】多孔板２、３は、この場合、図３に示す従
来の技術にて説明したものと同一で、ステンレス材等の
金属板材料にて形成され、短いスリット状開口部２ａ、
３ａ（図示せず）が一面に列設されている。この多孔板
２、３は、各々の開口部２ａ、３ａと同開口部以外の非
開口部２ｂ、３ｂ（図示せず）とが相対向するようにフ
ード本体５の通気路Ａ内に並設されて浄化部を形成して
いる。

【００２１】前置多孔板４は、この場合、ステンレス材
等の金属板材料にて、図２に示すように、複数の長尺ス
リット状の透孔である開口部４ａと、この開口部４ａに
並設された長尺スリット状透孔と略平行の長尺溝状の非
開口部に相当する水溜部４ｂとを有して略平板状に形成
されている。水溜部４ｂは、開口部４ａから立壁４ｃ、
４ｃが折曲されて開口部２ａと略平行に形成されてい
る。この前置多孔板４は、この場合、上記多孔板２、３
による浄化部の吸気側の通気路Ａ内に傾斜させて配設さ
れ、水溜部４ｂ上方から通気される。また、この場合、
前置多孔板４には、換気装置１の換気運転時に、被浄化
空気に含まれるゴミの大半や粒径の大きい油成分等を捕
捉する衝突面である水溜部４ｂを濡れ面とするため、後
述する電磁弁７から洗浄用水が給水される。

【００２２】吸気ファン６は、屋内である厨房内の空気
を、フード本体５内の仕切板５２、多孔板２、３、前置
多孔板４等にて構成される、図１において矢印にて示す
通気路Ａを介して吸引して、空気ダクト８を介して室外
９へ排気するもので、例えばシロッコファンにて形成さ
れている。この吸気ファン６は、運転時における最大風
量として、レンジ１０等の燃焼器具の発熱量から必要と
される、建築基準法にて定められている換気量をもって
空気浄化して排気する。

【００２３】電磁弁７は、給水手段に相当するもので、
多孔板２、３上方に設けられており、この電磁弁７の出
水側に設けられた給水パイプ７１を介して、多孔板２、
３及び前置多孔板４の傾斜上側に向け、多孔板２、３及
び前置多孔板４にて捕捉されるゴミや油成分等を浄化す
る洗浄用水を給水する。なお、この洗浄用水は、多孔板
２、３及び前置多孔板４の下面側の、受水部５１へ流下
するようになっており、受水部５１へ流下した洗浄用水
は、この受水部５１から図示していない排水トラップ用
のＵ字管の設けられている排水管１２を介して換気装置
１外へ排水するようになっている。

【００２４】以上説明した換気装置１は、空気浄化を行
う換気運転時、すなわち、レンジ１０にて調理中に発生
した油煙１１等を空気ダクト８を介して室外９へ排気す
るときに、フード本体５内に設けられた吸気ファン６が
作動させ、上記油煙１１等を含んだ被浄化空気が、同フ
ード本体５内の吸気側通気路Ａ内に設けられた前置多孔
板４を経て、多孔板２、３によって形成された浄化部を
介して吸引する。多孔板２、３は、各々の開口部２ａ、
３ａと非開口部２ｂ、３ｂとが相対向するように並設さ
れているので、被浄化空気中の油成分が１枚目の多孔板
２の開口部２ａにて加速され、２枚目の多孔板３の非開
口部３ｂへ衝突して捕捉され空気浄化がなされる。この
とき、被浄化空気に含まれるゴミの大半や粒径の大きい
油成分等は、多孔板２、３の吸気側通気路Ａ内に設けら
れた前置多孔板４にて捕捉されており、粒径の比較的小
さい油成分のみが２枚目の多孔板３の非開口部３ｂへ衝
突して捕捉されるので、多孔板２、３間の油による目詰
まりを解消することができる。

【００２５】また、このとき、前置多孔板４が通気路Ａ
内に傾斜させて配設されており、前置多孔板４にて捕捉
されたゴミの大半や粒径の大きい油成分等は、前置多孔
板４の下方へ向かって流れる。

【００２６】この場合、上記の換気運転終了後、電磁弁
７から多孔板２、３及び前置多孔板４へ洗浄用水が所定
時間給水される。そして、前置多孔板４にて捕捉された
ゴミの大半や粒径の大きい油成分等を流す。また、この
とき、吸気ファン６を動作させ、多孔板２、３にて洗浄
用水をバブリングさせ、被浄化空気より捕捉された、細
かい油成分を洗い流す。

【００２７】したがって、以上説明した換気装置１によ
ると、例えば被浄化空気に含まれるゴミの大半や粒径の
大きい油成分等が、多孔板２、３の吸気側通気路Ａ内に
設けられた前置多孔板４にて捕捉されるので、浄化部で
ある多孔板２、３間の油による目詰まりが解消できて一
定期間毎の多孔板２、３の手入れ作業が容易にできる。

【００２８】また、捕捉された被浄化空気に含まれる油
成分が、前置多孔板４の下方へ向かって流れるので、容
易に前置多孔板４の油成分等を除去できる。また、捕捉
された被浄化空気に含まれるゴミの大半や粒径の大きい
油成分等が、電磁弁７から給水される水に流されるの
で、前置多孔板４の油成分等の除去作業が不要となり使
い勝手が良い。また、少なくとも２枚の多孔板２、３を
各々の多孔板２、３の開口部２ａ、３ａと非開口部２
ｂ、３ｂとが相対向するようにフード本体５の通気路Ａ
内に略水平に並設し配設された浄化部にて洗浄用水をバ
ブリングさせ、ゴミの大半や粒径の大きい油成分等の除
去された被浄化空気より捕捉された、細かい油成分を洗
い流すことができるので、多孔板２、３の油成分等の除
去作業が不要となり更に使い勝手が良い。

【００２９】なお、以上説明した実施の形態において、
前置多孔板を、開口部を長尺スリット状とし非開口部を
同長尺スリットと略平行の長尺溝状として並設し、前置
多孔板表面へ給水する給水手段を付設したもののみを例
示して説明したが、本発明はそのもののみに限定するも
のでなく、前置多孔板には給水手段が無く、また、多孔
板形状は、短いスリット状開口部が一面に列設されたも
の等、どのような形状をもって構成しても良い。また、
複数の多孔板による浄化部に給水手段の無いものであっ
ても良い。

【００３０】

【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項１記載の換
気装置は、例えば被浄化空気に含まれるゴミの大半や粒
径の大きい油成分等が、浄化部の吸気側通気路内に設け
られた前置多孔板にて捕捉されるので、浄化部の油によ
る目詰まりが解消できて一定期間毎の浄化部の手入れ作
業が容易にできる。

【００３１】また、請求項２記載の換気装置は、請求項
１記載のものの効果に加え、捕捉された被浄化空気に含
まれる油成分が、前置多孔板の下方へ向かって流れるの
で、容易に前置多孔板の油成分等を除去できる。

【００３２】また、請求項３記載の換気装置は、請求項
１又は２記載ののものの効果に加え、捕捉された被浄化
空気に含まれるゴミの大半や粒径の大きい油成分等が、
給水手段から給水される水に流されるので、前置多孔板
の油成分等の除去作業が不要となり使い勝手が良い。

【００３３】また、請求項４記載の換気装置は、請求項
１乃至３のいずれか一つの請求項記載ののものの効果に
加え、少なくとも２枚の多孔板を各々の多孔板の開口部
と非開口部とが相対向するようにフード本体の通気路内
に略水平に並設し配設された浄化部にて洗浄用水をバブ
リングさせ、ゴミの大半や粒径の大きい油成分等の除去
された被浄化空気より捕捉された、細かい油成分を洗い
流すことができるので、浄化部の油成分等の除去作業が
不要となり更に使い勝手が良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態の換気装置の構成の説明
図である。

【図２】同換気装置の要部である予備浄化.部の一実施
例を示す斜視図である。

【図３】本発明の従来例である換気装置の多孔板を示す
斜視図である。

【図４】同換気装置の要部である多孔板の設置状態を示
す部分斜視図である。

【符号の説明】

１換気装置２多孔板（浄化部）２ａ開口部２ｂ非開口部３多孔板（浄化部）３ａ開口部３ｂ非開口部４前置多孔板５フード本体６吸気ファン７電磁弁（給水手段）Ａ通気路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フード本体の通気路内に浄化部を形成
し、該通気路を介して被浄化空気を吸気ファンにて吸引
通気し空気浄化して排気する換気装置において、浄化部の吸気側通気路内に、被浄化空気の予備浄化を行
う前置多孔板を設けたことを特徴とする換気装置。
【請求項２】通気路の通気方向を、前置多孔板におい
ては上方から下方に向けて、浄化部においては下方から
上方に向けて蛇行するよう形成するとともに、前置多孔
板を、該通気路内に傾斜又は垂直に設けたことを特徴と
する請求項１記載の換気装置。
【請求項３】前置多孔板表面へ給水する給水手段を付
設したことを特徴とする請求項１又は２記載の換気装
置。
【請求項４】浄化部を、少なくとも２枚の多孔板を各
々の多孔板の開口部と非開口部とが相対向するようにフ
ード本体の通気路内に略水平に並設し配設するととも
に、同浄化部に洗浄用水を給水する給水手段を設けたこ
とを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一つの請求項
記載の換気装置。