JPH11511759A - 変性タンパク質の活性化方法 - Google Patents

変性タンパク質の活性化方法

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Abstract

(57)【要約】 タンパク質とジスルフィド成分からのジスルフィドの製法を提案する。本法は、不活性の難溶性形態におけるタンパク質を、変性のために十分な濃度における変性剤の溶液と共に、そしてジスルフィド成分の存在下で、インキュベートし、溶解し、そして誘導体に変換することを特徴とする。本法は、原核生物からの再生組換えタンパク質の高収率調製のために好適である。

Description

【発明の詳細な説明】 変性タンパク質の活性化方法 本発明は、変性タンパク質、特に組換え製造された変性タンパク質の簡単な、 可溶化及び再生方法に関する。 難溶性不活性タンパク質凝集体(封入体)は、原核生物、例えば大腸菌(E.co li)内でタンパク質が製造されるときに、しばしば形成される。これらのタンパ ク質をそれらの活性形態に変換するために、これらのタンパク質を可溶化し、そ して再生させることが必要である。このような方法は、知られており、そして例 えばEP-A 0 361 475,EP-A 0 114 506,EP-A 0 093 619,EP-A 0 253 823,WO 8 7/02673,EP-A 0 364 926及びEP-A 0 241 022中に記載されている。再生タンパ ク質の収量を制限する活性化における重要な因子は、再生タンパク質の、正しく 折り畳まれた中間体への変換といくつかのタンパク質分子の凝集との間の競合反 応である。この理由のために、再生溶液中の再生タンパク質の濃度は、その再生 方法の収量のための重要なパラメーターである。凝集は、再生タンパク質の濃度 を高めることにより味方され、そして生来のタンパク質のコンホメーションをも つ再生タンパク質の相対収量が減少する(臨界濃度)。 組換えタンパク質の大規模製造においては、再生されるべきタンパク質の量は 、通常、上記臨界濃度よりもかなり高い。タンパク質は、使用される活性化バッ ファー中でしばしば低い溶解度をもつので、これは、それ故、かなりの欠点、例 えば、低収率、長時間の要求及び大容量のバッファーをもたらす。 不活性可溶性タンパク質が変性剤及び還元剤で可溶化され、その 後その還元剤が分離され、そして次に、タンパク質と例えばグルタチオンとの間 の異種構造の混合されたジスルフィドが可溶化されたタンパク質が調製される、 方法が WO 87/02673 から知られている。このような混合されたジスルフィドは さらなる精製及び再生のために有利である。なぜなら、チオール基の修飾後、そ のタンパク質は空気酸化に対して保護され、そしてこれ故それはより大きなpH範 囲内で安定であるからである。正味電荷における変化もその精製を容易にする。 なぜなら、それは、非修飾タンパク質がイオン交換クロマトグラフィーにより分 離されることを可能にするからである。 上記混合ジスルフィドを形成するために、還元剤を精製されている可溶化され 、透析され、そして還元されたタンパク質は、その誘導体化のための変性剤及び ジスルフィド成分(例えば、GSSG、システイン、シスタミン)を含む溶液と共に インキュベートされる。再生は、ジスルフィド成分の分離後に通常のやり方で行 われる。この方法は効率的であるけれども、それは、特に、誘導体化の前の還元 剤の分離のために、多くの別個の方法工程を要求する。 インスリン様成長因子Iを折り畳み、そして精製するための方法は、 WO 93/ 19084 から知られている。これによれば、封入体が還元条件下に溶解され、その 後、過剰の酸化剤が、その還元剤を分離せずに添加される。再生は、(透析によ らない)その後の希釈及び(酸化還元系を構築するための)還元剤の新たな添加 により開始される。 WO 91/08762 は、生物学的に活性な血小板由来成長因子の 調製について記載している。この方法においては、可溶化は、まず、還元剤を伴 わずにpH3において行われ、そしてその後、変性条件下で精製される。その後、 誘導体を製造するために酸化剤が添加されるだけである。EP-A 0 450 386によれ ば、封入体(変性溶解NGF タンパク質)の抽出は、その後の遠心分離を伴う可溶 化バッファー の添加により調製される。次に抽出物は、還元剤により処理され、インキュベー トされ、そして事前の透析を伴わずに酸化剤の添加により酸化される。その後、 それは希釈され、そしてさらなる成分が変性のために添加される。従って、この 方法においては、可溶化が、最初に、酸化還元活性物質の添加によらず、単一の 分離方法工程として行われる。これらの方法のいずれも、米国特許第 4,933,434 号に従ったパルス再生のために好適ではない。 さらに、可溶化の間に誘導体化を既に可能にしている方法が知られている。亜 硫酸分解法(The method of sulfitolysis)は、長い間知られてきた(例えば、B ailey,J.L.,Cole,R.D.,1959,J.Biol.Chem.234,1733-1739;Cole,R .D.,1967,In:Meth.Enzymol.11,206-208;EP 0 114 507)。この方法にお いては、タンパク質内のジスルフィド橋が亜硫酸の塩で処理され、反応生成物と して50%チオ−スルホン化(RS-SO3 -)と50%遊離(RS-)タンパク質−SH基の混 合物が形成される。後者の遊離のSH基は、次に(例えば、銅イオン、ヨードゾベ ンゾエート又は好ましくはテトラチオネートによる)再酸化によりジスルフィド に変換され、これは、その方法の繰り返しのサイクルによりそのチオスルホネー トにほとんど完全に変換されることができる。この方法は比較的簡単であり、そ して温やかな境界条件下(例えば、中性pH値で)行われることができる。J.Bio l.Chem.234,1733中で既に述べられたように、欠点は、形成されるチオスルホ ネートが化学的に不安定であるということであり、その変換の完結をチェックす ることができず、そしてとりわけ、そのトリプトファン残基が再酸化剤により部 分的に破壊される。さらなる欠点は、チオスルホン化タンパク質−SH基及び酸化 剤を含む副生成物、例えば最終生成物中の上記ヨードゾベンゾエートを完全に分 離することがひじょうに難しく、そしてこれを分 析的に検出することは極めて骨の折れることである。しかしながら、このことは 、上記の非生理学的なやり方で化学的に修飾されている治療剤の可能性のある副 作用を排除するために、治療的適用を意図されたタンパク質のために、絶対に必 要なことである。 WO 95/30686 も、 NGF/BDNFファミリーの神経栄養因子を再生するための上 記の亜硫酸分解について記載している。同様の方法が、R.Wetzel et al.,Gene .16(1981)63-71 並びにW.F.Heath et al.,J.Biol.Chem.267(1992)41 9-425 によりヒト・プロインスリンの再生について記載されている。 側鎖を傷つける再酸化条件の使用を回避する同様の方法も知られている(Than nhauser,T.W.,Konishi,Y.,Scheraga,H.A.,1984,Analyt.Biochem.138 ,181-188;Thannhauser,T.W.,Scheraga,H.A.,1985,Biochemistry,24, 7681-7688):この場合には、再酸化の代わりに、そのジスルフィド橋が還元さ れるときに得られるシステインが2−ニトロ−5−(スルホチオ)−ベンゾエー トとの反応により直接的に誘導体化され;2−ニトロ−5−チオベンゾエートが このプロセスにおいて放出され、これが、光度計により計測されることができ、 そしてこれ故、変換されたSH基の定量化を可能にする。この方法の欠点は、最終 生成物からのその完全な分離がひじょうに時間がかかり、そしてチェックするの が難しい複雑な化学物質が導入されるということである。さらに、その著者らは (Biochemistry 24,7681)、得られたチオスルホネートが、チオール基が全く 存在しないときにのみ安定であるということを観察した。さらに、側鎖の修飾も この場合に観察されている(アスパラギンの脱アミノ化)。 本発明の目的は、上記の方法を単純化し、そして改良し、そしてそのSH基が誘 導体化されており、そして高収率で再生されることが できる安定性の保存可能なタンパク質を提供することである。 驚ろくべきことに、本発明に係る方法は、事前に還元する必要性を伴わずに、 単一工程において可溶化及び誘導体化が行われることを許容するということを発 見した。誘導体化が、好ましくはニューロトロフィン、例えばNGF のための酸性 条件(7.0未満のpH値、好ましくはpH3〜6.5)下も生じることができること、そし てこれが、約7〜10の通常pH範囲内でのチオール成分との反応に比較して、反応 の速度論及び完結性に本質的に影響を及ぼさずに達成されるということは、特に 驚ろくべきことである。このような反応は遊離のチオレート・アニオンの存在下 でのみ進行することができ;これが、約9のチオレート・アニオンの高いpK値の ために、約7を上廻るpH値における有効な濃度においてのみ生じるということが 、通常推定される。 それ故、本発明は、タンパク質とジスルフィド成分から成る混合ジスルフィド の製法であって、不活性の難溶性形態のタンパク質(封入体)が、変性濃度で、 かつ、ジスルフィド成分の存在下で変性剤の溶液と共にインキュベートされ、溶 解され、そして誘導体化され(タンパク質:ジスルフィド成分のモル比1:1〜 1:10,000、好ましくは1:1,000)、そしてその後、そのジスルフィド成分が場 合により除去されることを特徴とする製法に関する。このジスルフィド成分は、 次に、首尾よく、米国特許第4,933,434号中に記載されたようなパルス再生(ren aturation)をその後に行うことにより除去されることができる。本発明に係る 誘導体化されたタンパク質は安定性であり、そしてさらなるプロセッシング前に 保存されることができる。これは特に有利である。なぜなら、誘導体化されたタ ンパク質は、再生と独立して本発明に係る方法により製造されることができる。 これ故、誘導体化されたタンパク質は、多くの再生及 び精製プロセス及び/又は調製物のための単離された中間体生成物として入手可 能である。 あるいは、タンパク質を誘導体化するためのインキュベーションは、還元剤( 例えば、DTT,DTE,GSH、システイン、システアミン、亜硫酸の塩)の存在下で 行われる。これは、誘導体化収率を改善することができる。この場合、ジスルフ ィド成分の有効性が制限されないか又は僅かな程度に制限されるようにその還元 剤の濃度を選ぶことが好都合であり;20モル・パーセントまでの還元剤の濃度、 好ましくは、10%までのジスルフィド成分の濃度が好ましいことが判明している 。 追加の試薬は、好ましくは、重金属、ラジカル又は活性酸素種による上記SH基 のブロッキング又は破壊を部分的に又は完全に防ぐことができる遊離のSH基を保 護するために、添加されることができる。 このクラスの保護試薬は、例えば 0.1〜100 mmol/lの濃度におけるEDTA又は 1〜1,000 mmol/lの濃度におけるマンニトールを含む。 ジスルフィド成分は、ジスルフィド・クラスからの物質、例えばGSSG、シスタ ミン又はシスチンと理解される。ジスルフィド成分は、ジスルフィド橋の解裂後 にタンパク質内のSH基を誘導体化することができる。ジスルフィド成分は、好ま しくは、少なくとも1mmol/l又はそれより高い濃度で、好ましくは1〜1,000 mmol/l、特に好ましくは10〜200 mmol/lの濃度で使用される。 変性剤として酸化条件下、変性タンパク質を可溶化するために通常使用される 変性剤を使用することが好都合である。塩酸グアニジウム又は他のグアニジウム 塩、例えばスルフェート、ホスフェート又はチオシアネート並びにウレア又はそ れらの誘導体を使用するこ とが好ましい。これらの変性剤の混合物を使用することもできる。 変性剤の濃度は、その変性剤のタイプに依存し、そして当業者により容易に決 定されることができる。変性した難溶性タンパク質の完全な溶解が達成されるこ とができる場合の、変性剤の濃度が適当である。塩酸グアニジンの場合、これら の濃度は、通常3〜8mol/l、好ましくは6〜8mol/lである。ウレアの場合 、その濃度は通常6〜10 mol/lである。 “不活性の難溶性形態のタンパク質”は、例えば、原核生物内の組換え生産に より形成されるタンパク質として理解される。このようなタンパク質は、真核タ ンパク質が原核生物内で過剰発現されるときに、通常形成され、そしてそのタン パク質は、細胞周辺腔内又は細胞上清中に活性形態で輸送されない。この場合、 組換え生産されたタンパク質は、不溶性の、かつ、凝集した形態で細胞質又は細 胞周辺腔内に残る。このような凝集、それらの単離及び精製は、例えばMarston F.A.O.,Biochem.J.214(1986)1-12中に記載されている。原核細胞は、封 入体を単離するために発酵後に溶解される。 細胞溶解は、通常の方法に従って、例えば超音波、高圧分散又はリソザイムに より、行われることができる。それは、好ましくは、懸濁培地、例えば0.1mol/ l Tris-HCl として中性〜弱酸性pH値に調整するために好適なバッファー溶液中 で行われる。細胞溶解後、不溶性成分(封入体)は、いずれかの望ましいやり方 で、好ましくは遠心分離により又は濾過により、上記タンパク質を妨害しないが 外来細胞タンパク質をできるだけ完全に溶解する剤、例えば水又はホスフェート ・バッファーで、場合により温やかな洗剤、例えばBr (ペレット)を、可溶化及び誘導体化のために本発明に係る方法に 供する。 本発明に係る方法は、中性〜アルカリ性pH範囲内で、好ましくはpH6〜10の間 で、特に好ましくは、7〜8の間のpH範囲内で行われる。一般的なバッファーの 全てがバッファー溶液として好適である;塩酸グアニジウムが変性剤として使用 されるとき、その緩衝作用のためにバッファーを添加することは必要でない。当 業者に知られたバッファー、例えばTris又はホスフェートが好ましくは使用され る。驚ろくべきことに、本発明に係る方法は、酸性条件(pH3〜6.5)下でさえ、 ニュートロフィンのために特に有利に使用されることもできる。 本発明に係る方法は、ジスルフィド成分の添加により行われる。好ましいジス ルフィド成分は、例えばGSSG、シスタミン及びシスチンである。誘導体化反応は 、チオール形態におけるタンパク質とジスルフィド成分との間の、又はタンパク 質から成る混合ジスルフィドと、一方においてジスルフィド成分との、そして他 方において、遊離のチオール成分、すなわち残存タンパク質のチオール基との間 の、平衡反応であり、ここでチオール形態のタンパク質との反応により上記ジス ルフィド成分からチオール成分が放出されるので、望ましい誘導体化反応は、高 過剰のジスルフィド成分により駆動されなければならない。このために必要な条 件は、タンパク質からタンパク質までひじょうに異なっている。10mmol/lから その飽和限界までのジスルフィド成分の濃度範囲(例えば、その調製物のpH値に 依存してGSSGの場合、約 200〜300 mmol/l、シスタミンについて約 700mmol/ l)を使用することが好ましい。その濃度範囲は、特に好ましくは、そのジスル フィド成分の飽和濃度の50〜100 %である。 本発明に係る方法において還元剤を添加することも好ましい。メ ルカプタン基からの還元剤、例えば、0.01〜50mmol/l、好ましくは 0.1〜10mm ol/lの濃度における、還元グルタチオン(GSH)又は2−メルカプトエタノール 、ジチオエリスリトール(DTE)又はジチオトレイトール(DTT)が特に好ましい。還 元剤、例えば亜硫酸の塩、例えば亜硫酸ナトリウムがさらに好ましい。これらの 還元剤の中の1の添加はその反応を首尾よく実施するための必要条件ではないけ れども、この添加は、タンパク質が処理されたタンパク質に依存して再活性化さ れるときに、改善された収率を導くことができる。 本発明に係る方法は、好ましくは、 0.1〜100 時間、好ましくは1〜24時間、 特に好ましくは2〜4時間の期間、室温で行われる。他の条件、例えば約60℃ま での加熱又は約0℃への冷却を伴うプロセスも、しかしながら好適である。大気 中の酸素による還元剤の酸化を防止し、そして遊離のSH基を保護するために、好 ましくは1〜100 mmol/lの量において、特に好ましくは約10mmol/lの量にお いてEDTAを添加することが好都合である。例えば、特に、比較的高いpH値におい てチオールを含有する溶液中で生じることができるラジカル副反応を抑制するた めに、そのタンパク質の再生及び/又はプロセッシングの間、1〜1,000 mmol/ lの濃度において、好ましくは20〜200 mmol/lの濃度において、特に好ましく は50mmol/lの濃度においてラジカル・インターセプター(クエンチャー)を添 加することも好都合である。 可溶化/誘導体化の後、ジスルフィド成分及び場合により添加された還元剤を 除去するために、変性濃度において変性剤を含む溶液に対して透析することが好 ましい。この透析溶液は、有利には、変性/誘導体化溶液中と同じ濃度で変性剤 を含む。同一モル濃度における他の変性剤に対して、例えば約1mmol/lのHCl 又は希酢酸に対して透析することも好ましい。さらに、上記ジスルフィド成分を 完全に分離しないことも好都合であることが判明している;既に説明したように 、上記誘導体化反応は、遊離のチオール成分と(場合により混合された)ジスル フィド成分との間の平衡反応である。タンパク質チオール基の全てが完全に誘導 体化されていない場合、そのジスルフィド成分の分離後に、残存する遊離のチオ ール成分が、存在している混合ジスルフィドに対して還元効果をもつであろうと いうリスク、そしてこれ故、その誘導体収率が、その誘導体化されたタンパク質 の保存の間に、その後に減少するであろうというリスクが存在する。処理された タンパク質の誘導体化の程度は、それ故、酸化に対して及び同様の破壊的副反応 に対して、タンパク質チオール基を保護するために、誘導体化の所期の目的に関 して、できるだけ高く、かつ、安定性でなければならない。これは、ジスルフィ ド成分の濃度が好適な濃度未満に低下する前にか又は要求濃度においてジスルフ ィド成分を含む透析バッファーに対する透析における透析のいずれかにより、そ の透析を未完結で終了させることにより、達成されることができる。誘導体化さ れたタンパク質の保存の間の誘導体化の程度を維持するために必要な濃度は、そ れぞれの処理されたタンパク質に、そして特にその処理されたタンパク質のシス テイン含量に依存し、そして0〜100 mmol/lの濃度範囲内にあることができる 。再活性化反応のための誘導体化タンパク質のさらなる使用に関しては、再活性 化プロセスにおけるジスルフィド成分の導入は、分子間又は分子内ジスルフィド 橋の所望の酸化的連結のための、この場合に使用される条件に対して効果をもた ないか又はほんの僅かな効果をもつ。この理由のために、約1〜10mmol/lの誘 導体化タンパク質内のジスルフィド成分の残存濃度が好ましいと証明されている 。 本発明のさらなる主題は、原核生物における組換え生産後に得ら れることができるその不活性難溶性形態からの再生タンパク質の製法であって、 その不活性の難溶性形態のタンパク質が、変性濃度における変性剤の溶液と共に 、そしてジスルフィド成分の存在下(モル比タンパク質:ジスルフィド成分1: 1〜1:10,000、好ましくは1:1,000)で、インキュベートされ、溶解され、そ して誘導体化され、そしてその中で、そのジスルフィド成分とのジスルフィド結 合が、酸化還元系の添加により破壊されそしてこのやり方で、そのタンパク質が その特徴的な生物学的活性をもつところのコンホメーションを採用するような方 法でそのタンパク質内で分子内で新たに形成される、ところの弱い又は非変性溶 液に、上記の強い変性溶液を変更することにより生物学的に活性なコンホメーシ ョンを呈する。 このような弱い変性条件は、例えば、好ましくは還元剤の存在中、希釈又は透 析により達成されることができる。弱い変性条件は、強い変性条件とは対照的に 、その下で、タンパク質がその活性コンホメーションを採用することができ、そ してこのコンホメーションにおいて安定性であるところの条件である。強い変性 条件下では、タンパク質はこの形態で不安定であり、そして変性する傾向があり 、すなわち、その安定した3次元構造を、そしてエネルギー的に好ましいジスル フィド結合を失う傾向がある。強い変性条件は、例えば、4〜9mol/lの塩酸 グアニジンの溶液中で存在する。弱い変性条件は、例えば、 0.1〜2mol/lの 間の塩酸グアニジンにおいて存在する。再生の間、 0.1〜1mol/lの間の濃度 でアルギニンを添加することも好都合である。 タンパク質の活性は、タンパク質の生物学的な活性として理解される。それが 天然のタンパク質又は天然タンパク質の誘導体である場合、その生物学的活性は 、そのタンパク質の免疫学的、細胞生物 学的又は触媒特性により決定されることができる。 活性化(再生)は、好ましくは、変性剤を伴わずに、 0.1〜20mmol/lのGSH 濃度において、0.01〜10mmol/lのGSSG濃度において、又は変性剤の非変性濃度 において行われ、そして再活性化は、好ましくは1〜300 時間の期間にわたり行 われる。この場合、GSH の濃度は、好ましくは 0.5〜10mmol/lであり、そして /又はそのGSSG濃度は、好ましくは 0.1〜10mmol/lである。 本発明に係る方法は、多くの変性タンパク質そして特に組換え生産された変性 タンパク質のために好適である。このようなタンパク質は、例えばプロテアーゼ 、成長因子、タンパク質ホルモン、サイトカイン、プラスミノーゲン・アクチベ ーター、第Xa因子及び特にニューロトロフィンである。ニューロトロフィンは、 特に神経細胞内に在り、そして神経細胞の分化及び生存を支援するタンパク質で ある。それ故、ニュートロフィン(例えば、NGF 、脳由来神経成長因子(BDNF) 、ニュートロフィン3,4/5,6)は、神経変性疾患、例えばポリニューロパ シー、アルツハイマー病、又は脳及び脊髄の損傷の治療のための貴重な細胞治療 剤である。 ヒト神経成長因子(Human nerve growth factor (NGF))は、2つのサブユニッ トから成るタンパク質(ホモダイマー)である。そのβユニットは、感覚神経及 び交感神経の成長に影響を及ぼす能力をもつことが判明している。成熟NGF は11 8 アミノ酸から成り、3つのジスルフィド橋を含み、そしてグリコシル化されて いない。生物学的に活性なNGF は、ダイマーとして存在する。NGF のDNA とアミ ノ酸配列は、EP-B 0 121 338(USP 5,169,762)中に記載されている。しかしなが ら、この方法により活性タンパク質を得ることはできない。活性組換えNGF の生 産は、例えばEP-A 0 329 175,EP-A 0 370 171,Biochem.Biophys.Res.Commu n.171(1990)116-122,E P-A 0 414 151,Gene 70(1988)57-65,EP-A 0 450 386 及びGene 85(1989),1 09-114 中に記載されている。 脳由来神経栄養因子(BDNF)は、Leibrock et al.,Nature 341(1989)149-152 により記載された。BDNFは、中枢神経系内の感覚神経の生存を支援し、そしてパ ーキンソン病の治療において成功しているようである。組換えBDNFは、例えばCH O 細胞において WO 91/03568 に従って、そして原核生物において WO 92/2266 5 に従って製造されることができる。 以下の実施例、刊行物及び配列プロトコールは、本発明をさらに明らかにし、 その保護範囲は添付の請求の範囲から生じる。記載の方法は、例として理解され るべきであり、これは、修飾後でさえ本発明の主題をさらに説明する。 実施例1 大腸菌(E.coli)におけるNGF の発現 a)発現プラスミド その成熟部分をコードするNGF 遺伝子を、Ullrich et al.(Nature 303:821 ,1983)により公表された配列に基づいて、そして特にその5′部分内にいくら かの修飾を取り込むことにより合成した(配列番号:4)。Beattie and Fowle( 1991,Nature 352:548-549)の方法を、このために使用した。クローニングを容 易にするために、制限酵素EcoRIのための解裂部位はその5′末端において挿入 され、そして制限酵素HindIIIのための解裂部位はその3′末端において挿入さ れた。合成された核酸は、酵素EcoRIとHindIIIにより解裂され、そしてEcoRI で事前に消化され、そしてHindIIIで部分的に消化された(EP-A 0 382 174中に 記載された)発現ベクターpA27fdでライゲートされた。このライゲーション調製 物を、ヘルパー・プラスミドpUBS520(Brinkmann et al.,Gene 85(1989),109- 114 )と共にE.coli 内で形質転換した。 これらのクローンを、プラスミド仲介アンピシリン及びカナマイシン耐性によ り選択した。得られたプラスミドpNGF23fdは、約400bpのサイズをもつ出発プラ スミドpA27fdよりも小さなEcoRI/HindIII断片を含む。 b)E.coli における発現 発現アウトプットを調べるために、プラスミドpNGF23fdとpUBS520 で形質転換 したE.coli 株を、 550nmのODまで(各々、50μg/μlの最終濃度における) アンピシリンとカナマイシンの存在下、LB培地(Sambrook et al.,1989,Molec ular Cloning,Cold Spring Harbor)中で培養した。発現を5mM IPTG の添加に より開始した。この培養物をさらに4時間インキュベートした。その後、このE .coli を遠心分離により集め、そしてバッファー(50mM Tris-HCl pH8,50mM E DTA)中に再懸濁させ;このE.coli を音波処理により溶解した。不溶性のタンパ ク質画分を遠心分離により再び集め、そして音波処理により上述のバッファー中 に再懸濁させた。1/4容量の適用バッファー(250mM Tris-HCl pH6.8,0.01M EDTA,5% SDS,5%メルカプトエタノール、50%グリセロール及び 0.005%ブ ロモフェノール・ブルー)を、上記懸濁液に添加し、そして12.5% SDSポリアク リルアミド・ゲルの助けを借りて分析した。IPTGがそれに添加されていないE.c oli の培養物(pNGF23fd,pUBS520)を使用した同一の調製を、対照として行い、 そしてポリアクリルアミド・ゲルに適用した。IPTGに誘導された培養の調製物に おいては、約14kDの(Biorad“H+L”の標準タンパク質混合物に比較して)分 子量をもつ透明のバンドが、(30%メタノールと10%酢酸中に溶解された)0.2% Coomassie blue R250で上記ゲルを染色した後に見られる。このバンドは、上記 の非誘導E.coli 細胞の調製物中には見 られなかった。 実施例2 封入体(inclusion bodies(=IBs))の調製 組換えNGF を含むIBs を調製するために、実施例1に記載したE.coli 発現株 を、10lファーメンター内で8時間発酵させた。NGF発現を、発酵開始後約4時 間目に対数増殖期内でIPTGを添加することにより誘導した。 690gのバイオマスを、8時間の発酵後の遠心分離により収穫した。バイオマ スを、 0.7gのリソザイム、7μgのDNase 及び 0.4mmol/lのMgSO4の添加後 に、そして 3.51の0.1mol/lのTris-HCl pH 7中に懸濁させ、それを0℃で20 分間インキュベートした。完全な細胞溶解を、その後に、1,000barにおいて高圧 分散により行った。DNase を再び 0.1mg/mlの最終濃度まで上記溶解溶液に添加 し、そして2mmol/lの最終濃度までMgSO4を添加し、そしてこの溶液を20℃で3 0分間インキュベートした。DNase 処理後に、この溶液を、1/2容量の 0.6% Brij 35,1.5mol/l NaCl,60mmol/l EDTA,pH7.0で希釈し、そして氷浴内で 20分間インキュベートした。不溶性成分(Insoluble components(IBs))をその 後に遠心分離により分離した。この沈殿物を、3倍容量の0.1mol/l Tris-HCl , 20mmol/l EDTA,pH6.5(TEバッファー)中に懸濁させた。20℃で30分間の インキュベーションの後、上記IBs を遠心分離により再び収穫した。この沈殿物 のその後の再懸濁を、3倍容量のTEバッファー中で行った。20℃で30分間のイン キュベーションの後、このIBs を、追加の遠心分離により上記沈殿物中で得た。 IBs 中のrh-NGFの量を測定するために、500mgのIBs(湿重量)を、7.5mol/lグ アニジウム−HCl(GdmHCl)と10mmol/l EDTA,pH6.0の溶液で10mlまで調製し、 そして2時間懸濁させた。この溶液の タンパク質含量を、ビウレット・タンパク質測定(Boehringer Mannheim,Order No.124281)により測定した。SDSキャピラリー電気泳動による溶解IBs 中でSDS で変性され、そしてDTE で還元されたタンパク質の分離後、全タンパク質含量に 対するrh-NGFの量を、そのピーク面積と標準NGF(例えば、Boehringer Mannheim ,order No.1457614)の面積と比較することにより、又はSDS ゲル電気泳動によ る上記タンパク質の分離後のそのサンプル・レーンの濃度計測により、測定した 。101の発酵ブロスから単離されたIBs は、約6gのrh-NGFを含んでいた。 実施例3 rh-NGFの可溶化及び誘導体化 a)溶解産物(solubilisate)の調製 IBs を、20〜200 g IBs/lの濃度において、7.5mol/l GdmHCl, 0.1mol/ l Tris-HCl, 10mmol/l EDTA 及び0.1mol/l DTT,pH8.5 の溶液中に懸濁さ せ、そして20〜25℃において2時間撹拌した。その後、この溶液を25% HClでpH 3に調整し、そして約4℃に冷却した。このやり方で得られた溶解産物を、6〜 10容量の7.5mol/l GdmHCl, 10mmol/l EDTA, pH3に対して10kDa の排除限 界をもつ限外濾過膜を通して向流濾過装置内で約4℃でダイアフィルトレートし 、又は上記透析チューブ内で同一バッファーに対して数回透析した。 b)溶解産物からの誘導体の調製(技術の現状) 実施例3aにおいて得られたDTT を含まない透析された溶解産物を、20mmol/ l GSSG と混合し、そして1mol/l Tris の溶液での滴定によりpH7.5 に調整 した。得られた混合物を、約20〜25℃で2時間インキュベートし、そして次に25 % HClでpH6に調整し、そして約4℃に冷却した。このやり方で得られた誘導体 を、6〜10容 量の7.5mol/lGdmHCl, 10mmol/l EDTA, pH6に対して10kDaの排除限界をも つ限外濾過膜を横切る向流濾過装置内で約4℃においてダイアフィルトレートし 、又は上記透析チューブ内で同一バッファーに対して数回透析した。 c)IBs からの直接的な誘導体の調製 (本発明に係る方法) IBs を、20〜200 gの IBs/lの濃度において7.5mol/l GdmHCl, 0.1mol/ l Tris-HCl, 10〜200 mmol/l GSSG, 10mmol/l EDTA, pH6の溶液中で懸 濁させ、そして20〜25℃で3時間撹拌した。その後、このやり方で得られた誘導 体を、6〜10容量の7.5mol/l GdmHCl, 10mmol/l EDTA, pH6に対して10kD a の排除限界をもつ限外濾過膜を横切る向流濾過装置内で約4℃でダイアフィル トレートし、又は上記透析チューブ内で同一バッファーに対して数回透析した。 IBs の直接的な誘導体化を、上記誘導体化の間3〜10のpH値において、そして ダイアフィルトレーションの間pH6において同様のやり方で行い、そのpH値を、 透析前6にNaOH又はHCl で調整した。6未満のpHの場合、GSSG濃度を 300mmol/ lに高めた。存在するかもしれない未溶解GSSGを、上記誘導体化の開始前に遠心 分離により除去した。 完結した誘導体化の検出を、SDSゲル電気泳動及び質量分析(MALDI-MS)によ り行った。これは、実施例3cにより得られた誘導体化の程度は、上記誘導体化 の間、そのpH値から独立して、従来技術に従って行われた誘導体化(実施例3b )よりもかなり高かった。 上記誘導体及び溶解産物の再生挙動を、新鮮材料及び4℃で保存された材料を 用いて調べた(詳細については実施例4を参照のこと)。実施例3cに従って調 製された誘導体は、生産の間、そのpH値 に独立して4週間後、変更されていない再生挙動を示したけれども(初期値の約 100%の収率)、溶解産物(3a)の再生収率は約60%まで減少し、そして従来 技術に従って調製された誘導体(3b)は約80%まで減少した。これは、上記MA LDI-MSデータに対応し、すなわち、予測されるように、上記誘導体の安定性は誘 導体の程度に依存する。 実施例4 rh-NGFの再生 実施例3において調製した溶解産物/誘導体から生物学的に活性なrh-NGFを調 製するために、不活性な可溶性形態のrh-NGFを含む溶液を、1 mol/l Tris-HC l, 0.5mol/lアルギニン、1mmol/l EDTA,1mmol/l GSH,pH9.1 から成 る再生バッファー中約4℃において20−〜500−倍に希釈した。 再生rh-NGFを検出するために、上記混合物を、POROS RI/H カラム(2.1×100m m,Perseptive Biosystems,Freiburg,Germany)上で逆相クロマトグラフィーに より24時間のインキュベーション期間の後に定量した。H2O(0.1% TFA)中の5 %アセトニトリルは出発バッファーとして役立ち、その溶離を、1ml/分の流速 において20分間、H2O(0.1% TFA)中の80%アセトニトリルまでのグラジエント を用いて行った。生来のNGF を、バイオアッセイにおいて上記溶出画分を評価す ることにより同定した(以下、参照)。 ニワトリの胚(胚第8日目)の解離した背面根神経節(dissociated dorsal ro ot ganglia)からの感覚神経を刺激し樹状突起を作り出すrh-NGFの能力(=DRGテ スト=背面根神経節アッセイ、Levi-Montalcini,R.,Meyer,H.and Hamburger ,V.1954,Cancer Res.14,49-57;Varon,S.,Nomura,J.,Perez-Palo,J. R.and Shooter,E.M.,1972,Meth.in Neurochemistry 3,203-229;EP- A 0335673,p 14-15,example C)を、上記HPLC画分中で又は再生溶液中で直接的 に、再生された生物学的に活性なrh-NGFの濃度を測定するために使用した。 HPLC画分を、48ウェル・プレート内で1:2希釈段階において、C= 100ng/ ml〜C= 100pg/mlの濃度における一連の希釈においてテストした。この方法に おいて、300μlの培地(F14培地;Coon,M.G and Weiβ,M.G.,1969,Proc .Natl.Acad.Sci.USA 62,852-859)及び100μl細胞懸濁液、プラス100μl の上述の希釈物(=最終濃度C=20ng/ml〜C=20pg/ml)を、Falcon Co.から の細胞培養プレート内で混合し、そして37℃及び3.5% CO2において48時間イン キュベートした。樹状突起を形成していた細胞数を、生物学的活性の尺度として 定量した。マウスの上顎下腺(submaxillaris glands)からの 2.5s NGFの既知 濃度の溶液(Boehringer Mannheim Co.)を、参照として使用した。再生調製物を 、遠心分離そして場合によりF14培地による事前希釈後に、同様に調べた。 実施例5 FXプロテアーゼ遺伝子の触媒ドメインのクローニング(プラスミド:pFX-CD) 方法 組換えDNA 技術 Sambrook,J.et al.(1989)In:Molecular cloning:A Laboratory manual .Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,New York中に 記載されたような標準的な方法を、DNAを操作するために使用した。これらの分 子生物学の試薬を、製造者に指示書に従って使用した。 タンパク質の測定 プロテアーゼ変異体fFX-EGF2-AP-CDのタンパク質濃度を、そのア ミノ酸配列に基づいて計算したモル消光係数(ε=43480cm2/mol)を使用して2 80nmにおいて吸光度(OD)を測定することにより測定した。 発現ベクター 血液凝固プロテアーゼ変異体の発現のためのベクターは、コアーストレプトア ビジンのための発現ベクターpSAM-CORE に基づく。このプラスミドp-SAM-COREの 調製及び説明は、 WO 93/09144 中Kopetzki,E.et al.,により記載されている 。 コアーストレプトアビジン遺伝子は、pSAM-CORE ベクター内の所望のプロテア ーゼ変異体遺伝子により置き替えられた。 クローニング アミノ酸 217〜454 位のFXプロテアーゼ・ドメインをコードする 649〜1362位 のFX cDNA(Kaul,R.K.et al.,(Gene 41(1986)311-314の公表に従ったcDN A配列及びアミノ酸配列の番号付け)を、以下のPCR プライマーN1(配列番号 :1)とN2(配列番号:2): 及び鋳型DNA としてStratagene Company(La Jolla,CA,U.S.A.)から商業的に 入手可能なヒト肝臓cDNA遺伝子バンク(ベクター:ラ (Methods Enzymol.155,(1987)350-355)の方法に従うポリメラーゼ連鎖反応( PCR)において増幅した。これらのPCRプライマーは、そのコーディング領域の5 ′末端において単一のBspHI解裂部位及びATG 開始コドンを、そしてそのコーデ ィング領域の3′末端にお いて単一のHindIII解裂部位を導入した。 約 740bp長のPCR 産物を、制限エンドヌクレアーゼBspHIとHindIIIで消化し 、そして約 725bp長のBspHI/HindIII-FX 断片を、アガロース・ゲル電気泳動 による精製後に約2.55kbp 長の NcoI/HindIII-pSAM-COREベクター断片にライ ゲートした。望ましいプラスミドpFX-CDを、制限マッピングにより同定し、そし てPCR により単離されたFX cDNA 配列を、DNA 配列決定によりチェックした。 実施例6 EGF2ドメイン、活性化ペプチド及び触媒的ドメインをもつFXプロテアーゼ遺伝 子のクローニング(プラスミド:pFX-EGF2-AP-CD) アミノ酸 108〜454 位の、EGF2ドメイン、活性化ペプチド及び触媒的プロテア ーゼ・ドメインをコードする、bp位 322〜1362のFX cDNA を、以下のPCR プライ マーN3(配列番号:3): 及び鋳型DNA としてStratagen Company からの商業的に入手可能な て、PCR により増幅した。これらのPCR プライマーは、そのコーディング領域の 5′末端においてATG 開始コドン及び単一のEcoRI解裂部位及び、そしてそのコ ーディング領域の3′末端において単一のHindIII解裂部位を導入した。 約1.09kbp 長のPCR 産物を、制限エンドヌクレアーゼEcoRIとHindIIIで消化 し、そして約1.02kbp 長のEcoRI/BstEII-FX 断片を、アガロース・ゲル電気泳 動による精製後に約2.58kbp 長のEcoRI/BstEII-pFX-CD ベクター断片にライゲ ートした。望ましいプラスミドpFX-EGF2-AP-CDを、制限マッピングにより同定し 、そしてPCR に より単離されたFX cDNA 配列を、DNA 配列決定によりチェックした。 実施例7 a)E.coli におけるプロテアーゼ遺伝子の発現 上記プロテアーゼ遺伝子を発現させるために、E.coli K12株(例えば、UT560 0 Grodberg,J.and Dunn,J.J.Bacteriol.170(1988)1245-1253)を、発現 プラスミドpFX-EGF2-AP-CD(実施例6において記載されたもの、アンピシリン耐 性)により、そしてlacIqレプレッサー・プラスミドpUBS520(カナマイシン耐性 、調製及び説明については、Brinkmann,U.et al.,Gene 85(1989)109-114を 参照のこと)により、形質転換した。 形質転換されたUT5600/pUBS520 /pFX-EGF2-AP-CD細胞を、 0.6〜0.9 の、 5 50nmにおける吸光度(OD550)まで37℃において、50〜100 mg/lのアンピシリン 及び50mg/lのカナマイシンを含むDYT培地(1%(w/v)酵母エキス、1%( w/v)Bacto Tryptone,Difco 及び 0.5% NaCl)中、振とう培養において培養 し、そしてその後IPTG(最終濃度1〜5mmol/l)により誘導した。37℃におい て4〜8時間(h)の導入期の後、これらの細胞を、遠心分離により収穫し(So rvall RC-5B 遠心分離機、GS 3ローター、6000rpm、15分間)、50mmol/l Tris -HCl バッファーpH7.2 で洗浄し、そしてさらなるプロセッシングまで−20℃で 保存した。1l振とう培養からの細胞収率は4〜5g(湿重量)であった。 b)発現分析 各ケースにおいて1mlの遠心分離された培養基からの細胞ペレット(UT5600/ pUBS520 /pFX-EGF2-AP-CD細胞)を、0.25mlの10mmol/l Tris-HCl,pH7.2中に 再懸濁し、そしてこれらの細胞を、Bran ptor B15を使用した超音波処理(50%強度において30秒間の2パルス)により溶 解した。不溶性の細胞成分を、沈殿させ(Eppendorf5415遠心分離機、14000rpm 、5分間)、そして1/5容量(vol)の5×SDS サンプル・バッファー(1×SDS サンプル・バッファー:50mmol/l Tris-HCl,pH6.8, 1% SDS,1%メルカ プトエタノール、10%グリセロール、0.001%ブロモフェノール・ブルー)を、 その上清に添加した。この不溶性の細胞死骸画分(ペレット)を、6〜8Mウレ アを含む0.3ml 1×SDS サンプル・バッファー中に再懸濁させ、そのサンプルを 95℃において5分間インキュベートし、そして再び遠心分離した。その後、これ らのタンプク質をSDS ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動(PAGE)(Laemmli,U.K .,Nature 227(1970)680-685)により分離し、そしてCoomassie Brilliant Blu e R染料で染色した。 E.coli 内で合成されたFX-EGF2-AP-CD プロテアーゼ変異体は同質であり、そ して上記不溶性細胞死骸画分(封入体、IBs)中にのみ存在した。この発現収率は 、全E.coli タンパク質に対して約50%であった。 実施例8 細胞溶解、可溶化、及び封入体(IBs)の調製 3l振とう培養からの細胞ペレット約(15g湿重量)を75mlの50mmol/l Tri s-HCl,pH7.2中に再懸濁させた。この懸濁液を0.25mg/mlリソゲイムと混合し、 そしてそれを0℃で30分間インキュベートした。2mmol/l MgCl2と10μg/ml DNaseI(Boehringer Mannheim GmbH、カタログNo.104159)の添加後、これら の細胞を、SL 高圧分散により機械的に破壊した。その後、このDNAを室温(RT)で30分間消化 した。37.5mlの50mmol/l Tris-HCl pH7.2,60mmol /l EDTA, 1.5mol/l NaCl,6% Brij X-100 をこの調製物に添加し、それ をRTでさらに30分間インキュベートし、そしてSorvall RC-5B 遠心分離機内で遠 心分離した(GSA Roter,12000rpm、15分間)。この上清を捨て、 100mlの50mmo l/l Tris-HCl,pH7.2,20mmol/l EDTA をこのペレットに添加し、それを、 撹拌しながら4℃において30分間インキュベートし、そして再び沈殿させた。最 後の洗浄工程を繰り返した。精製されたIBs(1.5〜2.0 g湿重量、20〜30%乾燥 質量、 100〜150mg プロテアーゼ)をさらなるプロセッシングまで−20℃で保存 した。 実施例9 IBs の溶解及び還元/誘導体化及び透析 精製されたIBs を、6mol/lグアニジニウム−HCl,100mmol/l Tris-HCl, 20mmol/l EDTA,pH8.0中の5〜10mg/mlタンパク質に一致する100mg IBペレ ット(湿重量)の濃度で懸濁し、そしてアリコートを、室温で1〜3時間以内に 200mmol/l GSSG 又は200mmol/l GSHの存在中撹拌しながら溶解した。そ の後そのpHをpH5.0 に調整し、そして不溶性成分を遠心分離により分離し(Sorv all RC-5B 遠心分離機、SS34ローター、16000rpm、15分間)により分離し、そし て6mol/lグアニジニウム−HCl pH5.0 に対して4℃で24時間透析した。この 誘導体化をSDS-PAGEにより検出した。 実施例10 還元/誘導体化に対するFX-EGF2-AP-CD の再生の独立性 6mol/lのグアニジニウムHCl 中に可溶化され、そして 100mmol/l DTEで 還元され、又はさまざまな濃度のGSSG/GSH で誘導体化されたFX-EGF2-AP-CD プ ロテアーゼ変異体を、各ケースにおいて5ml再生バッファー(50mmol/l Tris- HCl 、0.6mol/lアルギニン/10mmol/l CaCl2/2mmol/l EDTA/2mmol/ l GSH/ 0.5 mmol/l GSSG,pH8.5)に50μl IB 溶解産物/誘導体を一回添加することによ り4℃で再生した。 再生されたタンパク質を、4℃で8〜16時間、100容量の50mmol/l Tris-HCl ,150mmol/l NaCl,5mmol/lのCaCl2,0.1%ポリエチレン・グリコール8000 (PEG 8000)、pH8.0 に対して2回透析した。沈殿したタンパク質を遠心分離に より分離し(Eppendorf 5415遠心分離機、14000rpm、5分間)、そして透明な上 清をその活性化のために使用した。 実施例11 RVV-X によるrFX-EGF2-AP-CDプロテアーゼの活性化 各ケースにおいて、上記の再生され、そして透析されたrFIX-EGF2-AP-CD サン プル1mlを、Sigma Aldrich Chemie GmbH Co.(Deisenhofen,GFR)からの10μl のRussel'sヘビ毒(Rsssel's viper renom(RVV))溶液(20mmol/l Tris-HCl ,pH7.6中に溶解された1mg/ml溶解産物)と混合し、そして1〜2日間37℃で インキュベートした。この酵素的rFX-EGF2-AP-CD活性化の時間経過を、その消化 の完了(プラトー、最大活性化)まで発色性ペプチド基質ChromozymX(実施例12 参照)を使用してモニターした。このためにサンプル(20μl)を4〜6時間の 間隔で反応混合物から採取し、そして生成したFXa活性を測定した。 実施例12 FXa 活性テスト 再生され、そして活性化されたrFXa-EGF2-AP-CD の活性を、Boehringer Mannh eim GmbH(Mannheim,GFR 、カタログNo.789763)からの発色性基質Chromozym X を使用して測定した。20μlサンプルを、マイクロタイター・プレート内でRT において、180μlの50mmol/l Tris-HCl,150mmol/l NaCl,5mmol/l CaC l2,0.1% P EG 8000,pH8.0及び20μlの4mmol/l Chromozym Xと混合し、そして線形初期 勾配(ΔA/分)を、ELISA リーダー内で 405nmの波長における吸光計測により 測定した。テスト原理: 計測シグナル: pNA(p−ニトロアニリン) FXa 基質: MOC-D-NleGlyArg-pNA(Chromozym X)テスト混合物: 180 μlバッファー + 20 μl基質(Chromozym X,4mmol/l) + 20 μl rFXa-EGF2-AP-CDサンプル 実施例13 再生効率の測定 生成したrFXa-EGF2-AP-CD 活性(プラトー値)を再生効率を計算するために使 用した。一連の計測における最高値は、 100%に設定した参照として役立つ。 還元されたタンパク質は、誘導体化されたタンパク質に比較して約60%の再生 収率をもたらす。 文献一覧
【手続補正書】 【提出日】1998年12月11日 【補正内容】 請求の範囲 1.タンパク質とジスルフィド成分から構成された混合ジスルフィドの製法で あって、不活性、難溶性形態における上記タンパク質が変性濃度における溶液と 共に、かつ、ジスルフィド成分の存在中で、インキュベートされ、それに溶解さ れ、そしてそれにより誘導体化される前記製法。 2.原核生物における組換え製造後に得られることができるその不活性の難溶 性形態からの生物学的に活性なタンパク質の製法であって、その不活性な難溶性 形態におけるタンパク質が変性濃度における変性剤の溶液により、かつ、ジスル フィド成分の存在下で溶解され、その溶解されたタンパク質が、上記の強い変性 溶液を非変性又は弱い変性溶液に変更することにより生物学的に活性なコンホメ ーションを呈し、それによりそのジスルフィド成分とのジスルフィド結合が、破 壊され、そしてそのタンパク質がそれを生物学的に活性ならしめるコンホメーシ ョンを採用することができるような方法で、そのタンパク質内に分子内で新たに 形成される、前記製法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),UA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,US,UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.タンパク質とジスルフィド成分から構成された混合ジスルフィドの製法で あって、不活性、難溶性形態における上記タンパク質が、変性濃度における溶液 と共に、かつ、ジスルフィド成分の存在中で、インキュベートされ、それに溶解 され、そしてそれにより誘導体化される前記製法。 2.前記ジスルフィド成分が誘導体化後に除去される、請求項1に記載の製法 。 3.前記誘導体化が酸性条件下で行われる、請求項1又は2に記載の製法。 4.前記タンパク質上の遊離SH基がEDTAの添加により保護される、請求項1〜 3に記載の製法。 5.前記GSSG、シスタミン又はシステインがジスルフィド成分として使用され る、請求項1〜4に記載の製法。 6.ジスルフィド成分が少なくとも1mmol/lの濃度において使用される、請 求項1〜5に記載の製法。 7.原核生物における組換え製造後に得られることができるその不活性の難溶 性形態からの生物学的に活性なタンパク質の製法であって、その不活性な難溶性 形態におけるタンパク質が変性濃度における変性剤の溶液により、かつ、ジスル フィド成分の存在下で溶解され、その溶解されたタンパク質が、上記の強い変性 溶液を非変性又は弱い変性溶液に変更することにより生物学的に活性なコンホメ ーションを呈し、それによりそのジスルフィド成分とのジスルフィド結合が、破 壊され、そしてそのタンパク質がそれを生物学的に活性ならしめるコンホメーシ ョンを採用することができるような方法で、そのタンパク質内に分子内で新たに 形成される、前記製法。 8.前記の再生されたタンパク質がプロテアーゼ、成長因子、タンパク質ホル モン、ニュートロフィン又はサイトカインである、請求項7に記載の製法。
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