【発明の詳細な説明】
低残留性ヘアケア組成物
技術分野
本発明は、髪における低い残留性を有するリンスオフヘアケア組成物に関する
。これらの組成物は、良好なヘアスタイル維持(retention)特性を有し、自然で
髪にべとつかない感触を有する。これらの組成物は、疎水性コポリマー成分と髪
への塗布に適したキャリアとを含む。コポリマー成分は、疎水性コポリマーと揮
発性疎水性溶媒とを更に含む。
発明の背景
髪を特定のスタイルに保持させるための欲求は、広く持たれている。スタイル
保持は、一般に永久的な化学変化製品又は一時的なスタイリング製品の塗布によ
って達成される。永久的な化学変化製品は、普通「ヘアパーマ」と呼ばれている
が、これは髪の繊維におけるジスルフィド結合を破壊するために種々の硫黄含有
化合物で髪を処理し、これにより髪の繊維の形状と方向性を変えることができる
ようにすることに関連している。しかしながら、ヘアパーマ製品は、髪を荒れた
状態にし、ダメージを与え、また長期にわたり持続し元に戻すことが困難である
という不利益を有する。反対に、一時的なスタイリング製品は、一般に髪の繊維
における化学結合を破壊しない。これらの一時的なスタイリング製品は、普通、
ゲル、ローション、ムース又はスプレーの形態をし、髪の繊維を被覆し、それら
を一緒に結合するために高分子樹脂又はガムを含んでいる。多くの一時的なスタ
イリング製品は、使用に対して不便であり、最初の塗布及びスタイリングが完了
した後に、更に追加の製品を塗布することなく、簡単に髪をスタイリングし直す
ことができないという不利益を有する。リンスオフ製品、例えばコンディショナ
ー及びシャンプーによってスタイリング及び保持利益がもたらされることが好ま
しいであろう。これらのタイプのリンスオフ製品は、しかしながら、髪に対して
持続性があり、リンス工程の間に容易に取り除かれないスタイリング剤を要求す
る。リンスオフ組成物に特に有用なスタイリング及び保持剤は、疎水性高分子物
質である。このような疎水性物質は、しかしながら、繰り返しの使用によって、
髪に、目障りな可視的残留物の蓄積を生じ得る。この残留物は、やがて毛幹の周
りを完全に取り囲み、通常のシャンプーによって取り除くことが困難になってし
まう。従って、このような組成物にしばしば関連する残留物及び不利益物を伴う
ことなく、人の髪の一時的なスタイリング及び保持をもたらすための改良された
リンスオフ組成物に対する要求がある。
驚くべきことに、本発明において、特定の疎水性コポリマーを含むリンスオフ
ヘアケア組成物が、髪における可視的残留物のかなり少ない蓄積と共に、優れた
一時的ヘア保持及びスタイル維持力利益を、もたらすことが見出された。このよ
うな組成物は、如何なる慣用のリンスオフ形態にも作製されることができ、これ
には、シャンプー、コンディショナー、ムース、ジェル、ローション、スプレー
などが含まれるが、これらに限定されない。本発明の組成物は、べとつき粘着性
のある髪の感触を伴うことなく、利益をもたらす。本発明の組成物が塗布された
髪は、本組成物の再塗布を必要とすることなく、数回スタイリングのし直しがで
きる。
種々のコポリマーを含有するヘアケア組成物は、当業界において周知である。
しかしながら、これらの参考文献のいずれも、髪における低可視的残留性を有す
る組成物を教示しまたは示唆していない。例えば 1965 年 9 月 28 日発行のOpp
ligerの米国特許第3,208,911号、1986年7月22日発行のFriddらの米国特許第 4,
601,902 号、1987 年 3 月 31 日発行の Kollmeier らの米国特許第4,654,161号
、1992年4月21日発行のBolich hrらの米国特許第5,106,609号、1987年9月15日
発行のMazurekの来国特許第4,693,935号、1991年2月2日公開のBolichらの欧州
特許出願第412,704号を参照のこと。
本発明の組成物は、疎水性コポリマー成分及びヘアへの塗布に適当なキャリア
を含み、ここで該疎水性コポリマー成分は更に疎水性コポリマー及び揮発性疎水
性溶媒を含む。
従って、本発明の目的は、髪をスタイリングし保持するために有用なリンスオ
フ組成物を提供することである。
本発明の他の目的は、髪に一時的な保持及びスタイリング利益をもたらすため
に有用な組成物を提供することである。
本発明の他の目的は、髪に可視的な残留物を残さない組成物を提供することで
ある。
本発明の他の目的は、髪をスタイリングし保持する方法を提供することである
。
これらの及び他の目的は、下記の詳細な説明によってすぐに明らかとなるであ
ろう。
発明の要約
本発明はリンスオフヘアケア組成物に関し、これは:
(a)約0.25%から約70%のコポリマー成分であって:
(i)前記コポリマー成分の約1.5重量%から約70重量%の、約10,0
00から約5,000,000の重量平均分子量を有する疎水性コポリマーであ
って、該コポリマーは高分子骨格及び該骨格にグラフトした疎水性高分子側鎖を
含み、ここで前記リンスオフヘアケア組成物中での該コポリマーの重量パーセン
トが約0.10%から約7%である疎水性コポリマー成分;及び、
(ii)約30%から約98.5%の、約225℃以下の1気圧での沸点を有
する揮発性疎水性溶媒;
を含む当該コポリマー成分と;
(b)約30%から約99.75%の人の髪への塗布に適当なキャリアと、
を含み、ここで前記リンスオフヘアケア組成物は、約20以上の人の髪における
残留指数を有する。
更なる実施形態では、本発明は、これらのヘアケア組成物を利用する髪をスタ
イリングし保持する方法に関する。
特に他に示さない限り、ここで用いられる全てのパーセント及び割合は、全組
成物の重量基準による。全てのパーセントは、特に他に示さない限り、活性物重
量基準によるものである。全ての測定は、特に他に示さなければ、25℃で成さ
れた。本発明は、必須成分と任意成分並びにここで記述された化合物からなり、
これらを含み、これらから本質的になることができる。
発明の詳細な記載
本発明の組成物は、疎水性コポリマー成分と髪への塗布に適当なキャリアとを
含み、ここで疎水性コポリマー成分は、更に疎水性コポリマー及び揮発性疎水性
溶媒を含む。
本発明の疎水性コポリマーは、グラフトコポリマーとして記述されることがで
きる。用語「グラフトコポリマー」は、高分子科学における当業者に熟知される
ものであり、通常「骨格」と呼ばれる他の高分子部分に高分子化学種が追加又は
「グラフト」する(即ち、「グラフト体」)ことによって得られるコポリマーを記
述するために、本発明において用いられる。骨格は、普通、グラフト体よりも大
きい分子量を有する。従って、グラフトコポリマーは、ペンダント高分子側鎖を
有するポリマーとして並びに、ポリマー中に又はポリマー上に高分子側鎖を「グ
ラフトする」又は組み込むことにより形成されるものとして、記述されることが
できる。グラフト体が組み込まれるポリマーは、ホモポリマー又はコポリマーで
あることができる。グラフトコポリマーは、種々のモノマー単位から誘導される
。
本発明のコポリマーは、モノマー単位とマクロモノマー単位の共重合によって
調製でき、例えばマクロモノマー単位が、得られたコポリマーに「グラフト」又
は組み込まれる。用語「マクロモノマー」は、高分子科学の分野における当業者
に熟知されている用語であり、重合可能部分を含む高分子物質を記述するために
用いられる。換言すれば、マクロモノマーは、高分子モノマーであり、これは本
質的には、重合反応中に用いられて、それ自身、他のモノマー、又は他のマクロ
モノマーとポリマーを形成することができるブロック単位を作り上げている高分
子量タイプのモノマーである。
ここで用いられる用語「疎水性」とは、水に対する親和性に欠ける標準的な意
味からなり、一方、ここで用いられる用語「親水性」とは、水に対する親和性を
有する標準的な意味からなる。マクロモノマー、コポリマー及び、コポリマーの
ための溶媒を含むモノマー単位及び高分子物質との関係においてここで用いられ
る場合、「疎水性」とは、実質的に水不溶性を意味する。この点で、「実質的に水
不溶性」とは、0.2重量%の濃度、25℃で蒸留(又は等価物)水に溶けない、
好ましくは0.1重量%で溶けない物質を指すであろう。これと対照的に、「親水
性」とは、実質的に水溶性を意味する。「実質的に水溶性」とは、0.2重量%の
濃度、25℃で蒸留(又は等価物)水中で可溶性、好ましくは1.0重量%で可
溶性である物質を指すであろう。
用語「リンスオフ」とは、用語「リーブオン」と対照的に、本発明の組成物が
文脈中で用いられ、それによって該組成物が製品の塗布の後又はその間に、髪か
らすっかり濯がれ又は洗われることを意味するために用いられる。「リーブオン」
製品は、髪に塗布されるが、更にリンスステップに付されないヘアケア組成物を
指す。本発明のリンスオフ製品の非限定例には、ヘアコンディショナー及びシャ
ンプーが含まれる。
用語「人の髪への塗布に適する」とは、ここで用いられる場合、組成物又はそ
のように記述されるその成分が、望ましくない毒性、不適合性、不安定性、アレ
ルギー反応などを伴うことなく、ヒトの髪並びに頭皮及び皮膚と接触して使用さ
れることに適当であることを意味する。
前述の定義は、ここでそのように記述される他の物質にも適用され、上述され
たような物質からなるような物質に言及する他の定義のいずれかにも広げられる
であろう。
本発明の組成物は、下記の必須成分を含む。コポリマー成分
本発明のリンスオフヘアケア組成物は、リンスオフヘアケア組成物の重量に基
づいて約0.25重量%から約70重量%、好ましくは約4重量%から約30重
量%、より好ましくは約8重量%から約18重量%のコポリマー成分を含む。コ
ポリマー成分は、疎水性コポリマー及び該疎水性コポリマーのための揮発性疎水
性溶媒を更に含む。疎水性コポリマー
本発明のコポリマー成分は、該コポリマー成分の重量に基づいて約1.5重量
%から約70重量%、好ましくは約5重量%から約40重量%、より好ましくは
約10重量%から約25重量%の疎水性コポリマーを含む。リンスオフヘアケ
ア組成物全体の重量に基づけば、疎水性コポリマーは、約0.1重量%から約7
重量%、好ましくは約1重量%から約4重量%、より好ましくは約1.5重量%
から約2.5重量%を構成する。
本発明のコポリマーは、少なくとも約10,000のグラム/モルの重量平均
分子を有する。本発明の利用可能性を実施上の理由、例えば粘度、加工性、審美
特性、配合適合性などにより制限することを除いて、分子量には上限はない。重
量平均分子量は、一般に約5,000,000未満、より一般的には約2,500
0,000未満、典型的には約1,500,000未満である。好ましくは、重量
平均分子量は約10,000から約5,000,000、より好ましくは約75,0
00から約2,000,000、更により好ましくは約100,000から約15
000,000、最も好ましくは約125,000から約1,000,000である
。
本発明のコポリマーは、Aモノマー単位とBマクロモノマー単位のランダム繰
り返し共重合によって形成され、好ましくは、ここでAモノマー単位は、少なく
とも1つの重合可能で、エチレン的不飽和のモノマー単位から選択され;Bマク
ロモノマー単位は、高分子部分及びAモノマー単位と共重合可能な部分、好まし
くは、Aモノマー単位と共重合可能なエチレン的に不飽和な部分を含む少なくと
も1つの疎水性マクロモノマー単位から選択される。これらのコポリマーの好適
実施形態では、骨格は、Aモノマー単位と疎水性Bマクロモノマーのエチレン的
に不飽和な部分との重合によって形成される。Bマクロモノマー単位の高分子部
分は、コポリマーの疎水性側鎖を形成する。Aモノマー単位及びBマクロモノマ
ー単位は、ここで記述される要求された特性及び分子量をコポリマーが有する限
り、広範な種々の構造物から選択できる。
コポリマーはAモノマー及びBマクロモノマーの重合コンビネーション(polym
erization combination)によって調製され、重合反応が行われる反応容器へ充填
されたモノマー及びマクロモノマーの重量パーセントによって特徴づけられるこ
とができる。
Aモノマー単位及び疎水性Bマクロモノマー単位は、疎水性モノマーと、場合
によって限定量の親水性モノマーとを含み又はこれらから誘導される。親水性及
び疎水性モノマーの特定の相対量は、グラフトコポリマー全体が、その揮発性疎
水性溶媒中において可溶性である限り、変えることができる。グラフトコポリマ
ー物質又はその成分の、その揮発性疎水性溶媒中での可溶性は、25℃において
このような物質が溶液中に残るか又は溶液から沈殿するかによって測定される。
本発明の揮発性疎水性溶媒中で可溶なグラフトコポリマーは、普通、約0重量%
から約5重量%の任意的親水性モノマー単位を含む。
当業界における当業者に特に実施例から明らかとなるように、コポリマーは、
骨格にグラフトした1以上の疎水性側鎖を有し得る。更に、本発明の組成物は、
コポリマーに加えて、骨格にグラフトした疎水性側鎖を有しない対応コポリマー
を含み得る。当業界において既知であるように、合成グラフト共重合工程は、高
分子骨格に共有結合しペンダントとなった疎水性側鎖を含まない、1つ又は1以
上含むポリマー分子の混合物を生成し得る。ポリマー試料中の疎水性側鎖の量及
び数平均分子量、並びにポリマー試料の数平均分子量の知識から、ポリマー骨格
当たりの疎水性側鎖の平均数を計算することは可能である。
本発明のコポリマー成分は、0.05%以下の揮発性疎水性溶媒を有するフィ
ルムに乾燥した場合、コポリマーが過度にねばねばし又は「ねばつく」感触でな
いように、少なくとも約−20℃、より好ましくは少なくとも約25℃のTg又
はTmを有する。対象となるポリマーにこのような転移がある場合には、ここで
用いられるように、略語「Tg」はポリマーの骨格のガラス転移温度を指し、略
語「Tm」は、骨格の結晶溶融点を指す。、好ましくは、もしあるならば、Tg
及びTmは共に、約−20℃よりも高く、より好ましくは約25℃よりも高い。
グラフトコポリマーは、下記の3つの基準を満足すべきである:
(1)乾燥したときに、コポリマーは、グラフト高分子側鎖部分を含む不連
続相と、非側鎖部分を含む連続相とに相分離する。
(2)高分子側鎖部分は、骨格部分に共有結合する;並びに、
(3)高分子側鎖部分の数平均分子量は、約5,000から約50,000で
ある。
特定の理論に拘束されないが、相分離特性は、触感、フィルム形成又は接着利
益並びに、迅速に及び完全に乾燥するための能力の所望の組み合わせをもたらす
コポリマーの特定の方向性をもたらすと思われる。本発明の組成物の相分離性質
は、下記のように測定される。
コポリマーは溶媒(すなわち、本発明の揮発性疎水性溶媒であって、骨格及び
側鎖グラフト部分の両方を溶解する)からの固形フィルムとして流し込まれる。
このフィルムは、それから薄片化されて透過電子顕微鏡によって試験される。微
相分離(microphase separation)は、連続相中の内容物の観察によって証明され
る。これらの内容物は、側鎖のサイズに適合するために適当なサイズ(普通、数
100nm以下)と、存在する側鎖の量に適合するために適当な密度を有するべ
きである。この挙動は、この構造を有するポリマーについての文献に十分に証明
されている(例えば、S.D.Smith,Ph.D.学位論文、University of Virginia,19
87、及びそれの参考文献を参照のこと。この学位論文を援用して本文の一部とす
る)。
本発明のコポリマーは、AモノマーとBマクロモノマーとの重合コンビネーシ
ョンによって調製される。コポリマーは、モノマー及びマクロモノマーのフリー
ラジカル重合によって合成できる。フリーラジカル重合方法の一般的原理は、十
分に理解されている。例えば、Odian,"Principles of Polymerization"、第3版
、John wiley & Sons,1991,pp198-334 を参照のこと。反応が完了したときに反
応物の粘度が程よくなるように、十分量の相溶性溶媒と共に、所望のAモノマー
及びBマクロモノマーは反応器中に配置される。望ましくない停止剤、特に酸素
は必要があれば除去される。これは、排気することによって、又は例えばアルゴ
ン若しくは窒素のような不活性ガスで充填することによって成される。開始剤が
投入され、熱開始剤が用いられるならば、開始が起こるために必要となる温度に
反応が付される。或いは、レドックス又は放射線開始が用いら得る。達成される
べき高いレベルの転換に必要な限り、普通、数時間から数日間、重合を進行させ
る。それから溶媒は、普通、蒸発によって又は非溶媒の添加によるコポリマーの
沈殿によって、除去される。コポリマーは、所望ならば、更に精製され得る。
バッチ反応の代わりには、コポリマーは半連続又は連続工程によって作製され
ることができる。半連続工程では、モノマー又はマクロモノマーの2つ以上の添
加が重合反応中に成される。これは、異なる速度で重合反応中で反応する数種の
モノマーでコポリマーが構成されている場合に有利である。異なる添加の時点に
おける反応物に対する添加されたモノマーの比率は、最終産物のポリマーが一層
均一な構造を有するように、当業者によって調整できる。換言すれば、最終産物
のポリマーは、反応に充填されたモノマーのタイプのそれぞれについて、よりば
らつきのないモノマー含量分布を有するであろう。
関連したコポリマーの例及びそれらを同様にして作製するかについては、1987
年9月15日発行のMazurekの米国特許第4,693,935号、1988年3月1日発行のClemens
らの米国特許第4,728,571号に詳細に記述されており、これらの双方を援用して
本文の一部とする。付加的なシリコーングラフトポリマーは、Hayamaらの1991年
1月11日に欧州特許出願第0408311A2として公開された欧州特許出願90307528.1、
Suzukiらの1991年10月29日発行の米国特許第5,061,481号、1992年4月21日発行の
Bolichらの米国特許第5,106,609号、1992年3月31日発行のBolichらの米国特許第
5,100,658号、1992年3月31日発行のAnsher-Jacksonらの米国特許第5,100,657号
、1992年4月14日発行のBolichらの米国特許第5,104,646号、1991年8月27日出願
のBolichらの米国特許出願第07/758,319号、及び1991年8月27日出願のTorgerson
らの米国特許出願第07/758,320号にも開示されており、これらを全て援用して本
文の一部とする。
Aモノマー及びBマクロモノマーの特定の相対量は、コポリマー骨格がその揮
発性疎水性溶媒中で可溶性であり、シリコーングラフトコポリマーが、乾燥した
ときに相分離を示す限り、変えることができる。
コポリマーは、Aモノマー及びBマクロモノマーの重合コンビネーションによ
って調製される。コポリマー組成物は、重合反応器へ充填される、或いは連続若
しくは半連続法に用いられるそれぞれのモノマーの量によって特徴付けられる。
特定のAモノマー及びBマクロモノマー単位の適当な選択及び組み合わせによ
って、並びに、当業者の能力範囲に十分入るこれらの単位の特定の相対量の選択
によって、コポリマーは、種々の物理学的特性及び、ヘアケア塗布に通常用いら
れる他の成分との適合性について、最適化されることができる。Aモノマー単位
本発明の疎水性コポリマーは、疎水性コポリマーの約50重量%から約85重
量%、好ましくは約60重量%から約85重量%、より好ましくは約70重量%
から約80重量%のAモノマー単位を含む。
Aモノマー単位は、共重合可能なモノマー、好ましくはエチレン的に不飽和の
モノマーから選択される。Aモノマー単位の単一のタイプ又は2以上のAモノマ
ー単位の組み合わせが、使用され得る。Aモノマーは、コポリマーの要求に適合
するように選択される。「共重合可能な」とは、ここで用いられる場合、重合反
応中でAモノマーが、1以上の慣用の合成技術、例えばイオン、乳液、分散、チ
ューグラー・ナッタ、フリーラジカル、グループ転移又はステップ生長重合を用
いて、Bマクロモノマーと反応し又は重合可能であることができることを意味す
る。本発明において、慣用のフリーラジカル開始技術を用いて共重合可能である
モノマー及びマクロモノマーが好ましい。用語「エチレン的に不飽和な」とは、
ここで用いられる場合、少なくとも1つの重合可能な炭素-炭素二重結合を含む
物質を意味し、これは、モノ−、ジ−、トリ−又はテトラ置換であることができ
る。Aモノマー単位は、疎水性モノマー単位を含み、場合によっては親水性モノ
マー単位も含む。
ここで有用な疎水性モノマーの非限定クラスには、C1−C18アルコールの
不飽和カルボン酸エステル、不飽和アルコール(好ましくは約12から約30の
炭素を有する)、不飽和炭化水素、不飽和アルキル基を含む芳香族炭化水素、カ
ルボン酸のビニルエステル、ビニルエーテル、カルボン酸のアリルエステル、ア
リルエーテル及びこれらの混合物からなる群より選択されたモノマーが含まれる
。
疎水性モノマーの代表的な例には、C1−C18アルコール、例えばメタノール
、エタノール、メトキシエタノール、1−プロパノール、1−ブタノール、2−
メチル−1−プロパノール、1−ペンタノール、1−デカノール、2−エチルヘ
キサノール、シクロヘキサノールなどのアクリル酸又はメタクリル酸エステル;
ジシクロペンテニルアクリレート;4−ビフェニルアクリレート、ペンタクロロ
フェニルアクリレート;3,5-ジメチルアダマンチルアクリレート;4−メトキ
シカルボニルフェニルメタクリレート、トリメチルシリルメタクリレート;スチ
レン、例えばメチルスチレン;t−ブチルスチレン、イソプロピルスチレン;ビ
ニルエステル、例えばビニルアセテート、ビニルネオノナノエート、ビニルピバ
レート;及びビニルプロピオネート;ビニルクロライド;ビニルトルエン;イソ
ブ
チルビニルエーテル及びs−ブチルビニルエーテルを含むアルキルビニルエーテ
ル;アリルクロライド、アリルアセテート、1,2-ブタジエン;1,3-ブタジエ
ン、1,3-ヘキサジエン、1,3-シクロヘキサジエン;ビシクロヘプタジエン;
2,3-ジカルボキシメチル−1,6−ヘキサジエン;エチレン;プロピレン;イ
ソプレン;1−ブテン、2-ブテン、イソブチレン、インデン;ノルボルニレン
;β−ピネン;α−ピネン;並びにこれらの混合物が含まれる。
Aモノマー単位としての使用に適する好ましい疎水性モノマーには、n−ブチ
ルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−
ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレ
ート、インデン、ノルボルニレン、β−ピネン、α−ピネン、ビニルピバレート
、ビニルネオノナノエート、ジシクロペンテニルアクリレート、4−ビフェニル
アクリレート、ペンタクロロフェニルアクリレート、3,5-ジメチルアダマンチ
ルアクリレート、3,5-ジメチルアダメンチルメタクリレート、4−メトキシカ
ルボニルフェニルメタクリレート、トリメチルシリルメタクリレート、t−ブチ
ルスチレン、及びこれらの混合物からなる群より選択されたモノマーが含まれる
。t−ブチルスチレン、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、
及びこれらの混合物からなる群より選択されたモノマー単位がより好ましい。
上述したように、低レベルの、すなわち、コポリマーの重量に基づき約0重量
%から約5重量%の親水性モノマーは、場合によっては、本発明のコポリマー中
に存在することができる。このようなモノマーの非限定例には、アクリル酸、メ
タクリル酸、N,N-ジメチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、メタクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、マレイン酸、マレイ
ン酸無水物、クロトン酸、イタコン酸、アクリルアミド、ヒドロキシエチルメタ
クリレート、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ビニルピロリドン、ビ
ニルピロリジン、ビニルイミダゾール、スチレンスルホネート、アリルアルコー
ル、及びこれらの混合物からなる群より選択されたものが含まれる。適用可能で
あれば、このようなモノマーの塩及びアルキル第四化誘導体も、ここで有用であ
る。Bマクロモノマー単位
本発明の疎水性コポリマーは、コポリマーの約15重量%から約50重量%、
好ましくは約15重量%から約40重量%、より好ましくは約20重量%から約
30重量%のBマクロモノマー単位を含む。
Bマクロモノマー単位は、Aモノマーと共重合可能な疎水性マクロモノマーで
あり、このBマクロモノマーは、好ましくは、エチレン的に不飽和部分を有する
。Bマクロモノマー単位の1つ又は、2以上のBマクロモノマー単位の組み合わ
せが、ここで利用されることができる。Bマクロモノマーは、コポリマーの要求
に適合するように選択される。「共重合可能」とは、ここで用いられる場合、B
マクロモノマーが、上述したように、1以上の慣用の合成技術を用いて、重合反
応中でAモノマーと反応し又は重合されることができることを意味する。
ここで有用なBマクロモノマーは、高分子部分と、好ましくはエチレン的に不
飽和な部分である共重合可能部分とを含む。通常、好ましいBマクロモノマーは
、エチレン的に不飽和部分で末端キャップ化されたものである。「末端キャップ
化」とは、ここで用いられる場合、エチレン的に不飽和な部分がマクロモノマー
の末端部位で又はその近傍にあることを意味する。
Bマクロモノマーは、当業界の高分子化学者に熟知された種々の標準的な合成
手法を用いて合成されることができる。更に、これらのマクロモノマーは、市販
ポリマーから合成開始されることができる。普通、Bマクロモノマーの重量平均
分子量は、約5,000から約50,000である。
好ましくは、Bマクロモノマーは、ポリシロキサンマクロモノマー、ポリアル
キレンマクロモノマー及びこれらの混合物からなる群より選択される。
ポリシロキサンBマクロモノマーは、下記の一般式によって例示される:
X(Y)nSi(R)3-mZm
式中、XはAモノマーと共重合可能なエチレン的に不飽和な基、例えばビニル基
であり;Yは二価の連結基であり;Rは水素、ヒドロキシ、低級アルキル(例え
ばC1−C4)、アリール、アルカリール、アルコキシ又はアルキルアミノであり
;Zは少なくとも約1500の数平均分子量を有する一価のシリコーン高分子部
分であり、共重合条件下では本質的に非反応性であり、上述のビニル高分子骨格
にペンダントしており;nは0又は1であり;そして、mは1から3までの整
数である。Bマクロモノマーは、約5000から約50,000、好ましくは約
5,000から約30,000、より好ましくは約8,000から約25,000の
重量平均分子量を有する。
好ましくは、Bマクロモノマーは、下記の構造から選択された式を有する;
又は
X−CH2−(CH2)s−Si(R1)3-m−Zm
又は
これらの構造中、sは0から約6の整数、好ましくは0、1、又は2、より好
ましくは0又は1であり;mは1から3の整数、好ましくは1であり;pは0又
は1であり;qは2から6の整数であり;R2はC1−C10のアルキル又はC7−
C10のアルキルアリール、好ましくはC1−C6のアルキル又はC1−C10のアル
キルアリール、より好ましくはC1−C2のアルキルであり;nは0から4までの
整数、好ましくは0又は1であり、より好ましくは0であり;R1は水素、ヒド
ロキシ、低級アルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、アリール又はアルカリー
ルであり、好ましくはR1はアルキルであり;Xは
であり、R3は水素又は−COOHであり、好ましくはR3は水素であり;R4は
、水素、メチル又は−CH2COOH、好ましくはR4はメチルであり;Zは
であり、R5、R6及びR7は、独立して低級アルキル、アルコキシ、アルキルア
ミノ、アリール、アルカリール、水素、又はヒドロキシルであり、好ましくはR5
、R6及びR7は、アルキルであり;そして、rは約60から約700、好まし
くは約60から約400であり、より好ましくはrは約100から約350であ
る。より好ましくは、R5、R6及びR7はメチルであり、p=0、そしてq=3
である。
Bマクロモノマー分子量が、約13,000以下であり、rが約170以下で
ある場合、重合反応器へ充填されたBモノマーの重量パーセンテージは、好まし
くは約25%から約40%、より好ましくは25%から約30%である。Bモノ
マー分子量が約13,000よりも大きく、rが約170よりも大きい場合、充
填されたCモノマーの重量パーセンテージは、好ましくは約15%から約40%
、より好ましくは20%から約30%である。
ポリアルキレンマクロモノマーは、下記の一般式によって例示される:
[I]n−[W]m−E
式中、Iは、場合によって存在する開始剤(すなわち、n=0又は1)であり、
Wは疎水性モノマー単位であり、Eは末端キャップ化基であり、mは約10から
約200の整数である。
Iは、場合によって存在する化学開始剤部分である。特定の理論に拘束されな
いが、IはBマクロモノマーの合成において用いられた化学開始剤又は溶媒から
誘導されることができる。Iが誘導され得るような開始剤の非限定例には、水素
イオン、水素ラジカル、水素化物イオン、水酸化物イオン、ヒドロキシラジカル
、パーオキサイドラジカル、パーオキサイドアニオン、C1−C20のカルボカ
チオン、C1−C20のカルボアニオン、C1−C20の炭素ラジカル、C1−
C20の脂肪族及び芳香族アルコキシアニオン、アンモニウムイオン及び置換ア
ンモニウムイオン(例えば、C1−C20のアルキル及びC1−C20のアルコ
キシ置換体)、並びにこれらの混合物が含まれる。Iは、有用な溶媒のいずれか
から誘導されることができる。この非限定例には、水、メタノール、エタノール
、プロパノール、イソプロパノール、アセトン、ヘキサン、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、ベンゼン、トルエン及びこれらの混合物が含まれる。
Wは、1以上の疎水性モノマー単位から選択される。このようなモノマーの非
限定クラスには、C1−C18のアクリレートエステル、C1−C18の(アル
ク)アクリレートエステル、C2−C30の直鎖及び分岐鎖アルケン、スチレン
、C1−C30のビニルエーテル、C4−C30の直鎖及び分岐鎖ジエン、並び
にこれらの混合物が含まれる。
W基の非限定例には、n−ブチルアクリレート、ドデシルアクリレート、エチ
ルアクリレート、2−エチルブチルアクリレート、n−ヘプチルアクリレート、
n−ヘキシルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、iso-デシルアクリレー
ト、iso-プロピルアクリレート、3−メチルブチルアクリレート、2−メチルペ
ンチルアクリレート、ノニルアクリレート、オクチルアクリレート、1−プロピ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート
、n−ドデシルメタクリレート、n−オクタデシルメタクリレート、n−デシル
メタクリレート、n−ペンチルメタクリレート、イソブチレン、イソプレン、1
,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、5−メチル−1−ヘキサン、6−メチ
ル−1−ヘプテン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、iso-ブチルビニルエーテ
ル、スチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン
、2−t−ブチルスチレン、3−t−ブチルスチレン、4−t−ブチルスチレン
及びこれらの混合物からなる群より選択されたものが含まれる。
Eは、共重合可能部分又は「末端キャップ化」基である。好ましいEは、エチ
レン的に不飽和部分である。Eがビニル、アリル、アクリロイル、メタクリロイ
ル、エタクリロイル、2−ビニルベンジル、3−ビニルベンジル、4−ビニルベ
ンジル、2−ビニルベンゾイル、3−ビニルベンゾイル、4−ビニルベンゾイル
、1−ブテニル、1−プロペニル、イソブテニル、シクロヘキセニル、シクロペ
ンテニル及びこれらの混合物からなる群より選択された場合が、より好ましい。
Eがビニル、アリル、アクリロイル、メタクリロイル、エタクリロイル、3−ビ
ニルベンジル、4−ビニルベンジル、3−ビニルベンゾイル、4−ビニルベンゾ
イル、1−ブテニル、1−プロペニル、イソブテニル及びこれらの混合物からな
る群より選択された場合が、更により好ましい。Eがビニル、アリル、アクリロ
イル、メタクリロイル、エタクリロイル、3−ビニルベンジル、4−ビニルベン
ゾ
イル及びこれらの混合物からなる群より選択された場合が、最も好ましい。
ここで有用なポリシロキサン及びポリアルキレンBマクロモノマー単位の非限
定例には、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリフェニルメ
チルシロキサン、ポリフェニルエチルシロキサン、ポリ(n−ブチルアクリレー
ト)、ポリ(ドデシルアクリレート)、ポリ(2−エチルヘキシルアクリレート)、
ポリ(2−エチルブチルアクリレート)、ポリ(n−エチルアクリレート)、ポリ(
n−ヘプチルアクリレート)、ポリ(n−ヘキシルアクリレート)、ポリ(iso-ブチ
ルアクリレート)、ポリ(iso-デシルアクリレート)、ポリ(iso-プロピルアクリレ
ート)、ポリ(3-メチルブチルアクリレート)、ポリ(2-メチルペンチルアクリレ
ート)、ポリ(ノニルアクリレート)、ポリ(オクチルアクリレート)、ポリ(プロピ
ルアクリレート)、ポリ(2−エチルヘキシルメタクリレート)、ポリ(トリデシル
メタクリレート)、ポリ(ヘキシルメタクリレート)、ポリ(デシルメタクリレート
)、ポリ(オキチルメタクリレート)、ポリ(オクタデシルメタクリレート)、ポリ(
ドデシルメタクリレート)、ポリ(n−ペンチルメタクリレート)、ポリ(イソブチ
レン)、ポリ(イソプレン)、水素添加ポリ(1,2−ブタジエン)、水素添加(ポリ
(1,4−ブタジエン)、水素添加ポリ(イソプレン)、ポリ(1,2−ブタジエン)、
ポリ(1−ブテン)、ポリ(5−メチル−1−ヘキセン)、ポリ(6−メチル−1−
ヘプテン)、ポリ(4,4−ジメチル−1−ペンテン)、ポリ(iso-ブチルビニルエ
ーテル)、ポリ(4−t−ブチルビニルベンゼン−コ−2−エチルヘキシルアクリ
レート)、ポリ(2−エチルヘキシルアクリレート−コ−オクチルアクリルアミド
)、ポリ(2−エチルビニルベンゼン−コオクチルメタクリレート)及びこれらの
混合物のアクリロイル、メタクリロイル、又は3−若しくは4−ビニルベンジル
末端キャップ化ポリマーからなる群より選択されたものが含まれる。
2以上の異なるランダムに繰り返すモノマー単位を含む「コポリマー」タイプ
のBマクロモノマーがここで有用である。これらの「コポリマー」タイプのマク
ロモノマーの非限定例には、アクリロイル末端キャップ化されたポリ[コ(4−t
−ブチルビニルベンゼン)(2,4−ジメチルビニルベンゼン)]、ポリ[コ(4−t
−ブチルビニルベンゼン)(2−エチルヘキシルアクリレート)]、ポリ[コ(2,
4−ジメチルビニルベンゼン)(2−エチルヘキシルアクリレート)]、ポリ[コ(
2−エチルビニルベンゼン)(オクチルメタクリレート)]などが含まれる。本発明の好適ポリマー
本発明の好適ポリマーの非限定例には、ポリ[(t−ブチルアクリレート)グラ
フトポリ(ジメチルシロキサン)]、ポリ[(4−t−ブチルスチレン)グラフトポリ
(ジメチルシロキサン)]、ポリ[ポリt−ブチルアクリレート)グラフトポリ(イソ
ブチレン)]、ポリ[ポリ(4−t−ブチルスチレン)グラフトポリ(イソブチレン
)]、ポリ[(t−ブチルスチレン)グラフトポリ(2−エチルヘキシルメタクリレオ
ート)]、ポリ[(4−t−ブチルアクリレート−コ−スチレン)グタフトポリ(イソ
ブチレン)]及びこれらの混合物からなる群より選択されたものが含まれる。
本発明のコポリマーの更なる特定例には、下記のものが含まれるが、ここで組
成物は重合反応中に用いられる各モノマーの重量パーセンテージ(すなわち、充
填されたモノマー及びマクロモノマーの重量パーセンテージ)として与えられる
。
約900,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチルアクリレート)グラ
フトポリ(ジメチルシロキサン)]、これは約11,000の重量平均分子量の約7
5%t−ブチルアクリレート及び約25%ジメチルシロキサンマクロモノマーを
含む。
約900,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチルアクリレート)グラ
フトポリ(ジメチルシロキサン)]、これは約15,000の重量平均分子量の約8
0%t−ブチルアクリレート及び約20%ジメチルシロキサンマクロモノマーを
含む。
約300,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチルスチレン)グラフト
ポリ(ジメチルシロキサン)]、これは約20,000の重量平均分子量の約70%
t−ブチルスチレン及び約30%ジメチルシロキサンマクロモノマーを含む。
約700,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチルアクリレート−コ
−アクリル酸)グラフトポリ(ジメチルシロキサン)]、これは約11,000の重
量平均分子量の約67%t−ブチルアクリレート、約3%アクリル酸及び約30
%ジメチルシロキサンマクロモノマーを含む。
約1,000,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチルアクリレート)
グラフトポリ(ジメチルシロキサン)]、これは約30,000の重量平均分子量の
約65%t−ブチルアクリレート及び約35%ジメチルシロキサンマクロモノマ
ーを含む。
約700,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチルアクリレート−コ
−2−エチルヘキシルメタクリレート)グラフトポリ(ジメチルシロキサン)]、こ
れは約15,000の重量平均分子量の約70%t−ブチルアクリレート、約5
%2−エチルヘキシルメタクリレート及び約25%ジメチルシロキサンマクロモ
ノマーを含む。
約150,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチルスチレン)グラフト
ポリ(2−エチルヘキシルメタクリレート)]、これは約5,000の重量平均分子
量の約80%t−ブチルスチレン、約20%ポリ(2−エチルヘキシルメタクリ
レート)マクロモノマーを含む。
約150,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチルアクリレート−コ
−2−スチレン)グラフトポリ(イソブチレン)]、これは約10,000の重量平
均分子量の約60%t−ブチルアクリレート、約20%スチレン及び約20%ポ
リイソブチレンマクロモノマーを含む。揮発性疎水性溶媒
本発明のコポリマー成分は、コポリマー成分の重量に基づいて約30重量%か
ら約98.5重量%、好ましくは約60重量%から約95重量%、より好ましく
は約75重量%から約95重量%の、疎水性コポリマーのための揮発性疎水性溶
媒を含む。
用語「揮発性」とは、ここで用いられる場合、この科学的分野における当業者
に理解されているように、周囲条件下(例えば1気圧25℃)で、溶媒が有意な
蒸気圧を示すことを意味する。特に、溶媒は、約225℃以下、好ましくは約2
20℃以下、より好ましくは約215℃以下、最も好ましくは約210℃以下の
1気圧での沸点を有する。更に、溶媒の沸点は、一般に少なくとも約50℃、好
ましくは少なくとも約90℃であろう。溶媒は、また髪及び皮膚に対する局所的
な塗布に許容可能であるべきである。
適当な揮発性疎水性溶媒は、分岐鎖炭化水素、シリコーン及びこれらの混合物
からなる群より選択される。
ここで溶媒として有用な好ましい揮発性疎水性分岐鎖炭化水素は、約7から約
14、好ましくは約10から約13、最も好ましくは約11から約12の炭素原
子を含む。飽和炭化水素が好ましいが、不飽和炭化水素を排除する意図はない。
このような好適な分岐鎖炭化水素の例には、上記鎖サイズのイソパラフィンが含
まれる。イソパラフィンは、Exxon Chemical Co.から市販されており、例えば、
Isopar E(C8−C9イソパラフィン)、Isopar(商品名)H 及び K(C11−C12イソ
パラフィン)並びに Isopar(商品名)L(C11−C13イソパラフィン)である。他
の適当な分岐鎖炭化水素は、イソドデカン及びイソウンデカンである。イソドデ
カンが好ましく、これは Presperse Inc.(south Plainfield,NJ,USA)からPermet
hyl(商品名)99A として市販されている。
ここで揮発性疎水性溶媒として有用な好適シリコーンには、揮発性シリコーン
、例えばフェニルペンタメチルジシロキサン、フェニルエチルペンタメチルジシ
ロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、メトキシプロピルヘプタメチルシクロテ
トラシロキサン、クロロプロピルペンタメチルジシロキサン、ヒドロキシプロピ
ルペンタメチルジシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン及びこれらの混合物が含まれる。シリコーンの中でも
とりわけ一層好ましいのは、シクロメチコーンであり、これの例には、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン及びデカメチルシクロペンタシロキサンが含まれ、
これらは普通、D4及びD5シクロメチコーンとそれぞれ呼ばれている。キャリア
本発明のリンスオフヘアケア組成物は、キャリア、又はこのようなキャリアの
混合物も含み、これらは、ヘアへの塗布に適当である。キャリアは組成物の約3
0%から約99.75%、好ましくは約70%から約96%、最も好ましくは約
82%から約92%で存在する。ここで用いられる場合、文「髪への塗布に適当
な」とは、キャリアが髪の審美性にダメージや悪い影響を与えず、又は皮膚に対
して刺激を起こさないことを意味する。ヘアコンディショナー
ヘアケア組成物がコンディショナー組成物である場合、キャリアはジェルビヒ
クル物質を含み得る。このジェルビヒクルは、2つの必須成分を含み、脂質ビヒ
クル物質及びカチオン性界面活性剤ビヒクル物質である。カチオン性界面活性剤
物質は後段で詳細に記述される。ジェルタイプビヒクルは、下記の文献に概説さ
れており、これら全てを援用して本文の一部とする:Barry,"The Self Bodying
Action of the Mixed Emulsifier Sodium Dodecyl Sulfate/Cetyl Alcohol",28J
.of Colloid and Interface Science,82-91(1968);Barryら,"The Self Bod
ying Action of Alkyltrimethylammonium Bromides/Cetostearyl Alcohol Mixed
Emulsifiers; Influence of Quaternary Chain Length",35 J.of Colloid and
Interface Science,689-708(1971);及び Barry ら,"Rheology of Systems
Containing Cetomacrogol 1000 - Cetostearyl Alcohol,I.Self Bodying Acti
on",38 J.of Colloid and Interface Science,616-625(1972)。
ジェルビヒクルは、本質的に水不溶性である1以上の脂質ビヒクル物質を組み
込んでも良く、疎水性及び親水性部分を含んでも良い。脂質ビヒクル物質には、
約12から約22、好ましくは約16から約18の炭素原子の長さの炭素鎖を有
する天然又は合成由来の酸、酸誘導体、アルコール、エステル、エーテル、ケト
ン及びアミドが含まれる。脂肪アルコール及び脂肪エステルが好ましい;脂肪ア
ルコールが特に好ましい。
ここで有用なもののうちの脂質ビヒクル物質は、Bailey's Industrial Oil an
d Fat Products,(第3版、D.Swern 編、1979)に開示されており、これを援用し
て本文の一部とする。ここで有用なものに含まれる脂肪アルコールは、下記の文
献に開示されており、これらを全て援用して本文の一部とする:1964 年 11 月3
日発行の Hilfer の米国特許第 3,155,591 号;1979 年 8 月 21 日発行のWata
nabe らの米国特許第 4,165,369 号;1981 年5月 26 日発行のVillamarinらの
米国特許第 4,269,824 号;1987 年 11 月 15 日公開の英国特許明細書第1,532,
585 号;及び Fukushima ら、"The Effect of Cetostearyl Alcohol in Cosmeti
c Emulsions",98 Cosmetics & Toiletries 89-112(1983)。ここで有用なものに
含まれる脂肪エステルは、1976年9月12日発行のKaufman らの米国特許第 3,341
,465 号に開示されている(これを援用して本文の一部とする)。本発
明の組成物に含まれるならば、脂質ビヒクル物質は組成物の約0.1%から約1
0.0%、好ましくは0.1%から約5%で存在し;カチオン性界面活性剤ビヒク
ル物質は組成物の約0.05%から約5.0%、好ましくは約0.1%から約3%
で存在する。
ここで用いられる好適なエステルには、セチルパルミテート及びグリセリルモ
ノステアレートが含まれる。セチルアルコール及びステアリルアルコールは好適
なアルコールである。特に好ましい脂質ビヒクル物質は、約55%から約65%
(混合物の重量%)のセチルアルコールを含むセチルアルコールとステアリルアル
コールとの混合物で構成される。
本発明の組成物に用いられる好適なビヒクルには、疎水性変性ヒドロキシエチ
ルセルロース物質と、増粘剤(例えばキサンタンガム)、特定の界面活性剤、第
四アンモニウム化合物(例えばジタロウジメチルアンモニウムクロライド)との
組み合わせを含む。これらのビヒクルは、1992年3月31日発行のBolich,R
.E.,らの米国特許第 5,100,658 号;1992 年 4 月 14 日発行の Bolich,R.E.ら
の米国特許第 5,104,646 号;1992年4月21日発行のBolich,R.E.らの来国特許第
5,106,609号に開示されており、これらを全て援用して本文の一部とする。シャンプー
ヘアケア組成物がシャンプー組成物である場合、キャリアは界面活性剤物質を
含み得る。本発明のシャンプーキャリアのための界面活性剤物質は、組成物の約
5%から約50%、より好ましくは約10%から約30%、もっとも好ましくは
約12%から約25%を構成する。
ここで、特にシャンプー組成物として有用な合成アニオン性洗浄剤には、アル
キル及びアルキルエーテルサルフェートが含まれる。これらの物質は、それぞれ
の式ROSO3M及びRO(C2H4O)xSO3Mを有しており、式中、Rは約10
から約20の炭素原子のアルキル又はアルケニルであり、xは1から10であり
、Mは水溶性カチオン、例えばアンモニウム、ナトリウム、カリウム及びトリエ
タノールアミンである。本発明に有用なアルキルエーテルサルフェートは、エチ
レンオキサイドと約10から約20の炭素原子を有する一価のアルコールとの濃
縮
生成物である。好ましくは、Rはアルキル及びアルキルエーテルサルフェートの
双方において約12から約18の炭素原子を有する。アルコールは脂肪、例えば
ココナッツ油又はタロウ(牛脂)から誘導でき、又は合成できる。ラウリルアル
コール及びココナッツ油由来の直鎖アルコールが本発明において好ましい。この
ようなアルコールは、約1から約10、特に約3のモル比のエチレンオキサイド
と反応し、得られた分子種の混合物は、アルコール1モル当たり、例えば平均3
モルのエチレンオキサイドを有し、これがサルフェート化され中和される。
本発明において用いられ得るアルキルエーテルサルフェートの特定例は、ナト
リウムココナッツアルキルトリエチレングリコールエーテルサルフェート;ナト
リウムタロウアルキルトリエチレングリコールエーテルサルフェート;及びナト
リウムタロウアルキルヘキサオキシエチレンサルフェートである。かなり好まし
いアルキルエーテルサルフェートは、個々の化合物の混合物を含む物であり、該
混合物は約12から約15の炭素原子の平均アルキル鎖長及び約1から約4モル
のエチレンオキサイドの平均エトキシル化度を有する。このような混合物はまた
、約0から約20重量%のC12-13の化合物;約60から約100重量%のC14ー 15-16
の化合物、約0から約20重量%のC17-18-19の化合物;約3から約30
重量%の、0のエトキシル化度を有する化合物;約45から約90重量%の、約
1から約4のエトキシル化度を有する化合物;約10から約25重量%の、約4
から約8のエトキシル化度を有する化合物;及び約0.1から約15重量%の、
約8よりも大きいエトキシル化度を有する化合物を含む。
アニオン性界面活性剤の他の適当なクラスは、下記一般式:
R1−SO3−M
の有機硫酸反応物の水溶性塩であり、式中、R1は約8から約24、好ましくは
約12から約18の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族炭化水素基か
らなる群より選択されたものであり;Mはカチオンである。重要な例は、メタン
シリーズの炭化水素、これにはイソ−、ネオ−、イネソ−及びn−パラフィンが
含まれ、約8から約24の炭素原子、好ましくは12から約18の炭素原子を有
するものとスルホン化剤、例えばSO3、H2SO4、オレウムとの有機硫酸反応
生成物の塩であり、これは漂白及び加水分解を含む既知のスルホン化方法によっ
て得られる。アルカリ金属及びアンモニウムスルホン化C12-18n−パラフィン
が好ましい。
本発明の用語の範囲内に入るアニオン性合成界面活性剤の追加例は、例えば脂
肪酸がココナッツ油から誘導される場合には、イセチオン酸でエステル化され、
水酸化ナトリウムで中和された脂肪酸の反応生成物;例えば脂肪酸がココナッツ
油から誘導されたメチルラウライドの脂肪酸アミドのナトリウム又はカリウム塩
である。この種々なものの他のアニオン性合成界面活性剤は米国特許第2,486,92
1 号;2,486,922 号及び 2,396,278 号に説明されている。
更に他のアニオン性合成界面活性剤には、スクシナメートとして表されるクラ
スが含まれる。このクラスには、ジナトリウムN−オクタデシルスルホスクシネ
ート;テトラナトリウムN−(1,2−ジカルボキシエチル)−N−オクタデシルス
ルホスクシネート;ナトリウムスルホコハク酸のジアミルエステル;ナトリウム
スルホコハク酸のジヘキシルエステル;ナトリウムスルホコハク酸のジオクチル
エステルのような界面活性剤が含まれる。
ここで利用可能な他の適当なアニオン性界面活性剤は、約12から約24の炭
素原子を有するオレフィンスルホネートである。用語「オレフィンスルホネート
」は、ここで用いられる場合、非複合化三酸化硫黄によってa−オレフィンをス
ルホン化し、次いで、反応中で形成された如何なるスルホンも加水分解されて対
応するヒドロキシアルカンスルホネートが得られるような条件下で、酸反応混合
物を中和することによって生成されることができる化合物を意味する。三酸化硫
黄は液体でも気体でもあることができるが、普通、不活性希釈剤、例えば、液体
形態で用いられる場合には液体SO2、塩化炭化水素などで、気体形態で用いら
れる場合には空気、窒素、気体SO2で希釈するが、必ずではない。
オレフィンスルホネートが誘導されるa−オレフィンは、約12から約24の
炭素原子、好ましくは14から約16の炭素原子を有するモノオレフィンである
。好ましくは、それらは直鎖オレフィンである。適当な1−オレフィンの例には
、1−ドデセン;1−テトラデセン;1−ヘキサデセン;1−オクタデセン;1
−エイコセン及び1−テトラコセンが含まれる。
真のアルケンスルホネート及びヒドロキシ−アルカンスルホネートの割合に加
えて、オレフィンスルホネートは、反応条件、反応物の割合、開始オレフィン及
びオレフィンストック中の不純物の性質、並びにスルホネート化工程中の副反応
に依存して、少量の他の物質、例えばアルケンジスルホネートを含むことができ
る。
上述のタイプの特定のa−オレフィンスルホネート混合物は、1967 年 7 月25
日発行の Pflaumer 及び Kessler の米国特許第 3,332,880 号に一層十分に記述
されており、これを援用して本文の一部とする。
アニオン性有機界面活性剤の他のクラスは、b−アルコキシアルカンスルホネ
ートである。これらの化合物は、下記式:
を有し、式中R1は、約6から約20の炭素原子を有する直鎖アルキル基であり
、R2は約1(好ましい)から約3の炭素原子を有する低級アルキル基であり、M
はここで記述されたような水溶性カチオンである。
b−アルコキシ−アルカン−1−スルホネート、或いは2−アルコキシ−アル
カン−1−スルホネートであって、ここで有用な低い硬度(カルシウムイオン)
感受性を有するものの特定例には次のものが含まれる:カリウム−b−メトキシ
デカンスルホネート、ナトリウム2−メトキシ−トリデカンスルホネート、カリ
ウム2−エトキシテトラデシルスルホネート、ナトリウム2−イソプロポキシヘ
キサデシルスルホネート、リチウム2−t−ブトキシテトラデシル−スルホネー
ト、ナトリウムb−メトキシオクタデシルスルホネート及びアンモニウムb−n
−プロポキシドデシルスルホネート。
多くの追加非セッケン合成アニオン性界面活性剤が Allured Publishing Corp
oration 発行 の McCutcheon's,Detergents and Emulsifiers,1984,Annualに
記述されており、これを援用して本文の一部とする。また 1975 年 12 月 30 日
発行の Laughlin らの米国特許第 3,929,678 号は多くの他のアニオン性界面活
性剤タイプと他の界面活性剤タイプとを開示しており、これを援用して本文の一
部とする。一般のリンスオフ組成物
アニオン性、両性又は双性イオン性界面活性剤と組み合わせて好ましく用いら
れる非イオン性界面活性剤は、アルキレンオキサイド基と、本質的には脂肪族又
はアルキル芳香族であり得る有機疎水性化合物との濃縮によって生成される化合
物として広く定義されている。非イオン性界面活性剤の好適なクラスの例は下記
のものである:
1.アルキルフェノールのポリエチレンオキサイド縮合物、例えば、直鎖又は
分岐鎖形状の約6から約12の炭素原子を含むアルキル基を有するアルキルフェ
ノールと、エチレンオキサイドとの縮合生成物であり、ここでエチレンオキサイ
ドは、アルキルフェノール1モルあたり約10から約60モルのエチレンオキサ
イドと等しい量で存在する。このような化合物のアルキル置換体は、例えば重合
プロピレン、ジイソブチレン、オクタン、又はノナンから誘導され得る;
2.所望されている疎水性成分と親水性成分とのバランスに基づいて、組成物
において変更し得るプロピレンオキサイド及びエチレンジアミン生成物の反応か
ら得られた生成物とエチレンオキサイドとの濃縮により誘導されたもの。例えば
、約40重量%から約80重量%のポリオキシエチレンを含み、約5,000か
ら約11,000の分子量を有する化合物であり、これは、エチレンジアミンと
過剰量のプロピレンオキサイドとの反応生成物から構成された疎水性塩基とエチ
レンオキサイド基との反応により得られ、該塩基が約2,500から約3,000
のオーダーの分子量を有するものが、満足される:
3.約8から約18の炭素原子を有し、直鎖又は分岐鎖形状の脂肪族アルコー
ルとエチレンオキサイドとの縮合生成物であり、例えば、ココナッツアルコール
1モル当たり約10から約30モルのエチレンオキサイドを有するココナッツア
ルコールエチレンオキサイド縮合物であって、ココナッツアルコール部分は約1
0から約14の炭素原子を有するもの;
4.下記式:
R1R2R3N→O
に相当する長鎖三級アミンオキサイドであって、式中、R1は、約8から約18
の炭素原子を有するアルキル、アルケニル又はモノヒドロキシアルキル基と、0
から約10のエチレンオキサイド部分と、0から約1のグリセリル部分とを含み
、R2及びR3は、約1から約3の炭素原子と0から約1の水酸基とを含み、例え
ばメチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル又はヒドロキシプロピル残基で
ある。式中の矢印は、半極性結合の慣用的な表現である。本発明での使用に適す
るアミンオキサイドの例には、ジメチル−ドデシルアミンオキサイド、オレイル
ジ(2−ヒドロキシエチル)アミンオキサイド、ジメチルオクチルアミンオキサ
イド、ジメチルデシルアミンオキサイド、ジメチル−テトラデシルアミンオキサ
イド、3,6,9−トリオキサヘプタデシルジエチルアミンオキサイド、ジ(2−
ヒドロキシエチル)−テトラデシルアミンオキサイド、2−ドデコキシエチルジ
メチルアミンオキサイド、3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピルジ(3−ヒ
ドロキシプロピル)アミンオキサイド、ジメチルヘキサデシルアミンオキサイド
が含まれる;
5.下記式:
RR’R”P→O
に相当するの長鎖三級ホスフィンオキサイドであって、式中Rは、鎖長が約8か
ら約18の炭素原子の範囲のアルキル、アルケニル又はモノヒドロオキシアルキ
ル残基と、0から約10のエチレンオキサイド部分と、0から約1のグリセリル
部分とを含み、R’及びR”はそれぞれ約1から約3の炭素原子を含むアルキル
又はモノヒドロキシアルキル基である。式中の矢印は半極性結合の慣用の表現で
ある。適当なホスフィンオキサイドの例は次のものである:ドデシルジメチルホ
スフィンオキサイド、テトラデシルジメチルホスフィンオキサイド、テトラデシ
ルメチルエチルホスフィンオキサイド、3,6,9−トリオキサオクタデシルジメ
チルホスフィンオキサイド、セチルジメチルホスフィンオキサイド、3−ドデコ
キシ−2−ヒドロキシプロピルジ(2−ヒドロキシエチル)ホスフィンオキサイ
ド、ステアリルジメチルホスフィンオキサイド、セチルエチルプロピルホスフィ
ンオキサイド、オレイルジエチルホスフィンオキサイド、ドデシルジエチルホス
フィンオキサイド、テトラデシルジエチルホスフィンオキサイド、ドデシルジプ
ロピルホスフィンオキサイド、ドデシルジ(ヒドロキシメチル)ホスフィンオキ
サイド、ドデシルジ(2−ヒドロキシエチル)ホスフィンオキサイド、テトラデ
シルメチル−2−ヒドロキシプロピルホスフィンオキサイド、オレイルジメチル
ホスフィンオキサイド、2−ヒドロキシドデシルジメチルホスフィンオキサイド
。
6.約1から約3の炭素原子のアルキル又はヒドロキシアルキル基(通常、メ
チル)の1つの短鎖と、約8から約20の炭素原子を含むアルキル、アルケニル
、ヒドロキシアルキル若しくはケトアルキル基を含む1つの長鎖の疎水性基と、
0から約10のエチレンオキサイド部分と、0から約1のグリセリル部分と、を
含む長鎖ジアルキルスルホキサイド。この例には次のものが含まれる:オクタデ
シルメチルスルホキサイド、2−ケトトリデシルメチルスルホキサイド、3,6,
9−トリキサオクタデシル2−ヒドロキシエチルスルホキサイド、ドデシルメチ
ルスルホキサイド、オレイル3−ヒドロキシプロピルスルホキサイド、テトラデ
シルメチルスルホキサイド、3−メトキシトリデシルメチルスルホキサイド、3
−ヒドロキシトリデシルメチルスルホキサイド、3−ヒドロキシ−4−ドデコキ
シブチルメチルスルホキサイド。
本発明の組成物において、特にコンディショナー組成物において、有用なカチ
オン性界面活性剤は、本発明の水性組成物中に溶解したときに正に帯電するアミ
ノ又は第四アンモニウム親水性部分を含む。ここで有用なもののなかのカチオン
性界面活性剤は、下記の文献に開示されており、これらを全て援用して本文の一
部とする : M.C.Publishing Co.,McCutcheon's Detergents & Emulsifiers (No
rth American edition 1979);Schwartz ら,Surface Active Agents,Their Che
mistry and Technology,New York: Interscience Publishers,1949;1964年1
1月3日発行のHilferの米国特許第3,155,591 号;1975 年 12 月 30 日発行の
Laughlin らの米国特許第 3,929,678 号;1976 年5月 25 日発行の Bailey ら
の米国特許第 3,959,461 号;1983 年 6 月 7 日発行の Bolish,Jr.の米国特許
第4,387,090 号。本発明の組成物に含まれるならば、カチオン性界面活性剤は約
0.05%から約5%で存在する。
ここで有用な第四アンモニウム含有カチオン性界面活性剤物質には、下記の式
のものがある:
式中R1−R4は、独立して約1から約22の炭素原子の脂肪族基又は約12から
約22の炭素原子の芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミ
ド、ヒドロキシアルキル、アリール、又はアルキルアリール基であり;Xはハロ
ゲン、アセテート、ホスフェート、ニトレート及びアルキルスルフェート基であ
る。脂肪族基は、炭素及び水素原子に加えて、エーテル結合及び他の基、例えば
アミノ基を含み得る。
ここで有用な他の第四アンモニウムは、下記の構造:
を有し、式中R1は約16から約22の炭素原子を有する脂肪族基であり、R2、
R3、R4、R5及びR6は水素及び約1から約4の炭素原子を有するアルキル基か
ら選択されたものであり、Xはハロゲン、アセテート、ホスフェート、ニトレー
ト及びアルキルスルフェート基から選択されたイオンである。このような第四ア
ンモニウム塩には、タロウプロパンジアンモニウムジクロライドが含まれる。
好ましい第四アンモニウム塩には、ジアルキルジメチル−アンモニウムクロラ
イドが含まれ、ここでアルキル基は約12から約22の炭素原子を有し、長鎖脂
肪酸から誘導され、例えば、水素添加タロウ脂肪酸(R1及びR2が16から18
の炭素原子を優位に有するタロウ脂肪酸生成第四化合物)である。本発明に有用
な第四アンモニウム塩の例には、ジタロウジメチルアンモニウムクロライド、ジ
タロウジメチルアンモニウムメチルスルフェート、ジヘキサデシルジメチルアン
モニウムクロライド、ジ(水素添加タロウ)ジメチルアンモニウムクロライド、
ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジエイコシルジメチルアンモ
ニウムクロライド、ジドコシルジメチルアンモニウムクロライド、ジ(水素添加
タロウ)ジメチルアンモニウムアセテート、ジヘキサデシルジメチルアンモニウ
ムクロライド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムアセテート、ジタロウジプ
ロピルアンモニウムホスフエート、ジタロウジメチルアンモニウムニトレート、
ジ(ココナッツアルキル)ジメチルアンモニウムクロライド、及びステアリルジ
メチルベンジルアンモニウムクロライドが含まれる。ジトウジメチルアンモニウ
ムクロライド、ジセチルジメチルアンモニウムクロライド、ステアリルジメチル
ベンジルアンモニウムクロライド及びセチルトリメチルアンモニウムクロライド
が、ここで有用な好ましい第四アンモニウム塩である。ジ(水素添加タロウ)ジ
メチルアンモニウムクロライドが特に好ましい第四アンモニウム塩である。
第一、第二及び第三脂肪アミンの塩も好ましいカチオン性界面活性剤物質であ
る。このようなアミンのアルキル基は、約12から約22の炭素原子を有し、置
換されていても未置換であってもよい。第二及び第三アミンが好ましく、第三ア
ミンが特に好ましい。このようなアミンは、ここで有用であり、これにはステア
ロアミドプロピルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアロアミド、ジメ
チルステアロアミン、ジメチルソイアミン、ソイアミン、ミリスチルアミン、ト
リデシルアミン、エチルステアリルアミン、N−タロウプロパンジアミン、エト
キシル化(5モルE.O)ステアロアミン、ジヒドロキシエチルステアロアミン及
びアラキジルベヘニルアミンが含まれる。このような適当な塩には、ステアリル
アミンハイドロクロライド、ソイアミンクロライド、ステアリルアミンホルメー
ト、N−タロウプロパンジアミンジクロライド及びステアロアミドプロピルジメ
チルアミンシトレートが含まれる。本発明においてとりわけ有用なものに含まれ
るカチオン性アミン界面活性剤は、1981 年 6 月 23 日発行の Nachtigal らの
米国特許第 4,275,055 号に開示されており、これを援用して本文の一部とする
。
コンディショナーとシャンプーとで有用な双性イオン性界面活性剤は、脂肪族
第四アンモニウム、ホスホニウム及びスルホニウム化合物の誘導体として広く記
述できるものによって例示され、これでは脂肪族基は直鎖又は分岐鎖であること
ができ、ここで脂肪族置換体の1つは約8から約18の炭素原子を含み、1つは
アニオン性水溶性化基、例えばカルボキシ、スルホネート、スルフェート、ホス
フェート、又はホスホネートを含む。このような化合物の一般式は以下のようで
あり;
式中R2は約8から約18の炭素原子のアルキル、アルケニル、又はヒドロキシ
アルキル基、0から約10のエチレンオキサイド部分及び0から約1のグリセリ
ル部分を含み、Yは窒素、リン及び硫黄原子からなる群より選択されたものであ
り;R3は約1から約3の炭素原子を含むアルキル又はモノヒドロキシアルキル
基であり;Xは、Yが硫黄原子のとき1であり、Yが窒素又はリン原子のとき2
であり;R4は約1から約4の元素原子のアルキレン又はヒドロキシアルキレン
であり;Zはカルボキシレート、スルホネート、スルフェート、ホスホネート及
びホスフェート基からなる群より選択された基である。
このような界面活性剤の例には、次の物が含まれる:
4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−N−オクタデシルアンモニオ]−ブタ
ン−1−カルボキシレート;
5−[S−3−ヒドロキシプロピル−S−ヘキサデシルスルホニオ]−3−ヒドロ
キシペンタン−1−スルフェート;
3−[P,P−ジエチル−P−3,6,9−トリオキサテトラデキソシルホルホニオ
]−2−ヒドロキシ−プロパン−1−ホスフェート;
3−[N,N−ジプロピル−N−3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピルアンモ
ニオ]−プロパン−1−ホスフェート;
3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)プロパン−1−スルフェ
ート;
3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロパ
ン−1−スルフェート;
4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−N−(2−ヒドロキシドデシル)アン
モニオ]−ブタン−1−カルボキシレート;
3−[S−エチル−S−(3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピル)スルホニ
オ]−プロパン−1−ホスフェート;
3−[P,P−ジメチル−P−ドデシルホスホニオ]−プロパン−1−ホスフェー
ト;及び、
5−[N,N−ジ(3−ヒドロキシプロピル)−N−ヒドロキシデシルアンモニオ]
−2−ヒドロキシ−ペンタン−1−スルフェート。
ベタインのような他の双性イオン性物も本発明において有用である。ここで有
用なベタインの例には、高級アルキルベタイン、例えばココジメチルカルボキシ
メチルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチ
ルアルフェカルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイ
ン、ラウリルビス−(2−ヒドロキシエチル)カルボキシメチルベタイン、ステ
アリルビス−(2−ヒドロキシプロピル)カルボキシメチルベタイン、オレイル
ジメチルガンマ−カルボキシプロピルベタイン及びラウリルビス−(2−ヒドロ
キシプロピル)アルファ−カルボキシエチルベタインが含まれる。スルホベタイ
ンは、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピ
ルベタイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス−(2−ヒ
ドロキシエチル)スルホプロピルベタインなど;アミドベタイン及びアミドスル
ホベタインにより代表され得、ここでRCONH(CH2)3基はベタインの窒素原
子に付いているものも、本発明において有用である。
本発明の組成物において使用され得る両性界面活性剤の例は、脂肪族第二及び
第三アミンの誘導体として広く記述されているものであり、この脂肪族基は直鎖
又は分岐鎖であることができ、ここで脂肪族置換体の1つは約8から約18の炭
素原子を含み、1つはアニオン性水溶性化基、例えばカルボキシ、スルホネート
、スルフェート、ホスフェート又はホフホネートを含む。この定義の範囲内とな
る化合物の例は、ナトリウム3−ドデシル−アミノプロピオネート、ナトリウム
3−ドデシルアミノプロパンスルホネート、N−アルキルラウリン、例えば米国
特許第 2,658,072 号の教示に従ってドデシルアミンとナトリウムイセチオネー
トとを反応させることによって調製されるもの、米国特許第 2,438,091 号の教
示に従って、生成されたようなN−高級アルキルアスパラギン酸、及び“Mirano
l”の商品名で販売され、米国特許第 2,528,378 号に記述されている製品である
。
上述の界面活性剤は本発明のヘアケア組成物において単独で又は組み合わせて
用いられることができる。アルキルスルフェート、エトキシル化アルキルスルフ
ェート及びこれらの混合物がここでの使用に好ましい。
本発明のヘアケア組成物は、このような組成物を一層化粧品的に又は審美的に
許容可能にするために適当であり、それらに付加的な使用利益をもたらすための
種々の他の任意成分を含むことができる。このような慣用の任意配合剤は、当業
者に周知であり、例えば、真珠箔助剤、例えばエチレングリコールジステアレー
ト;防腐剤、例えばベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン及
びイミダゾリジニル尿素;増粘剤及び粘度改質剤、例えば長鎖脂肪酸のジエタノ
ールアミド(例えばPEG3ラウリル酸ジエタノールアミド)、ココモノエタノ
ールアミド、ジメチコーンコポリオール、グアーガム、メチルセルロース、澱粉
及び澱粉誘導体;脂肪アルコール、例えばセテアリルアルコール;ナトリウムク
ロライド;ナトリウムスルフェート;ポリビニルアルコール;エチルアルコール
;pH調整剤、例えばクエン酸、ナトリウムシトレート、コハク酸、リン酸、水
酸化ナトリウム、ナトリウムカーボネート;着色剤、例えば FD&C 又は D&C 染
料のいずれか;ヘア酸化(漂白)剤、例えば過酸化水素、パーボレート及びパー
サルフェート塩;ヘア還元剤、例えばチオグリコレート;香料;金属イオン封止
剤、例えばジナトリウムエチレンジアミンテトラアセテート;並びに、コポリマ
ー可塑剤、例えばグリセリン及びプロピレングリコールである。このような任意
配合剤は、独立して、組成物の約0.01重量%から約10.0重量%、好ましく
は約0.05重量%から約5.0重量%のレベルで一般的に用いられる可塑剤
本発明のコポリマーの可塑化は、通常のシャンプーによるコポリマーの除去可
能性を劇的に妨害することができる。特定理論に拘束されないが、コポリマーの
可塑化は髪上のポリマーフィルムを柔らかくし、それによりポリマーの凝集破断
応力を減らして、凝集破断歪を上昇させる。これは、髪に対する接着結合の破断
よりも、シャンプー中にポリマーフィルムの断片化を次々ともたらす。これはコ
ポリマーの不完全な除去をもたらし、髪における残留物の最終的な蓄積をもたら
す。
本発明の組成物は、コポリマー可塑剤として作用する物質の量を制限している
。好適実施形態では、本発明の組成物は、このような可塑剤物質が実質的に無い
(フリーな)状態であるべきであり、すなわち約2重量%未満、好ましくは約1
重量%末満、より好ましくは約0.5重量%未満のこのような可塑剤物質を含む
。可塑剤物質は、一般に、コポリマー成分と適合性のある比較的不揮発性の有機
溶液である。「不揮発性」とは、液体の沸点が約260℃よりも大きいか等しい
ことを意味する。本発明のコポリマーの可塑剤として作用し得る例示物質の非限
定リストには、ジイソブチルアジペート、アセチルトリ−n−ブチルシトレート
、ジ(2−エチルヘキシル)アゼレート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフ
ェート、ジイソオクチルイソフタレート、イソオクチルベンジルフタレート、ブ
チルステアレート、トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート、N−オクチルネ
オペンタノエート、ジイソステアリルマレート、コロイド状ヒュームドシリカ(
例えば、Cabot Corp.から販売のCab−O−Sil(商品名))及び香料物質のほ
とんどが含まれる。pH
本発明の組成物のpHは、約3から約9、好ましくは約4から約8の間にすべ
きである。
使用方法
本発明のヘアケア組成物は、慣用のやり方で用いられ、本発明のスタイリング
及び保持利益をもたらす。このような使用方法は、用いられる組成物のタイプに
依存しているが、一般に、好ましくは濡れた又は湿った髪に対して、有効量の製
品を塗布することに関連している。製品は次いで、乾燥及びスタイリングの前に
髪から濯ぎ落とされる。
本発明の方法は、有効量の本発明の組成物の髪に対する塗布に関連している。
「有効量」とは、髪の長さ及びテクスチャ、使用される製品のタイプ、スタイル
及び保持要求を考慮して、望まれたヘアスタイリング及び保持利益をもたらすた
めに十分な量を意味する。典型的な量は、約0.5gから約50gの製品である
。
残留指数
本発明のリンスオフヘアケア組成物は、約20以上、好ましくは約35以上、
より好ましくは約50以上の髪における残留指数を有している。
本発明の組成物の髪に対する残留指数は、種々の in vitro 技術により測定で
きる。例えば、好適方法は、ヒトの髢を界面活性剤溶液でシャンプーし、評価す
べきリンスオフ組成物で髢をトリートメントし、髢を濯ぎ、髢を乾燥するステッ
プを含む繰り返しサイクルで、ヒトの髢において組成物を評価する。髢を、定義
された数のサイクル後に残留物の存在について評価する。
たとえば、残留指数を決定するために、髢を、所望の視覚的な最終点が達成さ
れるまで、5の倍数回のトリートメントサイクル、例えば5、10、15、20
、25及び30サイクルなどを完了した後に、視覚的残量物の存在について髢を
試験することが特に有用であることがわかった。残留指数はここで、5単位毎に
増え、その後に可視的残留物が髪においてまず視覚的に観察されるトリートメン
トサイクルの数として定義される。
上述したように、本発明の組成物は、髢において可視的な残留物を残さない、
すなわち、約20以上のサイクル後まで可視的残留物を示さない。換言すれば、
このような組成物は、約20以上の残留指数を有する。約35以上のサイクル後
まで可視的残留物を示さない組成物が好ましく、換言すれば、このような組成物
は約35以上の残留指数を有する。約50以上サイクル後まで可視的残留物を示
さない組成物が更により好ましく、換言すれば、このような組成物は、約50以
上の残留指数を有する。残留指数について上限はないが、より高い係数は、髪に
おける可視的残留物を残さないということについて、よりよい組成物の性能であ
ると理解されている。
本発明において、残留指数の好適測定方法は、下記の通りである:
残留指数測定を、ポニーテールの形状に整えられたヒトの髪の髢において成さ
れ、すなわち、髪は一端でしっかりとくっつけられている。20gのダークブラ
ウンで細かく、全長約8インチの長さのバージンヘアを含む髢を、ここで用いる
。これらの髢は、約8インチの全長及び約40から約70ミクロンの平均髪繊維
径を有する髪繊維を含む。平均髪繊維径を、髢サンプル中の少なくとも10髪繊
維
について測定することによって決定する。髪繊維径は、化粧品科学の分野におけ
る当業者に熟知されたマイクロメータ又は標準的な顕微鏡技術を用いて確認する
ことかできる。「バージンヘア」とは、髪が化学的処理、例えばブリーチング又
はパーマに付されていないことを意味する。髢を、標準的な電子顕微鏡技術によ
って試験して、髪の品質を評価することができる、例えばヘアキューティクルの
状態を試験することができる。
いくつかの髢におけるリンスオフ組成物の残留指数を評価することに都合がい
いことがわかった。髢を、100F°の水温及び1分当たり1ガロンの流速で散
水栓の下で濡らす。髪を取り扱うときには手袋(例えば、ラテックス手術用手袋
)を用いて、皮膚の脂及び他の物質による髪サンプルの汚染を避けることが好ま
しい。シリンジを用いて、下記重量%の組成物を有する1ccの界面活性剤溶液
を髢に塗布し、およそ15秒間にわたりヘアへ作用させる。
残留指数方法のための界面活性剤溶液
配合剤 重量%
蒸留水 78%
アンモニウムラウレス3サルフェート1 13%
アンモニウムラウリルサルフェート 9%
1 1モル当たり平均約3モルで取り込まれたエチレンオキサイド(又は
、1モルの界面活性剤当たり3モルのエチレンオキサイドを有する)
髢を、次に水(100F°;1ガロン/分)で15秒間濯ぎ、このとき髢の長
さに沿って指を走らせながら、髢を3回ゆるく絞る。過剰の水を髪から絞る。シ
リンジを用いて、それから髢を、評価されるべき6ccのリンスオフ組成物で処
理し、約15秒間髪に作用させる。髢を、次いで、水(100F°;1ガロン/
分)で15秒間濯ぎ、このとき、髢の長さに沿って指を走らせながら髢を2回ゆ
るく絞る。過剰の水を髪から絞る。次いで、約100F°の気温を有し、髢をか
き乱すことを排除するために気流が最小であるチャンバ中に髢を吊るして乾燥さ
せる。界面活性剤洗浄、濯ぎ、リンスオフ組成物での処理、リンス及び空気乾燥
のそれそれのステップで1サイクルを構成する。このような5回のサイクルを完
了した後、素手を髢中に走らせながら髢を視覚的に試験し、髪の束に可視的な組
成物の残留物のいずれかがあるか無いかを決定する。残留物は、髪の繊維をすっ
かり囲んでいるものでなければならない。このような取り囲む残留物の存在は当
業者に有利な拡大技術のいずれかを用いて確認できる。可視的な取り囲む残留物
が観察されないならば、界面活性剤の洗浄、濯ぎ、リンスオフ組成物による処理
、濯ぎ及び空気乾燥の5サイクルの更なる群を、可視的な取り囲む残留物が観察
されるまで繰り返す。
一旦、取り囲む残留物が存在することを確立させる。上述した界面活性剤溶液
1ccで髢を2回激しく洗浄することに付し、それぞれの後に15秒間濯ぐ(1
00F°の水、1ガロン/分)。このような2回の追加の界面活性剤洗浄の後に
残留物が残るならば、リンスオフ組成物は2回の追加の界面活性剤の前に完了し
たサイクルの数に相当する残留指数を有するとして定義される。2回の追加の界
面活性剤洗浄後に可視的な残留物が観察されないならば、2回の追加処理サイク
ルの群が、残留物が観察されるまで他の髢材料について実施される。
実施例
下記の実施例は、本発明の範囲内の好適実施形態を更に説明し、実証する。実
施例は、説明の目的にのみ与えられるので、本発明の制限として取り扱われるべ
きではなく、その多くの変更は、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく可能
である。
配合剤は、化学名又はCTFA名によって同定される。
実施例1及び2
下記の合成手法は、本発明のコポリマーを合成することに有用な方法の例であ
る。
実施例1 ポリ(4−t−ブチルスチレン)−グラフト−[ポリ(イソブチレン]の合成 A.アクリロイル末端キャップ化ポリイソブチレンマクロモノマーの合成
4,172g/mol の重量平均分子量を有するヒドロキシ末端キャップ化ポリイソブ
チレンポリマー(PIB−OH)100gの溶液を、イソブチレンの慣用のリビ
ングカルボカチオン重合によって調製する(例えば、G.Kaszas,Poly.Bull.,20,41
3,1989)に記述されているものを参照)。この溶液に、2倍モル過剰のトリエチ
ルアミン(4.84g、0.048モル)を添加する。この溶液を、0℃で乾燥し
たメチレンクロライド(100g)中のアクリロイルクロライド(4.35g、
0.048モル)の溶液に滴下する。室温で約12時間攪拌し、混合物をろ過し
て、過剰のトリエチルアミン及びメチレンクロライドを蒸発させて、アクリロイ
ル末端キャップ化ポリイソブチレンマクロモノマーを得る。B.コポリマーのバッチ合成
5部のアクリル酸、75部のt−ブチルアクリレート及び実施例1Aの20部
のポリイソブチレンマクロモノマー(10,000MW)をフラスコに配置する
。最終モノマー濃度20%となるように、反応溶媒として十分なテトラヒドロフ
ランを添加する。容器を不活性雰囲気、好ましくは窒素又はアルゴンでパージす
る。開始剤(2,2'−アゾビスイソブチロニトリル)を所望の分子量に適当なレ
ベルまで添加する。普通、これは、モノマーの量に対して0.5〜1.0%の範囲
である。60℃に加熱し、攪拌しながら48時間この温度を維持する。反応を室
温まで冷却して終止させる。ポリマーはオーブン中で乾燥することによって反応
溶媒から精製する。C.コポリマーの半連続合成
5部のアクリル酸、75部のt−ブチルアクリレート及び実施例1Aの20部
のポリイソブチレンマクロモノマー(10,000MW)をフラスコに配置する
。最終モノマー濃度20%となるように、反応溶媒として300部のテトラヒド
ロフランを添加する。容器を不活性雰囲気、好ましくは窒素又はアルゴンでパー
ジする。実施例1Bの開始剤(2,2'−アゾビスイソブチロニトリル)を添加す
る。60℃に加熱し、この温度を維持する。これらのモノマーの重合が約15分
から約1時間、例えば約30分間進行した後、20部のアクリル酸及び60部の
t−ブチルアクリレートの第2のモノマーチャージを添加して、約40重量%の
最終全モノマーチャージを得る。温度を48時間保つ。反応を室温まで冷却して
終止させる。ポリマーはオーブン中で乾燥することによって反応溶媒から精製す
る。
実施例2 ポリ([t−ブチルアクリレート)−グラフト−ポリジメチルシロキサン]の合成
75部のt−ブチルアクリレート及び25部のポリジメチルシロキサンマクロ
モノマー(11,000MW)(3M,St.Paul,MN から市販)をフラスコに配置する
。最終モノマー濃度20%となるように、反応溶媒として十分なエチルアセテー
トを添加する。容器を不活性雰囲気、好ましくは窒素又はアルゴンでパージする
。開始剤(2,2'−アゾビスイソブチロニトリル)を所望の分子量に適当なレベ
ルまで添加する。普通、これは、モノマーの量に対して約0.25〜約1.0%の
範囲である。60℃に加熱し、攪拌しながら48時間この温度を維持する。反応
を室温まで冷却して終止させる。ポリマーはオーブン中で乾燥することによって
反応溶媒から精製する。
用いられるモノマー及びマクロモノマーを変更することによって、実施例1及
び2に挙げた一般手法は、本発明の他のマクロモノマー及びコポリマーを調製す
るために用いられる。
実施例3−11
実施例3−11に説明されたヘアケア組成物は、髪に塗布してスタイリング及
び保持利益をもたらすことに有用である。
これらの組成物は、約20以上の残留指数を有する。
下記の表1は、実施例3−11に示されたヘアケア組成物に用いられることが
できるコポリマーの非限定例を定義する。実施例3−10のそれぞれは、コポリ
マー#1で説明されているが、表1の他のコポリマーのいずれも又は本発明の他
のコポリマーのいずれもが用いられ得る。表1では、モノマー及びマクロモノマ
ーの相対的重量パーセンテージが与えられている。
表1 コポリマー#1
約900,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチル
アクリレート)−グラフト−ポリ(ジメチルシロキサン)]、これは、約11,00
0の重量平均分子量の約75%のt−ブチルアクリレート及び約25%のジメチ
ルシロキサンマクロモノマーを含む。コポリマー#2
約900,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチル
アクリレート)−グラフト−ポリ(ジメチルシロキサン)]、これは、約15,00
0の重量平均分子量の約80%のt−ブチルアクリレート及び約20%のジメチ
ルシロキサンマクロモノマーを含む。コポリマー#3
約300,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチル
スチレン)−グラフト−ポリ(ジメチルシロキサン)]、これは、約20,000の
重量平均分子量の約70%のt−ブチルスチレン及び約30%のジメチルシロキ
サンマクロモノマーを含む。コポリマー#4
約700,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチル
アクリレート−コ−アクリル酸)−グラフト−ポリ(ジメチルシロキサン)]、これ
は、約11,000の重量平均分子量の約67%のt−ブチルアクリレート、3
%のアクリル酸及び約30%のジメチルシロキサンマクロモノマーを含む。コポリマー#5
約1,000,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチ
ルアクリレート)−グラフト−ポリ(ジメチルシロキサン)]、これは、約30,0
00の重量平均分子量の約65%のt−ブチルアクリレート及び約35%のジメ
チルシロキサンマクロモノマーを含む。コポリマー#6
約700,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチル
アクリレート−コ−2−エチルヘキシルメタクリレート)−グラフト−ポリ(ジメ
チルシロキサン)]、これは、約15,000の重量平均分子量の約70%のt−
ブチルアクリレート、約5%の2−エチルヘキシルメタクリレート及び約25%
のジメチルシロキサンマクロモノマーを含む。コポリマー#7
約150,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチル
スチレン)−グラフト−ポリ(2−エチルヘキシルメタクリレート)]、これは、約
5,000の重量平均分子量の約80%のt−ブチルスチレン及び約20%のポ
リ(2−エチルヘキシルメタクリレート)マクロモノマーを含む。コポリマー#8
約150,000の重量平均分子量を有するポリ[(t−ブチル
アクリレート−コースチレン)−グラフト−ポリ(イソブチレン)]、これは、約
10,000の重量平均分子量の約60%のt−ブチルアクリレート、約20%
のスチレン及び約20%のポリイソブチレンマクロモノマーを含む。
実施例3
以下は、本発明を代表するリンスオフヘアコンディショナー組成物である。
配合剤 重量%
水 100%にする
疎水性変性ヒドロキシエチルセルロース1 0.25%
ステアロアルコニウムクロライド 0.87%
セチルアルコール 1.85%
ステアリルアルコール 0.21%
ステアロアミドプロピルジメチルアミン 0.50%
ジメチコーンガム(CF1213)2 2.33%
メチルクロロイソチアゾリノン(及び)
メチルイソチアゾリノン 0.03%
香料 0.33%
コポリマー#1 2.00%
トリメチルシロキシシリケート2 0.21%
シクロメチコーンD4 11.30%1
Aqualon Chemical Company から Polysurf 67 として入手可能2
General Electric から市販
この組成物を、シクロメチコーンD4(溶媒)中にコポリマー#1を溶解させる
ことにより調製する。ジメチコーンガムを、この溶液に添加する。他の成分(メ
チルクロロイソチアゾリノン(及び)メチルイソチアゾリノンと香料を除く)を
、固形物を溶融させるのに十分に高い温度(80℃)で別の容器中で混合する。
ポリマー/溶媒混合物及びジメチコーンガムを独立して他の成分に添加し、その
後、少なくとも45℃に冷却する。最後に、メチルクロロイソチアゾリノン(及
び)メチルイソチアゾリノンと香料を添加して、製品を周囲まで冷却する。
実施例4
以下は、本発明を代表するヘアコンディショナー組成物である。
配合剤 重量%
水 100%にする
ヒドロキシエチルセルロース 0.50%
水素添加ジタロウジメチルアンモニウムクロライド 0.85%
セチルアルコール 0.90%
ステアリルアルコール 0.81%
Ceteareth-20 0.50%
ステアロアミドプロピルジメチルアミン 0.22%
ジメチコーンガム(CF1213)1 1.33%
メチルクロロイソチアゾリノン(及び)
メチルイソチアゾリノン 0.03%
香料 0.33%
コポリマー#1 2.50%
シクロメチコーンD4/D5ブレンド[90/10] 11.30%1
General Electric から市販
この組成物を、シクロメチコーンD4/D5ブレンド(溶媒)中にコポリマー#
1を溶解させることにより調製する。他の成分(メチルクロロイソチアゾリノン
(及び)メチルイソチアゾリノンと香料を除く)を、固形物を溶融させるのに十
分に高い温度(80℃)で別の容器中で混合する。ポリマー/溶媒混合物及びジ
メチコーンガムを独立して他の成分に添加し、その後、少なくとも45℃に冷却
する。最後に、メチルクロロイソチアゾリノン(及び)メチルイソチアゾリノンと
香料を添加して、製品を周囲まで冷却する。
実施例5
以下は、本発明を代表するヘアシャンプー組成物である。
配合剤 重量%
水 100%にする
アンモニウムラウリルサルフェート 3.14%
アンモニウムラウレスサルフェート 13.56%
セチルアルコール 0.45%
ステアリルアルコール 0.19%
ココモノエタノールアミド 3.00%
エチレングリコールジステアレート 2.00%
トリセチルメチルアンモニウムクロライド 0.50%
メチルクロロイソチアゾリノン(及び)
メチルイソチアゾリノン 0.03%
香料 0.20%
コポリマー#1 4.00%
イソドデカン 7.40%
この製品を、イソドデカン(溶媒)中にコポリマー#1を溶解させることにより
調製する。他の成分を、固形物を溶融させるのに十分に高い温度で別の容器中で
混合する。ポリマー/溶媒混合物を他の成分に添加し、その後、冷却する。
実施例6
以下は、本発明を代表するヘアシャンプー組成物である。
配合剤 重量%
水 100%にする
ココアミドプロピルベタイン 8.30%
アンモニウムラウリルサルフェート 2.12%
アンモニウムラウレスサルフェート 6.35%
ココモノエタノールアミド 1.50%
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.25%
エチレングリコールジステアレート 1.50%
トリセチルメチルアンモニウムクロライド 0.50%
メチルクロロイソチアゾリノン(及び)
メチルイソチアゾリノン 0.03%
香料 0.20%
コポリマー#1 3.00%
イソドデカン 10.00%
この製品を、イソドデカン中にコポリマー#1を溶解させることにより調製す
る。他の成分を、固形物を溶融させるのに十分に高い温度で別の容器中で混合す
る。ポリマー/溶媒溶液を他の成分に添加し、その後、冷却する。
実施例7
以下は、本発明を代表するリンスオフヘアスタイリングジェル組成物である。
配合剤 重量%
ポリマー溶媒ミックス
コポリマー#1 1.25%
C11−C12イソパラフィン1 3.75%
プレミックス
水 43.00%
水素添加ジタロウジモニウムクロライド 1.00%
メインミックス
水 50.00%
カルボマー2 0.75%
パンテノール 0.05%
香料 0.20%1
Exxon Chemical から Isopahr H として入手可能2
B.F.Goodrich から Carbopol 940 として入手可能
この組成物を、C11−C12イソパラフィン中にコポリマー#1を溶解させ
ることにより調製する。水素添加ジタロウジモニウムクロライドを、80℃で水
と混合する。ポリマー−溶媒混合物を、それから高温又は低温でジタロウジモニ
ウムクロライド混合物に添加する。得られた混合物を混合しながら、別の容器中
で最初に一緒にして混合された残りの配合剤に、添加する。
実施例8
以下は、本発明を代表するリンスオフヘアスプレーオンジェル組成物である。
配合剤 重量%
水 100%にする
タロウトリモニウムクロライド 0.10%
水素添加ジタロウジモニウムクロライド 0.90%
パンテノール 0.05%
香料 0.20%
コポリマー#1 1.00%
ヘキシルメチルジシロキサン 3.00%
この製品を、ヘキサメチルジシロキサン中にコポリマー#1を溶解させること
により調製する。他の成分を、固形物を溶融させるのに十分に高い温度(70℃
)で別の容器中で混合する。ポリマー/溶媒溶液を、高温又は低温で他の成分に
添加する。
実施例9
以下は、本発明を代表するヘアスタイリングリンス組成物である。
配合剤 重量%
プレミックスA
水 4.98%
ジタロウジモニウムクロライド 1.43%
ジメチコーンガム(CF1213)1 2.33%
アモジメチコーン 0.10%
プレミックスB
水 9.97%
ステアロアルコニウムクロライド 0.30%
パンテノールDL 0.225%
パンチルエチルエーテル 0.025%
メインミックス
水 67.49%
疎水性変性ヒドロキシエチルセルロース2 1.23%
キサンタンガム 0.25%
クエン酸 0.02%
ナトリウムシトレート 0.09%
セチルアルコール 0.12%
ステアリルアルコール 0.08%
ポリマー−溶媒混合物
コポリマー#1 1.75%
シクロメチコーンD4/D5ブレンド[70/30] 8.54%
トリメチルシロキシシリケート(SS4230)1 0.21%
防腐剤及び香料
メチルクロロイソチアゾリノン(及び)
メチルイソチアゾリノン 0.03%
香料 0.33%1
GEから市販2
Aqualon Chemical Company からPolysurf 67 として入手可能
ポリマー−溶媒混合物を、シクロメチコーンD4/D5ブレンド(溶媒)中に
コポリマー#1を溶解させることによって調製し、トリメチルシロキシシリケー
トを添加する。プレミックスA及びBを、70℃で指示配合剤を組み合わせるこ
とによって、それぞれ調製する。独立して、メインミックスも、指示された配合
剤を混合することによって調製する。プレミックスAを、コロイドミルに置き、
38℃に冷却する。ポリマー−溶媒混合物、メチルクロロイソチアゾリノン(及
び)メチルイソチアゾリノン並びに香料を、ミルにかけ38℃に冷却されたメイ
ンミックスに添加する。次いで、プレミックスA及びBをそれから添加する。次
いで、ベンジルアルコールを添加する。
実施例10
以下は、本発明を代表するヘアスタイリングリンス組成物である。
配合剤 重量%
プレミックスA
水 4.67%
ジタロウジモニウムクロライド(Varisoft 470) 1.00%
ジメチコーンガム(シクロメチコーンD5中15%) 1.00%
アモジメチコーン 0.40%
プレミックスB
水 9.36%
ステアロアルコニウムクロライド 0.15%
D,L-パンテノール 0.225%
パンチルエチルエーテル 0.025%
メインミックス
水 63.53%
疎水性変性ヒドロキシエチルセルロース 1.00%
キサンタンガム 0.10%
クエン酸 0.02%
ナトリウムシトレート 0.09%
セチルアルコール 0.60%
ステアリルアルコール 0.40%
ポリマー−溶媒混合物
コポリマー#1 2.50%
シクロメチコーンD4/D5ブレンド[95/5] 14.17%
メチルクロロイソチアゾリノン(及び)
メチルイソチアゾリノン 0.03%
香料 0.33%
ベンジルアルコール 0.50%
この組成物を、シクロメチコーンD4/D5ブレンド(溶媒)中にコポリマー
#1を溶解させることにより調製する。プレミックスA及びBを、70℃で指示
配合剤を組み合わせることによって、それぞれ調製する。独立して、メインミッ
クスも、指示された配合剤を混合することによって調製する。プレミックスAを
、コロイドミルに置き、38℃に冷却する。ポリマー−溶媒混合物、メチルクロ
ロイソチアゾリノン(及び)メチルイソチアゾリノン並びに香料を、ミルにかけて
38℃に冷却されたメインミックスに添加する。次いで、プレミックスA及びB
をそれから添加する。次いで、ベンジルアルコールを添加する。
実施例11
以下は、本発明を代表するリンスオフヘアスタイリングムース組成物である。
配合剤 重量%
水 100%にする
タロウトリモニウムクロライド 0.10%
水素添加ジタロウジモニウムクロライド 0.90%
ラウルアミドオキサイド 0.20%
パンテノール 0.05%
香料 0.20%
コポリマー#1 1.00%
ヘキサメチルジシロキサン 3.00%
イソブタン 7.00%
この組成物を、ヘキサメチルジシロキサン(溶媒)中にコポリマー#1を溶解
させることにより調製する。他の成分(イソブタンを除く)を、固形物を溶融す
るために十分高い温度(70℃)で、別の容器中で混合する。ポリマー/溶媒溶
液を他の成分に添加して、その後、冷却させる。アルミニウムエアゾールカンを
、それから95部のこのバッチで充填し、組成物中に、クリンプさせたバルブを
付け、最後に5部のイソブタンで加圧充填する。
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フロントページの続き
(72)発明者 ミッダ,サンジーヴ
アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、
ディアクロス、パークウェイ 9274、アパ
ートメント 2ディ