JPH11504600A - カートリッジおよびカートリッジシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の目的は、製造と充填にいたるまで経済的であって、わずかなプラスチックしか残留せず、かつ廃棄される場合の負担が出来るだけ小さいカートリッジ（１）を提供することである。更に、このカートリッジは、できるだけ普遍的な使用可能性と、できるだけ多くの残留物を排出し、並びに最大限の運送体積を提供する。この課題を技術的に解決するために、柔軟な材料からなる所定の体積を画成するジャケット（２）からなる流動性の媒体用のカートリッジ（１）を提供する。そのジャケットは、一端にピストン状の押出し部材（４）を、そして他端に排出部材（３）を設けられている。排出領域にはプランジャ状の押し出し手段が、他の端部には排出開口手段が設けられている。その排出開口部の直径は、押出し手段によって発生する力、流動性の媒体の粘性、およびジャケットの柔軟性を考慮して、ジャケットによって画成される体積内の内圧の維持し、その内圧が体積内部へのジャケット材料の折畳みに対抗するのに適している。

Description

【発明の詳細な説明】 カートリッジおよびカートリッジシステム 本発明は、柔軟な材料からなる所定の体積を画成するジャケットを有し、そ のジャケットの一方の端部にピストン状の押出し部材を、そして他方の端部には 排出部材を設けることができる、流動的な媒体用のカートリッジに関するもので ある。 流動的な媒体用のカートリッジは、それ自体知られている。その場合にそれ は流動的な媒体を貯蔵し、運送し、かつ排出するための容器である。 この審査は第１に、例えば、建設業の領域で使用されるシリコンゴムなどペース ト状の媒体を扱う。しかしまた、接着剤、油脂または他の媒体を充填することも 知られている。 種々の種類のカートリッジが知られている。ある場合には所定の体積を画成 するジャケットがそれ自体固いハウジング状の部材であって、通常その部材の一 端には押圧領域が、そして他端にはピストン状の押出し部材用の開口部が設けら れている。排出領域は通常排出開口部を有し、その場合に、ジャケットのこの排 出開口部がジャケットと一体的に設けられている部材によって閉鎖されているこ とが知られている。必要な場合には、この閉鎖は例えば切り開らいて開放されて 、排出開口部が提供される。排出開口部のこの領域に、内ねじまたは外ねじを有 するスリーブを形成して、その上に排出ノズルを取り付けることができる。この 種のカートリッジは、第１にプラスチックから形成されているので、製造と廃棄 に関して多大な費用をかけなければならない。容器はまず第１に、使い捨て容器 である。というのは完全に空にはできず、かつ普遍的に 使用することができないからである。カートリッジを形成するために常にできる 限り最も好都合なプラスチックが選択されるので、このカートリッジはすべての 物質に普遍的に使用することはできず、異なる媒体用に異なるカートリッジを形 成しなければならない。 他の問題は、カートリッジの残留物を排出できないことであって、それは極 めて満足できないものである。また、従事者が媒体によって汚染されやすい。更 に、空容器として形成されたカートリッジは、充填するための運送路上ですでに 充填後と同じ大きさであって、したがって大きい運送体積を必要とする。一端に 形成された押出し領域と、他端に形成されたピストン状の押出し部材とを有する それ自体硬い、管状のカートリッジは押出し装置によって、管状の部材が挟持さ れ、押出し部材が圧力ピストンによって前進されることによって、押し出される 。 使用される媒体を、円筒状の容器の代わりにホース袋内に用意することが知 られている。この種のホース袋は大体において、両端が閉鎖されたフィルムホー スから形成される。その場合に、端部をいわゆるメタルクリップによって閉鎖す ることが知られている。この種のホース袋を使用することによって、第１に、多 数の空になった円筒状の容器を廃棄することは回避される。ホース袋の形成の方 が容易であって、廃棄も同様である。しかしホース袋は形状が安定していないの で、その中にある媒体を使用するためにホース袋は形状の安定した円筒状のジャ ケットへ挿入されて、そのジャケットの一方の端部に、たとえばノズル尖端を配 置するための排出開口部を有する閉鎖部材が配置されている。その後円筒状の外 側ジャケットの他方の端部から圧力がホース袋上に加えられる。ホース袋内にあ る材料を排出するためには、このホース袋を開放しなければならず、それは実際 にはスリットを形成したり、突刺したりなどすることによってホース袋ジャケッ トを破壊することによって行われる。ホース袋を空にした後に、ホース袋は再び 円筒状のジャケットから取り出されるので、小さい、 ほぼ完全に空にされたホース袋のみを廃棄すればよい。このことは円筒状のプラ スチックカートリッジに比較して利点を有するが、ホース袋は、所定の充填体積 までしか取り扱うことができず、特に排出装置が充填されている媒体によって汚 染されてしまう、という欠点がある。 また、従事者が媒体と接触することが多い。それによって排出手段が完全に 詰まってしまうことが多いので、それは実際には、少なくとも一部は廃棄しなけ ればならない。それによって意図した利点がなくなり、ホース袋と排出装置の廃 棄による環境の負担は、著しく増大する。この欠点は、後に排出装置からホース 袋を取り出す際の従事者の汚染によって、増強される。 ホース袋は形状が安定していないので、その内部にある媒体を使用するために、 形状の安定した円筒状のジャケットに挿入され、そのジャケットの一方の端部に は、たとえばノズル尖端を配置するための、排出開口部を有する閉鎖部材が配置 されている。その後円筒状の外側ジャケットの他方の端部から、ホース袋上に圧 力が加えられる。 従って、上述の種類のすべての公知のカートリッジにとって共通なのは、廃 棄の問題であって、高い廃棄コストがかかる。更に、公知のカートリッジは普遍 的に使用することができず、体積に関して柔軟ではなく、第１に、操作性が調節 できないという欠点を有する。 この分野の種類のカートリッジのための排出装置は、それ自体知られている。円 筒状（それぞれカートリッジの種類にしたがって管状または部分円筒状）の収容 領域は、排出領域と圧力発生装置とを有する。これは例えば、圧力ピストンであ り、その圧力ピストンを用いてレバーを移動し、円筒状の収容領域の内部に負圧 または過圧が発生される。 公知の装置は、カートリッジの押出し端部において、すなわち円筒状の収容領域 の排出領域において負圧を発生し、カートリッジの開放後に流動性の媒体を カートリッジから吸い出すポンプピストンを有する。 この種の排出装置はカートリッジの残りを完全に排出することを保証できず 、さらにまた管状または円筒状の収容領域自体においてもカートリッジの一定の 特性を保証できないことが明らかにされている。 新しいカートリッジは、定まった残留量排出を保証し、さらに、できる限り 廃棄すべき残留カートリッジが小さくするためには、カートリッジ材料を整然と 折畳むことである。 従来技術を考慮すると、本発明の課題は、製造と充填にいたるまで経済的で あって、わずかなプラスチックしか残留せず、かつ廃棄される場合の負担が出来 るだけ小さいカートリッジを提供することである。 更に、できるだけ普遍的な使用可能性と、できるだけ多くの残留物を排出し 、並びにわずかな運送体積を保証しなければならない。 また、本発明によって、新しい種類のカートリッジと、その排出装置と、排 出のための圧力ピストンとを含むカートリッジシステムが提供される。このカー トリッジシステム全体によって、新しい本発明によるカートリッジのすべての経 済的及び技術的な利点が最適に利用され、最適な経済的な使用が保証される。 この課題を技術的に解決するために、柔軟な材料からなる所定の体積を画成 するジャケットであって、そのジャケットの一端にピストン状の押出し部材を、 そして他端に排出部材を設けることができ、その場合に排出の領域に排出開口部 が設けられており、その排出開口部の直径が、押出し部材によってもたらすこと のできる力、流動性の媒体の粘性、およびジャケットの柔軟性を考慮して、ジャ ケットによって画成される体積内の内圧の維持を保証し、その内圧が体積内部へ のジャケット材料の折畳みに対抗するのに適している、流動性の媒体用のカート リッジを提供する。 本発明によれば、具体的に再現可能な結果を得るために、一連の部材が定め られた方法で互いに同調しているカートリッジが得られる。その場合に大体にお いて、ピストン状の押出し部材のピストンの幾何学形状によって得られる通常の 押出し力と、排出開口部の直径とが互いに同調する。 更に、流動性の媒体の粘性とジャケットの柔軟性を考慮して、ジャケットに よって画成される体積内の少なくとも１つの最小圧力が調節ないしは維持される ので、ジャケット材料が体積内部へ折り込まれることがない。本発明においける 折り込みは、柔軟な材料が、充填されている媒体がまだ充填される領域において 折り込まれる傾向があり、特に押出し方向に対して横方向に折り込みを形成しな いことを意味している。この種の折り込みは、押出しピストンと排出開口部との 間の領域における柔軟なジャケットの圧縮に相当するので、この場合に完全な掻 き取りと、後述するような完全な折り返しがもはや保証されない。 本発明の方法では、一連の技術的な特徴が得られる。そ一つは、ジャケット 体の内表面における、すでに説明した完全な掻き取りに関する。ピストン部材の 外側周面にしたがって定められた掻き取り横断面が、少なくともジャケット材料 の付加的な折り込みによって変化されず、あるいは阻止されないことが明らかで ある。 他の技術的な特徴は、掻き取られたジャケット材料が折り返しできることで ある。もちろん、技術的な考えを、できるだけ小さい開口部が選択するというよ うに、簡単に引き下げることができないのは当然である。というのはそれによっ てカートリッジの規定通りの技術的使用可能性が損なわれるからである。確かに 排出開口部は加工周辺条件に基づいて定められた材料の流れの要請を満たすが、 しかし他のパラメータと協働して、最小圧力を維持することを可能とする。また 重要なのは一定の再現可能な状況であって、たとえばノズルなどの 切断によって達成されるような偶然の結果ではない。 本発明の構成によれば、ジャケットはそれ自体固いフィルムから形成され、 充填された媒体を加工する際に定められた方法で加工される。ジャケットは使用 の間、そして使用中止しても内部を支配する圧力によって安定しており、したが って簡単かつ規定に従った取扱いに効果的である。良好に掻き取り可能であるこ とによって、残留する排出物が著しく減少する。また、非常に大きい充填体積の ジャケットを使用することができる。というのは、ジャケットは定められた内圧 によって常に取扱い可能な安定性を有するからである。ジャケットはきわめてわ ずかなプラスチックを用いて形成することができ、したがって製造時のエネルギ ー削減と、特に廃棄コストの減少に貢献する。 特に好ましくは、ジャケットが少なくとも１つのフィルムから形成されるこ とを提案する。好ましくはこれはプラスチックフィルムである。その場合に、ポ リエチレン（ＰＥ）または高圧ポリエチレン（ＨＤＰＥ）も使用することができ 、それらは極めて安価な材料である。好ましくはジャケットは少なくとも１つの 非拡散の層を有し、その場合に好ましくはアルミニウムを提案する。ジャケット は、寸法によっては付加的な織物、たとえばナイロンなどによって安定化させる ことができる。好ましくは、ジャケットはほぼ丸い断面を有するホース形状に形 成される。 排出部材は、本発明の好ましい提案によれば、ディスク形状またはカップ形 状の部材であって、その部材は特に好ましい方法でジャケットの一端においてジ ャケットと結合されている。したがってジャケットは好ましくはフィルムホース として形成され、そのフィルムホースの端部がカップ形状の排出部材の全周面に わたって排出部材と結合されている。カップ形状の排出部材は、好ましくはプラ スチックからなり、他の好ましい提案によればたとえばアルミニウ ムフィルムによって、拡散に対して安定なようにコーティングすることができる 。接続を形成するために、排出部材が溝を有し、その溝内にクリップ部材がクリ ップ止めされ、その場合にジャケットを形成するフィルムがその間に挟持される 。クリップ部材は好ましくはディスク形状である。 特に好ましくは、排出部材はカップ形状に形成されており、円筒状のカップ内壁 に溝を有する。排出部材はカップの底がジャケット内部を向くようにしてジャケ ット内に挿入される。その後ジャケット壁がカップ端縁上にかぶせられる。リン グ状またはディスク形状のクリップ部材がその後カップ内へクリップ止めされて 、そこで溝に接する。その場合に介在しているジャケット材料が固定的に挟持さ れる。この構成によって、ジャケット材料によってもたらされる引っ張り力が大 幅に方向を変換され、減少される。 排出部材は好ましくは開口スリーブを有し、その開口スリーブが排出開口部 を形成する。開口スリーブの内部または外部にねじ、好ましくは台形ねじを設け ることができる。台形ねじに充填装置または排出ノズルが接続される。その場合 に台形ねじは特に、作用する押圧力を良好に吸収するという利点を有する。 開口スリーブは、ねじ内に螺合可能な閉鎖蓋によって閉鎖可能である。閉鎖 蓋は、好ましくは取り扱うためのグリップウェブを有し、さらに好ましくは、カ ートリッジを懸架できるようにするための孔を有する。閉鎖蓋は、フィルム部材 、好ましくは拡散安定性のフィルム部材を介在させて、取り付けることができる 。 上述した本発明の構成によって、従来技術に比較して完全に新しい方法で、 経済的な製造にもかかわらず、再閉鎖可能なカートリッジが提供される。フィル ム片、たとえばプラスチックコーティングすることのできるアルミニウムキャッ プを挟みこむことによって、体積が拡散安定的に閉鎖される。したがって 一回開けた体積を、充填された媒体を後に使用するために、再度閉鎖することが できる。 開口スリーブに固定可能なノズル部材は、ねじ領域とノズル領域とを有する 。 ピストン形状の押出し部材は、本発明の特に好ましい提案によれば、カップ 形状のピストンである。好ましくはプラスチックから形成されたこの部材は、本 発明の特に好ましい提案によれば、ジャケットの一端を閉鎖して、そのジャケッ トと結合することができる。その場合にカップ形状の部材は、カップの底をジャ ケット内部に向けてジャケット内に挿入され、その周辺領域がジャケット材料と 閉鎖するように結合されている。カップ底の輪郭は、排出部材の底のネガ型に相 当し、それによって残留物の排出の程度が著しく増大する。特に好ましくは、ピ ストンは周面に掻き取り端縁を有し、それによってピストンがジャケットを通し て押圧された場合に、ジャケット内部を掻き取ることができる。ピストンをジャ ケット材料に固定するために、好ましくはクリップ止め溝の形成と、クリップ部 材の使用が提案されるので、押出し部材の領域においてもすでに排出部材につい て説明したような結合方法が可能である。ピストンも排出部材も接着、溶接など 、他の方法でジャケット材料と結合することも可能である。 ピストンに、本発明の好ましい提案によれば、ピストンに補強リブを設ける ことができる。 上述した本発明による構成によって、簡単な形状のカートリッジをフィルム -スを使用することによって形成することができ、フィルムホースの一端はクリ ップ結合によって排出部材により、そして他端はクリップ結合によってピストン 部材により閉鎖される。この本発明による構成によって、簡単かつ経済 的に形成可能な部材を使用して、簡単な使用と経済的な廃棄も保証される。とい うのは、廃棄の視点の元で材料を使用することができるからである。特別な利点 は、ピストンを体積内部を通して排出部材まで案内することができることによっ て得られ、その場合に柔軟なジャケット材料がピストン後ろ端縁の領域で折り返 される。したがってピストンのピストン面が排出部材の底に達した場合には、ジ ャケットはその半分の長さだけ短縮されてそれ自体内に引き込まれる。 本発明のこのような効果的な側面は、一連の利点を有する。即ち、本発明に よるカートリッジの形成後に、簡単な真空発生によってピストンを体積内部を通 して排出部材まで吸引し、または挿入によって移動させることができる。 したがって空の状態で運送すべきジャケットは同じ充填体積のプラスチック カートリッジの半分の長さである。それによって運送コストを大幅に、すなわち 少なくとも５０％削減することができる。 ジャケットの柔軟性によって、適当な梱包方法によってさらに削減を行うこ とができる。充填する際には、わずかな圧力の発生によってピストンをその初期 位置へ戻し、ジャケットを完全に充填することができる。その場合にさらに、充 填工程の開始時に実際にジャケット内部に空気が存在しない、という利点が得ら れる。 その後定め通りに使用する場合に、ピストンは適当な押出し装置によって排 出部材の方向へ移動され、その場合にピストン面の寸法が選択されていることに よって、媒体の粘性とジャケットの柔軟性並びに排出部材の領域に形成された排 出開口部の寸法を考慮して、ジャケット内部に常に十分な内圧が支配し、その内 圧はジャケットを安定的に外側へ押圧して、折り込みを防止する。したがってジ ャケットは側面を通過するピストンによって完全に掻き取られて、そして特に重 要なことであるが、ジャケットはピストンと排出部材との間で圧縮 されず、ピストンの後方にきれいに折り返されて、あとに続く。というのは、そ れぞれジャケット端部がピストンに固定されているからである。完全に排出され た場合には、ピストンは排出部材に接する。したがって残留物の排出は良好であ って、いかなる点においても法律的な規定を満足する。 排出が終わったカートリッジは、もはや従事者の汚染をもたらすことはなく 、廃棄コストを著しく削減して、簡単に廃棄される。プラスチック割合は、従来 のカートリッジに比べて著しく減少し、たとえば７０％減少する。 カートリッジが完全に排出される前に、カートリッジの規定通りの使用を中 断する場合には、カートリッジは閉鎖蓋によって再度閉鎖される。その場合に、 本発明による方法において蓋ディスクまたは蓋キャップを使用することができる 。したがってカートリッジ内に残留している貯蔵物は再度保管される。 カートリッジが上述したように充填される場合に、充填工程の最後に同様に 閉鎖蓋を閉鎖キャップを介在させて使用することができる。好ましくは深絞りさ れたフィルムキャップの形状のこの閉鎖キャップは同時にオリジナリティー（新 しいものであること）を保証となり、媒体の排出前にまず破壊されなければなら ない。 特に好ましくは、蓋の底の輪郭は、充填された内部体積と一緒にまず定めら れた充填量を、そしてさらに定められた内圧を保証することができるように、形 成されている。そのために閉鎖蓋にたとえば定められた孔を形成することができ 、その孔に充填の枠内で残留している媒体量が定められた方法で収容される。 特に好ましくは、接続部材側の開口部の領域に内圧的に有効な排出開口部を 形成することが提案される。接続部材は、説明したように、開口スリーブを有し 、その内部に排出開口部が形成されている。このスリーブの領域に、本発 明による圧力的に有効な排出開口部となる、定められた直径の開口部を形成する ことができる。 その代わりに、特に好ましくは、圧力的に有効な排出開口部をノズル部材の ねじ領域に形成することが提案される。ノズル部材は公知のように予め定められ た長さにわたって細くなる断面を有するように形成されている。その場合に利用 者は技術的に必要なノズル直径の領域で任意にノズルを切断することができる。 しかしそれに対してこの領域は、本発明の意味において圧力的に有効ではなく、 圧力的に有効な排出開口部は、ノズル部材の下方の、切断可能でない領域に、好 ましくはねじ領域に形成される。 もちろん、圧力的に有効な排出開口部を、排出部材側とノズル部材側に組み 合わせて形成することも、本発明の枠内である。 特に好ましくは、本発明によればさらに、排出部材側の排出開口部の体積側 の端部をリング状に縮小化することが提案される。排出開口部をこのようにリン グ状に縮小化することによって、シールリップないしシール面が形成され、その 上にたとえばノズル部材を閉鎖蓋と同様に螺合することができる。さらに、簡単 な方法で、上述したようにオリジナリティー保証並びに非拡散の閉鎖として有効 なフィルムが挿入される。 さらに本発明によれば、ジャケットのすでに空になってピストン部材の後方 に位置している部分をさらに軸方向に圧縮可能であるようにすることが提案され る。たとえば押出し装置をそれに応じて構成することによって実現可能なこの手 段によって、空にされたジャケットの最終体積がその元の長さの何分の１かに減 少され、それはさらに廃棄にとって効果的である。 本発明によれば、経済的な製造と経済的な空運送と簡単に充填できることを 特徴とする完全に新しい種類のカートリッジ分類が提供される。本発明によるカ ートリッジは、大体においてフィルム状の材料が使用されているので、た とえばポリエチレンコーティングされたアルミニウムフィルムを使用することに よって、ほぼ普遍的に使用できるように、形成することができる。全重量は、従 来のプラスチックカートリッジに比較して充填されていない状態において３分の １まで良好に減少させることができる。したがって充填されていないカートリッ ジの運送コスト削減は、莫大である。充填後にカートリッジは大きな充填体積で も良好に取り扱うことができる。というのは、圧力充填が簡単にできるからであ る。種々のパラメータを考慮して一定に協働するように構成することによって、 まず第１に常に繰り返し再現可能な排出時の特性が保証されるので、定まった方 法で排出程度と最終的に定められた再現可能な廃棄量が得られる。最小圧力が維 持されることによりジャケットを一定に折り返すことによって、ジャケットは入 念に掻き取られ、少なくともその長さの半分は折り返しによって削減される。さ らに圧縮することによって廃棄に都合が良くなる。特に好ましくは、本発明によ る種類のカートリッジは、充填後に必要に応じて非拡散のオリジナリティー保証 を設けることもでき、かつ好ましくは再閉鎖することができる。 カートリッジシステムに関しては、本発明によって、ほぼ円筒状のピストン 壁領域の一方の端部に押圧面領域を有し、押圧面領域とは反対側の端部はリング フランジによって包囲されており、そのリングフランジに圧力面領域の方向に開 放したリング状ののど部が設けられている、圧力ピストンが提案される。本発明 に基づくピストンによれば、押圧面領域がカートリッジ内へ移動することによっ てカートリッジの所望の押出しがもたらされ、カートリッジの壁は圧力ピストン が十分に前進された場合に環状のど部へ進入して、その環状のど部によって長手 方向から横方向へ移動される。ジャケットは円筒状であるので、内側にある横方 向の力が、それぞれ環状のど部へ乗り上げる領域に大きな応力をもたらすので、 ここでカートリッジが折り込まれる。 圧力ピストンは、本発明の好ましい提案によれば、圧力装置のスタンプを固 定する固定孔を有する。圧力ピストンはもちろん空気式または油圧式の圧力装置 の部材とすることができる。圧力スタンプを固定するための固定孔は、好ましい 提案によれば、中央のねじ孔である。 さらに好ましくは、ピストン壁領域が、好ましくは押圧面領域から環状のど 部へ向かって直径が大きくなるように、円錐状に延びていることが提案される。 圧力ピストンは、本発明の好ましい提案によれば、プラスチック部材である。こ の種の部材は、たとえば射出成形部品として経済的に形成することができる。 本発明によれば、特に柔軟なジャケット材料を有する、カートリッジを押し 出すための、簡単に形成できかつ効果的に使用することのできる圧力ピストンが 提供される。この種の圧力ピストンは、すでにある排出装置にも後から簡単に搭 載される。 さらに、カートリッジシステムに関して本発明によれば、排出装置は、挿入 されたカートリッジの大幅な残留排出とカートリッジの予め定められた圧縮が保 証されるように形成される。そのために本発明によれば、カートリッジを収容す るための少なくとも１つのほぼ円筒状の収容領域と、収容領域の端部領域に設け られた流動性の媒体を排出する少なくとも１つの排出領域と、収容領域の一方の 終端領域において標準圧とは異なる圧力を発生させる装置とを有する、カートリ ッジ内に準備された流動性の媒体を排出させる排出装置が提案され、その場合に 標準圧とは異なる圧力を発生させる第２の装置が設けられており、その第２の装 置によって、他方の終端領域に反対方向に標準圧とは異なる圧力を発生させるこ とができる。 したがって本発明は結局、収容領域の排出領域に負圧が発生された場合に、 さらに反対方向の端部において過圧が発生されることにある。圧力比を調節で き、ないしは制御できることによって、まず残留量排出が調節可能であって、さ らに挿入されたカートリッジの材料特性が調節可能であることが、自動的にもた らされる。 本発明によれば好ましくは、第２の装置がピストン部材であることが提案さ れる。このピストン部材は好ましくは基準圧とは異なる圧力を発生させる。特に 好ましくは、圧力を発生させる装置がダブルピストン部材であることが提案され る。この種のダブルピストン部材は、１方向に移動する場合に一方のシリンダ端 部に負圧を、他方向に移動する場合に他方のシリンダ端部に過圧を発生させるこ とができ、そのためにはそれに応じたパイプガイドが必要とされるだけである。 ダブルピストンは、好ましくはレバーによって操作可能であって、その場合に唯 一の、あるいは２つの移動可能なレバーを使用することができる。基準圧とは異 なる圧力は、好ましくは空気負圧ないしは空気過圧である。 本発明の他の利点と特徴は、図面による以下の説明から明らかである。 図１は、カートリッジの実施例の半分を概略的に図示する部分断面図である。 図２は、図１の図示を他の駆動状態において示すものである。 図３は、図１の図示を他の駆動状態において示すものである。 図４は、蓋部材の上面図を示す。 図５は、図４に示す蓋部材の断面図である。 図６は、図４に示す蓋部材の下方から見た図である。 図７は、図５に示すVIIの部分を詳細に示すものである。 図８は、クリップディスクの上面図である。 図９は、図８に示すクリップディスクの断面図である。 図１０は、ピストン部材の上面図である。 図１１は、図１０に示すピストン部材の断面図である。 図１２は、図１０に示すピストン部材を下方から見た図である。 図１３は、クリップリングの上面図である。 図１４は、図１３に示すクリップリングの断面図である。 図１５は、ノズル尖端を示すものである。 図１６は、図１５に示すノズル尖端の断面図である。 図１７は、閉鎖部材の側面図である。 図１８は、図１７に示す閉鎖部材の上面図である。 図１９は、図１７に示す閉鎖部材の断面図である。 図２０は、圧力ピストンの実施例を概略図示するものである。 図２１は、圧力ピストンの他の実施例を一部断面で示すものである。 図２２は、図２１に示す実施例の上面図である。 図２３は、排出装置の実施例を概略的に示すものである。 図面に示すカートリッジとその個別部品の実施例は、本発明を説明するため に用いられる。 図１から３に示すカートリッジ１は、所定の体積を画成するジャケット２を 有し、そのジャケットは図示の実施例においては円筒状のジャケットとして図示 されている。ジャケットはたとえば、蒸気、ガス、紫外線などに耐える非拡散の 層の意味における遮断層としてのＰＥ、ＡｌとＢＯ−ＮＹ（二軸延伸ナイロン） による複合安定化材からなる複合フィルムである。フィルムによって円筒状のホ ースが形成され、そのホースの一端は蓋３によって、そして他端はピストン４に よって閉鎖されている。フィルム２は蓋３ともピストン４とも堅固に結合されて いる。蓋３は開口スリーブ５を有する。 図１に示す実施例においては、内ねじを有する開口スリーブ５内にノズル尖 端６が螺合されている。図２に示す実施例の場合には、ノズル尖端６の代わりに 閉鎖キャップ７が開口スリーブ５内に螺合されている。 図３に示す実施例の場合には、カートリッジ１は、ピストン４が内部でジャ ケット２を通して蓋３まで送られた状態にある。これは、カートリッジがまだ通 常の半分の長さを有する運送位置か、あるいは完全に押出された後の位置である 。図３においてはまた、ピストン面の輪郭が蓋の底の輪郭に対してほぼ完全に一 致しており、それによってほぼ完全な残留排出が可能であることも示されている 。ジャケット２はピストン４の後方で裏返しになっている。この位置においては 、充填するための軽くて小さい運送ユニットが得られる。空にした後に、簡単に 廃棄できる小さいユニットが得られ、その場合に図３に示す裏返しにされたジャ ケット２は、適当な装置によってさらに圧縮することができる。 他の図を参照して、カートリッジの個々の構造部分を説明する。 図４から９は、蓋の実施例を示している。図４には、中央に配置された開口 スリーブ５を有する蓋部材８が上面図で図示されている。図５に示す断面図は、 蓋部材８が大体においてカップ状またはフライパン状に形成されており、かつ縁 ９を有することを示している。底１０は、残留物の排出と空気なしで充填するた めに好ましい輪郭を有する。台形ねじがノズルまたは閉鎖キャップを固定するた めに用いられる。ねじ１１を台形ねじとして形成することは、充填の際または押 出しの際の引っ張り力と押圧力を吸収するのに都合がよい。縁９の内部には環状 溝１２が形成されている。図７の図示から明らかなように、底１０から開口スリ ーブ５へ移行する移行部の領域において開口がリング状に縮小化されている。こ の縮小化リング４１は一連の機能を果たす。まず、そのねじ側の構造は、ノズル または閉鎖キャップに対するシールを効果的にするシール面が得られるように、 形成されている。 上述の環状溝１２は、クリップディスク１３を挿入するために用いられ、そ のクリップディスクは図９に示すように、外側を向いたカムリングを備えた リングウェブ１４を有する。蓋部材８はホースジャケット内に、底１０がジャケ ットによって包囲される体積に向かうように、挿入される。フィルムホースの端 縁は、蓋部材８の縁９を越えて突出し、開口スリーブ５の方向に折り返される。 その後クリップディスク１３が開口スリーブ５上に移動されて、カムリング１５ が環状溝１２内へ填まり込み、その場合にホースフィルム材料がリング周面全体 にわたって挟持される。したがってフィルムホースと蓋との間に非拡散的並びに 圧密的結合が得られる。 図１０から１４においては、ピストンの実施例が図示されている。ピストン はピストンヘッド１６からなり、そのピストンヘッドは湾曲した輪郭１８を有す るピストン面１７を有し、その輪郭がピストン端縁１９へ移行している。移行は きわめて角張っており、特にピストン端縁１９はピストン面から始まって円錐状 に細くなるように形成することができる。したがって鋭角のエッジがフィルム内 側を引っ掻くために効果的である。ピストン端縁１９とピストン面１７の裏側と によって形成されるカップの内部に環状溝２０が形成されている。この環状溝内 にクリップリング２２が挿入され、このクリップリングは図１３と１４に示され ており、かつ環状ウェブ２３の領域に環状隆起部２４を有し、その環状隆起部を 環状溝２０内に填め込むことができる。ここでもまた、フィルムホースの端部が 内側へ折り込まれるので、ピストン面１７が体積内部へ向けられ、ピストン端縁 がピストン端縁１９を包囲する。クリップリング１３を挿入する場合に、環状隆 起部２４が環状溝２０内へ填まり込む際にフィルムホース材料が挟持されて、こ こでも気密で堅固な結合が得られる。 ピストンヘッド１６は、図１２に示す下面図に明らかなように、補強リブに よって補強されており、この補強リブは図示の実施例においては、互いに対して それぞれ４５°の角度で配置されている。 上述の説明から明らかなように、他の付加部材なしで、簡単なクリップ止 めないし係止によって図１から３に示すカートリッジを簡単な手段で形成するこ とができる。上述したすべての部材は非拡散のためにコーティングし、あるいは 形成することができる。通常、上述した蓋部材とピストン部材はＨＤＰＥから形 成されている。これは人体に対して心配なく、かつ極めて安価である。もちろん これらの部材は、たとえばアルミニウムコーティングまたはアルミニウム張りに よって拡散しないように保護される。また、ジャケット材料を適当にその上に折 り畳みまたは固定することができる。 機能体とクリップ部材と組み合わせることによって、多段階の締付けを行う ことができるので、たとえばフィルムを蓋部材の領域において多数箇所で移行す るように挟持し、それによって強度と密封性が増大する。フィルムを多数回方向 変換させることにより、上述の蓋部材および／またはピストン部材に固定し、発 生する力も方向変換されて、逃がされる。 図１５と１６には、ノズル６の実施例が図示されており、ノズルはねじ領域 ２５とノズル領域２６を有する。ノズル領域２６はノズル尖端２７とさらに一連 のマーキングされた通過部２８を有し、予め設定された直径を有する定められた 通過開口部を得るために、ノズルをこれら通過部で切断することができる。通常 、尖端で３ｍｍの通過開口部があり、そしてその後通過開口部から通過開口部へ 移るごとにそれぞれ２ｍｍの差が付けられる。ノズル下端縁の領域にリング形状 に排出開口部３０が形成されている。図１にはノズル６のカートリッジ１への取 り付け位置が図示されており、その場合にノズル尖端に形成されているのねじ領 域の最も下の端縁が、開口スリーブ５内の縮小化リング４１上に密封載置されて いることが図示されている。さらに、それによって定められた直径を有する排出 開口部が内側へ向かって縮小されている。ねじ領域におけるノズルへ移行する移 行部のこの輪郭が排出開口部を定め、その排出開口部はピストン面、材料の粘性 並びにジャケット柔軟性と協働して、そうでない場 合にノズルの切断によって得られる直径とは関係なく、カートリッジ内の最小内 圧の維持を保証する。 図１７から１９には閉鎖キャップ７の実施例が図示されており、この閉鎖キ ャップも同様に、カップ形状に閉鎖されたねじ領域３１を有する。上方の閉鎖面 に、閉鎖キャップの操作を可能にするグリップウェブ３２が配置されている。図 示の実施例においては、グリップウェブ３２に、閉鎖されたカートリッジの懸架 を可能にする孔３３が形成されている。グリップウェブ３２の両側の補強リブ３ ４が、安定化に用いられる。カップ形状の閉鎖キャップ７の内部に孔３５が定め られた方法で形成されている。この孔３５は、充填が完了した後に図２に示す位 置において、定められた媒体分配と定められた内圧が保証されるように、形成さ れている。閉鎖キャップ内に図示されていないフィルムキャップが挿入され、な いしはかぶせられて、ねじ内で締め付けられる。このキャップは、オリジナリテ ィー（新規なものであること）保証として用いられ、使用前に破壊されなければ ならず、かつカートリッジの内部を完全に非拡散に形成するために、非拡散に形 成することができる。 図２０には実施例として、本発明の他の好ましい利用を可能にするために、 押出し工具の側で使用することができる圧力ピストンが示されている。この圧力 ピストン３６は円筒状のピストン領域３７を有し、このピストン領域によって圧 力がカートリッジ１の押出しピストン４の底に加えられる。たとえば図１に図示 されているようなカートリッジ１は、好ましくは管状の押出し部材に挿入され、 その押出し部材はその一端にノズル６のための貫通開口部を有し、蓋３に対して ストッパーとして作用する。他方の端部からたとえば圧力ピストン３６によって ピストン４の底に圧力が加えられる。ピストン４はゆっくりと蓋方向へ移動され 、その場合に排出開口部によって内部で最小圧力が維持され、 その最小圧力によって常に膨らんだ、内側へ折り畳まれないジャケットが得られ る。この構成によって初めて、ピストン４がジャケットを切り開いてその内部へ 進入した後に、ジャケット２の材料が図３に示すように、ピストン４の後方で折 り返されることが可能になる。ピストン４がさらに前進すると、折り返された領 域がだんだんに長くなる。図２０に示す圧力ピストンによってピストン４の後方 の折り返された領域がどんどんと長くなって、後方へ移動し、端縁ないし環状の ど部４０に達する。ここで折り返された領域が再度方向変換されて、ゆっくりと 軸方向に圧縮される。圧力ピストン３６上に底プレート３９を介してさらに圧力 が加えられる。圧力ピストンは管部材内で案内され、その場合にガイド端縁３８ がほぼ管内壁に接して案内される。折り返されたフィルム領域も管内壁に沿って 折り返された形状に留まり、ゆっくりと環状のど部によってピストン領域３７の 円筒状の壁領域の方向へ移動され、そこでさらに折り返し、まくり上げなどが行 われる。このようにして空にされ、圧縮されたカートリッジは、簡単かつ場所を とらずに廃棄される。 好ましくは図示の実施例のカートリッジは、様々な寸法で形成される。すな わち、６００ｍｌの充填体積が極めて適しており、その場合に運搬するユニット は３００ｍｌまで短縮することができ、それは約１７０ｍｍ長さに相当する。し たがって約２３０ｍｍの全カートリッジ長さを有する従来のカートリッジに比較 して、６０％の運搬する体積削減を容易に達成することができる。さらに、同時 に図３に示す運送されたカートリッジはほとんど空気が排除されており、したが って遅滞なく圧力充填される。その場合にピストンは、フィルムが緊張し、それ ぞれの充填体積に達するまで、軸方向に押しやられる。その後閉鎖キャップが螺 合され、その場合にオリジナリティー封鎖としてフィルムキャップが一緒に螺合 される。これはたとえば深絞りされたアルミニウム部品とすることもできる。堅 固なプラスチック部材全体が好ましくはＨＤＰＥからな り、場合によってはアルミニウムコーティングされる。押出し工程の際にノズル の最終位置によって、ジャケット内に過圧が発生し、その過圧によってフィルム が内側へ落ち込まず、それによって安定化される。この効果によって、ピストン は効果的にフィルム内側に沿って滑り移動し、フィルム内側を掻き取り、同時に 掻き取ったフィルムを後方へ引くので、１％未満の残留排出が達成される。図２ ０に示す押出し工具の圧力ピストンによって、元の大きさの約１５％の圧縮が得 られる。 図２１と２２に示す実施例のピストン壁領域４６は円錐状に形成されている 。反対側の端部にはそれぞれリングフランジ４４が配置されており、そのリング フランジは押出しユニットに固定するための固定装置を有する。図２０の場合に は、これはねじまたはクリップ挿入片であり、図２１と２２の場合にはねじ孔４ ５である。 リングフランジのそれぞれ押圧面領域４３側の表面には環状のど部４７が設 けられており、その環状のど部は、ピストン壁領域の上に沿って移動するジャケ ット材料を半径方向に残し、締付けるのに適しており、それによって整理された 折畳みがもたらされる。 図２３に示す装置は、収容管４９を有する排出装置４８であって、その収容 管内に公知のようにして（図示せず）カートリッジを挿入することができる。一 方の端部に排出開口部５０が形成されており、他方の端部には蓋をかぶせること ができる。 排出側にピストン（図示せず）５２が取り付けられており、そのピストンによっ てギヤ５４とレバーを介して往復動作を実施することができる。収容管４９に挿 入されたカートリッジは、排出領域に接続されて開放されるか、あるいは図示の 実施例におけるように、開放装置５３によって開放される。その場合に レバー５５の移動によってギヤを介してピストンが昇降される。一の場合にピス トンが排出開口部５０の側に負圧を発生させ、他の場合には蓋５１の側に過圧を 発生させる。そのために、図示の実施例においてはレバー５６は固定的に形成さ れており、圧力を案内するパイプ５７が設けられている。 特に圧力の案内は、異なるように行うことも可能であるので、２つのレバーを移 動可能とすることができる。ギヤの構造は、本発明の多様性に影響を与えない。 上述の実施例は、説明するためにだけに用いられるもので、本発明を限定するも のではない。 参照符号リスト １ カートリッジ ２ ジャケット ３ 蓋 ４ ピストン ５ 開口スリーブ ６ ノズル ７ 閉鎖キャップ ８ 蓋部材 ９ 縁 １０ 底 １１ ねじ １２ 環状溝 １３ クリップディスク １４ リングウェブ １５ カムリング １６ ピストンヘッド １７ ピストン面 １８ 輪郭 １９ ピストン端縁 ２０ 環状溝 ２１ 補強リブ ２２ クリップリング ２３ 環状ウェブ ２４ 環状隆起部 ２５ ねじ領域 ２６ ノズル領域 ２７ ノズル尖端 ２８ 通過部 ２９ 補強リブ ３０ 排出開口部 ３１ ねじ領域 ３２ グリップウェブ ３３ 孔 ３４ リブ ３５ 孔 ３６ 圧力ピストン ３７ ピストン領域 ３８ ガイド端縁 ３９ 底プレート ４０ 環状のど部 ４１ 縮小化部 ４２ 圧力ピストン ４３ 押圧面領域 ４４ リングフランジ ４５ 固定孔 ４６ ピストン壁領域 ４７ 環状のど部 ４８ 排出装置 ４９ 収容管 ５０ 排出開口部 ５１ 蓋 ５２ ピストン領域 ５３ 開放装置 ５４ ギヤ ５５ レバー ５６ レバー ５７ パイプ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ２９６２２１７５．９ (32)優先日 1996年12月20日 (33)優先権主張国 ドイツ（ＤＥ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＡ，ＣＮ，ＪＰ，Ｋ Ｒ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．所定の体積を画成する柔軟な材料からなるジャケット（２）であって、前記 ジャケットの一端にピストン状の押出し部材（４）を、そして他端には排出部材 （３）を設けることができ、該排出部材の領域に排出開口部が設けられており、 その排出開口部の直径が押出し部材によってもたすことのできる力、流動性の媒 体の粘性およびジャケット材料の柔軟性を考慮して、ジャケットによって画成さ れる体積内の最小内圧の調節を保証し、前記最小内圧がジャケット材料の体積内 部への畳込みに対抗するのに適している、流動性の媒体用のカートリッジ。 ２．前記ジャケットが少なくとも１つの帯状フィルムによって形成されているこ とを特徴とする請求項１記載のカートリッジ。 ３．前記帯状フィルムが帯状プラスチックからなることを特徴とする請求項２記 載のカートリッジ。 ４．前記ジャケットが拡散安定的な材料であることを特徴とする請求項１−３の いずれか１項に記載のカートリッジ。 ５．前記ジャケットが織物で安定化されていることを特徴とする請求項１−４の いずれか１項に記載のカートリッジ。 ６．前記ジャケットがホース状に形成されていることを特徴とする請求項１−５ のいずれか１項に記載のカートリッジ。 ７．前記排出部材がディスク形状またはカップ形状であることを特徴とする請求 項１−６のいずれか１項に記載のカートリッジ。 ８．前記ジャケット（２）が一端を排出部材によって閉鎖されており、全周面に わたって前記排出部材と堅固に結合されていることを特徴とする請求項１−７の いずれか１項に記載のカートリッジ。 ９．前記排出部材がプラスチック部材であることを特徴とする請求項１−８ のいずれか１項に記載のカートリッジ。 １０．前記排出部材が拡散安定的な層を有することを特徴とする請求項９に記載 のカートリッジ。 １１．前記排出部材とジャケットとの間の結合が、クリップ部材を排出部材側の 溝へ挿入することによって行われることを特徴とする請求項８に記載のカートリ ッジ。 １２．前記クリップ部材がディスク形状であることを特徴とする請求項１１に記 載のカートリッジ。 １３．前記排出部材が開口スリーブ（５）を有することを特徴とする請求項１− １２のいずれか１項に記載のカートリッジ。 １４．前記開口スリーブがねじを有することを特徴とする請求項１３に記載のカ ートリッジ。 １５．前記カートリッジが閉鎖キャップ（７）によって閉鎖可能であることを特 徴とする請求項１−１４のいずれか１項に記載のカートリッジ。 １６．前記閉鎖キャップが、ウェブ状の操作つまみを有することを特徴とする請 求項１５に記載のカートリッジ。 １７．前記閉鎖キャップが内側孔を有することを特徴とする請求項１５または１ ６に記載のカートリッジ。 １８．前記排出部材にノズル６が固定可能であることを特徴とする請求項１−１ ７のいずれか１項に記載のカートリッジ。 １９．前記ピストン部材がカップ形状に形成されていることを特徴とする請求項 １−１８のいずれか１項に記載のカートリッジ。 ２０．前記ピストン部材（４）がプラスチック部材であることを特徴とする請求 項１９に記載のカートリッジ。 ２１．前記ピストン部材がジャケットの一端を閉鎖して、このジャケットと結合 されていることを特徴とする請求項１−２０のいずれか１項に記載のカー トリッジ。 ２２．前記ピストン部材（４）のピストン面（７）の輪郭が、排出部材の底（１ ０）の輪郭に相当することを特徴とする請求項１−２１のいずれか１項に記載の カートリッジ。 ２３．前記ピストン部材の外周面に掻取り端縁が設けられていることを特徴とす る請求項１−２２のいずれが１項に記載のカートリッジ。 ２４．前記ピストン部材とジャケットとの間の結合が、クリップ部材を少なくと も１つの環状溝へ挿入することによって行われることを特徴とする請求項１−２ ３のいずれか１項に記載のカートリッジ。 ２５．前記ピストン部材が補強リブを有することを特徴とする請求項１−２４の いずれか１項に記載のカートリッジ。 ２６．前記排出部材の開口部の領域に、圧力的に有効な排出開口部が形成されて いることを特徴とする請求項１−２５のいずれか１項に記載のカートリッジ。 ２７．前記圧力的に有効な排出開口部がノズル（６）に形成されていることを特 徴とする請求項１−２５のいずれか１項に記載のカートリッジ。 ２８．前記圧力的に有効な開口部が、ノズル（６）のねじ領域（２５）に形成さ れていることを特徴とする請求項２７いずれか１項に記載のカートリッジ。 ２９．前記排出部材側の開口部の体積側の端部が、リング状に細くなっているこ とを特徴とする請求項１−２８のいずれか１項に記載のカートリッジ。 ３０．前記押出し装置によって圧縮可能であることを特徴とする請求項１−２９ のいずれか１項に記載のカートリッジ。 ３１．カートリッジを収容するための少なくとも１つのほぼ円筒状の収容領域と 、前記収容領域の終端領域に設けられた流動性の媒体を排出するための少なくと も１つの排出領域と、前記収容領域の一方の終端領域に標準圧とは異なった圧力 を発生させる装置とを有する、請求項１−３０に記載されたジャケッ ト内に準備された流動性の媒体用のカートリッジシステムのための排出装置にお いて、 標準圧とは異なる圧力を発生させる第２の装置が設けられており、その第２の装 置によって他方の終端領域に標準圧とは異なる反対方向の圧力を発生させること ができることを特徴とするカートリッジシステム用の排出装置。 ３２．前記標準圧とは異なる圧力が、空気負圧ないし空気過圧であることを特徴 とする請求項３１に記載の排出装置。 ３３．前記圧力を発生させる装置が、ピストン部材であることを特徴とする請求 項３０または３１に記載の排出装置。 ３４．前記圧力を発生させる２つの装置が、ダブルピストンユニットに統合され ていることを特徴とする請求項３３に記載の排出装置。 ３５．前記圧力発生が、レバー操作によって行われることを特徴とする請求項３ ０−３４のいずれか１項に記載の排出装置。 ３６．圧力を案内するためにパイプが形成されていることを特徴とする請求項３ ０−３５のいずれか１項に記載の排出装置。 ３７．前記パイプの１つがレバーの１つの中に配置されていることを特徴とする 請求項３６に記載の排出装置。 ３８．請求項１−３０に記載のカートリッジ内に準備された流動性の媒体を排出 させる排出装置のための、カートリッジシステム用の圧力ピストンであって、 該圧力ピストンは、実質的に円筒状のピストン壁領域の一端に押圧面領域を有し 、前記ピストン壁領域の押圧面領域とは反対側の端部がリングフランジによって 包囲されており、前記リングフランジに押圧面領域へ向かって開放した環状のの ど部が設けられている圧力ピストン。 ３９．前記圧力ピストンが圧力部材のための固定装置を有することを特徴とする 請求項３８に記載の圧力ピストン。 ４０．前記固定装置が中央のねじ孔であることを特徴とする請求項３９に記載の 圧力ピストン。 ４１．前記ピストン壁領域が円錐状に形成されていることを特徴とする請求項３ ８−４０のいずれか１項に記載の圧力ピストン。 ４２．前記圧力ピストンがプラスチック部材であることを特徴とする請求項３８ −４１のいずれか１項に記載の圧力ピストン。