JPH11503653A - 注射針 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 針受口の針のサスペンションから針の皮膚に穴をあける端部まで伸びた針の注射部分の長さを４〜６ｍｍの間隔とするように、注射針がデザインされる。

Description

【発明の詳細な説明】 注射針 本発明は、皮膚に穴をあける斜めにカットした端部を有する注入部分を有し、 シリンジに据え付けるための針受口に固定される注射針に関する。 このような針は、しばしば、一対の尖った針として形作られる。これは、皮膚 に穴をあける部分以外に、針の他端で、注射されうる液体を含有するアンプルを 密閉するゴムの膜に穴をあける部分を有する。 上記の種類の針は、皮下、即ち下に位置する筋肉を覆う皮膚及び筋膜の間に位 置する皮下組織に注射しなければならない液体、例えばインスリンの注射に使用 される。インスリンを筋肉に注射すると、これは非常に迅速に体内に吸収され、 血糖値レベルの好ましくない低下が起こりうる。一方、皮膚に注射されたインス リンは、全く吸収されないか、又は予想されない経路で吸収されるであろう。 筋肉内注射の発生を注射手法において起させないことを確実にするために、一 方の手で、親指と人差し指の側面での間で皮膚をつかみ、これによって皮膚のひ だを形成させ、この後、他方の手に保持された注射器で針の挿入と注入を行うと いう手法を用いうる。説明した手法は、２本の手を操作して注射を行い、注射す る範囲を通常覆っている衣服を手繰ったり近づけないようにする第三の手も必要 とされうる。 本発明の目的は、皮膚のひだを形成する必要がなく、針を主に挿入することが できる皮下注射に使用するのに適した針であり、結果として、注射で一方の手の みが塞がれるようなものを提供することである。インスリンの注射を例として説 明したが、この針は、すべての種類の皮下注射、例えば成長ホルモンの注射に有 用である。 ＵＳ 5 462 533は、針の注入部分が８〜１２ｍｍの全長を有する針を提供する ことに触れている。この長さは、しばしば使用される１６ｍｍ針に関連した筋肉 内注射を行うための危険性を低減しているようであるが、やせた男性では、皮膚 と皮下組織の厚さの合計が８ｍｍ以下であることさえあり、筋肉内注射に対する 危険性はまだ許容し難いであろう。 ＵＳ 5 015 235から、針の受口に前記針から所定の距離で、同軸上に、針を囲 むようにして縁を取りつけることにより、１２．５ｍｍ長の針の有効な長さを減 少させることが知られている。この縁は、針の短い部分を注射にあずからないよ うにするのみである。異なった長さの縁を使用して、４又は８ｍｍの針を皮膚の 浸入にあずからないようにしうる。針の有効な長さは、皮膚に対して垂直な挿入 では明確であるが、有効な長さは、針が斜めの角度で挿入される場合、その挿入 様式により不明確ではあるが、更に減少される。 ３ｍｍから４ｍｍの間の長さを有する針は開示されているが、短い針は皮膚を ほとんど貫通せず、特に針が斜めの角度で挿入され場合には貫通しないこととな る。 筋肉内注射又は皮膚内への注射を行う危険性は、本発明の、針の受口の固定具 から皮膚に穴をあける端部に伸びた針の注入部分の全長が、４〜６ｍｍの間隔で ある針を使用する場合、顕著に低減される。 受口の針の支持体から皮膚に穴をあける部分までを含めたより短い全長の針の 注入部分は、細く、壁の薄い針を使用することができクラッキングの危険性が減 少する。この危険性の低下は、針の有効な長さが、針を支持しないスリーブで針 の一部を取り囲むことによって減少される針では得られない。 Ｇ３０程度の細さの針を介してインスリンを投与することができるので、０． １３３ｍｍ以上の内径（これは、Ｇ３０針の最も小さい内径に対応する。）を有 する壁の薄い針を介しても投与が可能であろう。外側の直径がＧ３０針に対して 許容されている最も大きな直径として指定された場合、壁が薄いことにより通常 のＧ０針で公知のものよりも大きな内径としうるであろう。 本発明の態様に従えば、針の外側の直径と、針の内腔の直径は、以下の条件の １つに従う。この条件の１つは、 ａ）外側の直径が０．３２０ｍｍよりも小さく、内腔の直径が０．１６５ｍｍよ りも大きいこと、又は ｂ）外側の直径が０．２９８ｍｍよりも小さく、内腔の直径が０．１３３ｍｍよ りも大きいこと である。 以下で、本発明を図面を参照して更に詳細に説明する。なお、図は下に位置す る 筋肉をあわせて示した皮膚の領域に挿入された針を概略的に表している。 図１において、注射針２を有する針受口１がシリンジ３に取りつけられる。注 射針２は皮膚層４を通して皮下組織層５に挿入される。該皮下組織層は、血管１ １を有する筋肉組織６から筋膜１０によって隔てられている。注射された皮下組 織内のまだ吸収されていない量の液体は、数字７で表した。 針２が受口１に取りつけられた場合、この受口は、円蓋９を末端とする突出部 ８を有する。この構成によって、針の注入部分は、その全長で斜めに挿入されう るが、針の注入部分が受け口の末端表面から直接に伸びている場合には、皮膚に 対して垂直に針を挿入することによってのみ全体を挿入することが可能となる。 多くの測定によれば、皮膚と皮下組織の厚さは、以下の表に示される間隔であ る。平均値を好ましい注入領域の妥当な範囲として示すことができる。 この針の末端を斜めにカットしたことにより針からの液体の放出が針の位置から 所定距離の範囲、例えばＧ３０針では、針の位置から０．４〜１．２ｍｍの範囲 で起こることが認識できるので、女性に対して、皮膚の厚さが最も薄い領域で皮 膚に垂直に６ｍｍの針を注射しても筋肉に到達しないが、最も厚い皮膚の領域を 避ければ、４ｍｍの針で注射することができることがわかる。 ６ｍｍの針を使用する場合、男性では、皮膚の厚みが最小の領域での注射を避 けるべきである。皮膚が最大の厚みを有する領域では、４ｍｍの針を使用するこ とができない。そもそも、これらの領域は、通常好ましい領域以外（これは腹部 及び腿部にある。）に位置する。 針が斜めの角度で挿入される場合、皮膚の厚みは、上記表の厚みを針と皮膚表 面との間の角度を正弦でわった厚みであるとみなされうる。４５°の角度では、 これは１．４倍に相当する。 女性には、皮膚表面に垂直か、又はこの皮膚と所定角度を形成するように針を 注射するために、例外なく６ｍｍの針を使用することができるが、注射を、皮膚 が最大の厚みである領域に行う場合、皮膚表面に針を垂直に保持することなく、 ４ｍｍの針を使用することはできない。 皮膚が最小の厚さを有する領域でなく、また、皮膚が最大の厚さを有する領域 でもない場合には、針を斜めの角度で挿入する場合でさえも、男性には６ｍｍの 針を使用するべきである。前者の領域では６ｍｍの針は筋肉に到達し、後者の領 域では針は皮膚を通り得ない。皮膚が最小の厚みを有する領域では、針を皮膚に 対して斜めに挿入した場合に、４ｍｍの針が使用できる。 皮膚が最小の厚みである領域は、主に、注射領域として魅力がないが、これら の領域の状態は、やせた人、特にやせた子供には好ましい注射領域の状態に対応 する。 しかし、皮膚及び皮下組織の厚みの平均値で表される好ましい注射領域では、 ４ｍｍの針及び６ｍｍの針が、皮膚表面に垂直に、又は斜めの角度を形成して、 その平面が皮膚層の厚さの平均値の近辺の変化に対して許容しうる余地を残しな がら使用されうる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 エイレルセン、ヘンニング・ムンク デンマーク国、デーコー−2950 ベトバエ ク、ブイーガー 31

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 皮膚に穴をあける斜めにカットした端部を有する注射部分を有し、シリ ンジに取り付けるための針受口に据付けられる注射針であって、該針受口のその 固定部からその皮膚に穴をあける端部まで伸びた針の注射部分の全長が、４〜６ ｍｍの間隔であることを特徴とする注射針。 ２． 請求の範囲第１項に記載の注射針であって、該針の外側の直径及び該針 の内腔の直径が、 ａ）外側の直径が０．３２０ｍｍより小さく、内腔の直径が０．１６５ｍｍより も大きいか、又は ｂ）外側の直径が０．２９８ｍｍより小さく、内腔の直径が０．１３３ｍｍより も大きい という条件に従うことを特徴とする注射針。