JPH11508917A - 錠剤化イオネンポリマー - Google Patents

錠剤化イオネンポリマー

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JPH11508917A JP9505948A JP50594897A JPH11508917A JP H11508917 A JPH11508917 A JP H11508917A JP 9505948 A JP9505948 A JP 9505948A JP 50594897 A JP50594897 A JP 50594897A JP H11508917 A JPH11508917 A JP H11508917A
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Abstract

(57)【要約】 錠剤化イオネンポリマー、その調製法、および水処理におけるその使用を記載する。錠剤は約5から約60重量パーセントのイオネンポリマー、約40から約95重量パーセントの塩担体マトリックス、0から約20重量パーセントの崩壊速度調節剤、および0から約10重量パーセントの凝結防止剤を含有する。錠剤は、イオネンポリマーの水溶液を担体マトリックスと混合して湿潤塊をつくり、湿潤塊を乾燥して顆粒とし、顆粒の大きさを小さくして粉末とし、次いで粉末を圧縮して錠剤とすることによってつくることができる。錠剤は多種多様の水処理用途に有用である。従って、本明細書は水系における微生物の生長を制御する方法を記述する。この方法を用いて、少なくとも1種の微生物の成長を制御するのに有効な量のイオネンポリマーを用いて水系を処理する。イオネンポリマーは本発明の錠剤中に含有される。

Description

【発明の詳細な説明】 錠剤化イオネンポリマー 発明の背景発明の分野 本発明は錠剤化イオネンポリマー(tabletized ionene polymer)、それらの 製造方法及び水処理におけるそれらの用途に関する。関連技術分野の説明 あらゆる種類の水系において生物学的汚染は、なかなか解消しない不快な状況 又は問題である。生物学的汚染は例えば冷却水、金属加工流体、又は例えば製紙 工業又は紡織工業において用いられる水系のような他の再循環水系におけるよう に、工業用プロセス水において生ずる場合に、直接の不利な経済的影響を及ぼす 可能性がある。制御されないならば、工業用プロセス水の生物学的汚染はプロセ スの操作を妨害し、プロセス効率を低下させ、エネルギーを無駄にし、水処理系 を閉塞させ、生成物の品質を劣化さえさせる可能性がある。 例えばプール、温泉、又は装飾用(若しくは観賞用)水系(例えば池若しくは 泉)のような、レクリエーション水系の生物学的汚染は、このような水系の人々 の楽しみをひどく減ずる可能性がある。生物学的汚染はしばしば不快な臭気を生 じる。さらに重要なことには、特にレクリエーション水系では、水質が使用に不 適切になり、健康の危険性さえ帯びうるような程度にまで、生物学的汚染が水質 を汚染する可能性がある。 衛生用水も、工業用プロセス水及びレクリエーション水系と同様に、生物学的 汚染とその関連問題に対して無防備である。衛生用水は例えばトイレ用水(toile t water)、貯水槽水(Cistern water)、及び下水処理用水を包含する。衛生用水 中に含有される廃物の性質のために、これらの水系は特に生物学的汚染を受けや すい。 水性系におけるバイオフィルム(biofirm)及びスライム(slime)形成を包含する 生物学的汚染を制御又は防止するために、イオネンポリマーがしばしば用いられ ている。有利なことには、イオネンポリマー又はポリマー第4級アンモニウム化 合物(ポリクォーツ(polyquats))は一般に、水系又は水性系中で過度に起泡せ ず、皮膚を刺激せず、温血動物に対して極めて低い毒性を示す。これらの特徴は 、生物学的汚染を制御又は防止するイオネンポリマーの能力と共に、イオネンポ リマーを水処理のための優れた選択肢にしている。 イオネンポリマーは一般に販売されており、例えば水溶液又は水性製剤のよう な液体組成物として用いられている。イオネンポリマーの錠剤(tablet)を包含す る固体形は、米国特許第5,142,002号及び第5,419,997号に開 示されている。他の水処理用化学薬品は例えば錠剤又はパックのような固体形で しばしば販売されている。下記特許は幾つかの異なる水性系に用いるための水処 理用化学薬品の種々な固体形を述べている:米国特許第4,310,434号、 第4,396,522号、第4,477,363号、第4,654,341号、 第4,683,072号、第4,820,449号、第4,876,003号、 第4,911,858号、第4,961,872号及び第5,205,955号 、並びに英国特許第1,601,123号、PCT出願WO91/18510、 PCT出願WO92/13528、及びヨーロッパ特許出願第0525437A 1号 幾つかの出願では、固体形が液体組成物を凌駕する利点を提供する。良好に製 剤化された(well formulated)固体形は安定性を強化し、化学薬品、溶媒又は蒸 気への暴露を減ずる。固体では、種々な成分を上首尾に組み合わせることができ るが、液体ではこのような組合せは好ましくない反応や活性の可能な低下をもた らすことがある。固体形を用いると、化学組成物をしばしば液体組成物よりもい っそう濃縮した形でパッケージして、輸送することができる。固体形は輸送又は 取り扱い中の液体のこぼれ又は容器破損に関する問題を軽減又は除去することも できる。 使用の時点において、固体形は液体組成物を凌駕するさらなる利益をも与える ことができる。固体形は使用量の誤りを減ずる単位投与量及び均一投与系を提供 する。水処理用化学薬品の固体形を製剤化して、化学薬品を水性系に持続放出又 は長期放出させることもできる。 上記考察によって示すように、イオネンポリマーの生物学的効果に固体製剤の 利点を組み合わせることが望ましいと考えられる。イオネンポリマーの固体形は 液体イオネンポリマー組成物の有用性をさらに高めると考えられる。したがって 、水処理及びその他の用途に使用可能なイオネンポリマーの固体形の必要性が存 在する。 発明の概要 本発明は錠剤化イオネンポリマーに関する。本発明による錠剤は約40〜約9 5重量%の塩キャリヤーマトリックスと、好ましくは塩キャリヤーマトリックス に吸着された、約5〜約60重量%のイオネンポリマーと、約0〜約20重量% の崩壊速度調節剤と、0〜約20重量%の凝結防止剤とを含む。本発明の錠剤は 約3重量%以下の吸湿性インデックス(hygroscopicity index)を有する。換言す ると、約25℃及び約70%湿度の空気中に30日間放置したときに、本発明の 錠剤は約3重量%のみの水分を吸着するにすぎない。したがって、本発明の錠剤 は非常に低い水分吸収を有する。 イオネンポリマーの水溶液に塩キャリヤーマトリックスを混合して、湿った塊 を形成することによって、錠剤を製造することができる。湿った塊を乾燥させて 、顆粒を形成し、顆粒のサイズを減じて、粉末を形成する。次に、この粉末を錠 剤に圧縮成形する。 本発明の錠剤は非常に多様な水処理用途に用いることができる。したがって、 本発明は水性系における微生物の成長を阻害する方法を提供する。本発明の錠剤 を用いて水性系を有効量のイオネンポリマーによって処理して、少なくとも1種 類の微生物の成長を阻害することができる。 図面の簡単な説明 図1は、錠剤化イオネンポリマーの一般的製造方法を示す。 図2は、実施例4に述べるような本発明の錠剤からのイオネンポリマーの放出 速度を示す。 発明の詳細な説明 本発明の第1実施態様は、塩キャリヤーマトリックスと、好ましくはこのマト リックス上に吸着されたイオネンポリマーとを含む錠剤に関する。“錠剤”形は 錠剤自体と、例えばスティック、パック、ブリケット、ペレット等のような、当 該技術分野において知られた、他の固体形又は成形品(shape)とを包含する。換 言すると、任意の形状の錠剤が本発明によって用いられることができ、このよう な錠剤はツール及びダイ製造者の工夫力によってのみ限定される。 本発明の典型的なイオネンポリマー錠剤は約40〜約95重量%の塩キャリヤ ーマトリックスと、好ましくは塩キャリヤーマトリックスに吸着された、約5〜 約60重量%のイオネンポリマーと、0〜約20重量%の崩壊速度調節剤と、0 〜約20重量%の凝結防止剤とを含む。本発明の錠剤は約3重量%以下の吸湿性 インデックスを有する。 吸湿性インデックスは錠剤による水分吸収の尺度である。高い吸湿性インデッ クスを有する錠剤は空気中においてさえ分解又は崩壊して、錠剤を水処理用途に 用いるために不適切にさせる傾向がある。錠剤の吸湿性インデックスは約25℃ 及び約70%湿度の空気中に30日間放置したときの錠剤の水分吸収を表す。一 般に、これらの条件は周囲の室温及び湿度を表す。 錠剤重量の%変化を表現し て、吸湿性インデックスは錠剤の安定性の良好な尺度を与える。このことは特に 、塩キャリヤーマトリックスをイオネンポリマーと共に(両方とも吸湿性成分) 含む本発明の錠剤に該当する。有利なことには、錠剤はこれらの吸湿性成分を結 合させて、周囲条件において安定である錠剤に達する。しかも、これらの両成分 は水溶性であるので、水処理用途に用いる場合に、両方とも水性系に殆ど又は全 く残渣を残さない。 本発明の錠剤は3重量%以下の吸湿性インデックスを有す る。したがって、錠剤は約3重量%の水分のみを吸着する非常に低い水分吸収量 を有する。好ましい錠剤は1.0〜3.0重量%の吸湿性インデックスを有し、 最も好ましい錠剤は1.0重量%以下の吸湿性インデックスを有する。以下の実 施例に見られるように、本発明の一部の錠剤は0の吸湿性インデックスを有する 。 本発明による錠剤のサイズはその予定の用途に依存して変化しうる。例えば、 便器用水に用いられる水処理用錠剤は約50g〜100gのサイズ範囲内で変動 し、水泳プール又は冷却塔水の処理に用いられる錠剤は約200〜400gであ りうる。当業者が知っているように、錠剤のサイズは特定の水性系のサイズと必 要性とにある程度依存する。1個より多くの錠剤を用いて系を処理することがで きる。 本発明の錠剤は1種以上のイオネンポリマーと、水処理又は錠剤製造に一般に 用いられる他の活性化合物又は添加剤との混合物を含有することができる。した がって、錠剤は例えば殺生物性アジュバント、染料又は他の着色剤、及び香料又 はフレイグランスのような、技術上公知の多様な賦形剤を含有することができる 。例えば充填剤、結合剤、グライダント(glidant)、滑沢剤(lubricant)又は粘着 防止剤のような技術上公知の他の成分を含めることもできる。これらの後者の成 分は錠剤の性質及び/又は錠剤化プロセスを改良するために含めることができる 。本発明の錠剤の種々な成分及び好ましい実施態様は以下で考察する。イオネンポリマー 任意のイオネンポリマーを本発明に用いることができる。本発明の錠剤は約5 〜60重量%のイオネンポリマーを含有する。より好ましくは、錠剤は10〜5 0重量%のイオネンポリマーを含有し、最も好ましくは、20〜30重量%のイ オネンポリマーを含有する。錠剤は1種類のイオネンポリマーも、イオネンポリ マーの混合物も含有することができる。好ましい実施態様では、イオネンポリマ ーを塩キャリヤーマトリックス上に吸着させる。 イオネンポリマー又はポリマー第4級アンモニウム化合物(ポリクォーツ)、 即ち、ポリマーバックボーン中に第4級窒素を含有するカチオンポリマー(ポリ マークォーツ又はポリクォーツとしても知られる)は周知種類の化合物に属する 。この種類のポリマーの生物学的活性も公知である。例えば、A.Rembau m,「イオネンポリマーの生物学的活性」,Applied Polymer Symposium,22号,299〜317(1973)及びO.May,「 ポリマー抗菌剤」,Disinfection,Sterilization, and Preservation,S.Block編集,322〜333(L ea & Febiger,Philadelphia,1991)を参照のこ と。イオネンポリマーは例えば殺微生物剤(microbicides)、殺菌剤及びアルジサ イド並びにバイオフィルム形成及びスライム形成の抑制(防止さえも)のような 、水性系における多様な用途を有する。本明細書に援用される、米国特許第3, 874,870号、第3,931,319号、第4,027,020号、第4, 089,977号、第4,111,679号、第4,506,081号、第4, 581, 058号、第4,778,813号、第4,970,211号、第5,051, 124号、第5,093,078号、第5,142,002号及び第5,128 ,100号はこれらのポリマーの種々な例と、それらの製造、及びそれらの使用 を述べる。 任意のイオネンポリマー又はイオネンポリマー類の混合物を本発明の実施に用 いることができる。イオネンポリマーはポリマー中に見い出される反復単位に応 じて分類することができる。反復単位はイオネンポリマーの製造に用いられる反 応物に起因する。 好ましい第1型イオネンポリマーは式I: で示される反復単位を含む。 この式において、R1、R2、R3及びR4は同じ又は異なるものであることがで き、H、少なくとも1つのヒドロキシル基によって任意に置換されるC1−C20 アルキル、及びベンゼン部分において少なくとも1つのC1−C20アルキル基に よって任意に置換されるベンジルから選択される。好ましくは、R1、R2、R3 及びR4は全てメチル又はエチルである。 基“A”はC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキ ニレン、C1−C10ヒドロキシアルキレン、対称的又は非対称的ジーC1−C10ア ルキレンエーテル、アリーレン、アリーレン−C1−C10−アルキレン、又はC1 −C10−アルキレンアリール−C1−C10アルキレンから選択される二価ラジカ ルである。好ましくは、“A”は二価のC1−C5アルキレン、C2−C5アルケニ レン、C2−C5ヒドロキシアルキレン、又は対称的ジーC2−C5アルキレンエー テルであり、最も好ましくは、“A”は−CH2CH2CH2−、−CH2CH(O H)CH2−又は−CH2CH2OCH2CH2−である。 基“B”はC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキ ニレン、C1−C10ヒドロキシアルキレン、アリーレン、アリーレン−C1−C10 −アルキレン、又はC1−C10−アルキレンアリール−C1−C10アルキレンから 選択される二価ラジカルである。好ましくは、“B”はC1−C5アルキレン、C2 −C5アルケニレン、C2−C5ヒドロキシアルキレン、アリーレン、アリーレン −C1−C5−アルキレン又はC1−C5アルキレンアリール−C1−C5−アルキレ ンである。最も好ましくは、“B”は−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、 −CH2CH2CH2CH2−、又は−CH2(CH24CH2−である。 対イオン,X2-は二価対イオン、2個の一価対イオン、又はイオネンポリマー バックボーンを形成する反復単位中のカチオン電荷と釣り合わせるために充分な 、多価対イオンの一部である。好ましくは、X2-はハライドアニオン及びトリハ ライドアニオンから選択される2個の一価アニオンであり、より好ましくは、ク ロリド又はブロミドである。トリハライド対イオンを有するイオネンポリマーは 、米国特許第3,778,476号に述べられており、これの開示は本明細書に 援用される。 式Iの反復単位を有するイオネンポリマーは多くの公知方法によって製造する ことができる。1つの方法は式:R12N−B−NR12のジアミンを式:X− A−Xのジハライドと反応させることである。この反復単位を有するイオネンポ リマーとそれらの製造方法は例えば米国特許第3,874,870号、第3,9 31,319号、第4,025,627号、第4,027,020号、第4,5 06,081号及び第5,093,078号に述べられており、これらの開示は 本明細書に援用される。式Iの反復単位を有するイオネンポリマーの生物学的活 性もこれらの特許に述べられている。 式Iの反復単位を有するイオネンポリマーの中で、特に好ましいイオネンポリ マーはポリ(オキシエチレン−(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニ オ)エチレンジクロリドである。式Iのこのイオネンポリマーでは、R1、R2、 R3及びR4はそれぞれメチルであり、Aは−CH2CH2OCH2CH2−であり、 Bは−CH2CH2−であり、X2-は2Cl-であり、平均分子量は1,000〜 5,000である。このイオネンポリマーはBuckman Laborato ries社(テネシー州,メンフィス)から、それぞれポリマーの60%水性分 散液であるBUSAN(登録商標)77製品又はWSCP(登録商標)製品とし て入手可能である。BUSAN(登録商標)77とWSCP(登録商標)とは、 主として、金属加工流体を含めた水性系に微生物抑制のために用いられる殺生物 剤である。 式Iの反復単位を有する、他の特に好ましいイオネンポリマーは、R1、R2、 R3及びR4がそれぞれメチルであり、Aが−CH2CH(OH)CH2−であり、 Bが−CH2CH2−であり、X2-は2Cl-であるイオネンポリマーである。こ のイオネンポリマーはN,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタンジア ミンと(クロロメチル)オキシランとの反応生成物であり、1,000〜5,0 00の平均分子量を有する。このポリマーはBuckman Laborato ries社から、それぞれポリマーの60%水性分散液であるBUSAN(登録 商標)79製品又はWSCP(登録商標)II製品として入手可能である。 第2型のイオネンポリマーは式II: で示される反復単位を含む。 式IIにおいて、R1、R2及びAの定義は式Iに関して上述した定義と同じで ある。X-は一価対イオン、二価対イオンの1/2、又はイオネンポリマーを形 成する反復単位のカチオン電荷と釣り合わせるために充分な、多価対イオンの一 部である。X-は例えばハライドアニオン及びトリハライドアニオンであること ができ、X-は好ましくはクロリド又はブロミドである。 式IIの反復単位を有するイオネンポリマーは公知の方法によって製造するこ とができる。1つの方法は式:R12NHのアミンを例えばエピクロロヒドリン のようなハロエポキシドと反応させることである。式IIの反復単位を有するイ オネンポリマーは例えば米国特許第4,111,679号及び第5,051,1 24号に述べられており、これらの特許の開示は本明細書に援用される。式II の反復単位を有するイオネンポリマーの生物学的活性もこれらの特許に述べられ ている。 式IIの反復単位を有する、好ましいイオネンポリマーは、R1とR2がそれぞ れメチルであり、Aが−CH2CH(OH)CH2−であり、X-はCl-であるイ オネンポリマーである。このポリマーはN−ジメチルアミンと(クロロメチル) オキシランとの反応生成物として得られ、2,000〜10,000の平均分子 量を有する。このポリマーはBuckman Laboratories社から 、ポリマーの50%水性分散液であるBUSAN(登録商標)1055製品とし て入手可能である。 式IIの反復単位を有する、他の好ましいイオネンポリマーは、R1とR2がそ れぞれメチルであり、Aが−CH2CH(OH)CH2−であり、X-はCl-であ るイオネンポリマーであり、このポリマーはジメチルアミンとエピクロロヒドリ ンとの反応生成物として得られる。このイオネンポリマーは5,000〜10, 000の平均分子量を有し、Buckman Laboratories社から 、BUSAN(登録商標)1055製品として、50%水溶液として入手可能で ある。 第3型のイオネンポリマーは式III: で示される反復単位を含み、 式中、Rは である。 Q基は−(CHR’)p−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH2 −O−CH2−CH2−、−CH2−CH(OH)−CH2−、又は−(CHR’)n −NH−C(O)−NH(CHR’)n−である。B’基は{−[CH2−CH (OH)−CH2−N+R’2−(CHR’)n−NH−C(O)−NH]−,X- }又は{−[(CHR’)n−N+R’2−CH2−CH(OH)=CH2]−,X- }である。変数nとpは独立的に2〜12の範囲である。各R’は独立的に水素 又は低級アルキルである。X2-は二価対イオン、2個の一価対イオン、又はR基 中のカチオン電荷に釣り合わせるために充分な、多価対イオンの一部である。X- は一価対イオン、一価対イオンの1/2、又はB’基中のカチオン電荷に釣り 合わせるために充分な、多価対イオンの一部である。好ましくは、R’は水素又 はC1−C4アルキルであり、nは2〜6であり、pは2〜6である。最も好まし くは、R’は水素又はメチルであり、nは3であり、pは2である。X2-とX- としての好ましい対イオンは式IとIIに関して上述した対イオンと同じである 。 式IIIのポリマーは、尿素ジアミンとしても知られるビス−(ジアルキルア ミノアルキル)尿素から公知方法によって誘導される。式IIIのイオネンポリ マー、それらの製造方法及びそれらの生物学的活性は米国特許第4,506,0 81号に述べられており、この特許の開示は本明細書に援用される。 式IIIの反復単位を有する好ましいイオネンポリマーは、Rが尿素ジアミン であり、B’がCH2CH(OH)CH2であり、X-がCl-であるイオネンポリ マーである。Buckman Laboratories社から入手可能な、A STAT製品とBL(登録商標)1090製品はこのイオネンポリマーの50% 水性分散液である。このイオネンポリマーはN,N’−ビスー[1−(3−(ジ メチルアミノ)−プロピル)]尿素とエピクロロヒドリンとの反応生成物として 得られ、このようなイオネンポリマーは2,000〜15,000、好ましくは 3,000〜7,000の平均分子量を有する。 式I、II及びIIIの反復単位を含むイオネンポリマーは第1級、第2級又 は他の多官能性アミンによって技術上公知の手段を用いて架橋されることができ る。イオネンポリマーはポリマーバックボーン又は側鎖に結合した第4級窒素原 子又は他の官能基によって架橋されることができる。 架橋用補助反応物(cross-linking co-reactant)を用いて製造された架橋イオ ネンポリマーは、米国特許第3,738,945号と再発行米国特許第28,8 078号に開示されており、これらの特許の開示は本明細書に援用される。再発 行特許はジメチルアミンとエピクロロヒドリンとの反応によって製造されるイオ ネンポリマーの架橋を述べている。列挙された架橋用補助反応物はアンモニア、 第1級アミン、アルキレンジアミン、ポリグリコールアミン、ピペラジン類、ヘ テロ芳香族(heteroaromatic)ジアミン及び芳香族ジアミンである。 米国特許第5,051,124号(これの開示は本明細書に援用される)はジ メチルアミン、多官能性アミンとエピクロロヒドリンとの反応から得られるポリ マーである。米国特許第5,051,124号はこのような架橋イオネンポリマ ーを用いて微生物の成長を阻害する方法を述べている。種々な架橋イオネンポリ マーの他の例とそれらの性質は、米国特許第3,894,946号、第3,89 4,947号、第3,930,877号、第4,104,161号、第4,16 4,521号、第4,147,627号、第4,166,041号、第4,60 6,773号及び第4,769,155号に記載されている。これらの特許の各 々の開示は本明細書に援用される。 好ましい架橋イオネンポリマーは式IIの反復単位を有する。このイオネンポ リマーはエチレンジアミンによって架橋された、ジメチルアミンとエピクロロヒ ドリンとの反応生成物として得られ、このイオネンポリマーではR1とR2はそれ ぞれメチルであり、Aは−CH2CH(OH)CH2−であり、X-はCl-ある。 このイオネンポリマーは100,000〜500,000の平均分子量を有し、 Buckman Laboratories社からBUSAN(登録商標)11 57製品として50%水性分散液として入手可能である。 他の好ましい架橋イオネンポリマーは、R1とR2がそれぞれメチルであり、A が−CH2CH(OH)CH2−であり、X-がCl-である式IIの反復単位を有 する。このイオネンポリマーはアンモニアによって架橋されている。このイオネ ンポリマーは約100,000〜500,000の分子量を有し、Buckma n Laboratories社からBL(登録商標)1155製品として50 %水性分散液として入手可能である。 Buckman Laboratories社の製品のBUSAN(登録商標 )1099又はBUBOND(登録商標)65は、R1とR2がそれぞれメチルで あり、Aが−CH2CH(OH)CH2−であり、X-がCl-であり、架橋剤がモ ノメチルアミンである、式IIの反復単位を有する架橋イオネンポリマーである 。この好ましいイオネンポリマーは約10,000〜100,000の分子量を 有する。 式I、II又はIIIの反復単位を含むイオネンポリマーはキャップされる(c apped)、即ち、特定の末端基を有することもできる。技術上公知の手段によって キャッピングを達成することができる。例えば、イオネンポリマーの製造に用い るいずれかの反応物の過剰量を用いて、キャッピング基を与えることができる。 或いは、計算量の単官能性第3級アミン又は単官能性置換若しくは非置換アルキ ルハライドをイオネンポリマーと反応させて、キャップされたイオネンポリマー を得ることができる。イオネンポリマーを一端部又は両端部においてキャップす ることができる。キャップされたイオネンポリマーとそれらの殺微生物性は米国 特許第3,931,319号と第5,093,078号に述べられており、これ らの特許の開示は本明細書に援用される。塩キャリヤーマトリックス 塩キャリヤーマトリックスは、イオネンポリマーと相容性であり、錠剤に成形 することができる任意の塩物質であることができる。塩キャリヤーマトリックス はイオネンポリマーの生物学的活性を妨害してはならない。錠剤内に他の物質が 存在する場合には、塩キャリヤーマトリックスはこれらの物質を劣化させたり、 それらの性質又は生物学的活性を妨害してはならない。換言すると、塩キャリヤ ーマトリックスは錠剤の他の成分に対して不活性であるべきである。 本発明による錠剤は約40〜約95重量%の塩キャリヤーマトリックス物質を 含有する。より好ましくは、錠剤は約50〜約80重量%のマトリックス物質を 含有し、もっとも好ましくは、約70〜約80重量%のマトリックス物質を含有 する。 一般に、塩キャリヤーマトリックス物質は湿潤可能な粉末又は顆粒の形状であ るべきである。粉末又は顆粒の粒度は製造すべき錠剤のサイズに依存して変化す ることができる。大きい錠剤は大きい粒度をより大きく容認することができる。 キャリヤーマトリックスが17メッシュ以下の粒度を有することが好ましい。 マトリックス物質は単独の又は他のマトリックス物質と組合せた、1種類の塩 物質若しくは2種類以上の塩の混合物であることができる。キャリヤーマトリッ クスが塩混合物を含む場合には、これらの塩は好ましくは等量で存在する、即ち 、1:1比の2種類の塩の混合物である。以下で考察したように、例えば、キャ リヤーマトリックスの吸湿性を低下させることによって錠剤の安定性を改良する ために、2種類の塩の比を調節することができる。 塩キャリヤーマトリックスは好ましくは実質的に水溶性マトリックスである。 好ましくは、塩キャリヤーマトリックスは水溶性の無機若しくは有機塩又はこの ような塩の混合物である。本発明のために、水溶性とは20℃において100g の水につき約0.2gの水中溶解度を有することを意味する。 キャリヤーマトリックスとして適当な塩の例は種々なアルカリ金属及び/又は アルカリ土類金属の硫酸塩、塩化物、ホウ酸塩、臭化物、クエン酸塩、酢酸塩、 乳酸塩等を包含する。適当な塩の特定の例は、非限定的に、酢酸ナトリウム、炭 酸水素ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、臭化ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化 ナトリウム、クエン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、 硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸カリ ウム、リン酸三カリウム、塩化カリウム、臭化カリウム、フッ化カリウム、塩化 マグネシウム、硫酸マグネシウム及び塩化リチウムを包含する。好ましい塩は無 機塩であり、特に、1族又は2族金属の硫酸塩及び塩化物塩である。特に好まし い塩は、それらの低コストのために、硫酸ナトリウム及び塩化ナトリウムである 。塩化ナトリウムは実質的に純粋であるか又は岩塩、海塩又は樹枝状結晶(dendr ite)塩の形状であることができる。 上述したように、塩キャリヤーマトリックスは他のキャリヤーマトリックスを 好ましくは錠剤の0〜約10重量%の量で含有することができる。これらの物質 は好ましくは固体であり、技術上公知の他のキャリヤー物質を包含する。これら の物質は例えば安息香酸、グルコン酸又はソルビン酸のような固体有機酸である ことができる。このような物質の使用は塩キャリヤーマトリックスに水性系にお いて生物学的活性を含めた有益な活性を及ぼさせることができる。例えば、グル コン酸又はその塩をキャリヤーマトリックス系に用いることができる。しかし、 水性系にこの錠剤を加えると、グルコン酸はさらに鉄を封鎖し、鉄酸化物汚染を 防止するための金属キレート化剤としても機能する。崩壊速度調節剤 本発明の錠剤は水性系に加えたときに迅速に崩壊するためにも又は水性系にお いて持続放出するためにも製剤化することができる。迅速崩壊は水性系に対する 直接投与を可能にし、問題的な微生物学的汚染を経験する水性系において好まし い。持続放出は系に対する長期間にわたる連続的投与を可能にする。持続放出錠 剤は例えば水泳プール又はトイレタンクのような水性系における生物学的汚染の 長期間の防止又は抑制のために用いることができる。イオネンポリマーの殺生物 効力を考慮するならば、迅速崩壊錠剤と持続放出錠剤の両方が水性系におけるバ イオフィルム又は微生物の成長を抑制することができる。当業者が理解するよう に、これらの間の選択は特定の使用に依存する。 水性系において本発明の錠剤が溶解する速度を制御するために、崩壊速度調節 剤(時には、溶解度調節剤(solubility control agent)と呼ばれる)を錠剤に組 み入れることができる。崩壊速度調節剤は一般的には、錠剤の溶解を遅延させる 疎水性物質である。一般に、持続放出又は長期間放出を達成するために、水性系 におけるイオネンポリマー放出又は錠剤崩壊を被覆する、閉じ込める又は他のや り方で制限する任意の化合物を用いることができる。一部の崩壊速度調節剤は錠 剤形成プロセス中の滑沢剤又は離型剤としても有利に役立つことができる。 崩壊速度調節剤又はそれらの混合物は錠剤中に錠剤の0〜約20重量%の量で 存在することができる。より好ましくは、崩壊速度調節剤又はそれらの混合物は 約0.25〜約10重量%で、さらに一層好ましくは約0.5〜約5重量%で存 在する。崩壊速度調節剤の量の変化は水性系において錠剤が溶解する速度に影響 を与える。一般に、迅速崩壊錠剤には崩壊速度調節剤が殆ど又は全く用いられず 、持続放出錠剤には多量に用いられる。 崩壊速度調節剤は脂肪酸又は脂肪酸の誘導体であることができる。脂肪酸は約 4〜約22個(通常、偶数個)の炭素原子を含有する鎖状アルキル基を含み、末 端カルボン酸基を有する。脂肪酸は直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和のいずれで もよく、芳香族でさえよい。脂肪酸は一般に固体、半固体(semisolid)又は液体 として存在する。本発明においては、脂肪酸又はその誘導体は崩壊速度調節剤と してのみでなく、錠剤形成中の滑沢剤又は離型剤としても作用することができる 。脂肪酸とそれらの種々な誘導体とは周知の化合物であり、多くの供給者から入 手可能である。 本発明に用いることができる脂肪酸は、非限定的に、酪酸、デカン酸、ウンデ シレン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノ ール酸、リノレン酸及びフェニルステアリン酸を包含する。本発明に用いること ができる脂肪酸誘導体は、例えば、脂肪酸塩、脂肪酸アミド、脂肪酸アルカノー ルアミド、脂肪アルコール、脂肪アミンを包含する。脂肪酸及び/又は脂肪酸誘 導体の混合物も使用可能である。例えば、獣脂脂肪酸、パーム油脂肪酸及びヤシ 油脂肪酸は、本発明に使用可能な脂肪酸の混合物である。これらの脂肪酸混合物 の誘導体も使用可能である;例えば、タル油(DMATO)又はパーム油(DM APO)のジメチルアミド誘導体のようなアミド誘導体。 好ましい崩壊速度調節剤の1群はステアリン酸に関連するものである。これら は非限定的にステアリン酸、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸マグネシウム 、ポリオキシエチレンステアレート/ジステアレート、ポリオキシエチレン−2 ステアリルエーテル、グリセリル モノステアレート、ヘキサグリセリル ジス テアレート、グリセリル パルミトステアレート及びステアリルフマル酸ナトリ ウムである。ステアリン酸マグネシウムが特に好ましく、ステアリン酸マグネシ ウムはWitco CorporationとMallinkrodt Spe cialty Chemical Co.とから入手可能である。ポリオキシエ チレンステアレート/ジステアレートは、ICI Americas社(デラウ ェア州,ウィルミントン)から入手可能なステアリン酸の一連のポリエトキシル 化誘導体である。これらは、例えばポリオキシル 6 ステアレート、ポリオキ シル 8 ステアレート、ポリオキシル 12 ステアレート、ポリオキシル 20 ステアレート、ポリオキシル 40 ステアレート、及びポリオキシル 50 ステアレートを包含する。グリセリル モノステアレートは、Ashla nd Chemical Co.(オハイオ州,コロンバス)から入手可能であ る。グリセリル パルミトステアレートはAbatar Corporatio n(ニュージャージー州,ヒッコリーヒルズ)から入手可能である。化合物の混 合物を含むステアリン酸に基づく製品は、ステアリン酸カルシウムとラウリル硫 酸ナトリウムとの混合物であるSTEROWET製品である。 ポリオキシエチレンソルビタンエステル又はポリソルベートエステルは、好ま しい崩壊速度調節剤の他の群である。これらのポリソルベートエステルは、IC I Americas社(デラウェア州,ウィルミントン)から入手可能な“T WEEN”製品として販売されている。代表的なエステルはポリソルベート 8 1(TWEEN 81製品)、ポリソルベート 85(TWEEN 85製品) 、ポリソルベート 61(TWEEN 61製品)、ポリソルベート 65(T WEEN 65製品)及びポリソルベート 21(TWEEN 21製品)を包 含する。 ポリオキシエチレンエーテル、好ましくは炭素数約10以上のアルキル鎖を有 するものも、本発明の錠剤に崩壊速度調節剤として使用可能である。これらの長 いアルキル鎖はこのエーテルの疎水性を高める。ポリオキシエチレンエーテルは ICI Americas社(デラウェア州,ウィルミントン)から入手可能で ある。これらのエーテルの例は、2−セチルエーテル、2−ステアリルエーテル 、3−デシルエーテル、3−ラウリルエーテル、3−ミリスチルエーテル、3− セチルエーテル、3−ステアリルエーテル、4−ラウリルエーテル、4−ミリス チルエーテル、4−セチルエーテル、4−ステアリルエーテル、5−デシルエー テル、5−ラウリルエーテル、5−ミリスチルエーテル、5−セチルエーテル、 5−ステアリルエーテル、6−デシルエーテル、6−ステアリルエーテル、7− ラウリルエーテル、7−ミリスチルエーテル、7−セチルエーテル、7−ステア リルエーテル、8−ラウリルエーテル、8−ミリスチルエーテル、8−セチルエ ーテル、8−ステアリルエーテル、9−ラウリルエーテル、10−ラウリルエー テル、10−トリデシルエーテル、10−セチルエーテル、10−ステアリルエ ー テル、10−オレイルエーテル、20−セチルエーテル、20−イソヘキサデシ ルエーテル、20−ステアリルエーテル、20−オレイルエーテル及び21−ス テアリルエーテルを包含する。 使用可能である、他の崩壊速度調節剤は例えば、Capital City Products(オハイオ州,コロンバス)からのSTEROTEX製品及び Durotexのような水素化植物油を包含する。崩壊速度調節剤は、例えばカ ルナウバろう、石油セレシン(petroleum ceresin)(Internationa l Wax Refining Co.から入手可能)、みつろう(黄ろう)又 はセラック(後者の2製品はVan WatersとRogersから入手可能 )のようなワックスであることもできる。例えばヤシ油アミド(cocoa amide)及 びオクタデカン酸アミドのような脂肪族アミド又は例えばオリアミド(oliamide) のような水素化獣脂アミド(hydrogenated tallow amide)も崩壊速度調節剤とし て使用可能である。ポリエチレンアミドも錠剤に崩壊速度調節剤として含めるこ とができる。 特定の崩壊速度調節剤を、例えば錠剤形成プロセスにおける使用の容易さ及び 最終錠剤に与える利益のようなその性質に基づいて、錠剤に用いるために選択す ることができる。選択される崩壊速度調節剤は、特定の用途に依存して、軽度に 、中等度に又は非常に疎水性であることができる。低疎水性の調節剤は一般に、 迅速崩壊錠剤に用いられ、高疎水性の調節剤は持続放出錠剤に用いられる。例え ば、ステアリルフマル酸ナトリウムはステアリン酸又はステアリン酸マグネシウ ムを含有する錠剤に比べて溶解速度を高めるために用いることができる。所望の 疎水性度又は溶解速度を得るために、崩壊速度調節剤の混合物を用いることがで きる。凝結防止剤 塩キャリヤーマトリックスの他に、凝結防止剤が本発明の錠剤中に存在しうる 。凝結防止剤は結合剤、乾燥剤又は吸収剤として作用しうる。これらの凝結防止 剤は本質的に軽度に吸湿性から非吸湿性までであるべきであり、錠剤による水分 吸収を調節することができる。顆粒形又は粉末形が好ましい。凝結防止剤は錠剤 の0〜約10重量%、より好ましくは約0.1〜約5重量%、最も好ましくは約 0.5〜約1.5重量%の量で存在することができる。 錠剤形成分野で公知の任意の凝結防止剤を本発明に用いることができる。適当 な凝結防止剤はHandbook of Pharmaceutical Ex cipients,第2版,A.WadeとP.Waller編集(Amer. Pharm.Assoc.,1994)に述べられている。凝結防止剤の混合物 も使用可能である。適当な凝結防止剤の例は、非限定的に、三ケイ酸マグネシウ ム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム(例えば、メタ ケイ酸マグネシウム、オルトケイ酸マグネシウム)、ケイ酸カルシウム(例えば 、CaSiO3、CaSiO4、CaSiO5)、リン酸カルシウム(例えば、二 塩基性リン酸カルシウム、三塩基性リン酸カルシウム)、硫酸カルシウム、タル ク、ヒュームドシリカ、酸化亜鉛、二酸化チタン、微結晶セルロース、5−クロ ルメチル−2−オキサゾリジノン及び澱粉を包含する。殺生物性アジュバント 本発明の錠剤は水処理に一般的に用いられる他の殺生物性アジュバントを含有 することができる。このようなアジュバントは、例えば、殺菌剤、殺真菌剤、サ ニタイザー(sanitizer)、酸化剤及び/又はハロゲン放出剤並びに水清澄剤(wate r clarifier)を包含する。これらの殺生物性アジュバントは錠剤の0〜約50重 量%で存在しうる。より好ましくは、殺生物性アジュバントは錠剤の約5〜約4 0重量%で存在し、最も好ましくは、約10〜約30重量%で存在する。殺生物 性アジュバントは好ましくは固体形であるべきである。液体製剤を用いることが できるが、液体製剤はイオネンポリマー又は他の錠剤成分との好ましくない相互 作用を促進すべきではない。 適当な殺菌剤は、例えば、ホルムアルデヒド放出剤、例えば1,3,5,7− テトラ−アザ−アダマンタン、ヘキサメチレンテトラミン、塩素化フェノール、 1,3,5−トリス(エチル)ヘキサヒドロ−s−トリアジン、ヘキサヒドロ− 1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−s−トリアジン、1,3−(ジ ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルヒダントイン、N−メチロールクロロア セトアミド等を包含する。ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシ エチル)−s−トリアジンはBuckman Laboratories(テネ シー州,メンフィス)からBUSAN(登録商標)1060製品、78.5%活 性固体製剤として入手可能である。 本発明に関連して使用可能である酸化剤及び/又はハロゲン放出剤は、例えば 、N−塩素化シアヌル酸誘導体、例えばジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、N −クロロスクシンイミド、クロラミン T、ジクロロスクシンイミド、ブロモク ロロジメチルヒダントイン、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン 、及びアルカリ金属又はアルカリ土類金属の次亜塩素酸塩、例えば塩素化トリポ リリン酸ナトリウム(chlorinated sodium tripolyphosphate)を包含する。他の 酸化剤及び/又はハロゲン放出剤は、過ホウ酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウ ム、トリクロロ−s−トリオン、及び一硫酸カリウム(potassium monosulfate) を包含する。メタホウ酸バリウム製剤はBuckman Laboratori es(テネシー州,メンフィス)から商品名BUSAN(登録商標)11−M1 製品及びBUSAN(登録商標)11−M2製品で入手可能である。 他の殺生物性アジュバントはn−ヒドロキシメチル−N−メチルチオカルバミ ン酸カリウム、BUSAN(登録商標)52製品中の30%有効成分;2−チオ シアノメチルチオ−ベンゾチアゾール、TCMTB、BUSAN(登録商標)3 0−C、BUSAN(登録商標)30−WB及びBUSAN(登録商標)103 0製品として;及びMECT 5製品、2.5重量%と2.5重量%TCMTB の混合物を包含する。これらの製品の各々はBuckman Laborato ries(テネシー州,メンフィス)から入手可能である。殺生物剤のBTC 2125MP40製品も使用可能である。BTC 2125MP40製品は40 %の、アルキルジメチルベンゾアンモニウムクロリドとアルキルジメチルエチル ベンゾアンモニウムクロリドとの混合物を含有し、Stepan Chemic als(イリノイリ州,ノースフィールド)から入手可能である。クロルヘキシ ジンジアセテート(他の種類の殺生物性アジュバント)は、Lonza Che mical Co.(ニュージャージー州,ファイヤーローン)から入手可能な 化学薬品、1,1−ヘキサメチレンビス−[5−(4−クロロ−2−フェニル) ビグアニド]ジアセテートである。 慣用的な水清澄剤を本発明の錠剤に含めることもできる。清澄剤は、例えば、 ポリDMDAC、硫酸アルミニウム及びCHITOSAN製品を包含する。染料と着色剤 本発明による錠剤は、技術上公知である染料又は着色剤を含有することもでき る。染料又は着色剤は例えば0〜約5重量%のような、技術上公知の量で組み入 れることができる。非酸化性組成物に用いるための適当な染料の例は、Aliz arine Light Blue B(C.L.63010)、Carta Blue VP(C.L.24401)、Acid Green 2G(C.L .42085)、Astragon Green D(C.L.42040)、 Supranol Cyanine 7B(C.L.42875)、Maxil on Blue 3RL(C.L.Basic Blue 80)、酸性イエロ ー23、酸性バイオレット 17、直接バイオレット染料(直接バイオレット 51)、Drimarine Blue Z−RL(C.L.Reactive Blue 18)、Alizarine Light Blue H−RL( C.L.Acid Blue 1B2)、FD&C Blue No.1、FD &CGreen No.3及びAcid Blue No.9である。他の染料 又は着色剤は4,310,434及び4,477,363と、Pharmace utical Excipients,第2版,A.WadeとP.Walle r編集,Amer.Handbook of Pharm.Assoc.199 4とに述べられている。香料 本発明の錠剤は技術的に通常用いられる香料または芳香剤を含有することもで きる。香料は錠剤や水系、たとえばトイレット水に容認できる香気を付与する。 香料または芳香剤は、技術的に公知の量、たとえば錠剤の最高5重量パーセント の量で存在することができる。「芳香剤」は容認できる香気を有する物質を包含 する。したがって、精油、松の抽出物(pine extracts)、テルピノーレン類、オ ルトフェニルフェノールまたはパラジクロロベンゼンのような消毒剤的香気を示 す物質を用いることができる。実施態様によっては精油や松の抽出物は可塑剤と しても効果があり、ある程度は崩壊速度調節剤としても働く。他の香料または芳 香剤は、たとえば米国特許第4,396,522号に開示されている。他の助剤および被膜 本発明の錠剤は、水処理用錠剤とともに用いるのが公知である他の助剤を包含 することもできる。例示的な助剤には充填剤、結合剤、滑り剤、潤滑剤、もしく は粘着防止剤、硬水軟化剤もしくはキレート剤、安定剤等があるが、これに限定 されない。該助剤の例、助剤が錠剤に付与する性状、およびその使用は固形の水 処理薬品に関する前記特許に記載されている。 本発明による錠剤は技術的に公知な被膜で被覆することもできる。たとえば錠 剤は、取扱いやすくするためにポリビニルアルコールのような水溶性フィルムの 被膜を有することができる。 側部ベント式パン(side vented pan)のようなコーティング技術の最近の進歩 は水性コーティング操作の効率を高めている。コーティングを適用するもっとも 一般的な方法の中には、フィルムコーティングによるもの(水性または溶剤ベー スによる被膜の付着)または圧縮コーティングによるもの(中核錠剤の周りに被膜 の圧着)がある。このような技術は、錠剤に付加的な持続特性を付与する薬剤の 、錠剤表面への付加を可能にすることもできよう。コーティングに幾分類似した 、イオネンポリマー含有部分をたとえば緩慢放出マトリックスの間に「サンドイ ッチ状に」はさんだインレイ錠剤または多層錠剤として該錠剤をつくることがで きる。これによって本発明による持続放出錠剤をつくることもできる。補足的な 参考資料としては「Pharmaceutical Dosage Forms :Tablets Vols.1−3」3d Ed.,1989.R.A.Lie berman、L.LachmanおよびB.Schwartz編を調べられた い。 本発明の第2の実施態様は、本発明による錠剤化イオネンポリマーの製造方法 である。イオネンポリマー錠剤をつくるには、イオネンポリマー水溶液を塩担体 マトリックスと混合して湿潤塊をつくる。次に乾燥顆粒をつくるのに十分な条件 で湿潤塊を乾燥する。ついで乾燥顆粒の大きさを小さくして、粉末を生成させ、 その粉末を圧縮して錠剤とする。本発明の方法および好ましい実施態様は後に詳 しく説明する。図1は好ましい大体の方法を示す。 本発明による錠剤化イオネンポリマーを製造する第一工程は少なくとも1種の イオネンポリマーの水溶液を塩担体マトリックスと混合して湿潤塊をつくること を含む。この液体/固体混合工程は従来のブレンダー/ミキサー、たとえば遊星 形ミキサー、リボンミキサーまたは二本腕ミキサを用いて行うことができる。 使用するイオネンポリマー溶液と担体マトリックスとの量は、最終錠剤中に望 ましいイオネンポリマーの量による。一般に、イオネンポリマーの水溶液は約2 5から60重量パーセントのイオネンポリマーを含有する粘稠な液体である。し たがって、イオネンは溶解しているので、使用する溶液の量は水性系中のイオネ ンポリマーの濃度にもよる。 混合工程は、イオネンポリマー溶液と塩担体マトリックスとを均一に混合して 湿潤塊を生成させるのが望ましい。したがって、使用するイオネンポリマー溶液 の量が担体を溶解するかまたはスラリーを形成するほど多いのはよくない。一般 に、イオネンポリマー溶液と塩担体マトリックスとの比は約1:10から約2: 10に及ぶべきである。溶液の過剰量を用いると、担体を溶解するだけでなく、 混合物をこの方法の次の工程に用いるのに不適当にすることがある。このような ことが起れば、技術的に公知の方法を用い、たとえば後記の乾燥により過剰の液 体を除くことができる。別の方法としては、使用可能な稠度が得られるまで補足 的担体マトリックスを添加することができる。担体マトリックスの添加は最終錠 剤中のイオネンポリマーの量に影響を及ぼす。 担体マトリックスが2種以上の担体を含有する場合には、これら担体は、イオ ネンポリマー溶液と混合する前に別個の工程で均質に混合するのが好ましい。補 足的錠剤成分は、イオネンポリマー溶液と混合する前に、担体マトリックスと混 合することもできる。これら他の成分は粉末として加えるのが好ましい。たとえ ば、固体の凝結防止剤を、イオネンポリマー溶液と混合する前に、塩担体マトリ ックスと混合することができる。補足成分が液状の場合には、該成分をイオネン ポリマー溶液に添加することができる。この工程における諸成分の混合順序は重 要ではない。 第2工程として、混合工程でできた湿潤塊を乾燥して乾燥顆粒にする。これに よって錠剤化する前に湿潤塊から過剰の液体が除去される。乾燥後、顆粒が約0 .5から約5重量パーセントにわたる水分を有するのが好ましい。水分が約1か ら約3重量パーセントにわたるのがさらに好ましい。 湿潤塊は技術的に公知の方法を用いて乾燥することができる。湿潤塊は、たと えば、熱風オーブン内の棚、流動床乾燥器、真空乾燥、噴霧乾燥や他の標準的な 乾燥方法によって乾燥することができる。概して担体マトリックスとイオネンポ リマーとの混合物は弾力がありまた高温によって必ずしも影響を受けない。 加熱乾燥の場合には、該温度は約50℃から約80℃にわたることができる。 乾燥時間は湿潤塊の水分によって異なる。一般に、約50℃におけるほぼ3時間 の乾燥によって水分が約3重量パーセントの乾燥顆粒ができる。乾燥時間を短か くするには高温を使用することができる。しかし、担体マトリックスまたはイオ ネンポリマーを分解または劣化させるほど温度を高くするのはよくない。好まし くは湿潤塊は約50℃の高温オーブンで乾燥することができる。 この方法の混合ならびに乾燥工程を行うのに噴霧乾燥法や流動床乾燥法を用い ることができる。イオネンポリマーの水溶液を塩担体マトリックス上に噴霧して 、凝集物をつくることができる。高温空気流は揮発成分を揮散させで凝集物を乾 燥させ、乾燥顆粒をつくる。 乾燥工程の完了後、得られた顆粒の粒径を小さくして粉末にする。顆粒の粒径 は技術的に公知の粉砕またはふるい分け法を用いて小さくすることができる。大 体の好ましい実施態様を示す図1は、粉砕ならびにふるい分け工程を示す。必要 に応じまたは所望により補助的粉砕またはふるい分け工程を用いて粒径を小さく することができる。たとえばFitzミルまたはトルネードミルを用いて粉砕を 行うことができる。 乾燥顆粒の大きさを小さくしつつある間に水分を吸収することがある。しかし 、概して、吸収される水分は少ないかまたは無視することさえでき、最終の錠剤 には影響を与えない。 粉末の粒径は成形する錠剤の大きさによる。大きい錠剤は小さい錠剤ほど粒径 の小さい必要はない。粉末は12メッシュ未満の粒径を有することが好ましく、 約200ないし約400メッシュまたはそれ以下であることができる。 最終錠剤中のイオネンポリマーの量を、前記の工程からの顆粒または粉末を補 足的イオネンポリマー溶液と混合して、再び前記のように湿潤塊をつくることに よって増大させることができる。次いでこの湿潤塊について本発明の方法をやり 通すことができる。いいかえるとイオネンポリマー/担体マトリックスの顆粒ま たは粉末を混合、乾燥、および微粉化工程内をリサイクルさせて乾燥錠剤中のイ オネンポリマーの量を増大させることができる。このようにしてイオネンポリマ ー混合物を添加することもできる。 粉末を圧縮して錠剤とする前に、前記のような他の錠剤成分を任意の配合工程 、好ましくはドライブレンド工程で粉末に加えることができる。このように、た とえば粉末を前記のような種々の他の錠剤成分、たとえば崩壊速度調節剤、凝結 防止剤、芳香剤、染料および/または他の成分と配合することができる。所望ま たは必要な場合に、配合工程後に補助的な粉砕および/またはふるい分けを行う こともできる。この段階で液体配合物を添加する場合には、補助的な乾燥、粉砕 および/またはふるい分け工程を用いることができる。 微粉化工程または配合工程後、次に粉末を圧縮して錠剤にする。粉末を「圧縮 」して錠剤にすることは技術的に公知の錠剤成形工程で行うことができる。好ま しくは図1に示すように、圧力をかけて粉末を圧縮して錠剤にする。錠剤成形圧 力は通常平方インチ当り約10から約40トンにわたる。 圧縮して錠剤とするために粉末に加える圧力の大きさは、得られる錠剤がぜい 弱で団結性を有しないかまたは持続放出用の場合にあまりに急速に溶解するほど あまりに小さいのはよくない。圧力が高すぎる場合には、錠剤があまりに緩慢に 溶解することがある。特定の粉末から錠剤を作るのに用いられる実際の圧力は、 ある程度は、錠剤の最終用途(急速崩壊または持続放出)、その成分および混合 物中のそれらの相対的比率による。いずれにせよ、本発明によりイオネンポリマ ー/担体マトリックス混合物を錠剤化するのに好ましい方法および/または圧力 を決定することは日常的な問題である。 錠剤化すべき予備圧縮錠剤混合物が乾燥顆粒物質だけから成る、すなわち極く 少量の水分または液体を含有することが概して好ましい。一般に、約7重量パー セントまでの水分または液体を錠剤化することができる。予備圧縮錠剤混合物は 、粉末を圧縮して錠剤にする以前に、該方法の種々の工程によって調製された錠 剤成分の混合物である。湿潤塊の乾燥工程後、予備圧縮錠剤混合物は、全般的な 錠剤化または最終錠剤に影響を及ぼすと思われる顕著な量の水分を通常吸収しな い。しかし、水分の量が錠剤化プロセスを妨害する場合には、予備圧縮錠剤混合 物の 水分を減らすために、任意の工程後に補足的な乾燥工程を入れることができる。 たとえば、粉末を圧縮して錠剤にする前に乾燥することができる。粒径を小さく する必要がある場合には補足的な粉砕およびふるい分け工程を用いることもでき る。 初期の錠剤配合物では、錠剤化プロセスのある顕著な態様が認められた。本発 明の実施に役立たせるために、該態様を後で述べる。 前記のように、担体マトリックスまたは予備圧縮錠剤混合物によって吸収され た過剰の水分が錠剤の圧縮性または団結性を損うことがある。したがって、観察 された1つの態様は吸湿性、すなわち種々の予備圧縮錠剤混合物の水分吸収性で あった。使用した二三の初期担体マトリックスは塩混合物:塩化ナトリウム/臭 化ナトリウム;塩化ナトリウム/臭化リチウムや塩化ナトリウム/クエン酸ナト リウムを包含した。これら担体混合物は水分親和性が明らかに大きい。しかし、 担体混合物は塩類の比を変えることにより、より詳細には、前記の場合には、塩 化ナトリウムの量を増すことによって効果的に利用することができる。この塩類 混合物を使用する適当な担体混合物の良好な例は塩化ナトリウム対臭化ナトリウ ム、臭化リチウムまたはクエン酸ナトリウムが7:2または7:3の比を有する ものである。好ましい担体マトリックス配合物または予備圧縮錠剤配合物は周囲 の相対湿度(60−72%)において最小量の水分を吸収する配合物である。し たがって、担体成分の比を調節することによって錠剤成形プロセスにおける望ま しくない水分吸収を避けることができる。 製造した予備圧縮錠剤配合物はすべてある程度若干吸湿性であった。これは通 常最終錠剤の構造一体性に影響を及ぼすことはなかった。実際に、後記実施例で 述べるように、乾燥顆粒を周囲の相対湿度に放置して、以後の加工前に平衡まで 水分を吸収させることができる。得られた錠剤はすべての配合物の最少水分量を 吸収した。さらに、一部の許容可能な予備圧縮錠剤混合物は、経時的に減少する かまたは全く停止した多少の水分吸収を示した。おそらくこれら混合物はある種 の水分平衡に到達したのであろう。 二三の錠剤について認められる第2の態様は錠剤からの移行によるイオネンポ リマーの明らかな減少であった。この現象は、明らかに、錠剤成分の不適当な均 衡を有する錠剤に生じた。たとえば、あまりに少ない担体マトリックスに対する あまりに多い崩壊速度調節剤は錠剤からイオネンポリマーを移行させて、錠剤を 粘着性感触にした。有効成分の減少以外に、イオネンポリマーの移行は他の錠剤 成分との望ましくない相互作用を生じることもある。たとえば、移行しつつある イオネンポリマーが殺生物助剤と相互作用して両者を不活性にすることがある。 この移行は、予備圧縮錠剤配合物に対して担体マトリックスを増量および/また は凝結防止剤を添加することによって修正された。 錠剤の外観、たとえば色や組織は初期の錠剤に認められる第3の態様を示す。 錠剤の色の変化は白色/灰色がかった白色から褐色/赤味がかった桃色の色合い まで認められた。一般に錠剤自体は許容できる吸湿指数を示した。白色ないし灰 色がかった白色を有する錠剤が好ましいと考えられた。硫酸カルシウム、リン酸 カルシウムやタルクのようなある種の無機凝結防止剤は錠剤にさらに灰色を付与 することがある。色の変化を示す錠剤のデータは後記表IVに示す。他の錠剤は、 崩壊速度調節剤として加えたステアレート類(たとえばステアリン酸マグネシウ ム)により「光沢のある」外観を呈した。 注目する価値のある第4の態様はイオネンポリマー放出と錠剤崩壊との相互関 係であった。一般に、たとえば水系にイオネンポリマーの87%を放出する場合 には、錠剤の約87%が崩壊したと予想されるであろう。二三の錠剤において、 過多量の崩壊速度調節剤を用いるならば、イオネンポリマーは所望の通り生じる が、後には僅かに部分崩壊した錠剤を残すであろう。この現象は静止状態および 非乱流状態かまたは再循環状態の場合に主として認められた。もっとも望ましく は、生成物を放出するにつれて錠剤が均一に崩壊すべきである。これは崩壊速度 調節剤の量を調整することによって行うことができる。 本発明のさらに別の態様は、微生物の成長を支持しうる水系中の微生物の成長 を制御する方法である。前記のようにイオネンポリマーが水系中の微生物の生長 、ビオフィルム(biofilm)および粘液の生成を制御することは公知であ る。本発明の方法は、水系にイオネンポリマーを送出するために錠剤化イオネン ポリマーを使用する。錠剤は、水系および実際の生物学的汚染によって急速崩壊 錠剤または持続放出錠剤であることができる。本発明の錠剤は前記水系において とく に有用である。 本発明によれば、水系における微生物の生長の制御は特定系に対して所望のレ ベル以下の制御および所望時間の間の制御を意味する。これはある所望のレベル にかつ/または所望時間の間制御するための微生物の完全な防止または阻止とは 異なることがある。微生物の生長の制御は水系におけるビオフィルムおよび/ま たは粘液の生成の制御、好ましくは防止を包含する。 本発明の方法において、水系中の少なくとも1種の微生物の生長を制御するた めに有効な量のイオネンポリマーで水系を処理する。イオネンポリマーは本発明 による錠剤として水系に送出される。本発明の錠剤化イオネンポリマーは他の固 体水処理薬品と同様に使用することができる。他の固体水処理薬品と同様に、錠 剤化イオネンポリマーは直接水系に加えるか、または錠剤と水系との接触を規制 するように設計された装置、たとえばスキマーバスケット(skimmer basket)中に 入れることができる。 本発明の方法は微生物が生長しやすい水系に用いることができる。本発明の錠 剤化イオネンポリマーは金属加工油剤系、製紙または繊維処理水系、冷却水系( 取り込み冷却水のみならず排出冷却水)およびトイレット水や水中の廃物処理水 のような廃水または下水を含む廃水系、たとえば汚水処理系のような工業プロセ スで用いられる水系に用いることができる。錠剤化イオネンポリマーは水泳プー ルや噴水のようなレクリエーション用水系に用いることもできる。以下は本発明 の錠剤の若干の好ましい用途および好ましい配合に関するさらに具体的な考察で ある。 プール、鉱泉、装飾的噴水や水上公園のようなレクリエーション用水系の生物 学的汚染は、水系における藻類の生長によって起ることが多い。この用途に意図 される本発明の錠剤は所望のアルジサイダル(algicidal)および/またはアルジ スタチック(algistatic)効果を得るように有効量のイオネンポリマーを送出する のが望ましい。平均的な好ましい維持投与量は通常5−7日毎に水10,000 ガロン当り0.5ないし5ppm(水1立方メートル当り1.6−3.0ml) である。鉱泉の場合には、水1,000ガロン当り0.1ないし0.5ppmの 投与量が一般に好ましい。使用する錠剤は系の必要に応じて急速放出または持続 放出方式で送出することができる。錠剤の大きさは錠剤の使用形式(持続放出は 概して大きい)および錠剤がハロゲン化化合物のような他の殺生物助剤を含有す るかどうかによって異なる。錠剤はFD&Cブルー1のような水溶性の認可さ れたFD&C色で着色してもしなくてもよい。レクリエーション用水系に用いる 錠剤には通常は芳香剤を使用しない。 固体水処理薬品の別の一般的な用途は便器用水の処理である。この用途に意図 される錠剤は細菌バイオフィルムの蓄積および/または微生物成長の制御、好ま しくは防止または阻止するのに有効な量のイオネンポリマーを送出するのが望ま しい。この用途に必要なイオネンポリマーの平均投与量は通常0.1から10p pmにわたる。錠剤はイオネンポリマーとともに錠剤化できると思われる補助成 分を含有することができる。望ましい成分は、たとえば染料、芳香剤および/ま たは生物学的活性の範囲を広くする他の生物学的助剤を包含することができる。 この用途には持続放出錠剤が概して好ましい。 冷却水系に用いられる錠剤は、微生物の生長、たとえば藻の異常発生を制御す るために、1−5日毎または必要に応じて2から20ppmイオネンポリマーを 送出するのが好ましい。水質を維持するには持続放出錠剤が好ましいが、急速放 出錠剤は実際の生物学的汚染に対処するために用いることができる。好ましくは 錠剤が冷却水用に通常用いられるグルコン酸ナトリウムおよび/または臭化ナト リウムのような有効成分を含有することができる。染料や芳香剤のような他の成 分は、冷却水系用錠剤には通常は用いられない。実施例 下記実施例は本発明を説明するために示すものであって、本発明を限定するた めのものではない。 実施例1. 錠剤化イオネンポリマー−錠剤3の調製 塩化ナトリウム(粒状)および無水硫酸ナトリウム各5グラムを秤取し、混合 して担体マトリックスをつくった。さらに三ケイ酸マグネシウム(凝結防止剤) の0.5グラムをこの塩混合物に加え、乳鉢と乳棒を用いて混合して均一な粉末 塊を得た。 せたジメチルアミンとエピクロロヒドリンとの反応生成物である。式IIについて 述べると、イオネンポリマーは置換基を有し、式中R1およびR2はそれぞれメチ ル、Aは−CH2CH(OH)CH2−、XはCl-である。イオネンポリマーは 品はBuckman Laboratories,Inc.から50%水性分散 液として入手できる。 混合工程後、混合物を50℃のオーブンで約3時間乾燥した。ついで乾燥した 顆粒を乳鉢と乳棒を用いて粉砕して微粉末を得た。次にイオネンポリマー/担体 混合物を手動カーバー(carver)プレス(Model C)で圧縮して錠剤にした(直径3 2mm幅8.5mm)。得られた錠剤(後記表Iの錠剤3)の重量は10.8グ ラムであった。 錠剤を開放皿に載せ周囲の室内条件(23−25℃、湿度70パーセント)で 28日間モニターして吸湿度を測定した。錠剤の重量はわずか0.15グラム増 大し、吸湿指数が1.4%であった。したがって錠剤は本発明の好ましい錠剤と みなされた。 実施例2. 錠剤化イオネンポリマー−錠剤4の調製 塩化ナトリウム(粒状)および無水硫酸ナトリウムをそれぞれ5グラム秤取し て混合し担体マトリックスをつくった。さらに、0.5グラムの三ケイ酸マグネ シウム(凝結防止剤)をこの塩混合物に加え、乳鉢と乳棒を用いて混合して均一 一な湿潤塊を得た。次いで湿潤塊を50℃のオーブンで約3時間乾燥した。次に 乾燥した顆粒を乳鉢と乳棒を用いて粉砕し、微粉末を得た。さらに粉末に0.5 グラムのステアリン酸(崩壊速度調節剤)を配合した。得られた混合物は次に手 動カーバープレス(Model C)で圧縮して錠剤(直径32mm、幅8.5mm)に した。得られた錠剤(表Iの錠剤4)は重量が10.7グラムであった。 実施例1と同様に周囲の室内条件で48時間重量をモニターして吸湿度を測定 し、錠剤の重量はわずか0.041グラム増大した。吸湿指数が0.12を示す 錠剤4は、したがって本発明の極めて好ましい錠剤とみなされた。 実施例3. 錠剤化イオネンポリマー−錠剤14の調製 塩化ナトリウム(粒状)および無水硫酸ナトリウムをそれぞれ5グラムを秤取 して混合し、担体マトリックスをつくった。さらに、0.5グラムの三ケイ酸マ グネシウム(凝結防止剤)をこの塩混合物に加え、乳鉢と乳棒を用いて混合して 、 し、均一な湿潤塊を得た。この段階で湿潤塊を50℃のオーブンで約3時間乾燥 した。次に得られた乾燥顆粒を乳鉢と乳棒を用いて粉砕し、微粉末を得た。次い で乳鉢と乳棒を用いて粉末に0.5グラムのステアリン酸(崩壊速度調節剤)、 1.0グラムのポリオキシエチレン−2−ステアリルエーテル(崩壊速度調節剤 )および1.0グラムのトリクロロ−s−トリアジントリオン(殺生物助剤、A CL 90 plus製品、Occidental Chemical Cor poration製)をブレンドした。得られた混合物は次に手動カーバープレ ス(Model C)を用いて圧縮して錠剤にした(直径8.5mm、幅8.5mm)。 得られた錠剤(表IIの錠剤14)は重量が13.0グラムであった。実施例1と 同様に周囲の室内条件でその重量をモニターして吸湿度を測定した。30日以上 で錠剤14は重量が0.129グラム増大した。吸湿指数が0.60である錠剤 14は本発明の好ましい錠剤とみなされた。 表I、II、IIIおよびIVは本発明の他の錠剤に関する補足的なデータを示す。 錠剤は前記実施例1から3に述べたと同じ方法を用いて調製し、評価した。注記 した以外はこれら錠剤に使用した2グラムのイオネンポリマー溶液はBuckm an Laboratories Inc.,Memphis,TN.から入手 し 表I−IVでは次の略語を使用する:ACA=凝結防止剤、DRR=崩壊速度調 節剤、ITW=錠剤の始めの重量、およびHI=吸湿指数。他の略語は特定の成 分を指す。ポリオキシ(polyoxy)はポリオキシエチレン−2−ステアリ ルエーテル(崩壊速度調節剤)を指す。ARMID18はARMID18製品( 崩壊速度調節剤として用いられる脂肪酸でAkzo Chemical Co. ,Cooke、IL.から入手可能)である。オキサゾリジノンは5−クロロメ チ ル−2−オキサゾリジノン(凝結防止剤)を指す。モノ−クォート(mono− quat)はBTC2125MP40製品(アルキルジメチルベンゾアンモニウ ムクロリドとアルキルジメチルエチルベンゾアンモニウムクロリドの混合物を4 0パーセント含有する殺生物剤でStepan Chemicals、Nort hfield、IL.から入手可能)を指す。クロルヘキシジンアセテートは殺 生物助剤の1,1−ヘキサメチレンビス[5−(4−クロロ−2−フェニル)ビ グアニド]ジアセテートでLonza Chemical Co.,Fairl awn、NJ.から入手できる。表中に用いられる他の殺生物助剤にはトリクロ ロ−s−トリアゾントリオン、次亜塩素酸カルシウム、ホウ酸ナトリウムがある 。表には次のように錠剤の色を示してある:W=白色、OW=オフホワイト、D W=ダルホワイト、LB=淡褐色、B=褐色、およびPK=ピンク色。他の注記 はそれぞれの表に従う。 表I 注: a=混合工程以前に担体マトリックスに添加 表II 注: a=周囲の室内条件に一夜間放置した乾燥顆粒 b=僅かな重量減を示した錠剤 c=17日目の測定 表III 注: a=イオネンポリマー含量を増すために、初期混合、乾燥および粉砕工程後に 実施例1〜3に示す本発明の方法に従って錠剤23を調製した。 b=イオネンポリマー含量を増すために、初期混合、乾燥および粉砕工程後に 実施例1〜3に示す本発明の方法に従って錠剤24を調製した。 表IV 注: a=圧縮して錠剤とする前のドライブレンド工程において粉末に加えた成分 実施例4. 水分の測定 錠剤成形プロセスの種々の工程後のイオネンポリマー/担体混合物の水分は下 記の標準法を用いて測定した。空の乾燥したプラスチックビーカーを秤量した。 水分を測定しようとする試料をビーカーに入れてビーカーと試料との重量を測っ た。試料を入れたビーカーを少なくとも105℃に加熱したオーブンに少なくと も1時間かまたは試料が完全に乾燥して一定乾量が得られるまで入れた。次にビ ーカーと試料との重量を測定した。初めの試料中の水分量を乾燥前後の重量差か ら求めた。水分量は乾燥前の初めの試料の重量パーセントとして表わした。本発 明によるイオネンポリマー/担体混合物2種類の水分を表Vに示す。 実施例5. イオネンポリマーの放出速度測定 水系中にある間に本発明の錠剤からイオネンポリマーが放出する速度を測定す るために錠剤10を選定した。2リットルの水を含有するビーカー中に錠剤を入 れた。1ミリリットル当り当量のイオネンポリマーを含有する溶液をBUSAN 各溶液から得たアリコートをポリ(ビニルサルフェート、カリウム塩)(PVS AK)で滴定して求めた。この方法は広く用いられるTaylor Polyq uat/QAC Test Kitの基礎である。終点においてトルイジンブル ーO指示薬が青色から紫色に変る。この分析法に関する有用な参考文献はL.K .WangおよびW.W.SchusterのInd.Eng.Res.Dev Vol.14、No.4、pp312−314、(1975)である。標準液 と すようにアリコートのサイズを選んだ。 試験中試料液中に空気を吹込んで絶えず液を混合した。アリコートを種々の時 間間隔で取り出した後、イオネンポリマー濃度を分析した。得られたデータを下 記表VIにまとめる。 図2はこのデータをプロットしたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 532 C02F 1/50 532D 540 540E // A01N 61/00 A01N 61/00 D (31)優先権主張番号 08/500,468 (32)優先日 1995年7月10日 (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 パケット,ウォーレイス・イー アメリカ合衆国テネシー州38133,メムフ ィス,アトキンソン・コーブ 9453 (72)発明者 フューズ,ラッセル・イー アメリカ合衆国テネシー州38120,メムフ ィス,ミラム・ロード 5592

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.約40から約95重量パーセントの塩担体マトリックス、 約5から約60重量パーセントのイオネンポリマー、 0から約20重量パーセントの崩壊速度調節剤、および 0から約10重量パーセントの凝結防止剤 を含むイオネンポリマー錠剤において、該錠剤がわずか3重量パーセントの吸湿 指数を有する錠剤。 2.該イオネンポリマーが該塩担体マトリックスに吸着され、かつ該塩担体マ トリックスが、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、臭化ナ トリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、フッ化ナト リウム、グルコン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、乳酸カルシ ウム、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、リン酸三カリウム、塩化カリウム、臭化 カリウム、フッ化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化リチウ ム、およびこれらの混合物から選ばれる請求項1記載の錠剤。 3.約50から約90重量パーセントの塩担体マトリックス、 約10から約50重量パーセントのイオネンポリマー、 脂肪酸または脂肪酸誘導体、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、 ポリオキシエチレンエーテル、水素化植物油、ワックス、脂肪族アミド、 ポリエチレンアミドおよびこれらの混合物から選ばれる約0.25から約 10重量パーセントの崩壊速度調節剤、および 約0.1から約5重量パーセントの凝結防止剤 を含む請求項2記載の錠剤において、該凝結防止剤が三ケイ酸マグネシウム、酸 化マグネシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケ イ酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、岩塩、海塩、デンドライ ト塩、タルク、ヒュームドシリカ、酸化亜鉛、微晶質セルロース、およびデンプ ンである錠剤。 4.約50から約90重量パーセントの塩担体マトリックス、 約10から約50重量パーセントのイオネンポリマー、 約0.25から約10重量パーセントの崩壊速度調節剤、 約0.1から約5重量パーセントの凝結防止剤、 0から約50重量パーセントの殺生物助剤、 0から約20重量パーセントの染料、および 0から約15重量パーセントの香料 をさらに含む請求項2記載の錠剤。 5.該イオネンポリマーが式I: (式中、R1、R2、R3およびR4は同一または異なることができ、かつH、場合 により少なくとも1個の水酸基で置換されるC1−C20アルキル、および場合に よりベンゼン部分において少なくとも1個のC1−C20アルキル基で置換される ベンジルから選ばれ; AがC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキニレン 、C1−C10ヒドロキシアルキレン、対称的もしくは非対称的ジーC1−C10−ア ルキレンエーテル、アリーレン、アリーレン−C1−C10−アルキレン、または C1−C10−アルキレンアリール−C1−C10−アルキレンから選ばれる二価の基 であり; BがC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキニレン 、C1−C10ヒドロキシアルキレン、アリーレン、アリーレン−C1−C10−アル キレン、またはC1−C10−アルキレンアリール−C1−C10−アルキレンから選 ばれる二価の基であり;かつ X2-が前記イオネンポリマーの繰返し単位中のカチオン電荷を相殺するのに十 分な1個の二価対イオン、2個の一価対イオン、または多価対イオンの端数であ る)の繰返し単位を含む請求項2記載の錠剤。 6.R1、R2、R3およびR4がメチルまたはエチル;AがC1−C5アルキレン 、 C2−C5アルケニレン、C2−C5ヒドロキシアルキレン、または対称的ジ−C2 −C5−アルキレンエーテル;BがC1−C5アルキレン、C2−C5アルケニレン 、C2−C5ヒドロキシアルキレン、アリーレン、アリーレン−C1−C5−アルキ レン、またはC1−C5アルキレンアリール−C1−C5−アルキレンであり;かつ X2-がそれぞれハライドアニオンまたはトリハライドアニオンから選ばれる2個 の一価アニオンである請求項5記載の錠剤。 7.Aが−CH2CH2CH2−、−CH2CH(OH)CH2−または−CH2C H2OCH2CH2−;Bが−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2 CH2CH2−または−CH2(CH24CH2−であり;かつX2-が2Cl-であ る請求項5記載の錠剤。 8.R1、R2、R3およびR4が−CH3;Bが−CH2CH2−、かつAが−C H2CH(OH)CH2−であるか、またはR1,R2,R3およびR4がそれぞれメ チル;Aが−CH2CH2OCH2CH2−;かつBが−CH2CH2−である請求項 7記載の錠剤。 9.該イオネンポリマーが式II: (式中、R1およびR2が同一かまたは異なることができ、かつH、場合により少 なくとも1個のヒドロキシル基で置換される、C1−C20アルキル、および場合 によりベンゼン部分において少なくとも1個のC2−C20アルキレン基で置換さ れるベンジルから選ばれ; AがC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキニレン 、C1−C10ヒドロキシアルキレン、対称的または非対称的ジ−C1−C10−アル キレンエーテル、アリーレン、アリーレン−C1−C10−アルキレン、またはC1 −C10−アルキレンアリール−C1−C10−アルキレンから選ばれる二価の基で あ り; X2-が前記イオネンポリマー中の繰返し単位のカチオン電荷を相殺するのに十 の繰返し単位を含む請求項2記載の錠剤。 10.R1およびR2が同一かまたは異なることができ、かつメチルまたはエチ ルであり;AがC1−C5アルキル、C2−C5アルケニレン、C2−C5ヒドロキシ アルキレン、または対称的ジ−C2−C5−アルキレンエーテルであり;かつX2- がハライドアニオンである請求項9記載の錠剤。 11.Aが−CH2CH2CH2−、−CH2CH(OH)CH2−または−CH2 CH2OCH2CH2−であり;かつX-がCl-である請求項9記載の錠剤。 12.R1およびR2がそれぞれメチルであり、かつAが−CH2CH(OH) CH2−であるか;R1およびR2がそれぞれメチルであり、Aが−CH2CH(O H)CH2−であり、かつ該イオネンポリマーがエチレンジアミンと架橋してい るか;R1およびR2がそれぞれメチルであり、Aが−CH2CH(OH)CH2− であり、かつ該イオネンポリマーがアンモニアと架橋しているか;またはR1お よびR2がそれぞれメチルであり、Aが−CH2CH(OH)CH2−であり、X- がCl-であり、かつ該イオネンポリマーがモノメチルアミンと架橋している請 求項11記載の錠剤。 13.該イオネンポリマーが式III: (式中、Rが Qが−(CHR’)p−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH2− O−CH2−CH2−、−CH2−CH(OH)−CH2−、または−(CHR’)n −NH−C(O)−NH(CHR’)n−;およびB’が{−[CH2−CH( OH)−CH2−N+R’2−(CHR’)n−NH−C(O)−NH]−,X-} または{−[(CHR’)n−N+R’2−CH2−CH(OH)−CH2]−,X- }であり;nおよびpが別個に2から12に及び;各R’が別個に水素または低 級アルキル基であり;X2-が前記基R中のカチオン電荷を相殺するのに十分な1 個の二価対イオン、2個の一価対イオンまたは多価対イオンの端数であり;かつ X 個の二価対イオンまたは多価対イオンの端数である)の繰返し単位を含む請求項 2記載の錠剤。 14.R’が水素またはC1−C4、nが2−6、かつpが2−6であるか;R ’が水素またはメチル、nが3、かつpが2であるか;またはRが尿素ジアミン 、B’が−CH2CH(OH)CH2−、かつX-がCl-である請求項13記載の 錠剤。 15.該錠剤が急速崩壊錠剤である請求項2記載の錠剤。 16.該錠剤が持続放出錠剤である請求項2記載の錠剤。 17.該担体マトリックスがさらに固体有機酸を含む請求項2記載の錠剤。 18.イオネンポリマーの水溶液を塩担体マトリックスと混合して、湿潤塊を つくり、 該湿潤塊を乾燥して乾燥顆粒とし、 該顆粒のサイズを減少させて粉末とし、さらに 該粉末を圧縮して錠剤とする 工程を含む錠剤化イオネンポリマー組成物の製造方法。 19.該混合工程における溶液対担体マトリックスの重量比が約1:10から 約2:10である請求項18記載の方法。 20.該混合工程前に凝結防止剤と該塩担体マトリックスとを混合する工程お よび該減少工程後で該圧縮工程前に該粉末中に崩壊速度調節剤、凝結防止剤、殺 生物助剤、染料または香料を配合する工程をさらに含む請求項18の方法。 21.該減少工程が、該圧縮工程前に粉砕工程およびふるい分け工程を含む請 求項18記載の方法。 22.該減少工程前に、 該顆粒をイオネンポリマーの水溶液と混合して第2の湿潤塊をつくり、つい で 該第2の湿潤塊を乾燥して乾燥顆粒をつくる 工程をさらに含む請求項18記載の方法。 23.該圧縮工程前に、 該顆粒をイオネンポリマーの水溶液と混合して、第2の湿潤塊をつくり、つ いで 該第2の湿潤塊を乾燥して乾燥顆粒とする 工程をさらに含む請求項18記載の方法。 24.該塩担体マトリックスが酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ホウ酸ナ トリウム、臭化ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリ ウム、フッ化ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシ ウム、乳酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、リン酸三カリウム、塩 化カリウム、臭化カリウム、フッ化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシ ウム、塩化リチウムおよびこれらの混合物から選ばれる請求項18記載の方法。 25.該イオネンポリマーが該式I: (式中、R1、R2、R3およびR4は同一かまたは異なることができ、H、場合に より少なくとも1個のヒドロキシル基で置換されたC1−C20アルキル、および 場合によりベンゼン部分において少なくとも1個のC1−C20アルキル基で置換 されたベンジルから選ばれ; AがC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキニレン 、C1−C10ヒドロキシアルキレン、対称的もしくは非対称的ジーC1−C10−ア ルキレンエーテル、アリーレン、アリーレン−C1−C10−アルキレン、または C1−C10−アルキレンアリール−C1−C10アルキレンから選ばれる二価の基で あり; BがC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキニレン 、C1−C10ヒドロキシアルキレン、アリーレン、アリーレン−C1−C10−アル キレン、またはC1−C10−アルキレンアリール−C1−C10−アルキレンから選 ばれる二価の基であり;かつ X2-が前記イオネンポリマーの繰返し単位中のカチオン電荷を相殺するのに十 分な1個の二価対イオン、2個の一価対イオン、または多価対イオンの端数であ る)の繰返し単位を含む請求項18記載の錠剤。 26.該イオネンポリマーが式II: (式中、R1およびR2が同一かまたは異なることができ、かつH、場合により少 なくとも1個のヒドロキシル基で置換されたC1−C20アルキル、および場合に よりベンゼン部分において少なくとも1個のC2−C20アルキレン基で置換され たベンジルから選ばれ; AがC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキニレン 、C1−C10ヒドロキシアルキレン、対称的または非対称的ジ−C1−C10−アル キレンエーテル、アリーレン、アリーレン−C1−C10−アルキレン、またはC1 −C10−アルキレンアリール−C1−C10−アルキレンから選ばれる二価の基で あり;かつ X-が前記イオネンポリマー中の繰返し単位のカチオン電荷を相殺するのに十 の繰返し単位を含む請求項18記載の方法。 27.該イオネンポリマーが式III: (式中Rが Qが−(CHR’)p−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH2− O−CH2−CH2−、−CH2−CH(OH)−CH2−、または−(CHR’)n −NH−C(O)−NH(CHR’)n−;かつB’が{−[CH2−CH(O H)−CH2−N+R’2−(CHR’)n−NH−C(O)−NH]−,X-}ま たは{−[(CHR’)n−N+R’2−CH2−CH(OH)−CH2]−,X-} であり;nおよびpが別個に2から12に及び;各R’が別個に水素または低級 アルキル基であり;X2-が前記基R中のカチオン電荷を相殺するのに十分な1個 の二価対イオン、2個の一価対イオンまたは多価対イオンの端数であり;かつX 個の二価対イオンまたは多価対イオンの端数である)の繰返し単位を含む請求項 18記載の方法。 28.R’が水素またはC1−C4、nが2−6、かつpが2−6であるか;R ’が水素またはメチル、nが3、かつpが2であるか;またはRが尿素ジアミン 、B’が−CH2CH(OH)CH2−、かつX-がCl-である請求項27記載の 方法。 29.水系中の微生物の生長を制御する方法であって、該水系を少なくとも1 種の微生物の生長を制御するのに有効な量のイオネンポリマーで処理する工程を 含む方法において、該イオネンポリマーが、 約40から約95重量パーセントの塩担体マトリックス、 約5から約60重量パーセントのイオネンポリマー、 0から約20重量パーセントの崩壊速度調節剤、および 0から約10重量パーセントの凝結防止剤 を含む錠剤中に含有され、 さらに該錠剤がわずか3重量パーセントの吸湿指数を有する方法。 30.該塩担体マトリックスが酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ホウ酸ナ トリウム、臭化ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリ ウム、フッ化ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシ ウム、乳酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、リン酸三カリウム、塩 化カリウム、臭化カリウム、フッ化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシ ウム、塩化リチウムおよびこれらの混合物が選ばれる請求項29記載の方法。 31.該錠剤が、 約50から約90重量パーセントの不活性マトリックス物質、 約10から約50重量パーセントのイオネンポリマー、および 脂肪酸または脂肪酸誘導体、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、ポリ オキシエチレンエーテル、水素化植物油、ワックス、脂肪族アミド、ポリエチレ ンアミドおよびこれらの混合物から選ばれる約0.25から約10重量パーセン トの崩壊速度調節剤 を含む請求項30記載の方法。 32.該崩壊速度調節剤がステアリン酸またはステアリン酸誘導体である請求 項31記載の方法。 33.該錠剤が、 約50から約90重量パーセントの塩担体マトリックス、 約10から約50重量パーセントのイオネンポリマー、および 三ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグ ネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシ ウム、岩塩、海塩、デンドライト塩、ヒュームドシリカ、酸化亜鉛、微晶質セル ロース、およびデンプンから選ばれる約0.1から約5重量パーセントの凝結防 止剤 を含む請求項30記載の方法。 34.該錠剤が、 約50から約90重量パーセントの塩担体マトリックス、 約10から約50重量パーセントのイオネンポリマー、 約0.25から約10重量パーセントの崩壊速度調節剤、 約0.1から約5重量パーセントの凝結防止剤、 0から約50重量パーセントの殺生物助剤、 0から約20重量パーセントの染料、および 0から約15重量パーセントの香料 をさらに含む請求項30記載の方法。 35.該錠剤が急速崩壊錠剤で、該水系が工業プロセス水系、レクリエーショ ン用水系、または下水処理水系である請求項30記載の方法。 36.該錠剤が持続放出錠剤で、該水系が工業プロセス水系、レクリエーショ ン用水系または下水処理水系である請求項30記載の方法。 37.該水系がプール、トイレット用水系、冷水塔水系、製紙用水系または繊 維製造用水系である請求項30記載の方法。 38.該イオネンポリマーが該式I: (式中、R1、R2、R3およびR4が同一または異なることができ、かつH、場合 により少なくとも1個のヒドロキシル基で置換されるC1−C20アルキル、およ び場合によりベンゼン部分において少なくとも1個のC1−C20アルキル基で置 換されたベンジルから選ばれ; AがC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキニレン 、C1−C10ヒドロキシアルキレン、対称的もしくは非対称的ジーC1−C10−ア ルキレンエーテル、アリーレン、アリーレン−C1−C10−アルキレン、または C1−C10−アルキレンアリール−C1−C10−アルキレンから選ばれる二価の基 であり; BがC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキニレン 、C1−C10ヒドロキシアルキレン、アリーレン、アリーレン−C1−C10−アル キレン、またはC1−C10−アルキレンアリール−C1−C10−アルキレンから選 ばれる二価の基であり;かつ X2-が前記イオネンポリマーの繰返し単位中のカチオン電荷を相殺するのに十 分な1個の二価対イオン、2個の一価対イオン、または多価対イオンの端数であ る)の繰返し単位を含む請求項30記載の方法。 39.該イオネンポリマーが式II: (式中、R1およびR2が同一または異なることができ、かつH、場合により少な くとも1個のヒドロキシル基で置換される、C1−C20アルキル、および場合に よりベンゼン部分において少なくとも1個のC2−C20アルキレン基で置換され るベンジルから選ばれ; AがC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキニレン 、C1−C10ヒドロキシアルキレン、対称的もしくは非対称的ジ−C1−C10アル キレンエーテル、アリーレン、アリーレン−C1−C10−アルキレン、またはC1 −C10−アルキレンアリール−C1−C10−アルキレンから選ばれる二価の基で あ り;かつ X-が前記イオネンポリマー中の繰返し単位のカチオン電荷を相殺するのに十 の繰返し単位を含む請求項30記載の方法。 40.該イオネンポリマーが式III: (式中、Rが Qが−(CHR’)p−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH2− O−CH2−CH2−、−CH2−CH(OH)−CH2−、または−(CHR’)n −NH−C(O)−NH(CHR’)n−;かつB’が{−[CH2−CH(O H)−CH2−N+R’2−(CHR’)n−NH−C(O)−NH]−,X-}ま たは{−[(CHR’)n−N+R’2−CH2−CH(OH)−CH2]−,X-} であり;nおよびpが別個に2から12に及び;各R’が別個に水素または低級 アルキル基であり;X2-が前記基R中のカチオン電荷を相殺するのに十分な1個 の二価対イオン、2個の一価対イオンまたは多価対イオンの端数であり;かつX 個の二価対イオンまたは多価対イオンの端数である)の繰返し単位を含む請求項 30記載の方法。
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