JPH11506609A - 生体液中の遺伝子配列の検出 - Google Patents

生体液中の遺伝子配列の検出

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JPH11506609A
JPH11506609A JP9501000A JP50100097A JPH11506609A JP H11506609 A JPH11506609 A JP H11506609A JP 9501000 A JP9501000 A JP 9501000A JP 50100097 A JP50100097 A JP 50100097A JP H11506609 A JPH11506609 A JP H11506609A
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Abstract

(57)【要約】 生体液中の遺伝子配列、例えば突然変異した遺伝子および癌遺伝子を検出する方法を提供する。体液試料(例えば血漿、血清、尿など)を入手し、除タンパク質し、試料中に存在するDNAを抽出する。次いで、増幅手順、例えばPCRまたはLCRを用いて変異遺伝子配列を増幅して、DNAを増幅する。一実施態様では、増幅手順の前または間に、DNAをペプチド核酸と接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】 生体液中の遺伝子配列の検出 [政府の援助] 本発明へと導く研究は、NIH助成金第CA47248 号および第CA58625 号による 政府の資金提供によって援助された。 [発明の背景] 可溶性DNAは、健康な個体の血液中に約5〜10ng/mlの濃度で存在すること が公知である。可溶性DNAは、自己免疫病、特に全身性紅斑性狼瘡(SLE) や、その他のウイルス性肝炎、癌および肺動脈塞栓症などの疾病を有する個体の 血中では、高いレベルで存在すると考えられる。循環する可溶性DNAが、血中 に出現することが特に多い特定の種類のDNAを表すのか否かは、不明である。 しかし、研究は、このDNAが、二本鎖DNA、または二本鎖および一本鎖DN Aの混合物として振舞うこと、そして一本鎖領域を有する未変性DNAで構成さ れているらしいことを示している[R.H.Dennin(1979)Klin.Wochenschr.57: 451-456; C.R.Steinman(1948)J.Clin.Invest.73:832-841; G.J.Fournie et al.(1986)Analytical Biochem.158:250-256]。SLEの患者では、循環 DNAが、正常なヒトゲノムDNAと比較したときに、ヒト反復DNA(Alu) 含有断片について富裕化されているという証拠もある。 癌の患者では、血中の循環可溶性DNAのレベルが顕著に上昇している。上昇 したDNAレベルの出現率が高いと思われる癌の種類は、膵臓癌、乳癌、結腸直 腸癌および肺癌を包含する。これらの形態の癌では、血中の循環可溶性DNAが 50ng/mlを超えるのを常とし、一般に、平均値は150 ng/mlより多い[Leon et al.(1977)Can.Res.,37:646-650; Shapiro et al.(1983)Cancer,51:2116- 2120]。 突然変異した癌遺伝子が実験的腫瘍やヒトの腫瘍で記載されている。ある種の 突然変異した癌遺伝子が特定の種類の腫瘍に関連している場合もある。これらの 例は、膵臓、結腸および肺の腺癌であって、第12コドンの第1または2位に突然 変異があるKirsten ras (K-ras)遺伝子の、それぞれ約75%、50%および35% の出現率を有する。最も頻度の高い突然変異は、グリシンからバリンへ(GGT からGTTへ)、グリシンからシステインへ(GGTからTGTへ)、およびグ リシンからアスパラギン酸へ(GGTからGATへ)の変化である。第12コドン のその他の、しかしより一般的でない突然変異は、AGTおよびCGTへの変異 を包含する。そのような患者の体細胞のK-ras 遺伝子に、は突然変異がない。 生体液、例えば血漿の僅かな試料中の変異癌遺伝子その他の遺伝子の配列が検 出できることは、有用な診断手段を与えると思われる。血漿中の変異K-ras 遺伝 子配列の存在は、患者における変異癌遺伝子を有する腫瘍の存在を示すと思われ る。おそらく、変異K-ras 遺伝子の公知の発生源は他に存在しないことから、こ れは、特異的な主要マーカーになると思われる。したがって、この評価は、診断 を示唆および/または確認するのに役立つことがある。血漿中の変異K-ras 遺伝 子の配列の量は、腫瘍の大きさ、腫瘍の成長速度および/または腫瘍の衰退に関 係し得る。したがって、変異K-ras 配列の系統的定量は、腫瘍体での変化を決定 するのに役立つと言える。ヒトの殆どの癌は、突然変異した癌遺伝子を有するこ とから、変異配列についての血漿DNAの評価には、非常に広い適用可能性およ び有用性があると言える。 [発明の要約] 本発明は、血液中に存在する遺伝子配列(例えば癌遺伝子の配列)を認識し、 生体液、例えば血漿や血清中の、変異癌遺伝子その他の遺伝子からのそれのよう な、遺伝子配列を検出かつ定量する方法を提供する。この方法は、血中の循環可 溶性DNAのレベルを上昇させる傾向がある、一定の癌その他の疾病を探知する ための診断手法として用いることができる。その上、この方法は、一定の癌の患 者のための治療方式の進捗を評価するのに役立つ。 本発明の方法は、生体液(例えば、尿、血漿もしくは血清、喀痰、結腸流出液 、内視鏡による逆行性胆管膵臓造影に起因する体液、脳脊髄液、骨髄またはリン パ液)の試料を入手し、次いで、除タンパクし、DNAを抽出する最初の段階を 含む。DNAの抽出の後、その中の変異対立遺伝子を、本発明の方法の実施態様 を用いて検出することができる。 一実施態様では、抽出したDNAを、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)または リガーゼ連鎖反応(LCR)のような手法を用い、試料中に存在する変異遺伝子 配列から正常な遺伝子配列を識別する対立遺伝子特異的な方式で増幅する。この 増幅段階には、変異対立遺伝子が検出できるDNAの総量を増加させるよう野生 型および/または突然変異DNAを増幅する、一般的な増幅段階を先行させるこ とができる。 もう一つの実施態様では、抽出したDNAを、該DNAのセグメント、例えば 野生型センス鎖のセグメントに相補的であるペプチド核酸(PNA)と接触させ る。ペプチド核酸は、該DNAと結合し(本明細書では「鎖置換」と呼ぶ)、そ れによって、配列、例えば野生型配列のその後の増幅に干渉する。加えて、PN Aは、本明細書に記載の方法のいかなる一段階またはそれ以上の段階でも該DN Aと接触させる(すなわち温置する)ことができる。例えば、PNAは、該DN Aを最初に抽出した後、および/またはDNAの増幅、例えば一般的増幅もしく は対立遺伝子特異的増幅の際に、該DNAと温置できる。更に、本方法の実施態 様のいずれからの段階も、一つの方法へと合併することができる。PNAの上記 の使用の効果は、誤対合、および野生型DNA配列からの伸長に由来する偽陽性 の数の実質的減少である。 突然変異の場所が既知である場合、4対のオリゴヌクレオチドプライマーを用 いて対立遺伝子特異的なPCR増幅を実施する。4プライマー対は、第一鎖での 突然変異の部位に隣接する遺伝子配列に相補的な、対立遺伝子特異的な第一プラ イマー4個のセットを包含する。これら4個のプライマーは、互いに独自であり 、野生型ヌクレオチドに、またはこの既知の位置で生じ得る3種類の可能な突然 変異の一つに相補的である、3'ヌクレオチドでのみ異なるにすぎない。4プライ マー対は、4個の独自な第一鎖プライマーのそれぞれと併用されるただ1個の一 般的なプライマーも含む。一般的プライマーは、第一プライマーの位置から多少 隔たった、該DNAの第二鎖のセグメントに相補的である。 この増幅手順は、突然変異を含む既知の塩基対断片を増幅する。したがって、 この手法は、105倍も過剰な正常DNAのバックグラウンドで、僅か数個にすぎ ない突然変異DNA配列を検出できるため、高レベルの感度を示すという利点が ある。この方法は、正常DNAが20倍を超えて過剰であるならば変異を検出しな いことになる、対立遺伝子特異的な放射性標識したプローブとのPCR生成物の ハイブリッド形成によって点突然変異を検出する方法より、はるかに高い感度を 有すると考えられる。 上記実施態様は、突然変異がDNAの既知の場所に存在する場合に役立つ。突 然変異が2ケ所の可能な位置の一つに存在することが既知であるもう一つの実施 態様では、8対のオリゴヌクレオチドプライマーを用いてよい。第一の4プライ マー対のセット(すなわち、それぞれが一般的プライマーと対を形成する4個の 独自な対立遺伝子特異的プライマー)は、上記のとおりである。第二の4プライ マー対のセットは、センス鎖上の可能な第二の突然変異の部位に隣接する遺伝子 配列に相補的な4個の対立遺伝子特異的プライマーを含む。これら4個のプライ マーは、互いに独自であり、野生型ヌクレオチドに、またはこの第二の既知の位 置に生じ得る3種類の可能な突然変異の一つに相補的である、3'ヌクレオチドで 異なる。これらの対立遺伝子特異的プライマーは、それぞれ、この突然変異の場 所から隔たった他方の鎖に相補的なもう一つの一般的プライマーと対合する。 上記のPCRの手法は、3'エキソヌクレアーゼ活性と、そのため校正できる能 力とを欠くDNAポリメラーゼを利用するのが好ましい。好適なDNAポリメラ ーゼは、Thermus aquaticus のDNAポリメラーゼである。 増幅手順の際は、通常、DNAサーマルサイクラー内で約30サイクルの増幅を 実施するのが充分である。5分の最初の変性期の後、各増幅サイクルは、95℃で 約1分の変性期、58℃で約2分間のプライマーアニーリング、および72℃で約1 分間の伸長を包含する。 好適実施態様では、DNAサーマルサイクラー内での約30サイクルの増幅を実 施する。94℃で5分の最初の変性期の後、各増幅サイクルは、94℃で約1分の追 加の変性期、75℃で約30秒間のPNAアニーリング、65℃で約1分間のプライマ ーアニーリング、および70℃で約1分間の伸長を包含する。 増幅に続いて、PCRからの増幅されたDNAのアリコートを、臭化エチジウ ム染色を用いたアガロースゲルによる電気泳動のような手法によって、分析する ことができる。標識したプライマーを用い、次いで、フィルム上の放射能または 化学発光の検出により増幅産物を特定することによって、感度の向上を達成し得 る。標識されたプライマーは、初めの標本中の標的配列の量を決定するのに用い られる増幅産物の定量も可能にすることがある。 本明細書で用いられる限りで、対立遺伝子特異的増幅は、変異対立遺伝子に特 異的であるプライマーを用い、そのため該プライマーの3'末端と標的遺伝子配列 との間に100 %の相補性が存在する配列の増幅が生じるのを可能にする、本発明 の方法の特徴を記載する。したがって、対立遺伝子特異的増幅は、変異対立遺伝 子がない限り増幅を許さないことが好都合である。これは、極めて鋭敏な検出手 法を与える。 [図面の簡単な説明] 図1A〜1Bは、K-ras の既知のただ1ケ所に突然変異が存在する、変異K-ra s 遺伝子の検出のための増幅方針の模式的表示である。 図2A〜2Bは、K-ras の可能な2ケ所のうち二番目に突然変異が存在する、 変異K-ras 遺伝子の検出のための増幅方針の模式的表示である。 図3は、事前のPNAの鎖置換なし、かつDNAの一般的増幅にPNAを用い ない、200 ngの野生型DNAの対立遺伝子特異的増幅を示すアガロースゲルの写 真である。 図4は、事前のPNA鎖置換なし、かつDNAの一般的増幅にPNAを用いな い、10ngの野生型DNAと、10ngおよび100 ngの変異DNAとの対立遺伝子特異 的増幅を示すアガロースゲルの写真である。 図5は、PNAの鎖置換があり、DNAの一般的増幅にPNAを用いるか、ま たは用いない、野生型DNA、変異DNA、ならびに野生型および変異DNAの 混合物の増幅を示すアガロースゲルの写真である。 図6は、PNAの鎖置換があり、かつDNAの一般的増幅にPNAを用いる、 野生型DNA、ならびに野生型および変異DNA混合物の対立遺伝子特異的増幅 を示すアガロースゲルの写真である。 図7は、PNAの鎖置換があり、かつDNAの一般的増幅にPNAを用いる、 野生型DNA、ならびに野生型および変異DNA混合物の対立遺伝子特異的増幅 を示すアガロースゲルの写真である。 [発明の詳細な説明] 変異DNA、例えば特定の単一コピー遺伝子の検出は、診断の目的、および/ または疾病の程度の評価に役立つ。正常な血漿は、1mlあたり約10ngの可溶性D NAを含有すると考えられる。血漿中の可溶性DNAの濃度は、癌その他の何ら かの疾病の個体で顕著に上昇することが公知である。したがって、医学的状態を 示す公知の突然変異した遺伝子配列、例えばK-ras 遺伝子配列の存在を検出でき ることが、非常に望ましい。 本発明は、生体液中のそのような変異対立遺伝子の検出を、105倍も過剰な正 常DNAのバックグラウンドに対してさえ可能にする、非常に鋭敏な診断方法を 提供する。この方法は、一般的には、可溶性DNAを含有する生体液の試料を得 る段階と、DNAを除タンパク質し、抽出し、変性させる段階と、その後、該変 異対立遺伝子に特異的なプライマーのうち1セットのプライマーを用いて、対立 遺伝子特異的な方式でDNAを増幅する段階とを含む。この対立遺伝子特異的増 幅の手法によって、変異対立遺伝子のみ増幅されるにすぎない。増幅に続いて、 様々な手法を用いて、増幅されたDNAの存在を検出し、増幅されたDNAを定 量することができる。増幅DNAの存在は、変異遺伝子の存在を表し、存在する 増幅遺伝子の量は、疾病の程度の指標を提供することができる。 この手法は、その既知の位置で突然変異した単一コピーの遺伝子からの配列を 生体液中で特定するのに適用できる。可溶性DNAを有する生体液(例えば、血 漿、血清、尿、喀痰、結腸流出液、内視鏡による逆行性胆管膵臓造影に起因する 体液、脳脊髄液、骨髄およびリンパ液)の試料を採集し、DNAを除タンパク質 かつ抽出するよう処理する。その後、突然変異を有する遺伝子を、本発明の方法 の実施態様を用いて対立遺伝子特異的な方式で増幅する。 体液試料からのDNAの除タンパク質の際は、タンパク質の急速な除去、およ びいかなるDNアーゼもの事実上同時の失活が重要であると考えられる。本発明 の一実施態様では、試料のアリコートに等量の20%NaClを加え、次いで、混合物 を約3〜4分間煮沸する。その後、標準的手法を用いて、DNAの抽出および単 離を完了することができる。好適な抽出法は、遠心分離のような手法によって体 液試料中のDNAの量を濃縮することを含む。 本発明の好適実施態様では、例えばQiagenのQIAamp Bloodというキットを用い 、実施例4に記載の方法を用いて、生体液の試料からDNAを単離する。 20%NaCl溶液を用い、その後煮沸することは、タンパク質を急速に除去し、同 時に、存在するいかなるDNアーゼも不活性化すると考えられる。血漿中に存在 するDNアーゼは、ヌクレオソームの形態で存在すると考えられ、そのため、血 液中ではDNアーゼから保護されていると考えられる。しかし、DNAは、一旦 抽出されたならば、DNアーゼに作用され易くなる。そのため、除タンパク質と 同時にDNアーゼを不活性化して、DNアーゼが、増幅に利用できるDNAの量 を減らすことによって増幅法を阻害するのを防ぐことが重要である。20%NaCl溶 液が現在のところ好適とされるが、NaClのその他の濃度、および他の塩類を用い ることもできる。 利用できるDNAにDNアーゼが影響するのを防ぎつつ、DNAを抽出するに は、他の手法を用いてもよい。血漿DNAは、ヌクレオソーム(主としてヒスト ンとDNA)の形態で存在すると考えられるため、ヒストンその他のヌクレオソ ームタンパク質に対する抗体を用いて、血漿DNAを単離することもできる。も う一つの方策は、ヌクレオソームと結合する抗ヒストン抗体を付着させた固体支 持体上を、血漿(または血清)を通すことである得ると思われる。洗浄の後、ヌ クレオソームは、富裕化または精製された分画として、抗体から溶離させること ができる。その後、上記または他の慣用の方法を用いて、DNAを抽出できる。 本発明の一実施態様では、抽出したDNAは、次いで、変性させ、対立遺伝子特 異的な方式で増幅することができる。 本発明のもう一つの好適実施態様では、一旦抽出したDNAを、野生型DNA のいずれかの鎖のセグメントに相補的であるように設計したペプチド核酸(PN A)と接触させる(すなわち温置する)。好ましくは、一般的増幅の段階で架橋 プライマーが結合する、野生型DNAのセンス鎖のセグメントに相補的であるよ うに、PNAを設計する。例えば、PNAは、(架橋プライマーが相補的である )センス鎖のセグメントと重なる、野生型DNAのセンス鎖のセグメントに相補 的であることができる。DNAと接触したならば、PNAは、二本鎖DNAの構 造に侵入し、その相補的DNAセグメントに結合して、一本鎖DNAのDループ を形成する。例えば、PerSeptive Biosystems 1994 Bioresearch Products Broc hureを参照されたい。野生型DNAに結合したPNAは、野生型DNAへの増幅 プライマーの接近を遮断する。この遮断の全体的な結果は、本発明の方法が生じ る偽陽性の顕著な減少である。本発明の方法にPNAを用いることは、約105倍 過剰な野生型DNAの存在下での変異対立遺伝子の検出を可能にできる。Dルー プを形成する一本のDNA鎖が増幅される可能性を排除するため、PNA/DN A複合体をヌクレアーゼ、例えばS1ヌクレアーゼという球菌のヌクレアーゼで 処理して、Dループを切断することができる。PNAは、一般的増幅の段階の前 や間に、および/または対立遺伝子特異的増幅の段階の間に、抽出したDNAと ともに温置することができる。 PNAオリゴマーは、例えばPerSeptive Biosystems から商業的に入手でき、 一定の仕様へと注文通りに合成することができる。好ましくは、本発明の方法に 用いるPNAは、約10以上、より好ましくは約15以上、更に好ましくは約20以上 のヌクレオチドの長さである。本方法に用いるPNAは、代表的には、野生型D NAの鎖、例えばセンスまたはアンチセンス鎖の一部またはセグメントに相補的 であるように合成する。加えて、それぞれ野生型DNAの異なる鎖のセグメント または鎖に相補的である、いくつかのPNAが合成できる。例えば、一方のPN Aは、このDNAのセンス鎖に相補的であることができ、他方のPNAは、この DNAのアンチセンス鎖に相補的であることができる。好ましくは、一般的増幅 の段階で架橋プライマーが結合するDNAのセグメントに重なる、野生型DNA のセグメントに相補的であるようにPNAを合成する。野生型DNAへのPNA の結合または「締結」は、野生型配列の増幅を阻害または干渉し、低頻度の誤対 合プライミングと、さもなければ比較的高濃度の野生型DNAの存在下で偽陽性 反応へと導く伸長との可能性を顕著に低下させる。本発明に用い得るPNAのP NAヌクレオチド配列の実例となる例は、H-GCC-TAC-GCC-ACC-AGC-TCC-AA-NH2( 配列番号1)である。 ペプチド核酸は、リン酸バックボーンがペプチド様バックボーンに置き換えら れた、DNAの類似体である。プリン(A、G)およびピリミジン(C、T)塩 基は、メチレンカルボニル結合によってバックボーンに付着している。野生型配 列に安定的かつ効果的に結合するのを可能にする、PNAのいくつかの特性は、 下記を包含する:(1)相補的PNA/DNA二重鎖の、対応するDNA/DN A二重鎖のそれより高い熱安定性。例えば、15ヌクレオチドの長さのPNA/D NA二重鎖について、DNA/DNA二重鎖を超えるTmの上昇は、約15℃であ る;(2)PNA/DNAハイブリッドの、より強い相互作用の特異性。PNA /DNA二重鎖での一つのヌクレオチド誤対合は、DNA/DNA二重鎖での対 応する誤対合より脱安定性であることを意味する。例えば、15ヌクレオチドの長 さのPNA/DNA二重鎖での一つの誤対合は、Tmを約15℃下げるが、DNA /DNAでの対応する誤対合は、Tmを約11℃下げる;(3)DNAポリメラー ゼにPNAが認識できないこと。これはPNAを伸長できなくする。本発明の方 法にPNAを用いることは、PNAのプリンおよびピリミジン塩基の側鎖を有す るポリアミドのバックボーンは、ヌクレアーゼまたはプロテアーゼのいずれによ っても容易に認識できないこと、およびPNAは、広いpH範囲にわたって安定的 であることも好都合である。 一実施態様では、検出が求められる遺伝子の、特異的点突然変異に相補的な3' 末端ヌクレオチドを有するプライマーを用いたポリメラーゼ連鎖反応(PCR) によって、対立遺伝子特異的増幅を実施する。PCRは、好ましくは、Saiki," Amplification of Genomic DNA",PCR Protocols,Eds.M.A.Innis et al.,Ac ademic Press,San Diego (1990),pp.13に記載の方法によって実施する。加え て、PCRは、3'エキソヌクレアーゼ活性と、そのため増幅の際のDNAプライ マーの3'末端ヌクレオチドの単一の塩基誤対合を修復できる能力も欠く、熱安定 性DNAポリメラーゼを用いて実施する。特記したとおり、好適なDNAポリメ ラーゼはTaquaticusのDNAポリメラーゼである。適切なTaquaticusDNA ポリメラーゼは、Perkin-ElmerからAmpliTagDNAポリメラーゼとして商業的に 入手できる。もう一つの好適なポリメラーゼは、5'から3'へのエキソヌクレアー ゼ活性を欠く、AmpliTagの Stoffel断片のDNAポリメラーゼである。F.C.Law yer et al.(1993)PCR Methods and Applications 2:275-287を参照されたい。 3'エキソヌクレアーゼ活性を欠くその他の役立つDNAポリメラーゼは、New En gland Biolabs,Inc.,から入手できるVentR(exo-)(古細菌のThermococcus lito ralis からのDNAポリメラーゼ遺伝子を担持する大腸菌の菌株から精製される )、Thermus flavusに由来し、Amersham Corporationから入手できるHot Tub D NAポリメラーゼ、ならびにEpicentre Technologies,Molecular Biology Reso urce Inc.またはPerkin-Elmer Corp.から入手できる、Thermus thermophilusに 由来するTth DNA ポリメラーゼを包含する。 この方法は、4対のオリゴヌクレオチドプライマーを用いる増幅を実施する。 第一セットの4プライマーは、互いに独自である4個の対立遺伝子特異的プライ マーを含む。この4対立遺伝子特異的プライマーを、それぞれ、対立遺伝子特異 的プライマーから隔たった他方のDNA鎖と再対合する、隔たった一般的プライ マーと対合させる。対立遺伝子特異的プライマーの一方は、野生型対立遺伝子に 相補的である(すなわち、正常な対立遺伝子に対立遺伝子特異的である)が、他 方は、このプライマーの3'末端ヌクレオチドに誤対合がある。特記したとおり、 4個の独自なプライマーを、(例えばPCR増幅による)増幅のために、隔たっ た一般的プライマーと個別に対合させる。変異対立遺伝子が存在するときは、対 立遺伝子特異的プライマーを含むプライマー対は、効率的に増幅し、検出できる 産物を生じることになる。誤対合したプライマーは、再対合し得るが、その鎖が 増幅の際に伸長されることはない。 上記のプライマーの組合せは、問題の対立遺伝子のただ一ケ所に突然変異が存 在することが既知である場合に役立つ。二ケ所のうち一つに突然変異が存在し得 る場合は、8対のオリゴヌクレオチドプライマーを用いてよい。第一セットの4 対は、上記のとおりである。第二の4対のプライマーは、センス鎖上の可能な第 二の突然変異の部位に隣接する遺伝子配列に相補的な4個の対立遺伝子特異的な オリゴヌクレオチドプライマーを含む。これらの4プライマーは、野生型ヌクレ オチドに、またはこの既知の第二の位置で生じ得る可能な3種類の突然変異の一 つに相補的である、末端3'ヌクレオチドが異なる。4個の対立遺伝子特異的プラ イマーを、それぞれ、突然変異の上流のアンチセンス鎖に相補的である、単一の 隔たった一般的プライマーと対合させる。 上記のプライマーを用いるPCR増幅の際は、存在する対立遺伝子に完全に相 補的であるプライマーのみが、再対合かつ伸長することになる。非相補的ヌクレ オチドを有するプライマーは、部分的には再対合し得るが、増幅過程の際に伸長 することはない。増幅は、一般に、適切な数、すなわち約20〜40、最も好ましく は約30のサイクルで進められる。この手法は、正常DNAの著しいバックグラウ ンドに対しても、変異した標的遺伝子の検出を可能にするのに充分な感度で、標 的遺伝子の変異を含む断片を増幅する。 K-ras 遺伝子は、既知のコドンの既知の一または二ケ所で通常生じる点突然変 異を有する。他の癌遺伝子は、既知ではあるが変化し得る場所での突然変異を有 してよい。K-ras 遺伝子での突然変異は、代表的には、肺、膵臓および結腸の腺 癌のような一定の癌に付随することが公知である。図1A〜2Bは、K-ras 癌遺 伝子の第12コドンの第1または2位で生じる突然変異を、PCR増幅を通じて検 出するための方針を示す。前記のとおり、K-ras の第12コドンの第1または2位 での突然変異は、肺、膵臓および結腸の腺癌のような一定の癌に付随することが 多い。 図1Aおよび1Bを参照すると、患者の試料からのDNAを、センスおよびア ンチセンス鎖を表す2本の鎖(AおよびB)へと分離する。このDNAは、同じ コドン(すなわちコドン12)の第1位(X1)で生じる点突然変異を有する癌遺 伝子を表す。第1位での突然変異を検出するのに用いる対立遺伝子特異的プライ マーは、それぞれ互いに独自であるP1センスプライマー4個のセットを含む。 この4個のP1-Aプライマーは、野生型ヌクレオチド、またはこの既知の位置で生 じ得る可能な3種類の突然変異の一つに相補的である、末端3'ヌクレオチドのみ 互いに異なるのが好ましい。対立遺伝子の変異を含むセグメントに完全に相補的 であるP1-Aプライマーのみが、増幅の際に再対合かつ伸長することになる。 P1-Aプライマーの位置より下流のB鎖のセグメントに相補的な、下流の一般的 プライマー(P1-B)を、P1-Aプライマーのそれぞれと併用する。図1に示したP1 -Bプライマーは、PCRの際に対立遺伝子と再対合し、伸長される。表1に特定 し、図1Bに示したP1-AおよびP1-Bプライマーは、ともに、161 塩基対を有する 癌遺伝子の断片を増幅する。 図2Aおよび2Bは、4個の独自な対立遺伝子特異的プライマーの追加のセッ ト(P2-A)を用いて、癌遺伝子のコドン12の第2位(X2)に生じ得る突然変異 を検出する図式を示す。コドン12の第1位(X1)または第2位(X2)のいずれ かでの突然変異を検出するには、図1Aおよび1Bに示した増幅方針を図2A および2Bに示したそれと併用することと思われる。 図2Aおよび2Bを参照すると、独自な4対立遺伝子特異的プライマーのセッ トを用いて、コドン12の第2位(X2)に存在する突然変異を検出する。4個のP 2-Aプライマーは、第二の可能な突然変異の部位に隣接する遺伝子配列に相補的 である。これら4プライマーは、互いに独自であり、野生型ヌクレオチド、また は第二の既知の位置(X2)に生じ得る3種類の可能な突然変異の一つに相補的 である、末端の3'ヌクレオチドでのみ異なるのが好ましい。 突然変異の上流のA鎖のセグメントに相補的な、上流の1個の一般的プライマ ー(P2-B)を独自なP2-Aプライマーのそれぞれと併用する。表1に特定し、図2 Bに示したP2-AおよびP2-Bプライマーは、164 塩基対を有する断片を増幅する。 増幅手順の際は、ポリメラーゼ連鎖反応を約20〜40サイクル、最も好ましくは 30サイクルの間進められる。約5分間の最初の変性期に続いて、各サイクルは、 AmpliTaqDNAポリメラーゼを用いて、代表的には、95℃で約1分の変性、約58 ℃で2分のプライマーアニーリング、および72℃で1分の伸長を包含する。上記 の温度およびサイクルの時間は、現在では好適であるが、様々な変更を加えてよ いことが留意される。実際、異なるDNAポリメラーゼ、および/または異なる プライマーを用いることは、増幅条件の変化を必要とし得る。当業者は、増幅条 件を最適化することが容易にできると思われる。 そのコドン12の第1または第2位のいずれかに点突然変異を有するK-ras 遺伝 子を検出するための、本発明の方法を実施するのに役立つ例示的なDNAプライ マーを表1に示す。 表1に示したプライマーは、当然、単なる例示にすぎない。当業者が理解する とおり、これらのプライマーには様々な変更を加えることができる。例えば、プ ライマーは、延長または短縮できると思われるが、3'末端ヌクレオチドは同じま までなければならない。加えて、3'末端から戻る3〜6ヌクレオチドには、いく つかの誤対合がなされてよく、有効性に干渉することはないと思われる。一般的 プライマーを、異なる部位に相補的になるよう異なって構築して、より長いか、 またはより短いかのいずれかの増幅産物を生じることもできる。 一実施態様では、各対立遺伝子特異的プライマーの長さは、異なることができ て、複数の対立遺伝子特異的プライマーを同じPCR反応での隔たった一般的プ ライマーと併用するのを可能にする。増幅産物の長さは、どの突然変異が標本中 に存在するかを示すと思われる。 表1ならびに図1Bおよび2Bに示したプライマーと、その他の用い得ると思 われるものとは、当業者が容易に合成できる。例えば、類似のプライマーの調製 が、Stork et al.(1991)Oncogene 6:857-862によって記載されている。 その他の増幅方法および方針も、本発明の方法に従って生体液中の遺伝子配列 を検出するのに用いることができる。例えば、もう一つの方策は、PCRとリガ ーゼ連鎖反応(LCR)との併用であると思われる。PCRは、LCRより早く 増幅し、開始するのにより少ないコピーの標的DNAを必要とすることから、P CRを第一段階に用い、次いでLCRへと進めることができると思われる。多少 ともK-ras のコドン12を中心に約285 塩基対の長さの配列にまたがる、前記の対 立遺伝子特異的増幅に用いられる一般的プライマーのようなプライマーは、標準 的なPCR条件を用いて、この断片を増幅するのに用い得ると思われる。次いで 、この増幅産物(ほぼ285 塩基対の配列)は、対立遺伝子特異的な方式でLCR またはリガーゼ検出反応(LDR)に用い得るが、これは、突然変異の存否を示 すと思われる。もう一つの、おそらくより感度の低い方策は、増幅と対立遺伝子 特異的識別との双方にLCRまたはLDRを用いることであると思われる。後者 の反応は、線形の増幅を招くのが好都合である。したがって、増幅産物の量は、 初めの標本中の標的DNAの量の反映であり、そのため定量を可能にする。 LCRは、標的配列の全長に相補的である隣接ヌクレオチドの対を利用する[ F.Barany(1991)PNAS,88:189-193; F.Barany(1991)PCR Methods and Appl ications 1:5-16]。標的配列が、これらの配列の接点のプライマーに完全に相 補的であるならば、DNAリガーゼは、隣接する3'および5'末端ヌクレオチドを 結合して、連結配列を形成することになる。熱安定性DNAリガーゼを熱周期処 理で用いるならば、連結配列を逐次に増幅することになる。このオリゴヌクレオ チドの接点でのただ1個の塩基の誤対合は、連結反応および増幅を排除する。し たがって、この過程は対立遺伝子特異的である。3'ヌクレオチドがこの突然変異 体に特異的であるもう1セットのオリゴヌクレオチドは、突然変異体の対立遺伝 子を特定するためのもう一つの反応に用いられる。いかなる公知の部位での可能 なすべての突然変異も検出するのに、一連の標準的条件を用い得ると思われる。 LCRは、代表的には、4個のプライマーとのヌクレオチドハイブリダイゼーシ ョンのための標的として、ゲノムDNAの両鎖をともに利用し、産物は、反復さ れる熱周期処理によって指数関数的に増加する。 この反応の変化形は、標的DNAに相補的であり、DNAリガーゼによって同 様に連結される二つの隣接オリゴヌクレオチドを利用する、リガーゼ検出反応( LDR)である[F.Barany(1991)PNAS,88:189-193]。多数の熱周期の後、 産物を線形様式で増幅する。従って、LDRの産物の量は、標的DNAの量を反 映する。プライマーの適切な標識化は、増幅産物の対立遺伝子特異的な方式での 検出ばかりでなく、最初の標的DNAの量の定量も可能にする。この形式の反応 の一つの利点は、それが、自動化による定量を可能にすることである[Nickerso n et al.(1990)PNAS 87:8923-8927]。 対立遺伝子特異的な連結反応および増幅のためにLCRで用いて、K-ras 遺伝 子のコドン12の第1位での突然変異を特定するのに適したオリゴヌクレオチドの 例を、下記の表2に示す。 LCRを伴う増幅手順の際は、4個のオリゴヌクレオチドを一度に用いる。例 えば、オリゴヌクレオチドA1と、別個に、A2オリゴヌクレオチドのそれぞれ とをセンス鎖上で対合させる。また、オリゴヌクレオチドB1と、別個に、B2 オリゴヌクレオチドのそれぞれとをアンチセンス鎖上で対合させる。LCDの手 順については、2個のオリゴヌクレオチド、すなわち、A1とA2オリゴヌクレ オチドのそれぞれとを、正常および変異標的DNA配列の線形増幅のために対合 させる。 本発明の方法は、様々な生体液中に存在するDNAのその他の癌遺伝子の検出 および定量に適用できる。p53 遺伝子は、簡便な検出および定量が有用であり得 ると思われる遺伝子であるが、それは、この遺伝子での変化は、ヒトの癌の、多 くの解剖学的部位から出現する多くの組織学的類型の癌に生じる、最も一般的な 遺伝子の異常だからである。p53 の突然変異は、遺伝子内の複数のコドンで生じ 得るが、80%は、第5、6、7および8エキソンの保存領域、または「ホットス ポット」内に局在する。p53 での突然変異を特定するための最も一般的な最新の 方法は、多段階の手順である。それは、ゲノムDNAからの第5〜8エキソンの PCR増幅を、個別にか、併用してか(すなわち複合化)、または、時には1個 より多いエキソンの単位として必要とする。これに代わる方策は、総細胞RNA を単離し、これを逆転写酵素で転写することである。適切なオリゴヌクレオチド の対をプライマーとして用い、反応混合物の一部を直接PCRに付して、p53 の cDNAの領域を増幅する。これら二つの形式の増幅に続いて、一本鎖立体配座 多型分析(SSCP)を実施するが、これは、正常なDNAからの点突然変異を 有する増幅された試料を、ポリアクリルアミドゲル中で電気泳動したときの移動 度の差によって特定することになる。ある断片が、突然変異を含むことがSSC Pによって示されたならば、非対称PCRによって後者を増幅し、ジデオキシ鎖 終結法によって配列を決定する[Murakami et al.(1991)Can.Res.51:3356-3 3612]。 更に、リガーゼ連鎖反応(LCR)は、複数の突然変異を同時に評価すること が比較的良くできることから、p53 については有用であり得る。突然変異を決定 した後、臨床的経過の際の患者の血漿中の変異遺伝子のその後の複数回の定量の ために、対立遺伝子特異的プライマーを調製することができる。 好ましくは、本発明の方法は、約5mlの生体液試料を用いて実施する。しかし 、本方法は、標本の供給が限られている場合は、より小さい試料サイズを用いて 実施することもできる。そのような場合、初めに、試料中に存在するDNAを、 一般的プライマーを用いて増幅するのが好都合であり得る。その後、対立遺伝子 特異的プライマーを用いて、増幅を進めることができる。 本発明の方法は、診断キットとして具体化してもよい。そのようなキットは、 DNAの単離のための試薬とともに、検出法に用いるプライマーのセット、およ び増幅に役立つ試薬を包含してよい。キットに役立つ試薬のうち、DNAポリメ ラーゼは、増幅を実施するのに用いられ、PNAは、偽陽性を減少させるのに用 いられる。好適なポリメラーゼは、AmpliTagDNAポリメラーゼおよびAmpliTaq Stoffel 断片DNAポリメラーゼとしてPerkin-Elmerより入手できる、Thermus aquaticus のDNAポリメラーゼである。変異遺伝子配列の定量のために、該キ ットは、正の対照のための変異DNAの試料とともに、加工された配列を既知量 で含む、競争的PCRによる定量のための管も有することができる。 変異K-ras 配列の定量は、スロットブロットサザンハイブリッド形成または競 争的PCRのいずれかを用いて達成できる。スロットブロットサザンハイブリッ ド形成は、Verlaan-de Vries et al.(1986)Gene 50:313-20,1986 に記載のよ うな相対的緊縮条件下で、対立遺伝子特異的プライマーをプローブとして用いて 実施することができる。血漿5mlから抽出した総DNAを、10倍の連続希釈に よりスロットブロットさせた後、一連の対立遺伝子特異的プライマーとPCRお よびLCRとによるふるい分けによって予め決定した限りでの、特定の患者の腫 瘍DNAにおける既知の突然変異に相補的であるように選んだ、末端標識した対 立遺伝子特異的プローブとハイブリッド形成させる。オートラジオグラフィーで の正のシグナルを、同様にしてスロットブロットとして調製した、K-ras のコド ン12での同一突然変異を有する腫瘍細胞の培養からの標準的系列の希釈DNA( 1〜500 ng)との比較の後、光学密度測定法によって半定量的に等級付けること になる。 修正した競争的PCR[Gilliland et al.(1990)Proc.Natl.Acad.Sci.U SA 87:2725-79; Gilliland et al.,"Competitive PCR for Quantitation of mR NA",PCR Protocols(Acad.Press),pp.60-69,1990]を、スロットブロットサ ザンハイブリッド形成定量法への、潜在的により鋭敏な代替策として役立て得る と思われる。この定量法では、同じプライマーの対を用いて二つのDNA鋳型を 増幅し、それが、増幅の過程で互いに競争する。一方の鋳型は、未知量の問題の 配列、すなわち変異K-ras であり、他方は既知量の加工した欠失突然変異体であ って、増幅したときに、増幅した変異K-ras 配列から識別できる、より短い産物 を生じる。血漿から上記のとおり抽出した総DNAは、放射性標識したヒト反復 配列のプローブ(BLUR8)を用いた、スロットブロットサザンハイブリッド形成 を用いて定量する。これは、抽出された総血漿DNAの定量を可能にする結果、 PCR反応のそれぞれに同じ量を用いることができる。各患者からのDNA(10 0 ng)を、各患者について予め特定した、特定の突然変異に対応するP1または P2対立遺伝子特異的プライマーを含有するPCR親混合物に、総量を400 mlと して加える。血漿DNA10ngを含有する親混合物40mlを、0.1 〜10aMにわたる競 争的鋳型10mlを入れた10本の管にそれぞれ加える。各反応混合物は、dNTP( 50 mCi/mlの[α−32P]dCTPを含む25mMの最終濃度)、50pMの各プライマ ー、2mMのMgCl2、2単位のTaquaticusDNAポリメラーゼ、1xPCR緩衝 液、50mg/mlのBSA、および40mlの最終体積での水を含有する。30サイクルの PCRの後、増幅産物の電気泳動を実施する。臭化エチジウムで特定した帯域を 切り出し、計数し、欠失変異配列に対するK-ras 配列の比を算出する。分子量の 差を補正するため、ゲノムK-ras の帯域について得られたcpm を、第1位(P1 )または第2位(P2)のプライマーのいずれを用いたかに応じて、141/161 倍 または126/146 倍する(正確な比は、欠失突然変異体の長さに依存すると思われ る)。データを、欠失鋳型DNA/K-ras DNAのlog 比対入力した欠失鋳型D NAのlog としてプロットする[Gilliland et al.(1990)Proc.Natl.Acad. Sci.USA 87:2725;79; Gilliland et al.,"Competitive PCR for mRNA",PCR P rotocols(Acad.Press)pp.60-69,1990]。 一方のプライマーが、ビオチン部分を有する修飾された5'末端を有し、他方の プライマーは、蛍光性発色団を有する5'末端を有する、修正された競争的PCR を開発することもできる。次いで、増幅産物を、固体の支持体に付着したアビジ ンまたはストレプトアビジンへの吸着によって、反応混合物から分離することが できる。PCRで形成された産物の量は、アルカリを用いて固定化DNAを変性 させ、こうして固体の支持体から蛍光性の一本鎖を溶離し、蛍光を測定すること によって、二本鎖DNAに取り込まれた蛍光性プライマーの量を測定することに よって定量できる[Landgalf et al.(1991)Anal.Biochem.182:231-235,199 1]。 競争的鋳型は、野生型K-ras と、本明細書に記載のP1およびP2系列のプラ イマーで増幅した変異K-ras との遺伝子の断片に匹敵する配列を有するが、第10 ヌクレオチドの内部欠失がある、誘導された欠失突然変異体を含む。そのため、 増幅産物はより小さい、すなわち、それぞれ54および52ヌクレオチドである。こ うして、同じプライマーを用いることができ、しかも、誘導突然変異体からの増 幅産物を、増幅ゲノム配列から容易に識別することができる。 PCRを用いて、7個の欠失鋳型を生成する。出発材料は、Operon(Operon T echnologies,Alameda,CA)によって合成した52量体または54量体のオリゴヌク レオチドであって、それぞれP2またはP1プライマーによる対立遺伝子特異的 増幅によって増幅した62量体または64量体の配列と同じであるが、中央から10個 のヌクレオチドが欠失した配列を有する。コドン12の野生型配列はもとより、こ のコドンのP1またはP2に生じ得る3種類の突然変異のそれぞれも含む、この オリゴヌクレオチドの7個の変化形がある。第1位のコドン12の突然変異は、G →A(例えばA549腫瘍DNAで)、G→T(例えばCalul およびPR371 腫瘍DNAで)およびG→C(例えばA2182およびA1698腫瘍DNAで )を包含する。第2位のコドン12突然変異は、G→A(例えばAspcl 腫瘍DNA で)、G→T(例えばSW480腫瘍DNAで)およびG→C(例えば818-1、1 81-4 および818-7 腫瘍DNAで)を包含する。第1または2位でのG→Tトラ ンスバージョンは、肺癌に見出される点突然変異の約80%を占め、GAT(アスパ ラギン酸)またはGTT(バリン)は、膵臓癌に最も一般的である。 要約すると、P1およびP2プライマーを、正常な配列を有する54量体、およ びそれぞれ特異的な突然変異を含む52量体または54量体と対立遺伝子特異的な方 式で用いる。これらの欠失突然変異体を、ゲノムDNAを増幅するのに用いた同 じ対立遺伝子特異的プライマーを用いて増幅する。それぞれのL1またはL2プ ライマーとそれぞれ対合させた4個のP1プライマーと3個のP2プライマーと を用いるPCRによって、7個のオリゴヌクレオチドを個別に増幅する。野生型 のP1プライマーが生成する鋳型を、野生型P2反応のための鋳型として用いる こともできる。したがって、野生型P2プライマーを用いた別個の野生型鋳型を 生成する必要はない。この手順は、その後の競争的PCRに用い得る7バッチの 52ヌクレオチドまたは54ヌクレオチドの二本鎖鋳型を生成する。増幅産物は、そ れぞれ、ゲルで精製し、分光光度測定によってDNAを定量する。次いで、7種 類の増幅産物を配列決定して、その正しさを確認する。52ヌクレオチドまたは54 ヌクレオチドの全配列を得るために、二本鎖鋳型のそれぞれを、一般的プライマ ー(L1またはL2)と、相補的な対立遺伝子特異的な増幅プライマーとの双方 で配列決定する。次いで、より短い鋳型を、上に概略を述べたとおり、競争的P CRにおける既知の連続希釈に用いることができる。 いかなる意味でも更に限定すると解してはならない下記の実施例によって、本 発明を更に例示する。本願全体を通して引用されたすべての引用参考文献(文献 の参照、交付された特許、公開特許願、および同時継続出願中の特許を包含する )の内容は、これにより、参照によって本明細書に明示的に組み込まれる。 実施例 実施例1:血液からの可溶性DNAの単離 15%のK3 EDTA0.05mlを入れた13x75mmのバキュテーナーの管に、血液を 採集した。直ちに管を、1,000 xg、4℃で30分間遠心分離し、血漿を取り出し 、1,000 xg、4℃で更に30分間遠心分離した。血漿は、−70℃で貯蔵した。次 に、5mlのアリコートに等量の20%NaClを加えることによって、DNAを除タン パク質し、次いで、これを3〜4分間煮沸した。冷却後、試料を3,000rpmで30分 間遠心分離した。上清を取り出し、3回換える10mMトリス−HCl(pH7.5)/1mM EDTA(pH8.0)(「TE」)に対して4℃で18〜24時間透析した。2容のフ ェノール、2x1容のフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール(25: 24:1)、および2x1容のクロロホルム:イソアミルアルコール(24:1)で 1回DNAを抽出した。次いで、0.3 モルのNaCl、担体としての20mg/mlのグリ コーゲン、および2.5 容の100 %エタノールで、−24℃で24時間DNAを沈澱 させた。Eppendorf 遠心機での4℃で30分間の遠心分離によって、DNAを回収 した。次いで、DNAをTE緩衝液に再懸濁させた。上記の方式で抽出かつ調製 したDNAは、それから増幅することができる。 実施例2:尿からの可溶性DNAの単離 膵臓癌の患者からの尿試料を採集し、Beckman TJ6遠心機で3,000rpmで10分 間の遠心分離に付して、細胞砕片を除去した。次いで、尿を滅菌するため、試料 を10分間煮沸し、室温まで冷却させた。遠心分離を経由して沈澱を除去した。次 いで、プロテイナーゼK500 μl を全試料に加え、試料を55℃で終夜温置した。 次いで、試料を、2回換える水4リットルに対して冷室内で透析した(それぞれ 4時間または終夜)。次いで、試料を煮沸して、プロテイナーゼKを不活性化し 、pHを測定し、7.4 に調整した。 試料をエルチップelutip(プレフィルター付き)に装荷し、エルチップを20mM の低塩緩衝液1mlで、1ml/分以下の率で洗浄した。次いで、エルチップを高塩 緩衝液で37℃、15分間で平衡させ、HSB500 μl で、0.5 ml/分以下の率で溶 出させた。溶出液を30,000NMWLのフィルターを通して遠心分離して、50μl 前後 まで濃縮した。次いで、濃縮物を、6回換える水300 μl で洗浄し、水120 μl で希釈し、水80μl で希釈した20μl のOD260/280を測定する。尿からのDN Aの単離に続いて、本明細書に記載の方法を用いて、尿中の変異対立遺伝子を検 出することができる。 実施例3:血液から単離したDNAの増幅 実施例1に従って入手かつ調整したDNAの対立遺伝子特異的増幅を、下記の とおりPCRによって実施して、K-ras 遺伝子のコドン12の第1または2位に突 然変異を有するDNAのK-ras 遺伝子を検出した。それぞれ8本の反応管に、血 漿0.5 mlから抽出したDNAを加え、67mMのトリス−HCl(pH8.8)、10mMのβ− メルカプトエタノール、16.6mMの硫酸アンモニウム、6.7 mMのEDTA、2.0mM のMgCl2、50mg/mlのBSA、25mMのdNTPを含有する40mlの全体積とした。 また、それぞれ50pMの表1に特定した各プライマー50pMを、Thermus aquaticus のDNAポリメラーゼ(Perkin-ElmerよりAmpliTaqとして入手できる)3単位と ともに含ませた。95℃で5分間の最初の変性の後、DNAサーマルサイクラー (Cetus; Perkin-Elmer Corp.,Norwalk,Connecticut)中で30サイクルのPC R増幅によってPCRを実施した。各増幅サイクルは、95℃で1分の変性、58℃ で2分のプライマー再対合、および72℃で1分の伸長を包含する。 増幅の完了後は、2%アガロースゲル/1xTAE−0.5 mg/mlのEtBrでの電 気泳動によって、それぞれ10〜15mlのPCR産物を分析する。電気泳動は、90分 間の100 ボルトの印加電圧を用いる。次いで、標準的条件下で紫外光を用いて、 試料の写真を撮影する。 実施例4:ペプチド核酸の存在下での血漿DNAの増幅 血漿からの可溶性DNAの単離: 下記のようなQiagenのQIAmp Blood Kit を用いて、膵臓癌の患者の血液からの 血漿200 μl からDNAを単離した。 血漿200 μl を1.5 ml微量遠沈管に入れた。次いで、Qiagenのプロテアーゼ25 μl、および緩衝液AL(40部の試薬AL2+160 部の試薬AL1)200 μl を 管に加え、内容を混合した。次いで、管を70℃で10分間温置した。EtOH210 mlを 管に加え、内容を混合した。次いで、血漿混合物をQIAmp スピンカラムに入れ、 6,000 xg(8,000rpm)で1分間遠心分離した。次いで、QIAmp スピンカラムを 清浄な捕集管に入れ、緩衝液AW500 μl を加えた。次いで、カラムを再び、6, 000 xg(8,000rpm)で1分間遠心分離した。QIAmp スピンカラムを再び清浄な 捕集管に入れ、緩衝液AW500 μl を加えた。次いで、カラムを再び、6,000 x g(8,000rpm)で1分間遠心分離した。再びQIAmp スピンカラムを清浄な捕集管 に入れ、緩衝液AW500 μl を更に加えた。カラムを6,000 xg(8,000rpm)で 1分間、全速力で更に2分間遠心分離した。次いで、QIAmp スピンカラムを清浄 な1.5 ml微量遠沈管に入れ、予め70℃に加熱した200 μl のdH2Oまたは10mM トリス−HCl、pH9.0 でDNAを溶出させた。次いで、QIAmp スピンカラムを保 有する微量遠沈管を6,000 xg(8,000rpm)で1分間遠心分離した。次いで、血 漿DNAを200 μl の総量とした。 鎖置換: 鎖置換の前に、Millipore Ultrafree MC(30,000MWCO)フィルターユニット 上で、DNAを20μl またはそれ以下の体積に濃縮した。血漿DNAを、1μM のペプチド核酸(PNA)(H-GCC-TAC-GCC-ACC-AGC-TCC-AA-NH2)(配列番号1 )とともに0.5 μl 微量遠沈管に入れ、10/1のTE、pH7.5(10mMトリス−HCl 、pH7.5 /1mMEDTA)で20μl の総量まで充分量を加えた。次いで、混合物 を37℃で1時間温置した。 DNAのスパンニングSpanning K-rasPCR増幅: 次いで、鎖置換した血漿DNA20μl を、PCR親混合物(4単位のAmpliTaq DNAポリメラーゼStoffel 断片、1xPCRStoffel 緩衝液、2mMのMgCl2、 それぞれ50μM のdNTP、1μM のL2K-ras スパンニングプライマー(5'GC C-TGC-TGA-AAA-TGA-CTG-AA3')(配列番号22)、1μM のCP−PNA、1スパ ンニングプライマー(5'CAT-CCG-TTC-TCA-CGG-AAC-TGC-TAT-GTC-GAT3')(配列 番号23)、1μM のPNA、50μg /mlのBSA、20μl まで充分量のdH20 )20μl と混合した。PCR周期処理の条件は、下記のとおりであった:最初の 変性を94℃で5分間実施し、次いで、94℃で1分間(変性)、75℃で30秒間(P NA再対合)、65℃で1分間(プライマー再対合)、および70℃で1分間(伸長 )を30サイクル実施した。 対立遺伝子特異的PCR増幅: 鎖置換した増幅された一般的DNAを、対立遺伝子特異的PCRに用いるため に1:10,000に希釈した。PCR親混合物は、4単位のAmpliTaqDNAポリメラ ーゼStoffel 断片、1xPCRStoffel 緩衝液、2mMのMgCl2、それぞれ5μM のdNTP、1μM のK-ras のコドン12の第1または2位に対する一般的プライ マー(L1:5'TAT-GTC-GAT-TAA-GTC-TTA-GT3')(配列番号24)またはL2:5' GCC-TGC-TGA-AAA-TGA-CTG-AA3')(配列番号22))、1μM のK-ras のコドン12 の第1または2位に対する対立遺伝子特異的プライマー、および50μg /mlのB SAを含有した。次いで、下記のPCR周期処理条件下で、DNAを増幅した: 最初の変性を94℃で5分間実施し、次いで、94℃で1分間(変性)、60℃で1分 間(プライマー再対合)、72℃で1分間(伸長)、および72℃で7分間(最終伸 長)を30サイクル実施した。1xTBE/0.5 mg/mlの臭化エチジウムへの3.5 %アガロースゲルで、DNAを分析した。K-ras 第2位の産物は、62bpであり、 K-ras 第1位のは、64bpであった。 上記の方法を下記の変化形で用いて、いくつかの実験を実施した: 実験A:PNA鎖置換なし、またはスパンニングK-ras PCR増幅でのPNAな しでの野生型DNA(10ng)の増幅 野生型DNA200 ngの対立遺伝子特異的増幅を、上記のとおり実施した。得ら れた増幅産物を、上記のとおりのアガロースゲル電気泳動によって分析した。対 立遺伝子特異的増幅の段階には、PNA鎖置換の段階を先行させなかった。この 実験の結果を図3に示す。列1〜4は、K-ras 第2位プライマー2C(列1)( 野生型)、2A(列2)、2G(列3)、2T(列3)(偽陽性)による対立遺 伝子特異的増幅で増幅した一般的DNAの1:10,000希釈を包含する。列5〜8 は、K-ras 第1位プライマー1G(列5)(野生型)、1A(列6)、1C(列 7)および1T(列8)を包含する。実験Bに示す通り、野生型DNA10ngを用 いたならば、結果は同じであるが、産物の帯域は非常に希薄になる(図3を図4 と比較されたい)。 実験B:PNA鎖置換なし、またはスパンニングK-ras PCR増幅でPNAを用 いない野生型DNA(10ng)および変異DNA(10ngおよび100 pg)の増幅 野生型DNA10ng、変異DNA10ngおよび100 pgの増幅を、上記のとおり実施 した。得られた増幅産物を、上記のとおりのアガロースゲル電気泳動によって分 析した。対立遺伝子特異的増幅の段階には、PNA鎖置換の段階を先行させなか った。PNAなしのスパンニングK-ras PCR増幅の段階があった。これらのP CR産物の1:10,000希釈を、対立遺伝子特異的PCR増幅に用いた。この実験 の結果を図4に示す。列1〜4は、K-ras 第2位プライマー2C(野生型:列1 )、2A(列2)、2G(列3)および2T(列3)(偽陽性)による野生型D NA10ngからの産物を示す。列5〜8は、K-ras 第2位プライマー2C(列5) (偽陽性)、2A(列6)(突然変異)、2G(列7)(偽陽性)および2T( 列8)(偽陽性)による変異DNA(GTT)10ngからの産物を示す。列9〜12は 、K-ras 第2位プライマー2C(列9)(偽陽性)、2A(列10)(突然変異) 、2Gおよび2T(列11および12)(偽陽性)による変異DNA(GGT)100 pg からの産物を示す。 実験C:PNA鎖置換があり、スパンニングK-ras PCR増幅にPNAを用いる が、または用いない野生型DNA、変異DNA、および野生型DNAと変異DN Aとの混合物の増幅 野生型DNA、変異DNA、および野生型DNAと変異DNAとの混合物の対 立遺伝子特異的増幅を、上記のとおり実施した。得られた増幅産物を、上記のと おりのアガロースゲル電気泳動によって分析した。上記のとおり、対立遺伝子特 異的増幅の段階に、PNA鎖置換段階および/またはスパンニングK-ras PCR /PNA増幅段階を先行させた。この実験の結果を表3に要約し、図5に示す。 この実験からの結果は、PNA鎖置換、またはスパンニングPCR増幅での締 結は、いずれも、スパンニングPCR増幅での野生型のPCR増幅を阻害するの に効果的であることを立証する。K-ras の野生型配列のPNA鎖置換は、スパン ニングK-ras PCRの際のPNAの添加があるか、またはない野生型K-ras の増 幅を効率的に遮断する(図5の列1および6)。変異K-ras 配列は、野生型PN Aによって影響されない(図5の列2、3、7および8)。 実験D:PNA鎖置換があり、かつスパンニングK-ras PCR増幅にPNAを用 いる、野生型DNA、および野生型DNAと変異DNAとの混合物の増幅 野生型DNA10ng、および野生型DNA5ngと変異DNA5ngとの混合物を、 様々なpH条件下で(pH5.5、pH6.5 およびpH7.5)1μM のPNAとの鎖置換に付 した。次いで、追加の1μM のPNA、および上記のスパンニングK-ras プライ マーを用いて、DNAを増幅した。この実験の結果を図6に示す。列1、3およ び5は、PNAありの野生型DNA10ngを包含し、列2、4および6は、PNA ありの野生型DNA5ng、および変異DNA5ngを包含する。野生型の列では産 物が皆無であり、PNAは野生型配列の増幅を阻害したことを示す。混合した野 生型および変異DNAによる列では、産物の帯域は、変異DNAの増幅から生じ る(すなわち列2、4および6)。列8〜11は、PNAの添加なしで増幅した野 生型DNAを表し、PNAなしで、産物が形成されることを示す。 実験E:PNA鎖置換があり、かつスパンニングK-ras PCR増幅にPNAを用 いる、野生型DNA、および野生型DNAと変異DNAとの混合物の増幅 野生型DNA10ng、および変異DNA5ngと野生型DNA5ngとの混合物をの 増幅を、上記のとおり実施した。対立遺伝子特異的PCR増幅には、PCR産物 の1:10,000の希釈を用いた。得られた増幅産物を、上記のとおりのアガロース ゲル電気泳動によって分析した。この実験の結果を図7に示す。列1〜3は、K- ras 第2位プライマー2C(列1)(野生型)、2A(列2)、2T(列3)に よる野生型DNAを包含する。列4〜6は、K-ras 第2位プライマー2C(列4 )、2A(列5)および2T(列6)(変異)による野生型DNAと変異DNA (GAT)との混合物を包含する。これらの結果が立証するとおり、鎖置換段階、 および最初のPCRでのPNAの使用は、対立遺伝子特異的増幅段階での偽陽性 反応を排除する。 等価物 当業者は、より以上の定型的な実験を用いずに、本明細書に記載の本発明の特 定の実施態様の多くの等価物を認識するか、または確認できるものと思われる。 そのような等価物は、下記の請求の範囲に包含されるものとする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.突然変異対立遺伝子を検出する方法であって、 問題の突然変異対立遺伝子を有する可溶性DNAを含有する生体液の試料を与 える段階と; 該DNAを試料から抽出する段階と; 該DNAを、該DNAの鎖のセグメントに相補的であるペプチド核酸と接触さ せる段階と; 該DNAの第一鎖上の変異含有セグメントに相補的である1プライマー、およ び増幅の際に対立遺伝子特異的プライマーのそれぞれに対合させるための第一の 一般的プライマー(該一般的プライマーは、該第一プライマーの位置から隔たっ た該DNAの第二鎖のセグメントに相補的である)を有する対立遺伝子特異的な オリゴヌクレオチドプライマー4個の少なくとも第一のセットを用いて、問題の 突然変異対立遺伝子を対立遺伝子特異的な方式で増幅する段階と; 問題の突然変異対立遺伝子の存在を検出する段階と を含む方法。 2.問題の突然変異対立遺伝子を増幅する前に、DNAのセグメントに相補的で あるペプチド核酸の存在下でDNAを増幅する段階を更に含む請求項1記載の方 法。 3.DNAを抽出する前に、試料からタンパク質を除去し、試料中のいかなるD Nアーゼも不活性化する段階を更に含む請求項1記載の方法。 4.ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いて、突然変異対立遺伝子を対立遺伝 子特異的な方式で増幅する請求項3記載の方法。 5.増幅段階の後に、問題の突然変異対立遺伝子の存在を検出する段階が、PC Rの増幅産物を用いて、対立遺伝子特異的なリガーゼ連鎖反応(LCR)または リガーゼ検出反応(LDR)を実施する段階を含む請求項4記載の方法。 6.塩溶液を試料に加え、次いで、試料を煮沸することによって、タンパク質を 除去し、DNアーゼを不活性化する請求項3記載の方法。 7.生体液が、全血、血清、血漿、尿、喀痰、結腸流出液、内視鏡による逆行性 胆管膵臓造影に起因する体液、骨髄、リンパ液および脳脊髄液よりなる群から選 ばれる請求項3記載の方法。 8.突然変異対立遺伝子が、既知の場所での点突然変異を有する遺伝子配列を含 む請求項3記載の方法。 9.第一DNA鎖がセンス鎖であり、第二DNA鎖がアンチセンス鎖である請求 項8記載の方法。 10.PCRで突然変異対立遺伝子を増幅する段階を、3'エキソヌクレアーゼ活性 を欠き、そのためプライマーの3'末端での単一ヌクレオチド誤対合を修復できる 能力も欠くDNAポリメラーゼを用いて実施する請求項3記載の方法。 11.DNAポリメラーゼがThermus aquaticus のDNAポリメラーゼである請求 項10記載の方法。 12.対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドプライマーの第一セットが、 その1個が、センス鎖の一つの点突然変異に相補的である3'末端ヌクレオチド を有し、残余の3個が、増幅しようとするセグメントに対する野生型配列に、お よびセンス鎖の変異した点で残余の2種類の可能な突然変異を有する配列に相補 的である、4個のセンスプライマーと; センス鎖上の、センスプライマーが再対合する場所から隔たったアンチセンス 鎖のセグメントに相補的である、増幅の際にセンスプライマーのそれぞれと対合 する一般的アンチセンスプライマーと; を含む請求項10記載の方法。 13.相補的センスプライマーの3'末端ヌクレオチドが、センス鎖の変異ヌクレオ チドと再対合する請求項12記載の方法。 14.突然変異対立遺伝子が、既知の2ケ所のうち一つでの点突然変異を有する遺 伝子配列を含む請求項4記載の方法。 15.PCRによって突然変異対立遺伝子を増幅する段階が、対立遺伝子特異的オ リゴヌクレオチドプライマー4個の第二セットを第一セットとともに用いること を更に含み、第二セットの対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドプライマーが、 その1個が、センス鎖の一つの点突然変異に相補的である3'末端ヌクレオチド を有し、残余の3個が、増幅しようとするセグメントに対する野生型配列に、お よびセンス鎖の変異した点で残余の2種類の可能な突然変異を有する配列に相補 的である、4個のセンスプライマーと; センス鎖上の、センスプライマーが再対合する場所から隔たったアンチセンス 鎖のセグメントに相補的である、増幅の際にセンスプライマーのそれぞれと対合 する一般的アンチセンスプライマーと; を含む請求項14記載の方法。 16.相補的センスプライマーの3'末端ヌクレオチドが、センス鎖の変異ヌクレオ チドと再対合する請求項15記載の方法。 17.検出しようとする突然変異対立遺伝子が、第12コドンの第1または2位に突 然変異を有するK-ras 遺伝子配列である請求項16記載の方法。 18.第一セットの対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドプライマーが、下記の配 列: を有するセンスプライマー、および下記の配列: を含む請求項17記載の方法。 19.第二セットの対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドプライマーが、下記の配 列: を有するセンスプライマー、および下記の配列: を含む請求項15記載の方法。 20.増幅されたDNAの存在を検出する段階を、1〜5%アガロースゲル中での ゲル電気泳動によって実施する請求項3記載の方法。 21.生体液が、全血、血清、血漿、尿、喀痰、結腸流出液、内視鏡による逆行性 胆管膵臓造影に起因する体液、骨髄、リンパ液および脳脊髄液よりなる群から選 ばれる請求項3記載の方法。 22.生体液中の、突然変異が第12コドンの第1位に存在する突然変異したK-ras 遺伝子配列の存在を検出するための診断キットであって、 DNAの除タンパク質および単離を促進する試薬と; PCRによる増幅を容易にする試薬と; 熱安定性DNAポリメラーゼと; 下記の配列: を有する第一セットの対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドセンスプライマーと ; 下記の配列: を有する第一の一般的アンチセンスプライマーと を含む診断用キット。 23.下記の配列: を有する第二セットの対立遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドのセンスプライマ ー、および下記の配列: を有する第二の一般的アンチセンスプライマーを更に含み、第二セットの対立遺 伝子特異的オリゴヌクレオチドプライマー、および第二の一般的プライマーが、 第12コドンの第2位で突然変異したK-ras 遺伝子配列の存在を生体液中で検出す るのに役立つ請求項23記載の診断用キット。 24.PCRによる増幅を容易にする試薬が、DNAのセンス鎖のセグメントに相 補的であるペプチド核酸を含む請求項22記載の診断用キット。
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