【発明の詳細な説明】
疎水性直鎖コポリマー及び疎水性揮発性分岐炭化水素溶媒を含有するパーソナ
ルケア組成物
技術分野
本発明は、疎水性直鎖コポリマー及びコポリマーのための疎水性揮発性分岐炭
化水素溶媒を含有するパーソナルケア組成物、特にヘアケア組成物に関する。本
発明に関するヘアケア組成物の例は、リンス、残留型コンデイションナーを含む
ヘアコンデイショナーとヘアスタイリング剤、及び毛髪の洗浄、スタイリング及
びコンデイショニングのために有用な組み合せたシャンプー製品である。
発明の背景
ヘアケア製品への高分子物質の使用の重要性が増加している。ヘアケア分野で
は、ポリマーは、毛髪の保持とセット用製品、毛髪のコンデイショニング用製品
、及びシャンプーに使用することができる。例えば、濯ぎ取り型のヘアケアコン
デイショニング/スタイリング製品は、典型的には濯ぎ後に残留する疎水性ポリ
マーを含んでいる。ポリマーは、ポリマーで処理した毛髪から蒸発して除かれる
ような適当な溶媒に溶解している。溶媒はポリマーが実質的に溶解する(即ち、
一般に溶媒が疎水性の)ものでなければならない。
毛髪のスタイリング用ポリマーは、一定のスタイリングの利点を提供すべきで
ある。たとえば、スタイリング用ポリマーは、毛髪が被覆されたような感触と外
観を残してはならない。そしてまたスタイリング用ポリマーは、例えば加熱した
器具で毛髪が再度スタイリングできるように過度にもろくなく、そして新しい形
を保持するように十分な粘着性を有するべきである。更に付け加えれば、スタイ
リング用ポリマーはシャンプー混合物から付与される、即ちスタイリング用ポリ
マーは洗浄行程中に毛髪に沈着し、毛髪繊維上に残留するべきである。従って、
毛髪のスタイリングの分野では、良好なスタイリング効果を提供し、リンス、残
留型組成物及びシャンプーを含む巾広いマトリックスから与えられうるポリマー
を提供することが望ましい。毛髪のコンデイショニングの特定のレベルで(その
組成物の使用後及び乾燥後)良好な毛髪感触性能を持った、或いは逆に毛髪の感
触性能の特定のレベルに改良されたヘアコンデイショニングとなるヘアスタイリ
ング組成物を提供することもまた望ましい。
ヘアスタイリング組成物は、疎水性モノマーのコポリマーを含む。EPA 9
2913354.4、1994年5月23日発行を参照。この組成物は一定のヘ
アケア効果を有するが、更に改良されたヘアスタイリング効果と粘着特性を有す
る代替のヘアケアポリマーが必要とされている。
改良されたヘアスタイリング組成物の配合は、特別の挑戦である。ポリマーが
粘着性を含む所望のスタイリング効果を与えることができるだけでなく、これら
の性質が十分に毛髪に与えられるように配合されなければならない。したがって
、ポリマーは組成物に適切に溶解していなければ成らない。
本発明の直鎖コポリマーは、一定の溶解度と熱力学的性質、更に具体的には決
められた溶媒の所望の溶解度と、低い水溶解性及び高いTgというを有する特定
のモノマーから誘導される疎水性物質である。これらの特性によりこれらのコポ
リマーがヘアケア製品の配合に非常に有用になる。例えば、本発明のポリマーは
、良好なヘアスタイリング効果(固まりとなり、毛髪を汚れた外観にし、毛髪に
べとつきを与える傾向が低い)と毛髪のスタイリング効果は維持しつつ好ましく
ないもろさが生ずることなしに、良好な粘着性を持つ傾向にある。
本発明の目的は、ある種の疎水性直鎖コポリマーを含む新規なヘアケア組成物
を提供することである。
本発明の他の目的は、良好なスタイリング及び保持の効果を有する新規なヘア
ケア組成物を提供することである。
本発明の他の目的は、良好なコンデイショニングの効果を有する新規なヘアケ
ア組成物を提供することである。
(例えば、固まりとなり、毛髪を汚れた外観にし、毛髪にべとつきを与える傾向
が低く、毛髪のスタイリング効果は維持しつつ、好ましくないもろさが生ずるこ
となしに良好な粘着性を有するという)良好な毛髪スタイリング効果を与えるヘ
アケア組成物を提供することが更に他の目的である。
これらの及び他の目的は以下の発明の詳細な記述から明らかである。
発明の要約
本発明は以下のものを含むパーソナルケア組成物、好ましくはヘアケア組成物
に関する:
(a)Aモノマー単位とBモノマー単位の共重合により形成される疎水性の直
鎖ランダムコポリマーであって;該Aモノマー単位は、Bモノマー単位と共重合
性で、90℃以上のTgを有するホモポリマーを形成するモノマー単位から選ば
れ;該Bモノマー単位は、Aモノマー単位と共重合性で、25℃未満のTgを有
するホモポリマーを形成するモノマー単位から選ばれ;
ここでこのコポリマーは以下のものを含み、
(i)約5重量%から約90重量%のAモノマー単位、及び
(ii)約10重量%から約95重量%のBモノマー単位;
該コポリマーは、Bモノマー単位と共重合したランダムに繰り返すAモノマー単
位を含み、該コポリマーは約10,000以上の重量平均分子量と30℃以上、
好ましくは約35℃〜約75℃、更に好ましくは約35℃〜約60℃のTgを有
し、そして
(b)一種又はそれ以上の炭素数約10から16の分岐鎖炭化水素から本質的
に構成される、該コポリマーのための疎水性、揮発性の分岐鎖炭化水素溶媒であ
り;
ここで、該溶媒に対する該コポリマーの重量割合が約0.1%から約50%であ
る。
更に、本発明は、毛髪のスタイリング及び/又は保持の方法に関する。
更に、本発明は毛髪のコンデイショニングの方法に関する。
特に指定するもの以外は、ここで使用する全てのパーセント及び比率は、全組
成物の重量割合であり、全ての測定は25℃でなされた。発明は、ここで記載す
る必須のものと同様に任意的な成分及び要素を含み、これらからなり、これらか
ら実質的になる。全ての特許、特許出願、及び印刷出版物を含む全ての文書は、
引用することによって本明細書の記述に全体として組み込まれる。
発明の詳細な記載 ヘアスタイリングポリマー
本発明のヘアケア組成物は、疎水性、ランダム直鎖コポリマー(以下、この代
わりに”直鎖コポリマー”という)である疎水性毛髪スタイリング剤からなる。
通常、ヘアケア組成物は、使用状況によってより多い又は少ない量が使用できる
が、約0.1%から約25%好、ましくは約0.5%から約20%、更に好まし
くは約0.5%から約10%、最も好ましくは約1%から約5%のコポリマーを
含む。
この直鎖コポリマーは、本質的に重合性疎水性モノマーであるモノマー単位か
らなる。ここで使用する”疎水性(hydrophobic)”の用語は、水に対する親和性
を欠くという標準的な意味と矛盾せずに使用される。一方、”親水性(hydrophil
ic)”の用語は、水に対する親和性を持つという標準的な意味と矛盾せずに使用
される。ここでモノマー単位、重合性材料に関連して使用される時に、”疎水性
(hydrophobic)”は水に実質的に不溶性を、また”親水性(hydrophilic)”は水に
実質的に溶解性を意味する。
ここで、コポリマー及びコポリマーのための溶媒に関して使用する時、”水に
実質的に不溶性”は、25℃で蒸留水(又は同等のもの)に0.2重量%、好ま
しくは0.1重量%(水プラスモノマー又はポリマーの重量基準で計算して)の
濃度で溶解しない材料を意味する。高い分子量での溶解性は約10,000での
溶解性が指標とされるが、高分子量の材料の実質的な水溶性又は不溶性の決定の
目的のための重量平均分子量は約10,000である。ここで目的とする"溶解
性の"、”溶解度”等は、当業者に良く知られているように、肉眼で実質的に透明
な溶液を形成するように水又は他の溶媒に溶解することができる使用したモノマ
ー又はポリマーの最高濃度に対応する。既に述べた定義は、そのような材料に関
するその他の定義が既述の内容に矛盾しない限度で、ここで記述する他の材料に
も適用する。
本発明の直鎖コポリマーは、ここで特定するように特定のガラス転移温度、即
ちTgを持つホモポリマーを形成するモノマーから形成される。直鎖コポリマー
は、また好ましいTgによっても記述できる。Tgは、ポリマー又はその一部が
固体又はもろい材料から液体又はゴム状の材料に転移する温度を記載して使用さ
れ、高分子化学で良く知られた用語である。ガラス転移温度は、この分野の通常
の高分子化学者に良く知られた標準的な技術を使用して測定することができる。
ガラス転移温度を決定する特に有用な一つの技術は、示差走査熱量計(DSCと
しても知られている。)である。ポリマーのガラス転移現象は、Introduction t o
Polymer Science and Technology :An SPE Textbook、(H.S.Kaufuman and
J.J.Falcetta)、(John Wiley & Sons:1977)に記載されている。
この直鎖コポリマーは、乾燥フィルムで約30℃以上のTgを持ち、したがっ
て過度に粘着性ではなく、即ち接触に対して”べとつく(tacky)”ことがない。
このTgを持つ直鎖コポリマーは、低い粘着性で良好なスタイル保持性を有する
傾向にある。好ましい直鎖コポリマーは、約35から75℃、最も好ましくは約
35から60℃のTgを持つ。かかるポリマーは、例えば加熱された道具が使わ
れた時優れたスタイリングの効果を示す傾向がある。
本発明のコポリマーは、少なくとも約10,000の重量平均分子量(gra
ms/mole)を持つ。粘度、加工性、美的性質、配合両立性等の実際的な理
由のために本発明の応用が制限されること以外は分子量について上限はない。重
量平均分子量は、一般に約5,000,000以下、さらに一般的に2,500
,000以下、典型的に1,500,000以下である。好ましくは重量平均分
子量は約10,000から約5,000,000、更に好ましくは約75,00
0から約2,000,000、なお好ましくは約100,000から約1,50
0,000、最も好ましくは約125,000から約1,000,000である
。ここの目的のために重量平均分子量は、分析するサンプルの分子量の決定に適
切な
この分野の知られた方法、例えば103,105及び106オングストロームのカ
ラム空孔サイズのサイズ排除クロマトグラフィ又はその他の相当する方法によっ
て測定することができる。
ヘアスタイリングポリマーは、実質的に疎水性のモノマーからなる。本発明の
直鎖コポリマーは、(a)約90℃以上、好ましくは100℃以上、最も好まし
くは110℃以上のTgを持つホモポリマーを形成するような、一種又はそれ以
上の疎水性モノマー単位(以下、”Aモノマー単位”又は”Aモノマー”という
)及び、(b)約25℃以下のTgを持つホモポリマーを形成するような、一種
又はそれ以上の疎水性モノマー(以下、”Bモノマー単位”又は”Bモノマー”
という)のランダム共重合によって形成される。
A及びBのモノマーは、共重合性モノマー、好ましくはエチレン性不飽和モノ
マーから選ばれる。ここで使用する”共重合性”は、慣用の合成技術を使用して
共重合できるモノマーを意味する。慣用のフリーラジカル開始剤を使用して共重
合性できるモノマーが好ましい。ここで使用する”エチレン性不飽和”の用語は
、少なくとも一つの炭素−炭素二重結合を含むモノマー(モノ,ジ、トリ又はテ
トラ置換であっても良い)を意味する。好ましくはコポリマーは、実質的に共重
合して飽和ポリマーを形成するモノマーからなる。
直鎖コポリマーは、約5%から約90%、好ましくは約10%から約70%、
最も好ましくは約10%から約50%のAモノマー単位、及び約10%から約9
5%、好ましくは約30%から約90%、好ましくは約50%から約90%のB
モノマー単位を含む。これらのモノマーの組合わせは、べとつきがなく(non-tac
k)、高いTg、良好な接着性及び良好な溶解度を含む独特で有用な性質の材料を
提供する。
A及びBモノマーは、コポリマーの制約(即ち、ここに記載した溶解度、Tg
’s及び分子量)を満足する限り、広い範囲の構造から選ぶことができる。
好ましいAモノマーは、インデン、ノルボルニレン、β−ピネン、αーピネン
、t−ブチルスチレン、4−ビフェニルアクリレート、ペンタクロロフェニルア
クリレート、3,5−ジメチルアダマンチルアクリレート、3,5−ジメチルア
ダ
マンチルメタアクリレート、4−メトキシカルボニルフェニルメタアクリレート
、トリメチルシリルメタアクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニ
ルメタアクリレート及びこれらの組み合わせを含む。より好ましくは、Aモノマ
ーは、インデン、ノルボルネン、ノルボルニレン、t−ブチルスチレン、イソボ
ルニルメタアクリレート及びこれらの組み合わせである。
好ましいBモノマーは、(メタ)アクリル酸のC1-C18アルキルエステル、
好ましくはアクリル酸の以下のアルキルのエステル:即ち、n−ブチル、ドデシ
ル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシル、2−エチルブチル、n−エチル、n
−ヘプチル、n−ヘキシル、イソブチル、イソデシル、イソプロピル、3−メチ
ルブチル、2−メチルペンチル、ノニル、オクチル、プロピル;メタアクリル酸
の以下のアルキルのエステル:即ち、n−ブチル、ドデシル、2−エチルヘキシ
ル、ヘキシル、デシル、1−ヘキサデシル、ヘキシル、オクタデシル、オクチル
、n−ペンチル、トリデシル;例えばビニルネオデカノエートのようなビニルエ
ステル;及びこれらの混合物を含む。更に好ましいBモノマーは、n−ブチルア
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、3−メチルブチルアクリレート
、2−エチルブチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルメタ
アクリレート、2−エチルヘキシルメタアクリレート、ヘキシルメタアクリレー
ト、n−ペンチルメタアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ヘキサデシ
ルメタアクリレート、及びこれらの組合わせを含む。更に好ましくは、Bモノマ
ーは、イソプロピルアクリレート、シクロヘキシルメタアクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタアクリレート、ヘキシルメタアクリレート、ヘキサデシルメタア
クリレート、n−ブチルメタアクリレート、n−ペンチルメタアクリレート及び
これらの組合わせを含む。
ここの開示に照らして当業者の能力の範囲内で、特定のA及びBモノマーの適
切な選択と、モノマーの特定の相対的な比率の選択によって、コポリマーは、溶
媒溶解度、Tg's等のような種々の物理的性質を最適化し、ヘアケア組成物に
普通に使われる他の成分との併用性を最適化できる。本発明の好ましいポリマー
本発明に使用される特に好ましいランダムの直鎖コポリマーは、以下のものを
含む。(下記の重量パーセントは重合反応に添加された反応物の量を意味し、か
ならずしも最終ポリマーの量ではない。)
ポリ[インデン−コ−2−エチルヘキシルメタアクリレート](35:65 wt/
wt)
ポリ[tert−ブチルスチレン−コ−n−エチルアクリレート](50:50
wt/wt)
ポリ[tert−ブチルスチレン−コ−n−シクロヘキシルアクリレート](7
0:30 wt/wt)
ポリ[イソボルニルアクリレート−コ−2−エチルヘキシルアクリレート](7
0:30 wt/wt)
ポリ[イソボルニルメタアクリレート−コ−ビニル−2−エチルヘキサノエート
](70:30 wt/wt)直鎖コポリマーの合成
ランダムに繰り返すAモノマー単位とBモノマー単位を含む直鎖コポリマーは
、AモノマーとBモノマーのフリーラジカル重合によって作ることができる。
生成物が所望のTg、溶解度及び分子量を有する限り、フリーラジカル重合以
外の手段によって得られるコポリマーを本発明から除外することは意図しない。
フリーラジカル重合方法の原理はよく知られている。例えば、Odian,"Princip
les of Polymerization",2nd ed.,John Wiley & Sons、1981、pp179-318参照。
反応が終了した時に粘度が妥当な値になるように十分な量の共溶媒と共に、必要
なモノマーはすべて反応器中に仕込む。典型的なモノマーの仕込みは、重量基準
で約10%から約50%である。望ましくない反応阻害剤、特に酸素は必要に応
じて除去することができる。これは真空化又はアルゴン或いは窒素のような不活
性ガスで排気することによって実施できる。開始剤が導入され、熱開始剤が使用
される時には、反応を開始するに必要な反応温度とする。非限定的な開始剤の例
には、アゾ開始剤、過酸化物開始剤、レドックス開始剤、及び光化学開始剤から
なる群から選ばれるものを含む。重合は、高い転換率を達成するように必要
なだけ続行し、典型的には数時間から数日の間進行することが許容される。次い
で、通常は蒸発により又は非溶媒の添加によるコポリマーに沈殿によって、溶媒
が除去される。コポリマーは、必要に応じてろ過、抽出、膜分離、ケル浸透クロ
マトグラフィ等の種々の技術を使用して更に精製することができる。
これらの方法には、合成化学者の完全に選択の自由な非常に多くの変形がある
(例えば、排気の方法とガスの選択、開始剤の種類の選択、転換率の程度、反応
剤の仕込み等)。異なったモノマーは特定の開始剤に対して異なった溶解度と異
なった反応性を持つという理由から、開始剤と溶媒の選択は、しばしば使用する
特定のモノマーの要求によって決定される。
コポリマー反応生成物、抽出物質及び精製コポリマーの分析は、この分野で知
られた慣用の分析技術によって行うことができる。これらには例えば、核磁気共
鳴(NMR)、赤外線分子分光分析、ゲル浸透/サイズ排除クロマトグラフィー、
膜浸透法、原子吸収法、及び放射線分光分析が含まれる。直鎖コポリマーの溶媒
本発明の組成物は、この発明のコポリマーのための溶媒である疎水性で、揮発
性の分岐鎖炭化水素液体を含む。一般的に、本発明の組成物は、約0.1%から
約50%、好ましくは約0.2%から約25%、更に好ましくは約0.5%から
約15%の溶媒を含む。直鎖コポリマーと溶媒の重量比は、一般に約1:100
から約5:1、好ましくは約1:10から約1:1、更に好ましくは約1:8から約
2:3である。
ここで使用するように、"揮発性"の用語は、1気圧で260℃以下、好ましく
は250℃以下、更に好ましくは230℃以下、最も好ましくは225℃以下の
沸点を有する液体を意味する。一方"非揮発性"の用語は、、1気圧で260℃以
上の沸点を有する溶媒を意味する。炭化水素溶媒はまた、毛髪や皮膚への局所適
用に許容されるべきである(即ち、過度の刺激、過敏又は他の反応が溶媒によっ
て引き起こされないこと)。
好ましい分岐鎖炭化水素は、約10から約16、好ましくは約12から約16
、最も好ましくは約12から約14の炭素原子を有する。(例えば、好ましい分
岐
鎖炭化水素は、C10−C16の分岐鎖炭化水素、C11−C14の分岐鎖炭化
水素、C12の分岐鎖炭化水素をふくむ。)飽和炭化水素が好ましいが、不飽和
炭化水素の排除を意図しない。この好ましい分岐鎖炭化水素の例には、上記の炭
素数のイソパラフィンを含む。イソパラフィンは、商業的にはExxon Chemical C
o.からIsopar H及びK(C11−C12イソパラフィン)及びIsopar L(C1
1−C13イソパラフィン)として入手できる。他の適当な分岐鎖炭化水素は、
イソドデカンとイソヘキサデカンである。イソドデカンが好ましく、商業的にPr
eperse Inc.(South Plainfield,NJ,USA)からPermethyl 99Aとして入手できる
。
直鎖コポリマーは、本組成物中で分岐鎖炭化水素溶媒に溶解性である。一般に
、コポリマーは25℃で溶媒の重量で0.1%の濃度、好ましくは1%の濃度、
更に好ましくは5%の濃度、最も好ましくは15%の濃度で溶解性であるべきで
ある。
しかし、炭化水素溶媒は組成物の水性担体には不溶性である。これはコポリマ
ー又は他の乳化剤の不存在で決定され、溶媒と水性担体が室温で一緒に混合され
た後分離層を形成するかどうかを観察することによって容易に確認できる。
特別な理論によって必要な限定がされることなく、約100℃以上(そして、
好ましくは約200℃以下の)沸点を有する好ましい炭化水素溶媒は、乾燥して
平滑なポリマーフィルムを得るのに役立つ。かかる炭化水素溶媒は、水性のポリ
マー相よりも揮発性がより低いので、組成物の乾燥時に比較的長い時間の間コポ
リマーを溶解状態に維持し、コポリマーの凝集を最小にし、したがってコポリマ
ーが乾燥して平滑なフィルムになることを可能にする。本発明の組成物は、任意
に他の揮発性希釈剤又は溶媒を含んで良い。このような他の希釈剤/溶媒は、炭
化水素、エステル、エーテル、アルキルアルコール、シリコン誘導体、及びこれ
らの混合物を含む。しかし好ましい組成物はこのような他の溶媒を含まない。
ヘアケア組成物
本発明の組成物は、コポリマーと疎水性で揮発性の分岐鎖炭化水素溶媒を毛髪
に付与するために、適当なキャリアー又はヘアケアマトリックス(混合物)を含
む。コポリマー/炭化水素溶媒を毛髪に付与するためのいかなるキャリアーも使
用することができる。キャリアーは、水又は他の水溶性の或いはこれらの混合物
であり、コポリマーの揮発性溶媒が不溶性である揮発性液体を含むことができる
。一般に、組成物は、約50%から99.3%、好ましくは約70%から99%、
更に好ましくは約85%から98%のキャリアー又はヘアケアマトリックスを含
む。
このキャリアー液体は、水及び他の親水性液体及びこれらの組み合わせを含む
ことができる。水に加えて本発明で使用する適当なキャリアー液体には、低級ア
ルコール(C1−C4アルコール、好ましくはエタノールやイソプロパノールの
ようなC2−C4のアルコール)及び低級アルコールの混合物を含む。好ましい
溶媒には、水、エタノール、これらの混合物を含む。特に水が好ましい。
好ましい組成物は、コポリマーの分散した液滴又は粒とキャリアー中に分布す
る疎水性で揮発性の溶媒の不連続相の形が好ましい。キャリアーは又、他の活性
成分、濃厚化剤、ゲル化剤のようなレオロジー改良剤等の、種々の他の成分を含
むことができる。本発明の組成物は液体、ローション、クリーム、ゲル等の形態
であることができる。
キャリアーは、ゲルベヒクル物質又は他のレオロジー改良剤を含んでもよい。
これらは特にヘアーリンス、シャンプー、ムース、クリーム及びローションのよ
うな製品に使用することを意図している。
ゲルベヒクルは、二種の必須の成分、即ち、脂質ベヒクル物質及び界面活性ベ
ヒクル物質を含む。ゲルベヒクルは、一般に次の文書に記載されている。: Bar
ry、"The Selfbodying Action of the Mixed Emulsifier Sodium Dodecyl Sulfa
te/Cetyl Alcohol",28J Of Colloid Interface Science 82−91(1968
);Barry et al."The Selfbodying Action of Alkyltrimethylammonium Bromide
s/Cetostearyl Alcohol Mixed Emulsifier;Influence of Quaternary Chain Le
ngth"、35 of Colloid Interface Science 689−708(1971);Barry e
t al."Rheology of System Containing Cetomacrogol 1000 Cetostearyl Alcoho
l,Self Bodying Action"、38 of Colloid Interface Science 616−625(
1972)。
キャリアーは、実質的に水不溶性で、疎水基と親水基とを持つ一つ又はそれ以
上の脂質ベヒクルを配合しても良い。脂質ベヒクル物質は、炭素鎖が約12から
22、好ましくは約16から18の長さの、天然の又は合成で得られた酸、酸誘
導体、アルコール、エステル、エーテル、ケトン及びアミドを含む。脂肪族アル
コールと脂肪族エステルが好ましく、特に脂肪族アルコールが好ましい。
ここで使用する好ましいエステルはセチルパルミテート及びグリセリルモノス
テアレートである。セチルアルコールとステアリルアルコールが好ましいアルコ
ールである。特に好ましい脂質ベヒクル物質は、約55%から約65%(混合物
の重量で)のセチルアルコールを含むセチルアルコールとステアリルアルコール
の混合物が含まれる。
ここで有用な脂質ベヒクル物質は、Bailey' s Industrial Oil and Fat Prod ucts
,(3rd ed.D.Swern、1979)に記載されている。ここで有用な脂肪族アル
コールは、以下の文書に記載されている: U.S.Patent 3,155,591,Hilfer、196
4年11月3日発行、U.S.Patent4,165,369,Watanabe et al、1979年8月21日発行
、U.S.Patent 4,269,824,Villamarin、et al、1981年5月26日発行;英国特許明
細書1,532,585、1978年11月15日発行;及びFukusima et al,"The Effect
of Cetostearyl Alcohol in Cosmetic Emulsions",98 Cosmetics and Toiletri es
89-112(1983).ここで有用な脂肪族エステルは、U.S.Patent 3,341,465,Kauf
man,et al、1976年9月12日発行に記載されている。もし本発明の組成物に含ま
れるならば、脂質ベヒクル物質は典型的には組成物の約0.1%から10.0%で、カ
チオン界面活性ベヒクル物質は組成物の約0.05%から5.0%で存在する。
カチオン界面活性物質はゲルベヒクル中の使用に適切であり、限定はしないが
以下に記載のものを含む。この組成物はまた、カチオン界面活性剤を含まない脂
質ベヒクルをも含むことができる。
濃厚組成物のための非イオンセルロースエーテル及び水溶性ゴムの使用もまた
意図している。例えば、U.S.Patent 4,557,928,Glover、1985年12月10日発行、
はグルカンガム、グアーガム及びヒドロキシエチルセルロースからなる懸濁系を
含むヘアコンデイショナーを教えており;そしてU.S.Patent 4,581,230,Grollier
et al、1986年4月8日発行、は濃厚化剤としてヒドロキシエチルセルロース又
はグアーガムのような水溶性の植物性濃厚化剤を含む毛髪処理用の化粧料組成物
を教えている。
非イオン水溶性セルロースエーテルは、ヘアケア組成物に使用できる好ましい
ポリマーである。セルロースエーテルは比較的低い分子量で、しかし実際の濃縮
液で高粘度の水性液体を作る能力がある。これらの物質は、メチル、ヒドロキシ
エチル及びヒドロキシプロピルからなる群から選ばれる水溶性を付与する十分な
非イオン性の置換基を十分な程度に持った非イオン性セルロースエーテルであり
、これは更に0.2重量%からセルロースエーテルが水に1重量%以下で溶解す
る量の間の量で、約10から24の炭素数の炭化水素基で置換される。改質され
るセルロースエーテルは、好ましくは小さい乃至中間の分子量、即ち約800,
000以下、好ましくは約20,000から700,000(約75から250
0D.P.)のものである。広く使用され、商業的に入手できる非イオン性セル
ロースエーテルは、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキ
シエチルセルロースを含む。
本発明の組成物、特にヘアーリンスに使用する他のキャリアー成分は、一つ又
はそれ以上の疎水性に改質された非イオン性の水溶性ポリマー物質(以下代わり
に"疎水化非イオン水溶性ポリマー"と引用する)と、(ジ牛脂ジメチルアンモニウ
ムクロライドなどの)4級アンモニウム化合物などのような一つ又はそれ以上の
界面活性剤の組あわせを含む。これらのベヒクルは以下の特許に詳細に記載され
ている: U.S.Patent 5,106,609,Bolich et al、1992年4月21日発行、U.S.Pat
ent 5,100,658,Bolich et al、1992年3月31日発行、U.S.Patent 5,104,646,Boli
ch et al、1992年4月14日発行、U.S.Patent 5,100,657,Ansher-Jackson et al
、1992年3月31日発行。
これらの系は必ずしも技術的な意味においてゲルでないゲル様のレオロジーを
提供する。このような系が本発明の組成物の濃厚化に使われる時、約0.3%か
ら約5.0%、好ましくは約0.4%から約3.0%の疎水化非イオン水溶性ポ
リマーが、約0.3%から約5.0%、好ましくは約0.4%から約3.0%の
ここに記載されたような水溶性重合性濃厚化剤と共に使用される。
”疎水化非イオン水溶性ポリマー”は、ポリマーの水への溶解性を少なくする
ために十分な量の疎水性の置換基で置換して改質した非イオン性の水溶性ポリマ
ーを意味する。"水溶性"の意味は、濃厚化剤のポリマー骨格を構成するポリマー
又はその塩が、25℃で水溶液の重量基準で0.1%のレベルで水に溶解した時
にそれが実質的に透明な溶液を形成するような十分に溶解性であることである。
疎水化非イオン水溶性ポリマーのポリマー骨格は、本質的にいかなる水溶性の
ポリマーであることもできる。疎水化非イオン水溶性ポリマーの形成に有用な水
溶性のポリマーの例に、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリ
アクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、デキストラン(D&O Chemicalsから入手可能の原料グレード2Pを精製し
たデキストラン)、アカシア、ガッチ、トラガカントのような植物抽出物、アル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、カラギナンナトリウムの
ような海草抽出物、UcareJRポリマー(Union Carbideから入手可能なカチオン
変性ヒドロキシエチルセルロース)のようなカチオン性ポリマー、グアーガム、
ロカストビーンガム、キサンタンガムのような天然多糖類を含む。非イオン水溶
性セルロースエーテルが、好ましくは疎水性に変性されるポリマーのポリマー基
材として採用される。かくして、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロースが
すべて改質することができる。メチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロキシプロ
ピルのような非イオン置換基の量は、そのエーテルの水溶性が確保されるに十分
な量である限り臨界的ではない。
非イオン水溶性ポリマーを改質する疎水基は、C8からC22のアルキル、ア
リールアルキル、アルキルアリール基又はこれらの混合物である。一つ又はそれ
以上の疎水基が、エーテル、エステル又はウレタン結合を介してセルロースエー
テル骨格に結合する。エーテル結合が好ましい。
ポリマー骨格の疎水性置換の程度は、個々のポリマー骨格に依存するが約0.
10%から1.0%である。更に一般的には、ポリマーの親水性部と疎水性部の
割合は、約10:1から約1000:1である。このような要件に合致し商業的に
入手できる一つの疎水化非イオン水溶性ポリマー物質は、NATROSOL P
LUSグレード430、疎水化ヒドロキシエチルセルロースで,Aqualon Company
,Wilmington,Delawareから入手できる。この物質は、約0.5%から0.9%の
C16アルキル置換体である。この物質のヒドロキシエチルのモル置換度は約2
.8から3.2である。改質前の水溶性セルロースの重量平均分子量は約300
,000である。
このタイプの他の物質は、Aqualon Company,Wilmington,Delawareの商品名N
ATROSOL PLUS CSグレードD−67である。この物質は、約0.
50%から0.95%のC16アルキル置換体である。この物質のヒドロキシエ
チルのモル置換度は約2.3から3.3である。改質前の水溶性セルロースの重
量平均分子量は約700,000である。
疎水化非イオン水溶性ポリマーは、水溶性又は水不溶性の界面活性剤と組み合
わせて使用することができる。
これに関して、"水溶性界面活性剤"は、25℃で水に0.2重量%溶解した時
に実質的に透明な等方性の溶液を形成する物質である。水溶性界面活性剤は、好
ましくは約20,000以下の分子量である。
本質的にこれらの要件に合致する水溶性の界面活性物質は本発明で有効に作用
する。しかし、セチルベタイン、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アン
モニウム、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、及びこれらの混合物が特
に好ましいことがわかった。
このような系が本発明の組成物の濃厚化に使われる時、一般的に約0.1%か
ら約10.0%、好ましくは約0.2%から約5.0%の疎水化非イオン水溶性
ポリマーが、約0.02%から約0.30%、好ましくは約0.05%から約0.
30%、最も好ましくは約0.05%から約0.20%の水溶性界面活性剤と共
に使用される。高いレベルの水溶性界面活性剤は疎水化ヒドロキシエチルセルロ
ース濃厚化剤に妨害し、望ましくないレオロジーの組成物を生成するので、水溶
性界面活性剤は低いレベルに保たれる。
この系に使用する"水不溶性界面活性剤"は、25℃で水に0.2重量%以上溶
解した時に実質的に透明な等方性の溶液を形成しない物質である。水不溶性界面
活性剤は好ましくは約20,000以下の分子量である。本質的にこれらの要件
に合致するいかなる水不溶性の界面活性物質も本発明で有効に作用する。しかし
、水不溶性カチオン界面活性剤が特に好ましい。カチオン界面活性剤は以下に示
す。限定でない以下の物質が適当である: ステアラミドジエタノールアミン(
ステアラミドDEA)、椰子アミドメタノールアミン(椰子アミド MEA)、ジメ
チルステアラミンオキサイド、グリセリルモノオレエート、蔗糖ステアレート,
PEG−2ステアラミン、式CH3−(CH2)14−CH2−(OCH2CH2)nO
H[ここでnは、平均値2の数、ICIAmericaからBrij56の商品名で入手可
能]で表わされるCetheth-2のような脂肪族アルコールのポリエチレングリコー
ルエーテル、クエン酸グリセリンステアレート、ジ水素化牛脂ジメチルアンモニ
ウムクロライド、下式のPoloxamer181のようなポリオキシエチレン−ポリオ
キシプロピレン−ブロックポリマー:
ここで平均でxは3、yは30、zは3(商品名Pluronic L-61でBASF Wyand
otteから商業的に入手可能)、水素化牛脂ジメチルベタイン、及び水素化牛脂ア
ミドDEAである。
このような系が本発明の組成物の濃厚化に使われた時、一般的に約0.1%か
ら約10.0%、好ましくは約0.2%から約5.0%の疎水化非イオンポリマ
ーが、約0.02%から約10%、好ましくは約0.05%から約3.0%、最
も好ましくは約0.05%から約2.0%の水不溶性界面活性剤と共に使用され
る。
疎水化非イオン水溶性ポリマーシステムと同様にゲルベヒクルシステムを含む
本発明の組成物に使用するカチオン性界面活性剤は、本発明の水性組成物に溶解
した時に正に帯電するアミノ基又は4級アンモニウム疎水基を含んだ化合物を含
む。ここで有用なカチオン界面活性剤は、以下に詳細に示す。
キャリアー中で組成物を濃厚化し、及び/又は炭化水素溶媒相にコポリマーを
懸濁するための懸濁剤の使用もまた意図している。適当な懸濁剤は、このような
懸濁剤がシャンプー組成物中で結晶で存在するような、長鎖アクリル誘導体、長
鎖アミンオキサイド、及びこれらの混合物である。これらの懸濁剤は、U.S.Pate
nt 4,741,855,Grote et al、1988年3月3日発行に記載されている。特に好まし
くはエチレングリコールジステアレートである。
懸濁剤として有用な長鎖アクリル誘導体の中に、N,N−ジ(水素化)C8−
C22(好ましくはC12−C22、更に好ましくはC16−C18)アミノ安
息香酸、又はその水溶性塩(K,Na塩)、特にN,N−ジ(水素化)牛脂アミド
安息香酸であり、これはStepan Company(Northfield,Illinois,USA)から市
販されている。界面活性剤
本発明の組成物、特にシャンプー及びコンデイショナー組成物では界面活性剤
は任意の成分である。存在する時は、界面活性剤は典型的には組成物の約0.0
5%から約50%含まれる。シャンプーでは、好ましいレベルは組成物の約10
%から約30%、最も好ましくは約12%から約25%である。コンデイショナ
ーでは、好ましいレベルは組成物の約0.2%から約3%である。本発明の組成
物に有用な界面活性剤は、アニオン、ノニオン、カチオン、双極イオン及び両性
の界面活性剤である。
ここで、特にシャンプーに有用な合成界面活性剤は、アルキル及びアルキルエ
ーテルサルフェートを含む。これらの物質は、典型的にはそれぞれ式ROSO3
M及びRO(C2H4O)xSO3Mで表わされ、ここでRは炭素数10から約20
のアルキル又はアルケニル基、xは1から10、Mはアンモニウム、ナトリウム
、カリウム及びトリエタノールアミンのような水溶性カチオンである。
他の適当なアニオン活性剤は、次の一般式で表わされる有機硫酸反応物の水溶
性塩である。
R1−SO3−M
ここで、R1は、約8から約24、好ましくは約12から約18の炭素数の直
鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素ラジカルからなる群から選ばれ、Mはカチオンであ
る。重要な例は、約8から約24、好ましくは約12から約18の炭素数のイソ
、ネオ及びn−パラフィン及び漂白と加水分解を含む例えば公知のスルフォン化
によって得られるSO3、H2SO4、発煙硫酸のような硫酸化剤を含むメタン系
列の炭化水素の有機硫酸反応物の塩である。好ましくはスルフォン化C12−C
18のn−パラフィンのアルカリ金属又はアンモニウム塩である。
本発明の範囲に入る付加的なアニオン性の合成界面活性剤は、イセチオン酸の
脂肪酸エステルの水酸化ナトリウム反応生成物であり、この脂肪酸は例えば椰子
油から得られ;メチルタウリドの脂肪酸アミドのナトリウム又はカリウム塩で、
この脂肪酸も例えば椰子油から得られる。他の界面活性剤はU.S.Patent 2,486,9
21、U.S.Patent 2,486,922及びU.S.Patent 2,396,278に示される。
更に他のアニオン性界面活性剤は、コハク酸塩のグループである。このグルー
プは、N−オクタデシルスルホコハク酸2ナトリウム塩;N−(1,2−ジカル
ボキシエチル)N−オクタデシルスルホコハク酸4ナトリウム塩;スルホコハク
酸ナトリウム塩のジアミルエステル;スルホコハク酸ナトリウム塩のジヘキシル
エステル;スルホコハク酸ナトリウム塩のジオクチルエステルのような界面活性
剤を含む。
ここで使用できる適当な他の界面活性剤は、炭素数12から約24オレフィン
スルフォネートである。”オレフィンスルフォネート”の用語は、反応中に生成
したサルトンが水素化されて対応するヒドロキシアルカンスルフォネートになる
ような条件下で、SO3によるαオレフィンのスルフォン化と引き続く酸性反応
混合物の中和によって製造される化合物を意味する。オレフィンスルフォネート
を生成するαオレフィンは、約12から約24、好ましくは約14から約16の
炭素数のモノオレフィンである。他のグループのアニオン性有機界面活性剤は、
β−アルコキシアルカンスルフォネートである。これらの化合物は次の式で表わ
される:
ここで、R1は約6から約20の炭素数の直鎖アルキル基、R2は約1(好ましい
)から約3の炭素数の低級アルキル基、そしてMは前に記載した水溶性カチオン
である。
多くの付加的な非石鹸のアニオン性界面活性剤が、McCutcheon's Detergents
and Emulsifiers,1984Annual,Allured Publishing Corporationに記載されて
いる。又、U.S.Patent 3,929,678,Laughlin et al、1975年12月30日発行に他の
界面活性剤と同様に多くのアニオン性のものも記載されている。
ノニオン活性剤は好ましくはアニオン、両性又は双極イオン性活性剤と組み合
わせて使用されるが、脂肪族又はアルキル芳香族である有機の疎水性化合物に(
本来親水性である)アルキレンオキサイド基を縮合させることによって製造され
る化合物として広く定義できる。ノニオン性界面活性剤の好ましいグループの例
は以下のとおりである:
1.プロピレンオキサイドとエチレンジアミン製品との反応生成物とエチレン
オキサイドの縮合から導かれるもの。
2.炭素数約8から約18の直鎖又は分岐鎖を有する何れかの脂肪族アルコー
ルとエチレンオキサイドとの縮合製品。例えば、椰子アルコールの1モル当たり
約10から約30モルのエチレンオキサイドと、炭素数約10から約14の椰子
アルコール部分を持つ椰子アルコールエチレンオキサイド縮合物。
3.次の一般式に対応するもののような長鎖3級アミンオキサイド。
ここで、R1は炭素数約8から約18のアルキル、アルケニル又はモノヒドロキ
シアルキル基、0から約10のエチレンオキサイド基、及び0から約1のグリセ
リル基を含み、R2とR3は約1から約3の炭素原子と0から約1の水酸基、例
えば、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル又はヒドロキシプロピル基
を含む。(式中の矢印は半極性結合の慣用表現である)
4.次の一般式に対応する長鎖3級ホスフィン。
ここで、Rは炭素数約8から約18の鎖長のアルキル、アルケニル又はモノヒド
ロキシアルキル基、0から約10のエチレンオキサイド基、及び0から約1のグ
リセリル基を含み、R’とR”は約1から約3の炭素数のアルキル又はモノヒド
ロキシアルキル基である。式中の矢印は半極性結合の慣用表現である。
5.約1から約3の炭素数(通常メチル)の一つの短鎖アルキル又はヒドロキ
シアルキル基、及び約8から約20の炭素数のアルキル、アルケニル、ヒドロキ
シアルキル又はケトアルキルを含む一つの長鎖疎水性鎖と、0から約10のエチ
レンオキサイド基及び0から約1のグリセリル基を有する長鎖ジアルキルスルフ
オキシド。具体例には、オクタデシルメチルスルフォキシド、2−ケトデシルメ
チルスルフォキシド、3,6,9−トリオクタデシル2−ヒドロキシエチルスル
フォキシド、ドデシルメチルスルフォキシド、オレイル3−ヒドロキシプロピル
スルフォキシド、テトラデシルメチルスルフォキシド、3−メトキシトリデシル
メチルスルフォキシド、3−ヒドロキシトリデシルメチルスルフォキシド、3−
ヒドロキシ−4−ドデコキシブチルメチルスルフォキシドを含む。
本発明の組成物、特にコンデイショナーに有用なカチオン性界面活性剤は、本
発明の水性組成物に溶解した時に正に帯電するアミノ基又は4級アンモニウム親
水基を含む。ここで有用なカチオン性活性剤は、McCutcheon's Detergents and Emulsifiers,
(北米編、1979);schwalz et al,Surface Active Agents,Their Chemistry and Technology
,Interscience Publishers,1940; U.S.Patent 3
,155,591,Hifer、1964年11月3日発行,U.S.Patent 3,929,678,Laughlin et al
、1975年12月30日発行,U.S.Patent 3,959,461,Bailey et al、1976年5月25日
発行,及びU.S.Patent 4,387,090,Bolich Jr、1983年6月7日発行に記載されて
いる。本発明の組成物に含む場合は、カチオン活性剤は約0.05%から約
5%である。
ここで有用な4級アンモニウム含有カチオン活性剤は次の一般式のものである
。
ここで、R1−R4は独立に炭素数約1から約22脂肪族基、又は炭素数約12か
ら約22の芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒド
ロキシアルキル、アリール又はアルキルアリール基であり;Xは、ハロゲン、ア
セテート、フォスフェート、ニトレート及びアルキルサルフェート基から選ばれ
るアニオンである。脂肪族基は炭素と水素原子に加えて、エーテル結合及びアミ
ノ其のようなその他の基を含んでも良い。例えば約12の炭素のような長鎖脂肪
族其は飽和又は不飽和である。
ここで有用な他の4級アンモニウム塩は、牛脂プロパンジアンモニウムジクロ
リドのようなジ4級アンモニウム塩である。
4級アンモニウム塩は、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライドを含む。
ここでアルキル基は約12から約22の炭素数を持ち、水素化牛脂脂肪酸のよう
な長鎖脂肪酸から得られる(R1及びR2が主に16から18の炭素数の牛脂脂肪
酸から得られた第4級化合物)。本発明で有用な4級アンモニウム塩は、ジ牛脂
ジメチルアンモニウムクロライド、ジ牛脂ジメチルアンモニウムメチルサルフェ
ート、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジ(水素化牛脂)ジメ
チルアンモニウムクロライド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド
、ジドコシルジメチルアンモニウムクロライド、ジ(水素化牛脂)ジメチルアン
モニウムアセテート、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジヘキ
サデシルジメチルアンモニウムアセテート、ジ牛脂ジプロピルアンモニウムホス
フェート、ジ牛脂ジメチルアンモニウムニトレート、ジ(椰子アルキル)ジメチ
ルアンモニウムクロライドおよびステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライドを含む。ジ牛脂ジメチルアンモニウムクロライド、ジセチルジメチルアン
モニウムクロライド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド及
びセチルトリメチルアンモニウムクロライドが好ましい有用な4級アンモニウム
塩である。ジ(飽和又は不飽和牛脂)ジメチルアンモニウムクロライドが特に好
ましい4級アンモニウム塩である。
第1、第2及び第3級脂肪族アミンもまた適当なカチオン性活性剤である。こ
のアミンのアルキル基は、好ましくは約16から18の炭素数で、置換されても
置換されていなくても良い。ここで有用なこのようなアミンは、ステアラミドプ
ロピルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミド、ジメチルステアラ
ミン、ジメチル大豆油アミン、大豆油アミン、ミリスチルアミン、トリデシルア
ミン、エチルステアリルアミン、N−牛脂プロパンジアミン、エトキシ化(5モ
ルEO)ステアリルアミン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン及びアラキジ
ルベヘニルアミンを含む。適当なアミン塩は、ハロゲン、アセテート、ホスフェ
ート、ニトレート、クエン酸塩、乳酸塩及びアルキルサルフェートを含む。この
ような塩は、ステアリルアミン塩酸塩、大豆油アミン塩酸塩、ステアリルアミン
ぎ酸塩,N−牛脂プロパンジアミンジクロライド及びステアラミドプロピルジメ
チルアミンクエン酸塩を含む。本発明に有用なカチオン性アミン活性剤は、U.S.
Patent 4,275,055,Nachtigal et al、1981年6月23日発行に記載されている。
シャンプーと同様にコンデイショナーに有用な双極イオン活性剤は、脂肪族4
級アンモニウム、ホスホニウム、及びスルホニウム化合物の誘導体として広く記
載できるものにより例示される。ここで、脂肪族基は直鎖又は分岐鎖であり、一
つの脂肪族置換基は約8から約18の炭素数で、他の一つは例えばカルボキシ、
スルフォネート、サルフェート、ホスフェート又はホスホネートのようなアニオ
ン性水溶性の基を含む。これらの化合物の一般式は下記である:
ここで、R2は炭素数約8から約18の鎖長のアルキル、アルケニル又はヒド
ロキシアルキル基、0から約10のエチレンオキサイド基、及び0から約1のグ
リセリル基を含み;Yは窒素、リン、硫黄原子からなる群から選ばれ;R3は炭
素数約1から約3のアルキル又はモノヒドロキシアルキル基であり;Xは、Yが
硫黄の時は1で、Yが窒素又はリン原子の時は2であり;R4は炭素数約1から
約4のアルキレン又はヒドロキシアルキレン基であり;Zはカルボキシレート、
スルホネート、サルフェートホスホネート及びホスフェートから成る群から選ば
れる基である。
ベタインのような他の双極イオンもまた本発明に有用である。ここで有用なベ
タインの例には、椰子ジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルカ
ルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルアルファカルボキシエチルベタイン
、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルビスー(2−ヒドロキシ
エチル)カルボキシメチルベタイン、ステアリルビスー(2−ヒドロキシプロピ
ル)カルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルガンマーカルボキシプロピル
ベタイン及びラウリルビスー(2−ヒドロキシプロピル)アルファ−カルボキシ
エチルベタインを含む。スルフォベタインは、椰子ジメチルスルホプロピルベタ
イン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルスルホエ
チルベタイン、ラウリルビス−(2−ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタイ
ン等であり;RCONH(CH2)3の基がベタインの窒素原子に結合したアミド
ベタイン及びアミドスルホベタインもまた本発明に有用である。
本発明の組成物に使用できる両性界面活性剤は、脂肪族の第2級又は第3級ア
ミンの誘導体として広く記載されているものであり、脂肪族基は直鎖又は分岐鎖
であり、脂肪族置換基の一つは約8から約18の炭素数で、ひとつは例えばカル
ボキシ、スルフォネート、サルフェート、ホスフェート又はホスホネートのよう
なアニオン性水溶性の基を含む。この定義の範囲に入る化合物の例は、ナトリウ
ム−3−ドデシルーアミノプロピオネート、ナトリウム−3−ドデシルーアミノ
プロパンスルホネート、N−アルキルタウリンである。これは、U.S.Patent 2,6
58,072の記載にしたがってドデシルアミンとイセチオン酸ナトリウムの反応生成
物として、U.S.Patent 2,483,091の記載にしたがって作られるN−高級アルキル
アスパルギン酸として、そしてU.S.Patent2,528,378に記載され"Miranol"の商品
名で販売されている製品として得られる。シリコンヘアーコンデイショニング剤
本発明の任意成分は、キャリアーが水溶性溶媒に基づく水溶液又はその他をベ
ースとした、水性のまたは水溶解性相の組成物に溶解しない非揮発性のシリコン
コンデイショニング剤である。
ここで使用するシリコンコンデイショニング剤は、25℃で平均粘度が好まし
くは約1,000から約20,000,000センチストークス、更に好ましく
は約10,000から約10,000,000センチストークス、最も好ましく
は約100,000から約5,000,000センチストークスである。シリコ
ンの粘度は一般に、Dow Corning Corporate Test Method CTM0004,1970年7
月20日に示されるガラスキャピラリー粘度計の方法によって測定できる。
シリコンコンデイショニング剤は、典型的にはシャンプー組成物に重量で約0
.05%から約10%、好ましくは約0.1%から約10%、更に好ましくは約
0.5%から約8%、最も好ましくは約0.5%から約5%にレベルで使用され
る。
適当な非揮発性シリコン流体は、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロ
キサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマー
及びこれらの混合物を含む。毛髪のコンデイショニング性を有する他の不溶性で
非揮発性シリコン流体もまた使用することができる。ここで使用する"非揮発性"
の用語は、当業者が理解するように、シリコンが周囲の条件で非常に低い又はほ
とんど有意の蒸気圧を示さないことを意味する。”シリコン流体”の語は、一般
に25℃で1,000,000センチストークス以下の粘度の流動性シリコン物
質を意味する。一般にこの流体の粘度は、25℃で約5から1,000,000
センチストークス、好ましくは約10から100,000センチストークスであ
る。
シリコン流体には、又下記の構造のポリアルキル又はポリアリールシロキサン
を含む。
ここで、Rはアルキル又はアリール,xは約1から約8000、好ましくは約5
から約8000の整数である。”A”は、シリコン鎖の末端を封鎖するグループ
を表わす。
シリコン鎖に置換したアルキル基又はアリール基(R)又はシロキサン鎖の末
端(A)は、得られるシリコンが室温で液体で、疎水性で、毛髪に使用した時に
刺激性、毒性その他の害がなく、組成物の他の成分と併用でき、通常の使用と貯
蔵の条件で化学的に安定であり、毛髪に沈着しコンデイショニング能力がある限
りはいかなる構造もとりうる。
適切な置換基Aは、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ及びアリ−ロキ
シである。シリコン原子上の二つの置換基Rは、同じ又は異なったものを表わす
。好ましくは二つのRは同じ物を表わす。適当なRは、メチル、エチル、プロピ
ル、フェニル、メチルフェニル、及びフェニルメチルを含む。好ましいシリコン
は、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン及びポリメチルフェニル
シロキサンである。ポリジメチルシロキサンが特に好ましい。
使用できる非揮発性ポリアルキルシリコン流体は、例えばポリジメチルシロキ
サンである。これらのシロキサンは、例えばViscasilR及びSF96シリーズと
してGeneral Electric Companyから、そしてDow Corning200シリーズとしてD
ow Corningから入手できる。
ポリアルキルアリールシロキサン流体には、例えばポリメチルフェニルシロキ
サンが含まれる。これらのシロキサンは、例えばSF1075メチルフェニル流
体としてGeneral Electric Companyから、又は556化粧品グレード流体として
Dow Corningから入手できる。
使用できるポリエーテルシロキサンコポリマーは、例えばエチレンオキサイド
又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの混合物が使用されているが、
ポリプロピレンオキサイド変性ポリジメチルシロキサン(例えば、Dow Corning
DC−1248)を含む。エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのレベル
は水及び組成物に溶解を防止するように十分に低くなけれればならない。
シリコンコンデイショニング剤に特に有用な他のシリコン物質は、不溶性シリ
コンゴムである。ここで使用する"シリコンゴム"の用語は、25℃で1,000
,000センチストークス又はそれ以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン
物質を意味する。シリコンゴムは、Petrach U.S.Patent 4,152,416,Spitzer et
al、1979年5月1日発行,及びNoll,Walter,Chemistry and Technology of Sil
icones,NewYork Academic Press 1968に記載されている。”シリコンゴム”は、
典型的には約200,000以上、一般に200,000から1,000,00
0の分子量を持つ。特定の例としては、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチ
ルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン
)(ジフェニルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー及びこれらの混
合物を含む。カチオンポリマーヘアコンデイショニング剤
本発明の組成物はまた、水溶性でカチオン性の毛髪用有機ポリマーコンデイシ
ョニング剤も含む。カチオンポリマーヘアコンデイショニング剤は、一般的にシ
ャンプー組成物の重量で、約0.05%から約5%、好ましくは約0.1%から
約4%、更に好ましくは約0.2%から約3%のレベルで存在する。
”水溶性”カチオン性有機ポリマーは、25℃で水(蒸留水又は同等物)に0.
1%の濃度で肉眼で実質的に透明な溶液を形成するように水に十分に溶解性であ
ることを意味する。好ましくは、ポリマーは0.5%の濃度、好ましくは1.0%の濃
度で実質的の透明な溶液を形成するように溶解性である。
ヘアコンデイショニング剤として有用なカチオン性有機ポリマーは、毛髪にコ
ンデイショニング効果を与え、シャンプー組成物中で溶解性である有機ポリマー
である。これらの効果をもたらすいかなるカチオン性有機ポリマーも使用するこ
とができる。ここで使用される"ポリマー"の用語は、1種類のモノマーの重合に
よるもの或いは2以上のモノマーによるもの(コポリマー)を含む。
ここでカチオンポリマーは、一般的に少なくとも5,000以上、典型的には
少なくとも約10,000以上で、約1千万以下の重量平均分子量を持つ。好ま
しくは分子量は約10万から約2百万である。カチオンポリマーは、第4級アン
モニウム又はカチオン性アミノ基又はこれらの混合物のようなカチオン性窒素を
含む。
カチオン電荷密度は、好ましくは0.9meq/gram以上,更に好ましく
は1.0meq/gram以上,更に好ましくは1.1meq/gram以上,
最も好ましくは1.2meq/gram以上である。カチオン電荷密度は、好ま
しくは4meq/gram以下,更に好ましくは3.0meq/gram以下,
最も好ましくは2.0meq/gram以下である。カチオン性ポリマーのカチ
オン電荷密度は、Kjedahl法によって決定できる。当業者は、アミノ基含有ポリ
マーの電荷密度は、pHとアミノ基のイソエレクトリック点に大きく依存するこ
とを認識している。電荷密度は使用に当たり上記のpH限界以内であるべきであ
り、一般にpH3からpH9、最も好ましくはpH4からpH8である。
いかなるアニオン性対イオンも水溶解性の条件を満足する限りカチオン性ポリ
マーに対して使用することができる。適当な対イオンは、ハライド(例えば、C
l-、Br-、I-又はF-好ましくはCl-、Br-、I-)、サルフェート及びメチ
ルサルフェートを含む。この列記は限定的ではないので、他ののものもまた使用
することができる。
カチオン性窒素含有基は、カチオンヘアコンデイショニングポリマーの全モノ
マー単位の部分上に置換基として存在する。したがってカチオンポリマーは、4
級アンモニウム又はカチオン性アミン置換モノマー及びここでスペーサーモノマ
ーとして使われる他の非カチオン性モノマーのコポリマー、ターポリマー等を含
むことができる。このようなポリマーは当業界で知られており、DTFA Cosme
tic Ingredient DictiOOnary第3編、Estrin、Crosley,Haynes編、(The Cosmeti
c Fragrance Assocoation、Inc.,Washington D.C.1982)に見ることができる
。
適当なカチオン性ポリマーには、例えばアクリルアミド、メタアクリルアミド、
アルキル及びジアルキルアクリルアミド、アルキル及びジアルキルメタアクリル
アミド、アルキルアクリレート、アルキルメタアクリレート、ビニルカプロラク
トン及びビニルピロリドンのような水溶性スペーサーモノマーと共にカチオン性
アミン、又は4級アンモニウム機能を有するビニルモノマーのコポリマーを含む
。アルキル及びジアルキル置換モノマーは、好ましくはC1−C7アルキル基、
更に好ましくはC1−C3アルキル基を含む。他の好ましいスペーサーモノマー
には、ビニルエステル、ビニルアルコール(ポリビニルアセテートの加水分解に
よって作られる。)無水マレイン酸、プロピレングリコール、及びエチレングリ
コールを含む。
カチオン性アミンは、その化学種とシャンプーのpHに依存して、1級、2級
及び3級アミンであることができる。一般に2級及び3級アミン、特に3級アミ
ンが好ましい。
アミン置換ビニルモノマーは、アミンの形で重合され、次いで必要に応じて4
級化反応によりアンモニウムに変換できる。アミンは又ポリマーの形成に引き続
いて同様に4級化することもできる。例えば、3級アミン部は、式R’Xの塩と
反応させて4級化することができる。ここで、R’は短鎖アルキル、好ましくは
C1−C7アルキル、更に好ましくはC1−C3アルキルであり、Xは4級アン
モニウムと共に水溶性塩を形成するアニオンである。
適当なカチオン性アミノ基及び4級アンモニウムモノマーは、例えばジアルキ
ルアミノアルキルアクリレート;ジアルキルアミノアルキルメタアクリレート;
モノアルキルアミノアルキルアクリレート;モノアルキルアミノアルキルメタア
クリレート;トリアルキルメタアクリロキシアルキルアンモニウム塩;トリアル
キルアクリロキシアルキルアンモニウム塩;ジアリル4級アンモニウム塩;及び
例えばアルキルビニルイミダゾリニウム、アルキルビニルピリジニウム、アルキ
ルビニルピロリドン塩等のピリジにウム、イミダゾリニウム及び4級化ピロリド
ンのようなカチオン窒素含有環を有するビニル4級モノマーを含む。
ここで使用できる適当なアミン置換ビニルモノマーは、アルキル基がC1−C
7、好ましくはC1−C3アルキルのジアルキルアミノアルキルアクリレート、
ジアルキルアミノアルキルメタアクリレート、ジアルキルアミノアルキルアクリ
ルアミド、ジアルキルアミノアルキルメタアクリルアミドを含む。
カチオン性ポリマーはアミノ又は4級アンモニウム置換モノマー及び/又は併
用できるスペーサーモノマーから誘導されるモノマー単位の混合物を含むことが
できる。
カチオン性ヘアコンデイショニングポリマーには、例えばBASF Wyandotte
Corp.からLUVIQUAT(例えばLUVIQUAT FC 370)の商品名で入手可能な1−ビニ
ルー2−ピロリドンと1−ビニルー3−メチルイミダゾリニウム塩(例えばクロ
ライド)のコポリマー;ISP Corporationから商業的に入手可能な1−ビニル
ー2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタアクリレートのコポリマー;例え
ば業界(CTFA)でPolyquaternium 6及びPolyquaternium 7と呼ばれるジメ
チルジアリル4級アンモニウムクロライドホモポリマー及びアクリルアミドとジ
メチルジアリル4級アンモニウムクロライドとのコポリマーを含むカチオン性ジ
アリル4級アンモニウム含有ポリマー;及びUSPatent 4,009,256に記載されるよ
うに炭素数3−5の不飽和カルボン酸のホモ又はコポリマーのアミノアルキルエ
ステルの鉱酸塩を含む。
他の使用可能なカチオン性ポリマーは、例えばカチオンセルロース誘導体とカ
チオンでんぷん誘導体のようなポリサッカライドポリマーである。
使用に適当なカチオンポリサッカライドポリマーは、次式のものを含む:
ここで、Aは、でんぷん又はセルロースの無水グルコース残基のような無水グ
ルコース残基、
Rは、アルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、又はヒドロキ
シアルキレン基又はこれらの組み合わせであり、
R1、R2及びR3は、独立に各基が約炭素数18までで各カチオン基の全炭素
数(即ち、R1、R2、R3の炭素原子の合計)が好ましくは約20以下の、アル
キル、アリール、アルキルアリール、アルコキシアルキル、又はアルコキシアリ
ール基であり、
Xは、前述のようなカチオン性対イオンである。
カチオンセルロースは、業界(CTFA)でPolyquaternium10と呼ばれる、
トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロース
の塩で、Polymer JRR及びLRRのシリーズでAmerchol Corpから入手できる。
他のカチオン性ポリマーには、業界(CTFA)でPolyquaternium 24と呼ば
れる、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチ
ルセルロースの重合性4級アンモニウム塩を含む。これらはPolymer LM−20
0の商品名でAmerchol Corpから入手できる。
使用可能な他のカチオン性ポリマーは,グア−ヒドロキシプロピルトリアンモ
ニウムクロリド(Celanese Corp.からJagurRシリーズとして入手できる)のような
カチオン性グアーガム誘導体を含む。他の材料は、4級窒素含有セルロースエー
テル(例えば、U.S.Patent 3,962,418に記載)及びエーテル化セルロスとでんぷん
のコポリマー(例えば、U.S.Patent 3,958,581に記載)を含む。有機油性コンデイショニング剤
本発明の組成物は、毛髪のコンデイショニング剤として、非揮発性、水不溶性
の有機油分を含むことができる。ヘアコンデイショニング用油分は、毛髪に輝き
とつやを与えることができる。ヘアコンデイショニング用油分は、組成物中にそ
の重量で約0.05%から約5%、好ましくは約0.2%から約3%、更に好ま
しくは約0.5%から約1%のレベルで存在する。
”非揮発性”は、当業界で理解されているように、油性材料が周りの条件(例
えば1気圧、25℃)で、非常に低い又は実質的に蒸気圧を示さないことを意味
する。非揮発性油分は、好ましくは約260℃又はそれ以上の沸点を有する。
”水溶性”は、油性液体が25℃で0.1%の濃度で水(蒸留水又は同等物)に
溶解しないことを意味する。
このコンデイショニングオイルは、一般に約3百万cs以下、好ましくは約2
百万cs以下、更に好ましくは約1.5百万cs以下の粘度である。
コンデイショニングオイルは、炭化水素油及び脂肪エステルから選ばれる。脂
肪エステルは、炭素数10以上で、脂肪酸又はアルコールから誘導される炭化水
素鎖を有するエステル、例えばモノエステル、多価アルコールエステル、及びジ
又はトリカルボン酸エステルである。脂肪酸エステルの典型的な炭化水素基は、
アミド基及びアルコキシ基(例えばエトキシ又はエーテル結合)のような基を含み
、共有結合的に結合する。
炭化水素油は、環式炭化水素、直鎖脂肪族炭化水素(飽和又は不飽和)、及び分
岐鎖脂肪族炭化水素(飽和又は不飽和)を含む。直鎖炭化水素油は、好ましくは炭
素数16以上を含む。C2−C6のアルケニルモノマーのようなアルケニルモノ
マーの重合した炭化水素も含まれる。これらのポリマーは直鎖でも分岐鎖でも良
い。直鎖ポリマーは典型的には比較的短く、一般に直鎖炭化水素で既に記載した
全炭素数を有する。分岐鎖ポリマーは実質的に長い鎖を持つ。このような材料の
数平均分子量は、広く変化するが、典型的には少なくとも約400、好ましくは
約500以上、更に好ましくは約600以上である。適当な材料の具体的な例は
、パーメチル置換異性体、例えばPermechyl Corporationで販売されている2,
2,4,4,6,6,8,8,10−ノニルメチルウンデカンのようなエイコサ
ンのパーメチル置換異性体等の高度に分岐した飽和又は不飽和アルカンである。
好ましい分岐材料は、イソブチレンとブテンのコポリマーであるポリブテンであ
る。このものの商業的に入手可能な材料は、Amoco Chemical Co.のL−14ポリ
ブテンである。
モノカルボン酸エステルには、式R’COOR、ここでR’とRはのアルコー
ル及び/又は酸のエステルである。ここで、合計の炭素数が10以上、好ましく
は20以上のアルキル又はアルケニル基である、
脂肪族エステルには、例えば炭素数約10から約22の脂肪族鎖を有する脂肪
酸のアルキル又はアルケニルエステル、炭素数約10から約22でアルキル及び
又はアルケニルアルコールから誘導されたの脂肪族鎖を有するアルキル及び又は
アルケニル脂肪族アルコールカルボン酸エステル又はこれらの混合物を含む。例
示すれば、イソプロピルイソステアレート、ヘキシルラウレート、イソヘキシル
ラウレート、イソヘキシルパルミテート、イソプロピルパルミテート、デシルオ
レエート、イソデシルオレエート、ヘキサデシルステアレート、デシルステアレ
ート、イソプロピルイソステアレート、ジヘキシルデシルアジペート、ラウリル
ラクテート、ミリスチルラクテート、セチルラクテート、オレイルステアレート
、オレイルオレエート、オレイルミリステート、ラウリルアセテート、セチルプ
ロピオネート及びオレイルアジペートを含む。
モノカルボン酸エステルは、脂肪族鎖の全炭素数が10以上である限りは、1
0以上の炭素を有する少なくとも1本の鎖を有することは必ずしも必要はない。
例示は、ジイソプロピルアジペート、ジイソヘキシルアジペート、及びジイソプ
ロピルセバケートである。
カルボン酸のジ及びトリアルキル及びアルケニルエステルもまた使用すること
ができる。例えば、コハク酸、グルタル酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン
酸のC1−C22(好ましくはC1−C6)エステルのようなC4−C8ジカル
ボン酸のエステルを含む。具体例として、イソセチルステアロイルステアレート
、ジイソプロピルアジペ−ト、及びトリステアリルシトレートである。
多価アルコールエステルには、エチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル
、ジエチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモ
ノ及びジ脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコールモノオレエート、プロピレングリコール2000モノステア
レート、エトキシ化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリンモノ及
びジ脂肪酸エステル、ポリグリセリン多価脂肪酸エステル、エトキシ化グルセリ
ルモノステアレート、1,3−ブチレングリコールモノステアレート、1,3−
ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テルがここで使用できる満足な多価アルコールである。
グリセリドには、モノ、ジ及びトリグリセリドを含む。更に具体的には、グリ
セリンとC10−C22カルボン酸のような長鎖カルボン酸のモノ、ジ及びトリ
エステルを含む。この種の材料は、ひまし油、サフラワー油、綿実油、トウモロ
コシ油、オリーブ油、鱈肝油、アーモンド油、アボカド油、パーム油、ごま油、
ラノリン油及び大豆油のような野菜及び動物油から得られる。合成油はトリオレ
イン及びトリステアリングリセリルジラウレートを含む。好ましいグリセリドは
ジ及びトリグリセリドである。特にトリグリセリドが好ましい。
この組成物には、これをより化粧品的に又美的に受け入れられ、或いは付加的
な使用上の効果、例えば医薬的効果をあたえるような他の適当な任意成分を含む
ことができる。このような慣用の任意成分は、当業者に良く知られたもので、例
えばサンスクリーン、薬効剤(例えば、抗菌剤、消炎剤、抗にきび剤等)色素、
染料及び香料、エチレングリコールジステアレートのようなパール化剤;ベンジ
ルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン等のミダゾリジジニウム尿素
のような保存剤;長鎖脂肪酸のジエタノールアミド(例えばPEG3ラウリン酸
ジエタノールアミド)やジメタノールアミド、ジメチコンポリオール、グアーガ
ム、メチルセルロース、でんぷん及びその誘導体のよう濃厚化剤及び粘度調整剤
;セチルアルコールのような脂肪族アルコール;食塩;硫酸ナトリウム;ポリビ
ニルアルコール;エチルアルコール;クエン酸、クエン酸ソーダ;コハク酸、リ
ン酸、か性ソーダ、炭酸ソーダのようなpH調整剤;酢酸カリウム、塩化ナトリ
ウムのような塩;FD&C又はD&C染料のいづれかのような着色剤;過酸化水
素、パーボレート及びパーサルフェートの塩のような毛髪酸化(脱色)剤;チオ
グリコレートのような毛髪還元剤;香料;エチレンジアミンテトラ酢酸2ナトリ
ウムのようなキレート剤;グリセリン、ジイソブチルアジペート、ブチルステア
レート及びプロピレングリコールのようなポリマー可塑化剤である。このような
任意成分は一般に個別に組成物の約0.01%から約10.0%、好ましくは約
0.05%から約5.0%のレベルで使用される。
本発明の組成物のpHは、一般に約3から約9、好ましくは約4から約8であ
る。
本発明には、全ての組成物で、その組成物の性能を妨害するような成分を含む
べきではない。
本発明のヘアケア組成物は、慣用の処方と混合技術を使用して作ることができ
る。多くの種類の化粧料組成物の製造法が、更に具体的に以下の実施例に記載さ
れる。ヘアケア組成物の使用方法
本発明のヘアケア組成物は、毛髪のスタイリング、保持、洗浄、コンデイショ
ニングその他ヘアケア組成物に適した所望の効果を与えるような慣用の方法で使
用される。そのような使用方法は採用する組成物の種類によるが、一般的に有効
量の製品を毛髪に与えることを含む。これは次いで(シャンプー及びいくらかの
コンデイショニング製品では)毛髪から洗い流され、又は(スプレー、ムース又
はゲル状製品では)毛髪上に残留する。本発明は、特にヘアケア組成物を濯ぎ落
とすために適用される。”有効量”は、所望の効果を与えるに十分な量を意味す
る。好ましくは、ヘアリンス、ゲル及びムース製品は、毛髪を乾燥しスタイリン
グする前に湿った又は水気のある毛髪に使用する。この組成物が毛髪に与えられ
た後、毛髪は使用者の定法によって乾燥され、スタイリングされる。ヘアスプレ
ーは、典型的には既に乾燥しスタイリングした後に毛髪を乾燥するために適用さ
れる。
以下の実施例は、本発明の範囲内の好ましい態様を示す。実施例は、単に例示
のために示され、その範囲と精神を離れずに多くの変更が可能であるので本発明
を限定するものとして解釈してはならない。
実施例
以下の例は、本発明の範囲内の態様を更に記述し証明する。例は、単に例示の
ために示され、その範囲と精神を離れずに多くの変更が可能であるので本発明を
限定するものとして解釈してはならない。
成分は化学の即ちCTFA名で特定する。
例1.
ポリ[インデン−コ−2−エチルヘキシルメタアクリレート](35:65wt/wt
)の合成。
500mLのテトラヒドロフラン(THF)中で、35.0グラムのインデン
と65グラムの2−エチルヘキシルメタアクリレートの溶液に0.5グラムのア
ゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を添加した。この溶液をゆっくり20時
間還流し、次いで約5mLのメタノールを添加して反応液を冷却した。この溶液
を平皿に注ぎ、室温でTHFを蒸発させた。得られたポリマーフィルムをTHF
に再溶解し、次いでポリーをメタノール中に沈殿させた。得られたポリマーを乾
燥した。
a) ポリ[tert−ブチルスチレン−コ−n−エチルアクリレート](50
:50 wt/wt)
b) ポリ[イソボルニルアクリレート−コ−2−エチルヘキシルアクリレート
](70:30 wt/wt)
c) ポリ[tert−ブチルスチレン−コ−n−シクロヘキシルアクリレート
](70:30 wt/wt)
d) ポリ[イソボルニルメタアクリレート−コ−ビニル−2−エチルヘキサノ
エート](70:30 wt/wt)
例3−5.
以下のヘアスタイリング/コンデイショニングリンス組成物が本発明を表わす。
ポリマーPermethyl 99Aとシリコン樹脂を組み合わせてスタイリングポリマ
ー予備混合物を調製した。
(別の容器中で)水、Adogen 470及びAdogen 471を85℃で組み合わせ
て、混合してシリコン予備混合物を調製した。71℃に冷却し、シリコンゴム/
デカメチルシクロペンタシロキサン溶液及びトリメチルシリルアモジメチコンを
加え、均一になるまで攪拌した。ホモジナイザー(例えば、Tekmarなど)を
使用中に38℃に冷却した。
(別の容器中で)水とステアラコニウムクロライドを38℃で組み合わせて、
混合して界面活性剤予備混合物を調製した。
(別の容器中で)71℃に加熱された水に、クエン酸、クエン酸ソーダ、セチ
ルアルコール、ステアリルアルコール及びNatrosol Plus CS Grade D−67を
加えて混合し、均一になるまで攪拌した。キサンタンガムを加え、均一になるま
で攪拌した。スタイリングポリマー予備混合物,Kanthon CG及び香料を加え、
均一になるまで攪拌した。更にこの組成物をインラインホモジナイザイー(例え
ば、Tekmarなど)で分散し、次いで38℃に冷却した。
(別の容器中で)38℃でコンデイショナー予備混合物、シリコン予備混合物
及び界面活性剤予備混合物を組み合わせて、混合し、次いで25℃まで冷却して
コンデイショナーを完成した。
例3−5で定義された組成物を慣用の方法で毛髪に適用し、毛髪に粘着性の/
こわばった感触を残さずに優れたヘアコンデイショニング及びスタイリング/保
持の効果を与えた。
例6.乾燥剤を加えたポリマー予備混合物
慣用の攪拌技術を使用して次の予備混合物を調製した。
成分 wt%
例2(a)のコポリマー 16.83
Permethyl 99A 83.17
トリメチルシロキシシリケート 1.00
混合中に溶媒にコポリマーを添加してこの混合物を調製した。蓋付き容器中で
80−84℃に加熱し、攪拌を続けた。23−27℃に冷却し、攪拌中にトリメ
チルシロキシシリケートを加えた。
例7.乾燥剤を加えたポリマー予備混合物
慣用の攪拌技術を使用して次の予備混合物を調製した。
成分 wt%
例2(a)のコポリマー 15.00
イソドデカン 83.50
ポリジメチルシロキサン 1.50
(Dow Corning 200Fluid(20csk))
混合中に溶媒にコポリマーを添加してこの混合物を調製した。蓋付き容器中で
80−84℃に加熱し、攪拌を続けた。23−27℃に冷却し、撹拌中にポリジ
メチルシロキサンを加えた。
例8.ヘアコンデイショナー
慣用の混合技術を使用して以下の成分からヘアコンデイショナー組成物を調製
した。
全ての主混合物の成分を混合し、攪拌しつつ60℃に加熱して製品を製造した
。混合物をコロイドミル混合(例A)又は攪拌(例B)で、約45℃に冷却した。こ
の温度で、緩やかな攪拌下で二つの予備混合物を別個に加えた。得られたコンデ
イショナーを室温に冷却した。
この製品を洗い流しのヘアコンデイショナーとして適用した。
1:代わりに、コンデイショナー組成物は例7からのポリマー予備混合物で調製
された。
2:General Electricから商業的に入手できる。
3:ジメチルジ(水素化牛脂)アンモニウムクロライド
4:Aqualon からPolysurf D−67として商業的に入手できる。
例9.シャンプー組成物
慣用の混合技術を使用して以下の成分からシャンプー組成物を調製した。
成分 wt% スタイリング剤
例3のスタイリングポリマー予備混合物3 15.00予備混合物
シリコンゴム 0.50
ジメチコン、350cs流体 0.50主混合物
水 QS100
ラウリル硫酸アンモニウム 11.00
椰子アミドMEA 2.00
エチレングリコールジステアレート 1.00
キサンタンガム 2.00
メチルクロロイソチアゾリノン(及び)
メチルイソチアゾリノン 0.04
pH4.5にするに必要なクエン酸
最初に慣用の混合方法で水にキサンタンガムを溶解し、主混合物を調製した。
残りの主混合物成分を加え、1/2時間攪拌して150°Fに加熱した。スタイ
リング剤と予備混合物を添加の間に10分の攪拌を行って連続して加え、バッチ
が室温に冷却されるまで混合物全体を攪拌した。変化する粒子径に対しては、高
せん断ミキサー(高速度分散機)又は普通の攪拌機のいづれか又は両者を使って、
異なった時間にスタイリング剤と予備混合物を添加した。
毛髪にこのシャンプーが適用され、毛髪の洗浄とスタイリング効果を得た。
本発明の個別の具体的態様が記載されたが、本発明の種々の変更や変形が発明
の精神と範囲から離れずに可能であることは当業者に自明である。付属する請求
の範囲で、本発明の範囲に入るこのようなすべての変形をカバーすることを意図
している。