JP2001190461A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2001190461A JP2000002515A JP2000002515A JP2001190461A JP 2001190461 A JP2001190461 A JP 2001190461A JP 2000002515 A JP2000002515 A JP 2000002515A JP 2000002515 A JP2000002515 A JP 2000002515A JP 2001190461 A JP2001190461 A JP 2001190461A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 じゅうたん上の例えば砂ゴミが多い場所や壁
際の清掃でも床ブラシを小刻みに前後させずに ゴミを
掻き出して取ることができ、またじゅうたん掃除の仕上
げにじゅうたんの目をそろえることができること。 【解決手段】 交流電源101と電動送風機のモータ1
05との間に設けられたトライアック106と、延長パ
イプに設けられ、ブラシモータが正転と逆転を交互に繰
り返す正・逆転指令を出力するじゅうたん掃除用釦42
と、じゅうたん掃除用釦の正・逆転指令に基づきトライ
アック106をオンさせる位相角制御手段109と、じ
ゅうたん掃除用釦の正・逆転指令に基づきブラシモータ
の正転及び逆転を所定時間に設定する時間設定手段11
1と、時間設定手段によって設定された所定時間の正転
出力信号と所定時間の逆転出力信号を交互に出力する方
向制御手段112と、方向制御手段から交互に出力され
る正転出力信号と所定時間の逆転出力信号とに基づき直
流電源の極性を切り換え、ブラシモータを所定時間の正
転と所定時間の逆転を交互に繰り返すよう駆動制御する
モータ駆動手段113とを備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機、特に床
ブラシに回転ブラシを設けた電気掃除機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば特公平6−79588号公
報に開示されている従来の電気掃除機の外観を示す斜視
図、図7は同電気掃除機の床ブラシの縦断面図である。
図において、20は内部に電動送風機、集塵部を内蔵し
た電気掃除機本体、21は床ブラシで、延長パイプ2
2、ホース23を介して電気掃除機本体20と連通して
いる。24は電源コードで、ホース23の内部の導線と
結線することにより、電気掃除機本体20と床ブラシ2
1とは電気的に結合されている。25は床ブラシ21の
下部に設けられた回転ブラシで、ブラシモータ(図示せ
ず)にベルトを介して連動されている。28は延長パイ
プ22と回転ブラシ室25aを連通する補助ホースであ
る。34はブラシモータの回転方向を変える切換スイッ
チで、そのアクチュエータ34aは床ブラシ21の側壁
に軸支された軸35aを支点として回動自在に取り付け
られたレバー35により切換操作される。
【0003】従来の電気掃除機は上記のように構成され
ており、例えばじゅうたん等に付着したゴミは床ブラシ
21のブラシ回転ブラシ25の回転により遊離され、遊
離されたゴミは電気掃除機本体20に内蔵された電動送
風機の背圧により延長パイプ22、ホース23を通して
電気掃除機本体20の内部に溜められる。また、床ブラ
シ21がじゅうたん等の掃除面に対し前進方向に移動す
ると、レバー35はじゅうたん等の接触で図7の実線で
示す後方に移動する。このとき、切換スイッチ34は回
転ブラシ25が後進方向に回転するようブラシモータに
接続される。床ブラシ21が後進の場合も同様にレバー
35は図7の仮想線で示す前方に移動し、回転ブラシ2
5は逆に前進方向に回転するよう切換スイッチ34はブ
ラシモータに接続される。従って、じゅうたん等と回転
ブラシ25の相対速度が大きくなり、単位面積当たりの
回転ブラシ25のストローク回数が増し、高い集塵効率
が得られるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
気掃除機では、はブラシモータの回転方向を変える切換
スイッチ34のアクチュエータ34aが下部ノズル32
に軸35aを支点として回動自在に取り付けられレバー
35により切換操作され、そのレバー35はじゅうたん
等の掃除面と接触して前方又は後方に移動するから、床
ブラシ21の回転ブラシ25の回転方向を変えるために
は、床ブラシ21を掃除面に対して接触状態で移動させ
なければならない。ところが、じゅうたん上の例えば砂
ゴミが多い場所の清掃は床ブラシ21を動かさずに固定
して集中的にごみを取る必要があるため、回転ブラシ2
5の回転方向は一定となることにより、じゅうたんの毛
が一定方向に倒れてしまい奥のごみは掻き出すことはで
きないという問題点があった。また、じゅうたん上の例
えば砂ゴミが多い場所の清掃では床ブラシ21を小刻み
に前後させてごみを取る必要な場合もあり、この場合に
は使用者にとってはかなりの労働となり、壁際では小刻
みに前後させることもできず、仮に前後させることがで
きたとしても床ブラシ21が壁に当たってしまい、壁に
キズを付けたり又はぶつかり音が発生してしまうという
問題点もあった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、じゅうたん上の例えば砂ゴミ
が多い場所や壁際の清掃でも床ブラシを小刻みに前後さ
せずに ゴミを掻き出して取ることができ、またじゅう
たん掃除の仕上げにじゅうたんの目をそろえることがで
きる電気掃除機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
電気掃除機は、電動送風機及び集塵フィルタを内蔵する
電気掃除機本体と、電動送風機と延長パイプを介して連
通する床ブラシと、床ブラシの内部に設けられたブラシ
モータ及びブラシモータにより駆動される回転ブラシと
を備えた電気掃除機において、前記電気掃除機本体は前
記ブラシモータを所定時間正転と逆転を交互に繰り返さ
せる手段を備えて構成されている。
【0007】本発明の請求項2に係る電気掃除機は、前
記電気掃除機本体は前記ブラシモータの正逆回転時には
前記電動送風機を強風モード、前記ブラシモータの正転
又は逆転時には前記電動送風機を弱風モードにする手段
を備えて構成されている。
【0008】本発明の請求項3に係る電気掃除機は、前
記床ブラシはそれ自身が掃除面を移動する移動速度を検
出するブラシ移動検出装置を備え、前記時間設定手段は
該ブラシ移動検出装置が検出した移動速度に対して所定
移動速度より早いときはブラシモータの正転時間及び逆
転時間を所定時間より短く設定し、該ブラシ移動検出装
置が検出した移動速度に対して所定移動速度より遅いと
きはブラシモータの正転時間及び逆転時間を所定時間よ
り長く設定するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1に係る
電気掃除機の回路を示すブロック図、図2は同電気掃除
機の床ブラシの構成を示す平面図、図3は同電気掃除機
の床ブラシの回転ブラシの正回転を示す縦断面図、図4
は同電気掃除機の床ブラシの回転ブラシの逆回転を示す
縦断面図、図5は同電気掃除機の手元部を示す斜視図で
ある。図2〜図4において、従来例と同一の構成は従来
例と同一符号を付して重複した構成の説明を省略する。
25は床ブラシ21内の前端に回転自在に設けられた回
転ブラシ、25aは回転ブラシ25に取り付けられたゴ
ミを掻き出すビータである。26は床ブラシ21内の後
端の一側に設けられたブラシモータで、図示しない電気
掃除機本体内に設置された制御回路基板(図示せず)か
らの方向制御信号を受けて正転又は逆転と回転方向を変
える。27はブラシモータ26の回転を回転ブラシ25
に伝えるベルトである。28は床ブラシ21の背面側中
央に回動自在に取り付けられたエルボーで、延長パイプ
22と接続されている。
【0010】30は床ブラシ21が掃除面を移動する速
度を検出するブラシ移動検出装置で、床ブラシ21内の
後端の他側に回転自在に設けられた車輪31と、車輪3
0と一体に回転するロータリーエンコーダ32と、ロー
タリーエンコーダ32からのオン、オフ信号を受信する
光学センサ33とで構成されている。このブラシ移動検
出装置30は作業者が延長パイプ22を操作して床ブラ
シ21を掃除面に対して移動すると、車輪31が掃除面
と接触して回転し、その車輪31と一体のロータリーエ
ンコーダ32も回転し、そのロータリーエンコーダ32
の回転により光学センサ33はロータリーエンコーダ3
2の遮光板によってオン、オフして速度信号を出力し、
床ブラシ21の移動速度を検出するものである。
【0011】図5において、41は延長パイプ22の後
端側に設けられた手元部、42は手元部41に設けら
れ、後述する電動送風機を強風モードに設定するじゅう
たん掃除用釦である。このじゅうたん掃除用釦42は1
回押されたときに電動送風機を強風モードで、ブラシモ
ータ26(即ち回転ブラシ25)が正転と逆転を交互に
繰り返す正・逆転指令を出力し、2回押されたときに弱
風モードでブラシモータ26(即ち回転ブラシ25)が
正転し続ける正転指令を出力し、3回押されたときに弱
風モードでブラシモータ26(即ち回転ブラシ25)が
逆転し続ける逆転指令を出力し、4回押されたときは正
・逆転指令に戻り、後述する切釦が押されたときは初期
状態にリセットされるものである。43は押されたとき
に電動送風機を弱風モードに設定する床・たたみ掃除用
釦、44は電動送風機及びブラシモータ26の回転を停
止させる切釦である。
【0012】次に、図1の電気掃除機の回路の構成につ
いて説明する。図において、101は100Vの交流電
源、102は交流電源100の交流を直流に変換して出
力するマイコン用の直流電源、103は交流電源100
の交流のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出器、1
04は交流電源100の交流を直流に変換して出力する
モータ用の直流電源、105は電動送風機のブロワモー
タ、106は交流電源100とブロワモータ105との
間に設けられたスイッチング素子であるトライアックで
ある。108は手元部41のじゅうたん掃除用釦42の
正・逆転指令、正転指令又は逆転指令に基づき強風モー
ドか弱風モードかを判定すると共に床・たたみ掃除用釦
43によって設定された弱風モードを判定するモード判
定手段、109はモード判定手段108によって判定さ
れた強風モード又は弱風モードに基づいてトライアック
106の点弧位相角を制御するスイッチ制御手段である
位相角制御手段である。
【0013】111はモード判定手段108によって判
定された強風モードの正・逆転指令に基づき正・逆転の
時間を設定する時間設定手段、112は時間設定手段1
11が設定した時間だけ正転出力信号又は逆転出力信号
を出力してブラシモータ26の回転方向を制御する方向
制御手段、113は方向制御手段112の正転出力信号
又は逆転出力信号に基づき、モータ用直流電源104が
印加する直流の向きを切り換えてブラシモータ26を駆
動するモータ駆動手段である。
【0014】次に、本発明の実施の形態に係る電気掃除
機の動作について説明する。まず、延長パイプ22の手
元部41に設けられたじゅうたん掃除用釦42を1回押
すと、じゅうたん掃除用釦42の九風モードの正・逆転
指令がモード判定手段108に出力される。モード判定
手段108ではじゅうたん掃除で正・逆転の風モード、
即ち強風モードと判定し、強風モード指令をスイッチ制
御手段である位相角制御手段109に出力すると共に正
・逆転指令を時間設定手段111に出力する。位相角制
御手段109ではモード判定手段108からの強風モー
ド指令に基づき、ゼロクロス検出器103が取り出した
ゼロクロスを検出するための交流からゼロクロス検出手
段110がゼロクロス点を検出し、そのゼロクロス点を
基準にスイッチング素子であるトライアック106に対
して点弧位相角を制御し、電動送風機のブロワモータ1
05が強風を作り出すように制御する。従って、電動送
風機のブロワモータ105の強風により集塵フィルタ内
にゴミを吸引することとなり、ゴミの吸引が難しい掃除
面であるじゅうたん40からゴミを吸引する。
【0015】また、それと同時に、時間設定手段111
ではじゅうたん掃除用釦42の正・逆転指令に基づきブ
ラシモータ26の正転及び逆転を例えば0.5秒ずつと
いう所定時間に設定して方向制御手段112に出力す
る。方向制御手段112では時間設定手段111によっ
て設定された正転及び逆転の所定時間に基づき所定時間
の正転出力信号と所定時間の逆転出力信号を直流電源1
04に接続されたモータ駆動手段113に出力する。モ
ータ駆動手段113では方向制御手段112から交互に
出力される所定時間の正転出力信号と所定時間の逆転出
力信号に基づき直流電源104の極性を切り換え、ブラ
シモータ26を所定時間の正転と所定時間の逆転とを交
互に繰り返すように駆動制御する。従って、ブラシモー
タ26によって回転ブラシ25が所定の時間で正転と逆
転とを交互に繰り返すこととなり、掃除面がじゅうたん
40上の例えば砂ゴミが多い場所や壁際の清掃でも床ブ
ラシ21を小刻みに前後させずに 回転ブラシ25のビ
ータ25aがゴミを掻き出して取ることができる。この
ため、壁にキズを付けたり又はぶつかり音が発生してし
まうことはなくなる。
【0016】また、床ブラシ21はそれ自身が掃除面を
移動する移動速度を検出するブラシ移動検出装置30を
備えている。従って、掃除面に対して床ブラシ21を移
動させると、ブラシ移動検出装置30は床ブラシ21の
移動速度を検出し、その検出信号を時間設定手段111
に出力する。そして、時間設定手段111ではブラシ移
動検出装置30が検出した移動速度に対して例えば秒速
80cmの所定移動速度より早いときはブラシモータ2
6の正転時間及び逆転時間を例えば0.5秒の所定時間
より短く、例えば0.4〜0.2秒に設定し、またブラ
シ移動検出装置30が検出した移動速度に対して所定移
動速度より遅いときはブラシモータ26の正転時間及び
逆転時間を例えば0.5秒の所定時間より長く、例えば
0.6〜0.8秒に設定する。
【0017】方向制御手段112では時間設定手段11
1によって設定された正転及び逆転の所定時間に基づき
所定時間の正転出力信号と所定時間の逆転出力信号を直
流電源104に接続されたモータ駆動手段113に出力
する。従って、掃除面に対して床ブラシ26を早く移動
させたり、ゆっくり移動させたりする等と人にはいろい
ろの癖がある場合に、床ブラシ26を早く移動させる人
に対してはブラシモータ26の正転時間及び逆転時間を
所定時間より短くし、床ブラシ26を遅く移動させる人
に対してはブラシモータの正転時間及び逆転時間を所定
時間より長くするため、ゴミの吸引が難しい掃除面がじ
ゅうたん40に対してそれぞれ癖のある人に合わせてゴ
ミを効率よく吸引することができる。
【0018】次に、延長パイプ22の手元部41に設け
られたじゅうたん掃除用釦42を正転指令を出力するよ
う2回押すと、じゅうたん掃除用釦42から正転指令が
出力され、モード判定手段108に出力される。モード
判定手段108ではじゅうたん掃除で正転の風モード、
即ち弱風モードと判定し、弱風モード指令をスイッチ制
御手段である位相角制御手段109に出力すると共に正
転指令を時間設定手段111に出力する。位相角制御手
段109ではモード判定手段108からの弱風モード指
令に基づき、ゼロクロス検出器103が取り出したゼロ
クロスを検出するための交流からゼロクロス検出手段1
10がゼロクロス点を検出し、そのゼロクロス点を基準
にスイッチング素子であるトライアック106に対して
点弧位相角を制御し、電動送風機のブロワモータ105
が弱風を作り出すように制御する。従って、電動送風機
のブロワモータ105は弱風により、掃除面がじゅうた
ん40で仕上げの場合にはじゅうたんの目がきれいに仕
上がる。
【0019】また、それと同時に、時間設定手段111
ではじゅうたん掃除用釦42の正転指令を受けると、ブ
ラシモータ26の正転時間を設定せずにそのまま正転指
令を方向制御手段112に出力する。方向制御手段11
2では正転出力信号を直流電源104に接続されたモー
タ駆動手段113に出力し続ける。モータ駆動手段11
3では方向制御手段112からの正転出力信号に基づき
直流電源104の極性を正転に切り換え、ブラシモータ
26を正転するように駆動制御する。従って、ブラシモ
ータ26により回転ブラシ25が正転し続けることとな
り、掃除面がじゅうたんの場合に仕上げにじゅうたんの
目をそろえることができる。
【0020】更に、延長パイプ22の手元部41に設け
られたじゅうたん掃除用釦42を逆転指令を出力するよ
う3回押すと、じゅうたん掃除用釦42から逆転指令が
出力され、モード判定手段108に出力される。モード
判定手段108ではじゅうたん掃除で逆転の風モード、
即ち弱風モードと判定し、弱風モード指令をスイッチ制
御手段である位相角制御手段109に出力すると共に逆
転指令を時間設定手段111に出力する。位相角制御手
段109ではモード判定手段108からの弱風モード指
令に基づき、ゼロクロス検出器103が取り出したゼロ
クロスを検出するための交流からゼロクロス検出手段1
10がゼロクロス点を検出し、そのゼロクロス点を基準
にスイッチング素子であるトライアック106に対して
点弧位相角を制御し、電動送風機のブロワモータ105
が弱風を作り出すように制御する。従って、電動送風機
のブロワモータ105は弱風により、掃除面がじゅうた
んで仕上げの場合にはじゅうたんの目がきれいに仕上が
る。
【0021】また、それと同時に、時間設定手段111
ではじゅうたん掃除用釦42の逆転指令を受けると、ブ
ラシモータ26の逆転時間を設定せずにそのまま逆転指
令を方向制御手段112に出力する。方向制御手段11
2では逆転出力信号を直流電源104に接続されたモー
タ駆動手段113に出力し続ける。モータ駆動手段11
3では方向制御手段112からの逆転出力信号に基づき
直流電源104の極性を逆転に切り換え、ブラシモータ
26を逆転するように駆動制御する。従って、ブラシモ
ータ26により回転ブラシ25が逆転し続けることとな
り、掃除面がじゅうたんの場合に仕上げにじゅうたんの
目をそろえることができる。
【0022】そして、上述したように、電動送風機のブ
ロワモータ105が強風を作りだしてブラシモータ26
が正転・逆転を繰り返している最中や、電動送風機のブ
ロワモータ105が弱風を作り出してブラシモータ26
が正転又は逆転をしている最中に、延長パイプ22の手
元部41に設けられた切釦44を押すと、切釦44から
停止指令がモード判定手段108に出力される。モード
判定手段108では切モードと判定し、切モード指令を
スイッチ制御手段である位相角制御手段109に出力す
ると共に時間設定手段111に出力する。位相角制御手
段109ではモード判定手段108からの切モード指令
に基づき、スイッチング素子であるトライアック106
を電動送風機のブロワモータ105が停止するよう制御
し、トライアック106は点弧を停止してブロワモータ
105は回転を停止する。また、時間設定手段111で
は停止指令を方向制御手段112に出力する。停止指令
を受けた方向制御手段112ではモータ駆動手段113
に正転出力・逆転出力停止信号を出力し、モータ駆動手
段113はブラシモータ26の回転を停止させる。
【0023】次に、延長パイプ22の手元部41に設け
られた床・たたみ掃除用釦43を押すと、床・たたみ掃
除用釦43の弱風モード指令が出力され、モード判定手
段108に出力される。モード判定手段108では床・
たたみ掃除の風モード、即ち弱風モードと判定し、弱風
モード指令をスイッチ制御手段である位相角制御手段1
09に出力すると共に停止指令を時間設定手段111に
停止指令を出力する。位相角制御手段109ではモード
判定手段108からの弱風モード指令に基づき、ゼロク
ロス検出器103が取り出したゼロクロスを検出するた
めの交流からゼロクロス検出手段110がゼロクロス点
を検出し、そのゼロクロス点を基準にスイッチング素子
であるトライアック106に対して点弧位相角を制御
し、電動送風機のブロワモータ105が弱風を作り出す
ように制御する。
【0024】また、モード判定手段108からの停止指
令は時間設定手段111を介して方向制御手段112に
出力される。停止指令を受けた方向制御手段112では
モータ駆動手段113に正転出力・逆転出力停止信号を
出力し、モータ駆動手段113はブラシモータ26を回
転させない。従って、ブラシモータ26は回転せずに、
電動送風機のブロワモータ105の弱風により集塵フィ
ルタ内にゴミを吸引することとなり、ゴミの吸引が容易
な掃除面である床・たたみからゴミを吸引する。
【0025】そして、電動送風機のブロワモータ105
が弱風を作り出している最中に、延長パイプ22の手元
部41に設けられた切釦44を押すと、切釦44から停
止指令がモード判定手段108に出力される。モード判
定手段108では切モードと判定し、切モード指令をス
イッチ制御手段である位相角制御手段109に出力す
る。位相角制御手段109ではモード判定手段108か
らの切モード指令に基づき、スイッチング素子であるト
ライアック106を電動送風機のブロワモータ105が
停止するよう制御し、トライアック106は点弧を停止
してブロワモータ105の回転を停止させる。
【0026】上記実施の形態では、1つのじゅうたん掃
除用釦42を1回押すと、じゅうたん掃除用釦42は正
・逆転指令を出力し、じゅうたん掃除用釦42を2回押
すと、じゅうたん掃除用釦42は正転指令を出力し、じ
ゅうたん掃除用釦42を3回押すと、じゅうたん掃除用
釦42は逆転指令を出力するようにしているが、それぞ
れ各指令を出す3つのじゅうたん掃除用釦42を設ける
ようにしてよいことは勿論である。また、上記実施の形
態では、ブラシ移動検出装置30は車輪31とロータリ
エンコーダ32と光学センサ33とで構成しているが、
これに限定されるものではなく、それ以外の構成のもの
であってもよいことは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1によれ
ば、電気掃除機本体に備えた手段がブラシモータを所定
時間正転と逆転を交互に繰り返させるので、ブラシモー
タによって回転ブラシが所定時間で正転と逆転とを交互
に繰り返すこととなり、掃除面がじゅうたん上の例えば
砂ゴミが多い場所や壁際の清掃でも床ブラシを小刻みに
前後させずに ゴミを掻き出して取ることができ、しか
も壁にキズを付けたり又はぶつかり音が発生してしまう
ことはなくなるという効果がある。
【0028】本発明の請求項2によれば、電気掃除機本
体に備えた手段がブラシモータの正逆回転時には電動送
風機を強風モード、ブラシモータの正転又は逆転時には
電動送風機を弱風モードにするので、ブラシモータが正
逆回転する場合に電動送風機は強風により集塵フィルタ
内にゴミを吸引することとなり、ゴミの吸引が難しい掃
除面がじゅうたんに対してもゴミを吸引することがで
き、ブラシモータが正転又は逆転する場合には掃除面が
じゅうたんで仕上げのときに電動送風機は弱風で、回転
方向が一定のため、じゅうたんの目をきれいにそろえた
仕上げができるという効果がある。
【0029】本発明の請求項3によれば、床ブラシはそ
れ自身が掃除面を移動する移動速度を検出するブラシ移
動検出装置を備え、時間設定手段は該ブラシ移動検出装
置が検出した移動速度に対して所定移動速度より早いと
きはブラシモータの正転時間及び逆転時間を所定時間よ
り短く設定し、該ブラシ移動検出装置が検出した移動速
度に対して所定移動速度より遅いときはブラシモータの
正転時間及び逆転時間を所定時間より長く設定するよう
にしたので、掃除面に対して床ブラシを早く移動させた
り、ゆっくり移動させたりする等と人にはいろいろの癖
がある場合に、床ブラシを早く移動させる人に対しては
ブラシモータの正転時間及び逆転時間を所定時間より短
くし、床ブラシを遅く移動させる人に対してはブラシモ
ータの正転時間及び逆転時間を所定時間より長くし、ゴ
ミの吸引が難しい掃除面がじゅうたんに対してそれぞれ
癖のある人に合わせてゴミを効率よく吸引することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係る電気掃除機の回路
を示すブロック図である。
【図2】 同電気掃除機の床ブラシの構成を示す平面図
である。
【図3】 同電気掃除機の床ブラシの回転ブラシの正回
転を示す縦断面図である。
【図4】 同電気掃除機の床ブラシの回転ブラシの逆回
転を示す縦断面図である。
【図5】 同電気掃除機の手元部を示す斜視図である。
【図6】 従来の電気掃除機の外観を示す斜視図であ
る。
【図7】 同電気掃除機の床ブラシの縦断面図である。
【符号の説明】
26 ブラシモータ 42 掃除用釦 101 交流電源 104 直流電源 105 ブロワモータ 106 トライアック 109 位相角制御手段 112 方向制御手段 113 モータ駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩原 明弘 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 石井 史郎 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 伊藤 美和 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 Fターム(参考) 3B057 DA04 DA09 3B061 AD05 AE02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動送風機及び集塵フィルタを内蔵する
    電気掃除機本体と、電動送風機と延長パイプを介して連
    通する床ブラシと、床ブラシの内部に設けられたブラシ
    モータ及びブラシモータにより駆動される回転ブラシと
    を備えた電気掃除機において、 前記電気掃除機本体は前記ブラシモータを所定時間正転
    と逆転を交互に繰り返させる手段を備えたことを特徴と
    する電気掃除機。
  2. 【請求項2】 前記電気掃除機本体は前記ブラシモータ
    の正逆回転時には前記電動送風機を強風モード、前記ブ
    ラシモータの正転又は逆転時には前記電動送風機を弱風
    モードにする手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 前記床ブラシはそれ自身が掃除面を移動
    する移動速度を検出するブラシ移動検出装置を備え、前
    記時間設定手段は該ブラシ移動検出装置が検出した移動
    速度に対して所定移動速度より早いときはブラシモータ
    の正転時間及び逆転時間を所定時間より短く設定し、該
    ブラシ移動検出装置が検出した移動速度に対して所定移
    動速度より遅いときはブラシモータの正転時間及び逆転
    時間を所定時間より長く設定するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の電気掃除機。
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