JPH1150255A - 強誘電体薄膜の製造方法 - Google Patents

強誘電体薄膜の製造方法

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JPH1150255A
JPH1150255A JP9211851A JP21185197A JPH1150255A JP H1150255 A JPH1150255 A JP H1150255A JP 9211851 A JP9211851 A JP 9211851A JP 21185197 A JP21185197 A JP 21185197A JP H1150255 A JPH1150255 A JP H1150255A
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JP
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thin film
film
thd
ferroelectric thin
gas
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JP9211851A
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Inventor
Katsuyuki Hironaka
克行 広中
Chiharu Isobe
千春 磯辺
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機金属化学気相成長法により良好なステッ
プカバレッジでSrxBiy Tiz W 薄膜を成膜する
ことができる強誘電体薄膜の製造方法を提供する。 【解決手段】 有機金属化学気相成長法により、Srx
Biy Tiz W 薄膜(ただし、0.80≦x≦1.
2、3.0≦y≦5.0、3.0≦z≦5.0、w=1
5±d、0≦d≦1.0)を成膜する。原料ガスとして
は、例えば、Bi(o−C7 7 3 、Sr(THD)
2 およびTi(i−OC3 7 4 の各有機金属を所定
の組成比に混合したガスと酸化性のガスとを混合したも
の、または、BiPh3 、Sr(THD)2 およびTi
(i−OC3 7 4 の各有機金属をそれぞれ有機溶媒
に溶解した液体ソースを混合した混合溶液を気化させた
ガスと酸化性のガスとを混合したものを用いる。Srx
Biy Tiz W 薄膜は500〜800℃の基板温度で
成膜してもよいし、350〜650℃の基板温度で成膜
した後、600〜850℃で熱処理してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強誘電体薄膜の
製造方法に関し、特に、強誘電体メモリの製造に適用し
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】強誘電体メモリは、強誘電体薄膜の高速
な分極反転とその残留分極とを利用する高速書き換え可
能な不揮発性メモリである。この強誘電体メモリの強誘
電体薄膜の材料として最近注目されているものの一つ
に、Bi系層状構造ペロブスカイト型強誘電体であるS
rBi4 Ti4 15がある。
【0003】バルク試料に関する報告によれば(特開昭
53−123899号公報)、このSrBi4 Ti4
15のキュリー点は530℃であり、他のBi系層状構造
ペロブスカイト型強誘電体であるSrBi2 Ta2 9
のキュリー点310〜335℃や、SrBi2 Nb2
9 のキュリー点420〜440℃よりも高い値を持つた
め、強誘電体メモリの強誘電体薄膜の材料に用いた場合
には、温度変化による特性変動の小さい誘電体キャパシ
タの形成が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、SrBi4 Ti
4 15薄膜の成膜に関しては、スピンコート法で成膜し
た例が報告されているのみであった(特開平8−153
854号公報)。しかしながら、スピンコート法でSr
Bi4 Ti4 15薄膜を成膜する場合には、下地表面に
段差が存在すると、ステップカバレッジが悪いため、微
細な誘電体キャパシタの形成が困難であり、高集積の強
誘電体メモリに適用する場合に支障が生じるという問題
があった。
【0005】したがって、この発明の目的は、有機金属
化学気相成長法により、下地表面に段差が存在していて
も良好なステップカバレッジでSrx Biy Tiz w
薄膜を成膜することができる強誘電体薄膜の製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明は、Srx Biy Tiz w
薄膜(ただし、0.8≦x≦1.2、3.0≦y≦5.
0、3.0≦z≦5.0、w=15±d、0≦d≦1.
0)を有機金属化学気相成長法により成膜するようにし
た強誘電体薄膜の製造方法であって、BiPh3 (ただ
し、Ph=C6 5 )、Bi(o−C7 7 3 、Bi
(O−C2 5 3 、Bi(O−iC3 7 3 、Bi
(O−tC4 9 3 およびBi(O−tC5 113
からなる第1の群より選ばれた少なくとも一種類の有機
金属と、Sr(THD)2 、Sr(THD)2 テトラグ
リム(tetraglyme)およびSr(Me5 5 2 .2T
HF(ただし、THD=2,2,6,6−テトラメチル
(tetramethyl)−3,5−ヘプタンジオン(heptandio
n)(C11192 )、Me=CH3 、THF=テトラ
ヒドロフラン)からなる第2の群より選ばれた少なくと
も一種類の有機金属と、Ti(i−OC3 7 4 、T
iO(THD)2 およびTi(THD)2 (i−OC3
7 2 (ただし、THD=2,2,6,6−テトラメ
チル−3,5−ヘプタンジオン)からなる第3の群より
選ばれた少なくとも一種類の有機金属とを所定の組成比
に混合したガスと酸化性のガスとを混合した原料ガスを
用いてSrx Biy Tiz w 薄膜を成膜するようにし
たことを特徴とするものである。
【0007】この発明の第2の発明は、Srx Biy
z w 薄膜(ただし、0.8≦x≦1.2、3.0≦
y≦5.0、3.0≦z≦5.0、w=15±d、0≦
d≦1.0)を有機金属化学気相成長法により成膜する
ようにした強誘電体薄膜の製造方法であって、BiPh
3 (ただし、Ph=C6 5 )、Bi(o−C7 7
3 、Bi(O−C2 5 3 、Bi(O−iC3 7
3 、Bi(O−tC4 9 3 およびBi(O−tC5
113 からなる第1の群より選ばれた少なくとも一種
類の有機金属と、Sr(THD)2 、Sr(THD)2
テトラグリムおよびSr(Me5 5 2 .2THF
(ただし、THD=2,2,6,6−テトラメチル−
3,5−ヘプタンジオン、Me=CH3 、THF=テト
ラヒドロフラン)からなる第2の群より選ばれた少なく
とも一種類の有機金属と、Ti(i−OC3 7 4
TiO(THD)2 およびTi(THD)2 (i−OC
3 7 2 (ただし、THD=2,2,6,6−テトラ
メチル−3,5−ヘプタンジオン)からなる第3の群よ
り選ばれた少なくとも一種類の有機金属とをそれぞれ有
機溶媒に所定の濃度に溶解した液体を所定の組成比に混
合した混合溶液を気化させたガスと酸化性のガスとを混
合した原料ガスを用いてSrx Biy Tiz w 薄膜を
成膜するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】この第2の発明において、有機溶媒は、典
型的には、テトラヒドロフラン(THF)を主成分とす
るものであり、必要に応じて安定化剤などを含む。ま
た、混合溶液を気化させる気化器の温度は、典型的には
180〜250℃である。反応室中の原料ガスの圧力
は、典型的には0.1〜50Torrであり、好適には
1〜10Torrである。
【0009】この発明において、成膜されるSrx Bi
y Tiz w 薄膜は、典型的には、そのSr、Biおよ
びTiの原子組成比をそれぞれp、q、rとしたとき、
p、q、rが3.0≦q/p≦6.0、3.0≦r/p
≦6.0で表される範囲にある。
【0010】この発明においては、典型的には、Srx
Biy Tiz w 薄膜を500〜800℃の基板温度で
成膜する。あるいは、Srx Biy Tiz w 薄膜を3
50〜650℃の基板温度で成膜した後、このSrx
y Tiz w 薄膜を酸化性雰囲気中において600〜
850℃で熱処理する。
【0011】この発明において、Srx Biy Tiz
w 薄膜は種々の下地上に成膜されるが、例えば、Ira
Ptb Ruc (ただし、a、b、cは原子%で表した組
成)で表され、その組成範囲が0≦a≦100、0≦b
≦100、0≦c≦100、a+b+c=100)であ
る導電材料からなる電極が設けられた基板上に成膜され
る場合もあるし、Ira Ptb Ruc d (ただし、
a、b、c、dは原子%で表した組成)で表され、その
組成範囲が0≦a≦90、0≦b≦90、0≦c≦9
0、0≦d≦10、a+b+c+d=100)である導
電材料からなる電極が設けられた基板上に成膜される場
合もある。
【0012】上述のように構成されたこの発明によれ
ば、有機金属化学気相成長法によりSrx Biy Tiz
w 薄膜を成膜するようにしていることにより、良好な
ステップカバレッジを得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0014】図1はこの発明の第1の実施形態を示し、
強誘電体メモリに用いられる誘電体キャパシタの形成方
法を示す。
【0015】図1に示すように、この第1の実施形態に
おいては、まず、Si基板11の表面に例えば熱酸化法
により例えば膜厚300nmのSiO2 膜12を成膜し
た後、その上に例えばスパッタリング法により例えば膜
厚30nmのTi膜13および例えば膜厚200nmの
Pt膜14を順次成膜する。Ti膜13は接合層として
用いられ、Pt膜14は下部電極として用いられる。
【0016】次に、Pt膜14上に有機金属化学気相成
長(MOCVD)法により基板温度350〜650℃で
例えば膜厚200nmのSrx Biy Tiz w 薄膜1
5(ただし、0.8≦x≦1.2、3.0≦y≦5.
0、3.0≦z≦5.0、w=15±d、0≦d≦1.
0)を成膜する。具体的には、Pt膜14まで成膜した
Si基板11を図示省略したMOCVD装置の反応室内
のサセプタ上に設置して350〜650℃の基板温度に
加熱し、保持する。そして、Bi(o−C7 73
Sr(THD)2 およびTi(i−OC3 7 4 の各
有機金属をそれぞれ流量200SCCM、250SCC
Mおよび50SCCMのArキャリアガスとともに反応
室の前段で例えば流量500SCCMの酸素ガスと混合
した後、この混合ガスを原料ガスとして反応室に導入す
る。このとき、反応室中の原料ガスの圧力は例えば1〜
10Torrとする。
【0017】次に、このようにして成膜されたSrx
y Tiz w 薄膜15を例えば常圧の酸素雰囲気中に
おいて例えば750℃で例えば1時間熱処理する。
【0018】次に、このSrx Biy Tiz w 薄膜1
5上に例えばスパッタリング法により例えば膜厚200
nmのPt膜16を成膜する。このPt膜16は上部電
極として用いられる。
【0019】この後、例えば酸素雰囲気中において例え
ば750℃で例えば10分間熱処理する。
【0020】このようにして形成された誘電体キャパシ
タのPt膜14とPt膜16との間に電圧を印加して分
極(P)−電圧(V)ヒステリシスを測定した結果、強
誘電体メモリで重要な誘電分極値(残留分極値)2Pr
=10〜20μC/cm2 、抗電力2Ec =150〜2
20kV/cmの値が得られた。
【0021】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、MOCVD法によりSrx Biy Tiz w 薄膜1
5を成膜しているので、下地表面に段差が存在していて
も、良好なステップカバレッジを得ることができる。こ
のため、微細な誘電体キャパシタを形成することが可能
となり、高集積の強誘電体メモリの製造が可能となる。
また、MOCVD法は生産性が高いので、強誘電体メモ
リの量産に適している。さらに、Srx Biy Tiz
w 薄膜15はキュリー点が高いことから、温度変化によ
る特性変動が小さい。以上により、動作温度補償範囲の
広い大容量の強誘電体メモリを実現することが可能とな
る。
【0022】次に、この発明の第2の実施形態による誘
電体キャパシタの形成方法について説明する。この第2
の実施形態においては、Srx Biy Tiz w 薄膜1
5の成膜方法が第1の実施形態と異なる。
【0023】図1に示すように、この第2の実施形態に
おいては、まず、Si基板11の表面に例えば熱酸化法
により膜厚300nmのSiO2 膜12を成膜した後、
その上に例えばスパッタリング法により例えば膜厚30
nmのTi膜13および例えば膜厚200nmのPt膜
14を順次成膜する。Ti膜13は接合層として用いら
れ、Pt膜14は下部電極として用いられる。
【0024】次に、Pt膜14上にMOCVD法により
基板温度350〜650℃で例えば膜厚200nmのS
x Biy Tiz w 薄膜15(ただし、0.8≦x≦
1.2、3.0≦y≦5.0、3.0≦z≦5.0、w
=15±d、0≦d≦1.0)を成膜する。具体的に
は、Pt膜14まで成膜したSi基板11を図示省略し
たMOCVD装置の反応室内のサセプタ上に設置して3
50〜650℃の基板温度に加熱し、保持する。そし
て、BiPh3 、Sr(THD)2 およびTi(i−O
3 7 4 の各有機金属をそれぞれ所定の濃度でTH
F溶媒中に溶解した液体ソースを所定の割合で混合した
混合溶液を例えば200℃に保持された気化器に送り込
み、ガス化する。そして、このガスを例えば流量500
SCCMのArキャリアガスとともに搬送して反応室の
前段で例えば流量500SCCMの酸素ガスと混合した
後、この混合ガスを原料ガスとして反応室に導入する。
このとき、反応室中の原料ガスの圧力は例えば1〜10
Torrとする。
【0025】次に、このようにして成膜されたSrx
y Tiz w 薄膜15を例えば常圧の酸素雰囲気中に
おいて例えば750℃で例えば1時間熱処理する。
【0026】次に、このSrx Biy Tiz w 薄膜1
5上に例えばスパッタリング法により例えば膜厚200
nmのPt膜16を成膜する。このPt膜16は上部電
極として用いられる。
【0027】この後、例えば酸素雰囲気中において例え
ば750℃で例えば10分間熱処理する。
【0028】このようにして形成された誘電体キャパシ
タのPt膜14とPt膜16との間に電圧を印加してP
−Vヒステリシスを測定した結果、2Pr =10〜22
μC/cm2 、2Ec =150〜220kV/cmの値
が得られた。
【0029】この第2の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な利点を得ることができる。
【0030】次に、この発明の第3の実施形態による誘
電体キャパシタの形成方法について説明する。この第3
の実施形態においては、下部電極および上部電極の材料
が第1および第2の実施形態と異なる。
【0031】この第3の実施形態においては、まず、図
2に示すように、Si基板21上に例えばスパッタリン
グ法により例えば膜厚100nmのIrO2 膜22およ
び例えば膜厚100nmのIr膜23を順次成膜する。
このIr膜23は下部電極として用いられる。
【0032】次に、Ir膜23上にMOCVD法により
基板温度350〜650℃で例えば膜厚200nmのS
x Biy Tiz w 薄膜24(ただし、0.8≦x≦
1.2、3.0≦y≦5.0、3.0≦z≦5.0、w
=15±d、0≦d≦1.0)を成膜する。具体的に
は、Ir膜23まで成膜したSi基板21を図示省略し
たMOCVD装置の反応室内のサセプタ上に設置して3
50〜650℃の基板温度に加熱し、保持する。そし
て、BiPh3 、Sr(THD)2 およびTi(i−O
3 7 4 の各有機金属をそれぞれ所定の濃度でTH
F溶媒中に溶解した液体ソースを所定の割合で混合した
混合溶液を例えば200℃に保持された気化器に送り込
み、ガス化する。そして、このガスを例えば流量500
SCCMのArキャリアガスとともに搬送して反応室の
前段で例えば流量500SCCMの酸素ガスと混合した
後、この混合ガスを原料ガスとして反応室に導入する。
このとき、反応室中の原料ガスの圧力は例えば1〜10
Torrとする。
【0033】次に、このようにして成膜されたSrx
y Tiz w 薄膜24を例えば常圧の酸素雰囲気中に
おいて例えば750℃で例えば1時間熱処理する。
【0034】次に、このSrx Biy Tiz w 薄膜2
4上に例えばスパッタリング法により例えば膜厚100
nmのIr膜25を成膜する。このIr膜25は上部電
極として用いられる。
【0035】この後、例えば酸素雰囲気中において例え
ば750℃で例えば10分間熱処理する。
【0036】このようにして形成された誘電体キャパシ
タのIr膜23とIr膜25との間に電圧を印加してP
−Vヒステリシスを測定した結果、2Pr =10〜22
μC/cm2 、2Ec =150〜220kV/cmの値
が得られた。
【0037】この第3の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な利点を得ることができる。
【0038】次に、この発明の第4の実施形態による誘
電体キャパシタの形成方法について説明する。この第4
の実施形態においては、下部電極および上部電極の材料
が第1、第2および第3の実施形態と異なる。
【0039】この第4の実施形態においては、まず、図
3に示すように、Si基板31上に例えばスパッタリン
グ法により膜厚100nmのIrO2 膜32および例え
ば膜厚100nmのIr0.7 Ru0.3 膜33を順次成膜
する。このIr0.7 Ru0.3膜33は下部電極として用
いられる。
【0040】次に、Ir0.7 Ru0.3 膜33上にMOC
VD法により基板温度350〜650℃で例えば膜厚2
00nmのSrx Biy Tiz w 薄膜34(ただし、
0.8≦x≦1.2、3.0≦y≦5.0、3.0≦z
≦5.0、w=15±d、0≦d≦1.0)を成膜す
る。具体的には、Ir0.7 Ru0.3 膜33まで成膜した
Si基板31を図示省略したMOCVD装置の反応室内
のサセプタ上に設置して350〜650℃の基板温度に
加熱し、保持する。そして、BiPh3 、Sr(TH
D)2 およびTi(i−OC3 7 4 の各有機金属を
それぞれ所定の濃度でTHF溶媒中に溶解した液体ソー
スを所定の割合で混合した混合溶液を例えば200℃に
保持された気化器に送り込み、ガス化する。そして、こ
のガスを例えば流量500SCCMのArキャリアガス
とともに搬送して反応室の前段で例えば流量500SC
CMの酸素ガスと混合した後、この混合ガスを原料ガス
として反応室に導入する。このとき、反応室中の原料ガ
スの圧力は例えば1〜10Torrとする。
【0041】次に、このようにして成膜されたSrx
y Tiz w 薄膜34を例えば常圧の酸素雰囲気中に
おいて例えば700℃で例えば1時間熱処理する。
【0042】次に、このSrx Biy Tiz w 薄膜3
4上に例えばスパッタリング法により例えば膜厚100
nmのIr0.7 Ru0.3 膜35を成膜する。このIr
0.7 Ru0.3 膜35は上部電極として用いられる。
【0043】この後、例えば酸素雰囲気中において例え
ば700℃で例えば10分間熱処理する。
【0044】このようにして形成された誘電体キャパシ
タのIr0.7 Ru0.3 膜33とIr0.7 Ru0.3 膜35
との間に電圧を印加してP−Vヒステリシスを測定した
結果、2Pr =5〜18μC/cm2 、2Ec =150
〜230kV/cmの値が得られた。
【0045】この第4の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な利点を得ることができる。
【0046】次に、この発明の第5の実施形態による誘
電体キャパシタの形成方法について説明する。この第5
の実施形態においては、Srx Biy Tiz w 薄膜の
成膜後に高温、長時間の熱処理を行わないことが第1、
第2、第3および第4の実施形態と異なる。また、下部
電極および上部電極の材料としては第3の実施形態と同
じものを用いる。
【0047】図2に示すように、この第5の実施形態に
おいては、まず、Si基板21上に例えばスパッタリン
グ法により例えば膜厚100nmのIrO2 膜22およ
び例えば膜厚100nmのIr膜23を順次成膜する。
このIr膜23は下部電極として用いられる。
【0048】次に、Ir膜23上にMOCVD法により
基板温度500〜800℃で例えば膜厚200nmのS
x Biy Tiz w 薄膜24(ただし、0.8≦x≦
1.2、3.0≦y≦5.0、3.0≦z≦5.0、w
=15±d、0≦d≦1.0)を成膜する。具体的に
は、Ir膜23まで成膜したSi基板21を図示省略し
たMOCVD装置の反応室内のサセプタ上に設置して5
00〜800℃の基板温度に加熱し、保持する。そし
て、Bi(o−C7 7 3 、Sr(THD)2 および
Ti(i−OC3 7 4 の各有機金属をそれぞれ流量
200SCCM、250SCCMおよび50SCCMの
Arキャリアガスとともに反応室の前段で例えば流量5
00SCCMの酸素ガスと混合した後、この混合ガスを
原料ガスとして反応室に導入する。このとき、反応室中
の原料ガスの圧力は例えば1〜10Torrとする。
【0049】次に、このSrx Biy Tiz w 薄膜2
4上に例えばスパッタリング法により例えば膜厚100
nmのIr膜25を成膜する。このIr膜25は上部電
極として用いられる。
【0050】この後、例えば常圧の酸素雰囲気中におい
て例えば750℃で例えば10分間熱処理する。
【0051】このようにして形成された誘電体キャパシ
タのIr膜23とIr膜25との間に電圧を印加してP
−Vヒステリシスを測定した結果、2Pr =10〜18
μC/cm2 、抗電力2Ec =150〜220kV/c
mの値が得られた。
【0052】この第5の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な利点を得ることができる。
【0053】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0054】例えば、上述の第1、第2、第3、第4お
よび第5の実施形態において挙げた数値、構造、電極材
料、プロセスなどはあくまでも例に過ぎず、必要に応じ
て、これと異なる数値、構造、電極材料、プロセスなど
を用いてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、Srx Biy Tiz w 薄膜を有機金属化学気相成
長法により成膜するようにしていることにより、良好な
ステップカバレッジを得ることができ、したがって微細
な誘電体キャパシタを形成することができ、高集積の強
誘電体メモリを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による誘電体キャパ
シタの形成方法を説明するための断面図である。
【図2】この発明の第3の実施形態による誘電体キャパ
シタの形成方法を説明するための断面図である。
【図3】この発明の第4の実施形態による誘電体キャパ
シタの形成方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
11、21、31・・・Si基板、14、16・・・P
t膜、15、24、34・・・Bix Sry Tiz w
薄膜、23、25・・・Ir膜、33、35・・・Ir
0.7 Ru0.3
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/108 H01L 29/78 371 21/8242 21/8247 29/788 29/792

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Srx Biy Tiz w 薄膜(ただし、
    0.8≦x≦1.2、3.0≦y≦5.0、3.0≦z
    ≦5.0、w=15±d、0≦d≦1.0)を有機金属
    化学気相成長法により成膜するようにした強誘電体薄膜
    の製造方法であって、 BiPh3 (ただし、Ph=C6 5 )、Bi(o−C
    7 7 3 、Bi(O−C2 5 3 、Bi(O−iC
    3 7 3 、Bi(O−tC4 9 3 およびBi(O
    −tC5 113 からなる第1の群より選ばれた少なく
    とも一種類の有機金属と、Sr(THD)2 、Sr(T
    HD)2 テトラグリムおよびSr(Me5 5 2 .2
    THF(ただし、THD=2,2,6,6−テトラメチ
    ル−3,5−ヘプタンジオン、Me=CH3 、THF=
    テトラヒドロフラン)からなる第2の群より選ばれた少
    なくとも一種類の有機金属と、Ti(i−OC3 7
    4、TiO(THD)2 およびTi(THD)2 (i−
    OC3 7 2 (ただし、THD=2,2,6,6−テ
    トラメチル−3,5−ヘプタンジオン)からなる第3の
    群より選ばれた少なくとも一種類の有機金属とを所定の
    組成比に混合したガスと酸化性のガスとを混合した原料
    ガスを用いて上記Srx Biy Tiz w 薄膜を成膜す
    るようにしたことを特徴とする強誘電体薄膜の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記Srx Biy Tiz w 薄膜を50
    0〜800℃の基板温度で成膜するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記Srx Biy Tiz w 薄膜を35
    0〜650℃の基板温度で成膜した後、上記Srx Bi
    y Tiz w 薄膜を酸化性雰囲気中において600〜8
    50℃の温度で熱処理するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 反応室中の上記原料ガスの圧力が0.1
    〜50Torrであることを特徴とする請求項1記載の
    強誘電体薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 Ira Ptb Ruc (ただし、a、b、
    cは原子%で表した組成)で表され、その組成範囲が0
    ≦a≦100、0≦b≦100、0≦c≦100、a+
    b+c=100)である導電材料からなる電極が設けら
    れた基板上に上記Srx Biy Tiz w 薄膜を成膜す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の強誘電体
    薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 Ira Ptb Ruc d (ただし、a、
    b、c、dは原子%で表した組成)で表され、その組成
    範囲が0≦a≦90、0≦b≦90、0≦c≦90、0
    ≦d≦10、a+b+c+d=100)である導電材料
    からなる電極が設けられた基板上に上記Srx Biy
    z w 薄膜を成膜するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 Srx Biy Tiz w 薄膜(ただし、
    0.8≦x≦1.2、3.0≦y≦5.0、3.0≦z
    ≦5.0、w=15±d、0≦d≦1.0)を有機金属
    化学気相成長法により成膜するようにした強誘電体薄膜
    の製造方法であって、 BiPh3 (ただし、Ph=C6 5 )、Bi(o−C
    7 7 3 、Bi(O−C2 5 3 、Bi(O−iC
    3 7 3 、Bi(O−tC4 9 3 およびBi(O
    −tC5 113 からなる第1の群より選ばれた少なく
    とも一種類の有機金属と、Sr(THD)2 、Sr(T
    HD)2 テトラグリムおよびSr(Me5 5 2 .2
    THF(ただし、THD=2,2,6,6−テトラメチ
    ル−3,5−ヘプタンジオン、Me=CH3 、THF=
    テトラヒドロフラン)からなる第2の群より選ばれた少
    なくとも一種類の有機金属と、Ti(i−OC3 7
    4、TiO(THD)2 およびTi(THD)2 (i−
    OC3 7 2 (ただし、THD=2,2,6,6−テ
    トラメチル−3,5−ヘプタンジオン)からなる第3の
    群より選ばれた少なくとも一種類の有機金属とをそれぞ
    れ有機溶媒に所定の濃度に溶解した液体を所定の組成比
    に混合した混合溶液を気化させたガスと酸化性のガスと
    を混合した原料ガスを用いて上記Srx Biy Tiz
    w 薄膜を成膜するようにしたことを特徴とする強誘電体
    薄膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記有機溶媒がテトラヒドロフランを主
    成分とすることを特徴とする請求項7記載の強誘電体薄
    膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記混合溶液を気化させる気化器の温度
    が180〜250℃であることを特徴とする請求項7記
    載の強誘電体薄膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 反応室中の上記原料ガスの圧力が0.
    1〜50Torrであることを特徴とする請求項7記載
    の強誘電体薄膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記Srx Biy Tiz w 薄膜を5
    00〜800℃の基板温度で成膜するようにしたことを
    特徴とする請求項7記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記Srx Biy Tiz w 薄膜を3
    50〜650℃の基板温度で成膜した後、上記Srx
    y Tiz w 薄膜を酸化性雰囲気中において600〜
    850℃の温度で熱処理するようにしたことを特徴とす
    る請求項7記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  13. 【請求項13】 Ira Ptb Ruc (ただし、a、
    b、cは原子%で表した組成)で表され、その組成範囲
    が0≦a≦100、0≦b≦100、0≦c≦100、
    a+b+c=100)である導電材料からなる電極が設
    けられた基板上に上記Srx Biy Tiz w 薄膜を成
    膜するようにしたことを特徴とする請求項7記載の強誘
    電体薄膜の製造方法。
  14. 【請求項14】 Ira Ptb Ruc d (ただし、
    a、b、c、dは原子%で表した組成)で表され、その
    組成範囲が0≦a≦90、0≦b≦90、0≦c≦9
    0、0≦d≦10、a+b+c+d=100)である導
    電材料からなる電極が設けられた基板上に上記Srx
    y Tiz w 薄膜を成膜するようにしたことを特徴と
    する請求項7記載の強誘電体薄膜の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6087688A (en) * 1998-03-03 2000-07-11 Fuji Electric Co., Ltd. Field effect transistor

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