JPS5935341A - 冷陰極放電管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は新規な電子放射構体を具備するグロースタータ
やネオン管なこの冷陰極放電管の構成の改良に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

冷陰極放電管、たとえば蛍光ランプなどの放電ランプの
点灯用として広く用いられているグロースタータなどは
、気密容器の端部に封着されたステムに固定電極とバイ
メタルなどの可動電極とが設けられており、上記気密容
器の内部にアルゴンなどの易放電気体が所定圧封入され
ている。上記グロースメータなどの放電開始は、気密容
器内の電極などに被着させである金属バリウムやランタ
ンの電子ノ１（射によっていた。しかしながら、金属バ
リウムはきわめて活性であるので、窒化バリウムＢａＮ
６の形で被着し、排気工程おいて気密容器内の真空中で
高周波加熱などの加熱によって分解させて金属バリウム
としていたが、この分解過程で不純ガスが発生し、これ
を完全に排気することが困難であるのでグロースタータ
の特性が低下し蛍光ランプなどの放電開始特性などを低
下させる原因となっていた。また、金属ランタンを気密
容器内の電極に被着させるには溶融ランタン中にニッケ
ルなどの電極を浸漬させて破着させる方法や、金属ラン
タンのチップを電極に溶接などによって固定させる方法
などがあるが、ランタンが活性であるため、不活性雰囲
気中で溶融ランタンに電極を浸消させるには膨大な設備
が必要であり、ランタンチップの溶接においても自動化
がやりに＜＜、また必要なランタンの活性度が得られに
くいという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は上記の背景技術の問題点に鑑みてなされたもの
で、従来と異なった構造の新規な電子放射構体を有し、
製造が容易で特性の安定した安価な製造価格のグロース
タータなどの冷陰極放電管を提供することを目的とする
。

〔発明の概要１ 本発明はランタン系列元素の１種または複数種の金属と
、ニッケルとの焼結合金の構体、またはこれをニッケル
スリーブ内に収納してなる構体が電極、または電極の一
部を構成していることを特徴とするグロースタータなど
の冷陰極放電管である。

〔発明の実施例〕

本発明の詳細を図示の実施例を参照して説明する。

第１図は本発明冷陰極放電管の一実施例のグロースター
タの一部切欠正面図であって、たとえばガラスパルプの
気密容器（１）の端部にステム（２）が封着されている
。上記ステム（２）には内部リード線（３）。

（４）が植立されており、一方の内部リード線（３）の
先端（５）にはバイメタルの可動電極（６）の端部が溶
接により固定されている。他方の内部リード、ｆｉｉｉ
ｌ（４１は固定電極（７）と−１ｘつでいる。固定電極
（７）はランタンとニッケルとの焼結合金の構体（８）
からなっており。

その構成の詳細は後述する。内部リード線ｊ３１　、　
（４）はステム（２）を気密に貫通して上記内部リード
線ｔａ＋　。

（４）に導電的に接続された外部リード（９）、（９）
が気密容器（１）外に導出されている。気密容器（１）
内はステム（２）を封着されない側の端部から排気され
たのち。

所定圧のアルゴンなどの易放電気体が充填され。

気密に封緘されて封緘端（１０）が形成されている。

つぎに固定電極（７）について本発明者らの行なった実
験について述べる。

実験１ １００メツシユのふるいを通過したニッケルの粉末を加
圧成形することによって第２図の外部的）を形成し、上
記外筒（１１）の中空部にランタンの粉末を充填して加
圧成形して中子０りを形成し、電極素材α傍を製造した
。上記電極素材ａ３を真空中で１２００℃、１時間の熱
処理をすることによって粉末冶金法忙よりランタンとニ
ッケルとの焼結合金を得た。

上記熱処理の終った電極素材（１漕を伸線工程にかけて
０．６　ｒｎｍの直径の細線とした。

実験２ １００メツシユのふるいを通過したニッケルの粉末とラ
ンタンの粉末とを混合して円筒形に加圧成形した電極素
材を真空中で１２００℃、１時間の熱処理して粉末冶金
法によりランタンとニッケルとの焼結合金を得た。上記
熱処理の終った電極素材を伸線工程にかけて０．６　ｍ
ｍの直径の細線とした。

実験３ 上記実験１または実験２の１２００℃、１時間の真空熱
処理が終了した電極素材をニッケルスリーブ内に嵌挿し
、熱間伸線工程忙かけて電極素材とニッケルスリーブと
の界面近傍にニッケルの拡散したランタン層を形成させ
、上記拡散層を介して電極素材とニッケルスリーブとを
圧着し、さらに冷間伸線加工を繰り返して０．６　ｍｍ
の直径の細線とした。第３図は上記細線の拡大斜視図で
あって（ｌ（イ）はニッケルスリーブ、ａつは電極素材
を示している。

上記実験工ないし３の０．６　ｍｍの直径に線引した細
線の電極素材の構体、またはニッケルスリーブ線を製造
した。

第４図は上記リード線の斜視図であって、０６）は上記
電極累月の構体からなる内部リードの固定電極、　（１
７）は外部リードを示している。

３　ｒ３　Ｗ、　　ＦＣＬ３０を使用して上記蛍光ラン
プの点灯試験をし１点灯所要時間ｔｓ（秒）を測定した
。

その平均値および分布の最大値の１７２におけるｉｓの
偏差を下記表に示した。なお１表中、従来例ａは従来の
溶融ランタン中に電極を浸漬させてランタンを電極に被
着させたグロースタータ、従来例すは金属バリウムを電
極に被着させたグロースタータの上記同様の試験の結果
であって比較のため示しである。

表 上記結果から明らかなとおり９本発明の冷陰極放電管で
ある上表実験】ないし３のグロースタータはｉｓの平均
値ならびにその偏差が小さく、きわめて良好な短時間で
蛍光ランプの点灯が可能な特性を示した。

本発明者らはランタン以外のランタン系列元素。

すなわちセリウム、プラセオジム、ネオジムなどについ
てもランタンと同様の試験を行なった結果。

ランタン系列元素の１種または複数種の金属とニッケル
との焼結合金の構体によって上記ランタンと同等の試験
結果を得ることができた。

上記本発明の効果について本発明者らはつぎのように考
察した。

ランタンはニッケルと粉末冶金法による焼結合金を形成
することによって酸化度が低下し、したがって電子放射
能の低下がいちじるしく減少する。

この焼結合金をニッケルスリーブ内に収納して。

その露出面積が少なくなると、′＠、子放耐放射能の分
だけ低下するが、ランタンを含む焼結合金の酸化度は一
層低下し、しかも機械的強度が増加するとともに溶接な
どの加工が容易になるものと思われる。

上記実施例においてはランタンなどの金属とニッケルと
の焼結合金の構体な固定電極とする例で説明したが、た
とえばニッケルの内部リード線の端部に上記焼結合金の
構体をとりつけて固定電極の一部としても効果を有する
ことはいうまでもなく、また上記焼結合金の構体は固定
電極に限らす可動電極によりつけてもよい。また、上記
実施例はグロースタータの例で説明したが本発明はネオ
ンランプなど一般の冷陰極放電管に適用して効果を示す
ものである。

〔発明の効果〕

本発明は以上詳述したようにランタン系列元素の１種ま
たは複数種の金属とニッケルとの焼結合金の構体、ｔた
は上記焼結合金をニッケルスリーブ内に有する構体が電
極または電極の一部を構成していることを特徴とするグ
ロースタータやネオンランプなどの冷陰極放電管であっ
て、従来の金属バリウムを気密容器内の電極などに被着
させたものと異なり、製造過程での分解による不純ガス
の発生がなく、シたがってグロースタータなど冷陰極放
電管の特性が低下することが少なく、また金属ランタン
を電極などに被着させたもののように酸化や風化を防止
して不活性雰囲気で処理する必要がないから膨大な設備
を必要とすることがなく、シたがってその製造において
量産がしやすく。

自動化が容易で、しかも特性の安定した冷陰極放電管を
提供することが可能であるという格別の効果を有してい
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明冷陰極放電管の一実施例のグロースター
タの一部切欠正面図、第２図は、ニッケル粉末の加圧成
形による外筒にランタン粉末を充填する電極党利形成過
程の一例の電Ｗｉ素材の斜視図、第３図はニッケルスリ
ーブ内に上記電、捧素材を充填して細線としたものの拡
大斜視図、第４図は電極素材の一部に外部リードを接続
した本発明に使用されるリード線の斜視図である。 ８・・・焼結合金の構体、７・・・固定電極、　　１４
・・・ニッケルスリーブ。 代理人　弁理士　　則　近　憲　佑 （ほか１名）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ランタン系列元素の１種または複数種の金属と、
   ニッケルとの焼結合金の構体が電極、または電極の一部
   を構成していることを特徴とする冷陰極放電管。
2. （２）ランタン系列元素の１神または複数種の金属と、
   ニッケルとの焼結合金をニッケルスリーブ内に有する構
   体が電極、または電極の一部を構成していることを特徴
   とする冷陰４ポ放電管。