JPH1150633A - 建造物の壁面施工方法、壁面パネル材及び壁面パネル連結具 - Google Patents

建造物の壁面施工方法、壁面パネル材及び壁面パネル連結具

Info

Publication number
JPH1150633A
JPH1150633A JP22198297A JP22198297A JPH1150633A JP H1150633 A JPH1150633 A JP H1150633A JP 22198297 A JP22198297 A JP 22198297A JP 22198297 A JP22198297 A JP 22198297A JP H1150633 A JPH1150633 A JP H1150633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
wall panel
building
panel material
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22198297A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Hikichi
洋一郎 引地
Kazuo Hikichi
一生 引地
Toshinori Nakamura
利徳 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP22198297A priority Critical patent/JPH1150633A/ja
Publication of JPH1150633A publication Critical patent/JPH1150633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、施工の手間の簡略化を図り、施工コ
ストも低廉にすることができる建造物の壁面施工方法に
用いる壁面パネル連結具を提供する。 【解決手段】壁面パネル連結具10は、建造物の躯体の
壁面側に接合される基板11の略中央部に取り付けボル
トが挿通可能な孔部12を設け、この孔部12の下部側
に躯体壁面に付設する壁面パネル材1に設けた係合突部
が係合可能で各々固定用のボルト孔13a、13bを有
する前記基板11の前方へ突出する配置の一対の平行配
置の係合受片13を設け、前記孔部12の上部側に前記
壁面パネル材1の下端面部に設けた係合溝3が係合可能
なL状の係合受片14を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物の壁面施工
方法、壁面パネル材及び壁面パネル連結具に関するもの
である。
【従来の技術】従来、建造物の壁面に矩形状の壁面パネ
ル材を面状に施工するに際して、壁面パネル材の取り付
け用金具を建造物の壁面に対し、例えばこの壁面パネル
材一枚ずつの四隅に相当する箇所に所定の間隔で多数固
定し、壁面パネル材を一枚ずつ各取り付け用金具を利用
して建造物の壁面に取り付けていく施工方法が採用され
ている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来における建造物の壁面施工方法の場合、一枚の壁
面パネル材に対して4箇所の取り付け用金具を使用した
取り付け操作が必要になり、壁面の面積が広大になれば
なるほど、その取り付け用金具の設置個数が増加し、施
工の手間も極めて煩雑で、結果的に施工コストが高騰し
てしまうという課題があった。本発明は、上記事情に鑑
みてなされたものであり、施工の手間の簡略化を図り、
施工コストも低廉にすることができる建造物の壁面施工
方法、壁面パネル材及び壁面パネル連結具を提供するこ
とを目的とする。
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る建造物の壁面施工方法は、矩形状に形成された壁面パ
ネル材上下方向の寸法に対応する間隔で建造物の躯体の
壁面部分に対して、基板の略中央部に取り付けボルトが
挿通可能な孔部を設け、この孔部の下部側に躯体壁面に
付設する壁面パネル材に設けた係合突部が係合可能で各
々固定用のボルト孔を有する前記基板の前方へ突出する
配置の一対の平行配置の係合受片を設け、前記孔部の上
部側に前記壁面パネル材の下端面部に設けた係合溝が係
合可能なL状の係合受片を備えた壁面パネル連結具を、
前記基板の孔部に取り付けボルト挿通して躯体の壁面部
分に埋設したアンカー部材にねじ込むことで固定する工
程と、矩形状に形成された壁面パネル材におけるパネル
本体の下端面部に設けた係合溝を、建造物の躯体の壁面
下部に固着したL状の下部受片に係合して壁面パネル材
をこの建造物の躯体に沿って起立させる工程と、前記建
造物の躯体の壁面部分に接着剤を塗布するとともに、建
造物の躯体の壁面部分に固定した前記壁面パネル連結具
の一対の平行配置で各々固定用のボルト孔を有する係合
受片に、前記壁面パネル材の上端近傍から突出させた係
合孔を有する係合突部を係合させて、前記壁面パネル材
を建造物の躯体の壁面部分に前記接着剤の接着力を利用
して仮固定する工程と、仮固定した前記壁面パネル材の
位置調整を行い、前記ボルト孔及び係合孔にボルトを挿
通しナットを用いて係合突部を係合受片に固定すること
で建造物の壁面に本固定する工程と、本固定された前記
壁面パネル材の上方に、次の壁面パネル材を配置し壁面
パネル連結具のL状の係合受片にこの壁面パネル材にお
けるパネル本体の下端面部に設けた係合溝を、建造物の
躯体の壁面下部に固着したL状の下部受片に係合して壁
面パネル材をこの建造物の躯体に沿って起立させる工程
とを含む一連の工程を前記建造物の躯体の壁面面積に応
じて繰り返すことを特徴とするものである。この発明に
よれば、まず、建造物の壁面の所定の位置に対して、矩
形状に形成された壁面パネル材の上下方向の寸法に対応
する間隔で建造物の躯体の壁面部分に対して、基板の略
中央部に取り付けボルトが挿通可能な孔部を設け、この
孔部の下部側に躯体壁面に付設する壁面パネル材に設け
た係合突部が係合可能で各々固定用のボルト孔を有する
前記基板の前方へ突出する配置の一対の平行配置の係合
受片を設け、前記孔部の上部側に前記壁面パネル材の下
端面部に設けた係合溝が係合可能なL状の係合受片を備
えた壁面パネル連結具を、前記基板の孔部に取り付けボ
ルト挿通して躯体の壁面部分に埋設したアンカー部材に
ねじ込むことで所要数固定する。次に、矩形状に形成さ
れた壁面パネル材におけるパネル本体の下端面部に設け
た係合溝を、建造物の躯体の壁面下部に固着したL状の
下部受片に係合して、この壁面パネル材をこの建造物の
躯体に沿って起立させる。次に、前記建造物の躯体の壁
面部分に接着剤を塗布するとともに、建造物の躯体の壁
面部分に固定した前記壁面パネル連結具の一対の平行配
置で各々固定用のボルト孔を有する係合受片に、前記壁
面パネル材の上端近傍から突出させた係合孔を有する係
合突部を係合させ、これにより、前記壁面パネル材を建
造物の躯体の壁面部分に前記接着剤の接着力を利用して
仮固定する。次に、仮固定した前記壁面パネル材の位置
の微調整を行い、前記ボルト孔及び係合孔にボルトを挿
通しナットを用いて係合突部を係合受片に固定すること
で前記壁面パネル材を建造物の壁面に本固定する。更
に、本固定された前記壁面パネル材の上方に、次の壁面
パネル材を配置し壁面パネル連結具のL状の係合受片に
この壁面パネル材におけるパネル本体の下端面部に設け
た係合溝を、壁面パネル連結具の一対の係合受片に係合
して、壁面パネル材をこの建造物の躯体に沿って起立さ
せる。以下、同様な工程の基に、下から上へと次々に任
意枚数の壁面パネル材を建造物の躯体に沿って取り付け
ていく。このような施工方法により、壁面パネル材の上
下の連結部分の施工の手間が極めて簡略化し、壁面パネ
ル材の施工の手間が減少して、施工コストの低廉化を図
ることができる。請求項2記載の発明に係る壁面パネル
材は、矩形状に形成されたパネル本体からなり、パネル
本体の下端面部に係合溝を設け、パネル本体の取り付け
対象物側の面の上端近傍に係合孔を有する係合突部を突
出させたことを特徴とするものである。この発明によれ
ば、簡略な構造で上述した請求項1記載の発明の施工方
法に有効に適用できる壁面パネル材を提供できる。請求
項3記載の発明に係る壁面パネル材は、建造物の躯体の
壁面の頂上部分、即ち、所謂笠木部分の施工に好適な壁
面パネル材であり、適宜の厚さと横幅、縦幅を有するパ
ネル本体からなる長辺と、該長辺の縦幅方向の両端で下
方に突出した各短辺とを具備し、全体の形状が逆凹状形
態で、パネル本体の取り付け対象物である建造物におけ
る躯体の壁面の側に位置する前記短辺の下端面部に係合
溝を有するとともに、前記長辺の内側に係合溝を有する
構造としたことを特徴とするものである。この発明によ
れば、簡略な構造で建造物の躯体の壁面の頂上部分、即
ち、所謂笠木部分の施工に好適な壁面パネル材を提供で
きる。請求項4記載の発明に係る壁面パネル材は、建造
物の躯体の壁面における例えば建造物のベランダ前面部
の最下部分等の所謂水切り部分の施工に好適な壁面パネ
ル材であり、適宜の厚さと横幅、縦幅を有するパネル本
体からなる長辺と、該長辺の縦幅方向の両端で上方に突
出した各短辺とを具備し、全体の形状が凹状形態で、パ
ネル本体の取り付け対象物である建造物における躯体の
壁面の側に位置する前記短辺の上方部分の内面部に、係
合孔を有する係合突部を突出させたことを特徴とするも
のである。この発明によれば、簡略な構造で建造物の躯
体の壁面における例えば建造物のベランダ前面部の最下
部分等の所謂水切り部分の施工に好適な壁面パネル材を
提供できる。請求項5記載の発明に係る壁面パネル連結
具は、建造物の躯体の壁面側に接合される基板の略中央
部に取り付けボルトが挿通可能な孔部を設け、この孔部
の下部側に躯体壁面に付設する壁面パネル材に設けた係
合突部が係合可能で各々固定用のボルト孔を有する前記
基板の前方へ突出する配置の一対の平行配置の係合受片
を設け、前記孔部の上部側に前記壁面パネル材の下端面
部に設けた係合溝が係合可能なL状の係合受片を備えた
ことを特徴とするものである。この発明によれば、基板
と、一対の平行配置の係合受片と、L状の係合受片とを
用いた構造で、上述した請求項1記載の発明の施工方法
における壁面パネル材の上下の連結部分の施工に好適な
壁面パネル連結具を提供することができる。請求項6記
載の発明に係る壁面パネル連結具は、建造物の躯体の壁
面側に接合される基板の略中央部に取り付けボルトが挿
通可能な孔部を設け、この孔部の上部側及び下部側に、
各々躯体壁面に付設する壁面パネル材の上部側及び下部
側に各々設けた係合突部が係合可能で各々固定用のボル
ト孔を有する前記基板の前方へ突出する配置の一対ずつ
の平行配置の係合受片を設けたことを特徴とするもので
ある。この発明によれば、基板と、基板における孔部の
上部側及び下部側に設けた前方へ突出する配置の一対ず
つの平行配置の係合受片とを有する構造で、上述した請
求項1記載の発明の施工方法に用いる壁面パネル材と略
同様な構造で上部及び下部に各々係合突部を有する別の
壁面パネル材の上下の連結部分の施工に好適な壁面パネ
ル連結具を提供することができる。
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。図1、図2は、本発明の実施の形態に使
用する壁面パネル材1を示すものであり、この壁面パネ
ル材1は、厚さ10mm、幅900mm、高さ900m
m程度の矩形状に形成されたパネル本体2からなり、こ
のパネル本体2の下端面部に深さ10mm程度の係合溝
3を幅方向に沿って設け、パネル本体2の取り付け対象
物側である建造物の躯体30(図5参照)側に臨む面の
上端近傍に、例えば2箇所の係合孔4を有する係合突部
5を突出長14mm程度で、且つ、幅方向に沿って突出
させた構造としている。前記2箇所の係合孔4の穿孔位
置は、各々パネル本体2の幅方向の両縁から150mm
程度の位置としている。図3、図4は、本発明の実施の
形態に使用する壁面パネル連結具10を示すものであ
り、この壁面パネル連結具10は、建造物の躯体30の
壁面30a側に接合される四角形状の基板11を具備
し、この基板11の略中央部に後述する取り付けボルト
21が挿通可能な孔部12を設け、この孔部12の下部
側に躯体30の壁面に付設する壁面パネル材1に設けた
係合突部5が係合可能で各々固定用のボルト孔13a、
13bを有する前記基板11の前方へ突出する配置の一
対の平行配置の係合受片13を設け、前記孔部12の上
部側に前記壁面パネル材1の下端面部に設けた係合溝3
が係合可能なL状に形成された一対の係合受片14を設
けた構造としている。次に、上述した壁面パネル材1を
用い、壁面パネル連結具10を使用して、この壁面パネ
ル材1を建造物の躯体30に沿って施工する方法につい
て図5、図6を参照して説明する。まず、図5に示すよ
うに、建造物の躯体30の壁面30aの所定の位置に対
して、アンカー部材20を埋設固定するとともに、矩形
状に形成された壁面パネル材1の上下方向の寸法に対応
する間隔で建造物の躯体30の壁面30a部分に対し
て、前記壁面パネル連結具10の基板11の略中央部に
設けた孔部12に取り付けボルト21をバネ性を有する
座金24を介在しつつ挿通し、躯体30の壁面部分に埋
設した前記アンカー部材20にねじ込むことで、壁面パ
ネル連結具10を所要数躯体30に固定する。次に、前
記壁面パネル材1におけるパネル本体2の下端面部に設
けた係合溝3を、建造物の躯体30の壁面下部に固着し
たL状の下部受片28に係合して、この壁面パネル材1
をこの建造物の躯体30に沿って起立させる。次に、前
記建造物の躯体30の壁面30aの部分に、粘性を有す
る接着剤22を塗布するとともに、建造物の躯体30の
壁面30aの部分に固定した前記壁面パネル連結具10
の一対の平行配置の係合受片13に、前記壁面パネル材
1の上端近傍から突出させた係合孔4を有する係合突部
5を係合させ、これにより、前記壁面パネル材1を建造
物の躯体30の壁面30aの部分に前記接着剤22の接
着力を利用して仮固定する。次に、仮固定した前記壁面
パネル材1の位置の微調整を行い、前記ボルト孔13
a、係合孔4、ボルト孔13bに、バネ性を有する座金
24を介在しつつボルト23を挿通し、ボルト23にナ
ット25を締め付けて、係合突部5を係合受片13に固
定することで前記壁面パネル材1を建造物の壁面30に
沿って本固定する。更に、本固定された前記壁面パネル
材1の上方に、次の壁面パネル材1を配置し、壁面パネ
ル連結具10のL状の係合受片14にこの壁面パネル材
1におけるパネル本体2の下端面部に設けた係合溝3
を、壁面パネル連結具10の一対の係合受片14に係合
して、壁面パネル材1をこの建造物の躯体30に沿って
起立させる。この段階の施工状態を図6に拡大して示
す。以下、同様な工程の基に、下から上へと次々に任意
枚数の壁面パネル材1を建造物の躯体30に沿って取り
付けていく。そして、最上部の壁面パネル材1の上端面
に対しては、図5に示すように、躯体30の上端面にボ
ルト27を用いて固定する上部固定具26を当接させて
仕上げる。以上の工程を、前記建造物の躯体30の壁面
30aに対して所要面積に亘って施工する。このような
施工方法により、壁面パネル連結具10の所要個数も従
来例の取り付け具の個数よりも少なく、各壁面パネル材
1の上下の連結部分の施工の手間が極めて簡略化し、壁
面パネル材1の施工の手間が減少して、施工コストの低
廉化を図ることができる。図7は、建造物の躯体30の
壁面30aが平坦では無く、曲面を有する場合又は折れ
曲がり状態である場合に対処するために、壁面パネル連
結具10の基板11と曲面又は折れ曲がり状態の壁面3
0aとの間に、この壁面30aの形状に対応させたスペ
ーサ31を介在させた状態を示すものである。このよう
な構造とすることで、壁面30aが平坦では無く、曲面
を有する場合又は折れ曲がり状態である場合にも対応で
きる。図8は、前記した本実施の形態の壁面パネル連結
具10の他例を示すものであり、図8に示す壁面パネル
連結具10Aは、前記壁面パネル連結具10の場合と同
様な基板11の略中央部の孔部12の上下両側に、各々
固定用のボルト孔13a、13b、13c、13dを有
する前記基板11の前方へ突出する配置の一対ずつの平
行配置の係合受片13、13を設けた構造としている。
このような壁面パネル連結具10Aの場合、前述した壁
面パネル材1と略同様な構造であるが、図8に示すよう
に、上部及び下部に各々係合突部5を有する別の壁面パ
ネル材1Aの上下の連結部分の施工に好適な壁面パネル
連結具10Aとすることができる。この場合、下段の壁
面パネル材1Aと、上段の壁面パネル材1Aとにより壁
面30aの前方が塞がれてしまうが、壁面パネル材1A
の幅方向両縁の外側から手等を挿入することで、前述し
たボルト23、ナット25を用いた締め付け固定を支障
なく実行できる。なお、図8中の符号31はスペーサで
ある。図9は、前記した本実施の形態の壁面パネル材1
の他例を示すものであり、建造物の躯体30の壁面30
aの頂上部分、即ち、所謂笠木部分の施工に好適な壁面
パネル材1Eを実現できる。図9に示す壁面パネル材1
Eは、適宜の厚さと横幅、縦幅(例えば250mm程
度)を有するパネル本体48からなる長辺41と、該長
辺41の縦幅方向の両端で下方に突出した短辺42(例
えば70mm程度)、43(例えば55mm程度)とを
具備し、全体の形状が逆凹状形態で、建造物の躯体30
の壁面30aの側に位置する前記短辺42の下端面部に
は、前記壁面パネル材1と同様な係合溝3eを有すると
ともに、前記長辺41の内側には、建造物の躯体30の
頂面の所定位置に埋設固定されるアンカー部材44、取
り付けボルト45をもって取り付けられるL状の受片4
6に係合する係合溝47を有する構造としている。この
ような形態の壁面パネル材1Eを建造物の躯体30の壁
面30aの頂上部分、即ち、所謂笠木部分に施工する場
合、逆凹状形態の壁面パネル材1Eを建造物の躯体30
の頂面全体に上から被せるように配置しつつ、係合溝3
eに前記壁面パネル連結具10の係合受片14を係合
し、且つ、係合溝47に受片46を係合し、壁面パネル
材1Eの前記長辺41の裏面と躯体30の頂面との間の
部分に、粘性を有する接着剤22を塗布、配置する。前
記接着剤22、アンカー部材44、取り付けボルト45
等は、壁面パネル材1Eの幅方向の両端部分にこれらを
配設する場合の他、壁面パネル材1Eの幅方向に沿って
所要数配設される。なお、図9図中、前記壁面パネル材
1Eの下位部分に取り付けられる壁面パネル材1は、前
述した図6等に示す実施の態様と同様の構成を有して施
行されるものである。このような壁面パネル材1Eの場
合、建造物の躯体30の壁面30aの頂上部分、即ち、
所謂笠木部分の施工に好適な壁面パネル材1Eを得るこ
とができる。図10は、前記した本実施の形態の壁面パ
ネル材1の更に他例を示すものであり、建造物の躯体3
0の壁面30aの所謂水切り部分(例えば、建造物のベ
ランダ前面部の最下部分等)の施工に好適な壁面パネル
材1Fを実現できる。図10に示す壁面パネル材1F
は、適宜の厚さと横幅、縦幅(例えば200mm程度)
を有するパネル本体60からなる長辺51と、該長辺5
1の縦幅方向の両端で上方に突出した短辺52(例えば
70mm程度)、53(例えば55mm程度)とを具備
し、全体の形状が凹状形態で、建造物の躯体30の壁面
30aの側に位置する前記短辺52の上方部分の内面部
に、前記壁面パネル材1と同様な例えば2箇所の係合孔
58を有する係合突部59を突出長14mm程度で、且
つ、幅方向に沿って突出させた構造とし、前記2箇所の
係合孔58の穿孔位置は、壁面パネル材1Fの幅方向の
両縁から150mm程度の位置としている。そして、壁
面パネル材1Fの長辺51の内側には、建造物の躯体3
0の頂面の所定位置に埋設固定されるアンカー部材5
4、取り付けボルト55をもって取り付けられるL状の
受片56に係合する係合溝57を有する構造としてい
る。このような形態の壁面パネル材1Fを建造物の躯体
30の壁面30aの所謂水切り部分に施工する場合、凹
状形態の壁面パネル材1Fを建造物の躯体30の水切り
部分、例えば建造物のベランダ前面部の最下部分等の全
体に下から被せるように配置しつつ、係合孔58、係合
突部59に前記壁面パネル連結具10等の各部を係合し
連結し、且つ、係合溝57に受片56を係合し、壁面パ
ネル材1Fの前記長辺51の上面と躯体30の頂面との
間の部分に、粘性を有する接着剤22を塗布、配置す
る。前記接着剤22、アンカー部材54、取り付けボル
ト55等は、壁面パネル材1Fの幅方向の両端部分にこ
れらを配設する場合の他、壁面パネル材1Fの幅方向に
沿って所要数配設される。なお、図10図中、前記壁面
パネル材1Fの上方部分に取り付けられる壁面パネル材
1は、前述した図6等に示す実施の態様と同様の構成を
有して施行されるものである。このような壁面パネル材
1Fの場合、建造物の躯体30の壁面30aの所謂水切
り部分(例えば、建造物のベランダ前面部の最下部分
等)の施工に好適な壁面パネル材1Fを得ることができ
る。以上説明した本発明は、例えば壁面パネル材1、1
A、1E、1Fとして、木製、合成樹脂製、アルミニウ
ム等の金属製など種々の材料からなるものを使用する場
合に適用可能である。
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、壁面パネ
ル材の上下の連結部分の施工の手間が極めて簡略化し、
壁面パネル材の施工の手間が減少して、施工コストの低
廉化を図ることができる建造物の壁面施工方法を提供す
ることができる。請求項2記載の発明によれば、簡略な
構造で上述した請求項1記載の発明の施工方法に有効に
適用できる壁面パネル材を提供できる。請求項3記載の
発明によれば、簡略な構造で建造物の躯体の壁面の頂上
部分、即ち、所謂笠木部分の施工に好適な壁面パネル材
を提供できる。請求項4記載の発明によれば、簡略な構
造で建造物の躯体の壁面における例えば建造物のベラン
ダ前面部の最下部分等の所謂水切り部分の施工に好適な
壁面パネル材を提供できる。請求項5記載の発明によれ
ば、上述した請求項1記載の発明の施工方法における壁
面パネル材の上下の連結部分の施工に好適な壁面パネル
連結具を提供することができる。請求項6記載の発明に
よれば、上部及び下部に各々係合突部を有する別の壁面
パネル材の上下の連結部分の施工に好適な壁面パネル連
結具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に使用する壁面パネル材の
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に使用する壁面パネル材の
背面図である。
【図3】本発明の実施の形態に使用する壁面パネル連結
具の正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に使用する壁面パネル連結
具の側面図である。
【図5】本発明の実施の形態の壁面パネル材を建造物の
躯体に沿って施工する方法を示す概略図である。
【図6】本発明の実施の形態の壁面パネル材を建造物の
躯体に沿って施工する方法の施工状態を示す拡大断面図
である。
【図7】本発明の実施の形態に使用する壁面パネル連結
具と壁面との間にスペーサを介在させた状態を示す上面
図である。
【図8】本発明の実施の形態に使用する壁面パネル連結
具の他例を示す概略断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に使用する壁面パネル材の
他例を示す概略断面図である。
【図10】本発明の実施の形態に使用する壁面パネル材
の更に他例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 壁面パネル材 1A 壁面パネル材 1E 壁面パネル材 1F 壁面パネル材 2 パネル本体 3 係合溝 4 係合孔 5 係合突部 10 壁面パネル連結具 10A 壁面パネル連結具 11 基板 12 孔部 13 係合受片 20 アンカー部材 21 取り付けボルト 22 接着剤 30 躯体 30a 壁面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状に形成された壁面パネル材上下方向
    の寸法に対応する間隔で建造物の躯体の壁面部分に対し
    て、基板の略中央部に取り付けボルトが挿通可能な孔部
    を設け、この孔部の下部側に躯体壁面に付設する壁面パ
    ネル材に設けた係合突部が係合可能で各々固定用のボル
    ト孔を有する前記基板の前方へ突出する配置の一対の平
    行配置の係合受片を設け、前記孔部の上部側に前記壁面
    パネル材の下端面部に設けた係合溝が係合可能なL状の
    係合受片を備えた壁面パネル連結具を、前記基板の孔部
    に取り付けボルト挿通して躯体の壁面部分に埋設したア
    ンカー部材にねじ込むことで固定する工程と、 矩形状に形成された壁面パネル材におけるパネル本体の
    下端面部に設けた係合溝を、建造物の躯体の壁面下部に
    固着したL状の下部受片に係合して壁面パネル材をこの
    建造物の躯体に沿って起立させる工程と、 前記建造物の躯体の壁面部分に接着剤を塗布するととも
    に、建造物の躯体の壁面部分に固定した前記壁面パネル
    連結具の一対の平行配置で各々固定用のボルト孔を有す
    る係合受片に、前記壁面パネル材の上端近傍から突出さ
    せた係合孔を有する係合突部を係合させて、前記壁面パ
    ネル材を建造物の躯体の壁面部分に前記接着剤の接着力
    を利用して仮固定する工程と、 仮固定した前記壁面パネル材の位置調整を行い、前記ボ
    ルト孔及び係合孔にボルトを挿通しナットを用いて係合
    突部を係合受片に固定することで建造物の壁面に本固定
    する工程と、 本固定された前記壁面パネル材の上方に、次の壁面パネ
    ル材を配置し壁面パネル連結具のL状の係合受片にこの
    壁面パネル材におけるパネル本体の下端面部に設けた係
    合溝を、建造物の躯体の壁面下部に固着したL状の下部
    受片に係合して壁面パネル材をこの建造物の躯体に沿っ
    て起立させる工程と、 を前記建造物の躯体の壁面面積に応じて繰り返すことを
    特徴とする建造物の壁面施工方法。
  2. 【請求項2】矩形状に形成されたパネル本体からなり、
    パネル本体の下端面部に係合溝を設け、パネル本体の取
    り付け対象物側の面の上端近傍に係合孔を有する係合突
    部を突出させたことを特徴とする壁面パネル材。
  3. 【請求項3】建造物の躯体30の壁面30aの頂上部
    分、即ち、所謂笠木部分の施工に好適な壁面パネル材1
    Eであり、適宜の厚さと横幅、縦幅を有するパネル本体
    48からなる長辺41と、該長辺41の縦幅方向の両端
    で下方に突出した各短辺42、43とを具備し、全体の
    形状が逆凹状形態で、パネル本体の取り付け対象物であ
    る建造物における躯体30の壁面30aの側に位置する
    前記短辺42の下端面部に係合溝3eを有するととも
    に、前記長辺41の内側に係合溝47を有する構造とし
    たことを特徴とする壁面パネル材。
  4. 【請求項4】建造物の躯体30の壁面30aにおける例
    えば建造物のベランダ前面部の最下部分等の所謂水切り
    部分の施工に好適な壁面パネル材1Fであり、適宜の厚
    さと横幅、縦幅を有するパネル本体58からなる長辺5
    1と、該長辺51の縦幅方向の両端で上方に突出した短
    辺52、53とを具備し、全体の形状が凹状形態で、パ
    ネル本体の取り付け対象物である建造物における躯体3
    0の壁面30aの側に位置する前記短辺52の上方部分
    の内面部に、係合孔58を有する係合突部59を突出さ
    せたことを特徴とする壁面パネル材。
  5. 【請求項5】建造物の躯体の壁面側に接合される基板の
    略中央部に取り付けボルトが挿通可能な孔部を設け、こ
    の孔部の下部側に躯体壁面に付設する壁面パネル材に設
    けた係合突部が係合可能で各々固定用のボルト孔を有す
    る前記基板の前方へ突出する配置の一対の平行配置の係
    合受片を設け、前記孔部の上部側に前記壁面パネル材の
    下端面部に設けた係合溝が係合可能なL状の係合受片を
    備えた壁面パネル連結具。
  6. 【請求項6】建造物の躯体の壁面側に接合される基板の
    略中央部に取り付けボルトが挿通可能な孔部を設け、こ
    の孔部の上部側及び下部側に、各々躯体壁面に付設する
    壁面パネル材の上部側及び下部側に各々設けた係合突部
    が係合可能で各々固定用のボルト孔を有する前記基板の
    前方へ突出する配置の一対ずつの平行配置の係合受片を
    設けたことを特徴とする壁面パネル連結具。
JP22198297A 1997-08-04 1997-08-04 建造物の壁面施工方法、壁面パネル材及び壁面パネル連結具 Pending JPH1150633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22198297A JPH1150633A (ja) 1997-08-04 1997-08-04 建造物の壁面施工方法、壁面パネル材及び壁面パネル連結具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22198297A JPH1150633A (ja) 1997-08-04 1997-08-04 建造物の壁面施工方法、壁面パネル材及び壁面パネル連結具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1150633A true JPH1150633A (ja) 1999-02-23

Family

ID=16775228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22198297A Pending JPH1150633A (ja) 1997-08-04 1997-08-04 建造物の壁面施工方法、壁面パネル材及び壁面パネル連結具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1150633A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105350694A (zh) * 2015-11-26 2016-02-24 苏州金螳螂幕墙有限公司 一种外装配内连接金属板组件及安装方法
CN107503483A (zh) * 2017-08-22 2017-12-22 张晓烈 一种室内集成墙面系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105350694A (zh) * 2015-11-26 2016-02-24 苏州金螳螂幕墙有限公司 一种外装配内连接金属板组件及安装方法
CN107503483A (zh) * 2017-08-22 2017-12-22 张晓烈 一种室内集成墙面系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1150633A (ja) 建造物の壁面施工方法、壁面パネル材及び壁面パネル連結具
JPS6337387Y2 (ja)
JPS6020747Y2 (ja) 屋根板の組み付け構造
JP2661501B2 (ja) 起立部材取付構造
JPH08120894A (ja) 接合金具
JPS6215426Y2 (ja)
JPH0215924Y2 (ja)
JP3352014B2 (ja) ユニットルームの壁パネル連結構造
JPH0350218Y2 (ja)
JPS61176743A (ja) 外壁材の取付装置
JPH0350210Y2 (ja)
JP2991267B2 (ja) エレベーター乗かご用側板の組立方法
JPH0350217Y2 (ja)
JPS59414Y2 (ja) 壁パネルの下部取付部の構造
JPS6124722Y2 (ja)
JPH0318563Y2 (ja)
JPH0520803Y2 (ja)
JPH01299944A (ja) 柱への柱カバー取り付け構造
JPH0621481B2 (ja) 可動間仕切壁
JP3938749B2 (ja) 基礎への大引及び界壁用下ランナの取付け構造
JPH01250206A (ja) 天板の接続構造
JP2931560B2 (ja) 手摺り構造物の化粧カバー取付構造
JPH1130005A (ja) 簡易建物と結合部品
JPH07113261B2 (ja) 建物の壁面および建物の壁面の取付け方法
JPH09302890A (ja) 大型タイルの施工方法及び施工構造