JPH11508592A - シクロスポリンからなる生物活性組成物 - Google Patents

シクロスポリンからなる生物活性組成物

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JPH11508592A
JPH11508592A JP9505078A JP50507896A JPH11508592A JP H11508592 A JPH11508592 A JP H11508592A JP 9505078 A JP9505078 A JP 9505078A JP 50507896 A JP50507896 A JP 50507896A JP H11508592 A JPH11508592 A JP H11508592A
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ラーソン,コーレ
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ゲー・エス・デイベロツプメント・アクチエボラーグ
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Abstract

(57)【要約】 特定のモノグリセライド、特定のトリグリセライド、および特定の極性液体のL2−相をベースとし、生物学的活性物質としてシクロスポリンをそのL2−相に溶解または分散した生物学的に活性な組成物。この組成物の製造方法においてシクロスポリンをL2−相にその形成前、形成時または形成後に添加する方法。免疫抑制薬として用いる経口投与用製剤の製造用にシクロスポリンを封入するためのL2−相の使用。

Description

【発明の詳細な説明】 シクロスポリンからなる生物活性組成物発明の分野 本発明は、L2−相(L2-phase)に基づく新規な生物学的に活性な組成物に関 し、さらに詳しくは、特定のクラスの生物学的に活性な物質、すなわち、シクロ スポリンを含有する組成物に関する。すなわち、上記活性物質の経口的取り込み に関し、全く予期せずに、L2−相中において、他の類似の活性物質に比較して 著しい利点が達成されることが見出されたのである。 本発明はまた、上記組成物の製造方法、および経口投与に使用するための上記 組成物に関する。発明の背景 本発明が関連するタイプのL2−相は欧州特許明細書第0 314 689号に詳細に 開示されている。すなわち、とくに医薬用の目的におけるL2−相の使用の背景 は上記特許明細書に詳細に記載されていて、これは、これらの点に関する情報が それに記載されていることを意味する。しかしながら、本発明は、上述の種類の L2−相の使用が、このような組成物中における生物学的に活性な物質としての シクロスポリンの経口的取り込みに劇的な改善を提供するという全く予期し得な かった発見に基づくものである。この点に関しては上記特許明細書には開示も、 示唆すらもない。 グリセライド含有担体中にシクロスポリンを含む医薬組成物についても、それ 自体は、US-A-4,388,307号およびEP-A2-0 539 319号により既知である。しかし ながら、上記担体は、本発明の組成物がそのベースとする特異的な担体とは異な っている。しかも、既知の組成物は慣用の L1−組成物であり、本発明の場合のようなL2−組成物ではなく、免疫学的反 応を生じる可能性のある他のペプチドの取り込みに比較して、とくに著しく再現 性のある選択的な小腸での取り込みという本発明の組成物の有利な性質を示すも のではないことに留意すべきである。発明の概要 換言すれば、本発明は、EP-A2-0 539 319号に開示されているのと同種類のL 2−相をベースとするものであるが、その中に新規な特定のクラスの生物学的に 活性な物質、すなわちシクロスポリンを含有する。 シクロスポリンは、化学的には環状ペプチドの1群の化合物であり、それらの 多くは免疫抑制活性を有する。比類なく最も重要なシクロスポリンはシクロスポ リンAであり、実際、一般的にシクロスポリンという場合にはその化合物を指す ことが多い。 シクロスポリンAは強力な免疫抑制剤であり、それ自体は既に文献に開示され ていて、11のアミノ酸からなる環状ペプチドであり、分子量は約1.2kDaである。 その中に存在するアミノ酸の多くは通常の構造ではなくて、著しく疎水性である 。シクロスポリンAの疎水性は、上記アミノ酸中の7個がN−メチル化されてい るという事実によってさらに増強されている。 しかしながら本発明によれば、L2−相の使用が、類似の化合物たとえば他の ペプチドの場合に比較してシクロスポリンの腸壁による取り込みを、極めて再現 性の高い様式で著しく改善することが全く予期せずに発見された。 すなわち、本発明者の知る限りでは、腸管におけるペプチドの取り込みがそれ を上述のような種類のL2−相に導入することによって増強できることを示唆す る文献データはない。しかしながら、本発明によれば、 L2−相に可溶化されたシクロスポリンAは、以下に開示するラットでの試験に おいて、小腸で極めて効率的に取り込まれることが見出されたのである。「通常 の」ペプチドは腸管では取り込まれないが、これは免疫学的反応を生じるからと 考えられる。本発明者らは他のペプチドたとえばDDAVPとの比較も行ったが、シ クロスポリンAに観察されたような高度の取り込みは見られなかった。 さらに詳細には、本発明は A)a)炭素原子16〜22個を有する不飽和脂肪酸の少なくとも1種のモノグリ セライドまたはこのようなモノグリセライドに変換した植物油もしくは動物油、 b)炭素原子16〜22個を有する不飽和脂肪酸の少なくとも1種のトリグリセライ ドまたはこのようなトリグリセライドを含有する植物油もしくは動物油、および c)水、グリセロール、エチレングリコールおよびポリエチレングリコールから なる群より選ばれる少なくとも1種の極性液体からなり、モノグリセライドとト リグリセライドの重量比は1:1〜3:1の範囲内にあるL2−相、ならびに B)上記L2−相に溶解または分散された生物学的に活性な物質に基づく生物 学的に活性な組成物であり、この組成物の特徴的な態様は生物学的に活性な物質 がシクロスポリンである組成物に関する。 本発明の組成物は、任意のシクロスポリンを含有することができるが、本発明 において好ましいシクロスポリンはシクロスポリンAである。本発明に用いられ る興味ある他のシクロスポリンはシクロスポリンGである。本発明に関連するシ クロスポリンのさらに他の例には、シクロスポリンC、ジヒドロシクロスポリン C、シクロスポリンD、ジヒドロシクロスポリンDおよびイソシクロスポリンD がある。 本発明の組成物の他の好ましい実施態様は、この組成物が医薬組成物、 とくに経口投与用組成物に適合された場合に提供される。上記投与経路は、活性 成分の理論的には予見できない、全く予想外の高度な取り込みを与えることが明 らかにされたからである。 さらに、本発明に関連して興味ある他の観察は、L2−相中のシクロスポリン の濃度を変動させた場合、その濃度に比例しない取り込みが達成されることであ る。換言すれば、とくに有利な結果は、濃度を増大させた場合または高濃度の場 合に達成される。 一般的にシクロスポリンは、総組成物重量に基づき0.1重量%のような低濃度 からその飽和濃度までで利用することができるが、実際には、低濃度側の限界は 通常少なくとも1重量%、または少なくとも2重量%であり、その好ましい範囲 は2〜20重量%、さらに好ましくは5〜20重量%、とくに好ましくは8〜20重量 %である。 他の表現では、活性成分の取り込みは濃度が高いほど高くなること、すなわち その増大は濃度に比例する以上に高くなることが見出されたという事実に基づい て、本発明のとくに好ましい実施態様は、少なくとも8重量%から飽和濃度まで で提供されるということができる。 上述のように、L2−相それ自体はEP-A2-0 539 319号に詳細に記載されてい て、これはそれに関する詳細な情報はその明細書に見出すことができることを意 味する。しかしながら、本発明のL2−相のある種の利点および好ましい実施態 様は以下のようにまとめることができる。 L2−相は熱力学的に安定であり、したがって経時的に相分離を起こす傾向が なく、また水溶性ならびに非水溶性物質の溶解(可溶化)または分散を可能にす る異なる親水性および疎水性ドメインを有する点で、とくに有利である。 異なる親水性および疎水性ドメインは、添加した化合物の分散に対し て制限を課し、実際その制御放出に有利に利用できる組織化された構造を提供す る。 すなわち、生物活性物質の放出速度は、その相の周囲のメジウムに向けられた 外表面ならびにその相内の疎水性および親水性ドメインの間の比率によって決定 される。上述のように、本発明において用いられるL2−相は少なくとも1種の 特定の液体モノグリセライド、少なくとも1種の特定の液体トリグリセライドお よび少なくとも1種の極性液体を包含するかまたはそれらによって構成される。 これらの3成分系が個々の単一のケースについて特定されれば、相当するL2− 相の正確な組成は、従来技術たとえば3成分系状態図から見出すことができる。 このような状態図の例、すなわちヒマワリ油/大豆油/水の系の40℃および90℃ における状態図は上に引用したEP-A2-0 539 319号に見出すことができる。 一般的に、モノグリセライドはこのように、炭素原子16〜22個を有する不飽和 脂肪酸のモノグリセライドである。しかしながら、モノグリセライドは、多くの 場合純粋な型で使用する必要はないし、その方が好ましい場合さえある。むしろ このようなモノグリセライドに本質的に変換された天然産物、たとえば、適当な モノグリセライドに本質的に変換された植物油または動物油の型で使用する方が 好ましい。ここに挙げたような種類の油を本質的にモノグリセライドからなる型 に変換する方法は既知の方法であり、ここにこれ以上詳細に説明する必要はない と考える。すなわち、原理的には、反応は過剰のグリセロールによる油の再エス テル化またはエステル交換である。 これに関連してさらに付加すべき点は、最終のL2−組成物からそれらの冷蔵 庫温度での保存時に結晶が析出するのを回避するために、総モ ノグリセライド混合物の分別化により飽和モノグリセライド種の分離を実施する ことである。たとえばヒマワリ油のモノグリセライドを用いる場合には、そのエ タノール溶液を約10〜12℃に冷却し、この低温で結晶を分離すると、モノパルミ チン含量を劇的に低下させることができる。 本発明の好ましい実施態様によれば、モノグリセライドは、炭素原子18個を有 する不飽和脂肪酸のモノグリセライド、またはそれに変換された植物油もしくは 動物油である。このグループからのとくに好ましいモノグリセライドはモノオレ インもしくはモノリノレインまたは相当する変換植物油もしくは動物油である。 用いられるトリグリセライドは、炭素原子16〜22個を有する不飽和脂肪酸の少 なくとも1種のトリグリセライドであるが、この場合もまた、上記トリグリセラ イドを含有する天然産物、たとえば所望のトリグリセライドを含有する植物油ま たは動物油に置き換えることができる。 本発明の好ましい実施態様は、トリグリセライドが炭素原子18個を有する不飽 和脂肪酸少なくとも1種のトリグリセライドまたはそれを含有する植物油もしく は動物油であり、とくに好ましい油は大豆油である。 本発明の組成物中に使用される極性液体は、L2−相からの生物学的に活性な 物質の経口的取り込みの制御または調整に好ましい、上述の任意の液体および好 ましくはそれらの混合物である。換言すれば、様々な極性液体または極性液体間 の様々な比率が活性物質の経口的取り込みの制御または調整に使用できる。この 関連で好ましい混合物はプロピレングリコールとグリセロールの混合物である。 経口的取り込みの調整には、食塩すなわち塩化ナトリウムも使用できる。 上述のように、特定のL2−相の正確な組成は、活性化合物の所望の経口的取 り込み、すなわちシクロスポリンの場合には簡単な動物試験で 本技術分野の熟練者によって測定されるその取り込み速度を考慮して、状態図か ら採用することができる。しかしながら、一般的には、モノグリセライドとトリ グリセライドの重量比は1:1〜3:1の範囲内、好ましくは重量比は2:1〜 2.5:1の範囲内、最も好ましくは約7:3である。 極性液体の含量は一般にL2−相領域の最大液体含量によって指示され、これ は通常、12〜14%(重量/重量)を超えない。したがって、適当な液体含量は、 約4〜12重量%、好ましくは約5〜10重量%の範囲内である。 上述のように、本発明の組成物は、医薬組成物とくに経口投与用組成物として とくに興味がある。したがって本発明の最高に好ましい実施態様は、経口投与用 に適合される医薬的に許容される担体を含有する組成物によって提供される。 本発明の他の態様によれば、上に定義した組成物の製造方法が提供される。こ の方法は、上記モノグリセライドとトリグリセライドの、その混合物を極性液体 と接触させるとL2−相が形成されるような量での混合物を形成させ、このL2 −相にシクロスポリンを添加してシクロスポリンを溶解または分散させ、この添 加は上記L2−相の形成前、形成時または形成後に実施することを特徴とする方 法である。 これは一般的には、シクロスポリンはL2−相が形成されたのちL2−相に添 加することを意味するが、L2−相が形成される前にシクロスポリンをたとえば 極性液体に添加してもよい。 本発明の方法のある種の実施態様を説明する前に、以下の点に留意しなければ ならない。L2−相の液体凝集体または相の親水性および疎水性領域の間の相間 帯が、この相中に溶解された物質の経口的取り込み部 位を提供することである。活性物質の相への溶解度が極めて低い場合には、それ は相内に分配させることができる。L2−相は外側の極性液体相に対する相間張 力が極めて低く、したがって、それは極性液体中に容易に乳化される。 シクロスポリンは比較的敏感な部類の物質であるから、本発明の方法の好まし い実施態様では、シクロスポリンを最初に極性液体に溶解する。ついで得られた 溶液をモノグリセライド−トリグリセライド混合物と混合し、この混合操作は好 ましくはシクロスポリン溶液へのモノグリセライド−トリグリセライド液体の滴 下による添加で実施される。 これがネイティブなペプチド構造を維持する最善の方法である。シクロスポリ ン溶液に約1秒間隔で1滴ずつ添加すると、形成されるL2−相は各添加の間に 水膨潤の限界まで膨潤する。この方法によれば、シクロスポリンは全製造過程の 間に必要な水環境を保持することになる。 本発明の方法に関しては、その好ましい実施態様はその組成物に関連して上述 した好ましい実施態様に相当することも付言しなければならない。したがってこ のような実施態様をここで反復する必要はないものと考える。 最後に、本発明は活性物質の優れた制御可能な取り込み像を有する製剤の製造 用のシクロスポリンの封入のための上述のL2−相の使用に関する。上記製剤は 好ましくは経口投与用製剤とくに免疫抑制剤として使用するための製剤である。実施例 次に、本発明の一部の実施態様を以下の非限定的実施例によってさらに詳細に 説明する。 実施例 1 硬質ゼラチンカプセル用のL2 シクロスポリン2、6、10および15重量%を含有するL2−相は、63%グリセ リルモノオレエート、27%のグリセリルトリオレエート、7.5%のプロピレング リコールおよび2.5%の水を含有する混合物にシクロスポリンを溶解することに よって製造された。このシクロスポリン処方は低粘度の澄明な液体であり、硬質 ゼラチンカプセルに、そのカプセルの性質を修正することなく、10日間充填する ことができる。この場合、極性液体として水のみを有する相当するL2−相をカ プセルに充填すると、カプセルは10日後には粘着性を生じ変形してしまう。 実施例 2 ラットにおけるシクロスポリンの取り込みのL2個体間変動 実施例1からの2、6、10%を含有するL2−相からのラット胃内投与後のシ クロスポリンの取り込みの個体間変動を検討し、その要約を以下の表に示す。こ の表は8匹のラットについてのAUC*−値の変動を示している。最も低い分散値を 示すことから、最高濃度の場合が最良であることが表から明らかである。 シクロスポリン濃度% 変 動 2% 39% 6% 20% 10% 14% *=曲線下面積 実施例 3 L2自己乳化シクロスポリン製剤 この実施例はL2−構造を有する脂質混合物からのシクロスポリンの取り込み が乳化食品成分(カゼイン)の添加には依存しないことを示す。 2%のシクロスポリン、62%のグリセリルモノオレエート、26%のグリセリルト リオレエートおよび10%のL2−混合物を調製した。この混合物をさらに処理す ることなくまたはそれを1.1%カゼイン溶液に分散したのち使用した。 上記調製物の取り込みをラットで胃内投与後に検討した。結果を、添付した図 にまとめる。グラフAは、Sandimmun(登録商標)の胃内投与後のシクロスポリン の取り込みを示す。グラフBおよびCはそれぞれ、L2−混合物およびカゼイン 溶液中に分散したL2−相の投与後におけるシクロスポリンの取り込みを示す。 本発明者らの手元にある情報によれば、Sandimmun(登録商標)は、エタノール 、コーン油および非イオン界面活性剤の担体中のシクロスポリンである。 実施例 4 体温で形成されるL2−シクロスポリン製剤 10%のシクロスポリンを含有するL2−相を、シクロスポリンを幾分高い温度 で90%のL2−相に溶解し撹拌して調製した。L2−相の組成は、63%のグリセ リルモノオレエート、27%のグリセリルトリオレエート、7.5%のプロピレング リコールおよび2.5%のグリセロールである。 均一な調製物を−18℃で凍結乾燥に付すと、脂質混合物が結晶化する。室温で は、混合物はなお大部分が結晶のままの非液体であるが、37℃では混合物は低粘 度のL2−相である。 注:上述のグリセリルモノオレエートおよびグリセリルトリオレエートはそれ らの技術用品質のものである。グリセリルモノオレエートはオレイン酸の含量が 高いパイン油から調製され、一方、グリセリルトリオレエートはヒマワリ油から 調製された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AT,AU ,AZ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CZ,CZ,DE,DE,DK,DK,EE,EE,E S,FI,FI,GB,GE,HU,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SK,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.A)a)炭素原子16〜22個を有する不飽和脂肪酸の少なくとも1種のモノグ リセライドまたはこのようなモノグリセライドに変換された植物油もしくは動物 油、b)炭素原子16〜22個を有する不飽和脂肪酸の少なくとも1種のトリグリセ ライドまたはこのようなトリグリセライドを含有する植物油もしくは動物油、お よびc)水、グリセロール、エチレングリコールおよびポリエチレングリコール からなる群より選ばれる少なくとも1種の極性液体からなり、モノグリセライド とトリグリセライドの重量比は1:1〜3:1の範囲内にあるL2−相、ならび にB)上記L2−相に溶解または分散された生物学的に活性な物質に基づく生物 活性組成物であって、生物学的に活性な物質はシクロスポリンであることを特徴 とする生物活性組成物。 2.シクロスポリンはシクロスポリンAであることを特徴とする請求項1記載の 組成物。 3.シクロスポリンは生物活性組成物の重量に基づき1重量%からその飽和濃度 までの量存在させることを特徴とする請求項1または2記載の組成物。 4.シクロスポリンは2〜20重量%、好ましくは5〜20重量%、とくに好ましく は8〜15重量%存在させることを特徴とする請求項3記載の組成物。 5.モノグリセライドは炭素原子18個を有する不飽和脂肪酸のモノグリセライド またはそれに変換された植物油もしくは動物油であることを特徴とする請求項1 〜4のいずれかに記載の組成物。 6.モノグリセライドはモノオレインおよびモノリノレインからなる群より選択 されるモノグリセライドまたはそれに変換された植物油もし くは動物油であることを特徴とする請求項5記載の組成物。 7.トリグリセライドは、炭素原子18個を有する不飽和脂肪酸のトリグリセライ ドまたはそれを含有する植物油もしくは動物油であることを特徴とする請求項1 〜6のいずれかに記載の組成物。 8.トリグリセライドは大豆油であることを特徴とする請求項7記載の組成物。 9.モノグリセライドとトリグリセライドの重量比は2:1〜2.5:1の範囲内 、好ましくは約7:3であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の 組成物。 10.極性液体はグリセロールとプロピレングリコールの混合物であることを特徴 とする請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。 11.極性液体の量は約4〜12重量%、好ましくは5〜10重量%とすることを特徴 とする請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。 12.経口投与を意図し、医薬的に許容される担体を含有することを特徴とする経 口投与用医薬組成物として使用するための請求項1〜11のいずれかに記載の組成 物。 13.活性物質の経口的取り込みを修飾するための物質として食塩を含有させるこ とを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の組成物。 14.請求項1〜13のいずれかに記載の生物活性組成物を製造する方法において、 モノグリセライドとトリグリセライドの、その混合物を極性液体と接触させた場 合にL2−相が形成されるような量での混合物を形成させ、このL2−相にシク ロスポリンを添加してシクロスポリンを溶解または分散させ、この添加は上記L 2−相の形成前、形成時または形成後に実施することを特徴とする方法。 15.モノグリセライドとトリグリセライドの混合物を形成させ、シクロ スポリンを極性液体好ましくは水に溶解し、ついでモノグリセライドートリグリ セライド混合物をシクロスポリンの極性液体中溶液に滴下して添加することを特 徴とする請求項14記載の方法。 16.免疫抑制剤として用いる経口投与用製剤の製造用にシクロスポリンを封入す るための請求項1〜13のいずれかに定義されたL2−相の使用。
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