JP2001008697A - E.コリでの非融合タンパク質の調製方法 - Google Patents

E.コリでの非融合タンパク質の調製方法

Info

Publication number
JP2001008697A
JP2001008697A JP2000171066A JP2000171066A JP2001008697A JP 2001008697 A JP2001008697 A JP 2001008697A JP 2000171066 A JP2000171066 A JP 2000171066A JP 2000171066 A JP2000171066 A JP 2000171066A JP 2001008697 A JP2001008697 A JP 2001008697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rigf
concentration
igf
solution
dna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000171066A
Other languages
English (en)
Inventor
Albert Schmitz
シュミッツ アルベルト
Walter Maerki
メールキ バルター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novartis AG
Original Assignee
Novartis AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Novartis AG filed Critical Novartis AG
Publication of JP2001008697A publication Critical patent/JP2001008697A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/70Vectors or expression systems specially adapted for E. coli
    • C12N15/73Expression systems using phage (lambda) regulatory sequences
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/65Insulin-like growth factors (Somatomedins), e.g. IGF-1, IGF-2
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】 【課題】 rIGF−IIを生物学的活性型に再生するこ
と。 【解決手段】 宿主細胞からrIGF−IIを単離し、そ
してジスルフィド結合を還元しそしてその還元されたポ
リペプチドを変性条件下で溶解することによってrIG
F−IIを生物学的活性形に再生し、前記変性したポリペ
プチドを天然に存在する形への折りたたみを可能にし、
そしてジスルフィド結合を形成するためにスルフヒドリ
ル基を再酸化するための方法を供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組換えDNA技法
の分野に関し、そして共有結合された外来性タンパク質
成分及びN−末端結合メチオニン又はメチオニンの誘導
体を有さない組換えIGF−II(rIGF−II)又は前
記rIGF−IIの塩の調製方法、前記方法により産生さ
れたrIGF−II、前記rIGF−IIをコードするDN
Aを含んで成るハリブリッドベクター、前記ベクターに
より形質転換された宿主及び宿主細胞からの前記rIG
F−IIの単離方法並びに生物学的活性形へのその再生方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】インシュリン様成長因子II(IGF−I
I)は、インシュリン様活性を有するポリペプチド成長
因子のIGF群のメンバーである。IGF群は、インシ
ュリン、リラキシン、IGF−I,IGF−II及び7s
神経成長因子のβ−サブユニットを含んで成る(Blunde
ll and Humbel, Nature 287: 781〜787, 1980; Froesch
and Zapt, Diabetologica 28: 485〜493, 1985; Froes
chなど.、Ann.Rev.Physiol.47:443〜467, 1985)。
【0003】血清タンパク質IGF−IIの生理学的機能
はまだ十分に理解されていない。しかしながら、IGF
−IIは、活性化されたT細胞によるチミジン導入を刺激
し(Brown など.、J.Receptor Res.5:297, 1985) 、骨
髄細胞による赤芽細胞コロニー形成を増強し(Dainuiak
and Kreczuko, J.Clin.Invest.76:1237, 1985) 、そし
て正常なラット腎臓細胞の成長因子−β誘発軟寒天増殖
の転換に包含され得る(Massagueなど.、J.Biol.Chem.
260:455, 1985)。IGF−IIは、胎児の成長の調節に包
含され、そして胎盤因子により調節されるように思われ
る(Scheonleなど.、 Nature 296, 252〜253, 1982; A
damsなど.、Nature 302:150〜153, 1986)。ヨーロッパ
特許出願EP−A−0289314号は、IGF−II
が、骨細胞のために分裂促進性である骨格増殖因子(S
GF)と同じであり(Farleyなど.、Biochemistry 21:
3509, 1982) 、そしてコラーゲン合成の刺激に包含され
ている(Linkhartなど.、J.Cell.Physiol.128:307, 19
86) ことを開示する。IGF−IIは、骨の疾患の治療の
ために使用され得る。
【0004】血清における成熟IGF−IIは、細胞翻訳
生成物プレプロ−IGF−IIに由来する。プレプロ−I
GF−IIは、次にさらに、成熟IGF−IIに処理される
プロ−IGF−IIに膜間輸送の間にタンパク質分解的に
切断される。IGF−IIは、哺乳類及び鳥類を含む広範
囲の生物に見出され得る。異なった種の動物は、異なっ
たIGF−II分子を有し、そして特定の種又は特定の固
体においてさえ、IGF−IIの変異体が合成され得る。
Rinderknecht及びHumbelは、FEBS Lett.89:283〜286, 1
986 においてヒトIGF−II(huIGF−II)のアミ
ノ酸配列を記載した。そのタンパク質は、67個のアミ
ノ酸を有する一本鎖から成る。前記タンパク質の一次構
造は、SEQ ID No.1として列挙する配列で与
えられる。
【0005】huIGF−IIのラット同等物(rat
IGF−II)は、ラット細胞計BRL−3Aのならし培
地から単離され(Dulate and Shing, J.Cell.Physiol.9
0: 127〜138, 1976)、そして配列決定された(Marquard
t など.、J.Biol.Chem.256:6859〜6865, 1981) 。アメ
リカ特許第4,783,542号は、ウシIGF−II
(boIGF−II)のアミノ酸配列を開示する。鶏骨か
らのIGF−IIの調製は、EP02839314号に開
示されている。
【0006】Jansenなど.(FEBS Lett.179: 243〜264,
1985)は、位置29でセリンの代わりにテトラペプチ
ド、アルギニン−ロイシン−プロリン−グリシンを有す
るhuIGF−IIの変異体を開示する。位置33でセリ
ンの代わりにトリペプチド、システイン−グリシン−ア
スパラテートを有する、huIGF−IIのもう1つの変
異体がZumsteinなどによりProc.Natl.Acad.Sci.USA 82:
3169〜72(1985)に開示されている。IGF−IIの追加の
変異体はN−末端のアラニンを欠き、その結果、そのア
ミノ酸配列はN−末端でチロシンにより始まる(des
−Ala−IGF−II)。des−Ala−IGF−II
はヒト及びラットの両者に同定された(Rinderknecht a
nd Humbel, FEBS Lett.89: 283〜286, 1978; Marquardt
など.、J.Biol.Chem.256:6859〜6863, 1981) 。
【0007】huIGF−IIのプレプロ−形をコードす
るhuIGF−II遺伝子は、少なくとも5個のエキソン
及び4個のイントロンから成り、そして染色体11上に
約16kbp の領域を広げる(de Pagter-Holthuizenな
ど.、FEBS Lett.195: 179〜184, 1986)。Jansenなど
(FEBS Lett.179: 243〜264, 1985)により記載されたよ
うに、2個の異なったmRNA転写体に対応する、2個
の密接に関係するが、しかし異なるタイプのcDNAが
同じヒト肝臓のcDNAライブラリーから単離された。
1つのcDNAタイプは、SEQ ID No.1を有
するアミノ酸配列を有するhuIGF−IIをコードす
る。第2のcDNAタイプは、位置29でセリンの代わ
りにテトラペプチド、アルギニン−ロイシン−プロリン
−グリシンを有する上記のhuIGF−IIの変異体をコ
ードする。異なったmRNA転写物は、特定の組織にお
いて優先的に発現されることが発見された。プレプロ−
又は成熟IGF−IIをコードするcDNAは、たとえば
Jansenなど.(FEBS Lett.179: 283〜286,1985)、de Pa
gter-Holthuizenなど.(FEBS Lett.195: 179〜184, 19
86)、PCT/WO8600619、USP第4,78
3,524号、Jansenなど.(Nature 306:609〜611, 1
983)及びEP−A−0193112号により開示され
る。
【0008】IGF−IIの変異形がわずかに変性された
コード配列を有するIGF−II対立遺伝子の生成物であ
るか、又は変異体が一本のIGF−II遺伝子の一次転写
体の交互のスプライシングにより形成されるかどうか
は、また明確でない(de Pagter-Holthuizenなど.、上
記)。多量のIGF−IIタンパク質を供給することが、
科学的及び臨床的な興味の対象である。ヒト血清(Rind
erknecht and Humbel, FEBS Lett.89: 283〜286, 197
8)、骨(PCT/WO8600619)又は細胞培養物
のならし栄養培地(Dulak and Sling, J.Cell.Physiol.
90:127〜138, 1976)からIGF−IIを生成する方法は既
知である。しかしながら、これらの方法によれば、限定
された量のIGF−IIのみが生成され得る。アミノ酸配
列及びcDNAの利用性は、組換え遺伝子技法により多
量のIGF−II又はその変異体、たとえば〔Arg54
rg55〕−変異体(PCT−WO85/00831)の
生成を可能にした。この後、組換え遺伝子技法により生
成されたIGF−IIは、rIGF−IIとして言及され
る。
【0009】遺伝子コードは退化物である。すなわち、
これは多くのアミノ酸が1つ以上のコドンにより特定さ
れることを意味する。たとえば、セリンは、デオキシリ
ボヌクレオチドトリプレット、TCT,TCC,TC
A,TCG,AGT及びAGCによりコードされる。従
って、同じアミノ酸配列をコードする異なったDNA配
列を有する遺伝子を合成することは可能である。ヒトI
GF−IIをコードする異なった合成遺伝子は、たとえば
Furmanなど.、BIO/TECHNOLOGY5:10
47〜1051(1987),PCT/WO89034
23号、PCT/WO8500831号、EP0176
341号及びEP0123228号により開示される。
【0010】IGF−IIアミノ酸配列を含んで成るポリ
ペプチドのE.コリにおける発現は、たとえばヨーロッ
パ特許出願EP−0230869号、EP−02258
60号及びEP−0176341号に開示される。現在
までに、rIGF−II−融合タンパク質のみが、E.コ
で生成された。これらの融合タンパク質は、それらが
酵素的又は化学的に分解され、そして次に、rIGF−
IIが他の切断生成物から分離される欠点を有する。した
がって、rIGF−II−融合タンパク質の生成は、精製
されたrIGF−IIを得るために行なわれるべき段階の
数及び化学的分解の間、タンパク質の変性の可能性に関
して欠点を有する。
【0011】E.コリに発現されるタンパク質は、E.
コリ細胞において、タンパク質生合成におけるスタータ
ーアミノ酸であるN−末端メチオニンが、しばしばポリ
ペプチド鎖から分解されないので、N−末端に結合され
るメチオニン又はメチオニンの誘導体、たとえばN−ホ
ルミル−メチオニンを、しばしば含む。細菌又はバクテ
リオファージタンパク質成分に融合されない異質タンパ
ク質のE.コリにおける生成は、宿主細胞によるタンパ
ク質分解に対するその異質タンパク質の敏感性に関する
問題を有する。この理由のために、異質タンパク質を劣
化しないプロテアーゼを欠く宿主株が開発された。その
ような宿主株は、プロテアーゼ遺伝子lon及びhtp
遺伝子を欠くE.コリLC137であり、この生成
物は熱ショック誘発タンパク質合成を調節する。
【0012】ジスルフィド結合を含む外来性タンパク質
は、正しいジスルフィド結合を欠く不溶性形でしばしば
微生物に生成され、還元され、そして非生来性コンホメ
ーションを有する。多くのE.コリ株、たとえばE.コ
LC137においては、そのような不溶性外来性タン
パク質は、細胞質に封入体として貯蔵される。誤って折
返されたタンパク質は本質的に不活性である(Smith な
ど.、Science 229:1219, 1985) 。
【0013】分解緩衝液における還元剤の不在下での細
胞分解に基づいて、誤って折返されたタンパク質、空気
中の酸素による誤って折返されたタンパク質中のスルフ
ヒドリル基の酸化により誤ったジスルフィド対を有す
る。誤って折返されたタンパク質を天然に存在する成熟
形に再生することによってそれらの生物学的活性を回復
する試みが行なわれて来た。再生技法は主に、細胞から
封入体の単離、封入体の溶解及び誤って折返されたタン
パク質の変性を含んで成り、結局、誤って形成されたジ
スルフィド結合を還元し、そして再生された成熟タンパ
ク質を安定化する正しい分子内ジスルフィド架橋が形成
されるように、再生された成熟形の形成及びタンパク質
のスルフヒドリル基の酸化を可能にすることによって行
なわれる。
【0014】還元、溶解及び再酸化を含んで成る再生方
法は、当業界において知られている(K.J.Doege and J.
H.Fessler, J.Biol.Chem. 261, 1986, 8924〜8935; J.
G.L.Petersen and K.J.Dorrington, J.Biol.Chem. 249
, 1974, 5633〜5641; V.P.Saxena and D.B.Wetlaufer,
Biochemistry, 9, 1970, 5015〜5022; EP 219874
号)。しかしながら、個々の特定のタンパク質のために
は、還元、溶解及び再酸化による再生のための正確な条
件が開発されるべきであり、そして予測できない。すべ
てのタンパク質に関してではないが、誤って折返された
タンパク質を生物学的に活性な天然に存在する形に再生
する試みは好結果をもたらして来た。Smith など.(J.
Biol.Chem.264:9314〜19321, 1989)においては、E.コ
に発現される融合タンパク質を分解することによって
調製された組換えヒトIGF−IIの再生が記載されてい
る。しかしながら、その再生方法においては、重合IG
F−II及び2種の構造的同位体モノマーが形成された。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】共有結合された外来性
タンパク質成分及びN−末端結合メチオニン又はメチオ
ニン誘導体を有さない多量のrIGF−IIをE.コリ
生成することが本発明の目的である。本発明のもう1つ
の目的は、E.コリに生成されるrIGF−IIを生物学
的活性形に再生することによって生物学的活性rIGF
−IIを供給することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、共有結合され
た外来性タンパク質成分及びN−末端結合メチオニン又
はメチオニンの誘導体を有さないrIGF−IIの調製方
法に関し、 1)リボソーム結合部位を含み、そしてIGF−II(イ
ンシュリン様成長因子II)をコードする第二DNA配列
に読み枠を整合して結合されるアミノ酸のメチオニンを
コードする第一DNA配列に作用可能的に結合されるプ
ロモーターから成る発現カセットを含んで成るハイブリ
ッドベクターにより適切な微生物宿主株を形質転換し、
そして 2)前記形質転換された宿主株を培養することを含んで
成る。
【0017】rIGF−IIは、天然に存在する成熟IG
F−IIのアミノ酸配列から実質的に成り、そして1又は
複数の決定できる生物学的IGF−II機能を有するポリ
ペプチドである。
【0018】
【発明の実施の形態】IGF−II活性を有するすべての
変異体及びそのフラグメントは、rIGF−IIの範囲内
に包含される。変異体は、異なった種、たとえば異なっ
た哺乳類、たとえばマウス、ラット、ヒト、ウシ又は鳥
類、たとえば鶏に見出され、又は特定の種内に見出され
る天然に存在する変異体、たとえば配列識別番号下で列
挙する配列(配列番号:1)で示されるヒトIGF−II
(huIGF−II)のアミノ酸配列の位置29でセリン
の代わりにテトラペプチド、アルギニン−ロイシン−プ
ロリン−グリシンを有する変異体、SEQ ID N
o.1を有するアミノ酸配列の位置33でセリンの代わ
りにトリペプチド、システイン−グリシン−アスパルテ
ートを有する変異体又はN−末端アミノ酸を欠く変異体
を包含する。変異体はまた、コードされたタンパク質の
アミノ酸配列を変えるためにインビトロで突然変異誘発
されたDNAから生成されるrIGF−II形を包含す
る。そのような変異体は、1〜約10個のアミノ酸が欠
失され又は1又は複数の他のアミノ酸により交換されて
いるアミノ酸配列を有する。
【0019】好ましいrIGF−IIは、配列番号:1を
有するアミノ酸配列を有するhuIGF−IIである。I
GF−IIをコードするDNAは、当業界において知られ
ている方法から製造され、そしてヒト、マウス、ラット
又はウシから哺乳類cDNAライブラリー、又は鳥類か
らの鳥類cDNAライブラリーから単離されるcDNA
から成る。cDNAライブラリーは、種々の組織からの
細胞、たとえば肝細胞又は骨細胞に由来する。IGF−
IIをコードするDNAはまた、たとえば哺乳類ゲノムD
NAライブラリー、たとえばヒト、マウス、ラット又は
ウシ細胞から、又は鳥類ゲノムDNAライブラリー、た
とえば鶏組織から単離されるゲノムDNAから成る。I
GF−IIをコードするDNAはさらに、天然に存在する
IGF−IIコードDNA又はその突然変異体のいづれか
のDNA配列を有する化学的に合成されたDNAから成
る。天然に存在するDNAの突然変異体は、天然に存在
するIGF−II又はIGF−II活性を有し、そして/又
はたとえば1〜約10個のアミノ酸が欠失され又は1又
は複数の他のアミノ酸により置換されているアミノ酸配
列を有するその変異体形をコードする。天然に存在する
IGF−IIをコードする突然変異体DNAはまた、1又
は複数のヌクレオチドが他のヌクレオチドにより置換さ
れ、それによって新しいコドンが同じアミノ酸をコード
する非活性性突然変異体も包含する。そのような突然変
異体DNA配列はまた、分解されたDNA配列でもあ
る。分解されたDNA配列は、無制限数のヌクレオチド
が、それらがコードするアミノ酸配列を変えないで他の
ヌクレオチドにより置換される遺伝子コードの意味内で
分解される。そのような分解されたDNA配列は、それ
らの異なった制限部位、及び/又はrIGF−IIの最適
発現を得るために特定の宿主により好まれるそれらの特
定頻度のコドンのために有用であることができる。その
ようなDNA配列の好ましい例は、それぞれE.コリ
好ましいコドンの使用及び酵母に好ましいコドンの使用
を包含し、そしてそれぞれ配列番号:2及び3として列
挙される配列に示される。
【0020】適切な微生物宿主株は、たとえばE.コリ
株である。好ましくは、プロテアーゼ遺伝子、たとえば
lonプロテアーゼ遺伝子、及び熱ショック誘発タンパ
ク質合成の調節に包含される遺伝子、たとえばhtp
遺伝子を欠くE.コリ株が使用される(アメリカ特許
第4,758,512号;Buell, G. など.、Nucleic
Acids Res.13: 1923〜1938, 1985) 。
【0021】本発明のハイブリッドベクターの生成のた
めの適切なベクターは、微生物宿主細胞において使用す
るベクターである。適切なハイブリッドベクターは、完
全なレプリコン及びマーカー遺伝子を含み、そのマーカ
ー遺伝子は表現型特徴による、発現プラスミドにより形
質転換された微生物の選択及び同定を可能にする。適切
なマーカー遺伝子は、微生物に、たとえば耐重金属性、
抗生物質、たとえばアンピシリン又はテトラサイクリン
に対する耐性を付与する。
【0022】E.コリ株におけるIGF−II遺伝子の発
現のために適切であるベクターの例は、バクテリオファ
ージ、たとえばバクテリオファージλの誘導体、又はプ
ラスミド、たとえばpMB9,pSF2124,pBR
317,pBR322又はpPLMuである。好ましく
は、pPLMuであり、これはBuell など.、Nucl.Aci
ds Res.13:1923〜1938(1985)に開示される。IGF−II
をコードするDNA配列を含んで成る好ましいハイブリ
ッドベクターは、pPLMu/BB及びpPLMu/I
GF−IIである。
【0023】いくつかのプロモーターが、E.コリにお
けるIGF−II遺伝子の発現を調節するために使用され
得る。しっかりと調節され得る強く発現された遺伝子の
プロモーターが特に有用である。適切なプロモーター
は、たとえばlac,tactrp及びlppプロモー
ター、さらにファージλN又はファージλPL プロモー
ターである。E.コリに使用するための好ましいプロモ
ーターは、しっかりと調節されたプロモーター、たとえ
ばλPL ,λPR ,lac又はtrpプロモーターであ
る。λPL プロモーターが最っとも好ましい。それは、
たとえばベクターpPLMuに含まれる。
【0024】リボソーム結合部位(シャイン−ダルガル
ノの配列)は、使用されるプロモーターに自然に結合さ
れ又はIGF−IIのコード領域に5′で共有結合され得
る短いヌクレオチド配列上に位置する。好ましくは、配
列番号:4として示されるDNA配列に含まれるファー
ジMu ner遺伝子リボソーム結合部位である。形質
転換された微生物宿主株は、炭素、窒素及び無機塩の同
化可能源を含む液体培地に培養される。
【0025】本発明の好ましい態様において、ハイブリ
ッドベクターの発現カセットに含まれるプロモーターは
調節タンパク質により調節され、そして形質転換された
宿主細胞におけるrIGF−IIの生成が誘発され得る。
ハイブリッドベクターの発現カセットに含まれるプロモ
ーターを調節するタンパク質をコードするDNA配列
は、宿主株のゲノム又は宿主株が本発明のハイブリッド
ベクターにより形質転換され得る追加のプラスミドベク
ターに含まれる。ハイブリッドベクターの発現カセット
に含まれるプロモーターを調節するタンパク質をコード
する適切なDNA配列の選択は、そのプロモーターに依
存する。プロモーターを調節するタンパク質をコードす
るDNA配列は、リプレッサータンパク質、たとえばt
rp R,lac I,λcro、又はλcIをコード
する遺伝子、又はその温度感受性突然変異体である。
【0026】rIGF−IIの生成の誘導のための条件
は、プロモーター及び前記プロモーターを調節するタン
パク質をコードするDNA配列に依存する。熱不安定性
λCI 857 リプレッサーが使用される場合、熱誘導が約
42℃で約1〜約10時間行なわれる。宿主細胞におけ
るrIGF−IIの量が満足するレベルに達する場合、培
養は止められる、そしてポリペプチドが単離される。r
IGF−IIは、細胞中の封入体に付着される。
【0027】rIGF−IIの生成のための好ましい方法
は、熱不安定λCI857 リプレッサーをコードするプラ
スミドpcI857 により及びファージMu ner遺伝
子リボソーム結合部位(この配列は配列番号:4として
与えられる)を含み、そしてhuIGF−IIをコードす
る配列番号:2又は3を有するDNAに読み枠を整合し
て結合されるアミノ酸メチオニンをコードする第一DN
A配列に作用可能的に結合されるλPL プロモーターか
ら成る発現カセットを含んで成るpPLMuから成るハ
イブリッドベクターにより形質転換されたE.コリLC
137を培養し、そして約42℃で熱誘導により、IG
F−IIの発現を誘発することを含んで成る。特に好まし
くは、プラスミドpcI857 及びプラスミドpPLMu
/IGF−II又はpPLMu/BBにより形質転換され
E.コリLC137の使用である。
【0028】本発明はまた、宿主細胞からrIGF−II
を単離し、そしてジスルフィド結合を還元し、そしてそ
の還元されたポリペプチドを変性条件下で溶解すること
によってrIGF−IIを生物学的活性形に再生し、前記
変性されたポリペプチドを天然に存在する形への折返し
を可能にし、そしてジスルフィド結合を形成するために
スルフヒドリル基を再酸化するための方法にも関する。
前記方法は、 a)宿主細胞により産生されたrIGF−IIを単離し、 b)rIGF−IIを適切な溶液に溶解し、 c)段落b)で得られたrIGF−II溶液を折返し緩衝
液に対して透析し、そしてrIGF−IIが、生物学的活
性形に折返されるように還元されたスルフヒドリル基の
分子内ジスルフィド結合へのゆっくりした酸化を可能に
するために酸化物質の存在において酸素を含まない条件
下で前記rIGF−IIを折返し緩衝液中でインキュベー
トすることによってrIGF−IIを生物学的活性形に再
生し、そして d)所望により、遊離カルボキシ及び/又はアミノ基を
有する得られたポリペプチドを塩に転換し、又は得られ
た塩をその遊離化合物に転換する段階を含んで成る。
【0029】本発明の好ましい態様においては、前記方
法に従ってE.コリに生成されるrIGF−IIが宿主細
胞から単離され、そして再生される。rIGF−IIは、
従来の方法で細胞から単離される。宿主細胞を分解し、
そして封入体を単離するための方法は当業界において良
く知られている。細胞は、たとえば超音波による音波処
理、たとえば液体窒素における凍結及び融解により、又
は機械液な力、たとえばフレンチ−プレスによる剪断力
により破壊され得る。封入体は、破壊された細胞の懸濁
液中、たとえば4000g〜約15000gで約10〜
30分間遠心分離することによって沈殿化され得る。
【0030】rIGF−IIを溶解するための適切な溶液
は、rIGF−IIを再生するために十分な濃度で還元剤
及びカオトロープ並びに必要ならプロテイナーゼインヒ
ビターを含んで成る。本発明において有用な還元剤は、
ジスルフィド基をスルフヒドリル基に還元する物質、た
とえばメルカプト基を含む試薬、たとえばジチオトレイ
トール(DTT)、ジチオエリトリトール(DTE)、
メルカプトメタノール、メルカプトエタノール、システ
イン又は還元されたグルタチオン(GSH)である。
【0031】前記変性のために有用なカオトロープは、
たとえば尿素、グアニジン−HCl、アルギニン又は
塩、たとえばカリウムチオシアネート又は水溶性カルシ
ウム、塩、たとえばCaCl2 である。好ましくは尿素
であり、特に好ましくはグアニジン−HClである。r
IGF−IIを再生するために十分な尿素又はグアニジン
−HClの濃度は、約7M〜約9Mである。
【0032】本発明において有用なプロテイナーゼイン
ヒビターは、たとえばベンズアミジン、エチレンジアミ
ン四酢酸、フェニルメチルスルホニルフルホリド(PM
SF)、ジイソプロピルフルオロホスフェート(DIF
P)、トシルフェニルアラニルクロロメチルケトン(T
PCK)、トシルロイシルクロロメチルケトン(TLC
K)、o−フェナントロリン、微生物のプロテアーゼイ
ンヒビター、たとえばペプスタチン、ロイペプチン又は
アンチパイン又はダイズトリプシンインヒビター(SB
TI)及び同様のものである。
【0033】rIGF−IIを溶解するためのもう1つの
適切な溶液は、カルボン酸、たとえばC2 −C4 のカル
ボン酸を含んで成る水溶液である。好ましいカルボン酸
は酢酸である。前記溶液中のカルボン酸の濃度は、約
0.1%(v/v)〜約70%(v/v)のC2 −C4
のカルボン酸である。好ましい酢酸濃度は約50%(v
/v)〜約70%(v/v)である。カルボン酸濃度、
たとえば酢酸濃度が約0.1%(v/v)である場合、
pHは約pH2〜4、好ましくはpH3に調節されるべきであ
る。pHは、たとえばハロゲン化水素酸、たとえばHCl
により調節される。
【0034】段階b)で得られたrIGF−IIの溶液の
折返し緩衝液に対する透析は、約0℃〜約10℃、好ま
しくは約4℃で行なわれる。透析の後、rIGF−II
は、約10μg/ml〜約400μg/ml、好ましくは約
100μg/mlの濃度で、約18〜約96時間、約4℃
〜約35℃の温度で折返し緩衝液中においてインキュベ
ートされ得る。
【0035】本発明に有用な折返し緩衝液は、約1M〜
約2.5M、好ましくは2Mの濃度でカオトロープ、た
とえばグアニジン−HCl又は尿素を含んで成る。rI
GF−II溶液がプロテアーゼにより汚染される場合、折
返し緩衝液はさらに、前記プロテイナーゼインヒビター
を含むことができる。酸素を含まない条件は、不活性ガ
ス、たとえば窒素又は貴ガス、たとえばヘリウム又はア
ルゴンにより脱気することによって得られる。
【0036】本発明において有用な折返し緩衝液はま
た、酸化物質を含んで成る。本発明の酸化物質は、タン
パク質のスルフヒドリル基がジスルフィド基に酸化され
るようにスルフヒドリル/ジスルフィドレドックス対よ
りも低いレドックスのポテンシャルを有する溶液を供給
する物質又は物質のレドックス対である。酸化物質又は
レドックス対は、たとえば(酸化されたグルタチオン
(GSSG)又は還元され、そして酸化されたグルタチ
オンの混合物、システイン又はシステイン及びシスチン
の混合物及び同様のものである。物質の濃度はレドック
ス対のメンバーの割合は、折返し緩衝液のレドックスポ
テンシャルがrIGF−IIのスルフヒドリル基を酸化す
るのに十分に低いように選択される。
【0037】rIGF−IIはさらに精製され得る。精製
段階は、rIGF−IIの再生の前又は後で行なわれ得
る。再生の前又は後でrIGF−IIの追加の精製のため
に適切な方法、たとえば標準のクロマトグラフィー法、
たとえばゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィー、D
EAEセルロース上でのクロマトグラフィー、イムノア
フィニティー又はHPLCは良く知られている。再生の
前、rIGF−IIの追加の精製のための方法は、たとえ
ばゲル濾過カラム、たとえばSephacryl S−
200カラム上でのゲル濾過であり、これは上記rIG
F−IIを溶解するために適切な溶液により平衡化され、
そして溶出される。
【0038】再生されたrIGF−IIは、従来の方法、
たとえば硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、塩化ナ
トリウムによる塩析により、又はタンパク質溶液を濃縮
することにより、そして蒸発又は凍結乾燥により折返し
緩衝液から得られる。使用される方法に依存して、再生
されたrIGF−IIは、遊離形で又はその塩として既知
の方法で得られる。それはいくつかのアミノ酸残基に遊
離アミノ基を含むので、本発明の化合物は、酸付加塩の
形で得られる。適切な酸付加塩は、従来の治療上許容で
きる酸との特に薬理学的に許容できる塩である。代表的
な無機塩は、ハロゲン化水素酸(たとえば塩酸)及びま
た、硫酸、リン酸及びピロリン酸である。代表的な有機
酸は、特にアレーン−スルホン酸(たとえばベンゼン−
スルホン酸又はp−トルエンスルホン酸)、又は低級ア
ルカンスルホン酸(たとえばメタンスルホン酸)、並び
にカルボン酸、たとえば酢酸、乳酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスコルビン酸及びク
エン酸である。しかしながら、本発明の化合物はまた、
いくつかのアミノ酸残基に遊離カルボキシル基(このカ
ルボキシル基は、全ペプチドに酸性特徴を付与する)を
含むので、それはまた、無機又は有機塩基との塩、たと
えばナトリウム、カリウム、カルシウム又はマグネシウ
ム塩、又はアンモニア又は薬理学的に許容できる有機窒
素含有塩基に由来するアンモニウム塩の形でも得られ
る。しかしながら、それは同時に、遊離カルボキシル基
及び遊離アミノ基を含むので、それはまた、内部塩の形
でも得られる。薬理学的に許容される塩の生成が好まし
い。
【0039】薬理学的に許容できる塩は、酸、たとえば
上記塩を形成する酸との反応により、及び蒸発又は凍結
乾燥により、又はpHを適切な中和点に調整することによ
り、そして蒸発又は凍結乾燥により遊離化合物から得ら
れる。本発明のもう1つの態様は、リボソーム結合部位
を含み、そしてIGF−IIをコードする第二DNA配列
に読み枠を整合して結合されるアミノ酸のメチオニンを
コードする第一DNA配列に作用可能的に結合されるプ
ロモーターから成る発現カセットを含んで成るハイブリ
ッドベクターである。好ましくは、配列番号:2又は3
を有するDNA配列を含んで成るハイブリッドベクター
である。最っとも好ましくは、pPLMu/BB及びp
PLMu/IGF−IIである。
【0040】本発明のハイブリッドベクターは、当業界
において知られている方法により、任意にリボソーム結
合部位を含み、そしてIGF−IIをコードする第二DN
A配列に読み枠を整合して結合されるアミノ酸のメチオ
ニンをコードする第一DNA配列に作用可能的に結合さ
れるプロモーターから成る発現カセット、又はその発現
カセットの成分を選択的な遺伝子マーカー及び予定され
た順序で選択された微生物宿主のための複製の起点を含
むDNAフラグメントに結合することによって調製され
得る。前記ハイブリッドベクターの調製はまた、本発明
の対象でもある。
【0041】本発明はさらに、リボソーム結合部位を含
み、そしてIGF−IIをコードする第二DNA配列に読
み枠を整合して結合されるアミノ酸のメチオニンをコー
ドする第一DNA配列に作用可能的に結合されるプロモ
ーターから成る発現カセットを含んで成るハイブリッド
ベクターにより形質転換された微生物宿主、及び前記ハ
イブリッドベクターによる前記微生物宿主の形質転換を
含んで成るその生成方法にも関する。
【0042】本発明の形質転換された微生物宿主細胞
は、下記段階を含んで成る組換えDNA技法により調製
され得る:前記ハイブリッドベクターによる微生物宿主
株の形質転換、及び形質転換されていない宿主細胞から
形質転換された宿主細胞の選択。本発明のハイブリッド
ベクターによる形質転換は、たとえばE.コリについて
の文献に記載される方法で行なわれる〔W.Mandelな
ど.、J.Mol.Biol.53, 159(1970)〕。形質転換された宿
主細胞の単離は、発現プラスミドに含まれるマーカー遺
伝子が耐性を付与する殺生物剤が添加されている選択栄
養培地から都合良くもたらされる。たとえば、ハイブリ
ッドベクターがampR 遺伝子を含む場合、アンピシリ
ンが栄養培地に添加される。ハイブリッドベクターを含
まない細胞は、そのような培地において破壊される。
【0043】微生物宿主株は上記で特定された株であ
る。最っとも好ましい形質転換宿主株は、pPLMu/
IGFII及びpcI857 により形質転換されたE.コリ
LC137及びpPLMu/BB及びpcI857 により
形質転換されたE.コリLC137である。本発明の方
法により生成されたIGF−IIはまた、本発明の対象で
もある。
【0044】本発明はさらに、本発明の方法により生成
されたIGF−II又はその誘導体又は塩を含んで成る医
薬組成物にも関する。医薬組成物は、従来の方法で調製
される。これまで及びこの後のアミノ酸又はアミノ酸配
列の記載のためには、3文字のコード又は1文字のコー
ドが下記のように使用される: A Ala アラニン R Arg アルギニン N Asn アスパラギン D Asp アスパラギン酸 C Cys システイン Q Gln グルタミン E Glu グルタミン酸 G Gly グリシン H His ヒスチジン I Ile イソロイシン L Leu ロイシン K Lys リシン M Met メチオニン F Phe フェニルアラニン P Pro プロリン S Ser セリン T Thr トレオニン W Trp トリプトファン T Tyr チロシン V Val バリン B Asx (Asn+Asp) Z Glx (Gln+Glu) 〔材料及び方法〕 〔細菌株(E.コリK12)〕 LC137:ハーバード大学から得られたhtp
am,lonR9,lacam,malam,trpam,ph
am,rpsL,tsx::Tn10,supCts
株;Goff, S.A.など.、PNAS(1984)81, 6647〜6651。
【0045】W3110:λlysogen,hsd
R 〔プラスミド〕 nPLMu:BIOGEN(Buell, G. など.、Nucl.A
cids Res. (1985)13,1923〜1938)から得られた。この
プラスミドは、ファージMuner遺伝子リボソーム結
合部位を有するバクテリオファージλPL プロモーター
を担持する(Van Leerdam, E. など.、Virology(198
2) 123 , 19〜28;またSEQ ID No.4を参照
のこと)。
【0046】pcI857 :熱不安定性λCI857 リプレ
ッサーをコードするプラスミド(Remaut, E.など.Gene
(1983)22, 103 〜113 )。それは耐カナマイシン性を
付与する。 pIGFII/3:単一のEcoRI部位中にクローンさ
れる、ヨーロッパ特許出願0123228号に開示され
る合成huIGF−II遺伝子を有するpBR325(ま
たSEQ ID No.3も参照のこと)。
【0047】pBBG8/IGFII:SphIとBam
HI部位との間にクローンされる、PCT特許出願WO
89/03423に開示される合成huIGF−II遺伝
子(SEQ ID No.2;N−末端メチオニンのた
めの配列を含む)を有するプラスミドpUC18。 〔SDSゲル−電気泳動〕SDSゲル−電気泳動(SD
S−PAGE)は、BIORADからのMinipro
teanII細胞及び1mmの厚さの18%ポリアクリルア
ミドゲルを用いて、前記のようにして(Laemmli, U.K.N
ature (1970)227 ,680〜685)行なわれる。 〔熱誘導〕40μgのアンピシリン及びカナマイシン
(LB/amp/kan)を含む培養管中の7mlのLB
を単一のコロニーにより接種し、そして30℃で一晩、
振盪しながらインキュベートする。この一晩の培養物5
mlを、100mlの三角フラスコ中の15mlのLB/am
p/kanに添加し、そしてそのフラスコを42℃の水
槽振盪機に移す。サンプル2mlを、移す前に取り、そし
て次にサンプル1mlを1時間の間隔で5時間まで取る。
細胞を遠心分離によりペレット化し(Eppendorf (登録
商標)管及びEppendorf (登録商標)遠心分離機モデル
5415を用いて、10000rpm で5分間)、上清液
を捨て、次にそのペレットをSDS−ゲルのためのサン
プル緩衝液100μlに再懸濁し、そして95℃で10
分間加熱する。アリコート10μlを、SDS−PAG
Eのために負荷する。 〔ウェスターン分析〕タンパク質を、室温で移動用緩衝
液(25mMのトリス−塩基/192mMのグリシン、15
%のメタノール)中において0.7Aで30分間、電気
泳動的に膜(MILLIPOREからの“Immobi
lon”)に移動せしめる。20%の不活性化されたヤ
ギ血清(GIBCO、カタログ番号063−6210、
血清は57℃で1時間、水浴中でインキュベートするこ
とにより熱不活性化される)を含むTBS(10mMのト
リス−HCl、室温でpH7.2,0.15MのNaC
l)中で振盪しながら、室温で1時間、阻止を行なう。
次に膜をTBS50mlにより3度洗浄し、そしてウサギ
抗−huIGF−II抗血清とTBSとの1:2000希
釈溶液と共に4℃で一晩インキュベートする。次の操作
を室温で行なう。次に膜をTBS50mlにより15分間
洗浄する(2回以上のくり返しての洗浄)。免疫反応性
タンパク質を、BIORADキット(カタログ番号17
0−6509,1987)を用いて可視化する。膜を、
アルカリホスファターゼ接合ヤギ抗−ウサギIgGの
1:2000希釈溶液と共にTBS20ml中で1時間イ
ンキュベートし、次に上記のようにして3度洗浄する。
次の反応のために、膜を、66μlのNBT(BIOR
ADカタログ番号170−6539,70%のジメチル
ホルムアミド1ml当り75mg)及び50μlのBCIP
(BIORADカタログ番号170−6532、蒸留水
1ml当り50mg)を含む溶液15ml中でインキュベート
する。眼に見えるバンドを進行せしめ、そしてその反応
を、50mMのエチレンジアミン四酢酸(EDTA)溶液
50ml中でその膜をインキュベートすることによって停
止する(2度くり返す)。 〔DNAフラグメント及びベクターDNAの精製〕プラ
スミドDNA5μgを、供給者の推薦に従って、緩衝液
50μl中、制限酵素により切断を完結する。次に、そ
のDNAを、3Mの酢酸ナトリウム5μl,100mMの
MgCl2 ,5mMのEDTA及びエタノール150μl
の添加により沈殿せしめる。−70℃で15分間のイン
キュベーションの後、DNAを、13000gで15分
間の遠心分離によりペレット化する。上清液を捨て、そ
してDNAペレットを、0.25%のブロモフェノール
ブルー及び0.25%のキシレンシアノールを含む、
0.089Mのトリス−ボレート、0.089Mの硼酸
及び0.002MのEDTA(TBE緩衝液)の溶液8
0μl中に再懸する。ブロモフェノールブルーマーカー
が10cm×0.8cm(長さ×厚さ)のゲルの底に達する
まで、0.5μg/mlのエチジウムブロミドを含むTB
S中において1%アガロースゲルを通して50Vで、サ
ンプル4×20μlを電気泳動せしめる。DNAバンド
を短波UV光下で可視化し、レーザー刃により切断し、
そしてSCHLEICHER & SCHUELLの
“BIOTRAP”装置を用いて、200Aで1.5時
間の適用により、ゲル片から電気溶離する。溶離された
DNAを沈殿せしめ(上記参照のこと)、TE(10mM
のトリス−HCl、室温でpH7.4,1mMのEDTA)
20μlに再懸濁し、そして追加の実験のために使用す
る。 〔DNAフラグメントの連結〕線状化され、そして精製
されたベクターDNA10ng及び精製されたDNAフラ
グメント3×モル当量を、1単位のDNA−リガーゼ
(Boehringer)を含む連結緩衝液(70mMの
トリス−HCl,24℃でpH7.5,10mMのMgCl
2 ,5mMのジチオトレイトール、0.1mMのアデノシン
−トリホスフェート)20μl中において4℃で15時
間インキュベートする。 〔形質転換〕DNAプラスミド(上記を参照のこと)の
連結で得られた連結混合物10μlを、冷たい(4℃)
コンピテントE.コリ細胞(上記を参照のこと)200
μlに添加する。30分間のインキュベーションの後、
細胞を、42℃の水浴中で1.5分間インキュベーショ
ンすることによって熱ショックせしめる。LB2mlを添
加し、そしてその培養物を培養管中で37℃の振盪機に
より40分間振盪する。次にアリコート200μlを、
選択のための適切な40μg/mlの抗生物質を含むLB
プレート上に置く。 〔プラスミドの調製〕プラスミドDNA,Birnboim, H.
C.及び Doly, J(1979)Nucleic Acids Res.,, 1513の
方法に従って調製する。 〔コンピテント細胞の調製〕コンピテントE.コリ細胞
を、Maniatis, T., Fritsch, E.F. 及びSambrook,J.198
2, Molecular Cloning(Cold Spring Harbor Laborator
y, New York), 250〜251 ページに記載されているよう
に塩化カルシウム法により調製する。
【0048】
【実施例】1.プラスミドPLMu/IGFIIの調製及
びhuIGF−II遺伝子のE.コリにおける発現 pIGFII/3(SEQ ID No.3)に含まれる
huIGF−II遺伝子を、第1図に示されるようにpP
LMu中にクローン化する。pPLMu/3中のIGF
−II遺伝子は停止コドンを欠いている。これを、pPL
Mu/3中のSalI−BamHI(“フィルイン”さ
れている)フラグメントをpIGFII/3からのSal
I−PvuIIフラグメントにより置換することによって
pPLMu/IGFIIに再構成する。
【0049】発現研究のために、プラスミドPLMu/
IGFIIを用いて、適合するプラスミドpcI857 を担
持するE.コリ株LC137を形質転換し、そして40
μg/mlのアンピシリン及びカナマイシンを含むLB−
プレート上にプレートする。新しい形質転換体の単一コ
ロニーを熱誘導のために使用する。SDS−PAGE及
びクーマシーブリリアントブルー染色による分析を第2
図に示す。組換えhuIGF−IIは、熱誘導の間、E.
コリ細胞に封入体として全細胞タンパク質の約5〜8%
蓄積する。rIGF−IIの同定は、第3図に示されるよ
うにウサギ抗−huIGF−II抗体を用いて“ウェスタ
ーン”分析により示される。さらに、7500dの見掛
の分子量を有する熱誘導されたタンパク質バンドをゲル
から切断し、そしてN−末端アミノ酸分析にゆだねる。
このようにして得られた配列は、A−Y−R−P−S−
E−T−L−?−G−G−E−L−V−D−T−L−Q
(位置“?”においては、アミノ酸は決定されない)を
示し、そして天然のhuIGF−IIの1つに相当する。
アミノ酸のための単一文字の意味は上記に与えられてい
る。2.プラスミドPLMu/BBの調製及びhuIGF−
II遺伝子のE.コリにおける発現 SEQ ID No.2を有するDNA配列を有するh
uIGF−II遺伝子を、第4図に示されるようにして発
現ベクターpPLMu/Nde中にクローン化した。プ
ラスミドpPLMu/Ndeは次のようにして調製され
た:プラスミドpPLMuを制限エンドヌクレアーゼN
deIにより単一部位で切断した。5′−オーバーハン
ギング端を、T.Maniatis, E.F.Fritsch and J.Sambrook
(1982) ,“Molecular Cloning ”,Cold Spring Harbor
Laboratoryにより記載されているようにして、“クレノ
ウ”−DNAポリマラーゼ、2′−デオキシアデノシン
−5′−トリホスフェート及びチミジン−5′−トリホ
スフェートを用いてブラント末端化し、そして連結し、
プラスミドpPLMu/Nondeをもたらした。pP
LMu/Nonde中のNcoI部位を、オリゴヌクレ
オチド指図のインビトロ突然変異誘発(Amersha
m、コードRPN.2322)のために市販のキットを
用いてNdeI部位に転換し、そしてプライマー5′−
CGTAACCATATGAAAAACCCをプラスミドpPLMu/Nde
にもたらした。E.コリLC137/pcI857 におけ
るプラスミドpPLMu/BBによる発現研究は、pP
LMu/IGFIIに関するのと類似する組換えhuIG
F−IIの発現レベルを示した。3.プラスミドPLMu/IGFIIにより形質転換され
たE.コリLC137から組換えhuIGF−IIを含ん
で成る封入体の単離 例1に従って誘発された細胞を分離し、そして分解緩衝
液(50mMのトリス−HCl,10mMのEDTA,pH
7.0)中で2度洗浄し、そして10分間音波処理し、
そして遠心分離する(30分、13000g,4℃)。
ペレットは封入体を含む。4.尿素を含む緩衝液による封入体の安定化 例3で得られた封入体を、溶解緩衝液(8Mの尿素、1
00mMのトリス−HCl,8mMのEDTA,5mMのベン
ズアミジン、5mMのDTT,pH6.5)に再懸濁し、2
〜5分間音波処理し、そして遠心分離する(30分、1
3000g,4℃)。上清液は再生された組換えhuI
GF−IIを含む。5.酢酸による封入体の溶解 例3で得られた封入体を、70%(v/v)の水性酢酸
に溶解する。6.再生の前、組換えhuIGF−IIの精製 例4で得られた上清液を、折返しの前、ゲル濾過カラム
(SephacrylS−200)上に適用する。平衡
化及び溶離緩衝液は、8Mの尿素、100mMのトリス−
HCl,10mMのDTT(pH6.5)を含む。
【0050】Sephacryl S−200カラムか
ら溶離する画分をSDS−PAGE上で分析し、そして
組換えhuIGF−IIを含む画分を追加の処理のために
プールする。7.組換えhuIGF−IIの再生 再生された組換えhuIGF−IIを、例6に従って得ら
れたプール又は例4に従って得られた上清液から、尿素
濃度が2Mになるまでアルゴンによりガス抜きすること
によって得られた酸素フリー条件下で前記プール又は上
清液を4℃で折返し緩衝液(50mMのトリス−HCl,
4mMのDTT,1.5mMのL−シスチン、4.5mMのL
−システイン、pH8.5)に対して透析し、そして続い
てこの反応混合物を30℃で24時間インキュベートす
ることによって得た。この再生は、30℃でのインキュ
ベーションの開始で(第5A図)及び18時間後(第5
B図)に取られる反応混合物のサンプルの逆相HPLC
によりモニターされる。8.組換えhuIGF−IIの逆相HPLC 折返しされていない(還元された)、準安定性の及び再
生された(酸化された)組換えhuIGF−IIの分離
を、pH3で酢酸による処理により及び逆相HPLC上
での上清液の付随するクロマトグラフィー処理により達
成する。その結果は第8表に示される。実験条件:装
置:Kontron.カラム:VydacC18 5μ
m。定常相:218 TP5415。アリコート部分:
600μl。流速:12ml/分。溶離剤A:0.1%の
トリフルオロ酢酸。溶離剤B:アセトニトリル/水8:
2+0.08%のトリフルオロ酢酸。圧力:約100バ
ール。216nmでの吸光度。9.組換えhuIGF−IIの特徴化 例8に従ってHPLCにより単離された20.66(第
5A図)又は20.51(第5B図)での画分1(ピー
クは、“酸化された再生”として示される第4図に存在
する)を、次のようにして特徴づける:a)組換えhuIGF−IIのアミノ酸組成の決定 HPLC溶離液の画分1から単離された組換えhuIG
F−IIをHClにより加水分解し、そして次に、Chang
など.、Method in Enzymology 91:41(1983)に記載され
るようにして分析する。その加水分解物は、第1表に与
えられるアミノ酸組成を有する。第1表:E.コリからの組換えhuIGF−IIのアミノ
酸組成 括弧の中の値は、SEQ ID No.1として示され
るアミノ酸配列におけるアミノ酸の数を示す。
【0051】 アミノ酸 加水分解物 アミノ酸 加水分解物 Asx 3.3(3) Ile 0.5(1) Thr 3.8(4) Leu 5.5(6) Ser 7.6(7) Tyr 1.2(3) Glx 6.3(7) Phe 4.3(4) Pro 3.6(3) His − (-) Gly 6.3(5) Lys 1.2(1) Val 4.0(4) Arg 8.3(8) Ala 4.8(5) Met − (-) Cys 5.0(6) 合計 67 b)部分配列の分析 HPLC溶離液の画分1から単離された組換えhuIG
F−II約35μgをEdmanの従来の配列分析にゆだ
ね、そしてN−末端フェニルチオヒダントインアミノ酸
を逆相HPLCにより決定する。35サイクルの結果は
次の通りである: サイクル 1 10 20 アミノ酸 AYRPSETL−GGELVDTLQFV サイクル 21 30 35 アミノ酸 −GDRGFYF−RPASRVc)組換えhuIGF−IIの見掛の分子量 組換えhuIGF−IIを、還元及び非還元条件下で、La
emmli など.、Nature227:680〜685(1970) に従ってS
DSポリアクリルアミドゲル上で分析する。両条件下
で、約7500Dの見掛の分子量が組換えhuIGF−
IIのために測定される。d)252 Cf−PD−質量分析法により分子量の測定 5μgのrIGF−IIを、水及び酢酸の1:1(v/
v)混合物10μlに溶解する。タンパク質を、ニトロ
セルロース被覆のサンプルホルダーに吸着し、そして質
量スペクトルを、13cmのフライト管の長さを有するフ
ライト質量分析器モデルBioion 20(BIOION N
urdic AB, Uppsala, Sweden)の252 Cfプラズマ脱着時
間に基づいて記録する。
【0052】スペクトルを+19KVの加速電位で集め
る。測定されたm+H+ イオンの質量は7469であ
る。その計算された分子量は7469.5である。 〔微生物の寄託〕下記の微生物は、Deutsche Sammlung
von Mikroorganismen, Mascheroder Weglb, D-3300 Bra
unschweigにブダペスト条約に基づいて1989年11
月14日に寄託された:pcI857 及びpPLMu/B
Bにより形質転換されたE.コリLC137は、No.
DSM5641の番号でLC137/BBとして寄託さ
れた。
【0053】pcI857 及びpPLMu/IGFIIによ
り形質転換されたE.コリLC137は、No.DSM
5642の番号でLC137/IGFIIとして寄託され
た。
【0054】
【配列表】 <110> Novartis AG <120> Novel process for the production of unfused protein in E.coli <130> B006129 <150> GB8927008.6 <160> 4 <210> 1 <211> 67 <212> PRT <213> human <400> 1 Ala Tyr Arg Pro Ser Glu Thr Leu Cys Gly Gly Glu Leu Val Asp Thr 1 5 10 15 Leu Gln Phe Val Cys Gly Asp Arg Gly Phe Tyr Phe Ser Arg Pro Ala 20 25 30 Ser Arg Val Ser Arg Arg Ser Arg Gly Ile Val Glu Glu Cys Cys Phe 35 40 45 Arg Ser Cys Asp Leu Ala Leu Leu Glu Thr Tyr Cys Ala Thr Pro Ala 50 55 60 Lys Ser Glu 65 <210> 2 <211> 216 <212> DNA <213> Artificial <220> <221> <222> <223> DNA sequence of the synthetic huIGF-II gene with E.coli preferred codon usage. from 1 to 6 NdeI cleavage site from 7 to 207 coding region from 211 to 216 BamHI cleavage site <400> 2 catatggcat accgcccgag cgagaccctg tgcggtggcg agctcgtaga cactctgcag 60 ttcgtttgtg gtgaccgtgg cttctacttc tctcgtcctg ctagccgtgt atctcgccgt 120 tctagaggca tcgttgaaga gtgctgtttc cgcagctgtg atctggcact gctcgaaact 180 tactgcgcaa ctccagcaaa atccgaataa ggatcc 216 <210> 3 <211> 233 <212> DNA <213> Artificial <220> <221> <222> <223> huIGF-II gene with preferred yeast codon usage. from 1 to 6 EcoRI cleavege site from 7 to 11 HgaI cleavege site from 17 to 217 coding region from 223 to 227 HgaI cleavage site <400> 3 gaattcgacg cttatggctt acagaccatc cgaaaccttg tgtggtggtg aattggtcga 60 caccttgcaa ttcgtttgtg gtgacagagg tttctacttc tccagaccag cttccagagt 120 ttctagaaga tccagaggta tcgttgaaga atgttgtttc agatcttgtg acttggcttt 180 gttggaaacc tactgtgcta ccccagctaa gtctgaatga atgcgtcgaa ttc 233 <210> 4 <211> 150 <212> DNA <213> Bacteriophage Mu <220> <221> <222> <223> DNA sequence of the DNA fragment downstream of theλPL promoter in plasm id pPLMu comprising the ner gene ribosomal binding site of phage Mu from 1 to 61 ner gene ribosomal binding site from 62 to 110 polylinker with recognition sites for the restrictio n enzymes NcoI, EcoRI, SmaI, BamHI, SalI, PsrI, and HindIII. <400> 4 gaattcttac acttagttaa attgctaact ttatagatta caaaacttag gagggttttt 60 accatggtta cgaattcccg gggatccgtc gacctgcagc caagcttggc tgcctcgcgc 120 gtttcggtga tgacggtgaa aacctctgac 150
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、プラスミドPLMu/IGFIIの構
成のためのクローニング手段の略図である。
【図2】第2図は、E.コリLC137における組換え
huIGF−IIの発現を示すクーマシーブリリアントブ
ルー染色SDS−ポリアクリルアミドゲルの写真であ
り、図面に代わる写真である。レーン1:10μlの粗
抽出物、細胞は誘導されていない。レーン2:10μl
の粗抽出物、細胞は1時間熱誘導されている。レーン
3:10μlの粗抽出物、細胞は2時間熱誘導されてい
る。レーン4:分子量サイズマーカー。レーン5:20
μlの粗抽出物、細胞は誘導されていない。レーン6:
20μlの粗抽出物、細胞は1時間熱誘導されている。
レーン7:20μlの粗抽出物、細胞は2時間熱誘導さ
れている。
【図3】第3図は、プラスミドpPLMu/IGFII及
びpcI857 を担持するE.コリ株LC137の熱誘導
の後、全細胞タンパク質の“ウェスターン分析”を示す
写真であり、図面に代わる写真である。ウサギ抗−hu
IGF−II抗体が使用された。レーン1:10μlの全
細胞タンパク質、細胞は誘導されていない。レーン2:
10μlの全細胞タンパク質、細胞は1時間熱誘導され
ている。レーン3:10μlの全細胞タンパク質、細胞
は2時間熱誘導されている。レーン4:10μlの全細
胞タンパク質、細胞は3時間熱誘導されている。レーン
5:精製された組換えhuIGF−I標準。
【図4】第4図は、プラスミドPLMu/BBの構成の
ためのクローニング手段の略図である。
【図5】第5図は、再生の前(A)及び後(B)での組
換えhuIGF−IIのHPLC分析の溶離プロフィール
である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宿主細胞からrIGF−IIを単離し、そ
    してジスルフィド結合を還元しそしてその還元されたポ
    リペプチドを変性条件下で溶解することによってrIG
    F−IIを生物学的活性形に再生し、前記変性したポリペ
    プチドを天然に存在する形への折りたたみを可能にし、
    そしてジスルフィド結合を形成するためにスルフヒドリ
    ル基を再酸化するための方法であって、 a)宿主細胞により産生されたrIGF−IIを単離し、 b)rIGF−IIを適切な溶液に溶解し、 c)段階b)で得られたrIGF−II溶液を折りたたみ
    緩衝液に対して透析し 、そしてrIGF−IIが任意にプロテイナーゼインヒビ
    ターの存在下で生物学的活性形に折りたたまれるよう
    に、還元されたスルフヒドリル基の分子内ジスルフィド
    結合へのゆっくりした酸化を可能にするように、酸化物
    質の存在において酸素を含まない条件下で前記rIGF
    −IIを折りたたみ緩衝液中でインキュベートすることに
    よってrIGF−IIを生物学的活性形に再生し、そして d)所望により、遊離カルボキシ及び/又はアミノ基を
    有する得られたポリペプチドを塩に転換し、又は得られ
    た塩をその遊離化合物に転換する段階を含んで成る方
    法。
  2. 【請求項2】 前記rIGF−IIを溶解するために適切
    な溶液が、rIGF−IIの折りたたみを解くために十分
    な濃度で還元剤及びカオトロープ並びに必要なら、プロ
    テイナーゼインヒビターを含んで成る請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 前記カオトロープが尿素又はグアニジン
    −HClである請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記カオトロープの濃度が約7〜約9M
    である請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記rIGF−IIを溶解するために適切
    な溶液がカルボン酸を含む水溶液である請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 前記カルボン酸が、約0.1%(v/
    v)〜約70%(v/v)の濃度でのC2 −C4 カルボ
    ン酸である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記カルボン酸が酢酸である請求項6記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記酢酸の濃度が約50%(v/v)〜
    約70%(v/v)である請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記酢酸の濃度が約1%であり、そして
    pHをHClで2〜4に調整する請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 折りたたまれていないrIGF−IIを
    含んで成る溶液を約0℃〜約10℃の温度で折りたたみ
    緩衝液に対して透析し、そして続いて、rIGF−IIを
    約10μg/ml〜約400μg/mlの濃度で約4℃〜約
    35℃の温度で約18〜約96時間、折りたたみ緩衝液
    中においてインキュベートする請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記透析温度が4℃である請求項2記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 前記折りたたみ緩衝液がカオトロープ
    として、グアニジン−HCl又は尿素を約2Mの濃度で
    含んで成る請求項10記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記rIGF−II濃度が約100μg
    /mlである請求項10記載の方法。
JP2000171066A 1989-11-29 2000-06-07 E.コリでの非融合タンパク質の調製方法 Pending JP2001008697A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB8927008.6 1989-11-29
GB898927008A GB8927008D0 (en) 1989-11-29 1989-11-29 Novel process for the production of unfused protein in e.coli

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2323339A Division JPH03228682A (ja) 1989-11-29 1990-11-28 E.コリでの非融合タンパク質の調製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001008697A true JP2001008697A (ja) 2001-01-16

Family

ID=10667136

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2323339A Pending JPH03228682A (ja) 1989-11-29 1990-11-28 E.コリでの非融合タンパク質の調製方法
JP2000171066A Pending JP2001008697A (ja) 1989-11-29 2000-06-07 E.コリでの非融合タンパク質の調製方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2323339A Pending JPH03228682A (ja) 1989-11-29 1990-11-28 E.コリでの非融合タンパク質の調製方法

Country Status (12)

Country Link
US (2) US5210028A (ja)
EP (1) EP0434605B1 (ja)
JP (2) JPH03228682A (ja)
AT (1) ATE142694T1 (ja)
CA (1) CA2030947A1 (ja)
DE (1) DE69028499T2 (ja)
DK (1) DK0434605T3 (ja)
ES (1) ES2091237T3 (ja)
GB (1) GB8927008D0 (ja)
GR (1) GR3020993T3 (ja)
IE (1) IE74173B1 (ja)
PT (1) PT96004B (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE95236T1 (de) * 1983-04-25 1993-10-15 Chiron Corp Hybrid-dns-synthesis von reifen insulinaehnlichen wachstumsfaktoren.
IL71991A (en) * 1983-06-06 1994-05-30 Genentech Inc Preparation of human FGI and FGE in their processed form through recombinant AND tranology in prokaryotes
US5532142A (en) * 1993-02-12 1996-07-02 Board Of Regents, The University Of Texas System Method of isolation and purification of fusion polypeptides
US5407810A (en) * 1993-08-20 1995-04-18 Genentech, Inc. Aqueous multiple-phase isolation of polypeptide
KR100309700B1 (ko) * 1994-01-15 2001-12-15 성재갑 재조합단백질의활성상태로의재구성방법
EP0779927A1 (en) * 1994-09-08 1997-06-25 Chiron Corporation A method of improved production of insulin-like growth factor
WO2000002901A1 (en) * 1998-07-09 2000-01-20 University Technology Corporation High pressure refolding of protein aggregates and inclusion bodies
US6121421A (en) * 1998-08-21 2000-09-19 Abbott Laboratories Methods for isolating recombinant β-casein
MXPA03003867A (es) * 2000-10-31 2004-10-15 Univ Colorado Regents Desagregacion mejorada de proteina y replegamiento utilizando alta presion.
US7105327B1 (en) * 2001-06-15 2006-09-12 Bharat Biotech International, Ltd. Recombinant streptokinase
ES2284816T3 (es) * 2002-02-05 2007-11-16 Geymonat S.P.A. Proceso de produccion de un factor de crecimiento placentario recombinante.
WO2003085108A1 (fr) * 2002-04-10 2003-10-16 Ajinomoto Co., Inc. Adn recombinant presentant un gene d'hydantoinase et un gene de carbamylase et procede de production d'acide amine
US6969769B2 (en) * 2002-06-14 2005-11-29 Vanson Halosource, Inc. N-halamine siloxanes for use in biocidal coatings and materials
CA2663416A1 (en) * 2006-09-15 2008-03-20 Barofold, Inc. High pressure treatment of proteins for reduced immunogenicity
EP3381466A1 (en) * 2009-11-05 2018-10-03 Quest Diagnostics Investments Incorporated Quantitation of insulin-like growth factor-i and insulin-like growth factor-ii with high-resolution mass spectrometry
CN104911203A (zh) * 2015-06-30 2015-09-16 成都易胜科生物科技有限公司 一种重组人胰岛素的工业制备方法

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2586170A (en) * 1946-10-04 1952-02-19 Peerless Tool & Engineering Co Fishing tackle assembly
US2807905A (en) * 1955-11-07 1957-10-01 Jesse E Ford Fishing lure and plug retriever
US2809460A (en) * 1956-03-23 1957-10-15 Belty L Taylor Fishing lure retriever
US2807906A (en) * 1956-08-06 1957-10-01 Mun Henry Chan Fishing tackle retriever
US3144728A (en) * 1962-02-19 1964-08-18 Stevens Marvin Lure retriever
US3156064A (en) * 1963-08-21 1964-11-10 Herbert J Czirr Means to recover a lure or the like
US4408411A (en) * 1981-05-21 1983-10-11 Skarnells David B Fishing lure retriever
US4620948A (en) * 1982-12-22 1986-11-04 Genentech, Inc. Purification and activity assurance of precipitated heterologous proteins
US4536984A (en) * 1983-02-18 1985-08-27 Leon Kowal Retrieval device for fishing tackle
ATE95236T1 (de) * 1983-04-25 1993-10-15 Chiron Corp Hybrid-dns-synthesis von reifen insulinaehnlichen wachstumsfaktoren.
WO1985000831A1 (en) * 1983-08-10 1985-02-28 Amgen Microbial expression of insulin-like growth factor
US4758512A (en) * 1984-03-06 1988-07-19 President And Fellows Of Harvard College Hosts and methods for producing recombinant products in high yields
JPS61502657A (ja) * 1984-07-13 1986-11-20 チロン コ−ポレイシヨン プレプロインシュリン様成長因子1及び2
US4738921A (en) * 1984-09-27 1988-04-19 Eli Lilly And Company Derivative of the tryptophan operon for expression of fused gene products
EP0193112A3 (en) * 1985-02-22 1987-02-25 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Cdna encoding mammalian insulin-like growth factor ii
SE8505922D0 (sv) * 1985-12-13 1985-12-13 Kabigen Ab Construction of an igg binding protein to facilitate downstream processing using protein engineering
US4885163A (en) * 1987-02-24 1989-12-05 Eli Lilly And Company Topical use of IGF-II for wound healing
US4929700A (en) * 1987-04-16 1990-05-29 Cetus Corporation Production of purified, biologically active, bacterially produced recombinant human CSF-1
EP0289314B1 (en) * 1987-04-28 1994-10-12 Roche Diagnostics GmbH Use of IGF-II in the treatment of bone disorders
US4961969A (en) * 1987-05-11 1990-10-09 Cetus Corporation Process for recovering microbially produced interferon-β
GB8723660D0 (en) * 1987-10-08 1987-11-11 British Bio Technology Synthetic gene

Also Published As

Publication number Publication date
DK0434605T3 (da) 1996-09-30
EP0434605A2 (en) 1991-06-26
US5210028A (en) 1993-05-11
EP0434605A3 (en) 1991-11-06
EP0434605B1 (en) 1996-09-11
JPH03228682A (ja) 1991-10-09
PT96004A (pt) 1991-09-13
GB8927008D0 (en) 1990-01-17
DE69028499T2 (de) 1997-03-13
US5708148A (en) 1998-01-13
CA2030947A1 (en) 1991-05-30
IE74173B1 (en) 1997-07-02
IE904294A1 (en) 1991-06-05
PT96004B (pt) 1998-01-30
DE69028499D1 (de) 1996-10-17
ATE142694T1 (de) 1996-09-15
ES2091237T3 (es) 1996-11-01
GR3020993T3 (en) 1996-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2686090B2 (ja) 新規融合蛋白質およびその精製方法
CA2237296C (en) Process for the preparation of peptides by way of streptavidin fusion proteins
EP0518587B1 (en) A-C-B proinsulin, method of manufacturing and using same, and intermediates in insulin production
US5914254A (en) Expression of fusion polypeptides transported out of the cytoplasm without leader sequences
JP2882775B2 (ja) ヒトーグリア由来神経突起因子
EP0055945A2 (en) Human proinsulin and analogs thereof and method of preparation by microbial polypeptide expression and conversion thereof to human insulin
JP2001008697A (ja) E.コリでの非融合タンパク質の調製方法
US5100784A (en) Process for the preparation of mature human serum albumin
NO176799B (no) DNA som koder for et polypeptid, rekombinant plasmid som koder for og kan uttrykke et polypeptid og fremgangsmåte for fremstilling av dette polypeptid
WO1995004076A1 (en) Expression of fusion polypeptides transported out of the cytoplasm without leader sequences
SK278336B6 (en) Dna sequences, recombinant dna molecules and processes for producing swing growth hormone-like polypeptides
JP2001029093A (ja) インターロイキン−1インヒビター
US5218093A (en) EGF variants and pharmaceutical use thereof
AU8640798A (en) Recombinant expression of insulin c-peptide
EP1066328A1 (en) Chimeric protein containing an intramolecular chaperone-like sequence and its application to insulin production
CA2000309A1 (en) Recombinant pdgf and methods for production
JPH1175876A (ja) 新規な微生物トランスグルタミナーゼの製造法
JPH0779701B2 (ja) 成長ホルモン放出因子を含むハイブリドポリペプチドをコ−ドする遺伝子
Mayne et al. Direct expression of human growth in Escherichia coli with the lipoprotein promoter
WO1988005816A1 (en) Polypeptide
Koyama et al. A novel procedure for the preparation of biologically active recombinant peptides using a cyanylation reaction
Chakraborty et al. Overexpression, purification and characterization of recombinant salmon calcitonin, a therapeutic protein, in streptomyces avermitilis
EP0361956A2 (en) Increased expression of small molecular weight recombinant proteins
JP3003135B2 (ja) ポリペプチドの発現ベクター及びポリペプチドの製造法
JPH05207891A (ja) 脳性ナトリウム利尿ペプチドの製造方法