JPH11505231A - カプロラクタムの製造方法 - Google Patents

カプロラクタムの製造方法

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JPH11505231A
JPH11505231A JP8534517A JP53451796A JPH11505231A JP H11505231 A JPH11505231 A JP H11505231A JP 8534517 A JP8534517 A JP 8534517A JP 53451796 A JP53451796 A JP 53451796A JP H11505231 A JPH11505231 A JP H11505231A
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Abstract

(57)【要約】 6−アミノカプロニトリルと、下式I

Description

【発明の詳細な説明】 カプロラクタムの製造方法 本発明は、触媒の存在下に、6−アミノカプロニトリルを水と反応させること によりカプロラクタムを製造するための改善された方法に関する。 6−アミノカプロニトリルの加熱または室温における貯蔵により、下式I で表わされる、褐色のテトラヒドロアゼピン誘導体(THA誘導体I)が形成さ れる。 この誘導体Iは、その互変異性体 を含む。 ヨーロッパ特願公開497333号公報は、6−アミノカプロニトリルから出 発してポリカプロラクタムを直接重合する方法を記載している。しかしながら、 この方法において改善されるべき問題は、重合工程に入る前にテトラヒドロアゼ ピン(THA)の除去である。このテトラヒドロアゼピンが混在するままでカプ ロラクタムを重合する場合、得られる重合体の変色をもたらすからである。同公 報は、アルカリ金属ヒドロキシド、アルカリ金属アルコキシドのような塩基性化 合物による処理で、上記の問題を解決する方法を提案している。この処理後、6 −アミノカプロニトリルは、蒸留により反応混合物から容易に除去され得るが、 この処理を行なうことなく蒸留除去することは不可能である。 また同502439号公報は、6−アミノカプロニトリルの存在下に、ナトリ ウムボロヒドリドで処理することにより上記の問題を解決する方法を記載してい る。この場合にも、処理後の蒸留により、6−アミノカプロニトリルは、反応混 合物から容易に分離除去され得る。 西独特願公告2542396号、同2542397号各公報には、γ−アミノ ブチロニトリルを、2−(N−γ−シアノプロピル)アミノ−δ1−ピロリン( CAP)と、2−アミノ−δ1−ピロリン(AP)との混合物に転化し、さらに 触媒の不存在下に、単離されたCAPを加水分解により2−ピロリドンに転化す る方法を記載している。しかしながら、これらはいずれも、対応するTHA誘導 体Iが、不均一系触媒の存在下、液相において、同様の態様でカプロラクタムに 転化され得るか否かについて記載していない。さらに、上記両公告公報において は、CAPは加水分解される前に純粋化合物として単離される。従って、THA 誘導体Iを含有する混合物の使用は、好ましくない副生成物の形成を促進するも のと推測される。また7員環よりも5員環の方が容易に形成され得ることは周知 である(例えば、ニューヨークのゲオルク、チーメ、フェルラーク社刊、ファル ベおよびレギッツ編、「レムプ、ヘミー、レキシコン」第9版参照)。THAに 関する経験その他を湊合して、環化前、重合前に分離、除去されなければ、TH A誘導体Iは、6−アミノカプロニトリルの環化により変色カプロラクタムを、 また6−アミノカプロニトリルからポリカプロラクタムへの直接転化により変色 ポリカプロラクタムをもたらすものと考えられる。 さらにまた、THA誘導体Iは、重合に使用される触媒の耐用寿命を短縮する ものと考えられる。米国特許5162567号明細書から、THAの加熱により 、6−アミノカプロニトリルより高い沸点を有する化合物ないし混合物がもたら される(従って6−アミノカプロニトリルの除去が容易なる)ことは周知のこと であるからである。しかしながら高沸点物質は、触媒表面上に堆積するポリマー もしくはオリゴマー熱分解生成物を形成する傾向を有し、触媒の耐用寿命を短縮 するのみでなく、その活性を低減させる。 そこで、本発明の目的とするところは、THA誘導体Iが環化触媒の活性、耐 用寿命を低減することなく、環化工程前に比べて等しいかあるいはさらに大きい UVナンバーを示すカプロラクタム含有反応混合物をもたらすことなく、6−ア ミノカプロニトリルを環化してカプロラクタムを製造する方法を提供することに 在る。環化後のUVナンバーは、環化前のTHA誘導体I含有分の関数として、 環化前のそれより小さいことが望ましい。6−アミノカプロニトリルの直接重合 反応混合物中に存在するTHA誘導体Iは除去が容易であるか、あるいはTHA 誘導体Iの含有量が少量であるように反応を実施し得るようになされるべきであ る。 しかるに、上述した目的は、下式I のテトラヒドロアゼピン誘導体と6−アミノカプロニトリルとの混合物を出発材 料として使用し、反応を不均一系触媒の存在下、液相において行なうことを特徴 とする方法により達成されることが本発明者らにより見出された。 本発明は、またテトラヒドロアゼピン誘導体I、その製造方法およびTHA誘 導体Iをカプロラクタム製造のために使用する方法を提供する。 本発明方法の反応は、140から320℃、ことに160から280℃の温度 範囲、1から250バール、ことに5から150バールの圧力範囲において、不 均一系触媒の存在下、液相において、反応混合物が、反応条件下において、実質 的に液体状(固体相で存在する触媒を除外して液体状)となるように留意して行 なわれる。滞留時間は、1から120分、好ましくは1から90、ことに1から 60分である。場合により、滞留時間は1から10分で充分である。 使用される水の量は、THA誘導体1モルに対して、少なくとも0.01モル 、好ましくは0.1から20、ことに1から5モルである。 THA誘導体Iは、1から50重量%、好ましくは5から50重量%、ことに 5から30重量%濃度の水溶液(この場合、溶媒は反応関与体でもある)または 水/溶媒混合物溶液の形態で使用するのが有利である。適当な溶媒としては、メ タノール、エタノール、n−、i−プロパノール、n−、i−、t−ブタノール のようなアルカノール、ジエチレングリコール、テトラエチレングリコールのよ うなポリオール、石油エーテル、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化水 素、ピロリドン、カプロラクタムのようなラクタム、N−メチルピロリドン、N −メチルカプロラクタムのようなアルキル置換ラクタム、カルボン酸、ことに炭 素原子数1から8のカルボン酸のエステルが挙げられる。アンモニアも反応中に 存在し得る。もちろん、上述した有機化合物の混合溶媒も使用可能である。場合 により、水とアルカノールの、重量割合1〜75:25〜99、ことに1〜50 :50〜99の混合液が極めて有利であることが実証されている。 出発材料混合物の6−アミノカプロニトリル中においてTHA誘導体Iの重合 割合は、0.01から95重量%、好ましくは0.1から50、ことに0.5か ら20重量%である。 出発材料混合物は、THA誘導体Iの含有量割合に応じて、一般的に5から4 0,000の範囲のUVナンバー(5cmのパス長に対して、280から400 nmの波長における10重量%濃度のエタノール溶液の全吸光度合計)を示す。 出発材料混合物は、溶媒を使用しまたは使用することなく、6−アミノカプロ ニトリルを加熱することにより得られる。これまでの経験から、この温度は、2 0から280℃、好ましくは50から250℃、ことに100から230℃の範 囲である。反応時間は、一般的に10分から20時間であるが、温度を高くすれ ば、この時間を短縮できる。この反応は、100kPaから25MPa、ことに 500kPaから20MPaの圧力下で行なわれる。反応は、酸性の均一系触媒 もしくは不均一系触媒、例えば鉱酸、カルボン酸、スルホン酸、二酸化チタン、 酸化アルミニウム、酸性イオン交換体、またはルイス酸の存在下においてさらに 有利に行なわれ得る。 必要に応じて、純粋なTHA誘導体Iは、未転化の6−アミノカプロニトリル 、溶媒および副生成物の蒸留により得られる。 適当な不均一系触媒は、例えば、周期表II、IIIまたはIV主族元素の、 酸性、塩基性もしくは両性酸化物、例えばカルシウム酸化物、マグネシウム酸化 物、硼素酸化物、アルミニウム酸化物、錫酸化物、熱分解シリカ、シリカゲルと しての珪素二酸化物、珪藻土、石英またはこれらの混合物、周期表のIIから VI亜族金属の酸化物、例えばチタン酸化物、アナターゼおよび/またはルチル としての無定形ジルコニウム酸化物、亜鉛酸化物、マグネシウムまたはこれらの 混合物である。さらにランタニド、アクチニドの酸化物、例えばセリウム酸化物 、トリウム酸化物、プラセオジミウム酸化物、サマリウム酸化物、希土類混合酸 化物、またはこれらと上述酸化物との混合物を包含する。さらに他の触媒として 、例えばバナジウム酸化物、ニオブ酸化物、鉄酸化物、クロム酸化物、モリブデ ン酸化物も使用され得る。さらにスルフィド、セレニド、テルリド、例えば亜鉛 テルリド、錫セレニド、モリブデンスルフィド、タングステンスルフィド、ニッ ケル、亜鉛、クロムのスルフィドも使用可能である。 上述化合物は、ドーピング処理により周期表IおよびVII主族の化合物を含 有し得る。 さらに、ゼオライト、ホスファート、ヘテロポリ酸、さらには酸性、アルカリ 必要に応じて、これらの触媒は、それぞれ50重量%までの銅、錫、亜鉛、マ ンガン、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、パラジウム、プラチナ、銀、ロ ジウムを含有し得る。 触媒は、その組成分に対応して固体触媒または担持触媒として使用され得る。 例えば、二酸化チタンは、その押出成形体として、または担体上に施されたチタ ン層として使用され得る。従来から各種文献に記載されているいずれの方法も、 二酸化珪素、酸化アルミニウム、二酸化ジルコニウムのような担体にTiO2を 施すのに適当である。例えば、チタンイソプロポキシド、チタンブトキシドのよ うな有機チタン化合物の加水分解により、あるいはTiCl4またはその他のチ タン含有無機化合物の加水分解によりTiO2の薄層を形成し得る。二酸化チタ ン含有ゾルもこの目的に適当である。 反応条件下において可溶性の組成分を含有しない触媒がことに好ましい。 さらに他の好ましい実施態様において、反応は固定床反応器中で行なわれる。 この固定床法は、通常、1から10mmの直径を有するタブレットないし押出成 形体を使用して行なわれるが、本発明方法は懸濁重合法によっても実施され得る 。 さらに他の好ましい実施態様において、反応はことに二酸化チタン、二酸化ジ ルコニウム、酸化セリウム、酸化アルミニウムを基礎とする不均一系触媒の存在 下において実施される。 前駆物質である水酸化アルミニウム(ギブサイト、ベーマイト、プソイドベー マイト、ベイライト、ジアスポア)を種々相違する温度に加熱することにより得 られるすべての変性体において、一般的に酸化アルミニウムが適する。これには 、ことにγ−およびα−アルミナ、これらの混合物が含まれる。 混合物は、上述した各種酸化物(各酸化物の純度80重量%以上)の純粋混合 物(各酸化物の合計純度80重量%以上)として使用されるか、あるいは、一般 的に大きい表面積を有する、機械的および化学的に安定な担体に担持される担持 触媒として使用され得る。 純粋酸化物、例えば二酸化チタンは、例えばスルファート法により水溶液から 析出させて、あるいはその他の方法で、商業的に入手可能の微細アルミナ、チタ ニア、ジルコニア粉末の熱分解生成物として得られる。 各種酸化物の混合物も種々の方法で製造され得る。例えば酸化物ないしか焼に より酸化物に転化され得る前駆物質は、溶液からのいわゆる共沈法により得られ る。この方法は、一般的に2種類の酸化物の極めて良好な懸濁液をもたらし得る 。酸化物またはその前駆物質の混合物は、また第2の酸化物ないし前駆物質の微 細粉懸濁液の存在下において沈降させることによっても得られる。複数種類の酸 化物ないし前駆物質を機械的に混合することによっても得られる。これら酸化物 混合物は、押出成形体ないしタブレットを製造するための出発材料として使用さ れる。 担持触媒の製造は慣用の各種方法で行なわれる。例えば、酸化物混合物のゲル で単に担体を含浸させ、乾燥、か焼によりゲル揮発分を蒸散、除去することによ り、担体上に施され得る。チタニア、アルミナ、ジルコニア製造のためのこの種 のゾルは、商業的に入手可能である。 触媒活性酸化物の担体上における薄層形成方法としてはチタンイソプロポキシ ドその他のチタンアルコキシドの加水分解による方法もある。この方法に適する 適当な化合物の例として、TiCl4、ジルコニルクロリド、アルミニウムニト ラート、セリウムニトラートなどが挙げられる。適当な担体は、上述した酸化物 自体の、またはシリカのような他の安定な酸化物の粉末、押出成形体、タブレッ トである。担体は担持能力を増大させるために多孔性化され得る。 さらに他のことに好ましい実施態様いおいて、二酸化チタン合計量に対して、 それぞれ、100から5重量%、ことに99から10重量%のアナターゼ分、0 から95重量%、ことに1から90重量%のルチル分を含有する触媒が使用され る。 カプロラクタムを製造するために、前述したTHA(テトラヒドロアゼピン) 誘導体Iを、水/溶媒混合物と共に、この誘導体Iの水に対するモル割合が0. 01:1から20:1、ことに0.5:1から20:1となるようにして、14 0から320℃、ことに160から280℃の温度、100から2500kPa 、ことに500から2000kPaの圧力において、上述した出発混合物と同様 に、非均一系の、ことにチタニアを含有する触媒の存在下に加熱する。 水溶液としての上述出発混合物とTHA誘導体Iのみを、例えばヨーロッパ特 願公開150295号公報に記載されている公知方法で加熱することにより、直 接的にポリカプロラクタムに転化することができる。 本発明方法の利点は、THA誘導体I含有反応混合物を6−アミノカプロニト リルで処理して、カプロラクタムに、必要に応じてポリカプロラクタムに転化す る便利な方法をもたらすことに在る。これにより得られる生成物ないし生成混合 物は、厄介なTHA誘導体Iを含有しない。すなわちTHAを反応混合物から除 去する場合と比べて、追加的処理剤を使用するさらに他の追加的処理を必要とし ない。 特定の場合においては、6−アミノカプロニトリルを20から280℃に予備 加熱して、これを全体的に、もしくは部分的にTHA誘導体Iに転化し、これに より得られるTHA誘導体Iと6−アミノカプロニトリルの混合物を、酸性触媒 上における環化に使用し得る点において一層有利である。 実施例1 400gの6−アミノカプロニトリル(ACN)を200℃に8時間加熱し、 蒸留により0.1ミリバール、140℃における第2留分として40gのTHA 誘導体I(収率10%)が純粋化合物として得られた。これをNMR分析して、 以下の結果を得た。 1H−NMR(250MHz、DMSO−d6、TMS、ppm)、 4.2(s、幅広、1H)、3.2(m、2H)、2.9(t、2H)、2. 45(t、2H)、2.25(m、2H)、1.7−1.1(m、12H)。 13C−NMR、(62.9MHz、OMSO−d6、TMS、ppm) 163.3s、120.6s、47.0t、41.6t、32.9t、30. 6t、29.7t、28.4t、26.0t、25.6t、24.8t、16. 2t 実施例2 THA誘導体Iの10重量%濃度エタノール溶液を、2モルの水(全溶液の3 .2重量%に相当する)と共に、チタニア充填管状反応器(直径6mm、長さ8 00m(ママ))に、70ml/hの割合でポンプ給送した。反応器の温度を 230℃、圧力を80バールとした。毎時、カプロラクタムの9.7%濃度エタ ノール溶液が排出された。溶液は、さらに再循環使用可能なエチル−6−アミノ カプロアートを0.8重量%および再循環使用可能な6−アミノカプロニトリル を0.2重量%含有していた。カプロラクタムの収率は80%、再循環使用可能 化合物を含めた選択率は95%であった。 実施例3 95重量%のACNと5重量%のTHA誘導体Iとの10重量%濃度エタノー ル溶液を、2モルの水(全溶液の3.2重量%に相当する)と共に、チタニア充 填管状反応器(直径6mm、長さ800m(ママ))に、70ml/hの割合 でポンプ給送した。反応器の温度は230℃、圧力を80バールとした。毎時9 .0%濃度のカプロラクタムのエタノール溶液が排出された。溶液は、さらに再 循環使用可能なエチル−6−アミノカプロアートを0.4重量%、再循環使用可 能な6−アミノカプロニトリルを0.1重量%含有していた。カプロラクタムの 収率は91%、再循環使用可能な化合物を含めて選択率は95%であった。 実施例4 95重量%のACNと1重量%のTHA誘導体Iとの10重量%濃度エタノー ル溶液を、2モルの水(全溶液の3.2重量%に相当する)と共に、チタニア充 填管状反応器(直径6mm、長さ800m(ママ))に、70ml/hの割合 でポンプ給送した。反応器の温度は230℃、圧力を80バールとした。毎時、 カプロラクタムの9.0%濃度のエタノール溶液が排出された。溶液は、さらに 0.4重量%の再循環使用可能のエチル−6−アミノカプロアートと、0.1重 量%の再循環使用可能の6−アミノカプロニトリルを含有していた。カプロラク タムの収率は90%、再循環使用可能化合物を含めて選択率は95%であった。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年4月22日 【補正内容】 請求の範囲 1. 6−アミノカプロニトリルと、下式I で表わされるテトラヒドロアゼピン(THA)誘導体Iとの出発混合物を使用し 、反応を不均一系触媒の存在下に、液相で行なうことを特徴とする、6−アミノ カプロニトリルを触媒の存在下に水と反応させてカプロラクタムを製造する方法 。 2. 反応条件下に可溶性である組成分を含まない不均一系触媒を使用するこ とを特徴とする、請求項1の方法。 3. 反応を固定床反応器中で行なうことを特徴とする、請求項1の方法。 4. 反応を、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、酸化セリウムまたは酸化 アルミニウムを基礎とする不均一系触媒の存在下に行なうことを特徴とする、請 求項1から3のいずれかの方法。 5. 二酸化チタン合計量に対して、それぞれ5から100重量%のアナター ゼ分と、0から95重量%のルチル分を含有する二酸化チタン触媒を使用するこ とを特徴とする請求項1から4のいずれかの方法。 6. 上記出発化合物が、5から40000のUVナンバー(パス長さ5cm に対して280から400nmの波長で、10重量%濃度エタノール溶液の全吸 光度合計)を示すことを特徴とする、請求項1から5のいずれかの方法。 7. カプロラクタムおよびポリカプロラクタムを製造するために、テトラヒ ドロアゼピン誘導体Iを使用する方法。 8. 6−アミノカプロニトリル水溶液の加熱によりポリカプロラクタムを製 造する方法であって、下式I で表わされるTHA誘導体を該水溶液中に含有することを特徴とする方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),UA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU,BG ,BR,CA,CN,CZ,HU,JP,KR,MX, NO,NZ,PL,SG,SK,TR,UA,US (72)発明者 シュヌル,ヴェルナー ドイツ国、D−67273、ヘルクスハイム、 イム、オイレンゲシュライ、3 (72)発明者 フィシャー,ロルフ ドイツ国、D−69121、ハイデルベルク、 べルクシュトラーセ、98

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 6−アミノカプロニトリルと、下式I で表わされるテトラヒドロアゼピン(THA)誘導体Iとの出発混合物を使用し 、反応を不均一系触媒の存在下に、液相で行なうことを特徴とする、6−アミノ カプロニトリルを触媒の存在下に水と反応させてカプロラクタムを製造する方法 。 2. 反応条件下に可溶性である組成分を含まない不均一系触媒を使用するこ とを特徴とする、請求項1の方法。 3. 反応を固定床反応器中で行なうことを特徴とする、請求項1の方法。 4. 反応を、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、酸化セリウムまたは酸化 アルミニウムを基礎とする不均一系触媒の存在下に行なうことを特徴とする、請 求項1から3のいずれかの方法。 5. 二酸化チタン合計量に対して、それぞれ5から100重量%のアナター ゼ分と、0から95重量%のルチル分を含有する二酸化チタン触媒を使用するこ とを特徴とする請求項1から4のいずれかの方法。 6. 上記出発化合物が、5から40000のUVナンバー(パス長さ5cm に対して280から400nmの波長で、10重量%濃度エタノール溶液の全吸 光度合計)を示すことを特徴とする、請求項1から5のいずれかの方法。 7. 下式I で表わされるテトラヒドロアゼピン誘導体。 8. 6−アミノカプロニトリルを100から300℃の温度で加熱すること を特徴とする、請求項7における式Iのテトラヒドロアゼピン誘導体の製造方法 。 9. カプロラクタム、ポリカプロラクタムを製造するために、テトラヒドロ アゼピン誘導体Iを使用する方法。 10. テトラヒドロアゼピン誘導体Iを、水とのモル割合を0.01:1か ら20:1の割合で、140から320℃の温度、100から2500kPaの 圧力において、水と反応させることを特徴とする、カプロラクタムの製造方法。 11. 6−アミノカプロニトリル水溶液の加熱によりポリカプロラクタムを 製造する方法であって、下式I で表わされるTHA誘導体を該水溶液中に含有することを特徴とする方法。
JP8534517A 1995-05-18 1996-05-07 カプロラクタムの製造方法 Withdrawn JPH11505231A (ja)

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