JPH11508732A - 高圧放電ランプ用酸素ディスペンサー - Google Patents

高圧放電ランプ用酸素ディスペンサー

Info

Publication number
JPH11508732A
JPH11508732A JP10523436A JP52343698A JPH11508732A JP H11508732 A JPH11508732 A JP H11508732A JP 10523436 A JP10523436 A JP 10523436A JP 52343698 A JP52343698 A JP 52343698A JP H11508732 A JPH11508732 A JP H11508732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
oxygen
oxygen dispenser
lamp
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10523436A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2999559B2 (ja
Inventor
ボッフィト,クラウディオ
マハト,ベニー ヨセフス ダ
Original Assignee
サエス ゲッタース ソチエタ ペル アツィオニ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サエス ゲッタース ソチエタ ペル アツィオニ filed Critical サエス ゲッタース ソチエタ ペル アツィオニ
Publication of JPH11508732A publication Critical patent/JPH11508732A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2999559B2 publication Critical patent/JP2999559B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/24Means for obtaining or maintaining the desired pressure within the vessel
    • H01J61/28Means for producing, introducing, or replenishing gas or vapour during operation of the lamp
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/24Means for obtaining or maintaining the desired pressure within the vessel
    • H01J61/26Means for absorbing or adsorbing gas, e.g. by gettering; Means for preventing blackening of the envelope
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/30Vessels; Containers
    • H01J61/34Double-wall vessels or containers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/82Lamps with high-pressure unconstricted discharge having a cold pressure > 400 Torr

Abstract

(57)【要約】 高圧放電ランプの用いるための酸素ディスペンサーが記載されている。この発明の酸素ディスペンサーは固体材料を保持できるが気体の通過に対して透過性であってが酸化銀を含む金属容器から成る。いくつかの可能なタイプのディスペンサーが提案されている。このディスペンサーによりランプの内部の炭化水素に由来する黒色付着物の生成を避けることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】 高圧放電ランプ用酸素ディスペンサー この発明は高圧放電ランプ用酸素ディスペンサーに関する。高圧放電ランプ(h igh pressure discharge lamp)は、真空であるか又は不活性ガス(通常は窒素)で 満たされていてもよいガラス製外側管球容器から成り、石英又は半透明セラミッ ク(通常はアルミナ)から作られている透明な放電管がその管球容器の内側にあ る構造を有する。この外側管球容器は、放電管が保護されていない場合にランプ の作動中にその表面が達する高温において起こり得る大気ガスの内部拡散から放 電管を保護する。 放電管に満たすガスの種類はランプにより変わるが、通常それは少なくとも一 種の希ガスを含みそれに更にランプの種類によって変わるがナトリウム蒸気、水 銀蒸気及び金属ハロゲン化物(一般的にはヨウ化物)を僅かに添加する。二つの 金属電極はその放電管の両端に取り付けられていて、この電極に電位差をかけた 場合、この放電管に満たされた混合ガスの内部にプラズマが形成される。このプ ラズマは可視及び紫外(UV)の範囲の波長の放射線を放射する。またいくつか のランプは外側管球容器の内表面上にいわゆる発光体の薄層を有しており、それ は紫外線の少なくとも一部を可視光に変換する機能を果たす。その他のランプで は、セラミック粉体(一般的にはZrO2)の層が放電管の二つの端を覆うよう に付着されており、放電管内部の作動温度を保持する助けをしている。 ランプ製造業者は少量の酸素が外側管球容器内に存在するとそのランプの機能 に有利であることを発見した。 米国特許第4,918,352号には、外側管球容器の中に酸素ガスを入れた ランプ又は外側管球容器の中にランプを点灯するとその加熱により酸素ガスを放 出する酸素ディスペンサーを有するランプが記載されている。この特許によれば 、この手段は管球容器内の電気導線の表面を酸化して、放電管に満たされたガス からナトリウムが失われることを防止する。 米国特許第4,499,396号において、僅かに酸化性の大気をランプの外 側管球容器内に有することの微量の酸素が存在することによる利点が知られてお り、このような大気は時間と共にランプの輝度を低下させる発光体の還元又は黒 化を防止する。発光体の黒化は外側管球容器内に炭化水素が存在することにより 引き起こされる。ランプ中の炭化水素は種々の起源に由来する。即ち、炭化水素 は電流導線のようなランプ部品の不純物として外側管球容器の導入されるかもし れない。また炭化水素は管球容器を真空引きするために用いる真空ポンプのオイ ルに由来するかもしれない。又は炭化水素は放電管の端を覆うZrO2の被覆又 は管球容器の内表面上の発光体の被覆のような被覆を貼り付けるために用いる糊 の中に含まれる有機バインダーの残渣であるかもしれない。ランプの作動温度に おいて、炭化水素は分解して炭素になり、外側管球容器及び/又は放電管の上に 黒色層の形態で付着する。この黒色層は時間の経過に対してランプの輝度を保持 することに影響を及ぼすばかりでなく、ランプの色の変化をもたらす放電管の温 度に影響を及ぼす。ランプを作動するとその最初の数時間のうちにこの付着物が 形成されてしまうので、ランプの寿命のうちのできる限り早期にそれが形成され ることを防止することが望ましい。 しかし、ランプを製造した後すぐに外側管球容器内にガス状酸素を満たすと、 ランプ製造業者が通常用いている方法(“グローディスチャージ”と呼ばれる電 気的放電をその管球容器内に発生させる方法)でこの管球容器の気密性を調べる ことができなくなる。その結果、管球容器の気密性を調べた後でこのガスを放出 する酸素ディスペンサーを使用可能にすることは有利である。しかし残念なこと に引用した米国特許はこの目的に用いることのできるいかなる酸素化合物も教示 していない。 APLエンジニアードマテリアル社(APL Engineered Material Inc.,I llinois,USA)はその商業的技術カタログのなかでランプに過酸化バリウムB aO2を使用する方法を提案している。BaO2は多孔性のふたの付いたステンレ ス製の容器から成る装置に収められて外側管球容器の中に導入されている。AP Lのカタログによれば、この装置は管球容器の中に僅かに酸化性の大気を維持す る。この装置はランプの中の放電管から加熱されるような位置に置かれなければ ならず、加熱された結果BaO2は酸素を放出しその酸素は以下の反応式に従っ て炭化水 素(Cnm)と反応する。 BaO2 → BaO + 1/2O2 (I) Cnm + (n+1/4m)O2 → nCO2 + (m/2)H2O (II) しかしBaO2を用いることにはいくつかの欠点がある。 まず、一般的にランプの中に存在している水素を吸着するためにランプの中に BaO2を用いる方法は最初に米国特許第3,519,864号で提案されたが 、放電管の中で放電を開始するために電圧を上げることが必要であるという欠点 を有する。BaO2は以下の反応式に従って水素と反応する。 BaO2+H2 → Ba(OH)2 (III) 一方このようにして生成したBa(OH)2は以下の反応式に従って分解する 。 Ba(OH)2 → BaO + H2O (IV) これは好ましくない。 更に反応(I)、(III)及び(IV)は同時に起こるため正確にBaO2のみを投与す ることは困難である。またこれらの反応の速度はそれぞれ異なる方法で温度に依 存しているため、このような投与はより複雑になっている。この問題を解決する ためにAPLのカタログはBaO2の容器の位置をBaO2の温度が約250〜3 25℃の間に保持されるようにしなければならないと指示している。しかしラン プ内の熱的状態が作動位置(水平、垂直又はその中間位置)又はランプ容器の寸 法及び材質のような因子に複雑な方法で依存しているため、この条件の実現は容 易ではない。 最後にBaO2からの酸素の放出は500℃以上の高温でのみ高速で起こるた め、指示された最高温度である325℃では望ましいようなランプ寿命の極初期 に酸素が素早く放出されることがない。 この発明の目的は比較的低温で酸素を素早く放出する高圧放電ランプのための 酸素ディスペンサーを提供することである。 この目的は、固体材料を保持できるが気体の通過に対して透過性であってその 内部が酸化銀Ag2Oで満たされている金属容器から成る高圧放電ランプ用酸素 ディスペンサーを用いることで達成される。 Ag2Oは以下の反応式に従って酸素を放出する。 Ag2O → 2Ag + 1/2O2 (V) Ag2Oを使用する方法はBaO2を使用する方法に比べて一連の利点を提供す る。まず、酸素の放出が約300℃で始まる。その結果、酸素の放出を起こさず にグローディスチャージ法で気密性を調べることも含むランプの製造サイクルを 完結することが可能である。一方Ag2Oは以下に記載するように約340℃で は素早く、また約400℃では非常に早く酸素を放出する。従って、Ag2Oが 有効に酸素を放出する約340〜400℃という比較的低温で比較的広い温度域 が使用可能になる。そのためランプ内にそのディスペンサーを自由に位置させる ことができるし、特にディスペンサーが光の放射を妨げることなしに放電管から の熱を受けることのできるような領域にそのディスペンサーを位置させることが できる。この酸素ディスペンサーは放電管の端付近に又は放電管に平行に(例え ば、電流導線の上に固定して)置いてもよい。更にランプ製造が完了した後でラ ンプを最初に点灯する前に活性化操作の手段により酸素を放出してもよいという 事実により、この酸素ディスペンサーの位置の自由度は更に増える。この活性化 を外部熱源(例えば、高周波、レーザーその他の適当な加熱手段)を用いて酸素デ ィスペンサーを加熱することにより行ってもよい。 更にAg2Oに基づく酸素ディスペンサーの利点は、ランプを用いて機能させ た場合に明確な悪影響なしにそれを空気中でしかも室温で比較的長期(例えば、 10日間)に貯蔵できるという点である。 最後に反応(V)により生じる金属銀の残渣は、反応(III)及び(IV)の反応生成 物とは異なって、ランプの気相大気の中では全く不活性である。 この発明は以下の図を参照することで詳細に説明されるであろう。 図1はこの発明による可能な酸素ディスペンサーの一例を示す。 図2はこの発明による可能な酸素ディスペンサーのその他の例を示す。 図3はこの発明による可能な酸素ディスペンサーの更にその他の例を示す。 図4はこの発明による可能な酸素ディスペンサーの別の例を示す。 図5はこの発明によるディスペンサー及び従来技術のディスペンサーの酸素放 出特性を示す二つの曲線を示す。 Ag2Oの全重量は重要ではなく、それはランプの寸法、その製造プロセス並 びにZrO2及び発光体の付着物(上記のようにこれらは炭化水素不純物の源に なりうる。)の有無に依存する。いかなる種類のランプについてもこの必要な量 は実験で容易に決定することができる。厳密な必要量よりも過剰な量のAg2O を用いても一般的にはランプの品質に問題はない。米国特許第4,918,35 2号に記載されているように過剰な酸素は電流導線の表面を酸化することで修正 されるからである。一般的に、管球容器内のガス混合物が存在する場合には放出 された酸素が管球容器内のガス混合物の約0.5〜3.3容積%になるようにA g2Oの量を定め、管球容器内に充填ガスが存在しない場合には管球容器内の初 期酸素圧が約5〜20mbarになるようにAg2Oの量を定める。 Ag2Oの物理的形態はこの発明のディスペンサーの作動に関して重要ではな く、ナノメーター程度の寸法の粒子からなる超微粉の形態からミリメーター程度 の寸法の単結晶の形態までいずれの形態を採用することも可能である。しかし製 造を簡単にするために、Ag2Oを約0.1〜50μmの粒子から成る粉体の形 態で用いることが好ましい。ディスペンサーが少量のAg2Oを含む場合又は用 いたAg2Oが非常に細かい粉体の形態の場合には、製造ラインにおける投与及 び取り扱いをより容易にするためにAg2Oに不活性材料(例えば、アルミナ) の粉体を加えてもよい。 この容器はステンレス鋼、ニッケル又はチタン等の種々の材料で作ってもよい 。作業を容易にするためニッケルめっきした鉄又はニッケル−クロム合金が好ま しい。 Zr2Niのような水素ゲッターがランプの外側管球容器内に存在する場合に は、この酸素ディスペンサー及びこのゲッターを統合してもよい。そうするとA g2O及びゲッターは共通の金属支持体を有することになり、例えばこれらの二 つの材料が共通の容器の中の収納され恐らく混合される。共通の支持体を用いる 方法及び可能性としてそれらの混合物を使用する方法は、酸素ディスペンサー及 びゲッターの製造コスト並びにランプの組み立てコストを下げる。 この発明のディスペンサーはいかなる幾何学的形状を有してもよく、いくつか の例を以下に図で表しながら示す。 第一の可能な形状を図1の破断図に示す。この具体化例において、ディスペン サー10は底が密閉され上部が開放されている円柱形の容器11から成る。この 容器の内部にAg2O12が置かれており、それはゆるい粉体の形熊又は圧縮さ れた粉体の形態でもよい。上部の開口部は、粉体を保持することができて気体が 透過性であって焼結金属粉の円盤のような保持エレメント13により閉じられて いる。支持体14はこの容器に固定されており、このディスペンサーをこのラン プ内に固定するのに有効である。 この発明のその他の可能なディスペンサーの形状を図2の破断図に示す。この 場合、ディスペンサー20は圧縮されたか又は圧縮されていないAg2Oの粉体 22で底が満たされた環状容器21から成り、この場合も焼結金属材料で作られ た保持エレメント23によりその粉体が保持されており、支持体24がこの容器 20に固定されている。 この発明の更にその他の種類の装置を図3に示す。この場合、ディスペンサー 30は金属箔を単純に冷間成形して得られる中空の容器31で作られており、こ の容器は容器の底面に平行な平らな上部縁32を有し、この容器の陥没部31は Ag2O33で満たされている。このディスペンサーの上部はこの場合いくつか の溶接スポット35、35’等の非連続溶接により縁32に溶接された連続金属 箔で作られた保持エレメント34で閉じられている。この非連続溶接は、この容 器が粉体に対して不透過性であり、隣り合う溶接スポットの間の縁32と保持エ レメント34との間の僅な隙間36(図3では、このような隙間のうちの一つし か示されておらず、明確にするために隙間の寸法も拡大されている。)から酸素 が放出されることを保証している。最後にこの場合も、ランプ内部にこのディス ペンサー固定するための支持エレメントが必要であり、この支持体は単に上部縁 32及び保持エレメント34を適当に成形してこれらのうちの一つが舌部37に なるようにして得られる。 最後にこの発明の別のディスペンサーの具体化例を図4に示す。この場合、デ ィスペンサー40は細長い形状であり、適当な幅の金属テープを冷間成形して得 られる容器41から成る。まず線42、42’で二回折り曲げて細長い溝を作り 、それをAg2Oの粉43で満たし、その金属テープを更に線44、44’に沿 って曲げて二つの表面45、45’を形成すると、それらは一緒になってその容 器 の一面を形成する。この曲げ作業は、酸素が容易に放出されるように二つの表面 45、45’の両端の間が狭い裂け目46になるように行われる。この具体化例 では、この発明のディスペンサーの連続製造が可能になり、長さが制限されない “線状物(wire)”を製造して、次に図4に示すもののような所望の長さの断片に 切断することが可能になる。線状物から切り出されて形成された開放端47、4 7’からAg2Oが漏れ出す可能性もあるが、これらの開放端は適当な手段(栓 、セラミック糊等)でシールするか又は圧縮して閉じてもよく、これらをその線 状物を切断する操作と同時に実施してもよい。 明らかに、粉体を保持し気体が透過性できるような容器であるという条件が満 たされる限り、これら以外の形状も可能である。 この発明は更に以下の実施例で例証され、それらは当業者にこの発明の実施を 教示しこの発明を実現するためのベストモードを表すという目的を有するが、こ の発明がこれら実施例に制限されるものではない。実施例1 108mgのAg2Oを図1に示す容器の中に入れ、平均多孔度が約1μmの 焼結鋼多孔性円盤で閉じる。このAg2Oの入った容器を真空が保証されたミク ロ天秤CAHNモデル121の測定室に入れる。この測定室は残圧が10-5mba rまで真空引きされている。このサンプルを室温から400℃まで毎分3℃の加 熱速度で加熱する。熱的プログラムはコンピューターで制御され、そのサンプル の重量変化及び熱電対で測定したサンプルの温度を時間の経過に従って記録する 。放出されたガスを質量分析器で分析する。その試験結果を図5に示す。時間の 関数として質量変化を曲線1で表し、その値は図の右の縦軸の目盛で読む。また 時間の関数として温度を曲線Tで表し、その値は図の左の縦軸の目盛で読む。温 度が150℃になったあたりで曲線1は僅かな重量変化を起こし、それは質量分 析の結果少量のCO2及びH2Oがサンプルから放出されたためとわかった。この 寄与を無視して約300〜400℃におけるこのサンプルの重量変化を測定する と、重量損失は7.4mgであり、そのサンプルから放出され得る酸素全重量の 100%に相当した。実施例2(比較例) Ag2Oの代わりにBaO2を195mg用いて実施例1の試験を繰り返した。 その結果を図5の曲線2に示す。この場合もCO2及びH2Oがサンプルから放出 されたため温度が150℃のあたりで僅かな重量変化を示した。この重量変化以 外は400℃までいかなる測定可能な重量変化もなかった。実施例3 いくつかの金属ハロゲン化物ランプ(metal halogenide lamp)であって酸素デ ィスペンサーを有するものとこのディスペンサーを有さないものの特徴を評価し た。特に以下の種類のランプについて試験を行った。即ち、酸素ディスペンサー を用いない基準ランプ(基準ランプ)、ランプに入れるまで不活性大気の中で保存 された酸素ディスペンサーを含むランプ(FDランプ)、ランプ内に据え付ける前 に空気に72時間暴露した“老化”ディスペンサーを備えたランプ(ADランプ) 、意図的に炭化水素を含み酸素ディスペンサーを含まないランプ(Oランプ)、及 び意図的に炭化水素を含みランプ内に据え付けるまで不活性大気の中で保存され た酸素ディスペンサーを含むランプ(OFDランプ)。試験においてはこれらの中 からいくつかのランプを用いた。この試験で使用した酸素ディスペンサーは11 5mgのAg2Oを含む。又すべてのランプは更にZr2Niに基づく水素ゲッタ ーを含む。どのランプについても光出力(ルーメン(lm)で表される。)及び 三角色図表のカラーポイントのX座標を測定した。これらのデータはランプが定 常作動状態に達したらすぐに(即ち、最初の点灯から約15分後)及び100時 間作動した後に測定したものである。放電管を満たすガスにはヨウ化ナトリウム が含まれているので、黒色付着物の生成により放電管の温度が上昇することによ りその放電管内にナトリウム蒸気の量が増大し、その結果X座標が増加する。即 ち、X座標が増加しないことは黒色炭素付着物が生成しないというしるしである 。試験の結果を表1に示し、定常作動0時間及び定常作動100時間における光 出力及びX座標を示す。表1はまた定常作動0時間における光出力に対する定常 作動100時間における光出力の比率(%)を示し、それは時間の経過に対する ランプ輝度の保持率を表す。 図5の二つの曲線を比較すると、Ag2Oからの酸素の放出が約340℃で始 まり約400℃で完了し、一方BaO2は400℃まで測定可能な酸素を放出し ていないことが明らかである。 更に、表1の基準ランプ並びにFDランプ及びADランプの結果を比較すると 、その酸素ディスペンサーが使用前に不活性大気中で保持されるか又は酸素に曝 されるかに関係なしに、酸素ディスペンサーは光出力の保持が良くなることを保 証する。Oランプの値から炭化水素の有害な効果は明らかである。表1の最下欄 から、酸素ディスペンサーは炭化水素の有害な効果を未然に防ぐことが出来るこ とが明らかである(OFDランプ)。酸素ディスペンサーを用いたランプについて 100時間後のカラーポイントのX座標は低いが、これは炭素の付着が避けられ たことを確証している。 最後に、これらのランプを2000時間作動した後に、これらのランプの外側 管球容器内に存在するガスの質量分析を行った。これらの試験によれば、酸素デ ィスペンサーを伴うランプはCO2を含むが水素を含まなかった。水素ゲッター の能力は酸素の放出により阻害されず、水素ゲッターを用いることはランプの作 動に有害ではない。
【手続補正書】 【提出日】1998年11月6日 【補正内容】 請求の範囲 1.固体材料を保持できるが気体の通過に対して透過性であってその内部が酸化 銀Ag2Oで満たされている金属容器から成る高圧放電ランプ用酸素ディスペン サー。 2.前記Ag2Oが粉体の形状であって、前記Ag2Oの粉体の粒度が0.1〜5 0μmである請求項1に記載の酸素ディスペンサー。 3.更に不活性材料の粉体又はゲッター材料を含む請求項1に記載の酸素ディス ペンサー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),UA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.固体材料を保持できるが気体の通過に対して透過性であってその内部が酸化 銀Ag2Oで満たされている金属容器から成る高圧放電ランプ用酸素ディスペン サー。 2.前記Ag2Oが粉体の形状である請求項1に記載の酸素ディスペンサー。 3.前記Ag2Oの粉体の粒度が0.1〜50μmである請求項2に記載の酸素 ディスペンサー。 4.底が密閉され上部が開放されている円柱形の容器(11)、前記容器の内部に 入れられたAg2O(12)、粉体を保持できるが気体の通過に対して透過性であ って前記Ag2Oを覆う保持エレメント(13)、及び前記容器(11)に固定さ れた支持体(14)から成る請求項1に記載の酸素ディスペンサー。 5.底が密閉され上部が開放されている環状容器(21)、前記容器の内部に入れ られたAg2O(22)、粉体を保持できるが気体の通過に対して透過性であって 前記Ag2Oを覆う保持エレメント(23)、及び前記容器(21)に固定された 支持体(24)から成る請求項1に記載の酸素ディスペンサー。 6.平らな上部縁(32)を有する中空の容器(31)、前記容器の中空部分内部 に入れられたAg2O(33)、非連続溶接(35、35’等)の手段により前記 縁(32)に固定された連続金属箔で作られた保持エレメント(34)、非連続溶 接に対応した縁(32)と保持エレメント(34)との間の隙間(36)、及び支 持体要素(37)から成る請求項1に記載の酸素ディスペンサー。 7.二組の二本の平行線(42、42'、44、44')に沿って曲げて得られ、 二つの表面(45、45')が形成されて断面が多角形の容器(41)、前記容器 の内部に入れられたAg2Oの粉体(43)、前記表面(45、45')の両端の間 の裂け目(46)、前記金属容器の開放端(47、47')を閉じる手段から成る 請求項1に記載の酸素ディスペンサー。 8.更に不活性材料の粉体を含む請求項1に記載の酸素ディスペンサー。 9.更にゲッター材料を含む請求項1に記載の酸素ディスペンサー。 10.前記Ag2O及びゲッター材料が前記ディスペンサーから離れた位置に置 かれている請求項7に記載の酸素ディスペンサー。 11.前記Ag2O及びゲッター材料が混合されている請求項7に記載の酸素デ ィスペンサー。
JP10523436A 1996-11-22 1997-11-20 高圧放電ランプ用酸素ディスペンサー Expired - Fee Related JP2999559B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT96A002449 1996-11-22
IT96MI002449A IT1285988B1 (it) 1996-11-22 1996-11-22 Dispensatore di ossigeno per lampade a scarica ad alta pressione
PCT/IT1997/000288 WO1998022975A1 (en) 1996-11-22 1997-11-20 Oxygen dispenser for high pressure discharge lamps

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11508732A true JPH11508732A (ja) 1999-07-27
JP2999559B2 JP2999559B2 (ja) 2000-01-17

Family

ID=11375269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10523436A Expired - Fee Related JP2999559B2 (ja) 1996-11-22 1997-11-20 高圧放電ランプ用酸素ディスペンサー

Country Status (21)

Country Link
US (1) US6169361B1 (ja)
EP (1) EP0894334B1 (ja)
JP (1) JP2999559B2 (ja)
KR (1) KR100358257B1 (ja)
CN (1) CN1118857C (ja)
AR (1) AR009629A1 (ja)
AT (1) ATE205331T1 (ja)
AU (1) AU5134698A (ja)
BR (1) BR9707164A (ja)
CA (1) CA2243233A1 (ja)
CZ (1) CZ298064B6 (ja)
DE (1) DE69706535T2 (ja)
ES (1) ES2162330T3 (ja)
HU (1) HU221575B (ja)
ID (1) ID21090A (ja)
IT (1) IT1285988B1 (ja)
MY (1) MY118808A (ja)
PL (1) PL327576A1 (ja)
RU (1) RU2155415C2 (ja)
UA (1) UA35649C2 (ja)
WO (1) WO1998022975A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008507822A (ja) * 2004-07-23 2008-03-13 サエス ゲッタース ソチエタ ペル アツィオニ 水銀配合組成物およびその製造法

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1291974B1 (it) * 1997-05-22 1999-01-25 Getters Spa Dispositivo e metodo per l'introduzione di piccole quantita' di mercurio in lampade fluorescenti
TW403819B (en) * 1998-04-08 2000-09-01 Koninkl Philips Electronics Nv High-pressure metal-halide lamp
IT1317981B1 (it) * 2000-06-16 2003-07-21 Getters Spa Dispositivi assorbitori di umidita' per amplificatori laser e processo per la loro produzione.
DE10117365A1 (de) * 2001-04-06 2002-10-10 Patent Treuhand Ges Fuer Elektrische Gluehlampen Mbh Niederdruckentladungslampe
US6853118B2 (en) * 2001-05-03 2005-02-08 General Electric Company Control of leachable mercury in mercury vapor discharge lamps
ITMI20042516A1 (it) * 2004-12-27 2005-03-27 Getters Spa Processo per produrre mediante deposizione di lega bassofondente dispositivi portanti almeno un materiale attivo
DE102006001243A1 (de) * 2006-01-10 2007-07-12 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Hochdruckentladungslampe mit Entladungsgefäß
US8653732B2 (en) 2007-12-06 2014-02-18 General Electric Company Ceramic metal halide lamp with oxygen content selected for high lumen maintenance
EP2588798B8 (en) * 2010-07-01 2016-09-21 Philips Lighting Holding B.V. Led module
CN104900550B (zh) * 2014-03-04 2017-12-01 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 栅极工艺的监测版图及监测方法
ITUB20160888A1 (it) 2016-02-19 2017-08-19 Getters Spa Sistema led

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4464133A (en) * 1982-04-05 1984-08-07 Gte Laboratories Incorporated Method of charging a vessel with mercury
NL8201750A (nl) * 1982-04-28 1983-11-16 Philips Nv Inrichting voorzien van een geevacueerd vat met een getter en een getterhulpmiddel.
US4499396A (en) 1982-08-18 1985-02-12 Gte Products Corporation Metal halide arc discharge lamp with means for suppressing convection currents within the outer envelope and methods of operating same
US4918352A (en) * 1988-11-07 1990-04-17 General Electric Company Metal halide lamps with oxidized frame parts
IT1273338B (it) * 1994-02-24 1997-07-08 Getters Spa Combinazione di materiali per dispositivi erogatori di mercurio metodo di preparazione e dispositivi cosi' ottenuti
JP3955637B2 (ja) * 1996-11-22 2007-08-08 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 高圧放電ランプ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008507822A (ja) * 2004-07-23 2008-03-13 サエス ゲッタース ソチエタ ペル アツィオニ 水銀配合組成物およびその製造法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0894334B1 (en) 2001-09-05
PL327576A1 (en) 1998-12-21
HU221575B (hu) 2002-11-28
DE69706535D1 (de) 2001-10-11
EP0894334A1 (en) 1999-02-03
US6169361B1 (en) 2001-01-02
MY118808A (en) 2005-01-31
KR100358257B1 (ko) 2002-12-18
ATE205331T1 (de) 2001-09-15
CA2243233A1 (en) 1998-05-28
AU5134698A (en) 1998-06-10
WO1998022975A1 (en) 1998-05-28
CZ230698A3 (cs) 1999-02-17
CN1118857C (zh) 2003-08-20
ITMI962449A1 (it) 1998-05-22
JP2999559B2 (ja) 2000-01-17
HUP9902142A3 (en) 2000-09-28
IT1285988B1 (it) 1998-06-26
AR009629A1 (es) 2000-04-26
ITMI962449A0 (it) 1996-11-22
RU2155415C2 (ru) 2000-08-27
KR19990081879A (ko) 1999-11-15
UA35649C2 (uk) 2001-04-16
ID21090A (id) 1999-04-15
ES2162330T3 (es) 2001-12-16
CZ298064B6 (cs) 2007-06-06
BR9707164A (pt) 1999-04-06
HUP9902142A2 (hu) 1999-11-29
DE69706535T2 (de) 2002-04-18
CN1209906A (zh) 1999-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2999559B2 (ja) 高圧放電ランプ用酸素ディスペンサー
HU215489B (hu) Keveréktöltet higanykibocsátó eszközhöz, higanykibocsátó eszköz és eljárás higanynak elektroncsövek belsejébe juttatására
JP3955637B2 (ja) 高圧放電ランプ
CA1112287A (en) Electric lamp with zirconium-nickel as hydrogen getter
GB1222834A (en) Photochemical wavelength-emitting lamps
JP3169463U (ja) 水銀放出のための装置とゲッタとを含む熱陰極蛍光ランプ
JP4280610B2 (ja) 製造中に蛍光ランプに水銀を導入する方法及びそのような方法を容易にするための水銀キャリヤボディ
US6814641B2 (en) Method of manufacturing discharge lamps and a discharge lamp with a halogen introduction carrier
JPH06203793A (ja) 低圧放電灯及びその製造方法
MXPA98005872A (en) Oxygen dispenser for high pressure discharge lamps
JPS5818742B2 (ja) 高圧ナトリウムランプおよびその製造方法
JP2000348675A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
CA1044303A (en) Halogen regenerative-cycle incandescent lamps with tin-tetraiodide
JP2007511880A (ja) 冷陰極ランプのための一体化されたゲッターと低仕事関数を有する陰極及びその製造方法
JP2003109504A (ja) 高圧放電ランプの製造方法および高圧放電ランプ
JPS5935341A (ja) 冷陰極放電管
JPH1069887A (ja) 小型蛍光ランプ
JPH07320697A (ja) 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置
JP2002222637A (ja) 放電ランプ
JPS5929323A (ja) 冷陰極放電管の製造方法
JPS61198542A (ja) 高圧金属蒸気放電灯
JPH07122238A (ja) メタルハライドランプ
JPH1050264A (ja) 金属蒸気放電灯
JPS60198034A (ja) コンパクト形螢光ランプの製造方法
JPH035036B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091105

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091105

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101105

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111105

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111105

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121105

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121105

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees