JPH11508810A - 自動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動装置（１０）は、被清掃面（１１）上を自動的に移動して、例えば砂利、砂、埃粒子及びそのようなものであるごみを被清掃面から除去するのに適している。自動装置（１０）は、ホイールとブラシローラ（２０）とを備えたシャーシ（１２）を有しており、ブラシローラ（２０）は、自動装置の移動中、被清掃面から吸引ダクト（２３）の側に埃を払い上げ、吸引空気流によってごみ収容部（２４）まで埃を運ぶために、駆動モータ（２２）によって回転される。電気制御装置（２５）は、ブラシローラの駆動モータ（２２）を制御するために設けられている。予め決定された程度までブラシローラ（２０）の動作が妨げられると、ブラシローラモータ（２２）を停止させ、続いて、一時的にモータ（２２）を逆方向に作動させ、最後に、もう一度停止させた後に、ブラシローラモータ（２２）を再び接続して元の回転方向に作動させるように、制御装置（２５）が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 自動装置 本発明は、床のような被清掃面上を自動的に移動して、例えば、砂利、砂、埃 粒子及びそのようなものである、ごみを被清掃面から除去するように形成されて いる種類の自動装置に関し、特には、ホイールと、自動装置の移動中に駆動モー タによって回転されているブラシローラとを備えたシャーシを具備しているその ような自動装置であって、ブラシローラがごみを吸引空気流によって被清掃面か ら吸引ダクトの側に払い上げてごみ収容部まで搬送することを目的としており、 更に、ブラシローラの駆動モータを制御するために設けられた電気制御装置を具 備している自動装置に関する。 上述した自動装置は、しばしば真空清掃ロボットとして示される。というのは 、自動装置が、所定のパターンに従って、あるいは、移動方向をランダムに変更 して被清掃面上を自動的に移動し、被清掃面上の砂利、砂、糸、髪及び小さな埃 粒子のようなちらばったごみを清掃することができるからである。大抵、自動装 置はバッテリによって駆動される。つまり、自動装置は、主管から電力供給され る通常の掃除機のような容量を有することができない。基本的に、真空清掃ロボ ットは、移動用ホイールを備えたシャーシを有しており、しばしば、一つ又は複 数の駆動されない付加的な支持ホイールを有している。駆動ホイールの駆動のた めに、しばしば、別個のモータが各駆動ホイールに設けられる。更に、吸引ノズ ルと、駆動モータを備えた吸引ファンと、ごみ収容部と、それらの間の連結管と を有するごみ収集用ユニットが設けられる。最後に、真空清掃ロボットのすべて の作動部を統制的に作動させるため、及び動作パター ンを決定するための電気制御装置が設けられる。更に、制御装置が真空清掃ロボ ットの近隣の可能性のある障害物の位置測定を行うために使用され、それゆえ、 障害物との衝突が回避されると共に、隅部又はそのような所でロボットが動けな くなりそうな場合でもロボットはロボット自身によって自由に移動できる。 吸引容量が限定されているため、好適には、ブラシローラが、自動装置の移動 中に被清掃面に沿って回転するように設けられており、吸引ダクトの側に埃粒子 を払い上げる。吸引ダクトの位置では、吸引力が形成されており、ごみ収容部ま でごみが運ばれる。ブラシと吸引ファンとの連結作用により、被清掃面にあまり 大きな吸引力を必要としなくても清掃能力はかなり良好になる。 しかしながら、ブラシローラが回転することにより、清掃面が縁部を備えた柔 軟なカーペットであるときに問題が生じてしまう。そのようなカーペット上で自 動装置が移動するとき、縁部はブラシと共にローラに巻き込まれてしまう可能性 がある。最悪の場合、ブラシ上で、あるいは、ブラシと隣接するブラシローラハ ウジングとの間で動かなくなってしまう。この結果、カーペットの縁部が破れて しまうか、ブラシローラ又は付設の駆動モータに損傷を与えてしまう可能性が生 ずる。 本発明の目的は、上述した問題点を減少させると共に、回転中のブラシ内でカ ーペットの縁部又はそのようなものが動かなくなりそうなのを検出して、動かな くなりそうな縁部を解放させるように装置を制御する自動装置を提供することで ある。この目的は、導入部分で示した種類の自動装置が請求項１の特徴部分に示 した特徴を有することによって解決される。 以下、実施形態と添付図面とを参照することによって本発明をより詳細に説明 する。図面において、 図１は本発明の自動装置の部分断面側面図を示し、 図２は図１の装置の底面図を示し、 図３はブラシローラモータ駆動部を構成している構成要素のブロック図を示し 、 図４はブラシローラモータを制御するフローチャートを示している。 図１は部分断面側面図であり、図１において、床１１上に配置された自動装置 １０は、自動的に移動して床の掃除を行う。自動装置はシャーシ１２を有してお り、シャーシ１２上には機能的なユニットが取付けられている。シャーシ１２は 、図示していないねじ又はそのようなものによってシャーシに固定されているカ バー１３により覆われている。自動装置は円筒形容器の型式であり、二つの駆動 ホイール１４、１５がシャーシ１２に回転可能に軸支されており、ホイール１４ 、１５の回転軸は、容器の中央を通っている線１６と同軸である。駆動ホイール １４、１５の他に、旋回ホイールとして形成された第三のホイール１７が設けら れている。駆動ホイールの駆動は、図示していない別個の駆動モータにより行わ れる。この配列の一つの効果として、駆動ホイールを反対方向に駆動することに より、自動装置のセンターを中心に自動装置を容易に回転させることができる。 自動装置は、自動装置が移動するベース面の掃除を行うために配置されたワー クユニットを有する。ワークユニットは、２１により概略的に示しているベルト 駆動部を介して駆動モータ２２によって駆動される回転ブラシローラ２０を有す る。好適には、駆動モータ２２は、例えば１２Ｖのような低電圧用直流モータで ある。ブラシローラ２２に隣接しているベース面から所定距離の位置において、 ごみ収容部２４に連通している吸引ダクト２３が開口している。 ブラシローラの回転中、ブラシローラはベース面から吸引ダクト２３の入口部 までごみを払い上げ、入口部において、ごみは、図示していない吸引ファンユニ ットによって発生されて入口部まで及んでいる吸引空気流によって捕獲される。 駆動ホイール１４、１５が前方（図１の右方向）へ移動する間、ブラシローラは 、駆動ホイール１４、１５と反対方向に回転される。つまり、ブラシローラは自 動装置の移動方向に抗して回転する。この方法では、ブラシローラはごみを前方 に払う。つまり、空気吸引流によって直ぐに捕獲されないごみは、ブラシローラ によって入口部２３の側に再び払い上げられ、空気吸引流によって捕獲される。 自動装置のすべての作動部を統制的に制御及び作動させるために、電気制御装 置２５が設けられている。自動装置は、プリント配線基板上にメモリ回路と共に 取付けられたＭＣ６８３３２の型式のマイクロプロセッサを有しており、メモリ 回路は、駆動ホイール１４、１５、ブラシローラ２０及び吸引ファンユニットの ための様々な駆動モータ用駆動回路と共に必要とされるものである。プリント配 線基板は、従来の方法によって構成されているため、これ以上詳細に説明しない 。 本発明が解決すべき課題はブラシローラの駆動についてであり、本発明の目的 は、ブラシローラの動作が完全にまたはかなり妨害されたときに、この状況を取 り除くことである。掃除中、自動装置は、床表面の各部分を少なくとも一度通過 するまで、ランダムに選択した方向に床を横断して移動される。床は、硬いフロ アコーティングのなされた表面、柔軟なカーペットで覆われた表面のような限定 されない表面を含む。ブラシローラ２０は、床を横断して移動する間、駆動ホイ ール１４、１５の速度よりもかなり大きい速度で回転される。自動装置がカーペ ットの縁部に到達すると、おそらく、縁 部はローラの毛によって一度又は数度把持され、ローラの回転動作に追従してし まう。この場合、カーペットの縁部が自動装置の内部に送り込まれてしまい、そ の結果、自動装置はカーペットのために動かなくなってしまう可能性がある。そ れゆえ、制御装置のプログラムメモリにはあるプログラムシーケンスが挿入され ている。つまり、ブラシローラが動かなくなったことが示されると、ブラシロー ラモータの電源が切られ、続いて、カーペットの縁部が送り出されるように、モ ータは一時的に逆方向に駆動される。逆駆動が完了すると、モータは再び停止さ れ、続いて、モータが元の方向に回転するように駆動接続される。通常の場合、 ブラシローラを解放させて、ブラシローラの機能を発揮させるには、これで十分 である。しかし、この処理は繰り返し行われるべきではない。無駄に逆転動作が 数度繰り返されると、自動装置は、手動によらなければ再び作動できない状態に なってしまうからである。この制御による作動を図４のフローチャートに示す。 図４は、速度の検出及び修正に関する部分も含む。フローチャートに示すように 、まず、ブラシローラモータに駆動電流が流され、電流値と限界値とが比較され る。限界値を超過している場合、ブラシローラモータの駆動が停止され、続いて 、モータは逆方向に駆動される。続いて、駆動電流が再び測定され、依然として 限界値を超過している場合には、駆動が停止され、大抵、ブラシローラの復旧が 行われる。逆転処理の後に限界値を超過していない場合、予め決定された逆転動 作が完全に終了したか否かが判断される。終了したと判断した場合、駆動が停止 される。そのとき、ブラシローラは解放されている。逆転動作が完了していない 場合、逆転動作が完全に終了するまで逆転シーケンスが繰り返される。 図３はブラシローラモータ２２を駆動するためのブロック図を示 している。ブラシローラモータが停止したか否かを判断するために、マイクロプ ロセッサ２５とブラシローラモータ２２との間に設けられた駆動回路における電 流が測定される。測定値はＡ／Ｄ変換器２６においてデジタル信号に変換される 。 好適には、ブラシローラモータは、例えば最大速度の半分の速度のような、最 大速度よりも遅い速度で駆動される。摩擦が異なっているベース面上で自動装置 は作動されるため、速度を概ね一定に維持することが望まれる。そのような調節 により、掃除が硬い床上で行われる場合にブラシローラの速度が増加することが 回避される。ブラシローラの速度は、この調節によらなければ、増加してしまう 。同時に、ブラシモータの作動が過酷になる柔軟なカーペット上での掃除中にブ ラシローラの速度が低下することも回避され、それゆえ、ごみの収集も遅くなる 。 速度を一定に維持するために、連続的にでない場合には短い周期で、速度を簡 単に測定できることが必須となる。本発明は、駆動電圧が一時的に遮断されると きに直流モータ２２によって発生される起電力(EMF)を検出する。この起電力の 値は、マイクロプロセッサ２５の入力部に供給される前にデジタル信号に変換す べくＡ／Ｄ変換器２６に供給される。必要な速度で作動するように直流モータ２ ２を制御するために、パルス幅変調(PWM)信号は、ブラシローラモータ２２に接 続されている駆動回路２７に送られる。方向(DIR)信号は、マイクロプロセッサ ２５から駆動回路２７に送られ、正転か逆転かのモータの回転方向を決定する。 パルス幅変調信号は、駆動が一時的に中断されたときの起電力の測定を開始する ために駆動回路２７に送られる。起電力の測定のために、駆動電圧は、約１００ ミリ秒の周期で約１０ミリ秒遮断される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ， ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．被清掃表面（１１）上を自動的に移動して、前記被清掃表面から例えば、 砂利、砂、埃粒子及びそのようなものであるごみを除去するのに適した自動装置 （１０）であって、前記自動装置が、ホイールと前記自動装置の移動中に駆動モ ータ（２２）によって回転されているブラシローラ（２０）とを備えたシャーシ （１２）を具備しており、前記ブラシローラは、ごみを前記被清掃表面から吸引 ダクト（２３）の側に払い上げ、吸引空気流によってごみ収容部（２４）まで搬 送することを目的としており、更に、前記自動装置が前記ブラシローラの前記駆 動モータ（２２）を制御するために設けられた電気制御装置（２５）を具備して いる、自動装置において、前記ブラシローラ（２０）の動作が予め決定された程 度まで妨げられるか遮られた場合に、前記制御装置（２５）が、前記ブラシロー ラのモータ（２２）を停止させ、続いて、前記モータ（２２）を一時的に逆方向 に作動させ、最後に、前記ブラシローラのモータ（２２）を元の回転方向に作動 させるために前記ブラシローラのモータに再び接続されるように、形成されてい ることを特徴とする自動装置。 ２．前記制御装置（２５）が、前記ブラシローラのモータ（２２）を流れる電 流を予め決定された周期で測定すると共に、前記モータの電流が予め決定された 限界値を超過する場合に前記ブラシローラのモータを逆転駆動させるように、形 成されていることを特徴とする請求項１に記載の自動装置。 ３．前記制御装置（２５）が、前記モータの逆転駆動中にも前記モータの電流 を測定すると共に、前記モータの電流が前記限界値を超過する場合に前記ブラシ ローラのモータ（２２）を停止するよう に、形成されていることを特徴とする請求項２に記載の自動装置。 ４．前記制御装置（２５）が、最大速度よりも低い定格速度で前記ブラシロー ラのモータ（２２）を作動すると共に、前記定格速度をほぼ一定に維持するよう に、形成されていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の自動 装置。 ５．前記ブラシローラのモータ（２２）が直流モータであり、かつ、前記制御 装置（２５）が、パルス幅を調節した電圧によって前記ブラシローラのモータ（ ２２）を駆動するように形成されていることを特徴とする請求項４に記載の自動 装置。 ６．前記制御装置（２５）が、予め決定された周期で一時的に駆動電圧を遮断 するように、かつ、前記モータ（２２）の速度を決定するために、対応する時間 間隔で前記モータ（２２）により発生される起電力が供給されている入力部を有 するように形成されていることを特徴とする請求項５に記載の自動装置。 ７．前記ブラシローラ（２０）の通常回転方向は、前記自動装置（１０）が被 清掃面（１１）上を移動して清掃を行う時の前記自動装置の駆動ホイール（１４ 、１５）の回転方向とは逆向きであることを特徴とする請求項１〜６のいずれか 一項に記載の自動装置。 ８．前記電気制御装置（２５）はマイクロプロセッサであることを特徴とする 請求項１〜７のいずれか一項に記載の自動装置。