JPH1149924A - 高シス−高ビニルポリブタジエン組成物 - Google Patents
高シス−高ビニルポリブタジエン組成物Info
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- JPH1149924A JPH1149924A JP20751097A JP20751097A JPH1149924A JP H1149924 A JPH1149924 A JP H1149924A JP 20751097 A JP20751097 A JP 20751097A JP 20751097 A JP20751097 A JP 20751097A JP H1149924 A JPH1149924 A JP H1149924A
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Abstract
特性の改良された新規な高シス−高ビニルポリブタジエ
ン組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 高シス−高ビニルポリブタジエン組成物
において,(1)シス−1,4構造が65〜95%であ
り,ビニル構造が30〜4%で構成された高シス−高ビ
ニルBRであり,(2)1,4構造と1,2構造の分布
状態を表すパラメーターのβ値が、1.0<β≦1.4
3であり,(3)高シス−高ビニルポリブタジエン10
0重量部に対して無機充填剤を30〜100重量部を配
合する。
Description
ド特性、発熱特性の改良された新規な高シス−高ビニル
ポリブタジエン組成物に関するものである。
て、走行安定性と関係のあるウエットスキッド特性、発
熱特性、耐久性などがよいこと、燃料消費と関係する転
がり摩擦抵抗が小さいことなどが特に最近重要視される
ようになった。一般にはアルキルリチウムを触媒として
1,3−ブタジエンを重合して得られるシス−1,4構
造が30〜35%、ビニル構造が10〜20%であり、
トランス−1,4構造が50〜60%である低シスポリ
ブタジエン(以下、低シスBR)とコバルト、チタン或
いはニッケル系触媒により1,3−ブタジエンを重合し
て得られるシス−1,4構造が90〜98%、ビニル構
造が1〜5%であり、トランス−1,4構造が1〜5%
である高シスポリブタジエン(以下、高シスBR)があ
る。一方、メチルアルミノキサン(以下、MAO)とチ
タン系メタロセン錯体、ブトキシチタネート化合物又は
遷移金属のアセチルアセトン錯体を組合せた触媒、即ち
MAO−CpTiCl3 〔CpTi(OBu)3 ,Ti
(OBu)4 〕触媒系〔Makromol.Symp.
89,383(1995)〕や、MAO−CpVCl2
(Cp2 VCl)触媒系〔Polymer,37,36
3(1996)〕又はMAO−Cr(acac)3 〔V
(acac)3 ,Fe(acac)3)触媒系〔IRC
−95Kobe,Preprint,25C−4(19
95)〕を使用して高シス−高ビニルBR(以下、HC
- HVBR)が得られたと報告されている
(通常−95〜−110℃)が低いため低温特性に優れ
るものの、低ビニル構造含有量に起因するために上記問
題を有している。結晶性シンジオタクチック−1,2−
BRを含む高シスBRが開発されている〔M.Taka
yanagi,I.I.S.R.P 19th Anual Meetin
g(1978,Hong Kong ) p93〕。他方、低シスBRはガラス
転移温度(通常−75〜−95℃)が高いものの、高ビ
ニル構造含有量や触媒の開始剤に起因するため上記問題
に対しての対応が多様化し、ゴム分子末端がスズ化合物
〔N.Oshima etal ,I.R.D Kyoto ,October(198
5) 16A04 やアミノ基などの含窒素化合物で変性された
低シスBR[N.Nagata,et al,16A04 〕も開発されてい
る。従って、BRをタイヤトレッド用ゴムに使用する場
合には、高シスBRの特性を保持し、且つ低シスBRの
特性を保持したBRの開発が強く望まれている。単に低
燃料消費にするものであればTg が低く、反発弾性の大
きい、即ち変形時のエネルギーロスの少ないポリブタジ
エンゴムBRを使用すればよいが、濡れた路面での制動
性ウエットスキッド特性が著しく悪くなり安全性が問題
となる。その改善のためガラス転移温度が高く、反発弾
性の小さい、即ち変形時のエネルギーロスの大きい高ス
チレン含有率のスチレン−ブタジエンゴムSBRを使用
するとウエットスキッド特性はよいことが知られている
が、動的特性、特に発熱性が著しく低下するという問題
があり、ウエットスキッド特性の改良は困難であった。
エットスキッド特性、発熱特性の改良された新規な高シ
ス−高ビニルポリブタジエン組成物を提供することを目
的とする。
−高ビニルポリブタジエン組成物において、(1)シス
−1,4構造が65〜95%であり、1,2構造が30
〜4%で構成された高シス−高ビニルポリブタジエンで
あり、(2)1,2構造と1,4構造の分布状態を表す
パラメーターのβ値が、1.0<β≦1.43であり、
(3)高シス−高ビニルポリブタジエン100重量部に
対し無機充填剤を30〜100重量部を配合したことを
特徴とする高シス−高ビニルポリブタジエン組成物が提
供される。
に説明する。 (1)成分について説明する。 (1)成分は、ゴム状ポリマーのシス−1,4構造が6
5〜95%であり、ビニル構造が4〜30%で構成され
た高シス−高ビニルポリブタジエン(HC- HVBR)
である。このような構成において、この発明の目的を達
成することが出来き上記のウエットスキッド特性、発熱
特性の改良される。このようなゴム状ポリマーのHC-
HVBRの分子量や分岐度及びムーニー粘度(ML1+4
)は特に限定するものではないが、5%のトルエン溶
液とした時の25℃での粘度が20〜400センチポイ
ズ(cp)、好ましくは30〜300cpの範囲のもの
が好ましい。20cp未満では分子間の絡み合いが弱く
なり,耐摩耗性が低下する。400cpを超えるとこの
発明の組成物の配合時の相溶性が低下して十分なウエッ
トスキッド特性,発熱特性,耐摩耗性が得られなくなり
作業性も低下する。
造の分布状態を表すパラメーターのβ値である。即ち、
1.0<β≦1.43。この発明のHC- HVBRのβ
値は、次記式(A)で定義され、ポリブタジエン中の
1,2構造と1,4構造の分布を状態を示すパラメータ
ーである。即ち、β=1の場合は1,2構造と1,4構
造が完全にランダム状態で分布していることを表してい
る。β>1では1,2構造と1,4構造が交互に連なっ
てダイヤッド連鎖が、完全ランダム分布の場合より多く
存在していることを表している。逆にβ<1では1,2
構造と1,4構造がそれぞれブロック的に連なっている
ダイヤッド連鎖が、完全ランダム分布の場合より多く存
在していることを表している。この発明のHC- HVB
Rのβ値が1.0<β≦1.43、好ましくは1.0<
β≦1.25を満足する範囲にあり、1,2構造と1,
4構造が交互に連なっているダイアッド連鎖の割合が、
完全ランダム分布の場合より多いことを特徴とするもの
である。それ故に、上記のウエットスキッド特性、発熱
特性の改良された新規な高シス−高ビニルポリブタジエ
ン組成物が提供される。
は、Macromolecules,20,2418
(1987)記載の解析方法を参考にして、13C−NM
Rスペクトルから1,2構造含有率、シス−1,4構造
含有率、トランス−1,4構造含有率、(1,2構造)
(1,4構造)ダイアッド連鎖の含有率を求めて、下記
で定義されるP1,2 、P1,4 及びP1,2-1,4 より算出さ
れたものである。 β = P1,2-1,4 /(2×P1,2 ×P1,4 ) (A) 式中のP1,2 は1,2構造含有率を示し、P1,4 は1,
4構造含有率を示し、P1,2-1,4 は全ダイアッド連鎖中
の(1,2構造)(1,4構造)ダイアッド連鎖の含有
率を示す。13C−NMRスペクトルの測定条件は以下の
通りである。 装置;日本電子製 EX−400型 FT−NMR サンプル濃度;10%,o−ジクロルベンゼン/C6 D6 (4/1)溶媒 5mmφチューブ使用 観測幅;2kHz 内部基準;TMS 測定温度;130℃ 測定法;プロトンノイズデスカップリング データポイント;32k 積算回数;5,000回 パルス繰り返し;3秒(45°)
ゴム組成物として使用する無機充填剤としてはカーボン
ブラックが最適であるが、その他にも二酸化珪素、炭酸
カルシウム、二酸化チタン、白艶華などが使用できる。
カーボンブラックとしては、HAF,ISAF,SAF
などのカーボンブラックであり、好ましくはヨウ素吸着
量が60mg以上、且つジブチルフタレート吸油量が8
0ml/100g以上のカーボンブラックが用いられ
る。このようなカーボンブラックの使用量は、HC- H
VBR100重量部に対して30〜100重量部であ
り、30重量部未満では加硫物の引張強度や耐摩耗性な
どが十分でなく、他方100重量部を越える反発弾性、
発熱性などが低下する。それ故に上記範囲内であるとウ
エットスキッド特性や発熱特性などが向上する。
表第5族遷移金属化合物のメタロセン型錯体,及び
(b)非配位性アニオンとカチオンとのイオン性化合物
及び/又はアルミノキサンからなる触媒系で製造され
る。
を更に具体的に説明する。 (a)周期表第5族遷移金属化合物のメタロセン型錯体
としては、 (1) RMX3 , (2) Rn MX3-n ・La , (3) RM(O)X2 , (4) Rn MX3-n (NR’) , などの一般式で示される化合物が挙げられる。上記式で
Rはシクロペンタジエニル基及びその置換シクロペンタ
ジエニル基、インデニル基及びその置換インデニル基、
シリルシクロペンタジエニル基又はフルオレニル基であ
る。aは0、1又は2である。nは1又は2である。M
は周期表第5族遷移金属化合物を示す。具体的にはバナ
ジウム(V),ニオブ(Nb),タンタル(Ta)であ
り、好ましくはバナジウムである。Xは水素、ハロゲン
(フッ素、塩素、臭素、沃素が挙げられる)、炭素数1
〜20の炭化水素基(メチル、エチル、n-プロピル、is
o-プロピル、n-ブチル、iso-ブチル、sec-ブチル、tert
- ブチル、n-ヘキシルなどの直鎖状炭化水素基又は分岐
状炭化水素基、フェニル、トリル、ナフチル、ベンジル
などの芳香族炭化水素基、更にトリメチルシリルなどの
ケイ素原子を含有する炭化水素基なども含む) 、アルコ
キシル基( メトキシル基、エトキシル基、フェノキシル
基、プロポキシル基、ブトキシル基、アミルオキシル
基、ヘキシルオキシル基、オクチルオキシル基、2-エチ
ルヘキシルオキシル基、チオメトキシル基など) 又はア
ミノ基(ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソ
プロピルアミノ基など)を示す。上記の中でもXとして
は、フッ素・塩素・臭素原子、メチル基、エチル基、ブ
チル基、メトキシル基、エトキシル基、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基などが好ましい。Lは、対電子を
有し、金属に配位できるルイス塩基性の一般的な無機・
有機化合物であるルイス塩基である。その中でも活性水
素を有しない化合物が特に好ましく、具体的にはピリジ
ン、トリエチルアミン、トリブツルアミン、又はジメチ
ルアニリンなどの第3アミン、メタノール、エタノール
などのアルコール、トリメチルフォスフィン、トリエチ
ルフォスフィン、トリブチルフォスフィン、又はトリフ
ェニルフォスフィンなどの第3フォスフィン、アセト
ン、メチルエチルケトン、アセチルアセトンなどのケト
ン、N,N−ジメチルフォルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N,N−ジエチルフォルムアミド、
N,N−ジエチルアセトアミドなどのN,N−ジアルキ
ルアミド、エチルエーテル、ブチルエーテル、イソプロ
ピルエーテル、ベンジルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ポリエチレングリコールジメチルエーテル類、アニ
ゾール、フェネトールなどのエーテルなどが挙げられ
る。エステル化合物、シリルオキシル化合物も含まれ
る。
物としては、以下の通りである。 (イ) シクロペンタジエニルバナジウムトリクロライド
が挙げられる。そのモノ置換シクロペンタジエニルバナ
ジウムトリクロライドとしては、例えばメチルシクロペ
ンタジエニルバナジウムトリクロライド、エチルシクロ
ペンタジエニルバナジウムトリクロライド、プロピルシ
クロペンタジエニルバナジウムトリクロライド、イソプ
ロピルシクロペンタジエニルバナジウムトリクロライ
ド、tert- ブチルシクロペンタジエニルバナジウムトリ
クロライド、(1,1- ジメチルプロピル) シクロペンタジ
エニルバナジウムトリクロライド、(1,1- ジメチルベン
ジル)シクロペンタジエニルバナジウムトリクロライ
ド、(1- エチルプロピル) シクロペンタジエニルバナジ
ウムトリクロライド、(1- エチル,1- メチルプロピル)
シクロペンタジエニルバナジウムトリクロライド、( ジ
エチルベンジル) シクロペンタジエニルバナジウムトリ
クロライド、( トリメチルシリルシクロペンタジエニ
ル) バナジウムトリクロライド、〔ビス( トリメチルシ
リル) シクロペンタジエニル〕バナジウムトリクロライ
ドなどが挙げられる。
リクロライドとしては、例えば(1,3-ジメチルシクロペ
ンタジエニル)バナジウムトリクロライド、(1- メチル
-3-エチルシクロペンタジエニル) バナジウムトリクロ
ライド、(1- メチル-3- プロピルシクロペンタジエニ
ル) バナジウムトリクロライド、〔 1- メチル-3- ビス
( トリメチルシリル)シクロペンタジエニル〕バナジウ
ムトリクロライド、 1-メチル-3- ビス( トリメチルシ
リルシクロペンタジエニル) バナジウムトリクロライ
ド、(1- メチル-3- フェニルシクロペンタジエニル) バ
ナジウムトリクロライド、(1- メチル-3- トリルシクロ
ペンタジエニル) バナジウムトリクロライド、〔 1- メ
チル-3-(2,6-ジメチルフェニル) シクロペンタジエニ
ル〕バナジウムトリクロライド、(1- メチル-3- ブチル
シクロペンタジエニル) バナジウムトリクロライドなど
が挙げられる。
トリクロライドとしては例えば(1,2,3- トリメチルシク
ロペンタジエニル) バナジウムトリクロライド、(1,2,4
- トリメチルシクロペンタジエニル) バナジウムトリク
ロライドなどが挙げられる。テトラ置換シクロペンタジ
エニルバナジウムトリクロライドとしては、例えば(1,
2,3,4- テトラメチルシクロペンタジエニル) バナジウ
ムトリクロライド、(1,2,3、4-テトラフェニルシクロペ
ンタジエニル) バナジウムトリクロライドなどが挙げら
れる。ペンタ置換シクロペンタジエニルバナジウムトリ
クロライドとしては、例えば( ペンタメチルシクロペン
タジエニル) バナジウムトリクロライド、(1,2,3,4-テ
トラメチル-5- フェニルシクロペンタジエニル) バナジ
ウムトリクロライド、(1,2,3,4- テトラフェニル-5- メ
チルシクロペンタジエニル) バナジウムトリクロライド
などが挙げられる。
ドが挙げられる。その置換インデニルバナジウムトリク
ロライドとしては、例えば(2-メチルインデニル) バナ
ジウムトリクロライド、(2-トリメチルインデニル) バ
ナジウムトリクロライドなどが挙げられる。
素原子をアルコキシ基、メチル基で置換したモノアルコ
キシド、ジアルコキシド、トリアルコキシドなどが挙げ
られる。例えばトリメチルシリルシクロペンタジエニル
バナジウムトリ tert-ブトキサイド、トリメチルシクロ
ペンタジエニルバナジウムトリ iso- プロポキサイド、
トリメチルシリルシクロペンタジエニルバナジウムジメ
トキシクロライド、トリメチルシリルシクロペンタジエ
ニルバナジウムジtert- ブトキシクロライド、トリメチ
ルシリルシクロペンタジエニルバナジウムジフェノキシ
クロライド、トリメチルシリルシクロペンタジエニルバ
ナジウムジ iso- プロキシクロライド、トリメチルシリ
ルシクロペンタジエニルバナジウム tert-ブトキシジク
ロライド、トリメチルシリルシクロペンタジエニルバナ
ジウムフェノキシジクロライドなどである。そして、こ
れらの塩素原子をメチル基で置換したジメチル体であ
る。そして、更にこのジメチル体の塩素原子をアルコキ
シ基で置換したモノアルコキシ体、ジアルコキシ体であ
る。モノクロル体をメチル基で置換した化合物が挙げら
れる。
素原子をアミド基で置換したアミド体が挙げられる。例
えば( トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(トリス
ジエチルアミド) バナジウム、( トリメチルシクロペン
タジエニル) ( トリスiso-プロピルアミド) バナジウ
ム、( トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(トリス
n- オクチルアミド) バナジウム、( トリメチルシリル
シクロペンタジエニル)(ビスジエチルアミド) バナジウ
ムクロライド、( トリメチルシリルシクロペンタジエニ
ル) ( ビス iso- プロピルアミド) バナジウムクロライ
ド、( トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(ビスn-
オクチルアミド) バナジウムクロライド、( トリメチル
シリルシクロペンタジエニル)(ジエチルアミド) バナジ
ウムジクロライド、( トリメチルシリルシクロペンタジ
エニル)(iso-プロピルアミド) バナジウムジクロライ
ド、( トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(n-オク
チルアミド) バナジウムジクロライドなどである。そし
て、これらの塩素原子をメチル基で置換したメチル体で
ある。
れたものが挙げられる。例えば(tert- ブチル) ジメチ
ルシリル( η5-シクロペンタジエニル) バナジウムジク
ロライド、(tert- ブチルアミド) ジメチルシリル( ト
リメチル- η5-シクロペンタジエニル) バナジウムジク
ロライド、(tert- ブチルアミド) ジメチルシリル(テ
トラメチル- η5-シクロペンタジエニル) バナジウムジ
クロライドなどである。そして、これらの塩素原子をメ
チル基で置換したジメチル体である。そして、更にこの
ジメチル体の塩素原子をアルコキシ基で置換したモノア
ルコキシ体、ジアルコキシ体である。モノクロル体をメ
チル基で置換した化合物が挙げられる。
換したアミド体が挙げられる。例えば、( トリメチルシ
リルシクロペンタジエニル)(トリスジエチルアミド) バ
ナジウム、( トリメチルシリルシクロペンタジエニル)
(トリスiso-プロピルアミド)バナジウム、( トリメチル
シリルシクロペンタジエニル)(トリスn-プロピルアミ
ド) バナジウム、( トリメチルシリルシクロペンタジエ
ニル)(トリスn-オクチルアミド) バナジウム、( トリメ
チルシリルシクロペンタジエニル)(ビスジエチルアミ
ド) バナジウムクロライド、( トリメチルシリルシクロ
ペンタジエニル)(ビスiso-プロピルアミド) バナジウム
クロライド、( トリメチルシリルシクロペンタジエニ
ル)(ビスn-オクチルアミド) バナジウムクロライド、(
トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(ジチルアミ
ド) バナジウムジクロライド、( トリメチルシリルシク
ロペンタジエニル)(iso-プロピルアミド) バナジウムジ
クロライド、( トリメチルシリルシクロペンタジエニ
ル)(n-オクチルアミド) バナジウムジクロライドなどが
挙げられる。これらの塩素原子をメチル基で置換したメ
チル体が挙げられる。
MX2 で表せる具体的な化合物としては、、シクロペン
タジエニルバナジウムジクロライド、メチルシクロペン
タジエニルバナジウムジクロライド、(1,3−ジメチ
ルシクロペンタジエニル)バナジウムジクロライド、
(1−メチル−3−ブチルシクロペンタジエニル)バナ
ジウムジクロライド、(ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)バナジウムジクロライド、(トリメチルシリルシ
クロペンタジエニル)バナジウムジクロライド、〔1,
3−ジ(トリメチルシリル)シクロペンタジエニル〕バ
ナジウムジクロライド、インデニルバナジウムジクロラ
イド、(2−メチルインデニル)バナジウムジクロライ
ド、(2−メチルシリルインデニル)バナジウムジクロ
ライド、フルオレニルバナジウムジクロライドなどのジ
クロライド体が挙げられる。上記の各化合物の塩素原子
をメチル基で置換したジメチル体も挙げられる。
合されたものも含まれる。例えば、(t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル(η5 −シクロペンタジエニル)バ
ナジウムクロライド、(t−ブチルアミド)ジメチルシ
リル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)バ
ナジウムクロライドなどのアミドクロライド体、或いは
これらの化合物の塩素原子をメチル基で置換したアミド
体などが挙げられる。シクロペンタジエニルバナジウム
ジメトキサイド、シクロペンタジエニルバナジウムジi
so−プロポキサイド、シクロペンタジエニルバナジウ
ムジtert−ブトキサイド、シクロペンタジエニルオ
キソバナジウムジフェノキサイド、シクロペンタジエニ
ルバナジウムメトキシクロライド、シクロペンタジエニ
ルバナジウムiso−プロポキシクロライド、シクロペ
ンタジエニルバナジウムtert−ブトキシクロライ
ド、シクロペンタジエニルバナジウムフェノキシクロラ
イドなどのアルコキシド体が挙げられる。これらの化合
物の塩素原子をメチル基で置換したジメチル体も挙げら
れる。(シクロペンタジエニル)(ビスジエチルアミ
ド)バナジウム、(シクロペンタジエニル)(ビスジi
so−プロピルアミド)バナジウム、(シクロペンタジ
エニル)(ビスジn−オクチルアミド)バナジウムなど
のビスアミド体が挙げられる。
X2 ・L2 で表せる具体的な化合物としては、シクロペ
ンタジエニルバナジウムジクロライド・ビストリメチル
フォスフィン錯体、シクロペンタジエニルバナジウムジ
クロライド・ビストリエチルフォスフィン錯体、(クロ
ペンタジエニル)(ビスジiso−プロピルアミド)ト
リメチルフォスフィン錯体、モノメチルシクロペンタジ
エニルバナジウムジクロライド・ビストリエチルフォス
フィン錯体などのフォスフィン錯体があげられる。
MX1 ・L2 で表せる具体的な化合物としては、ジシク
ロペンタジエニルバナジウムクロライド、ビス(メチル
シクロペンタジエニル)バナジウムクロライド、ビス
(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)バナジウム
クロライド、ビス(1−メチル−3−ブチルシクロペン
タジエニル)バナジウムクロライド、ビス(ペンタメチ
ルシクロペンタジエニル)バナジウムクロライド、ビス
(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)バナジウム
クロライド、ビス〔1,3−ジ(トリメチルシリル)シ
クロペンタジエニル〕バナジウムクロライド、ジインデ
ニルバナウムジクロライド、ビス(2−メチルインデニ
ル)バナジウムクロライド、ビス(2−メチルシリルイ
ンデニル)バナジウムクロライド、ジフルオレニルバナ
ジウムクロライドなどのクロライド体が挙げられる。上
記の各化合物の塩素原子をメチル基で置換したメチル体
も挙げられる。シクロペンタジエニルバナジウムメトキ
サイド、ジシクロペンタジエニルバナジウムiso−プ
ロポキサイド、ジシクロペンタジエニルバナジウムte
rt−ブトキサイド、ジシクロペンタジエニルバナジウ
ムフェノキサイド、ジシクロペンタジエニルジエチルア
ミドバナジウム、ジシクロペンタジエニルジiso−プ
ロピルアミドバナジウム、ジシクロペンタジエニルジn
−オクチルアミドバナジウムなどが挙げられる。
れたものも含まれる。例えば、ジメチルビス(η5 −シ
クロペンタジエニル)シランバナジウムクロライド、ジ
メチルビス(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニ
ル)シランバナジウムクロライドなどのクロライド体、
或いはこれらの化合物の塩素原子をメチル基で置換した
メチル体などが挙げられる。
な化合物としては、シクロペンタジエニルオキソバナジ
ウムジクロライド、メチルシクロペンタジエニルオキソ
バナジウムジクロライド、(1,3−ジメチルシクロペ
ンタジエニル)オキソバナジウムジクロライド、(1−
メチル−3−ブチルシクロペンタジエニル)オキソバナ
ジウムジクロライド、(ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)オキソバナジウムジクロライド、(トリメチルシ
リルシクロペンタジエニル)オキソバナジウムジクロラ
イド、〔1,3−ジ(トリメチルシリル)シクロペンタ
ジエニル〕オキソバナジウムジクロライド、インデニル
オキソバナジウムジクロライド、(2−メチルインデニ
ル)オキソバナジウムジクロライド、(2−メチルシリ
ルインデニル)オキソバナジウムジクロライド、フルオ
レニルオキソバナジウムジクロライドなどが挙げられ
る。上記の各化合物の塩素原子をメチル基で置換したジ
メチル体も挙げられる。
合されたものも含まれる。例えば、(t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル(η5 −シクロペンタジエニル)オ
キソバナジウムクロライド、(t−ブチルアミド)ジメ
チルシリル(テトラメチル−η 5 −シクロペンタジエニ
ル)オキソバナジウムクロライドなどのアミドクロライ
ド体、或いはこれらの化合物の塩素原子をメチル基で置
換したアミド体などが挙げられる。シクロペンタジエニ
ルオキソバナジウムジメトキサイド、シクロペンタジエ
ニルオキソバナジウムジiso−プロポキサイド、シク
ロペンタジエニルオキソバナジウムジtert−ブトキ
サイド、シクロペンタジエニルオキソバナジウムジフェ
ノキサイド、シクロペンタジエニルオキソバナジウムメ
トキシクロライド、シクロペンタジエニルオキソバナジ
ウムiso−プロポキシクロライド、シクロペンタジエ
ニルオキソバナジウムtert−ブトキシクロライド、
シクロペンタジエニルオキソバナジウムフェノキシクロ
ライドなどが挙げられる。これらの化合物の塩素原子を
メチル基で置換したジメチル体も挙げられる。(シクロ
ペンタジエニル)(ビスジエチルアミド)オキソバナジ
ウム、(シクロペンタジエニル)(ビスジiso−プロ
ピルアミド)オキソバナジウム、(シクロペンタジエニ
ル)(ビスジn−オクチルアミド)オキソバナジウムな
ども挙げられる。
的な化合物としては、シクロペンタジエニル(メチルイ
ミド)バナジウムジクロライド、シクロペンタジエニル
(フェニルイミド)バナジウムジクロライド、シクロペ
ンタジエニル(2,6−ジメチルフェニルイミド)バナ
ジウムジクロライド、シクロペンタジエニル(2,6−
ジiso−プロピルフェニルイミド)バナジウムジクロ
ライド、(メチルシクロペンタジエニル)(フェニルイ
ミド)バナジウムジクロライド、(メチルペンタメチル
シクロペンタジエニル)バナジウムジクロライド、
〔1,3−ジメチルシクロペンタジエニル(フェニルイ
ミド)〕バナジウムジクロライド、(1−メチル−3−
ブチルシクロペンタジエニル)(フェニルイミド)バナ
ジウムジクロライド、(ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)(フェニルイミド)バナジウムジクロライド、イ
ンデニル(フェニルイミド)バナジウムジクロライド、
2−メチルインデニル(フェニルイミド)バナジウムジ
クロライド、フルオレニル(フェニルイミド)バナジウ
ムジクロライドなどのジクロライドが挙げられる。
合されたものも含まれる。例えば、(t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル(η5 −シクロペンタジエニル)
(フェニルイミド)バナジウムクロライド、(t−ブチ
ルアミド)ジメチルシリル(テトラメチル−η5 −シク
ロペンタジエニル)(フェニルイミド)バナジウムクロ
ライドなどのアミドクロライド体、或いはこれらの化合
物の塩素原子をメチル基で置換したアミド体などが挙げ
られる。Rが炭化水素基、シリル基によって結合された
ものも含まれる。例えば、ジメチルビス(η5 −シクロ
ペンタジエニル)シラン(フェニルイミド)バナジウム
クロライド、ジメチルビス(η5 −シクロペンタジエニ
ル)シラン(トリルイミド)バナジウムクロライド、ジ
メチル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)
シラン(フェニルイミド)バナジウムクロライド、ジメ
チル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シ
ラン(トリルイミド)バナジウムクロライドなどのアミ
ドクロライド体、或いはこれらの化合物の塩素原子をメ
チル基で置換したアミド体などが挙げられる。シクロペ
ンタジエニルバナジウム(フェニルイミド)ジメトキサ
イド、シクロペンタジエニルオキソバナジウム(フェニ
ルイミド)ジiso−プロポキサイド、シクロペンタジ
エニルバナジウム(フェニルイミド)(iso−プロポ
キシ)クロライド、(シクロペンタジエニル)(ビスジ
エチルアミド)バナジウム(フェニルイミド)、(シク
ロペンタジエニル)(ビスiso−プロピルアミド)バ
ナジウム(フェニルイミド)などが挙げられる。
ニオンとカチオンとのイオン性化合物を構成する非配位
性アニオンとしては、例えば、テトラ(フェニル)ボレ
ート、テトラ(フルオロフェニル)ボレート、テトラキ
ス(ジフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(トリ
フルオロフェニル)ボレート、テトラキス(テトラフル
オロフェニル)ボレート、テトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)ボレート、テトラキス(テトラメチルフルオ
ロフェニル)ボレート、テトラ(トリイル)ボレート、
テトラ(キシリル)ボレート、テトラ(キシリル)ボレ
ート、(トリフェニル,ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、〔トリス(ペンタフルオロフェニル)フェニル〕
ボレート、トリデカハイドライド−7,8−ジカルバウ
ンデカボレート、テトラフルオロボレートなどが挙げら
れる。
チオン、オキソニウムカチオン、アンモニウムカチオ
ン、ホスフォニウムカチオン、シクロヘプチルトリエニ
ルカチオン、遷移金属を有するフェロセニウムカチオン
などを挙げることができる。カルボニウムカチオンの具
体例としては、トリフェニルカルボニウムカチオン、ト
リ置換フェニルカルボニウムカチオンなどの三置換カル
ボニウムカチオンを挙げることができる。トリ置換フェ
ニルカルボニウムカチオンの具体例としては、トリ(メ
チルフェニル)カルボニウムカチオン、トリ(ジメチル
フェニル)カルボニウムカチオンなどを挙げることがで
きる。アンモニウムカチオンの具体例としては、トリメ
チルアンモニウムカチオン、トリエチルアンモニウムカ
チオン、トリプロピルアンモニウムカチオン、トリブチ
ルアンモニウムカチオンなどのトリアルキルアンモニウ
ムカチオン、N,N−2,4,6−ペンタメチルアンモ
ニウムカチオン、ジ(iso−プロピル)アンモニウム
カチオン、ジシクロヘキシルアンモニウムカチオンなど
のジアルキルアンモニウムカチオンなどを挙げることが
できる。ホスフォニウムカチオンの具体例としては、ト
リフェニルフォスフォニウムカチオン、トリ(メチルフ
ェニル)フォスフォニウムカチオン、トリ(ジメチルフ
ェニル)フォスフォニウムカチオンなどのトリアリール
フォスフォニウムカチオンなどを挙げることができる。
非配位性アニオン及びカチオンの中から任意に選択して
組み合わせたものを、好ましく用いることができる。な
かでもイオン性化合物としては、トリチルテトラ(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカルボニ
ウムテトラ(フルオロフェニル)ボレート、N,N−ジ
メチルアニリニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、1,1’−ジメチルフェロセニウムテトラ
(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどが好ましい。
イオン性化合物を単独で用いてもよく、2種以上を組合
せて使用してもよい。
ンを使用してもよい。アルミノキサンとしては、一般式
(化1、化2)が直鎖状のものや環状のものが挙げられ
る(R" は炭素数1〜10の炭化水素基であり、一部を
ハロゲン原子及び又はアリコキシル基で置換されたも
の、nは重合度であり2以上の整数を示す)。特にR"
はメチルであるメチルアルミノキサンでnが5以上、好
ましくは10以上のものが利用される。上記のアルミノ
キサン類には若干のアルキルアルミニウム化合物が混入
していても差し支えない。
分に、更に(c)成分として周期表第1〜3族元素の有
機金属化合物を組合せた触媒系を使用してもよい。
(c)成分の添加により重合活性が向上する。周期表第
1〜3族元素の有機金属化合物としては、有機アルミニ
ウム化合物、有機リチウム化合物、有機マグネシウム化
合物、有機亜鉛化合物、有機ホウ素合物などが挙げられ
る。又、これらの有機金属ハロゲン化合物、水素化有機
金属化合物も含まれる。また有機金属化合物を2種以上
併用することができる。(c)成分の具体的な化合物と
しては、トリメチルアルミニウム、ジメチルアルミニウ
ムクロライド、トリエチルアルミニウム、セスキエチル
アルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロラ
イド、セスキエチルアルミニウムハイドライド、ジエチ
ルアルミニウムハイドライド、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミ
ニウム、トリデシルアルミニウム、メチルリチウム、ブ
チルリチウム、フェニルリチウム、ベンジルリチウム、
ネオペンチルリチウム、トリメチルシリルメチルリチウ
ム、ビストリメチルシリルメチルリチウム、ジブチルマ
グネシウム、ブチルマグネシウムクロライド、ジヘキシ
ルマグネシウム、エチルマグネシウムクロライド、ジエ
チル亜鉛、ジメチル亜鉛、トリフッ化ホウ素、トリフェ
ニルホウ素などを挙げることができる。更に、エチルマ
グネシウムクロライド、ブチルマグネシウムクロライ
ド、ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミ
ニウムクロライド、セスキエチルアルミニウムクロライ
ド、エチルアルミニウムジクロライドなどのような有機
金属ハロゲン化合物、ジエチルアルミニウムハイドライ
ド、セスキエチルアルミニウムハイドライドなどのよう
な水素化有機金属化合物素などを挙げることができる。
有機金属化合物は2種類以上併用することができる。ま
た、(b)成分としてイオン性化合物を用いる場合に
は、(c)成分として前記のアルミノキサンを組合せて
使用してもよい。
異なるが、(a)成分のメタロセン錯体と(b)成分の
アルミノキサンとのモル比は、好ましくは1:1〜1:
10,000、より好ましくは1:1〜1:5,000
である。(a)成分のメタロセン型錯体と(b)成分の
イオン性化合物とのモル比は、好ましくは1:0.1〜
1:10、より好ましくは1:0.2〜1:5である。
(a)成分のメタロセン型錯体と(c)成分の有機金属
化合物とのモル比は、好ましくは1:0.1〜1:1,
000、より好ましくは1:0.2〜1:500であ
る。
が、例えば次の順序で行うことができる; 重合モノマ−と(b)成分との接触混合物にメタロセ
ン型錯体を添加する。 重合モノマ−と(b)成分及び(c)成分を任意の順
序で添加した接触混合物にメタロセン型錯体を添加す
る。 重合モノマ−と(c)成分の接触混合物に(b)成
分、次いでメタロセン型錯体を添加する。 重合モノマ−にメタロセン型錯体と(b)成分を任意
の順序で接触させた混合物を添加する。 尚、HC−HVBRの分子量調節剤としては、水素を使
用するのが経済的であり、重合方法としては、特に制限
はなく、塊状重合や溶液重合などを適宜目的に合わせて
行えばよい。溶媒として脂肪族炭化水素、芳香族炭化水
素やこれらのハロゲン化炭化水素を適宜目的に合わせて
行えばよく、2種以上組合せて用いてもよい。
造時や製造後に適宜必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸
収剤などの安定剤、離型剤、滑剤、着色剤、各種充填剤
及び各種の可塑剤、高級脂肪酸、有機ポリシロキサン、
シリコーンオイル、難燃剤、帯電防止剤や発泡剤などの
公知添加剤を添加してもよい。 この発明のHC−HV
BR組成物は、自動車のタイヤ用途ばかりでなく運搬用
ベルト,ゴムホース,伝動ベルト,ゴムクローラ、ブッ
シュ,パッキン,ブーツ,防振ゴムなどの工業用品やゴ
ルフボール,シューズの靴底などにも使用できる。
本発明について具体的に説明するが、この発明はこれら
によって制約されるものではない。参考例、実施例及び
比較例において、得られたHC−HVBRのミクロ構
造,ムーニー粘度,トルエンcp及びHC−HVBR組
成物の加硫物の反発弾性,発熱特性,耐摩擦性,スキッ
ド抵抗などは以下のようにして測定した。ミクロ構造 :赤外吸収スペクトル分析法によって、Ha
mpton法より求めたシス−1,4構造;740cm
-1,ビニル構造;911cm-1,トランス−1,4構
造;967cm-1の分子吸光係数からミクロ構造を算出
した。ムーニー粘度 :JIS K6300に準じて温度100
℃,ローター回転数2rpmで1分余熱して4分測定し
てML1+4,100 で示した。トルエンcp :5%トルエン溶液をキャノンフェンスケ
粘度計を用いて25℃で測定した。加硫時間 :JSRキュラストメーター2F型を用いてt
90×2,t90×3の加硫時間で測定した。反発弾性 :JIS K6255に準じて70℃で測定し
て示した。発熱特性 :ASTM D623に準じて測定した。動的
変化時の圧縮永久歪みとしてPS(%)で示すと共にス
タート温度50℃で20分後の上昇温度をΔTとして示
した。耐摩耗性 :ランボーン摩耗試験機を用いて負荷荷重4.
5kg,落砂量約15g/min.にて下記スリップ率
で試験した。スリップ率:20%,サンプル回転速度6
0m/min.,ドラム回転速度48m/min.;ス
リップ率:60%,サンプル回転速度60m/min,
ドラム回転速度24m/min.で測定した摩耗量(c
c/分)を求め比較例1を100として指数で評価し
た。指数が大きいほど耐摩耗性は良好である。スキッド抵抗 :ASTM E303に準じてブリティシ
ュポータブルスキッドテスターを用いて乾燥面(ドラ
イ)と湿潤面(ウエット)で室温で測定して比較例1を
100として指数で評価した。指数が大きいほどスキッ
ド抵抗は良好である。
トルのオートクレーブに30wt%の1,3−ブタジエ
ンを含有するトルエン溶液(1,3−ブタジエン:81
4g)3.5リットルを導入した。次いで水素ガスを導
入して0.092kgG/cm2 圧力だけ高くした。3
0℃で3分かけてトリエチルアルミニウム2.25m−
molを、次いでトリチルテトラ(パーフルオロフェニ
ル)ボレート0.039m−mol,シクロペンタジエ
ニルバナジウムトリクロライド0.026m−mol連
続して添加して40℃で30分間重合した。収率32
%,得られたポリブタジエンのミクロ構造はシス1,4
構造=88.7%,トランス1,4構造=1.8%,ビ
ニル構造=9.5%であった。ムーニー粘度ML
1+4,100 =43.3,トルエン溶液粘度(5%SV)=
148であった。これらの結果を表1に示した。又、得
られたポリブタジエンの13C−NMRスペクトルからの
測定結果から算出されるダイアッド連鎖の含有率、1,
2構造と1,4構造の分布状態を表すパラメーターのβ
値を表2に示した。
93kgG/cm2 、20wt%の1,3−ブタジエの
トルエン溶液(1,3−ブタジエン:543g)に変更
した以外は参考例1と同様にして重合した。収率36
%、得られたポリブタジエンのミクロ構造はシス1,4
構造=88.8%、トランス1,4構造=1.7%,ビ
ニル構造=9.5%であった。ムーニー粘度ML
1+4,100 =53.0、トルエン溶液粘度(5%SV)=
210はであった。これらの結果を表1に示した。又、
得られたポリブタジエンの13C−NMRスペクトルから
の測定結果から算出されるダイアッド連鎖の含有率、
1,2構造と1,4構造の分布状態を表すパラメーター
のβ値を表2に示した。
HC−HVBRを使用して表3の配合処方に従って配合
した。結果を表4に示した。
〜6を使用して表3の配合処方で配合して加硫した。結
果を表4に示した。
は、シス−1,4構造が65〜95%、ビニル構造30
〜4%で構成された高シス−高ビニルポリブタジエンで
あるため、高シス−1,4構造に由来する高反発弾性率
と高ビニル構造に由来する優れたスキッド抵抗性を併せ
持つポリブタジエン組成物であり、このHC−HVBR
を用いて得られるゴム組成物の加硫物物性は、ウエット
スキッド抵抗性、耐摩耗性などの物性を損ねることなく
反発弾性、発熱特性に優れるためタイヤのトレッド用途
として有望である。
Claims (1)
- 【請求項1】高シス−高ビニルポリブタジエン組成物に
おいて、 (1)シス−1,4構造が65〜95%であり、1,2
構造が30〜4%で構成された高シス−高ビニルポリブ
タジエンであり、 (2)1,2構造と1,4構造の分布状態を表すパラメ
ーターのβ値が、1.0<β≦1.43であり、 (3)高シス−高ビニルポリブタジエン100重量部に
対し無機充填剤を30〜100重量部を配合したことを
特徴とする高シス−高ビニルポリブタジエン組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20751097A JP3716563B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 高シス−高ビニルポリブタジエン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20751097A JP3716563B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 高シス−高ビニルポリブタジエン組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149924A true JPH1149924A (ja) | 1999-02-23 |
JP3716563B2 JP3716563B2 (ja) | 2005-11-16 |
Family
ID=16540923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20751097A Expired - Lifetime JP3716563B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 高シス−高ビニルポリブタジエン組成物 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3716563B2 (ja) |
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-
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- 1997-08-01 JP JP20751097A patent/JP3716563B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN108070118A (zh) * | 2016-11-17 | 2018-05-25 | 固特异轮胎和橡胶公司 | 充气轮胎 |
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